JP2506002Y2 - 車両用燃料タンク取付構造 - Google Patents

車両用燃料タンク取付構造

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JP2506002Y2
JP2506002Y2 JP3268690U JP3268690U JP2506002Y2 JP 2506002 Y2 JP2506002 Y2 JP 2506002Y2 JP 3268690 U JP3268690 U JP 3268690U JP 3268690 U JP3268690 U JP 3268690U JP 2506002 Y2 JP2506002 Y2 JP 2506002Y2
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博史 田崎
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エンジンを車体中央部に配置するミッドシ
ップレイアウトの車両における車両用燃料タンク取付構
造に関する。
〔従来技術〕
従来、エンジンを車体中央部付近に配置するミッドシ
ップレイアウトの車両においては、燃料タンクを配置す
る場所の選択が難しく、車高を低くするために車体の下
には設置することができないものであり、また、車体後
部(例えばトランク位置)に配置すると、重量物を車体
の重心付近に設置することによるミッドシップレイアウ
トの特質を損なうことになり、燃料タンクの配置位置の
選択が困難であるという問題があった。
この問題を解決するために、例えば特開昭64-111526
号公報に記載されているものは、ミッドシップレイアウ
トの車両において、リヤアクスルと乗員用シートとの間
に配置されたエンジンと乗員用シートとの間の両側に車
体前後方向に薄く、車幅方向に広がった燃料タンクを配
設し、両側の燃料タンクを連通管で連通させ、両燃料タ
ンクの間で燃料の移送を可能にしたものが知られてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕 しかしながら、上記従来のミッドシップレイアウトの
車両においては、通常、両側の燃料タンクを連通させる
連通管が金属等の硬く弾力性の無い材料で製作されてい
るから、衝突時に車体前後方向の衝撃荷重を受けると、
エンジンが前方に移動するため、エンジンの前端が上記
連通管に衝突してこれを大きく変形させ、弾力性の無い
材料の連通管は変形時に変形部位で潰れて燃料流通路を
狭めることになり、燃料の適切な流通が妨げられ、それ
以降の走行を不可能にする恐れがあるという問題があっ
た。
本考案の目的は、上記問題点を解決し、ミッドシップ
レイアウトまたはリヤシップレイアウトの車両におい
て、衝突時における燃料タンクを連通させる連通管の変
形による燃料流通路の狭隘化を防止することのできる車
両用燃料タンク取付構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案の車両用燃料タンク
取付構造は、ミッドシップレイアウトまたはリヤシップ
レイアウトの車両において、後部車体の両側に燃料タン
クを配置し、エンジンの前方位置で両燃料タンクをフレ
キシブルホースで互いに連通させ、該フレキシブルホー
スを車幅方向に設けられた車体メンバ内に配設するとと
もに、該車体メンバの中間部のエンジンに対応する位置
に切り欠き等を設けることにより、該車体メンバ中間部
の強度を低下させたものである。
〔作用〕
上記のように構成された本考案の車両用燃料タンク取
付構造においては、後部車体両側に配置された燃料タン
クを連結するフレキシブルホースを収容する車体メンバ
のエンジンに対応する位置である中間部の強度を低下さ
せてあるから、衝突時に車体前後方向の衝撃荷重を受け
ると、エンジンが前方に移動し、車体メンバの中間部に
エンジンの前端が衝突するが、この中間部の強度が低い
ためにその位置で車体メンバが折曲され、この車体メン
バの折曲により衝撃が吸収される。
また、車体メンバ内に収容されている両燃料タンクの
連通管がフレキシブルホースであるから、車体メンバと
ともに曲がって、車体メンバの折曲により燃料流通路が
狭められる恐れがないものである。
〔実施例〕
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第3図において本考案の第1実施例を説明
すると、車輪2を有するミッドシップレイアウトの車両
1において、車体両側に車体前後方向に延びるサイドフ
レーム3が配設されており、両サイドフレーム3,3の後
部が車幅方向に延びるクロスメンバ5で連結され、クロ
