JP2024039404A - 記録装置とその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】RTCと二次電池を持たない構成で、より簡素で安価な構成で、主電源がオフされた状態でも計時を継続することが必要となる。【解決方法】記録装置を制御する制御手段と、供給される電源により発振して少なくとも1つのクロック信号を出力する出力手段と、前記少なくとも1つのクロック信号を入力して計時する少なくとも1つの計時手段と、前記記録装置の待機状態では前記制御手段への電源供給を停止して前記出力手段及び前記少なくとも1つの計時手段への電源供給を継続する電源供給手段とを有する記録装置であって、前記待機状態から動作状態に移行したとき、前記少なくとも1つの計時手段の計時値が所定値を超えていると所定の処理を実行するよう制御する。【選択図】 図2

Description

本発明は、記録装置とその制御方法に関する。
キャリッジを走査させながら画像を記録する記録装置の代表として、インクジェット記録装置が挙げられる。一般のインクジェット記録装置は、インク吐出口と、ヒータやピエゾ素子などインク滴を吐出するためのエネルギー発生手段である記録素子とを対応させて配列した記録ヘッドを備えている。インクジェット記録装置は、記録ヘッドを主走査方向へ移動させるとともに、記録領域上でインク滴を記録媒体に吐出する記録走査と、その主走査方向と交差する副走査方向への記録媒体の搬送とを繰り返して記録媒体に画像を記録する。
このようなインクジェット記録装置で、記録動作を行なわずに記録ヘッドを長時間放置した場合、記録ヘッドの吐出口或いはその近辺にはインクかすやゴミ等の、インク不吐出の要因となる異物が付着する。そのため画像の記録とは別に、記録動作前にインク吐出を行う予備吐動作を定期的に行っている。更に、吐出口からインクを吸い出すことによってインクとともに異物を吸い出したり、吐出口付近をシリコンゴム等で形成された薄い板状の部材で払拭することによって払落とす回復動作を定期的に行なう必要がある。こうして、インク滴を良好に吐出できる状態を維持している。
このような定期的な回復動作を行う為の計時手段として、例えば特許文献1には、主電源及び二次電源が接続されたリアルタイムクロック(RTC)を使用し、主電源がオフされた状態で、二次電池を用いて計時処理を継続する画像処理装置が記載されている。
特開2007-215034号公報
近年のインクジェット記録装置に対する省スペース化や低コスト化といった要望に応えるためには、RTCと二次電池を持たない構成で、より簡素で安価な構成で、主電源がオフされた状態でも計時を継続することが必要となる。
本発明の目的は、上記従来技術における問題点を解決し、より簡素で安価な構成で、待機状態でも計時することができる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る記録装置は以下のような構成を備える。即ち、
記録装置であって、
前記記録装置を制御する制御手段と、
供給される電源により発振して少なくとも1つのクロック信号を出力する出力手段と、
前記少なくとも1つのクロック信号を入力して計時する少なくとも1つの第1計時手段と、
前記記録装置の待機状態では前記制御手段への電源供給を停止して前記出力手段及び前記少なくとも1つの第1計時手段への電源供給を継続する電源供給手段と、を有し、
前記制御手段は、前記待機状態から動作状態に移行したとき、前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値が所定値を超えていると所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、簡素で安価な構成で、待機状態でも計時することができるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態1に係るインクジェット記録装置の概要を示す外観斜視図。 実施形態1に係る記録装置の構成を説明するブロック図。 実施形態1に係る記録装置において、電源を投入した際の起動シーケンスを説明する図。 実施形態1に係る記録装置において、動作可能状態から待機状態へ遷移する場合のシーケンスを説明する図。 実施形態1に係る記録装置において、省電力制御ICが待機状態でパワーキーの押下を検出することで動作可能状態に移行する場合のシーケンスを説明する図。 実施形態1に係る省電力制御ICのカウンタ制御部の構成を説明するブロック図。 施形態1に係る記録装置が、待機状態に移行した後、再び動作状態に移行したときに、最後の予備吐からの経過時間、或いは最後に印刷を行ってからの経過時間に基づいて実行する処理を説明するフローチャート。 実施形態2に係る記録装置における、省電力制御ICのカウンタ制御部の構成を説明するブロック図。 実施形態2に係る記録装置が、待機状態に移行した後、定期通信用カウンタのカウント値が上限値に到達したことで動作状態に遷移する処理を説明するフローチャート。 実施形態1に係るベースカウンタから最終予備吐時間カウンタと最終印刷時間カウンタに出力されるクロック信号の一例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェット記録装置100(以下、単に記録装置とする)の概要を示す外観斜視図である。尚、本実施形態に係る「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では「記録媒体」としてシート状の紙を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
