JP2003254200A - 燃料リターン装置 - Google Patents

燃料リターン装置

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JP2003254200A
JP2003254200A JP2002053442A JP2002053442A JP2003254200A JP 2003254200 A JP2003254200 A JP 2003254200A JP 2002053442 A JP2002053442 A JP 2002053442A JP 2002053442 A JP2002053442 A JP 2002053442A JP 2003254200 A JP2003254200 A JP 2003254200A
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JP
Japan
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fuel
discharge port
return device
noise
filter medium
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Application number
JP2002053442A
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Toshihiko Muramatsu
俊彦 村松
Tetsuo Okazono
哲郎 岡薗
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 余剰燃料リターン時における流動騒音を抑制
できる燃料リターン装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 燃料リターン装置1は、燃料圧力調整弁
10と騒音抑制部材11とを備える。燃料圧力調整弁1
0は、燃料ポンプと燃料噴射弁との間に配置される。燃
料圧力調整弁10は、燃料の圧力が所定圧力を超えた場
合に余剰燃料を燃料タンクに戻す吐出口30を持つ。騒
音抑制部材11は、吐出口30および吐出口30から燃
料タンクまでの間のうち少なくとも一方に配置される。
余剰燃料は、騒音抑制部材11通過時に減速される。ま
た、余剰燃料中の気泡が、騒音抑制部材11により細分
化される。このため、流動騒音を抑制することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料リターン装
置、より詳しくは燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を
一定に保つため余剰燃料を燃料タンクに戻す燃料リター
ン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、燃料圧力調整弁は、燃料ポンプと
モジュール化されて燃料タンク内に配置される場合が多
い。図10に、このタイプの燃料圧力調整弁の軸方向断
面図を示す。図に示すように、燃料圧力調整弁500
は、燃料ポンプ501のフィルタケース502の下方に
接続されている。なお、フィルタケース502の内部に
は、フィルタエレメント503が配置されている。
【0003】燃料圧力調整弁500の外殻は、アッパー
ハウジング504とロワーハウジング505とからな
る。アッパーハウジング504は、フィルタケース50
2の下方開口に圧入されている。アッパーハウジング5
04の内周側には、高圧室511が区画されている。ま
た、アッパーハウジング504の内周面からは、縮径方
向に弁座体ホルダ506が突設されている。弁座体ホル
ダ506の下方には、調芯球体507が配置されてい
る。また、調芯球体507の下方には弁座体508が配
置されている。ロワーハウジング505は、アッパーハ
ウジング504の下端縁にかしめ固定されている。ロワ
ーハウジング505の内周側には、低圧室509が区画
されている。
【0004】アッパーハウジング504とロワーハウジ
ング505との間には、ダイヤフラム510が挟装され
ている。このダイヤフラム510により、高圧室511
と低圧室509とが仕切られている。ダイヤフラム51
0の中央には、ブッシュ弁体512が止着されている。
ブッシュ弁体512は、高圧室511と低圧室509と
を連通している。ダイヤフラム510とロワーハウジン
グ505の底壁との間には、スプリング513が介装さ
