JP2507814B2 - 水性樹脂組成物 - Google Patents

水性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は新規な熱硬化性樹脂水性分散液,特に耐水
性,耐溶剤性,機械特性に優れた皮膜を与える熱硬化性
樹脂水性樹脂組成物に関する。
最近,環境公害,安全衛生の面から塗料の水性化が進
み,水性塗料が従来の溶剤型塗料にとって代わりつつあ
る。このような状況下で水性塗料も高度な塗膜性能が要
求されるようになり,その中でも塗膜の耐久性の向上が
必要欠くべからざるものとなってきている。本発明はキ
トサン(A)とコロイド状アルミナゾル(B)の存在下
で少なくともメチロール基またはN−アルコキシメチル
基を含有するα,β−モノエチレン性不飽和二重結合を
有するモノマー(C)を乳化重合してなる水性樹脂組成
物に関するものである。
(従来の技術) 従来,熱硬化性樹脂水性分散液は金属,木工,プラス
チックス,コンクリートなどのセラミックスに使用され
ている。これらは溶液タイプの樹脂にエポキシ樹脂,メ
ラミン樹脂,多官能性ウレタン樹脂などの架橋剤を併用
して使用されている。しかしながら,溶液タイプの樹脂
は引火による火災の危険性があり,また人体に対しても
有毒性があるために好ましくない。このため水性タイプ
の樹脂が種々開発されていて,これらの点で好ましい
が,溶液タイプの樹脂に匹敵する高度の物性を有するも
のを得ることは困難であった。
水性樹脂をさらに詳しく説明すると,水溶液タイプと
水分散タイプとに分類される。水溶液タイプは,例えば
1例を挙げるとカルボン酸基を有する樹脂をアルカリ中
和することにより得られ,水分散タイプは乳化剤の存在
下で乳化重合することにより得られる。さらにそれぞれ
アニオン性タイプ,ノニオン性タイプ,カチオン性タイ
プに分類される。特にカチオン性タイプは紙,繊維,ガ
ラス,無機材料などの負に帯電している物質に対して強
い吸着性を有することが知られている。特開昭61−2852
58号公報ではカチオン性キトサン誘導体を含むことを特
徴とするエマルジョン組成物であるが,従来のカチオン
型乳化剤を用いたものと同様に無機基材に対する密着性
はまだ不十分であるのが実状であった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記の欠点を改良した水性樹脂粗成物であ
る。以前にコロイド状アルミナゾルの存在下で乳化重合
を行うことにより特に無機材料への密着性が優れ,耐溶
剤性が良好なものが得られるという提案を行った。さら
に鋭意研究した結果,キトサンを併用することによりさ
らに皮膜物性が優れ,耐溶剤性の良好な水性樹脂が得ら
れ,木材,プラスチックフィルム,無機基材に優れた接
着性が得られるなどの特徴を備えた全く新規な工業被覆
材料を提供するものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は,コロイド状アルミナゾル(A)とキトサン
(B)の存在下で,少なくともメチロール基またはN−
アルコキシメチル基を含有するα,β−モノエチレン性
不飽和二重結合を有するモノマー(C)を乳化重合して
なる水性樹脂組成物を提供するものである。
本発明におけるコロイド状アルミナゾル(A)はアル
ミナの膠質液で形状は棒状である。その大きさは100mμ
×10mμ程度で,このものは通常水性分散体として供給
されており,それをそのまま使用することができる。該
アルミナゾルとしては,例えば商品名アルミナゾル−10
0,アルミナゾル−200(日産化学工業(株)製)また,
アルミナゾルASシリーズ(触媒化成(株)製)で市販さ
れている。
キトサン(B)は種々の方法で得られるが以下に例を
示すが,必ずしもこれらに限定されるものではない。キ
トサンはN−アセチル化−D−グルコサミンがβ−1,4
で結合したキチンの脱アセチル化物である。キチンはえ
び,かに等の甲殻類などに含まれる天然資源であること
