JP2024512920A - ケーブルスタッカ - Google Patents

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Abstract

本発明は、搬送方向に沿ってケーブルを搬送するための、ベルトコンベア21と、ケーブルを収集槽241内に落とすための放出デバイスと、下ろされるべきケーブルの蛇行運動を減衰させるための、ガイド要素50とを備えるケーブルスタッカに関する。

Description

本発明は、独立請求項に記載のケーブルスタッカ、ケーブルスタッカを備えるケーブル処理デバイス、およびケーブルを滞りなく移送する方法に関する。
ケーブルスタッカは、通常、独立型器具であり、典型的には、ケーブル処理デバイス上に配置される。かかるケーブルスタッカは、第1のコンベアローラおよび少なくとも1つのさらなるコンベアローラを備えたベルトコンベアを有し、2つのコンベアローラのうちの少なくとも一方は、コンベア駆動デバイスによって駆動される。ベルトは通常、コンベアローラ上に配置されており、ベルトコンベアが作動すると、処理済みケーブルを、コンベアトラックに沿って移動させる。
米国特許第4,793,759A号は、搬送方向に沿ってケーブルを搬送するための第1のベルトコンベアを備えるケーブルスタッカについて開示しており、第1のベルトコンベアは、入口トラック区間および出口トラック区間を備えるコンベアトラックを有する。主フレームがあり、主フレームの上に第1のベルトコンベアが配置され、ケーブルを案内するための、カウンタバリアがある。
この周知の解決策の欠点は、生産頻度が高いケーブル処理工程の場合、ケーブルをコンベアトラックから落とすためのかかる機構が、不完全な可能性があることである。
ドイツ公開特許第102017202502A1号は、ケーブル片を搬送するためのコンベアベルトを備えるケーブル用搬送デバイスに関する。搬送デバイスは、制御された形でケーブル片をコンベアベルトから収集用フラップ内へ搬送するために、搬送方向に対して横方向にコンベアベルトを横切って移動できる、側面要素を備える。
この周知の解決策の欠点は、生産頻度が高いケーブル処理工程において、ケーブルをコンベアベルトから落とすためのかかる機構が、遅すぎることである。
米国特許第4,793,759号明細書 独国特許出願公開第102017202502号明細書
本発明の目的は、特に、前述の欠点が1つもない、改善されたケーブルスタッカを提供することである。ケーブルスタッカは、特に、配置速度を速め、かつ誤った配置を減らすことができるので、高性能ケーブルスタッカに修正される。
課題は、独立請求項の特徴によって解決される。さらなる好都合な実施形態が、図および従属請求項に示されている。
本発明によるケーブルスタッカは、搬送方向に沿ってケーブルを搬送するための第1のベルトコンベアを備え、第1のベルトコンベアは、ベルトを載せるのに適しており、第1のベルトコンベアは、入口トラック区間および出口トラック区間を備えるコンベアトラックを有する。さらに、主フレームがあり、主フレームの上に第1のベルトコンベアが配置され、ケーブルを案内するための、カウンタバリアがある。第1のベルトコンベアは、ケーブルがコンベアトラックから制御不能に滑り落ちるのを防止するために、入口トラック区間のエリアに第1の放出バリアを備え、第1の放出バリアは、カウンタバリアに対して、少なくとも作動位置に移動することができる。
第1の放出バリアは、カウンタバリアに向かって垂直方向、および/またはカウンタバリアに対して水平方向に、移動することができる。第1の放出バリアが作動位置にあるとき、第1の放出バリアは、ケーブルのケーブル先端に対する障害物として機能する。カウンタバリアもまた、ケーブルを案内するのに加えて、ケーブルが制御不能にコンベアトラックから滑り落ちるのを、防止するのに適している。
ケーブル先端は、搬送工程において、放出バリアが作動位置にあるとき、搬送方向に沿った放出バリアを乗り越えることができない。これにより、ケーブルがコンベアトラックから制御不能に滑り落ちるのを回避できるため、配置速度を速めることができ、また同時に、誤った配置を減らすことができる。第1の放出バリアは、たとえば、ベルトコンベアの第1のコンベアローラに隣り合っている。出口トラック区間のエリアには、コンベア駆動デバイスによって能動的に駆動されるか、または動くことができる、別のコンベアローラを配置することができる。
カウンタバリアは、ケーブルスタッカ上で、コンベアトラックの入口トラック区間に、第1の放出バリアの少なくとも反対側になるように配置されていることが好ましい。これにより、ケーブルの案内が、さらに改善される。
第1の放出バリアは、搬送方向に対して直交方向に、作動位置から非作動位置まで移動できることが好ましい。第1の放出バリアは、コンベアトラックに向かって、またはコンベアトラックから離れる方向へ移動させること、たとえば(垂直方向に)下げるか、または上げることができる。第1の放出バリアは、ベルトコンベアのコンベアトラックと交差しないため、処理済みケーブルを、妨げられることなくコンベアトラック上に搬送することができる。
加えて、または代替として、第1の放出バリアを、コンベアトラックの搬送方向に沿って移動させることができる。第1の放出バリアは、小型でコンパクトにすることができる。ケーブル長さおよび/またはケーブルのタイプに応じて、第1の放出バリアを、ケーブルスタッカ上のコンベアトラックの搬送方向に沿って、位置決めすることができる。
第1の放出バリアは、第1の放出バリアを移動させるための少なくとも1つの駆動装置を備えた駆動デバイスに機械的に接続されていることが好ましい。駆動装置は、第1の放出バリアを簡単に移動させることができるように、電気駆動装置として設計されてもよい。
駆動デバイスは、駆動装置である少なくとも1つの空気圧シリンダを備えた空気圧駆動デバイスであることが好ましい。これは、第1の放出バリアが、作動位置から非作動位置まで、容易に移動できることを意味する。
この駆動デバイスは、弁を備えることが好ましい。弁は、圧縮空気弁として設計され、たとえば、一組の弁(valve battery)の一部であってもよい。弁を使って、電気制御信号を容易に圧縮空気レベルに変換でき、これにより、空気圧シリンダへの圧縮空気の供給が確実に制御される。
制御デバイスが使用可能であり、制御デバイスは、制御データを交換するために、駆動デバイスに少なくとも電気的に接続されていることが好ましい。これにより、駆動デバイスを、再現可能に制御することができる。制御デバイスは、たとえば、計算ユニットを備え、制御データを交換するために、メモリおよび/またはデータベースに接続されている。
センサデバイスが使用可能であり、少なくとも第1の放出バリアの非作動位置を、センサデバイスを使用して検出できることが好ましい。センサデバイスは、第1の放出バリアの非作動位置を検出し、対応するセンサデータを制御デバイスに転送する。センサデータは、制御デバイスの計算ユニットで、さらに処理することができる。加えて、または代替として、センサデバイスが使用可能であり、少なくとも第1の放出バリアの作動位置を、センサデバイスを使用して検出することができる。センサデバイスは、第1の放出バリアの作動位置を検出し、対応するセンサデータを制御デバイスに転送する。センサデータは、制御デバイスの計算ユニットでさらに処理され、少なくとも第1の放出バリアに対する制御コマンドを形成することができる。このセンサデバイスは、この目的のために、センサデータを交換するように、制御デバイスに電気的に接続されている。
カウンタバリアは、第1のベルトコンベア上に、移動可能に配置されていることが好ましい。カウンタバリアは、ユーザが手動で移動させてもよく、または電動で、もしくは空気圧でカウンタバリアを移動させる、調整機構に接続されてもよい。これにより、たとえば、特に第1のベルトコンベア上に新しいベルトが配置されている場合、処理済みケーブルがベルトコンベア上で詰まるのを防止できるように、カウンタバリアとコンベアトラックとの間の、隙間を設定することが可能となる。
第1のベルトコンベアは、主フレーム上で、水平方向に対して傾斜していることが好ましい。第1のベルトコンベアは、搬送方向の周りに曲げられているか、または傾斜しており、ケーブルが、コンベアトラックから滑り落ちにくくなっている。傾斜は、特に、1度から15度の間である。傾斜は、6度であることが好ましい。これは、ケーブルの早すぎる放出を防止できること、またはケーブルの、コンベアトラックからの所望の制御された滑落も、依然として可能であることを意味する。
ケーブルを収集するための収集エリアがあり、第1の放出バリアは、収集エリアに隣り合って配置されていることが好ましい。第1の放出バリアを乗り越えるべき、そうした処理済みケーブルは、収集エリアに滞りなく保管することができる。
収集エリアは、移動可能な収集槽として設計されていることが好ましい。収集槽は、空気圧シリンダを使用して容易に傾けられ、たとえば、一方の端部位置(上方に傾けられる)から他方の端部位置(下方に傾けられる)へ、移動させることができる。たとえば、処理済みケーブルを保管するための収納槽も、処理済みケーブルが傾斜した収集槽から収納槽に搬送される場合に、使用可能であってもよい。
ベルトが、ケーブルを搬送方向に沿って移送するために、第1のベルトコンベア上に配置されることが好ましい。ベルトは、ベルトコンベア上で容易に、再現可能に位置決めし、締付けデバイスを用いて固定することができる。
ベルトは、平コンベアベルトであることが好ましい。平コンベアベルトは、長手方向の側面を(または、ベルトビードを)備えておらず、長手方向の側面を備えるベルトに比べて、製造が容易で、生産コストが安価である。平コンベアベルトは、特に、平コンベアベルトの、走行面とは反対側の支持面、または平コンベアベルトの外面が、粘着力を高めた構造となっているため、処理済みケーブルを、より容易に搬送することができる。平コンベアベルトの走行面は、典型的には、少なくとも1つのコンベアローラと動作可能に接続されている。別法として、ベルトは、歯付きベルトであってもよい。
可動保護カバーは、第1のベルトコンベアの搬送方向に沿って配置されていることが好ましい。保護カバーは、ユーザが、コンベアトラックに簡単にアクセスできるように、第1のベルトコンベアの入口トラック区間から取り外すことができる。
保護カバーは、特に、旋回することができる。保護カバーは、この目的のために、ヒンジと、一体化されたダンパ要素(たとえば、ガス圧バネ)を備えたスナップ留め機構および/またはバネ機構とを用いて、主フレームに接続することができ、ダンパ要素は、覆っていない状態を固定し、かつ/または覆っていない時に必要な力を低減させるか、もしくは全体的な動きにわたって、力をより均等に分散させる。
