JP2009169563A - 接触・非接触共用型icカードと非接触型icカード、およびそれらの製造方法 - Google Patents

接触・非接触共用型icカードと非接触型icカード、およびそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】捲線転写方による接触・非接触兼用型ICカード、または非接触単機能のICカードにおいて、金属線アンテナコイルとICモジュール間の良好な接続を確保する。
【解決手段】本接触・非接触共用型ICカード、または非接触型ICカードは、捲線転写法により捲線の絶縁被膜を溶融して金属線アンテナコイル20をアンテナ形成コアシートに固定したアンテナシート101と、該アンテナコイル面を覆う他のコアシート102の間が熱融着しているカード基体100に対して、ICモジュール装着用凹部と導通用凹孔を切削して、ICモジュールの装着とアンテナコイル両端部20a,20bとICモジュール50のアンテナ接続用端子間の電気的な接続を行なったICカードにおいて、前記アンテナコイル両端部の絶縁被膜を溶融した部分が、金属線導体層自体に対して接触・非接触共用ICモジュール側に位置するようにされている。
【選択図】図1

Description

本発明は接触・非接触共用型ICカードと非接触型ICカード、およびそれらの製造方法に関する。詳しくは、カード基体内に捲線転写法で形成したアンテナコイルを有し、当該アンテナコイルと接触・非接触共用または非接触ICモジュールのアンテナ接続用端子とをICモジュールの直下で接続した形態のICカードとその製造方法に関する。
接触型と非接触型の双方の機能を有する接触・非接触共用型ICカードは、デュアルインターフェースカードまたはコンビカードとも言われている。このものは接触による確実な決済と非接触による簡易、迅速な認証機能を有することから、広範に使用されるようになっている。本来、デュアルインターフェースカードは、高度な暗号技術が必要であってセキュリティを求められる分野は接触IC機能(入金やATMでの引き落とし)で用いられ、小額決済やゲート通過等の利便性は非接触IC機能で用いられ、なおかつ両者のデータをICチップ内で共有できるメモリ領域があることが特徴である。
従って、クレジットカード、銀行カード等の金融系のカード、定期券のような交通系カード、社員証、学生証のようなIDカードなどを、それぞれ組み合わせ、セキュリティと利便性を同時に要求される分野で利用されている。
一方、非接触型ICカードは、外部機器と接触通信を行なわないので、接触端子板をカード表面に持つ必要がない。そのため、一般的には、ICチップ(端子板のないICモジュールである場合もある。)をカード基体内に埋設してしまう形態になる。しかし、ICチップを埋設する形態では、ICカードの製造工程で何らかの不具合(ICチップ以外の原因の)が生じた場合は、ICチップを含めて再利用できなくなり損害が大きくなる。
そこで、非接触ICカードであっても、ICチップが端子基板(端子としての機能を持たない形式的なまたは装飾的な基板)に保持された形態にして使用し、基板のアンテナ接続用端子(非接触インターフェース)とカード基体内のアンテナコイル両端部をカード表面から切削した凹孔内で接続する、という形態が採用される場合がある。この形態では、製造不良が生じてもICチップを取り出して再使用できるという利点がある。本発明の非接触型ICカードはこのような形態のものを意味する。
本発明は、捲線転写法でアンテナコイルを形成するICカードに関する。捲線転写法は、特許文献1、2も記載するように、超音波で振動する溶融ヘッド(以下、「超音波ヘッド」ともいう。)のノズルに絶縁被覆された金属線材(捲線)を通して、ノズルの先端から繰り出される線材の絶縁被覆材(絶縁被膜)とカード基材である樹脂層を超音波振動によって溶融させながら、金属線材をカード基材の樹脂層へと埋め込みつつ固定していく方法である。超音波ヘッドを予定のコイル形状にあたかも一筆書きのように移動させて、任意のアンテナ形状を形成できる。捲線金属アンテナ形成後、他のカード基材をアンテナ面に積層し一体にする。その後、エッチングアンテナの場合と同様に、カード表面からICモジュール装着用凹部を切削し、同時にアンテナ両端部を露出して、ICモジュールの凹部への固定とICモジュールとアンテナ間の電気的接続とを行なう。
金属線アンテナコイルの有利な点は、使用する金属線導体層の線径が通常、90μm〜150μmもあり、18μm〜35μmの厚みの金属箔を使用するエッチングアンテナに比較して厚みが大きく、端子露出のための切削が非常に簡単にできることである。従って、切削加工時、センサーで端子位置を検出しながら切削しなくても、ほぼ設計どおりの端子露出ができ、必要な接触面積が得られる利点がある。
従来、捲線転写法で、接触・非接触共用型ICカードを製造する方法は以下のとおりである。図11〜図14を参照して説明する。
図11は、接触・非接触共用型ICカードの従来方式の1を示す図である。従来方式の1は、特許文献2にも近似の内容が記載されているが、アンテナ形成コアシート101cに熱融着性樹脂基材を使用し、これに金属線アンテナコイル20を転写してアンテナシート101とし、該アンテナコイル20を挟むようにもう一枚の熱融着性樹脂基材のコアシート102を積層し、さらに最表裏面にオーバーシート104,105を積層してカード基体100を構成する(図11(A))。なお、金属線アンテナコイル20とは絶縁被膜が付いている状態のものである。絶縁被膜は、金属線導体層6mの上に、ポリウレタンなどの絶縁層6zを設けたものであるが、捲線転写方式に使われるものは、この絶縁層6zの外周に熱可塑性樹脂からなる融着層6yを設けたものが一般的である(図15参照)。以下の図8、図9、図12等では詳細構造を図示してないが同様の構造からなっている。 なお、本発明では捲線と言っても金属線と言っても同様であるが、捲線という場合は金属線導体層6mを含み絶縁被膜があることを明確にするものである。
個片のカードにした後、カード表面からICモジュール装着用凹部30とアンテナコイル端部20a,20bと接続するための導通用凹孔33a,33bを切削する。ICモジュール50に貼り付けした接着テープにより接触・非接触共用ICモジュール50を装着用凹部30の第1凹部面に固定し、導通用凹孔33a,33bに充填した導電性接着剤9により、ICモジュール50とアンテナコイル端部20a,20bとの電気的接続を行なう(図11(B))。図11では、アンテナコイル端部20a,20bには、1本の金属線が図示されているだけであるが、通常当該両端部20a,20bは導電性接着剤との接触面積を大きく確保する目的から捲線をジグザグ状の平面に折り畳んだ形状にされることが多い。
