JP3251807B2 - キャップ - Google Patents

キャップ

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JP3251807B2
JP3251807B2 JP11319595A JP11319595A JP3251807B2 JP 3251807 B2 JP3251807 B2 JP 3251807B2 JP 11319595 A JP11319595 A JP 11319595A JP 11319595 A JP11319595 A JP 11319595A JP 3251807 B2 JP3251807 B2 JP 3251807B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器の吐出口に取り付
けられるキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】胡椒、塩等の調味料が充填された容器の
吐出口に嵌められるキャップには、使い勝手を考えて、
いわゆるプッシュ・アンド・プッシュで蓋を開閉する構
造を備えたものがある(特願平6−241560号参
照)。
【0003】図8から図10に示すように、このキャッ
プ10は、図示しない容器の吐出口に取り付けられる筒
状のキャップ本体12を備えている。
【0004】このキャップ本体12には、頂面14に穿
設された注ぎ口16から容器の内容物が吐出される。注
ぎ口16の周囲には筒体18が立設されており、蓋20
の裏面に形成された円筒状の差し込み体22が、蓋20
の閉止状態で挿入されるようになっている。
【0005】キャップ本体12の側面の一部は凹設され
て凹部24が形成されている。凹部24の上部には、軸
溝29が形成されている。この軸溝29には、蓋20の
外筒42から下方へ張り出した軸体26から左右に突出
するピン28が回転可能に軸支されている。
【0006】また、凹部24の中間部には、押し部材3
0が軸支されている。この押し部材30は、内部が中空
の箱体で、頂面32が長手方向の両端から中央にかけ
て、側壁34(図9参照)の高さを減少させる方向へ傾
斜している。押し部材30の中間部には回転軸36が突
設され、凹部24の側壁に上下方向に形成された長溝3
8の上端に軸支されている。これによって、押し部材3
0は、回転軸36回りに揺動可能となっている。
【0007】また、押し部材30の側壁34の下端側に
は、突起40が形成されており、長溝38と離脱可能に
係合するようになっている。
【0008】さらに、軸体26の先端と押し部材30の
上端とは、薄肉ヒンジ44によって連結されている。
【0009】蓋20が閉止された状態では、図8及び図
9に示すように、押し部材30の上部30Aが、キャッ
プ本体12の側面から突出している。上部30Aを押す
と、押し部材30が回転軸36回りに矢印イの方向に揺
動し、突起40が長溝38から離脱する。これによっ
て、薄肉ヒンジ44が軸体26の下端をキャップ本体1
2側に引っ張り、蓋20がピン28回りに回転して次第
に開放し、図10の状態となる。
【0010】次に、押し部材30の下部30Bを押す
と、押し部材30が回転軸36回りに矢印イの反対方向
に揺動し、蓋20が閉止される。このとき、差し込み体
22が筒体18に挿入される。また、突起40が長溝3
8に係合し、蓋20の閉止状態が維持される。
【0011】ところが、容器が転倒した場合、差し込み
体22と注ぎ口16との隙間から液体が漏れることがあ
る。
【0012】この液体の漏れを防止するために、差し込
み体22と注ぎ口16との嵌合力を強くして密着させる
ことが考えられる。しかし、この嵌合力を強くすれば、
これに応じて、押し部材30による蓋の開放力を大きく
する必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、蓋を閉止した状態で容器が横転しても、注ぎ口か
ら液体が漏れることがなく、しかも、押し部材を軽く押
すだけで蓋が開閉できるキャップを得ることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のキャッ
プは、容器の吐出口へ取り付けられ内容物を吐出可能な
注ぎ口を有するキャップ本体と、このキャップ本体に軸
支され前記注ぎ口を開閉可能な蓋と、で構成されるキャ
ップにおいて、前記キャップ本体の側面へ中間部が軸支
され、この軸支部回りに揺動可能とされた押し部材と、
前記蓋の軸支部より外側から前記押し部材の軸支部に向
