JP2024027782A - 固定抵抗器用のケース及び固定抵抗器 - Google Patents

固定抵抗器用のケース及び固定抵抗器 Download PDF

Info

Publication number
JP2024027782A
JP2024027782A JP2022130877A JP2022130877A JP2024027782A JP 2024027782 A JP2024027782 A JP 2024027782A JP 2022130877 A JP2022130877 A JP 2022130877A JP 2022130877 A JP2022130877 A JP 2022130877A JP 2024027782 A JP2024027782 A JP 2024027782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
resistance element
fixed resistor
lead wire
lead wires
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022130877A
Other languages
English (en)
Inventor
大宇 川崎
Taiu Kawasaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd filed Critical Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2022130877A priority Critical patent/JP2024027782A/ja
Publication of JP2024027782A publication Critical patent/JP2024027782A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pipe Accessories (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)
  • Details Of Resistors (AREA)

Abstract

【課題】厚み寸法や幅寸法を小さくすることができる固定抵抗器用のケース及び固定抵抗器を提供すること。【解決手段】両端にリード線200を接続した抵抗素子50を収納する収納部11を有する固定抵抗器1用のケース10である。収納部11の抵抗素子50を収納する部分の底面19Aの高さより、リード線200,200を収納する部分の底面19Bの高さを高くする。底面19Bは、底面19Aに向けて傾斜する傾斜面である。底面19Bの下方にリード線200を挿通する挿通孔31を設ける。【選択図】図8

Description

本発明は、給湯器の凍結防止ヒータ用の抵抗器などとして用いて好適な固定抵抗器用のケース及び固定抵抗器に関するものである。
従来、例えば、給湯器の通水パイプの凍結防止のため、通水パイプにヒータ用の抵抗器を取り付ける場合がある。この種の抵抗器は、例えば特許文献1に示すように、セラミック製のケース(10)の収納部(11)内に、両端にリード線(100),(100)を接続した抵抗素子(50)を収納し、且つ前記収納部(11)内に充填材(80)を充填することで構成されていた。またこのケース(10)には、前記一対のリード線(100),(100)の内の一方のリード線(100)が前記ケース(10)から外部に引き出された部分で折り返して再びケース(10)に保持されるための保持部(25)が設けられている。
特開2019-212751号公報
しかし、上記ケース(10)においては、抵抗素子(50)を収納部(11)内に収納した際、収納部(11)の底面まで抵抗素子(50)が押し込めず、当該底面から浮いてしまう虞があった。当該底面から浮いた状態で抵抗素子(50)が充填材(80)内に固定されると、抵抗素子(80)と充填材(80)の表面(上面)間の絶縁のために必要な距離が取れなくなってしまう虞があった。この虞は、ケース(10)の厚みを薄くすればするほど大きくなる。
また上記ケース(10)では、収納部(11)の他に、保持部(25)を設けているので、ケース(10)の幅寸法や厚み寸法が大きくなってしまうという課題もあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、厚み寸法や幅寸法を小さくすることができる固定抵抗器用のケース及び固定抵抗器を提供することにある。
