JP2505807Y2 - シ―トクッション用固定具 - Google Patents
シ―トクッション用固定具Info
- Publication number
- JP2505807Y2 JP2505807Y2 JP1990044465U JP4446590U JP2505807Y2 JP 2505807 Y2 JP2505807 Y2 JP 2505807Y2 JP 1990044465 U JP1990044465 U JP 1990044465U JP 4446590 U JP4446590 U JP 4446590U JP 2505807 Y2 JP2505807 Y2 JP 2505807Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lock lever
- main body
- shaped
- seat cushion
- guide wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、自動車のシートクッションをフロアーパネ
ルに固定するための固定具の改良に関するものである。
ルに固定するための固定具の改良に関するものである。
「従来の技術」 通常、自動車のシートクッションをフロアーパネルに
固定する場合には、第4図に示す如く、シートクッショ
ン1の下面に複数のU字状金具2を固設する一方、フロ
アーパネル3の固定段部3aに上記金具2と対応する取付
孔4を穿設して、該各取付孔4に係着される専用の固定
具で、上記U字状金具2をロックすることにより、シー
トクッション1をフロアーパネル3に固定している。
固定する場合には、第4図に示す如く、シートクッショ
ン1の下面に複数のU字状金具2を固設する一方、フロ
アーパネル3の固定段部3aに上記金具2と対応する取付
孔4を穿設して、該各取付孔4に係着される専用の固定
具で、上記U字状金具2をロックすることにより、シー
トクッション1をフロアーパネル3に固定している。
そして、このために使用される専用の固定具として
は、例えば実開昭63−195931号公報に示すものが存在す
る。
は、例えば実開昭63−195931号公報に示すものが存在す
る。
該従来の固定具は、第5図に示す如く、内部に上記シ
ートクッション1のU字状金具2を挿入する合成樹脂製
の筒状本体11と、該本体11内に挿入されたU字状金具2
をロックする合成樹脂製のロックレバー12とを備え、筒
状本体11の外壁面に上記取付孔4の孔縁を内外側から把
持するフランジ部13と係止爪部14を形成すると共に、筒
状本体11の一側壁に該本体内部と連通するガイド壁部15
を一体に横設して、該ガイド壁部15で上記ロックレバー
12をスライド可能に支承する構成となす一方、ロックレ
バー12の下面側と筒状本体11のガイド壁部15との連通口
側に、小さな引掛用フック部16・17を夫々一体に形成
し、該各フック部16・17間に引張コイルばね18の両側部
を装着して、該引張コイルばね18から得られるばね圧
で、ロックレバー12の先端部12aを常時筒状本体11の内
部方向に付勢する構成となしている。
ートクッション1のU字状金具2を挿入する合成樹脂製
の筒状本体11と、該本体11内に挿入されたU字状金具2
をロックする合成樹脂製のロックレバー12とを備え、筒
状本体11の外壁面に上記取付孔4の孔縁を内外側から把
持するフランジ部13と係止爪部14を形成すると共に、筒
状本体11の一側壁に該本体内部と連通するガイド壁部15
を一体に横設して、該ガイド壁部15で上記ロックレバー
12をスライド可能に支承する構成となす一方、ロックレ
バー12の下面側と筒状本体11のガイド壁部15との連通口
側に、小さな引掛用フック部16・17を夫々一体に形成
し、該各フック部16・17間に引張コイルばね18の両側部
を装着して、該引張コイルばね18から得られるばね圧
で、ロックレバー12の先端部12aを常時筒状本体11の内
部方向に付勢する構成となしている。
依って、斯る構成の固定具を用いて、シートクッショ
ン1をフロアーパネル3に固定する場合には、具体的に
は図示しないが、まず、上記フランジ部13と係止爪部14
を介して、ロックレバー12と引張コイルばね18が予め組
付けられている筒状本体11を、フロアーパネル3の固定
段部3aに穿設された各取付孔4に係着する。
ン1をフロアーパネル3に固定する場合には、具体的に
は図示しないが、まず、上記フランジ部13と係止爪部14
