JP2024024431A - 負極およびこれを備える二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】負極活物質として黒鉛を用い、かつ導電材としてカーボンナノチューブを用いた負極であって、二次電池に充放電を繰り返した際の負極の厚みの変化を抑制することができ、かつ二次電池に優れた高温保存特性を付与できる負極を提供する。【解決手段】ここに開示される負極は、負極集電体と、前記負極集電体上に支持された負極活物質層と、を備える。前記負極活物質層は、負極活物質と、単層カーボンナノチューブと、を含有する。前記負極活物質は、黒鉛から本質的になる。前記負極活物質に対する前記単層カーボンナノチューブの質量割合が、0.02質量%以上0.08質量%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、負極に関する。本発明はまた、当該負極を備える二次電池に関する。
近年、リチウムイオン二次電池等の二次電池は、パソコン、携帯端末等のポータブル電源や、電気自動車(BEV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の車両駆動用電源などに好適に用いられている。
リチウムイオン二次電池等の二次電池に用いられる負極は、一般的に、負極集電体上に負極活物質層が設けられた構成を有する。負極活物質層に含まれる負極活物質として黒鉛を用い、かつ導電材としてカーボンナノチューブを用いる技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、負極活物質層において、黒鉛に対して0.1~10質量%の多層カーボンナノチューブを用いることにより、二次電池のサイクル特性が向上することが示されている。
特開2005-4974号公報
本発明者らが鋭意検討した結果、上記従来技術の負極を用いた二次電池においては、充放電を繰り返した際の負極の厚みの変化の抑制と、高温下に長期置いた際の容量劣化の抑制とを両立できないという問題があることを見出した。負極の厚み変化が大きいと、当該負極を含む電極体の寸法変化が大きくなる。電極体の寸法変化が大きい場合には、電極間距離の維持に対して反力が生じて、電池特性に悪影響が生じ得る。また、電極体の寸法変化が大きい場合には、電池ケース膨れの問題も生じ得る。
そこで本発明は、負極活物質として黒鉛を用い、かつ導電材としてカーボンナノチューブを用いた負極であって、二次電池に充放電を繰り返した際の負極の厚みの変化を抑制することができ、かつ二次電池に優れた高温保存特性を付与できる負極を提供することを目的とする。
ここに開示される負極は、負極集電体と、前記負極集電体上に支持された負極活物質層と、を備える。前記負極活物質層は、負極活物質と、単層カーボンナノチューブと、を含有する。前記負極活物質は、黒鉛から本質的になる。前記負極活物質に対する前記単層カーボンナノチューブの質量割合が、0.02質量%以上0.08質量%以下である。
このような構成によれば、負極活物質として黒鉛を用い、かつ導電材としてカーボンナノチューブを用いた負極であって、二次電池に充放電を繰り返した際の負極の厚みの変化を抑制することができ、かつ二次電池に優れた高温保存特性(すなわち、高温下に長期置いた際の容量劣化耐性)を付与できる負極を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る負極を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る負極を用いたリチウムイオン二次電池の内部構造を模式的に示す断面図である。 図2のリチウムイオン二次電池の捲回電極体の構成を示す模式分解図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。なお、本明細書において言及していない事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
なお、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な蓄電デバイスをいい、いわゆる蓄電池、および電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を包含する用語である。また、本明細書において「リチウムイオン二次電池」とは、電荷担体としてリチウムイオンを利用し、正負極間におけるリチウムイオンに伴う電荷の移動により充放電が実現される二次電池をいう。
