JP7364775B2 - 複数の構造部を相対的に回転する駆動部の構造および関節部を備えるロボット - Google Patents

複数の構造部を相対的に回転する駆動部の構造および関節部を備えるロボット Download PDF

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Description

本発明は、複数の構造部を相対的に回転する駆動部の構造および関節部を備えるロボットに関する。
従来の技術において、1つの構成部材に対して他の構成部材を回転するために駆動部を備える装置が知られている。例えば、多関節ロボットは、関節部を介して連結されているアームおよびリスト等の構成部材を備える。関節部は、一方の構成部材を他方の構成部材に対して回転する機構を備える。一方の構成部材に対して他方の構成部材の向きが変化することにより、ロボットの位置および姿勢が変化する。
駆動部を備える装置は、様々な環境下において使用される。駆動部の内部には、構成部材を駆動するための電動機および減速機等が配置される。また、駆動部の内部には、配線および電子機器等が配置される。駆動部においては、1つの構成部材に対して他の構成部材が回転できるように、構成部材同士の間には隙間部が形成される。この隙間部から異物が侵入すると、駆動部の内部に配置されている機器または電気部品が故障する虞がある。このために、駆動部は、内部に異物が侵入しないような構造を有することが好ましい。また、駆動部の内部に潤滑油などの流体が配置される場合には、流体が外部に流出しないような構造を有することが好ましい。
従来の技術においては、機器の内部への異物の侵入を抑制したり、機器の内部の流体が外部に流出することを抑制したりするために、互いに固定されている部材同士の間にはOリング等を配置することが知られている。また、回転する部材の周りにはオイルシールを配置することが知られている(例えば、特開平11-254377号公報、特開2003-172457号公報、および実用新案登録第3112976号公報)。
特開平11-254377号公報 特開2003-172457号公報 実用新案登録第3112976号公報
オイルシール等のシール部材は、駆動部の内部の隙間部に配置されるために、外気に曝されている。シール部材は、外気に含まれている様々な異物に接触する。例えば、板金、食品、または容器などを洗浄するロボットでは、洗浄液が隙間部に侵入してオイルシールに到達する場合がある。洗浄液に洗浄の能力を向上するための化学成分が含まれている場合に、この化学成分により、シール部材が劣化する場合がある。または、シール部材に直接的に洗浄液が接触しなくても、洗浄液のミストが隙間部に侵入してシール部材に接触する場合がある。
または、シール部材に到達する異物には、液体の他に金属粉等の固体が含まれる。例えば、金属粉が隙間部を通ってシール部材に到達すると、シール部材とシール部材が接触している部材との間に金属粉が噛みこまれる場合がある。この結果、シール部材が破損する場合がある。
異物には、様々な種類が存在する。全ての種類の異物に対して耐性を有する材質のシール部材は存在しない。装置は様々な環境下で使用されるために、装置が使用される環境に合わせてシール部材の材質を選択する必要がある。すなわち、駆動部の内部に侵入する異物に対して適切な材質のシール部材を選定することが好ましい。
しかしながら、シール部材に到達する異物の種類が変わる場合がある。この場合には、異物の種類に応じた材質のシール部材に取り替える必要が有る。例えば、洗浄工程において洗浄液の種類が変更される場合には、洗浄液に対して劣化しない材質のシール部材に取り換える必要が有る。または、装置の使用を開始した後に、シール部材に異物が接触するとシール部材が劣化することが分かる場合がある。この場合にもシール部材を取り換える必要が有る。
シール部材は、駆動部の内部に配置されている。このために、シール部材が劣化したり破損したりした場合に、シール部材を取り替えるために多くの作業量が必要になる。また、長時間にわたって装置を停止する必要がある。
本開示の第1の態様は、第1の構造部と第1の構造部に対向する第2の構造部とを相対的に回転する駆動部の構造である。駆動部の構造は、第1の構造部と第2の構造部との間の空間である隙間部に配置されたシール部材と、第1の構造部および第2の構造部の外面に配置された通路構成部材とを備える。シール部材は、第1の構造部に固定されており、更に、第2の構造部に接触している。隙間部は、駆動部の外部に連通する開口部を有する。通路構成部材は、開口部に連通する通路が形成される形状を有する。通路構成部材は、第1の構造部の外面および第2の構造部の外面に取り付けることができるように形成されている。更に、通路構成部材は、取り外した状態で運転するように第1の構造部および第2の構造部から取り外すことができるように形成されている。通路構成部材は、第1の構造部に固定された第1の対向部材と、第2の構造部に固定され、第1の対向部材に対向するように配置された第2の対向部材とを含む。通路は、第1の対向部材と第2の対向部材とに挟まれる領域にて構成されている。第1の対向部材は、第1の構造部の外面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されており、第2の対向部材は、第2の構造部の外面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されている。