を介して、ロックレバー12と引張コイルばね18が予め組
付けられている筒状本体11を、フロアーパネル3の固定
段部3aに穿設された各取付孔4に係着する。
そして、上記引張コイルばね18のばね圧に抗して、ロ
ックレバー12をガイド壁部15から引き出しながら、該ロ
ックレバー12の先端部12aを本体11の内部から後退させ
た後、筒状本体11の内部にシートクッション1のU字状
金具2を挿入して、上記ロックレバー12の引き出し操作
を解除すれば、今後は、引張コイルばね18のばね圧で、
ロックレバー12の先端部12aが自動的に本体11の内部に
復帰して、U字状金具2を筒状本体11内にロックするの
で、これにより、シートクッション1がフロアーパネル
3に確実に固定されることとなる。
ックレバー12をガイド壁部15から引き出しながら、該ロ
ックレバー12の先端部12aを本体11の内部から後退させ
た後、筒状本体11の内部にシートクッション1のU字状
金具2を挿入して、上記ロックレバー12の引き出し操作
を解除すれば、今後は、引張コイルばね18のばね圧で、
ロックレバー12の先端部12aが自動的に本体11の内部に
復帰して、U字状金具2を筒状本体11内にロックするの
で、これにより、シートクッション1がフロアーパネル
3に確実に固定されることとなる。
「考案が解決しようとする課題」 然し乍ら、従来の固定具にあって、引張コイルばね18
を使用して、ロックレバー12の先端部12aを筒状本体11
の内部方向に付勢することは、該引張コイルばね18から
得られるばね圧で、ロックレバー12の先端部12aを確実
に本体11内に付勢することは可能となるが、反面、ロッ
クレバー12側と本体11側にフック部16・17を形成しなけ
ればならないばかりか、実際の組付けに際しては、この
引張コイルばね18の両端部を、いずれも各部材の内側に
存する小さなフック部16・17間に引っ掛けながら、ロッ
クレバー12を筒状本体11のガイド壁部15内に嵌入しなけ
ればならない。
を使用して、ロックレバー12の先端部12aを筒状本体11
の内部方向に付勢することは、該引張コイルばね18から
得られるばね圧で、ロックレバー12の先端部12aを確実
に本体11内に付勢することは可能となるが、反面、ロッ
クレバー12側と本体11側にフック部16・17を形成しなけ
ればならないばかりか、実際の組付けに際しては、この
引張コイルばね18の両端部を、いずれも各部材の内側に
存する小さなフック部16・17間に引っ掛けながら、ロッ
クレバー12を筒状本体11のガイド壁部15内に嵌入しなけ
ればならない。
この為、従来の固定具にあっては、引張コイルばね18
を含めた筒状本体11とロックレバー12の組付け作業が頗
る大変となると共に、これに応じて、固定具自体が徒に
コスト高となってしまう大きな問題点を有していた。
を含めた筒状本体11とロックレバー12の組付け作業が頗
る大変となると共に、これに応じて、固定具自体が徒に
コスト高となってしまう大きな問題点を有していた。
尚、このことは、逆に、何らかの事情で、ロックレバ
ー12と筒状本体11とを分解する必要が生じたような場合
や、引張コイルばね18がヘタリ、当該コイルばね18自体
の交換が余儀なくされたような場合も、これらの各作業
が大変或いは困難となることは言うまでもない。
ー12と筒状本体11とを分解する必要が生じたような場合
や、引張コイルばね18がヘタリ、当該コイルばね18自体
の交換が余儀なくされたような場合も、これらの各作業
が大変或いは困難となることは言うまでもない。
又、従来の固定具の下では、ロックレバー12のガイド
壁部15からの抜け外れを防止する手段として、単独で、
ロックレバー12側にストッパー突起19を形成し、ガイド
壁部15側にストッパー長孔20を形成しなければならない
ので、上記一対のフック部16・17の存在と相俟って、固
定具自体の構造が複雑となってしまうことも否定できな
かった。
壁部15からの抜け外れを防止する手段として、単独で、
ロックレバー12側にストッパー突起19を形成し、ガイド
壁部15側にストッパー長孔20を形成しなければならない
ので、上記一対のフック部16・17の存在と相俟って、固
定具自体の構造が複雑となってしまうことも否定できな
かった。
「課題を解決するための手段」 而して、本考案は、斯る従来の課題を有効に解決する
ために開発されたもので、U字状金具が固設されたシー
トクッションを、取付孔が穿設されたフロアーパネルに
固定するための固定具を前提として、上記取付孔に係着
