JP2024033532A - 動力伝達装置、ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示は、従来技術の問題点に鑑みなされたもので、洗剤の影響を軽減可能な動力伝達装置の技術を提供することを目的の一つとする。【解決手段】ある態様の動力伝達装置5は、洗浄対象物2または洗浄用部材を把持し、当該洗浄対象物2を洗浄するための処理を行うロボット1に組み込まれる動力伝達装置であって、本動力伝達装置5の内部空間と外部空間との間に設けられる特定隙間部と、当該特定隙間部を塞ぐように塗布された食品グリスと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、動力伝達装置およびロボットに関する。
食器洗浄に係る装置が知られている。例えば、特許文献1には、洗浄機と、ロボット装置とを具備する食器洗浄システムが記載されている。洗浄機は、食器をコンベアによって搬送しながら洗浄機本体の洗浄室で洗浄する。ロボット装置は、ロボットアーム機構を有し、コンベアで所定エリアに搬送された食器を別のエリアに移送する。
国際公開第2018/034251号
発明者は、動力伝達装置に関して以下の認識を得た。ロボットは産業用途からサービス用途に拡大してきている。例えば、食器を洗浄する工程で、洗浄機に対して食器を出し入れする工程などにロボットが使用されている。しかし、従来のロボットは洗剤の飛散により問題を引き起こす可能性がある。特許文献1は、洗剤が飛散する雰囲気に対処する技術を十分に開示しているとは言えない。
本発明の目的の一つは、洗剤の影響を軽減可能な動力伝達装置の技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の動力伝達装置は、洗浄対象物または洗浄用部材を把持し、当該洗浄対象物を洗浄するための処理を行うロボットに組み込まれる動力伝達装置であって、本動力伝達装置の内部空間と外部空間との間に設けられる特定隙間部と、当該特定隙間部を塞ぐように塗布された食品グリスと、を有する。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、洗剤の影響を軽減可能な動力伝達装置の技術を提供できる。
実施形態の第1動力伝達装置を備えるロボットを概略的に示す側面図である。 図1の第1動力伝達装置を概略的に示す側面図である。 図1の第1動力伝達装置の特定隙間部を拡大して示す側面図である。 図1の第4動力伝達装置を概略的に示す側面図である。
以下、本発明を好適な実施形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、共通点のある別々の構成要素には、要素名の先頭に「第1、第2」などの序数を付して区別し、総称するときはこれらを省略する。また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
[実施形態]
以下、図1を参照して、本発明の実施形態の第1動力伝達装置を備えるロボット1の構成を説明する。図1は、ロボット1を概略的に示す側面図である。図中で上下に延びる方向をロボット1の上下方向といい、図中で左右に延びる方向をロボット1の左右方向といい、図で表裏に延びる方向をロボット1の前後方向という。前後方向で図の表側を「前」、「前方」といい、その反対を「後」、「後方」という。
ロボット1は、洗浄対象物2を把持し、当該洗浄対象物2を洗浄するための処理を行うロボットである。洗浄対象物2は、洗浄される物体であれば特に限定されるものではなく、例えば食器類だけでなく、衣類や工業製品など様々なものが想定される。なお、ロボット1は、洗浄対象物2を把持するものに限定されるものではなく、洗浄対象物2の洗浄作業に使用する洗浄用部材を把持するものでもよい。洗浄用部材は、洗浄対象物2の洗浄作業に使用されるものであれば特に限定されるものではなく、例えば洗浄用たわし、洗剤容器、放水ノズルなどが想定される。ロボット1は、洗浄対象物2の把持部3に近い特定駆動部4に組み込まれる特定動力伝達装置5と、特定駆動部4よりも把持部3から遠い別設駆動部6に組み込まれる別設動力伝達装置7とを備える。特定動力伝達装置5は、当該動力伝達装置5の内部空間と外部空間との間に特定隙間部を有する動力伝達装置である。別設動力伝達装置7は、内部空間と外部空間との間に設けられる隙間部にオイルシールが配置される動力伝達装置である。特定動力伝達装置5および別設動力伝達装置7を総称するときは単に「動力伝達装置」という。