本発明は、両端にリード線を接続した抵抗素子を収納する収納部を有する固定抵抗器用のケースにおいて、前記ケースの一面に前記収納部の開口を設け、且つ前記ケースの開口の周囲の対向する一対の側壁に前記一対のリード線をそれぞれ外部に引き出す引出部を設け、前記収納部の前記抵抗素子を収納する部分の底面の高さより、前記リード線を収納する部分の底面の高さを高くしたことを特徴としている。
以下、抵抗素子を収納する部分の底面を抵抗素子側底面、リード線を収納する部分の底面をリード線側底面とも言うこととする。
本発明によれば、収納部に抵抗素子を収納する際、底面の高さが高いリード線側底面に抵抗素子を当接させてから、底面の高さが低い抵抗素子側底面に移動させることができる。つまり抵抗素子を抵抗素子側底面に移動させるガイド機能をリード線側底面に持たせることができ、これによって抵抗素子を確実に抵抗素子側底面上に導いて設置させることができる。これによってこの収納部に収納した抵抗体と充填材の表面(上面)間の絶縁のために必要な距離を確実に取ることができる。言い換えれば、ケースの厚みを薄く構成することができる。
また本発明は、上記特徴に加え、前記収納部の前記リード線を収納する部分の底面は、前記抵抗素子を収納する部分の底面に向けて傾斜する傾斜面であることを特徴としている。
本発明によれば、抵抗素子を収納部に収納する際、当該抵抗素子をリード線側底面に当接させた後、傾斜面からなる当該リード線側底面上を滑らせて、抵抗素子側底面に向けてスムーズに移動させることができる。これによって抵抗素子を確実に抵抗素子側底面上に導いて設置させることができる。
また本発明は、上記特徴に加え、当該ケースの前記リード線を収納する部分の底面の下方に、前記一対の引出部を形成した側壁間を貫通してリード線を挿通する挿通孔を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、リード線側底面は抵抗素子側底面よりも高い位置にあり、且つ当該リード線側底面の下方に挿通孔(少なくともその一部)を設けたので、挿通孔(少なくともその一部)の位置を抵抗素子側底面よりも高い位置に設置することができ、またケースの開口側から見て挿通孔(少なくともその一部)をリード線側底面の下方の位置に設置することができる。このためケースの幅寸法と厚み寸法を小さくすることができる。
また本発明は、上記固定抵抗器用のケースの収納部に、前記一対のリード線を接続した抵抗素子を収納し、且つ前記収納部内に充填材を充填することで構成される固定抵抗器にある。
本発明によれば、固定抵抗器の厚みの薄型化を図ることができる。
本発明によれば、ケース及び当該ケースを用いた固定抵抗器の厚み寸法や幅寸法を小さくすることができる。
固定抵抗器1をリード線200によって複数個連結した状態を示す斜視図である。 固定抵抗器1の拡大斜視図である。 固定抵抗器1から充填材80と封止材90の記載を省略した拡大斜視図である。 固定抵抗器1の分解斜視図である。 図5(a)~(d)は、それぞれケース10を異なる方向から見た斜視図である。 図5(a)のB-B断面図である。 図5(a)のC-C断面図である。 固定抵抗器1の断面図(但し充填材80を省略)である。 固定抵抗器1の平面図(但し充填材80と封止部材90を省略)である。 固定抵抗器1の製造工程説明図である。 ケース10-2の断面図である。 ケース10-3と抵抗素子50-3とリード線200-3を示す図であり、図12(a)は側断面図、図12(b)は平面図、図12(c)は右側面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態にかかる固定抵抗器1をリード線200によって複数個連結した状態を示す斜視図、図2は1つの固定抵抗器1(図1の最も右側の固定抵抗器1)の拡大斜視図、図3は図2に示す固定抵抗器1から充填材80と封止材90の記載を省略した拡大斜視図、図4は図2に示す固定抵抗器1の分解斜視図である。
