JP2024090803A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置

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Abstract

【課題】アルコールを含む燃料を扱う場合であっても、サクションフィルタの目詰まり時に燃料ポンプの燃料吸入性能を迅速に回復させることができる燃料供給装置を提供する。
【解決手段】燃料供給装置は、燃料ポンプ3と、サクションフィルタ90と、脱気孔と、排出管と、を備える。燃料ポンプ3は、アルコールを含む燃料が貯留される燃料タンク2内に配置される。サクションフィルタ90は、燃料ポンプ3の燃料吸入口に接続される。脱気孔は、燃料ポンプ3の吸入部内で発生した微小気体を外部に排出する。排出管は、一方の端部が脱気孔と接続され、脱気孔から排出された微小気体を他方の端部の排出口から排出する。サクションフィルタ90は、第1濾過領域92と、第2濾過領域93を備える。第2濾過領域93は、第1濾過領域92の第1濾過表面92sよりも目詰まりの生じにくい第2濾過表面93sを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料供給装置に関するものである。
自動二輪車や四輪車両の燃料供給装置として、燃料ポンプが燃料タンクの内部に設置されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の燃料供給装置は、燃料を吸入して内燃機関に送給する燃料ポンプと、燃料ポンプの燃料吸入口に接続されるサクションフィルタと、備え、燃料ポンプを保持するホルター部が燃料タンクに取り付けられている。サンションフィルタは、微細な樹脂繊維等から成り、全体が板状のブロック形状に形成されている。このサクションフィルタは、燃料ポンプの下方に設けられた燃料吸入口に接続され、燃料ポンプに吸引される燃料中の異物を取り除く(濾過する)。
また、この燃料供給装置は、燃料ポンプの吸入部に脱気孔が設けられ、燃料ポンプの吸入部内で発生した微小気体(ベーパ)を、脱気孔を通して燃料ポンプの外部に排出する。また、燃料供給装置には、脱気孔から排出された微小気体を燃料ポンプの上方側に誘導する排出管が設けられている。排出管は、一方の端部が脱気孔に接続され、他方の端部には排出口が設けられている。脱気孔から排出管に導入された微小気体は、排出口を通して燃料タンク内の上部空間に排出される。この燃料供給装置は、燃料ポンプの吸入部内で発生した微小気体を外部に排出することにより、燃料ポンプの作動効率を高めることができる。
特開2014-190167号公報
ところで、上記の燃料供給装置は、通常のガソリン燃料等を扱う場合には、燃料中に混入しているダストが比較的大きな塊となってサクションフィルタに捕獲される。このため、サクションフィルタを通した燃料の円滑な吸入ができなくなるようなサクションフィルタの目詰まりは生じにくい。
しかし、所定割合以上のアルコールを含む燃料を扱う場合には、燃料中に混入しているダストが大きな塊となりにくく、サクションフィルタの全域が微細なダストによって塞がれる可能性がある。この場合、燃料ポンプの燃料吸入性能が急激に低下し、その燃料吸入性能を速やかに回復させることが難しくなる。
そこで本発明は、アルコールを含む燃料を扱う場合であっても、サクションフィルタの目詰まり時に燃料ポンプの燃料吸入性能を迅速に回復させることができる燃料供給装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る燃料供給装置は、以下の構成を採用した。
即ち、本発明の一態様に係る燃料供給装置は、アルコールを含む燃料が貯留される燃料タンク内に配置され、前記燃料を吸入して内燃機関に送給する燃料ポンプと、前記燃料ポンプの燃料吸入口に接続されるサクションフィルタと、前記燃料ポンプの吸入部内で発生した微小気体を外部に排出する脱気孔と、一方の端部が前記脱気孔と接続され、前記脱気孔から排出された前記微小気体を流通させて上方に設けた他方の端部の排出口から排出可能な排出管と、を備え、前記サクションフィルタは、前記燃料タンク内の前記燃料に接する第1濾過表面を有する第1濾過領域と、前記燃料タンク内の前記燃料に接するとともに、前記第1濾過表面よりも目詰まりの生じにくい第2濾過表面を有する第2濾過領域と、を備えていることを特徴とする。
上記の構成において、経時使用に伴ってサクションフィルタに目詰まりが生じると、脱気孔部分に作用する燃料ポンプの吸引力が増大し、排出管の上部の気体が脱気孔を通して僅かに燃料吸入口に流入するようになる。これにより、燃料吸入口の近傍の負圧が一時的に低下し、今まで目詰まりによって収縮していた第2濾過領域(目詰まりの生じにくい領域)が膨張し、その膨張した第2濾過領域で燃料の吸入が再開される。こうして、サクションフィルタの第2濾過領域で燃料の吸入が再開されると、それを契機としてサクションフィルタの第2濾過領域を含む広範囲が膨張するようになる。この結果、サクションフィルタの広範囲が再生され、サクションフィルタを通した燃料のスムーズな吸入が可能になる。