れている。スプリング513は、ブッシュ弁体512を
弁座体508方向に付勢している。燃料圧力調整弁50
0の外周側下方には、吐出口キャップ514が配置され
ている。吐出口キャップ514は、燃料圧力調整弁50
0の脱落を抑制している。
【0005】燃料タンク(図略)に貯留された燃料は、
まず燃料ポンプ501のポンプ本体(図略)により加圧
される。加圧された燃料は、図中矢印で示すように、フ
ィルタエレメント503を通過する。それから燃料は、
燃料圧力調整弁500で調圧され、図の上方に接続され
た燃料供給配管(図略)を介して、燃料噴射弁に圧送さ
れる。
【0006】燃料圧力調整弁500は、燃料供給配管を
通る燃料の圧力(以下、適宜「燃圧」略称する。)が所
定圧力を超えた場合に開弁する。具体的には、ブッシュ
弁体512が弁座体508から離座し、両部材間に弁隙
間を形成する。圧力超過による余剰燃料は、この弁隙間
を介して、図中矢印で示すように、高圧室511から低
圧室509に流入する。そして、余剰燃料は、吐出口キ
ャップ514から燃料タンク内に流入する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、余剰燃料が
高圧室511から低圧室509に流入すると、余剰燃料
は減圧される。余剰燃料が減圧されると、燃料の沸点以
下に下がる。このため、余剰燃料の一部がベーパ化す
る。したがって、余剰燃料中に気泡が発生する。また、
余剰燃料は、高圧から低圧に移行する際に、圧力エネル
ギが速度エネルギに変換されて、流速が大きくなる。
【0008】気泡を含み流速の大きい余剰燃料は、燃料
タンクに流入する際、燃料タンクの底壁に勢いよく衝突
する。余剰燃料の衝突により、気泡は破裂あるいは飛散
する。この気泡の破裂や飛散に伴い、騒音(以下、「流
動騒音」と称する。)が発生する。
【0009】これに加え、燃料タンクは、車両後部の例
えば後部座席下などに配置されている場合が多い。一
方、エンジンは車両前部のエンジンルームに配置されて
いる場合が多い。すなわち、エンジンに対し、燃料タン
クが離間して配置されている場合が多い。このため、流
動騒音は、エンジン音にマスキングされず、エンジン音
とは別方向から搭乗者に聞こえることになる。したがっ
て、搭乗者には、流動騒音が耳障りとなる。
【0010】本発明の燃料リターン装置は、上記課題に
鑑みて完成されたものである。したがって本発明は、余
剰燃料リターン時における流動騒音を抑制できる燃料リ
ターン装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るため、本発明の燃料リターン装置は、燃料ポンプと燃
料噴射弁との間に配置され、燃料の圧力が所定圧力を超
えた場合に余剰燃料を燃料タンクに戻す吐出口を持つ燃
料圧力調整弁と、吐出口および吐出口から燃料タンクま
での間のうち少なくとも一方に配置され、余剰燃料が流
動する際の流動騒音を抑制する騒音抑制部材と、を備え
てなることを特徴とする。
【0012】つまり、本発明の燃料リターン装置は、余
剰燃料の流動騒音を抑制する騒音抑制部材を持つもので
ある。騒音抑制部材は、吐出口および吐出口から燃料タ
ンクまでの間、の少なくとも一方に配置されている。
【0013】前述したように、余剰燃料は流速が大き
い。余剰燃料が騒音抑制部材を通過すると、余剰燃料が
減速される。このため、余剰燃料が燃料タンクの壁部に
衝突する際の勢いが弱くなる。また、前述したように、
余剰燃料は気泡を含んでいる。余剰燃料が騒音抑制部材
を通過すると、気泡が分断され細分化される。すなわ
ち、気泡が小さくなる。このため、気泡が破裂あるいは
飛散する際の音が小さくなる。本発明の燃料リターン装
置によると、これらの減速効果および気泡細分化効果に
より、流動騒音を抑制することができる。
【0014】(2)好ましくは、騒音抑制部材を騒音抑
制濾材とする構成がよい。騒音抑制濾材は、不織布や織
布からなる。このため、本構成によると、比較的簡単に
騒音抑制部材を作製することができる。したがって、騒
音抑制部材の製造コストを削減することができる。
【0015】(3)好ましくは、騒音抑制部材を多孔プ
レートとする構成がよい。多孔プレートは、複数の孔を
持つ樹脂片や金属片からなる。本構成によると、比較
的、孔径の調整が容易である。したがって、本構成によ
ると、余剰燃料の流速や気泡の大きさなどに、適宜、孔
径を対応させることができる。すなわち、流動騒音の抑
制に効果的な孔径を選択することができる。したがって