これらの図に示すように、固定抵抗器1は、ケース10に設けた収納部11内に、両端にリード線200,200を接続した抵抗素子50を収納した上で、この収納部11内に充填材80を充填固化し、さらにケース10のリード線200,200を引き出す左右両側壁10B,10Dの外側面に封止部材90を塗布して構成されている。なお以下の説明において、「上」とは収納部11の内部からその開口13を向く方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとするが、これは固定抵抗器1を使用する際の方向を限定する趣旨ではない。
図5(a)~(d)は、それぞれケース10を異なる方向から見た斜視図である。図6は図5(a)のB-B断面図(横断面図)、図7は図5(a)のC-C断面図である。これらの図に示すように、ケース10は、略四角柱状のセラミックス製であって、その上面10Aに略矩形凹状の収納部11を設け、また収納部11よりも下部の側方位置にケース10の左右両側壁10B,10D間を貫通する挿通孔31を設けて構成されている。ケース10の底面10Fはこの抵抗器1によって加熱される図示しない被加熱体を当接する被装着面となっている。
収納部11は、抵抗素子50と、抵抗素子50の両端に接続されたリード線200,200の一部とを収納できる寸法形状に形成されている。ケース10の上面10Aには収納部11の開口13が設けられている。ケース10の開口13の周囲の対向する一対の側壁10B,10Dには、その上面10Aから切り欠かれるように、凹状(略U字状)の引出部(リード線引出部)15,17が設けられている。引出部15,17の幅寸法は、リード線200の外径寸法よりも少し小さい寸法に形成されている。
収納部11内部の底面19は、抵抗素子50を収納する部分の底面(以下「抵抗素子側底面」という)19Aと、リード線200を収納する部分の底面(以下「リード線側底面」という)19Bを有している。抵抗素子側底面19Aは、リード線側底面19Bよりも深い(低い)位置にあり、略水平面状に形成されている。リード線側底面19Bは、抵抗素子側底面19Aとの接続辺部分から斜め上方に向かって上昇してその先端辺が側壁10Cの収納部11側の内側面に接続する平面状の傾斜面によって構成されている。言い換えれば、リード線側底面19Bは、抵抗素子側底面19Aに向けて下方向(開口13から離れる方向)に向かって傾斜する傾斜面となっている。
収納部11内の抵抗素子側底面19A上の両側壁10B,10Dに近い位置には、一対の略矩形状の抵抗素子位置決め部21,23が突設されている。両抵抗素子位置決め部21,23は、収納部11内の抵抗素子側底面19Aと側壁10Eの内側面に接続している。両抵抗素子位置決め部21,23の高さは、少なくともケース10の上面10Aよりも低い位置としている。両抵抗素子位置決め部21,23の対向する面間の離間距離L1(図7参照)は、抵抗素子50の長手方向の長さ寸法よりも少し大きい寸法に形成されている。一方の抵抗素子位置決め部21と側壁10Bの内側面間と、他方の抵抗素子位置決め部23と側壁10Dの内側面間には、それぞれ充填材80を充填する補強用充填材充填部25,27が設けられている。
挿通孔31は円形の貫通孔であり、リード線200の直径よりも少し大きい内径寸法に形成されている。挿通孔31は、ケース10中のリード線側底面19Bの下方の位置に設置されている。さらに言えば、挿通孔13は、その一部が抵抗素子側底面19Aよりも高い位置に設置され、またその一部がケース10を開口13側から見てリード線側底面19Bの下方に位置するように設置されている。このためケース10の厚み寸法(高さ寸法)と幅寸法を小さくすることができる。
抵抗素子50は円柱状の絶縁棒の外周に抵抗線を巻き付け、その両端に金属製のキャップ51,51を被せ、その際、リード線200,200から引き出した電線201,201をキャップ51,51に挟み込み、この状態でキャップ51,51の外周側面をカシメて構成されている。この例では、抵抗素子50は複数個(図では3個)、複数本のリード線200によって、直列に接続されている。なお抵抗素子50の構造がこの実施形態の構造に限定されないことはいうまでもない。
固定抵抗器1を製造するには、まず図10に示すように、ケース10の開口13から収納部11内に抵抗素子50を挿入して行き、その際同時に、抵抗素子50の両端に接続された一対のリード線200,200をそれそれケース10の各引出部15,17に圧入していく。このとき図10に示すように、収納部11内に挿入された抵抗素子50は、まずリード線側底面19Bに当接し、当該リード線側底面19Bの係斜面にガイドされながらこのリード線側底面19B上を滑って抵抗素子側底面19A方向に移動し(図10の矢印X方向)、図8に示す位置、即ち抵抗素子側底面19Aとリード線側底面19Bと側壁10Eの内側面とに当接(又は接近)した位置に保持される。
