JP2503034B2 - ポリオレフィン系微孔性フィルム - Google Patents

ポリオレフィン系微孔性フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、新規なポリオレフィン系微孔性フィルム
に関する。この発明のポリオレフィン系微孔性フィルム
は電解コンデンサ、リチウム電池、バッテリー等の電解
液セパレータとしての用途を有する。
[従来の技術] 電解コンデンサ、リチウム電池、バッテリー等に用い
られる電解液セパレータとして、古くからグラフト紙、
マニラ紙等の電解紙あるいは不織布が用いられている
が、最近は電気特性向上のために例えば特開昭51−1885
1号、特開昭61−13614号、特開昭62−200716号及び特公
昭59−37292号に記載されているように、微孔性ポリオ
レフィンフィルムを用いることが提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] 電解コンデンサ、リチウム電池等は、しばしばその構
成上、陽極側が、表面粗さが数μm程度と粗れている。
このため、ポリオレフィン微孔性フィルムを電解液セパ
レータとして電解コンデンサやリチウム電池等に組込む
と、陽極側の表面によってフィルムが損傷され、その結
果、ショート率が増大し、もれ電流が増大するおそれが
あるという問題がある。
この発明の目的は、電解コンデンサやリチウム電池等
の電解液セパレータとして用いた場合に、表面が粗面化
した陽極に押圧されてもフィルムがつぶれにくく、ショ
ート率や等価直列抵抗の増大が小さなポリオレフィン系
微孔性フィルムを提供することである。
[問題点を解決するための手段] 本願発明者らは、鋭意研究の結果、ポリオレフィンフ
ィルムの平均孔径、空孔率、空孔の厚さ方向の軸長
(a)と長手(あるいは幅)方向の軸長(b)との比
(b/a)及び圧縮ヤング率を最適化することによって上
記目的を達成できることを見出しこの発明を完成した。
すなわち、この発明は、平均孔径が0.05μmないし5
μm、空孔率が50%ないし85%、フィルムの長手方向あ
るいは幅方向に平行に切断した断面から見た少なくとも
一方の孔の構造が、見かけ上独立した孔形状を有してお
り、該孔形状を楕円とし近似した際の厚さ方向の軸長
(a)と長手(あるいは幅)方向の軸長(b)との比
(b/a)が2以下圧縮ヤング率が0.2kg/mm2以上であるポ
リオレフィン系微孔性フィルムを提供する。
この発明のポリオレフィン系微孔性フィルムを構成す
るポリオレフィンとは、エチレン、プロピレン、ブテ
ン、ペンテン、ヘキセン等に例示されるαオレフィンの
単独重合体あるいは共重合体及びこれらのブレンド物で
あるが、この中でもポリエチレン、ポリプロピレンが耐
熱性、耐寒性、機械特性が優れるので好ましく、よく使
用される。さらに、ポリプロピレンの中でも、極限粘度
([η])が1.2〜3.3dl/g、より好ましくは1.3〜2.7dl
/g、さらに好ましくは1.4〜2.4dl/g、数平均分子量(M
n)と重量平均分子量(Mw)との比(Mw/Mn)が5以下、
より好ましくは4.5以下、アイソタクチックインデック
ス(II)が93%以上、より好ましくは96%以上のもの
は、結晶性が高く、耐熱性、機械特性及び耐溶剤性等が
特に良好であるので好ましい。こうしたポリプロピレン
の中でも特に好ましいのは、溶融結晶化温度(Tmc)が1
06℃以上、好ましくは108℃以上、さらに好ましくは110
℃以上のものである。Tmcが106℃以上であると長期間使
用時の耐酸化劣化性等が良好となり信頼性が向上するの
で好ましい。
また、素子製造中に加えられる熱に対する耐熱性の観
点から、ポリオレフィンの融点は120℃以上であること
が好ましい。この発明の電解コンデンサ用セパレータを
構成するポリオレフィン系フィルム中の平均孔径は0.05
μmないし5μmであり、好ましくは0.6μmないし4
μmである。平均孔径が0.05μmよりも小さいと電解液
セパレータとして用いた場合に等価直列抵抗が大きくな
り、5μmよりも大きいとショート発生率が大きくな
