以下、本発明のエレベーターのかご換気口開閉装置の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
なお、各図面において対象物の見えない部分の形状を破線で示しているが、対象物を簡潔に示すために適宜、破線を省略する。また、図6以降は、対象物を簡潔に示すために後述する床部14の支持部材14bを省略する。
実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置について図面を用いて説明する。
図1は、実施の形態1及び2におけるエレベーター装置の全体を示す図面である。図1は、実施の形態1におけるエレベーター装置が据え付けられた建物の鉛直断面図である。図2は、実施の形態1及び2におけるかご室の内部を示す斜視図である。図2は、かご室の内部を図1の前側から見た図面である。図3は、実施の形態1及び2におけるかご室の鉛直断面図である。図3は、図4のA-A矢視図である。図3において、二点鎖線はかご枠を示している。図4は、実施の形態1及び2におけるかご室の右側の外面を示す図面である。図4は、かご室を図1の右側から見た図面である。図4において、二点鎖線はかご枠を示している。図5は、実施の形態1及び2におけるかご室の後側の外面を示す図面である。図5は、かご室を図1の後側から見た図面である。図5において、二点鎖線はかご枠を示している。図6は、図4に示すB部の詳細図である。図6(a)は、B部を図1の前側から見た図面である。図6(b)は、B部を図1の右側から見た図面である。図6(c)は、図6(a)のH-H矢視の図面である。図6(d)は、図6(a)のJ-J矢視の図面である。図7は、図4に示すC部の詳細図である。図7(a)は、C部を図1の右側から見た図面である。図7(b)は、C部を図1の後側から見た図面である。図7(c)は、図7(b)のK-K矢視の図面である。図7(d)は、図7(b)のL-L矢視の図面である。図8は、図4に示すD部の詳細図である。図8(a)は、D部を図1の前側から見た図面である。図8(b)は、D部を図1の右側から見た図面である。図8(c)は、図8(a)のM-M矢視の図面である。図8(d)は、図8(a)のN-N矢視の図面である。図9は、図5に示すD’部の詳細図である。図9(a)は、D’部を図1の後側から見た図面である。図9(b)は、D’部を図1の左側から見た図面である。図9(c)は、図9(b)のM’-M’矢視の図面である。図9(d)は、図9(b)のN’-N’矢視の図面である。図10は、図5に示すE部の詳細図である。図10(a)は、E部を図1の後側から見た図面である。図10(b)は、E部を図1の左側から見た図面である。図10(c)は、図10(b)のP-P矢視の図面である。図10(d)は、図10(b)のQ-Q矢視の図面である。図11は、図5に示すF部の詳細図である。図11(a)は、F部を図1の後側から見た図面である。図11(b)は、F部を図1の左側から見た図面である。図11(c)は、図11(b)のR-R矢視の図面である。図11(d)は、図11(b)のS-S矢視の図面である。
図4のB’部は、後述する支持部材14bの形状及び後述する巾木台19aと後述する巾木19bとの接合位置を除いて、図4のB部と同じである。図4のD部と図5のD’部とは、同じ部分である。図5のE’部は、後述する床板14aと巾木台19aとの接合位置及び巾木台19aと巾木19bとの接合位置を除いて、図5のE部と同じである。図8のM-M矢視と図9のM’-M’矢視とは、同じ部分の矢視である。図8のN-N矢視と図9のN’-N’矢視とは、同じ部分の矢視である。
ここで、後述する乗りかご4、後述するつり合いおもり5及び後述するかご室13の前後方向、左右方向及び上下方向は、図1における前後方向、左右方向及び上下方向である。乗りかご4、つり合いおもり5及びかご室13の幅方向は、乗りかご4、つり合いおもり5及びかご室13の左右方向である。乗りかご4、つり合いおもり5及びかご室13の奥行方向は、乗りかご4、つり合いおもり5及びかご室13の前後方向である。
初めに、エレベーター装置について説明する。
昇降路1は、上下方向に伸びている。昇降路1は、建物の複数の階2を通っている。機械室3は、昇降路1の上方に位置している。昇降路1の天井部1aは、昇降路1と機械室3とを区画している。昇降路1の天井部1aは、機械室3の床部を兼ねている。天井部1aは、貫通部1bを有している。貫通部1bは、天井部1aを貫通することにより昇降路1と機械室3とを連通している。
乗りかご4及びつり合おもり5は、昇降路1の内部に配置されている。
巻上機6は、機械室3の内部に設置されている。巻上機6は、綱車6aを有している。綱車6aは、回転して作動する。巻上機6は、綱車6aを駆動及び制動する。
主索7は、巻上機6の綱車6aに巻き掛けられている。主索7は、一端側及び他端側を貫通部1bに通されて昇降路1の内部に配置されている。主索7は、一端側を乗りかご4に接続されている。主索7は、他端側をつり合おもり5に接続されている。主索7は、乗りかご4及びつり合おもり5を保持している。
一対のかご用ガイドレール8及び一対のおもり用ガイドレール9は、昇降路1の内部に立てられている。各かご用ガイドレール8及び各おもり用ガイドレール9は、昇降路1の底部から頂部まで上下方向に伸びている。各かご用ガイドレール8は、乗りかご4の昇降方向に伸びている。一方のかご用ガイドレール8は、乗りかご4の左の側方に位置している。他方のかご用ガイドレール8は、乗りかご4の右の側方に位置している。各おもり用ガイドレール9は、つり合おもり5の昇降方向に伸びている。一方のおもり用ガイドレール9は、つり合おもり5の左の側方に位置している。他方のおもり用ガイドレール9は、つり合おもり5の右の側方に位置している。
かご用ガイド装置10は、乗りかご4に設けられている。かご用ガイド装置10は、乗りかご4の上部及び下部における乗りかご4の左側及び右側にそれぞれ取り付けられている。乗りかご4の上部及び下部における乗りかご4の左側に取り付けられているかご用ガイド装置10は、一方のかご用ガイドレール8と嵌合している。乗りかご4の上部及び下部における乗りかご4の右側に取り付けられているかご用ガイド装置10は、他方のかご用ガイドレール8と嵌合している。かご用ガイド装置10がかご用ガイドレール8に沿って移動することにより、乗りかご4は昇降方向に案内される。
おもり用ガイド装置11は、つり合いおもり5に設けられている。おもり用ガイド装置11は、つり合いおもり5の上部及び下部におけるつり合いおもり5の左側及び右側にそれぞれ取り付けられている。つり合いおもり5の上部及び下部におけるつり合いおもり5の左側に取り付けられているおもり用ガイド装置11は、一方のおもり用ガイドレール9と嵌合している。つり合いおもり5の上部及び下部におけるつり合いおもり5の右側に取り付けられているおもり用ガイド装置11は、他方のおもり用ガイドレール9と嵌合している。おもり用ガイド装置11がおもり用ガイドレール9に沿って移動することにより、つり合いおもり5は昇降方向に案内される。
エレベーター装置は、上記の通りに設けられている。エレベーター装置は、平常運転において、巻上機6の滑車6aを回転させて主索7を移動させることにより、昇降路1に隣接して複数の階2に設けられた図示しない各乗場の間で乗りかご4を上下方向に昇降させる。利用者は、当該乗場から乗りかご4に乗り、乗りかご4が昇降した後、別の当該乗場で降りる。
乗りかご4が昇降する際、昇降路1及び機械室3の内部に騒音が生じる。昇降路1の内部に生じる騒音は、例えば乗りかご4の風切り音、かご用ガイド装置10動作音、おもり用ガイド装置11の動作音等である。機械室3の内部に生じる騒音は、例えば巻上機6の動作音である。機械室3の内部に生じる騒音は、例えば貫通部1bを通って昇降路1の内部に伝わる。
次に、乗りかご4について説明する。
乗りかご4は、かご枠12及びかご室13を有している。
ここで、以下の説明を簡潔に記載するために、かご枠12及びかご室13を前側から見たとき、かご枠12及びかご室13は左右対称であるものとする。
かご枠12は、かご室13の四方を囲んでいる。かご枠12は、かご室13の上側、下側、左側及び右側に沿っている。かご枠12は、上枠12a、下枠12b及び一対の縦枠12cを有している。
上枠12aは、乗りかご4の上部に位置している。上枠12aは、かご室13の上方に位置している。上枠12aは、一対のかご用ガイドレール8の間に位置している。上枠12aは、かご室13の幅方向の両方向にかご室13よりも長く伸びている。上枠12aは、主索7の一端を繋がれている。かご用ガイド装置10は、上枠12aにおける乗りかご4の幅方向の左側及び右側にそれぞれ取り付けられている。
下枠12bは、乗りかご4の下部に位置している。下枠12bは、かご室13の下方に位置している。下枠12bは、一対のかご用ガイドレール8の間に位置している。下枠12bは、かご室13の幅方向の両方向にかご室13よりも長く伸びている。かご室13は、下枠12bに載っている。下枠12bは、かご室13を支持している。かご用ガイド装置10は、下枠12bにおける乗りかご4の幅方向の左側及び右側にそれぞれ取り付けられている。
縦枠12cは、乗りかご4の右の側部及び左の側部に位置している。縦枠12cは、かご室13の左の側方及び右の側方に位置している。各縦枠12cは、上下方向の両方向にかご室13よりも長く伸びている。左側の縦枠12cは、上枠12aの左側の端部と下枠12bの左側の端部とを繋いでいる。左側の縦枠12cは、上枠12aの左側の端部と下枠12bの左側の端部とに接合されている。右側の縦枠12cは、上枠12aの右側の端部と下枠12bの右側の端部とを繋いでいる。右側の縦枠12cは、上枠12aの右側の端部と下枠12bの右側の端部とに接合されている。
かご室13は、床部14、天井部15、壁部16及び扉17を有している。
床部14は、かご室13の下部を形成している。床部14は、上下方向に上枠12aと下枠12bとの間に位置している。床部14は、水平方向に一対の縦枠12cの間に位置している。
床部14は、床板14a、支持部材14b及び敷物14cを有している。床板14aは、水平方向に伸びている。床板14aは、支持部材14bに載っている。支持部材14bは、床板14aに沿って伸びている。支持部材14bは、床板14aの前側の縁部と後側の縁部とにわたって伸びている。支持部材14bは、床板14aの左側の縁部と右側の縁部とにわたって伸びている。支持部材14bは、床板14aを支えている。支持部材14bは、床板14aに接合されている。支持部材14bは、下枠12bに載っている。支持部材14bは、下枠12cに支えられている。支持部材14bは、下枠12cに接合されている。敷物14cは、床板14aに載っている。敷物14cは、床板14aに沿って伸びている。敷物14cは、床板14aに貼り付けられている。敷物14cは、例えばゴムタイル、石材等である。
天井部15は、かご室13の上部を形成している。天井部15は、上下方向に上枠12bと床板14aとの間に位置している。天井部15は、水平方向に一対の縦枠12cの間に位置している。
天井部15は、天井板15a及び照明装置15bを有している。天井板15aは、水平方向に伸びている。照明装置15bは、天井板15aに取り付けられている。照明装置15bは、床板14aに向けて光を照射する。
壁部16は、かご室13の前側、後側、左側及び右側の各側部を形成している。壁部16は、上下方向に床板14aと天井板15aとの間に位置している。壁部16は、水平方向に一対の縦枠12cの間に位置している。壁部16は、上下方向に伸びている。壁部16は、床板14aにおける水平方向の外縁部と天井板15aにおける水平方向の外縁部との間に位置している。
かご室13の前側の側部を形成する壁部16は、出入口13aを設けられている。出入口13aは、かご室13の前側の側部を形成する壁部16を前後方向に貫通している。
扉17は、かご室13の外側から出入口13aに対向している。扉17は、出入口13aの幅方向に移動する。扉17は、出入口13aを開閉する。昇降路1に隣接して階2に設けられた図示しない乗場に乗りかご4が停止しているとき、扉17は出入口13aを開閉する。扉17が出入口13aを開いているとき、利用者はかご室13に出入りできる。乗りかご4が当該乗場に停止していないとき、扉17は出入口13aを閉じている。扉17が出入口13aを閉じているとき、利用者はかご室13に出入りできない。
