JP2024037444A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的に排紙経路の冷却や結露対応を行うことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、用紙が通過する下段排紙経路S1および上段排紙経路S2と、搬送された用紙を下段排紙経路S1および上段排紙経路S2のいずれかに振り分ける分岐ガイド27と、外部から空気を導入する送風機と、送風機が導入した空気を導く送風ダクトと、送風ダクトに導かれた空気を下段排紙経路S1および上段排紙経路S2のいずれかに振り分ける送風振分部(例えば、フラップ61)とを備える。送風振分部は、分岐ガイド27に連動する。【選択図】図2
Description
本開示は、2つの排紙経路を有する画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置では、画像読み取りまたは画像形成が終了した後の用紙を排出トレイの上に排出して積載している。近年では、1度画像形成した用紙を再利用し、裏面に画像形成する画像形成装置が提案されている。そして、最近の画像形成装置では、使用用途などに応じて、複数の排出トレイに用紙を振り分けるものもある。
ところで、画像形成装置では、用紙や空気に含まれていた水分が水蒸気となって放出されることがあり、この水蒸気が用紙の排紙経路(搬送路)に溜まることがあった。水蒸気が溜まって結露が発生すると、両面印刷時の転写不良等の不具合を引き起こす虞がある。上述した複数の排出トレイを備える画像形成装置では、それぞれの排出トレイに対応するように、複数の排紙経路が設けられているが、水蒸気が溜まりやすい排紙経路について、結露に対策することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の画像形成装置では、用紙にトナー像を定着させる定着装置と、定着装置よりも上方に配置される第1の排紙ユニットと、定着装置と第1の排紙ユニットとの間に設けられる第1の搬送路と、第1の排紙ユニットよりも上方に配置される第2の排紙ユニットと、定着装置と第2の排紙ユニットとの間に設けられる第2の搬送路と、第1の搬送路と第2の搬送路とに用紙の搬送先を切り替える切り替えガイドとを備え、切り替えガイドは、画像形成動作の待機状態において、第2の搬送路を開放するように制御される。
上述した画像形成装置では、開放する搬送路を切り替えるだけで結露の発生に対策しようとしているが、画像形成装置が設置されている環境によっては、温度や湿度が大きく変動することがある。このような場合、画像形成装置内での熱の移動だけでは、温湿度の変動を抑えきれず、結露が発生する虞がある。ところで、画像形成装置では、排紙経路へ送風するファンやダクトを設けた構成も存在するので、このような構成において、効率的に2つの排紙経路へ送風することが求められている。
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、効率的に排紙経路の冷却や結露対応を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本開示に係る画像形成装置は、用紙が通過する第1排紙経路および第2排紙経路を有する画像形成装置であって、搬送された用紙を前記第1排紙経路および前記第2排紙経路のいずれかに振り分ける分岐部材と、外部から空気を導入する送風機と、前記送風機が導入した空気を導く送風ダクトと、前記送風ダクトに導かれた空気を前記第1排紙経路および前記第2排紙経路のいずれかに振り分ける送風振分部とを備え、前記送風振分部は、前記分岐部材に連動することを特徴とする。
本開示に係る画像形成装置は、前記送風ダクトと前記第1排紙経路とを繋ぐ第1導入口と、前記送風ダクトと前記第2排紙経路とを繋ぐ第2導入口とを備え、前記送風振分部は、前記分岐部材に連動して、前記第1導入口および前記第2導入口のうち、一方を開放しつつ、他方を制限する構成としてもよい。
本開示に係る画像形成装置では、前記送風振分部は、前記第1排紙経路と繋がり、外部へ空気を導出する第1排気部と、前記第2排紙経路と繋がり、外部へ空気を導出する第2排気部とを備え、前記分岐部材に連動する際、前記第1排気部および前記第2排気部のうち、いずれか一方が動作する構成としてもよい。
