JP2505890Y2 - V型エンジンの吸気マニホ―ルド構造 - Google Patents

V型エンジンの吸気マニホ―ルド構造

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JP2505890Y2
JP2505890Y2 JP1987153101U JP15310187U JP2505890Y2 JP 2505890 Y2 JP2505890 Y2 JP 2505890Y2 JP 1987153101 U JP1987153101 U JP 1987153101U JP 15310187 U JP15310187 U JP 15310187U JP 2505890 Y2 JP2505890 Y2 JP 2505890Y2
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Mazda Motor Corp
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、V型エンジンの吸気マニホールド構造に関
するものであって、特に、フランジ部の補強に関するも
のである。
(従来の技術) 従来より、例えば、特開昭62-91621号公報に示される
如く、V型エンジンの吸気マニホールドは、1つの共通
なフランジ部から延び、左右のバンクに向けて、それぞ
れ吸気通路が形成されるとともに、該吸気通路の下流端
に設けられたフランジ部により各バンクのシリンダヘッ
ドに取付けられている。
さらに、上記上流端フランジ部においては、気筒列と
直交する方向の寸法を小さくするために、各吸気通路の
開口部が気筒列方向に1列に並ぶ如く形成されているの
が一般的である。
上記の如く構成された吸気マニホールドにおいては、
上流端フランジ部の左右に延びる吸気通路の開口部間に
ネジリが生じ、この部分において変形やクラック等が発
生しやすいという問題がある。
即ち、例えば、左バンクへ連なる吸気通路が開口する
上流端フランジ部についてみれば、該吸気マニホールド
上流に接続されるサージタンク等の重量、及び、エンジ
ン振動により、右側へ倒れる方向の力が働き、一方、右
バンクへ連なる吸気通路が開口する上流端フランジ部に
ついてみれば、左側へ倒れる方向の力が働くため、これ
ら両吸気通路の開口部間において、ネジリが発生してし
まうからである。
さらに、上記吸気マニホールドは、アルミニウム合金
を溶かした湯を鋳型に流し込んで鋳造形成する際に、湯
の中のゴミ等の混入物を除去する目的で、湯を下流端フ
ランジ部が位置する下方側から注入し、上流端フランジ
部が位置する上方側から余分な湯、及び、混入物を除去
して形成する場合があるが、この場合、湯は吸気通路の
壁を形成するキャビティを通る間に冷やされるために、
上流端フランジ部付近の湯回りが悪くなり、この部分の
品質が他の部分よりも粗悪となる傾向がある。そして、
この傾向が現われた場合に、上流端フランジの強度が低
くなるため上記変形やクラック等が発生するという問題
が顕著になる。
(考案の目的) 本考案は、上記問題を解決するためになされたもの
で、簡単な構成で、吸気マニホールドの上流端フランジ
部の変形、及び、クラック等の発生を防止することがで
きるV型エンジンの吸気マニホールド構造を提供するこ
とを目的とする。
(考案の構成) 本考案は、上記目的を達成するために、左バンクの吸
気ポートに連なる第1吸気通路と、右バンクの吸気ポー
トに連なる第2吸気通路とを備え、該第1吸気通路及び
第2吸気通路の各々の上流側開口部が上記左右のバンク
間の中央において気筒列方向に1列に並び、これら上流
側開口部の周縁に1つの共通な上流端フランジ部が設け
られ、上記第1吸気通路の下流側開口部の周縁に左バン
クのシリンダヘッドに接続される左側下流端フランジ部
が設けられ、上記第2吸気通路の下流側開口部の周縁に
右バンクのシリンダヘッドに接続される右側下流端フラ
ンジ部が設けられているV型エンジンの吸気マニホール
ド構造において、 上記上流端フランジ部における第1吸気通路の上流側
開口部の右バンク側半周部の中央より張り出した部位と
上記右側下流端フランジ部とを結び且つ当該上流端フラ
ンジ部及び下流端フランジ部と一体に成形される架設壁
と、 上記上流端フランジ部における第2吸気通路の上流側
開口部の左バンク側半周部の中央より張り出した部位と
上記左側下流端フランジ部とを結び且つ当該上流端フラ
ンジ部及び下流端フランジ部と一体に成形される架設壁
とを設けるようにしたものである。
当該考案において、上記上流端フランジ部における第
1吸気通路の上流側開口部の右バンク側半周部の中央よ
り張り出した部位は、サージタンクの重量等により右側
へ倒れる力が最も大きく作用する部分であるが、当該部
位と右バンクのシリンダヘッドに接続される右側下流端
フランジ部とが架設壁によって結ばれているから、上記
力が架設壁を介して右側下流端フランジ部にひいては右
バンクに効率良く受けられるため、該架設壁の上記倒れ