ロボット1に組み込まれる動力伝達装置は、動力を伝達可能な装置であれば特別の限定はなく、例えば、動力伝達装置は、歯車装置、トラクションドライブ、ギヤモータ、モータなどであってもよい。この例では、動力伝達装置は、ロボット1の関節を駆動するために、動力源であるモータ(不図示)から入力される回転を減速して出力部材から被駆動部材に出力する歯車装置である。
ロボット1を説明する。ロボット1は、先端側に洗浄対象物2を把持する把持部3を有し、先端側の把持部3から順に設けられた第1~第6関節91~96を有する多関節ロボットである。ロボット1は、第1~第6関節91~96を介して、基端側の基台87に支持されるアームなどの第1~第5中間部材81~85を有する。第1~第6関節91~96には、関節を駆動するための第1~第6駆動部71~76が設けられる。第1~第6駆動部71~76は、基端側の中間部材に対して先端側の中間部材を回転させる。第1~第6駆動部71~76には、モータと、このモータからの動力を基端側の中間部材に伝達する第1~第6動力伝達装置61~66が組み込まれる。なお、ロボット1の構成は、特に限定されるものではなく、各種ロボットを採用可能である。例えば、動力伝達装置が組み込まれる関節の数は6個に限定されるものではなく、1~5個でも7個以上でもよい。また、全ての関節に同じ種類の動力伝達装置が組み込まれてもよいし、一部または全ての関節に異なる種類の動力伝達装置が組み込まれてもよい。
第1~第6関節91~96を総称するときは単に「関節」という。第1~第6駆動部71~76を総称するときは単に「駆動部」という。第1~第6動力伝達装置61~66を総称するときは単に「動力伝達装置」という。
第1関節91の先端側は、把持部3に連結され、反先端側は、第1中間部材81に連結される。第2関節92の先端側は、第1中間部材81に連結され、反先端側は、第2中間部材82に連結される。第3関節93の先端側は、第2中間部材82に連結され、反先端側は、第3中間部材83に連結される。第4関節94の先端側は、第3中間部材83に連結され、反先端側は、第4中間部材84に連結される。第5関節95の先端側は、第4中間部材84に連結され、反先端側は、第5中間部材85に連結される。第6関節96の先端側は、第5中間部材85に連結され、反先端側は、基台87に連結される。
一例として、把持部3には洗浄対象物2を吸着して把持するための吸着パッド88が取り付けられる。吸着パッド88は例えばシリコン樹脂製の蛇腹チューブであり、その先端が円錐形に拡がっている。吸着パッド88にはエアチューブ(不図示)を介してエアコンプレッサ(不図示)が接続されている。把持部3は、エアコンプレッサから供給される負圧流体により吸着パッド88に洗浄対象物2を吸着する。把持部3は、吸着パッド88への負圧流体の供給を停止することにより洗浄対象物2をリリースする。なお、把持部3は、洗浄対象物2を保持できる構成であればよく、その構成は吸着方式に限定されない。例えば、洗浄対象物2を挟み込んで保持するものや、洗浄対象物2を引っ掛けて保持するものなど、各種把持機構を採用可能である。
第1関節91は、第1中間部材81に対して、上下に延びる回転軸を中心に把持部3を捻り回転させる関節である。なお、第1関節91は、把持部3を上下に移動させる構成であってもよい。第2関節92は、第2中間部材82に対して、前後に延びる回転軸を中心に第1中間部材81を揺動回転(回動)させる関節である。第3関節93は、第3中間部材83に対して、左右に延びる回転軸を中心に第2中間部材82を捻り回転させる関節である。第4関節94は、第4中間部材84に対して、左右に延びる回転軸を中心に第3中間部材83を捻り回転させる関節である。第5関節95は、第5中間部材85に対して、前後に延びる回転軸を中心に第4中間部材84を揺動回転させる関節である。第6関節96は、基台87に対して、上下に延びる回転軸を中心に第5中間部材85を捻り回転(旋回)させる関節である。
複数の駆動部のうち、洗浄対象物2の把持部3に近い特定駆動部4に組み込まれるものを特定動力伝達装置5といい、特定駆動部4よりも把持部3から遠い別設駆動部6に組み込まれるものを別設動力伝達装置7という。特定駆動部4および特定動力伝達装置5の数は1以上であればよく、別設駆動部6および別設動力伝達装置7の数は1以上であればよい。この例では、特定駆動部4は、第1~第3駆動部71~73に例示され、特定動力伝達装置5は、第1~第3第1動力伝達装置61~63に例示される。また、別設駆動部6は、第4~第6駆動部74~76に例示され、別設動力伝達装置7は、第4~第6動力伝達装置64~66に例示される。