前記第1濾過領域は、前記燃料ポンプの前記燃料吸入口に接続され、前記第2濾過領域は、前記第1濾過領域の略水平方向の延出端から他方向に屈曲、若しくは、湾曲して延びるようにしても良い。
この場合、サクションフィルタに目詰まりが生じ、排出管の上部の気体が脱気孔を通して燃料吸入口に流入すると、燃料吸入口から遠く目詰まりの生じにくい第2濾過領域で燃料の吸入が再開される。サクションフィルタは、これを契機として広い範囲で膨張し、広い範囲での燃料の吸入が可能となる。第2濾過領域は、気体の流入によって膨張するときに、屈曲、若しくは、湾曲した基部を起点として振れ動く。こうして、第2濾過領域が屈曲、若しくは、湾曲した基部を起点として振れ動くと、第2濾過領域のさらなる膨張と、それに伴う燃料の吸入が促される。
前記第2濾過領域は、前記第1濾過領域の略水平方向の延出端から略鉛直方向の上側に延出することが望ましい。
この場合、第2濾過領域の延出端は、燃料タンク内で異物(ダスト)が滞留しにくい上方側に位置されることになるため、サクションフィルタの目詰まり時に排出管の上部の気体が脱気孔を通して燃料吸入口に流入すると、目詰まりの生じにくい第2濾過領域の上方側から燃料の吸入が確実に再開される。
第2濾過表面は、前記第1濾過表面よりも目の粗さが粗いものであっても良い。
この場合、サクションフィルタの目詰まり時に排出管の上部の気体が脱気孔を通して燃料吸入口に流入すると、目の粗さの粗い第2濾過領域から燃料の吸入が再開される。サクションフィルタは、これを契機として広い範囲で膨張し、広い範囲での燃料吸入が可能となる。
本発明に係る燃料供給装置は、サクションフィルタの目詰まりが生じたときに、排出管と脱気孔を通して排出管の上部の気体が燃料吸入口に僅かに流入し、サクションフィルタの目詰まりの生じにくい第2濾過領域が膨張する。これにより、第2濾過領域での燃料の吸入が再開し、第2濾過領域での燃料の吸入を契機として、サクションフィルタの広い範囲での燃料の吸入が再開する。
したがって、本発明に係る燃料供給装置を採用した場合には、アルコールを含む燃料を扱う場合であっても、サクションフィルタの目詰まり時に燃料ポンプの燃料吸入性能を迅速に回復させることができる。
実施形態の燃料供給装置の斜視図。 図1のII-II線に沿う断面図。 図1のIII-III線に沿う断面図。 図1のIV-IV線に沿う断面図。 実施形態のキャップフィルターの斜視図。 実施形態の脱気排出路の説明図。 実施形態のサクションフィルタの斜視図。
以下、実施形態の燃料供給装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の燃料供給装置1の斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿う断面図であり、図3は、図1のIII-III線に沿う断面図である。また、図4は、図1のIV-IV線に沿う断面図である。
本実施形態の燃料供給装置1は、自動二輪車や四輪車両の駆動源等として用いられる内燃機関に燃料を供給するものである。
図1に示すように、本実施形態の燃料供給装置1はいわゆる上付けタイプの燃料供給装置1である。燃料供給装置1は、図2に示すように、燃料タンク2の上壁2bに形成されている開口2aから挿入され、燃料タンク2の上壁2bに取り付けられている。燃料タンク2の主要な部分は、燃料タンク2内の燃料に浸漬される。燃料タンク2内には、所定割合以上のアルコールを含む燃料が貯留される。燃料タンク2に貯留された燃料は、本実施形態の燃料供給装置1によって図示しない内燃機関に供給される。
燃料供給装置1は、燃料タンク2内に配置される燃料ポンプ3と、燃料タンク2の上壁2bに取り付けられて燃料ポンプ3を支持するホルダ部4と、燃料ポンプ3の吸入側、すなわち下側に配設されたサクションフィルタ90と、燃料ポンプ3の吸入部内で発生した微細気体(ベーパ)を排出する脱気孔27(図3参照)と連通する排出管60と、を備えている。以下、燃料供給装置1の各構成部品について説明する。
(燃料ポンプ)
燃料ポンプ3は、全体形状が略円柱形状に形成されている。燃料ポンプ3は、上部側に配設されたモータ部30と、下部側に配設されたポンプ部40と、を備えている。なお、以下では、燃料ポンプ3の中心の軸線を中心軸Oとして説明する。また、以下では、燃料ポンプ3の中心軸Oに沿う方向を単に軸方向といい、燃料ポンプ3の周方向を単に周方向ということがある。