記録装置100は、筐体(外装部)101と、記録媒体に記録動作を行う記録ヘッド(不図示)と、記録ヘッドに供給されるインクを収容するインク収容容器であるインクタンク102(102(a)~(d))とを備える。インクタンク102は、筐体101の前面に配され、各インクに対応するインク流路によって色毎に記録ヘッドとインクタンク102(a)~(d)が接続される。記録装置100の正面から見て左側にブラック用インクタンク102(a)を備え、記録装置100の正面から見て右側にシアン用インクタンク102(b)と、マゼンタ用インクタンク102(c)と、イエロー用インクタンク102(d)を備える。また記録装置100は、紙やシート等の記録媒体を装置内部に取り込むための給紙部として用紙トレイ103、用紙カセット104を備える。そして記録が完了した記録媒体は、排出部105から記録装置100の外部へ排出される。更に記録装置100は、ユーザが指示などを入力するための操作部106も備えている。
図2は、実施形態1に係る記録装置100の構成を説明するブロック図である。尚、図2では、記録装置100の電源供給に関する部分を主に示している。尚、図2において、電源制御部202、省電力制御IC203及びASIC204内部の構成に関して、説明の都合上、1つの処理ブロックの中に複数の処理部を有する構成としているが、処理部ごとに独立した構成としても良い。また或いは、電源制御部202と省電力制御IC203を1つのICとしても良い。尚、図2では電源の供給経路を点線で示している。
PSU(電源部)201は、装置外部から商用電源が供給されると、AC-DC変換により32Vや24Vといった記録装置100内部で使用しやすい直流電圧に変換する。電源制御部202は、PSU201の出力電圧を受けて、レギュレータ301、DC-DCコンバータ302によって5V,3.3V,0.9V等の、更に低電圧化した電源電圧を生成して省電力制御IC203やASIC204に供給する。リセット制御部303は、省電力制御IC203からのリセット信号306がロウレベルになると電源制御部202をリセット状態に移行させる。このとき、レギュレータ301が出力するレギュレータ電源304は、電源制御部202のリセット状態によらず、PSU201から電源が供給されている間は省電力制御IC203に対して常に所定の電圧を供給する。これにより省電力制御IC203は、リセット状態においても動作することができる。
一方、DC-DCコンバータ302は、リセット状態では、その出力を停止する。即ち、リセット状態において、電源制御部202は、ASIC204に電力を供給しているシステム電源305の供給を完全に停止する。これにより、記録装置100の消費電力が最小となる省電力状態へ移行させることができる。
次に、ASIC204の構成について説明する。
システム電源305によりASIC204に電源が投入されると、CPU401はメモリコントローラ402を介して不揮発メモリ205に格納された制御プログラムを読出し、その制御プログラムに従って記録装置100の制御を開始する。キー検出部403は、省電力制御IC203を介してパワーキー(電源キー)206が押下されたどうかを検出することができる。パワーキー206が押下されることにより、記録装置100は別の電力状態へ遷移することができる。またセンサ検出部404も同様に、省電力制御IC203を介して装置内部のセンサの状態を検出することができる。ASIC204はセンサの状態の変化を検出することにより、適宜、必要な処理を実行する。更に、ASIC204は、通信I/F405を介して省電力制御IC203と通信することができる。通信I/F405で使用する通信プロトコルは、I2CやUARTのインターフェースのプロトコルであっても良く、またPCIeのような高速通信で接続する構成でもよい。通信I/F405の通信プロトコルは、装置の事情に合わせて決定されても良い。タイマ406は、CPU401の制御の下で時間の計時を行う。尚、このタイマ406は、複数の経過時間を計測することができ、またこのタイマ406によるる計時機能は、CPU401のタイマー機能でもよく、或いは、CPU401がプログラムを実行することにより計時を行うソフトウェアの機能で実現されても良い。
続いて省電力制御IC203の構成について説明する。
省電力制御部501は、電源制御部202のリセット制御部303に対するリセット信号306を制御する。省電力制御IC203は、レギュレータ電源304の供給が開始されると、パワーキー206のキー押下の検出、通信I/F502を介して受信したASIC204からの状態信号に基づいてリセット信号306の制御を行う。このリセット信号306により前述の電源制御部202のDC-DCコンバータ302の出力を制御することにより、記録装置100の電力状態を切り替えることができる。また省電力制御部501は、パワーキー206の押下の状態をASIC204のキー検出部403に通知することで、ASIC204に電源が供給されている状態では、ASIC204もパワーキー206の押下が検出できる構成としている。
一方、ASIC204への電源供給が停止している間、省電力制御部501はパワーキー206の押下のみを検出すればよい。そしてパワーキー206の押下を検出するとリセット制御部303に対するリセット信号306を解除する(ハイレベルにする)最小の回路構成で実現できる。省電力制御IC203は、省電力制御部501以外に、センサ処理部503、メモリ部504、カウンタ制御部505を有している。センサ処理部503は、装置内部に取り付けられたセンサ207の状態変化を検出する。センサ処理部503は、センサ207の出力が変化したことを検出すると特定の値を保持する簡易な回路を用いることにより、省電力状態であっても少ない電力で動作することができる。メモリ部504は、記録装置100の動作に応じて特定の値を保持することができるメモリである。メモリ部504には、フリップフロップなど、必要最小限の記憶領域だけを持たせることにより、省電力状態であっても少ない電力で動作することができる。このフリップフロップの記憶状態は通信I/F502からの信号によりリセットされる。またカウンタ制御部505を使用して、必要な時間のカウント(計時)を行うことができる。これらの制御部は、通信I/F502を介してASIC204と通信可能である。
記録装置100は、後述する省電力状態ではASIC204には電源が供給されていないため、通信I/F502における消費電力を更に減らすために非動作状態へと移行してもよい。上記のように省電力制御IC203を最小限の回路構成で実現することにより、省電力状態でASIC204への電力供給を停止した状態でも、記録装置100は必要な機能を維持しながら、大幅に消費電力を削減することができる。