第1のベルトコンベアは、ケーブルが、コンベアトラックから制御不能に滑り落ちるのを防止する、少なくとも第2の放出バリアを備え、第2の放出バリアは、カウンタバリアに対して、作動位置に移動可能であることが好ましい。第2の放出バリアは、ケーブルの制御不能な滑落の防止手段を改善するために、第1の放出バリアに隣り合って配置することができる。
少なくとも第1の放出バリアを作動位置に固定するための少なくとも1つの固定デバイスがあることが好ましい。固定デバイスは、たとえば、第1の放出バリアの駆動デバイスを遮断するか、または第1の放出バリアの移動を阻止することによって、第1の放出バリアが非作動位置に移動するのを防止する、独立型の機械的、電気的、または磁気的固定ユニットを備える。可動収集槽は、たとえば、可動収集槽が傾斜すると、第1の放出バリアが非作動位置に移動するのを防止する、固定デバイスとしても機能することもできる。
第1のベルトコンベアは、主フレームに接続でき、これにより安定し、動かないようにケーブルコンベア上に保持される、複数のモジュール式フレームを備えることが好ましい。かかるモジュール式フレームは、第1のベルトコンベアのコンベアトラックが、個々に適合または拡張できるように、標準化されたサイズで製造することができる。モジュール式に設計されたケーブルスタッカもやはり、ただ1つのベルト、締付けデバイス、および少なくとも1つのベルト駆動装置を備えるため、製造コストが大幅に増えることなく、追加のコンベアローラなしで済ますことができるので、顧客の利益は、著しく大きくなる。
特に、モジュール式フレームを互いに分離でき、かつ/または主フレームから分離できるため、モジュール性が向上し、ケーブルスタッカを初めて作動させる前の、輸送および組立てが簡素化される。
搬送方向に沿ってケーブルを移送するために、第1のベルトコンベアから分離できる、少なくとも1つの他のベルトコンベアがあることが好ましく、第1のベルトコンベアおよび他のベルトコンベアは、単一のベルトを保持するのに適しているため、製造コストが大幅に増加することはない。
ケーブルを搬送方向に沿って移送するために、単一の平コンベアベルトが設けられることが好ましい。平コンベアベルトは、再現可能に取付けることが容易である。
ケーブルが、コンベアトラックから制御不能に滑り落ちるのを防止するために、別の放出バリアが、モジュール式フレームのうちの1つおよび/または他のベルトコンベアのうちの1つに設けられ、さらなる放出バリアは、カウンタバリアに対して、少なくとも作動位置に移動できることが好ましい。これは、入口トラック区間の外側で、ケーブルが制御不能にコンベアトラックから滑り落ちるのを防止する。
ベルトコンベアのうちの少なくとも1つからケーブルを落下させるための少なくとも1つの放出デバイスがあり、放出デバイスは、制御データを交換するために、制御デバイスに電気的に接続されていることが好ましい。放出デバイスは、制御された放出が可能であり、かつ放出デバイスが、ケーブルスタッカ上に省スペースで配置されるように、旋回アームまたは直線移動可能な放出アームとして設計することができる。
少なくとも1つのケーブル処理ステーション、およびケーブルを処理するための少なくとも1つのケーブル処理ツール、ならびに本明細書で説明されているケーブルスタッカを備えた本発明のケーブル処理デバイスは、ケーブル処理デバイスまたはケーブルスタッカ上に配置された、少なくとも1つのベルトコンベアからケーブルを落下させるための少なくとも1つの放出デバイスを備える。したがって、少なくとも1つの放出デバイスは、ケーブル処理デバイスの一部またはケーブルスタッカの一部であってもよい。たとえば、ケーブル処理ステーションに配置された把持器が、放出デバイスとして使用され、様々な処理ステーション間のケーブル移送、および/または他の機能用に使用されてもよい。把持器は、たとえば、垂直回転軸を有する旋回アーム上に搭載される。
放出デバイスは、制御データを交換するために、ケーブルスタッカの制御デバイスに接続されていることが好ましい。これは、少なくとも1つの放出デバイスが、ケーブル処理デバイスとは独立して、取付けまたは動作させることができることを意味する。
ケーブルスタッカは、別法として、制御データを交換するために、ケーブル処理デバイスの中央制御システムに電気的に接続され、少なくとも1つの放出デバイスは、制御データを交換するために、中央制御システムに接続される。ケーブルスタッカ用の、別個の制御装置が必要なくなるため、ケーブルスタッカの製造コストが最適化される。
ケーブルスタッカ上でケーブルを滞りなく搬送する本発明の方法は、ケーブルスタッカが、少なくとも1つの第1のベルトコンベアおよび第1の放出バリアを備え、少なくとも、
a)少なくとも1つのケーブルパラメータを選択するステップと、
b)第1の放出バリアを、カウンタバリアに対して、作動位置に移動させるステップと、
c)第1のベルトコンベア上で、ケーブルを搬送するステップとを含むものとする。
ケーブルが、ベルトコンベアのコンベアトラックから制御不能に滑り落ちるのを回避できるため、配置速度を速めることができ、また同時に、誤った配置が減少する。
ここでのケーブルパラメータとは、ケーブルのタイプ(同軸ケーブル、マルチガイド要素ケーブルなど)、ケーブルの幾何形状(構造、寸法、ケーブル長さなど)ばかりでなく、処理済みケーブルの全体的な構造でもあり、全体的な構造は、ケーブルに配置されたケーブルコネクタも含むことができる。ケーブルスタッカは、特に、本明細書で説明されているケーブルスタッカ、または上記で説明されたケーブル処理デバイスの一部である、ケーブルスタッカである。
少なくとも1つのケーブルパラメータは、データベースから取得されることが好ましい。制御デバイスまたは中央制御システムは、ケーブルパラメータを交換するためにデータベースに接続されているため、既に記憶されているケーブルパラメータを使用でき、生産開始前の、ケーブルスタッカの初期化が改善される。
ステップb)の後に、ケーブル処理ステーションの少なくとも1つのケーブル処理ツールが、起動されることが好ましい。したがって、ケーブルの処理は、第1の放出バリアが作動位置にあるときにしか開始できないため、ケーブルスタッカ上での誤った配置がさらに減少する。特に、本明細書で説明されたケーブル処理デバイスの、ケーブル処理ステーションのケーブル処理ツールが起動される。
ステップc)の後に、第1の放出バリアを非作動位置に移動させるステップ(ステップd)が続くことが好ましい。加えて、または代替として、ステップd)の後に、ケーブルは、放出デバイスを使用して放出される(ステップe)。これは、ケーブルが、放出バリアに引っかかることなく、確実に処分されることを意味する。
本発明による別のケーブルスタッカは、搬送方向に沿ってケーブルを搬送するための第1のベルトコンベアを備え、第1のベルトコンベアは、ベルトを載せるのに適している。ケーブルスタッカは、ケーブルを落下させるための少なくとも1つの放出デバイスを備える。搬送方向の入口トラック区間には、ケーブルを収集するための収集エリアがある。収集エリアは、(移動可能な)収集槽として設計されていることが好ましい。さらに、主フレームがあり、主フレーム上に第1のベルトコンベアが配置され、少なくとも1つの第1のガイド要素がある。ガイド要素は、下ろされるべきケーブルの、蛇行運動または望ましからざる横方向の運動を減衰させるよう配置されている。第1のガイド要素は、入口トラック区間において、搬送されるべきケーブルの搬送方向に沿って、長手方向に位置決めできることが好ましい。第1のガイド要素によって、ケーブルが落下したときの、入口トラック区間でのケーブルの案内が改善され、これにより、最適な保管品質が確保される。ケーブルが落下するとき、またはケーブルが横方向に動いたとき(たとえば、処理ステーションから、ベルトコンベアの方向に振り戻されたとき)、たとえば、放出デバイスまたは旋回アームの水平方向の旋回動作によって引き起こされる水平蛇行運動が、ケーブル後端から始まりケーブル先端まで形成される。この蛇行運動は、ケーブルのパラメータによって異なる。たとえば、長いケーブルおよび/または太いケーブルと比べて、短いケーブルおよび細いケーブルの動きは、より異なっている。蛇行運動の幾何形状、たとえば減衰振動は、ケーブル上の放出デバイスの落下振動および第1のガイド要素の位置によって決まるため、ケーブルの望ましからざる滑落が防止される。第1のガイド要素の位置は、ケーブル長さまたはケーブルパラメータに従って調整されるべきであり、短いケーブルに向けた第1のガイド要素の位置は、長いケーブルに向けた第1のガイド要素の位置とは相異なり、特に、細いケーブルに向けた第1のガイド要素の位置は、太いケーブルに向けた第1のガイド要素の位置とは相異なる。ガイド要素は、ケーブルがより短くなるほど、遅い方のケーブル端(lagging cable end)に向かって、一層位置をずらす必要があるという違いがある。ガイド要素は、ケーブルがより長くなるほど、ケーブル先端に向かって、一層位置をずらされる。
ガイド要素は、搬送方向に対して横方向に、また垂線に対して斜めに配置されることが好ましい。ガイド要素は、コンベアベルトの表面と、90°未満、好ましくは50°~80°、さらに好ましくは55°~75°の角度βをなすことが好ましい。角度βが、コンベアトラックから収集槽内へケーブルが滑り落ちるのに有利であることは、好都合である。特に良好な結果は、57°の角度で得られる。
ガイド要素は、ベルトコンベアから離れて配置されていることが好ましく、ベルトコンベアの平面上でのガイド要素とベルトコンベアとの間の距離は、20から50mm、好ましくは30から40mmの間であることが好ましい。離れて配置されたガイド要素により、ケーブルが、ベルトコンベアとガイド要素との間の隙間をすり抜け、その後のケーブルの撓み/弛みが可能になり、ケーブルが、コンベアトラックから収集槽内へ滑り落ちるよう促されることは、好都合である。
コンベアトラックに面するガイド要素の側面は、丸みを帯びた形状であることが好ましい。これにより、蛇行運動を減衰させる際のケーブルへの損傷が防止され、遅い方のケーブル端を処理機に供給するときの、いかなる座屈応力も軽減されるので、好都合である。
ガイド要素は、ベルトコンベアの上面を越えて、ベルトコンベアの上方の、少なくとも放出デバイスまたは把持器の作業高さまで、突出することが好ましい。
