JPH0740217A - 溝付き工作物の加工方法及び装置 - Google Patents

溝付き工作物の加工方法及び装置

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JPH0740217A
JPH0740217A JP19021693A JP19021693A JPH0740217A JP H0740217 A JPH0740217 A JP H0740217A JP 19021693 A JP19021693 A JP 19021693A JP 19021693 A JP19021693 A JP 19021693A JP H0740217 A JPH0740217 A JP H0740217A
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JP
Japan
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grindstone
workpiece
peripheral surface
cutting direction
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP19021693A
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English (en)
Inventor
Teru Azuma
輝 東
Kunio Osawa
邦夫 大沢
Yoshinori Abe
義紀 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Original Assignee
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸方向の溝が形成された工作物周面を砥石で
加工するに際し、この砥石の研削力集中による上記溝の
角部のダレの発生を防ぐ。 【構成】 切込み方向から見て砥石28の回転軸Xsを
工作物の中心軸に対して切り込み方向と直交する方向に
傾斜させた状態でこの砥石28の外周面が溝34付工作
物内周面32に対し同内周面32に沿って広い領域で接
触するように、砥石28を整形しておく。上記傾斜状態
で砥石28をその自軸回りに回転させ、かつ上記切込み
方向に工作物20を砥石28に押付けながら、工作物2
0をその中心軸回りに回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周面もしくは内周面
に軸方向の溝が形成された工作物を砥石により加工する
ための方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の溝付き加工物の加工方法の一例を
図8,9に基づいて説明する。
【0003】ここに示される工作物90は、一方向に開
口する穴を有し、この穴の内周面92は図例では球面状
とされている。この内周面92には、工作物軸方向(図
8の左右方向)に延びる複数本(図例では4本)の溝9
4が形成されている。一方、砥石軸96には砥石98が
固定され、この砥石98の外周面は上記工作物内周面9
2に沿う球面状に設定されている。
【0004】このような構成において、図8に示すよう
に工作物90の中心軸と砥石軸96とを平行にした状態
で砥石98を工作物90の穴内に挿入し、図9(a)に
示すように砥石98の外周面が工作物内周面92に対し
て所定の切込み方向(図では左方)に圧接しながら砥石
98が砥石軸96を中心として回転駆動され、かつ工作
物90がその自軸回りに回転駆動されることにより、こ
の工作物90の内周面92が全周にわたり研削されるこ
ととなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9(a)に示される
工作物90の加工では、この工作物90の回転途中で同
図(b)に示されるように砥石98が溝94内に位置す
る状態、すなわち、図10に示すように、砥石98が工
作物内周面92の溝94の回転方向上流側の角部93a
と回転方向下流側の角部93bの両角部93を順次局所
的に研削するとき、その両角部93にそれぞれ集中研削
力が加わって砥石98の接触面圧が高まることにより、
上記両角部93にいわゆる「ダレ」が生じて真円度不良
を引起こしたり、たたきによる摩耗損傷が生じたりする
おそれがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、軸方向
の溝が形成された工作物周面を砥石で加工するに際し、
この砥石が上記溝に嵌まり込むのを未然に防いで良好な
加工を確保することができる加工方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、軸方向の溝が形成された工作
物の周面を砥石により加工するための方法において、上
記砥石の回転軸を上記工作物の中心軸に対して所定の切