(モータ部)
モータ部30には、例えば、ブラシ(不図示)付きの直流モータが使用される。モータ部30の中央には出力軸30bが配置されている。
モータ部30の上側には、ブラシと電気的に接合する一対のモータ端子(不図示)が設けられている。一対のモータ端子には、ハーネス6が接続されている。ハーネス6は、外部電源(不図示)とモータ部30とを電気的に接続する。モータ部30には、ハーネス6を通して、外部電源から電力が供給される。
また、モータ部30の上側には、アウトレットカバー8が設けられている。アウトレットカバー8には、ポンプ部40から送給された燃料を吐出する吐出ポート31と、この吐出ポート31と連通するチェックバルブ74と、が設けられている。チェックバルブ74は、吐出ポート31から吐出された燃料の逆流を防止するためのものである。また、アウトレットカバー8の下部側の外周には、後述するハウジングケース20をカシメるための段部30cが形成されている。
(ポンプ部)
ポンプ部40は、インペラ47を有する非容積型のポンプが用いられている。ポンプ部40は、インペラ47と、インペラ47の外側を覆うポンプケース45と、を備えている。
インペラ47は、例えば樹脂からなる略円板状に形成された部材であって、モータ部30の出力軸30bに相対回転不能に連結されている。インペラ47には、外周側に複数の羽根部(不図示)が形成されている。これらの複数の羽根部の間は、インペラ47の肉厚方向に貫通している。インペラ47は、モータ部30の動力によって回転駆動されると、吸引された燃料をインペラ47の下側から上側に向かって圧送する。
ポンプケース45は、下壁の外周寄り部分に燃料吸入管41(燃料吸入口)が下方に向けて突設されている。燃料吸入管41は、ポンプケース45内のインペラ47の下方に(吸入部)に臨む位置に連通している。ポンプケース45の内部には、燃料吸入管41を通して燃料が汲み上げられる。
ポンプケース45の底壁には、その底壁を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔(不図示)が形成されている。この貫通孔は、後述するロワーカップ25の底壁25bを貫通する脱気孔27と連通している。これにより、ポンプ部40内で発生した微小気体(ベーパ)は、ポンプケース45の貫通孔およびロワーカップ25の脱気孔27を介して、ポンプ部40の外部に排出可能となっている。
なお、脱気孔27は、ポンプケース45の貫通孔を通して燃料ポンプ3の吸入部に連通している。
モータ部30およびポンプ部40は、ハウジングケース20により覆われている。ハウジングケース20は、鉄等からなる略円筒状の部材であり、例えばシームレス管を切断することにより形成される。ハウジングケース20の上側端部はカシメ部22となっており、モータ部30に形成された段部30cに対してカシメられている。また、ハウジングケース20の下側端部には、径方向内側に向かって屈曲する鍔部21が設けられている。鍔部21は、ポンプケース45の下端外周に形成された段差部42aに係止されている。
(ホルダ部)
上述のように構成された燃料ポンプ3は、ホルダ部4により保持されている。ホルダ部4は、燃料タンク2の上壁2bに固定されるフランジユニット9と、フランジユニット9の下方に設けられ燃料ポンプ3を内包するアッパーカップ10と、このアッパーカップ10に取り付けられ、燃料ポンプ3の下部を覆いつつ、燃料ポンプ3を支持する有底筒状のロワーカップ25と、を備えている。
(フランジユニット)
フランジユニット9は、樹脂製の略円板状のフランジ部11を有している。フランジ部11には、燃料タンク2の開口2aに対応する部位に、下方に向かって環状壁部13が立設されている。フランジ部11は、燃料タンク2の上壁2bに形成された開口2aに外側(上側)から環状壁部13が挿入される。フランジ部11は、この状態で環状壁部13の外周面と燃料タンク2の開口2aとが位置決めされ、その状態で燃料タンク2の上壁2bに取り付けられている。これにより、フランジユニット9の上面は、燃料タンク2の外部に露出した状態とされている。
フランジユニット9には、燃料ポンプ3の吐出ポート31と連通する燃料取出管12が設けられている。吐出ポート31から吐出された燃料は、燃料取出管12を通して内燃機関へと圧送される。また、フランジユニット9の内部には、燃料取出管12の内部の通路に連通するプレッシャレギュレータ76が収容されている。プレッシャレギュレータ76は、燃料取出管12から内燃機関に圧送される燃料の圧力を調整する。
フランジユニット9の上部には、コネクタ9aが設けられている。コネクタ9aには、外部電源に接続された外部コネクタ(不図示)が接続される。また、コネクタ9aは、燃料ポンプ3のモータ部30に対して電気的に接続されている。モータ部30は、コネクタ9aを通して供給される電力を受けて回転駆動する。