ここに開示される負極は、典型的には、二次電池に用いられ、好適にはリチウムイオン二次電池に用いられる。図1は、ここに開示される負極の一例の本実施形態に係る負極60を模式的に示す断面図であり、厚み方向に沿った断面図である。図1に示されている本実施形態に係る負極60は、リチウムイオン二次電池の負極である。
図示されるように、負極60は、負極集電体62と、負極集電体62に支持された負極活物質層64と、を備える。言い換えると、負極60は、負極集電体62と、負極集電体62上に設けられた負極活物質層64とを備える。負極活物質層64は、負極集電体62の片面上のみに設けられていてもよいし、図示例のように負極集電体62の両面上に設けられていてもよい。負極活物質層64は、負極集電体62の両面上に設けられていることが好ましい。
図示例のように、負極60の幅方向の一方の端部に、負極活物質層64が設けられていない負極活物質層非形成部分62aが設けられていてもよい。負極活物質層非形成部分62aでは、負極集電体62が露出しており、負極活物質層非形成部分62aは集電部として機能することができる。しかしながら、負極60から集電するための構成はこれに限られない。
負極集電体62の形状は、図示例では、箔状(またはシート状)であるが、これに限定されない。負極集電体62は、棒状、板状、メッシュ状等の種々の形態であってよい。負極集電体62の材質としては、従来のリチウムイオン二次電池と同様に、導電性の良好な金属(例えば、銅、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等)を用いることができ、なかでも、銅が好ましい。負極集電体62としては、銅箔が特に好ましい。
負極集電体62の寸法は特に限定されず、電池設計に応じて適宜決定すればよい。負極集電体62として銅箔を用いる場合には、その厚みは、特に限定されないが、例えば5μm以上35μm以下であり、好ましくは6μm以上20μm以下である。
負極活物質層64は、負極活物質と、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)と、を含有する。SWCNTは、典型的には、負極活物質層64内に分散して存在している。SWCNTは、複数の負極活物質の粒子と接触する、または負極活物質の粒子と負極集電体62と接触することで、導電パスを形成して、導電材として機能する。
本実施形態においては、負極活物質は、黒鉛から本質的になる。本明細書において、「負極活物質が黒鉛から本質的になる」とは、負極活物質は、黒鉛を必須に含み、黒鉛以外の負極活物質を含んでいてもよいが、黒鉛以外の負極活物質は本発明の効果に悪影響を及ぼさない程度に存在することを意味する。負極活物質を占める黒鉛の割合は、好ましくは99質量%以上であり、より好ましくは99.5質量%以上であり、最も好ましくは100質量%(すなわち、負極活物質は黒鉛のみからなる)である。
黒鉛は、天然黒鉛であっても人造黒鉛であってもよい。黒鉛は、黒鉛が非晶質な炭素材料で被覆された形態の非晶質炭素被覆黒鉛であってもよい。
負極活物質の平均粒子径(D50)は、特に限定されず、典型的には50μm以下であり、好ましくは1μm以上25μm以下であり、より好ましくは5μm以上20μm以下である。なお、負極活物質の平均粒子径(D50)は、レーザ回折散乱法により体積基準での負極活物質の粒度分布を測定し、当該粒度分布おいて累積度数が体積百分率で50%となる粒子径(D50)を求めることにより、得ることができる。
また、負極活物質のBET比表面積は、特に制限されず、通常1.5m/g以上であり、好ましくは2.5m/g以上である。一方、当該BET比表面積は、通常10m/g以下であり、好ましくは6m/g以下である。なお、本明細書において「BET比表面積」は、吸着質として窒素(N)ガスを用いたガス吸着法(定容量吸着法)によって測定されたガス吸着量を、BET法で解析した値をいう。
本実施形態においては、SWCNTが使用される。SWCNTの種類は特に限定されず、SWCNTは、アーク放電法、レーザアブレーション法、化学気相成長法等により製造されたものであってよい。