る。
また、ポリオレフィン中の空孔率は50%ないし85%、
好ましくは60%ないし75%である。空孔率が50%未満で
あると電解液セパレータとして用いた場合に電解液保持
率が低くドライアップする確立が高くなり、85%を超え
ると機械特性が劣化する。
また、圧縮ヤング率は0.2kg/mm2以上であり、好まし
くは0.25kg/mm2以上である。圧縮ヤング率が0.2kg/mm2
未満であると、電解コンデンサ、リチウム電池等の電解
液セパレータとして組込んだ際に粗面化した陽極に押圧
されてフィルムがつぶれやすくなり、ショートや等価直
列抵抗の増大を引き起こす。また、圧縮ヤング率の上限
は、特に限定されるものではないが、通常1.2kg/mm2
下、好ましくは0.8kg/mm2以下である。なお、この発明
のポリオレフィン系微孔性フィルムのように、空孔率が
高いにもかかわらず圧縮ヤング率を大きくするために
は、フィルムの長手方向あるいは幅方向に平行に切断し
た断面から見た少なくとも一方の孔の構造が、見かけ上
独立した孔形状を有しており、該孔形状を楕円として近
似した際の厚さ方向の軸長(a)と長手(あるいは幅)
方向の軸長(b)との比(b/a)が2以下、さらに好ま
しくは1.5以下とすることが必要である。さらに、b/aが
上記範囲であると、電解液中での抵抗も小さくなるので
好ましい。ここで特に最大強度方向に平向な断面が、上
述の楕円孔が見掛上ランダムに積層された構造であり、
かつ楕円孔の積層数[厚み方向層密度と称する]が20以
上、好ましくは30以上であると、ショート率、もれ電流
共に小さくなるので好ましい。
また、フィルムの熱収縮率は特に限定されないが、熱
収縮率があまりにも大きいと高温下で細孔がつぶれやす
くなるので、120℃での熱収縮率が9%未満、好ましく
は4%未満であることが好ましい。
また、フィルムを巻く際にフィルムの破断が起きない
ように、フィルムの長手方向の強度は好ましくは1.8kg/
15mm以上、さらに好ましくは2.0kg/15mm以上である。
フィルムの厚みは特に制限されないが10μmないし50
μmが好ましく、さらに好ましくは20μmないし45μm
である。
またフィルム表面の微細凹凸を形成することにより表
面処理をしない状態での濡れ張力を34ダイン/cm以上と
しておくと長時間経時後での電解液の保持性が良好とな
るので好ましく、さらにまた、電解液の含浸性を良好に
するという観点から、親水化処理により濡れ張力を大き
くしておくと良い。すなわち、フィルムの濡れ張力は35
ダイン/cm以上が好ましく、さらに好ましくは40ダイン/
cm以上である。このとき、親水化処理としては、ノニオ
ン系、アニオン系若しくはカチオン系界面活性剤による
処理、コロナ若しくはプラズマ処理、グラフト処理、紫
外線処理又はこれらの組合せによって行なうことができ
る。これらの中でも、ノニオン及び/あるいはカチオン
系の界面活性剤処理が、コスト性、処理効果が高いので
好ましく、ノニオン系としてはポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、ポリエチレンオキサイド付加物、
アルキロールアミド等が挙げられる。また、カチオン系
としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、アルキ
ルアミン等が挙げられる。
さらに、フィルムの幅方向の伸度は100%以上である
と、スリット時にクラックを生じにくくなるので好まし
い。
この発明の電解コンデンサ用セパレータは以下のよう
にして製造することができるがこれに限定されるもので
はない。ポリオレフィン樹脂100重量部に、ジシクロヘ
キシルフタレート(DCHP)又はトリフェニルフォスフェ
イト(TPP)のような塩化ビニル等の可塑剤として使用
されているフタル酸エステル又はリン酸エステル等の有
機固体80重量部から240重量部、好ましくは100重量部か
ら200重量部を配合し、溶融押出しした後、キャスティ
ングドラム上で、あるいは水槽中で冷却固化する。この
際、キャストフィルムのネックダウン比が好ましくは0.