図12は、折り畳み端子部の拡大断面図である。2本の捲線6の断面のみが示されている。アンテナシート101に形成したアンテナコイル端部20aに、コアシート102を重ね(図12(A))、熱圧プレスして一体にすると、図12(B)の状態になる。
この状態では、捲線6の上面とコアシート102との接点(A点)では、捲線6の絶縁被膜とコアシート102が熱プレスで融着している。捲線6の下面とアンテナシート101との接点(B点)では、捲線6の絶縁被膜が超音波ヘッドで溶融されてアンテナシート101の樹脂層中に埋め込みされている。アンテナシート101とコアシート102の界面(C点)には異物が無いので、カード設計どおりの融着強度が得られている。折り畳みされた捲線6と捲線6の間部分(D点)では、捲線6が支点となってプレス時の圧力を低下させるため、融着が弱くなる領域があり、部分的に空隙部Eができていたりする。
結局、(1)切削部周辺のジグザグ状折り畳み部(両端部20a,20b)ではアンテナシート(コアシート)101とコアシート102間の融着が弱い。(2)捲線6の上側とコアシート102間(A点)の接着が一層弱い。この理由から、切削時の衝撃により捲線6との界面で剥離が生じることがある。捲線6の下側と熱融着性のアンテナシート101との間(B点)は、アンテナ形成工程で超音波ヘッドで溶着して埋め込みしているので比較の上では捲線6と上側のコアシート102間の接着よりは強い接着になっている。
上記のような非接触ICカードでは、工程上問題なく完成したとしても、ICモジュール周辺の曲げに対する強度が弱いため界面剥離を起こし、端子の接続部が外れたり、ICモジュール領域全体が浮いてしまい、接触式リーダライタを組み込んだ装置で、データ通信ができないなどのフィールドでの不具合が懸念される。
また、切削時にNC(数値制御)加工の軸移動、回転数、トルク設定、精度によっては、端子となる捲線部分が剥がれてしまったり、薄皮状の融着基材が残り、端子部にカスとして残り、端子接続の阻害原因となったり、接着不良の原因となったりする。
図13は、接触・非接触共用型ICカードの従来方式の2を示す図である。図13(A)は製造工程の断面図、図13(B)は、ICカード化した後の断面図、また、図14は、エッチングリードフレーム付きアンテナシートを示す平面図である。
従来方式の2は、アンテナ形成コアシート101cに熱融着しない基材を使用し、熱溶融性接着シート106,107を介してコアシート102,103を積層した形態である。また、エッチングリードフレームといったアンテナコイル端部20ae,20beを予めアンテナ形成コアシート101cに形成しておき、その上に金属線アンテナコイル20を形成してアンテナシート101とし、熱溶融性接着シート106,107を介してコアシート102,103や透明オーバーシート104,105を積層し、カード化した後、切削加工、端子露出させ接触・非接触共用ICモジュール50を埋設する方法を採用できる。エッチングリードフレームは特許文献2にも記載されている。
まず、図13(A)のように、アンテナ形成コアシート101cにエッチングリードフレームからなるコイル端部20ae,20beを形成する。これは、アンテナ形成コアシート101cにラミネートした金属箔を所定形状にエッチングして残したものである。
次いで、アンテナ形成コアシート101cに捲線転写法で金属線アンテナコイル20を形成する。アンテナコイル端部20ae,20beとアンテナコイル20との接続部も超音波ヘッドで行なうことができる。完成したアンテナシート101に対して、熱溶融性接着シート106,107を介してコアシート102,103を積層し、さらに最表裏面に透明オーバーシート104,105を仮積み積層する。
仮積み積層体を熱圧プレスして一体のカード基体100にした後、個片のカードに裁断し、その後、従来方式の1と同様に、ICモジュール装着用凹部30と導通用凹孔33a,33bを切削し、同様にICモジュール50を装着する(図13(B))。
図14は、エッチングリードフレーム付きアンテナシート101を示す平面図である。図14(A)は、端子となるアンテナコイル両端部20ae,20beをアンテナ形成コアシート101cに形成した状態である。図14(B)は、金属線アンテナコイル20を捲線転写法で形成するとともにアンテナコイル両端部20ae,20beに金属線を接続した状態である。この接続も超音波ヘッドにより金属間を溶融して行なうことができる。この場合のアンテナ形成コアシート101cには、PET等の熱融着性ではない基材に融着材料を塗布したものが使用される。ただし、アンテナシート101とコアシート102,103の間には、熱溶融性接着シート106,107が使用される。
しかし、切削加工時にICモジュール装置用凹部30形成と同時にアンテナ端子露出を行なうが、接着シートと接する界面を切削する際、エンドミル刃先やICモジュール装着用凹部周辺に接着剤カスが付着し、加工精度を著しく阻害する問題が生じている。
また、コスト面でも、「エッチングリードフレーム」を使う場合は、それに加えて「捲線アンテナを形成」するため、工程数、使用材料ともに増え、コスト高になるため広く普及するには至っていない。本発明も、このカード基体構成を採用していない。
ここで、参考のため、エンドミル刃について説明する。図16は、エンドミル刃の形状を示し、図16(A)は2枚刃、図16(B)は4枚刃を示している。いずれも上段は側面図、下段は刃先の正面図である。エンドミル刃は、この他に先端が丸いボール状のものや平面(断面の投影が)なもの、直筒状や先細りのテーパ状等各種がある。また、回転中心軸の両側に刃先がある2枚刃や4枚刃、片側にのみ刃先がある片刃とがある。
図16は、ほぼ直筒状の2枚刃と4枚刃を示している。ICカードのICモジュール装着用凹部や導通用凹孔の切削加工に使うものの刃先の直径は、5.0mmから1.0mm程度のものであり、先端がほぼ平面(スクェア)なものが一般的に使用される。
本願は、エンドミル刃に接着シートの影響を受けないものとするため、ICカード基体の構成に接着シートを使用しないものとしている。また、カード基体を切削する際に、前記アンテナコイル両端部の絶縁被膜を溶融した部分が、金属導体層6m自体に対して接触・非接触共用ICモジュール側に位置するようにすれば、エンドミル刃がコアシートと捲線が融着だけで接着している部分を切削することはなく、剥離等を生じることがない。
すなわち、A=熱融着性基材に熱圧プレスした捲線と基材間の密着力
