JP2004124844A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料ポンプ40内で生じた燃料の蒸気は加圧された燃料とともに燃料排出部80の排出通路81から排出される。燃料排出部80にはサクションフィルタ50と一体のカップ部材90が取り付けられている。排出通路81からカップ部材90に排出された燃料は、カップ部材90の底部と衝突した後、カップ部材90の筒部に形成されている孔93からクッション部材100に形成されている溝部へ流出する。燃料は、カップ部材90の底部と衝突し、孔93から溝部へ排出される際に流速が低下し、エネルギーが低減される。したがって、燃料の蒸気とともに排出される燃料はエネルギーが低減された状態で燃料ポンプ40から排出され、異音の発生が防止される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、内燃機関を「エンジン」という。)の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料タンクの内部に蓄えられている燃料をサクションフィルタおよび燃料フィルタなどによりろ過するろ過装置を備えた燃料供給装置が公知である(特許文献1参照)。ろ過装置は、燃料ポンプに吸入される燃料に含まれる比較的大きな異物を除去するサクションフィルタと、燃料ポンプから吐出された燃料に含まれる比較的小さな異物を除去するサクションフィルタとを備えている。サクションフィルタを通過した燃料は燃料入口から燃料ポンプに吸入される。燃料ポンプは吸入した燃料を加圧し、燃料フィルタを経由して外部へ吐出する。
【0003】
ところで、燃料ポンプに吸入される燃料には、気化しやすい低沸点成分が含まれている。そのため、燃料ポンプ内では吸入された燃料から蒸気が発生する。燃料から発生した蒸気が燃料ポンプ内に滞留すると、燃料ポンプによる燃料の加圧性能の低下を招く。そのため、燃料ポンプ内で発生した蒸気は、加圧された燃料の一部とともに燃料ポンプから排出される。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−130280号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、蒸気は燃料ポンプで加圧された燃料とともに排出されるため、燃料ポンプから排出される蒸気を含む燃料の流速は高くなる。蒸気を含む燃料は燃料ポンプの燃料吸入側すなわち燃料供給装置の底部側から外部へ排出される。そのため、燃料ポンプから排出された燃料は燃料供給装置の底部と対向する燃料タンクの内底面と衝突する。上述のように燃料ポンプから排出される燃料の流れは高速であるため、燃料が有しているエネルギーは大きく、排出される燃料と燃料タンクとが衝突することにより異音を生じるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、燃料ポンプから蒸気とともに排出される燃料の衝撃を緩和し、異音の発生を防止する燃料供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の燃料供給装置によると、受け部材は蒸気排出部の排出通路から排出される蒸気を含む燃料を受ける。そのため、排出通路から排出された燃料の蒸気を含む燃料は、受け部材に衝突した後、排出される。燃料は受け部材と衝突することにより流速が低減され、燃料が有しているエネルギーは低減される。したがって、燃料ポンプから排出される燃料の流れによる異音の発生を防止することができる。
【0008】
本発明の請求項2記載の燃料供給装置によると、受け部材は底部および筒部を有するカップ状に形成されている。また、筒部には内側と外側とを連通する孔が形成されている。そのため、排出通路から排出された燃料の蒸気を含む燃料は、排出通路と対向する底部に衝突した後、孔から流出する。燃料は底部と衝突することにより流速が低減され、燃料が有してるエネルギーは低減される。したがって、燃料ポンプから排出される燃料の流れによる異音の発生を防止することができる。
【0009】
本発明の請求項3、4または5記載の燃料供給装置によると、蒸気排出部は燃料ポンプから突出して形成され、筒部は蒸気排出部の径方向外側を覆っている。そのため、カップ部材と蒸気排出部との間から燃料が漏れ出すことがない。これにより、蒸気排出部から排出された燃料は、確実にカップ部材の底部と衝突した後、孔から排出される。したがって、燃料の衝撃を緩和することができる。
【0010】
本発明の請求項6記載の燃料供給装置によると、受け部材は排出通路の中心軸に対し径方向にずれた位置に孔が形成されている。そのため、排出通路から排出された燃料の蒸気を含む燃料は、排出通路と対向する受け部材に衝突した後、孔から流出する。燃料は底部と衝突することにより流速が低減され、燃料が有しているエネルギーは低減される。