また、フランジ部11の外周の環状壁部13の下面の一部には、下方に向かって開口する凹部14が形成されている。凹部14は、環状壁部13とアッパーカップ10の外周面とに囲まれて形成されている。なお、環状壁部13とアッパーカップ10の間の凹部14の内側には、後述する排出管60の端部60b(図3参照)が配置されている。
(アッパーカップ)
アッパーカップ10は、例えば樹脂等により形成された筒状の部材であり、燃料ポンプ3の外周面を覆うように設けられている。本実施形態では、アッパーカップ10は、フランジユニット9と一体に形成されている。ただし、アッパーカップ10は、フランジユニット9と別体部品として形成し、フランジユニット9に対して溶着等によって固定するようにしても良い。アッパーカップ10の下端には開口部10aが設けられている。アッパーカップ10の内側には、開口部10aを通して燃料ポンプ3が挿入される。アッパーカップ10の周壁10bは、フランジユニット9の下面から燃料ポンプ3の軸方向略中央に至るまで延出している。
図1に示すように、アッパーカップ10には、開口部10aの周縁から軸方向に沿って下方に延出する複数の係合片17が形成されている。係合片17は、先端が拡径する方向に向かって弾性変形可能に形成されている。係合片17には係合孔19が形成されている。係合孔19は、ロワーカップ25の外周面に突設された係合凸部18と係合可能とされている。アッパーカップ10とロワーカップ25は、係合片17の係合孔19を係合凸部18に係合することにより、軸方向と周方向とに位置決めされる。
(ロワーカップ)
ロワーカップ25は、上方側が開口する有底筒状に形成されている。ロワーカップ25は、燃料ポンプ3の吸入側に配設されている。ロワーカップ25の周壁25aには、径方向外側に向かって突出する上記の係合凸部18が形成されている。係合凸部18は、上述のようにアッパーカップ10側の対応する係合孔19に係合される。アッパーカップ10とロワーカップ25は、係合凸部18にアッパーカップ10の係合片17がスナップフィットすることによって一体化される。そして、燃料ポンプ3は、こうして一体化されるアッパーカップ10とロワーカップ25の内側空間に収容されている。
ロワーカップ25の下部寄りの外側面には、液面検出器(不図示)を取り付けるための取付部26が延設されている。液面検出器は、燃料タンク2内の燃料内で浮揚して燃料の液面高さを検出する。
図2に示すように、ロワーカップ25の底壁25bには、燃料ポンプ3の燃料吸入管41と同軸に接続筒部25dが設けられている。接続筒部25dは、ロワーカップ25の底壁25bから下方に突出し、その内周面には、燃料ポンプ3の燃料吸入管41が嵌入されている。また、接続筒部25dには、サクションフィルタ90のフィルタ配管38が接続されている。サクションフィルタ90の詳細構造については後に詳述する。
(脱気孔)
図3に示すように、ロワーカップ25の底壁25bには、ロワーカップ25の底壁25bを厚さ方向に貫通する脱気孔27が形成されている。この脱気孔27は、燃料ポンプ3内で発生した微細気体(ベーパ)を、ポンプ部40の外部に排出するためのものである。脱気孔27は、中心軸Oと直交する断面形状(すなわち脱気孔27の開口形状)が略円形状に形成されている。
(排出管)
排出管60は、図3に示すように、下方に配置された一方の端部60aが脱気孔27と接続され、脱気孔27から排出された微細気体を通流させて上方に配置された他方の端部60bの排出口61から排出可能に構成されている。排出管60は、排出管本体部62と、キャップフィルター63と、を備えている。
排出管本体部62は、ロワーカップ25の底壁25bおよび周壁25aに沿って、中心軸Oを含む断面視で略L字形状に形成されている。排出管本体部62はロワーカップ25と一体に形成されている。排出管本体部62のうち、アッパーカップ10の周壁10bの下端よりも下方側の領域は、ロワーカップ25の底壁25bおよび周壁25aに密着して設けられている。
また、排出管本体部62のうち、アッパーカップ10の周壁10bに対応する領域は、燃料ポンプ3の外周面から、アッパーカップ10の周壁10bの厚さ以上の距離だけ離間して設けられている。これにより、アッパーカップ10とロワーカップ25とを係合したとき、燃料ポンプ3の外周面と排出管本体部62との間に、アッパーカップ10の周壁10bが配置される。したがって、アッパーカップ10の周壁10bと排出管本体部62との干渉を回避しつつ、アッパーカップ10とロワーカップ25とを確実に係合することができる。
図4は、図1のIV-IV線に沿う断面図である。