本構成によると、より流動騒音を抑制しやすくなる。
【0016】(4)好ましくは、さらに、吐出口と騒音
抑制部材とを囲う吐出口キャップを持つ構成とする方が
よい。吐出口キャップを配置すると、燃料圧力調整弁と
騒音抑制部材とを一体的に配置することができる。この
ため、本構成によると、例えば騒音抑制部材だけを、別
途、燃料を燃料タンクにリターンする配管に配置する場
合と比較して、組み付けが容易になる。また、吐出口キ
ャップを配置すると、吐出口周囲が吐出口キャップおよ
び騒音抑制部材により覆われる。このため、本構成によ
ると、吐出口周囲が遮蔽される。したがって、より流動
騒音を抑制しやすくなる。
【0017】(5)好ましくは、吐出口と騒音抑制部材
とは、屈曲して連通している構成とする方がよい。つま
りこの構成は、吐出口から騒音抑制部材までを曲線的に
連通させるものである。吐出口から騒音抑制部材までが
曲線的に連通していると、流路抵抗が大きくなる。この
大きな流路抵抗により、吐出口から流出した余剰燃料
は、騒音抑制部材に到達するまでに、減速される。この
ため、本構成によると、より流動騒音を抑制しやすくな
る。
【0018】(6)好ましくは、燃料圧力調整弁は、燃
料タンクの上方に配置されており、余剰燃料は、下方に
向かって燃料タンクに戻るようになっており、騒音抑制
部材は、吐出口と燃料タンクとの間に配置されている構
成とする方がよい。
【0019】燃料タンクの上方に燃料圧力調整弁が配置
されていると、余剰燃料は、上方に配置された吐出口か
ら、下方に配置された燃料タンクに流下する。流下する
際に、余剰燃料は重力により加速される。このため、特
に余剰燃料が燃料タンクの壁部に衝突する際の勢いが強
い。すなわち、流動騒音が大きい。この点、本構成は、
吐出口と燃料タンクとの間に騒音抑制部材を配置してい
る。このため本構成によると、元来大きかった流動騒音
を、効果的に抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0021】(1)第一実施形態 本実施形態の燃料リターン装置は、燃料ポンプとモジュ
ール化されている。まず、この燃料ポンプの構成につい
て説明する。図1に燃料ポンプの外観図を示す。燃料ポ
ンプ5は、燃料タンク内に配置されている。燃料ポンプ
5の外殻は、上方からフランジ部材6とケース部材7と
ホルダ部材8とにより形成されている。
【0022】フランジ部材6は、樹脂製であって円板部
60と円筒部61とからなる。円板部60は、燃料タン
クの上壁(図略)から上方に突出して配置されている。
円板部60の上面からは、燃料供給筒62が突設されて
いる。燃料供給筒62は、燃料供給配管(図略)に接続
されている。そして燃料供給配管は、燃料噴射弁に接続
されている。また、円板部60の上面には、外部コネク
タ63が配置されている。円筒部61は、円板部60の
下方に配置されている。円筒部61の外周面には、外部
コネクタ63と上下方向に対向して、内部コネクタ64
が配置されている。
【0023】ケース部材7は、樹脂製であってフィルタ
ケース70とポンプケース71とからなる。ケース部材
7は、フランジ部材6の下方に配置されている。ポンプ
ケース71は円筒状を呈している。ポンプケース71の
内部には、ポンプ本体(図略)が配置されている。ま
た、ポンプケース71の外周面には、液面計72が配置
されている。液面計72は、前記内部コネクタ64と電
気的に接続されている。液面計72は、センサ73とア
ーム74とフロート75とからなる。燃料タンク内に貯
留されている燃料の液量が変わると、フロート75が浮
沈する。このため、アーム74が揺動する。このアーム
74の揺動をセンサ73が検出する。このようにして液
面計72は、燃料の液量変化を検出している。フィルタ
ケース70は、C字筒状を呈している。フィルタケース
70は、ポンプケース71の外周側に配置されている。
フィルタケース70の内部には、フィルタエレメント
(図略)が配置されている。また、フィルタケース70
の下方には、燃料リターン装置1が配置されている。燃
料リターン装置1については後述する。
【0024】ホルダ部材8は、樹脂製であって上方に開
口するカップ状を呈している。ホルダ部材8は、ポンプ
ケース71の下方に配置されている。ホルダ部材8は、
ポンプケース71からポンプ本体が脱落するのを抑制し
ている。ホルダ部材8の下面からは、サクションフィル
タ80が突設されている。サクションフィルタ80は、
ポンプ本体と連通している。また、サクションフィルタ
