JP2024034234A - 端糸処理装置及び端糸処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】編地の近くで端糸を切断できる端糸処理装置を提供する。【解決手段】横編機100のニードルベッド110の長手方向に沿って移動可能な端糸処理装置1であって、少なくともニードルベッド110の端部に備わるグリッパ装置150から編地Kの編み始めの編目まで延びる端糸を、ニードルベッド110の歯口Sよりも上方で保持するキャッチャ30と、歯口Sよりも上方に保持された端糸をキャッチャ30に隣接する位置から前記編目との間において切断するカッタ60と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、横編機において編成される編地の端糸を処理する端糸処理装置及び端糸処理方法の技術に関する。
従来、横編機において編成される編地の端糸を処理する端糸処理装置及び端糸処理方法の技術は公知となっている。
横編機では、新たに編成を開始する場合や新しい編糸を使用する際に、編糸の先端を針床の両端部に備えるグリッパ装置に把持させた状態で、ヤーンキャリアを編み幅内へ移動させて、編目形成を行う。こうして、編地をある程度編成した場合、カッタ装置を用いて、グリッパと編地の最初の編目との間に渡る端糸を切断する場合がある。また、編成終了時には、次の編成に備えるため、カッタ装置を用いて、グリッパと編地の最終の編目との間に渡る端糸を切断する場合がある。
特許文献1には、編成途中に編地の最終の編目とヤーンフィーダとの間の編糸を2つのグリッパで掴み、2つのグリッパの間で切断する技術が開示されている。しかしながら、糸入れ時には、ヤーンフィーダから給糸される編糸は、グリッパから編地の最初の編目までにおいて歯口の下方に位置するなど、歯口付近で低く延びているため、編地の近くで端糸を切断するのは困難である。編糸を切断する箇所が編地から離れていると、編地から垂れ下がって編地側に残る編糸の処理が煩雑となる点で好ましくない。このような課題を解決する端糸処理装置は従来に無い。
特許第4015980号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、編地の近くで端糸を切断できる端糸処理装置及び端糸処理方法を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る端糸処理装置は、横編機の針床の長手方向に沿って移動可能な端糸処理装置であって、少なくとも前記針床の端部に備わる端糸保持機構から編地の編み始めの編目まで延びる端糸を、前記針床の歯口よりも上方で保持する保持手段と、前記歯口よりも上方に保持された端糸を前記保持手段に隣接する位置から前記編目との間において切断する切断手段と、を備えるものである。
このように構成することにより、編地の近くで端糸を切断できる。より詳細には、歯口付近で低く延びている端糸でも編地の近くで切断できる。
また、前記切断手段は、前記編目の近傍で端糸を切断するようにしてもよい。
このように構成することにより、より編地の近くで端糸を切断できる。したがって、編地に残る端糸を短くできるので、編成後の後処理を無くす、または容易にすることができる。
また、前記切断手段は、前記保持手段と前記編目との間において端糸を上下方向に渡らせた状態で、当該端糸を切断するようにしてもよい。
このように構成することにより、より編地の近くで端糸を切断できる。
また、前記保持手段は、前記歯口に対して進退可能に構成され、進出時に端糸の下方に位置して、端糸を前記歯口の上方に保持するようにしてもよい。
このように構成することにより、保持手段を進出させることにより端糸を歯口の上方に保持して当該端糸を切断可能な状態と、保持手段を退避させることにより編成の妨げとならない状態とを切り替えることができる。
また、前記保持手段は、前記歯口に対して上下動可能に構成され、下降位置にある状態で端糸を引っ掛けて上昇することにより端糸を前記歯口の上方に保持し、前記切断手段は、前記歯口に対して進退可能に構成され、前記保持手段が上昇位置にある状態で、進出して端糸を切断するようにしてもよい。
このように構成することにより、端糸を上下方向に渡らせることができるので、端糸を切断し易くすることができる。また、端糸を上下方向に渡らせることができるので、より編地の近くで端糸を切断できる。また、切断手段を作用させるための空間を確保し易くすることができる。
また、前記保持手段は、前記歯口よりも上方において前記歯口から離間して位置し、前記切断手段は、前記歯口に対して進退可能に構成され、前記保持手段から前記横編機のヤーンフィーダに延びる部分の端糸に作用して、当該端糸を前記歯口に近接する位置と前記歯口から離間する位置とに変位させる変位機構をさらに備えるようにしてもよい。
このように構成することにより、保持手段が歯口から離間して位置することにより端糸を切断し易くできると共に、端糸が上方から供給されることによる編成し難さを抑制することができる。