本開示に係る画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部へ用紙を搬送する用紙搬送路と、前記第2排紙経路から前記用紙搬送路へ用紙を搬送する反転搬送経路とを備える構成としてもよい。
本開示に係る画像形成装置は、前記画像形成装置が冷却された状態か暖まった状態かを判定する状態判定部を備え、前記状態判定部に前記画像形成装置が冷却された状態であると判定され、前記第1排紙経路および前記第2排紙経路を用紙が通過していない際、前記送風振分部は、前記第2排紙経路へ空気を振り分ける構成としてもよい。
本開示に係る画像形成装置は、前記画像形成装置が冷却された状態か暖まった状態かを判定する状態判定部を備え、前記状態判定部に前記画像形成装置が暖まった状態であると判定され、前記第1排紙経路および前記第2排紙経路を用紙が通過していない際、前記送風振分部は、前記第1排紙経路へ空気を振り分ける構成としてもよい。
本開示に係る画像形成装置では、前記分岐部材が前記第1排紙経路へ用紙を振り分けた際、前記送風振分部は、前記第1排紙経路へ空気を振り分け、前記分岐部材が前記第2排紙経路へ用紙を振り分けた際、前記送風振分部は、前記第2排紙経路へ空気を振り分ける構成としてもよい。
本開示によると、用紙の搬送先に応じて、空気の送風先を切り替えることで、集中的な送風ができ、効率的に排紙経路の冷却や結露対応を行うことができる。
(第1実施形態)
以下、本開示の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
以下、本開示の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本開示の第1実施形態に係る画像形成装置の概略側面図である。
画像形成装置1は、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙に対して単色の画像を形成する。画像形成装置1の筐体10には、感光体ドラム11、露光装置12、現像装置13、クリーナ装置14、転写ローラ15、帯電器16、定着装置17、用紙搬送路S、用紙カセット22、排紙トレイ26、補助トレイ28、トナーボトル30、ダクト40、および補助ダクト50が設けられている。
感光体ドラム11は、用紙搬送路Sに沿って配置され回転駆動する。帯電器16は、感光体ドラム11の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光装置12は、感光体ドラム11の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置13は、感光体ドラム11の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム11の表面にトナー像を形成する。
転写ローラ15は、感光体ドラム11との間にニップ域が形成されており、用紙搬送路Sを通じて搬送されて来た用紙をニップ域に挟み込んで搬送する。用紙は、ニップ域を通過する際に、感光体ドラム11の表面のトナー像が転写される。クリーナ装置14は、現像および画像転写の後に感光体ドラム11の表面の残留トナーを除去および回収する。
用紙カセット22は、画像形成に使用される用紙を蓄積するためのカセットであり、筐体10の下部に設けられている。また、排紙トレイ26は、筐体10の上部に設けられており、画像形成済みの用紙を載置するためのトレイである。補助トレイ28は、排紙トレイ26よりも上方に設けられ、画像形成済みの用紙を載置するためのトレイである。
画像形成装置1では、用紙カセット22から供給された用紙が、用紙搬送路Sを介して、転写ローラ15や定着装置17を経由させて排紙トレイ26または補助トレイ28に送られる。用紙搬送路Sは、筐体10の一方の側壁寄り(図1では、右方)に設けられ、ピックアップローラ23、レジストローラ24、分岐ガイド27(分岐部材の一例)、排紙ローラ25、および補助排紙ローラ29が配置されている。
ピックアップローラ23は、用紙カセット22の端部近傍に備えられ、用紙カセット22から用紙を1枚ずつ用紙搬送路Sに供給する。レジストローラ24は、用紙カセット22から搬送されている用紙を一旦保持し、感光体ドラム11上のトナー像の先端と用紙の先端とを合わせるタイミングで、用紙を転写ローラ15に搬送する。