以下、図2を参照して、特定動力伝達装置5の一例である第1動力伝達装置61の構成を説明する。図2は、第1動力伝達装置61を概略的に示す側面図である。第1動力伝達装置61は、撓み噛合い式歯車装置である。なお、本実施形態においては、第2、第3動力伝達装置62、63も、第1動力伝達装置61と同様の構成を有する撓み噛合い式歯車装置とされている。
実施形態の第1動力伝達装置61は、入力軸11と、起振体12、13と、外歯歯車14、15と、主軸受24と、起振体軸軸受30、31と、起振体軸受34、35と、内歯歯車16、17と、ケーシング21、22、23と、出力部材26、27と、受板部材36、37と、特定隙間部41、42、43を備える。特定隙間部41、42、43については、後述する。
以下、内歯歯車16、17の中心軸線Laに沿った方向を「軸方向」といい、その中心軸線Laを中心とする円の円周方向、半径方向をそれぞれ「周方向」、「径方向」とする。また、以下、便宜的に、軸方向の一方側(図中右側)を入力側といい、他方側(図中左側)を反入力側という。このような方向の表記は、第1動力伝達装置61の使用姿勢を制限するものではなく、第1動力伝達装置61は、任意の姿勢で使用されうる。第1動力伝達装置61では、反入力側が把持部3に向いており、入力側よりも把持部3に近い。
起振体12、13のうち第1起振体12は、第2起振体13の反入力側に配置される。外歯歯車14、15のうち第1外歯歯車14は、第2外歯歯車15の反入力側に配置される。内歯歯車16、17のうち第1内歯歯車16は、第2内歯歯車17の反入力側に配置される。起振体軸軸受30、31のうち第1起振体軸軸受30は、第2起振体軸軸受31の反入力側に配置される。起振体軸受34、35のうち第1起振体軸受34は、第2起振体軸受35の反入力側に配置される。受板部材36、37のうち第1受板部材36は、第2受板部材37の反入力側に配置される。
第1動力伝達装置61は、内歯歯車16、17と噛み合う外歯歯車14、15を撓み変形させつつ回転させることで外歯歯車14、15を自転させ、その自転成分を出力する撓み噛み合い式歯車装置である。
入力軸11は、中空の軸部材であり、入力軸11の入力側には駆動部のモータが接続され、モータからの動力回転が入力される。入力軸11は、起振体12、13を有しており、起振体軸としても機能する。起振体12、13は、入力軸11の外周に一体的に形成されており、撓み噛み合い式歯車装置の起振体として機能する。起振体12、13は、中心軸線Laに沿った方向に直交する断面の外周形状が楕円状をなす。本明細書での「楕円」とは、幾何学的に厳密な楕円に限定されず、略楕円も含まれる。
外歯歯車14、15は、可撓性を持つ筒状の部材である。外歯歯車14、15は、外歯基部として機能する筒状部の外周部に軸方向に離れて一体的に設けられており、同じ歯数を有する。第1外歯歯車14は、出力用内歯歯車として機能する第1内歯歯車16と噛み合い、第2外歯歯車15は、減速用内歯歯車として機能する第2内歯歯車17と噛み合う。
外歯歯車14、15は、起振体12、13の回転に追従して、起振体軸受34、35を介して起振体12、13により楕円状に撓み変形させられる。このとき、外歯歯車14、15は、内歯歯車16、17との噛合位置を周方向に変えつつ、起振体12、13の形状に合うように撓み変形させられる。起振体軸受34、35は、起振体12、13と外歯歯車14、15の間に配置される。実施形態では、起振体軸受34、35は、リテーナ32、33を有する。
第1内歯歯車16の歯数は第1外歯歯車14の歯数と同数であり、第2内歯歯車17の歯数は、第2外歯歯車15の歯数より2i(iは1以上の自然数)だけ多い。これにより、起振体12、13が回転したとき、第1内歯歯車16には、外歯歯車14、15の自転成分と同じ大きさの回転が出力される。
ケーシング21、22、23は、主軸受24を介して第1内歯歯車16を回転自在に支持する第1ケーシング21と、第1ケーシング21の入力側に配置される第2ケーシング22と、第2ケーシング22の入力側に配置される第3ケーシング23とを有する。第2ケーシング22には、第2内歯歯車17が一体化される。第1ケーシング21と、第2ケーシング22は、ボルトB1により互いに連結される。第2ケーシング22と、第3ケーシング23は、ボルトB2により互いに連結される。ケーシング21、22、23は、第1中間部材81に固定される。