また、前記保持手段は、切欠き部を有し、前記切断手段は、前記保持手段の上方から前記切欠き部を通って前記編目に渡る端糸を切断可能に構成され、前記保持手段に併設されるようにしてもよい。
このように構成することにより、切断手段が保持手段に併設されることにより、端糸処理装置のコンパクト化を図ることができる。
また、前記保持手段は、前記歯口に対して上下動可能に構成される吸引口を有し、前記吸引口が下降位置にある状態で端糸を吸引し、上昇することにより端糸を前記歯口の上方に保持するようにしてもよい。
このように構成することにより、吸引により端糸を歯口の上方に保持できる。
また、前記吸引口は、前記下降位置にある状態で前記歯口の内部に進入するようにしてもよい。
このように構成することにより、吸引口が歯口の内部に進入するため、保持手段が端糸を保持し易くできる。
また、端糸処理装置は、前記切断手段によって切断された端糸を吸引除去する端糸除去手段を備えるようにしてもよい。
このように構成することにより、切断された端糸が編地の編成の妨げとなるのを抑制することができる。
また、本発明に係る端糸処理方法は、横編機で編成された編地の端糸を処理する方法であって、少なくとも前記横編機の針床の端部に備わる端糸保持機構から編地の編み始めの編目まで延びる端糸を、前記針床の歯口よりも上方で保持し、前記歯口よりも上方に保持された端糸を前記編目側の端部で切断するものである。
このように構成することにより、編地の近くで端糸を切断できる。より詳細には、歯口付近で低く延びている端糸でも編地の近くで切断できる。
本発明の効果として、編地の近くで端糸を切断できる。
(a)第一実施形態に係る端糸処理装置が適用された横編機の全体的な構成を示した正面模式図。(b)ニードルベッド及びキャリッジの構成を示した側面模式図。 グリッパ装置の斜視図。 グリッパ装置に併設された吸引装置の断面斜視図。 端糸処理装置が設けられたキャリッジの斜視図。 (a)端糸処理装置の斜視図。(b)キャッチャ及びカッタの動作を説明するための側面模式図。 端糸処理装置が適用された横編機の糸入れ時の動作説明図であって、(a)糸入れ直前の状態、(b)キャッチャを歯口に対して進出させた状態、(c)ヤーンキャリアを編地側へ移動させた状態、(d)キャリッジ及びヤーンキャリアを編み幅内へ移動させた状態、を示した正面模式図。 図6の続きの動作説明図であって、(a)キャッチャを歯口に対して退避させ端糸を持ち上げた状態、(b)端糸を吸引した状態、(c)端糸を切断した状態、を示した正面模式図。(d)端糸を切断した状態を示した側面模式図。 端糸処理装置が適用された横編機の糸出し時の動作説明図であって、(a)編成終了時の状態、(b)キャッチャを歯口に対して進出させた状態、(c)ヤーンキャリアを外側へ移動させた状態、(d)キャッチャを歯口に対して退避させ端糸を持ち上げた状態、を示した正面模式図。 図8の続きの動作説明図であって、(a)キャリッジを編み幅内へ移動させた状態、(b)端糸を吸引した状態、(c)端糸を切断した状態、を示した正面模式図。 第二実施形態に係る端糸処理装置が適用された横編機の動作説明図であって、(a)糸入れ直前の状態、(b)キャリッジ及びヤーンキャリアを編み幅内へ移動させた状態、(c)吸引装置によって端糸を吸引した状態、を示した正面模式図。 図10の続きの動作説明図であって、(a)吸引装置を上昇させ端糸を持ち上げた状態、(b)端糸を切断した状態、を示した正面模式図。 第三実施形態に係る端糸処理装置が適用された横編機の動作説明図であって、(a)押圧部材が端糸の上方に位置した状態、(b)押圧部材によって端糸を押し下げた状態、(c)端糸を切断する直前の状態、を示した側面模式図。 (a)第三実施形態の端糸処理装置の変形例を示した模式図。(b)押圧部によって端糸を押し下げた状態を示した模式図。 (a)第四実施形態に係る端糸処理装置のキャッチャ及びカッタの一部を示した斜視図。(b)端糸処理装置が適用された横編機の全体的な構成を示した平面模式図。(c)同じく、側面模式図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。また、図中においては、図示の簡略化のため、各構成部分の図示を適宜省略している。
本発明の一実施形態に係る端糸処理装置1は、横編機100において編成される編地の端糸を処理するものである。以下、端糸処理装置1の説明の前に、まず、図1を用いて、端糸処理装置1が適用される横編機100の全体的な構成について説明する。
図1に示すように、横編機100は、主としてニードルベッド110、キャリッジ120、糸道レール130、天板140、グリッパ装置150及び吸引装置160を具備する。
ニードルベッド110は、歯口Sを挟んで前後に互いに対向するように配置されている。前後のニードルベッド110は、互いに対向する側に向かって上方に傾斜するような側面視逆V字状に配置されている。各ニードルベッド110には、当該ニードルベッド110の長手方向に沿って多数の編針111が並ぶように設けられている。