CNTとしてSWCNTを特定量用いることにより、負極60を用いた二次電池に充放電を繰り返した際の負極60の厚みの変化の抑制、および負極60を用いた二次電池を高温下に長期置いた際の容量劣化耐性を向上させることができる。これは、次の理由によるものと考えられる。
CTNのグラフェンシート構造と、黒鉛のグラフェンシート構造とは相互作用し、また、CNTは、繊維状の形状を有しているため、黒鉛粒子にからみついて黒鉛粒子を保持する。したがって、CNTは、黒鉛粒子間を接合する機能をある程度有する。SWCNTは、従来技術で用いられている多層カーボンナノチューブ(MWCNT)に比べて、直径が格段に小さいため、同量の使用時においては、CNTの本数が格段に多くなる。よって、少量の使用でもSWCNTが黒鉛粒子間を十分に接合して、二次電池に充放電を繰り返した際の負極60の厚みの変化を抑制することができる。また、SWCNTは、MWCNTに比べて、CNT構造内へのリチウムイオンのインターカレーションが顕著に起こり難く、これにより、二次電池が高温下に長期置かれた際の電解質の分解反応が起こり難くなる。その結果、二次電池が高温下に長期置かれた際の容量劣化を抑制することができる。
SWCNTの平均長さ(言い換えると平均繊維長)は特に限定されない。SWCNTの平均長さが長過ぎると、SWCNTが凝集して分散性が低下する傾向にある。そのため、SWCNTの平均長さは、15μm以下が好ましく、8.0μm以下がより好ましく、5.0μm以下がさらに好ましく、3.0μm以下が最も好ましい。一方、SWCNTの平均長さが短過ぎると、負極活物質間の導電パスが形成され難くなる傾向にある。そのため、SWCNTの平均長さは、0.3μm以上が好ましく、0.5μm以上がより好ましく、0.8μm以上がさらに好ましく、1.0μm以上が最も好ましい。
SWCNTの平均直径(言い換えると平均繊維径)は、特に限定されず、好ましくは0.5nm以上であり、より好ましくは1.0nm以上である。SWCNTの平均直径は、好ましくは3.0nm以下であり、より好ましくは2.5nm以下であり、さらに好ましくは2.0nm以下である。
なお、CNTの平均長さおよび平均直径は、例えば、CNTの電子顕微鏡写真を撮影し、100個以上のCNTの長さおよび直径の平均値として、それぞれ求めることができる。具体的に例えば、CNT分散液を希釈した後乾燥して、測定試料を調製する。この試料について走査型電子顕微鏡(SEM)観察を行い、100個以上のCNTの長さおよび直径を求め、平均値を算出する。このとき、CNTが再凝集している場合には、凝集したCNTの束に対して、長さおよび直径を求める。
本実施形態においては、負極活物質に対するSWCNTの質量割合は、0.02質量%以上0.08質量%以下である。SWCNTの質量割合が0.02質量%未満だと、充放電を繰り返した際の負極60の寸法変化が大きくなる。一方、SWCNTの質量割合が0.08質量%を超えると、高温下に長期置かれた際の容量劣化耐性が低下する。
負極活物質層64は、負極活物質およびSWCNT以外の成分(以下、「任意成分」ともいう)を含有していてもよい。任意成分の例としては、バインダ、増粘剤、カーボンナノチューブ(CNT)分散剤等が挙げられる。
バインダの例としては、スチレンブタジエンラバー(SBR)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等が挙げられる。増粘剤の例としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)およびその塩等が挙げられる。CNT分散剤の具体例としては、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物アンモニウム塩、メチルナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩等の重縮合系の芳香族系界面活性剤;ポリアクリル酸およびその塩、ポリメタクリル酸およびその塩等のポリカルボン酸およびその塩;トリアジン誘導体系分散剤(好ましくはカルバゾリル基、またはベンゾイミダゾリル基を含むもの);ポリビニルピロリドン(PVP);ピレン、アントラセン等の多核芳香族を側鎖に有するポリマー;ピレンアンモニウム誘導体(例、ピレンにアンモニウムブロマイド基が導入された化合物)、アントラセンアンモニウム誘導体等の多核芳香族アンモニウム誘導体;などが挙げられる。これらのCNT分散剤は、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。CNT分散剤としては、多核芳香族を含むものが好ましい。具体的には、CNT分散剤としては、多核芳香族を側鎖に有するポリマー、および多核芳香族アンモニウム誘導体が好ましい。
