JP2505246B2 - 天井輻射パネル - Google Patents

天井輻射パネル

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JP2505246B2
JP2505246B2 JP63094947A JP9494788A JP2505246B2 JP 2505246 B2 JP2505246 B2 JP 2505246B2 JP 63094947 A JP63094947 A JP 63094947A JP 9494788 A JP9494788 A JP 9494788A JP 2505246 B2 JP2505246 B2 JP 2505246B2
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光之 古賀
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Yazaki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は温水による天井輻射パネルに係り、特にパネ
ル表面を発色させたり、模様などを付与しながら且つ人
体に有益な遠赤外線を効率よく放射する天井輻射パネル
に関する。
〔従来の技術〕
従来、熱媒体として温水を用いる天井輻射パネルには
第6図又は第7図に示すように、金属板1をパネル材と
して用い、裏面に通水路2を設け、グラスウール3など
で裏打ちしたものが用いられる。図中、4は溶接部であ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら従来のものは、パネル基板が金属面であ
るため、たとえば光沢があってもその色調しか出せず、
熱放射率も悪いという問題点があった。
また、美観を向上させるために、パネル表面を塗装し
て色を付けたり、装飾用クロスを貼って模様を付けたり
すると、その面の赤外分光特性は黒体に近くなり、選択
放射性が損なわれるという問題点があった。
つまり、熱放射率は赤外全域において1に近くなり、
人体に有益な波長8〜14μmの遠赤外線も放射するが、
それ以外の波長の遠赤外線も黒体に近い量だけ放射して
おり、放射効率が悪かった。
第8図は放射面温度が40℃のときの黒体の放射スペク
トル曲線を示すグラフであるが、波長8〜14μm以外の
遠赤外線も放射されていることがわかる。
また、第9図は従来の天井輻射パネルの光学的特性を
示したグラフであるが、金属板は金属光沢の色調しか出
せず放射率も低い。また、金属板に塗装やクロスを施し
たものは、パネルに色調や模様は出せるが、ほぼ平坦な
放射率となり、人体に有益な遠赤外線の選択放射性能が
ない。
ちなみに、選択放射性能を有するパネルとして望まし
い光学的特性は、第10図のグラフに示すように8〜14μ
mの波長のみ放射するのが理想である。
尚、4μm未満の波長範囲では、パネル温度が40℃程
度の場合、パネルからの放射が殆どないため放射率の規
定はなく、また可視域での光学的特性はパネル基板の色
調によって変化するので図には点線で示してある。
輻射パネル面に層構造を形成したものに、特公昭62-2
2369号公報、特開昭59-173637号公報に記載の例がある
が、いずれも赤外線をできるだけ多く放射しようとする
ものであって、人体に有益な波長の赤外線のみを効率的
に輻射するものではなかった。
この発明の目的は上記の問題点を解決するためになさ
れたもので、暖房効果があり、人体に有益な8〜14μm
の遠赤外線を選択的に放射し、しかも基板の色調や模様
を自由に選択できるステンレス鋼製の天井輻射パネルを
提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明は、表面処理液
によって光沢面に酸化皮膜を形成したステンレス鋼で成
形され、熱媒体として温水を用いる天井輻射パネルにお
いて、前記酸化皮膜上に、可視光線に対して透明で、波
長8ないし14μmの赤外線に対して不透明、且つそれ以
外の波長の赤外線に対して透明なフィルムを密着し、前
記フィルムは、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化
ビニルデン(PVDF)、又はエチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体(ETFE)からなる膜厚10ないし100μm
の透明なフッ素樹脂系フィルムであることを特徴とする
ものである。
〔作用〕
上記の構成によれば、被着されたフィルムは波長8〜
14μmの赤外線のみ吸収(放射)し、それ以外の波長の
ものは透過してしまう。特にフッ素樹脂系フィルムであ
るPVF、PVDF、又はETFEの膜薄10〜100μmのものには波
長選択性があり、このパネルは人体に有益な波長8〜14
μmの遠赤外線のみを選択的に放射することになる。
しかも、このフィルムは、可視光線(0.35〜0.75μ
m)に対して透明であるので、酸化被膜の厚さを電気化
学的方法でコントロールして各種の色調に発色させた
り、有機物の皮膜で発色で抑制したりして与えたパネル
の模様や色彩が、フィルムを通して美観を損なうことな
く維持され、インテリアとしも有効な暖房機器となる。
また、ステンレス鋼製パネルが表面の酸化被膜によっ
て発色すると共に、4μm以上の波長の赤外線はこの酸
化被膜層を透過し、またステンレス鋼板面で反射され、
どちらにも吸収されないため、酸化被膜層やステンレス
鋼板面から4μm以上の波長の赤外線は放射されない
また、波長4μm未満の光は温度が40℃程度の場合殆ど
