JP2503321Y2 - 脱穀装置の扱室構造 - Google Patents

脱穀装置の扱室構造

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JP2503321Y2
JP2503321Y2 JP1990064529U JP6452990U JP2503321Y2 JP 2503321 Y2 JP2503321 Y2 JP 2503321Y2 JP 1990064529 U JP1990064529 U JP 1990064529U JP 6452990 U JP6452990 U JP 6452990U JP 2503321 Y2 JP2503321 Y2 JP 2503321Y2
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handling chamber
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、扱胴の下方に、該扱胴の外周に沿って受網
を張設してあるとともに、扱胴を軸架する下部扱室に対
して揺動開閉可能な上部扱室を設けてなる脱穀装置の扱
室構造に関する。
〔従来の技術〕
この種の脱穀装置の扱室構造では、従来、実開平2−
46529号公報における図面の第6ないし9図に示された
ように、上記扱室を左右一側に設けた軸心を中心に揺動
開閉自在にするとともに、他側部にロック機構を設けて
下部扱室に固定可能としていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
一般に扱胴の扱歯は、茎稈に脱粒作用を与えるもので
あると同時に、その螺旋状の配列によって扱室内におい
て脱穀処理物を後方へ搬送する機能も有しており、上部
扱室の天板内面には、通常複数の送塵弁を前後方向に沿
って並設し、扱胴の回転によって搬送される脱穀処理物
を誘導案内するようにしてある。
故に、上部扱室には脱穀時に前向きの反力が作用して
おり、揺動開閉支点の反対側においてはその反力をロッ
ク機構で支持しているのであるが、前後にズレ動いて騒
音を発生したり、その揺動面が摩耗し易い等の不都合が
あり、改善の余地が残されていた。
本考案は上記不都合を解消させる点に目的を有するも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の特徴構成は、扱胴の下方に、該扱胴の外周に
沿って受網を張設してあるとともに、前記扱胴を軸架す
る下部扱室に対して揺動開閉可能な上部扱室を設けてあ
る脱穀装置の扱室構造において、前記上部扱室の開閉用
支点の反対側部位に、前記上下扱室のうちの一方に固定
したピンと他方に設けたピン穴とからなる嵌合部を、前
記ピンは、その軸芯が開閉方向で相手側面に対して垂直
になるように立設し、前記ピン穴は、それを有する前記
上下いずれかの扱室を形成する板材の厚みよりも前記ピ
ンの軸芯方向で長くなるように形成し、更に、前記ピン
とピン穴の夫々における嵌合始端部位には傾斜案内面を
形成して、前記上部扱室の開閉方向に沿う方向で係脱自
在に、かつ、前記上部扱室の閉じ姿勢で前記ピンと前記
ピン穴とが嵌合するように設けるとともに、前記受網の
端部に形成された支持部に、前記ピン挿通用のピン孔を
設け、前記上部扱室の閉じ姿勢における前記上下の扱室
間に、前記支持部を前記ピン孔に前記ピンが挿入された
状態で挾持可能に構成してある点にある。
〔作用〕
前記構成によると、上部扱室の閉じ姿勢においては、
ピンとピン穴の嵌合によって、上下の扱室は、上部扱室
の開閉用支点の反対側における前後左右方向への相対移
動が規制された状態となる。しかも、ピンとピン穴は、
その嵌合方向に長く形成されたものであり、互いの接触
面を広くとることができるものであることから、単に、
一方の扱室を形成する板材に穿設されたピン穴に他方の
扱室に立設したピンを係入させるだけのものに比べて、
ピンとピン穴の径方向でのダレが生じ難くなる。更に、
嵌合時には、ピンとピン穴が傾斜案内面によって嵌合案
内されることから、ピンとピン穴の接触面を密接させる
ようにしながらも、容易に嵌合させることができるよう
になるので、実用的でありながら嵌合状態でのガタツキ