負極活物質層64中の負極活物質の含有量は、90質量%以上が好ましく、95質量%以上99質量%以下がより好ましい。負極活物質層64中のバインダの含有量は、0.1質量%以上8質量%以下が好ましく、0.5質量%以上3質量%以下がより好ましい。負極活物質層64中の増粘剤の含有量は、0.3質量%以上3質量%以下が好ましく、0.5質量%以上2質量%以下がより好ましい。CNT分散剤の使用量は、SWCNT100質量部に対して、例えば1質量部以上400質量部以下であり、好ましくは20質量部以上200質量部以下である。
負極活物質層64の片面当たりの厚みは、特に限定されないが、通常10μm以上であり、好ましくは20μm以上である。一方、当該厚みは、通常400μm以下であり、好ましくは300μm以下である。
負極60は、負極集電体62および負極活物質層64以外の部材(例えば、絶縁層)を備えていてもよい。
本実施形態に係る負極60によれば、これを用いた二次電池に充放電を繰り返した際の負極60の厚みの変化を抑制することができ、容量劣化も抑制することができる。また、これを用いた二次電池に、優れた高温保存特性(特に高温下で長期置かれた際の容量劣化耐性)を付与することができる。
そこで、別の側面から、ここに開示される二次電池は、正極と、本実施形態に係る負極60と、電解質と、を備える。以下、リチウムイオン二次電池を例に挙げて、ここに開示される二次電池の一実施形態を、図2および図3を参照しながら説明する。
図2に示すリチウムイオン二次電池100は、扁平形状の捲回電極体20と非水電解液(図示せず)とが扁平な角形の電池ケース(即ち外装容器)30に収容されることにより構築される密閉型のリチウムイオン二次電池100である。電池ケース30には外部接続用の正極端子42および負極端子44と、電池ケース30の内圧が所定レベル以上に上昇した場合に該内圧を開放するように設定された薄肉の安全弁36が設けられている。また、電池ケース30には、非水電解液を注入するための注入口(図示せず)が設けられている。正極端子42は、正極集電板42aと電気的に接続されている。負極端子44は、負極集電板44aと電気的に接続されている。電池ケース30の材質としては、例えば、アルミニウム等の軽量で熱伝導性の良い金属材料が用いられる。
捲回電極体20は、図2および図3に示すように、正極シート50と、負極シート60とが、2枚の長尺状のセパレータシート70を介して重ね合わされて長手方向に捲回された形態を有する。正極シート50は、長尺状の正極集電体52の片面または両面(ここでは両面)に長手方向に沿って正極活物質層54が形成された構成を有する。負極シート60は、長尺状の負極集電体62の片面または両面(ここでは両面)に長手方向に沿って負極活物質層64が形成されている構成を有する。正極活物質層非形成部分52a(すなわち、正極活物質層54が形成されずに正極集電体52が露出した部分)および負極活物質層非形成部分62a(すなわち、負極活物質層64が形成されずに負極集電体62が露出した部分)は、捲回電極体20の捲回軸方向(すなわち、上記長手方向に直交するシート幅方向)の両端から外方にはみ出すように形成されている。正極活物質層非形成部分52aおよび負極活物質層非形成部分62aには、それぞれ正極集電板42aおよび負極集電板44aが接合されている。
正極シート50を構成する正極集電体52としては、リチウムイオン二次電池に用いられる公知の正極集電体を用いてよく、その例としては、導電性の良好な金属(例えば、アルミニウム、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等)製のシートまたは箔が挙げられる。正極集電体52としては、アルミニウム箔が好ましい。
正極集電体52の寸法は特に限定されず、電池設計に応じて適宜決定すればよい。正極集電体52としてアルミニウム箔を用いる場合には、その厚みは、特に限定されないが、例えば5μm以上35μm以下であり、好ましくは7μm以上20μm以下である。
