JP2500824B2 - フロロカ―ボン系コ―ティング膜及びその製造方法 - Google Patents

フロロカ―ボン系コ―ティング膜及びその製造方法

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JP2500824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットプレートや炊飯
器などの電化製品や、自動車、産業機器、複写機のロー
ル等の耐熱性、耐候性、耐摩耗性コーティングを必要と
する機器などに用いる、フロロカーボン系ポリマーコー
ティング膜及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より広く用いられているフロロカー
ボン系ポリマーのコーティング膜の製造方法は、一般
に、Al(アルミニウム)基材などの表面をワイヤブラ
シや化学エッチング等で荒し、さらにプライマー等を塗
布した後、ポリ4フッ化エチレン等のフロロカーボン系
微粉末を、エタノール等に懸濁させた塗料を塗布し乾燥
後、400℃程度で1時間程度ベーキング(加熱焼き付
け処理)を行い、基材表面にフロロカーボン系ポリマー
を焼き付ける方法が用いられてきた。このような従来法
においては、プライマーとしては、ポリイミド樹脂やエ
ポキシ樹脂などが主として用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法では製造が容易である反面、ポリマーと基材は
単にアンカー効果でのみ接着されているに過ぎないた
め、基材との密着性に限界があり、ホットプレートや炊
飯器などの電化製品や自動車、産業機器等の耐熱性、耐
候性、耐摩耗性コーティングを必要とする機器に用いる
フロロカーボン系コーティング膜としては機械的強度等
の性能が不十分であった。とくに接着力が低く、剥離
強度も低いという課題があった。
【0004】本発明は、前記従来技術の課題を解決する
ため、基材と密着性がよく、接着強度と耐剥離強度の高
いフロロカーボン系コーティング膜およびその製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】前記目的を達成するため、本発明のフロロ
カーボン系コーティング膜は、表面に活性水素基を含む
か又は活性水素基を含むように処理された基材の最表面
に形成されたフロロカーボン系ポリマー層を含むコーテ
ィング膜であって、前記ポリマー層が基材の表面と共有
結合を介して結合されていることを特徴とする。また、
本発明のフロロカーボン系コーティング膜は、表面に活
性水素基を含むか又は活性水素基を含むように処理され
基材の表面に、少なくとも内層膜として無機シロキサ
ンポリマー層が形成され、その表面にさらに表層膜とし
てフロロカーボン系ポリマー層が形成された積層コーテ
ィング膜であって、前記基材の表面と内層膜は共有結合
によって化学吸着され、かつ前記内層膜と表層膜とは共
有結合によって結合されていることを特徴とする。
【0006】また前記構成においては、基材の表面と内
層膜との共有結合と、内層膜と表層膜との共有結合が、
ともにシロキサン結合(−Si−O−)であることが接
着力を向上させることから好ましい。
【0007】また前記構成においては、内層膜がシロキ
サン系化学吸着単分子膜であることが、内層膜の膜厚を
薄くするために好ましい。また前記構成においては、基
材が金属、セラミックス、プラスチックス、ガラスから
選ばれる少なくとも一つの材料であることが、フッ素ポ
リマーのコーティング材料として好ましい。
【0008】また前記構成においては、基材の表面が活
性水素基を含む材料か又は活性水素基を含むように処理
された材料であることが、内層膜を効率よく形成させる
ために好ましい。
【0009】次に、本発明のフロロカーボン系コーティ
ング膜の第1番目の製造方法は、表面に活性水素基を含
む基材表面に、フロロカーボン基とクロロシラン基とを
含む化合物を含有する非水系の溶媒を塗布するか、また
はフロロカーボン基とアルコキシシラン基とを含む化合
物を含有する溶媒を塗布し、前記基材表面と前記化合物
との間で脱塩酸反応または脱アルコール反応を行わせる
ことを特徴とする。 前記構成においては、塗布工程の前
表面に活性水素基を含む基材表面を、クロロシリル基
を含む物質を含有する非水系溶媒に接触させる接触工程
を含むことが好ましい。
【0010】また、本発明のフロロカーボン系コーティ
ング膜の第2番目の製造方法は、表面に活性水素基を含
む基材を、クロロシリル基を含む物質を含有する非水系
溶媒に接触させ、前記基材上の過剰な前記物質を非水系
溶媒で洗浄除去し、フロロカーボン基とクロロシラン基
とを含む化合物を含有する非水系の溶媒を塗布するか、
またはフロロカーボン基とアルコキシシラン基とを含む
化合物を含有する溶媒を塗布し、前記基材表面と前記化
合物との間で脱塩酸反応または脱アルコール反応を行わ
せることを特徴とする。
【0011】前記第1〜2番目の製造方法においては、
基材が予め酸素を含む雰囲気中でプラズマ処理したプラ
スチックであることが、内層膜を効率よく形成する上で
好ましい。
【0012】また前記第1〜2番目の製造方法において
は、クロロシリル基を含む物質が、SiCl4 、SiH
Cl3 、SiH2 Cl2 又はCl-(SiCl2 O)n
iCl3 (但し式中のnは整数、好ましくは1〜3の整
数)の何れかを含むことが、内層膜を効率よく形成する
上で好ましい。
【0013】また前記第1〜2番目の製造方法において
は、フロロカーボン基とクロロシラン基とを含む化合物
が、CF3 −(CF2 n −(R)m −SiXp Cl
3-p (但し式中のnは0または整数、Rはアルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、またはこれらのフッ素誘
導体、シリコン若しくは酸素原子を含む炭化水素置換