から安価で多量に入手することができる。本発明では脱
アセチル化率30〜99%のものが適当であり,好ましくは
50〜99%である。このようなキトサンはキチンを30〜60
%の濃アルカリ水溶液中で50〜130゜Cの温度で脱アセ
チル化することにより得られる。分子量としては通常数
万〜数十万程度である。さらにアスコルビン酸,過ヨウ
素酸ソーダ,過塩素酸ソーダなどで分子量を低下させた
ものも使用できる。使用の際にはキトサンのアミノ基を
4級化して水性化することにより使用される。4級化剤
としては一般に酸が使用される。酸としては酢酸,ギ
酸,プロピオン酸,乳酸,リンゴ酸マロン酸,アジピン
酸,コハク酸などが挙げられる。また3−クロル−2−
ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウムハライ
ド,または2,3−エポキシプロピルアルキルアンモニウ
ムハライドなどの第4級アンモニウム塩基などが挙げら
れるが,いずれもこれらに限定されるものではない。
キトサンはポリマー乳化剤として作用し,さらに比較
的強靭で耐溶剤性の良好な皮膜を与える役目を果たすも
のであるが使用量は樹脂中に0.1〜50重量%程度が適当
であり,好ましくは0.2〜15重量%である。
メチロール基を含有するα,β−モノエチレン性不飽
和二重結合を有するモノマー(C)としては,N−メチロ
ールアクリルアミド,N−メチロールメタクリルアミド,N
−ジメチロールメタクリルアミド,またN−アルコキシ
メチル基を含有するα,β−モノエチレン性不飽和二重
結合を有するモノマー(C)としては,N−n−ブトキシ
メチルメタクリルアミド,N−n−ブトキシメチルアクリ
ルアミド,N−エトキシメチルアクリルアミド,N−エトキ
シメチルメタクリルアミド,N−メトキシメチルアクリル
アミド,N−メトキシメチルメタクリルアミドなどが挙げ
られる。
コロイド状アルミナ(A)とキトサン(B)の存在下
で,少なくともメチロール基またはN−アルコキシメチ
ル基を含有するα,β−モノエチレン性不飽和二重結合
を有するモノマー(C)を乳化共重合するときの他のモ
ノマーとしては以下に示す通常のモノマ−が用途に応じ
て使用できる。
例えば,アクリル酸のアルキルエステル(炭素数1−
22)エステル類:例えばメチルアクリレート,エチルア
クリレート,n−ブチルアクリレート,iso−ブチルアクリ
レート,tert−ブチルアクリレート,2−エチルヘキシル
アクリレートなどが挙げられる。
メタクリル酸のアルキルエステル(炭素数1−22)エ
ステル類:例えばメチルメタクリレート,エチルメタク
リレート,n−ブチルメタクリレート,iso−ブチルメタク
リレート,tert−ブチルメタクリレート,2−エチルヘキ
シルメタクリレートなどが挙げられる。
水酸基含有ビニル単量体類:例えばヒドロキシエチル
アクリレート,ヒドロキシエチルメタクリレート,ヒド
ロキシプロピルアクリレート,ヒドロキシプロピルメタ
クリレート,などが挙げられる。
その他の単量体類:例えばシリコン(メタ)アクリレ
ート,フルオロアルキル(メタ)アクリレート,スチレ
ン,ビニルトルエン,アクリロニトリル,塩化ビニル,
酢酸ビニル,塩化ビニリデン,ビニルピロリドン,グリ
シジルメタクリレートなどが挙げられる。
乳化重合するとき,メチロール基またはN−アルコキ
シメチル基を含有するα,β−モノエチレン性不飽和二
重結合を有するモノマー(C)の量は重合体100重量部
に対して少なくとも1重量部以上含有していることが必
要である。何故ならば,アルミナゾル表面のOH基との反
応性が不十分となって塗膜の耐久性が不良となり,有機
−無機の強固な結合が得られず塗膜の耐久性が劣るため
である。通常,メチロール基を含有するα,β−モノエ
チレン性不飽和二重結合を有するモノマーを重合体100
重量部に対して1〜50重量部使用し,他のモノマーと共
重合される。また,N−アルコキシメチル基を含有する