正極活物質層54は、正極活物質を含有する。正極活物質としては、リチウムイオン二次電池に用いられる公知の組成の正極活物質を用いてよい。具体的に例えば、正極活物質として、リチウム複合酸化物、リチウム遷移金属リン酸化合物等を用いることができる。正極活物質の結晶構造は、特に限定されず、層状構造、スピネル構造、オリビン構造等であってよい。
リチウム複合酸化物としては、遷移金属元素として、Ni、Co、Mnのうちの少なくとも1種を含むリチウム遷移金属複合酸化物が好ましく、その具体例としては、リチウムニッケル系複合酸化物、リチウムコバルト系複合酸化物、リチウムマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルコバルトアルミニウム系複合酸化物、リチウム鉄ニッケルマンガン系複合酸化物等が挙げられる。
なお、本明細書において「リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物」とは、Li、Ni、Co、Mn、Oを構成元素とする酸化物の他に、それら以外の1種または2種以上の添加的な元素を含んだ酸化物をも包含する用語である。かかる添加的な元素の例としては、Mg、Ca、Al、Ti、V、Cr、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Na、Fe、Zn、Sn等の遷移金属元素や典型金属元素等が挙げられる。また、添加的な元素は、B、C、Si、P等の半金属元素や、S、F、Cl、Br、I等の非金属元素であってもよい。このことは、上記したリチウムニッケル系複合酸化物、リチウムコバルト系複合酸化物、リチウムマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルコバルトアルミニウム系複合酸化物、リチウム鉄ニッケルマンガン系複合酸化物等についても同様である。
リチウム遷移金属リン酸化合物としては、例えば、リン酸鉄リチウム(LiFePO)、リン酸マンガンリチウム(LiMnPO)、リン酸マンガン鉄リチウム等が挙げられる。
これらの正極活物質は、1種単独で用いてよく、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。正極活物質としては、初期抵抗特性等の諸特性に優れることから、リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物が特に好ましい。
正極活物質の平均粒子径(メジアン径:D50)は、特に限定されないが、例えば、0.05μm以上25μm以下であり、好ましくは1μm以上20μm以下であり、より好ましくは3μm以上15μm以下である。なお、正極活物質の平均粒子径(D50)は、例えば、レーザ回折散乱法により求めることができる。
正極活物質層54は、正極活物質以外の成分、例えば、リン酸三リチウム、導電材、バインダ等を含んでいてもよい。導電材としては、例えばアセチレンブラック(AB)等のカーボンブラック;気相法炭素繊維(VGCF)、カーボンナノチューブ(CNT)等の炭素繊維;その他(例、グラファイトなど)の炭素材料を好適に使用し得る。バインダとしては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)等を使用し得る。
正極活物質層54中の正極活物質の含有量(すなわち、正極活物質層54の全質量に対する正極活物質の含有量)は、特に限定されないが、70質量%以上が好ましく、より好ましくは80質量%以上であり、さらに好ましくは85質量%以上99質量%以下である。正極活物質層54中のリン酸三リチウムの含有量は、特に制限はないが、0.1質量%以上15質量%以下が好ましく、0.2質量%以上10質量%以下がより好ましい。正極活物質層54中の導電材の含有量は、特に制限はないが、0.1質量%以上20質量%以下が好ましく、0.3質量%以上15質量%以下がより好ましい。正極活物質層54中のバインダの含有量は、特に制限はないが、0.4質量%以上15質量%以下が好ましく、0.5質量%以上10質量%以下がより好ましい。
正極活物質層54の片面当たりの厚みは、特に限定されないが、通常10μm以上であり、好ましくは20μm以上である。一方、当該厚みは、通常300μm以下であり、好ましくは200μm以下である。
負極シート60としては、上述の負極60が用いられている。