出力部材26、27は、外歯歯車14の自転成分を取り出して被駆動装置に伝達する。出力部材26、27は、第1外歯歯車14の反入力側に配置される第1出力部材26と、第1出力部材26の入力側に配置される第2出力部材27とを含む。第2出力部材27には、第1内歯歯車16と一体化される。第1出力部材26と、第2出力部材27は、ボルトB3により互いに連結される。
第1起振体軸軸受30は、第1出力部材26と入力軸11との間に配置される。第2起振体軸軸受31は、第3ケーシング23と入力軸11との間に配置される。起振体軸軸受30、31は、第1出力部材26および第3ケーシング23に対して、起振体12、13を有する入力軸11を回転自在に支持する。起振体軸軸受30、31の構成に限定はないが、この例の起振体軸軸受30、31は玉軸受けである。
主軸受24は、第1ケーシング21と第2出力部材27との間に配置される。主軸受24は、第1ケーシング21に対して、出力部材26、27を回転自在に支持する。主軸受24の構成に限定はないが、この例の主軸受24は玉軸受けである。
第1外歯歯車14の反入力側には第1受板部材36が配置される。第2外歯歯車15の入力側には第2受板部材37が配置される。受板部材36、37は、入力軸11を環囲する環状の板部材である。受板部材36、37は、外歯歯車14、15および起振体軸受34、35の反入力側および入力側に延在してリテーナ32、33の反入力側および入力側への軸方向移動を規制する。
第1動力伝達装置61の動作を説明する。モータ(不図示)の回転により入力軸11が回転すると、入力軸11とともに起振体12、13が回転する。起振体12、13が回転すると、内歯歯車16、17との噛合位置を周方向に変えつつ、起振体12、13の形状に合うように外歯歯車14、15が連続的に撓み変形させられる。外歯歯車14、15は、起振体12、13が一回転するごとに、第2内歯歯車17の第2外歯歯車15との歯数差に相当する分、第2内歯歯車17に対して相対回転(自転)する。
このとき、起振体12、13の回転は、この歯数差に応じた減速比で減速されて外歯歯車14、15が自転する。第1内歯歯車16は、第1外歯歯車14と歯数が同じである。よって、第1内歯歯車16は、起振体12、13が一回転した前後で外歯歯車14、15との相対的な噛合位置が変わらないまま、外歯歯車14、15と同じ自転成分で同期して回転する。この第1内歯歯車16の回転は、第1出力部材26と、第2出力部材27とを介して被駆動装置である把持部3に伝達される。この結果、入力軸11に入力された回転が減速されて、把持部3の捻り回転として伝達される。ケーシング21、22、23は、第1中間部材81に固定されているため、把持部3は、第1中間部材81に対して捻り回転する。
第1動力伝達装置61を構成する各部材の素材を説明する。第1動力伝達装置61を構成する各部材の素材は、特に限定されるものではないが、実施形態では以下のように構成されている。ケーシング21、22、23、出力部材26、27は、樹脂材料から構成されている。樹脂材料には、樹脂単体、あるいは、補強繊維を含有した樹脂を適用でき、例えばPEEK(Poly Ether Ether Ketone)材やPOM(Polyacetal又はPolyoxymethylene等)材など種々の樹脂材料を採用できる。補強繊維を含有した樹脂としては、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)などの複合材料、樹脂とその他の別素材との複合材料、ベーク材(紙ベーク材や布ベーク材等)などを適用することができる。これらの部材を樹脂製とすることにより、第1動力伝達装置61の低コスト化と軽量化を図ることができる。
入力軸11(起振体12、13)、各軸受24、30、31、34、35および受板部材36、37は、鉄鋼素材(金属材料)から構成される。外歯歯車14、15は、ニッケルクロムモリブデン鋼などの鉄鋼素材(金属材料)から構成される。一方、内歯歯車16、17は、ベース樹脂に補強繊維として炭素繊維を含有させた炭素繊維強化樹脂材料により構成される。ベース樹脂には、例えばPEEK材やPOM材など、種々の樹脂材料を採用できる。樹脂材料は、含有される補強繊維が布状に結び付いてない繊維である場合、樹脂材料を用いて射出成形又は圧縮成形が可能である。樹脂材料に含有される素材が布状又は片状に結びついた繊維であれば、樹脂材料を用いて圧縮成形が可能である。