α,β−モノエチレン性不飽和二重結合を有するモノマ
ーでは,より比率を高く使用することも可能である。
また,使用するアルミナゾルは樹脂100重量部に対し
て0.1〜1000重量部未満使用できる。好ましくは1〜100
重量部である。0.1重量部未満ではアルミナゾル表面のO
H基との反応性が少なすぎて塗膜の耐久性が不良とな
り,有機−無機の強固な結合が得られず塗膜の耐久性が
劣るためである。一方,1000重量部を超えると,連続皮
膜性が充分でなく亀裂が生じ塗膜の耐久性が劣る。
本発明において,乳化重合する際に必要に応じて乳化
剤を使用することができる。その乳化剤としてはノニオ
ン乳化剤,カチオン乳化剤などが使用できる。ノニオン
乳化剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル
型,ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル型,
ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレングリコール
(プルロニック)型などが挙げられるがこれらに限定さ
れるものではない。カチオン型乳化剤としてはステアリ
ルトリメチルアンモニウム塩,ラウリルピリジニウムク
ロライド,オクチルベンジルトリメチルアンモニウムク
ロライドなどが挙げられるがこれらに限定されるもので
はない。また一般の乳化剤は耐久性を低下させるために
水溶性樹脂タイプのものも必要に応じて使用できる。水
溶性樹脂としては第4級アンモニウム塩基を有するビニ
ル系重合体が使用できる。例えば(a)アミノ基あるい
は窒素含有複素環を有するα,β−モノエチレン性不飽
和化合物及び,またはその誘導体とα,β−モノエチレ
ン性不飽和化合物をそれぞれ含有する混合物を,有機溶
媒中で共重合し,その後酸で中和,溶媒を水に転換する
方法,(b)ハロゲン化アルキル基を含有するビニル単
量体とα,β−モノエチレン性不飽和化合物をそれぞれ
含有する混合物を有機溶剤中で共重合し,その後アミン
化合物及び,またはホスフィン化合物で4級塩化,溶剤
を水に転換する方法,(c)エポキシ基を有するビニル
単量体をそれぞれ含有する混合物を有機溶剤中で重合
し,その後,酸で中和したアミン化合物及び,またはホ
スフィン化合物で4級化,溶媒を水に転換する方法,
(d)4級カチオン基を有するビニル単量体をそれぞれ
含有する混合物を水媒体中で重合する方法などがある。
前記(a)のアミノ基あるいは窒素含有複素環を有す
るα,β−モノエチレン性不飽和化合物としては,アリ
ルアミン,N,N−ジメチルエチルメタクリレート,N,N−ジ
エチルエチルメタクリレート,ビニルピリジンなどが挙
げられる。前記(a)の酸としては無機酸根,有機酸根
などが用いることができる。前記(b)のハロゲン化ア
ルキル基を含有するビニル単量体としては,クロロメチ
ルスチレン,クロロエチルスチレン,3−クロロ−2ヒド
ロキシプロピルメタクリレートなどが挙げられる。前記
(b),(c)のアミン化合物としては,ピリジン,ア
ンモニア,トリエチルアミン,ジメチルエタノールアミ
ン,トリエタノールアミンなどのエタノールアミン類な
どが挙げられる。前記(c)のエポキシ基を有するビニ
ル単量体としては,グリシジルアクリレート,グリシジ
ルメタクリレート,メチルグリシジルアクリレートなど
が挙げられる。該水溶性樹脂において共重合される有機
モノマーとしては,前記したような各種モノマーが,通
常,物性,用途面から適宜選択し,1種または2種以上が
使用される。また,該水溶性樹脂の重合反応に用いる有
機溶媒としては重合体を溶解させるものであればいずれ
も使用可能であり,好ましくは水混和性有機溶媒がよ
い。また,使用し得る重合触媒としては有機過酸化物,
アゾ化合物が挙げられる。このようにして合成された水
溶性樹脂を前述のごとくポリマー乳化剤として必要に応
じて使用できる。
本発明組成物が,塗膜物性に優れた効果をもたらす理