されて内部にシートクッションのU字状金具を挿入する
筒状本体と、該筒状本体内に挿入されたU字状金具をロ
ックするロックレバーとを備え、筒状本体の側壁に該本
体内部と連通して上面側に切欠窓を開口したガイド壁部
を横設して、該ガイド壁部で上記ロックレバーをスライ
ド可能に支承する一方、ロックレバーの上記ガイド壁部
の切欠窓から外部に露呈する外面にストッパー突起を兼
用するフック状の保持部を形成すると共に、筒状本体の
外壁面に係止手段を有する凹溝状の保持部を形成して、
該両保持部間に横U字形状を呈する線材製ばね部材を装
着して、該線材製ばね部材から得られるばね圧で、ロッ
クレバーの先端部を筒状本体の内部方向に付勢する構成
を採用した。
ために開発されたもので、U字状金具が固設されたシー
トクッションを、取付孔が穿設されたフロアーパネルに
固定するための固定具を前提として、上記取付孔に係着
されて内部にシートクッションのU字状金具を挿入する
筒状本体と、該筒状本体内に挿入されたU字状金具をロ
ックするロックレバーとを備え、筒状本体の側壁に該本
体内部と連通して上面側に切欠窓を開口したガイド壁部
を横設して、該ガイド壁部で上記ロックレバーをスライ
ド可能に支承する一方、ロックレバーの上記ガイド壁部
の切欠窓から外部に露呈する外面にストッパー突起を兼
用するフック状の保持部を形成すると共に、筒状本体の
外壁面に係止手段を有する凹溝状の保持部を形成して、
該両保持部間に横U字形状を呈する線材製ばね部材を装
着して、該線材製ばね部材から得られるばね圧で、ロッ
クレバーの先端部を筒状本体の内部方向に付勢する構成
を採用した。
「作用」 依って、本考案にあっては、ロックレバーの先端部を
筒状本体の内部方向に付勢する手段に、従来の引張コイ
ルばねに代えて、横U字状の線材製ばね部材を使用し
て、該横U字状の線材製ばね部材を、筒状本体の外壁面
側に形成された保持部とロックレバーの外面側に形成さ
れた保持部間に装着する構成を採用しているので、筒状
本体にロックレバーを組付ける場合には、該ロックレバ
ーを筒状本体のガイド壁部内に嵌入した後、そのままの
状態で、横U字状の線材製ばね部材を外部から両保持部
間に簡単に装着することが可能となる。
筒状本体の内部方向に付勢する手段に、従来の引張コイ
ルばねに代えて、横U字状の線材製ばね部材を使用し
て、該横U字状の線材製ばね部材を、筒状本体の外壁面
側に形成された保持部とロックレバーの外面側に形成さ
れた保持部間に装着する構成を採用しているので、筒状
本体にロックレバーを組付ける場合には、該ロックレバ
ーを筒状本体のガイド壁部内に嵌入した後、そのままの
状態で、横U字状の線材製ばね部材を外部から両保持部
間に簡単に装着することが可能となる。
従って、従来のものと比較すると、固定具自体の組付
け作業が頗る簡略化されると共に、ロックレバーの先端
部をも常時筒状本体の内部方向に確実に付勢できること
となる。
け作業が頗る簡略化されると共に、ロックレバーの先端
部をも常時筒状本体の内部方向に確実に付勢できること
となる。
「実施例」 以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳述すれ
ば、該実施例に係るシートクッション用固定具も、第1
図に示す如く、内部にシートクッション1のU字状金具
2を挿入する楕円形の筒状本体21と、該筒状本体21内に
挿入されたU字状金具2をロックするロックレバー22と
を備え、これら筒状本体21とロックレバー22とを、合成
樹脂材料で別体に成形している。
ば、該実施例に係るシートクッション用固定具も、第1
図に示す如く、内部にシートクッション1のU字状金具
2を挿入する楕円形の筒状本体21と、該筒状本体21内に
挿入されたU字状金具2をロックするロックレバー22と
を備え、これら筒状本体21とロックレバー22とを、合成
樹脂材料で別体に成形している。
そして、前者の筒状本体21は、その外壁面略中央部に
フランジ部23を一体に形成し、該フランジ部23下方の対
向面夫々に弾性係止爪部24を形成すると共に、フランジ
部23上方の一側壁に、本体21の内部と連通するガイド壁
部25を一体に横設して、該ガイド壁部25内でロックレバ
ー22をスライド可能に支承する構成となっている。
フランジ部23を一体に形成し、該フランジ部23下方の対
向面夫々に弾性係止爪部24を形成すると共に、フランジ
部23上方の一側壁に、本体21の内部と連通するガイド壁
部25を一体に横設して、該ガイド壁部25内でロックレバ