かって突設された第1壁体と、前記蓋の軸支部より内側
から突設された第2壁体と、前記押し部材の上端から突
設され、前記蓋が閉止状態にあるとき前記第1壁体の先
端に当接し、押し部材の上部の押圧操作により第1壁体
の先端との当接状態を解除して前記第2壁体に向かって
傾倒し、押し部材の下部の押圧操作により第1壁体の裏
面に当り蓋を閉止方向へ回動させる第1突起と、前記第
2壁体の外面に設けられ押し部材の上部の押圧操作によ
り前記第1突起に押圧されて前記蓋を開放方向へ回動さ
せる突壁と、を有することを特徴としている。
【0015】請求項2に記載のキャップは、前記押し部
材から前記第2壁体に向けて突設され、押し部材の上部
の押圧操作により第2壁体を押圧して蓋を開放方向へ初
期回動させる第2突起を有することを特徴としている。
【0016】請求項3に記載のキャップは、容器の吐出
口へ取り付けられ内容物を吐出可能な注ぎ口を有するキ
ャップ本体と、このキャップ本体に軸支され前記注ぎ口
を開閉可能な蓋と、で構成されるキャップにおいて、前
記キャップ本体の側面へ中間部が軸支され、この軸支部
回りに揺動可能とされた押し部材と、前記蓋の軸支部よ
り外側から前記押し部材の軸支部に向かって突設された
第3壁体と、前記押し部材の上端から突設され、前記蓋
が閉止状態にあるとき前記第3壁体の先端に当接し、押
し部材の上部の押圧操作により第3壁体の先端との当接
状態を解除し、押し部材の下部の押圧操作により第3壁
体の裏面に当り蓋を閉止方向へ回動させる第3突起と、
前記押し部材の上端と前記第3壁体の先端を連結し、押
し部材の上部の押圧操作によって第3壁体の先端を前記
キャップ本体側へ押して蓋を開放方向へ回動させる薄板
部と、を有することを特徴としている。
【0017】請求項4に記載のキャップは、前記蓋の裏
面から突出し蓋の閉止状態で前記注ぎ口へ挿入される差
し込み体と、前記注ぎ口の周縁から前記キャップ本体の
内部へ絞り込まれすり鉢状の薄肉可撓片とされ前記差し
込み体の周囲をシールするシール手段と、を有すること
を特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1に記載のキャップでは、注ぎ口を有す
るキャップ本体が容器の吐出口に取付けられ、キャップ
本体に軸支された蓋を開け閉めすることによって、注ぎ
口が開閉可能となっている。
【0019】このキャップ本体の側面には、押し部材の
中間部が軸支されており、押し部材の端部を押圧するこ
とによって、軸支部回りに揺動可能となっている。
【0020】蓋の軸支部より外側からは、押し部材の軸
支部に向かって第1壁体が突設されている。また、押し
部材の上端からは、第1突起が突設されている。蓋が閉
止状態にあるときには、第1突起が第1壁体の先端に当
接している。ここで、蓋に閉止状態から開放状態へと回
動させる力が働くと、第1壁体もこれに伴って回動しよ
うとする。ところが、第1壁体の先端は第1突起に当接
しており、第1壁体を回転させようとする力は押し部材
の軸支部に伝達されるため、押し部材は揺動せず、蓋も
回動しない。このため、容器が転倒しても、蓋が不用意
に開放して注ぎ口から液体が漏れてしまうことがない。
【0021】蓋が閉止状態にあるとき、押し部材の上部
を押すと、押し部材が揺動し、第1壁体の先端と第1突
起との当接状態が解除され、蓋が開放方向へ回動可能と
なる。さらに押し部材の上部を押圧すると、第1突起が
第2壁体の突壁をキャップ本体側へ押圧する。これによ
って、蓋の回転軸支部に蓋を開放させる方向の回転モー
メントが発生して、蓋が開放される。
【0022】次に押し部材の下部を押すと、第1突起が
第1壁体の裏面に当たって、第1壁体をキャップ本体の
外側へ押圧する。これによって、蓋の軸支部に蓋を閉止
させる方向の回転モーメントが発生して、蓋が閉止され
る。
【0023】請求項2に記載のキャップでは、押し部材
から第2壁体に向けて第2突起が突設され、この第2突
起が第2壁体を押圧して、蓋を開放方向へと初期回動さ
せる。この第2突起は、第1突起よりも蓋の軸支部から
遠い位置で第2壁体を押圧するため、押し部材の上部を
押す力が小さくても、蓋を回動させるのに十分な回転モ
ーメントを得ることができる。
【0024】請求項3に記載のキャップでは、蓋が閉止
状態にあるとき押し部材の上部を押すと、押し部材が揺
動し、第3壁体の先端と第3突起との当接状態が解除さ
れ、蓋が開放方向へ回動可能となる。さらに押し部材の
上部を押すと、押し部材の上端と第3壁体の先端とを連
