JP2500257Y2 - キャップの構造 - Google Patents

キャップの構造

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JP2500257Y2
JP2500257Y2 JP1991004295U JP429591U JP2500257Y2 JP 2500257 Y2 JP2500257 Y2 JP 2500257Y2 JP 1991004295 U JP1991004295 U JP 1991004295U JP 429591 U JP429591 U JP 429591U JP 2500257 Y2 JP2500257 Y2 JP 2500257Y2
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lid
upper lid
cap
bending piece
elastic bending
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JP1991004295U
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Inventor
登美雄 田原
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釜屋化学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はシャンプー、化粧料等を
収納する容器のキャップの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキャップの構造の一例と
して、第7図及び第8図に示すものが提供されている
(特公昭50-2426号)。図中、符号1は収納容器の口部に
装着される蓋本体、符号2は蓋本体1の注出口3を閉塞
する可動蓋である。前記蓋本体1の壁部縁部には可動蓋
2の回動軸4を両脇から軸支する一対の軸受用凸部5、
5が突設され、軸受用凸部5、5間には可動蓋2の回動
途中で断面楕円形状の回動軸4外面により下方へ弾性変
形させられる弾性支持片6が蓋本体1の壁部から延びて
いる。
【0003】このような構成のキャップは、可動蓋2を
閉じた状態から開方向へ回動させると、その途中で断面
楕円形状の回動軸4により弾性支持片6が弾性変形させ
られ、さらに可動蓋3を同一方向に回動させると弾性支
持片6に蓄えられた付勢力により可動蓋3が開方向へ勢
い良く回動させられ、開蓋するようになっている。また
閉蓋方向に可動蓋2を回動させた場合にも、回動軸4と
弾性支持片6とによる同様なスナップアクション効果を
利用して、閉蓋するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例によれば、可動蓋3の満足する開閉機能は得られる
ものの、可動蓋2の回動軸4を軸支する軸受用凸部5、
5、および可動蓋2に付勢力を与える弾性支持片6が、
それぞれ蓋本体1の壁部から突出させられた形態で形成
されているため、閉蓋状態のキャップの美観を損ねると
いう意匠的な問題があり、特に化粧容器としては意匠的
に使える形状の構造でなかった。
【0005】本考案は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、優れたスナップアクションによって開閉でき、
かつ意匠的にも優れたキャップの構造を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、収納
容器の口部に装着する下蓋と、この下蓋の天板部に形成
した内容物の注出口を閉塞する上蓋とを具備する構成と
し、前記下蓋の壁部には上方及び前方に開口する凹所を
形成し、前記上蓋には前記凹所内に軸部を介して縦回動
自在に支持する凸部を垂設したキャップの構造におい
て、前記凹所には前記凸部の外面に当接する形態にある
弾性屈曲片を奥面から手前に延びて立設し、前記凸部の
外面には上蓋の回動途中において前記弾性屈曲片を押し
下げる突出部を形成し、この突出部は、前記上蓋の閉状
態から最大開状態に至る凸部の回動範囲を2等分する線
上を曲率半径の中心とする円弧形状となっている。
【0007】
【作用】上蓋を閉状態から開方向に回動させると、回動
途中において凸部の突出部により弾性屈曲片が弾性的に
押し下げられ、上蓋をさらに開方向に回動させると、弾
性屈曲片が凸部の突出部を乗り越えた時点で弾性屈曲片
に蓄えられた付勢力により上蓋が開方向へ勢いよく回動
し最大開状態となる。この最大開状態となった上蓋は、
弾性屈曲片の上端が凸部の背面に当接した形態を保持