本開示の第2の態様は、第1の筐体を含む第1の構成部材と、第2の筐体を含む第2の構成部材と、第1の構成部材に対して第2の構成部材を回転する関節部とを備えるロボットである。ロボットは、関節部の外面に配置された通路構成部材を備える。関節部は、電動機に接続された減速機と、減速機の内部の潤滑油の流出を抑制するシール部材とを含む。関節部の筐体は、第1の筐体および第2の筐体により構成されている。関節部の内部には、関節部の外部に連通する開口部を有する隙間部が形成されている。シール部材は、隙間部に配置され、第1の筐体または第1の筐体に固定された部材に固定され、第2の筐体または第2の筐体に固定された部材に接触している。通路構成部材は、開口部に連通する通路が形成される形状を有する。通路構成部材は、関節部の外面に取り付けることができるように形成されている。更に、通路構成部材は、取り外した状態で運転するように関節部の外面から取り外すことができるように形成されている。第1の筐体および第2の筐体は、減速機の外周面を覆うように形成されている。通路構成部材は、第1の筐体の外周面に固定された第1の環状部材と、第2の筐体に固定された第2の環状部材とを含む。通路は、第1の環状部材と第2の環状部材とにより挟まれる領域にて構成されている。第1の環状部材は、第1の筐体の外周面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されており、第2の環状部材は、第2の筐体の外周面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されている。
本開示の第3の態様は、第1の筐体を含む第1の構成部材と、第2の筐体を含む第2の構成部材と、第1の構成部材に対して第2の構成部材を回転する関節部とを備えるロボットである。ロボットは、関節部の外面に配置された通路構成部材を備える。関節部は、電動機に接続された減速機と、減速機の内部の潤滑油の流出を抑制するシール部材とを含む。関節部の筐体は、第1の筐体および第2の筐体により構成されている。関節部の内部には、関節部の外部に連通する開口部を有する隙間部が形成されている。シール部材は、隙間部に配置され、第1の筐体または第1の筐体に固定された部材に固定され、第2の筐体または第2の筐体に固定された部材に接触している。通路構成部材は、開口部に連通する通路が形成される形状を有する。通路構成部材は、関節部の外面に取り付けることができるように形成されている。更に、通路構成部材は、取り外した状態で運転するように関節部の外面から取り外すことができるように形成されている。減速機は、外周面が露出するように形成されている。通路構成部材は、減速機の外周面に固定された第1の環状部材と、第2の筐体に固定された第2の環状部材とを含む。通路は、第1の環状部材と第2の環状部材とにより挟まれる領域にて構成されている。第1の環状部材は、減速機の外周面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されており、第2の環状部材は、第2の筐体の外周面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されている
本開示の態様によれば、駆動部の内部に配置されたシール部材の劣化または破損を抑制する駆動部の構造およびロボットを提供することができる。
実施の形態におけるロボット装置の側面図である。 実施の形態における第1のラビリンス部材が配置された関節部の概略部分断面図である。 第1のラビリンス部材が配置されている部分の拡大概略断面図である。 第1のラビリンス部材の斜視図である。 第1のラビリンス部材の第1の環状部材の斜視図である。 第1の環状部材の分割部材同士が接触する部分の拡大斜視図である。 第1のラビリンス部材の第2の環状部材の斜視図である。 第2の環状部材の分割部材同士が接触する部分の拡大斜視図である。 比較例の関節部の拡大概略断面図である。 実施の形態における第2のラビリンス部材の第1の環状部材の斜視図である。 第1の環状部材の分割部材同士が接触する部分の拡大斜視図である。 第2のラビリンス部材の第2の環状部材の斜視図である。 第2の環状部材の分割部材同士が接触する部分の拡大斜視図である。 隙間部にグリースが充填されている関節部の拡大概略断面図である。 隙間部にガス供給管が接続されている関節部の概略部分断面図である。 第1のラビリンス部材およびガス供給管が配置されている部分の拡大概略断面図である。 実施の形態における第3のラビリンス部材が配置されている部分の拡大概略断面図である。 実施の形態における第4のラビリンス部材が配置されている部分の拡大概略断面図である。 第1のラビリンス部材が減速機の外周面に配置されている関節部の概略部分断面図である。 第1のラビリンス部材が減速機に固定されている部分の拡大概略断面図である。
図1から図20を参照して、実施の形態における駆動部の構造およびロボットについて説明する。本実施の形態では、駆動部を備える装置として、ロボットを例示して説明する。
図1は、本実施の形態におけるロボット装置の概略図である。ロボット装置3は、作業ツールとしてのハンド2と、ハンド2を移動するロボット1とを備える。本実施の形態のロボット1は、複数の関節部18a,18b,18cを含む多関節ロボットである。ロボット1は、回転可能な複数の構成部材を含む。それぞれの構成部材は、駆動軸J1~J6の周りに回転するように形成される。
ロボット1は、設置面に固定されたベース部14と、ベース部14に支持された旋回ベース13とを含む。旋回ベース13は、ベース部14に対して駆動軸J1の周りに回転する。ロボット1は、上部アーム11および下部アーム12を含む。下部アーム12は、旋回ベース13に対して駆動軸J2の周りに回転するように支持されている。上部アーム11は、下部アーム12に対して駆動軸J3の周りに回転するように支持されている。更に、上部アーム11は、駆動軸J4の周りに回転する。ロボット1は、上部アーム11に支持されているリスト15を含む。リスト15は駆動軸J5の周りに回転する。また、リスト15は、駆動軸J6の周りに回転するフランジ16を含む。フランジ16には、ハンド2が固定されている。