次に、図3~図5を参照して、実施形態1に係る記録装置100の動作モードと各動作モードへの移行について説明する。
記録装置100は、ASIC204に電源を供給している動作可能状態と、装置外部からの電源供給が行われているがメイン制御部であるASIC204に電源が供給されていない待機状態(省電力状態)の2つの状態をとることができる。実施形態1に係る記録装置100は、ユーザが表示部を通して操作可能なソフトオン状態に加えて、一時的に操作がなかった場合に、使用していない機能ブロックへの省電力制御を行っている省電力状態を取り得る。更に、表示部には何も表示は行わないものの、USBや無線LANからの印刷ジョブを受け取ると即座にソフトオン状態に移行できる自動電源ON有効状態を取り得る。即ち、記録装置100は、ASIC204に電源を供給することで、記録装置100を操作可能なモードを全て動作できる状態としている。また、ASIC204への電源供給を停止した最小の消費電力状態において、特定の処理を受け付けると動作可能状態に移行する状態を待機状態としている。
図3は、実施形態1に係る記録装置100において、電源を投入した際の起動シーケンスを説明する図である。
S301で、PSU201は、外部から電源が供給されると装置内部で使用する電源電圧の生成を開始する。そしてS302で、PSU201で生成した電源電圧が電源制御部202に供給される。S303で電源制御部202は、電源電圧が供給されたことに応じてレギュレータ301の動作を開始する。S304で電源制御部202は、省電力制御IC203にレギュレータ電源304の供給を開始する。これによりS305で省電力制御IC203は、レギュレータ電源304の供給に応じて動作を開始する。このとき省電力制御IC203は、レギュレータ電源304の供給に応じて省電力制御IC203内部のリセット処理を行う。このリセット処理により、省電力制御部501、通信I/F502、センサ処理部503、メモリ部504及びカウンタ制御部505はリセットが行われて使用可能な状態にリセットされる。そしてS306で省電力制御IC203は、リセット処理が完了したタイミングで、電源制御部202のリセット制御部303に出力するリセット信号306を解除(ハイレベル)する。
これによりS307で、電源制御部202のDC-DCコンバータ302が動作を開始し、S308で、電源制御部202からASIC204にシステム電源305の供給を開始する。これによりS309でASIC204は、システム電源305の供給により、不揮発メモリ205に格納された制御プログラムに従って起動を開始する。そしてS310でASIC204は、起動準備が完了したところで省電力制御IC203に対して起動が完了したことを通知する。
尚、S310以降の処理は記載を省略するが、ASIC204は、状態を確認した上で次の操作に移行する。例えば、ASIC204は、起動後にパワーキー206押下を検出すると、そのままユーザが操作可能なソフトオン状態へと移行することができる。またS309の処理後、ASIC204は不揮発メモリ205を読み出すことにより、ユーザが設定した情報に従って状態を切り替えることができる。例えば、前述の自動電源ON有効状態の設定が行われている場合には、ASIC204は自動電源ON有効状態へ移行する。またASIC204は、S306で省電力制御IC203がリセット信号306を解除した(ハイレベルにした)後に、動作可能状態を維持しておく必要がないと判断した場合は、待機状態へと遷移することで省電力を実現するようにしても良い。
次に図4を参照して、動作可能状態から待機状態へ遷移する場合のシーケンスを説明する。
図4は、実施形態1に係る記録装置100において、動作可能状態から待機状態へ遷移する場合のシーケンスを説明する図である。
まずS401でASIC204は、動作可能状態でパワーキー206の押下を検出すると、ユーザが機器の終了要求を行ったと判定してASIC204の終了処理を開始する。こうしてASIC204の終了処理が完了するとS402で、通信I/F405を介して省電力制御IC203に対して停止通知を発行する。これにより省電力制御IC203は、その停止通知を受け取るとS403で、ASIC204からの状態信号に基づいてリセット状態に移行できるかどうか判定する。そしてリセット状態に移行できると判定するとS404で電源制御部202に対してリセット信号306をロウレベルで出力する。このリセット信号306を受け取った電源制御部202はS405で、内部のリセット処理を行い、DC-DCコンバータ302の動作を停止する。これによりS406で電源制御部202は、ASIC204へのシステム電源305の供給を停止する。これによりASIC204は待機状態へ移行する。
尚、S406以降は記載を省略するが、ASIC204は、パワーキー206の押下を検出するまで待機状態のままである。上記S401~S406の処理を行うことにより、ASIC204は、動作可能状態から待機状態へ遷移することができる。またS401では、パワーキー206の押下を検出することでASIC204の終了処理を開始したが、パワーキー206の押下以外の条件であっても、終了条件を満たせば処理の移行が可能である。例えば、ソフトオフの時刻を設定しておき、設定した時刻になったことを検出すると終了処理に移行してもよい。また或いは、一定時間ユーザの操作が無かった場合に、自動的に待機状態に移行するようにしても良い。
次に図5は、実施形態1に係る記録装置100において、省電力制御IC203が待機状態でパワーキー206の押下を検出することで動作可能状態に移行する場合のシーケンスを説明する図である。