定着装置17は、定着ローラ18および加熱ローラ20に定着ベルト21が巻き掛けられ、定着ベルト21を介して定着ローラ18に加圧ローラ19が押圧されるようになっている。定着装置17では、未定着のトナー像が形成された用紙を受け取り、用紙を定着ベルト21と加圧ローラ19との間に挟み込んで搬送する。
定着後の用紙は、分岐ガイド27を経由するように搬送される。用紙搬送路Sは、分岐ガイド27を起点にして、排紙ローラ25へ向かう下段排紙経路S1(第1排紙経路)と、排紙ローラ25よりも上方の補助排紙ローラ29へ向かう上段排紙経路S2(第2排紙経路)とに分岐している。排紙ローラ25を経由した用紙は、排紙トレイ26上に排出され、補助排紙ローラ29を経由した用紙は、補助トレイ28上に排出される。画像形成した用紙を、排紙トレイ26および補助トレイ28のうち、いずれに排出するかは、分岐ガイド27の動作によって制御することができる。なお、以下では説明のため、下段排紙経路S1および上段排紙経路S2を併せて、単に排紙経路と呼ぶことがある。また、下段排紙経路S1および上段排紙経路S2の近傍の構造については、後述する図2を参照して、詳しく説明する。
トナーボトル30は、露光装置12の上方であって、定着装置17の近傍(図1では、定着装置17の左方)に設けられており、現像装置13へ供給するトナーを内部に貯蔵している。
ダクト40は、排紙トレイ26と露光装置12との間に設けられており、筐体10の外部から取り入れた空気を内部へ送る。具体的に、ダクト40は、筐体10の一方の側壁に設けられた冷却開口部10aから空気を取り込み、冷却開口部10aの近傍に設けられた送風ファン41によって空気を送り、定着装置17近傍に面した冷却排出口42から空気を排出する。冷却開口部10aは、空気が流入できる構造とされていればよく、小さい複数の孔やスリットのような細長い孔などであってもよい。
補助ダクト50(送風ダクトの一例)は、露光装置12の下方に設けられており、筐体10の外部から取り入れた空気を内部へ送る。具体的に、補助ダクト50は、筐体10の一方の側壁に設けられた補助開口部10bから空気を取り込み、補助開口部10bの近傍に設けられた補助ファン51(送風機の一例)によって空気を送り、現像装置13に面した補助排出口52から空気を排出する。補助開口部10bは、空気が流入できる構造とされていればよく、小さい複数の孔やスリットのような細長い孔などであってもよい。
上述したように、感光体ドラム11および転写ローラ15でのトナー像の転写と、定着装置17でのトナー像の定着とによって、用紙への画像形成が行われており、本実施の形態において、感光体ドラム11、転写ローラ15、および定着装置17が、用紙に画像を形成する画像形成部に相当する。
上段排紙経路S2において、補助排紙ローラ29から補助トレイ28までの間には、反転搬送経路S3の一端が接続されている。反転搬送経路S3の他端は、用紙搬送路Sのうち、レジストローラ24の手前に接続されている。用紙の表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、補助排紙ローラ29を通過した用紙を反転搬送経路S3へ逆方向に搬送して、用紙の表裏を反転させ、用紙をレジストローラ24へ再度導き、表面と同様にして裏面に画像形成を行う。なお、反転搬送経路S3には、用紙を搬送する搬送ローラ(図示しない)が、適宜配置されていてもよい。本実施の形態では、反転搬送経路S3が設けられているので、画像が形成された用紙を、再度、画像形成部へ搬送し、用紙の両面に画像を形成する両面印刷を実施することができる。
上段排紙経路S2の近傍には、排気ダクト70が設けられている。排気ダクト70は、下段排紙経路S1および上段排紙経路S2と繋がっており、両者に送風された空気を外部へ排出する。
図2は、分岐ガイドが下段排紙経路へ用紙を導く状態を示す拡大側面図であって、図3は、分岐ガイドが上段排紙経路へ用紙を導く状態を示す拡大側面図である。
図2および図3では、分岐ガイド27、下段排紙経路S1、および上段排紙経路S2の近傍における一部の部材を抽出して示しているが、これに限定されず、画像形成装置1では、図2および図3に示されていない部材を備えていてもよい。
分岐ガイド27は、筐体10に支持されており、動作することで、下段排紙経路S1および上段排紙経路S2のうち、一方を開放しつつ、他方を塞いだ状態に変位する。定着装置17から送られた用紙は、分岐ガイド27を通過する際、開放された排紙経路へ導かれる。