80は、燃料タンクの底壁90に近接して配置されてい
る。
【0025】次に、本実施形態の燃料リターン装置の構
成について説明する。図2に、図1のI−I断面図を示
す。図に示すように、フィルタケース70の底壁から
は、ボス部703が突設されている。ボス部703は、
内筒701と外筒702とからなる二重円筒状を呈して
いる。また、外筒702には、周方向に離間して複数の
嵌合孔704が穿設されている。
【0026】燃料リターン装置1は、燃料圧力調整弁1
0と騒音抑制濾材11と吐出口キャップ12とからな
る。燃料圧力調整弁10の外殻は、アッパーハウジング
2とロワーハウジング3とからなる。アッパーハウジン
グ2は、金属製であって下方に開口するカップ状を呈し
ている。アッパーハウジング2の上壁には、流入口21
が穿設されている。また、アッパーハウジング2の上方
外周面には、Oリング20が環装されている。アッパー
ハウジング2は、このOリング20を介して、前記内筒
701に圧入されている。アッパーハウジング2の内周
側には、高圧室200が区画されている。また、アッパ
ーハウジング2の内周面からは、縮径方向に弁座体ホル
ダ23が突設されている。弁座体ホルダ23は下方に開
口するカップ状を呈している。弁座体ホルダ23の下方
開口は、調芯球体24により塞がれている。また調芯球
体24の下方には板状の弁座体25が配置されている。
【0027】ロワーハウジング3は、金属製であって上
方に開口するカップ状を呈している。ロワーハウジング
3の上端縁は、前記アッパーハウジング2の下端縁にか
しめ固定されている。そして、このかしめ固定部分に
は、拡径方向に突出した鍔部31が形成されている。ロ
ワーハウジング3の内周側には、低圧室300が区画さ
れている。また、ロワーハウジング3の底壁には、吐出
口30が穿設されている。
【0028】アッパーハウジング2とロワーハウジング
3との間には、ダイヤフラム4が挟装されている。ダイ
ヤフラム4は、ゴム製であってリング状を呈している。
このダイヤフラム4により、上記高圧室200と上記低
圧室300とが仕切られている。ダイヤフラム4の中央
には、ホルダ用孔40が穿設されている。このホルダ用
孔40には、円筒状の弁体ホルダ41が圧入されてい
る。弁体ホルダ41の低圧室300側、すなわち下側の
外周面には、リング状のばねホルダ42が環装されてい
る。このばねホルダ42とロワーハウジング3の底壁と
の間には、スプリング43が介装されている。また、弁
体ホルダ41の内周側には、円筒状のブッシュ弁体44
が止着されている。ブッシュ弁体44は、高圧室200
と低圧室300とを連通している。ブッシュ弁体44
は、スプリング43により、前記弁座体25方向に、す
なわち上方向に付勢されている。
【0029】吐出口キャップ12は、樹脂製であって上
方に開口する段付カップ状を呈している。吐出口キャッ
プ12は、燃料圧力調整弁10を囲うように配置されて
いる。吐出口キャップ12の上下方向中程には、下方に
向かって縮径する段部120が形成されている。この段
部120に前記鍔部31が上方から係止されることによ
り、燃料圧力調整弁10が前記内筒701と吐出口キャ
ップ12との間で上下方向に挟持固定されている。ま
た、吐出口キャップ12の上端には、周方向に離間して
複数の嵌合爪121が形成されている。この嵌合爪12
1が前記嵌合孔704に嵌合することにより、吐出口キ
ャップ12が前記外筒702に固定されている。吐出口
キャップ12の底壁には、濾材用口122が穿設されて
いる。騒音抑制濾材11は、不織布製であって円板状を
呈している。騒音抑制濾材11は、濾材用口122を塞
いで配置されている。
【0030】次に、燃料の流れについて説明する。図1
に戻って、外部コネクタ63および内部コネクタ64を
介してポンプ本体に駆動電力が供給されると、ポンプ本
体はサクションフィルタ80を介して燃料タンクから燃
料を吸い上げる。このとき、サクションフィルタ80に
より、燃料中の比較的大きな異物が除去される。吸い上
げられた燃料は、フィルタケース70内に流入する。こ
こで、フィルタケース70内には、図2に示すように、
ひだ状のフィルタエレメント700が配置されている。
燃料は、図中矢印で示すように、フィルタエレメント7
00内を通過する。このとき、燃料中の比較的小さな異
物が除去される。フィルタエレメント700を通過した
燃料は、燃料圧力調整弁10により調圧され、図1に示
す燃料供給筒62から燃料噴射弁に供給される。
【0031】燃料圧力調整弁10は、燃圧が所定圧力を