ー22をスライド可能に支承する構成となっている。
尚、上記ガイド壁部25の上面側に対しては、大きな切
欠窓25aを開口して、後述するロックレバー22の外面に
形成された保持部29を外方に突出させる構成を併せて採
用している。
欠窓25aを開口して、後述するロックレバー22の外面に
形成された保持部29を外方に突出させる構成を併せて採
用している。
又、上記ガイド壁部25と対応する他側壁に、ロックレ
バー22の二叉状先端部22aを係入する係入孔26を形成す
ると共に、外係入孔26の上方に、横U字状の線材製ばね
部材30の一方腕30aを保持する凹溝状の保持部27を一側
壁側に至る範囲に連続形成し、且つ、該凹溝状保持部27
の他側壁側の終端に、線材製ばね部材30の対応する折曲
端部31を係止する凹部28を形成する構成となしている。
バー22の二叉状先端部22aを係入する係入孔26を形成す
ると共に、外係入孔26の上方に、横U字状の線材製ばね
部材30の一方腕30aを保持する凹溝状の保持部27を一側
壁側に至る範囲に連続形成し、且つ、該凹溝状保持部27
の他側壁側の終端に、線材製ばね部材30の対応する折曲
端部31を係止する凹部28を形成する構成となしている。
後者のロックレバー22は、上記ガイド壁部25内に支承
された際に、該ガイド壁部25の切欠窓25aから外部に露
呈する外面に横U字状の線材製ばね部材30の他方腕30b
を保持するフック状の保持部29を一体に形成する構成と
なっている。
された際に、該ガイド壁部25の切欠窓25aから外部に露
呈する外面に横U字状の線材製ばね部材30の他方腕30b
を保持するフック状の保持部29を一体に形成する構成と
なっている。
従って、本実施例にあって、ロックレバー22の先端部
22aを本体21の内部方向に付勢する手段に、横U字状の
線材製ばね部材30を使用して、ロックレバー22の外面に
フック状の保持部29を形成すると共に、本体21の外壁面
上部に凹溝状の保持部27を形成するものであるから、筒
状本体21にロックレバー22を組付ける場合には、フック
状保持部29の下方への撓みを得て、ロックレバー22を筒
状本体21のガイド壁部25内に嵌入した後、凹部28に対す
る折曲端部31の係止状態を得て、横U字状の線材製ばね
部材30の一方腕30aを凹溝状保持部27内に連続状態で保
持して、他方腕30bをロックレバー22のフック状保持部2
9に保持するだけで、固定具自体を簡単に組付けること
が可能となると共に、線材製ばね部材30から得られるば
ね圧で、ロックレバー22の各先端部22aを、常時筒状本
体21の内部方向に確実に付勢することが可能となる。
22aを本体21の内部方向に付勢する手段に、横U字状の
線材製ばね部材30を使用して、ロックレバー22の外面に
フック状の保持部29を形成すると共に、本体21の外壁面
上部に凹溝状の保持部27を形成するものであるから、筒
状本体21にロックレバー22を組付ける場合には、フック
状保持部29の下方への撓みを得て、ロックレバー22を筒
状本体21のガイド壁部25内に嵌入した後、凹部28に対す
る折曲端部31の係止状態を得て、横U字状の線材製ばね
部材30の一方腕30aを凹溝状保持部27内に連続状態で保
持して、他方腕30bをロックレバー22のフック状保持部2
9に保持するだけで、固定具自体を簡単に組付けること
が可能となると共に、線材製ばね部材30から得られるば
ね圧で、ロックレバー22の各先端部22aを、常時筒状本
体21の内部方向に確実に付勢することが可能となる。
依って、斯る構成の固定具を用いて、シートクッショ
ン1をフロアーパネル3に固定する場合にも、フランジ
部23と係止爪部24を介して、ロックレバー22と線材製ば
ね部材30が予め組付けられている筒状本体21を、フロア
ーパネル3の固定段部3aに穿設された各取付孔4に係着
して、第2図A・Bに示す如く、上記横U字状の線材製
ばね部材30のばね圧に抗して、ロックレバー22をガイド
壁部25から引き出せば、該ロックレバー22の先端部22a
が筒状本体21の内部から後退して、本体21の内部に対す
るU字状金具2の挿入が許容されることとなる。
ン1をフロアーパネル3に固定する場合にも、フランジ
部23と係止爪部24を介して、ロックレバー22と線材製ば
ね部材30が予め組付けられている筒状本体21を、フロア
ーパネル3の固定段部3aに穿設された各取付孔4に係着
して、第2図A・Bに示す如く、上記横U字状の線材製
ばね部材30のばね圧に抗して、ロックレバー22をガイド