結している薄板部が、第3壁体の先端をキャップ本体側
へ引っ張る。これにより、蓋の軸支部に蓋を開放させる
方向の回転モーメントが発生して、蓋が開放される。
【0025】次に押し部材の下部を押すと、第3突起が
第3壁体の裏面に当たって、第3壁体をキャップ本体の
外側へ押圧する。これによって、蓋の軸支部に蓋を閉止
させる方向の回転モーメントが発生して、蓋が閉止され
る。
【0026】請求項4に記載のキャップでは、蓋の裏面
から差し込み体が突出しており、蓋の閉止状態で注ぎ口
に挿入される。
【0027】注ぎ口の周縁にはシール手段が設けられて
いる。シール手段の先端は、キャップ本体の内部に向か
って絞り込まれすり鉢状の形状をしており、この内径は
差し込み体の外径よりも小さくなっている。また、シー
ル手段は、薄肉可撓片となっている。このため、差し込
み体はシール手段の内径を押し広げて注ぎ口に挿入され
る。差し込み体が注ぎ口に完全に挿入されると、シール
手段が差し込み体の周囲に密着して注ぎ口をシールす
る。このように、シール手段の撓み作用を利用すること
で、嵌合力を小さくしても、蓋の閉止状態では、容器が
転倒しても内部の液体が注ぎ口から漏れ出すことがな
い。
【0028】
【実施例】図1〜図3には、本発明の第1実施例に係る
キャップ100が示されている。
【0029】このキャップ100は、図示しない容器の
吐出口に取り付けられる筒状のキャップ本体102を備
えている。
【0030】キャップ本体102の頂面104には、開
口108と、この開口108の周囲から立設された筒体
110とによって、注ぎ口106が形成されており、こ
の注ぎ口106から、容器内の内容物が吐出される。
【0031】筒体110の上端からは、シール手段とし
て、キャップ本体102の内部に向かう方向に絞り込ま
れたすり鉢状の薄肉可撓片112が形成されている。後
述するように、蓋114の裏面に形成された円筒状の差
し込み体116が注ぎ口106に挿入されると、薄肉可
撓片112によって周囲をシールされるようになってい
る。
【0032】キャップ本体102の側面の一部は凹設さ
れ、収納部118が形成されている。この収納部118
の側壁120の上部には、回転軸122が突設されてい
る。
【0033】円形の蓋114の外周部からは軸体124
が突出するように張り出している。回転軸122は、こ
の軸体124に穿設された軸孔126へ回転可能に嵌め
込まれるようになっている。
【0034】蓋114の、軸孔126よりも外側から
は、後述する押し部材128の回転軸130に向けて、
壁体132が突設されている。この壁体132の先端に
は、角部がカットされテーパ134が形成されている。
また、蓋114の、軸孔126よりも内側からは、壁体
132と平行に壁体136が突設されている。壁体13
6の外側の面には、上下方向に2本の突壁138が形成
されている。
【0035】押し部材128は、内部が中空の箱体で、
頂面128Aが長手方向の両端から中央にかけて、側壁
140の高さを減少させる方向へ傾斜している。また、
側壁140の中央には、それぞれ両側へ回転軸130が
突設されている。この回転軸130は、収納部118の
側壁120の下部に上下方向に形成された長溝142
へ、下方から挿入されるようになっている。これによっ
て、押し部材128は、長溝142の上端に軸支された
回転軸130回りに揺動可能となる。
【0036】また、押し部材128の側壁140の下部
には係止突起144が突設されており、両側の側壁14
0を内側に撓ませながら、長溝142と係合し、また、
長溝142から離脱できるようになっている。これによ
って、押し部材128の下部を押圧したとき、係止突起
144が長溝142と係合して、押し部材128がロッ
クされる。
【0037】また、押し部材128の上部を押圧して押
し部材128が図3に示す状態となったときには、係止
突起144が側壁140の縁部に食い込んで、押し部材
128がロックされる。
【0038】さらに、押し部材128の内部中央には、
リブ146が配設されており、収納部118の下端から
上斜め方向へ張り出した係止片148に係止され、長溝
142から回転軸130が抜けないように保持してい
る。また、リブ146の上方には、断面が十字板形状と
され補強されたストッパー150が突設されている。押
し部材128の上部を押圧したときに、このストッパー
150が収納部118の底面152に当たって、押し部
材128の揺動を一定の範囲に制限している(図3参
照)。
【0039】また、押し部材128の下部を押圧したと
