JP2024000333A - 組電線導通検査方法および組電線導通検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネス全体の端子数が多い場合に全体の導通検査にかかる所要時間を短縮すること。【解決手段】ワイヤハーネスの全ての端子の中で設計仕様において互いに接続される全ての端子を共通のジョイントグループに割り当て、複数のジョイントグループJG1~JG3を形成する。複数のジョイントグループの中から1つのジョイントグループを順次に選定する。選定したジョイントグループの中で1つの端子を第1ポイントとして選択し、前記第1ポイントの電位を第1電位に固定し、それ以外の全ての端子に第2電位を印加し、前記第1ポイントを除く全ての端子の位置に現れた電位を検出してそれらの組み合わせを計測結果とし、この計測結果における各端子の電位と、各端子が属する前記ジョイントグループの選定/非選定との関係に基づいて各回路の導通状態を照合する。繰り返し回数を大幅に削減できる。【選択図】図2

Description

本発明は、組電線導通検査方法および組電線導通検査装置に関する。
車両に搭載される様々な組電線、すなわちワイヤハーネスは、車両上の様々な部位に配置される多数の電装品同士の間を電気的に接続して電源電力の供給経路や信号の伝送経路を確保する必要がある。そのため、例えば数百本程度の電線のそれぞれが事前に定めた経路を通過するように配索し束ねて一体化すると共に、それぞれの電線の端部に取り付けた端子を所定のコネクタの所定部位に装着したり、電線束の外側にテープなどの外装材を取り付けて保護できるように構成する必要がある。したがって、このようなワイヤハーネスは一般的に形状および構造が非常に複雑になっている。
一方、ワイヤハーネスを製造する部品メーカにおいては、生産したワイヤハーネスを車両メーカに対して納品する前に、それぞれのワイヤハーネスが設計仕様の通りに構成されていることを確認するための導通検査を実施して、検査の合格した製品のみを車両メーカに納品する必要がある。
例えば、特許文献1のワイヤハーネスの導通検査方法は、複数のワイヤハーネスを接続したものにおいて、簡単な構成で、不要回路がある場合でも導通検査を支障なく確実に行うようになっている。
特開2007-212249号公報
ところで、ワイヤハーネスは、一般的に構造や形状が複雑である。また、ワイヤハーネスを製造する部品メーカは、それぞれ異なる品番で管理される様々な種類のワイヤハーネスを共通の製造設備を利用して製造する必要がある。例えば、車両の種類、グレード、仕向地、各種オプションの有無などに応じて種類の異なるワイヤハーネスを製造する必要がある。
そのため、様々な原因により不具合のあるワイヤハーネスが製造される可能性がある。例えば、複数の電線の端子が、互いに入れ違いになって異なるコネクタ位置に装着される可能性がある。また、1つ又はそれ以上の電線の端子が所定のコネクタ位置に未装着のまま製造される可能性がある。また、1つ又はそれ以上の電線の端子が間違ったコネクタ位置に装着される可能性がある。また、物理的に接続されている場合でも、接触不良や断線により目的の回路が電気的に接続されないまま製造される可能性がある。さらに、ワイヤハーネスは、複数の品番で共通化できるよう、オプションなど特定の場合のみにしか利用されない回路も多数含んでおり、これらの回路についても検査する必要がある。
したがって、部品メーカは、ワイヤハーネスの全ての電気回路について導通検査を実施し、不具合のあるワイヤハーネスの出荷を防止している。具体的には、多数の端子のそれぞれの組み合わせについて電気的に導通状態か否かを検査して、これらが設計仕様と一致するか否かの確認作業を実施している。
しかしながら、ワイヤハーネスの構造が複雑になり端子数が増えると導通検査を実施する際の処理の回数が増えるので、コンピュータを用いて自動的に検査する場合でも長い時間がかかる。例えば、500個の端子を有するワイヤハーネスについて導通検査を実施する場合は、500個の端子の中から順番に選択した1つの端子と、それ以外の499個の端子とのそれぞれの組み合わせについて導通/非導通を確認し、この作業を全ての端子について繰り返す必要がある。つまり、500個の端子それぞれに対して、499回の導通検査を繰り返し行うことになるので、短い時間で作業を完了するのは困難である。しかも、端子数の増大に伴って今後は更に所要時間が長くなる状況が見込まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤハーネス全体の端子数が多い場合でも全体の導通検査にかかる所要時間を短縮することが容易な組電線導通検査方法および組電線導通検査装置を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
複数の電線を組み合わせて構成したワイヤハーネスの複数端子間の電気接続状態を検査するための組電線導通検査方法であって、
検査対象のワイヤハーネスの全ての端子の中で、設計仕様において互いに接続されるべき複数の全ての端子を同じジョイントグループに割り当て、
前記ワイヤハーネスについて複数の前記ジョイントグループを形成し、
複数の前記ジョイントグループの中から1つのジョイントグループを順次に選定し、