超えた場合に開弁する。具体的には、燃圧により図2に
示すダイヤフラム4の中央部が下方に撓み、スプリング
43の付勢力に抗してブッシュ弁体44が弁座体25か
ら離座する。そして、ブッシュ弁体44と弁座体25と
の間に弁隙間が形成される。この弁隙間を介して、図中
矢印で示すように、余剰燃料は高圧室200から低圧室
300に移動する。それから余剰燃料は、吐出口30を
介して、吐出口キャップ12内に流入する。
【0032】ここで、余剰燃料が高圧室200から低圧
室300に移動する際、減圧により余剰燃料中に気泡が
発生する。また、余剰燃料の流速は大きくなる。この気
泡を含み流速の大きい余剰燃料が、そのまま燃料タンク
の底壁に衝突すると、大きな流動騒音が発生する。この
点、本実施形態の吐出口キャップ12には、騒音抑制濾
材11が配置されている。したがって、吐出口キャップ
12内に流入した余剰燃料は、騒音抑制濾材11を通過
して燃料タンクに流入する。
【0033】余剰燃料が騒音抑制濾材11を通過する
と、騒音抑制濾材11のメッシュにより燃料中の気泡が
細分化される。また、余剰燃料が騒音抑制濾材11を通
過すると、流速が小さくなる。したがって、本実施形態
によると、流動騒音を抑制することができる。また、本
実施形態によると、吐出口30周囲が吐出口キャップ1
2および騒音抑制濾材11により遮蔽されている。この
ため、より流動騒音を抑制しやすくなっている。
【0034】(2)第二実施形態 本実施形態と第一実施形態との相違点は、吐出口キャッ
プに濾材用ボス部が配置されている点である。したがっ
て、ここでは相違点についてのみ説明する。
【0035】図3に、本実施形態の燃料リターン装置の
軸方向断面図を示す。なお、図2と対応する部材につい
ては、同じ記号で示す。図に示すように、本実施形態に
おいては、吐出口キャップ12の底壁に、円筒状の濾材
用ボス部123が突設されている。そして濾材用ボス部
123の内周側に、ちょうど栓のように円柱状の騒音抑
制濾材11が配置されている。
【0036】本実施形態によると、騒音抑制濾材11の
軸長を長くすることができる。このため、さらに気泡の
細分化が容易になる。また、さらに吐出口30周囲の遮
蔽効果が高くなる。したがって、本実施形態によると、
より流動騒音を抑制しやすくなる。
【0037】(3)第三実施形態 本実施形態と第一実施形態との相違点は、濾材用口が吐
出口キャップの側周壁に穿設されている点である。ま
た、濾材用口が二つ配置されている点である。したがっ
て、ここでは相違点についてのみ説明する。
【0038】図4に、本実施形態の燃料リターン装置の
軸方向断面図を示す。なお、図2と対応する部材につい
ては、同じ記号で示す。図に示すように、本実施形態に
おいては、吐出口キャップ12の側周壁に、濾材用口1
22が穿設されている。また、濾材用口122は、周方
向に180゜離間して、合計二つ配置されている。そし
て、これら二つの濾材用口122に、それぞれ騒音抑制
濾材11が配置されている。
【0039】本実施形態によると、吐出口30と二つの
騒音抑制濾材11とが、屈曲して連通している。このた
め、吐出口30から流出した余剰燃料は、図中矢印で示
すように、一旦吐出口キャップ12の底壁に衝突してか
ら騒音抑制濾材11を通過する。すなわち、衝突により
流速が小さくなってから、騒音抑制濾材11を通過す
る。このため、本実施形態によると、より流動騒音を抑
制しやすくなる。
【0040】(4)第四実施形態 本実施形態と第三実施形態との相違点は、濾材用口が吐
出口キャップ12の側周壁に一つだけ穿設されている点
である。また、吐出口に濾材用円筒が配置されている点
である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明
する。
【0041】図5に、本実施形態の燃料リターン装置の
軸方向断面図を示す。なお、図4と対応する部材につい
ては、同じ記号で示す。図に示すように、本実施形態に
おいては、吐出口キャップ12の側周壁に、濾材用口1
22が一つ穿設されている。そして、この濾材用口12
2に、騒音抑制濾材11が配置されている。また、吐出
口30に、濾材用円筒32が配置されている。濾材用円
筒32は、吐出口キャップ12の底壁付近まで延在して
いる。この濾材用円筒32の内部にも、騒音抑制濾材1
1が配置されている。
【0042】本実施形態によると、余剰燃料の流速は、
二つの騒音抑制濾材11により、言わば段階的に減速さ
れる。また、余剰燃料の気泡も、段階的に細分化され