キャリッジ120は、前後のニードルベッド110に対して上方から対向するように前後一対配置される。前後のキャリッジ120は、複数の糸道レール130を跨ぐように配置されたブリッジ120aにより連結されている。キャリッジ120は、サーボモータによって、ニードルベッド110の長手方向に沿って往復移動することができる。キャリッジ120には、ニードルベッド110の編針111を選択的に動作させるための選針機構やカム機構が設けられる。
糸道レール130は、歯口Sの上方に、ニードルベッド110の長手方向に沿って延びるように複数配置される。糸道レール130には、編糸Yを給糸するヤーンフィーダ131が移動可能となるように支持されている。
天板140には、糸コーン141が設けられる。糸コーン141は、コーン141aに編糸Yが巻かれたものである。糸コーン141からの編糸Yは、適宜の給糸経路を経て、ヤーンフィーダ131へと給糸される。
横編機100は、予め作成された編成プログラム等に基づいて、各部を制御する。具体的には、横編機100は、前記サーボモータ等の各部の動作を制御することで、ニードルベッド110の長手方向に沿ってキャリッジ120を往復移動させることができる。ヤーンフィーダ131は、キャリッジ120に対して独立して、ニードルベッド110の長手方向に沿って往復移動可能に構成される。キャリッジ120が往復移動する際、キャリッジ120に搭載されたカム機構等により、編針111を歯口Sに対して進退させることで、編成動作を行うことができる。このようなキャリッジ120の往復移動を繰り返すことによって、編地Kが編成される。
グリッパ装置150は、編地Kの編成に用いられる編糸Yを保持するものであり、ニードルベッド110の長手方向における両端部にそれぞれ備えられる。グリッパ装置150には、端糸処理装置1によって処理された端糸を吸引除去するための吸引装置160が設けられる。なお、図2及び図3は、グリッパ装置150をニードルベッド110の右端及び左端それぞれに2つ具備する構成を図示しているが、ニードルベッド110の右端及び左端それぞれに1つ具備する構成であってもよい。
以下、図2及び図3を用いて、グリッパ装置150及び吸引装置160の構成について説明する。
図2に示すグリッパ装置150には吸引装置160が設けられる。吸引装置160には、端糸処理装置1によって処理された端糸の排出路161が設けられ、排出路161の上端に形成された吸引口161aから後述するカッタ60によって切断された端糸を吸引し、排出路161の下端に形成された排出路161bから外部へ排出することができる。
このように構成された横編機100において、編地の編成途中で新しい編糸Yに切り替える場合に、切り替え後の編糸を編地に導入する糸入れが行われる。また、新たに編成を開始する場合にも、新しい編糸を編地に導入する糸入れが行われる。また、編成終了時には、編地の終端からその編糸を引き出す糸出しが行われる。糸入れ及び糸出しの際には、横編機100に設けられた端糸処理装置1によって、編地の端糸を切断する処理が行われる。端糸の処理は、編糸Yの先端がグリッパ装置150に把持された状態で行われる。端糸処理装置1によって切断された端糸は、吸引装置160によって外部に排出される。
以下、図4及び図5を用いて、端糸処理装置1の構成について説明する。
端糸処理装置1は、グリッパ装置150から編地Kの編み始めの編目まで延びる端糸、及び編地Kの編み終わりの編目からヤーンフィーダ131まで延びる端糸を切断することにより、当該端糸を処理する。以下では、編地Kの編み始めの編目は「最初の編目」、編地Kの編み終わりの編目は「最後の編目」と称されることもある。端糸処理装置1は、横編機100のニードルベッド110の長手方向に沿って移動可能に構成される。端糸処理装置1は、前後一対のキャリッジ120のうち片側のキャリッジ120に設けられる。本実施形態においては、端糸処理装置1は、前側のキャリッジ120に設けられる。
端糸処理装置1は、キャリッジ120の右側面及び左側面それぞれに設けられる。左右の端糸処理装置1は、互いに左右対象に構成される。以下、特に断りのない限り左側の端糸処理装置1について説明を行い、右側の端糸処理装置1については説明を省略する。端糸処理装置1は、第一ベース部10、第一駆動源20、キャッチャ30、第二ベース部40、第二駆動源50及びカッタ60を具備する。
第一ベース部10は、板状に形成され、板面を左右方向に向けて設けられる。第一ベース部10は、後述する第一駆動源20を支持するように形成される。
第一駆動源20は、第一ベース部10の左面に設けられ、駆動力を発生させる。第一駆動源20としては、例えばモータが用いられるが、圧縮空気によって駆動するアクチュエータ等の任意の駆動源が用いられてもよい。図4及び図5では、異なる種類の駆動源が図示されている。第一駆動源20の動作は、図示せぬ制御部によって制御される。
