JP2506419Y2 - 排水用コンクリ―ト管 - Google Patents

排水用コンクリ―ト管

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JP2506419Y2
JP2506419Y2 JP1993022120U JP2212093U JP2506419Y2 JP 2506419 Y2 JP2506419 Y2 JP 2506419Y2 JP 1993022120 U JP1993022120 U JP 1993022120U JP 2212093 U JP2212093 U JP 2212093U JP 2506419 Y2 JP2506419 Y2 JP 2506419Y2
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仁喜 座嘉比
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合資会社協立生コン
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、道路傍などに埋設施工
する排水用コンクリート管に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に道路傍には、道路の水捌けをよくす
るために、上面に導水孔を有する排水用コンクリート管
が埋設施工されている。この排水用コンクリート管の通
水部底部側の断面形状は通常はU字状である。また排水
用コンクリート管は、中子を使用した型枠装置により一
体に成形されている。
【0003】上記に示すように従来の排水用コンクリー
ト管は、通常一体に成形されているため一般に相当の重
量を有している。従って、吊下用の作業機械を使用しな
いような埋め込み時の調整作業などにおいては、作業者
への肉体的負担が大きくなり、作業能率が悪くなる。
【0004】このような課題を解決するために、実開昭
51−23358号公報に開示されているようなものが
ある。これは蓋板と側溝本体とが分割できるような構造
のものであり、上記のコンクリート管と比べると作業者
への肉体的負担は一応軽減されている。
【0005】しかしながら、上記に示すコンクリート管
及び側溝には別の課題があった。即ち、内部に形成され
た通水部の上部側の幅と底部側の幅はほぼ同一であるの
で、雨水などが流れる際、通水部の上部と底部では水の
流速はほぼ同じである。つまり、通水部全体で流速(流
水圧)が均一化し、底部の流速があまり速くはならな
い。このため、通水部の底部に砂や木の葉やゴミなどが
溜まって詰まりやすく、水が流れなくなることがある。
【0006】この課題を解決するために、特開昭53−
61151号公報には、水流溝を半卵または半楕円状に
形成してなる側溝が開示されている。また、実開昭59
−140386号公報には、左右に対向起立する側板
と、この側板間の下辺を閉塞した底板とでなる断面上向
きコ字状のコンクリートブロックの少なくとも内底面を
断面放物線状の凹みにて形成した排水路形成用コンクリ
ートブロックが開示されている。更に、実開昭63−1
75609号公報には、断面形状が上方開口部幅を短径
とし、縦軸を長径とする楕円形状に形成され、断面と直
角の方向に長く伸びた搬送用樋が開示されている。
【0007】つまり、いずれの公報に開示されたもの
は、通水部の形状を半楕円状及び放物線状などに形成す
ることにより、該通水部を通水する流体の流速を速め、
通水部の底部に砂や木の葉やゴミなどが溜まらないよう
にしている。しかし、流体の流れは、一方向だけである
ので、木の葉やゴミなどの排出は必ずしも十分とは言え
なかった。
【0008】本考案は上記課題を解決するものであっ
て、雨水などの流量が少なくても、ある程度の質量を有
する沈澱物でも効率良く流すことができ、通水溝が詰ま
りにくい排水用コンクリート管を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本考案の手段は次のとおりである。道路傍など
に埋設施工する排水用コンクリート管であって、このコ
ンクリート管は、上部が全長にわたり開放されて通水溝
が形成された排水溝ブロック体と、導水孔を有し、該排