一実施形態では、第1のガイド要素のエリアには、ガイド要素の第1の位置を判定するための少なくとも1つのセンサを備えたセンサデバイスがあり、センサデバイスは、制御デバイスまたはケーブル処理デバイスの中央制御システムに電気的に接続されている。センサによって、搬送されるケーブルに対する第1のガイド要素の位置決め誤差を検出できるため、ケーブルの望ましからざるずり落ちが、より適切に防止される。
加えて、または代替として、さらなる実施形態では、ガイド要素を移動させるための駆動デバイスが、第1のガイド要素に接続されている。しかし、そうである必要はない。手動での調整も考えられ、クイックリリース式留め具により、ガイド要素の、ベルトコンベアの基部に対する安定化またはリリースが可能となる。駆動デバイスにより、特に、積付けられるべきケーブルに応じた、ケーブルスタッカ上の第1のガイド要素の、自動、正確、かつ再現可能な位置決めが可能となる。駆動デバイスは、この目的のために、スピンドルまたは空気圧シリンダを備えることが好ましく、スピンドルは、第1のガイド要素の無限に可変である位置決めを可能にし、空気圧シリンダは、駆動デバイスの、費用効果の高い変形例である。
たとえば、第1のガイド要素の第1の位置を検出し、検出要素と相互作用できる、光バリア、誘導もしくは磁気センサ、またはスイッチを、センサとして使用することができる。駆動デバイスは、別法として、たとえば空気圧シリンダの位置またはスピンドルの回転運動を検出することによる、センサを備えることができる。制御デバイスまたは中央制御システムは、計算ユニットを備え、制御データを交換するために、データベースに接続されている。制御データは、第1のガイド要素の駆動デバイスを制御するための、制御コマンドを含む。計算ユニットは、センサデータを評価し、センサデータを、たとえば積付けられるべきケーブルの事前に選択されたケーブルパラメータと、確認または比較するのに適しているばかりでなく、第1の位置を計算し、第1の位置をデータベースからの基準値と比較するのに適している、プログラムを有する。たとえば、第1のガイド要素の第1の位置が、基準値と相異なっている場合、少なくとも警告が発信され、それが適切である場合には、ベルトコンベアの搬送動作が止められるか、または延期される。そうでない場合は、第1のベルトコンベアは、処理済みケーブルまたは積付けられたケーブルの搬送を、開始することができる。
ガイド要素の移動用駆動デバイスは、位置決めを、正確に制御して実行でき、特に、短いケーブル、長いケーブル、太いケーブル、または細いケーブル向けに調整できるように、制御デバイスに電気的に接続されていることが好ましい。
駆動デバイスは、別法として、ケーブル処理デバイスの中央制御システムに電気的に接続されている。これにより、第1のガイド要素を移動させるための制御コマンドを、ケーブル処理デバイスの中央制御システムから直接、作成して送信し、それが適切である場合には、第1のベルトコンベアを停止することができる。駆動デバイスは、空気圧アクチュエータを備えることができるか、または電気駆動装置を備えることもできる。
保護カバーが設けられ、第1のガイド要素が、保護カバー上に配置されることが好ましい。これは、第1のガイド要素が、保護カバーと一体に取り外すことができ、これにより、ユーザにとっての、コンベアベルトへのアクセスのしやすさを改善できることを意味する。保護カバーは、たとえば、上記で説明された保護カバーである。
この保護カバーは、特に、移動可能、好ましくは傾斜可能に設計されており、固定要素、ダンパ要素、および/またはバネ要素を収容している。これらは、保護カバーの、覆っていない位置を固定し、覆っていない時に必要な力を低減させ、かつ/または全体的な動きにわたって、力を均等に分散させる。これにより、ユーザにとっての使いやすさが向上する。
本明細書で説明されているケーブルスタッカ上でケーブルを滞りなく移動させる、本発明の方法は、
a)第1のガイド要素を、第1の位置に移動させるステップであって、第1の位置が、移送されるべきケーブルの長さに適合する、移動させるステップと、
b)センサデバイスを使用して、第1のガイド要素の第1の位置を確認するステップと、
c)制御データを、制御デバイスに転送するステップと、
d)第1のベルトコンベア上で、ケーブルを搬送するステップとを含む。
これにより、ケーブルスタッカ内での誤った配置の回数が減少する。ステップb)が、ユーザによって手動で実行された場合、ステップc)での確認により、センサデバイスで測定された位置が必要な位置と一致しないことが検出される。これにより、ベルトコンベアを停止でき、ユーザは、警告/エラーメッセージを受信することができる。
特に、ステップa)の前に、ケーブルの少なくとも1つのケーブルパラメータの選択が実行される。ここでのケーブルパラメータとは、ケーブルのタイプ(同軸ケーブル、マルチガイド要素ケーブルなど)、ケーブルの幾何形状(構造、寸法、ケーブル長さなど)ばかりでなく、処理済みケーブルの全体的な構造でもあり、全体的な構造は、ケーブルに配置されたケーブルコネクタも含むことができる。ケーブルスタッカは、特に、本明細書で説明されているケーブルスタッカ、または上記で説明されたケーブル処理デバイスの一部である、ケーブルスタッカである。
少なくとも1つのケーブルパラメータは、データベースから取得されることが好ましい。制御デバイスまたは中央制御システムは、ケーブルパラメータを交換するためにデータベースに接続されているため、既に記憶されているケーブルパラメータを使用でき、生産開始前の、ケーブルスタッカの初期化が改善される。
ステップb)における、第1のガイド要素の第1の位置への移動は、駆動デバイスを用いて実行されることが好ましい。これにより、第1のガイド要素を、完全に自動で設定することができる。
本発明によるケーブルスタッカは、搬送方向に沿ってケーブルを移送するための第1のベルトコンベアを備え、第1のベルトコンベアは、ベルトを載せるのに適している。さらに、主フレームがあり、主フレームの上に第1のベルトコンベアが配置され、ケーブルを案内するための、カウンタバリアがある。カウンタバリアは、第1のベルトコンベアのコンベアトラックに対する隙間を設定するために、搬送方向に対して移動することができる。
可動カウンタバリアを使用して、ベルトが第1のベルトコンベア上に配置されるときに、ベルトとカウンタバリアとの間の隙間を調節できるため、処理済みケーブルのこの隙間内での望ましからざる締付けを、防止することができる。これにより、ケーブルスタッカ内での誤った配置の回数が減少する。
カウンタバリアは、第1のベルトコンベアとカウンタバリアとの間の水平方向の隙間を、垂直方向に調整するために、搬送方向に対して垂直に移動可能であることが好ましい。これにより、処理済みケーブルの、水平方向の隙間内での望ましからざる締付けが防止される。
加えて、または代替として、カウンタバリアは、第1のベルトコンベアとカウンタバリアとの間の垂直方向の隙間を、水平方向に調整するために、搬送方向に対して垂直に移動することができる。これにより、処理済みケーブルの、垂直方向の隙間内での望ましからざる締付けが防止される。
ベルトは、平コンベアベルトとして設計されることが好ましい。平コンベアベルトは、少なくとも1つのベルトの移送面、および少なくとも1つのベルトの端面を備える。平コンベアベルトは、長手方向の側面を備えておらず、長手方向の側面のあるベルトと比較して、作るのが容易であり、安価に製造することができる。かかる平コンベアベルトは、ユーザが手作業で交換する。長手方向の側面を備えるベルトは、少なくとも1つの階段状の突起を備え、ベルトの端面は、突起上に配置されている。
カウンタバリアは、ベルトとカウンタバリアとの間の水平方向の隙間を、垂直方向に調整するために、ベルトの移送面に対して垂直に移動可能であることが好ましい。これにより、処理済みケーブルの、水平方向の隙間内での望ましからざる締付けが防止される。
加えて、または代替として、カウンタバリアは、ベルトとカウンタバリアとの間の垂直方向の隙間を、水平方向に調整するために、ベルトの端面に対して垂直に移動することができる。これにより、処理済みケーブルの、垂直方向の隙間内での望ましからざる締付けが防止される。
カウンタバリアは、ケーブルスタッカ上の、収集エリアの反対側に配置されるように、コンベアトラックの入口トラック区間に配置されていることが好ましい。これにより、ケーブルの案内が、さらに改善される。カウンタバリアは、特に、ベルトコンベアの搬送トラックに沿って延在する。
カウンタバリアを移動させる調整機構は、カウンタバリアが、ベルトコンベアに対して容易に調整可能となるように、カウンタバリア上に配置されることが好ましい。
カウンタバリアは、別法として、カウンタバリアを移動させるための調整機構に、機械的に接続されている。調整機構は、第1のカウンタバリアを容易かつ連続的に調整できる、スピンドル駆動装置を備えることができる。
この調整機構は、第1のベルトコンベアの搬送動作中には、この調整機構が調整できないように設計されていることが好ましい。これにより、動作中のカウンタバリアの望ましからざる調整が、防止される。この目的のために、調整機構を、自己ロック式にすることができる。
調整機構は、長穴および固定デバイスを備えることが好ましい。調整機構は、たとえば、この長穴のエリアに、少なくとも1本のネジまたはボルトを、ワッシャと共に用いて、ケーブルスタッカの主フレームに接続されている。ワッシャは、振動する場合にネジが緩まないように、たとえば、リブ付きワッシャまたはウェッジロック式ワッシャ(ノルトロック)として設計されている。調整機構ごとに、複数のネジまたはボルト、ワッシャ、および長穴が設けられている。ユーザが、固定デバイスをわずかに緩めると、調整機構および調整機構に取り付けられたカウンタバリアは、自由に動くことができる。ネジまたはボルトが固定されると、カウンタバリアが、主フレームに対して固定され、独自に位置決めされる。
これの別法として、またはこれに加えて、調整機構は、たとえば、スピンドルもしくは傾斜の大きいネジを備えること、および/または、たとえばロックナットなどの固定要素を備えることができる。かかる調整機構を備えたカウンタバリアは、訓練を受けていないユーザでさえも、たとえばトルクスパナなどの簡単な工具を使って、容易に調整することもできる。カウンタバリアは、ネジまたはボルトが固定されると、主フレームに対して固定され、独自に位置決めされる。