つまり、収納部11に抵抗素子50を収納する際、底面の高さが高いリード線側底面19Bに抵抗素子50を当接させてから、底面の高さが低い抵抗素子側底面19Aに移動させることができる。このようにリード線側底面19Bに、抵抗素子50を抵抗素子側底面19Aに移動させるガイド機能を持たせたので、抵抗素子50を確実に抵抗素子側底面19A上に導いて設置させることができる。これによってこの後の工程で収納部11に充填される充填材80の表面(上面)と抵抗素子50との間の絶縁のために必要な距離を確実に持たせることができる。言い換えれば、ケース10の厚み(高さ)をより薄く構成することができる。
特にこの実施形態では、リード線側底面19Bを、抵抗素子側底面19Aに向けて傾斜する傾斜面としているので、抵抗素子50を収納部11に収納する際、当該抵抗素子50をリード線側底面19Bに当接させた後、傾斜面からなる当該リード線側底面19B上を滑らせて、抵抗素子側底面19Aに向けてスムーズに移動させることができる。
次に、抵抗素子50を収納した収納部11内に充填材80を充填して抵抗素子50を密封し固化する。充填材80としては、例えば耐熱シリコンセメントなどの絶縁材料を用いるが、その他の各種絶縁材料を用いても良い。
次に、ケース10の両側壁10B,10Dの外側面のそれぞれリード線200を引き出している部分に、防水用の封止部材90を塗布する。封止部材90としては例えばシリコン樹脂(シリコンゴム)を用いる。これによって固定抵抗器1が完成する。なお上記製造手順はその一例であり、他の各種異なる製造手順を用いて製造しても良いことはいうまでもない(下記する他の実施形態でも同様)。
以上のようにして製造された固定抵抗器1の使用方法の一例としては、図1に示すように、リード線200によって連結された複数個(3個)の固定抵抗器1の内の一端側(図1の右端側)に位置する固定抵抗器1から突出する一方の長尺のリード線200を、当該固定抵抗器1から外部に引き出した部分で180°折り返し、その先端部分を当該固定抵抗器1の挿通孔31に挿入・貫通して保持し、さらに連続する他の2つの固定抵抗器1の挿通孔31にも順番に前記リード線200の先端部分を挿入・貫通する。これによって各固定抵抗器1を連結した側のリード線200と、折り返して各固定抵抗器1の挿通孔31に挿入・保持した側のリード線200は、接近した位置で各固定抵抗器1の長手方向に沿うように(平行に)配置され、これら一対のリード線200,200の両先端部分の突出方向は同一方向となる。このようにリード線200を挿通孔31に挿入・保持させる構成とすることで、結束バンドなどの他の部材を用いることなく、長尺な側のリード線200を容易且つ確実に各固定抵抗器1に保持させることができ、またその後の取扱作業性も向上する。
そして例えば上記リード線200で連結した各固定抵抗器1を、給湯器用の熱交換器の通水パイプの外周面に、その底面10Fを当接するように装着し、図示しない固定金具などを用いて取り付ける。このとき固定抵抗器1は、狭い隙間を通して通水パイプに装着させる場合があるが、そのような場合でも、折り返した長尺のリード線200は、ケース10の挿通孔31内に挿入され保持されているので、固定抵抗器1の前記長尺のリード線200を折り返した側を先端側として通水パイプの狭い隙間に挿入していくことで、長尺のリード線200がその周囲の部材に干渉することなく、スムーズにその取付位置まで移動させることができる。
また上述のように固定抵抗器1は、挿通孔31を、ケース10のリード線側底面19Bの下方に設けたので、ケース10の幅寸法(場合によっては更に厚み寸法)を小さくすることができ、小型化を図ることができる。
そしてリード線200の両端部間に通電を行えば、各抵抗素子50が加熱され、その熱がケース10の底面10Fを介して通水パイプに伝熱され、通水パイプの凍結を防止する。
ところでケース10には、両抵抗素子位置決め部21,23の外側にそれぞれ補強用充填材充填部25,27が設けられているので、充填材80はこれら補強用充填材充填部25,27内にも充填される。補強用充填材充填部25,27に充填された充填材80は、何れもリード線200の収納部11内に位置する部分の固定のために機能する。