由は必ずしも明確ではないが,アルミナゾル表面に存在
するOH基と水溶性樹脂中に含有されるメチロール基とが
反応して強固な架橋結合が形成され,さらに金属基材に
塗布して加熱処理されると残存するアルミナゾル表面の
OH基と金属基材,無機機材表面のOH基とも反応して強固
な有機−無機複合結合ができるためと推察される。
本発明に係る水性樹脂組成物は,上記のごとく得られ
る複合体樹脂を主成分とするものであるが,必要に応じ
て,さらにアミノ樹脂および(又は)エポキシ樹脂を配
合することができる。このような添加樹脂は架橋剤とし
て作用し,複合体樹脂中に残存する官能基と脱水縮合反
応や付加反応などによって架橋硬化し,より強固な皮膜
を形成し,耐水性,耐アルカリ性,耐酸性,耐溶剤性を
付与することができる。かかるアミノ樹脂としてはメタ
ノールあるいはブタノールなどの1価アルコールでそれ
ぞれ変性された従来から公知の尿素−ホルムアルデヒド
縮重合物,モノメリックおよびポリメリックのメラミン
樹脂,ベンゾグアナミン樹脂などがあげられる。また,
エポキシ樹脂は,その分子中のエポキシ基と複合体樹脂
中のメチロール基あるいはアミン基の付加反応によって
架橋し,より強固な皮膜を形成することができる。係る
エポキシ樹脂としては,平均分子量が少なくとも約350,
好適には,約350〜3000及びエポキシ当量が150〜3000,
好適には200〜2000の範囲のポリフェノールグリシジル
エーテル類などである。前記したアミノ樹脂および(又
は)エポキシ樹脂と複合樹脂との配合割合は,重量百分
率比で40/60〜5/95,好ましくは30/70〜10/90である。前
記アミノ樹脂および/又はエポキシ樹脂の使用量が前記
範囲をこえると複合体樹脂本来の性能が十分に発揮でき
にくくなり,また前記範囲より少ないと架橋剤としての
効果が十分でない。
本発明組成物には必要に応じて,顔料,充填剤,可塑
剤,顔料分散剤,溶剤,増粘剤,防腐剤,消泡剤,レベ
リング剤,などの添加剤も併用することができる。
又,本発明組成物には必要に応じてカチオン系及び,
またはノニオン系の水性樹脂分散体と混合することもで
きる。
本発明組成物はプラスチック基材,金属,紙,布,無
機基材などに塗工できる。特に金属,無機基材などには
有効である。このようにして本発明で得られるアルミナ
ゾル複合体水溶性樹脂組成物は透明で柔軟性に富み,有
機ポリマーが有する被覆形成性,柔軟性とキトサンが有
する耐溶剤性,皮膜の強靭性の特徴とさらにアルミナゾ
ルが有する硬さ,耐溶剤性,不燃性などの特徴を備えた
まったく新規な工業被覆材料である。
次に実施例を示す。但し,部,%はいずれも重量部,
重量%を示す。
参考例1 1)ブチルメタクリレート 50部 2)N,Nジメチルアミノエチルメタルクリレート 50部 3)イソプロピルアルコール 150部 4)AIBN(アゾビスイソブチロニトリル) 2部 5)水 20部 6)酢酸 20部 7)水 50部 あらかじめ窒素ガスで飽和された反応缶に1)〜4)
を仕込んで,80゜Cまで加熱して,重合した。引続き4
時間攪拌を続け不揮発分40%になれば,5),6)を10分で
滴下した。その後,脱アルコールを行い,水を加えて固
形分20%の水溶性樹脂を得た。
参考例2 1)ブチルメタクリレート 60部 2)グリシジルメタルクリレート 35部 3)2−ヒドロキシメタクリレート 5部 4)イソプロピルアルコール 150部 5)AIBN 1部 6)ピリジン 2部 7)酢酸 15部 8)水 4部 あらかじめ窒素ガスで飽和された反応缶に1)〜5)
を仕込んで,80゜Cまで加熱して重合した。引続き4時
間攪拌を続け不揮発分40%になれば,6),7),8)を添加
し,80゜Cで2時間反応させた。その後,脱アルコール
して,水に置換して固形分20%になるように調整して水
溶性樹脂を得た。