B=熱融着性基材に超音波で埋め込みした捲線と基材間の密着力
とした場合、この2つの密着力を比較すると、B>Aであることが明らかである。
従って、エンドミルの刃先が、B側から進行しAに達しないようにすれば、捲線部分で剥離することが少なくなる。本発明はこのような着願点に基づくものである。
本願に直接関係する先行特許文献は検出できないが、捲線転写法により接触・非接触共用(ハイブリッド)型ICカードの製造方法に関して特許文献1がある。特許文献2も、捲線転写法による接触・非接触型共用ICカードおよびその製造方法に関する。
特開2002−230501号公報 特開2002−342729号公報
上記のように、捲線転写法でアンテナコイルを形成した場合、捲線による金属線アンテナコイルのあるアンテナシートを熱融着性基材に熱圧プレスした側(A点側)から切削すると、アンテナコイル両端部の剥離が生じるか、製造直後は良品であっても、使用過程において事後的に不具合が発生する確率が高くなる。
そこで本発明では、導通用凹孔が切削される金属線アンテナコイル両端部を切削が進行する方向側から見て、アンテナシート用基材と捲線の絶縁被膜の溶融側(B点側)に形成して、製造過程での不良発生や使用過程での不具合発生を防止したものである。
本発明の要旨の第1は、捲線転写法により捲線の絶縁被膜を溶融して金属線アンテナコイルをアンテナ形成コアシートに固定したアンテナシートと、該アンテナシートとアンテナコイル面を覆う他のコアシートの間が熱融着しているカード基体に対して、ICモジュール装着用凹部と導通用凹孔を切削して、ICモジュールの装着とアンテナコイル両端部と接触・非接触共用ICモジュールのアンテナ接続用端子間の電気的な接続とを行なった接触・非接触共用型ICカードにおいて、前記アンテナコイル両端部の絶縁被膜を溶融した部分が、金属線導体層自体に対して接触・非接触共用ICモジュール側に位置するように形成されていることを特徴とする接触・非接触共用型ICカード、にある。
本発明の要旨の第2は、捲線転写法により捲線の絶縁被膜を溶融して金属線アンテナコイルをアンテナ形成コアシートに固定したアンテナシートと、該アンテナシートとアンテナコイル面を覆う他のコアシートの間が熱融着しているカード基体に対して、ICモジュール装着用凹部と導通用凹孔を切削して、ICモジュールの装着とアンテナコイル両端部と非接触ICモジュールのアンテナ接続用端子間の電気的な接続とを行なった非接触型ICカードにおいて、前記アンテナコイル両端部の絶縁被膜を溶融した部分が、金属線導体層自体に対して非接触ICモジュール側に位置するように形成されていることを特徴とする非接触型ICカード、にある。
上記要旨の第1、第2のICカードにおいて、アンテナコイルの前記アンテナコイル両端部の捲線が平面なジグザグ状に折り畳みした形状にされている、ようにすれば、アンテナ端部との接触面積を大きくできる。
本発明の要旨の第3は、捲線転写法で金属線アンテナコイルを形成したアンテナシートと、該アンテナシートとアンテナコイル面を覆う他のコアシートの間が熱融着して積層され、該アンテナシートのアンテナコイルの両端部と接触・非接触共用ICモジュールのアンテナ接続用端子間を電気的に接続した接触・非接触共用型ICカードの製造方法において、以下の(1)から(5)の工程、(1)捲線転写法で捲線の絶縁被膜を溶融してアンテナコイルと前記アンテナ接続用端子間とを接続するアンテナコイル両端部をアンテナ形成コアシートに固定する工程、(2)アンテナコイルを形成したアンテナシートを前記アンテナコイル両端部がICカードの接触端子板側とは反対側になるようにして他のコアシートを重ね、さらにその両面に透明オーバーシートを仮積みした後、熱圧プレスして一体のカード基体にする工程、(3)アンテナシートの前記アンテナコイル両端部がある側とは反対側のカード基体表面から、エンドミル刃を用いて、ICモジュール装着用凹部を切削する工程、(4)同様にして、エンドミル刃を用いてアンテナコイル両端部の一部が露出した導通用凹孔を形成する工程、(5)導通用凹孔内に導電性接着剤を充填すると共に、ICモジュールのICカード基体と接する部分に熱接着テープまたは液状接着剤を施して、ICモジュールをICモジュール装着用凹部内に装填し、ICモジュールのICカード基体への固定と、ICモジュールとアンテナコイルとの電気的接続を行なう工程、を有することを特徴とする接触・非接触共用型ICカードの製造方法、にある。
本発明の要旨の第4は、捲線転写法で金属線アンテナコイルを形成したアンテナシートと、該アンテナシートとアンテナコイル面を覆う他のコアシートの間が熱融着して積層され、該アンテナシートのアンテナコイルの両端部と非接触ICモジュールのアンテナ接続用端子間を電気的に接続した非接触型ICカードの製造方法において、以下の(1)から(5)の工程、(1)捲線転写法で捲線の絶縁被膜を溶融してアンテナコイルと前記アンテナ接続用端子間とを接続するアンテナコイル両端部をアンテナ形成コアシートに固定する工程、(2)アンテナコイルを形成したアンテナシートを前記アンテナコイル両端部がICカードの接触端子板側とは反対側になるようにして他のコアシートを重ね、さらにその両面に透明オーバーシートを仮積みした後、熱圧プレスして一体のカード基体にする工程、(3)アンテナシートの前記アンテナコイル両端部がある側とは反対側のカード基体表面から、エンドミル刃を用いて、ICモジュール装着用凹部を切削する工程、(4)同様にして、エンドミル刃を用いてアンテナコイル両端部の一部が露出した導通用凹孔を形成する工程、(5)導通用凹孔内に導電性接着剤を充填すると共に、ICモジュールのICカード基体と接する部分に熱接着テープまたは液状接着剤を施して、ICモジュールをICモジュール装着用凹部内に装填し、ICモジュールのICカード基体への固定と、ICモジュールとアンテナコイルとの電気的接続を行なう工程、を有することを特徴とする非接触型ICカードの製造方法、にある。
上記要旨の第3、第4のICカードの製造方法において、アンテナコイルの前記アンテナコイル両端部の捲線を平面なジグザグ状に折り畳みした形状にすれば、アンテナ端部との接触面積を大きくできる。
本発明による接触・非接触共用型ICカードは、捲線転写法により金属線アンテナコイルを形成したアンテナシートを他の熱融着性コアシートと積層した構成を有するが、金属線アンテナコイルの少なくとも両端部分の導通用凹孔がアンテナシート用基材の金属捲線の絶縁被膜を溶融した側から切削されているので、切削による衝撃を受けることが少なく、捲線が剥離したり、コアシートの融着部が剥離するようなことがない。従って、完成品ICカードも電気的特性や耐久性に優れた接触・非接触共用型ICカードとなる。
