JP2003163065A - サブハーネスの検査方法 - Google Patents

サブハーネスの検査方法

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JP2003163065A
JP2003163065A JP2001361003A JP2001361003A JP2003163065A JP 2003163065 A JP2003163065 A JP 2003163065A JP 2001361003 A JP2001361003 A JP 2001361003A JP 2001361003 A JP2001361003 A JP 2001361003A JP 2003163065 A JP2003163065 A JP 2003163065A
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terminals
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JP2001361003A
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Kazumichi Masuda
和通 増田
Nobuhiro Kawase
信宏 川瀬
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスの歩留まりの低下を防止でき
るサブハーネスの検査方法を提供する。 【解決手段】 サブハーネス検査装置1はプローブ13
を備えサブハーネス2の導通検査を行う。サブハーネス
2は電線4と第1の端子5を収容したコネクタ6と剥き
出しの第2の端子7とジョイント部を備えている。第1
の端子5は電線4の少なくとも一端部に取り付けられて
いる。第2の端子7は一部の電線4の他端部に取り付け
られている。ジョイント部は電線4の芯線同士を接続し
ている。サブハーネス検査装置1は第1の端子5に順に
信号を与えて第1の端子5相互の導通状況の良否を判定
する。サブハーネス検査装置1はプローブ13で第2の
端子7を順に信号を与えて第2の端子7それぞれと第1
の端子5との導通状況の良否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電線とコネ
クタと剥き出しの端子などを備えたサブハーネスの良否
を判定するサブハーネスの検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体としての自動車は、搭載される種
々のランプや種々のモータなどの電子機器にバッテリな
どの電源から電力を供給するためにワイヤハーネスを配
索している。前記ワイヤハーネスは、複数の電線と、前
記電線それぞれの端部に接続された複数の端子と、前記
端子を収容するコネクタハウジング等を備えている。
【0003】搭載する電子機器の増加に伴い、前記自動
車1台に必要とされる電線の本数は、数百本から数千本
に達している。このため、前記ワイヤハーネスの電線の
数が増加する傾向となっている。このため、一旦、サブ
ハーネスを複数組み立てた後、これらのサブハーネスを
互いに組み付けて、前記ワイヤハーネスを組み立ててき
た。
【0004】前記サブハーネスは、複数の電線と、これ
らの電線の端部に取り付けられた端子と、前記端子を収
容するコネクタハウジングなどを備えている。前記サブ
ハーネスは、全ての端子がコネクタハウジング内に収容
されているわけではなく、一部の端子は剥き出しの状態
となっている。さらに、サブハーネスは、ジョイント部
を備えていることがある。ジョイント部は、前述した複
数の電線のうち少なくとも一部の電線の芯線が互いに電
気的に接続している。
【0005】前記サブハーネスの端子の一部が剥き出し
となってサブハーネス単体の回路構成が完成していない
ため、前記サブハーネスを互いに組み付けた後に前記ワ
イヤハーネスの導通検査を行う。導通検査を行う際に
は、前記端子それぞれについて、他の端子との導通の有
無を確認することによって、良否が判定されてきた。従
来、この種のワイヤハーネスの検査方法は、以下に示す
手順に沿って行われてきた。
【0006】ワイヤハーネスの端子のうち一つの端子を
選択して、この選択した端子に印加して、他の端子の電
位の高・低を判定する。全ての端子に順番に印加して、
それぞれの場合の印加した端子以外の全ての端子の電位
を順番に判定する。そして、全ての端子の相互の導通状
況を把握する。
【0007】前述したように把握した端子相互の導通状
況と、前記ワイヤハーネスが正常である場合の端子相互
の導通状況と、を対比することによって、前記ワイヤハ
ーネスの良否、及び異常がある場合には異常箇所を把握
してきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のワイヤ
ハーネスの検査方法では、それぞれの端子に順番に印加
し、この印加された端子以外の全ての端子の電位を判定
してきた。このため、端子に印加することを(端子総数
−1)回繰り返して行うことが必要となり、ワイヤハー
ネスの電線数が増えて端子の数字が増大すると、検査に
要する時間が長くなるという問題があった。
【0009】一つの端子に印加し、この端子以外の全て
の端子の電位を測定するのにかかる所要時間が、例え
ば、所定の時間Tである場合に、3000個の端子を有
するワイヤハーネスの端子の相互の導通状況を把握する
ためには、T×3000個(端子の個数)=3000T
もの時間が必要になる。
【0010】このため、前述したワイヤハーネスを製造
する製造ラインでは、組立ラインで組み立てられたワイ
ヤハーネスを、前述した検査方法を施す検査装置まで運
搬する必要が生じていた。このため、ワイヤハーネスの
生産にかかる所要時間が長時間化してワイヤハーネスの
生産効率を低下させる要因となっていた。
【0011】また、ワイヤハーネスを組み立てた後に、
全ての端子の相互間の導通を確認するため、前記ワイヤ
ハーネスを製造する複数の工程のうちどの工程で不具合
などが生じたかを把握することが困難となる傾向であっ
た。さらに、ワイヤハーネスを組み立てた後に、不具合
箇所を把握する。このため、ワイヤハーネスを構成する
電線が非常に多いため、作業員が不具合箇所を修正する
のが困難であった。このため、ワイヤハーネスの歩留ま
りが低下する傾向であった。
【0012】さらに、ワイヤハーネスが組み立てられた
後に検査するため、不具合を発見した際には、発見した
不具合と同様の不具合を含んだワイヤハーネス及びサブ
ハーネスが製造されてしまっていることも考えられる。
このため、より一層、ワイヤハーネスの歩留まりをより
低下させる傾向であった。このため、従来から前述した
一部の端子が剥き出しでありかつジョイント部を備えた
サブハーネス自体の導通検査を行うことが望まれてい
る。
【0013】したがって、本発明の目的は、ワイヤハー
ネスの歩留まりの低下を防止できるサブハーネスの検査
方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明のサブハーネ
スの検査方法は、複数の電線と、これら複数の電線の少
なくとも一端部に取り付けられかつコネクタハウジング
内に収容された第1の端子と、一部の電線の他端部に取
り付けられた剥き出しの第2の端子と、前記電線同士が
電気的に接続されたジョイント部と、を備えたサブハー
ネスの良否を検査するサブハーネスの検査方法におい
て、基準となるサブハーネスの前記第1の端子間の導通
状況を把握する導通状況把握ステップと、基準となるサ
ブハーネスの前記第2の端子それぞれと第1の端子との
導通状況を把握するジョイント把握ステップと、前記導
通状況把握ステップで把握した第1の端子間の導通状況
と、検査対象物としてのサブハーネスの第1の端子間の
導通状況とを対比して、前記検査対象物としてのサブハ
ーネスの良否を判定する導通状況判定ステップと、前記
ジョイント把握ステップで把握した第2の端子それぞれ
と第1の端子との導通状況と、検査対象物としてのサブ
ハーネスの第2の端子それぞれと第1の端子との導通状
況と、を対比して、前記検査対象物としてのサブハーネ
スの良否を判定するジョイント判定ステップと、を含む
ことを特徴としている。
【0015】請求項2に記載の本発明のサブハーネスの
検査方法は、請求項1記載のサブハーネスの検査方法に
おいて、前記導通状況把握ステップで把握した基準とな
るサブハーネスの第1の端子間の導通状況と、前記ジョ
イント把握ステップで把握した基準となるサブハーネス
の第2の端子それぞれと第1の端子との導通状況と、を
対比して、前記基準となるサブハーネスの良否を判定す
る判定ステップを含んだことを特徴としている。
【0016】請求項1に記載された本発明によれば、導
通状況把握ステップで第1の端子同士の導通状況を把握
し、ジョイント把握ステップで第2の端子と導通する第
1の端子を把握する。導通状況判定ステップで第1の端
子同士の導通状況の良否を判定する。ジョイント判定ス
テップで、第2の端子と導通する第1の端子の良否を判
定する。このため、剥き出しの第2の端子を備えたサブ
ハーネスの導通検査を確実に行うことができる。
【0017】また、ジョイント把握ステップで、剥き出
しの第2の端子と導通する第1の端子を把握する。この
ため、第1の端子と第2の端子とを合わせて三つ以上の
端子が導通する場合でも、これらの導通状況を確実に把