壁部25から引き出せば、該ロックレバー22の先端部22a
が筒状本体21の内部から後退して、本体21の内部に対す
るU字状金具2の挿入が許容されることとなる。
尚、本実施例にあっては、ロックレバー22のフック状
保持部29をストッパー突起として兼用する関係で、ロッ
クレバー22の引き出し時には、当該フック状保持部29を
ガイド壁部25の切欠窓25aの端縁に当接させることによ
り、ロックレバー22のガイド壁部25からの抜け外れを合
理的に防止できるので、固定具自体の構造の簡素化が可
能となると共に、フック状保持部29が切欠窓25aの端縁
に当接する状態では、同時に、線材製ばね部材30の他方
腕30bの先端部側も同端縁に当接することとなるので、
その抜け外れ規制作用は一層確実なものとなる。
保持部29をストッパー突起として兼用する関係で、ロッ
クレバー22の引き出し時には、当該フック状保持部29を
ガイド壁部25の切欠窓25aの端縁に当接させることによ
り、ロックレバー22のガイド壁部25からの抜け外れを合
理的に防止できるので、固定具自体の構造の簡素化が可
能となると共に、フック状保持部29が切欠窓25aの端縁
に当接する状態では、同時に、線材製ばね部材30の他方
腕30bの先端部側も同端縁に当接することとなるので、
その抜け外れ規制作用は一層確実なものとなる。
又、このロックレバー22の引き出し操作に際しては、
図示する如く、該ロックレバー22の引き出し量に応じ
て、線材製ばね部材30の他方腕30bは、フック状保持部2
9内を摺動しながら拡開することとなるが、該線材製ば
ね部材30の一方腕30aは、自身の折曲端部31を凹部28内
に係止して、凹溝状保持部27内に確実に保持されている
関係で、線材製ばね部材30が不用意に移動したり脱落す
る心配がない。
図示する如く、該ロックレバー22の引き出し量に応じ
て、線材製ばね部材30の他方腕30bは、フック状保持部2
9内を摺動しながら拡開することとなるが、該線材製ば
ね部材30の一方腕30aは、自身の折曲端部31を凹部28内
に係止して、凹溝状保持部27内に確実に保持されている
関係で、線材製ばね部材30が不用意に移動したり脱落す
る心配がない。
そこで、今度は、筒状本体21の内部にシートクッショ
ン1のU字状金具2を挿入して、ロックレバー22の引き
出し操作を解除すると、第3図A・Bに示す如く、横U
字状の線材製ばね部材30のばね圧で、ロックレバー22の
先端部22aが自動的に本体21の内部方向に復帰すると同
時に、筒状本体21の他側壁に形成されている係入孔26内
に個々に係入するので、これにより、U字状金具2が筒
状本体21内にロックされて、シートクッション1がフロ
アーパネル3に確実に固定されることとなる。
ン1のU字状金具2を挿入して、ロックレバー22の引き
出し操作を解除すると、第3図A・Bに示す如く、横U
字状の線材製ばね部材30のばね圧で、ロックレバー22の
先端部22aが自動的に本体21の内部方向に復帰すると同
時に、筒状本体21の他側壁に形成されている係入孔26内
に個々に係入するので、これにより、U字状金具2が筒
状本体21内にロックされて、シートクッション1がフロ
アーパネル3に確実に固定されることとなる。
尚、このロック状態にあっては、線材製ばね部材30の
ばね圧で、ロックレバー22の二叉状先端部22aが、各係
入孔26内に確実に係入されていることは勿論であるが、
ロックレバー22自体はガイド壁部25の底部に対して押圧
されることとなるので、ガイド壁部25内においてロック
レバー22が不用意にガタつく心配も全くなくなる。
ばね圧で、ロックレバー22の二叉状先端部22aが、各係
入孔26内に確実に係入されていることは勿論であるが、
ロックレバー22自体はガイド壁部25の底部に対して押圧
されることとなるので、ガイド壁部25内においてロック
レバー22が不用意にガタつく心配も全くなくなる。
「考案の効果」 以上の如く、本考案は、ロックレバーの先端部を筒状
本体の内部方向に付勢する手段に、従来の引張コイルば
ねに代えて、横U字状の線材製ばね部材を使用して、該
横U字状の線材製ばね部材を、筒状本体の外壁面側に形
成された保持部とロックレバーの外面側に形成された保
持部間に装着することを特徴とするものであるから、筒
状本体にロックレバーを組付ける場合には、該ロックレ
バーを筒状本体のガイド壁部内に嵌入した後、そのまま
の状態で、横U字状の線材製ばね部材を外部から両保持
部間に装着するだけで、固定具自体を簡単に組付けられ