分岐ガイド27の近傍には、ダクト等を介して、補助排出口52に繋がっている送風分岐部81が設けられている。送風分岐部81は、ダクトの一部であって、空気を送り出す第1導入口82および第2導入口83と、空気の送風先を切り替えるフラップ61(送風振分部の一例)とが設けられている。第1導入口82は、下段排紙経路S1であって、分岐ガイド27から排紙ローラ25までの間に繋がっている。第2導入口83は、定着装置17から分岐ガイド27までの間に繋がっている。
フラップ61は、第1導入口82および第2導入口83に対応して設けられた蓋であって、筐体10に支持された一端を支点にして揺動する構成とされており、他端には、リンク部材62が取り付けられている。リンク部材62は、分岐ガイド27に接続されており、分岐ガイド27が動作した際、フラップ61を揺動(連動)させる。フラップ61は、揺動することで、第1導入口82および第2導入口83のうち、一方を開放しつつ、他方を制限する状態に変位する。図2は、分岐ガイド27が下段排紙経路S1を開放し上段排紙経路S2を塞ぐ状態を示しており、フラップ61は、第1導入口82を開放し、第2導入口83を制限した状態となっている。また、図3は、分岐ガイド27が上段排紙経路S2を開放し下段排紙経路S1を塞ぐ状態を示しており、フラップ61は、第1導入口82を制限し、第2導入口83を開放した状態となっている。
定着装置17から分岐ガイド27までの間では、分岐ガイド27の状態によって、空気の送風先が切り替わる。つまり、分岐ガイド27が上段排紙経路S2を開放し下段排紙経路S1を塞ぐ状態において、第2導入口83を通じて定着装置17から分岐ガイド27の間に導入された空気は、用紙と同様に、上段排紙経路S2へ送風される。なお、分岐ガイド27が下段排紙経路S1を開放し上段排紙経路S2を塞ぐ状態では、フラップ61によって第2導入口83が制限されているので、定着装置17から分岐ガイド27の間には、直に空気が送風されないが、下段排紙経路S1に送風された空気の一部が流れ込む。
上段排紙経路S2において、補助排紙ローラ29から補助トレイ28までの間には、反転ガイド90が設けられている。反転ガイド90は、動作することで、用紙の表面に加えて、裏面にも画像形成する両面印刷の際に、上段排紙経路S2から反転搬送経路S3に用紙を導く。詳しくは、反転ガイド90が反転搬送経路S3を塞いだ状態で、両面印刷用の用紙が、上段排紙経路S2に搬送される。そして、搬送された用紙が、反転ガイド90を通過した直後に搬送は一旦停止される。その状態において、反転ガイド90が反転搬送経路S3を開放するように動作する。搬送を一旦停止されていた用紙は、上段排紙経路S2を停止前とは逆方向に搬送され、反転ガイド90により反転搬送経路S3に案内される。反転搬送経路S3を辿った用紙は、表裏面を反転させてレジストローラ24の手前まで搬送される。
上述したように、フラップ61が揺動することで、送風分岐部81に導かれた空気は、下段排紙経路S1および上段排紙経路S2のいずれかに振り分けられる。具体的に、分岐ガイド27が下段排紙経路S1へ用紙を振り分けた際、フラップ61は、下段排紙経路S1へ空気を振り分け、分岐ガイド27が上段排紙経路S2へ用紙を振り分けた際、フラップ61は、上段排紙経路S2へ空気を振り分ける。このように、用紙の搬送先に応じて、空気の送風先を切り替えることで、集中的な吸気ができ、効率的に排紙経路の冷却や結露対応を行うことができる。また、分岐ガイド27に連動してフラップ61(送風振分部)を動作させると、第1導入口82および第2導入口83のうち、一方が開放され、他方が制限されるので、下段排紙経路S1および上段排紙経路S2のいずれか一方を送風先とするように、容易に切り替えることができる。
図4は、画像形成装置の送風に関する処理フローを示すフロー図である。
画像形成装置1は、自身が冷却された状態(冷却状態)か暖まった状態(温暖状態)かを判定する状態判定部を備えている。状態判定部は、画像形成装置1の制御部(CPU等)に記憶されたプログラムとされており、これを実行することで後述する機能を果たすことができる。状態判定部は、画像形成装置1に設けられた温湿度センサの検知結果を受け取り、これに基づいて、画像形成装置1の状態を判定する。また、状態判定部は、画像形成装置1の動作状況から状態を判定してもよく、画像形成を完了してから経過した時間に基づいて判定してもよい。つまり、画像形成を完了した直後であると、画像形成のために各部が暖められており、画像形成装置1が温暖状態であると判定できる。一方、画像形成を完了してから充分に時間が経過しており、節電等のために各部を停止させていると、画像形成装置1が冷却状態であると判定できる。なお、画像形成装置1では、1枚の用紙または連続した複数枚の用紙への画像形成を1つのジョブとして扱っている。また、温暖状態および冷却状態の判定においては、段階的な閾値を設定し、温暖状態および冷却状態の程度を判定するようにしてもよい。