きには、押し部材128の底面のキャップ本体102側
の縁部158が、収納部118の下端に当たって、押し
部材128の揺動を一定の範囲に制限している(図2参
照)。
【0040】押し部材128の上端からは、上方に向け
て長板状の突起154が突設されている。押し部材12
8の下部が押し込まれ蓋114が閉止された状態で、突
起154の先端は、壁体132の先端に当接している
(図2参照)。
【0041】また、突起154の両端付近からは、壁体
136の側面に向けて突起156が突設されている。押
し部材128の下部が押し込まれ蓋114が閉止された
状態で、壁体136と突起156との間隔は、突起15
4と突壁138との間隔より狭く設定されており(図2
参照)、押し部材128の上部を押して押し部材128
を揺動させると、まず、壁体132の先端と突起154
との当接が解除され、突起156が壁体136の側面に
当接するようになっている。
【0042】次に、本実施例に係るキャップ100の作
用を説明する。図2に示すように、蓋114が閉止して
いる状態では、係止突起144が長溝142に係合して
ロックされている。
【0043】このとき、蓋114の裏面に形成された差
し込み体116が、注ぎ口106に挿入されている。差
し込み体116は、薄肉可撓片112を拡径して挿入さ
れており、薄肉可撓片112が差し込み体116の周囲
に密着してシールするので、容器が横転しても、容器内
部の液体が注ぎ口106から漏れ出さない。
【0044】また、蓋114を開放方向へ回動させる力
が働くと、これに伴って壁体132も回動しようとす
る。ここで、壁体132の先端は突起154と当接して
おり、壁体132を通じて押し部材128へ付与される
力はリブ146に伝達される。ここで、リブ146は係
止片148に係止されており、回転モーメントは発生し
ないので、押し部材128は揺動しない。従って、揺動
しない押し部材128の突起154で、壁体132がロ
ックされ、必然的に蓋114も開放しない。
【0045】ここで、図3に示すように、押し部材12
8の上部を押すと、係止突起144が長溝142から離
れて、押し部材128が回転軸130回りに揺動する。
この揺動によって、壁体132の先端と突起154との
当接状態が解除され、突起156が壁体136の側面に
当接する。
【0046】さらに押し部材128の上部を押すと、突
起156が壁体136の側面を押圧して蓋114の軸孔
126に開放する方向の回転モーメントを発生させ、蓋
114を開放する。ある程度まで蓋114が開放される
と、突起156は壁体136の側面から離れ、代わって
突起154が壁体136の突壁138を押圧し、蓋11
4が完全に開放される。
【0047】なお、突壁138は必ず設ける必要はな
く、容器に充填される内容物(液体のように蓋114が
半開きでもよい場合)によって、適宜形成されるもので
ある。
【0048】また、図2に示すように、突起156は突
起154より軸孔126から離れているので、蓋114
を開放させる回転モーメントは大きくなり、蓋開放初期
の操作力が小さくなるが、操作力の点を考慮しなけれ
ば、突起154だけで蓋114を開放させてもよい。
【0049】ここで、蓋114が十分に開放したところ
で、ストッパー150が底面152に当接し、押し部材
128の揺動範囲が制限される。この状態で、係止突起
144が収納部118の縁部に当たり、押し部材128
はロックされる。また、このとき突壁138が突起15
4に当接しているので、蓋114も開放状態でロックさ
れる。
【0050】次に、押し部材128の下部を押すと、押
し部材128が回転軸130回りに揺動し、突起154
は突壁138と摺動して突壁138から離れ、蓋114
が閉止方向へ回動可能となる。次いで、突起154の角
部が壁体132のテーパ134を押圧して蓋114に閉
止方向への回転モーメントを発生させ、蓋114を閉止
させる。ここで、係止突起144が長溝142と係合し
て、押し部材128をロックする。
【0051】次に、図4〜図7には、本発明の第2実施
例に係るキャップ200が示されている。
【0052】このキャップ200も第1実施例のキャッ
プ100と同様に、頂面204に、図示しない容器の吐
出口に取り付けられるキャップ本体202を備えてお
り、キャップ本体202の頂面には、開口208と筒体
210とからなる注ぎ口206が形成されている。ま
た、筒体210には、シール手段として薄肉可撓片21
2が形成されている。
【0053】キャップ本体202の側面の一部に凹設さ
れた収納部218には、その側壁220の下部に長溝2