ることとなった。
本体の内部方向に付勢する手段に、従来の引張コイルば
ねに代えて、横U字状の線材製ばね部材を使用して、該
横U字状の線材製ばね部材を、筒状本体の外壁面側に形
成された保持部とロックレバーの外面側に形成された保
持部間に装着することを特徴とするものであるから、筒
状本体にロックレバーを組付ける場合には、該ロックレ
バーを筒状本体のガイド壁部内に嵌入した後、そのまま
の状態で、横U字状の線材製ばね部材を外部から両保持
部間に装着するだけで、固定具自体を簡単に組付けられ
ることとなった。
従って、本考案の固定具は、従来のものと比較する
と、組付け作業が頗る簡略化することが可能となると共
に、これに応じて、コストの低廉化にも貢献できること
となる。
と、組付け作業が頗る簡略化することが可能となると共
に、これに応じて、コストの低廉化にも貢献できること
となる。
又、このことは、ロックレバーと筒状本体とを分解す
る必要が生じたような場合や、線材製ばね部材がヘタ
リ、当該ばね部材自体の交換が余儀なくされたような場
合でも、そのままの状態で、各保持部から線材製ばね部
材を外すだけで、これらの作業にも簡単に対応できるの
で、いずれにしも、作業性の改善が大いに期待できる訳
である。
る必要が生じたような場合や、線材製ばね部材がヘタ
リ、当該ばね部材自体の交換が余儀なくされたような場
合でも、そのままの状態で、各保持部から線材製ばね部
材を外すだけで、これらの作業にも簡単に対応できるの
で、いずれにしも、作業性の改善が大いに期待できる訳
である。
更に、本考案にあっては、ロックレバー側の保持部を
切欠窓の端縁に当接するストッパー突起として兼用する
ことが可能となるので、従来のものと比較すると、構造
的な簡素化にも貢献できることとなる。
切欠窓の端縁に当接するストッパー突起として兼用する
ことが可能となるので、従来のものと比較すると、構造
的な簡素化にも貢献できることとなる。
第1図は本考案の実施例に係る固定具を分解して示す斜
視図、第2図Aはロックレバーを引き出した状態を示す
平面図、同図Bは同断面図、第3図Aはシートクッショ
ンをフロアーパネルに固定した状態を示す平面図、同図
Bは同断面図、第4図はシートクッションをフロアーパ
ネルに固定する基本構造を示す説明図、第5図は従来の
固定具を分解して示す斜視図である。 1……シートクッション、2……U字状金具、3……フ
ロアーパネル、4……取付孔、21……筒状本体、22……
ロックレバー、22a……同先端部、25……ガイド壁部、2
7……筒状本体側の保持部、29……ロックレバー側の保
持部、30……横U字状の線材製ばね部材
視図、第2図Aはロックレバーを引き出した状態を示す
平面図、同図Bは同断面図、第3図Aはシートクッショ
ンをフロアーパネルに固定した状態を示す平面図、同図
Bは同断面図、第4図はシートクッションをフロアーパ
ネルに固定する基本構造を示す説明図、第5図は従来の
固定具を分解して示す斜視図である。 1……シートクッション、2……U字状金具、3……フ
ロアーパネル、4……取付孔、21……筒状本体、22……
ロックレバー、22a……同先端部、25……ガイド壁部、2
7……筒状本体側の保持部、29……ロックレバー側の保
持部、30……横U字状の線材製ばね部材
Claims (1)
- 【請求項1】U字状金具が固設されたシートクッション
を、取付孔が穿設されたフロアーパネルに固定するため
の固定具であって、 上記取付孔に係着されて内部にシートクッションのU字
状金具を挿入する筒状本体と、該筒状本体内に挿入され
たU字状金具をロックするロックレバーとを備え、筒状
本体の側壁に該本体内部と連通して上面側に切欠窓を開
口したガイド壁部を横設して、該ガイド壁部で上記ロッ
クレバーをスライド可能に支承する一方、ロックレバー
の上記ガイド壁部の切欠窓から外部に露呈する外面にス
トッパー突起を兼用するフック状の保持部を形成すると
共に、筒状本体の外壁面に係止手段を有する凹溝状の保
持部を形成して、該両保持部間に横U字形状を呈する線
材製ばね部材を装着して、該線材製ばね部材から得られ
るばね圧で、ロックレバーの先端部を筒状本体の内部方
向に付勢するように構成したことを特徴とするシートク