可動部分の潤滑性を確保するために、第1動力伝達装置61の内部空間Sには、潤滑剤Jが封入される。
図3を参照して、特定隙間部41、42、43を説明する。図3は、図2の特定隙間部41、42、43を拡大して示す図である。円滑な回転を確保するために、周速が異なる部材間に隙間部が設けられる。内部空間Sに封入された潤滑剤Jの漏出を低減し、内部空間Sへの異物の侵入を低減するために、隙間部は、シール手段を有することが望ましい。
シール手段として合成ゴム製のオイルシールを用いることが考えられる。ロボット1を、例えば食器を洗浄する工程中の洗浄機に対して食器を出し入れする工程などに使用する場合、ロボット1の把持部3に近い動力伝達装置に、洗剤の飛沫が飛散してくる可能性が高い。これらから、発明者は、洗剤の飛沫が飛散する可能性が高い雰囲気中に置かれた動力伝達装置では、オイルシールを用いると、洗剤がオイルシールを劣化させるおそれがあるとの知見を得た。しかし、特許文献1は、洗剤の飛沫が飛散する雰囲気に対処する技術を開示していない。
図2、図3に示すように、第1動力伝達装置61は、第1動力伝達装置61の内部空間Sと外部空間Eとの間に特定隙間部41、42、43が設けられる。特定隙間部41、42、43は、シール手段として機能することが期待される。第1特定隙間部41は、第1ケーシング21と第1出力部材26の間の隙間に設けられ、第2特定隙間部42は、第1出力部材26と入力軸11の間の隙間に設けられ、第3特定隙間部43は、入力軸11と第3ケーシング23の間の隙間に設けられる。以下、第1特定隙間部41および第2特定隙間部42を反入力側の特定隙間部といい、第3特定隙間部43を入力側の特定隙間部ということがある。反入力側の特定隙間部は、入力側の特定隙間部よりも把持部3に近く、洗剤の飛滴に触れる頻度が高い可能性がある。
これらから、実施形態の第1動力伝達装置61では、特定隙間部41、42、43を塞ぐように塗布された食品グリスGFを有する。食品グリスGFは、食品に接触するべきではないが混入しても安全な潤滑剤であってもよい。食品グリスGFとしては、NSF(National Sanitation Foundation International)のH1登録を受けた潤滑剤や、HACCP(Hazard, Analysis, Critical, Control, Point)に沿った認証を受けた潤滑剤を採用できる。また、食品グリスGFとしては、公的機関またはこれに準じる機関から食品グリスとして認定を受けたものであってもよい。
食品グリスGFは、特定隙間部41、42、43から容易に流出しない程度のちょう度が望ましく、この例では、ちょう度に関するJIS分類の2号または1号を採用している。例えば、食品グリスGFは、定格使用時間(例えば1000時間)運転後に、特定隙間部41、42、43に残存する残存率(残存量/初期量)が30%以上であるグリスであってもよい。
可動部の潤滑性能を確保する観点から、内部空間Sに封入される潤滑剤Jは、特定隙間部41、42、43を塞ぐ食品グリスGFと異なる特性を有するものを使用することが望ましい。そこで、実施形態では、第1動力伝達装置61の内部空間Sには、食品グリスGFとは異なる潤滑剤Jが封入される。この場合、食品グリスGFのシール性と、潤滑剤Jの良好な潤滑性能とを両立しやすい。なお、潤滑剤Jは、食品グリスGFとは異なる食品グリスであってもよいし、食品グリスではない潤滑剤であってもよい。
食品グリスGFの残存率を高める観点で、実施形態の特定隙間部41、42、43は、ラビリンス構造44、45、46を有する。ラビリンス構造44、45、46は、屈曲を有する狭い隙間(ギャップ)で構成されるため、ストレートな隙間に比べて、食品グリスGFの質量に対する表面張力の比率(表面張力/質量)を大きくできるので、食品グリスGFの漏出を抑制できる。例えば、ラビリンス構造44、45、46は、定格使用時間運転後に、食品グリスGFの特定隙間部41、42、43に残存する残存率(残存量/初期量)が30%以上となる形状を有してもよい。