セパレータ70としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、セルロース、ポリアミド等の樹脂から構成される多孔性シート(フィルム)が挙げられる。かかる多孔性シートは、単層構造であってもよく、二層以上の積層構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。セパレータ70の表面には、耐熱層(HRL)が設けられていてもよい。
セパレータ70の厚みは特に限定されないが、例えば5μm以上50μm以下であり、好ましくは10μm以上30μm以下である。セパレータ70のガーレー試験法によって得られる透気度は特に限定されないが、好ましくは350秒/100cc以下である。
非水電解液は、典型的には、非水溶媒と支持塩(電解質塩)とを含有する。非水溶媒としては、一般的なリチウムイオン二次電池の電解液に用いられる、カーボネート類、エーテル類、エステル類、ニトリル類、スルホン類、ラクトン類等の有機溶媒を、特に限定なく用いることができる。なかでも、カーボネート類が好ましく、その具体例として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、モノフルオロエチレンカーボネート(MFEC)、ジフルオロエチレンカーボネート(DFEC)、モノフルオロメチルジフルオロメチルカーボネート(F-DMC)、トリフルオロジメチルカーボネート(TFDMC)等が例示される。このような非水溶媒は、1種を単独で、あるいは2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。一例として、非水溶媒は、カーボネート類のみからなる。
支持塩としては、例えば、LiPF、LiBF、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(LiFSI)等のリチウム塩(好ましくはLiPF)を好適に用いることができる。支持塩の濃度は、0.7mol/L以上1.3mol/L以下が好ましい。
なお、上記非水電解液は、本発明の効果を著しく損なわない限りにおいて、上述した成分以外の成分、例えば、ビニレンカーボネート(VC)、オキサラト錯体等の被膜形成剤;ビフェニル(BP)、シクロヘキシルベンゼン(CHB)等のガス発生剤;増粘剤;等の各種添加剤を含んでいてもよい。
リチウムイオン二次電池100は、充放電を繰り返した際の負極60および電極体20の厚みの変化が抑制されており、電極体20の寸法変化による電池特性への悪影響を受けにくくなっている。また、リチウムイオン二次電池100は、充放電を繰り返した際の容量劣化も抑制されている。さらに、リチウムイオン二次電池100は、高温下に長期置かれた際の容量劣化が抑制されている。リチウムイオン二次電池100は、各種用途に利用可能である。好適な用途としては、電気自動車(BEV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の車両に搭載される駆動用電源が挙げられる。また、リチウムイオン二次電池100は、小型電力貯蔵装置等の蓄電池として使用することができる。リチウムイオン二次電池100は、典型的には複数個を直列および/または並列に接続してなる組電池の形態でも使用され得る。
以上、一例として扁平形状の捲回電極体20を備える角形のリチウムイオン二次電池100について説明した。しかしながら、リチウムイオン二次電池は、積層型電極体(すなわち、複数の正極と、複数の負極とが交互に積層された電極体)を備えるリチウムイオン二次電池として構成することもできる。また、リチウムイオン二次電池は、円筒形リチウムイオン二次電池、ラミネートケース型リチウムイオン二次電池等として構成することもできる。なお、電極体の寸法変化による電池特性への悪影響は、角形のリチウムイオン二次電池が最も受けやすい。よって、角形のリチウムイオン二次電池においては、充放電を繰り返した際の負極の厚みの変化の抑制によってもたらされる有利な効果が最も高くなる。
また、公知方法に従い、リチウムイオン二次電池100は、非水電解質の代わりに固体電解質を用いた全固体リチウムイオン二次電池として構成することもできる。
また本実施形態に係る負極60は、リチウムイオン二次電池の負極に適しているが、その他の二次電池の負極として使用することができ、その他の二次電池は、公知方法に従って構成することができる。