即ち補強用充填材充填部25,27を設けず、この部分にも抵抗素子位置決め部21,23を延長して設けていた場合は、リード線200はこれら抵抗素子位置決め部21,23によって固定されることはないが、上述のように補強用充填材充填部25,27を設けて充填材80を充填すれば、この充填材80によってリード線200が固定される。このため、ケース10から突出するリード線200を上方向(開口13方向)に向けて引き上げようとした場合の引き抜き防止強度を向上することができる。
なお抵抗素子位置決め部21,23を設けたのは、収納する抵抗素子50の位置をケース10の中央に位置させて抵抗素子50の両端からケース10の両側壁10B,10Dまでの距離(絶縁距離)を確実に確保させるためである。
図11は本発明の第2実施形態にかかるケース10-2の断面図(図8と同一部分での断面図)である。同図に示すケース10-2において、前記図1~図10に示す実施形態にかかるケース10と同一又は相当部分には同一符号を付す(但し、各符号には添え字「-2」を付す)。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1~図10に示す実施形態と同じである。
このケース10-2において前記ケース10と相違する点は、リード線側底面19-2Bの形状のみである。即ち上記ケース10ではリード線側底面19Bを平面状の傾斜面で形成したが、このケース10-2のリード線側底面19-2Bは、横断面が上方向に円弧状に凸となる傾斜面の形状に形成している。
このように形成した場合、収納部11-2内に抵抗素子50-2を収納する際に、抵抗素子側底面19-2Aの方向に向かって傾斜が徐々に大きくなるリード線側底面19-2Bの傾斜面によって、リード線側底面19-2B上に当接した抵抗素子50-2は、より確実に抵抗素子側底面19-2A上に移動するようにガイドされる。またリード線側底面19-2Bを上方向に凸となる傾斜面とすれば、挿通孔31-2の位置を、より上方で且つ内側に位置させることができ、ケース10-2の厚み方向と幅方向の小型化をより図ることもできる。
リード線側底面の形状は、上記各例に限られず、他の各種形状であっても良い。要は、抵抗素子側底面の高さより、リード線側底面の高さを高くする形状であり、また収納部に抵抗素子を収納する際に、当該リード線側底面に当接した抵抗素子を抵抗素子側底面に導く形状であれば何れの形状であっても良い。
上記第1,第2実施形態においては、図9に示すように、ケース10(ケース10-2も同様)に収納する抵抗素子50の中心線L2と、当該抵抗素子50の両端に接続されたリード線200,200の中心線L3は、ケース10を上下方向から見て並列に所定距離ずらした位置に配置されている。このためケース10(ケース10-2も同様)においては、抵抗素子側底面19Aとリード線側底面19Bとを上下方向から見て並列に形成している。これに対して例えば、抵抗素子50の中心線L2と、当該抵抗素子50の両端に接続されたリード線200,200の中心線L3とが上下方向から見て一致する位置とした場合、即ち抵抗素子50の真上にリード線200を位置した場合には、以下の実施形態が考えられる。
図12は本発明の第3実施形態にかかるケース10-3と当該ケース10-3に収納される抵抗素子50-3とリード線200-3,200-3を示す図であり、図12(a)は側断面図(前記図7に相当する断面図)、図12(b)は平面図、図12(c)は右側面図である。同図に示す固定抵抗器10-3において、前記図1~図11に示す実施形態にかかるケース10,10-2と同一又は相当部分には同一符号を付す(但し、各符号には添え字「-3」を付す)。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1~図11に示す実施形態と同じである。
ケース10-3の収納部11-3内部の底面19-3は、抵抗素子側底面19-3Aと、抵抗素子側底面19-3Aの長手方向(一対のキャップ51-3,51-3間を結ぶ方向)両側に位置するリード線側底面19-3B,19-3Bと、を有して構成されている。抵抗素子側底面19-3Aは、リード線側底面19-3B,19-3Bよりも深い(低い)位置にあり、略水平面状に形成されている。一方、リード線側底面19-3B,19-3Bは、抵抗素子側底面19-3Aの両端の接続辺部分から斜め上方に向かって上昇してその先端辺が、引出部15-3,17-3を形成している側壁10-3B,10-3Dの収納部11-3側の内側面に接続する平面状の傾斜面によって構成されている。言い換えれば、リード線側底面19-3B,19-3Bは、抵抗素子側底面19-3Aに向けて下方向(開口13-3から離れる方向)に向かって傾斜する傾斜面となっている。なお傾斜面の形状を平面以外の各種形状(例えば側壁10-3B,10-3Dから抵抗素子側底面19-3Aに向かって上方向に凸となる弧面形状)としてもよいことは上記各実施形態の場合と同様である。