基、mは0又は1、XはH,アルキル基,アルコキシ
基,含フッ素アルコキシ基又は含フッ素アルキル基、p
は0、1又は2)であることが、表層膜を効率よく形成
させるために好ましい。
【0014】また前記第1〜2番目の製造方法において
は、フロロカーボン基とアルコキシシラン基とを含む化
合物が、CF3 −(CF2 n −(R)m −SiY
q (OA)3-q (但し式中のnは0または整数、Rはア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、またはこれら
のフッ素誘導体、シリコン若しくは酸素原子を含む炭化
水素置換基、mは0又は1、YはH,アルキル基,アル
コキシ基,含フッ素アルコキシ基又は含フッ素アルキル
基、OAはアルコール基若しくはアルコキシ基で、Aは
Hまたはアルキル基、qは0、1又は2)であること
が、表層膜を効率よく形成させるために好ましい。
【0015】また前記第1〜2番目の製造方法において
は、フロロカーボン基とクロロシラン基とを含む化合物
を含有する非水系の溶媒中に、SiXs Cl4-s (但し
式中のXはH又はアルキル基、sは0、1又は2)を添
加することが、表層膜の硬度を調整する上で好ましい。
【0016】また前記第1〜2番目の製造方法において
は、フロロカーボン基とアルコキシシラン基とを含む化
合物を含有する溶媒中に、SiYt (OA)4-t (但し
式中のYはアルキル基、OAはアルコ−ル基若しくはア
ルコキシ基で、AはHまたはアルキル基、tは0、1又
は2)を添加することが、表層膜の硬度を調整する上で
好ましい。
【0017】また前記第1〜2番目の製造方法において
は、フロロカーボン基とクロロシラン基とを含む化合物
を含有する非水系の溶媒、又はフロロカーボン基とアル
コキシシラン基とを含む化合物を含有する溶媒の何れか
の中に、予めフロロカーボン系ポリマーの微粒子を分散
させることが、フロロカーボン系コーティング膜の密着
強度を高める上で好ましい。
【0018】
【作用】前記本発明の構成によれば、基材の最表面に形
成されたフロロカーボン系ポリマー層を含むコーティン
グ膜であって、前記ポリマー層が基材の表面と共有結合
を介して結合されていることにより、基材と密着性がよ
く、接着強度と耐剥離強度の高いコーティング膜を達成
できる。 前記本発明の構成において、基材の表面に少な
くとも内層膜(シロキサンポリマー層)と表層膜(フロ
ロカーボン系ポリマー層)とが形成され、基材表面と内
層膜、および内層膜と表層膜はいずれも共有結合によっ
て化学結合されていることにより、基材と密着性がよ
く、接着強度と耐剥離強度の高いフロロカーボン系ポリ
マーコーティング膜とすることができる。またフロロカ
ーボン系ポリマーコーティング膜は、薄膜で均一厚さに
形成できるとともに、高密度でピンホール無く形成でき
る。
【0019】次に、本発明の第1番目の製造方法によれ
ば、まず、表面に活性水素基を含む基材表面に、フロロ
カーボン基とクロロシラン基とを含む化合物を含有する
非水 系の溶媒を塗布するか、またはフロロカーボン基と
アルコキシシラン基とを含む化合物を含有する溶媒を塗
布し、前記基材表面と前記化合物との間で脱塩酸反応ま
たは脱アルコール反応を行わせてフロロカーボン系コー
ティング膜を形成する。または、塗布工程の前に表面に
活性水素基を含む基材をクロロシリル基を含む物質を含
有する非水系溶媒に接触させて、脱塩化水素反応によっ
て内層膜を形成する。すなわち、クロロシリル基(−S
iCl)を基材表面の例えば水酸基(−OH)と反応さ
せ、脱塩化水素反応によって基材表面に強固な化学結合
性のシラノール基(−SiOH)を多数持つ薄膜を基材
上に形成する。次に、フロロカーボン基とクロロシラン
基とを含む化合物を含有する非水系の溶媒、またはフロ
ロカーボン基とアルコキシシラン基とを含む化合物を含
有する溶媒の何れかを塗布する塗布工程と、ベーキング
(熱処理)工程において、脱塩化水素反応または脱アル
コール反応により外層膜を形成する。すなわち、−Si
O−結合を介して化学結合されたフロロカーボン系コー
ティング膜を作成する。したがって、効率よく合理的に
フロロカーボン系ポリマーコーティング膜を製造するこ
とができる。
【0020】さらに、本発明の第2番目の製造方法は、
第1番目の製造方法において、基材をクロロシリル基を
含む物質を含有する非水系溶媒に接触させる接触工程の
後に、基材上の過剰な前記物質を非水系溶媒で洗浄除去
する洗浄工程を付加したので、内層膜を単分子膜に形成
できる。すなわち、接触工程において、基材表面の水酸
基と物質のクロロシリル基とを反応させた後、非水系有
機溶媒を用い前記基材上に残った未反応の余分なクロロ
シリル基を複数個含む物質を洗浄除去する洗浄工程を行
なうと、空気中の水分または水洗により、基材上の−O
H基と結合した物質だけがシラノール基(−SiOH)
を含むポリシロキサン系単分子膜を形成できる。
【0021】
【実施例】本発明に使用できる表面に水酸基を含む基材
としては、金属,非金属物質、プラスチック(ポリマ
ー)、ガラスまたはセラミックなどを用いることができ
る。
【0022】本発明は基材上に形成された親水性基(−
OH基、−NH基など)とクロロシリル基とを反応させ
るため、基材が金属の場合は、酸化され易いアルミニウ
ム,銅又は鉄等の所謂卑金属が好ましい。
【0023】また非金属としては、シリコン等が挙げら
れ、セラミックスとしてはケイ素系、アルミナ系、チタ
ニウム系、ジルコニウム系など各種のものが適用でき
る。さらに、プラスチックのような酸化膜を持たない物
質であれば、予め表面処理により親水性化して供され
る。表面処理の手法としては、酸素を含むプラズマ雰囲
気で、例えば100Wで20分間の処理やコロナ処理等
通常の手法が挙げられる。もっともポリアミドやポリウ
レタンなどは−NH基を有しているので、とくに表面処
理は必要ではない。イミド基(−NH)は、クロロシリ