【0011】
本発明の請求項7記載の燃料供給装置によると、燃料ポンプと反対側から受け部材を収容するクッション部材を備えている。クッション部材には収容部と外部とを連通する溝部が形成されている。そのため、受け部材から流出した燃料は、クッション部材に形成されている溝部を経由して外部へ排出される。また、受け部材の反燃料ポンプ側にはクッション部材が設置されているため、燃料の流れによって生じる衝撃は受け部材およびクッション部材によって二重に吸収される。したがって、燃料ポンプから排出される燃料の流れによる異音の発生を防止することができる。
【0012】
本発明の請求項8記載の燃料供給装置によると、受け部材はクッション部材と異なる材質で形成されている。そのため、例えば硬さが異なる受け部材とクッション部材とにより、特性の異なる衝撃が吸収される。これにより、燃料ポンプの軸方向の全長が増大することなく、燃料の流れによって生じる衝撃は吸収される。したがって、燃料ポンプを小型化することができる。
【0013】
燃料入口に接続部を取り付けることにより、サクションフィルタは燃料ポンプに支持される。しかし、燃料ポンプの燃料入口に接続部を取り付けた場合、サクションフィルタは燃料ポンプに一点で支持されることとなる。そのため、サクションフィルタは燃料入口を中心に燃料ポンプの周方向へ回転するという問題がある。本発明の請求項9または10記載の燃料供給装置によると、受け部材はサクションフィルタと一体に形成されている。サクションフィルタの接続部を燃料入口に接続するとともに、受け部材を蒸気排出部に取り付けることにより、受け部材と一体のサクションフィルタは燃料入口および蒸気排出部の二点で支持される。したがって、燃料入口を中心とするサクションフィルタの回転を防止することができる。
【0014】
本発明の請求項11記載の燃料供給装置によると、受け部材は接続部を挟んでフィルタ部材の反対側にフィルタ部材の長手方向に沿って形成されている。そのため、サクションフィルタの回転を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す一実施例を図面に基づいて説明する。
図2に示すように、燃料供給装置1は燃料タンク2の内部に収容されている。燃料供給装置1は、燃料タンク2内部の燃料を吸い上げて燃料タンク2外部へ吐出する。
【0016】
燃料供給装置1は、フランジ部材10、燃料フィルタ20、支持部材30、燃料ポンプ40、サクションフィルタ50、液面計60および接続管70などを備えている。フランジ部材10と燃料フィルタ20のフィルタケース21とは、フランジ部材10の爪11がフィルタケース21の嵌合穴22に嵌合することにより結合している。フランジ部材10とフィルタケース21とは脱着可能である。また、フィルタケース21と支持部材30とはフィルタケース21の爪23が支持部材30の嵌合穴31に嵌合することにより結合されている。フィルタケース21と支持部材30とは脱着可能である。
【0017】
フランジ部材10は、円板部12、コネクタ13および燃料出口14を有している。円板部12は燃料タンク2の上壁に取り付けられている。コネクタ13は、リード線15を介して燃料ポンプ40に電力を供給し、リード線15を介して液面計60が検出した燃料タンク2内部の燃料の量を燃料供給装置1の外部へ送出する。吐出管16は燃料出口14に取り付けられている。
【0018】
燃料フィルタ20はフィルタケース21およびフィルタエレメント24を有している。フィルタケース21は燃料ポンプ40の全周を覆っている。フィルタケース21と燃料ポンプ40とは接続管70により接続されており、接続管70は燃料ポンプ40が吐出する燃料をフィルタケース21内へ導入する。フィルタエレメント24はフィルタケース21に収容されており、燃料ポンプ40が吐出する燃料からサクションフィルタ50では除去できなかった比較的小さな異物を除去する。
【0019】
支持部材30は、フィルタケース21と結合することにより燃料ポンプ40を燃料フィルタ20との間の支持している。支持部材30はプレッシャレギュレータ32を支持している。プレッシャレギュレータ32は、フィルタエレメント24を通過した燃料の圧力を一定に保ち、蛇腹管33を通じて吐出管16へ燃料を送出する。
【0020】
燃料ポンプ40は支持部材30に底部を支持されている。燃料ポンプ40は、図示しないモータと、モータにより回転駆動される図示しないインペラとを有している。インペラが回転することにより、燃料ポンプ40はサクションフィルタ50および燃料入口41を通して燃料タンク2から吸入した燃料を吐出口42から吐出する。サクションフィルタ50は、燃料ポンプ40に吸入される燃料中の比較的大きな異物を除去する。