このように、本実施の形態のロボット1は、構成部材として、ベース部14、旋回ベース13、下部アーム12、上部アーム11、リスト15を備える。本実施の形態のロボットは、6個の駆動軸を有するが、この形態に限られない。任意の機構にて位置および姿勢を変更するロボットを採用することができる。また、本実施の形態の作業ツールは、ワークを把持するハンドであるが、この形態に限られない。作業者は、ロボット装置が行う作業に応じた任意の作業ツールをロボット1に取り付けることができる。
図2に、本実施の形態における第1の駆動部の構造の概略部分断面図を示す。図2は、旋回ベース13に対して、駆動軸J2の周りに下部アーム12を回転する駆動部としての関節部18aの断面図である。
本実施の形態では、旋回ベース13は、第1の構成部材として機能し、下部アーム12は、第2の構成部材として機能する。関節部18aは、下部アーム12を回転するための電動機21と、電動機21に接続された減速機31とを含む。旋回ベース13は、内部に電動機21および減速機31などが配置されている第1の筐体13aを含む。筐体13aの内部には、空洞が形成されている。下部アーム12は、内部に空洞が形成されている第2の筐体12aを含む。筐体12aの内部の空洞には、電線または信号線などが配置されている。
電動機21は、旋回ベース13の筐体13aに固定されている。本実施の形態における減速機31は、旋回ベース13の筐体13aに固定された固定部31aと、下部アーム12の筐体12aに固定された可動部31bとを有する。固定部31aは、下部アーム12が回転した時に回転しない。一方で、可動部31bは、下部アーム12と共に回転する。
電動機21は、出力シャフト21aを有する。出力シャフト21aの回転力は、ギヤ22およびギヤ23を介して、減速機31の可動部31bのギヤ31cに伝達される。固定部31aの内部に配置されているギヤと、可動部31bの内部に配置されているギヤとが係合することにより、固定部31aに対して可動部31bが回転する。
可動部31bは、円柱状に形成されている。固定部31aは、可動部31bを取り囲むように、円筒状に形成されている。可動部31bの中央部には、筒状部材25が挿通している。筒状部材25は、下部アーム12の筐体12aに固定されている。筒状部材25の内部には、電線および信号線などが挿通される。
駆動部としての関節部18aは、第1の構造部と第1の構造部に対向する第2の構造部とを相対的に回転する。旋回ベース13の筐体13aおよび減速機31の固定部31aは、第1の構造部9に相当する。また、下部アーム12の筐体12aおよび減速機31の可動部31bは、一体的に回転する第2の構造部10に相当する。電動機21の回転力が伝達されると、可動部31bを含む第2の構造部10は、固定部31aを含む第1の構造部9に対して回転する。すなわち、旋回ベース13に対して下部アーム12が回転する。
図3に、本実施の形態における第1のラビリンス部材およびシール部材が配置されている部分の拡大概略断面図を示す。図2および図3を参照して、関節部18aの筐体は、旋回ベース13の筐体13aと、下部アーム12の筐体12aとにより構成されている。関節部18aの内部には、第1の構造部9と第2の構造部10との間の空間である隙間部71が形成されている。第1の駆動部の構造では、隙間部71は、筐体12a、筐体13a、および減速機31により囲まれる空間により構成されている。隙間部71は、第1の構造部9と第2の構造部10とが対向する開口部71aを通じて関節部18aの外部に連通している。
第1の駆動部の構造では、旋回ベース13の筐体13aおよび下部アーム12の筐体12aは、減速機31の外周面を覆うように形成されている。すなわち、減速機31の外周面は、筐体13a,12aの内部に配置され、外部に露出しないように形成されている。この構成を採用することにより、減速機31が洗浄液または金属紛等の異物に接触することを抑制できる。減速機31の表面が液体に含まれる化学成分により腐食したり、金属粉などの固体により傷ついたりすることを抑制できる。
関節部18aは、筐体13aと固定部31aとの間に配置されているシール部材82を含む。また、関節部18aは、筐体12aと可動部31bとの間に配置されているシール部材81を含む。シール部材81,82は、Oリング等により構成することができる。更に、関節部18aは、隙間部71に配置されているシール部材としてのオイルシール35を含む。オイルシール35は、減速機31の内部に配置された潤滑油が減速機31の外部に流出することを抑制する。本実施の形態のオイルシール35は、減速機31の固定部31aと可動部31bとの間から減速機31の外部に潤滑油が流出することを抑制するように配置されている。
本実施の形態におけるオイルシール35は、可動部31bを取り囲むように、環状に形成されている。オイルシール35は、ゴム等の弾性部材にて形成されたリップ部35aと、リップ部35aを支持する支持部材35bとを有する。支持部材35bは、例えば、金属にて形成されている。オイルシール35は、矢印91に示すように、リップ部35aを、径方向の内側に向かって押圧するばね35cを有する。
オイルシール35は、第1の構造部9に含まれる減速機31の固定部31aに固定されている。オイルシール35は、第2の構造部10に含まれる減速機31の可動部31bに接触している。すなわち、オイルシール35は、第1の筐体13aに固定された固定部31aに固定され、第2の筐体12aに固定された可動部31bに接触している。可動部31bが固定部31aに対して回転すると、オイルシール35は、可動部31bの外周面と摺動する。リップ部35aが可動部31bの外周面に接触することにより、可動部31bと固定部31aとの間から潤滑油が流出することを抑制できる。