選定した前記ジョイントグループの中から1つの端子を第1ポイントとして選択し、
前記第1ポイントの電位を第1電位に固定し、
前記第1ポイントを除く全ての端子に前記第1電位とは異なる第2電位を印加し、
前記第1ポイントを除く全ての端子のそれぞれの位置に現れた電位を検出してそれらの組み合わせを計測結果とし、
前記計測結果における各端子の電位と、各端子が属する前記ジョイントグループの選定/非選定との関係に基づいて、各回路の導通状態を照合する、
組電線導通検査方法。
検査対象のワイヤハーネスの中から選択した端子の電位を所定電位に固定するスイッチ回路と、
前記ワイヤハーネスの各端子に所定の検査電位を印加可能な電位印加部と、
前記ワイヤハーネスの各端子の電位の違いを検知する電位検知部と、
前記ワイヤハーネスの品番に基づいて特定される設計仕様に従って前記スイッチ回路、前記電位印加部、及び前記電位検知部を制御する検査制御部と、を有し、
前記検査制御部は、
前記ワイヤハーネスの全ての端子の中で、設計仕様において互いに接続されるべき複数の全ての端子を同じジョイントグループに割り当て、
前記ワイヤハーネスについて複数の前記ジョイントグループを形成し、
複数の前記ジョイントグループの中から1つのジョイントグループを順次に選定し、
選定した前記ジョイントグループの中から1つの端子を第1ポイントとして選択し、
前記第1ポイントの電位を第1電位に固定し、
前記第1ポイントを除く全ての端子に前記第1電位とは異なる第2電位を印加し、
前記第1ポイントを除く全ての端子のそれぞれの位置に現れた電位を検出してそれらの組み合わせを計測結果とし、
前記計測結果における各端子の電位と、各端子が属する前記ジョイントグループの選定/非選定との関係に基づいて、各回路の導通状態を照合する、
組電線導通検査装置。
本発明の組電線導通検査方法および組電線導通検査装置によれば、ワイヤハーネス全体の端子数が多い場合でも、全体の導通検査にかかる所要時間を短縮することが容易である。すなわち、導通検査を繰り返す回数が大幅に削減されるので、検査全体の所要時間を短縮できる。また、検査結果が不合格であった場合に、ワイヤハーネスのどこに問題が生じているかを把握することもできる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、ワイヤハーネスを簡略化したモデルの回路構成を示す電気回路図である。 図2は、複数のジョイントグループのそれぞれに属する部位を表す電気回路図である。 図3は、複数のジョイントグループとそれに属する端子との関係を示す模式図である。 図4は、導通検査装置の構成例を示すブロック図である。 図5は、導通検査装置の動作手順の概要を示すフローチャートである。 図6は、図5中のS12の詳細を示すフローチャートである。 図7は、図5中のS13の詳細を示すフローチャートである。 図8は、図5中のS14の詳細を示すフローチャートである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<検査対象のワイヤハーネスの例>
図1は、ワイヤハーネスを簡略化したモデルの回路構成を示す電気回路図である。
図1に示したワイヤハーネスは、互いに独立した3系統の電気回路C1、C2、及びC3を備えている。電気回路C1、C2、及びC3のそれぞれは、1本以上の電線と各電線の端部に装着された端子を有している。また、各電気回路C1、C2、及びC3の電線は途中で分岐して複数の端子とそれぞれ接続されている。
図1に示した例では、電気回路C1の電線の端部に端子T11、T21、T31、及びT41がそれぞれ接続されている。また、電気回路C2の電線の端部に端子T12、T22、T32、及びT42がそれぞれ接続されている。また、電気回路C3の電線の端部に端子T13、T23、T33、及びT43がそれぞれ接続されている。
なお、図1中の電気回路C3において破線で表した部位は、ワイヤハーネスの仕様の違いにより、回路が接続される場合と空き状態になる場合とがある。この回路が空き状態のワイヤハーネスにおいては、端子T44は電気回路C3に接続されない。同様に、図1では端子T34も空き状態になっており、電気回路C1に接続されない。
図1に示したワイヤハーネスにおいて、端子T11、T12、及びT13はコネクタCN1のハウジング内の事前に定めた位置の空間(キャビティ)にそれぞれ配置され固定される。また、端子T21、T22、及びT23はコネクタCN2のハウジング内の事前に定めた位置の空間にそれぞれ配置され固定される。また、端子T31、T32、及びT33はコネクタCN3のハウジング内の事前に定めた位置の空間にそれぞれ配置され固定される。また、端子T41、T42、T43、及びT44はコネクタCN3のハウジング内の事前に定めた位置の空間にそれぞれ配置され固定される。
図1に示したワイヤハーネスについて導通検査を実施する場合には、正常な製品であれば、各端子T11、T21、T31、T41の間が電気的に導通状態になる。また、各端子T12、T22、T32、T42の間が電気的に導通状態になる。また、各端子T13、T23、T33、T43の間が電気的に導通状態になる。また、上記以外の端子の組み合わせについては、いずれの区間についても電気的に非導通状態になる。