図4に示すように、排出管本体部62は、周方向に幅広に形成されている。排出管本体部62の中心軸Oと直交する断面形状(すなわち排出管本体部62の開口形状)は、略扇形状に形成されている。排出管本体部62の開口面積は、略円形状の開口形状を有する脱気孔27の開口面積よりも、十分に大きく設定される。これにより、排出管60の内部が燃料で充たされている状態であっても、脱気孔27から排出された微細気体が排出管60の内部を容易に流通できる。
また、排出管本体部62の上方には円筒部62aが設けられている。キャップフィルター63は、この円筒部62aに外嵌されている。
図5は、キャップフィルター63の斜視図である。
キャップフィルター63は、例えば樹脂等により形成された円筒体の外周面63cの一部を径方向に抜いて窓部63dを設け、この窓部63dに、例えばメッシュ状のナイロン布等、燃料を濾過可能な多孔部材63eを設けることで形成されている。キャップフィルター63を軸方向から見たときの開口面積は、脱気孔27の開口面積よりも十分に大きくなるように設定される。
図3に示すように、キャップフィルター63の上端部63aは、排出管60の他方の端部60bに相当する。また、キャップフィルター63の上端部63aの開口は、排出管60の排出口61に相当する。
キャップフィルター63の内径は、排出管本体部62の円筒部62aの外径よりも若干小さくなるように設定されている。これにより、キャップフィルター63の下端部63bを排出管本体部62の円筒部62aに外嵌して、排出管本体部62の円筒部62aにキャップフィルター63を固定できる。
排出管60の他方の端部60b(本実施形態では、キャップフィルター63の上端部63a)は、アッパーカップ10と環状壁部13との間の凹部14内に配置される。そして、排出管60の他方の端部60bは、フランジ部11とアッパーカップ10と環状壁部13とにより覆われるとともに、排出口61が脱気孔27よりも上方であってフランジ部11近傍に配置される。このように、フランジユニット9は、フランジ部11とアッパーカップ10と環状壁部13とにより排出管60の排出口61を覆う(取り囲む)ことで、燃料内の異物が燃料ポンプ3内に進入するのを抑制する異物侵入抑制手段65を形成している。
また、排出管60の他方の端部60bの外周面と、アッパーカップ10および環状壁部13との間には間隙が設けられている。この隙間は、排出管60の排出口61を介して排出管60の内部と連通する脱気排出路64となっている。したがって、脱気孔27から排出された微細気体は、排出管60、排出口61および脱気排出路64を介して、燃料供給装置1の外部に排出可能となっている。
(燃料供給装置の基本機能)
図2に示すように、燃料ポンプ3のモータ部30を駆動させると、出力軸30bが回転し、これに相対回転不能に連結されているインペラ47が回転する。インペラ47が回転することにより、インペラ47とポンプケース45との間で旋回流が発生する。
ポンプ部40は、この旋回流により燃料を昇圧する。そして、ポンプ部40は、燃料タンク2内の燃料がサクションフィルタ90を介して濾過された状態で燃料吸入管41(燃料吸入口)から燃料を吸入する。
図6は、脱気排出路64の説明図である。なお、図6中の一点鎖線は、燃料が十分に満たされたいわゆる満タン状態時(またはこれに近い状態)における燃料の液面S1を示し、図6中の二点鎖線は、燃料が所定量消費されて環状壁部13の下端縁部よりも下方になったときの燃料の液面S2を示している。また、図6中の矢印Vは微細気体の流通を示し、矢印Fは燃料の液面S1時における燃料の流通を示している。
ポンプ部40(図3参照)の吸入部で発生した微細気体は、脱気孔27からポンプ部40の外部に排出される。図6に示すように、脱気孔27(図3参照)から排出された微細気体は、排出管60の他方の端部60bの外周面と、アッパーカップ10および環状壁部13との間の脱気排出路64を通って、燃料供給装置1の外部に排出される。このとき、脱気排出路64は、排出管60の内部と排出口61を介して連通しているので、異物侵入抑制手段65やキャップフィルター63等が抵抗となることなく良好に微細気体が排出される。
また、図3に示すように、燃料供給装置1の動作時において、仮にサクションフィルタ90に目詰まりが発生した場合、燃料供給装置1は、排出管60の他方の端部60bの排出口61から脱気孔27を介し、燃料ポンプ3内に向かって吸引力が作用する。
ここで、例えば、燃料タンク2内の燃料が満タン状態(図6における液面S1の状態)であって、サクションフィルタ90に目詰まりが発生している場合には、排出管60を通して燃料が吸引されることとなる。しかし、排出管60の排出口61は、フランジ部11とアッパーカップ10と環状壁部13とにより覆われているので、燃料はフランジ部11とアッパーカップ10と環状壁部13とを迂回しつつ、キャップフィルター63に設けられた多孔部材63eを介して吸引される(図6における矢印F参照)。これにより、燃料が排出管60の排出口61から吸引される際の経路が長くなるとともに、多孔部材63eにより燃料が濾過されるので、燃料中の異物の侵入が抑制される。すなわち、フランジユニット9は、フランジ部11とアッパーカップ10と環状壁部13とにより排出管60の排出口61を覆うことで、燃料内の異物が燃料ポンプ3内に進入するのを抑制する異物侵入抑制手段65を形成している。