調整機構は、ベルトコンベアまたはベルトと、対になる面との間の所望の隙間を、再現可能に調整できるように、調整補助具を備えることが好ましい。調整補助具は、電動手段を使用して、またはユーザが手動で、隙間に押し込むことができる。カウンタバリアは、その後、カウンタバリア、調整補助具、およびベルトコンベアまたはベルトがそれぞれ、互いに接触するまで、調整補助具に向かって押し込まれる。調整補助具は、試運転前に、隙間から引き抜かれるか、または取り外される。これは、様々な製造業者によるベルトに対して、最適なサイズの再現可能な隙間を、いつでも、ほとんど労力をかけずに作成できることを意味する。ベルトが激しくすり減り、裂けている場合(磨耗による厚さの減少)、同じベルトで、調整工程を複数回繰り返すこともできる。
カウンタバリアは、より長いコンベアラインの端から端まで、ベルトコンベア上でのケーブルの案内が確実に改善されるように、第1のベルトコンベアのコンベアトラックに沿って延在することが好ましい。
ケーブルスタッカ上、特に上記で説明されたケーブルスタッカ上で隙間を調整する、本発明による方法は、少なくとも、
a)ベルトコンベア上にベルトを配置するステップと、
b)カウンタバリアを、第1の位置から別の位置に移動させ、ベルトとカウンタバリアとの間で、隙間を設定するステップとを含む。
可動カウンタバリアにより、ベルトが第1のベルトコンベア上に配置されるときに、ベルトとカウンタバリアとの間の隙間の調節が容易になり、処理済みケーブルのこの隙間内での望ましからざる締付けが、防止される。これにより、ケーブルスタッカ内での誤った配置の回数が減少し、動作の信頼性が高まる。
調整補助具は、ステップb)の前に、カウンタバリアとベルトとの間に配置されることが好ましい。これは、様々な製造業者によるベルトに対して、最適なサイズの再現可能な隙間を、いつでも、ほとんど労力をかけずに作成できることを意味する。ベルトが激しくすり減り、裂けている場合(磨耗による厚さの減少)、同じベルトで、調整工程を複数回繰り返すこともできる。
ステップb)の後に、調整補助具を用いて、処理済みケーブルの望ましからざる締付けを防止するための、カウンタバリアとベルトとの間の調整補助具が取り外されることが好ましい。
カウンタバリアのさらなる位置は、少なくとも1つのケーブルパラメータ、特にケーブルの直径によって変わることが好ましい。ここでのケーブルパラメータとは、ケーブルのタイプ(同軸ケーブル、マルチガイド要素ケーブルなど)、ケーブルの幾何形状(構造、寸法、ケーブル長さなど)ばかりでなく、処理済みケーブルの全体的な構造でもあり、全体的な構造は、ケーブルに配置されたケーブルコネクタも含むことができる。
調整機構は、特に、制御データを交換するために、制御デバイスに接続されている。かかる調整機構は、カウンタバリアを移動させるための駆動装置を備えた駆動デバイスを有し、駆動装置は、制御デバイスによって、たとえばケーブルパラメータに応じて再現可能に、制御することができる。
特に、センサデバイスが使用可能であり、センサデバイスによって、コンベアのベルトとカウンタバリアとの間の隙間を検出することができる。センサデバイスは、たとえば、ベルトと第1のカウンタバリアとの間の距離を検出する、距離センサを備え、センサデータを、制御デバイスに送信する。制御デバイスは、計算ユニットを備え、制御データを交換するために、データベースに接続されている。制御データは、カウンタバリアの駆動デバイスを制御するための制御コマンド、および/またはベルトコンベアのコンベアローラを制御するための制御コマンドを含む。計算ユニットは、センサデータを評価し、隙間の幅を計算して、隙間の幅を基準値と比較するのに適しているプログラムを有する。隙間の幅が、処理されるべきケーブルにとって大きすぎる場合、少なくとも警告が発信され、それが適切である場合には、ベルトコンベアの搬送動作が止められるか、または延期される。センサデバイスは、特に、隙間の幅を直接測定するよう設計されている。センサデバイスは、たとえば、カメラなどの画像化センサを備える。
本発明のさらなる利点、特徴、および詳細は、本発明の例示的な実施形態が図面を参照して説明される、以下の説明から得られる。
符号のリストばかりでなく、特許請求の範囲の技術的内容および図も、本開示の一部である。図および実施形態は、一貫した包括的な内容で説明されている。同一の参照番号は、同じ構成要素を意味し、相異なる添字を有する参照番号は、機能的に同一または類似の構成要素を示している。第1の~、次の~、他などの列挙は、構成要素間を区別するためだけに使用されている。
本発明によるケーブルスタッカを備えたケーブル処理デバイスの第1の実施形態の、概略図(X-Y平面)である。 図1によるケーブル処理デバイスの、概略側面図(X-Z平面)である。 図2に描かれた断面(A-A)に対応する、図2によるケーブルスタッカの断面図である。 保護カバー(図示せず)および、覆われた収集槽を備える図3によるケーブルスタッカの等角断面図である。 第1の放出バリアが作動位置にある、図4によるケーブルスタッカの放出バリアデバイスの側面図である。 第1の放出バリアが非作動位置にある、図4によるケーブルスタッカの放出バリアデバイスの側面図である。 第1の放出バリアが作動位置にある、図4によるケーブルスタッカ用放出バリアの、代替実施形態の側面図である。 第1の放出バリアが非作動位置にある、図6aによるケーブルスタッカの放出バリアデバイスの側面図である。 モジュール式設計の、図4によるケーブルスタッカの代替実施形態の側面図である。 複数のベルトコンベアおよび複数の放出バリアを備えた図4によるケーブルスタッカの、別の代替実施形態の側面図である。 修正されたカウンタバリアを備え、長手方向の側面を備えるベルトを有する、図1によるケーブル処理デバイス用ケーブルスタッカの、代替実施形態の断面図(Y-Z平面)である。 修正されたカウンタバリアを備え、平コンベアベルトを備えた図1によるケーブル処理デバイス用ケーブルスタッカの、代替実施形態の断面図(Y-Z平面)である。 カウンタバリアが第1の位置にある、図1によるケーブル処理デバイス用ケーブルスタッカの、代替実施形態の断面図(Y-Z平面)である。 カウンタバリアが第2の位置にある、図9aによるケーブルスタッカの断面図(Y-Z平面)である。 カウンタバリアが第3の位置にある、図9aによるケーブルスタッカの断面図(Y-Z平面)である。 拡張されたガイド要素が第1の位置にある、図1によるケーブル処理デバイス用ケーブルスタッカの、代替実施形態の断面図(Y-Z平面)である。 拡張されたガイド要素が第2の位置にある、図10aによるケーブルスタッカの断面図(Y-Z平面)である。 図10によるケーブルスタッカの、搬送方向における断面図または側面図である。 テーブル状の収納板を備えた図10によるケーブル処理デバイス用ケーブルスタッカの、代替実施形態の図である。 本発明によるケーブル処理機の、ケーブル保管システムの概略図である。
図1および図2は、本発明によるケーブルスタッカ20を備えたケーブル処理デバイス90の第1の実施形態の、図(X-Y平面、図1)および側面図(X-Z平面、図2)を示している。ケーブルスタッカ20の内部の機能要素がよりよく見えるように、保護カバー25(図3に見られる)は見えないようにしている。ケーブル処理ステーション70、71および制御デバイス29、99は、模式的にしか示されておらず、本発明に付随するホース、制御ケーブル、および他の詳細も図示されていない。
ケーブル処理デバイス90は、旋回アーム機として設計されており、ケーブル80の2つの端部(図示せず)を、それぞれのケーブル処理ステーション70、71に移動または旋回させる、2本の旋回アーム60、61で構成される。ケーブル80は、ケーブル処理ステーション70、71での処理後、ケーブルスタッカ20に移送される。ケーブルスタッカは、搬送方向Xに沿ってケーブル80を搬送するための第1のベルトコンベア21で構成される。第1のベルトコンベア21は、ベルト211、2つの適合するコンベアローラまたは滑車213a、213b、および2つの滑車のうちの一方213aを、能動的に回転させる駆動デバイス214を備える。駆動デバイス214は、たとえば駆動装置として一体化された変速装置を備える電気モータを有する。ケーブルスタッカ20のコンベアトラック22は、入口トラック区間221と出口トラック区間222とを備える。ケーブル80は、入口トラック区間221では、放出デバイス60によって落とされ、この実施形態では、ケーブル処理デバイス90の旋回アームが、この放出デバイス60の機能を実行する。
放出デバイス60は、別法として、ケーブルスタッカ20上に配置された、独立型の組立体であってもよい。これは、たとえば移送機または回転式移送機として、たとえば設計された、代替のケーブル処理デバイス(図示せず)では、有用かつ必要である。
落とされたケーブル80は、典型的には、傾斜可能な収集槽241(図3)を備える収集エリア24内に落下する。
ケーブル80の、第1のベルトコンベア21からの意図しない、かつ/または早すぎる落下を防止するために、第1の放出バリア31aおよび第1のカウンタバリア40を備える放出バリアデバイス30が、少なくとも入口エリア221に設けられている。第1の放出バリア31aは、ケーブル80が、コンベアトラック22から制御不能に滑り落ちるのを防止するために使用され、第1の放出バリア31aは、カウンタバリア40aに対して移動可能である。放出バリアデバイス30は、滑車213bのエリアに位置し、ベルト211と共に受動的に移動する。
ケーブルスタッカ20のすべてのセンサおよび駆動要素を制御するために、センサおよび駆動要素は、制御デバイス29に電気的に接続されている。この制御デバイス29は、ケーブルスタッカ20の一部であり、さらに、ケーブル処理デバイス90の中央制御システム99に接続されている。
別法として、ケーブルスタッカ20内のローカル制御デバイス29は、省略されてもよい。この目的のために、ケーブルスタッカ20のすべてのセンサおよび駆動要素の制御ケーブルは、ケーブル処理デバイス90の中央制御システム99に直接、電気的に接続される。
図3は、処理済みケーブル80および保護カバー25を備えた図2のケーブルスタッカ20の、断面(A-A)に沿った断面図を示しており、第1の放出バリア31aは、非作動位置、すなわち受動位置(下方)にあり、収集槽241は、処分されたケーブル80を収集槽241に保管できるように、折れ曲がって上方に示されている。図4は、ケーブルスタッカ20の等角断面図を示しており、保護カバー25およびケーブル80は図示されていないが、第1の放出バリア31aは作動位置(上方)にあり、収集槽241は、折れ曲がって下方にある。