ル基(−SiCl)と脱塩化水素反応するからである。
【0024】またクロロシリル基を含む物質としては、
SiCl4 、またはSiHCl3 、SiH2 Cl2 、C
l−(SiCl2 O)n −SiCl3 (但しnは整
数、)等を用いることが可能である。特にCl−(Si
Cl2 O)n −SiCl3 のように、クロロシリル基を
複数固有する物質を用いると、表面のシラノール基の数
が多くなるため親水化の効果が大きく好ましい。
【0025】フロロカーボン基及びクロロシラン基を含
む化合物としては、たとえばCF3−(CF2 n
(R9 m −SiXp Cl3-p (但しnは0または整
数、Rはアルキル基(好ましくはC1 〜C25)、又はア
ルケニル基、アルキニル基、またはこれらのフッ素誘導
体、シリコン若しくは酸素原子を含む置換基、mは0又
は1、XはH,アルキル基(好ましくはメチル基),ア
ルコキシ基(好ましくはメトキシ基、エトキシ基),含
フッ素アルコキシ基または含フッ素アルキル基等の置換
基、pは0、1または2)等が使用できる。
【0026】またフロロカーボン基及びアルコキシシラ
ン基を含む化合物としては、たとえばCF3 −(C
2 n −(R)m −SiYq (OA)3-q (但しnは
0または整数(好ましくは1〜25)、Rはアルキル基
(好ましくは1〜25)、又はアルケニル基、アルキニ
ル基、またはこれらのフッ素誘導体、シリコン若しくは
酸素原子を含む置換基、mは0又は1、YはH,アルキ
ル基(好ましくはメチル基),アルコキシ基(好ましく
はメトキシ基、エトキシ基),含フッ素アルコキシ基ま
たは含フッ素アルキル基などの置換基、OAはアルコ−
ル基若しくはアルコキシ基、qは0、1または2)を用
いることが可能である。
【0027】さらに、形成されたフロロカーボン系コー
ティング膜の硬度を調節するためには、架橋剤を添加す
ることにより達成できる。すなわち、フロロカーボン基
とクロロシラン基とを含む化合物を含有する非水系の溶
媒の場合は、架橋剤として、SiXs Cl4-s (XはH
またはアルキル基などの置換基、sは0、1または2)
を添加して用い、フロロカーボン基とアルコキシシラン
基とを含む化合物を含有する溶媒の場合は、架橋剤とし
てSiYt (OA)4-t (Yはアルキル基などの置換
基、OAはアルコ−ル基若しくはアルコキシ基(ただ
し、AはHまたはアルキル基)、tは0、1または2)
を用いることで、作成されたフロロカーボン系コーティ
ング膜内の3次元架橋密度が調整でき、フロロカーボン
系コーティング膜の硬度を制御できる。
【0028】さらにまた、フロロカーボン基及びクロロ
シラン基を含む化合物を含有する非水系の溶媒中、また
はフロロカーボン基及びアルコキシシラン基を含む化合
物を含有する溶媒中に、既にポリマー化されたフロロカ
ーボン系ポリマーの微粒子を分散させておくことによ
り、従来のフロロカーボン系塗膜と同様の塗布を行なっ
ても、フロロカーボンチェーンとシロキサン結合及びフ
ロロカーボン系ポリマーの分子鎖とが、分子レベルで絡
み合うことにより、従来のものに比べきわめて密着性の
高いフロロカーボン系コーティング膜を作成できる作用
効果がある。
【0029】本発明は下記の用途など広く適用できる。
すなわち、基材が金属、セラミックスまたはプラスチッ
ク、木材、石材からなる材料に適用できる。表面は塗料
などで塗装されていても良い。一例として下記のものを
挙げる。 (A) 刃物の例:包丁、鋏、ナイフ、カッター、彫刻刀、
剃刀、バリカン、鋸、カンナ、ノミ、錐、千枚通し、バ
イト、ドリルの刃、ミキサーの刃、ジュ−サ−の刃、製
粉機の刃、芝刈り機の刃、パンチ、押切り、ホッチキス
の刃、缶切りの刃、または手術用メス等。 (B) 針の:鍼術用の針、縫い針、ミシン針、畳針、注
射針、手術用針、安全ピン等。 (C) 窯業製品の例:陶磁器製、ガラス製、セラミックス
製またはほうろうを含む製品等。例えば衛生陶磁器(例
えば便器、洗面器、風呂等)、食器(例えば、茶碗、
皿、どんぶり、湯呑、コップ、瓶、コーヒー沸かし容
器、鍋、すり鉢、カップ等)、花器(水盤、植木鉢、一
輪差し等)、水槽(養殖用水槽、鑑賞用水槽等)、化学
実験器具(ビーカー、反応容器、試験管、フラスコ、シ
ャーレ、冷却管、撹拌棒、スターラー、乳鉢、バット、
注射器)、瓦、タイル、ほうろう製食器、ほうろう製洗
面器、ほうろう製鍋。 (D) 鏡の例:手鏡、姿見鏡、浴室用鏡、洗面所用鏡、自
動車用鏡(バックミラー、サイドミラー)、ハーフミラ
ー、ショーウィンドー用鏡、デパートの商品売り場の鏡
等。 (E) 成形用部材の例:プレス成形用金型、注型成形用金
型、射出成形用金型、トランスファー成形用金型、真空
成形用金型、吹き込み成形用金型、押し出し成形用ダ
イ、インフレーション成形用口金、繊維紡糸用口金、カ
レンダー加工用ロールなど。 (F) 装飾品の例:時計、宝石、真珠、サファイア、ルビ
ー、エメラルド、ガーネット、キャッツアイ、ダイヤモ
ンド、トパーズ、ブラッドストーン、アクアマリン、サ
ードニックス、トルコ石、瑪瑙、大理石、アメジスト、
カメオ、オパール、水晶、ガラス、指輪、腕輪、ブロー
チ、ネクタイピン、イヤリング、ネックレス、貴金属装
飾製品、白金、金、銀、銅、アルミ、チタン、錫あるい
はそれらの合金やステンレス製、メガネフレーム等。 (G) 食品成形用型の例:ケーキ焼成用型、クッキー焼成
用型、パン焼成用型、チョコレート成形用型、ゼリー成
形用型、アイスクリーム成形用型、オーブン皿、製氷皿
等。 (H) 調理器具の例:鍋、釜、やかん、ポット、フライパ
ン、ホットプレート、焼き物調理用網、油切り、タコ焼
きプレート等。紙の例:グラビア紙、撥水撥油紙、ポス
ター紙、高級パンフレット紙等 (I) 樹脂の例:ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステ
ル、アラミド、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、フェノール