42が形成され、押し部材228の両側から突設された
回転軸230が下方から挿入されて、押し部材228が
揺動可能に軸支されている。
【0054】押し部材228の内部中央にはリブ246
が配設され、収納部218の下端の係止片248に係止
され、回転軸230が長溝242から抜けないように保
持している。
【0055】収納部218の上部は幅狭となっており、
この幅狭部に回転軸222が互いに向き合う方向へ突設
されている。円形の蓋214の内周部に設けられた軸体
224には軸孔226が穿設されており、この軸孔22
6が回転軸222へ嵌め込まれて、蓋214が軸支され
る。この軸体224の外面には、押し部材228の回転
軸230に向かって壁体258が延出されており、この
壁体258の先端(軸孔226より外側)には、薄肉ヒ
ンジ260を介して押し部材228の上端が連結されて
いる。また、壁体258の下端部の両側の先端は、後述
する突起262の上端と当接するようになっている。
【0056】押し部材228の頂面には、図4に示すよ
うに、薄肉ヒンジ260を間において、2条のスリット
264が形成されており、このスリット264によって
切り残された部位が板ばね266となって、付勢力を発
揮できるようになっている。スリット264の代わり
に、この部分を薄肉部としても、薄肉部に挟まれた部位
を板ばねとすることができる。スリット264の外側に
は、上方に向けて突起262が突設されており、押し部
材228の下部が押し込まれて蓋214が閉止された状
態で、突起262の先端は、壁体258に当接している
(図5参照)。
【0057】次に、第2実施例に係るキャップ200の
作用を説明する。図5に示すように、蓋214が閉止し
ている状態では、第1実施例と同様に、蓋214の裏面
の差し込み体216が注ぎ口206に挿入されており、
薄肉可撓片212が差し込み体216の周囲に密着して
シールしているので、容器が横転しても、容器内部の液
体が注ぎ口206から漏れださない。
【0058】また、蓋214を開放方向へ回動させる力
が働くと、これに伴って壁体258も回動しようとす
る。ここで、壁体258の先端は突起262と当接して
おり、壁体258を通じて押し部材228へ付与される
力はリブ246に伝達される。ここで、リブ246は係
止片248に係止されており、回転モーメントは発生し
ないので、押し部材228は揺動しない。従って、揺動
しない押し部材228の突起262で、壁体258がロ
ックされ、必然的に蓋214も開放しない。
【0059】ここで、図6に示すように、押し部材22
8の上部を押すと、押し部材228が回転軸230回り
に揺動し、壁体258の先端と突起262の先端との当
接状態が解除されて、蓋214は回動可能となる。さら
に、押し部材228の上部を押すと、図7に示すよう
に、薄肉ヒンジ260が、軸体224の下端を収納部2
18の底面252側へ引っ張り、これによって、蓋21
4が次第に開放する。このとき、板ばね266が外側に
撓み、付勢力で回転軸222回りに蓋214を開放させ
る方向の回転モーメントが発生させる。このため、蓋2
14が所定角度開放すると、自動的に開放する。
【0060】次に、押し部材228の下部を押すと、押
し部材228が回転軸230回りに揺動し、突起262
の角部が壁体256の先端を押圧して蓋214に閉止方
向への回転モーメントを発生させ、蓋214を閉止させ
る。
【0061】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、蓋を閉止
した状態で容器が横転しても注ぎ口から液体が漏れるこ
とがなく、しかも、押し部材を押すだけで蓋が開閉でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るキャップの分解斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るキャップにおいて蓋
が閉止状態にあるときの断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るキャップにおいて蓋
が開放状態にあるときの断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るキャップの分解斜視
図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るキャップにおいて蓋