放射されないので、結局、このパネルは人体に有益な遠
赤外線のみを放射することになる。 〔実施例〕 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
尚、従来例と同一構造部分には同一符号を付してその説
明を省略する。
第1図及び第2図に示すように、ステンレス鋼板21を
用いてパネルを成形したのち、クロム酸及び硫酸を主体
とした水溶液中に浸漬し、表面に極めて薄い酸化被膜22
を形成させる。
この酸化被膜22を形成させる過程で皮膜22の厚さを電
気化学的方法でコントロールすることにより、各種の色
調に発色させる。
また、発色させたくない部分にはあらかじめ有機物の
被膜でおおうことによって、パネルに模様や色彩を与え
ることができる。
このようにして美観を向上させたパネルは、このまま
では赤外領域において放射率が低いため、可視光線に対
して透明で、波長8〜14μmの赤外線に対して不透明、
且つそれ以外の波長の赤外線に対して透明なフィルム23
を透明な接着剤で貼るか、または第2図に示すように熱
融着させる。
フィルム23のこのような光学的特性に近い性質を持つ
ものとしてPVF(ポリフッ化ビニル)、PVDF(ポリフッ
化ビニリデン)、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチ
レン共重合体)などのフッ素樹脂フィルムが適してい
る。一例として第3図に膜厚100μmのPVFの分光透過曲
線を示すが、8〜14μmの波長の透過率が殆ど0に近
い。
このように構成された放射パネルは、第4図に示すよ
うに、人体に有益な波長8〜14μmの遠赤外線を選択的
に放射し、それ以外の赤外線放射量は黒体に比較してか
なり少ない。
パネル表面各層の光学的特性として、酸化皮膜を含ま
ない金属光沢面では、特に4μm以上の波長範囲で反射
率100%であり、本実施例のステンレス鋼板21の光沢面
が適用される。ステンレス鋼は温水を流通させるために
も、錆や耐久性の点で最適である。
また酸化被膜層は、4μm未満の波長の光を一部吸
収、一部反射し、4μm以上の波長の赤外線は100%通
過する。これはステンレス鋼板21の光沢面を酸性酸化法
などで表面に極めて薄い酸化被膜22を形成させることに
よって得られる。この場合、膜厚をコントロールするこ
とによって色調を変えることができる。
8〜14μmの波長の赤外線のみを吸収し、それ以外の
波長は透過するフィルム23としては、膜厚10〜100μm
のPVF、PVDF、ETFE等のフッ素樹脂系フィルムがある。
これは膜厚10〜100μmの範囲外では波長選択性が失わ
れる。
本実施例のパネル面の選択放射のメカニズムを、第5
図によって説明すると、可視光及び赤外線が外部より入
射した場合、可視光線を含む4μm未満の波長Aは、フ
ィルム23を通過し、酸化被膜22によって吸収・反射され
る。この場合、パネルの色調は酸化被膜22の厚さによっ
て変化する。8〜14μmの波長Bはフィルム23によって
吸収される。即ち、吸収率≒放射率≒1.0となる。4μ
m以上で8〜14μm以外の波長Cはフィルム23及び酸化
被膜22を通過し、ステンレス鋼板21面で反射される。即
ち吸収率≒放射率≒0である。
従って、パネルが40℃程度の温度の場合、4μm未満
の波長Aは殆ど放射されないから、パネルから放射され
る波長Dは殆ど8〜14μmの遠赤外線のみとなるのであ
る。
装飾クロスや、塗装面にフィルム23を貼った場合は、
波長Cの赤外線もクロスなどに吸収されるため、波長選
択性が失われるのである。
本実施例のパネルは、天井パネル以外に壁用その他の
輻射パネルとして、十分使用可能である。
〔発明の効果〕
上述のとおり本発明によれば、暖房効果があり、人体
に有益な8〜14μmの遠赤外線を選択的に放射し、しか
も基板の色調や模様を自由に選択できるステンレス鋼製
の天井輻射パネルが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は他の
実施例の断面図、第3図はPVFの分光透過曲線図、第4
図は本実施例の放射スペクトル曲線図、第5図は本実施
例の選択放射メカニズムを示す断面図、第6図及び第7
図は従来例の断面図、第8図は黒体の放射スペクトル曲
線図、第9図は従来例の光学的特性図、第10図は選択放
射パネルの理想的な光学的特性図である。 21……ステンレス鋼板、22……酸化被膜、23……フィル
ム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面処理液によって光沢面に酸化皮膜を形
    成したステンレス鋼で成形され、熱媒体として温水を用
    いる天井輻射パネルにおいて、 前記酸化皮膜上に、可視光線に対して透明で、波長8な
    いし14μmの赤外線に対して不透明、且つそれ以外の波
    長の赤外線に対して透明なフィルムを密着し、前記フィ
    ルムは、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリ
    デン(PVDF)、又はエチレン−テトラフルオロエチレン
    共重合体(ETFE)からなる膜厚10ないし100μmの透明
    なフッ素樹脂系フィルムであることを特徴とする天井輻
    射パネル。
JP63094947A 1988-04-18 1988-04-18 天井輻射パネル Expired - Lifetime JP2505246B2 (ja)

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