第1の放出バリア31aは、駆動デバイス32aによって移動する。この駆動デバイス32aは、ホース323(図3に模式的に示されている)を介して一組の弁322に接続された、2つの空気圧シリンダ321a、321b(図4でしか見えない)で構成される。この一組の弁322はさらに、制御ケーブル332によって、制御デバイス29、99に電気的に接続されている。空気圧シリンダ321a、321bの2つの端部の位置を確実に検出し、これにより、放出バリア31aが作動位置および非作動位置に到達したことを検出するために、センサデバイス33がある。センサデバイスは、典型的には、空気圧シリンダ321aごとの2つのセンサ331(図3に模式的に示されている)と、センサ331を、やはり制御デバイス29、99に電気的に接続する、関連する制御ケーブル332とで構成される。これらのセンサ331は、磁気近接スイッチとして設計されており、この目的のために、空気圧シリンダ321a、321bに設けられた溝に固定されている。別法として、コストを節約するために、放出バリア31aの作動位置または非作動位置を検出するセンサ331はまた、空気圧シリンダ321a、321bごとに、1つしか使用されなくてもよい。
ケーブル80の、ベルトコンベア21からの望ましからざる落下を防止するために、ベルトコンベアは、主フレーム23および水平Yに対して、傾斜角度α、ここでは6°だけ傾斜している。傾斜した座標系は、文字Y’およびZ’で示され、通常の座標系Y、Z(水平方向、垂直方向)に対して、X軸を中心として傾斜角度だけ傾斜している。
ケーブル80が、反対側にも同様に落下するのをやはり防止するために、カウンタバリア40が使用される。平コンベアベルト211fとして設計されたベルト211は、ベルトの幅方向Y’においてカウンタバリア40と重なり、平コンベアベルト211fとカウンタバリア40との間に、Z’方向に隙間SZがある。その結果、(図8bのように)平コンベアベルト211fの横方向ガイドを不要にすることができ、平コンベアベルト211fの幅は、特に正確な許容誤差である(be tolerated)必要がない。また、(図8aに示されるような)長手方向の側面を備える高価なベルト211wではなく、単純で安価な平コンベアベルト211fを使用することができる。隙間SZを可能な限り小さく設定し、それにより、この隙間SZ内でのケーブル80の詰まりを防止するために、カウンタバリア40を、調整機構41(詳細が図9aおよび図9bにおいて、ブロック矢印で模式的に示されている)を使って、平コンベアベルト211fに対して垂直(すなわち、Z’方向)に、正確、容易、かつ再現可能に調整することができる。これにより、様々な厚みの平コンベアベルト211fを使用でき、これにより、こうした平コンベアベルト211fを、都合良く調達することができる。また、部分的にしかすり減っていない(摩耗の兆候により、厚さが薄くなっている)平コンベアベルト211fの交換を、調整機構41を使用して隙間SZを調整することにより、もう少し延期することができる。
ケーブルスタッカの代替実施形態(図9a、図9b)において、ここで説明されている、関連する調整機構41を備えたカウンタバリア40は、放出バリア31または放出バリアデバイス30と組み合わせることなく、使用することもできる。
平コンベアベルト211fは、特に、搬送方向Xにおけるケーブル80に対する摩擦係数を特に高くすることができる、特殊な表面仕上げがなされている。さらに、平コンベアベルト211fの表面仕上げは、一方では、すり減りおよび断裂をできるだけ小さく維持し、これにより耐用年数を長くできるように、また他方では、ケーブル80にどんな損傷も与えないようするため、できるだけ優しくケーブル80と接触するように、設計されている。
ケーブル80は、落下時に収集エリア24の方向(ブロック矢印)に移動し、次いで、傾斜した収集槽241が配置されている、収集エリア24内に落下する。傾斜は、ここでは空気圧シリンダとして設計され、やはりホース、センサ、および制御ケーブル(図示せず)によって1組の弁322および制御デバイス29、99に接続された、駆動装置242によって実行される。傾斜した収集槽241の下には、典型的には、ユーザがケーブルを取り出すための、別のトレイ(図示せず)がある。
傾斜した収集槽241は、固定デバイス35を備える。固定デバイス35は、第1の放出バリア31aを、第1の放出バリアの非作動位置に固定する。
かかる固定デバイスは、別法として(図示せず)、第1の放出バリア31aを作動位置(上方)に固定するように、設計されていてもよい。拡張された実施形態(図示せず)では、固定デバイスは、収集槽241の移動が、放出バリア31aの移動に機械的に結合され、したがって、両方の動きに必要な駆動装置が1つだけとなるように、すなわち、駆動装置32aを省略すること、および/または単純な受動的力要素(たとえばバネ)に置き換えることができるように、設計されてもよい。
ユーザの安全性を高め、ケーブル80が収集エリア24を越えて飛び出すのを防止するために、保護カバー25が設けられている(模式的に図示されている)。保護カバー25は、典型的には、閉じているときでもユーザが工程を視覚的に検討できるようにするために、透明なエリアを有し、保守目的で上方へ折り曲げることができる。保護カバー25は、この目的のために、ヒンジ、ならびに一体化されたダンパ要素(たとえば、ガス圧バネ、図示せず)を備えたスナップ留め機構および/またはバネ機構で装備され、ダンパ要素は、覆っていない位置を固定し、かつ/または覆っていない時に必要な力を低減するか、もしくは全体的な動きにわたって、力をより均等に分散させる。保護カバー25は、主フレーム23に接続されていることが好ましい。保管品質をさらに向上させるために、ガイド要素50が、この保護カバー25に一体化されていることが好ましい(図9)。
図5aおよび図5bは、断面A-A(図2)の左側、すなわち図3および図4に示された、ケーブルスタッカ20の要素の詳細な側面図(X-Z平面)を示している。両方の図において、処理済みケーブル80および保護カバー25は示されておらず、収集槽241は(図3のように)折り曲がって下方にある。図5aでは、第1の放出バリア31aは、作動位置(上方)にあり、図5bでは、第1の放出バリア31aは、非作動位置(下方、図5b)にある。第1の放出バリア31aは、作動位置から非作動位置まで、搬送方向Xに対して直交方向に移動できる(Z方向の太い矢印で表されている)、長い板である。空気圧シリンダ321a、321bは、第1の放出バリア31aにおいて、第1の放出バリア31aの対向する両端に配置され、主フレーム23に接続され、第1の放出バリア31a全体を均等に移動させる。第1の放出バリア31aには、ガイド溝311a、311b、311cが配置され、ガイド溝を通って、ガイドアタッチメント231a、231bが延出している。
ケーブルスタッカ上でケーブル80を滞りなく移送する方法は、図1から図5bによるケーブルスタッカ20の例を使用して示され、少なくとも、
a)データベースから取得された、少なくとも1つのケーブルパラメータを選択するステップと、
b)第1の放出バリア31aを、カウンタバリア40に対して作動位置に移動させるステップと、
c)第1のベルトコンベア21上で、ケーブル80を搬送するステップとを含む。
制御デバイス29または中央制御システム99は、ケーブルパラメータを交換するために、既に記憶されているケーブルパラメータにアクセスできるように、データベースに接続されている。
ステップc)の後に、ケーブル処理ステーション70の少なくとも1つのケーブル処理ツールが、ケーブル後端80に対して作動する。
第1のベルトコンベア21上でケーブルを搬送した(ステップc))後に、第1の放出バリア(31a)を非作動位置に移動させるステップ(ステップd、図5b)があり、引き続き、またはケーブル後端の全処理が完了した後に、ケーブル後端のケーブル処理ステーション70用旋回アームに一体化されていることが好ましい、放出デバイス60を用いて、ケーブル80を放出するステップ(ステップe)がある。これは、ケーブルが、放出バリアに引っかかることなく、確実に処分されることを意味する。
第1の放出バリア(31a)の非作動位置への移動(ステップd、図5b)は、この目的のために設けられた、ケーブル処理ステーション70(図1)でのケーブル後端80の処理前に実行される。ステップa)およびb)は、この目的のために設けられた、ケーブル処理ステーション71(図1)でのケーブル先端80の処理と並行して、または同時に実行されることが好ましい。ステップが並列で実行されることにより、サイクル時間が節約される。
図6aおよび図6bは、代替の放出バリアデバイス30aを備えるケーブルスタッカ20aの、代替実施形態の詳細な側面図(X-Z平面)を示しており、1つは再び、放出バリア31cが作動位置で示され(上、図6a)、また1つは、非作動位置で示されている(下、図6b)。収集槽は、図示されていない。
代替の放出バリアデバイス30a用の代替駆動デバイス32bは、代替の放出バリア31cを片側で移動させる、単一の空気圧シリンダ321cを備える。反対側では、代替の放出バリア31cが、たとえば滑り軸受34によって、回転可能に取り付けられている。過剰決定(overdetermination)を防止し、それにより、円滑な移動を維持するために、たとえば放出バリア31cの長穴(図示せず)によって、滑り軸受34のエリアにX方向のいくらかの遊びが設けられている。さらに、放出バリア31cの空気圧シリンダ321cに対するアタッチメントは、伸縮構造によって、または追加の旋回式継手(図示せず)の使用によって、Y’軸を中心として小さく回転できるように設計されている。
図7aおよび図7bは、ケーブルスタッカ20b、20cの、2つのさらなる代替実施形態の、概略側面図(X-Z平面)を示しており、ケーブルスタッカは、ここでは、モジュール式設計で構築されており、1つは、単一のベルトコンベア21dに複数のモジュール式フレーム212を備え(ケーブルスタッカ20b、図7a)、また1つは、複数のベルトコンベア21a、21b、21cおよび複数の放出バリア31a、31bを備えている。(ケーブルスタッカ20c、図7b)。
図7aによる代替のケーブルスタッカ20bは、単一のベルトコンベア21dだけで構成される。このベルトコンベア21dの構造は、モジュール式であり、3つのモジュール式フレーム212を備える。このベルトコンベア21dは、単一の平コンベアベルト211fだけを収容し、単一の駆動デバイス214、2つの滑車213a、214b、および平コンベアベルトに張力をかけるための、関連する張力付与システム(図示せず)だけを備える。カウンタバリア40aもモジュール式であり、それぞれのモジュール式フレーム212と同じ長さである。