しかし、製造工程における不具合発生により、実際に製造されたワイヤハーネスの構成が図1に示すような設計データと異なる可能性がある。例えば、各コネクタCN1~CN4のハウジング内において、各端子を装着する位置を間違える可能性がある。また、複数の端子の位置が入れ違いになる可能性もある。また、接続の必要な回路が、接続不良や断線などに起因して配線無しになる可能性もある。
部品メーカは、製造したワイヤハーネスについて、導通検査により上記のような不具合を全て検出する必要がある。したがって、一般的な方法で導通検査を行う場合には、全ての端子の組み合わせについて、導通の有無をそれぞれ検査する。つまり、図1のワイヤハーネスの導通検査を行う場合には、14個の端子T11~T13、T21~T23、T31~T34、T41~T44の2個ずつの組み合わせが全体で(13×14=182)通りあるので、対象箇所を順次に変更しながら導通検査を156回繰り返す必要がある。
また、実際のワイヤハーネスは、図1のモデルよりもはるかに複雑な構成を有しており、例えば回路数が30程度、端子の総数が500個程度の場合が想定される。その場合、導通検査を繰り返す回数は499×500(=249500)回まで増大する。そのため、導通検査の所要時間が非常に長くなってしまう。
<ジョイントグループの説明>
一方、本実施形態の導通検査装置100は、検査の繰り返し回数を減らすために「ジョイントグループ」の概念を利用する。この「ジョイントグループ」は、検査対象のワイヤハーネスの設計仕様において互いに接続されるべき複数の全ての端子のグループ分けを意味している。検査対象のワイヤハーネスの各々の端子は、いずれか1つのジョイントグループに割り当てられる。
図2は、複数のジョイントグループのそれぞれに属する部位を表す電気回路図である。
図2は、図1に示したワイヤハーネスのモデルにおいて、複数のジョイントグループJG1、JG2、JG3のそれぞれに属する部位、および空き状態の回路を抽出した状態を示している。図2において、同じジョイントグループに属する回路は実線で表し、異なるジョイントグループに属する回路は破線で表してある。
図2に示すように、図1と同じワイヤハーネスに含まれる1番目のジョイントグループJG1の回路は、端子T11、T21、T31、及びT41を含んでいる。したがって、端子T11、T21、T31、及びT41は、ジョイントグループJG1に割り当てられる。
2番目のジョイントグループJG2の回路は、端子T12、T22、T32、及びT42を含んでいる。したがって、端子T12、T22、T32、及びT42は、ジョイントグループJG2に割り当てられる。
3番目のジョイントグループJG3の回路は、端子T13、T23、T33、及びT43を含んでいる。したがって、端子T13、T23、T33、及びT43は、ジョイントグループJG3に割り当てられる。また、空き状態の回路として、端子T34及び端子44が割り当てられている。
<ジョイントグループと端子との関係>
図3は、複数のジョイントグループとそれに属する端子との関係を示す模式図である。
図1に示したワイヤハーネスの各構成要素は、図2に示すようにジョイントグループ毎に区分することができる。したがって、図3に示すように、各ジョイントグループJG1~JG3と各々のグループに割り当てられる端子との対応関係を特定できる。
<組電線導通検査方法の手順の概要>
本実施形態の組電線導通検査方法を実施する手順の概要は次の通りである。
(S01) 検査対象のワイヤハーネスの全ての端子の中で、設計仕様において互いに接続されるべき複数の全ての端子を同じジョイントグループに割り当て、当該ワイヤハーネスについて複数のジョイントグループJG1~JG3を例えば図2、図3のように形成する。
(S02) 複数のジョイントグループJG1~JG3の中から1つのジョイントグループを順次に選定する。
(S03) 選定したジョイントグループの中から1つの端子を第1ポイントP1として選択する。
(S04) 第1ポイントの電位を第1電位に固定し、第1ポイントを除く全ての端子には、第1電位とは異なる第2電位を(抵抗器を介して)印加する。
(S05) 第1ポイントを除く全ての端子のそれぞれの位置に現れた電位を検出してそれらの組み合わせを計測結果とし、当該計測結果における各端子の電位と、各端子が属するジョイントグループの選定/非選定との関係に基づいて、各回路の導通状態を照合する。上記(S02)以降の処理を繰り返す。
例えば、図1に示したワイヤハーネスにおいてジョイントグループJG1を選定した場合には、このグループに属している端子T11、T21、T31、T41の中からいずれか1つを第1ポイントP1として選択できる。そして、この第1ポイントP1とそれを除く全てのジョイントグループの全ての端子との間の導通の有無を1回の処理で同時にチェックする。
第1ポイントP1と同じジョイントグループ内の端子との間で導通がある場合は正常であり、第1ポイントP1とジョイントグループ外の端子との間で導通がある場合は異常である。また、第1ポイントP1と同じジョイントグループ内の端子との間で導通がない場合は異常であり、第1ポイントP1とジョイントグループ外の端子との間で導通がない場合は正常である。
<導通検査装置の構成>