る。このため、さらに流動騒音を抑制しやすくなる。
【0043】また、本実施形態によると、低圧室300
は、ロワーハウジング3および濾材用円筒32内の騒音
抑制濾材11により、遮蔽されている。また、吐出口3
0付近は、吐出口キャップ12および濾材用口122内
の騒音抑制濾材11により、遮蔽されている。この二重
の遮蔽を有する点においても、本実施形態によると、流
動騒音を抑制しやすくなる。
【0044】また、本実施形態によると、濾材用円筒3
2内の騒音抑制濾材11の軸長が長い。この点において
も、流動騒音を抑制しやすくなる。また、本実施形態に
よると、濾材用円筒32内の騒音抑制濾材11は、吐出
口30から配置されている。このため、余剰燃料中の気
泡が大きくならないうちに、気泡を効率よく細分化する
ことができる。
【0045】(5)第五実施形態 本実施形態と第一実施形態との相違点は、吐出口キャッ
プが燃料ポンプに固定されていない点である。すなわ
ち、燃料リターン装置と燃料ポンプとはモジュール化さ
れていない点である。したがって、ここでは相違点につ
いてのみ説明する。
【0046】図6に、本実施形態の燃料リターン装置の
軸方向断面図を示す。なお、図2と対応する部材につい
ては、同じ記号で示す。図に示すように、本実施形態の
吐出口キャップ12は、燃料ポンプに固定されていな
い。嵌合爪121が嵌合孔33に嵌合することにより、
吐出口キャップ12はロワーハウジング3に固定されて
いる。
【0047】本実施形態の吐出口キャップ12は、燃料
ポンプに固定されていない。本実施形態のように、燃料
リターン装置が燃料ポンプと離間して配置されていて
も、流動騒音を抑制することができる。
【0048】(6)第六実施形態 本実施形態と第五実施形態との相違点は、騒音抑制濾材
が吐出口に直接配置されている点である。したがって、
ここでは相違点についてのみ説明する。
【0049】図7に、本実施形態の燃料リターン装置の
軸方向断面図を示す。なお、図6と対応する部材につい
ては、同じ記号で示す。図に示すように、本実施形態の
騒音抑制濾材11は吐出口30に直接配置されている。
本実施形態によると、吐出口キャップが不要である。こ
のため、より部品点数を少なくすることができる。
【0050】(7)第七実施形態 本実施形態と第一実施形態との相違点は、燃料圧力調整
弁に弁座体が配置されていない点である。したがって、
ここでは相違点についてのみ説明する。
【0051】図8に、本実施形態の燃料リターン装置の
軸方向断面図を示す。なお、図2と対応する部材につい
ては、同じ記号で示す。図に示すように、本実施形態の
燃料圧力調整弁10には、弁座体が配置されていない。
調芯球体24の下端平面が弁座体を兼ねている。本実施
形態によると、弁座体が不要である。このため、部品点
数を少なくすることができる。
【0052】(8)第八実施形態 本実施形態と第七実施形態との相違点は、調芯球体が真
球状を呈している点である。したがって、ここでは相違
点についてのみ説明する。
【0053】図9に、本実施形態の燃料リターン装置の
軸方向断面図を示す。なお、図8と対応する部材につい
ては、同じ記号で示す。図に示すように、本実施形態の
燃料圧力調整弁10の調芯球体24は真球状を呈してい
る。本実施形態によると、弁座体が不要である。このた
め、部品点数を少なくすることができる。
【0054】(9)その他 以上、本発明の燃料リターン装置の実施の形態について
説明した。しかしながら、実施形態は、上記形態に特に
限定されるものではない。本発明は、当業者が行いうる
種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能で
ある。
【0055】例えば、上記実施形態においては不織布を
騒音抑制濾材として配置した。しかしながら、綾織りや
平織りの織布を騒音抑制濾材として用いてもよい。ま
た、金網を騒音抑制部材として用いてもよい。また、樹
脂片や金属片に多数の孔を穿設した多孔プレートを騒音
抑制部材として用いてもよい。
【0056】また、燃料圧力調整弁の型式は特に限定し
ない。例えば、ロワーハウジング内に、高圧室と低圧室
とが径方向に仕切られており、一方アッパーハウジング
内にスプリングが配置されており、ロワーハウジングと
アッパーハウジングとの間にダイヤフラムが挟装されて
いる型式の燃料圧力調整弁を用いてもよい。
【0057】また、第四実施形態においては、余剰燃料
の流路に直列に騒音抑制濾材を配置した。この場合、例
えば上流側にメッシュの粗い騒音抑制濾材を、下流側に