樹脂、フラン樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン、ケイ素樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ア
クリル酸エステル樹脂、ポリアセタール、ポリフェンレ
ンオキサイド等 (J) 家庭電化製品の例:テレビジョン、ラジオ、テープ
レコーダー、オーディオ、CD、冷凍関係機器の冷蔵
庫、冷凍庫、エアコン、ジューサー、ミキサー、扇風機
の羽根、照明器具、文字盤、パーマ用ドライヤー等。 (K) スポーツ用品の例:スキー、釣竿、棒高跳び用のポ
ール、ボート、ヨット、ジェットスキー、サーフボー
ド、ゴルフボール、ボーリングのボール、釣糸、魚網、
釣り浮き等。 (L) 乗り物部品に適用する例: (1) ABS樹脂:ランプカバー、インストルメントパネ
ル、内装部品、オートバイのプロテクター (2) セルロースプラスチック:自動車のマーク、ハンド
ル (3) FRP(繊維強化樹脂):外板バンパー、エンジン
カバー (4) フェノール樹脂:ブレーキ (5) ポリアセタール:ワイパーギヤ、ガスバルブ、キャ
ブレター部品 (6) ポリアミド:ラジエータファン (7) ポリアリレート:方向指示レンズ、計器板レンズ、
リレーハウジング (8) ポリブチレンテレフタレート:リヤエンド、フロン
トフェンダ (9) ポリアミノビスマレイミド:エンジン部品、ギヤボ
ックス、ホイール、サスペンジョンドライブシステム (10)メタクリル樹脂はランプカバーレンズ、計器板とカ
バー、センターマーク (11)ポリプロピレンはバンパー (12)ポリフェニレンオキシド:ラジエーターグリル、ホ
イールキャップ (13)ポリウレタン:バンパー、フェンダー、インストル
メントパネル、ファン (14)不飽和ポリエステル樹脂:ボディ、燃料タンク、ヒ
ータハウジング、計器板 (M) 事務用品の例:万年筆、ボールペン、シャ−プペン
シル、筆入れ、バインダー、机、椅子、本棚、ラック、
電話台、物差し、製図用具等。 (N) 建材の例:屋根材、外壁材、内装材。屋根材として
窯瓦、スレート瓦、トタン(亜鉛メッキ鉄板)など。外
壁材としては木材(加工木材を含む)、モルタル、コン
クリート、窯業系サイジング、金属系サイジング、レン
ガ、石材、プラスチック材料、アルミ等の金属材料な
ど。内装材としては木材(加工木材を含む)、アルミ等
の金属材料、プラスチック材料、紙、繊維など。 (O) 石材の例:花コウ岩、大理石、みかげ石等。たとえ
ば建築物、建築材、芸術品、置物、風呂、墓石、記念
碑、門柱、石垣、歩道の敷石など。 (P) 楽器および音響機器の例:打楽器、弦楽器、鍵盤楽
器、木管楽器、金管楽器などの楽器、およびマイクロホ
ン、スピーカなどの音響機器等。具体的には、ドラム、
シンバル、バイオリン、チェロ、ギター、琴、ピアノ、
フルート、クラリネット、尺八、ホルンなどの打楽器、
弦楽器、鍵盤楽器、木管楽器、金管楽器などの楽器、お
よびマイクロホン、スピーカ、イヤホーンなどの音響機
器。 (Q) その他、魔法瓶、真空系機器等、あるいは電力送電
用碍子またはスパークプラグ等の撥水撥油防汚効果の高
い高耐電圧性絶縁碍子等。
【0030】以下、実施例を図1〜図16を用いて説明
する。 実施例1 図1に示すように、親水性基体1としてガラスを用意し
た。
【0031】この基材1に、クロロシリル基を含む物質
としてCl−(SiCl2 O)2 −SiCl3 を用い、
クロロホルム溶媒に1重量パーセント溶解したものを塗
布すると、基材1表面には親水性の−OH基が置換され
ているので、表面で脱塩酸反応が生じ、例えば下記式
(化1)に示すように、分子が−SiO−結合を介して
基材1表面に固定される。
【0032】
【化1】
【0033】その後、水分を含む雰囲気中で乾燥させる
と、基材1と反応していない−Cl基は、水と反応して
脱塩酸反応し、図2に示すようなポリシロキサン塗膜2
が形成された。なお、このときできたポリシロキサン塗
膜2は、基材1界面で−SiO−の化学結合(共有結
合)を介して結合されているので剥がれにくいものとな
る。また、ここでポリシロキサンの塗膜2は、表面に−
SiOH結合を数多く持つ。そこでさらに、フロロカー
ボン基とクロロシラン基とを含む化合物として、CF3
CH2 O(CH2 15SiCl3 (界面活性剤)を用
い、これを2wt%程度の濃度で非水系の混合溶媒に溶
かした。非水系の混合溶媒としては、80wt%n−ヘ
キサデカン、12wt%四塩化炭素、8wt%クロロホ
ルム溶液を用いた。前記溶液を塗布した状態を図3に示
す。
【0034】次に表面に−SiOH結合を数多く持つポ
リシロキサン塗膜2の形成された基材1を、水分を含む
雰囲気中で200℃、30分間程度ベーキングを行なう
と、図4に示したように、ポリシロキサン塗膜2は表面
に−OH基が露出しているため、フッ素を含むクロロシ
ラン系界面活性剤のクロロシリル基(−SiCl)と単
分子吸着膜の水酸基(−OH基)とが脱塩酸反応して表
面に下記式(化2)で示す結合が生成された。
【0035】
【化2】
【0036】次に前記クロロホルムで洗浄すると、ポリ
シロキサン塗膜2の形成された基材1の表面に残存して
いる前記未反応界面活性剤が除去される。次に、純水に
よる洗浄を行うと、前記式(化2)のクロロ基(−C
l)が加水分解されて、シラノール基(−SiOH)が
生成する。これを下記式(化3)に示す。
【0037】
【化3】
【0038】次に、シラノール基(−SiOH)が隣の
シラノール基との間で脱水縮合反応を起こし、シロキサ
ン結合(−SiO−)によって架橋する。これを下記式
(化4)に示す。
【0039】
【化4】
【0040】(但しnは1以上の自然数を示す。)この
ようにして、10〜20μm厚さのフロロカーボン系コ
ーティングポリマー膜3が形成できた。