図4は、導通検査装置100の構成例を示すブロック図である。導通検査装置100は、本実施形態の組電線導通検査方法を実施するために利用可能である。
導通検査装置100は、図1に示した構成のワイヤハーネスW/Hを検査対象とする場合を想定して構成されている。なお、導通検査装置100の構成は、検査対象とするワイヤハーネスW/Hの構成や仕様に合わせて適宜変更される。
図4の導通検査装置100は、コネクタCN01~CN04、スイッチ回路11、試験電圧発生回路12、電圧検知回路13、制御部14、設計データベース15、データテーブル16、及び測定結果記憶部17を備えている。
導通検査装置100のコネクタCN01~CN04は、それぞれワイヤハーネスW/HのコネクタCN1~CN4に装着することができる。また、コネクタCN01は、コネクタCN1内の各端子T11~T13と嵌合可能な端子を有し、コネクタCN02は、コネクタCN2内の各端子T21~T23と嵌合可能な端子を有し、コネクタCN03は、コネクタCN3内の各端子T31~T33と嵌合可能な端子を有し、コネクタCN04は、コネクタCN4内の各端子T41~T44と嵌合可能な端子を有する。
試験電圧発生回路12は、導通検査のために利用する所定の試験電圧VT(例えば一定の直流電圧)を発生することができる。試験電圧発生回路12が発生した試験電圧VTは、各コネクタCN01~CN04内の全ての端子に対して、それぞれ印加することができる。但し、試験電圧発生回路12の出力と各コネクタCN01~CN04内の各端子との間には図示しない抵抗器がそれぞれ介在する状態で接続されている。したがって、例えばいずれかの回路がグランドGNDと短絡した場合には、該当する回路の端子の電位はグランドGNDと同等になる。
スイッチ回路11は、制御部14が出力する選択信号SELに従い、コネクタCN01~CN04の中から選択した1つの端子をグランドGNDと短絡することができる。例えば、ジョイントグループJG1の中から1つの端子T11を第1ポイントP1として選択した場合には、コネクタCN1内の端子T11がコネクタCN01およびスイッチ回路11を介してグランドGNDに短絡され電位が固定される。
その場合、ワイヤハーネスに異常が無い限り、同じジョイントグループJG1内の各端子T21、T31、T41はそれぞれグランドGNDと同電位になり、違うジョイントグループJG2、JG3の全ての端子に試験電圧VTの電位が現れる。
電圧検知回路13は、ワイヤハーネスW/Hの全ての端子のそれぞれの位置に現れる電位の高/低を同時に識別することができる。すなわち、多数の端子のそれぞれがグランドGNDと導通している状態と、試験電圧VTが印加されている状態とを区別できる。
設計データベース15は、検査対象のワイヤハーネスW/Hを含む様々なワイヤハーネスの構成や仕様を表す事前に定めた設計データを保持している。
データテーブル16は、例えば図3に示した内容のように、検査対象のワイヤハーネスW/Hに含まれる複数のジョイントグループJG1~JG3と、各グループ内に含まれている各端子を表すデータを保持することができる。このデータは、設計データベース15の内容に基づいて決定することができる。
測定結果記憶部17は、複数のジョイントグループJG1~JG3のそれぞれを選定して検査する毎に、電圧検知回路13が検出した結果のデータを測定結果として記憶し一時的に保持することができる。
制御部14は、例えばマイクロコンピュータを主体とする電子回路により構成され、予め組み込まれたプログラムを実行することにより、導通検査装置100が所定の動作を行うために必要な処理を行う。
具体的には、制御部14は、検査対象のワイヤハーネスW/Hの品番に応じて、設計データベース15から必要な設計データを取得し、図3のようなジョイントグループ(J/G)のデータを作成してデータテーブル16上に保持する。制御部14は、ジョイントグループに基づいて第1ポイントP1を順次に選択する。更に、選択信号SELを用いてスイッチ回路11を制御し、第1ポイントP1として選択した端子の電位をグランドGNDに短絡する。第1ポイントP1以外の全ての端子には、コネクタCN01~CN04を介して試験電圧VTがそれぞれ印加される。
また、制御部14は、第1ポイントP1以外の全ての端子のそれぞれの電位の高/低の組み合わせを電圧検知回路13で検出し、その測定結果を測定結果記憶部17に保存する。制御部14は、全てのジョイントグループについて得られた測定結果を、検査対象のワイヤハーネスW/Hの設計仕様とそれぞれ照合し、検査の合否などの判定を実施する。詳細な動作については後で説明する。
<動作手順の概要>
図5は、導通検査装置100の動作手順の概要を示すフローチャートである。図5の動作手順について以下に説明する。
制御部14は、例えば検査対象のワイヤハーネスW/Hに取り付けられたタグからその品番の情報を読み取り、この品番により特定したワイヤハーネスW/Hの導通検査に必要な設計データを設計データベース15から取得する(S11)。この設計データは、例えば図1に示したワイヤハーネスの構成のように、全ての端子と各回路との接続関係を特定可能な情報を含んでいる。
制御部14は、S11で取得したワイヤハーネスW/Hの設計データに基づいて、導通検査で使用する検査ポイントを自動的に選定する(S12)。ここで、回路チェックを何回行うのかを決定する。この回数は、検査対象のワイヤハーネスW/Hに含まれるジョイントグループの数に、空き状態の回路数を加算した結果となる。