が生じ難いものにすることができる。つまり、脱穀時の
扱胴の回転に伴う上部扱室に作用する反力を、ピンとピ
ン穴とからなる嵌合部で確実に受け止めることができる
ようになる。
ロック機構は上下の扱室を閉じ姿勢に維持するもの、
すなわち上下方向の相対移動を規制するものであって、
相対的な横方向の移動を積極的に規制するという機能は
なかったため、この点に着目して上記構成が採られたの
である。
一方、受網は、その支持部のピン孔とピンによって位
置決めされるので、支持部のピン孔をピンに嵌合する動
作のみをもって受網を扱室の所定位置に配設できるよう
になるとともに、その支持部を上下の扱室によって挟み
込む構造としたことにより、上部扱室を閉じ姿勢とする
操作でもって受網の上方への抜け止め操作も行えること
になる。
〔考案の効果〕
従って、ピンとピン穴の嵌合状態でのガタツキや早期
のダレの生じ難くいものにできることから、上部扱室の
閉じ状態で扱胴回転の反力が上部扱室に作用しても、上
部扱室のガタツキによる騒音の発生や上下の扱室の接合
部位の早期摩耗を長期にわたって抑制できるようにな
る。また、ピンとピン孔の嵌合によって、受網の位置決
め配設作業を簡単にでき、かつ、ピンを上部扱室と受網
との双方の位置決めに兼用することによるコストダウン
も可能になる。つまり、良好な脱穀作業を行える実用価
値の高い脱穀装置の扱室構造を提供し得るに至った。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第6図には、脱穀部(1)と選別部(6)とからなる
全稈投入型コンバインにおける脱穀装置(A)の縦断側
面が示されている。
脱穀部(1)は、前記軸心周りで回転する軸流型の扱
胴(2)を扱室(3)の前後に亘って軸架し、その扱胴
(2)の下側に、扱胴(2)の外周に沿う形状の受網
(コーンケーブ)(4)を張設して構成され、扱胴
(2)の外周に扱歯(5)を螺旋状に設けることによ
り、脱穀対象茎稈を脱穀作用が与えられる状態で後方へ
移送するようにしてある。
選別部(6)は揺動選別板(7)、唐箕(8)、1番
及び2番回収部(9),(10)等から構成されている。
第1図に示すように、扱室(3)は扱胴(2)を軸架
する下部扱室(3A)に対して上部扱室(3B)となる天板
(12)が設けてあり、この天板(12)は機体内方側に設
けた前後軸心周りで上下揺動可能に下部扱室(3A)であ
る脱穀側板(13)に取付けられている。前記天板(12)
の支点構造は、第1図及び第3図に示すように、脱穀側
板(13)に取付けられた固定支持体部材(14)と天板
(12)に取付けられた可動支持部材(15)とからなり、
前記固定支持部材(14)と可動支持部材(15)とを前後
向き支点ピン(16)で連結して構成されている。尚、第
1図中の(29)は、扱胴(2)によって駆動される脱穀
処理物を案内する送塵弁である。
一方、機体内方側の天板他側部と脱穀側板上部との間
に天板(12)を閉じ状態に維持するロック機構(18)を
設けてある。第4図及び第5図に示すように、前記ロッ
ク機構(18)は、天板(12)にボルト止め固定された支
点ピン(19)と、この支点ピン(19)周りに前後揺動可
能に枢支された係合アーム(20)と、この係合アーム
(20)に固着されたハンドル(21)と、前記係合アーム
(20)との係止により天板(12)をロック状態に維持す
るように脱穀側板(13)に着脱自在に取付けてある係止
ピン(22)とからなり、以上の部品構成を一組として脱
穀側板(13)の前後二箇所に一組ずつ配して、夫々の組
の係合アーム(20),(20)を連結ロッド(23)で連結
して、両係合アーム(20),(20)を一体で揺動操作可
能に構成してある。そして、前記係合アーム(20)が前
記係止ピン(22)に係合した状態で付勢スプリング(2
4)で維持されることによって、天板(12)を閉じ状態
でロックする。
次に、天板(12)の水平方向での移動およびガタツキ
を抑制する嵌合式の規制機構(25)について説明する。
第1図及び第2図に示すように、前記ロック機構(18)
が設けられている脱穀側板(13)の上端に固着された横
フレーム(11)に、ピン(17)を、その軸芯が天板(1
2)の開閉方向で天板(12)に対して垂直になるように