表面張力を高くし、食品グリスGFの保持可能量を増やす観点から、ラビリンス構造44、45、46の隙間は長いことが望ましい。そこで、実施形態のラビリンス構造44、45、46は、径方向隙間であるラジアルギャップRと、軸方向隙間であるスラストギャップTに組合せにより構成される。ラビリンス構造44は、交互に接続される3つのラジアルギャップRと2つのスラストギャップTを含む。ラビリンス構造45は、交互に接続される2つのラジアルギャップRと1つのスラストギャップTを含む。ラビリンス構造46は、交互に接続される3つのラジアルギャップRと3つのスラストギャップTを含む。
実施形態の特定隙間部41、42は、第1特定隙間部41と、第1特定隙間部41よりも隙間形成部材の相対回転速度が高い第2特定隙間部42と、を有する。この場合、相対回転速度が高い部分と低い部分それぞれでシール機能を確保できる。特定隙間部41、42の隙間形成部材の相対回転速度は、入力軸11>第1出力部材26>第1ケーシング21(静止)の順で高い。したがって、入力軸11と第1出力部材26の間に構成される第2特定隙間部42の相対回転速度は、第1出力部材26と第1ケーシング21の間に構成される第1特定隙間部41の相対回転速度よりも高い。
実施形態では、第1特定隙間部41は、第2特定隙間部42よりも径方向外側に配置される。この場合、相対回転速度が低い方の第1特定隙間部41が大径領域に配置され、相対回転速度が高い方の第2特定隙間部42が小径領域に配置されるので、逆の場合よりも食品グリスGFによる回転負荷の増大を抑制できる。
出力部材26、27は、第1動力伝達装置61の外殻を構成するため、洗剤の飛滴に触れる機会が多い。洗剤がアルカリ性である場合、飛滴に触れた出力部材26、27が劣化するおそれがある。そこで、実施形態では、第1動力伝達装置61の出力部材26、27は、耐アルカリ性樹脂により構成される。アルカリ性洗剤に触れて出力部材26、27が劣化する可能性を低くできる。換言すれば、出力部材26、27の劣化が少ないから、一般的なアルカリ性洗剤を使用できる。耐アルカリ性樹脂に限定はないが、実施形態ではPEEK材を採用している。実施形態では、洗剤の飛滴に触れる機会が多いケーシング21、22も耐アルカリ性樹脂により構成される。
実施形態では、第1動力伝達装置61の出力部材26、27は、第1動力伝達装置61の他の樹脂部材よりも耐アルカリ性の高い樹脂により構成される。この場合、すべての樹脂部材を耐アルカリ性の高い樹脂により構成する場合に比べて、コストの観点で有利である。例えば、ケーシング23をPOM材により構成し、出力部材26、27をPOM材よりも耐アルカリ性の高いPEEK材により構成してもよい。なお、ケーシング21、22は、PEEK材により構成してもよいし、POM材により構成してもよい。また、入力軸11や受板部材36、37を樹脂部材とした場合には、PEEKよりも耐アルカリ性の低いPOM材により構成してもよい。なお、第1動力伝達装置61の他の樹脂部材は、第1動力伝達装置61として出荷されるときに組み込まれている部材を意味し、第1動力伝達装置61がロボット1に組み込まれた後のロボット1側の部材は含まない。
以下、図4を参照して、別設動力伝達装置7の一例である第4動力伝達装置64を説明する。図4は、第4動力伝達装置64を概略的に示す側面図である。洗浄対象物2の把持部3に近い特定駆動部4よりも把持部3から遠い別設駆動部6は、特定動力伝達装置5よりも洗剤の飛滴に触れる機会が少ない。そこで、実施例では、別設動力伝達装置7は、内部空間Sと外部空間Eとの間に設けられる隙間部51、52、53にオイルシールQ1、Q2、Q3が配置される。この場合、隙間部51、52、53の隙間は、特定隙間部41、42、43よりも広くシンプルに構成できるため、隙間の加工が容易になる。
図4では、第1動力伝達装置61と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付している。第4動力伝達装置64の説明では、適宜重複した説明は省略し、相違点を重点的に説明する。
実施形態では、第4動力伝達装置64は、入力軸11と、起振体12、13と、外歯歯車14、15と、主軸受24と、起振体軸軸受30、31と、起振体軸受34、35と、内歯歯車16、17と、ケーシング21、22、23と、出力部材26、27と、受板部材36、37と、隙間部51、52、53に配置されたオイルシールQ1、Q2、Q3とを備える撓み噛合い式歯車装置である。第4動力伝達装置64は、特定隙間部および食品グリスを備えず、オイルシールQ1、Q2、Q3を備える点で第1動力伝達装置61と相違する。