以下、本発明に関する実施例を説明するが、本発明をかかる実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
<実施例1~3および比較例1~9>
平均粒子径(D50)が15μmの天然黒鉛(C)と、酸化ケイ素(SiOx)と、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩(CMC-Na)の水溶液と、スチレンブタジエンラバー(SBR)のディスパージョンと、カーボンナノチューブ(CNT)分散液とを、固形分の質量比として黒鉛:SiOx:CMC-Na:SBR:CNT=100-α:α:1:1:βで混合した。なお、αおよびβは、表1に示す値である。カーボンナノチューブとして、比較例1~4では、多層カーボンナノチューブ(平均繊維長1.2μm、平均直径13nm)を用い、実施例1~3および比較例5,6,8,9では、単層カーボンナノチューブ(平均繊維長1.2μm、平均直径2nm)を用いた。
混合物にイオン交換水を適量加えて、負極スラリーを調製した。調製した負極スラリーを、負極集電体としての銅箔の両面に塗布した。このとき、リード接続部として、銅箔上に、負極スラリー未塗工部を設けた。負極スラリーの塗布量は、表1に示す目付量(両面の合計)となるようにした。
塗布したペーストを乾燥して負極活物質層を形成した。得られたシートに対してローラーを用いてプレス処理を行った後、所定の寸法に裁断して、負極集電体の両面に負極活物質層が形成された負極を得た。負極活物質層の充填密度は、1.50g/cmであった。
正極活物質としてのLiNi1/3Co1/3Mn1/3と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてのPVdFとを、活物質:AB:PVdF=97.0:2.0:1.0の質量比で混合した。これにN-メチル-2-ピロリドンを適量加えて、正極スラリーを調製した。正極スラリーを、正極集電体としてのアルミニウム箔の両面に塗布した。このとき、リード接続部として、アルミニウム箔上に、正極スラリー未塗工部を設けた。塗布したスラリーを乾燥して正極活物質層を形成した。得られたシートに対してローラーを用いてプレス処理を行った後、所定の寸法に裁断して、正極集電体の両面に正極活物質層が形成された正極を得た。正極活物質層の充填密度は、3.50g/cmであった。
上記作製した正極および負極のそれぞれに、リードを取り付けた。単層のポリプロピレン製のセパレータを用意した。正極と、負極とをセパレータを介して交互に1枚ずつ積層して、積層型電極体を作製した。
エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを30:40:30の体積比で含む混合溶媒を用意した。この混合溶媒に、ビニレンカーボネートを1質量%の濃度で溶解させ、支持塩としてのLiPFを1.15mol/Lの濃度で溶解させた。これにより、非水電解液を得た。
上記作製した積層型電極体と非水電解液とを、角型の電池ケースに収容し、封止して、各実施例および各比較例の評価用リチウムイオン二次電池を得た。
<充放電サイクル評価>
各評価用リチウムイオン二次電池を、アルゴン雰囲気下のグローブボックス内に移し、解体した。電極体を取り出し、その厚みを測定し、これを初期厚みとした。
一方で、各評価用リチウムイオン二次電池を、25℃の環境下に置き、充電電圧4.2V、充電電流0.5CでのCC-CV充電を3時間行った。その後、放電電流0.5Cで、3.0Vまで定電流(CC)放電した。このときの放電容量を測定して、初期容量とした。
次に、各評価用リチウムイオン二次電池に対して、上記のCC-CV充電とCC放電とを1サイクルとする充放電を、1000サイクル繰り返した。その後、初期容量と同様にして放電容量を測定した。(1000サイクル目の放電容量/初期容量)×100より、容量維持率(%)を算出した。結果を表1に示す。
さらに、1000サイクル充放電後の各評価用リチウムイオン二次電池を、アルゴン雰囲気下のグローブボックス内に移し、解体した。電極体を取り出し、その厚みを測定した。1000サイクル後の電極体の厚みと初期厚みの差を、厚み変化(μm)として求めた。結果を表1に示す。なお、この電極体の厚み変化は、主に負極の厚み変化に由来する。