水溝ブロック体の上部に被冠できるようにした蓋ブロッ
ク体と、を備え、上記通水溝は、全長にわたり幅方向の
一方から他方にかけて形成された傾斜面を有する、底部
が幅狭に形成されている断面略三角形状をなしており、
上記通水溝の裏側には、実質的に全長にわたって空間部
が設けてあり、上記排水溝ブロック体と蓋ブロック体と
の組み合わせ時において、上記導水孔が上記通水溝の傾
斜面の上方に位置するようにしてある、排水用コンクリ
ート管である。
【0010】
【作用】施工された排水用コンクリート管に雨水などが
流入すると、幅狭で断面積が小さくなった通水溝の底部
側は、上部側に比較して流水圧が大きくなり、流体の流
速が速くなる。また、この場合雨水などは、蓋ブロック
体の導水孔を通過して、通水溝の傾斜面上に流れ落ち、
この傾斜面に沿って底部側に流入して、通水溝底部を流
れる流水に横から合流して攪拌する。従って、通水溝の
底部を幅狭に形成してあることにより底部側の流速が速
くなっていることと相まって、雨水と共に通水溝内部に
入り込む砂や木の葉、ゴミなどの沈澱物が攪拌されて効
率よく流されるので、通水溝内部には溜りにくく、水の
滞りも生じにくい。
【0011】排水溝ブロック体は、通水溝の裏側に実質
的に全長にわたり空間部を設けて軽量化を図っているの
で、作業者への肉体的負担が軽減できる。また、その分
だけコンクリートの量を節減できる経済的な効果もあ
る。
【0012】
【実施例】本考案を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本考案にかかる排水用コンクリー
ト管の分解斜視図、図2は排水溝ブロック体と蓋ブロッ
ク体を組み合わせた状態の断面図である。符号Aは排水
用コンクリート管で、排水溝ブロック体1と蓋ブロック
体2とを組み合わせて形成される。排水溝ブロック体1
は所要の長さに形成され、外底面10と両外側面11、
12の三面が角部で直角をなして平面に仕上げられてい
る。排水溝ブロック体1の上部は開放されて、全長にわ
たり通水溝13が形成されている。通水溝13のうち、
矢印a側(道路側)の側面131は内側へ傾斜した上部
を除き、垂直に形成されている。
【0013】また、矢印b側(路肩側)の側面は矢印a
側へ下り傾斜した約45度の傾斜面132となってい
る。そして側面131及び傾斜面132は底部でつなが
り、角部は曲面に仕上げられている。この構造により、
通水溝13は底部に近づくにつれて幅が狭くなる。ま
た、傾斜面132の裏側には、軽量化のために、長さ方
向両端部及び中間部の補強壁18を除き、欠除して空間
部19が形成されている。(図2参照)排水溝ブロック
体1の通水溝13を挟む壁部上面14、15には、それ
ぞれ全長にわたり嵌合溝16、17が設けられている。
【0014】蓋ブロック体2は、排水溝ブロック体1と
同じ長さに形成されている。蓋ブロック体2の矢印a側
の上面20は、矢印b側へやや下り傾斜するように形成
されている。また、蓋ブロック体2の矢印b側の端部に
は、上面20より高い乗上部21が全長にわたり形成さ
れている。
【0015】また、上面20の乗上部21側の端部には
同一間隔で六箇所に導水孔22、22aが形成されてい
る。導水孔22、22aは、下面23へ貫通しており、
下側が狭くなっている。なお、蓋ブロック体2の長さ方
向両端部の導水孔22aは、中間部の導水孔22を半分
に縦割りした状態に形成されており、他の蓋ブロック体
2と接続した時に、導水孔22と同一形状になるように
している。
【0016】導水孔22、22aから、上面20の矢印
a側の端部にかけては、導水溝24、24aが設けられ
ている。なお、蓋ブロック体2の長さ方向両端部の導水
溝24aの幅は、導水溝24の幅の約半分となってい
る。蓋ブロック体2の下面23の両端部寄りには、前記
嵌合溝16、17に対応する嵌合突条25、26が設け
られている。
【0017】図1および図2を参照して本実施例の使用
方法及び作用を説明する。排水用コンクリート管Aの使
用にあたっては、排水溝ブロック体1と蓋ブロック体2
は、嵌合溝16、17と嵌合突条25、26を嵌合させ
て組み合わせ、接面部をエポキシ系接着剤などにより接
着し、一体化する。この組み合わせ作業は、施工前に資