シール部材が配置される部材は、この形態に限られない。例えば、オイルシールは、第1の筐体13aに固定することができる。そして、オイルシールは、第2の筐体12aに接触するように配置することができる。
本実施の形態の第1の駆動部の構造では、関節部18aの外面に通路構成部材としての第1のラビリンス部材41が配置されている。ラビリンス部材41は、第1の構造部9および第2の構造部10のうち、少なくとも一方の外面に取り付けることができる。ラビリンス部材41は、隙間部71の開口部71aに連通する通路69が形成される形状を有する。
ラビリンス部材41は、関節部18aの外周面に配置されている。第1のラビリンス部材41は、筐体13aの外周面を取り囲むように形成された第1の環状部材42を含む。第1の環状部材42は、第1の構造部9に含まれる筐体13aの外面に固定されている。第1の環状部材42は、第1の構造部9に固定された第1の対向部材として機能する。
また、ラビリンス部材41は、筐体12aの外周面を取り囲むように形成された第2の環状部材43を有する。第2の環状部材43は、第2の構造部10に含まれる筐体12aの外面に固定されている。第2の環状部材43は、第1の環状部材42に対向するように配置されている。第2の環状部材43は、第2の構造部10に固定された第2の対向部材として機能する。
ラビリンス部材41は、隙間部71に連通する通路69を有する。第1のラビリンス部材41では、通路69は、第1の環状部材42と第2の環状部材43とに挟まれる領域にて構成されている。通路69は、開口部71aの通路断面積よりも小さな通路断面積を有する。本実施の形態では、断面形状において通路69の幅d2は、開口部71aの幅d1よりも小さく形成されている。通路69は、通路断面積が小さなラビリンス通路として機能する。なお、通路69は、開口部71aの通路断面積以上の通路断面積を有するように形成されていても構わない。
図4に、本実施の形態における第1のラビリンス部材の斜視図を示す。図5に、第1のラビリンス部材の第1の環状部材の斜視図を示す。図6に、第1の環状部材の複数の分割部材が対向する部分の拡大斜視図を示す。図4から図6を参照して、第1の環状部材42は、円環状に形成されている。第1の環状部材42は、側面の形状が円弧状に形成された複数の分割部材42aを含む。第1の環状部材42は、複数の分割部材42aが互いに接触することにより構成されている。
分割部材42aは、段差部42aaを有する。分割部材42aの内周面のうち、段差部42aaを避けた領域には両面テープ44が配置されている。第1の環状部材42は、両面テープ44にて筐体13aに固定される。
図7に、第1のラビリンス部材の第2の環状部材の斜視図を示す。図8に、第2の環状部材の複数の分割部材が対向する部分の拡大斜視図を示す。図4、図7、および図8を参照して、第2の環状部材43は、円環状に形成されている。第2の環状部材43は、側面の形状が円弧状に形成された複数の分割部材43aを含む。第2の環状部材43は、複数の分割部材43aが互いに接触することにより構成されている。分割部材43aの内周面には、両面テープ44が配置されている。第2の環状部材43は、両面テープ44にて筐体12aに固定される。
本実施の形態における分割部材42a,43aは、両面テープ44にて、第1の筐体13aおよび第2の筐体12aの外周面に固定される。このために、容易に、ラビリンス部材41を関節部18aの外面に取り付けたり関節部18aの外面から取り外したりすることができる。なお、本実施の形態の環状部材は、2個の分割部材にて構成されているが、この形態に限られない。環状部材は、3個以上の分割部材を含んでいても構わない。
図3から図5を参照して、ラビリンス部材41の通路69は、第1の環状部材42の段差部42aaと、第2の環状部材43とが対向する領域にて構成されている。通路69は、隙間部71の開口部71aに連通するように形成されている。
ラビリンス部材41は、関節部18aの外面に取り付け付けることができるように形成されている。特に、ラビリンス部材41は、ロボット1の使用を開始した後に、関節部18aに取り付けることができるように形成されている。さらに、ラビリンス部材41は、関節部18aの外面から取り外すことができるように形成されている。すなわち、ラビリンス部材41は、第1の構造部9および第2の構造部10から取り外すことができるように形成されている。
図9に、比較例のロボットの関節部の拡大概略断面図を示す。比較例のロボットの関節部には、本実施の形態におけるラビリンス部材が配置されていない。ロボットの外側に存在する洗浄液および金属紛等の異物は、矢印92に示すように、開口部71aを通じて隙間部71に容易に侵入する。すなわち、異物は、オイルシール35に容易に到達する。この結果、オイルシール35が劣化したり破損したりする虞がある。
図3を参照して、これに対して、本実施の形態における第1の駆動部の構造では、隙間部71の開口部71aに、第1のラビリンス部材41が配置されている。隙間部71は、通路69に接続されている。このために、異物が矢印92に示すように通路69に侵入することを抑制できる。関節部18aの外部に存在する洗浄液および金属紛などの異物が、隙間部71に侵入してオイルシール35に到達することを効果的に抑制することができる。この結果、オイルシール35の破損または劣化を抑制することができる。