また、このときアッパーカップ10と環状壁部13との間の凹部14に微細空気が滞留している場合には、その凹部14内の空気が燃料ポンプ3側に僅かに吸引されることがある。
さらに、例えば、燃料タンク2内の燃料が所定量消費され、燃料の液面が環状壁部13の下端縁部よりも下方に位置する状態(図6における液面S2の状態)では、脱気排出路64は、燃料の液面S2(図6参照)によって閉塞されておらず、燃料タンク2内の空気が通流し易い状態となっている。したがって、燃料の液面が環状壁部13の下端縁部よりも下方に位置する状態(図6における液面S2の状態)であって、サクションフィルタ90に目詰まりが発生している場合には、燃料タンク2内の空気が燃料ポンプ3側に僅かに吸引されることがある。
(サクションフィルタ)
図7は、サクションフィルタ90の斜視図である。
サクションフィルタ90は、フィルタ本体91と、フィルタ本体91の一部に接続されたフィルタ配管38と、を備えている。フィルタ本体91は、略水平に延在する平板状の第1濾過領域92と、第1濾過領域92の延出端(一辺)から略鉛直方向の上方側に向かって延出する平板状の第2濾過領域93と、備えている。フィルタ本体91は、数um~数十umの直径の樹脂繊維を纏めてブロック状に形成されている。なお、ブロック状の樹脂繊維の内部には、形状を維持するために適宜芯材94a,94b,94cが埋設されている。
なお、本実施形態では、樹脂繊維によってフィルタ本体91の主要部が構成されているが、フィルタ本体91の構成はこれに限定されない。フィルタ本体91は、燃料中の異物を除去し得るものであれば、例えば、多孔質材等であっても良い。
フィルタ本体91の第1濾過領域92は、長手方向の一端側が丸みを帯びた略長方形状の平面視形状に形成されている。第1濾過領域92の長手方向の一側寄りの上面にはフィルタ配管38が突設されている。フィルタ配管38の基端部は、第1濾過領域92の樹脂繊維のブロック内に埋設された芯材94aに連結されている。フィルタ配管38の先端部は、ロワーカップ25の下端の接続筒部25dに対して接続可能されている。フィルタ配管38は、先端部を接続筒部25dに接続することにより、フィルタ本体91の樹脂繊維のブロックの内部とポンプ部40の燃料吸入管41とを連通させることができる。
本実施形態の場合、フィルタ配管38がロワーカップ25の接続筒部25dに接続されると、図2に示すように、第1濾過領域92のフィルタ配管38との接続部が下方側になるように、第1濾過領域92が長手方向について若干傾斜する。
フィルタ本体91の第2濾過領域93は、上辺に対して下辺が短い略台形状の正面視形状に形成されている。第2濾過領域93の下辺は、第1濾過領域92の一の長辺のうちの、フィルタ配管38との接続部と離間する側に偏った位置(フィルタ配管38との接続部から離間した位置)に配置されている。
ここで、フィルタ配管38がロワーカップ25の接続筒部25dに接続された状態では、第1濾過領域92が上述のようにフィルタ配管38との接続部が下方側になるように若干傾斜するため、第2濾過領域93の下辺は、第1濾過領域92のフィルタ配管38との接続部よりも上位位置となる。
本実施形態の場合、第1濾過領域92と第2濾過領域93は、ほぼ同じ内部構造(繊維構造)とされ、燃料タンク2内の燃料に接する濾過表面もほぼ同じ目の粗さとされている。なお、以下では、第1濾過領域92の濾過表面を第1濾過表面92sといい、第2濾過領域93の濾過表面を第2濾過表面という。
本実施形態のフィルタ本体91は、第1濾過表面92sを有する第1濾過領域92が略水平に延在し、第2濾過表面93sを有する第2濾過領域93が第1濾過領域92の延出端から略鉛直方向の上側に延出している。このため、第1濾過領域92の長手方向に沿う座標で見たときに、同じ座標位置では、フィルタ配管38(燃料吸入口)からの経路離間(燃料が流通する距離)は、第2濾過領域93側の各部の経路距離の方が第1濾過領域92側の対応する各部の経路距離よりも遠くなる。このため、第2濾過表面93sは、第1濾過表面92sよりも目詰まりが生じにくい。
また、本実施形態のフィルタ本体91は、第2濾過領域93が第1濾過領域92の延出端から略鉛直方向の上側に屈曲して延びている。ここで、燃料タンク2内の燃料中の異物は燃料の下方側に滞留する特性があるため、燃料中の異物は燃料タンク2内の上方側ほど滞留量が少なくなる。このため、この観点からも鉛直方向の上方側に位置される第2濾過表面93sは、第1濾過表面92sよりも目詰まりが生じにくい。