制御部14は、S12で選定した各検査ポイント(第1ポイントP1)を利用して、ジョイントグループ毎に回路の導通状態のチェックを実施する(S13)。ここで、第1ポイントP1とその他の全ての端子の各点との間の導通チェックを1回の処理だけで実施する。
制御部14は、S13で実施した導通状態の結果と、S11で取得した設計データにおける接続状態とを各ポイントの端子毎に照合し、不具合の有無を識別する(S14)。
制御部14は、選定した1つのジョイントグループについて導通検査が終了すると、S15からS13に戻って次のジョイントグループを処理する。そして、全てのジョイントグループの導通検査が完了するとS15からS16の処理に進む。
制御部14は、検査対象のワイヤハーネスW/Hの構成の中で、いずれのジョイントグループにも割り当てられていない空き状態の回路(品番により使用しない端子)について、S16で導通検査を実施する。空き回路の検査を行う場合には、空き回路の1点の端子とそれ以外の全ての端子との間で導通検査を実施する。S16の導通検査により、例えば図2の一番下に示した端子T34と端子T44間の結線のような、いずれのジョイントグループにも属していない端子同士の結線が生じていることを見つけることができる。
制御部14は、S16の導通検査の結果、全ての空き回路がOPEN(開放状態:導通無し)であればS17からS18の処理に進み、それ以外の場合はS17からS19の処理に進む。
制御部14は、S18で検査対象のワイヤハーネスW/Hを導通検査合格と判定し、その結果を音や表示を用いて管理者に通知する。また、制御部14はS19で検査対象のワイヤハーネスW/Hを導通検査不合格と判定し、その結果を音や表示を用いて管理者に通知する。
<「検査ポイントの自動選定」の詳細>
図6は、図5中のS12の詳細を示すフローチャートである。図6の動作について以下に説明する。
制御部14は、検査対象のワイヤハーネスW/Hの設計データに基づいて、ジョイントグループの総数NjgをS21で決定する。例えば、図1に示したワイヤハーネスの場合は3つの独立した電気回路C1、C2、C3が含まれているので、ジョイントグループの総数Njgを「3」に決定する。
制御部14は、複数のジョイントグループのそれぞれについて、1つの端子を第1ポイントP1としてS22で決定する。例えば、図2中に示したジョイントグループJG1を選定して検査する場合は、電気回路C1に接続されている端子T11、T21、T31、T41のいずれか1つを第1ポイントP1として選定可能である。
また、ジョイントグループJG2を選定して検査する場合は、電気回路C2に接続されている端子T12、T22、T32、T42のいずれか1つを第1ポイントP1として選定可能である。
制御部14は、検査対象のワイヤハーネスW/Hの中でいずれのジョイントグループにも属していない空き回路の端子のそれぞれをジョイントグループとは別の検査ポイントとして認識し、その数をS23で特定する。
<「検査ポイントの回路チェック」の詳細>
図7は、図5中のS13の詳細を示すフローチャートである。図7の動作について以下に説明する。
制御部14は、S12で選定したいずれか1つのジョイントグループの中の1つの端子、すなわち第1ポイントP1をグランドGNDに短絡するようにS31で選択信号SELを制御する。これにより、スイッチ回路11が選択信号SELに従い第1ポイントP1の1つの端子のみをグランドGNDに短絡する。
制御部14は、第1ポイントP1以外の全ての端子に対して、試験電圧発生回路12の出力から各コネクタCN01~CN04及び端子毎に独立した抵抗器を介して試験電圧VTを印加する(S32)。実際には、第1ポイントP1も含む全ての端子に対して試験電圧VTを常時印加しておいてもよい。但し、第1ポイントP1だけはS31でGNDに短絡されるので、第1ポイントP1の電位はグランドGNDの電位に固定される。また、試験電圧発生回路12の出力と各端子との間にそれぞれ抵抗器が存在するので、試験電圧発生回路12の出力から短絡された端子に向かって大きな電流が流れることはない。
制御部14は、コネクタCN01~CN04内のそれぞれの端子について電位の高/低を電圧検知回路13で検出し、端子毎の電位の高/低の組み合わせを表すデータを、ジョイントグループの選定状態に対応付けた測定結果として測定結果記憶部17に保存する(S33)。
この測定結果に基づいて、制御部14は第1ポイントP1以外の短絡ポイントを確認できる。すなわち、現在選択している第1ポイントP1と同じジョイントグループに属する全ての端子は、設計仕様上はワイヤハーネス内で互いに電気的に接続されているので、それぞれが短絡状態を表す電位(グランドGNDと同等の低電位)になる。また、第1ポイントP1と違うジョイントグループに属する全ての端子は、設計仕様上はワイヤハーネス内で電気的に接続されていないので、それぞれが開放状態を表す電位(試験電圧VTと同等の高電位)になる。
<「検査データ照合」の詳細>
図8は、図5中のS14の詳細を示すフローチャートである。図8の動作について以下に説明する。