本発明による非接触型ICカードも、同様な効果を奏する。
本発明による接触・非接触共用型ICカードの製造方法では、捲線転写法による金属線アンテナコイルの両端部に対する導通用凹孔の切削をアンテナ形成コアシートの絶縁被膜を溶融した側から切削するので、製造時に捲線が剥離したりすることなく、ICモジュールと金属線アンテナコイル間の良好な接続を確保できる。また、そのため、ICカードも耐久性の優れたものとなる。
本製造方法では、アンテナカードを先行して製造し、端子部を切削した該アンテナカードにモジュール化したICチップを最終工程で接続することにより、長時間のラミネートプレスによるICチップのダメージを抑えることができるという利点がある。
カード基体の積層工程を、アンテナの多面付けされたシート状態で行なうことができるので、生産性を高めることができる。
本発明による非接触型ICカードの製造方法も、同様な効果を奏する。
以下、本発明を図面を参照して説明することとする。
図1は、本発明の接触・非接触共用型ICカード(第1形態)の断面図、図2は、同平面図、図3は、本発明の非接触型ICカード(第2形態)の断面図、図4は、非接触ICカードの平面形態の一例を示す図、図5は、アンテナシートを示す図、図6は、ICモジュール装着用凹部とアンテナ接続用の導通用凹孔を示す図、図7は、導通用凹孔の詳細構造を示す図、図8は、導通用凹孔部分の基材積層構造を示す図、図9は、従来の導通用凹孔部分の基材積層構造を示す図、図10は、接触・非接触共用ICモジュールを示す図、である。
図1のように、本発明の接触・非接触共用型ICカード(第1形態)1は、カード基体100にICモジュール装着用凹部30を掘削し、当該凹部内に接触・非接触共用ICモジュール50を装着した構造にされている。なお、接触・非接触共用型ICカード1を本発明の第1形態とする。後に詳述するが、接触・非接触共用ICモジュール50は、表面側の接触端子板51の反対側面に接触・非接触共用ICチップ3を有し、当該ICチップ3の非接触インターフェースがアンテナ接続用端子52a,52bに接続している。
そして、アンテナ接続用端子52a,52bが導通用凹孔33a,33bに充填した導電性接着剤を介してカード基体100内の金属線アンテナコイル20の両端部20a,20bに接続するようにされている。金属線アンテナコイル20の両端部20a,20bは、実際には複数本の捲線が平面なジグザグ状に折り畳みされた形態にされているが、図1では、1本の捲線で代替図示している。
なお、ICモジュール50にはテープ状にされたCOT(Chip On Tape)が多用されるが、COB(Chip On Board)でもCOF(Chip On Film)でも良いものである。
接触・非接触共用型ICカード1の平面形態は、図2のようになる。通常の札入れサイズ(85.90mm×54.18mm)のICカード基体100内に捲線転写法で形成された金属線アンテナコイル20を有し、その両端部20a,20bが、接触端子板51面下のICモジュール装着用凹部30の両側で、導通用凹孔33a,33b内に充填した導電性接着剤により前記アンテナ接続用端子52a,52bに接続するようにされている。金属線アンテナコイル20はカード基体100に埋設されているので、外見からは勿論視認できないものである。
カード基体100は、金属線アンテナコイル20とアンテナコイル両端部20a,20bが形成されているアンテナシート101にコアシート102を図1上、下側に積層し、さらに最表裏面に透明なオーバーシート104,105を積層した構成になっている。
この場合には、前記アンテナコイル両端部の絶縁被膜を超音波で溶融した密着力の大きい部分(図12で説明したB点)が、金属線導体層6m自体に対して接触・非接触共用ICモジュール側に位置するようになるので、製造時にエンドミル刃がコアシート102と捲線が熱融着だけで接着している密着力の小さい部分(A点)を切削することはなく、アンテナコイル両端部20a,20b部分の剥離等を生じ難くなる。また、フィールドでの不具合が懸念されることもない。
一方、金属線アンテナコイル20とアンテナコイル両端部20a,20bを形成したアンテナシート101を下側にして上側にコアシート102を積層した場合は、捲線の絶縁被膜とコアシート102が熱融着だけで接着している側から切削することになるので、アンテナコイル両端部20a,20bの剥離等を生じ易くなる。
以上をまとめれば、A=熱融着性基材に熱圧プレスした捲線と基材間の密着力とし、B=熱融着性基材に超音波で埋め込みした捲線と基材間の密着力とした場合、この2つの密着力を比較すると、B>Aであるから、B点側から切削し、A点にまで接近しないようにすれば、A点側に与える切削の衝撃が小さくなるので安全となる。
図3は、本発明の非接触型ICカード(第2形態)の断面図である。非接触型ICカード2を第2形態とする。第2形態も、カード基体100にICモジュール装着用凹部30を掘削し、当該凹部内に非接触ICモジュール60を装着した構造にされている。
ICモジュール60は、表面側のICモジュール基板61の反対側面に非接触ICチップ4を有し、当該ICチップ4の非接触インターフェースがアンテナ接続用端子62a,62bに接続している。そして、アンテナ接続用端子62a,62bが導通用凹孔33a,33bを介してカード基体100内の金属線アンテナコイル20の両端部20a,20bに接続するようにされている。非接触ICモジュール60は、アンテナ接続用端子以外の端子を持っていない。
カード基体100も、第1形態のICカードと同様に熱溶融性基材からなるアンテナシート101に熱溶融性コアシート102を積層する。そして、前記アンテナコイル両端部20a,20bの絶縁被膜を溶融した部分(B点)が、金属線自体に対して非接触ICモジュール60側に位置するようにする。
本製法では、アンテナカードを先行して製造し、端子部を切削した該アンテナカードにモジュール化したICチップを最終工程で接続することにより、長時間のラミネートプレスによるICチップのダメージを抑えることができるという利点がある。
なお、アンテナカードとはアンテナシートをプレスして、カード形状(ID−1サイズ)に打ち抜いた状態をいう。エンドミルでザグリ切削前のカードを指すことが多い。
一方、アンテナシートとは、アンテナを形成した状態のシートをいう。多面付けの大判シートまたは1面付けのシートの意味で、プレス前の状態をいう。