S501で省電力制御IC203はパワーキー206の押下を検出する。これによりS502で省電力制御IC203は、リセット信号306をハイレベルにして電源制御部202のリセットを解除する。これによりS503で電源制御部202はリセット解除処理を行い、DC-DCコンバータ302の動作を開始する。こうしてS504で電源制御部202は、ASIC204に対してシステム電源305の供給を開始する。これによりS505でASIC204は、電源の供給により、メモリコントローラ402を介して不揮発メモリ205に格納された制御プログラムを読み出し、その制御プログラムに従って処理を開始する、即ち起動を開始する。そしてS506でASIC204は、起動準備が完了したところで省電力制御IC203に対して起動通知を行う。
尚、S506以降は記載を省略するが、記録装置100は、待機状態への遷移条件を満たすまで動作可能状態を維持する。このようにして記録装置100は、上記S501~S506の処理を行うことにより、待機状態から動作可能状態へ遷移することができる。尚、図4及び図5に示す遷移は、パワーキー206の押下やソフトオフの時刻の設定などにより適宜行われても良い。
図6は、実施形態1に係る省電力制御IC203のカウンタ制御部505の構成を説明するブロック図である。
カウンタ制御部通信I/F601は、省電力制御IC203の通信I/F502と通信を行い、カウンタ制御部505の後述する最終予備吐時間カウンタ603及び最終印刷時間カウンタ604へアクセスを行う。ベースカウンタ602は、レギュレータ電源304からレギュレータ電源304の供給を受けるとカウントを開始する。ベースカウンタ602は、例えば図10に示すように、周期が1秒のクロック信号(トリガ信号)610を最終予備吐時間カウンタ603へ出力し、周期が5秒のクロック信号611を最終印刷時間カウンタ604へ出力する。ベースカウンタ602が出力する複数のクロック信号の周期は、そのクロック信号が入力される各カウンタが必要とする分解能に応じて決定される。ベースカウンタ602が内蔵するカウンタは、図10の例では、周期1秒と5秒の2つの周波数のクロック信号610,611を出力しているため、5秒以上の時間を測定する必要がないので、5秒までカウントアップすると0にクリアされ再度カウントアップする構成となっている。また内蔵カウンタが動作する為に必要な発振回路については、内蔵カウンタに要求される精度に応じて最適な回路構成を選択すればよい。この発振回路は、例えば簡単なLCR発振回路で構成されても良く、或いは水晶振動子、或いはトランジスタやオペアンプなどを用いた発発振回路でもよい。またベースカウンタ602は、発振回路とその発信回路からのクロック信号を分周して出力する分周回路を有しても良い。
最終予備吐時間カウンタ603は、記録ヘッドが最後に予備吐動作を行ってからの経過時間を測定する。ベースカウンタ602から入力されるクロック信号610によりカウントアップする。最終予備吐時間カウンタ603は、カウンタ制御部通信I/F601からアクセス可能なカウンタの上限値を設定するレジスタ、及び現在のカウンタの値(計時値)を読み出すレジスタと、カウンタの値をリセットするレジスタを内部に保持している。従って、最終予備吐時間カウンタ603は、予備吐動作を行うとASIC204からのリセットの指示によりそのカウンタ値をリセットして、クロック信号610によりカウントを開始する。そして設定されている上限値に達すると、そのカウントを停止する。
最終印刷時間カウンタ604は、最後に記録(印刷)を行ってからの経過時間を測定する。ベースカウンタ602から入力されるクロック信号611によりカウントアップする。又、最終予備吐時間カウンタ603と同様に、カウンタ制御部通信I/F601からアクセス可能なカウンタの上限値を設定するレジスタ、及び現在のカウンタの値(計時値)を読み出すレジスタと、カウンタの値をリセットするレジスタを内部に保持している。従って、最終印刷時間カウンタ604は、印刷動作が終了するとASIC204からのリセットの指示によりそのカウンタ値をリセットして、クロック信号611によりカウントを開始する。そして設定されている上限値に達すると、そのカウントを停止する。
図7は、実施形態1に係る記録装置100が、待機状態に移行した後、再び動作状態に移行したときに、最後の予備吐からの経過時間、或いは最後に印刷を行ってからの経過時間に基づいて実行する処理を説明するフローチャートである。尚、ここでは前提として、動作可能状態では記録ヘッドが最後に予備吐動作を行ってからの経過時間(最終予備吐時間)及び最後に記録を行ってからの経過時間(最終印刷時間)は、ASIC204が前述のタイマ406の機能を使用して計測しているものとする。
まずS701でASIC204は、その時点で計測している最終予備吐時間と最終印刷時間をタイマ406から取得して不揮発メモリ205に格納してS702に進む。次にS702に進みASIC204は、カウンタ制御部505の最終予備吐時間カウンタ603と最終印刷時間カウンタ604のカウンタの値を0にリセットする。更に最終予備吐時間カウンタ603の上限値をT0に、最終印刷時間カウンタ604の上限値をT1に設定する。ここでT0の値は、S701で不揮発メモリ205に格納した最終予備吐時間とT0との合計値が、回復動作を行うか否か判定する閾値となるように設定する。即ち、例えば50時間で回復動作を行いたい場合は、不揮発メモリ205に格納した最終予備吐時間が10時間であれば上限値T0は40時間となる。また、T1はT0と同様に、S701で不揮発メモリ205に格納した最終印刷時間とT1の合算値が、回復動作を行うか否か判定する閾値となるように設定する。これも同様に、例えば100時間で回復動作を行いたい場合は、不揮発メモリ205に格納した最終印刷時間が40時間であれば上限値T1は60時間となる。
次にS703で記録装置100が動作可能状態から待機状態へ遷移する。これにより記録装置100は前述の図4に示すシーケンスに従って、ASIC204が停止処理を実施(S401)した後、ASIC204への電源供給が停止される。そしてS704でパワーキー206が押下されたことが検出されるまで待機状態のままとなる。この待機状態では、最終予備吐時間カウンタ603と最終印刷時間カウンタ604が計時動作を行っており、設定された最大値(所定値)に到達すると、その計時動作を終了した状態で待機している。