制御部14は、検査対象のワイヤハーネスW/Hの設計仕様と、S13の回路チェックにおいて測定結果記憶部17に保存した測定結果のデータとを図8のように照合することで、実際に製造したワイヤハーネスにおける不具合の有無を自動的に識別できる。
制御部14は、現在選定しているジョイントグループ内外の全ての端子のそれぞれがオープン(試験電圧VTと同等の開放電位)であるか否かをS41で識別し、この条件を満たす場合はS42に進み、条件を満たさない場合はS45に進む。
S42では、制御部14は現在選択している第1ポイントP1をそれと同じジョイントグループ内の他の端子位置に自動的に切り替えて、S13と同様の回路チェックを再び実施する。例えば、図3のジョイントグループJG1を選定し、この中の端子T11を最初に第1ポイントP1として選択して回路チェックを実施した場合には、第1ポイントP1を他の端子T21、T31、T41のいずれかに変更してから再チェックする。
S43では、制御部14はS42の再チェックにおいて、第1ポイントP1と同じジョイントグループ内で検出したオープンの箇所が1点だけか否かを識別する。オープンの箇所が1点だけの場合はS43からS44の処理に進み、オープンの箇所が2点以上の場合はS52の処理に進む。
S44では、制御部14は「照合NG」と判断し、1箇所の配線がない軽微なエラーがワイヤハーネスW/Hに生じていることを検査結果として通知する。
S45では、制御部14はS13の回路チェックにおいて第1ポイントP1と同じジョイントグループ内で検出したオープンの箇所が1点だけで、且つそれ以外は設計仕様と一致しているか否かを識別する。この条件を満たす場合はS45からS44の処理に進み、それ以外の場合はS46の処理に進む。
S46では、制御部14はS13の回路チェックにおいて第1ポイントP1と異なるジョイントグループに属する各端子の中で、ショート(グランドGNDと同等の電位)の箇所が1点だけで、且つそれ以外は設計仕様と一致しているか否かを識別する。この条件を満たす場合はS47に進み、条件を満たさない場合はS48に進む。
S47では、制御部14は「照合NG」と判断し、1箇所の誤配線がある軽微なエラーがワイヤハーネスW/Hに生じていることを検査結果として通知する。
S48では、制御部14はS13の回路チェックにおいて第1ポイントP1と同じジョイントグループに属する各端子の中で、オープンの箇所が1点だけ存在し、且つ第1ポイントP1と違うジョイントグループに属する各端子の中で、ショートの箇所が1点だけ存在するか否かを識別する。この条件を満たす場合はS49に進み、条件を満たさない場合はS50に進む。
S49では、制御部14は「照合NG」と判断し、1箇所の配線の入れ違いがある軽微なエラーがワイヤハーネスW/Hに生じていることを検査結果として通知する。
S50では、制御部14はS13の回路チェックにおいて第1ポイントP1と同じジョイントグループ内で複数点がオープンであり、且つ第1ポイントP1と違うジョイントグループ外で複数点がショートであるか否かを識別する。この条件を満たさない場合はS51に進み、条件を満たす場合はS52に進む。
S51では、制御部14は現在のジョイントグループ選定状態における回路チェックで照合に成功したことを検査結果として通知する。
S52では、制御部14は現在のジョイントグループ選定状態における回路チェックで複雑なエラーが生じていることを検査結果として通知する。
以上のように、本実施形態に係る導通検査装置100は、ワイヤハーネスW/Hの導通検査を実施する際にジョイントグループを考慮して検査するポイントを順次に決定するので、処理を繰り返す回数を大幅に削減できる。つまり、1回の検査だけで1つのジョイントグループの全体について導通検査を行うことができる。これにより、導通検査全体の所要時間を短縮できる。例えば、一般的な手順で導通検査を実施する場合には、ワイヤハーネスの端子の総数が500個の場合に、2点間の導通検査を2点の組み合わせの数に相当する499×500(=249500)回だけ繰り返す必要がある。図4の導通検査装置100の場合は、ワイヤハーネスの回路数が30、端子の総数が500個の場合に、導通検査を繰り返す回数をジョイントグループの数(30)まで削減可能である。なお、品番に応じて使用/未使用の違いがある空き回路を含む複数種類のワイヤハーネスを検査する場合には、空き回路の部位をジョイントグループとは別の処理で検査する必要があるので、空き回路の数だけ処理の回数が増える。
また、図8に示すような手順で検査データの照合を実施することにより、ワイヤハーネス毎の合格/不合格の区別の他に、軽微なエラーと複雑なエラーとを自動的に区別したり、配線無し、誤配線、入れ違いなどのエラーの種別を自動的に区別することも可能になる。これにより、不合格のワイヤハーネスを修復する作業が容易になり、製造工程における不具合箇所の分析に役立つ情報も得られる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、図4に示した導通検査装置100においては第1ポイントP1をグランドGNDに短絡する場合を想定しているが、試験電圧VTと異なる電位が現れる所定の電源ラインに第1ポイントP1を短絡してもよい。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る組電線導通検査方法および組電線導通検査装置の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の電線を組み合わせて構成したワイヤハーネスの複数端子間の電気接続状態を検査するための組電線導通検査方法であって、