込み方向と直交する方向に傾斜させた状態でこの砥石周
面が工作物周面にこの工作物周面に沿って接触するよう
に砥石周面の形状を設定し、上記傾斜状態で砥石をその
自軸回りに回転させ、かつ上記切込み方向に砥石と工作
物とを相対移動させながら、砥石に対して工作物をその
中心軸回りに相対回転させるものである。
【0008】また本発明は、上記工作物の周面を上記砥
石により加工するための装置において、上記砥石を上記
傾斜状態で支持する砥石支持手段と、上記砥石をその自
軸回りに回転させる砥石駆動手段と、上記切込み方向に
砥石と工作物とを相対移動させる切込み手段と、砥石に
対して工作物をその中心軸回りに相対回転させる工作物
駆動手段とを備えたものである。
【0009】
【作用】上記方法及び装置によれば、砥石はその回転中
心軸が工作物の軸方向に対して切り込み方向と直交する
方向に傾いた状態で工作物内周面に押し当てられるの
で、この工作物内周面の途中に溝があっても、常に、こ
の溝以外の工作物内周面の片側の広域または溝の両側に
またがって上記砥石を接触させておくことができ、これ
により、溝の片側の角部に研削力が集中するのを未然に
防ぐことができる。
【0010】
【実施例】本発明の第1実施例を図1,2に基づいて説
明する。
【0011】図2に示す研削装置は、べッド10を備
え、このべッド10上に横送りテーブル12が図の奥行
き方向にスライド可能に設置されるとともに、位置決め
送りテーブル14が図の左右方向にスライド可能に設置
されている。
【0012】上記横送りテーブル12には、左右方向に
延びる主軸台16が固定され、主軸先端には工作物20
を把持するチャック18が固定されている。横送りテー
ブル12自体は、送りねじ機構22及び横送りモータ2
4によって図の奥行き方向(切込み方向)にスライド駆
動されるようになっており、これら横送りテーブル1
2、送りねじ機構22、横送りモータ24等によって、
工作物20を上記切込み方向に移動させる切込み手段が
構成されている。また、上記主軸台16は、工作物20
をその中心軸回りに回転駆動する工作物駆動手段を構成
している。
【0013】一方、位置決め送りテーブル14上には、
砥石台26が固定されている。この砥石台26は、先端
に砥石28が固定された砥石軸27を回転可能に支持す
るとともに、この砥石軸27及び砥石28をその自軸回
りに回転駆動するように構成されている。また、位置決
め送りテーブル14自体は、図略の送りねじ機構及び位
置決めモータ30によって図2の左右方向にスライド駆
動されるようになっている。
【0014】上記工作物20は、一方向に開口する穴3
1を有し、その開口が上記砥石台26側を向く方向で上
記チャック18に把持されるようになっている。図1に
示すように、上記穴31の内周面32は球面状とされ、
この内周面32には、軸方向に延びる複数本(図例では
4本)の溝34が形成されている。
【0015】この装置の特徴として、図2に示すように
上記砥石28が斜め下方を向くように砥石台26自体が
傾斜状態で上記位置決めテーブル14上に設置されてお
り、よって、図1に示すように、切込み方向(図の奥行
き方向)から見て砥石28の回転中心軸Xsは工作物の
中心軸Xwに対して下方に所定角度αだけ傾斜した状態
となっている。また、砥石28は、このような傾斜状態
で上記工作物内周面32に対しこの工作物内周面32に
沿って接触する形状にドレスされている。
【0016】このような装置において、位置決めテーブ
ル14のスライドにより砥石28が傾斜状態のまま工作
物20の穴31内に挿入され、かつ砥石28が砥石台2
6により回転駆動される一方、横送りテーブル12のス
ライドとともに工作物20が図2手前方向に駆動される
ことにより、砥石軸27の撓みを伴いながら砥石28の
外周面と工作物内周面32とが圧接し、さらに主軸台1
6により工作物20が自軸回りに回転駆動されることに
より、工作物内周面32が砥石28によって研削される
こととなる。
【0017】ここで砥石28は、従来方法及び装置と異
なり、工作物20の中心軸Xwと平行な状態でなく角度
αだけ傾いた状態で工作物内周面32と圧接しているた
め、工作物20がどのような回転位相にあっても、必
ず、砥石28を工作物内周面32の溝34の片側の広域
または溝34の両側にまたがって接触させることができ
る。従って、工作物内周面32に溝34が存在しても、
その片側の角部のみに研削力が集中することがなく、こ
の研削力集中に起因するいわゆるダレの発生や砥石28
の摩耗損傷を防いで良好な加工を確保することができ
る。
【0018】次に、第2実施例を図3,4に基づいて説
明する。
【0019】上記実施例では、内周面32が球面状の工
作物20の加工について示したが、この実施例では、図
3,4に示すように上記内周面32が円筒面状の筒状工
作物20を加工するようにしている。
【0020】このような加工においても、図4に示すよ
うに工作物20に対して砥石28が傾斜した状態でこの
砥石28が工作物内周面32に対しこれに沿って接触す