キャッチャ30は、第一駆動源20よりも歯口S側に設けられ、編地Kの端糸を保持する。ここで、キャッチャ30による端糸の「保持」は、端糸の「係止」も含む意味である。キャッチャ30は、側面視略L字型の板状に形成され、歯口S側に向かって下方に傾斜するように設けられる。より詳細には、キャッチャ30は、歯口S側に向かって下方に傾斜する板状の本体部31を備え、本体部31の歯口S側の端部には、上後方に傾斜するように折り曲げられた引掛部32が形成される。
キャッチャ30は、第一駆動源20の駆動力によって動作可能に構成される。キャッチャ30は、前後に移動することにより、歯口Sに対して進退可能に構成される。より詳細には、図5(b)に示すように、キャッチャ30は、下降しながら歯口Sに対して進出し、上昇しながら歯口Sから退避するように移動可能に構成される。以下、キャッチャ30の歯口Sに対して進出した位置は「下降位置」、キャッチャ30の歯口Sに対して退避した位置は「上昇位置」と称されることもある。図5(b)において、キャッチャ30の下降位置は二点鎖線で示され、キャッチャ30の上昇位置は実線で示されている。なお、図5(b)において、キャッチャ30の下降位置は歯口Sよりも上方であるが、歯口Sよりも下方であってもよい。
このように形成されたキャッチャ30は、編地Kの端糸を処理する際に、グリッパ装置150から編地Kの最初の編目まで延びる端糸を、ニードルベッド110の歯口Sよりも上方で保持することができる。ここで、「歯口Sよりも上方」とは、ニードルベッド110の上端よりも上方を意味する。また、キャッチャ30は、編地Kの端糸を処理する際に、編地Kの最後の編目からヤーンフィーダ131まで延びる端糸を、ニードルベッド110の歯口Sよりも上方で保持することができる。
第二ベース部40は、板状に形成され、板面を略上下方向に向けて第一ベース部10の左側に設けられる。第二ベース部40は、後述する第二駆動源50を支持するように形成される。
第二駆動源50は、第二ベース部40の上面に設けられ、駆動力を発生させる。第二駆動源50としては、例えばモータが用いられるが、圧縮空気によって駆動するアクチュエータ等の任意の駆動源が用いられてもよい。図4及び図5では、異なる種類の駆動源が図示されている。第二駆動源50の動作は、図示せぬ制御部によって制御される。
カッタ60は、第二駆動源50よりも歯口S側に設けられ、グリッパ装置150から編地Kの最初の編目まで延びる端糸を、編目側の端部で切断する。ここで、端糸の「編目側の端部」とは、編目から1mm~30mmの位置、好ましくは編目から1mm~10mmの位置、より好ましくは編目から1mm~5mmの位置を意味する。より詳細には、カッタ60は、キャッチャ30によって歯口Sよりも上方に保持された端糸を、キャッチャ30に隣接する位置から編地Kの最初の編目との間において切断する。ここで、「キャッチャ30に隣接する位置」は、給糸方向におけるキャッチャ30の下流側だけでなく、キャッチャ30の上流側も含む。本実施形態において、カッタ60は、キャッチャ30と編地Kの最初の編目との間において端糸を切断する。カッタ60は、第一刃部61及び第二刃部62が開閉することによって、端糸を切断しない状態と切断する状態とを切り替え可能に構成される。カッタ60は、第二ベース部40の上面に、かつ、キャッチャ30よりも下方に設けられる。
カッタ60は、第二駆動源50の駆動力によって動作可能に構成される。カッタ60は、前後に移動することにより、歯口Sに対して進退可能に構成される。カッタ60は、歯口Sに対して進出したとき、上昇位置のキャッチャ30と歯口Sとの間に位置する。カッタ60は、歯口Sに対して退避した位置において第一刃部61及び第二刃部62が開いて端糸を切断しない状態とされ、歯口Sに対して進出した位置において第一刃部61及び第二刃部62が閉じて端糸を切断可能な状態とされる。
次に、図6及び図7を用いて、糸入れ時における端糸処理装置1及び横編機100の動作を説明する。図6及び図7は、赤色の編糸YR及び青色の編糸YBによって横縞柄に形成される編地Kが編成される例を示しており、編成に使用される糸を青色の編糸YBから赤色の編糸YRへと切り換えるために、赤色の編糸YRを糸入れする場面を示している。
図6(a)は、青色の編糸YBで編成された後、赤色の編糸YRを糸入れする直前の状態を示している。青色の編糸YBは、後述する糸出しを行った後の状態である。図6(a)に示す状態においては、赤色の編糸YRを給糸するためのヤーンフィーダ131は、ニードルベッド110の側方に位置している。赤色の編糸YRは、糸コーン141からヤーンフィーダ131に供給されており、編糸YRの端部はグリッパ装置150によって保持されている。