図4に示す処理フローの開始時は、下段排紙経路S1および上段排紙経路S2を用紙が通過しておらず、画像形成の実行中ではない状態とされている。
ステップS01では、状態判定部によって、画像形成装置1の状態を確認する。上述したように、ここでは、各種情報を取得して画像形成装置1の状態を判定する。
ステップS02では、状態判定部によって、画像形成装置1が冷却されている(冷却状態)かどうかを判定する。その結果、画像形成装置1が冷却状態である場合(ステップS02:Yes)には、ステップS04へ進む。一方、画像形成装置1が冷却状態でない場合(ステップS02:No)には、ステップS03へ進む。
ステップS03では、状態判定部によって、画像形成装置1が暖まっている(温暖状態)かどうかを判定する。その結果、画像形成装置1が温暖状態である場合(ステップS03:Yes)には、ステップS05へ進む。一方、画像形成装置1が温暖状態でない場合(ステップS03:No)には、ステップS01へ戻る。ステップS01へ戻る場合には、現状の状態を維持し、所定の時間経過してから、再度、画像形成装置1の状態を確認すればよい。
ステップS04およびステップS05では、状態判定部によって、直前の画像形成における用紙の排紙経路を確認する。ここでは、直前の画像形成の際、分岐ガイド27によって、いずれの排紙経路へ用紙を導いたかを確認しており、分岐ガイド27がいずれの排紙経路を開放および制限した状態かを確認する。
ステップS06では、送風振分部によって、上段排紙経路S2に送風する。第1実施形態のように、分岐ガイド27に連動したフラップ61を用いた構成では、分岐ガイド27を動作させて、フラップ61が第2導入口83を開放した状態(図3参照)に変位させればよい。なお、分岐ガイド27が上段排紙経路S2を開放した状態であれば、その状態を維持することで、上段排紙経路S2に送風される。また、分岐ガイド27が上段排紙経路S2を塞いだ状態であれば、分岐ガイド27を動作させることで、下段排紙経路S1から上段排紙経路S2に送風先が切り替わる。また、ステップS02における判定の結果、冷却状態の程度によって、送風の強度を変えてもよい。
ステップS07では、送風振分部によって、下段排紙経路S1に送風する。第1実施形態では、分岐ガイド27を動作させて、フラップ61が第1導入口82を開放した状態(図2参照)に変位させればよい。ここでは、ステップS06と略同様に、分岐ガイド27がいずれの排紙経路を開放および制限しているかによって、適宜動作させればよい。また、ステップS03における判定の結果、冷却状態の程度によって、送風の強度を変えてもよい。
ステップS06およびステップS07の後、排紙経路への送風を続け、所定の時間経過するか、画像形成を開始する際に、処理を終了すればよい。画像形成中においては、分岐ガイド27が下段排紙経路S1へ用紙を振り分けた際、フラップ61は、下段排紙経路S1へ空気を振り分け、分岐ガイド27が上段排紙経路S2へ用紙を振り分けた際、フラップ61は、上段排紙経路S2へ空気を振り分ける。
画像形成装置1では、下段排紙経路S1の使用頻度が高くなるように設定されており、片面印刷の際には、下段排紙経路S1を使用するようにしている。そして、両面印刷や特定の用途等(例えば、FAX)のように、機会が少ないものを対象として、上段排紙経路S2を使用するようにしている。冷却状態において、用紙の搬送や送風が行われると、排紙経路が暖められて結露が解消されるが、いずれも実施されないと、水蒸気が溜まって結露が生じやすくなる。水蒸気が溜まった排紙経路に用紙を搬送すると、用紙に水分が付着する。この用紙に対し、両面印刷を実施するため、画像形成部へ送ると、付着した水分が原因となって画像不良が生じることがあった。また、定着によって暖められた用紙が搬送されると、排紙経路が暖められるので、温暖状態では、連続して用紙を搬送すると、排紙経路が過剰に温められ、画像不良や装置の損傷を招くことがあった。