このケース10-3の場合、抵抗素子側底面19-3Aの両側にリード線側底面19-3B,19-3Bが設置されているため、上記ケース10で設けた抵抗素子位置決め部21,23は設けられていない。またこのケース10-3の場合、上記ケース10で設けた挿通孔31が設けられていないが、当該挿通孔を設けても良い。
このケース10-3を用いて固定抵抗器を製造するには、まずケース10-3の開口13-3から収納部11-3内に抵抗素子50-3を挿入し、その際同時に、抵抗素子50-3の両端に接続された一対のリード線200-3,200-3をそれそれケース10-3の各引出部15-3,17-3に圧入していく。このとき収納部11-3内に挿入される抵抗素子50-3は、仮にその長手方向の位置決めがずれているような場合でも、左右のリード線側底面19-3B,19-3Bの内の何れかに当接し、当該当接したリード線側底面19-3Bにガイドされることで抵抗素子側底面19-3A方向に移動し、図12に示す位置、即ち両リード線側底面19-3B,19-3Bの間の抵抗素子側底面19-3A上に当接し保持される。
このようにこのケース10-3の場合も、底面の高さが高いリード線側底面19-3B,19-3Bに、抵抗素子50-3を抵抗素子側底面19-3Aに移動させるガイド機能を持たせたので、抵抗素子50-3を確実に抵抗素子側底面19-3A上に導いて設置させることができる。これによってこの後の工程で収納部11-3に充填される充填材の表面(上面)と抵抗素子50-3との間の絶縁のために必要な距離を確実に取ることができる。言い換えれば、ケース10-3の厚みをより薄く構成することができる。
次に、抵抗素子50-3を収納した収納部11-3内に図示しない充填材を充填して抵抗素子50-3を密封し固化する。次に、ケース10-3の両側壁10-3B,10-3Dの外側面のそれぞれリード線200-3,200-3を引き出している部分に、図示しない防水用の封止部材を塗布すれば、固定抵抗器が完成する。
ところで第1実施形態(第2実施形態も同様)では、例えば図8に示すように、リード線200(被覆内の電線201)及びその端部の露出した電線201を金属製のキャップ51の上面より下側に設置しているので、電線201とケース10の開口13との距離が長くなり、固定抵抗器1において外部との絶縁性がより確実に保たれる。言い換えればその分ケース10の高さ寸法を小さくすることができる。もしリード線200(被覆内の電線201)及びその端部の露出した電線201が金属製のキャップ51の上面より上側にあると、電線201とケース10の開口13との距離が、キャップ51の上面と開口13との距離よりも短くなってしまうため、外部との絶縁性が保たれにくくなる。一方、ケースの高さ寸法をそれほど小さくしなくても良いような場合は、上記第3実施形態のように、リード線200-3(被覆内の電線201-3)及びその端部の露出した電線201-3を金属製のキャップ51-3の上面より上側に設置しても良い。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、本発明に係る固定抵抗器は、ヒータ用の抵抗器に限定されず、ヒータ用以外の各種用途に用いる抵抗器に適用しても良い。また上記例では固定抵抗器を複数個リード線によって直列に接続したが、1個の固定抵抗器に対して本発明を適用しても良い。また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 固定抵抗器
10 ケース
10A 上面
10B~10E 側壁
10F 底面(被装着面)
11 収納部
13 開口
15,17 引出部
19A 抵抗素子側底面(抵抗素子を収納する部分の底面)
19B リード線側底面(リード線を収納する部分の底面)
31 挿通孔
50 抵抗素子
80 充填材
200 リード線

Claims (4)

  1. 両端にリード線を接続した抵抗素子を収納する収納部を有する固定抵抗器用のケースにおいて、