スメンバ5の中間部から後方に一対のリヤサイドフレー
ム4,4が延設されている。
リヤサイドフレーム4,4の後端は、車幅方向に延びる
クロスメンバ51で連結されている。
両サイドフレーム3,3の車幅方向外側に、サイドシル3
0,30が車体前後方向に延設され、該サイドシル30,30の
後端に、上方に立ち上がるプロテクタ31,31を立設し、
該プロテクタ31,31の上端に車幅方向に延設されたロー
ルバー6の両端が連結されている。
両リヤサイドフレーム4,4の間にエンジン7が配設さ
れており、両リヤサイドフレーム4,4に沿ってエンジン
ルームの隔壁8,8が、クロスメンバ5に沿って隔壁9が
立設されている。
両リヤサイドフレーム4,4の外側で、プロテクタ31,31
の内側に燃料タンク11,12がそれぞれ配置されており、
両燃料タンク11,12は隔壁8,8を貫通するフレキシブルホ
ース13により、互いに連通されている。
車幅方向両側の隔壁8,8に両端が結合された車幅方向
に延びる筒状或いは樋状の車体メンバ10が設けられ、上
記フレキシブルホース13は、該車体メンバ10内を貫通し
て配設される。
車体メンバ10は、断面形状が口字形または下面開放の
逆凹字形或いは円形等に形成され、車幅方向中間部のエ
ンジン7に対応する位置に、切り欠き110が設けられ
て、該中間部の強度が低下させられている。
上述の構成により、衝突時に車体前後方向の衝撃荷重
を受けると、エンジン7が前方に移動し、車体メンバ10
の中間部にエンジン7の前端が衝突するが、この中間部
の強度が低く形成されているためにその位置で車体メン
バ10が折曲され、この車体メンバ10の折曲により衝撃が
吸収される。
また、車体メンバ10内に収容されている両燃料タンク
11,12の連通管がフレキシブルホース13であるから、車
体メンバ10とともに曲がって、車体メンバ10の折曲によ
り燃料流通路が狭められる恐れがないものである。
第4図において、隔壁8に開口80が穿設され、該開口
80に車体メンバ10の端部が合致され、車体メンバ10の端
部に形成されたフランジ101で隔壁8に結合されてい
る。
燃料タンク11(12)に接続パイプ111(121)が突出さ
れ、隔壁8の外側でフレキシブルホース13が接続されて
クランプ131で固定されている。
この構成により、万一フレキシブルホース13が接続パ
イプ111(121)から外れた場合においても、エンジン7
とは隔壁8で隔離されているため、火災の発生を防止す
るものである。
〔考案の効果〕
本考案は、上述のとおり構成されているので、以下に
記載する効果を奏する。
後部車体両側に配置された燃料タンクを連結するフレ
キシブルホースを収容する車体メンバのエンジンに対応
する位置である中間部の強度を低下させてあるから、衝
突時に車体前後方向の衝撃荷重を受けると、エンジンが
前方に移動し、車体メンバの中間部にエンジンの前端が
衝突するが、この中間部の強度が低いためにその位置で
車体メンバが折曲され、この車体メンバの折曲により衝
撃が吸収されるものである。
また、車体メンバ内に収容されている両燃料タンクの
連通管がフレキシブルホースであるから、車体メンバと
ともに曲がって、車体メンバの折曲により燃料流通路が
狭められる恐れがないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す平断面図、第2図は
同じく側断面図、第3図は第1図のIII-III線断面図、
第4図は要部拡大断面図である。 1……ミッドシップレイアウトの車両、7……エンジ
ン、10……車体メンバ、11,12……燃料タンク、13……
フレキシブルホース。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンクの取付構造であって、後部車体
    の両側に燃料タンクを配置し、両燃料タンクをフレキシ
    ブルホースで互いに連通させ、該フレキシブルホースを
    車体メンバ内に配設するとともに、該車体メンバの中間
    部のエンジンに対応する位置の強度を低下させたことを
    特徴とする車両用燃料タンク取付構造。
JP3268690U 1990-03-30 1990-03-30 車両用燃料タンク取付構造 Expired - Lifetime JP2506002Y2 (ja)

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JPH03123726U JPH03123726U (ja) 1991-12-16
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