検査対象のワイヤハーネスの全ての端子の中で、設計仕様において互いに接続されるべき複数の全ての端子を同じジョイントグループに割り当て、
前記ワイヤハーネスについて複数の前記ジョイントグループ(JG1~JG3)を形成し(図2、図3参照)、
複数の前記ジョイントグループの中から1つのジョイントグループを順次に選定し(S13、S15)、
選定した前記ジョイントグループの中から1つの端子を第1ポイント(P1)として選択し(S22)、
前記第1ポイントの電位を第1電位(グランドGNDの電位)に固定し(S31)、
前記第1ポイントを除く全ての端子に前記第1電位とは異なる第2電位(試験電圧VT)を印加し(S32)、
前記第1ポイントを除く全ての端子のそれぞれの位置に現れた電位を検出してそれらの組み合わせを計測結果とし(S33)、
前記計測結果における各端子の電位と、各端子が属する前記ジョイントグループの選定/非選定との関係に基づいて、各回路の導通状態を照合する(S14、S41~S52)、
組電線導通検査方法。
上記[1]の構成の組電線導通検査方法によれば、ワイヤハーネスW/Hの導通検査を実施する際にジョイントグループを考慮して検査するポイントを順次に決定するので、処理を繰り返す回数を大幅に削減できる。つまり、1回の検査だけで1つのジョイントグループの全体について導通検査ができるので、繰り返しの回数が減り、検査の所要時間が短縮される。
[2] 前記計測結果において導通状態を全く検知できない場合には、選定した前記ジョイントグループの中から前記第1ポイントとは別の端子を新たな第1ポイントとして選択し(S41、S42)、
前記新たな第1ポイントの電位を前記第1電位に固定し、
前記新たな第1ポイントを除く全ての端子に前記第1電位とは異なる第2電位を印加し、
前記新たな第1ポイントを除く全ての端子のそれぞれに現れた電位を検出してそれらの組み合わせを新たな計測結果とし、
前記新たな計測結果において、前記新たな第1ポイントが属する前記ジョイントグループにおける導通を検知した場合には(S43)、前記第1ポイントの非導通についてエラーを報知する(S44)、
上記[1]に記載の組電線導通検査方法。
上記[2]の構成の組電線導通検査方法によれば、最初に選択した第1ポイントP1の端子が選定した前記ジョイントグループ内で未接続であった場合でも、第1ポイントP1を別の端子位置に変更することで、そのまま導通検査を継続できる。また、未接続であった第1ポイントP1について非導通のエラーを自動的に検知できる。
[3] 前記計測結果に基づいて、前記第1ポイントが属する前記ジョイントグループ内で導通を検知し、且つ前記第1ポイントが属する前記ジョイントグループ以外で1点の導通を検知した場合(S45、S46)には、1箇所の誤配線についてエラーを報知する(S47)、
上記[1]又は[2]に記載の組電線導通検査方法。
上記[3]の構成の組電線導通検査方法によれば、現在選定しているジョイントグループ以外の端子の中にグループ内の回路と誤って接続されている端子が1箇所あることを自動的に検知できる。
[4] 前記計測結果に基づいて、前記第1ポイントが属する前記ジョイントグループ内で1点の非導通を検知し、且つ前記第1ポイントが属する前記ジョイントグループ以外で1点の導通を検知した場合には(S48)、1箇所の配線の入れ違いについてエラーを報知する(S49)、
上記[1]から[3]のいずれかに記載の組電線導通検査方法。
上記[4]の構成の組電線導通検査方法によれば、検査対象のワイヤハーネスにジョイントグループの内外を跨ぐ状態で2つの端子の位置の入れ違いが発生している場合に、そのエラーの種類を自動的に検知することができる。
[5] 検査対象のワイヤハーネス(W/H)の中から選択した端子(第1ポイントP1)の電位を所定電位に固定するスイッチ回路(11)と、
前記ワイヤハーネスの各端子に所定の検査電位を印加可能な電位印加部(試験電圧発生回路12)と、
前記ワイヤハーネスの各端子の電位の違いを検知する電位検知部(電圧検知回路13)と、
前記ワイヤハーネスの品番に基づいて特定される設計仕様に従って前記スイッチ回路、前記電位印加部、及び前記電位検知部を制御する検査制御部(制御部14)と、を有し、
前記検査制御部は、
前記ワイヤハーネスの全ての端子の中で、設計仕様において互いに接続されるべき複数の全ての端子を同じジョイントグループに割り当て、
前記ワイヤハーネスについて複数の前記ジョイントグループ(JG1~JG3)を形成し、
複数の前記ジョイントグループの中から1つのジョイントグループを順次に選定し(S13、S15)、
選定した前記ジョイントグループの中から1つの端子を第1ポイントとして選択し(S22)、
前記第1ポイントの電位を第1電位に固定し(S31)、
前記第1ポイントを除く全ての端子に前記第1電位とは異なる第2電位を印加し(S32)、
前記第1ポイントを除く全ての端子のそれぞれの位置に現れた電位を検出してそれらの組み合わせを計測結果とし(S33)、