次に、赤色の編糸YRを糸入れするために、まず、図6(b)に示すように、左側のキャッチャ30が下降位置まで移動し、歯口Sに対して進出する。次に、図6(c)に示すように、ヤーンフィーダ131が編地K側へ移動し、赤色の編糸YRがキャッチャ30の上に渡るようになる。次に、図6(d)に示すように、キャリッジ120及びヤーンフィーダ131が編み幅内へ移動し、編針111等によって編目が例えば数コース編成される。このとき、編み始め部分に解れ止めの編成を施すことが好ましい。後述する他の実施形態でも同様である。
次に、図7(a)に示すように、端糸が上下方向に延びる位置に左側のキャッチャ30が移動し、この状態で左側のキャッチャ30が、下降位置から上昇位置まで移動し、歯口Sに対して退避することにより、赤色の編糸YRを上方に持ち上げる。このように、左側のキャッチャ30は、歯口Sに対して進出時に端糸の下方に位置して、端糸を歯口Sの上方に保持する。ここで、キャッチャ30の「進出時」とは、キャッチャ30が歯口Sに対して進出するタイミングではなく、歯口Sに対して進出している状態を意味する。左側のキャッチャ30は、下降位置にある状態で端糸を引っ掛けて上昇位置まで上昇することにより、最初の編目とキャッチャ30との間の端糸が上下方向に渡るように端糸を歯口Sよりも上方で保持する。次に、図7(b)に示すように、吸引装置160が端糸を吸引することによって、赤色の編糸YRにテンションを付加する。
次に、図7(c)及び(d)に示すように、カッタ60が歯口Sよりも上方においてキャッチャ30と編地Kの最初の編目との間に進出し、キャッチャ30と編地Kの最初の編目との間において端糸を切断する。より詳細には、カッタ60は、キャッチャ30が上昇位置にある状態で歯口Sに対して進出して、上下方向に延びる端糸を切断する。切断された端糸は、吸引装置160によって吸引除去されグリッパ装置150による保持を解放することで、外部に排出される。
糸入れ時には、ヤーンフィーダ131から給糸される編糸Yは、グリッパ装置150から編地Kの最初の編目までにおいて歯口Sの下方に位置するなど、歯口S付近で低く延びているため、端糸を切断するのは困難である。そこで、本実施形態に係る端糸処理装置1においては、グリッパ装置150から編地Kの最初の編目まで延びる編糸Yをキャッチャ30によって歯口Sよりも上方に保持するため、カッタ60によって編糸Yを容易に切断することができる。
また、キャッチャ30はキャリッジ120の移動に伴って移動可能であるため、端糸の切断時にキャッチャ30を端糸が上下方向に延びる位置に移動させることによって、カッタ60は、キャッチャ30と最初の編目との間において端糸を上下方向に渡らせた状態で、当該端糸を切断することができる。ここで、端糸を歯口Sの上方で切断する場合、編目に繋がる端糸は編目とともに歯口Sの内部に位置するため、カッタ60が作用可能な位置に現われるまでの糸長は左右方向よりも上下方向の方が短くなる。端糸の延びる方向が水平に近いとなかなか歯口Sの上方に現われず、現われる位置で切断すると編地Kに残る端糸が長くなる。また、カッタ60は歯口Sの上方で作用させることに限定されず、歯口Sの内部に進入して端糸を切断するようにしてもよい。このように構成することで、編地に残る端糸をさらに短くすることが可能となる。なお、カッタ60が例えばハサミ形状である場合、歯口Sの開口部の長手方向に沿って刃が開閉して閉状態で端糸を切断するが、水平に近い角度で端糸が延びる場合はハサミを作用させにくい。その結果、歯口Sの内部での切断はできず、歯口Sの上方に現われた部分を切断することになり、編地Kに残る端糸を短くすることができない。
これに対して、本実施形態に係る端糸処理装置1においては、キャッチャ30と最初の編目との間において端糸を上下方向に渡らせた状態で当該端糸を切断するため、端糸が水平に近い角度で延びる場合と比べて、端糸を編地Kの編目の近傍で切断することができ、編地Kに残る端糸を短くすることができる。より詳細には、カッタ60は、編目から1mm~30mmの位置、好ましくは編目から1mm~10mmの位置、より好ましくは編目から1mm~5mmの位置で端糸を切断することができる。これにより、編み立て後の後処理の負担を低減することができる。
次に、図8及び図9を用いて、糸出し時における端糸処理装置1及び横編機100の動作を説明する。図8及び図9は、赤色の編糸YR及び青色の編糸YBによって横縞柄に形成される編地が編成される例を示しており、青色の編糸YBによって編成が終了し、青色の編糸YBを糸出しする場面を示している。
図8(a)は、青色の編糸YBによって編成が終了した状態を示している。図8(a)に示す状態においては、青色の編糸YBを給糸するためのヤーンフィーダ131は、編地Kの右側に位置している。このとき、左右のキャッチャ30は上昇位置に位置し、歯口Sに対して退避している。なお、編み終わりの部分には解れ止めの編成を施すことが好ましい。
次に、図8(b)に示すように、右側のキャッチャ30が歯口Sの上方に進出する。次に、図8(c)に示すように、ヤーンフィーダ131をキャリッジ120よりも右方に移動させる。