ッション用固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990044465U JP2505807Y2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | シ―トクッション用固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990044465U JP2505807Y2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | シ―トクッション用固定具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH043835U JPH043835U (ja) | 1992-01-14 |
JP2505807Y2 true JP2505807Y2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=31557795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990044465U Expired - Lifetime JP2505807Y2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | シ―トクッション用固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2505807Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0514904Y2 (ja) * | 1987-06-05 | 1993-04-20 |
-
1990
- 1990-04-25 JP JP1990044465U patent/JP2505807Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH043835U (ja) | 1992-01-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3342190B2 (ja) | 物品の保持具 | |
US5390876A (en) | Holder for fixing wiring harness and the like to automobile body | |
EP0627564A2 (en) | Panel locator and attachement apparatus | |
US5823623A (en) | Guide sleeve for neck rests on vehicle seats | |
KR20020093563A (ko) | 차량용 외장 부재의 부착구조 | |
US10099589B2 (en) | Headrest guide | |
US6152642A (en) | Connection between two components | |
JP2505807Y2 (ja) | シ―トクッション用固定具 | |
US7175209B2 (en) | Clip for holding a release lever of a vehicle latch during shipping | |
JPH0636236U (ja) | コネクタ | |
JPH1113175A (ja) | パネル体連結構造 | |
JPH0613962Y2 (ja) | 抽斗正面板の錠前取付装置 | |
JP3304461B2 (ja) | 照明器具のカバー係止装置 | |
US20200039480A1 (en) | Brake pedal assembly and installation method | |
JPH09282923A (ja) | シェードの取付構造 | |
JPH0514904Y2 (ja) | ||
JP3706268B2 (ja) | クリップ | |
JP3319049B2 (ja) | シートクッションの取付構造 | |
JPH0649928Y2 (ja) | クリップ | |
KR0140749Y1 (ko) | 리어 시이트 쿳션 장착구조 | |
KR100528012B1 (ko) | 차량용 보조손잡이 고정브라켓 | |
JPH0530500Y2 (ja) | ||
JP2000314410A (ja) | クリップ | |
JP4325265B2 (ja) | プルハンドルの取付構造 | |
JPH0733930Y2 (ja) | モールクリップ組立体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |