JP2024016768A - Icカード - Google Patents

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駿徳 洞
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Abstract

【課題】ユーザの意図に従って通信の可否が選択でき、設計や製造が容易であり、意匠性や動作信頼性の低下を抑制できるICカードを提供する。【解決手段】ICカード1は、カード基体2、カード基体2の凹部9に配置され、外部接続端子71およびICチップ74aを備えるICモジュール70と、を備える。外部接続端子71は、カード基体2の表面に露出するように配置され、かつ互いに絶縁された第1端子、第2端子および第3端子が区画される。第1端子および第2端子のいずれか一方は、ICチップ74aのパッドと電気的に接続し、かつ他方は第3端子と電気的に接続する。第3端子は、接触ICカードの電源供給や信号の入出力に関係する端子であり、第1端子および第2端子を短絡させた場合にのみ、ICチップ74aおよび第3端子は導通して外部機器との接触通信が可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、外部接続端子を通じて外部機器との接触通信が可能なICカードに関する。
従来、ICカードとして、カード表面の外部接続端子を通じて電気信号の入出力を行う接触ICカードや、アンテナを介して電磁誘導等により電気信号の入出力を行う非接触ICカードが普及している。また、これらに加えて、カードが備える単一のICチップにより、接触ICカードの機能と非接触ICカードの機能とを兼用するデュアルインターフェースICカードも使用されている。
ところで、非接触通信タイプのクレジットカード等が増えてきてはいるものの、悪意のある第3者による意図しないカード情報の読み取り(スキミング)が問題となっている。このため、入出力データが外部に漏れにくく、比較的セキュリティが高い接触式ICカードや接触通信機能と非接触通信機能とを併せ持ったデュアルインターフェースICカードが依然として銀行向けキャッシュカードやクレジットカード用途にて高い比率で使用されている。
ただし、最近は接触式ICカードの店頭での決済時に手書きのサインや暗証番号の入力を省略するケースが増えており、万一、ユーザがICカードを紛失してしばらく気づかなかった場合、これを拾った第3者により意図しない高額の決済がされてしまうおそれがあった。
これについて、例えば特許文献1には、複数の外部電極を互いに短絡させる短絡用配線と、外部電極と短絡用配線との断続を制御する弾性材で構成される開閉スイッチ機構とを有する接触型ICカードが記載される。これは、リーダライターの電極端子の針圧が一定以上の場合に短絡用配線が開放されて接触通信が可能となるものであり、リーダライターに差し込まないときは、外部電極と短絡用配線とが導通し、接触通信ができないものである。また、特許文献2には、カード基材と、切替部本体と、複数の接触部とを有する切替部と、複数のICチップとを具備するICカードが記載される。切替部本体は、カード基材に対して貫通しかつ回転可能に設けられており、切替部は、切替部本体の回転軸に対して垂直方向に延びるように取り付けられた複数の接触部を有する。また、複数のICチップのうちの1つのICチップの複数の接続端子と、複数の接触部とは、切替部を回転させることにより配線を介して選択的に接続される。
特開2000-231619号公報 特開2006-127483号公報
このように、何らかのメカニカルスイッチを設けて、ユーザが意図する使用時にのみ、接触式ICカードを使用できるように構成することが考えられるが、スイッチ機構を新たにカードに取り付けることは設計や製造の負荷を増大させるとともに意匠性の低下を招く。また、構成が複雑となり、カードの繰り返しの折り曲げやねじれに対する動作信頼性の低下につながる。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザの意図に従って通信の可否が選択でき、設計や製造が容易であり、意匠性や動作信頼性の低下を抑制できる接触式ICカード等を提供することを課題とする。
本実施の形態による、ICカードの第1の構成は、カード基体と、前記カード基体の凹部に配置され、外部接続端子およびICチップを備えるICモジュールと、を備え、前記外部接続端子は、前記カード基体の表面に露出するように配置され、かつ互いに絶縁された第1端子、第2端子および第3端子が区画されており、前記第1端子および前記第2端子のいずれか一方は、前記ICチップのパッドと電気的に接続し、かつ他方は第3端子と電気的に接続し、前記第3端子は、接触ICカードの電源供給や信号の入出力に関係する端子であり、前記第1端子および前記第2端子を短絡させた場合にのみ、前記ICチップおよび前記第3端子は導通して外部機器との接触通信が可能である。