本実施の形態の駆動部の構造では、オイルシール35に異物が到達することを抑制することができるために、オイルシール35は、駆動部の内部に侵入する異物に対して耐性を有する材質にて形成されてなくても構わない。すなわち、貴重な材質のオイルシールを用いずに汎用的な材質のオイルシールを使用することができる。例えば、洗浄液にオイルシールを腐食する薬品が含まれている場合に、耐薬品性を考慮せずにオイルシールの材質を選定することができる。
また、本実施の形態におけるラビリンス部材41は、関節部18aに取り付けたり取り外したりできるように形成されている。特に、ロボット1の使用を開始した後に、関節部18aに取り付けることができる。例えば、ロボットの使用を開始した後に、異物によりオイルシールが劣化することが分かった場合に、ラビリンス部材を取り付けることができる。また、ロボットを使用する環境が変化した場合に、ラビリンス部材を取り付けることができる。例えば、オイルシールが劣化する化学成分が含まれない洗浄液からオイルシールが劣化する化学成分が含まれる洗浄液に変更になった場合に、ラビリンス部材を取り付けることができる。
更には、ラビリンス部材が不要になった場合には、ラビリンス部材を取り外すことができる。例えば、洗浄液を使用する作業を行なわなくなった場合には、ラビリンス部材を取り外すことができる。または、ロボットを使用する環境の変化に応じて、ラビリンス部材を取り換えることができる。例えば、洗浄液の種類の変更に伴って、材質の異なるラビリンス部材に取り換えることができる。このように、シール部材が劣化したり損傷したりする前に、ラビリンス部材を取り付けたり、交換したりすることができる。
本実施の形態におけるラビリンス部材41の通路69は、開口部71aにおいて隙間部71が延びる方向に対して交差する方向に延びるように形成されている。本実施の形態では、通路69は、隙間部71の外部に連通する部分が延びる方向に対して垂直な方向に延びるように形成されている。このように、隙間部71の出口の部分と平行にならないようにラビリンス部材41の通路69を形成することにより、異物が通路69を通って隙間部71に侵入することを効果的に抑制することができる。
第1のラビリンス部材41は、両面テープ44によりロボット1の構成部材の外周面に固定されているが、この形態に限られない。ラビリンス部材は、ボルトなどの締結部材を用いて構成部材に固定されても構わない。
図10に、本実施の形態における第2のラビリンス部材の第1の環状部材の斜視図を示す。図11に、第2のラビリンス部材において、第1の環状部材の分割部材同士を固定する部分の拡大斜視図を示す。図10および図11を参照して、第2のラビリンス部材は、第1の環状部材および第2の環状部材を含む。第2のラビリンス部材の第1の環状部材46は、複数の分割部材46aを有する。分割部材46aは、段差部46aaを有する。また、分割部材46aの端部には、曲がり部46abが形成されている。2つの曲がり部46abは、ボルト48およびナット49により互いに固定される。
図12に、本実施の形態における第2のラビリンス部材の第2の環状部材の斜視図を示す。図13に、第2のラビリンス部材において、第2の環状部材の分割部材同士を固定する部分の拡大斜視図を示す。図12および図13を参照して、第2の環状部材47は、複数の分割部材47aを有する。分割部材47aは、係合部47aaを有する。2つの係合部47aaは、ボルト48およびナット49により互いに固定される。
第2のラビリンス部材では、関節部の筐体を挟むように分割部材を配置した後に、分割部材を締結部材により互いに固定する。第1の環状部材46および第2の環状部材47をロボット1の構成部材の外周面に固定することができる。ボルト48を締め付けることにより、容易に第2のラビリンス部材のそれぞれの環状部材46,47を固定することができる。また、ボルト48を緩めることにより、容易に第2のラビリンス部材のそれぞれの環状部材46,47を取り外すことができる。第2のラビリンス部材のその他の構造、作用、および効果は、第1のラビリンス部材と同様である。
ラビリンス部材は、任意の材質にて形成されることができる。例えば、ラビリンス部材は、樹脂または金属により形成されることができる。ラビリンス部材を樹脂にて形成する場合に、ラビリンス部材は、樹脂の射出成型により形成されることができる。
更に、ラビリンス部材に含まれる環状部材は、変形可能な帯状の部材にて構成されていても構わない。例えば、変形が可能な金属またはゴムにより形成された部材が、両面テープにより、第1の筐体13aの外周面および第2の筐体12aの外周面に固定されていても構わない。または、帯状の部材が、締結部材により第1の構造部9および第2の構造部10のうち少なくとも一方に固定されていても構わない。
図14に、本実施の形態における第2の駆動部の構造の拡大概略断面図を示す。第2の駆動部の構造では、隙間部71にグリース75が充填されている。グリース75は、隙間部71において、異物が侵入する通路を密閉するように配置されている。この構成により、異物がオイルシール35に到達することを回避することができる。オイルシール35の劣化または損傷をより確実に抑制することができる。
図14に示す例においては、隙間部71の全体にグリース75が充填されている。また、ラビリンス部材41の内部に形成されている通路69の全体にもグリース75が充填されているが、この形態に限られない。グリース75は、開口部71aからオイルシール35に向かう通路を遮断するように、隙間部71の少なくとも一部に充填されていれば構わない。