次に、図8(d)に示すように、右側のキャッチャ30が下降位置から上昇位置まで移動し、歯口Sに対して退避することにより、青色の編糸YBを上方に持ち上げる。このように、右側のキャッチャ30は、下降位置にある状態で端糸を引っ掛けて上昇位置まで上昇することにより、端糸を歯口Sよりも上方で保持する。
次に、図9(a)に示すように、右側のキャッチャ30が編地Kの端糸が上下方向に延びる位置に位置するように、キャリッジ120が編み幅内へ移動する。これにより、キャッチャ30は、最後の編目とキャッチャ30との間の端糸が上下方向に渡るように端糸を保持する。次に、図9(b)に示すように、グリッパ装置150が端糸を保持しながら吸引装置160が端糸を吸引することによって、青色の編糸YBにテンションを付加する。
次に、図9(c)に示すように、カッタ60が歯口Sの上方においてキャッチャ30と編地Kの最後の編目との間に進出し、キャッチャ30と編地Kの最後の編目との間において端糸を切断する。より詳細には、図7(d)に示す糸入れ時と同様に、カッタ60は、キャッチャ30が上昇位置にある状態で、最後の編目の上方に対して進出して端糸を切断する。切断された端糸の端部は、吸引装置160によって吸引除去され、外部に排出される。
これにより、糸出し時に生じる編地Kの端糸を処理することができる。グリッパ装置150と編地Kの最後の編目との間に渡る端糸のうち、最後の編目の近傍の部分をキャッチャ30によって真上に持ち上げ、キャッチャ30と最後の編目との間において端糸を切断することによって、編地Kの近くで端糸を切断できる。
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の技術的思想の範囲内で適宜の変更が可能である。
例えば、第一実施形態においては、端糸処理装置1は、キャリッジ120に2つ設けられ、糸入れ時と糸出し時においてそれぞれ異なる端糸処理装置1を用いるものとしたが、キャリッジ120に1つ設けられ、糸入れ時と糸出し時において同じ端糸処理装置1を用いるものとしてもよい。但し、キャリッジ120の片側にしか端糸処理装置1が設けられていない場合、編み始めに対応するために、端糸処理装置1の左右位置を入れ替える機構を備えることが好ましい。
また、第一実施形態においては、端糸処理装置1はキャリッジ120に設けられ、ニードルベッド110の長手方向にキャリッジ120と一体的に移動するものとしたが、キャリッジ120と独立して移動するものとしてもよい。端糸処理装置1は、キャリッジ120と独立して移動する場合、キャリッジ120と同じレールを走行するものであってもよく、あるいはキャリッジ120が移動するレールと平行に延びる別のレール(糸道レール130など)を移動するものであってもよい。後述する第二から第四実施形態においても同様である。
また、第一実施形態において、キャッチャ30は、上下動可能に構成され、下降位置にある状態で端糸を引っ掛けて上昇位置まで移動することにより、端糸を歯口Sの上方に保持するものとしたが、上下動可能に構成されていなくてもよい。キャッチャ30が上下動可能に構成されていない場合、キャッチャ30を歯口Sに対して進出させた後に、ヤーンフィーダ131を移動させて端糸をキャッチャ30の上を通過させることによって、端糸を歯口Sよりも上方で保持するようにしてもよい。
また、第一実施形態においては、カッタ60は、キャッチャ30よりも給糸方向下流側、より詳細にはキャッチャ30と編地Kの編目との間において端糸を切断するものとしたが、キャッチャ30よりも給糸方向上流側で端糸を切断するものとしてもよい。
次に、図10及び図11を用いて、本発明の第二実施形態に係る端糸処理装置1の構成について説明する。
第二実施形態に係る端糸処理装置1が、第一実施形態に係る端糸処理装置1と異なる点は、端糸を歯口Sの上方で保持するための手段として、キャッチャ30に代えて吸引装置33を具備する点である。以下では、第二実施形態に係る端糸処理装置1の構成及び動作について説明する。
図10(a)に示すように、吸引装置33は、吸引口34を下方に向けて歯口Sの上方に設けられ、吸引口34からエアーを吸引可能に構成される。吸引装置33は、ニードルベッド110の長手方向に沿って往復移動可能に構成され、かつ、歯口Sに対して上下動可能に構成される。
糸入れ時には、図10(b)に示すように、キャリッジ120及びヤーンフィーダ131が編み幅内へ移動し、編針111等によって編目が例えば数コース編成される。次に、図10(c)に示すように、吸引装置33は、編地Kの最初の編目の上方に位置した状態で所定の下降位置まで下降し、赤色の編糸YRを上方に吸引する。赤色の編糸YRを上方に吸引するとき、吸引装置33は、吸引口34が歯口Sの内部に進入するまで下降してもよい。
次に、図11(a)に示すように、下降位置にある吸引口34が赤色の編糸YRを上方に吸引した状態で所定の上昇位置まで上昇することにより、端糸を歯口Sの上方に保持する。次に、図11(b)に示すように、カッタ60が歯口Sの上方において吸引装置33と編地Kの最初の編目との間に進出し、吸引装置33と編地Kの最初の編目との間において端糸を切断する。切断された端糸は、吸引装置160によって吸引除去されグリッパ装置150による保持を解放することで、外部に排出される。