し、上蓋のそれ以上の回動が阻止され、上蓋は当該回動
位置に停止する。また、開状態の上蓋を閉方向に回動さ
せると、凸部と弾性屈曲片との上記同様なスナップアク
ション効果により上蓋が勢いよく回動し閉状態となる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本考案の実施例を説
明する。
【0009】図1ないし図5は、本考案の一実施例を示
す図であって、図中、符号10はシャンプー、液状化粧
料等を収納する有底筒状の収納容器、符号11は収納容
器10の口部13に装着される下蓋、符号12は下蓋1
1の天板部14に形成された内容物の注出口15を閉塞
する上蓋をそれぞれ示している。前記下蓋11は、第1
図および第2図に示すように、天板部14を有する樹脂
製の角筒体で、天板部14には収納容器10内の内容物
の出口である凸形の注出口15が形成され、天板部14
の裏面には口部13に外嵌される筒部16および口部1
3に嵌入される内筒17がそれぞれ垂設されている。前
記筒部16の内周面には口部13の外周面に突設された
ねじ部13a に螺合するねじ部16a が突設されてい
る。また下蓋11の後壁部上端には上方及び後方に開口
する凹所18が形成されている。該凹所18の上部両側
面には上蓋12を下蓋11の後壁部にヒンジ結合するた
めの回動軸19が突設されている。また凹所18の奥面
18aには上端が上蓋12の蝶番部(後述する)30の下
面に当接するL形の弾性屈曲片20が手前に延びて立設
している。この弾性屈曲片20は凹所18の奥面18a
から手前に延びる水平突出部21と、この水平突出部2
1の先端から回動軸19へ向けて斜め上方へ屈曲する屈
曲部22とから構成されている。この屈曲部22の上端
は自由端とされ、上蓋12の蝶番部30の裏面に常時当
接する形態とされている。
【0010】前記上蓋12は、第1図および第2図に示
すように、裏面に下蓋11の注出口15を閉塞する栓3
1を備えた樹脂製の蓋で、上蓋12の後端部には下蓋1
1の凹所18内に縦回動自在に軸支される凸形の蝶番部
30が垂設されている。この蝶番部30の両側面には図
2に示すように凹所18内の回動軸19を支持する凹形
の軸受32が穿孔されている。なお、符号23は下蓋1
1の前壁部上端に形成された開蓋用の指掛部である。
【0011】上記蝶番部30を詳述すると、図5に示す
ように、閉蓋状態において蝶番部30の下端面が弾性屈
曲片20のR形状の上端に当接しており、蝶番部30の
外面には上蓋12の回動途中において弾性屈曲片20を
押し下げる突出部33が形成されている。また閉蓋状態
のときの回動軸19中心から蝶番部30下端面における
前記弾性屈曲片20の当接点Aまでの距離L1が回動軸
19中心から蝶番部30の背面までの垂直距離L2に等
しく設定されている。さらに前記突出部33は、前記当
接点Aの回動軸19回りの回動軌跡Bよりも外方に突出
する円弧形状とされており、したがってこの突出部33
の曲率半径R1は前記距離L1よりも小さく設定されて
いる。またこの突出部33の曲率半径R1の中心は閉蓋
状態から最大開蓋状態に至る蝶番部30の回動範囲(本
実施例では90度)を2等分する線分上(図5において
は、回動軸19中心を通る水平線を45度時計回りに回
動した位置の線分上)にある。
【0012】次に、本実施例のキャップの作用について
説明する。
【0013】図5実線に示す閉状態では弾性屈曲片20
の上端が蝶番部30下端面の突出部33縁部に当接して
いる。この状態から上蓋12を開方向に回動させると、
上蓋12と同一方向へ回動する蝶番部30の突出部33
外面により弾性屈曲片20が押し下げられ、上蓋12を
45度回動させた状態で弾性屈曲片20の弾性変形が最
大となり、この点を越えると弾性屈曲片20に蓄えられ
た弾発力により蝶番部30が開方向へ勢いよく回動さ
れ、第5図2点鎖線の如く上蓋12が90度回動して仮
止めされ、注出口15が開口する。この停止状態では弾
性屈曲片20の上端が蝶番部30の背面の突出部33縁
部に当接して蝶番部30が閉方向に回動しないように仮
固定されている。したがって上蓋12が90度開いて停
止した状態では、一般的なスナップアクション式の蓋と
同様に使用時(容器を立てた時、容器を傾けて内容物を
注出する時)に上蓋12が閉方向に回動して注出口15
を閉塞することがないので、使用の邪魔とならず、内容
物を良好に注出できる。
【0014】また上記開状態の上蓋12を弾性屈曲片2
0の弾性力に抗して閉方向に回動させると、蝶番部30
と弾性屈曲片20の前記同様なスナップアクション効果
により、上蓋12が勢いよく閉方向に回動し、図3実線