また、本実施の別の形態による第2の構成に係るICカードは、第1の構成において、前記第1端子および第2端子は、接触式ICカードの規格において、未使用端子とされている端子、またはVcc、RST、CLK、GNDもしくはI/Oとして割り当てられていない端子でもよい。
また、本実施の別の形態による第3の構成に係るICカードは、第1の構成または第2の構成において、前記第3端子は、接触式ICカードの規格における、Vcc、RST、CLK、GNDまたはI/Oとして割り当てられている端子でもよい。
また、本実施の別の形態による第4の構成に係るICカードは、第1の構成から第3の構成のいずれかにおいて、デュアルインターフェースICカードであってもよい。
また、本実施の別の形態による第5の構成に係るICカードは、第1の構成から第4の構成のいずれかにおいて、前記第1端子から前記第2端子まで跨るように配置可能であり、 前記第1端子および前記第2端子を短絡し、かつ前記第1端子および前記第2端子の間に配置される他の端子とは絶縁するように配置可能な導電部材をさらに備えてもよい。
本実施の形態によれば、ユーザの意図に従って通信の可否が選択でき、設計や製造が容易であり、意匠性や動作信頼性の低下を抑制できる接触式ICカード等を提供することができる。
第1実施形態に係る接触式ICカードの構造を説明する平面図とICモジュールの拡大図である。 ICモジュールを図1(b)とは反対側から見た図である。 図1(a)においてA-A線で切った断面を示す断面図である。 第2実施形態に係る導電部材に関する説明図である。 第3実施形態に係るデュアルインターフェースICカードの構造を説明する平面図とICモジュールの拡大図である。 従来のICモジュールを示す図1(b)に対応する拡大図である。
以下、図面等を参照して、本開示の接触式ICカードの一例について説明する。ただし、本開示の接触式ICカードは、以下に説明する実施形態や実施例には限定されない。
なお、以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、各図において、部材の断面を示すハッチングを適宜省略する。本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
1.第1実施形態
本開示の接触式ICカードの第1実施形態の一例について説明する。ICカード1は接触式ICカードである。ここで、説明の便宜上、ICカード1についてXYZ座標系を設定する。まず、図1(a)や図3等に示すように、ICカード1の主面の法線方向にZ軸をとる。そして、ICモジュール70の外部接続端子71が配置されていない側の主面から、当該外部接続端子71が配置されている側の主面に向かう方向を+Z方向または厚さ方向の上方とし、その反対方向を-Z方向または厚さ方向の下方とする。
また、ICカード1を+Z方向から見たとき、ICカード1の両短辺およびZ軸に垂直な直線をX軸とする。また、外部接続端子71に近い側の一の短辺から他の短辺に向かう方向を+X方向または右方向とし、その反対方向を-X方向または左方向とする。さらに、X軸およびZ軸に垂直な軸をY軸とし、外部接続端子71から遠い側の一の長辺から他の長辺に向かう方向を+Y方向または上方とし、その反対方向を-Y方向または下方とする。
図1(a)は、ICカード1を+Z方向から見た平面図である。図1(b)は、図1(a)のICカード1のうち、ICモジュール70の内部構成を説明する拡大図であり、外部接続端子71の-Z方向側、すなわち紙面の奥側に配置されているICチップ74aやモールド部74b、ワイヤ75等を破線で表示している。図2は、図1(b)のICモジュール70を、カード基体2を除外して裏面側である-Z方向側から見た図である。図3は、図1(a)のICカード1をX軸と平行なA-A線に沿った面で切った断面を-Y方向から見た図である。
図1(a)に示すように、ICカード1は、+Z方向側からの平面視において、4隅に丸みを備えた略矩形状の薄板の形態を有する。また、ICカード1の+Z方向側の表面には、中心よりもやや左上、すなわち中心よりも-X方向寄りでありかつ+Y方向寄りに外部接続端子71を含むICモジュール70が配置される。ICモジュール70は、図1(b)や図3に示すように、カード基体2に形成された凹部9の中に埋設され、外部接続端子71の+Z方向側の表面がカード基体2の+Z方向側の表面と略同一面となるように配置されている。このようなICカード1の形態は、ICカードの国際規格であるISO/IEC7816-1に準拠している。また、外部接続端子71には、図1(b)に示すように、ISO/IEC7816―2規格およびISO/IEC7816―3規格で定められた、外部端子の各区画が画定されている。
当該規格では、外部端子として、C1端子(供給電圧入力端子)、C2端子(リセット信号入力端子)、C3端子(クロック信号入力端子)、C5端子(信号用接地端子)、C7端子(直列データの入力または出力端子)が規定されている。なお、C6端子は、標準または個別利用端子であり、通常は使用せず、C4およびC8端子は未使用端子として将来用途のために留保されている。なお、C1、C2、C3、C5およびC7の各端子は、それぞれVCC、RST、CLK、GNDおよびI/Oと略称され得る。
詳細の構成は後述するが、ICチップ74aの複数のパッド74pのそれぞれは、導電性のワイヤ75を介して外部接続端子71のC1、C2、C3、C5の各端子と電気的に接続していることに加えて、未使用端子のC4端子とも電気的に接続している。また、外部接続端子71のC7端子と未使用端子のC8端子とが、導電性のワイヤ75を介して電気的に接続している。この状態では、ICチップ74aのパッド74pとC7端子とがワイヤ75で結線されていないため、ICチップ74aはC7端子を通じた信号の入出力ができず、接触ICカードとして動作することができない。
しかし、ICチップ74aのパッド74pとC4端子とがワイヤ75を介して導通しており、かつC7端子とC8端子とがワイヤ75を介して導通している。この状態で、C4端子とC8端子とを互いに導通させた場合には、ICカード1は、接触式ICカードの通信に必要な、C1、C2、C3およびC5端子とICチップ74aのそれぞれのパッド74pとが導通しているので、さらにICチップ74aのパッド74pとC7端子とを導通させることにより、接触通信が可能となる。
逆に言えば、C4端子とC8端子とが開放すなわち絶縁されている場合、ICチップ74aと外部接続端子71の各端子とは、少なくともC7端子において断線した状態となる。この場合、ICカード1は接触通信を行うことができず、C4端子とC8端子とを短絡させた場合に限り、意図的にICカード1は接触通信を行うことができる。C4端子とC8端子とを短絡させる方法は、両端子に跨るようにシール状の導電性部材を貼り付ける等の方法で容易に実現できる。
このように、第1実施形態の接触式ICカードであるICカード1は、カード基体2と、カード基体2の凹部9に配置され、外部接続端子71およびICチップ74aを備えるICモジュール70と、を備える。外部接続端子71は、カード基体2の表面に露出するように配置され、かつ互いに絶縁されたC4端子、C8端子およびC7端子が区画されている。ここで、本実施形態で例示したC4端子およびC8端子は、ICチップ74aとC7端子との配線をつないだり、断線させたりするスイッチの役割を果たすものであり、このような互いに異なる端子を第1端子および第2端子と称することができる。また、このようなスイッチングされる対象となる、接触ICカードやデュアルインターフェースICカードの接触通信時の電源供給や信号の入出力に関係するC7端子のような端子を第3端子と称することができる。
第1端子および第2端子のいずれか一方は、ICチップ74aのパッドと電気的に接続し、かつ他方は第3端子と電気的に接続する。また、第1端子および第2端子を短絡させた場合にのみ、ICチップ74aおよび第3端子は導通して外部機器との接触通信が可能である。
第1実施形態に係るICカード1が上記のような構成であるため、ICモジュール70の外部接続端子71において、C4端子とC8端子とを短絡させるか否か、という簡単な方法によって、ユーザの意図に従った接触通信の可否が選択できる。また、ICカード1は、特段のメカニカルスイッチを付加する構成ではないため、通常のICカードと比較してもその設計や製造が容易であり、意匠性や動作信頼性の低下を抑制できる。
以下に、本実施形態のICカード1の構成およびその製造方法の詳細を説明する。
(a)カード基体
カード基体2は、ICカード1を構成する、ICモジュール70を除くカード本体を指す。カード基体2は、図3に示すように、典型的には厚さ方向の-Z方向側の一端からオーバーシート層6、コア層5および4およびオーバーシート層3がこの順に積層された構成を有している。カード基体2は、凹部9が形成される前のもの、および凹部9の形成後のものの両方を指すことがある。
また、カード基体2の層構成は、上述したものに限らず、オーバーシート層、コア層、オーバーシート層の3層構成、コア層、コア層の2層構成でもよい。あるいは、カード基体2の層構成は、オーバーシート層、第2コア層、第1コア層、第1コア層、第2コア層およびオーバーシート層、といった6層以上の多層構成であってもよい。また、カード基体2のオーバーシート層3または6のコア層4または5とは反対側の表面に印刷や磁気ストライプの埋め込みがされていてもよく、コア層4または5のオーバーシート層3または6との隣接表面に印刷がされていてもよい。
カード基体2の厚さは、ISO/IEC7816-1等の規格に準拠する観点からは、0.76mm以上、0.84mm以下であることが好ましいが、この範囲外であってもよい。
(i)コア層
コア層4および5としては、白色または着色された各種のプラスチックシートを幅広く使用することができ、以下にあげる単独のフィルムあるいはそれらの複合フィルムを使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、PET-G(テレフタル酸-シクロヘキサンジメタノール-エチレングリコール共重合体)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、ABS、ポリアクリル酸エステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、等である。コア層4および7の厚さは、カードの全体厚さを勘案して適宜に選択することができるが、例えば、0.10mm以上、0.38mm以下程度とすることができる。