【0041】なお、このポリマ−膜3は、碁番目試験を
行なっても全く剥離することがなかった。このときま
た、フロロカーボン基とクロロシラン基とを含む化合物
を含有した非水系の溶媒中に、化合物の架橋剤として例
えば、SiCl4 を3重量パーセント添加しておくと、
前記式(化2)の結合がSi(−O−)4 の結合を介し
て3次元的に架橋されて、SiCl4 を添加してない場
合に比べ、約2倍の硬度のフロロカーボン系コーティン
グポリマ−膜3が製造できた。
【0042】また、同様のコーティングをフロロカーボ
ン基とクロロシラン基とを含む化合物を含有した非水系
の溶媒に、フロロカーボン系ポリマーとして例えばポリ
4フッ化エチレンの微粒子を、20wt%分散添加する
と、硬度は従来並となったが、従来のものに比べて極め
て密着性の優れたフロロカーボン系コーティング膜が製
造できた。
【0043】実施例2 図5に示すように親水性基材1を、実施例1と同様に用
意した。この基材1に、実施例1と同じクロロシリル基
を含む物質としてCl−(SiCl2 O)2 −SiCl
3 を含有する、クロロホルム溶媒に1重量パーセント溶
解した溶液の非水系溶媒に、1時間程度浸漬すると、基
材1表面には親水性の−OH基が存在するので表面で脱
塩酸反応が生じ、前記式(化1)のように分子が吸着固
定された。
【0044】その後、非水系の溶媒例えばクロロホルム
で洗浄し、さらに水で洗浄すると、基材1と反応してい
ないCl−(SiCl2 O)2 −SiCl3 分子は除去
され、基材1表面に図6および下記式(化5〜6)のよ
うに、ポリシロキサン単分子膜4が得られた。
【0045】
【化5】
【0046】
【化6】
【0047】なお、このときできた単分子膜4は、基材
1とは−SiO−の化学結合を介して化学結合(共有結
合)されているので容易に剥がれることは無い。また、
得られた単分子膜4は、表面に−SiOH結合を数多く
持つ。
【0048】そこでさらに、CF3 (CF2 7 (CH
2 2 SiCl3 のようなフロロカーボン基とクロロシ
ラン基とを含む化合物を2wt%程度の濃度で非水系混
合溶媒(80wt%n−ヘキサデカン、12wt%四塩
化炭素、8wt%クロロホルム)に溶かし、この溶液を
前記表面にSiOH結合を数多く持つ単分子膜4の形成
された基材1表面に塗布すると、図7に示すように−S
iCl結合が単分子膜4の−SiOH基とが反応し、水
分を含む雰囲気中で処理すると図8または下記式(化
7)のように、反応が進行した。なお、式(化7)にお
いては、前記式(化2〜4)のように反応は逐次的に進
行する。
【0049】
【化7】
【0050】得られたフッ素系ポリマ−膜5は、10〜
20μm厚さであり、内層のポリシロキサン単分子膜4
と化学結合した状態で形成できた。なお、この塗膜は碁
番目試験を行なっても全く剥離することがなかった。
【0051】このときまた、フロロカーボン基とクロロ
シラン基とを含む化合物を含有した非水系の溶媒中に、
化合物の架橋剤としてSiCl4 を15重量パーセント
しておいた場合、約5倍の硬度のフロロカーボン系コー
ティング膜が製造できた。
【0052】また、同様のコーティングを例えばポリ4
フッ化エチレン等のフロロカーボン系ポリマーの微粒子
を、20wt%程度分散添加したフロロカーボン基とク
ロロシラン基とを含む化合物を含有した非水系の溶媒を
用いて行なった場合、硬度は従来並となったが、従来に
比べて極めて密着性の優れたフロロカーボン系ポリマー
コーティング膜が製造できた。
【0053】さらにまた、上記実施例ではフロロカーボ
ン系界面活性剤としてCF3 CH2O(CH2 15Si
Cl3 およびCF3 (CF2 7 (CH2 2 SiCl
3 を用いたが、アルキル鎖部分に炭素−炭素の二重結合
や三重結合基を付加したり組み込んでおけば、塗膜形成
後5メガラド(Mrads)程度の電子線照射で架橋で
きるので、さらに10倍程度の硬度の塗膜も容易に得ら
れる。
【0054】また、フロロカーボン系界面活性剤として
は、上記のもの以外にも下記の化合物(界面活性剤)な
どを使用できる。CF3 (CH2 2 Si(CH3 2
(CH2 15SiCl3 ,F(CF2 4 (CH2 2
SiCl3 2 (CH2 9 SiCl3 ,CF3 COO
(CH2 15SiCl3 等が利用できた。
【0055】実施例3 図9に示すように、実施例1と同様に親水性基材11を
用意した。この基材11上に、例えばクロロホルム溶媒
のような非水系溶媒に、トリクロロシリル基を含む物質
を1重量パーセント溶解したものに浸漬して引き上げ
た。ここで、例えばクロロシリル基を複数個含む物質と
して、Cl−(SiCl2 O)2 −SiCl3 を用いる
と、基材11表面には親水性の−OH基がされているの
で、表面で脱塩酸反応が生じ、前記(化1)に示すよう
に−SiO−結合を介して基材11に固定された。
【0056】その後、水分を含む雰囲気中で乾燥させる
と、基材11と反応していない−Si−Cl基のCl
が、水と反応して脱塩酸反応し、図10に示すようなポ
リシロキサン塗膜12が形成された。なお、このときで
きたポリシロキサン塗膜12は、基材11界面で−Si
O−の化学結合(共有結合)を介して化学吸着されてい
るので剥がれにくい。また、形成されたポリシロキサン
塗膜12は、表面に−SiOH結合を数多く持つ。
【0057】そこでさらに、図11に示したように、C
3 CH2 O(CH2 15Si(OCH3 3 のような
フロロカーボン基とアルコキシシラン基とを含む化合物
を、数パーセントの濃度で含有したエタノ−ル等のアル
コール溶媒に10wt%程度の溶解した溶液を塗布し、
200℃、30分程度ベーキング(加熱処理)を行なう
と、ポリシロキサン塗膜12は表面に−OH基が露出し
ているため、フッ素を含むアルコキシシラン系界面活性
剤のアルコキシ基と−OH基が脱アルコール反応して、
図12または次式(化8)に示したような結合が生成さ