なお、第2濾過領域93は、第1濾過領域92の延出端から略鉛直方向の上側に湾曲して延びていても良い。
(サクションフィルタに目詰まりが生じたときの挙動)
経時使用に伴ってサクションフィルタ90(フィルタ本体91)の全域に目詰まりが生じると、燃料ポンプ3の脱気孔27部分に作用する吸引力が増大し、排出管60の上部に存在する気体が脱気孔27を通して僅かに燃料吸入口(燃料吸入管41)に流入するようになる。これにより、燃料吸入口(燃料吸入管41)の近傍の負圧が一時的に低下し、今まで目詰まりによって収縮していたサクションフィルタ90の第2濾過領域93(目詰まりの生じにくい領域)の一部が一時的に膨張し、その膨張した第2濾過領域93で燃料の吸入が再開される。
こうして、サクションフィルタ90の第2濾過領域93で燃料の吸入が再開されると、それを契機としてサクションフィルタ90の第2濾過領域93を含む広範囲が膨張するようになる。この結果、サクションフィルタ90の広範囲が再生され、サクションフィルタ90を通した燃料のスムーズな吸入が可能になる。
ここで、サクションフィルタ90の全域に目詰まりが生じた場合には、上述のような排出管60と脱気孔27を通した僅かな気体の流入を契機してサクションフィルタ90の広範囲が再生される。しかし、サクションフィルタ90の再生が不十分である場合には、再びサクションフィルタ90全体に目詰まりが生じ、排出管60と脱気孔27を通した気体の流入によるサクションフィルタ90の再生が行われる。そして、このサクションフィルタ90の目詰まりとその再生が繰り返されると、燃料ポンプ3から内燃機関への燃料の供給が不安定になり、内燃機関の作動音等が変化する。この結果、車両を運転する運転者は、その内燃機関の作動音等を基にしてサクションフィルタ90の交換時期を早期に知ることが可能になる。
(実施形態の効果)
以上のように、本実施形態の燃料供給装置1は、サクションフィルタ90が、第1濾過表面92sを有する第1濾過領域92と、第1濾過表面92sよりも目詰まりの生じにくい第2濾過表面93sを有する第2濾過領域93と、を備えている。このため、サクションフィルタ90の全域に目詰まりが生じたときに、排出管60と脱気孔27を通して排出管60の上部の気体が燃料吸入口(燃料吸入管41)に僅かに流入し、サクションフィルタ90の目詰まりの生じにくい第2濾過領域93が膨張する。これにより、第2濾過領域93での燃料の吸入が再開し、この第2濾過領域93での燃料の吸入を契機として、サクションフィルタ90の広い範囲での燃料の吸入を再開させることが可能になる。
したがって、本実施形態の燃料供給装置1を採用した場合には、アルコールを含む燃料を扱う場合であっても、サクションフィルタ90の目詰まり時に燃料ポンプ3の燃料吸入性能を迅速に回復させることができる。
これにより、本実施形態の燃料供給装置1を採用した場合には、サクションフィルタ90の目詰まりに迅速に対応することができるため、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」および目標13「気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる」に貢献することができる。
また、本実施形態の燃料供給装置1は、サクションフィルタ90の第1濾過領域92が燃料ポンプ3の燃料吸入口(燃料吸入管41)に接続され、サクションフィルタ90の第2濾過領域93が第1濾過領域92の略水平方向の延出端から他方向に屈曲、若しくは、湾曲して延びている。このため、サクションフィルタ90の目詰まり時に、脱気孔27を通して気体が燃料吸入口(燃料吸入管41)に流入して第2濾過領域93が膨張するときに、第2濾過領域93が屈曲、若しくは、湾曲した基部を起点として振れ動くようになる。したがって、本構成を採用した場合には、第2濾過領域93のさらなる膨張と、それに伴う燃料のスムーズな吸入を促進することができる。
さらに、本実施形態の燃料供給装置1は、サクションフィルタ90の第2濾過領域93が第1濾過領域92の略水平方向の延出端から略鉛直方向の上側に延出している。このため、燃料タンク2内で異物が滞留しにくい鉛直方向の上方側に第2濾過領域93の延出端が位置されることになる。したがって、サクションフィルタ90の目詰まり時に排出管60の上部の気体が脱気孔27を通して燃料吸入口(燃料吸入管41)に流入したときには、目詰まりのより生じにくい第2濾過領域93の上方側から燃料の吸入を確実に再開させることができる。
(他の実施形態1)