(ii)オーバーシート層
オーバーシート層3および6としては、通常、コア層と同質の材料を使用するが、厚さが0.05mm以上、0.10mm以下程度の透明材料が使用されることが多い。コア層およびオーバーシート層の積層体を熱プレス等で一体化する際のカールの発生を防止する観点からは、オーバーシート層3および6の厚さが同一であることが好ましいが、必ずしも同一でなくてもよい。また、この点は前述のコア層4および5についても共通する。
オーバーシート層の材料は、熱により接着性を有するものであればよいが、オーバーシート層自体が熱による接着性を有しない場合でも、熱等により接着力を発生させる公知の接着剤の層をコア層およびオーバーシート層の間に追加形成することで両者を一体化できる。また、ICカード1を磁気カードとして使用する場合には、オーバーシート層3および6のいずれかまたは両方について、コア層4および5の両方または片方とは反対の主面側に磁気ストライプを熱転写等によりあらかじめ埋め込んでおいてもよい。
(b)ICモジュール
次に、ICモジュール70の主要な構成要素の各部について、主に図1(b)、図2や図3に基づいて説明する。ICモジュール70は、カード基体2に対して形成された凹部9に埋設され、ICモジュール70の基板72が接着層11を介してコア層4と接着することでカード基体2に埋設固定される。
基板72はガラスエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の可撓性を有する絶縁性の樹脂フィルムの表裏に銅箔が接着剤を介して貼り込まれ、当該樹脂フィルムの表裏面に貼り込まれた銅箔を、所定のパターンを形成するように残存させたものである。具体的には、当該樹脂フィルムの一方の銅箔面に外部接続端子71を形成するように、感光材の塗付、所定パターンが形成されたフィルム版の載置、露光、非感光部位のエッチング除去、を順次行う。これにより、当該樹脂フィルムの表裏面に所定のパターンの銅箔が一部残存した基板72が形成される。また、基板72にはあらかじめ、外部接続端子71へのワイヤボンディングのための貫通孔であるボンディングホール76が複数箇所、設けられている。
外部接続端子71には、図1(b)に示すように、ISO/IEC7816―2規格で定められた、外部端子の各区画が画定されている。すなわち、外部接続端子71は、前述したように外部端子としてC1端子(供給電圧入力端子)、C2端子(リセット信号入力端子)、C3端子(クロック信号入力端子)、C5端子(信号用接地端子)、C7端子(直列データの入力または出力端子)が規定される。C6端子は、標準または個別利用端子であり、通常は使用せず、C4およびC8端子は未使用端子として将来用途のために留保されている。これらの各端子領域は、絶縁溝71aにより区画されている。具体的には、外部接続端子71は、絶縁性の基板72の一方の面上に所定のパターンの端子領域が銅箔等により形成されており、絶縁溝71aは、銅箔が途切れて基板72が露出している領域である。
図1(b)に示すように、C1端子からC4端子までは、+Z方向側から見た外部接続端子71の左側の領域に上段から下段に向けてそれぞれ区画されており、C5端子からC8端子までは、右側の領域に上段から下段に向けてそれぞれ区画されている。外部接続端子71の中央側には、C5端子が下方に至るまで延伸されているが、必ずしもこのような配置とする必要はなく、C1からC8までのいずれの端子とも絶縁された領域が区画されていてもよい。なお、図1(b)や図5(b)、図6では、外部接続端子71よりも紙面の奥側に配置され、破線表示されているICチップ74aやモールド部74b、ボンディングホール76、パッド74p、アンテナ接続用端子73a、73bに対する引き出し線は本来破線とすべきである。しかし、ワイヤ75と引き出し線との区別を明確にするため、敢えて引き出し線をすべて実線としている。
ICチップ74aの基板72とは反対側を向く面は回路面であり、表面に回路パターンおよび電極である複数のパッド74pが設けられている。外部接続端子71の各区画に対応する箇所には、基板72に形成された孔であるボンディングホール76を通じて外部接続端子71の裏面が-Z方向側から視認できる。すなわち、ICチップ74aのパッド74pと外部接続端子71の所定の区画とは、ボンディングホール76を通じて金ワイヤ等のワイヤ75によって結線することで、両者を導通させることができる。
図1(b)や図2を例にとると、ICチップ74aの複数のパッド74pと、C1、C2、C3、C5およびC4端子のそれぞれとが、ワイヤ75によって結線されている。また、C7端子とC8端子とが、ワイヤ75によって結線されている。これらのボンディングホール76やワイヤ75は、モールド部74bによって被覆保護されている。本実施形態では、ICチップ74aのパッド74pは5個設けられているが、その数や配置は一例にすぎず、任意の数、配置であってもよい。