前記計測結果における各端子の電位と、各端子が属する前記ジョイントグループの選定/非選定との関係に基づいて、各回路の導通状態を照合する(S14、S41~S52)、
組電線導通検査装置(導通検査装置100)。
上記[5]の構成の組電線導通検査装置によれば、ワイヤハーネスW/Hの導通検査を実施する際にジョイントグループを考慮して検査するポイントを順次に決定するので、処理を繰り返す回数を大幅に削減できる。つまり、1回の検査だけで1つのジョイントグループの全体について導通検査ができるので、繰り返しの回数が減り、検査の所要時間が短縮される。
11 スイッチ回路
12 試験電圧発生回路
13 電圧検知回路
14 制御部
15 設計データベース
16 データテーブル
17 測定結果記憶部
100 導通検査装置
C1,C2,C3 電気回路
CN1,CN2,CN3,CN4 コネクタ
CN01,CN02,CN03,CN04 コネクタ
JG1,JG2,JG3 ジョイントグループ
P1 第1ポイント
T11,T12,T13,T21,T22,T23 端子
T31,T32,T33,T41,T42,T43,T44 端子
GND グランド
VT 試験電圧
W/H ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. 複数の電線を組み合わせて構成したワイヤハーネスの複数端子間の電気接続状態を検査するための組電線導通検査方法であって、
    検査対象のワイヤハーネスの全ての端子の中で、設計仕様において互いに接続されるべき複数の全ての端子を同じジョイントグループに割り当て、
    前記ワイヤハーネスについて複数の前記ジョイントグループを形成し、
    複数の前記ジョイントグループの中から1つのジョイントグループを順次に選定し、
    選定した前記ジョイントグループの中から1つの端子を第1ポイントとして選択し、
    前記第1ポイントの電位を第1電位に固定し、
    前記第1ポイントを除く全ての端子に前記第1電位とは異なる第2電位を印加し、
    前記第1ポイントを除く全ての端子のそれぞれの位置に現れた電位を検出してそれらの組み合わせを計測結果とし、
    前記計測結果における各端子の電位と、各端子が属する前記ジョイントグループの選定/非選定との関係に基づいて、各回路の導通状態を照合する、
    組電線導通検査方法。
  2. 前記計測結果において導通状態を全く検知できない場合には、選定した前記ジョイントグループの中から前記第1ポイントとは別の端子を新たな第1ポイントとして選択し、
    前記新たな第1ポイントの電位を前記第1電位に固定し、
    前記新たな第1ポイントを除く全ての端子に前記第1電位とは異なる第2電位を印加し、
    前記新たな第1ポイントを除く全ての端子のそれぞれに現れた電位を検出してそれらの組み合わせを新たな計測結果とし、
    前記新たな計測結果において、前記新たな第1ポイントが属する前記ジョイントグループにおける導通を検知した場合には、前記第1ポイントの非導通についてエラーを報知する、
    請求項1に記載の組電線導通検査方法。
  3. 前記計測結果に基づいて、前記第1ポイントが属する前記ジョイントグループ内で導通を検知し、且つ前記第1ポイントが属する前記ジョイントグループ以外で1点の導通を検知した場合には、1箇所の誤配線についてエラーを報知する、
    請求項1に記載の組電線導通検査方法。
  4. 前記計測結果に基づいて、前記第1ポイントが属する前記ジョイントグループ内で1点の非導通を検知し、且つ前記第1ポイントが属する前記ジョイントグループ以外で1点の導通を検知した場合には、1箇所の配線の入れ違いについてエラーを報知する、
    請求項1に記載の組電線導通検査方法。
  5. 検査対象のワイヤハーネスの中から選択した端子の電位を所定電位に固定するスイッチ回路と、
    前記ワイヤハーネスの各端子に所定の検査電位を印加可能な電位印加部と、
    前記ワイヤハーネスの各端子の電位の違いを検知する電位検知部と、
    前記ワイヤハーネスの品番に基づいて特定される設計仕様に従って前記スイッチ回路、前記電位印加部、及び前記電位検知部を制御する検査制御部と、を有し、
    前記検査制御部は、
    前記ワイヤハーネスの全ての端子の中で、設計仕様において互いに接続されるべき複数の全ての端子を同じジョイントグループに割り当て、
    前記ワイヤハーネスについて複数の前記ジョイントグループを形成し、
    複数の前記ジョイントグループの中から1つのジョイントグループを順次に選定し、
    選定した前記ジョイントグループの中から1つの端子を第1ポイントとして選択し、
    前記第1ポイントの電位を第1電位に固定し、
    前記第1ポイントを除く全ての端子に前記第1電位とは異なる第2電位を印加し、
    前記第1ポイントを除く全ての端子のそれぞれの位置に現れた電位を検出してそれらの組み合わせを計測結果とし、
    前記計測結果における各端子の電位と、各端子が属する前記ジョイントグループの選定/非選定との関係に基づいて、各回路の導通状態を照合する、
    組電線導通検査装置。
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