れ、10〜20μm厚さのポリマ−膜13が製造でき
た。なお、式(化8)においては、前記式(化2〜4)
のように反応は逐次的に進行する。
【0058】
【化8】
【0059】得られたポリマ−膜13は碁番目試験を行
なっても剥離することがなかった。またこのとき、フロ
ロカーボン基とアルコキシシラン基とを含む化合物を含
有した溶媒中に化合物の架橋剤として例えば、Si(O
CH3 4 を5重量パーセント)しておけば、前記(化
2)に示したような結合がSi(O−)4 の結合を介し
て3次元的に架橋されて、Si(OCH3 4 を添加し
てない場合に比べ約2倍の硬度のポリマ−膜が製造でき
た。
【0060】また、同様のコーティングをフロロカーボ
ン系ポリマーとしてポリ4フッ化エチレンの微粒子を2
0%分散添加した、フロロカーボン基とアルコキシシラ
ン基とを含む化合物を混ぜた溶媒を用いて行なった場
合、硬度は従来並となったが、従来に比べて極めて密着
性の優れたポリマ−膜が製造できた。
【0061】実施例4 図13に示したような親水性基材11を、実施例3と同
様にクロロシリル基を含む物質としてCl−(SiCl
2 O)2 −SiCl3 を、例えばクロロホルム溶媒に1
重量パーセント溶解した非水系溶媒に1時間程度浸漬す
る。
【0062】基材11表面には親水性のOH基があるの
で、表面で脱塩酸反応が生じ、前記(化1)に示したよ
うにに分子が吸着固定された。その後、非水系の溶媒例
えばクロロホルムで洗浄、さらに水で洗浄すると、基材
11と反応していないCl−(SiCl2 O)2 −Si
Cl3 分子は除去され、基板表面に図14または前記
(化3〜4)に示したようなポリシロキサン単分子膜1
4が得られる。
【0063】なお、このときできた単分子膜14は、基
材11と−SiO−の化学結合を介して結合されている
ので、剥がれることが無い。また、得られた単分子膜1
4は表面に−SiOH結合を数多く持つ。
【0064】さらに、フロロカーボン基及びアルコキシ
シラン基を含む化合物として例えばCF3 (CF2 7
(CH2 2 Si(OC2 5 3 を2wt%程度の濃
度で溶かしたメタノール溶液を調整した溶液を用い、表
面に−SiOH結合を数多く持つ単分子膜の形成された
基材11表面に塗布し(図15)、200℃、30分程
度ベーキングを行なうと、図16または次式(化9)に
示したような結合が生成され、10〜20ミクロン厚さ
のポリマ−膜15が形成できた。なお、式(化9)にお
いては、前記式(化2〜4)のように反応は逐次的に進
行する。
【0065】
【化9】
【0066】得られたポリマ−膜15は、内層のポリシ
ロキサン14単分子膜と化学結合した状態で形成されて
いるので碁番目試験を行なっても剥離することがなかっ
た。このときまた、フロロカーボン基とアルコキシシラ
ン基とを含む化合物を含有した溶媒中に前記化合物の架
橋剤としてSi(OC3 7 4 を10重量パーセント
添加しておいた場合、約4倍の硬度のフロロカーボン系
コーティング膜が製造できた。
【0067】また、同様のコーティングをフロロカーボ
ン系ポリマーとしてポリ4フッ化エチレンの微粒子を2
0%分散添加した、フロロカーボン基とアルコキシシラ
ン基とを含む化合物を含有した非水系の溶媒を用いて行
なった場合、硬度は従来並となったが従来に比べて極め
て密着性の優れたフロロカーボン系コーティング膜が製
造できた。さらにまた、上記実施例3及び4では、最表
面に形成すべきフッ素およびジメチルシリレンまたは酸
素原子またはカルボキシを含む単分子吸着膜作成用の試
薬として、CF3 CH2 O(CH2 15Si(OC
3 3 及びCF3 (CF2 7 (CH2 2 Si(O
2 5 3 を用いたが、アルキル鎖部分に炭素ー炭素
の二重結合又は三重結合基を付加したり組み込んでおけ
ば、塗膜形成後5メガラド程度の電子線照射で架橋でき
るので、さらに10倍程度の硬度の塗膜も容易に得られ
る。
【0068】また、フロロカーボン基とクロロシラン基
若しくはフロロカ−ボン基とアルコキシシラン基とを含
む化合物としては上記実施例1〜4で挙げた化合物以外
にも、例えば、CF3 (CH2 2 Si(CH3
2 (CH2 15Si(OCH3 3 ,F(CF2
4 (CH2 2 Si(CH3 2 (CH2 9 Si(O
CH33 若しくはCF3 COO(CH2 15Si(O
2 5 3 等が利用できた。
【0069】以上述べてきたように、本発明の実施例に
よれば、表面に水酸基を含む基体を、クロロシリル基を
含む物質を含有する非水系溶媒に接触させる接触工程、
フロロカーボン基とクロロシラン基とを含む化合物を含
有する非水系の溶媒、またはフロロカーボン基とアルコ
キシシラン基とを含む化合物を含有する溶媒の何れかを
塗布する塗布工程、接触工程と塗布工程とを経た基体を
加熱するベーキング工程を含むフロロカーボン系コーテ
ィング膜の製造方法であるため、親水性基体表面に撥水
撥油性膜の優れたフロロカーボン系コーティング膜を、
基体と強固に化学結合した状態で、高密度にピンホール
無く、かつ均一な厚みで、非常に薄く形成できる。従っ
て、耐久性の極めて高い高性能フロロカーボン系コーテ
ィング膜を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、
面に活性水素基を含むか又は活性水素基を含むように処
理された基材の最表面に形成されたフロロカーボン系ポ
リマー層を含むコーティング膜であって、前記ポリマー
層が基材の表面と共有結合を介して結合されているの
で、基材と密着性がよく、接着強力と耐剥離強度の高い
コーティング膜を提供できる。また、基材の表面に少な
くとも内層膜(無機シロキサンポリマー層)と表層膜
(フロロカーボン系ポリマー層)とが形成され、基材表
面と内層膜、および内層膜と表層膜はいずれも共有結合
によって化学結合されていると、基材と密着性がよく、
接着強力と剥離強度の高いフロロカーボン系ポリマーコ