ここで、本実施形態のICモジュール70と従来技術に係るICモジュールとのICチップと外部接続端子71とのワイヤ75による結線状態の違いを説明する。図6は、従来技術に係るICモジュール70aの構成を示す、図1(b)に対応する図である。従来技術のICモジュール70aでは、ICチップ74aの複数のパッド74pと、C1、C2、C3、C5およびC7端子のそれぞれとが、ワイヤ75によって結線されている。また、未使用端子であるC4やC8はICチップ74aのパッド74pや他の端子とは結線されない。
よって、従来技術のICモジュール70aでは、ICチップ74aの各パッド74pは、それぞれ、接触通信に必要なC1、C2、C3、C5およびC7端子と電気的に接続されている。このため、ICカードをリーダライター等の所定の外部機器に差し込むことにより、外部機器とのISO/IEC7816規格に準じた接触通信が可能である。
これに対して、本実施形態のICモジュール70では、ICチップ74aの各パッド74pは、それぞれ、接触通信に必要なC1、C2、C3およびC5端子とは電気的に接続されているが、接触通信に必要なC7端子が接続されない。ただし、C4端子とC8端子とが互いに導通する状態にすれば、ICチップ74aとC7端子とが導通でき、外部機器との接触通信が可能である。言い換えると、通常は互いに絶縁しているC4端子とC8端子とを意図的に導通状態にした場合に限り、ICカード1が接触通信を行うことができる。
なお、本実施形態のICチップ74aの複数のパッド74pと、各端子との結線は、上述したものには限られない。例えば、ICチップ74aの複数のパッド74pと、C1、C2、C3、C7およびC4端子のそれぞれとが、ワイヤ75によって結線されてもよい。この場合は、さらに、C5端子とC8端子とがワイヤ75によって結線される。または、ICチップ74aの複数のパッド74pと、C1、C2、C5、C7およびC4端子のそれぞれとが、ワイヤ75によって結線されてもよい。この場合は、さらに、C3端子とC8端子とがワイヤ75によって結線される。
さらには、ICチップ74aの複数のパッド74pと、C1、C3、C5、C7およびC4端子のそれぞれとが、ワイヤ75によって結線されてもよい。この場合は、さらに、C2端子とC8端子とがワイヤ75によって結線される。または、ICチップ74aの複数のパッド74pと、C2、C3、C5、C7およびC4端子のそれぞれとが、ワイヤ75によって結線されてもよい。この場合は、さらに、C1端子とC8端子とがワイヤ75によって結線される。
また、上記の条件において、C4およびC8端子を、それぞれC4およびC6端子、C6およびC8端子、またはC8およびC4端子、と置き換えてもよい。いずれの場合でも、ICチップ74aの複数のパッド74pと、接触通信に必要なC1、C2、C3、C5およびC7端子のうちのひとつである第3端子が導通せず、当該第3端子以外の端子が導通する。このとき、未使用の第1端子および第2端子を短絡させた場合にのみ、ICチップ74aおよび第3端子が導通して外部機器との接触通信が可能となる、という本実施形態の目的が達成できる。なお、第1端子および第2端子は、接触ICカードの電源供給や信号の入出力に関係する端子であればよく、ISO/IEC7816-2やISO/IEC7816-3で規定されない特殊な通信のための端子であってもよい。
基板72の、外部接続端子71の形成面とは反対側の面に、ICチップ体74が配置されている。ICチップ体74は、基板72に接着剤を介して接着、固定されたICチップ74aと、結線のためのボンディング用のワイヤ75と、これらを保護するための封止樹脂であるモールド部74bとから構成される。ICチップ74aは、接触通信、非接触通信の両方の動作を制御するためのCPUと、RAMやROM、EEPROM、フラッシュメモリー等の記憶装置と、を備える。さらにICチップ74aは、接触通信および非接触通信の入力信号解読と出力信号生成を行うインターフェース回路や電力発生回路等の各種回路を備えている。なお、各種回路はICチップ74aとは別個の素子として設けられていてもよい。
モールド部74bは、ICチップ74aやワイヤ75を外力負荷や環境負荷から保護するために、これらを被覆する突起状部位として設けられる。モールド部74bとして、紫外線硬化性樹脂または熱硬化性樹脂等が使用される。
ICチップ体74の厚さは、内部に備えるICチップ74aの厚さやボンディングされたワイヤの形状にもよるが、例えば、0.45mm以上、0.75mm以下とすることができる。また、ICモジュール70の総厚は、例えば、0.35mm以上、1.0mm以下とすることができ、好ましくは、0.40mm以上、0.65mm以下とすることができる。後者の範囲であることにより、凹部9の最大深さを0.7mm以下にすることができ、ICカード1の全体の厚さをISO/IEC7816-1規格に定められた0.84mm以下に抑えることができるからである。
(c)接着層