【0021】
燃料ポンプ40の吐出口42とフィルタケース21の流入口25とは、燃料ポンプ40の軸線に沿って互いに向き合う方向に開口し、軸線方向に互いに離れている。燃料ポンプ40の軸線は、燃料ポンプ40の回転軸線と一致している。燃料ポンプ40の吐出口42とフィルタケース21の流入口25とは、燃料ポンプ40の軸線と直交する方向で互いの位置がずれている。
【0022】
液面計60はフィルタケース21の取付部26に取り付けられている。アーム61の先端に取り付けられているフロート62が燃料タンク2内の燃料の残量に応じて上下し、フロート62の上下動に応じてアーム61の回転角度が変化する。アーム61の回転角度の変化により、液面計60は燃料タンク2内部の燃料の残量を検出する。
【0023】
次に、燃料ポンプ40の燃料入口41側について詳細に説明する。
図1および図3に示すように、燃料ポンプ40の底部は燃料入口41および蒸気排出部80を有している。燃料入口41は燃料ポンプ40の底面に開口しており、燃料入口41には上述のようにサクションフィルタ50が接続されている。蒸気排出部80は、燃料ポンプ40の内部に連通する排出通路81を有している。燃料ポンプ40に吸入された燃料に含まれる低沸点成分は、燃料ポンプ40の内部で蒸気となる。そのため、燃料ポンプ40の内部で発生した燃料の蒸気は、燃料ポンプ40により加圧される燃料の一部とともに排出通路81から燃料ポンプ40の外部へ排出される。蒸気排出部80は、燃料ポンプ40の底部から反フランジ部材側へ突出して形成されている。排出通路81は、蒸気排出部80の中心軸に沿って形成されている。
【0024】
サクションフィルタ50は、図2および図4に示すようにフィルタ部材51、骨格部材52および接続部53から構成されている。フィルタ部材51は、不織布などから袋状に形成されている。骨格部材52は、袋状に形成されているフィルタ部材51の内側に収容されており、フィルタ部材51を内側から支持している。接続部53は、燃料ポンプ40の燃料入口41に取り付けられる。接続部53は、燃料ポンプ40の燃料入口41に連通する連通口54を有している。フィルタ部材51を通過した燃料は、接続部53の連通口54を経由して燃料入口41から燃料ポンプ40の内部へ吸入される。
【0025】
サクションフィルタ50の接続部53には、腕部55とともに受け部材としてのカップ部材90が一体に形成されている。カップ部材90は、底部91と筒部92とを有している。カップ部材90は、接続部53の径方向外側に接続部53と一体に形成されている。カップ部材90は、接続部53を挟んでフィルタ部材51の長手方向の軸の延長線上に形成されている。カップ部材90は、接続部53および腕部55とともに例えばポリアミド系の樹脂などにより形成されている。
【0026】
図1に示すように、カップ部材90には燃料ポンプ40の蒸気排出部80が圧入される。これにより、カップ部材90の筒部92は蒸気排出部80の外周側を覆っている。また、カップ部材90の底部91は蒸気排出部80の排出通路81の延長線上に位置しており、排出通路81と底部91とは対向している。筒部92には、内側と外側とを連通する孔93が形成されている。孔93の内径は排出通路81の内径よりも大きく形成されており、排出通路81からカップ部材90の内部に排出された蒸気を含む燃料は、孔93からカップ部材90の外部へ流出する。孔93は筒部92に形成されているため、孔93の中心軸は排出通路81の中心軸とは異なる位置にある。
【0027】
カップ部材90の支持部材30側には、クッション部材100が設置されている。クッション部材100は、ゴム質の材料により形成されている。クッション部材100は、燃料ポンプ40の反吐出口側の端部に設置されており、燃料ポンプ40との間にカップ部材90ならびにサクションフィルタ50の接続部53を挟持している。クッション部材100はゴム質の材料に形成されているため、クッション部材100の有する締め付け力によって燃料ポンプ40の外周側に密着している。クッション部材100は、図3に示すようにカップ部材90を収容する特許請求の範囲に記載の収容部としての第一収容部101、ならびにサクションフィルタ50の接続部53を収容する第二収容部102を有している。第一収容部101の内径はカップ部材90の外径と概ね同一であり、第二収容部102の内径は接続部53の外径と概ね同一である。これにより、カップ部材90および接続部53はそれぞれクッション部材100の第一収容部101および第二収容部102に密に収容される。
【0028】