図7bによる代替のケーブルスタッカ20cは、3つのベルトコンベア21a、21b、21cで構成される。これらすべてのベルトコンベア21a、21b、21cが、同じの平コンベアベルト211fを使用し、単一の駆動デバイス214、2つの滑車213a、214b、および平コンベアベルトに張力をかけるための、関連する張力付与システム(図示せず)だけを備える。カウンタバリア40aもモジュール式であり、それぞれのベルトコンベア21a、21b、21cと同じ長さである。加えて、ケーブルスタッカ20cには、構造的、機能的に第1の放出バリア31aに相当する、関連する駆動装置およびセンサデバイス(図示せず)を備えた第2の放出バリア31bが設けられている。
上記で説明された両方の実施形態において、コンベアトラックの長さを延ばすために、2つ以上のモジュールを並べて配置することも可能である。
図8aおよび図8bは、ケーブルスタッカ20d、20eの、2つのさらなる代替実施形態を示しており、これらは、上記で説明された、図1から図5bによるケーブルスタッカ20と基本的に、機能的、構造的に同様であり、代替設計のカウンタバリア41aがある。図8aは、長手方向の側面を備えたベルト211wを有する、ケーブルスタッカ20dを示し、図8bは、平コンベアベルト211fおよび横方向ガイド215を備えたケーブルスタッカ20eを示している。両方のケーブルスタッカのY-Z平面の断面図が、単に、模式的に示されている。この実施形態は、少なくとも、放出バリアの代替例(図6aおよび図6b)との組合せ、および/またはモジュール式設計の変形例(図7aおよび図7b)との組合せで、使用されてもよい。
図8aに示されているケーブルスタッカ20dの場合、平コンベアベルト211fを備えたケーブルスタッカ20(図3)の実施形態とは対照的に、長手方向の側面を備えるベルト211wが使用されている。以前によく見られた実施形態(現況技術)は、この場合、可動のカウンタバリア40aが補足されている。この長手方向の側面を備えるベルト211wは、カウンタバリア40aからY’方向に離れて配置されているか、またはそこに隙間SVが形成されている。平コンベアベルト211fと比較して、長手方向の側面を備えるかかるベルト211wは、はるかにより高価であり、入手が、少数の製造業者からだけとなるため、より困難であり、組立てがより複雑であり、より早くすり減る。
図8bに示されているケーブルスタッカ20eは、長手方向の側面を備えるベルト211wが平コンベアベルト211fに置き換えられた実施形態を表しているが、カウンタバリア40aは、依然として、図8aの代替ケーブルスタッカ20dと同様に設計される。ここでもまた、隙間SYがY’方向に生じ、この場合、長手方向の側面がもはや存在しないため、隙間内でケーブル80(図示せず)が詰まる可能性があり、これは妨げとなるであろう。この問題を改善するために、横方向ガイド215が設けられている。
ケーブルスタッカ20d(図8a)およびケーブルスタッカ20e(図8b)の、他の2つの実施形態で、カウンタバリア40aの調整機構41aが配置されている。この代替調整機構41aは、カウンタバリア40aのY’方向への変位を可能にし、これにより、ベルト端面2112とカウンタバリア40aとの間に隙間SYを作り出し、一方、ケーブルスタッカ20の実施形態における調整機構41は、Z’方向におけるカウンタバリア40の変位を可能にし、これにより、ベルトの移送面2111とカウンタバリア40との間に隙間SZを作り出すという点で、図3によるケーブルスタッカ20の実施形態の調整機構41とは相異なる。
図9aから図9cは、放出バリアを備えていないが、図1から図5bによるケーブルスタッカと実質的に同じ機能要素および構造要素を備えるケーブルスタッカ20fのさらなる実施形態の、Y-Z平面での断面図を示しており、断面は、調整機構41のネジ411の位置によって画定される。さらに、調整機構41の要素ばかりでなく、所望の隙間SZを設定する方法も示されている。
調整機構41の本体は、カウンタバリア40に接続されており、Z’方向の調整/変位を可能にする、少なくとも1つの長穴413を備える。調整機構41は、この長穴413のエリアで、固定デバイスである少なくとも1本のネジ411およびワッシャ412を使用して、ケーブルスタッカ20fの主フレーム23に接続されている。ワッシャ412は、振動の際にネジ411が緩まないように、たとえば、リブ付きワッシャまたはウェッジロック式ワッシャ(ノルトロック)として設計されている。調整機構41ごとに、複数のネジ411、ワッシャ412、および長穴413が設けられている(各断面図に1つしか見えていない)。ユーザが、すべてのネジ411をわずかに緩めると(図9a)、調整機構41および調整機構に取り付けられたカウンタバリア40は、たとえばユーザが、Z’方向に自由に移動させることができる。カウンタバリア40は、ネジ411が締められると(図9a、図9b)、主フレーム23およびケーブルスタッカ20fの残りの要素に対して固定され、独自に位置決めされる。
調整機構41は、平コンベアベルト211fのベルト移送面2111と、対になる面40との間で、所望の隙間SZを調整するために、調整補助具414を備える。この目的のために、最初にすべてのネジ411をわずかに緩め、平コンベアベルト211fとカウンタバリア40との間の隙間が最大レベルに達するように、カウンタバリア40と共に調整機構41の位置をずらす。調整補助具414は、好ましくはユーザの手で、この隙間に押し込まれる(図9a)。カウンタバリア40は、その後、止まるまで、すなわち、カウンタバリア40、調整補助具414、および平コンベアベルト211fがそれぞれ、互いに接触するようになるまで、反対方向(Z’方向の矢印)に再び押し込まれる。その後、すべてのネジ411を再度締める(Y’方向の矢印)。
調整補助具414はまだ適位置にあるが、ネジ411が既に締められている状態が、図9bに示されている。調整補助具414は次に、試運転前に、引き抜かれるか、または取り外される(Y’方向の矢印)。
調整補助具414が遠く離れている状態が、図9cに示されている。平コンベアベルト211fのベルト移送面2111とカウンタバリア40との間に、隙間SZが形成される。隙間は、調整補助具414の厚さにほぼ一致し、平コンベアベルト211fの厚さとは無関係である。これは、様々な製造業者による平コンベアベルト211fに対して、最適なサイズの再現可能な隙間SZを、いつでも、ほとんど労力をかけずに作成できることを意味する。平コンベアベルト211fが激しくすり減っている場合(すり減り/磨耗による厚さの減少)、同じ平コンベアベルト211fを使って、調整工程を複数回繰り返すこともできる。
上記で説明されたケーブルスタッカのさらなる代替実施形態では、センサデバイスが追加で存在し、センサデバイスを使用して、ベルトとカウンタバリアとの間の隙間を検出することができる(図示せず)。センサデバイスは、ベルトと第1のカウンタバリアとの間の距離を検出する、距離センサを備え、センサデータを、制御デバイスに送信する。制御デバイスは、計算ユニットを備え、制御データを交換するために、データベースに接続されている。制御データは、カウンタバリアの駆動デバイスを制御するための制御コマンド、および/またはベルトコンベアのコンベアローラを制御するための制御コマンドを含む。計算ユニットは、センサデータを評価し、隙間の幅を計算して、隙間の幅を基準値と比較するのに適しているプログラムを有する。センサデバイスは、たとえば、カメラなどの画像化センサを備える。
図10(a~b)は、保護カバー25上に配置された、能動的に移動可能なガイド要素50を備えるケーブルスタッカ20gの別の実施形態を示している。このガイド要素50は、ここでは、滑動板として設計され、ケーブル(図示せず)を落下させる際の、入口トラック区間221でのケーブル80の案内を改善し、これにより、最適な保管品質を確保するために使用される。このガイド要素50の最適な位置は、ケーブル長さ、ケーブル太さ、ケーブル剛度などの、ケーブルパラメータによって変わる。ガイド要素50は、したがって、X方向(太い矢印で表されている)に移動できるように設計されている。ガイド要素50は、図10aでは、第1のガイド要素が第1の滑車213bの近くに位置決めされた、第1の位置に示され、図10bでは、第1のガイド要素が第1の滑車213bからさらに離れて位置決めされた、他の位置に示されている。第1の位置は、短いケーブルにとって好都合であり、他の、より離れた位置は、長いケーブルにとって好都合である。「短い」および「長い」は、放出デバイス60の旋回アームの半径に対して定義され、旋回アームの半径の3倍未満、好ましくは2.5倍未満、さらに好ましくは1.5倍未満のケーブル長さは、「短い」と定義され、より長いと、「長い」と定義される。旋回アームの半径は、典型的には300~400mmの範囲である。こうした寸法は、一般的な汎用ケーブルスタッカに当てはまる。しかし、特別な場合、たとえば特に細いケーブル、線材、またはワイヤでは、寸法が異なる可能性もある。
ケーブル処理ステーション70のうちの1つで、ケーブル後端を最終処理した後、放出デバイス60の旋回アームは、放出位置(コンベアトラック22の長手方向軸に対して、約10°~20°斜め)に移動する。この(およびそれ以前の)旋回運動は、高速であるため、多くの場合乱暴であり、ケーブル80に蛇行運動を生じさせ、これにより、ケーブルパラメータに応じて、たとえば、収集エリア24の外側にケーブル先端が置かれる可能性がある。この問題は、ケーブルがより短いほど、サイクル時間がより短いほど、またはケーブルスタッカ20の搬送速度がより速いほど(たとえば、12m/秒)、一層深刻である。ガイド要素50は、より長いケーブルの蛇行運動を減衰させ、これにより、下ろされるべきケーブル80の保管品質を確実に高めるので、好都合である。ガイド要素50の傾斜した姿勢は、減衰をもたらすだけでなく、保管装置の方向に上部から底部へ、ケーブルに力の影響も及ぼす。ガイド要素は、短いケーブルまたはワイヤの場合、横方向の動きを減衰させることというよりも、むしろケーブル片またはケーブル先端が、収集槽を越えて横方向に逸れるのを防止することが、重要である。ガイド要素は、したがって、特に短いケーブルの場合に、特に重要である。