カード基体2に対してICモジュール70を埋設するための凹部9を、エンドミルによる切削加工等によって形成した後、ICモジュール70を当該凹部9に埋設固定する接着層11について説明する。接着層11は、図3に示すように、ICモジュール70の基板72と、カード基体2のコア層4と、に挟まれるように配置される液状またはテープ状の部材である。
接着層11は、あらかじめ、ICモジュール70の基板72の外部接続端子71とは反対側の面に塗付、貼付されていてもよく、カード基体2の凹部9の切削後の底面上に塗付、貼付されてもよい。接着層11としては熱可塑性樹脂を含有する接着剤として、例えば塩化ビニル系、酢酸ビニル系、アクリル系の接着剤や、ホットメルト系接着剤、ゴム系接着剤を選択できる。また、熱硬化性樹脂を含有する接着剤として、ポリエステル樹脂系、フェノール樹脂系、ポリウレタン樹脂系エポキシ樹脂系の接着剤を選択できる。
(d)接触式ICカードの製造方法
次に、上述したカード基体2、ICモジュール70および接着層11を用いた、ICカード1の製造方法の一例を説明する。
まず、図3に示すとおり、厚さ方向の下側からオーバーシート層6、コア層5および4、並びにオーバーシート層3をこの順に重ねる。その後、カードが縦横に多面付けで配置された大判シートの積層体の単位で、厚さ方向の上下からステンレス板で挟み込み、当該ステンレス板を介して、当該積層体に対して熱圧を加える。
このような熱プレス工程を経ることにより、積層体の各層が一体化した大判シート単位のカード基体を得ることができる。また、オーバーシート層、コア層のいずれかが所定温度で熱融着しない耐熱性を有する場合には、各層間に所定温度で熱融着する接着シートを挟むか、接着剤を塗付する。その上で、これらを熱プレス工程に掛けることにより、一体化した大判シート単位のカード基体を得る。
上記により得られた、カードが縦横に多面付けで配置された大判シート単位のカード基体を、打ち抜き機によりISO/IEC7816-1のカードサイズであるカード基体2として打ち抜く。また、当該カード基体2にICモジュール70を埋設するための凹部9をエンドミルによる切削加工にて形成する。これにより、切削済みのカード基体2が得られる。凹部9は、ICモジュール70の平板状の基板72を収納するための第1の深さの第1凹部91と、凸状のICチップ体74を収納するための、第1凹部91よりも深い第2の深さの第2凹部92との2段で構成される。
一方、カード基体2の製造および凹部9を形成するための切削加工とは別に、ICモジュール70への接着層11の貼付を行う。ICモジュール70としては、通常、1列取りまたは2列取りで連続的に長尺のテープに当該ICモジュール70が形成されているモジュールテープを使用する。このモジュールテープの外部接続端子71の形成面とは反対側の面に、テープ状の接着層11を一定の熱圧を加えながら貼り込んでいく。その後、接着層11が貼り込まれたモジュールテープを、角に丸みを有する略矩形のICモジュール70として打ち抜き機で打ち抜くことで、接着層11の貼付がされたICモジュール70を得る。
その後、凹部9が形成されたカード基体2に対し、接着層11の貼付がされたICモジュール70を埋設し、外部接続端子71の部分に所定のヒートブロックを押し当てて、カード基体2側に向けて所定時間、所定の熱圧を加える。これにより、接着層11を溶融させてICモジュール70の基板72と、コア層4との機械的接続を図る。接着層11は、その品種や組成により、加える時間や熱圧条件に差異はあるが、一例としては、時間を0.5秒以上、10.0秒以下、温度を150℃以上、250℃以下、圧力を20MPa以上、100MPa以下とすることができる。
(e)第1実施形態のICカードについて
以上をまとめると、第1実施形態の接触式ICカードであるICカード1は、カード基体2と、カード基体2の凹部9に配置され、外部接続端子71およびICチップ74aを備えるICモジュール70と、を備える。外部接続端子71は、カード基体2の表面に露出するように配置され、かつ互いに絶縁された第1端子、第2端子および第3端子が区画されている。第1端子および第2端子は、Vcc、RST、CLK、GNDまたはI/Oとして割り当てられていない端子であり、例えばC4およびC8端子である。第3端子は、例えばVcc、RST、CLK、GNDまたはI/Oとして割り当てられている端子である。
第1端子および第2端子のいずれか一方は、ICチップ74aのパッドと電気的に接続し、かつ他方は第3端子と電気的に接続する。また、第3端子は、接触ICカードの電源供給や信号の入出力に関係する端子であり、第1端子および前記第2端子を短絡させた場合にのみ、ICチップ74aおよび第3端子は導通して外部機器との接触通信が可能である。
第1実施形態に係るICカード1は、上記のような構成であるため、ICモジュール70の外部接続端子71において、C4端子とC8端子とを短絡させるか否か、という簡単な方法によって、ユーザの意図に従った接触通信の可否が選択できる。また、ICカード1は、特段のメカニカルスイッチを付加する構成ではないため、通常のICカードと比較してもその設計や製造が容易であり、意匠性や動作信頼性の低下を抑制できる。