壁部16は、複数の壁体18及び巾木装置19を有している。巾木装置19は、壁部16における下端部を形成している。複数の壁体18は、壁部16における巾木装置19よりも上部を形成している。
各壁体18は、上下方向に床板14aにおける水平方向の外縁部と天井板15aにおける水平方向の外縁部との間に位置している。複数の壁体18は、床板14aにおける水平方向の外縁部及び天井板15aにおける水平方向の外縁部に沿って連なっている。各壁体18は、床板14aとの間に上下方向に隙間をあけられている。天井板15aは、各壁体18に載っている。天井板15aは、各壁体18に接合されている。
各壁体18は、壁板18a、上部補強部材18b及び下部補強部材18cを有している。
各壁板18aは、上下方向に伸びている。各壁板18aは、床板14aにおける水平方向の外縁部及び天井板15aにおける水平方向の外縁部に沿って伸びている。隣接する壁板18a同士は、接合されている。
各壁体18において、上部補強部材18b及び下部補強部材18cは、下記の通りに設けられている。
上部補強部材18b及び下部補強部材18cは、壁体18におけるかご室13の外側に位置している。上部補強部材18bは、壁体18の上端部に位置している。上部補強部材18bは、壁体18の上面を成している。下部補強部材18cは、壁体18の下端部に位置している。下部補強部材18cは、壁体18の下面を成している。上部補強部材18b及び下部補強部材18cは、壁板18aに沿って伸びている。上部補強部材18b及び下部補強部材18cは、壁板18aに接合されている。上部補強部材18b及び下部補強部材18cは、壁板18aを補強している。
巾木装置19は、複数の巾木台19a、複数の巾木19b及び複数のスペーサ19cを有している。
各巾木台19aは、上下方向に床板14aと壁体18との間に位置している。各巾木台19aは、床板14aにおける水平方向の外縁部に沿って伸びている。複数の巾木台19aは、床板14aにおける水平方向の外縁部に沿って連なっている。各巾木台19aは、床板14aに載っている。各巾木台19aは、床板14aに接合されている。各巾木台19aは、壁体18との間に上下方向に隙間をあけられている。
各巾木19bは、複数の巾木台19aよりもかご室13の内側に位置している。各巾木19bは、巾木台19aと水平方向に対向している。各巾木19bは、巾木台19aに沿って伸びている。複数の巾木19bは、水平方向に複数の巾木台19aに沿って連なっている。各巾木19bは、巾木台19aに接合されている。各巾木19bは、上下方向に床板14aと壁体18との間に位置している。各巾木19bは、壁体18との間に上下方向に隙間をあけられている。
各スペーサ19cは、上下方向に巾木台19aと壁体18との間に位置している。各スペーサ19cは、巾木台19aに載っている。各壁体18は、スペーサ19cに載っている。複数のスペーサ19cは、水平方向に複数の巾木台19a及び複数の壁体18に沿って並んでいる。複数のスペーサ19cは、互いの間に隙間を空けあけられている。各スペーサ19cは、巾木台19aに接合されている。各スペーサ19cは、壁体18に接合されている。
各スペーサ19cは、壁体18と巾木台19aとの間に上下方向に隙間を形成している。当該隙間は、壁部16を貫通している。当該隙間は、かご室13の内部とかご室13の外部とを連通している。当該隙間は、換気口16aである。壁部16は、換気口16aを設けられている。換気口16aは、かご室13の内部とかご室13の外部との換気を促す。
乗りかご4は、上記の通りに設けられている。乗りかご4が昇降する際、昇降路1及び機械室3の内部に生じる騒音は、かご室13の外部の騒音となり、換気口16aを通ってかご室13の内部に伝わる。
次に、かご換気口開閉装置31ついて説明する。
かご換気口開閉装置31は、壁部16の換気口16aを開閉するものである。かご換気口開閉装置31は、かご室13の壁部16の換気口16aに対して設けられる。
かご室13の左側及び右側の壁部16に、2つのかご換気口開閉装置31をそれぞれ設けられている。かご室13の左側及び右側の壁部16において、2つのかご換気口開閉装置31はかご室13の前後方向にそれぞれ並んでいる。かご室13の左側及び右側の壁部16において、かご換気口開閉装置31は、かご室13における縦枠12cよりも前側及び後側にそれぞれ設けられている。
かご室13の後側の壁部16に、1つのかご換気口開閉装置31を設けられている。かご室13の後側の壁部16において、1つのかご換気口開閉装置31はかご室13の左側と右側とにわたって伸びている。
ここで、以下の説明を簡潔に記載するために、かご室13の左側、右側及び後側の壁部16の各換気口16aに対してそれぞれ設けられているかご換気口開閉装置31は、かご室13における左右方向の中心に対して左右対称に設けられているものとする。
各かご換気口開閉装置31について説明する。
かご換気口開閉装置31は、第一仕切部材32、第二仕切部材33、第三仕切部材34及び第四仕切部材35を備えている。
第一仕切部材32、第二仕切部材33、第三仕切部材34及び第四仕切部材35は、環状に連なっている。第一仕切部材32、第二仕切部材33、第三仕切部材34及び第四仕切部材35は、筒状体に成っている。第一仕切部材32、第二仕切部材33、第三仕切部材34及び第四仕切部材35は、当該筒状体の長さ方向に伸びている。第一仕切部材32及び第二仕切部材33は、互いに対向している。第三仕切部材34及び第四仕切部材35は、互いに対向している。
当該筒状体の内部は、かご換気口開閉装置31の換気通路31aである。第一仕切部材32、第二仕切部材33、第三仕切部材34及び第四仕切部材35は、換気通路31aを形成している。かご換気口開閉装置31は、換気通路31aを有している。換気通路31aは、かご室13の外側から換気口16aに繋がっている。換気通路31aは、換気口16aに連通している。
換気通路31aは、換気口16aと逆の側に開閉口31bを設けられている。かご換気口開閉装置31は、開閉口31bを設けられている。換気通路31aにおける開閉口31bの側は、水平方向に伸びている。乗りかご4を乗りかご4の昇降方向に見ると、開閉口31bは、かご枠12及びかご室13の外部に位置している。
開閉口31bは、換気通路31aをかご室13の外部に対して開いた状態と閉じた状態との間で切り替える。開閉口31bは、換気通路31aをかご室13の外部に対して水平方向に開く。換気通路31aがかご室13の外部に対して開かれることにより、換気口16aは開かれる。換気通路31aがかご室13の外部に対して閉じられることにより、換気口16aは閉じられる。
換気通路31aにおける開閉口31bの側において、第一仕切部材32と第二仕切部材33とは、上下方向に対向している。換気通路31aにおける開閉口31bの側において、第一仕切部材32は、第二仕切部材33の上方に位置している。換気通路31aにおける開閉口31bの側において、第二仕切部材33は、第一仕切部材32の下方に位置している。
第一仕切部材32は、第一固定板36、第一可動板37、第一連結部材38、第一制止部材39及びおもり40を有している。
第一仕切部材32は、第一固定板36、第一可動板37、第一連結部材38、第一制止部材39及びおもり40を有している。
第一固定板36及び第一可動板37は、換気通路31aの長さ方向に連なっている。第一固定板36及び第一可動板37は、換気通路31aを区画している。第一固定板36及び第一可動板37は、換気通路31aの内部と換気通路31aの外部とを隔てている。第一固定板36は、換気通路31aにおける換気口16aの側に位置している。第一可動板37は、換気通路31aにおける開閉口31bの側に位置している。
第一固定板36における換気口16aの側は、壁体18に取り付けられている。第一固定板36における換気口16aの側は、壁体18に接合されている。第一固定板36における換気口16aの側は、壁体18を介して換気口16aに繋がっている。
第一可動板37における開閉口31bの側は、開閉口31bの上部を成している。乗りかご4を乗りかご4の昇降方向に見ると、第一可動板37における開閉口31bの側は、かご枠12及びかご室13の外部に位置している。
第一連結部材38は、第一固定板36と第一可動板37との間に位置している。第一連結部材38は、第一可動板37における開閉口31bと逆の側を第一固定板36に連結している。第一可動板37は、開閉口31bと逆の側を支持されている。第一連結部材38は、第一可動板37を第一固定板36に回転可能に連結している。第一連結部材38は、例えば蝶番である。
第一連結部材38は、第一回転軸38aを有している。第一回転軸38aは、換気通路31aの長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に伸びている。第一固定板36は、第一回転軸38aよりも開閉口31bと逆の側に位置している。第一可動板37は、第一回転軸38aよりも開閉口31bの側に位置している。
第一可動板37が回転することにより、第一可動板37における開閉口31bの側は上下方向に移動する。第一可動板37における開閉口31bの側は、下方に移動すると、後述する第二可動板42に当たる。第一可動板37は、第二可動板42の上方に位置している。
第一制止部材39は、第一可動板37とともに回転可能に設けられている。第一制止部材39は、第一可動板37に取り付けられている。第一制止部材39は、第一可動板37に繋がっている。第一制止部材39は、例えば第一可動板37と一体に形成されている。第一制止部材39は、第一可動板37から開閉口31bと逆の側に伸びている。第一制止部材39は、第一回転軸38aよりも第一固定板36の側に位置している。
第一制止部材39は、第一固定板36と対向している。第一制止部材39は、換気通路31aの外部に位置している。第一制止部材39は、第一固定板36に向かって移動する。第一制止部材39は、第一固定板36に当たることにより可動範囲を制限される。
第一可動板37における開閉口31bの側が上方に移動すると、第一制止部材39は第一固定板36に向かって移動する。第一制止部材39が第一固定板36に当たることにより、第一可動板37における開閉口31bの側は上方への移動を制限される。第一可動板37における開閉口31bの側が可動範囲の上限に位置しているとき、第一制止部材39は第一固定板36に当たっている。
第一可動板37は、上記の通りに開閉口31bと逆の側を支持されることにより、開閉口31bの側を上下方向に揺動可能に設けられている。
おもり40は、第一可動板37とともに回転可能に設けられている。おもり40は、第一制止部材39に取り付けられている。おもり40は、第一制止部材39を介して第一可動板37に繋がっている。おもり40は、第一回転軸38aよりも第一可動板37と逆の側に位置している。
第一可動板37の重量は、第一可動板37を下方に付勢している。第一制止部材39の重量は、第一可動板37を上方に付勢している。おもり40の重量は、第一可動板37を上方に付勢している。第一可動板37の重量、第一制止部材39の重量及びおもり40の重量は、第一可動板37を上方に付勢している。第一可動板37の重量、第一制止部材39の重量及びおもり40の重量は、第一可動板37を第二可動板42から離す方向に付勢している。第一可動板37の重量、第一制止部材39の重量及びおもり40の重量は、第一制止部材39を第一固定板36に向けて付勢している。
第一可動板37並びに第一可動板37とともに回転する第一制止部材39及びおもり40を乗りかご4の昇降方向に見ると、第一回転軸38aよりも開閉口31bの側の面積は、第一回転軸38aよりも開閉口31bと逆の側の面積よりも大きい。
第二仕切部材33は、第二固定板41、第二可動板42、第二連結部材43及び第二制止部材44を有している。
第二固定板41及び第二可動板42は、換気通路31aの長さ方向に連なっている。第二固定板41及び第二可動板42は、換気通路31aを区画している。第二固定板41及び第二可動板42は、換気通路31aの内部と換気通路31aの外部とを隔てている。第二固定板41は、換気通路31aにおける換気口16aの側に位置している。第二可動板42は、換気通路31aにおける開閉口31bの側に位置している。