第1オイルシールQ1は、第1ケーシング21と第1出力部材26の間の隙間部51に設けられ、第2オイルシールQ2は、第1出力部材26と入力軸11の間の隙間部52に設けられ、第3オイルシールQ3は、入力軸11と第3ケーシング23の間の隙間部53に設けられる。実施形態のオイルシールQ1、Q2、Q3は、金属リングと合成ゴムを組み合わせた環状の部材である。
また、主軸受24に関し、第1動力伝達装置61では玉軸受けが採用されているところ、第4動力伝達装置64ではクロスローラベアリングが採用されている。この結果、把持部3から遠くに配置されるため、第1動力伝達装置61よりも大きなモーメント荷重を支持する第4動力伝達装置64の主軸受24の耐荷重を大きくできる。
第4動力伝達装置64の入力軸11、起振体12、13、外歯歯車14、15、主軸受24、起振体軸軸受30、31、起振体軸受34、35、内歯歯車16、17、ケーシング21、22、23、出力部材26、27および受板部材36、37には、矛盾を生じない限り、第1動力伝達装置61の説明が適用される。
実施形態では、第1動力伝達装置61(特定動力伝達装置)の出力部材26、27は、第4動力伝達装置64(別設動力伝達装置)の樹脂部品よりも耐アルカリ性の高い樹脂により構成される。例えば、第4動力伝達装置64の樹脂部品(例えば、出力部材)をPOM材により構成し、第1動力伝達装置61の出力部材26、27をPOM材よりも耐アルカリ性の高いPEEK材により構成してもよい。この場合、第1動力伝達装置61の出力部材26、27の劣化を抑えながら、第4動力伝達装置64のコストを削減できる。
以上のように構成された動力伝達装置5(第1動力伝達装置61)の特徴を説明する。動力伝達装置5は、洗浄対象物2を把持し、当該洗浄対象物2を洗浄するための処理を行うロボット1に組み込まれる動力伝達装置であって、本動力伝達装置の内部空間Sと外部空間Eとの間に設けられる特定隙間部41、42、43と、当該特定隙間部41、42、43を塞ぐように塗布された食品グリスGFと、を有する。この構成によれば、洗剤の影響を抑制し、洗剤の飛沫が飛散する雰囲気中で使用可能な動力伝達装置を提供できる。具体的には、オイルシールを使用していないため、洗剤によるオイルシールの劣化を防止できる一方、特定隙間部41、42、43からの洗剤や水の侵入を食品グリスにより防止できる。また、特定隙間部41、42、43を塞いでいるのが食品グリスであるため、万一外部に漏出しても、害となることがない。
以上のように構成されたロボット1の特徴を説明する。ロボット1は、洗浄対象物2を把持し、当該洗浄対象物2を洗浄するための処理を行うロボットである。ロボット1は、洗浄対象物2の把持部3に近い特定駆動部4に組み込まれる特定動力伝達装置5と、特定駆動部4よりも把持部3から遠い別設駆動部6に組み込まれる別設動力伝達装置7とを備える。特定動力伝達装置5は、当該動力伝達装置5の内部空間Sと外部空間Eとの間に特定隙間部41、42、43を有する動力伝達装置である。別設動力伝達装置7は、内部空間Sと外部空間Eとの間に設けられる隙間部51、52、53にオイルシールQ1、Q2、Q3が配置される動力伝達装置である。この構成によれば、特定動力伝達装置5に対する洗剤の影響を抑制し、洗剤の飛沫が飛散する雰囲気中で使用可能なロボットを提供できる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。また、図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
以下、変形例を説明する。変形例の図面および説明では、実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施形態と重複する説明を適宜省略し、実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
実施形態の説明では、第1動力伝達装置61および第4動力伝達装置64が筒型の撓み噛合い式歯車装置である例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、これらの一方または双方は他の形式の歯車装置であってもよい。当該他の形式の歯車装置としては、カップ型、シルクハット型等の撓み噛合い式歯車装置、センタークランク型、振り分け型等の偏心揺動型歯車装置、単純遊星歯車型、平行軸型、直交型等の歯車装置等が挙げられる。また、動力伝達装置は、歯車装置に限らず、トラクションドライブやモータ、各種アクチュエータを採用可能である点は上述した通りである。
