JP2503651Y2 - 請求書作成機能付きカラオケ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、いわゆるカラオケ装置に関し、更に詳細に
は、業務用の装置にあって、利用者の入力した演奏要求
に基づいて演奏した曲の既歴を管理する機能を有したも
のに関する。

［従来の技術］ 従来から、主として業務用に用いられるカラオケ装置
において、誰が、すなわち、どの客が何という曲をどれ
だけ歌ったかという情報を記録し管理するといった機能
を備えていない。このため、設置している店では、店の
人が手作業でカラオケ装置の既歴を管理し、精算時にも
手計算で料金を計算し利用者に請求するといった作業を
強いられていた。

［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、このように手作業で請求書を発行する
となると、手間が掛かって煩わしいばかりか、利用内容
の細目まで表すことは困難であり、また、間違いが発生
し易いため、客との間で料金にからんだ金銭的なトラブ
ルにもなり易いといった問題があった。

本考案は、上述した問題点を解決するためになされた
ものであり、演奏された曲の既歴を管理する機能と、そ
の既歴に基づいて、客ごとに何という曲を歌ったかが一
見して分るような請求書を自動的に作成する機能を付加
することにより、装置を設置している店の人がいちいち
手作業で請求書を発行する手間を省くことができ、ま
た、精算時に料金のトラブルが生じることのないカラオ
ケ装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本考案は、利用者からの演
奏を要求する入力指令に従ってカラオケ曲を演奏する演
奏装置を備えたカラオケ装置において、カラオケ曲を指
定する情報と共に利用者の氏名もしくは識別コードを入
力する入力装置と、この入力情報に従って演奏された曲
の履歴を記憶しておく記憶装置と、上記の履歴から請求
書に必要なデータを作成する中央処理装置と、この中央
処理装置から作成された印字データが出力され請求書を
印字する印字装置とを具備したものである。

［作用］ 上記の構成により、入力装置より利用者のカラオケ曲
の演奏要求を入力すると、演奏装置はその演奏要求に従
いカラオケ曲を演奏する。記憶装置は誰から要求のあっ
た何という曲を演奏したかといった既歴を記憶する。中
央処理装置はその既歴をもとに利用者毎に演奏した曲数
や曲名などを仕分けして請求書データとしてまとめ、さ
らに印字装置が請求書として印字できるような形式の印
字データを作成して印字装置に出力する。この中央処理
装置からの印字データに従って印字装置は請求書を印字
する。

［実施例］ 以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して
説明する。

第１図は本カラオケ装置のブロック構成を示す。本装
置は、カラオケ曲を指定する情報と共に利用者の氏名も
しくは識別コード等を入力する入力装置10と、利用者か
らの演奏を要求する入力指令に従ってカラオケ曲を演奏
する演奏装置20と、演奏された曲の履歴を記憶しておく
記憶装置30と、上記の履歴から請求書に必要なデータを
作成する中央処理装置40と、作成された印字データに基
き請求書を印字する印字装置50とからなる。

次に、本カラオケ装置の動作を説明する。

利用者は、入力装置10を操作して演奏を要求する曲を
選択する。その際に誰の要求なのか分るように、例えば
名前もしくはIDコードを併せて入力する。演奏装置20
は、入力装置10からの情報に従い、要求されたカラオケ
曲を演奏する。中央処理装置40は演奏が終了する毎に、
演奏された曲名と誰からの要求であったかを示す名前と
を一組のデータとして記憶装置30に記憶させる処理を行
う。

利用者が精算をしたい場合には、名前と精算要求を入
力装置10を操作して入力する。中央処理装置40は、入力
装置10から精算要求の入力があったとき、同時に入力さ
れた名前をインデックスとして記憶装置30を全て検索
し、名前の一致するものを全部拾い出し、その人の利用
した曲目の一覧を作成する。また、それらの総曲数を計
算し、１曲当りの料金にその総曲数を掛けて請求金額を
計算する。このようにして請求書に必要な、名前、曲名
一覧、総曲数、請求金額のデータが揃ったら、中央処理
装置40はこれらのデータを印字装置50が印字できるよう
な印字データに変換し、この印字データを印字装置50に
出力する。印字装置50はそのデータを印字して請求書と
して出力する。

このようにして一連の処理が終了すると、中央処理装
置40は、先に記憶装置30から拾い出したデータに関して
ははもう不要であるので、記憶装置30から該当するもの
を消去する処理を行う。

以上の一連の処理を行うことにより、カラオケ装置
が、利用者毎の利用明細を伴なった請求書を自動的に作
成することができる。

第２図は、上記のようにして作成された請求書の具体
的な例を示している。

なお、本考案は上記実施例構成に限られず、例えば、
記憶装置30に記憶されたデータはそのまま残しておい
て、毎月切りで集計して印字出力するようにする等、適
宜変更することができる。

［考案の効果］ 以上のように本考案によれば、カラオケ装置自身に利
用者ごとの演奏曲の履歴を管理させ、もって請求書を自
動的に作成することができるので、主として営業用に設
置している装置の場合において、店の人が手作業で客の
利用をチェックしておいて手作業で利用数量に応じて請
求書を発行するといった手間を省くことができ、また、
間違いが発生することがなく、精算時のトラブルを回避
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例によるカラオケ装置のブロッ
ク構成図、第２図は作成される請求書の例を示した図で
ある。 10……入力装置、20……演奏装置、30……記憶装置、40
……中央処理装置、50……印字装置。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】利用者からの演奏を要求する入力指令に従
   ってカラオケ曲を演奏する演奏装置を備えたカラオケ装
   置において、 カラオケ曲を指定する情報と共に利用者の氏名もしくは
   識別コードを入力する入力装置と、 この入力情報に従って演奏された曲の履歴を記憶してお
   く記憶装置と、 上記の履歴から請求書に必要なデータを作成する中央処
   理装置と、 この中央処理装置から作成された印字データが出力され
   請求書を印字する印字装置と、 を具備したことを特徴とする請求書作成機能付きカラオ
   ケ装置。