グリース75は、洗浄液等の液体に対して流されにくい性質である耐水性を有することが好ましい。または、グリース75は、異物に対して耐腐食性を有することが好ましい。しかしながら、洗浄液の種類が変更になった場合等に、グリース75が流されてしまう場合がある。この場合においても、洗浄液に対して耐水性を有するグリース75を容易に隙間部71に充填することができる。オイルシール35が劣化したり損傷したりする前に、グリース75を充填したりグリース75の種類を変更したりすることができる。その他の構成、作用および効果は、第1の駆動部の構造と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
図15に、本実施の形態における第3の駆動部の構造の概略断面図を示す。図16に、オイルシールおよびラビリンス部材が配置されている部分の拡大概略断面図を示す。図15および図16を参照して、第3の駆動部の構造においては、隙間部71に連通するガス供給管51が配置されている。ガス供給管51は、筐体12aを貫通している。ガス供給管51は、隙間部71の内部にガスとしての空気を供給するように形成されている。
ガス供給管51には、逆止弁52が接続されている。本実施の形態における逆止弁52は、ばね52bにて付勢されている閉止板52aを含む。下部アーム12の筐体12aの内部の圧力が隙間部71の圧力よりも高くなった場合に、閉止板52aが開くように形成されている。
本実施の形態のロボット1は、筐体12aの内部および筐体13aの内部に空気を供給するための空気供給装置を備える。筐体12aの内部および筐体13aの内部には、筐体12a,13aの内部の機器を保護するために、加圧された空気が供給される。ロボット1が駆動すると、筐体12aの内部および筐体13aの内部の空気の圧力は、大気圧よりも高くなる。逆止弁52の閉止板52aが開いて空気の流路が形成される。
空気は、矢印93に示すように、筐体12aの内部から隙間部71に向かって流れる。隙間部71においては、矢印94に示すように、ラビリンス部材41に向かって空気が流れる。そして、矢印95に示すように、通路69からラビリンス部材41の外部に向かって空気が放出される。このように隙間部71の内部に空気を供給することにより、通路69から空気が放出される。このために、異物が通路69の内部に侵入することを効果的に抑制することができる。オイルシール35に異物が到達することをより確実に抑制することができる。
隙間部に空気を供給する装置は、任意の構成を採用することができる。例えば、ポンプに接続された配管をガス供給管に接続しても構わない。その他の構成、作用および効果は、第1の駆動部の構造と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
図17に、本実施の形態における第4の駆動部の構造の拡大概略断面図を示す。第4の駆動部の構造においては、関節部18aの外周面に第3のラビリンス部材54が配置されている。第3のラビリンス部材54は、筐体13aに固定された第1の環状部材55と、筐体12aに固定された第2の環状部材56とを有する。関節部18aが駆動することにより、第1の環状部材55と第2の環状部材56とは互いに摺動する。第1の環状部材55は、第1の構造部9に固定された第1の摺動部材として機能する。第2の環状部材56は、第2の構造部10に固定された第2の摺動部材として機能する。
本実施の形態において、第1の環状部材55および第2の環状部材56は、互いに摺動することにより摩耗をする材質にて形成されている。本実施の形態においては、環状部材55,56は、フッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)にて形成されている。
図17は、ロボット1の関節部18aの使用を開始する前の状態を示している。環状部材55の接触面55aと、環状部材56の接触面56aとは互いに接触している。関節部18aを駆動すると、第1の構造部9に対して第2の構造部10が回転する。このために、筐体13aに固定された環状部材55に対して筐体12aに固定された環状部材56が回転する。接触面55aに対して接触面56aが摺動する結果、環状部材55および環状部材56が摩耗する。この結果、環状部材55と環状部材56との間に、図3の通路69のような通路断面積の小さな通路が形成される。このように、駆動部を使用することにより摩耗する部材にてラビリンス部材が形成されても構わない。
図17に示す例においては、それぞれの筐体12a,13aの表面に、摺動することにより摩耗する部材が配置されているが、この形態に限られない。ラビリンス部材の通路を形成する部分に摩耗する部材を配置することができる。例えば、図3を参照して、本実施の形態の第1のラビリンス部材41において、第1の環状部材42と第2の環状部材43とが対向する表面に、摺動することによる摩耗する部材が配置されていても構わない。
また、図17に示す例においては、環状部材55,56の両方が摺動することにより摩耗する部材により形成されているが、この形態に限られない。第1の摺動部材および第2の摺動部材のうちいずれか一方の摺動部材が摩耗する材質にて形成されていても構わない。その他の構成、作用および効果については、第1の駆動部の構造と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
図18に、本実施の形態における第5の駆動部の構造の拡大概略断面図を示す。第5の駆動部の構造においては、ラビリンス部材の構成が第1の駆動部の構造と異なる。図3を参照して、第1の駆動部の構造では、第1のラビリンス部材41は互いに対向する複数の対向部材により構成されている。図18を参照して、第5の駆動部の構造では、単一の部材にて構成されている第4のラビリンス部材58が筐体13aに固定されている。ラビリンス部材58は、開口部71aを覆うように環状に形成されている。ラビリンス部材58は、筐体12aの外周面に対向するように形成されている。ラビリンス部材58の表面および筐体12aの表面に挟まれる領域により、通路69が形成されている。