第二固定板41における換気口16aの側は、巾木装置19に取り付けられている。第二固定板41における換気口16aの側は、巾木装置19に接合されている。第二固定板41における換気口16aの側は、巾木装置19を介して換気口16aに繋がっている。
第二可動板42における開閉口31bの側は、開閉口31bの下部を成している。乗りかご4を乗りかご4の昇降方向に見ると、第二可動板42における開閉口31bの側は、かご枠12及びかご室13の外部に位置している。
第二連結部材43は、第二固定板41と第二可動板42との間に位置している。第二連結部材43は、第二可動板42における開閉口31bと逆の側を第二固定板41に連結している。第二可動板42は、開閉口31bと逆の側を支持されている。第二連結部材43は、第二可動板42を第二固定板41に回転可能に連結している。第二連結部材43は、例えば蝶番である。
第二連結部材43は、第二回転軸43aを有している。第二回転軸43aは、換気通路31aの長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に伸びている。第二固定板41は、第二回転軸43aよりも開閉口31bと逆の側に位置している。第二可動板42は、第二回転軸43aよりも開閉口31bの側に位置している。
第二可動板42が回転することにより、第二可動板42における開閉口31bの側は上下方向に移動する。第二可動板42における開閉口31bの側は、上方に移動すると、第一可動板37に当たる。第二可動板42は、第一可動板37の下方に位置している。
第二制止部材44は、第二可動板42とともに回転可能に設けられている。第二制止部材44は、第二可動板42に取り付けられている。第二制止部材44は、第二可動板42に繋がっている。第二制止部材44は、例えば第二可動板42と一体に形成されている。第二制止部材44は、第二可動板42から開閉口31bと逆の側に伸びている。第二制止部材44は、第二回転軸43aよりも第二固定板41の側に位置している。
第二制止部材44は、第二固定板41と対向している。第二制止部材44は、換気通路31aの外部に位置している。第二制止部材44は、第二固定板41に向かって移動する。第二制止部材44は、第二固定板41に当たることにより可動範囲を制限される。
第二可動板42における開閉口31bの側が下方に移動すると、第二制止部材44は第二固定板41に向かって移動する。第二制止部材44が第二固定板41に当たることにより、第二可動板42における開閉口31bの側は下方への移動を制限される。第二可動板42における開閉口31bの側が可動範囲の下限に位置しているとき、第二制止部材44は第二固定板41に当たっている。
第二可動板42は、上記の通りに開閉口31bと逆の側を支持されることにより、開閉口31bの側を上下方向に揺動可能に設けられている。
第二可動板42の重量は、第二可動板42を下方に付勢している。第二制止部材44の重量は、第二可動板42を上方に付勢している。第二可動板42の重量及び第二制止部材44の重量は、第二可動板42を下方に付勢している。第二可動板42の重量及び第二制止部材44の重量は、第二可動板42を第一可動板37から離す方向に付勢している。第二可動板42の重量及び第二制止部材44の重量は、第二制止部材44を第二固定板41に向けて付勢している。
第二可動板42及び第二可動板42とともに回転する第二制止部材44を乗りかご4の昇降方向に見ると、第二回転軸43aよりも開閉口31bの側の面積は、第二回転軸43aよりも開閉口31bと逆の側の面積よりも大きい。
第三仕切部材34は、換気通路31aにおける換気口16aの側と開閉口31bの側とにわたって伸びている。第三仕切部材34は、換気通路31aを区画している。第三仕切部材34は、換気通路31aの内部と換気通路31aの外部とを隔てている。
第三仕切部材34における換気口16aの側は、壁体18及び巾木装置19に取り付けられている。第三仕切部材34における換気口16aの側は、壁体18及び巾木装置19に接合されている。第三仕切部材34における換気口16aの側は、壁体18及び巾木装置19を介して換気口16aに繋がっている。
第三仕切部材34における開閉口31bの側は、換気通路31aの長さ方向且つ上下方向に伸びている。第三仕切部材34における開閉口31bの側は、換気通路31aの長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に第一可動板37及び第二可動板42と対向している。第三仕切部材34における開閉口31bの側は、第一可動板37と第二可動板42との間の隙間を換気通路31aの長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に塞いでいる。
第四仕切部材35は、換気通路31aにおける換気口16aの側と開閉口31bの側とにわたって伸びている。第四仕切部材35は、換気通路31aを区画している。第四仕切部材35は、換気通路31aの内部と換気通路31aの外部とを隔てている。
第四仕切部材35における換気口16aの側は、壁体18及び巾木装置19に取り付けられている。第四仕切部材35における換気口16aの側は、壁体18及び巾木装置19に接合されている。第四仕切部材35における換気口16aの側は、壁体18及び巾木装置19を介して換気口16aに繋がっている。
第四仕切部材35における開閉口31bの側は、換気通路31aの長さ方向且つ上下方向に伸びている。第四仕切部材35における開閉口31bの側は、換気通路31aの長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に第一可動板37及び第二可動板42と対向している。第四仕切部材35における開閉口31bの側は、第一可動板37と第二可動板42との間の隙間を換気通路31aの長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に塞いでいる。
かご換気口開閉装置31は、上記の通りに設けられている。
次に、かご換気口開閉装置31の動作について図面を用いて説明する。
図13は、実施の形態1及び2におけるかご換気口開閉装置の要部詳細図である。図13(a)は、かご室13が停止しているときの状態を示す。図13(b)は、かご室13が上昇しているときの状態を示す。図13(c)は、かご室13が下降しているときの状態を示す。
かご室13が停止しているとき、第一可動板37は、第一可動板37の重量、第一制止部材39の重量及びおもり40の重量により上方に付勢されている。かご室13が停止しているとき、第一制止部材39は、第一固定板36に当たっている。かご室13が停止しているとき、第一可動板37は、第一制止部材39により上方への移動を制止されている。
かご室13が停止しているとき、第二可動板42は、第二可動板42の重量及び第二制止部材44の重量により下方に付勢されている。かご室13が停止しているとき、第二制止部材44は、第二固定板41に当たっている。かご室13が停止しているとき、第二可動板42は、第二制止部材44により下方への移動を制止されている。
かご室13が停止しているとき、第一可動板37と第二可動板42とは、互いの間に上下方向に隙間をあけている。かご室13が停止しているとき、第一可動板37と第二可動板42とは、開閉口31bを開いている。
かご室13が停止しているとき、第一可動板37の下方への可動範囲は、第二可動板42の下方への可動範囲よりも大きい。かご室13が停止しているとき、第二可動板42の上方への可動範囲は、第一可動板37の上方への可動範囲よりも大きい。
かご室13が上昇しているとき、第一可動板37は、風圧により下方に付勢されている。かご室13が上昇しているとき、第一制止部材39は、第一固定部材36から離れている。かご室13が上昇しているとき、第一可動板37における開閉口31bの側は、下方に移動している。かご室13が上昇しているとき、第一可動板37における開閉口31bの側は、第二可動板42に当たっている。
かご室13が上昇しているとき、第二可動板42は、第一可動板37により下方に付勢されている。かご室13が上昇しているとき、第二制止部材44は、第二固定板41に当たっている。かご室13が上昇しているとき、第二可動板42は、第二制止部材44により下方への移動を制止されている。
かご室13が上昇しているとき、第一可動板37と第二可動板42とは、互いに当たっている。かご室13が上昇しているとき、第一可動板37と第二可動板42とは、開閉口31bを閉じている。
かご室13が下降しているとき、第二可動板42は、風圧により上方に付勢されている。かご室13が下降しているとき、第二制止部材44は、第二固定板41から離れている。かご室13が下降しているとき、第二可動板42における開閉口31bの側は、上方に移動している。かご室13が下降しているとき、第二可動板42における開閉口31bの側は、第一可動板37に当たっている。
かご室13が下降しているとき、第一可動板37は、第二可動板42により上方に付勢されている。かご室13が下降しているとき、第一制止部材39は、第一固定板36に当たっている。かご室13が下降しているとき、第一可動板37は、第一制止部材39により上方への移動を制止されている。
かご室13が下降しているとき、第一可動板37と第二可動板42とは、互いに当たっている。かご室13が下降しているとき、第一可動板37と第二可動板42とは、開閉口31bを閉じている。
かご換気口開閉装置31は、上記の通りに動作する。開閉口31bが換気通路31aをかご室13の外部に対して開いた状態と閉じた状態との間で切り替えることにより、換気口16aは開閉される。かご室13が停止しているとき、換気口16aは開かれている。かご室13が昇降しているとき、換気口16aは閉じられている。
実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置は、かご室13の内部と外部とを連通する換気口16aを開閉する換気口開閉装置であって、環状に連なることにより筒状体に成り且つかご室13の外側から換気口16aに繋がることにより換気口16aに連通する換気通路31aを形成する第一仕切部材32、第二仕切部材33、第三仕切部材34及び第四仕切部材35、を備え、換気通路31aは、換気通路31aを水平方向に開いた状態と閉じた状態との間で切り替える開閉口31bを換気口16aと逆の側に設けられ、第一仕切部材32は、第一可動板37及び第一制止部材39を有し、第一可動板37における開閉口31bの側は、開閉口31bの上部を成し、第一可動板37は、開閉口31bと逆の側を支持されることにより開閉口31bの側を上下方向に揺動可能に設けられ、且つ第一制止部材39により上方への移動を制限され、第二仕切部材33は、第二可動板42及び第二制止部材44を有し、第二可動板42における開閉口31bの側は、開閉口31bの下部を成し、第二可動板42は、開閉口31bと逆の側を支持されることにより開閉口31bの側を上下方向に揺動可能に設けられ、且つ第二制止部材44により下方への移動を制限され、かご室13が停止しているとき、第一可動板37と第二可動板42とが互いの間に上下方向に隙間をあけることにより開閉口31bを開き、かご室13が上昇しているとき、第一可動板37における開閉口31bの側が風圧により下方に移動して第二可動板42に当たり、且つ第二可動板42が第二制止部材44により下方への移動を制止されることにより開閉口31bを閉じ、かご室13が下降しているとき、第二可動板42における開閉口31bの側が風圧により上方に移動して第一可動板37に当たり、且つ第一可動板37が第一制止部材39により上方への移動を制止されることにより開閉口31bを閉じる。
これにより、かご室13が停止しているとき、換気口16aを開くことによりかご室13の内部とかご室13の外部との換気を促し、かご室13が昇降しているとき、換気口16aを閉じることによりかご室13の外部の騒音をかご室13の内部に伝わりにくくすることができる。例えば、エレベーターの平常運転によりかご室13が昇降しているとき、かご室13の外部の騒音をかご室13の内部に伝わりにくくすることができる。例えば、エレベーターの故障によりかご室13が停止しているとき、出入口13aが閉じられていても、かご室13の内部とかご室13の外部との換気を促すことができる。