る形状に砥石28を整形しておけば、前記第1実施例と
同様に、工作物内周面32の加工を良好に行うことがで
きる。
【0021】次に、第3実施例を図5〜図7に基づいて
説明する。
【0022】上記第1実施例及び第2実施例では内面研
削について示したが、この実施例では、図5,7に示す
ように球面状の外周面36をもち、かつこの外周面36
に軸方向の溝38が形成された工作物20を円筒研削す
るようにしている。
【0023】この場合も、上記外周面36に対して傾斜
状態で外周面36に沿って接触する形状、すなわち図6
に示すように中央部が凹んだ形状に砥石28の外周面4
0を整形し、図7に示すように傾斜状態で砥石28の外
周面40と工作物20の外周面36とを圧接しながら工
作物20を回転させることにより、前記両実施例と同様
に工作物外周面36を良好に加工することができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明は、切込み方向から
見て砥石の回転軸を工作物の中心軸に対して傾斜させた
状態でこの砥石周面が工作物周面にこの工作物周面に沿
って接触するように砥石周面の形状を設定し、上記傾斜
状態で砥石をその自軸回りに回転させ、かつ上記切込み
方向に砥石と工作物とを圧接させながら、砥石に対して
工作物をその中心軸回りに相対回転させるようにしたも
のであるので、工作物周面に溝が存在していても、砥石
に対する工作物の相対回転中、必ず、溝の片側の広域も
しくは溝の両側にまたがって砥石を接触させながら加工
を続けることができる。従って、加工中に上記溝の片側
の角部のみに研削力が集中するのを防ぎ、この研削力集
中に起因するいわゆるダレの発生や、砥石の摩耗損傷を
未然に防ぐことができ、これにより常に良好な工作物の
加工を維持することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例において工作物内周面を砥
石により加工している状態を示す断面側面図である。
【図2】上記加工を行う研削装置の全体構成図である。
【図3】本発明の第2実施例において加工される工作物
の断面正面図である。
【図4】上記工作物を砥石により加工している状態を示
す断面側面図である。
【図5】本発明の第3実施例において加工される工作物
の断面正面図である。
【図6】上記工作物を加工するための砥石の斜視図であ
る。
【図7】上記砥石により工作物を加工している状態を示
す側面図である。
【図8】従来の研削方法において用いられる砥石と工作
物を示す断面側面図である。
【図9】(a)(b)は上記砥石により工作物の内周面
を研削している状態を示す断面正面図である。
【図10】上記研削中に工作物の溝内に砥石が嵌まり込
んだ状態を示す断面正面図である。
【符号の説明】
12 横送りテーブル(切込み手段を構成) 14 位置決めテーブル(砥石支持手段を構成) 16 主軸台(工作物駆動手段) 20 工作物 22 送りねじ機構(切込み手段を構成) 24 切込みモータ(切込み手段を構成) 26 砥石台(砥石支持手段及び砥石駆動手段を構成) 28 砥石 32 工作物内周面 34,38 溝 36 工作物外周面 Xs 砥石の回転中心軸 Xw 工作物の中心軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の溝が形成された工作物の周面を
    砥石により加工するための方法において、上記砥石の切
    込み方向から見てこの砥石の回転軸を上記工作物の中心
    軸に対して傾斜させた状態でこの砥石周面が工作物周面
    にこの工作物周面に沿って接触するように砥石周面の形
    状を設定し、上記傾斜状態で砥石をその自軸回りに回転
    させ、かつ上記切込み方向に砥石と工作物とを圧接させ
    ながら、砥石に対して工作物をその中心軸回りに相対回
    転させることを特徴とする溝付き工作物の加工方法。
  2. 【請求項2】 軸方向の溝が形成された工作物の周面を
    砥石により加工するための装置において、上記砥石の切
    込み方向から見てこの砥石の回転軸を上記工作物の中心
    軸に対して所定の切込み方向と直交する方向に傾斜させ
    た状態でこの砥石周面が工作物周面にこの工作物周面に
    沿って接触するように砥石周面の形状を設定するととも
    に、この砥石を上記傾斜状態で支持する砥石支持手段
    と、上記砥石をその自軸回りに回転させる砥石駆動手段
    と、上記切込み方向に砥石と工作物とを圧接させる切込
    み手段と、砥石に対して工作物をその中心軸回りに相対
    回転させる工作物駆動手段とを備えたことを特徴とする
    溝付き工作物の加工装置。
JP19021693A 1993-07-30 1993-07-30 溝付き工作物の加工方法及び装置 Pending JPH0740217A (ja)

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