このように、ラビリンス部材は、1つの部材により形成されていても構わない。なお、図18に示す例においては、ラビリンス部材58は第1の構造部9に固定されているが、この形態に限られず、第2の構造部10に固定されていても構わない。その他の構成、作用、および効果については、第1の駆動部の構造と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
図19に、本実施の形態における第6の駆動部の構造の概略部分断面図を示す。図20に、第6の駆動部の構造のラビリンス部材が配置されている部分の拡大概略断面図を示す。図19および図20を参照して、第6の駆動部の構造においては、減速機31は、外周面が筐体に覆われずに露出するように形成されている。隙間部71は、減速機31および筐体12aに囲まれる領域にて構成されている。ラビリンス部材の一部は、減速機31の外周面に固定されている。
ここでの例では、減速機31の外周面に第1のラビリンス部材41の第1の環状部材42が配置されている。第1の環状部材42は、固定部31aの外周面に固定されている。第2の環状部材43は、筐体12aに固定されている。このように、ラビリンス部材41の少なくとも一部が減速機31の表面に固定されていても構わない。ラビリンス部材41の通路69は、第1の環状部材42と第2の環状部材43とに挟まれる領域にて構成されていることは、第1の駆動部の構造と同様である。その他の構成、作用および効果については、第1の駆動部の構造と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
前述の駆動部の構造においては、旋回ベース13に対して下部アーム12を回転する関節部18aを例に取り上げて説明しているが、この形態に限られない。ロボットの任意の関節部の構造に前述の駆動部の構造を適用することができる。
本実施の形態では、駆動部を備える装置として、ロボットを例示して説明しているが、この形態に限られない。駆動部を備える装置としては、第1の構造部と第1の構造部に対向する第2の構造部とを相対的に回転する駆動部を備える任意の装置を採用することができる。特に、本実施の形態の駆動部の構造は、異物が第1の構造部と第2の構造部の間の隙間に侵入する虞がある装置に好適である。例えば、工作機械の駆動部または搬送装置の駆動部等に本実施の形態の駆動部の構造を適用することができる。
上記の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、請求の範囲に示される実施の形態の変更が含まれている。
1 ロボット
9 第1の構造部
10 第2の構造部
12 下部アーム
12a 筐体
13 旋回ベース
13a 筐体
18a,18b,18c 関節部
19 上側部材
20 下側部材
21 電動機
31 減速機
31a 固定部
31b 可動部
35 オイルシール
37 シール部材
41 ラビリンス部材
42,43,46,47 環状部材
42a,43a,46a,47a 分割部材
44 両面テープ
48 ボルト
49 ナット
51 ガス供給管
54 ラビリンス部材
55,56 環状部材
55a,56a 接触面
58 ラビリンス部材
59 ラビリンス部材
60,61 直線状部材
69 通路
71,72 隙間部
71a 開口部
75 グリース

Claims (11)

  1. 第1の構造部と前記第1の構造部に対向する第2の構造部とを相対的に回転する駆動部の構造であって、
    前記第1の構造部と前記第2の構造部との間の空間である隙間部に配置されたシール部材と、
    前記第1の構造部および前記第2の構造部の外面に配置された通路構成部材と、を備え、
    前記シール部材は、前記第1の構造部に固定されており、更に、前記第2の構造部に接触しており、
    前記隙間部は、前記駆動部の外部に連通する開口部を有し、
    前記通路構成部材は、前記開口部に連通する通路が形成される形状を有し、
    前記通路構成部材は、前記第1の構造部の外面および前記第2の構造部の外面に取り付けることができるように形成されており、更に、取り外した状態で運転するように前記第1の構造部および前記第2の構造部から取り外すことができるように形成されており、
    前記通路構成部材は、前記第1の構造部に固定された第1の対向部材と、前記第2の構造部に固定され、前記第1の対向部材に対向するように配置された第2の対向部材とを含み、
    前記通路は、前記第1の対向部材と前記第2の対向部材とに挟まれる領域にて構成されており、
    前記第1の対向部材は、前記第1の構造部の外面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されており、前記第2の対向部材は、前記第2の構造部の外面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されている、駆動部の構造。
  2. 前記第1の対向部材は、第1の摺動部材を含み、
    前記第2の対向部材は、第2の摺動部材を含み、
    前記第1の摺動部材および前記第2の摺動部材のうち少なくとも一方の摺動部材は、前記第1の摺動部材および前記第2の摺動部材が互いに摺動することにより摩耗する材質にて形成されており、
    前記駆動部の使用を開始する前には前記第1の摺動部材および前記第2の摺動部材は互いに接触しており、前記駆動部の使用を開始すると前記第1の摺動部材および前記第2の摺動部材のうち少なくとも一方が摩耗して前記通路が形成される、請求項1に記載の駆動部の構造。