実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、かご室13が停止しているとき、第一可動板37の下方への可動範囲は、第二可動板42の下方への可動範囲よりも大きく、かご室13が停止しているとき、第二可動板42の上方への可動範囲は、第一可動板37の上方への可動範囲よりも大きい。
これにより、開閉口31bをより確実に開閉することができる。また、かご室13が停止している状態から昇降する場合、開閉口31bをより速やかに閉じることができる。
実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一仕切部材32は、第一連結部材38を有し、第一連結部材38は、換気通路31aの長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に伸びる第一回転軸38aを有し、第一可動板37は、開閉口31bと逆の側を第一連結部材38により回転可能に支持されることにより、開閉口31bの側を上下方向に揺動可能に設けられ、第二仕切部材33は、第二連結部材43を有し、第二連結部材43は、換気通路31aの長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に伸びる第二回転軸43aを有し、第二可動板42は、開閉口31bと逆の側を第二連結部材43により回転可能に支持されることにより、開閉口31bの側を上下方向に揺動可能に設けられる。
これにより、第一可動板37を円滑に揺動させることができる。同様に、第二可動板42を円滑に揺動させることができる。
また、風圧が第一可動板37に対して一様に作用しなくても、第一可動板37は第一回転軸38aを中心として回転することにより、開閉口31bをより確実に閉じることができる。同様に、風圧が第二可動板42に対して一様に作用しなくても、第二可動板42は第二回転軸43aを中心として回転することにより、開閉口31bをより確実に閉じることができる。
なお、実施の形態1におけるエレベーター装置において、各かご換気口開閉装置31をかご室13における左右方向の中心に対して左右非対称に設けてもよい。
なお、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置において、かご換気口開閉装置31は、壁部16の上部に形成された換気口を開閉するものであってもよい。この場合、当該換気口は、例えば、天井部15と壁部16との間に隙間を設けることにより形成される。
なお、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置において、かご換気口開閉装置31は、壁部16の中央部に形成された換気口を開閉するものであってもよい。この場合、当該換気口は、例えば、壁体18に貫通穴を設けることにより形成される。
次に、実施の形態2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置について図面を用いて説明する。
図12は、図5に示すG部の詳細図である。図12(a)は、G部を図1の後側から見た図面である。図12(b)は、G部を図1の左側から見た図面である。図12(c)は、図12(b)のT-T矢視の図面である。図12(d)は、図12(b)のU-U矢視の図面である。
なお、実施の形態2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置の説明において、実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同じ構成又は相当する構成については適宜、図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
天井板15aは、側板15cを有している。側板15cは、壁部16におけるかご室13の内側を向く側面と水平方向に対向している。側板15cとかご室13の壁部16とは、水平方向に互いの間に隙間をあけられている。
天井板15aは、貫通穴を設けられている。当該貫通穴は、天井部15の後側の側板15cを貫通している。当該貫通穴は、天井部15を貫通している。当該貫通穴は、かご室13の内部とかご室13の外部とを連通している。当該貫通穴は、換気口15dである。天井部15は、換気口15dを設けられている。換気口15dは、かご室13の内部とかご室13の外部との換気を促す。
かご換気口開閉装置51は、天井部15の換気口15dを開閉するものである。かご換気口開閉装置51は、かご室13の天井部15の換気口15dに対して設けられる。
かご室13の天井部15の後側に、1つのかご換気口開閉装置51を設けられている。かご室13の天井部15の後側において、1つのかご換気口開閉装置51はかご室13の左側と右側とにわたって伸びている。
ここで、以下の説明を簡潔に記載するために、かご室13の天井部15の後側の換気口15dに対して設けられているかご換気口開閉装置51は、かご室13における左右方向の中心に対して左右対称に設けられているものとする。
実施の形態2におけるかご換気口開閉装置51、換気通路51a及び開閉口51bは、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31、換気通路31a及び開閉口31bに相当するものである。実施の形態2におけるかご換気口開閉装置51は、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31と下記の点で相違している。
実施の形態2において、第一固定板36、第二固定板41、第三仕切部材34及び第四仕切部材35は、下記の通りに設けられている。
第一固定板36における換気口15dの側は、天井板15aに取り付けられている。第一固定板36における換気口15dの側は、天井板15aに接合されている。第一固定板36における換気口15dの側は、天井板15aを介して換気口15dに繋がっている。
第二固定板41における換気口15dの側は、天井板15aに取り付けられている。第二固定板41における換気口15dの側は、天井板15aに当てられている。第二固定板41における換気口15dの側は、天井板15aを介して換気口15dに繋がっている。
第三仕切部材34における換気口15dの側は、天井板15aに取り付けられている。第三仕切部材34における換気口15dの側は、天井板15aに接合されている。第三仕切部材34における換気口15dの側は、天井板15aを介して換気口15dに繋がっている。
第四仕切部材35における換気口15dの側は、天井板15aに取り付けられている。第四仕切部材35における換気口15dの側は、天井板15aに接合されている。第四仕切部材35における換気口15dの側は、天井板15aを介して換気口15dに繋がっている。
かご換気口開閉装置51は、上記の通りに設けられている。
実施の形態2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置は、実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同様の作用及び効果を奏する。
なお、実施の形態2におけるエレベーター装置において、かご換気口開閉装置51をかご室13における左右方向の中心に対して左右非対称に設けてもよい。
なお、実施の形態1及び2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一制止部材39を第一可動板37とともに回転可能に設けられる代わりに、第一制止部材を第一固定板36に設けられてもよい。この場合、当該第一制止部材は、第一回転軸38aよりも第一可動板37の側に位置し、且つ換気通路31a又は51aの外部に位置し、且つ第一可動板37と対向する。
同様に、実施の形態1及び2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第二制止部材44を第二可動板42とともに回転可能に設けられる代わりに、第二制止部材を第二固定板41に設けられてもよい。この場合、当該第二制止部材は、第二回転軸43aよりも第二可動板42の側に位置し、且つ換気通路31a又は51aの外部に位置し、且つ第二可動板42と対向する。
なお、実施の形態1及び2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一制止部材39を第一可動板37とともに回転可能に設けられる代わりに、第一可動板37が第一制止部材を兼ねてもよい。この場合、第一可動板37における開閉口31b又は51bの側が上方に移動すると、第一可動板37における開閉口31b又は51bと逆の側が第一固定板36に当たる。
同様に、実施の形態1及び2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第二制止部材44を第二可動板42とともに回転可能に設けられる代わりに、第二可動板42が第二制止部材を兼ねてもよい。この場合、第二可動板42における開閉口31b又は51bの側が下方に移動すると、第二可動板42における開閉口31b又は51bと逆の側が第二固定板41に当たる。
なお、実施の形態1及び2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一制止部材39を第一可動板37とともに回転可能に設けられる代わりに、第一連結部材38が第一制止部材を兼ねてもよい。この場合、第一連結部材38は2つの羽根板を有し、当該2つの羽根板は第一回転軸38aにより互いに回転可能に連結される。一方の当該羽根板は、第一固定板36に取り付けられる。他方の当該羽根板は、第一可動板37に取り付けられる。第一可動板37における開閉口31b又は51bの側が上方に移動すると、第一可動板37に取り付けられた当該羽根板が、第一固定板36に取り付けられた当該羽根板に当たる。
同様に、実施の形態1及び2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第二制止部材44を第二可動板42とともに回転可能に設けられる代わりに、第二連結部材43が第二制止部材を兼ねてもよい。この場合、第二連結部材43は2つの羽根板を有し、当該2つの羽根板は第二回転軸43aにより互いに回転可能に連結される。一方の当該羽根板は、第二固定板41に取り付けられる。他方の当該羽根板は、第二可動板42に取り付けられる。第二可動板42における開閉口31b又は51bの側が上方に移動すると、第二可動板42に取り付けられた当該羽根板が、第二固定板41に取り付けられた当該羽根板に当たる。
なお、実施の形態1及び2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一仕切部材32がおもり40を有する代わりに、第一仕切部材32がばね部材を有していてもよい。当該ばね部材は、第一可動板37における開閉口31b又は51bの側を上方に付勢するものである。この場合、当該ばね部材は、例えば、巻きばね、引きばね、押しばね、板ばね等である。当該ばね部材は、例えば、一端を第一固定板36に取り付けられ、他端を第一可動板37に取り付けられる。
同様に、実施の形態1及び2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第二仕切部材33がばね部材を有していてもよい。当該ばね部材は、第二可動板42における開閉口31b又は51bの側を下方に付勢するものである。この場合、当該ばね部材は、例えば、巻きばね、引きばね、押しばね、板ばね等である。当該ばね部材は、例えば、一端を第二固定板41に取り付けられ、他端を第二可動板42に取り付けられる。
次に、実施の形態3におけるエレベーターのかご換気口開閉装置について図面を用いて説明する。
図14は、実施の形態3におけるかご換気口開閉装置の要部詳細図である。図14(a)は、かご室13が停止しているときの状態を示す。図14(b)は、かご室13が上昇しているときの状態を示す。図14(c)は、かご室13が下降しているときの状態を示す。図14は、図13に相当する図面である。