滑動板は、図10aおよび図10bの実施形態では、約80°曲げられた、先端が指形のビームであり、コンベアトラック22の側部にガイド要素50として位置決めされている(図11の断面図を参照)。ビームは、ケーブル80の横方向の蛇行運動を減衰させるために、コンベアトラック22を越えて、コンベアトラック22の上方の、少なくとも放出デバイス60の作業高さまで、突出していることが好ましい。
コンベアトラック22の平面上で、ビームとコンベアトラックとの間の距離は、好ましくは、20から50mm、好ましくは30から40mmである。ガイド要素50が離れて配置されていることにより、ケーブル80は、曲がることができ、これが、コンベアトラック22から収集槽241内へケーブルが滑り落ちるのに有利であることは、好都合である。
ガイド要素50は、図11に示されているように、ベルトコンベアの上面に対して90°未満の角度β(たとえば、50°~80°、好ましくは55°~75°、特に57°)をなすことが好ましい。ビームは、さらに、滑動板の平面上で、好ましくは20°~30°の角度をなすことができる(図11には図示せず)。かかる角度は、コンベアトラック22から収集槽241内へケーブルが滑り落ちるのに有利である。ベルトコンベア21の搬送速度は、ケーブル80の処理機からの供給速度よりも、約10%速く設定することが好ましい。これにより、ケーブルが、放出デバイス60の把持器によって適所に保持されている限り、ケーブルに永続的な、摩擦が誘起する引っ張りが生じる。ケーブル80は、放出デバイス60が放出位置(搬送方向に対して10°~20°)にある状態で、ガイド要素の周囲で曲がるので、これにより、ケーブルに力がかかる。ガイド要素50の傾斜により、ケーブル80には、落下方向の下向きの力成分が作用する。ケーブルは、これにより、ベルトコンベアから落下方向に、ケーブル自体を下ろそうとする。本発明によれば、この実施形態は、ベルトコンベアが搬送しており、ケーブルが、把持器に保持され、ガイド要素50の周囲で曲がる限り、ベルトコンベア上での、ケーブルのどんな横方向の傾斜/変位も必要としないので、好都合である。
コンベアトラック22に面するガイド要素の側面は、丸みを帯びた形状であることが好ましい。これにより、蛇行運動を減衰させる際に、ケーブルが損傷すること、または材料に応力が加わることが防止されるので、好都合である。
ユーザが、ケーブルが適切に下ろされること、およびユーザ自身がケーブルパラメータに応じた変位を忘れないことを、確実にするために、センサデバイス52を用いて、ガイド要素50またはガイド要素上に配置された検出要素501(たとえば、磁石)の位置を検出すること、および/または駆動デバイス51を用いて、ガイド要素50の移動を能動的に駆動することは、好都合であり、両方ともが、ケーブルスタッカ20の制御デバイス29、99またはケーブル処理デバイス90に、電気的に接続されている。別法として、検出要素が、駆動デバイス、好ましくは空気圧シリンダのシリンダピストンに一体化されてもよい。
補足的な実施形態(図示せず)では、この駆動デバイス51は、電気駆動軸として設計され、センサデバイス52は、ロータリーエンコーダまたはアブソリュート型エンコーダとして設計されている。したがって、ガイド要素50の位置は、能動的に、実際には連続的に、または何カ所の位置でも、調整することができる。
別の実施形態(図示せず)では、駆動デバイスが省略され、センサデバイスは、第1のガイド要素の位置に関する、少なくとも1つの2値センサで構成される。この位置が、現在処理されているケーブル長さと適合しない場合、ケーブルスタッカもしくはケーブルスタッカの駆動デバイス、またはケーブル処理デバイスもしくはケーブル処理デバイスの駆動デバイスが停止し、ユーザへ、ガイド要素を正しい位置に移動させる必要があることを通知する。
拡張された実施形態(図示せず)では、複数のセンサまたはアブソリュート型エンコーダが設置され、やはり駆動デバイスを省略することができる。
図10aまたは図10bにはそれぞれ、2つの位置に接近できる、能動的に駆動可能な実施形態が、模式的に描かれている。駆動デバイス51は、空気圧シリンダとして設計されており、このケーブルスタッカ20gの他のほとんどの空気圧シリンダと同じ一組の弁322に、ホース323を介して接続されている。センサデバイス52は、2つの2値センサまたはリミットスイッチで構成され、それぞれの端部の位置で、信号を送信するように配置されている。ガイド要素50のエリアにおける配置が、ここに図示されている。
別法として、センサデバイス52も、図3で駆動デバイス32aについて示されたように、空気圧シリンダのエリアで一体化することができる。加えて、一組の弁322およびセンサデバイス52は、制御ケーブル332を介して、制御デバイス29、99(図示せず)に電気的に接続されている。
ガイド要素50の、保護カバー25への一体化の代替として、ガイド要素が、ケーブルスタッカの別の要素に取り付けられてもよい。ケーブルスタッカごとに、複数のガイド要素を使用することも可能である。
ケーブルスタッカ上でケーブル80を滞りなく搬送する方法は、図10aおよび図10bによるケーブルスタッカ20gの例を使用して示され、少なくとも以下のステップを含むものとする。
a)第1のガイド要素50を、第1の位置に移動させるステップであって、第1の位置が、運搬されるべきケーブル80の長さに適合する、移動させるステップ、
b)センサ装置52を使用して、第1のガイド要素50の第1の位置を確認するステップ、
c)制御データを、制御デバイス29、99に転送するステップ、
d)第1のベルトコンベア上で、ケーブルを搬送するステップ。
ステップa)の前に、ケーブルの少なくとも1つのケーブルのパラメータを、たとえば制御デバイス29、99に記憶されているデータベースから、選択することができる。制御デバイス29または中央制御システム99は、ケーブルパラメータを交換するために、データベースに接続されている。第1のガイド要素50の第1の位置への移動(ステップa)は、駆動デバイス51を用いて実行される。
本発明のさらなる実施形態は、追加のテーブル状の収納板243を備え、収納板は、任意選択で、収集槽241の縁部に取り付けることができ、特に、下ろされるべきケーブル80およびワイヤ80が短い場合に、収集槽241の自由収集エリアで跳ねるのを防止するために、収集槽からほぼ水平に突出している。適用可能な場合には、短いケーブルを収納板243上に直接置き、次いで収納板から収集槽241内へ、内側に落とすこともできる。
本発明によるケーブルスタッカ20は、ケーブル80を搬送方向(X)に沿って搬送するためのベルトコンベア21と、ケーブルをベルトコンベアの側部にある収集槽241内に落とすための放出デバイス60とを備え、放出デバイスは、搬送方向に対して横方向に揃えられ、ベルトコンベアとほぼ垂直に揃えられた、軸を中心にして回転可能に配置されており、この軸は、ベルトコンベアの上で位置決めされている(図1参照)。収集槽のエリアには、搬送方向Xに沿って長手方向に位置決めできる、ガイド要素50が配置されている。ガイド要素の位置決め範囲は、この軸の前方の、搬送方向の第1の位置から、この軸の後方の、搬送方向の第2の位置まで延びている。
一実施形態では、放出デバイスは、半径を有する旋回アームを備え、ガイド要素の位置決めエリアは、半径の少なくとも40%、好ましくは少なくとも50%である。
さらなる実施形態では、ガイド要素の位置決めエリアは、ケーブル搬送方向(X)における、軸の前方2/3、および軸の後方1/3まで延びている。
さらなる実施形態では、第2の位置が、この軸からかなり後方にあるので、放出デバイス60が120°(ケーブル処理ステーション70の方向に)回転するときに、放出デバイスまたは放出デバイス80の把持器のなす角度が、少なくとも90°、好ましくは少なくとも100°となる。これによる好都合な効果は、ケーブルが長い場合、ケーブル80が、ガイド要素50の周囲での放出デバイス60の回転によって、ベルトコンベア21から引き出されることなく、ケーブルを下ろすのを阻止するか、または下ろすのを難しくする、ループが形成されることである。
ケーブル処理機の本発明によるケーブル保管システム600(図13参照)は、ケーブルを、保持し、案内し、保管空間602とケーブル供給方向に隣り合う、作業空間601に落とす、旋回把持器アーム604(放出デバイス60)を備え、ケーブル保管システムは、作業空間を保管空間から分離する、境界縁部603を備える。境界縁部は、ケーブル80が、保管空間602に置かれるよう案内するための、入口ガイドとして機能する。境界縁部603、または入口ガイドは、移動可能に配置されている。境界縁部は、このようにして、作業空間と保管空間との空間的関係を、相対的なものにする。
ケーブル保管システム600の一実施形態では、保管空間602は、(互いに整列した)2つの側部の境界を備え、ケーブル80は、動作状態において、側部の境界間を、ケーブル供給方向に案内される。第1の側部の境界は、移動不能に配置され、作業空間601内に延びている。第2の側部の境界は、境界縁部603を含み、移動可能に配置されている。
ケーブル保管システム600の一実施形態では、作業空間601および保管空間602は、水平方向に隣り合って配置され、境界縁部603または入口ガイドは、鉛直線に対して斜めに、好ましくは50°~80°、さらに好ましくは55°~75°、特に57°の角度で傾斜している。
ケーブルシステム600の一実施形態では、保管空間602のすべての境界縁部603、または作業空間601に対する保管空間全体が、下ろされるべきケーブル80のケーブルパラメータに応じて変位される。
20、20a~g ケーブルスタッカ、21、21a~d ベルトコンベア、211 ベルト、211f 平コンベアベルト、2111 ベルト移送面、2112 ベルト端面、211W 長手方向の側面を備えるベルト(ベルトビード)、212 モジュール式フレーム、213、213a~b 滑車(コンベアローラ)、214 駆動デバイス(電気モータ)、215 横方向ガイド、22 コンベアトラック、221 入口トラック区間、222 出口トラック区間、23 (主)フレーム、231、231a~b ガイドアタッチメント、24 収集エリア、241 収集槽(傾斜槽)、242 駆動装置(241用)、243 収納板、25 保護カバー、29 制御デバイス、30、30a 放出バリアデバイス、31 放出バリア、31a~c 放出バリア、311、311a~c ガイド溝、32、32a~b 駆動デバイス、321、321a~c 空気圧シリンダ、322 (一組の)弁、323 ホース/複数本のホース、33 センサデバイス、331 センサ(31用)、332 制御ケーブル、34 滑り軸受、35 固定デバイス、40、40a カウンタバリア、41、41a 調整機構、411 ネジ、412 ワッシャ、413 長穴、414 調整補助具、50 (第1の)ガイド要素(ガイド板)、501 検出要素(検出エリア)、51 駆動デバイス(50用)、52 センサデバイス(50用)、60 放出デバイス(旋回アーム)、600 ケーブル保管システム、601 作業空間、602 保管空間、603 境界縁部、604 旋回把持器アーム、61 主旋回装置(旋回アーム)、70 ケーブル処理ステーション、71 ケーブル処理ステーション、80 (処理済み)ケーブルまたはワイヤ、線材、光ファイバケーブルなど、90 ケーブル処理デバイス、99 中央制御システム、A 断面、α 傾斜(角度)、β 第1のガイド要素の角度、SY、SZ 隙間、X 80の(コンベア)方向、Y 方向(水平、X方向と交差する)、Y’ 方向(ベルトと平行、X方向と交差する)、Z 方向(垂直)、Z’ 方向(ベルトに対して直交、X方向と交差する)