ICモジュール基板61をISOの規格に準じた位置に置く場合、平面形状は図2と同様になる。非接触型ICカード2は、外部装置と接触して電気的な通信をする必要がないので、本来の意味での接触端子パターンは必要ではない。ICモジュール基板61の背面側には、ICチップを搭載し、アンテナ接続用端子62a,62bを設けることも、第1形態のICカードと同様であり、同様の接続構造が採用される。ICモジュール基板61の表面側(カードから見た場合の表面側)には、接触端子パターンは必要ではないので、自由なデザインができ、表面保護、強度向上などを目的にした補強板を貼り付けることもできる。また、IC接触端子による位置の限定がないので、サイズ、平面搭載位置は自由に設定できる。
図4は、本発明の非接触型ICカード2の平面形態の一例を示す図である。SIM5を保持するカード基体l00に、非接触ICモジュール60を一体に組み込みした形態である。SIM5をブリッジ16から折り取りする前においては、非接触型ICカード2は接触端子板51と接触ICチップを有するので、接触型ICカードとしても機能する。SIM5を折り取りした残りの状態では、非接触ICモジュール60と金属線アンテナコイル20により、非接触型ICカード2としてのみ機能することになる。ただし、この例に限らず各種の実施形態を採用できるものである。
図5は、アンテナシート101を示す図であって個片化した状態を示す。図5(A)は、接触端子板面側から見た表面図、図5(B)は、裏返して背面側から見た図である。
図5(A)の表面図には、金属線アンテナコイル20も両端部20a,20bも現れていない。図5(B)の背面側には、金属線アンテナコイル20とアンテナコイル両端部20a,20bの双方が現れている。アンテナコイル両端部20a,20bは捲線を平面なジグザグ状に折り畳みした形状にされている。折り畳み回数は特に規定されないが、最低限3本程度の捲線が存在することが必要となる。金属線アンテナコイルの交差部8は、特に絶縁処理しなくても絶縁被膜があるため短絡することはない。
金属線アンテナコイル20に相当する部分は、アンテナ形成コアシート101cの表裏どちらに配置しても構わないが、アンテナコイル両端部20a,20bは必ず背面側にあることが必須の条件となる。ただし、捲線転写法によるアンテナコイルの場合は、超音波ヘッドの操作のし易さから、双方を同一面にするのが通常である。
アンテナシート101は、このようなルールでパターン化されており、ミリングマシン(NC加工機)が彫り進んだ際に、最初に接触するアンテナシート101の表面には何もなく、背面側に端子となるコイル両端部20a,20bが配置されていることになる。
アンテナシート101はカード基体100と共に一体化された後、ICモジュール50を埋め込むためのICモジュール装着用凹部30と、端子である両端部20a,20bを露出するための切削加工が行なわれる。この切削加工による凹孔を導通用凹孔33a,33bというものとする。
図6は、ICモジュール装着用凹部とアンテナ接続用の導通用凹孔を示す図であって、図6の上段は平面図、下段は導通用凹孔33a,33bを通る断面図、である。
ICモジュール装着用凹部30と導通用凹孔33a,33bの掘削には、異なる実施形態があって、図6(A)のように、ICモジュール装着用凹部30とアンテナ接続用導通用凹孔33a,33bが隣接接続していて階段状に切削する場合と、図6(B)のように、導通用凹孔33a,33bは、装着用凹部30とは多少離れた位置に独立した孔として形成される場合、とがある。ICモジュール装着用凹部30の切削と、アンテナ接続用の導通用凹孔33a,33bの切削の2つの工程は、連続的に1本のエンドミル刃により切削しても、2種類のエンドミル刃を用いて2つの工程として切削しても構わない。
また、ICモジュール装着用凹部30は、ICモジュール50の周囲の端子基板部分を懸架する第1凹部(図6の断面図において破線より上の部分)31とICモジュール50のICチップをモールドした部分を納める部分であって第1凹部よりは深く掘削された第2凹部(図6の断面図において破線より下の部分)32とから構成されている。
図6では、縦方向寸法が拡大図示されているため、かなり深い形状に見えるが、ICモジュール端子基板の横寸法が10mm〜15mm程度であるのに対し、ICチップ3をモールドした部分の最大厚みは、400μm乃至600μm程度のものだから、実際には偏平な掘削形状になる。
<接触・非接触兼用型ICカードの製造工程>
次に、本発明の接触・非接触兼用型ICカードの製造方法について説明する。接触・非接触兼用ICモジュールは、COT等の接着シート貼り付け済の既製のものが予め準備されており、カード基材に対する必要な印刷等は既にされているものとする。
(1)まず、アンテナ形成コアシートに、捲線転写法で捲線の絶縁被膜を溶融してアンテナコイルと折り畳み形状のアンテナコイル両端部を固定する工程を行なう。
アンテナシート用基材には熱溶融性基材を使用する。好ましくはPET−Gシートを好ましく使用するが、後述のように各種材料を使用できるものである。厚みは、10μmから500μm程度のものを使用できる。
アンテナコイルとアンテナコイル両端部の形成には、超音波で振動する溶融ヘッド(超音波ヘッド)のノズルに絶縁被覆された金属線材(捲線)を通して、ノズルの先端から繰り出される線材周囲の絶縁被膜とカード基材である樹脂層を超音波振動によって溶融させながら、超音波ヘッドをアンテナコイル20の予定線に沿って走行させて金属線材をアンテナシート用基材の樹脂層へと埋め込みつつ固定していく方法を採用する。金属線アンテナコイル20は、カードの周囲を4ターン程度するように形成することが多い。捲線は絶縁被覆層があるので短絡することはなく、容易に交差部8を形成できコイル形状を自由に設計できる。アンテナコイル両端部20a,20bは平面なジグザグ状に折り畳みした形状にされるが、超音波ヘッドで同様に加工できる。金属線導体層6mには銅線やアルミ線、銀線を使用できるが、銅線は電気抵抗が小さくまた、酸化による皮膜抵抗を小さくでき好ましい。線径は90μmから150μm程度のものが好ましい(図5参照)。
(2)アンテナコイル20を形成したアンテナシート101をアンテナコイル両端部がICカードの接触端子板側とは反対側になるようにしてそのアンテナ面に、他のコアシート102を重ね、さらにその両面に透明オーバーシート104,105を積層した後、熱圧プレスして一体のカード基体にする工程を行なう(図1、図8参照)。