なお、実施の形態3におけるエレベーターのかご換気口開閉装置の説明において、実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同じ構成又は相当する構成については適宜、図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態3におけるかご換気口開閉装置61、換気通路61a及び開閉口61bは、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31、換気通路31a及び開閉口31bに相当するものである。実施の形態3におけるかご換気口開閉装置61は、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31と下記の点で相違している。
かご換気口開閉装置61は、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31の第一可動板37の代わりに、第一可動板62を有している。第一可動板62は、第一板部62a及び第一接触部62bを有している。第一板部62aは、第一可動板62の本体部分である。第一接触部62bは、第一可動板62の付属部分である。第一可動板62は、第一接触部62bを設けられている点を除いて第一可動板37と同じである。第一板部62aは、第一可動板37に相当するものである。
かご換気口開閉装置61は、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31の第二可動板42の代わりに、第二可動板63を有している。第二可動板63は、第二板部63a及び第二接触部63bを有している。第二板部63aは、第二可動板63の本体部分である。第二接触部63bは、第二可動板63の付属部分である。第二可動板63は、第二接触部63bを設けられている点を除いて第二可動板42と同じである。第二板部63aは、第二可動板42に相当するものである。
第一接触部62bは、弾性体である。第一接触部62bは、第一板部62aよりも柔らかい。第一接触部62bは、例えばゴム板である。第一板部62aは、例えば金属板である。
第一接触部62bは、第一可動板62における開閉口61bの側に位置している。第一接触部62bは、第一可動板62の下面を成している。
第一可動板62における開閉口61bの側が下方に移動すると、第一接触部62bは第二可動板63に当たる。第一接触部62bが第二可動板63に当たることにより、開閉口61bは閉じられる。
第一接触部62bは、第二可動板63に押し付けられると、第一接触部62bの弾性により変形する。第一接触部62bは、第二可動板63に押し付けられると、上下方向に曲る。第一接触部62bは、第二可動板63に押し付けられると、上下方向に縮む。第一接触部62bは、第二可動板63に押し付けられると、水平方向に伸びる。第一接触部62bは、第二可動板63に押し付けられると、第二可動板63との接触面積を増す。第一接触部62bが第二可動板63に押し付けられた後、第一板部62aは第二可動板63に当たる。
第二接触部63bは、弾性体である。第二接触部63bは、第二板部63aよりも柔らかい。第二接触部63bは、例えばゴム板である。第二板部63aは、例えば金属板である。
第二接触部63bは、第二可動板63における開閉口61bの側に位置している。第二接触部63bは、第二可動板63の上面を成している。
第二可動板63における開閉口61bの側が上方に移動すると、第二接触部63bは第一可動板62に当たる。第二接触部63bが第一可動板62に当たることにより、開閉口61bは閉じられる。
第二接触部63bは、第一可動板62に押し付けられると、第二接触部63bの弾性により変形する。第二接触部63bは、第一可動板62に押し付けられると、上下方向に曲る。第二接触部63bは、第一可動板62に押し付けられると、上下方向に縮む。第二接触部63bは、第一可動板62に押し付けられると、水平方向に伸びる。第二接触部63bは、第一可動板62に押し付けられると、第一可動板62との接触面積を増す。第二接触部63bが第一可動板62に押し付けられた後、第二板部63aは第一可動板62に当たる。
かご換気口開閉装置61は、上記の通りに設けられている。
実施の形態3におけるエレベーターのかご換気口開閉装置は、実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同様の作用及び効果を奏する。
実施の形態3におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一可動板62は、第一可動板62の本体部分である第一板部62a及び第一可動板62の付属部分である第一接触部62bを有し、第一接触部62bは、弾性体であり且つ第一可動板62における開閉口61bの側に位置し、第一可動板62における開閉口61bの側が下方に移動すると、第一接触部62bは第二可動板63に当たり、第一接触部62bが第二可動板63に押し付けられた後、第一板部62aは第二可動板63に当たり、第二可動板63は、第二可動板63の本体部分である第二板部63a及び第二可動板63の付属部分である第二接触部63bを有し、第二接触部63bは、弾性体であり且つ第二可動板63における開閉口61bの側に位置し、第二可動板63における開閉口61bの側が上方に移動すると、第二接触部63bは第一可動板62に当たり、第二接触部63bが第一可動板62に押し付けられた後、第二板部63aは第一可動板62に当たる。
これにより、第一可動板62と第二可動板63とが当たる際、第一接触部材62b及び第二接触部材63bの少なくとも一方が衝撃を緩和することにより、騒音及び振動を抑制することができる。
また、第一接触部62bは、第二可動板63に押し付けられることにより第二可動板63との接触面積を増すので、開閉口61bをよりしっかりと閉じることができる。同様に、第二接触部63bは、第一可動板62に押し付けられることにより第一可動板62との接触面積を増すので、開閉口61bをよりしっかりと閉じることができる。
また、第一板部62aが第二可動板63に当たると、第一接触部62bの変形が抑制されるので、第一接触部62bの損傷を防止することができる。同様に、第二板部63aが第一可動板62に当たると、第二接触部63bの変形が抑制されるので、第二接触部63bの損傷を防止することができる。
なお、実施の形態3におけるエレベーターのかご換気口開閉装置は、実施の形態2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同様に、天井部15に設けられた換気口15dを開閉するものであってもよい。
次に、実施の形態4におけるエレベーターのかご換気口開閉装置について図面を用いて説明する。
図15は、実施の形態4におけるかご換気口開閉装置の要部詳細図である。図15(a)は、かご室13が停止しているときの状態を示す。図15(b)は、かご室13が上昇しているときの状態を示す。図15(c)は、かご室13が下降しているときの状態を示す。前述の図13が示す要部は、第一連結部材38及び第二連結部材43が設けられている部分であるのに対し、図15が示す要部は、第一連結部材38及び第二連結部材43が設けられていない部分である。
なお、実施の形態4におけるエレベーターのかご換気口開閉装置の説明において、実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同じ構成又は相当する構成については適宜、図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態4におけるかご換気口開閉装置71、換気通路71a及び開閉口71bは、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31、換気通路31a及び開閉口31bに相当するものである。実施の形態4におけるかご換気口開閉装置71は、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31と下記の点で相違している。
かご換気口開閉装置71は、実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置31に、さらに第一接続板72及び第二接続板73を備えたものである。
第一仕切部材32は、第一接続板72を有している。第一接続板72は、弾性体である。第一接続板72は、例えばゴム板である。
第一固定板36と第一可動板37とは、互いに離れている。第一固定板36における開閉口71bの側と第一可動板37における開閉口71bと逆の側とは、互いの間に第一隙間74をあけている。第一接続板72は、第一固定板36と第一可動板37との間に位置している。第一接続板72は、第一隙間74を塞いでいる。
第一接続板72は、開閉口71bと逆の側を第一固定板36に取り付けられている。第一接続板72は、開閉口71bの側を換気通路71aの内部から第一可動板37に当てられている。第一接続板72は、第一固定板36から開閉口71bの側に伸びている。第一接続板72は、第一固定板36よりも開閉口71bの側に位置している。第一接続板72は、第一可動板37から開閉口71bと逆の側に伸びている。第一接続板72は、第一可動板37よりも開閉口71bと逆の側に位置している。第一固定板36、第一接続板72及び第一可動板37は、換気通路71aの長さ方向に連なっている。第一接続板72は、換気通路71aを区画している。第一接続板72は、換気通路71aの内部と換気通路71aの外部とを隔てている。
第一可動板37が上下方向に揺動すると、第一接続板72は第一接続板72の弾性により変形する。第一可動板37が上下方向に揺動すると、第一接続板72は上下方向に曲る。第一可動板37が上下方向に揺動すると、第一接続板72は上下方向に曲ることにより第一固定板36及び第一可動板37と連なり且つ換気通路71aを区画する状態を維持する。第一可動板37が上下方向に揺動すると、第一接続板72は上下方向に曲ることにより換気通路71aの内部と換気通路71aの外部とを隔てる状態を維持する。
第一可動板37における開閉口71bの側が移動すると、第一接続板72は第一接続板72の弾性により第一可動板37を付勢する。第一可動板37における開閉口71bの側が下方に移動すると、第一接続板72は第一可動板37を上方に付勢する。第一可動板37における開閉口71bの側が下方に移動すると、第一接続板72は第一可動板37を第二可動板42から離す方向に付勢する。第一可動板37における開閉口71bの側が下方に移動すると、第一接続板72は第一制止部材39を第一固定板36に向けて付勢する。
第二仕切部材33は、第二接続板73を有している。第二接続板73は、弾性体である。第二接続板73は、例えばゴム板である。
第二固定板41と第二可動板42とは、互いに離れている。第二固定板41における開閉口71bの側と第二可動板42における開閉口71bと逆の側とは、互いの間に第二隙間75をあけている。第二接続板73は、第二固定板41と第二可動板42との間に位置している。第二接続板73は、第二隙間75を塞いでいる。
第二接続板73は、開閉口71bと逆の側を第二固定板41に取り付けられている。第二接続板73は、開閉口71bの側を換気通路71aの内部から第二可動板42に当てられている。第二接続板73は、第二固定板41から開閉口71bの側に伸びている。第二接続板73は、第二固定板41よりも開閉口71bの側に位置している。第二接続板73は、第二可動板42から開閉口71bと逆の側に伸びている。第二接続板73は、第二可動板42よりも開閉口71bと逆の側に位置している。第二固定板41、第二接続板73及び第二可動板42は、換気通路71aの長さ方向に連なっている。第二接続板73は、換気通路71aを区画している。第二接続板73は、第換気通路71aの内部と換気通路71aの外部とを隔てている。
第二可動板42が上下方向に揺動すると、第二接続板73は第二接続板73の弾性により変形する。第二可動板42が上下方向に揺動すると、第二接続板73は上下方向に曲る。第二可動板42が上下方向に揺動すると、第二接続板73は上下方向に曲ることにより第二固定板41及び第二可動板42と連なり且つ換気通路71aを区画する状態を維持する。第二可動板42が上下方向に揺動すると、第二接続板73は上下方向に曲ることにより換気通路71aの内部と換気通路71aの外部とを隔てる状態を維持する。