カップ部材90には、図5に示すように第一収容部101とカップ部材90の外周側とを連通する溝部103が形成されている。溝部103は、第一収容部101からクッション部材100の周方向に沿って概ね円弧状に形成されている。溝部103の反第一収容部側の端部104は、クッション部材100の外部に連通している。カップ部材90の孔93は、第一収容部101に連通する溝部103に対向する位置に形成されている。これにより、孔93は溝部103を経由してクッション部材100の外部と連通する。
【0029】
燃料ポンプ40のモータが駆動されると、燃料ポンプ40は燃料入口41からサクションフィルタ50を通過した燃料を吸入し加圧する。加圧された燃料は燃料フィルタ20に供給され、燃料フィルタ20を通過した燃料はプレッシャレギュレータ32により圧力が調整される。そして、圧力が調整された燃料はプレッシャレギュレータ32から吐出管16を経由して外部に吐出される。このとき、プレッシャレギュレータ32による圧力の調整によって余剰となった燃料は、燃料ポンプ40内で発生した燃料の蒸気とともに蒸気排出部80へ送出される。
【0030】
蒸気排出部80へ送出された蒸気を含む燃料は、排出通路81からカップ部材90へ向けて排出される。蒸気排出部80から排出される高圧の燃料は、排出通路81から排出されることにより、排出通路81に対向して配置されているカップ部材90の底部91と衝突する。高圧の燃料は、カップ部材90の底部91と衝突することにより流速が低下しエネルギーが低減される。カップ部材90の底部91と衝突した燃料は、カップ部材90の筒部92に形成されている孔93を経由して溝部103へ流出する。このとき、溝部103は孔93よりも断面積が大きいため、燃料が孔93から流出することにより、燃料の流速はさらに低下しエネルギーはさらに低減される。そして、円弧状の溝部103を燃料が流れることにより、燃料の流速は低下しエネルギーも低減される。その結果、燃料がクッション部材100を介して燃料供給装置1の外部へ排出されるとき、燃料の流速ならびに燃料が有しているエネルギーは十分に低減される。
【0031】
以上、説明したように本発明の一実施例による燃料供給装置1によると、蒸気排出部80の排出通路81から排出された燃料の蒸気を含む高圧の燃料は、カップ部材90に流入する。カップ部材90に流入した燃料は、カップ部材90に形成された孔93からクッション部材100に形成された溝部103を経由して燃料供給装置1の外部に排出される。そのため、高圧の燃料が有しているエネルギーは十分に低減され、高圧の燃料が燃料タンク2の内壁に直接衝突することはない。したがって、燃料ポンプ40から排出される燃料による異音の発生を防止することができる。
【0032】
本実施例では、高圧の燃料と衝突するカップ部材90はクッション部材100に収容されている。そのため、カップ部材90と高圧の燃料との衝突による衝撃は、二重のカップ部材90とクッション部材100とにより吸収される。これにより、排出通路81からの高圧の燃料の排出にともなう振動および騒音の発生を防止することができる。また、カップ部材90とクッション部材100とは異なる材質により形成されている。そのため、例えば周期の異なる振動など特性の異なる振動や騒音がカップ部材90またはクッション部材100で吸収される。その結果、単一の材質でカップ部材90やクッション部材100を形成する場合と比較して、振動や騒音をより低減することができる。さらに、振動や騒音の吸収のためにカップ部材90やクッション部材100の厚みを増す必要がなく、カップ部材90およびクッション部材100の小型化を図ることができる。さらに、溝部103はクッション部材100に形成されるため、燃料ポンプ40の底部の構造を簡単にすることができる。
【0033】
本実施例では、サクションフィルタ50の接続部53と一体にカップ部材90が形成されている。接続部53と一体のカップ部材90に燃料ポンプ40の蒸気排出部80を圧入することにより、サクションフィルタ50は燃料入口41と蒸気排出部80の二点に支持される。その結果、サクションフィルタ50の回転を防止することができる。これにより、サクションフィルタ50の回転にともなうサクションフィルタ50とフロート62との干渉が防止される。したがって、フロート62は燃料タンク2内の燃料の液面に応じてスムーズに浮沈でき、液面位置の検出精度の低下を防止することができる。
【0034】
(変形例)
本発明の一実施例による燃料供給装置1の変形例について説明する。上述の実施例では、孔93をカップ部材90の筒部92に形成している。これに対し、孔93は底部91に形成してもよい。このとき、孔93は蒸気排出部80の排出通路81の中心軸に対し径方向にずれた位置に形成する必要がある。これは、排出通路81から排出される高圧の燃料は底部91と衝突することによりエネルギーが吸収されるからである。そのため、孔93を底部91に形成する場合、孔93と排出通路81とをずらして配置することにより、排出通路81から排出された燃料は底部91に衝突した後、孔93から溝部103へ排出される。また、請求項に記載の受け部材は、カップ部材90のように有底の筒状ではなく、底部92のみを有する形状としてもよい。