2.第2実施形態
次に、本開示の第2実施形態に係る接触式ICカードについて説明する。
第2実施形態のICカードは、第1実施形態のICカード1において、ICモジュール70の外部接続端子71に、着脱可能な導電部材をさらに備えたものである。導電部材は、ICモジュール70の外部接続端子71において、C4端子からC8端子まで跨るように配置可能であり、C4端子およびC8端子を短絡し、かつC4端子およびC8端子の間に配置される他の端子とは絶縁するように配置可能である。図4(a)は、ICモジュール70の外部接続端子71に、C4端子およびC8端子に跨るように導電部材210を配置したことを示す図である。
図4(b)は、図4(a)の導電部材210を-Y方向側から見た側面図である。図4(b)に示す通り、導電部材210は、その全域が導電性を有する導電層211と、その一方の面に部分的に配置される絶縁層212および接着層213とから構成される。導電層211は銅箔やアルミ箔、ステンレス板、グラファイトシート等の導電性を有する部材を含み、C4端子からC8端子まで跨るように配置した際に、導電部分をC4端子およびC8端子と直接当接させることができる。これによりC4端子とC8端子とを短絡させることができる。
また、外部接続端子71は、C4端子とC8端子とに挟まれる領域がC5端子と導通する領域となるように区画されている。したがって、導電層211だけをC4端子からC8端子まで跨るように配置した場合には、C4端子およびC8端子だけでなく、C4端子、C8端子およびC5端子がすべて短絡することとなる。このとき、例えばC7端子がICチップ74aのGND端子に導通することにより、接触通信に不具合を来す可能性がある。これを回避するため、導電部材210は導電層211の外部接続端子71と向かい合う面の一部に絶縁層212を設けて、C4端子、C8端子以外の端子がこれらと短絡しないようにしている。
また、導電部材210の導電層211の外部接続端子71と向かい合う面の一部、例えば導電層211の両端部に接着層213を設けて、導電部材210が外部接続端子71から脱落することを抑制している。接着層213は、ユーザが必要に応じて何度でも外部接続端子71への貼付と剥離ができるように、再剥離、再粘着可能な粘着剤によって構成されてもよい。
第2実施形態のICカードは、第1実施形態のICカード1に加えて、C4端子およびC8端子のいずれか一方および他方で例示される第1端子から第2端子まで跨るように配置可能である。そして、第1端子および第2端子を短絡し、かつ第1端子および第2端子の間に配置される他の端子とは絶縁するように配置可能な導電部材210をさらに備えている。これにより、ユーザは、このような導電部材210を必要に応じてICカード1の外部接続端子71の所定位置に貼り付けることにより、ICカード1の接触通信を行うことができる。導電部材210は、可撓性のあるラベル状の部材として簡単に形成でき、不使用時は、ICカード1の外部接続端子71以外のいずれかの箇所に貼り付けておき、使用時に所定位置に貼り直すだけで複雑な操作をせずとも接触通信の可否を容易に選択できる。
ただし、導電部材は上述した導電部材210のような構成に限らず、例えば図5(c)の側面図に示すように、中央に絶縁層を兼ねた接着層223を設け、導電層221の両端の接着層223と同一の面に導電性を有する突起部222を設けた導電部材220としてもよい。この場合、導電層221、接着層223および突起部222は側面から見て略E字状になるようにし、導電層221が、C4、C8端子以外の端子とは当接しないように導電部材220を外部接続端子71に当接できる。
なお、本実施形態においても、第1端子から第2端子まで跨るように配置可能な導電部材210または220は、C4端子およびC8端子の組み合わせに限定されず、例えばC4端子およびC6端子、またはC6端子およびC8端子の組み合わせにも適用可能である。
3.第3実施形態
次に、本開示のICカードの第3実施形態の一例について説明する。図5(a)および図5(b)は、図1(a)および図1(b)に対応する、第3実施形態に係るICカード1aを示す図である。ICカード1aは、接触通信および非接触通信が可能なデュアルインターフェースICカードである。
図5(a)に示すように、ICカード1aは、ICカード1と同様な外形形状を有し、ICモジュール70bも、少なくとも外部接続端子71の形状に関してはICカード1と同様のデザインとなっている。すなわち、外部接続端子71には、図1(b)に示すように、ISO/IEC7816―2規格およびISO/IEC7816―3規格で定められた、ICカード1と同様の外部端子の各区画が画定されている。