メッシュの密な騒音抑制部材を配置してもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明によると、余剰燃料リターン時に
おける流動騒音を抑制できる燃料リターン装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の燃料ポンプの外観図である。
【図2】 図1のI−I断面図である。
【図3】 第二実施形態の燃料リターン装置の軸方向断
面図である。
【図4】 第三実施形態の燃料リターン装置の軸方向断
面図である。
【図5】 第四実施形態の燃料リターン装置の軸方向断
面図である。
【図6】 第五実施形態の燃料リターン装置の軸方向断
面図である。
【図7】 第六実施形態の燃料リターン装置の軸方向断
面図である。
【図8】 第七実施形態の燃料リターン装置の軸方向断
面図である。
【図9】 第八実施形態の燃料リターン装置の軸方向断
面図である。
【図10】 従来の燃料圧力調整弁の軸方向断面図であ
る。
【符号の説明】
1:燃料リターン装置、10:燃料圧力調整弁、11:
騒音抑制濾材、12:吐出口キャップ、120:段部、
121:嵌合爪、122:濾材用口、123:濾材用ボ
ス部、2:アッパーハウジング、20:Oリング、20
0:高圧室、21:流入口、23:弁座体ホルダ、2
4:調芯球体、25:弁座体、3:ロワーハウジング、
30:吐出口、300:低圧室、31:鍔部、32:濾
材用円筒、33:嵌合孔、4:ダイヤフラム、40:ホ
ルダ用孔、41:弁体ホルダ、42:ばねホルダ、4
3:スプリング、44:ブッシュ弁体、5:燃料ポン
プ、6:フランジ部材、60:円板部、61:円筒部、
62:燃料供給筒、63:外部コネクタ、64:内部コ
ネクタ、7:ケース部材、70:フィルタケース、70
0:フィルタエレメント、701:内筒、702:外
筒、703:ボス部、704:嵌合孔、71:ポンプケ
ース、72:液面計、73:センサ、74:アーム、7
5:フロート、8:ホルダ部材、80:サクションフィ
ルタ、90:底壁。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ポンプと燃料噴射弁との間に配置さ
    れ、燃料の圧力が所定圧力を超えた場合に余剰燃料を燃
    料タンクに戻す吐出口を持つ燃料圧力調整弁と、 該吐出口および該吐出口から該燃料タンクまでの間のう
    ち少なくとも一方に配置され、該余剰燃料が流動する際
    の流動騒音を抑制する騒音抑制部材と、を備えてなる燃
    料リターン装置。
  2. 【請求項2】 前記騒音抑制部材は、騒音抑制濾材であ
    る請求項1に記載の燃料リターン装置。
  3. 【請求項3】 前記騒音抑制部材は、多孔プレートであ
    る請求項1に記載の燃料リターン装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記吐出口と前記騒音抑制部材
    とを囲う吐出口キャップを持つ請求項1に記載の燃料リ
    ターン装置。
  5. 【請求項5】 前記吐出口と前記騒音抑制部材とは、屈
    曲して連通している請求項1に記載の燃料リターン装
    置。
  6. 【請求項6】 前記燃料圧力調整弁は、前記燃料タンク
    の上方に配置されており、前記余剰燃料は、下方に向か
    って該燃料タンクに戻るようになっており、前記騒音抑
    制部材は、前記吐出口と該燃料タンクとの間に配置され
    ている請求項1に記載の燃料リターン装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009008018A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp 車両用燃料供給装置
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JP2009264238A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Mitsuba Corp 燃料供給装置
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WO2018147031A1 (ja) * 2017-02-09 2018-08-16 愛三工業株式会社 燃料系部品の取り付け構造

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