実施形態の説明では、把持部3に近い側から3つの動力伝達装置が、洗剤対応された特定動力伝達装置である例を示したが、本発明はこれに限定されない。把持部3に近い側から1つ、2つまたは4つ以上の動力伝達装置が洗剤対応された特定動力伝達装置であってもよい。また、複数の動力伝達装置(複数の関節)を有するロボットの場合には、少なくとも一つの動力伝達装置が洗剤対応された特定動力伝達装置であれば、把持部3に最も近い動力伝達装置を特定動力伝達装置とすることも必須ではない。洗浄作業中に洗浄液が掛かり易い関節の動力伝達装置を特定動力伝達装置とするのが好ましい。また、通常、把持部に近い動力伝達装置の方が、把持部から遠い動力伝達装置よりも洗浄液が掛かり易いため、把持部に近い特定駆動部に特定動力伝達装置を組み込み、特定駆動部よりも把持部から遠い別設駆動部に別設動力伝達装置を組み込むのが好ましい。ただし、この場合も、特定駆動部は、把持部に最も近い駆動部に限定されるものではなく、特定駆動部よりも把持部から遠い駆動部に別設動力伝達装置が組み込まれていればよく、特定駆動部よりも把持部に近い駆動部に組み込まれる動力伝達装置の構成は問わない。
実施形態の説明では、把持部3が吸着パッド88を備える例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、把持部は、吸着パッドに代えてハンド型の把持機構を備えてもよい。
上述の各変形例は実施形態と同様の作用と効果を奏する。
上述した実施形態の構成要素と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
1 ロボット、 2 洗浄対象物、 3 把持部、 4 特定駆動部、 5 特定動力伝達装置、 6 別設駆動部、 7 別設動力伝達装置、 21、22、23 ケーシング、 24 主軸受、 26、27 出力部材、 41、42、43 特定隙間部、 44、45、46 ラビリンス構造、 51、52、53 隙間部、 61 第1動力伝達装置、 64 第4動力伝達装置、 Q1、Q2、Q3 オイルシール。

Claims (10)

  1. 洗浄対象物または洗浄用部材を把持し、当該洗浄対象物を洗浄するための処理を行うロボットに組み込まれる動力伝達装置であって、
    本動力伝達装置の内部空間と外部空間との間に設けられる特定隙間部と、当該特定隙間部を塞ぐように塗布された食品グリスと、を有する、動力伝達装置。
  2. 前記動力伝達装置の前記内部空間には、前記食品グリスとは異なる潤滑剤が封入される、請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記特定隙間部は、ラビリンス構造を有する、請求項1に記載の動力伝達装置。
  4. 前記ラビリンス構造は、径方向隙間と軸方向隙間の組合せにより構成される、請求項3に記載の動力伝達装置。
  5. 前記特定隙間部は、第1特定隙間部と、前記第1特定隙間部よりも隙間形成部材の相対回転速度が高い第2特定隙間部と、を有する、請求項1に記載の動力伝達装置。
  6. 前記第1特定隙間部は、前記第2特定隙間部よりも径方向外側に配置される、請求項5に記載の動力伝達装置。
  7. 前記動力伝達装置の出力部材は、耐アルカリ性樹脂により構成される、請求項1に記載の動力伝達装置。
  8. 前記動力伝達装置の出力部材は、前記動力伝達装置の他の樹脂部材よりも耐アルカリ性の高い樹脂により構成される、請求項7に記載の動力伝達装置。
  9. 洗浄対象物または洗浄用部材を把持し、当該洗浄対象物を洗浄するための処理を行うロボットであって、
    前記洗浄対象物または洗浄用部材の把持部に近い特定駆動部に組み込まれる特定動力伝達装置と、
    前記特定駆動部よりも前記把持部から遠い別設駆動部に組み込まれる別設動力伝達装置と、
    を備え、
    前記特定動力伝達装置は、請求項1に記載の動力伝達装置であり、
    前記別設動力伝達装置は、当該動力伝達装置の内部空間と外部空間との間に設けられる隙間部にオイルシールが配置される動力伝達装置である、ロボット。
  10. 前記特定動力伝達装置の出力部材は、前記別設動力伝達装置の樹脂部品よりも耐アルカリ性の高い樹脂により構成される、請求項9に記載のロボット。
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