ーティング膜とすることができる。またフロロカーボン
系ポリマーコーティング膜は、薄膜で均一厚さに形成で
きるとともに、高密度でピンホール無く形成できる。
【0071】次に、本発明の第1番目の製造方法によれ
ば、まず、表面に活性水素基を含む基材表面に、フロロ
カーボン基とクロロシラン基とを含む化合物を含有する
非水系の溶媒を塗布するか、またはフロロカーボン基と
アルコキシシラン基とを含む化合物を含有する溶媒を塗
布し、前記基材表面と前記化合物との間で脱塩酸反応ま
たは脱アルコール反応を行わせることによりフロロカー
ボン系コーティング膜を形成する。または、塗布工程の
前に表面に活性水素基を含む基材をクロロシリル基を含
む物質を含有する非水系溶媒に接触させる接触工程にお
いて、脱塩化水素反応によって内層膜を形成する。すな
わち、クロロシリル基(−SiCl)を基材表面の例え
ば水酸基(−OH)と反応させ、脱塩化水素反応によっ
て基材表面に強固な化学結合性のシラノール基(−Si
OH)を多数持つ薄膜を基材上に形成する。次に、フロ
ロカーボン基とクロロシラン基とを含む化合物を含有す
る非水系の溶媒、またはフロロカーボン基とアルコキシ
シラン基とを含む化合物を含有する溶媒の何れかを塗布
する塗布工程と、ベーキング(熱処理)工程において、
脱塩化水素反応または脱アルコール反応により外層膜を
形成する。すなわち、−SiO−結合を介して化学結合
されたフロロカーボン系コーティング膜を作成する。し
たがって、効率よく合理的にフロロカーボン系ポリマー
コーティング膜を製造することができる。
【0072】さらに、本発明の第2番目の製造方法は、
第1番目の製造方法において、基材をクロロシリル基を
含む物質を含有する非水系溶媒に接触させる接触工程の
後に、基材上の過剰な前記物質を非水系溶媒で洗浄除去
する洗浄工程を付加したので、内層膜を単分子膜に形成
できる。すなわち、接触工程において、基材表面の水酸
基と物質のクロロシリル基とを反応させた後、非水系有
機溶媒を用い前記基材上に残った未反応の余分なクロロ
シリル基を複数個含む物質を洗浄除去する洗浄工程を行
なうと、空気中の水分または水洗により、基材上の−O
H基と結合した物質だけがシラノール基(−SiOH)
を含むポリシロキサン系単分子膜を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の基材表面を分子レベルまで
拡大した工程断面図である。
【図2】本発明の実施例1の基材表面に内層膜を化学吸
着させた段階の分子レベルまで拡大した工程断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例1の内層膜の表面に表層膜の前
駆体をコーティングさせた段階の分子レベルまで拡大し
た工程断面図である。
【図4】本発明の実施例1の内層膜の表面に表層膜を形
成した段階の分子レベルまで拡大した工程断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例2の基材表面を分子レベルまで
拡大した工程断面図である。
【図6】本発明の実施例2の基材表面に内層膜を化学吸
着させた段階の分子レベルまで拡大した工程断面図であ
る。
【図7】本発明の実施例2の内層膜の表面に表層膜の前
駆体をコーティングさせた段階の分子レベルまで拡大し
た工程断面図である。
【図8】本発明の実施例2の内層膜の表面に表層膜を形
成した段階の分子レベルまで拡大した工程断面図であ
る。
【図9】本発明の実施例3の基材表面を分子レベルまで
拡大した工程断面図である。
【図10】本発明の実施例3の基材表面に内層膜を化学
吸着させた段階の分子レベルまで拡大した工程断面図で
ある。
【図11】本発明の実施例3の内層膜の表面に表層膜の
前駆体をコーティングさせた段階の分子レベルまで拡大
した工程断面図である。
【図12】本発明の実施例3の内層膜の表面に表層膜を
形成した段階の分子レベルまで拡大した工程断面図であ
る。
【図13】本発明の実施例4の基材表面を分子レベルま
で拡大した工程断面図である。
【図14】本発明の実施例4の基材表面に内層膜を化学
吸着させた段階の分子レベルまで拡大した工程断面図で
ある。
【図15】本発明の実施例4の内層膜の表面に表層膜の
前駆体をコーティングさせた段階の分子レベルまで拡大
した工程断面図である。
【図16】本発明の実施例4の内層膜の表面に表層膜を
形成した段階の分子レベルまで拡大した工程断面図であ
る。
【符号の説明】
1、11 基材 2、12 ポリシロキサン塗膜(内層膜) 3、5、13、15 フロロカーボン系ポリマーコーテ
ィング膜(表層膜) 4、14 ポリシロキサン単分子膜(内層膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/02 7415−4F B05D 7/02 7/14 7/14 Z 7/24 302 7415−4F 7/24 302L 7415−4F 302Y C08J 7/04 C08J 7/04 C09D 127/12 PFG C09D 127/12 PFG

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に活性水素基を含むか又は活性水素
    基を含むように処理された基材の最表面に形成されたフ
    ロロカーボン系ポリマー層を含むコーティング膜であっ
    て、前記ポリマー層が基材の表面と共有結合を介して結
    合されていることを特徴とするフロロカーボン系コーテ
    ィング膜。
  2. 【請求項2】 表面に活性水素基を含むか又は活性水素
    基を含むように処理された基材の表面に、少なくとも内
    層膜としてシロキサンポリマー層が形成され、その表面
    にさらに表層膜としてフロロカーボン系ポリマー層が形
    成された積層コーティング膜であって、前記基材の表面
    と内層膜は共有結合によって化学吸着され、かつ前記内