【0035】
上述した本発明の一実施例では、接続部を挟んでサクションフィルタの反対側にカップ部材を形成する例について説明した。しかし、サクションフィルタの反対側に限らず、接続部の径方向外側であればカップ部材をいずれの位置に配置してもよい。すなわち、カップ部材を接続部を挟んでサクションフィルタの反対側に配置しなくても、サクションフィルタを二点で燃料ポンプに支持することにより、サクションフィルタの回転は防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による燃料供給装置の燃料ポンプ、サクションフィルタおよびクッション部材を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施例による燃料供給装置を示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の一実施例による燃料供給装置の燃料ポンプ、サクションフィルタおよびクッション部材を示す分解図である。
【図4】本発明の一実施例による燃料供給装置のサクションフィルタおよびカップ部材を示す模式的な断面図である。
【図5】図1の矢印V方向から見た矢視図である。
【符号の説明】
1 燃料供給装置
2 燃料タンク
14 燃料出口
40 燃料ポンプ
41 燃料入口
50 サクションフィルタ
51 フィルタ部材
53 接続部
80 蒸気排出部
81 排出通路
90 カップ部材(受け部材)
91 底部
92 筒部
93 孔
100 クッション部材
101 第一収容部(収容部)
103 溝部
Claims (11)
- 燃料入口から吸入した燃料を加圧する燃料ポンプを備え、加圧された燃料を燃料出口から外部へ吐出する燃料供給装置であって、
前記燃料入口の近傍に配置され、前記燃料ポンプ内で発生した燃料の蒸気が前記燃料ポンプで加圧された燃料とともに排出される排出通路を有する蒸気排出部と、
前記蒸気排出部の前記排出通路から排出される燃料の蒸気を含む燃料を受ける受け部材と、
を備えることを特徴とする燃料供給装置。 - 前記受け部材は、前記蒸気排出部の前記排出通路と対向する底部、ならびに前記底部から前記燃料ポンプ側に立ち上がって形成されている筒部を有するカップ状に形成され、前記筒部には内側と外側とを連通する孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
- 前記蒸気排出部は前記燃料ポンプから突出して形成され、前記筒部は前記蒸気排出部の径方向外側を覆っていることを特徴とする請求項2記載の燃料供給装置。
- 前記蒸気排出部は、前記受け部材に圧入されていることを特徴とする請求項3記載の燃料供給装置。
- 前記受け部材は円筒状に形成され、前記受け部材の周方向にわたって前記蒸気排出部が圧入されていることを特徴とする請求項3記載の燃料供給装置。
- 前記受け部材は、前記排出通路の中心軸に対し径方向にずれた位置に形成され前記排出通路と外側とを連通する孔を有することを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
- 前記燃料ポンプの反対側から前記受け部材を収容する収容部、ならびに前記収容部と外部とを連通する溝部を有し、前記受け部材とともに前記燃料ポンプの前記燃料入口側に設置されているクッション部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか記載の燃料供給装置。
- 前記受け部材は、前記クッション部材と異なる材質で形成されていることを特徴とする請求項7記載の燃料供給装置。
- フィルタ部材と、前記フィルタ部材を前記燃料入口に接続する接続部とを有し、前記燃料ポンプに吸入される燃料に含まれる異物を除去するサクションフィルタをさらに備え、
前記受け部材は、前記サクションフィルタと一体に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の燃料供給装置。 - 前記受け部材は、前記接続部の径方向外側に形成されていることを特徴とする請求項9記載の燃料供給装置。
- 前記受け部材は、前記フィルタ部材の長手方向に沿って前記フィルタ部材とは反対側に形成されていることを特徴とする請求項10記載の燃料供給装置。
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