握できる。したがって、ジョイント部を備えたサブハー
ネスの導通検査を確実に行うことができる。
【0018】請求項2に記載された本発明によれば、導
通状況把握ステップで把握した第1の端子間の導通状況
と、ジョイント把握ステップで把握した第2の端子と第
1の端子との導通状況と、を対比する。このため、基準
となるサブハーネスが、導通状況把握ステップとジョイ
ント把握ステップとの間などで不意に破損したことを確
実に把握できる。したがって、検査対象物としてのサブ
ハーネスの良否を確実に判定できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
るサブハーネスの検査方法を行うサブハーネス検査装置
1を図1ないし図7を参照して説明する。図1に示され
たサブハーネス検査装置1は、サブハーネス2の製造ラ
インの終盤などに設けられ、製造されたサブハーネス2
に導通検査を施す装置である。サブハーネス検査装置1
は、サブハーネス2に導通検査を施して、該サブハーネ
ス2の良否を判定する装置である。
【0020】サブハーネス検査装置1は、基準となるサ
ブハーネス2の端子5,7間の導通状況と、検査対象物
としてのサブハーネス2の端子5,7間の導通状況とを
対比して、良否を判定する。また、サブハーネス検査装
置1は、異常箇所が存在した場合には、この異常箇所を
作業員に示して、作業員の修正作業を支援する。
【0021】さらに、サブハーネス検査装置1は、基準
となるサブハーネス2の後述する第1の端子5間の導通
状況を示す導通データ31(図5に示す)と、基準とな
るサブハーネス2の後述する第2の端子7それぞれと第
1の端子5との間の導通状況を示すジョイントデータ3
2(図6に示す)と、を前記基準となるサブハーネス2
の各端子5,7に信号を与えることにより生成する。
【0022】図1に示されたサブハーネス検査装置1に
よって検査されるサブハーネス2は、移動体としての自
動車に配索されるワイヤハーネスを構成する。複数のサ
ブハーネス2が互いに組み付けられて、前述したワイヤ
ハーネスを構成する。サブハーネス2は、ワイヤハーネ
スに組み立てられて、前記自動車に搭載される各種の電
子機器に電力や制御信号を伝える。サブハーネス2は、
複数の電線4と、第1の端子5を有するコネクタ6と、
第2の端子7と、ジョイント部9(図4に示す)とを備
えている。
【0023】電線4は、導電性の芯線と、該芯線を被覆
する絶縁性の被覆部とを備えた所謂被覆電線である。コ
ネクタ6は、前述した第1の端子5と、絶縁性のコネク
タハウジング8とを備えている。第1の端子5は、導電
性であるとともに電線4の少なくとも一端部4a(図4
に示す)に取り付けられる。第1の端子5は、電線4の
芯線と電気的に接続される。コネクタハウジング8は、
箱状に形成されかつ第1の端子5を収容する。コネクタ
6は、前述した電子機器のコネクタにコネクタ結合す
る。
【0024】第2の端子7は、複数の電線4のうち一部
の電線4の他端部4b(図4に示す)に取り付けられ
る。第2の端子7は、導電性であるとともに電線4の芯
線と電気的に接続される。第2の端子7は、コネクタハ
ウジングなどに収容されることなく剥き出しの状態とな
っている。第2の端子7は、他のサブハーネスのコネク
タハウジング内などに収容される。
【0025】ジョイント部9は、複数の電線4の芯線を
互いに電気的に接続している。ジョイント部9は、電子
機器に電力や制御信号を伝えるために必要なパターンに
したがって、複数の電線4を互いに電気的に接続してい
る。
【0026】本明細書では、前記第1の端子5それぞれ
に1からNまでの番号を付している。このように、それ
ぞれの第1の端子5に、互いに異なる整数の番号を付し
ている。第1の端子5に付される番号は、一から順に大
きい整数となっている。本明細書では、以下各第1の端
子5を「N」第1の端子5と呼ぶ。なお、このNは各第
1の端子5の番号である。
【0027】また、本明細書では、前記第2の端子7そ
れぞれに1からMまでの番号を付している。このよう
に、それぞれの第2の端子7に、互いに異なる整数の番
号を付している。第2の端子7に付される番号は、一か
ら順に大きい整数となっている。本明細書では、以下各
第2の端子7を「M」第2の端子7と呼ぶ。なお、この
Mは各第2の端子7の番号である。
【0028】また、サブハーネス2は、電線4などによ
って互いに接続された複数のコネクタ6と第2の端子7
などからなるジョイントグループJGを複数備えてい
る。
【0029】図示例において、サブハーネス2は、図4
に示すジョイントグループJGを備えている。ジョイン
トグループJGは、図4に示すように、「1」〜「9」
第1の端子5a〜5iと、ジョイント部9と、「1」〜