    層膜と表層膜とは共有結合によって結合されていること
    を特徴とするフロロカーボン系コーティング膜。
  3. 【請求項3】 基材の表面と内層膜との共有結合と、内
    層膜と表層膜との共有結合が、ともにシロキサン結合
    (−Si−O−)である請求項2に記載のフロロカーボ
    ン系コーティング膜。
  4. 【請求項4】 内層膜が、シロキサン系化学吸着単分子
    膜である請求項2に記載のフロロカーボン系コーティン
    グ膜。
  5. 【請求項5】 基材が、金属、セラミックス、プラスチ
    ックス、ガラスから選ばれる少なくとも一つの材料であ
    る請求項1又は2に記載のフロロカーボン系コーティン
    グ膜。
  6. 【請求項6】 表面に活性水素基を含む基材表面に、フ
    ロロカーボン基とクロロシラン基とを含む化合物を含有
    する非水系の溶媒を塗布する工程、またはフロロカーボ
    ン基とアルコキシシラン基とを含む化合物を含有する溶
    媒を塗布する工程を経た基材表面を加熱するベーキング
    工程とを含むフロロカーボン系コーティング膜の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 塗布工程の前に表面に活性水素基を含む
    基材表面を、クロロシリル基を含む物質を含有する非水
    系溶媒に接触させる接触工程を含む請求項に記載のフ
    ロロカーボン系コーティング膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 表面に活性水素基を含む基材を、クロロ
    シリル基を含む物質を含有する非水系溶媒に接触させる
    接触工程、前記基材上の過剰な前記物質を非水系溶媒で
    洗浄除去する洗浄工程、フロロカーボン基とクロロシラ
    ン基とを含む化合物を含有する非水系の溶媒を塗布する
    工程、またはフロロカーボン基とアルコキシシラン基と
    を含む化合物を含有する溶媒を塗布する工程を経た基材
    を加熱するベーキング工程を含むことを特徴とするフロ
    ロカーボン系コーティング膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 基材が、金属、ガラスまたはセラミック
    である請求項6、7又は8に記載のフロロカーボン系コ
    ーティング膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 基材が、予め酸素を含む雰囲気中でプ
    ラズマ処理したプラスチックである請求項6、7又は8
    に記載のフロロカーボン系コーティング膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 クロロシリル基を含む物質が、SiC
    4 、SiHCl3 、SiH2 Cl2 又はCl-(SiC
    2 O)n SiCl3 (但し式中のnは整数)の何れか
    を含む請求項6、7又は8に記載のフロロカーボン系コ
    ーティング膜の製造方法。
  12. 【請求項12】 フロロカーボン基とクロロシラン基と
    を含む化合物が、CF3 −(CF2 n −(R)m −S
    iXp Cl3-p (但し式中のnは0または整数、Rはア
    ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、またはこれら
    のフッ素誘導体、シリコン若しくは酸素原子を含む炭化
    水素置換基、mは0又は1、XはH,アルキル基,アル
    コキシ基,含フッ素アルコキシ基又は含フッ素アルキル
    基、pは0、1又は2)である請求項6、7又は8に記
    載のフロロカーボン系コーティング膜の製造方法。
  13. 【請求項13】 フロロカーボン基とアルコキシシラン
    基とを含む化合物が、CF3 −(CF2 n −(R)m
    −SiYq (OA)3-q (但し式中のnは0または整
    数、Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ま
    たはこれらのフッ素誘導体、シリコン若しくは酸素原子
    を含む炭化水素置換基、mは0又は1、YはH,アルキ
    ル基,アルコキシ基,含フッ素アルコキシ基又は含フッ
    素アルキル基、OAはアルコール基若しくはアルコキシ
    基で、AはHまたはアルキル基、qは0、1又は2)で
    ある請求項6、7又は8に記載のフロロカーボン系コー
    ティング膜の製造方法。
  14. 【請求項14】 フロロカーボン基とクロロシラン基と
    を含む化合物を含有する非水系の溶媒中に、SiXs
    4-s (但し式中のXはH又はアルキル基、sは0、1
    又は2)を添加する請求項6、7又は8に記載のフロロ
    カーボン系コーティング膜の製造方法。
  15. 【請求項15】 フロロカーボン基とアルコキシシラン
    基とを含む化合物を含有する溶媒中に、SiYt (O
    A)4-t (但し式中のYはアルキル基、OAはアルコ−
    ル基若しくはアルコキシ基で、AはHまたはアルキル
    基、tは0、1又は2)を添加する請求項6、7又は8
    に記載のフロロカーボン系コーティング膜の製造方法。
  16. 【請求項16】 フロロカーボン基とクロロシラン基と
    を含む化合物を含有する非水系の溶媒、又はフロロカー
    ボン基とアルコキシシラン基とを含む化合物を含有する
    溶媒の何れかの中に、予めフロロカーボン系ポリマーの
    微粒子を分散させる請求項6、7又は8に記載のフロロ
    カーボン系コーティング膜の製造方法。
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