第二可動板42における開閉口71bの側が移動すると、第二接続板73は第二接続板73の弾性により第二可動板42を付勢する。第二可動板42における開閉口71bの側が上方に移動すると、第二接続板73は第二可動板42を下方に付勢する。第二可動板42における開閉口71bの側が上方に移動すると、第二接続板73は第二可動板42を第一可動板37から離す方向に付勢する。第二可動板42における開閉口71bの側が上方に移動すると、第二接続板73は第二制止部材44を第二固定板41に向けて付勢する。
かご換気口開閉装置71は、上記の通りに設けられている。
実施の形態4におけるエレベーターのかご換気口開閉装置は、実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同様の作用及び効果を奏する。
実施の形態4におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一仕切部材32は、弾性体である第一接続板72を有し、第一接続板72は、第一可動板37から開閉口71bと逆の側に伸び且つ換気通路71aを区画し、第一可動板37が上下方向に揺動すると、第一接続板72は上下方向に曲ることにより第一可動板37と連なり且つ換気通路71aを区画する状態を維持し、第一可動板37における開閉口71bの側が下方に移動すると、第一接続板72は第一可動板37を上方に付勢し、第二仕切部材33は、弾性体である第二接続板73を有し、第二接続板73は、第二可動板42から開閉口71bと逆の側に伸び且つ換気通路71aを区画し、第二可動板42が上下方向に揺動すると、第二接続板73は上下方向に曲ることにより第二可動板42と連なり且つ換気通路71aを区画する状態を維持し、第二可動板42における開閉口71bの側が上方に移動すると、第二接続板73は第二可動板42を下方に付勢する。
これにより、かご室13の外部の騒音をかご室13の内部により伝わりにくくすることができる。また、かご室13が停止しているとき、第一可動板37と第二可動板42とが開閉口71bを開いた状態をより確実に維持することができる。また、おもり40を軽くしたり、おもり40を無くしたりすることができる。
なお、実施の形態4におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一接続板72は、開閉口71bの側を第一可動板37に取り付けられ、開閉口71bと逆の側を換気通路71aの内部から第一固定板36に当てられてもよい。同様に、第二接続板73は、開閉口71bの側を第二可動板42に取り付けられ、開閉口71bと逆の側を換気通路71aの内部から第二固定板41に当てられてもよい。
また、実施の形態4におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一接続板72は、開閉口71bと逆の側を第一固定板36に取り付けられ、開閉口71bの側を第一可動板37に取り付けられてもよい。同様に、第二接続板73は、開閉口71bと逆の側を第二固定板41に取り付けられ、開閉口71bの側を第二可動板42に取り付けられてもよい。
なお、実施の形態4におけるエレベーターのかご換気口開閉装置は、実施の形態2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同様に、天井部15に設けられた換気口15dを開閉するものであってもよい。
次に、実施の形態5におけるエレベーターのかご換気口開閉装置について図面を用いて説明する。
図16は、実施の形態5におけるかご換気口開閉装置の要部詳細図である。図16(a)は、かご室13が停止しているときの状態を示す。図16(b)は、かご室13が上昇しているときの状態を示す。図16(c)は、かご室13が下降しているときの状態を示す。図16は、図13に相当する図面である。
なお、実施の形態5におけるエレベーターのかご換気口開閉装置の説明において、実施の形態1におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同じ構成又は相当する構成については適宜、図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態5におけるかご換気口開閉装置81、換気通路81a及び開閉口81bは、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31、換気通路31a及び開閉口31bに相当するものである。実施の形態5におけるかご換気口開閉装置81は、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31と下記の点で相違している。
かご換気口開閉装置81は、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31の第一可動板37、第一連結部材38、第一制止部材39及びおもり40の代わりに、第一可動板82及び第一制止部材83を有している。
かご換気口開閉装置81は、実施の形態1におけるかご換気口開閉装置31の第二可動板42、第二連結部材43及び第二制止部材44の代わりに、第二可動板84及び第二制止部材85を有している。
第一可動板82は、弾性体である。第一可動板82は、例えばゴム板である。
第一可動板82は、開閉口81bと逆の側を第一固定板36に取り付けられている。第一可動板82は、開閉口81bと逆の側を支持されている。第一可動板82は、第一固定板36から開閉口81bの側に伸びている。第一可動板82は、第一固定板36よりも開閉口81bの側に位置している。第一可動板82は、第一固定板36と換気通路81aの長さ方向に連なっている。第一可動板82は、換気通路81aを区画している。第一可動板82は、換気通路81aの内部と換気通路81aの外部とを隔てている。
第一可動板82における開閉口81bの側は、開閉口81bの上部を成している。乗りかご4を乗りかご4の昇降方向に見ると、第一可動板82における開閉口81bの側は、かご枠12及びかご室13の外部に位置している。
第一可動板82は、第一可動板82の弾性により変形する。第一可動板82は、上下方向に曲る。第一可動板82は、上下方向に曲ることにより第一固定板36と連なり且つ換気通路81aを区画する状態を維持する。第一可動板82は、上下方向に曲ることにより換気通路81aの内部と換気通路81aの外部とを隔てる状態を維持する。
第一可動板82が上下方向に曲ることにより、第一可動板82における開閉口81bの側は上下方向に移動する。第一可動板82における開閉口81bの側は、下方に移動すると、第二可動板84に当たる。第一可動板82は、第二可動板84の上方に位置している。
第一可動板82における開閉口81bの側は、第二可動板84に押し付けられると、上下方向に曲る。第一可動板82における開閉口81bの側は、第二可動板84に押し付けられると、上下方向に縮む。第一可動板82における開閉口81bの側は、第二可動板84に押し付けられると、水平方向に伸びる。第一可動板82における開閉口81bの側は、第二可動板84に押し付けられると、第二可動板84との接触面積を増す。
第一制止部材83は、開閉口81bと逆の側を第一固定板36に取り付けられている。第一制止部材83は、第一固定板36から開閉口81bの側に伸びている。第一制止部材83は、第一固定板36よりも開閉口81bの側に位置している。第一制止部材83は、第一固定板36と換気通路81aの長さ方向に連なっている。第一固定板36における開閉口81bの側と第一制止部材83における開閉口81bと逆の側とは、互いの間に第一可動板82における開閉口81bと逆の側を挟んでいる。
第一制止部材83における開閉口81bの側は、第一可動板82と上下方向に対向している。第一制止部材83における開閉口81bの側は、第一可動板82の上方に位置している。第一制止部材83における開閉口81bの側は、換気通路81aの外部に位置している。第一制止部材83における開閉口81bの側は、換気通路81aの長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に、第一可動板82における開閉口81bの側よりも小さい。第一制止部材83は、第一可動板82における開閉口81bの側の全体を覆っていない。
第一可動板82における開閉口81bの側は、上方に移動すると第一制止部材83に当たる。第一可動板82における開閉口81bの側は、第一制止部材83に当たることにより上方への移動を制限される。第一可動板82における開閉口81bの側が可動範囲の上限に位置しているとき、第一可動板82における開閉口81bの側は第一制止部材83に当たっている。
第一可動板82は、上記の通りに開閉口81bと逆の側を支持されることにより、開閉口81bの側を上下方向に揺動可能に設けられている。
第一可動板82における開閉口81bの側が移動すると、第一可動板82は第一可動板82の弾性により付勢される。第一可動板82における開閉口81bの側が下方に移動すると、第一可動板82は上方に付勢される。第一可動板82における開閉口81bの側が下方に移動すると、第一可動板82は第二可動板84から離れる方向に付勢される。第一可動板82における開閉口81bの側が下方に移動すると、第一可動板82は第一制止部材83に向けて付勢される。
第二可動板84は、弾性体である。第二可動板84は、例えばゴム板である。
第二可動板84は、開閉口81bと逆の側を第二固定板41に取り付けられている。第二可動板84は、開閉口81bと逆の側を支持されている。第二可動板84は、第二固定板41から開閉口81bの側に伸びている。第二可動板84は、第二固定板41よりも開閉口81bの側に位置している。第二可動板84は、第二固定板41と換気通路81aの長さ方向に連なっている。第二可動板84は、換気通路81aを区画している。第二可動板84は、換気通路81aの内部と換気通路81aの外部とを隔てている。
第二可動板84における開閉口81bの側は、開閉口81bの下部を成している。乗りかご4を乗りかご4の昇降方向に見ると、第二可動板84における開閉口81bの側は、かご枠12及びかご室13の外部に位置している。
第二可動板84は、第二可動板84の弾性により変形する。第二可動板84は、上下方向に曲る。第二可動板84は、上下方向に曲ることにより第二固定板41と連なり且つ換気通路81aを区画する状態を維持する。第二可動板84は、上下方向に曲ることにより換気通路81aの内部と換気通路81aの外部とを隔てる状態を維持する。
第二可動板84が上下方向に曲ることにより、第二可動板84における開閉口81bの側は上下方向に移動する。第二可動板84における開閉口81bの側は、上方に移動すると、第一可動板82に当たる。第二可動板84は、第一可動板82の下方に位置している。
第二可動板84における開閉口81bの側は、第一可動板82に押し付けられると、上下方向に曲る。第二可動板84における開閉口81bの側は、第一可動板82に押し付けられると、上下方向に縮む。第二可動板84における開閉口81bの側は、第一可動板82に押し付けられると、水平方向に伸びる。第二可動板84における開閉口81bの側は、第一可動板82に押し付けられると、第一可動板82との接触面積を増す。
第二制止部材85は、開閉口81bと逆の側を第二固定板41に取り付けられている。第二制止部材85は、第二固定板41から開閉口81bの側に伸びている。第二制止部材85は、第二固定板41よりも開閉口81bの側に位置している。第二制止部材85は、第二固定板41と換気通路81aの長さ方向に連なっている。第二固定板41における開閉口81bの側と第二制止部材85における開閉口81bと逆の側とは、互いの間に第二可動板84における開閉口81bと逆の側を挟んでいる。
第二制止部材85における開閉口81bの側は、第二可動板84と上下方向に対向している。第二制止部材85における開閉口81bの側は、第二可動板84の下方に位置している。第二制止部材85における開閉口81bの側は、換気通路81aの外部に位置している。第二制止部材85における開閉口81bの側は、換気通路81aの長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に、第二可動板84における開閉口81bの側よりも小さい。第二制止部材85は、第二可動板84における開閉口81bの側の全体を覆っていない。