<高温保存評価>
各評価用リチウムイオン二次電池の初期容量を上記と同様にして求めた。次いで、各評価用リチウムイオン二次電池を25℃の環境下に置き、充電電圧4.2V、充電電流0.5CでのCC-CV充電を3時間行った。次に、各評価用リチウムイオン二次電池を60℃の高温槽内で180日間保管した後、初期容量と同様にして放電容量を測定した。(保管後の放電容量/初期容量)×100より、容量維持率(%)を算出した。結果を表1に示す。なお、本試験では、92.0%以上の容量維持率を合格とした。
Figure 2024024431000002
比較例1~4では、従来技術と同様に多層カーボンナノチューブ(MWCNT)を用いた。MWCNTを用いた場合、その含有量が小さい場合には、充放電サイクル後の厚み変化が大きく、含有量が大きい場合には、高温保存特性が悪かった。よって、MWCNTを用いた場合には、充放電サイクル後の負極の厚み変化の抑制と、優れた高温保存特性とを両立させることができないことがわかる。
一方、実施例1~3および比較例5~6では、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)を用いた。これらの結果より、SWCNTを、負極活物質に対して0.02質量%~0.08質量%用いた場合には、充放電サイクル後の厚み変化の抑制と、優れた高温保存特性とを両立できることがわかる。
比較例8では、負極活物質として、黒鉛と少量の酸化ケイ素を併用し、比較例9では、負極活物質として酸化ケイ素のみを用いた。これらの結果より、充放電サイクル後の厚み変化の抑制効果と、高温保存特性向上効果は、負極活物質が黒鉛から本質的になる場合に得られることがわかる。
以上の結果より、ここに開示される負極によれば、二次電池に充放電を繰り返した際の負極の厚みの変化を抑制することができ、かつ二次電池に優れた高温保存特性を付与できることがわかる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
すなわち、ここに開示される負極および二次電池は、以下の項[1]~[5]である。
[1]負極集電体と、
前記負極集電体上に支持された負極活物質層と、
を備える負極であって、
前記負極活物質層は、負極活物質と、単層カーボンナノチューブと、を含有し、
前記負極活物質は、黒鉛から本質的になり、
前記負極活物質に対する前記単層カーボンナノチューブの質量割合が、0.02質量%以上0.08質量%以下である、
負極。
[2]前記単層カーボンナノチューブの平均直径が、0.5nm以上3.0nm以下である、項[1]に記載の負極。
[3]前記負極活物質を占める黒鉛の割合が、99質量%以上である、項[1]または[2]に記載の負極。
[4]リチウムイオン二次電池の負極である、項[1]~[3]のいずれか1項に記載の負極。
[5]正極と、
項[1]~[4]のいずれか1項に記載の負極と、
電解質と、
を備える二次電池。
20 捲回電極体
30 電池ケース
36 安全弁
42 正極端子
42a 正極集電板
44 負極端子
44a 負極集電板
50 正極シート(正極)
52 正極集電体
52a 正極活物質層非形成部分
54 正極活物質層
60 負極シート(負極)
62 負極集電体
62a 負極活物質層非形成部分
64 負極活物質層
70 セパレータシート(セパレータ)
100 リチウムイオン二次電池

Claims (5)

  1. 負極集電体と、
    前記負極集電体上に支持された負極活物質層と、
    を備える負極であって、
    前記負極活物質層は、負極活物質と、単層カーボンナノチューブと、を含有し、
    前記負極活物質は、黒鉛から本質的になり、
    前記負極活物質に対する前記単層カーボンナノチューブの質量割合が、0.02質量%以上0.08質量%以下である、
    負極。
  2. 前記単層カーボンナノチューブの平均直径が、0.5nm以上3.0nm以下である、請求項1に記載の負極。
  3. 前記負極活物質を占める黒鉛の割合が、99質量%以上である、請求項1に記載の負極。
  4. リチウムイオン二次電池の負極である、請求項1に記載の負極。
  5. 正極と、
    請求項1に記載の負極と、
    電解質と、
    を備える二次電池。
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