アンテナシート101のアンテナ面に、コアシート102を積層し、さらに両側の最表面に透明オーバーシート104,105を積層して仮止めする。その後、仮止め積層体を鏡面板間に挟んで、熱と圧を加えて一体にする工程を行なう。熱圧プレスした最終のカード基体100の厚みが、0.76±0.08mmの規格範囲に納まるように調整する。
(3)続いて、アンテナシートの前記アンテナコイル両端部がある側とは反対側のカード基体表面から、エンドミル刃を用いて、ICモジュール装着用凹部を切削する工程を行なう。一般に、上記(2)の工程までは、多面付けのシートの状態で加工することが多いが、この(3)の工程以降は、個片の一枚カードに断裁してから加工することが多い。
前記のように、アンテナシート101のアンテナコイル両端部20a,20bがある側とは反対面側から、ICモジュール装着用凹部30を切削する。切削は、ミリングマシンにエンドミル刃を装着し、プログラムにより数値制御(NC制御)された切削方法が行なわれる。ICモジュール装着用凹部30は、ICモジュール50の樹脂モールド部7が納まる深さまで切削する。
(4)同様にして、エンドミル刃を用いてアンテナコイル両端部の一部が露出した導通用凹孔を形成する工程を行なう。通常は、導通用凹孔33a,33bは第1凹部31面に掘削されることになる。大きさは、直径が1mm〜3mm程度の円形や一辺が1mm〜3mmの矩形状等になる。深さは、金属線導体層6mが、数μm乃至数十μmの深さで切削される程度とする。導通用凹孔33a,33bが平面な底面を形成するように、金属線導体層6mの中心手前近くで停止するようにするのが好ましい。中心手前近くで停止することが広い接触面積が得られるからである。
図7は、導通用凹孔の詳細構造を示す図である。図6(B)の右側の導通用凹孔33aの断面図である。図7では、3本の捲線6からなるアンテナコイル端部20aが図示されているが、3本に限定されるものではない。導通用凹孔33aは、ICモジュール装着用凹部30の第1凹部31面からさらに深く切削したものである。切削はアンテナシート101の捲線6の絶縁被膜が超音波ヘッドにより溶融した側(B側)から進行するので、折り畳み金属線端部20a,20bの剥離の影響を小さくできる。
図8は、導通用凹孔部分の基材積層構造を示す図、図9は、従来の導通用凹孔部分の基材積層構造を示す図、である。図8(A)は、熱圧プレス後の状態、図8(B)は、導通用凹孔切削後の状態である。図9(A)、(B)も同様である。
図9(A)の従来の積層構造では、捲線6の間のD1点では、カード基材同士の融着強度が弱くなっている。捲線6の側面には部分的に空隙部Eができている。この状態で導通用凹孔33aを切削すると(図9(B))、F1に相当する領域が剥がれ、さらに捲線6自体が基材から剥がれ、最悪の場合は断線が生じることになる。
一方、図8(A)の本発明の構造では、捲線間のD2点のカード基材同士の融着強度が弱い場合でも、F2の領域は捲線とカード基材が超音波により強く溶着されているため、導通用凹孔33aを切削しても剥離したり捲線6自体が剥離する危険性は減少する。
なお、図7では、導通用凹孔33aはアンテナシート101の径中心近くまで切削しているが、図8では導体層6mの中心までには切削深さが達していない。切削状態により種々な状態が生じることを意味する。導体層の中心近くまで切削すれば接触面積を大きくできるが、捲線の導体層6mを10μm程度露出できれば導通には十分である。
深さの設定は、カードの層構成により変わることは当然のことであるが、計算により機械的に停止する方法と、端子(コイルの両端部金属)とエンドミル刃先の接触によりセンサーが働き、その情報をフィードバックして停止する方法と、がある。前者の方法が切削速度が早く、後者の方法では、Z軸方向の彫り進む速度は多少遅くなる。これらを併用することが精度向上と時間短縮に貢献する。
(5)最後に、導通用凹孔33a,33b内に導電性接着剤を充填すると共に、ICモジュール50のICカード基体と接する部分に熱接着テープまたは液状接着剤を施して、ICモジュール装着用凹部内に装填し、ICモジュールのICカード基体への固定と、ICモジュールとアンテナコイルとの電気的接続を行なう。
前記のように、接触・非接触兼用ICモジュールは、COT等の接着シート貼り付け済みであることが前提であるが、貼り付けしてない場合は、ICモジュール50が凹部30内でICカード基体100と接する部分(第1凹部面の導通用凹孔33a,33b以外の部分)に熱接着テープまたは液状接着剤を施す。
この工程では、端子(両端部20a,20b)露出、ICモジュール装着用凹部30の切削がされたカードをインプランター(ICモジュール貼り付け装置)のカードフィーダーにセットし、端子接続、モジュール装着がされた後に、簡易検査が行なわれる。
図10は、接触・非接触共用ICモジュールを示す図で、図10(A)は、接触端子板面図、図10(B)は背面図、図10(C)は、概略断面図である。接触・非接触共用ICモジュール50は、COT(チップオンテープ)と呼ばれるリール基板に連続して搭載された形態になっている。接触・非接触共用COTの特徴は、表面側には8個の接触端子(C1〜C8)、背面側には、図10(B)のように、ICチップ3搭載部と、表面側接触端子にワイヤ接続するための5箇所の開口(現状利用の5端子分)26と、アンテナ接続用端子52a,52bを有している。ICチップ3の非接触インターフェースであるA1,A2パッドとこのアンテナ接続用端子52a,52b間はワイヤ27で接続されている。ICチップ3とワイヤ接続部は、熱硬化型エポキシ樹脂等でモールドし、樹脂モールド部7として保護されている。
接触・非接触共用COTの背面側には、アンテナ接続用端子52a,52b部分を除いて、カード基体100のICモジュール装着用凹部30へ接着するための非導電性熱接着テープをリールテープ全面に貼り付け(施す)しておく。あるいは、上記のように熱接着テープに変えて液状接着剤を用いてもよい。
この接着シート付き接触・非接触共用COTをインプランターにセットし、インプラント工程が開始される。切削済のICカード基体100について、端子露出検査、共振特性検査、電気特性検査等を行なう。合格品は次のユニットにおいて、導通用凹孔33a,33bにディスペンサー機構により熱硬化型導電性樹脂を注入する。熱硬化型導電性樹脂に代えて、半田ペーストや共晶半田を溶かして接続する方法も考えられるが、後半のインプラント工程の中で高温にしたヒータヘッドでの接続工程が必要になる。
接着シート付き接触・非接触共用COT50は打ち抜かれ、続いて搭載、シーリング(必要に応じ、端子接続のための高熱ヘッドでのプレス)され、COTの飛び出しや位置、結線に関する簡易的な検査が行なわれ製造工程が完了する。この後、発行処理や文字エンボス、検査等の工程があるが、詳細は省略する。