製造例1 1)ブチルメタクリレート 45部 2)グリシジルメタクリレート 50部 3)N−メチロールアクリルアミド(20%水溶液)25部 4)アルミナゾル−200(注1) 25部 6)キトサン(2%水溶液)(注2) 4600部 8)V−50(5%水溶液)(注3) 3部 あらかじめ窒素ガスで飽和された反応缶にアルミナゾ
ル−200,キトサン水溶液(2%水溶液),V−50(5%水
溶液)を仕込んで,70゜Cまで加熱した。その後1)−
3)を2時間滴下して重合した。引続き4時間重合を続
けた。固形分約4%の安定な水性樹脂組成物を得た。
(注1)アルミナゾル−200(日産化学社製 固形分10
%) (注2)キミツキトサンL(君津化学株式会社製当モル
酢酸中和水溶液) (注3)重合開始剤2,2′−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)二塩酸塩(和光純薬(株)製) 製造例2〜15 第1表,及び第2表に示した原料を用いて製造例1と
同様にして,各種アルミナゾル/キトサン複合体水分散
型樹脂を得た。以下に実施例を示した。
注4:20%水溶液 注5:アルミナゾル−200(日産化学社製,固形分10%) 注6:アルミナゾルAS−2(日産化学社製,固形分10%) 注7:君津化学(株)製キトサン 注8:添加樹脂の量は製造例の樹脂に対して20%(固形分
比)使用した。
サイメル303(商品名三井サイアナミッド社性メラミ
ン樹脂) サイメル1123(商品名三井サイアナミッド社性ベンゾグ
アナミン樹脂) 注9:約200ミクロンのフィルムを作成して,150゜C−10
分間焼付け硬化させて,幅10mm長さ100mmの試験片を作
成してチャック間距離20mm,引っ張り速度100mm/min,チ
ャート速度100mm/minで測定した。
注10:約200ミクロンのフィルムを作成して,150゜C−10
分間焼付け硬化させた。その後,20mm×20mmに切取りメ
チルエチルケトンに室温で浸漬して1時間後の体積膨潤
率(%)を測定した。元の体積をV01時間後の膨潤体積
をVとすると体積膨潤率=(V−V0)/V0*100で示し
た。
注11:固形分を10%に調節してJIS A−5403の石綿スレ
ート3mm厚板に150g/m2(wet)塗布して7日間室温で乾
燥後クロスカット2mm碁盤目テープ剥離を行った。
エソカードC−25:ライオンアクゾ(株)製カチオン
型乳化剤。
PEG−ノニルフェニルエーテル:ポリエチレングリコー
ルノニルフェニルエーテル。
〔発明の効果〕
以上の結果より本発明のアルミナゾル複合体水性樹脂
は耐溶剤性,無機基材との密着性に優れていること,さ
らに通常カチオン型であるため,基質に対する防蝕性に
優れ,微生物の寄生に対する耐性が良好であることか
ら,金属,無機建材,有機建材用塗料に極めて有用であ
ることがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 133/26 PFW C09D 133/26 PFW 201/06 PDL 201/06 PDL

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コロイド状アルミナゾル(A)およびキト
    サン(B)の存在下で,少なくともメチロール基または
    N−アルコキシメチル基を含有するα,β−モノエチレ
    ン性不飽和二重結合を有するモノマ−(C)を乳化重合
    してなることを特徴とする水性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】さらに第4級アンモニウム塩基を有する水
    溶性樹脂を加え乳化重合してなる請求項1記載の水性樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】さらにアミノ樹脂およびもしくはエポキシ
    樹脂を加えてなる請求項1または2記載の水性樹脂組成
    物。
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