Claims (21)

  1. ケーブル(80)を搬送方向(X)に沿って搬送するための第1のベルトコンベア(21a)を備えるケーブルスタッカ(20)であって、前記第1のベルトコンベア(21a)が、ベルト(211)を載せるのに適しており、前記第1のベルトコンベア(21a)が配置される主フレーム(23)があり、ケーブル(80)を収集槽(241)内に落下させるための放出デバイス(60)が設けられた、ケーブルスタッカ(20)において、
    前記ベルトコンベア(21a)の側部にある前記収集槽(241)のエリアに、下ろされるべきケーブルの蛇行運動を減衰させるために第1ガイド要素(50)が配置されることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  2. 請求項1に記載のケーブルスタッカ(20)であって、前記ガイド要素(50)は、前記搬送方向(X)に沿って長手方向に位置決めできることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  3. 請求項2に記載のケーブルスタッカ(20)であって、センサデバイス(52)が、前記ガイド要素(50)の第1の位置を判定するための少なくとも1つのセンサを備え、前記センサデバイス(52)が、制御デバイス(29、99)またはケーブル処理デバイス(90)の中央制御システム(99)に電気的に接続されていること、および/または前記ガイド要素(50)を移動させるための駆動デバイス(51)が、前記第1のガイド要素(50)に接続されていることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  4. 請求項3に記載のケーブルスタッカ(20)であって、前記ガイド要素(50)を移動させるための前記駆動デバイス(51)が、前記制御デバイス(29、99)に電気的に接続されているか、またはケーブル処理デバイス(90)の中央制御システム(99)に電気的に接続されていることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  5. 請求項3または4に記載のケーブルスタッカ(20)であって、保護カバー(25)があり、前記第1のガイド要素(50)が、前記保護カバー(25)上に配置され、前記保護カバー(25)が、特に移動可能、好ましくは傾斜可能であり、固定要素、ダンパ要素、および/またはバネ要素を収容していることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のケーブルスタッカ(20)であって、前記ガイド要素(50)が、前記搬送方向(X)に対して横方向に、かつ垂線に対して斜めに配置されていることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  7. 請求項6に記載のケーブルスタッカ(20)であって、前記ガイド要素(50)が、前記ベルトコンベアの上面に対して、90°未満、好ましくは50°~80°、さらに好ましくは55°~75°、特に57°の角度βをなすことを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のケーブルスタッカ(20)であって、前記ガイド要素(50)が、前記ベルトコンベア(21)から離れて配置され、好ましくは、前記ベルトコンベア(21)の平面での、前記ガイド要素(50)と前記ベルトコンベア(21)との間の距離が、20から50mmの間、好ましくは30から40mmの間であることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のケーブルスタッカ(20)であって、コンベアトラック(22)に面する前記ガイド要素(50)の側面が、丸みを帯びた形状であることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のケーブルスタッカ(20)であって、前記ガイド要素(50)が、前記ベルトコンベア(21a)を越えて、前記ベルトコンベア(21a)の上方の、少なくとも前記放出デバイス(60)の作業高さまで突出しており、前記突出が、少なくとも約20mm、最大約60mmの高さであることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のケーブルスタッカ(20)上で、ケーブル(80)を滞りなく移送する方法であって、
    a)少なくとも1つのケーブルパラメータを選択するステップと、
    b)前記第1のガイド要素(50)を、前記搬送方向(X)に沿って、第1の位置に移動させるステップであり、前記第1の位置が、搬送されるべき前記ケーブルのケーブル長さに適合する、移動させるステップと、
    c)前記センサデバイス(52)を使用して、前記第1のガイド要素(50)の前記第1の位置を確認するステップと、
    d)制御データを、前記制御デバイス(29、99)に転送するステップと、
    e)前記第1のベルトコンベア(21a)上で、前記ケーブル(80)を搬送するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、ステップb)における、前記ガイド要素(50)の前記第1の位置への前記移動が、前記駆動デバイス(51)を用いて実行されることを特徴とする方法。
  13. ケーブル(80)を搬送方向(X)に沿って搬送するためのベルトコンベア(21)と、前記ケーブルを把持し、保持し、前記ベルトコンベアの側部にある収集槽(241)内に落下させるための放出デバイス(60)とを備えるケーブルスタッカ(20)であって、前記放出デバイスが、前記搬送方向に対して横方向に、また前記ベルトコンベアに対してほぼ垂直に揃えられた軸を中心にして回転し、前記軸が、前記ベルトコンベアの上で位置決めされており、ガイド要素(50)は、前記収集槽のエリアに配置され、前記搬送方向Xに沿って長手方向に位置決めできることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  14. 請求項13に記載のケーブルスタッカ(20)であって、前記ガイド要素(50)の位置決めエリアが、前記軸の前方の、前記搬送方向の第1の位置から、前記軸の後方の、搬送方向の第2の位置まで延びていることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  15. 請求項14に記載のケーブルスタッカ(20)であって、前記放出デバイスが、半径を有する旋回アームを備え、前記ガイド要素(50)の前記位置決めエリアが、前記半径の少なくとも40%、好ましくは少なくとも50%であることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  16. 請求項14または15に記載のケーブルスタッカ(20)であって、前記ガイド要素の前記位置決めエリアが、前記ケーブル搬送方向(X)における、前記軸の前方2/3、および前記軸の後方1/3にわたり延びていることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  17. 請求項14から16のいずれか1項に記載のケーブルスタッカ(20)であって、前記第2の位置が、前記軸からかなり後方にあるので、前記放出デバイス(60)が前記ガイド要素の傍で回転するときに、前記ケーブル(80)が前記放出デバイス(60)によって案内または保持される角度が、少なくとも90°、好ましくは少なくとも100°となることを特徴とするケーブルスタッカ(20)。
  18. ケーブル(80)を、保持し、案内し、保管空間(602)とケーブル供給方向に隣り合う作業空間(601)に落とすための旋回把持器アーム(604、60)を備えるケーブル処理機のケーブル保管システム(600)であって、前記作業空間を前記保管空間から分離する少なくとも1つの境界縁部(603)を備える、ケーブル保管システム(600)において、前記境界縁部が、前記保管空間に置かれるべき前記ケーブル(80)を案内するための入口ガイドとして使用され、前記境界縁部(603)または前記入口ガイドが、移動可能に配置されていることを特徴とするケーブル保管システム(600)。
  19. 請求項18に記載のケーブル保管システム(600)であって、前記保管空間(602)が、2つの側部の境界を備え、前記ケーブル(80)が、動作状態において、前記側部の境界間を、前記ケーブル供給方向に案内され、前記第1の側部の境界が、移動不能に配置され、前記作業空間(601)内に延び、前記第2の側部の境界が、前記境界縁部(603)を含み、移動可能に配置されていることを特徴とするケーブル保管システム(600)。
  20. 請求項19に記載のケーブル保管システムであって、前記作業空間(601)および保管空間(602)が、水平方向に互いに隣り合って配置され、前記境界縁部(603)または前記入口ガイドが、垂線に対して斜めに、好ましくは50°~80°、さらに好ましくは55°~75°、特に57°の角度で傾斜していることを特徴とするケーブル保管システム。
  21. 請求項18に記載のケーブル保管システムであって、前記保管空間(602)のすべての境界縁部(603)、または前記作業空間(601)に対する前記保管空間全体が、下ろされるべき前記ケーブル(80)のケーブルパラメータに応じて変位されるように配置されていることを特徴とするケーブル保管システム。
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