  3. 耐水性を有するグリースを備え、
    前記グリースは、前記隙間部に充填されている、請求項1または2に記載の駆動部の構造。
  4. 前記隙間部に連通し、前記隙間部の内部にガスを供給するガス供給管を有し、
    前記ガス供給管から供給されたガスは、前記隙間部および前記通路を通って前記通路構成部材の外部に放出される、請求項1または2に記載の駆動部の構造。
  5. 前記通路は、前記開口部において前記隙間部が延びる方向に対して交差する方向に延びるように形成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の駆動部の構造。
  6. 前記第1の対向部材は、締結部材または両面テープにて前記第1の構造部に固定され、
    前記第2の対向部材は、締結部材または両面テープにて前記第2の構造部に固定されている請求項1から5のいずれか一項に記載の駆動部の構造。
  7. 第1の筐体を含む第1の構成部材と、
    第2の筐体を含む第2の構成部材と、
    前記第1の構成部材に対して前記第2の構成部材を回転する関節部と、
    前記関節部の外面に配置された通路構成部材と、を備え、
    前記関節部は、電動機に接続された減速機と、前記減速機の内部の潤滑油の流出を抑制するシール部材とを含み、
    前記関節部の筐体は、前記第1の筐体および前記第2の筐体により構成されており、
    前記関節部の内部には、前記関節部の外部に連通する開口部を有する隙間部が形成されており、
    前記シール部材は、前記隙間部に配置され、前記第1の筐体または前記第1の筐体に固定された部材に固定され、前記第2の筐体または前記第2の筐体に固定された部材に接触しており、
    前記通路構成部材は、前記開口部に連通する通路が形成される形状を有し、
    前記通路構成部材は、前記関節部の外面に取り付けることができるように形成されており、更に、取り外した状態で運転するように前記関節部の外面から取り外すことができるように形成されており、
    前記第1の筐体および前記第2の筐体は、前記減速機の外周面を覆うように形成されており、
    前記通路構成部材は、前記第1の筐体の外周面に固定された第1の環状部材と、前記第2の筐体に固定された第2の環状部材とを含み、
    前記通路は、前記第1の環状部材と前記第2の環状部材とにより挟まれる領域にて構成されており、
    前記第1の環状部材は、前記第1の筐体の外周面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されており、前記第2の環状部材は、前記第2の筐体の外周面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されている、ロボット。
  8. 第1の筐体を含む第1の構成部材と、
    第2の筐体を含む第2の構成部材と、
    前記第1の構成部材に対して前記第2の構成部材を回転する関節部と、
    前記関節部の外面に配置された通路構成部材と、を備え、
    前記関節部は、電動機に接続された減速機と、前記減速機の内部の潤滑油の流出を抑制するシール部材とを含み、
    前記関節部の筐体は、前記第1の筐体および前記第2の筐体により構成されており、
    前記関節部の内部には、前記関節部の外部に連通する開口部を有する隙間部が形成されており、
    前記シール部材は、前記隙間部に配置され、前記第1の筐体または前記第1の筐体に固定された部材に固定され、前記第2の筐体または前記第2の筐体に固定された部材に接触しており、
    前記通路構成部材は、前記開口部に連通する通路が形成される形状を有し、
    前記通路構成部材は、前記関節部の外面に取り付けることができるように形成されており、更に、取り外した状態で運転するように前記関節部の外面から取り外すことができるように形成されており、
    前記減速機は、外周面が露出するように形成されており、
    前記通路構成部材は、前記減速機の外周面に固定された第1の環状部材と、前記第2の筐体に固定された第2の環状部材とを含み、
    前記通路は、前記第1の環状部材と前記第2の環状部材とにより挟まれる領域にて構成されており、
    前記第1の環状部材は、前記減速機の外周面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されており、前記第2の環状部材は、前記第2の筐体の外周面に取り付けたり、取り外した状態で運転するように取り外したりできるように形成されている、ロボット
  9. 前記第1の環状部材および前記第2の環状部材は、円環状に形成されており、
    それぞれの環状部材は、側面の形状が円弧状に形成された複数の分割部材を含み、複数の分割部材が締結部材にて互いに固定されている、請求項7または8に記載のロボット。
  10. 前記第1の環状部材および前記第2の環状部材は、円環状に形成されており、
    それぞれの環状部材は、側面の形状が円弧状に形成された複数の分割部材を含み、複数の分割部材が両面テープにて前記第1の筐体の外周面、前記第2の筐体の外周面、または前記減速機の外周面に固定されている、請求項7または8に記載のロボット。
  11. 前記第1の環状部材および前記第2の環状部材は、円環状に形成されており、
    それぞれの環状部材は、変形可能な帯状の部材が前記第1の筐体の外周面、前記第2の筐体の外周面、または前記減速機の外周面に固定されている、請求項7または8に記載のロボット。
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