に対する突張り効果が高いものになり、上流端フランジ
部の相隣なる開口部間のネジリが防止される。
また、上記架設壁は、上記上流端フランジ部における
第1吸気通路の上流側開口部の右バンク側半周部の中央
より張り出した部位及び右側下流端フランジ部と一体に
成形されるものであるから、当該マニホールドの鋳造に
おいて湯回りを改善する。
すなわち、例えば、湯を下流端フランジ部が位置する
下方側から注入し、上流端フランジ部が位置する上方側
から余分な湯及び混入物を除去する場合、湯は第1吸気
通路の壁や第2吸気通路の壁を形成するためのキャビテ
ィを通って上流端フランジ部の上記中央より張り出した
部位に達することもできるが、右側下流端フランジ部の
キャビティから当該架設壁のキャビティを通って短絡的
に(第1吸気通路や第2吸気通路のためのキャビティを
バイパスして)上記中央より張り出した部位に達するこ
とができ、それだけ上流端フランジ部のキャビティへの
湯回りが良くなる。
以上の架設壁の作用は、上記上流端フランジ部におけ
る第2吸気通路の上流側開口部の左バンク側半周部の中
央より張り出した部位と上記左側下流端フランジ部とを
結ぶ架設壁も同様に有する。
(考案の効果) 従って、本考案によれば、上流端フランジ部における
第1吸気通路の上流側開口部の右バンク側半周部の中央
より張り出した部位と上記右側下流端フランジ部とを結
び且つ当該上流端フランジ部及び下流端フランジ部と一
体に成形される架設壁と、上記上流端フランジ部におけ
る第2吸気通路の上流側開口部の左バンク側半周部の中
央より張り出した部位と上記左側下流端フランジ部とを
結び且つ当該上流端フランジ部及び下流端フランジ部と
一体に成形される架設壁とを設けたから、これらの架設
壁が効率良く突張り作用を呈して上流端フランジ部の変
形及びクラック等の発生を防止するとともに、上記湯回
りの改善により上流端フランジ部の強度を高いものにし
てその変形及びクラック等の発生を防止する、という効
果が得られる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図、及び、第2図において、1はV型6気筒エン
ジンの左右のバンク2,3間に位置する吸気マニホールド
で、該吸気マニホールド1は、1つの共通な上流端フラ
ンジ部4から左右のバンク2,3にそれぞれ延び該左右の
バンク2,3の吸気ポート5,6にそれぞれ連なる第1吸気通
路7a,7b,7cと第2吸気通路8a,8b,8cとを有するととも
に、該2つの吸気通路7a,7b,7c及び8a,8b,8cの下流端に
それぞれ設けられ上記左右のバンク2,3のシリンダヘッ
ド9,10に接続される左右の下流端フランジ部11,12とを
有する。
上記第1吸気通路7a,7b,7cと第2吸気通路8a,8b,8cと
は気筒列方向において交互に配置され、且つ、上流端フ
ランジ部4には、上記第1吸気通路7a,7b,7c及び第2吸
気通路8a,8b,8cの各々の上流側開口部13a,13c,13c及び1
4a,14b,14cが左右のバンク2,3間の中央において気筒列
方向に1列に並んで開口し、該上流端フランジ部4より
上流に位置するサージタンク15と連通する吸気管16が接
続されている。
そして、上記吸気マニホールド1の上流端フランジ部
4の補強のために、第1吸気通路7a,7b,7cの位置に対応
し且つ該第1吸気通路7a,7b,7cが接続される左バンク2
と異なる右バンク3側に、それぞれ上流端フランジ部4
と右側下流端フランジ部12とを結ぶ右架設壁17c,17d,17
fがこれらフランジ部4,12と一体に形成されている。ま
た、第2吸気通路8a,8b,8cの位置に対応し且つ該第2吸
気通路8a,8b,8cが接続される右バンク3と異なる左バン
ク2側に、それぞれ上流端フランジ部4と左側下流端フ
ランジ部11とを結ぶ左架設壁17a,17b,17eがこれらフラ
ンジ部4,11と一体に形成されている。
本例の場合、上記右架設壁17c,17d,17fは、上記上流
端フランジ部4における第1吸気通路7a,7b,7cの上流側
開口部13a,13b,13cの右バンク3側半周部の中央より張
り出した部位4f,4g,4hと上記右側下流端フランジ部12と
を結ぶように、また、上記左架設壁17a,17b,17eは、上
記上流端フランジ部4における第2吸気通路8a,8b,8cの
上流側開口部14a,14b,14cの左バンク2側半周部の中央
より張り出した部位4i,4j,4kと上記左側下流端フランジ
部11とを結ぶように、吸気通路7aと7b,7bと7c,8aと8b,8
bと8c,7aと8a,7cと8cの各々の間の全体を覆うように形
成されている。
上記の如く架設壁17a,17b,17c,17d,17e,17fを設ける
ことにより、例えば、左バンク2へ連なる第1吸気通路
7a,7b,7cが開口する上流端フランジ部4についてみれ
ば、右バンク3側へ倒れる方向の力を受けても、架設壁
17c,17d,17fにより支持され、一方、右バンク3へ連な
る第2吸気通路8a,8b,8cが開口する上流端フランジ部4