本実施の形態では、冷却状態において、排紙経路を用紙が通過していない際、送風振分部は、上段排紙経路S2へ空気を振り分ける。このように、水蒸気が溜まりやすい上段排紙経路S2に集中的に送風することで、用紙に水分が付着することを防止できる。なお、排紙経路への送風は、ジョブとジョブとの間の時間や、ユーザからの指示待ちといった一時的な待機時間などに実施される。
また、本実施の形態では、温暖状態において、排紙経路を用紙が通過していない際、送風振分部は、下段排紙経路S1へ空気を振り分ける。このように、暖まりやすい下段排紙経路S1に集中的に送風することで、下段排紙経路S1の温度上昇を防ぐことができる。
図2および図3では、送風分岐部81と補助排出口52とが繋がった構成について説明したが、これに限定されず、送風分岐部81が冷却排出口42と繋がっていてもよい。この場合、ダクト40が送風ダクトに対応し、送風ファン41が送風機に対応する。
(第2実施形態)
次に、本開示の第2実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態と略同様の処理フローとされているので、動作に関する説明を省略し、異なる点のみ説明する。また、第2実施形態について、図1ないし図3に示す第1実施形態と略同様の構成とされている部分については、同じ符号を付し、説明を省略する。
次に、本開示の第2実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態と略同様の処理フローとされているので、動作に関する説明を省略し、異なる点のみ説明する。また、第2実施形態について、図1ないし図3に示す第1実施形態と略同様の構成とされている部分については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図5は、本開示の第2実施形態に係る画像形成装置の概略側面図である。
第2実施形態は、第1実施形態に対し、排気ダクト70に換えて、第1排気部71および第2排気部72を設けている点が異なる。第1排気部71は、下段排紙経路S1と繋がり、外部へ空気を導出する。第2排気部72は、上段排紙経路S2と繋がり、外部へ空気を導出する。具体的に、第1排気部71は、下段排紙経路S1に接続された排気ダクトと、ダクト内に設けられた排気ファンとで構成されている。また、第2排気部72は、上段排紙経路S2に接続された排気ダクトと、ダクト内に設けられた排気ファンとで構成されている。つまり、第1実施形態では、排気ダクト70が下段排紙経路S1と上段排紙経路S2との両方に繋がっているのに対し、第2実施形態では、下段排紙経路S1と繋がった第1排気部71と、上段排紙経路S2と繋がった第2排気部72とが独立して設けられている。
第2実施形態では、分岐ガイド27に連動して、第1排気部71および第2排気部72のうち、いずれか一方を動作させる。第1排気部71(例えば、排気ファン)を動作させると、外部への排気に伴って、下段排紙経路S1に空気が送り込まれる。同様に、第2排気部72を動作させると、上段排紙経路S2へ送風される。本実施の形態では、第1排気部71および第2排気部72が送風振分部に相当する。このように、分岐ガイド27に連動して第1排気部71および第2排気部72のうち、いずれか一方を動作させると、下段排紙経路S1および上段排紙経路S2のいずれか一方に空気が導かれるので、容易に送風先を切り替えることができる。
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本開示の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
1 画像形成装置
27 分岐ガイド(分岐部材の一例)
50 補助ダクト(送風ダクトの一例)
51 補助ファン(送風機の一例)
61 フラップ(送風振分部の一例)
62 リンク部材
70 排気ダクト
71 第1排気部(送風振分部の一例)
72 第2排気部(送風振分部の一例)
81 送風分岐部
82 第1導入口
83 第2導入口
S 用紙搬送路
S1 下段排紙経路(第1排紙経路)
S2 上段排紙経路(第2排紙経路)
S3 反転搬送経路
27 分岐ガイド(分岐部材の一例)
50 補助ダクト(送風ダクトの一例)
51 補助ファン(送風機の一例)
61 フラップ(送風振分部の一例)
62 リンク部材
70 排気ダクト
71 第1排気部(送風振分部の一例)
72 第2排気部(送風振分部の一例)
81 送風分岐部