そしてS704でパワーキーが押されたことを検出するとS705に進む。S705で記録装置100は、前述の図5のシーケンスに従って起動処理を実行する、そして図5のS504でシステム電源305が供給されることによりASIC204は起動処理を実行してS706へ進む。
S706でASIC204は、最終予備吐時間カウンタ603のカウンタの値を読み出し、その値が上限値T0に達しているかどうか判定する。上限値T0に達していない場合は、この処理を終了する。一方、上限値T0に達している場合はS707に進む。S707でASIC204は最終印刷時間カウンタ604のカウンタの値を読み出し、その値が上限値T1に達しているかどうか判定する。上限値T1に達していない場合はS708に進む。S708でASIC204は、最終予備吐時間カウンタ603のカウント値が上限値T0であり、最終印刷時間カウンタ604のカウント値がT1でなかった結果に基づいて、通常のヘッドクリーニングを実施して、この処理を終了する。
一方、最終印刷時間カウンタ604のカウンタの値が上限値T1に達している場合はS709に進む。S709でASIC204は、最終予備吐時間カウンタ603のカウント値が上限値T0であり、且つ、最終印刷時間カウンタ604のカウント値が上限値T1であった結果に基づいて、通常よりも強力なヘッドクリーニングを実施して、この処理を終了する。またASIC204は、待機時間の間に最終予備吐時間カウンタ603及び最終印刷時間カウンタ604により計時された時間を読み出し、それを不揮発メモリに記憶している最終予備吐時間及び最終印刷時間に加算する。これにより装置が通常状態に復帰した際に、それまで計時していた時間に待機時間の間の経過時間を加えることで、最新の経過時間に更新することができる。
尚、実施形態1では、最終予備吐時間カウンタ603と最終印刷時間カウンタ604が計時できる時間(ビット幅)が有限であるため、通常の動作状態ではASICが計時を行い、待機状態で経過時間を計測している。更に各カウンタは、その計時値が、設定された上限値に到達するとその計時値を保持した状態で計時動作を停止するため、ASICは待機状態の間に、その計時値が上限値に到達した場合でも、そのことを検知することができる。
以上説明したように実施形態1によれば、待機状態の間でも、少ない消費電力で最終の予備吐からの経過時間、及び最終の印刷から経過時間を計時することができる。そして、待機状態から動作状態に遷移したときに、その経過時間が最大値に到達しているかどうかに応じて回復処理を実施できる。
[実施形態2]
図8は、実施形態2に係る記録装置100における、省電力制御IC203のカウンタ制御部505の構成を説明するブロック図である。ここでは、カウンタ制御部505の内部構成及び関連する周辺ユニットとの接続を主に説明している。尚、図8において、前述の図6と共通する箇所は同じ参照番号を付して、その説明を省略する、
定期通信用カウンタ801は、記録装置100の稼働状態やインクなどの消耗品の残量などを、ネットワーク経由で定期的にセンターサーバ(不図示)に通知する為、待機状態においても計時できるよう備えられている。定期通信用カウンタ801は、ベースカウンタ602から最終印刷時間カウンタ604へ出力される5秒毎のクロック信号611によりカウントアップする。定期通信用カウンタ801は、カウンタ制御部通信I/F601からアクセス可能なカウンタの上限値を設定する為のレジスタ、及び現在のカウンタの値を読み出すレジスタ、カウンタの値をリセットするレジスタを内部に保持している。従って、定期通信用カウンタ801は、センターサーバに通知するとASIC204からのリセットの指示によりそのカウンタ値をリセットして、クロック信号611によりカウントを開始する。そして設定されている上限値に達すると、そのカウントを停止するとともに定期通信用リセット解除信号802をアサートする。
即ち、待機状態において定期通信用カウンタ801のカウンタ値がレジスタに設定された上限値に達すると、定期通信用カウンタ801は定期通信用リセット解除信号802をハイレベルにする。この定期通信用リセット解除信号802は、省電力制御部501から出力される、前述のリセット信号306とORゲート803で論理和がとられてリセット信号307としてリセット制御部303に出力している。よって、定期通信用リセット解除信号802がハイレベルで出力さるとリセット信号307がハイレベルとなる。これにより実施形態1でリセット信号306が解除されたときと同様に、S503からS506までの起動シーケンスが実行される。こうして起動したASIC204は、上述したように、ネットワーク経由でセンターサーバとの間で記録装置100の稼働状態やインクなどの消耗品の残量などについて通信することができる。
尚、実施形態1で説明したように、ASIC204からの状態信号に基づいてリセット状態に移行するときは定期通信用リセット解除信号802はロウレベルであるため、リセット信号306がロウレベルになることで待機状態に移行することができる。
図9は、実施形態2に係る記録装置100が、待機状態に移行した後、定期通信用カウンタのカウント値が上限値に到達したことで動作状態に遷移する処理を説明するフローチャートである。前提として、動作可能状態では最後にセンターサーバと通信を行ってからの経過時間t2は定期通信用カウンタ801で計時されているものとする。
まずS901でASIC204は、ASIC204がタイマ406の機能などを用いて計時している、最後にセンターサーバと通信を行ってからの経過時間に基づいて、定期通信用カウンタ801に設定する上限値(残り時間)T2を求める。そして定期通信用カウンタ801をリセットして、その上限値T2を定期通信用カウンタ801に設定してS902に進む。ここでT2の値については、ASIC204が計時している経過時間と上限値T2の合算値がセンターサーバとの通信を行うか否か判定する為の閾値(定期通信を行う時間)となるように設定する。S902で記録装置100は、動作可能状態から待機状態へ遷移する。これにより記録装置100は前述の図4に示すシーケンスに従って、ASIC204が停止処理を実施(S401)し、ASIC204への電源供給が停止される。