第二可動板84における開閉口81bの側は、下方に移動すると第二制止部材85に当たる。第二可動板84における開閉口81bの側は、第二制止部材85に当たることにより下方への移動を制限される。第二可動板84における開閉口81bの側が可動範囲の下限に位置しているとき、第二可動板84における開閉口81bの側は第二制止部材85に当たっている。
第二可動板84は、上記の通りに開閉口81bと逆の側を支持されることにより、開閉口81bの側を上下方向に揺動可能に設けられている。
第二可動板84における開閉口81bの側が移動すると、第二可動板84は第二可動板84の弾性により付勢される。第二可動板84における開閉口81bの側が上方に移動すると、第二可動板84は下方に付勢される。第二可動板84における開閉口81bの側が上方に移動すると、第二可動板84は第一可動板82から離れる方向に付勢される。第二可動板84における開閉口81bの側が上方に移動すると、第二可動板84は第二制止部材85に向けて付勢される。
かご換気口開閉装置81は、上記の通りに設けられている。
次に、かご換気口開閉装置81の動作について説明する。
かご室13が停止しているとき、第一可動板82は、第一可動板82の弾性により姿勢を維持している。かご室13が停止しているとき、第二可動板84は、第二可動板84の弾性により姿勢を維持している。
かご室13が停止しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、互いの間に上下方向に隙間をあけている。かご室13が停止しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、開閉口81bを開いている。
かご室13が停止しているとき、第一可動板82の下方への可動範囲は、第二可動板84の下方への可動範囲よりも大きい。かご室13が停止しているとき、第二可動板84の上方への可動範囲は、第一可動板82の上方への可動範囲よりも大きい。
かご室13が上昇しているとき、第一可動板82は、風圧により下方に付勢されている。かご室13が上昇しているとき、第一可動板82は、第一制止部材83から離れている。かご室13が上昇しているとき、第一可動板82における開閉口81bの側は、下方に移動している。かご室13が上昇しているとき、第一可動板82における開閉口81bの側は、第二可動板84に当たっている。
かご室13が上昇しているとき、第二可動板84は、第一可動板82により下方に付勢されている。かご室13が上昇しているとき、第二可動板84は、第二制止部材85に当たっている。かご室13が上昇しているとき、第二可動板84は、第二制止部材85により下方への移動を制止されている。
かご室13が上昇しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、互いに当たっている。かご室13が上昇しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、開閉口81bを閉じている。
かご室13が下降しているとき、第二可動板84は、風圧により上方に付勢されている。かご室13が下降しているとき、第二可動板84は、第二制止部材85から離れている。かご室13が下降しているとき、第二可動板84における開閉口81bの側は、上方に移動している。かご室13が下降しているとき、第二可動板84における開閉口81bの側は、第一可動板82に当たっている。
かご室13が下降しているとき、第一可動板82は、第二可動板84により上方に付勢されている。かご室13が下降しているとき、第一可動板82は、第一制止部材83に当たっている。かご室13が下降しているとき、第一可動板82は、第一制止部材83により上方への移動を制止されている。
かご室13が下降しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、互いに当たっている。かご室13が下降しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、開閉口81bを閉じている。
かご換気口開閉装置81は、上記の通りに動作する。開閉口81bが換気通路81aをかご室13の外部に対して開いた状態と閉じた状態との間で切り替えることにより、換気口16aは開閉される。かご室13が停止しているとき、換気口16aは開かれている。かご室13が昇降しているとき、換気口16aは閉じられている。
実施の形態5におけるエレベーターのかご換気口開閉装置は、かご室13の内部と外部とを連通する換気口16aを開閉する換気口開閉装置であって、環状に連なることにより筒状体に成り且つかご室13の外側から換気口16aに繋がることにより換気口16aに連通する換気通路81aを形成する第一仕切部材32、第二仕切部材33、第三仕切部材34及び第四仕切部材35、を備え、換気通路81aは、換気通路81aを水平方向に開いた状態と閉じた状態との間で切り替える開閉口81bを換気口16aと逆の側に設けられ、第一仕切部材32は、第一可動板82及び第一制止部材83を有し、第一可動板82における開閉口81bの側は、開閉口81bの上部を成し、第一可動板82は、開閉口81bと逆の側を支持されることにより開閉口81bの側を上下方向に揺動可能に設けられ、且つ第一制止部材83により上方への移動を制限され、第二仕切部材33は、第二可動板84及び第二制止部材85を有し、第二可動板84における開閉口81bの側は、開閉口81bの下部を成し、第二可動板84は、開閉口81bと逆の側を支持されることにより開閉口81bの側を上下方向に揺動可能に設けられ、且つ第二制止部材85により下方への移動を制限され、かご室13が停止しているとき、第一可動板82と第二可動板84とが互いの間に上下方向に隙間をあけることにより開閉口81bを開き、かご室31が上昇しているとき、第一可動板82における開閉口81bの側が風圧により下方に移動して第二可動板84に当たり、且つ第二可動板84が第二制止部材85により下方への移動を制止されることにより開閉口81bを閉じ、かご室13が下降しているとき、第二可動板84における開閉口81bの側が風圧により上方に移動して第一可動板82に当たり、且つ第一可動板82が第一制止部材83により上方への移動を制止されることにより開閉口81bを閉じる。
これにより、かご室13が停止しているとき、換気口16aを開くことによりかご室13の内部とかご室13の外部との換気を促し、かご室13が昇降しているとき、換気口16aを閉じることによりかご室13の外部の騒音をかご室13の内部に伝わりにくくすることができる。
実施の形態5におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、かご室13が停止しているとき、第一可動板82の下方への可動範囲は、第二可動板84の下方への可動範囲よりも大きく、かご室13が停止しているとき、第二可動板84の側の上方への可動範囲は、第一可動板82の上方への可動範囲よりも大きい。
これにより、開閉口81bをより確実に開閉することができる。また、かご室13が停止している状態から昇降する場合、開閉口81bをより速やかに閉じることができる。
実施の形態5におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一可動板82及び第二可動板84は、弾性体であり、かご室13が上昇しているとき、第一可動板82が風圧により上下方向に曲ることにより、第一可動板82における開閉口81bの側は下方に移動して第二可動板84に当たり、かご室13が下降しているとき、第二可動板84が風圧により上下方向に曲ることにより、第二可動板84における開閉口81bの側は上方に移動して第一可動板82に当たる。
これにより、第一仕切部材32及び第二仕切部材33の部品の数量を少なくできるので、かご換気口開閉装置81を容易に組み立てることができる。また、第一仕切部材32及び第二仕切部材33の重量を軽くすることができるので、かご換気口開閉装置81を容易に据え付けることができる。
なお、実施の形態5におけるエレベーターのかご換気口開閉装置は、実施の形態2におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同様に、天井部15に設けられた換気口15dを開閉するものであってもよい。
次に、実施の形態6におけるエレベーターのかご換気口開閉装置について図面を用いて説明する。
図17は、実施の形態6におけるかご換気口開閉装置の要部詳細図である。図17(a)は、かご室13が停止しているときの状態を示す。図17(b)は、かご室13が上昇しているときの状態を示す。図17(c)は、かご室13が下降しているときの状態を示す。図17は、図16に相当する図面である。
なお、実施の形態6におけるエレベーターのかご換気口開閉装置の説明において、実施の形態5におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同じ構成又は相当する構成については適宜、図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態6におけるかご換気口開閉装置91、換気通路91a及び開閉口91bは、実施の形態5におけるかご換気口開閉装置81、換気通路81a及び開閉口81bに相当するものである。実施の形態6におけるかご換気口開閉装置91は、実施の形態5におけるかご換気口開閉装置81と下記の点で相違している。
かご換気口開閉装置91は、実施の形態5におけるかご換気口開閉装置81の第一制止部材83の代わりに、第一保持部材92及び第一制止部材93を有している。
かご換気口開閉装置91は、実施の形態5におけるかご換気口開閉装置81の第二制止部材85の代わりに、第二保持部材94及び第二制止部材95を有している。
第一保持部材92は、第一固定板36における開閉口91bの側に取り付けられている。第一保持部材92と第一固定板36における開閉口91bの側とは、互いの間に第一可動板82における開閉口91bと逆の側を挟んでいる。
第一制止部材93は、複数の第一突出部93aを有している。複数の第一突出部93aは、第一可動板82の上側に設けられている。複数の第一突出部93aは、第一可動板82から第一可動板82の上方に突出している。複数の第一突出部93aは、例えば第一可動板82と一体に成形されている。複数の第一突出部93aは、例えば第一可動板82に貼り付けられている。複数の第一突出部93aは、換気通路91aの長さ方向に並んでいる。第一突出部93a同士は、換気通路91aの長さ方向に対向している。
第一可動板82における開閉口91bの側が上方に移動すると、第一突出部93a同士は当たる。第一突出部93a同士が当たることにより、第一可動板82における開閉口91bの側は上方への移動を制限される。第一可動板82における開閉口91bの側が可動範囲の上限に位置しているとき、第一突出部93a同士は当たっている。
第二保持部材94は、第二固定板41における開閉口91bの側に取り付けられている。第二保持部材94と第二固定板41における開閉口91bの側とは、互いの間に第二可動板84における開閉口91bと逆の側を挟んでいる。
第二制止部材95は、複数の第二突出部95aを有している。複数の第二突出部95aは、第二可動板84の下側に設けられている。複数の第二突出部95aは、第二可動板84から第二可動板84の下方に突出している。複数の第二突出部95aは、例えば第二可動板84と一体に成形されている。複数の第二突出部95aは、例えば第二可動板84に貼り付けられている。複数の第二突出部95aは、換気通路91aの長さ方向に並んでいる。第二突出部95a同士は、換気通路91aの長さ方向に対向している。
第二可動板84における開閉口91bの側が下方に移動すると、第二突出部95a同士は当たる。第二突出部95a同士が当たることにより、第二可動板84における開閉口91bの側は下方への移動を制限される。第二可動板84における開閉口91bの側が可動範囲の下限に位置するとき、第二突出部95a同士は当たっている。
かご換気口開閉装置91は、上記の通りに設けられている。