<非接触型ICカードの製造工程>
非接触型ICカードの製造方法も、上記接触・非接触兼用型ICカードと同様の工程で製造できる。前記のように、ISOの規定に制限されないので、ICモジュール基板61の位置や大きさ、形状等は自由にできる。ICモジュールの搭載位置をある程度自由に選べるので、別系統のシステムで動作する接触型ICカードと一枚のICカード内に共存させることもでき、SIMカード等とハイブリッドカードとすることもできる。一方、接触・非接触兼用型ICカードと同一の規格であれば、製造装置やプログラムを共用できる。
非接触ICモジュール60をリールテープ状にできること、ICモジュール背面に接着テープを施しておくことも同様である。
<その他の材質に関する実施形態>
(1)アンテナシート用基材について
熱溶融性の基材を好ましく使用できる。例えば、PET−Gシートや硬質塩化ビニルシートである。ただし、熱溶融性ではない基材、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)の他、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、アクリル、ポリプロピレン、ABS、ガラスエポキシ基板、などに熱融着材料を併用して使用することもできる。
(2)導電性接着剤について
熱硬化型の導電性樹脂には、銀粒子をベースとするエポキシ樹脂等が使用されるが、銅ペースト、カーボンとの異種金属配合型等を使用できる。硬化タイプには二液硬化型や熱硬化型等がある。熱硬化型導電性樹脂に代えて、半田ペーストや共晶半田を溶かして使用することもできる。
<ICカード基体の製造>
アンテナ形成コアシート101cとして、厚み350μmのPET−Gシートを使用し、その片面に線径100μmの銅線に、厚み6μm絶縁被膜(絶縁層6z:ポリウレタン3μm+融着層6y:ポリエステル系熱可塑性樹脂3μm)を有する捲線6を超音波ヘッドを使用する捲線転写法により転写した。その始点と終点はアンテナコイル端部となるため、約8mmの長さで、幅4mmの範囲で5回程度ジグザグ状に捲線が折り畳みされるようにした。アンテナシート101は、図5のように、接触端子板面側の表面側には捲線の見える部分がが無く、背面側にはアンテナコイル20とアンテナコイル端部20a,20b、交差部8を有するアンテナシート101とした。
このアンテナシート101のアンテナコイル20面に、同材質からなる厚み350μmのPET−G樹脂製コアシート102を重ね、さらにその両側最表裏面に厚み50μmの透明PET−G樹脂製のオーバーシート104,105を積層して仮積みした。
この仮積み体をプレス機の熱板に置きプレスラミネートした。プレス工程の条件は、熱板温度120°C、圧力2.0MPa、成形加熱時間20分とした。カード基体100の総厚は800μm近くになった。その後、個々のカードサイズに裁断して積層工程を終了した。
<接触・非接触ICモジュールの製造>
厚み100μmのガラスエポキシ基板の両面に銅箔を貼り付け、フォトエッチング処理を行なって表面に接触ICカード用端子パターンを形成し、裏面にはアンテナ接続用端子52a,52bの2箇所をその大きさが、2.0mm×3.0mmとなるように形成した。表裏の端子部分には、ニッケルめっき、次いで金めっきを施した。
接触端子板(約13.0mm×11.0mm)の背面側中央部分に、接触・非接触共用ICチップ3をダイボンディングし、5箇所のワイヤボンディング用開口26を介して接触端子裏面側金属面に金ワイヤ接続した。ICチップ3およびワイヤ接続部をエポキシ樹脂でトランスファーモールド(射出成型)して樹脂封止した(図10参照)。
このCOTは、接触端子板51面が2列に配列してテープ状に連続的に形成されたものである。樹脂封止したICチップ3側の面に、アンテナ接続用端子52a,52bの接続を妨げないように、厚み50μmのポリエステル系ホットメルト接着シートを仮り貼り付けし、インプラント工程の準備をした。
<インプラント工程>
個片に裁断したICカード基体100にNC加工を施し、図1、図6(A)のように、ICモジュール装着用凹部30の形成とアンテナ接続のための導通用凹孔33a,33bの切削を行なった。双方の切削には、径1.0mmのエンドミル刃を使用した。
この切削済みカードの導通用凹孔33a,33b内に導電性接着剤(銀ペースト)9を注入し、上記で準備したICモジュール50を装着した後、200°Cで1秒間、加熱加圧して固定し、導電性接着剤の硬化を促すエージング工程を経て、接触・非接触共用型ICカード1を完成した。
非接触ICモジュールの製造を以下のようにした以外は、実施例1と同様に加工して、非接触ICカード2を製造した。カード基体100の層構成も実施例1と同一にした。
<非接触ICモジュールの製造>
厚み100μmのガラスエポキシ基板の両面に銅箔を貼り付け、フォトエッチング処理を行なって表面は無パターンとし、裏面にはアンテナ接続用端子62a,62bの2箇所をその大きさが、2.0mm×3.0mmとなるように形成した。表裏の端子部分には、ニッケルめっき、次いで金めっきを施した。
ICモジュール基板(約10.0mm×13.0mm)61の背面側中央部分に、非接触用ICチップ4をダイボンディングした。アンテナ接続用端子62a,62bをワイヤ接続した後、エポキシ樹脂でトランスファーモールド(射出成型)して樹脂封止して、非接触ICモジュール60を完成した。
<インプラント工程>
実施例1と同様にしてインプラント工程を行い、この切削済みカードの導通用凹孔33a,33b内に導電性接着剤(銀ペースト)9を注入し、上記で準備したICモジュール60を装着した後、200°Cで1秒間、加熱加圧して固定し、導電性接着剤の硬化を促すエージング工程を経て、非接触型ICカード2を完成した。
実施例1も実施例2も、良品率をほぼ100%にすることができた。従来、金属線アンテナコイルを捲線の熱融着側(A側)から切削した場合には、数%以上の不良品が発生したのに比較すれば、大幅な歩留り向上になった。また、フィールドでの耐久性も向上することも認められた。
本発明の接触・非接触共用型ICカード(第1形態)の断面図である。 同平面図である。 本発明の非接触型ICカード(第2形態)の断面図である。 非接触型ICカードの平面形態の一例を示す図である。 アンテナシートを示す図である。 ICモジュール装着用凹部とアンテナ接続用の導通用凹孔を示す図である。 導通用凹孔の詳細構造を示す図である。 導通用凹孔部分の基材積層構造を示す図である。 従来の導通用凹孔部分の基材積層構造を示す図である。 接触・非接触共用ICモジュールを示す図である。 接触・非接触共用型ICカードの従来方式の1を示す図である。 折り畳み端子部の拡大断面図である。 接触・非接触共用型ICカードの従来方式の2を示す図である。 エッチングリードフレーム付きアンテナシートを示す平面図である。 捲線の断面を示す図である。 エンドミル刃の形状を示す図である。