材置場などにおいてあらかじめ行ってもよいし、施工時
に現場において行ってもよい。
【0018】現場で組み合わせる場合は、まず道路傍に
掘った溝に排水溝ブロック体1を入れ込んで深さや方向
を調整し、次に排水溝ブロック体1に蓋ブロック体2を
被冠し、一体化する。このように、排水溝ブロック体1
と蓋ブロック体2は、運搬及び取り扱いが別々にできる
ので、双方が一体である場合と比較して、作業者にかか
る肉体的負担が軽減され、施工がしやすくなり、作業能
率も向上する。
【0019】施工された排水用コンクリート管Aに雨水
などが流入すると、幅狭で断面積が小さくなった通水溝
13の底部側は、上部側に比較して流水圧が大きくな
り、水の流速が速くなる。また、この場合雨水などは、
蓋ブロック体2の導水孔22、22aを通過して、通水
溝13の傾斜面132上に流れ落ち、該傾斜面132に
沿って底部側に流入して、通水溝13の底部を流れる流
水に横から合流して攪拌する。従って、通水溝13の底
部を幅狭に形成してあることにより底部側の流速が速く
なっていることと相まって、雨水と共に通水溝13内部
に入り込む砂や木の葉、ゴミなどの沈澱物が攪拌されて
効率よく流されるので、通水溝13内部には溜りにく
く、水の滞りも生じにくい。なお、本考案は図示の実施
例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲
の記載内において種々の変形が可能である。
【0020】
【考案の効果】本考案は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)施工された排水用コンクリート管に雨水などが流
入すると、幅狭で断面積が小さくなった通水溝の底部側
は、上部側に比較して流水圧が大きくなり、流体の流速
が速くなる。また、この場合雨水などは、蓋ブロック体
の導水孔を通過して、通水溝の傾斜面上に流れ落ち、こ
の傾斜面に沿って底部側に流入して、通水溝底部を流れ
る流水に横から合流して攪拌する。従って、通水溝の底
部を幅狭に形成してあることにより底部側の流速が速く
なっていることと相まって、雨水と共に通水溝内部に入
り込む砂や木の葉、ゴミなどの沈澱物が攪拌されて効率
よく流されるので、通水溝内部には溜りにくく、水の滞
りも生じにくい。 (b)排水溝ブロック体は、通水溝の裏側に実質的に全
長にわたり空間部を設けて軽量化を図っているので、作
業者への肉体的負担が軽減できる。また、その分だけコ
ンクリートの量を節減できる経済的な効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる排水用コンクリート管の分解斜
視図。
【図2】排水用ブロック体と蓋ブロック体を組み合わせ
た状態の断面図。
【符号の説明】
A 排水用コンクリート管 1 排水溝ブロック体 13 通水溝 16、17 嵌合溝 2 蓋ブロック体 22、22a 導水孔 25、26 嵌合突条

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路傍などに埋設施工する排水用コンク
    リート管であって、このコンクリート管は、 上部が全長にわたり開放されて通水溝が形成された排水
    溝ブロック体と、 導水孔を有し、該排水溝ブロック体の上部に被冠できる
    ようにした蓋ブロック体と、 を備え、 上記通水溝は、全長にわたり幅方向の一方から他方にか
    けて形成された傾斜面を有する、底部が幅狭に形成され
    ている断面略三角形状をなしており、 上記通水溝の裏側には、実質的に全長にわたって空間部
    が設けてあり、 上記排水溝ブロック体と蓋ブロック体との組み合わせ時
    において、上記導水孔が上記通水溝の傾斜面の上方に位
    置するようにしてある、 排水用コンクリート管。
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JPS6267732A (ja) * 1985-09-20 1987-03-27 Fujitsu Ltd 光デイスク装置

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