6ないし1.0、さらに好ましくは0.8ないし1.0になるよう
にする。次にトリクロルメタン、トリクロルエタン、ア
セトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノー
ル、トルエン、キシレン等の有機固体の良溶媒を用い
て、上記有機固体の添加量の95%以上、好ましくは98%
以上を抽出する。ここでポリオレフィン樹脂としてIIが
93%以上のポリプロピレンを用い、抽出時の温度を添加
した有機固体の融点−25℃以上、好ましくは有機固体の
融点−15℃以上で抽出することにより、該フィルムの溶
融結晶化温度が106℃以上となり優れた特性となるので
好ましい。次に、ポリオレフィンのガラス転移点以上、
融点−10℃の温度下で少なくとも一軸に1.1〜9倍に延
伸するが、その際に延伸速度が5000%/分、さらに好ま
しくは3000%/分以下の低速延伸プロセスを有している
ことが好ましい。すなわち、本発明のフィルムを得るた
めには、低速延伸工程のみによっても良いが、通常の高
速延伸工程の後に低速延伸工程を行なう方法でも良く、
さらに、該高速延伸方向と該低速延伸方向とは直交する
様にしておくと好ましい。延伸後、ポリオレフィンの溶
融結晶化温度以上で融点−5℃以下の温度範囲で熱固定
することが好ましい。
この発明のポリオレフィン系微孔性フィルムは、性能
の観点からポリオレフィンのみから成っていることが好
ましいが、上記した平均空孔径、空孔率、空孔の厚さ方
向の軸長(a)と長手(あるいは幅)方向の軸長(b)
との比(b/a)圧縮ヤング率がこの発明の範囲内に入る
ならば、微量の不純物を含んでいても差支えなく、ま
た、例えば熱安定剤、酸化防止剤、滑り剤、帯電防止剤
等の添加剤やオレフィン以外のモノマーを微量配合して
も差支えない。特許請求の範囲でいう「ポリオレフィン
系微孔性フィルム」とはこのような不純物、添加剤等を
含んだポリオレフィン微孔性フィルムをも包含する意味
で用いている。
[発明の効果] この発明のポリオレフィン系微孔性フィルムは電解液
セパレータとして用いた場合、表面が粗面化した陽極に
押圧された時にフィルムがつぶれにくく、その結果、シ
ョート発生率及び等価直列抵抗の変化が小さい。
[特性の測定方法及び効果の評価方法] 次にこの発明に関する特性の測定方法及び効果の評価
方法をまとめて示す。
(1) 極限粘度([η]) ASTM−D−1601に準じ、試料0.1gを135℃のテトラリ
ン100mlに完全溶解させ、この溶液を粘度計で135℃の恒
温槽中で、測定した比粘度Sより次式に従って極限粘度
を求めた。
[η]=S/{0.1×(1+0.22×S)} (2) アイソタクチックインデックス(II) 試料を130℃で2時間真空乾燥する。これから重量W
(mg)の試料を取り、ソックスレー抽出器に入れ、沸騰
n−ヘプタンで12時間抽出する。次に、この試料を取り
出し、アセトンで十分洗浄した後、130℃で6時間真空
乾燥し、その後重量W′(mg)を測定し、次式で求め
る。
II(%)=(W′/W)×100 (3) 溶融結晶化温度(Tmc) 試料5mgを走査型熱量計DSC−II型(Perkin Elmer社
製)にセットし、窒素気流下で280℃まで昇温し、5分
間保持した後に、20℃/分の降下速度にて温度を下げる
過程で、ポリオレフィンの結晶化に伴う潜熱のピーク温
度を溶融結晶化温度とする。
(4) 数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw) ゲル浸透クロマトグラフによる。
1.装置:GPC−150C(WATERS) 2.カラム:Shodex KF−80M(昭和電工) 3.溶媒:0−ジクロルベンゼン(135℃) 4.試料濃度:0.1(wt/vol)% 5.分子量校正:単分散ポリスチレン基準 (5) 平均孔径 サンプル表面の走査型電子顕微鏡(SEM)観察により
孔径の長軸及び短軸を測定し、平均長軸及び平均短軸の
相乗平均を平均孔径とする。
(6) 空孔率(Pr) 試料(10cm×10cm)を流動パラフィンに24時間浸漬
し、表層の流動パラフィンを十分に拭き取った後の重量
(W2)を測定し、該試料の浸漬前の重量(W1)及び流動
パラフィンの密度(ρ)より空孔体積(V0)を次式によ
り求める。
V0=(W2−W1)/ρ 空孔率(Pr)は、見掛け体積(厚み、寸法より計算さ
れる値)Vと空孔体積V0より次の式により計算される。
Pr=V0/V×100(%) (7) 圧縮ヤング率 サンプルを30mm×30mmに切り取り、測定厚みが900μ
m±30μmの範囲になるように適宜サンプルを厚み方向
に重ねる。次に5mm/分の速度でサンプルを厚み方向に圧
縮した際のヤング率を測定し、圧縮ヤング率(kg/mm2
とする。
(8) 熱収縮率 試料より長さ200mm、幅10mmのテストサンプルを切り
取り、該サンプルを熱風オーブン中で3g荷重下で120℃
の条件で15分間保持した後に取り出し、室温に戻った状
態で長さLを測定する。熱収縮率を次式により算出す
る。
熱収縮率(%)=(200−L)/200×100 熱収縮率は、長手方向と幅方向を測定し、大きい方の
値を採用した。
(9) 濡れ張力 JIS K 6786に従い測定する。
(10) ショート率 220μm、16Vの電解コンデンサを50個作製し、製造直