ここで、この待機状態は、パワーキー206の押下などが発生しないときはS903で定期通信用カウンタ801のカウント値が上限値T2に到達するまで継続される。S903で定期通信用カウンタ801のカウント値が上限値T2に到達したときはS904に進む。S904で定期通信用カウンタ801が定期通信用リセット解除信号802をハイレベルで出力してS905に進む。これによりS905で電源制御部202は、リセット信号307がハイレベルとなったことでリセット状態が解除される。これによりASIC204へのシステム電源305の供給が開始されてASIC203が起動する。そしてS906に進み、ASIC204は定期通信用カウンタ801のカウンタ値を確認する、ここでは定期通信用カウンタ801のカウンタ値が上限値T2に到達していることを確認してS907に進む。S907でASIC203は、記録装置100の状態をセンターサーバへ通知する。そしてS908に進み、ASIC204は再度、図4のシーケンスに従って待機状態へ遷移する。
以上説明したように実施形態2によれば、待機状態の間でも記録装置は、少ない消費電力で、定期的にセンターサーバに通知するための経過時間を計時できる。そして、その経過時間が所定時間になると記録装置を待機状態から動作状態に遷移させて、稼働状態や消耗品の残量等をセンターサーバに通知することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本明細書の開示は、以下の記録装置とその制御方法を含む。
[項目1]
記録装置であって、
前記記録装置を制御する制御手段と、
供給される電源により発振して少なくとも1つのクロック信号を出力する出力手段と、
前記少なくとも1つのクロック信号を入力して計時する少なくとも1つの第1計時手段と、
前記記録装置の待機状態では前記制御手段への電源供給を停止して前記出力手段及び前記少なくとも1つの第1計時手段への電源供給を継続する電源供給手段と、を有し、
前記制御手段は、前記待機状態から動作状態に移行したとき、前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値が所定値を超えていると所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする記録装置。
[項目2]
前記制御手段は、前記待機状態に移行するときに前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値をリセットすることを特徴とする項目1に記載の記録装置。
[項目3]
前記制御手段は更に、計時を行う第2計時手段を有し、
前記制御手段は、前記待機状態に移行するときに前記第2計時手段による計時値を取得して不揮発メモリに記憶して前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値をリセットし、前記待機状態から動作状態に移行したとき、前記不揮発メモリに記憶した計時値と前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値との合計が所定値を超えていると前記所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする項目1又は2に記載の記録装置。
[項目4]
前記制御手段は、前記待機状態に移行するときに、前記不揮発メモリに記憶した計時値と前記所定値とに基づく上限値を前記少なくとも1つの第1計時手段に設定し、
前記待機状態から動作状態に移行したときに、前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値が前記上限値に達しているかどうかで前記合計が前記所定値を超えているかどうか判定することを特徴とする項目3に記載の記録装置。
[項目5]
前記上限値は、前記所定値から前記不揮発メモリに記憶した計時値を差し引いた値であることを特徴とする項目4に記載の記録装置。
[項目6]
前記少なくとも1つの第1計時手段は、当該少なくとも1つの第1計時手段の計時値が前記上限値に到達すると当該計時値を保持した状態で計時動作を停止することを特徴とする項目4又は5に記載の記録装置。
[項目7]
前記出力手段は、
供給される電源により発振する発信回路と、
前記発信回路が出力するクロック信号を分周し、互いに異なる周波数の第1クロック信号と第2クロック信号として出力する分周回路とを有することを特徴とする項目1乃至6のいずれか一項目に記載の記録装置。
[項目8]
前記少なくとも1つの第1計時手段は、少なくとも、前記第1クロック信号を入力して計時する第3計時手段と、前記第2クロック信号を入力して計時する第4計時手段とを有することを特徴とする項目7に記載の記録装置。
[項目9]
前記第3計時手段は、最終の予備吐からの経過時間を計時し、前記第4計時手段は、最終の記録動作からの経過時間を計時することを特徴とする項目8に記載の記録装置。
[項目10]
前記第1クロック信号の周波数は、前記第2クロック信号の周波数よりも高いことを特徴とする項目7乃至9のいずれか一項に記載の記録装置。
[項目11]
前記所定の処理は、記録ヘッドのクリーニングであることを特徴とする項目1乃至10のいずれか一項目に記載の記録装置。
[項目12]
前記第2計時手段は、前記制御手段のCPUが有するタイマー機能により実現されることを特徴とする項目3乃至6のいずれか一項目に記載の記録装置。
[項目13]
前記第2計時手段は、前記制御手段のCPUが実行するソフトウェアによる計時により実現されることを特徴とする項目3乃至6のいずれか一項目に記載の記録装置。
[項目14]
記録装置であって、
前記記録装置を制御する制御手段と、
供給される電源により発振してクロック信号を出力する出力手段と、
前記クロック信号を入力して計時する第1計時手段と、
前記記録装置の待機状態では前記制御手段への電源供給を停止して前記出力手段及び前記第1計時手段への電源供給を継続する電源供給手段と、を有し、
前記第1計時手段は、前記待機状態で残り時間を計時すると前記電源供給手段に対して前記待機状態を解除させるための信号を出力し、