が閉止状態にあるときの断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るキャップにおいて第
3壁体と第3突起の当接が解除された状態にあるときの
断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るキャップにおいて蓋
が開放状態にあるときの断面図である。
【図8】従来のキャップの斜視図である。
【図9】従来のキャップにおいて蓋が閉止状態にあると
きの断面図である。
【図10】従来のキャップにおいて蓋が開放状態にある
ときの断面図である。
【符号の説明】
100 キャップ 102 キャップ本体 106 注ぎ口 112 薄肉可撓片(シール手段) 114 蓋 116 差し込み体 128 押し部材 132 壁体(第1壁体) 136 壁体(第2壁体) 154 突起(第1突起) 156 突起(第2突起) 200 キャップ 202 キャップ本体 206 注ぎ口 212 薄肉可撓片(シール手段) 214 蓋 216 差し込み体 228 押し部材 258 壁体(第3壁体) 260 薄肉ヒンジ(薄板部) 262 突起(第3突起)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−104348(JP,A) 実開 昭53−20256(JP,U) 実開 平3−3563(JP,U) 実開 昭62−42547(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 47/08 B65D 43/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の吐出口へ取り付けられ内容物を吐
    出可能な注ぎ口を有するキャップ本体と、このキャップ
    本体に軸支され前記注ぎ口を開閉可能な蓋と、で構成さ
    れるキャップにおいて、 前記キャップ本体の側面へ中間部が軸支され、この軸支
    部回りに揺動可能とされた押し部材と、前記蓋の軸支部
    より外側から前記押し部材の軸支部に向かって突設され
    た第1壁体と、前記蓋の軸支部より内側から突設された
    第2壁体と、前記押し部材の上端から突設され、前記蓋
    が閉止状態にあるとき前記第1壁体の先端に当接し、押
    し部材の上部の押圧操作により第1壁体の先端との当接
    状態を解除して前記第2壁体に向かって傾倒し、押し部
    材の下部の押圧操作により第1壁体の裏面に当り蓋を閉
    止方向へ回動させる第1突起と、前記第2壁体の外面に
    設けられ押し部材の上部の押圧操作により前記第1突起
    に押圧されて前記蓋を開放方向へ回動させる突壁と、を
    有することを特徴とするキャップ。
  2. 【請求項2】 前記押し部材から前記第2壁体に向けて
    突設され、押し部材の上部の押圧操作により第2壁体を
    押圧して蓋を開放方向へ初期回動させる第2突起を有す
    ることを特徴とする前記請求項1に記載のキャップ。
  3. 【請求項3】 容器の吐出口へ取り付けられ内容物を吐
    出可能な注ぎ口を有するキャップ本体と、このキャップ
    本体に軸支され前記注ぎ口を開閉可能な蓋と、で構成さ
    れるキャップにおいて、 前記キャップ本体の側面へ中間部が軸支され、この軸支
    部回りに揺動可能とされた押し部材と、前記蓋の軸支部
    より外側から前記押し部材の軸支部に向かって突設され
    た第3壁体と、前記押し部材の上端から突設され、前記
    蓋が閉止状態にあるとき前記第3壁体の先端に当接し、
    押し部材の上部の押圧操作により第3壁体の先端との当
    接状態を解除し、押し部材の下部の押圧操作により第3
    壁体の裏面に当り蓋を閉止方向へ回動させる第3突起
    と、前記押し部材の上端と前記第3壁体の先端を連結
    し、押し部材の上部の押圧操作によって第3壁体の先端
    を前記キャップ本体側へ押して蓋を開放方向へ回動させ
    る薄板部と、を有することを特徴とするキャップ。
  4. 【請求項4】 前記蓋の裏面から突出し蓋の閉止状態で
    前記注ぎ口へ挿入される差し込み体と、前記注ぎ口の周
    縁から前記キャップ本体の内部へ絞り込まれすり鉢状の
    薄肉可撓片とされ前記差し込み体の周囲をシールするシ
    ール手段と、を有することを特徴とする請求項1、2又
    は3のいずれかに記載のキャップ。
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