次に、かご換気口開閉装置91の動作について説明する。
かご室13が停止しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、互いの間に上下方向に隙間をあけている。かご室13が停止しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、開閉口91bを開いている。
かご室13が停止しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、互いの間に上下方向に隙間をあけている。かご室13が停止しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、開閉口91bを開いている。
かご室13が停止しているとき、第一可動板82の下方への可動範囲は、第二可動板84の下方への可動範囲よりも大きい。かご室13が停止しているとき、第二可動板84の上方への可動範囲は、第一可動板82の上方への可動範囲よりも大きい。
かご室13が上昇しているとき、第一可動板82は、風圧により下方に付勢されている。かご室13が上昇しているとき、第一突出部93a同士は、離れている。かご室13が上昇しているとき、第一可動板82における開閉口91bの側は、下方に移動している。かご室13が上昇しているとき、第一可動板82における開閉口91bの側は、第二可動板84に当たっている。
かご室13が上昇しているとき、第二可動板84は、第一可動板82により下方に付勢されている。かご室13が上昇しているとき、第二突出部95a同士は、当たっている。かご室13が上昇しているとき、第二可動板84は、第二制止部材95により下方への移動を制止されている。
かご室13が上昇しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、互いに当たっている。かご室13が上昇しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、開閉口91bを閉じている。
かご室13が下降しているとき、第二可動板84は、風圧により上方に付勢されている。かご室13が下降しているとき、第二突出部95a同士は、離れている。かご室13が下降しているとき、第二可動板84における開閉口91bの側は、上方に移動している。かご室13が下降しているとき、第二可動板84における開閉口91bの側は、第一可動板82に当たっている。
かご室13が下降しているとき、第一可動板82は、第二可動板84により上方に付勢されている。かご室13が下降しているとき、第一突出部93a同士は、当たっている。かご室13が下降しているとき、第一可動板82は、第一制止部材93により上方への移動を制裁されている。
かご室13が下降しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、互いに当たっている。かご室13が下降しているとき、第一可動板82と第二可動板84とは、開閉口91bを閉じている。
かご換気口開閉装置91は、上記の通りに動作する。開閉口91bが換気通路91aをかご室13の外部に対して開いた状態と閉じた状態との間で切り替えることにより、換気口16aは開閉される。かご室13が停止しているとき、換気口16aは開かれている。かご室13が昇降しているとき、換気口16aは閉じられている。
実施の形態6におけるエレベーターのかご換気口開閉装置は、実施の形態5におけるエレベーターのかご換気口開閉装置と同様の効果を奏する。
実施の形態6におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、第一制止部材93は、複数の第一突出部93aを有し、複数の第一突出部93aは、第一可動板82から第一可動板82の上方に突出し且つ換気通路91aの長さ方向に並び、第一可動板82における開閉口91bの側が上方に移動すると、第一突出部93a同士が当たることにより、第一可動板82における開閉口91bの側は上方への移動を制限され、第二制止部材95は、複数の第二突出部95aを有し、複数の第二突出部95aは、第二可動板84から第二可動板84の下方に突出し且つ換気通路91aの長さ方向に並び、第二可動板84における開閉口91bの側が下方に移動すると、第二突出部95a同士が当たることにより、第二可動板84における開閉口91bの側は下方への移動を制限される。
これにより、第一仕切部材32及び第二仕切部材33の部品の数量を少なくできるので、かご換気口開閉装置91を容易に組み立てることができる。また、第一仕切部材32及び第二仕切部材33の重量を軽くすることができるので、かご換気口開閉装置91を容易に据え付けることができる。
また、かご室13が上昇しているとき、第一制止部材93が風圧を受けることにより第一可動板82が受ける風圧は減少しないので、かご室13が停止している状態から上昇する場合、開閉口91bをより速やかに閉じることができる。同様に、かご室13が下降しているとき、第二制止部材95が風圧を受けることにより第二可動板84が受ける風圧は減少しないので、かご室13が停止している状態から下降する場合、開閉口91bをより速やかに閉じることができる。
上記に対し、実施の形態5におけるエレベーターのかご換気口開閉装置では、かご室13が上昇しているとき、第一制止部材83が風圧を受けることにより第一可動板82が受ける風圧は減少し、かご室13が下降しているとき、第二制止部材85が風圧を受けることにより第二可動板84が受ける風圧は減少する。
なお、実施の形態6におけるエレベーターのかご換気口開閉装置において、複数の第一突出部93aを第一可動板82よりも硬くすることにより、第一可動板82の上方への移動をより堅固に制限できる。同様に、複数の第二突出部95aを第二可動板84よりも硬くすることにより、第二可動板84の下方への移動をより堅固に制限できる。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
かご室の内部と外部とを連通する換気口を開閉する換気口開閉装置であって、
環状に連なることにより筒状体に成り且つ前記かご室の外側から前記換気口に繋がることにより前記換気口に連通する換気通路を形成する第一仕切部材、第二仕切部材、第三仕切部材及び第四仕切部材、
を備え、
前記換気通路は、前記換気通路を水平方向に開いた状態と閉じた状態との間で切り替える開閉口を前記換気口と逆の側に設けられ、
前記第一仕切部材は、第一可動板及び第一制止部材を有し、
前記第一可動板における前記開閉口の側は、前記開閉口の上部を成し、
前記第一可動板は、前記開閉口と逆の側を支持されることにより前記開閉口の側を上下方向に揺動可能に設けられ、且つ前記第一制止部材により上方への移動を制限され、
前記第二仕切部材は、第二可動板及び第二制止部材を有し、
前記第二可動板における前記開閉口の側は、前記開閉口の下部を成し、
前記第二可動板は、前記開閉口と逆の側を支持されることにより前記開閉口の側を上下方向に揺動可能に設けられ、且つ前記第二制止部材により下方への移動を制限され、
前記かご室が停止しているとき、前記第一可動板と前記第二可動板とが互いの間に上下方向に隙間をあけることにより前記開閉口を開き、
前記かご室が上昇しているとき、前記第一可動板における前記開閉口の側が風圧により下方に移動して前記第二可動板に当たり、且つ前記第二可動板が前記第二制止部材により下方への移動を制止されることにより前記開閉口を閉じ、
前記かご室が下降しているとき、前記第二可動板における前記開閉口の側が風圧により上方に移動して前記第一可動板に当たり、且つ前記第一可動板が前記第一制止部材により上方への移動を制止されることにより前記開閉口を閉じる、
エレベーターのかご換気口開閉装置。
(付記2)
前記かご室が停止しているとき、前記第一可動板の下方への可動範囲は、前記第二可動板の下方への可動範囲よりも大きく、
前記かご室が停止しているとき、前記第二可動板の上方への可動範囲は、前記第一可動板の上方への可動範囲よりも大きい、
付記1に記載のエレベーターのかご換気口開閉装置。
(付記3)
前記第一仕切部材は、第一連結部材を有し、
前記第一連結部材は、前記換気通路の長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に伸びる第一回転軸を有し、
前記第一可動板は、前記開閉口と逆の側を前記第一連結部材により回転可能に支持されることにより、前記開閉口の側を上下方向に揺動可能に設けられ、
前記第二仕切部材は、第二連結部材を有し、
前記第二連結部材は、前記換気通路の長さ方向に垂直な方向且つ水平方向に伸びる第二回転軸を有し、
前記第二可動板は、前記開閉口と逆の側を前記第二連結部材により回転可能に支持されることにより、前記開閉口の側を上下方向に揺動可能に設けられる、
付記1又は付記2に記載のエレベーターのかご換気口開閉装置。
(付記4)
前記第一可動板は、前記第一可動板の本体部分である第一板部及び前記第一可動板の付属部分である第一接触部を有し、
前記第一接触部は、弾性体であり且つ前記第一可動板における前記開閉口の側に位置し、
前記第一可動板における前記開閉口の側が下方に移動すると、前記第一接触部は前記第二可動板に当たり、
前記第一接触部が前記第二可動板に押し付けられた後、前記第一板部が前記第二可動板に当たり、
前記第二可動板は、前記第二可動板の本体部分である第二板部及び前記第二可動板の付属部分である第二接触部を有し、
前記第二接触部は、弾性体であり且つ前記第二可動板における前記開閉口の側に位置し、
前記第二可動板における前記開閉口の側が上方に移動すると、前記第二接触部は前記第一可動板に当たり、
前記第二接触部が前記第一可動板に押し付けられた後、前記第二板部が前記第一可動板に当たる、
付記3に記載のエレベーターのかご換気口開閉装置。
(付記5)
前記第一仕切部材は、弾性体である第一接続板を有し、
前記第一接続板は、前記第一可動板から前記開閉口と逆の側に伸び且つ前記換気通路を区画し、
前記第一可動板が上下方向に揺動すると、前記第一接続板は上下方向に曲ることにより前記第一可動板と連なり且つ前記換気通路を区画する状態を維持し、
前記第一可動板における前記開閉口の側が下方に移動すると、前記第一接続板は前記第一可動板を上方に付勢し、
前記第二仕切部材は、弾性体である第二接続板を有し、
前記第二接続板は、前記第二可動板から前記開閉口と逆の側に伸び且つ前記換気通路を区画し、
前記第二可動板が上下方向に揺動すると、前記第二接続板は上下方向に曲ることにより前記第二可動板と連なり且つ前記換気通路を区画する状態を維持し、
前記第二可動板における前記開閉口の側が上方に移動すると、前記第二接続板は前記第二可動板を下方に付勢する、
付記3又は付記4に記載のエレベーターのかご換気口開閉装置。
(付記6)
前記第一可動板及び前記第二可動板は、弾性体であり、
前記かご室が上昇しているとき、前記第一可動板が風圧により上下方向に曲ることにより、前記第一可動板における前記開閉口の側は下方に移動して前記第二可動板に当たり、
前記かご室が下降しているとき、前記第二可動板が風圧により上下方向に曲ることにより、前記第二可動板における前記開閉口の側は上方に移動して前記第一可動板に当たる、
付記1又は付記2に記載のエレベーターのかご換気口開閉装置。
(付記7)
前記第一制止部材は、複数の第一突出部を有し、
前記複数の第一突出部は、前記第一可動板から前記第一可動板の上方に突出し且つ前記換気通路の長さ方向に並び、
前記第一可動板における前記開閉口の側が上方に移動すると、前記第一突出部同士が当たることにより、前記第一可動板における前記開閉口の側は上方への移動を制限され、
前記第二制止部材は、複数の第二突出部を有し、
前記複数の第二突出部は、前記第二可動板から前記第二可動板の下方に突出し且つ前記換気通路の長さ方向に並び、
前記第二可動板における前記開閉口の側が下方に移動すると、前記第二突出部同士が当たることにより、前記第二可動板における前記開閉口の側は下方への移動を制限される、
付記6に記載のエレベーターのかご換気口開閉装置。
(付記8)
前記複数の第一突出部は、前記第一可動板よりも硬く、
前記複数の第二突出部は、前記第二可動板よりも硬い、
付記7に記載のエレベーターのかご換気口開閉装置。