前記制御手段は、前記待機状態が解除されて動作状態に移行すると、前記第1計時手段が前記時間を計時していたことに応じて所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする記録装置。
[項目15]
前記制御手段は、前記待機状態に移行する際、前記所定の処理を実行するまでの残り時間を取得して当該残り時間を前記第1計時手段に設定することを特徴とする項目14に記載の記録装置。
[項目16]
前記制御手段は更に、計時を行う第2計時手段を有し、
前記制御手段は、前記待機状態に移行する際、前記第2計時手段による計時値に基づいて、前記所定の処理を実行するまでの残り時間を取得して当該残り時間を前記第1計時手段に設定することを特徴とする項目14又は15に記載の記録装置。
[項目17]
前記制御手段は、前記待機状態に移行する際、前記所定の処理を実行するまでの経過時間から前記第2計時手段による計時値を差し引くことで前記残り時間を取得することを特徴とする項目16に記載の記録装置。
[項目18]
前記出力手段は、供給される電源により発振して前記クロック信号を出力する発信回路を有することを特徴とする項目14に記載の記録装置。
[項目19]
前記所定の処理は、前記記録装置の稼働状態、或いは消耗品の残量をサーバに通知する処理であることを特徴とする項目14又は15に記載の記録装置。
[項目20]
前記第2計時手段は、前記制御手段のCPUが有するタイマー機能により実現されることを特徴とする項目16又は17に記載の記録装置。
[項目21]
前記第2計時手段は、前記制御手段のCPUが実行するソフトウェアによる計時により実現されることを特徴とする項目16又は17に記載の記録装置。
[項目22]
記録装置を制御する制御手段と、供給される電源により発振して少なくとも1つのクロック信号を出力する出力手段と、前記少なくとも1つのクロック信号を入力して計時する少なくとも1つの計時手段と、前記記録装置の待機状態では前記制御手段への電源供給を停止して前記出力手段と前記少なくとも1つの計時手段への電源供給を継続する電源供給手段とを有する記録装置を制御する制御方法であって、
前記制御手段は、前記待機状態から動作状態に移行したとき、前記少なくとも1つの計時手段の計時値が所定値を超えていると所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする制御方法。
[請求項23]
記録装置を制御する制御手段と、供給される電源により発振してクロック信号を出力する出力手段と、前記クロック信号を入力して計時する計時手段と、前記記録装置の待機状態では前記制御手段への電源供給を停止して前記出力手段と前記計時手段への電源供給を継続する電源供給手段とを有する記録装置を制御する制御方法であって、
前記計時手段は、前記待機状態で残り時間を計時すると、前記電源供給手段に対して前記待機状態を解除させるための信号を出力し、
前記制御手段は、前記待機状態が解除されて動作状態に移行すると、前記計時手段が前記残り時間を計時していたことに応じて所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする制御方法。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
100…インクジェット記録装置、106…操作部、202…電源制御部、203…省電力制御IC,204…ASIC、206…パワーキー、301…レギュレータ、302…DC-DCコンバータ、303…リセット制御部、306,307…リセット信号、501…省電力制御部、505…カウンタ制御部、602…ベースカウンタ、603…最終予備吐時間カウンタ、604…最終印刷時間カウンタ、801…定期通信用カウンタ、802…定期通信用リセット解除信号、803…ORゲート

Claims (23)

  1. 記録装置であって、
    前記記録装置を制御する制御手段と、
    供給される電源により発振して少なくとも1つのクロック信号を出力する出力手段と、
    前記少なくとも1つのクロック信号を入力して計時する少なくとも1つの第1計時手段と、
    前記記録装置の待機状態では前記制御手段への電源供給を停止して前記出力手段及び前記少なくとも1つの第1計時手段への電源供給を継続する電源供給手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記待機状態から動作状態に移行したとき、前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値が所定値を超えていると所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記待機状態に移行するときに前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値をリセットすることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御手段は更に、計時を行う第2計時手段を有し、
    前記制御手段は、前記待機状態に移行するときに前記第2計時手段による計時値を取得して不揮発メモリに記憶して前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値をリセットし、前記待機状態から動作状態に移行したとき、前記不揮発メモリに記憶した計時値と前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値との合計が所定値を超えていると前記所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記待機状態に移行するときに、前記不揮発メモリに記憶した計時値と前記所定値とに基づく上限値を前記少なくとも1つの第1計時手段に設定し、