についてみれば、左バンク2側へ倒れる方向の力を受け
ても、架設壁17a,17b,17eにより支持されるため、これ
ら第1吸気通路7a,7b,7cと第2吸気通路8a,8b,8cの開口
部間4a,4b,4c,4d,4e部分に生じるネジリが防止できる。
従って、上流端フランジ部4の強度が増加し、上記開
口部間4a,4b,4c,4d,4e部分の変形、及び、クラック等の
発生を防止できる。
さらに、本実施例においては、上記架設壁17a,17b,17
c,17d,17e,17fが上流端フランジ部4と下流端フランジ
部11,12間を架設するとともに、吸気通路7aと7b,7bと7
c,8aと8b,8bと8c,7aと8a,7cと8c間全体を覆うように形
成しているため、この部分が上流端フランジ部4と下流
端フランジ部11,12とを短絡する効果が顕著に現われ、
上流端フランジ部4付近の湯回りが改善でき品質の向上
も図れる。
なお、本実施例においては、架設壁17a,17b,17c,17d,
17e,17fの形状として、吸気通路7aと7b,7bと7c,8aと8b,
8bと8c,7aと8a,7cと8c間全体を覆うものを示したが、本
考案の目的からすれば、必ずしも各吸気通路間全体を覆
う必要はなく、上記上流端フランジ部4における第1吸
気通路7a,7b,7cの上流側開口部13a,13b,13cの右バンク
3側半周部の中央より張り出した部位4f,4g,4hと上記右
側下流端フランジ部12とを結び、また、上記上流端フラ
ンジ部4における第2吸気通路8a,8b,8cの上流側開口部
14a,14b,14cの左バンク2側半周部の中央より張り出し
た部位4i,4j,4kと上記左側下流端フランジ部11とを結ぶ
ものであれば良い。
しかしながら、本考案の効果をより高めるためには、
架設壁の幅をできるだけ広くするのが好ましく、特に、
本実施例の如く各吸気通路間を覆うように吸気マニホー
ルドと一体に形成すれば、その強度を十分高めることが
できるとともに、鋳造時において、上流端フランジ部4
への湯回りが改善され、フランジ部自体の強度アップを
画ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例であるV型エンジンの吸気マ
ニホールド構造の構成を示す平面図、第2図は、第1図
の吸気マニホールドのA-A断面図である。 1……吸気マニホールド,2……左バンク,3……右バン
ク,4……上流端フランジ部,4f・4g・4h・4i・4j・4k…
…上流端フランジの張り出し部位,5・6……吸気ポー
ト,7a・7b・7c……第1吸気通路,8a・8b・8c……第2吸
気通路,9・10……シリンダヘッド,11……左側下流端フ
ランジ部,12……右側下流端フランジ部,13a・13b・13c
・14a・14b・14c……上流側開口部,15……サージタン
ク,16……吸気管,17a・17b・17c・17d・17e・17f……架
設壁。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左バンクの吸気ポートに連なる第1吸気通
    路と、右バンクの吸気ポートに連なる第2吸気通路とを
    備え、該第1吸気通路及び第2吸気通路の各々の上流側
    開口部が上記左右のバンク間の中央において気筒列方向
    に1列に並び、これら上流側開口部の周縁に1つの共通
    な上流端フランジ部が設けられ、上記第1吸気通路の下
    流側開口部の周縁に左バンクのシリンダヘッドに接続さ
    れる左側下流端フランジ部が設けられ、上記第2吸気通
    路の下流側開口部の周縁に右バンクのシリンダヘッドに
    接続される右側下流端フランジ部が設けられているV型
    エンジンの吸気マニホールド構造において、 上記上流端フランジ部における第1吸気通路の上流側開
    口部の右バンク側半周部の中央より張り出した部位と上
    記右側下流端フランジ部とを結び且つ当該上流端フラン
    ジ部及び下流端フランジ部と一体に成形される架設壁
    と、 上記上流端フランジ部における第2吸気通路の上流側開
    口部の左バンク側半周部の中央より張り出した部位と上
    記左側下流端フランジ部とを結び且つ当該上流端フラン
    ジ部及び下流端フランジ部と一体に成形される架設壁と
    が設けられていることを特徴とするV型エンジンの吸気
    マニホールド構造。
JP1987153101U 1987-10-06 1987-10-06 V型エンジンの吸気マニホ―ルド構造 Expired - Lifetime JP2505890Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6291621A (ja) * 1985-10-04 1987-04-27 Mazda Motor Corp V型エンジンの吸気装置

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