これにより、糸入れ時に生じる編地Kの端糸を処理することができる。詳細な説明は省略するが、糸出し時にも、吸引装置33を最後の編目の直ぐ上方まで移動させ、当該吸引装置33によって端糸を歯口Sよりも上方で保持することによって、編地Kの近くで端糸を切断できる。このように、吸引装置33を用いて端糸を保持するように構成することにより、複雑な動作や動作タイミングの制限を不要とすることができる。
次に、図12を用いて、本発明の第三実施形態に係る端糸処理装置1の構成について説明する。
第三実施形態に係る端糸処理装置1が、第一実施形態に係る端糸処理装置1と異なる点は、キャッチャ30に代えて保持部材35を具備する点である。保持部材35は、第一実施形態のキャッチャ30のように上下動しながら前後に移動するのではなく、上下動することなく前後に移動可能に構成されている。保持部材35は、キャリッジ120とは異なる駆動源を備え、キャリッジ120の移動に伴って移動可能に構成されてもよい。保持部材35は、歯口Sよりも上方において歯口Sから離間して位置し、編糸Yを常時歯口Sの上方で保持している。
但し、編糸Yが保持部材35によって保持された状態では、編糸Yの位置が高すぎて、編目形成時に編針111によって編糸Yを引っ掛けることができない。保持部材35は上下方向に移動しないため、編糸Yを歯口S側へ押し下げる必要がある。そこで、第三実施形態においては、編糸Yを歯口S側へ押し下げる部材として、押圧部材36が設けられている。
押圧部材36は、保持部材35の側方に設けられ、上下動可能に形成されている。押圧部材36は、直線的に上下動するように形成されていてもよく、円弧状にスイングすることで上下動するように形成されていてもよい。図12(a)に示すように、押圧部材36は、グリッパ装置150からヤーンフィーダ131まで延びる編糸Yよりも上方に位置する。
編針111によって編目を形成する際には、図12(b)に示すように、押圧部材36が所定の位置まで下降して編糸Yを歯口S側へ押し下げる。このように、押圧部材36は、保持部材35からヤーンフィーダ131に延びる部分の端糸に作用して、当該端糸を歯口Sに近接する位置と歯口Sから離間する位置とに変位させる変位機構の役割を果たす。これにより、編針111によって編糸Yを引っ掛けることが可能となる。端糸を切断する際には、図12(c)に示すように、押圧部材36が所定の位置まで上昇した状態で、歯口Sに対して進退可能に構成されたカッタ60が歯口Sに対して進出し、保持部材35と編目との間で端糸を切断する。
このように、第三実施形態に係る端糸処理装置1においては、保持部材35が歯口Sから離間して位置することにより端糸を切断し易くできると共に、端糸が上方から供給されることによる編成し難さを抑制することができる。
なお、第三実施形態においては、保持部材35と押圧部材36とが別部材として構成されるものとしたが、図13に示す保持部材37のように、編糸Yを歯口S側へ押し下げる変位機構が保持部材37に一体的に備えられていてもよい。
図13(a)に示す保持部材37は、二股のフォーク状に形成され、歯口Sよりも上方において歯口Sから離間して位置するように設けられる。保持部材37は、前後に移動することにより、歯口Sに対して進退可能に構成される。保持部材37は、保持部38及び押圧部39を具備する。
図13(a)に示すように、保持部38は、歯口Sの上方で前後に延びるように形成され、グリッパ装置150からヤーンフィーダ131まで延びる編糸Yよりも下方に位置する。
押圧部39は、編糸Yよりも手前側において保持部38の長手方向中途部から略左右方向に延びるとともに、屈曲して編糸Y及び歯口Sを超えて後方に延びるように形成される。押圧部39は、グリッパ装置150からヤーンフィーダ131まで延びる編糸Yよりも上方に位置する。
編針111によって編目を形成する際には、図13(b)に示すように、保持部材37が正面視時計回りに回動することにより、押圧部39によって編糸Yを歯口S側へ押し下げる。これにより、編針111によって編糸Yを引っ掛けることが可能となる。端糸を切断する際には、保持部材37が正面視反時計回りに回動して図13(a)に示す状態に戻り、保持部38によって端糸を歯口Sの上方に保持した状態で、歯口Sに対して進退可能に構成されたカッタ60が歯口Sに対して進出し、保持部材35と編目との間で端糸を切断する。これにより、端糸を処理することができる。
次に、図14を用いて、本発明の第四実施形態に係る端糸処理装置1の構成について説明する。
第四実施形態に係る端糸処理装置1が、第一実施形態に係る端糸処理装置1と異なる点は、キャッチャ30に代えて保持部材70を、カッタ60に代えてカッタ80を具備し、カッタ80が保持部材70内に収容されている点である。以下では、第四実施形態に係る端糸処理装置1の構成及び動作について説明する。