カード基体2の内部には、図5(a)に示すように、ループ形状に巻かれ、被覆導線等から形成されたアンテナ80が配置されている。アンテナ80のアンテナ線の両端は、図5(b)の略H字形のアンテナ接続用端子73aおよび73bにそれぞれ電気的に接続されている。ICチップ74aには、複数のパッド74pが形成され、ICチップ74aの複数のパッド74pのそれぞれは、導電性のワイヤ75を介して外部接続端子71のC1、C2、C3、C5の各端子と電気的に接続している。また、未使用端子のC4端子とも電気的に接続している。また、上記以外のICチップ74aのパッド74pの2箇所は、基板72の外部接続端子71とは反対側の面に形成されるアンテナ接続用端子73aおよび73bと、それぞれ導電性のワイヤ75を介して電気的に接続している。さらに、C7端子と未使用端子のC8端子とが、導電性のワイヤ75を介して電気的に接続している。
このとき、ICチップ74aの一のパッド74pとアンテナ接続用端子73bとがワイヤ75を介して導通しているため、アンテナ接続用端子73bを介して、ICチップ74aとアンテナ80の一端とが導通した状態となる。また、ICチップ74aの他のパッド74pとアンテナ接続用端子73aとがワイヤ75を介して導通しているため、アンテナ接続用端子73aを介して、ICチップ74aとアンテナ80の他端とが導通した状態となる。その結果、ICチップ74aとアンテナ80とは閉回路である通信回路を形成し、ICカード1aは非接触通信が可能となる。
一方、ICチップ74aの複数のパッド74pのそれぞれは、導電性のワイヤ75を介して外部接続端子71のC1、C2、C3、C5の各端子と電気的に接続していることに加えて、未使用端子のC4端子とも電気的に接続している。さらに、C7端子と未使用端子のC8端子とが、導電性のワイヤ75を介して電気的に接続している。この接続関係は第1実施形態のICカード1と同様である。よって、C4端子とC8端子とを互いに導通させた場合には、ICカード1は、接触式ICカードの通信に必要な、C1、C2、C3およびC5端子とICチップ74aのそれぞれのパッド74pとが導通しているので、さらにICチップ74aのパッド74pとC7端子とを導通させることにより、接触通信が可能となる。
このように、第3実施形態のデュアルインターフェースICカードであるICカード1aは、内部にアンテナ80を含み、ICチップ74aとアンテナ80とが通信回路を形成するため、非接触通信が可能である。これに加えて、ICカード1aは、第1実施形態のICカード1と同様に、ICモジュール70bの外部接続端子71において、C4端子とC8端子とを短絡させるか否か、という簡単な方法によって、ユーザの意図に従った接触通信の可否が選択できる。また、ICカード1aは、特段のメカニカルスイッチを付加する構成ではないため、通常のデュアルインターフェースICカードと同様にその設計や製造が容易であり、意匠性や動作信頼性の低下を抑制できる。なお、第2実施形態に係る導電部材は、第3実施形態のICカード1aにも適用可能であることは言うまでもない。
1、1a ICカード
2 カード基体
3、6 オーバーシート層
4、5 コア層
9 凹部
11 接着層
70、70a、70b ICモジュール
71 外部接続端子
71a 絶縁溝
72 基板
73a、73b アンテナ接続用端子
74 ICチップ体
74a ICチップ
74b モールド部
75 ワイヤ
76 ボンディングホール
80 アンテナ
91 第1凹部
92 第2凹部
210、220 導電部材
211、221 導電層
212 絶縁層
213、223 接着層
222 突起部

Claims (5)

  1. カード基体と、
    前記カード基体の凹部に配置され、外部接続端子およびICチップを備えるICモジュールと、を備え、
    前記外部接続端子は、前記カード基体の表面に露出するように配置され、かつ互いに絶縁された第1端子、第2端子および第3端子が区画されており、
    前記第1端子および前記第2端子のいずれか一方は、前記ICチップのパッドと電気的に接続し、かつ他方は第3端子と電気的に接続し、
    前記第3端子は、接触ICカードの電源供給や信号の入出力に関係する端子であり、
    前記第1端子および前記第2端子を短絡させた場合にのみ、前記ICチップおよび前記第3端子は導通して外部機器との接触通信が可能である、ICカード。
  2. 前記第1端子および第2端子は、接触式ICカードの規格において、未使用端子とされている端子、またはVcc、RST、CLK、GNDもしくはI/Oとして割り当てられていない端子である、請求項1に記載のICカード。
  3. 前記第3端子は、接触式ICカードの規格における、Vcc、RST、CLK、GNDまたはI/Oとして割り当てられている端子である、請求項1に記載のICカード。
  4. デュアルインターフェースICカードである、請求項1に記載のICカード。
  5. 前記第1端子から前記第2端子まで跨るように配置可能であり、
    前記第1端子および前記第2端子を短絡し、かつ前記第1端子および前記第2端子の間に配置される他の端子とは絶縁するように配置可能な導電部材をさらに備えた、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のICカード。
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