符号の説明
1 接触・非接触共用型ICカード
2 非接触型ICカード
3 接触・非接触共用ICチップ 4 非接触ICチップ
5 SIM
6 捲線、金属線材
7 樹脂モールド部
8 交差部
9 導電性接着剤
20 金属線アンテナコイル
20a,20b アンテナコイル端部
26 ワイヤボンディング用開口
27 ワイヤ
30 ICモジュール装着用凹部
33a,33b 導通用凹孔
50 接触・非接触共用ICモジュール
51 接触端子板
52a,52b アンテナ接続用端子
60 非接触ICモジュール
61 ICモジュール基板
62a,62b アンテナ接続用端子
100 カード基体
101 アンテナシート
102,103 コアシート
104,105 オーバーシート
106,107 接着シート

Claims (8)

  1. 捲線転写法により捲線の絶縁被膜を溶融して金属線アンテナコイルをアンテナ形成コアシートに固定したアンテナシートと、該アンテナシートとアンテナコイル面を覆う他のコアシートの間が熱融着しているカード基体に対して、ICモジュール装着用凹部と導通用凹孔を切削して、ICモジュールの装着とアンテナコイル両端部と接触・非接触共用ICモジュールのアンテナ接続用端子間の電気的な接続とを行なった接触・非接触共用型ICカードにおいて、前記アンテナコイル両端部の絶縁被膜を溶融した部分が、金属線導体層自体に対して接触・非接触共用ICモジュール側に位置するように形成されていることを特徴とする接触・非接触共用型ICカード。
  2. アンテナコイルの前記アンテナコイル両端部の捲線が平面なジグザグ状に折り畳みした形状にされていることを特徴とする請求項1記載の接触・非接触共用型ICカード。
  3. 捲線転写法により捲線の絶縁被膜を溶融して金属線アンテナコイルをアンテナ形成コアシートに固定したアンテナシートと、該アンテナシートとアンテナコイル面を覆う他のコアシートの間が熱融着しているカード基体に対して、ICモジュール装着用凹部と導通用凹孔を切削して、ICモジュールの装着とアンテナコイル両端部と非接触ICモジュールのアンテナ接続用端子間の電気的な接続とを行なった非接触型ICカードにおいて、前記アンテナコイル両端部の絶縁被膜を溶融した部分が、金属線導体層自体に対して非接触ICモジュール側に位置するように形成されていることを特徴とする非接触型ICカード。
  4. アンテナコイルの前記アンテナコイル両端部の捲線が平面なジグザグ状に折り畳みした形状にされていることを特徴とする請求項3記載の非接触型ICカード。
  5. 捲線転写法で金属線アンテナコイルを形成したアンテナシートと、該アンテナシートとアンテナコイル面を覆う他のコアシートの間が熱融着して積層され、該アンテナシートのアンテナコイルの両端部と接触・非接触共用ICモジュールのアンテナ接続用端子間を電気的に接続した接触・非接触共用型ICカードの製造方法において、以下の(1)から(5)の工程、
    (1)捲線転写法で捲線の絶縁被膜を溶融してアンテナコイルと前記アンテナ接続用端子間とを接続するアンテナコイル両端部をアンテナ形成コアシートに固定する工程、
    (2)アンテナコイルを形成したアンテナシートを前記アンテナコイル両端部がICカードの接触端子板側とは反対側になるようにして他のコアシートを重ね、さらにその両面に透明オーバーシートを仮積みした後、熱圧プレスして一体のカード基体にする工程、
    (3)アンテナシートの前記アンテナコイル両端部がある側とは反対側のカード基体表面から、エンドミル刃を用いて、ICモジュール装着用凹部を切削する工程、
    (4)同様にして、エンドミル刃を用いてアンテナコイル両端部の一部が露出した導通用凹孔を形成する工程、
    (5)導通用凹孔内に導電性接着剤を充填すると共に、ICモジュールのICカード基体と接する部分に熱接着テープまたは液状接着剤を施して、ICモジュールをICモジュール装着用凹部内に装填し、ICモジュールのICカード基体への固定と、ICモジュールとアンテナコイルとの電気的接続を行なう工程、
    を有することを特徴とする接触・非接触共用型ICカードの製造方法。
  6. 工程(1)の前記アンテナコイル両端部の捲線を平面なジグザグ状に折り畳みした形状にすることを特徴とする請求項5記載の接触・非接触共用型ICカードの製造方法。
  7. 捲線転写法で金属線アンテナコイルを形成したアンテナシートと、該アンテナシートとアンテナコイル面を覆う他のコアシートの間が熱融着して積層され、該アンテナシートのアンテナコイルの両端部と非接触ICモジュールのアンテナ接続用端子間を電気的に接続した非接触型ICカードの製造方法において、以下の(1)から(5)の工程、
    (1)捲線転写法で捲線の絶縁被膜を溶融してアンテナコイルと前記アンテナ接続用端子間とを接続するアンテナコイル両端部をアンテナ形成コアシートに固定する工程、
    (2)アンテナコイルを形成したアンテナシートを前記アンテナコイル両端部がICカードの接触端子板側とは反対側になるようにして他のコアシートを重ね、さらにその両面に透明オーバーシートを仮積みした後、熱圧プレスして一体のカード基体にする工程、
    (3)アンテナシートの前記アンテナコイル両端部がある側とは反対側のカード基体表面から、エンドミル刃を用いて、ICモジュール装着用凹部を切削する工程、
    (4)同様にして、エンドミル刃を用いてアンテナコイル両端部の一部が露出した導通用凹孔を形成する工程、
    (5)導通用凹孔内に導電性接着剤を充填すると共に、ICモジュールのICカード基体と接する部分に熱接着テープまたは液状接着剤を施して、ICモジュールをICモジュール装着用凹部内に装填し、ICモジュールのICカード基体への固定と、ICモジュールとアンテナコイルとの電気的接続を行なう工程、
    を有することを特徴とする非接触型ICカードの製造方法。
  8. 工程(1)の前記アンテナコイル両端部の捲線を平面なジグザグ状に折り畳みした形状にすることを特徴とする請求項7記載の接触・非接触共用型ICカードの製造方法。
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