図14(a)に示すように、保持部材70は、上下2枚の板状体によって構成され、2枚の板状体の間に形成される空間にカッタ80が収容される。カッタ80は、前後にスライド可能に設けられる。保持部材70の右部には、平面視円弧状の切欠き部71が形成される。図14(b)及び(c)に示すように、グリッパ装置150からの編糸Yは、保持部材70の上方から切欠き部71を通って、編地Kの最初の編目に渡る。
カッタ80は、後方へのスライド動作により、切欠き部71に収容される端糸を切断することができる。このように、第四実施形態に係る端糸処理装置1においては、保持部材70に端糸を切断するためのカッタ80が併設されていることにより、端糸処理装置1をコンパクト化することができる。
なお、カッタ80は、保持部材70の上面又は下面をスライドするように設けられていてもよい。保持部材70の上面は、給糸方向における保持部材70よりも上流側であって、かつ保持部材70に隣接する位置の一例である。また、切欠き部71の形状は任意であり、例えば平面視矩形状であってもよい。切欠き部71が平面視矩形状であることにより、切欠き部71から端糸が逃げるのを抑制することができる。
1 端糸処理装置
30 キャッチャ
33 吸引装置
35,37、70 保持部材
60、80 カッタ
100 横編機
150 グリッパ装置

Claims (11)

  1. 横編機の針床の長手方向に沿って移動可能な端糸処理装置であって、
    少なくとも前記針床の端部に備わる端糸保持機構から編地の編み始めの編目まで延びる端糸を、前記針床の歯口よりも上方で保持する保持手段と、
    前記歯口よりも上方に保持された端糸を前記保持手段に隣接する位置から前記編目との間において切断する切断手段と、
    を備える端糸処理装置。
  2. 前記切断手段は、前記編目の近傍で端糸を切断する、
    請求項1に記載の端糸処理装置。
  3. 前記切断手段は、前記保持手段と前記編目との間において端糸を上下方向に渡らせた状態で、当該端糸を切断する、
    請求項1または請求項2に記載の端糸処理装置。
  4. 前記保持手段は、前記歯口に対して進退可能に構成され、進出時に端糸の下方に位置して、端糸を前記歯口の上方に保持する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の端糸処理装置。
  5. 前記保持手段は、前記歯口に対して上下動可能に構成され、下降位置にある状態で端糸を引っ掛けて上昇することにより端糸を前記歯口の上方に保持し、
    前記切断手段は、前記歯口に対して進退可能に構成され、前記保持手段が上昇位置にある状態で、進出して端糸を切断する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の端糸処理装置。
  6. 前記保持手段は、前記歯口よりも上方において前記歯口から離間して位置し、
    前記切断手段は、前記歯口に対して進退可能に構成され、
    前記保持手段から前記横編機のヤーンフィーダに延びる部分の端糸に作用して、当該端糸を前記歯口に近接する位置と前記歯口から離間する位置とに変位させる変位機構をさらに備える、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の端糸処理装置。
  7. 前記保持手段は、切欠き部を有し、
    前記切断手段は、前記保持手段の上方から前記切欠き部を通って前記編目に渡る端糸を切断可能に構成され、前記保持手段に併設される、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の端糸処理装置。
  8. 前記保持手段は、前記歯口に対して上下動可能に構成される吸引口を有し、前記吸引口が下降位置にある状態で端糸を吸引し、上昇することにより端糸を前記歯口の上方に保持する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の端糸処理装置。
  9. 前記吸引口は、前記下降位置にある状態で前記歯口の内部に進入する、
    請求項8に記載の端糸処理装置。
  10. 前記切断手段によって切断された端糸を吸引除去する端糸除去手段を備える、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の端糸処理装置。
  11. 横編機で編成された編地の端糸を処理する方法であって、
    少なくとも前記横編機の針床の端部に備わる端糸保持機構から編地の編み始めの編目まで延びる端糸を、前記針床の歯口よりも上方で保持し、
    前記歯口よりも上方に保持された端糸を前記編目側の端部で切断する、
    端糸処理方法。
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