あるいは図4に示すような完全閉状態となる。
【0015】本実施例のキャップの構造によれば、図5
に示すように蝶番部30下端面の当接点Aの回動軌跡B
と突出部33の最縁部の寸法差Cが弾性屈曲片20に作
用し、その良好なスナップアクションを利用して上蓋1
2の開閉操作を容易に行うことができるだけでなく、弾
性屈曲片20は凹所18内に完全に収納され(弾性屈曲
片20のほとんどは下蓋11外面と筒部16との間に収
納され、外部からはほとんど見えない)、上蓋12の閉
状態で、蝶番部30の背面を下蓋11の外面とほぼ面一
形状とすることができる。したがって、キャップの外表
面に何等の突部を形成せず、また凹部も略閉塞し得て、
意匠的に優れたキャップを得ることができ、特に化粧容
器のキャップとして本考案は好適である。
【0016】また本実施例のキャップの構造によれば、
突出部33の曲率半径R1の中心は閉蓋状態から最大開
蓋状態に至る蝶番部30の回動範囲を2等分する線分上
にあるから、上蓋12の開閉時にいずれも上蓋12に対
し円滑なスナップアクション効果を発揮させることがで
き、開閉の良好な操作感を出すことができる。
【0017】なお本実施例のキャップは、蝶番部30の
突出部33により上蓋12を90度開いた状態で仮止め
し、内容物の取り出しを容易にする利点があるが、突出
部33の形成範囲の設定を適宜変更することにより上蓋
12の仮止め角度は任意に設定することができる。
【0018】図6は本考案の他の実施例を示している
が、本実施例は平面視楕円形状のキャップに本考案を適
用した例である。本実施例のような平面視楕円形状のキ
ャップであってもキャップの外面から突起物を突出させ
ることがないので、前記実施例同様に意匠的に優れたキ
ャップを得ることができる。
【0019】
【考案の効果】本考案のキャップの構造によれば、上蓋
の蝶番部の外面に設けた突出部と下蓋の壁部の凹所内に
設けた弾性屈曲片との良好なスナップアクションにより
開閉操作を容易に行うことができ、また閉蓋時には前記
弾性屈曲片と蝶番部は凹所内に収納される構造であるか
ら、閉蓋時のキャップの外表面に何等の突部を形成させ
ず、意匠的にも優れたキャップを得ることができる。さ
らには開蓋時には弾性屈曲片が突出部に係止して蝶番部
が仮止めされるから、上蓋を所定の開度に保持すること
ができ、内容物取り出しを容易とすることができると共
に、使用時に容易に上蓋が閉方向へ回動して注出口を閉
じたり、注出の邪魔となるような不具合が生ぜず、使用
勝手に優れる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すキャップの断面図であ
る。
【図2】同キャップの下蓋と上蓋の斜視図である。
【図3】同下蓋の一部を断面視した要部斜視図である。
【図4】同キャップの装着状態を示す斜視図である。
【図5】同キャップの作用を示す要部断面図である。
【図6】本考案の他の実施例を示すキャップの断面図で
ある。
【図7】従来例を示すキャップの斜視図である。
【図8】同キャップの要部断面図である。
【符号の説明】
10 収納容器 11 下蓋 12 上蓋 14 天板部 15 注出口 19 軸部 20 弾性屈曲片 30 凸部(蝶番部) 33 突出部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納容器(10)の口部(13)に装着される下
    蓋(11)と、この下蓋(11)の天板部(14)に形成された内容
    物の注出口(15)を閉塞する上蓋(12)とを具備して成り、
    前記下蓋(11)の壁部には上方及び前方に開口する凹所(1
    8)が形成され、前記上蓋(12)には前記凹所(18)内に軸部
    (19)を介して縦回動自在に支持される凸部(30)が垂設さ
    れたキャップの構造において、前記凹所(18)には前記凸
    部(30)の外面に当接する形態にある弾性屈曲片(20)が奥
    面(18a)から手前に延びて立設し、前記凸部(30)の外面
    には上蓋(12)の回動途中において前記弾性屈曲片(20)を
    押し下げる突出部(33)が形成され、前記突出部(33)は、
    前記上蓋(12)の閉状態から最大開状態に至る凸部(30)の
    回動範囲を2等分する線上を曲率半径(R1)の中心とする
    円弧形状とされていることを特徴とするキャップの構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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