後の破壊個数及びtanδ異常のコンデンサ個数を測定
し、ショートしたものの割合を百分率で表わした。
(11) 厚み方向層密度 サンプルを液体窒素温度で凍結し、最大強度方向にそ
ってミクロトームで断面を切り出し、走査型電子顕微鏡
(SEM)にて断面の観察像を捕らえる。この観察像より
厚み方向に沿って空間分解能0.01〜0.03μmにて該像の
明暗(あるいは強度)情報を取り出し、高速フーリエ変
換(FFT)より該パワースペクトルを求め、該スペクト
ルの最大ピーク(直流成分を除く)の波数[主要波数
(μm-1)]を求め、該測定点での厚み方向層密度を、
(該測定点での厚み)×(該主要波数)で求める。以上
の操作を任意の測定点について少なくとも5回行ないそ
の平均をもって、該サンプルの厚み方向層密度とする。
なお、SEMの倍率は、3000〜10000倍が測定し易い。
参考文献:「FTTの使い方」産報出版、1981年 [実施例] 次にこの発明の実施例及び比較例を示し、この発明の
効果をより具体的に説明する。
実施例1 ポリプロピレン樹脂として、三井ノーブレンJHパウダ
ー100重量部に対しジシクロヘキシルフタレート(DCH
P)150重量部とをブレンドし、Tダイより溶融押出し
し、キャスティングドラム上で5kV静電印加しつつドラ
ムに密着させて冷却固化した。このとき、キャストフィ
ルムのネックダウン比が0.9になるようにした。こうし
て得られたフィルムを50℃の1−1−1−トリクロルエ
タン溶媒中で抽出を行ない、DCHPを抽出した。
次に、該抽出フィルムを140℃のオーブン中でロール
延伸装置を用い長手方向に延伸速度3000%/分で3.3倍
に延伸し、150℃にて熱固定し巻き取った。
このようにして得られたフィルムは圧縮ヤング率0.3k
g/mm2、溶融結晶化温度(Tmc)が119℃、厚み方向層密
度37であり、また他の特性及び電解コンデンサの電解液
セパレータとして用いた場合のショート率を表に示す。
比較例1 実施例1で用いたポリプロピレン樹脂とジオクチルフ
タレート(DOP)とケイ酸粉末(アエロジル200、日本ア
エロジル株式会社製)とを40:43:17(重量比)のブレン
ド比で混合し、Tダイより溶融押出しした。
次にこのキャストフィルムを実施例1と同様にしてDO
Pを抽出し、長手方向に130℃にて3.5倍に延伸し、引き
続き4倍に140℃にて幅方向に延伸した。
このようにして得られたフィルムの特性及び電解コン
デンサの電解セパレータとして用いた場合のショート率
をを表に示す。表より、このフィルムは圧縮ヤング率が
0.15kg/mm2であり、厚みが70μmと厚いにもかかわらず
電解コンデンサを形成した際のショート率が高いことが
わかる。
実施例2 ポリプロピレン樹脂として、三井ノーブレンEBパウダ
ー100重量部に対しDCHP160重量部とを二軸押出機を用い
ブレンドしペレット化した。該ペレットを40mm押出機を
用い、Tダイよりシート状に溶融押出し、水槽中に導い
て溶融シートを冷却固化した。またこの時のネックダウ
ン比は0.85であった。こうして得られたフィルムを50℃
の1−1−1−トリクロルエタン溶媒中で抽出を行な
い、DCHPを抽出した。
次に、該抽出フィルムを120℃に加熱した延伸ロール
にて20000%/分の延伸速度で3.5倍に延伸後、140℃の
ステンタに導いて幅方向に300%/分の延伸速度で1.4倍
に延伸し巻き取った。
このようにして得られたフィルムの特性を表に示す
が、空孔率が66%と高いにもかかわらず圧縮ヤング率が
0.35kg/mm2と大きく、またTmcが116℃と高く、厚み方向
層密度51であり、ショート率も0%と優れている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01M 2/16 H01M 2/16 P

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均孔径が0.05μmないし5μm、空孔率
    が50%ないし85%、フィルムの長手方向あるいは幅方向
    に平行に切断した断面から見た少なくとも一方の孔の構
    造が、見かけ上独立した孔形状を有しており、該孔形状
    を楕円として近似した際の厚さ方向の軸長(a)と長手
    (あるいは幅)方向の軸長(b)との比(b/a)が2以
    下、圧縮ヤング率が0.2kg/mm2以上であるポリオレフィ
    ン系微孔性フィルム。
  2. 【請求項2】アイソタクチックインデックスが93%以
    上、極限粘度が1.2dl/gないし3.3dl/gのポリプロピレン
    から実質的になる特許請求の範囲第1項記載のポリオレ
    フィン系微孔性フィルム
  3. 【請求項3】ポリプロピレンの溶融結晶化温度が106℃
    以上であることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記
    載のポリオレフィン系微孔性フィルム。
JP62326439A 1987-08-28 1987-12-23 ポリオレフィン系微孔性フィルム Expired - Lifetime JP2503034B2 (ja)

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