    前記待機状態から動作状態に移行したときに、前記少なくとも1つの第1計時手段の計時値が前記上限値に達しているかどうかで前記合計が前記所定値を超えているかどうか判定することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記上限値は、前記所定値から前記不揮発メモリに記憶した計時値を差し引いた値であることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記少なくとも1つの第1計時手段は、当該少なくとも1つの第1計時手段の計時値が前記上限値に到達すると当該計時値を保持した状態で計時動作を停止することを特徴とする請求項4又は5に記載の記録装置。
  7. 前記出力手段は、
    供給される電源により発振する発信回路と、
    前記発信回路が出力するクロック信号を分周し、互いに異なる周波数の第1クロック信号と第2クロック信号として出力する分周回路とを有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  8. 前記少なくとも1つの第1計時手段は、少なくとも、前記第1クロック信号を入力して計時する第3計時手段と、前記第2クロック信号を入力して計時する第4計時手段とを有することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記第3計時手段は、最終の予備吐からの経過時間を計時し、前記第4計時手段は、最終の記録動作からの経過時間を計時することを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記第1クロック信号の周波数は、前記第2クロック信号の周波数よりも高いことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の記録装置。
  11. 前記所定の処理は、記録ヘッドのクリーニングであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  12. 前記第2計時手段は、前記制御手段のCPUが有するタイマー機能により実現されることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  13. 前記第2計時手段は、前記制御手段のCPUが実行するソフトウェアによる計時により実現されることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  14. 記録装置であって、
    前記記録装置を制御する制御手段と、
    供給される電源により発振してクロック信号を出力する出力手段と、
    前記クロック信号を入力して計時する第1計時手段と、
    前記記録装置の待機状態では前記制御手段への電源供給を停止して前記出力手段及び前記第1計時手段への電源供給を継続する電源供給手段と、を有し、
    前記第1計時手段は、前記待機状態で残り時間を計時すると前記電源供給手段に対して前記待機状態を解除させるための信号を出力し、
    前記制御手段は、前記待機状態が解除されて動作状態に移行すると、前記第1計時手段が前記時間を計時していたことに応じて所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする記録装置。
  15. 前記制御手段は、前記待機状態に移行する際、前記所定の処理を実行するまでの残り時間を取得して当該残り時間を前記第1計時手段に設定することを特徴とする請求項14に記載の記録装置。
  16. 前記制御手段は更に、計時を行う第2計時手段を有し、
    前記制御手段は、前記待機状態に移行する際、前記第2計時手段による計時値に基づいて、前記所定の処理を実行するまでの残り時間を取得して当該残り時間を前記第1計時手段に設定することを特徴とする請求項14に記載の記録装置。
  17. 前記制御手段は、前記待機状態に移行する際、前記所定の処理を実行するまでの経過時間から前記第2計時手段による計時値を差し引くことで前記残り時間を取得することを特徴とする請求項16に記載の記録装置。
  18. 前記出力手段は、供給される電源により発振して前記クロック信号を出力する発信回路を有することを特徴とする請求項14に記載の記録装置。
  19. 前記所定の処理は、前記記録装置の稼働状態、或いは消耗品の残量をサーバに通知する処理であることを特徴とする請求項14に記載の記録装置。
  20. 前記第2計時手段は、前記制御手段のCPUが有するタイマー機能により実現されることを特徴とする請求項16に記載の記録装置。
  21. 前記第2計時手段は、前記制御手段のCPUが実行するソフトウェアによる計時により実現されることを特徴とする請求項16に記載の記録装置。
  22. 記録装置を制御する制御手段と、供給される電源により発振して少なくとも1つのクロック信号を出力する出力手段と、前記少なくとも1つのクロック信号を入力して計時する少なくとも1つの計時手段と、前記記録装置の待機状態では前記制御手段への電源供給を停止して前記出力手段と前記少なくとも1つの計時手段への電源供給を継続する電源供給手段とを有する記録装置を制御する制御方法であって、
    前記制御手段は、前記待機状態から動作状態に移行したとき、前記少なくとも1つの計時手段の計時値が所定値を超えていると所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする制御方法。
  23. 記録装置を制御する制御手段と、供給される電源により発振してクロック信号を出力する出力手段と、前記クロック信号を入力して計時する計時手段と、前記記録装置の待機状態では前記制御手段への電源供給を停止して前記出力手段と前記計時手段への電源供給を継続する電源供給手段とを有する記録装置を制御する制御方法であって、
    前記計時手段は、前記待機状態で残り時間を計時すると、前記電源供給手段に対して前記待機状態を解除させるための信号を出力し、
    前記制御手段は、前記待機状態が解除されて動作状態に移行すると、前記計時手段が前記残り時間を計時していたことに応じて所定の処理を実行するよう制御することを特徴とする制御方法。
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