立設固着し、このピン(17)に、受網(4)の支持板
(26)に形成したピン孔(27)を嵌挿することによっ
て、受網(4)の位置決めを行えるようにしている。
天板(12)における前記ピン(17)に対応する部分に
は、天板(12)の板厚よりもピン(17)の軸芯方向で長
くなるように形成されたピン穴(34)を有するボス(3
0)が当て板(28)を介して固着されている。当て板(2
8)にはチャンネル形断面の補強フレーム(31)が固着
されている。ピン(17)とボス(30)は、天板(12)の
開閉揺動操作に伴って、ピン(17)とピン穴(34)とが
天板(12)の開閉方向に沿う方向で係脱自在に、かつ、
天板(12)の閉じ姿勢でピン(17)とピン穴(34)とが
嵌合するように配設されている。ピン(17)とピン穴
(34)の夫々における嵌合始端部位には、それらの嵌合
の容易に傾斜案内面(17a),(34a)が形成されてい
る。つまり、ピン(17)とピン穴(34)とからなる嵌合
部によって規制機構(25)を構成しているのである。
尚、脱穀側板(13)は、本体板(32)と縦フレーム
(33)とからなり、縦フレーム(33)を横フレーム(1
1)の上端部まで延設した構造としてある。
〔別実施例〕
ピン(17)を天板(12)に固着し、横フレーム(11)
にピン穴(34)を形成することによって規制機構(25)
を設けるようにしても良い。
また、本実施例において、ピン(17)を受網(4)の
支持板(26)に固着し、横フレーム(11)にはピン(1
7)挿入用のピン孔(27)を設けた構成とする手段もあ
る。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符合を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る脱穀装置の扱室構造の実施例を示
し、第1図は該構造を示す縦断正面図、第2図は規制機
構を示す拡大断面図、第3図は天板の支点付近を示す拡
大断面図、第4図はロック機構を示す側面図、第5図は
ロック機構の断面図、第6図は脱穀装置の縦断側面図で
ある。 (2)……扱胴、(3A)……下部扱室、(3B)……上部
扱室、(4)……受網、(16)……開閉用支点、(17)
……ピン、(17a)……傾斜案内面、(26)……支持
部、(27)……ピン孔、(34)……ピン穴、(34a)…
…傾斜案内面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扱胴(2)の下方に、該扱胴(2)の外周
    に沿って受網(4)を張設してあるとともに、前記扱胴
    (2)を軸架する下部扱室(3A)に対して揺動開閉可能
    な上部扱室(3B)を設けてある脱穀装置の扱室構造であ
    って、前記上部扱室(3B)の開閉用支点(16)の反対側
    部位に、前記上下の扱室(3B),(3A)のうちの一方に
    固定したピン(17)と他方に設けたピン穴(34)とから
    なる嵌合部を、前記ピン(17)は、その軸芯が開閉方向
    で相手側面に対して垂直になるように立設し、前記ピン
    穴(34)は、それを有する前記上下いずれかの扱室(3
    B),(3A)を形成する板材の厚みよりも前記ピン(1
    7)の軸芯方向で長くなるように形成し、更に、前記ピ
    ン(17)とピン穴(34)の夫々における嵌合始端部位に
    は傾斜案内面(17a),(34a)を形成して、前記上部扱
    室(3B)の開閉方向に沿う方向で係脱自在に、かつ、前
    記上部扱室(3B)の閉じ姿勢で前記ピン(17)と前記ピ
    ン穴(34)とが嵌合するように設けるとともに、前記受
    網(4)の端部に形成された支持部(26)に、前記ピン
    (17)挿通用のピン孔(27)を設け、前記上部扱室(3
    B)の閉じ姿勢における前記上下の扱室(3B),(3A)
    間に、前記支持部(26)を前記ピン孔(27)に前記ピン
    (17)が挿入された状態で挾持可能に構成してある脱穀
    装置の扱室構造。
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