    前記ケースの一面に前記収納部の開口を設け、且つ前記ケースの開口の周囲の対向する一対の側壁に前記一対のリード線をそれぞれ外部に引き出す引出部を設け、
    前記収納部の前記抵抗素子を収納する部分の底面の高さより、前記リード線を収納する部分の底面の高さを高くしたことを特徴とする固定抵抗器用のケース。
  2. 請求項1に記載の固定抵抗器用のケースであって、
    前記収納部の前記リード線を収納する部分の底面は、前記抵抗素子を収納する部分の底面に向けて傾斜する傾斜面であることを特徴とする固定抵抗器用のケース。
  3. 請求項1または2に記載の固定抵抗器用のケースであって、
    当該ケースの前記リード線を収納する部分の底面の下方に、前記一対の引出部を形成した側壁間を貫通してリード線を挿通する挿通孔を設けたことを特徴とする固定抵抗器用のケース。
  4. 請求項1または2に記載の固定抵抗器用のケースの収納部に、前記一対のリード線を接続した抵抗素子を収納し、且つ前記収納部内に充填材を充填することで構成される固定抵抗器。
JP2022130877A 2022-08-19 2022-08-19 固定抵抗器用のケース及び固定抵抗器 Pending JP2024027782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022130877A JP2024027782A (ja) 2022-08-19 2022-08-19 固定抵抗器用のケース及び固定抵抗器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022130877A JP2024027782A (ja) 2022-08-19 2022-08-19 固定抵抗器用のケース及び固定抵抗器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024027782A true JP2024027782A (ja) 2024-03-01

Family

ID=90039873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022130877A Pending JP2024027782A (ja) 2022-08-19 2022-08-19 固定抵抗器用のケース及び固定抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024027782A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005183214A (ja) 同軸電気コネクタ
JP2009109437A (ja) リードを有するセンサ素子の固定構造及び固定ユニット
JP2018186608A (ja) 樹脂成形品
US9070996B2 (en) Connector
JP2013101760A (ja) コネクタ
JPS5956836A (ja) 電動機の改良
CN107887746B (zh) 屏蔽连接器的止水构造
JP3652677B2 (ja) 電動機及び電動機の相間絶縁方法
JP2024027782A (ja) 固定抵抗器用のケース及び固定抵抗器
WO2011132643A1 (ja) コネクタ
JP2009049033A (ja) レーストラック型超電導コイル
JP4525674B2 (ja) スプライス部の止水構造
EP1102351A1 (en) A wire laying plate assembly and a molding process for an insulation plate
JP2007259623A (ja) 電線用モールドスぺーサ、電線用接続キット、電線の製造方法及び電線
JP2011060426A (ja) コネクタ
JP6709596B2 (ja) 電線束
JP2013152884A (ja) 電線カバー
JP2007043813A (ja) ステータ用の分割ステータコア
JP6452506B2 (ja) コイル部品
JP2018206551A (ja) コネクタハウジング
JP3983705B2 (ja) 電線保護部材の固定構造
JP6028337B2 (ja) コイル部品
JP6277852B2 (ja) リアクトル
JP5833941B2 (ja) 電線カバー
JP7249816B2 (ja) コイル装置