82 第1導入口
83 第2導入口
S 用紙搬送路
S1 下段排紙経路(第1排紙経路)
S2 上段排紙経路(第2排紙経路)
S3 反転搬送経路
Claims (7)
- 用紙が通過する第1排紙経路および第2排紙経路を有する画像形成装置であって、
搬送された用紙を前記第1排紙経路および前記第2排紙経路のいずれかに振り分ける分岐部材と、
外部から空気を導入する送風機と、
前記送風機が導入した空気を導く送風ダクトと、
前記送風ダクトに導かれた空気を前記第1排紙経路および前記第2排紙経路のいずれかに振り分ける送風振分部とを備え、
前記送風振分部は、前記分岐部材に連動すること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記送風ダクトと前記第1排紙経路とを繋ぐ第1導入口と、
前記送風ダクトと前記第2排紙経路とを繋ぐ第2導入口とを備え、
前記送風振分部は、前記分岐部材に連動して、前記第1導入口および前記第2導入口のうち、一方を開放しつつ、他方を制限すること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記送風振分部は、
前記第1排紙経路と繋がり、外部へ空気を導出する第1排気部と、
前記第2排紙経路と繋がり、外部へ空気を導出する第2排気部とを備え、
前記分岐部材に連動する際、前記第1排気部および前記第2排気部のうち、いずれか一方が動作すること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部へ用紙を搬送する用紙搬送路と、
前記第2排紙経路から前記用紙搬送路へ用紙を搬送する反転搬送経路とを備えること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置であって、
前記画像形成装置が冷却された状態か暖まった状態かを判定する状態判定部を備え、
前記状態判定部に前記画像形成装置が冷却された状態であると判定され、前記第1排紙経路および前記第2排紙経路を用紙が通過していない際、前記送風振分部は、前記第2排紙経路へ空気を振り分けること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置であって、
前記画像形成装置が冷却された状態か暖まった状態かを判定する状態判定部を備え、
前記状態判定部に前記画像形成装置が暖まった状態であると判定され、前記第1排紙経路および前記第2排紙経路を用紙が通過していない際、前記送風振分部は、前記第1排紙経路へ空気を振り分けること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記分岐部材が前記第1排紙経路へ用紙を振り分けた際、前記送風振分部は、前記第1排紙経路へ空気を振り分け、
前記分岐部材が前記第2排紙経路へ用紙を振り分けた際、前記送風振分部は、前記第2排紙経路へ空気を振り分けること
を特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022142317A JP2024037444A (ja) | 2022-09-07 | 2022-09-07 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022142317A JP2024037444A (ja) | 2022-09-07 | 2022-09-07 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024037444A true JP2024037444A (ja) | 2024-03-19 |
Family
ID=90300393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022142317A Pending JP2024037444A (ja) | 2022-09-07 | 2022-09-07 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024037444A (ja) |
-
2022
- 2022-09-07 JP JP2022142317A patent/JP2024037444A/ja active Pending
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