上記の実施形態では、サクションフィルタ90の全域の表面(第1濾過表面92sおよび第2濾過表面93s)がほぼ同じ目の粗さとなっていたが、フィルタ本体91の形状を上記の実施形態と同じにしたまま、第2濾過表面93sの目の粗さを第1濾過表面92sの目の粗さよりも粗く設定するようにしても良い。
この場合、第2濾過領域93の第2濾過表面93sが、第1濾過領域92の第1濾過表面92sに比較してより目詰まりしにくくなる。したがって、本実施形態を採用した場合には、サクションフィルタ90の目詰まり時に、第2濾過領域93での燃料の吸入をより確実に再開させることができる。
(他の実施形態2)
他の実施形態1では、サクションフィルタ90の第2濾過領域93が第1濾過領域92の延出端から鉛直上方側に向かって屈曲、若しくは、湾曲した構造を採用しているが、第2濾過表面93sの目の粗さを第1濾過表面92sの目の粗さよりも粗くした場合には、第1濾過領域92と第2濾過領域93を連続した平坦な形状としても良い。
この場合も、サクションフィルタ90の目詰まり時に、第2濾過領域93での燃料の吸入をより確実に再開させることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、サクションフィルタの第2濾過領域が第1濾過領域の略水平方向の延出端から略鉛直方向の上側に延出しているが、第2濾過領域は、第1濾過領域の延出端から鉛直方向の下方や側方に延出するようにしても良い。
また、上記の実施形態では、サクションフィルタの第1濾過領域の延出端に一つの第2濾過領域が連設されているが、第1濾過領域に連設する第2濾過領域の数は一つに限定されない。第2濾過領域は二つ以上であっても良い。
さらに、サクションフィルタの第1濾過領域や第2濾過領域の形状も上記の実施形態に限定されない。第1濾過領域や第2濾過領域は種々の形状のものを採用することができる。また、第2濾過領域は、第1濾過領域の周縁の一部の角部や湾曲部を取り囲むように延設することも可能である。
1…燃料供給装置1、2…燃料タンク、2a…開口、2b…上壁、3…燃料ポンプ、4…ホルダ部、6…ハーネス、8…アウトレットカバー、9…フランジユニット、9a…コネクタ、10…アッパーカップ、10a…開口部、10b…周壁、11…フランジ部、12…燃料取出管、13…環状壁部、14…凹部、17…係合片、18…係合凸部、19…係合孔、21…鍔部、22…カシメ部、25…ロワーカップ、25a…周壁、25d…接続筒部、27…脱気孔、30…モータ部、30b…出力軸、30c…段部、31…吐出ポート、38…フィルタ配管、40…ポンプ部40、41…燃料吸入管(燃料吸入口)、42a…段差部、45…ポンプケース、47…インペラ、60…排出管、60a…一方の端部60a、60b…他方の端部60b、61…排出口、62…排出管本体部、63…キャップフィルター、64…脱気排出路、65…異物侵入抑制手段、74…チェックバルブ、76…プレッシャレギュレータ、90…サクションフィルタ、91…フィルタ本体、92…第1濾過領域、92s…第1濾過表面、93…第2濾過領域、93s…第2濾過表面、O…中心軸

Claims (4)

  1. アルコールを含む燃料が貯留される燃料タンク内に配置され、前記燃料を吸入して内燃機関に送給する燃料ポンプと、
    前記燃料ポンプの燃料吸入口に接続されるサクションフィルタと、
    前記燃料ポンプの吸入部内で発生した微小気体を外部に排出する脱気孔と、
    一方の端部が前記脱気孔と接続され、前記脱気孔から排出された前記微小気体を流通させて上方に設けた他方の端部の排出口から排出可能な排出管と、を備え、
    前記サクションフィルタは、
    前記燃料タンク内の前記燃料に接する第1濾過表面を有する第1濾過領域と、
    前記燃料タンク内の前記燃料に接するとともに、前記第1濾過表面よりも目詰まりの生じにくい第2濾過表面を有する第2濾過領域と、を備えていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記第1濾過領域は、前記燃料ポンプの前記燃料吸入口に接続され、
    前記第2濾過領域は、前記第1濾過領域の略水平方向の延出端から他方向に屈曲、若しくは、湾曲して延びていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記第2濾過領域は、前記第1濾過領域の略水平方向の延出端から略鉛直方向の上側に延出していることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 第2濾過表面は、前記第1濾過表面よりも目の粗さが粗いことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の燃料供給装置。
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