「7」第1の端子5a〜5gを収容するコネクタハウジ
ング8と、「8」及び「9」第1の端子5h,5iを収
容するコネクタハウジング8と、「1」から「4」第2
の端子7a〜7dと、前述した第1の端子5a〜5iと
第2の端子7a〜7dを電気的に接続した電線4と、で
構成されている。
【0030】なお、「1」〜「7」第1の端子5a〜5
gとコネクタハウジング8とでコネクタ6を構成してい
る。「8」及び「9」第1の端子5h,5iとコネクタ
ハウジング8とでコネクタ6を構成している。
【0031】「1」〜「7」第1の端子5a〜5gは、
電線4の一端部4aに取り付けられている。ジョイント
部9は、「2」第1の端子5bに接続した電線4の他端
部4bと「1」第1の端子5aに接続した電線4の中央
部とを接続している。「8」第1の端子5hは、一端部
4aに「4」第1の端子5dが取り付けられた電線4の
他端部4bに取り付けられている。「9」第1の端子5
iは、一端部4aに「5」第1の端子5eが取り付けら
れた電線4の他端部4bに取り付けられている。
【0032】「1」第2の端子7aは、一端部4aに
「1」第1の端子5aが取り付けられた電線4の他端部
4bに取り付けられている。「2」第2の端子7bは、
一端部4aに「3」第1の端子5cが取り付けられた電
線4の他端部4bに取り付けられている。「3」第2の
端子7cは、一端部4aに「6」第1の端子5fが取り
付けられた電線4の他端部4bに取り付けられている。
「4」第2の端子7dは、一端部4aに「7」第1の端
子5gが取り付けられた電線4の他端部4bに取り付け
られている。
【0033】サブハーネス検査装置1は、図1に示すよ
うに、複数のインタフェースコネクタ10と、プローブ
13と、入出力切換回路11と、制御装置12と、を備
えている。インタフェースコネクタ10は、それぞれ、
前記サブハーネス2のコネクタ6とコネクタ結合可能と
なっている。インタフェースコネクタ10は、それぞ
れ、コネクタ6とコネクタ結合すると、前記コネクタ6
の第1の端子5それぞれに接続する受け端子(図示せ
ず)を備えている。インタフェースコネクタ10の受け
端子は、それぞれ、入出力切換回路11に接続してい
る。
【0034】プローブ13は、導電性を有しているとと
もに、前記第2の端子7と接触可能である。プローブ1
3は、入出力切換回路11に接続している。
【0035】入出力切換回路11は、制御装置12のマ
イクロコンピュータ(CPU)などからなりかつ予め定
めた制御プログラムに従って動作する後述の制御部23
が順次出力するデータによってインタフェースコネクタ
10の受け端子それぞれをドライブする。即ち、入出力
切換回路11は、インタフェースコネクタ10を介して
コネクタ6の第1の端子5に信号を与える。
【0036】また、入出力切換回路11は、後述するス
テップS3〜S8及びステップS25〜S28を行う際
に、第2の端子7に順に接触されるプローブ13を介し
て、前記第2の端子7をドライブする。即ち、入出力切
換回路11は、プローブ13を介して第2の端子7に順
に信号を与える。
【0037】そして、受け端子それぞれから電流が前記
信号を与えた受け端子に引き込まれたか否かを判別し、
その結果を制御装置12に順次取り込ませる。即ち、入
出力切換回路11は、インタフェースコネクタ10を介
してコネクタ6の第1の端子5と第2の端子7との導通
状況を制御装置12に順次取り込ませる。
【0038】入出力切換回路11は、具体的には、図1
に示すように、制御装置12から順次出力されるデータ
を一時保持するドライブ端子レジスタ11aと、ドライ
ブ端子レジスタ11aに保持されたデータをデコードし
てインタフェースコネクタ10の受け端子又はプローブ
に信号を与える図示しないドライバを有するドライブ端
子デコーダ11bと、受け端子それぞれから前記信号が
与えられた受け端子に電流が引き込まれたか否かを判定
し、その結果に基づいた情報を出力するコンパレータ1
1cと、を有している。
【0039】制御装置12は、従来より周知のRAM、
ROM及びCPUなどを備えたコンピュータであって、
前記入出力切換回路11及びインタフェースコネクタ1
0などと接続して、これらの動作を制御して、サブハー
ネス検査装置1全体の制御をつかさどるようになってい
る。
【0040】制御装置12は、表示手段としての表示部
21と、記憶手段としての記憶部22と、制御手段とし
ての制御部23と、判定手段としての判定部24と、操
作手段としての操作部25と、を備えている。表示部2
1は、検査装置1の各種の設定状況や、判定部24が後
述するように、サブハーネス2の良否を判定した結果
や、判定部24がサブハーネス2に異常ありと判定した
際に、短絡や開放などの不具合箇所を表示する機能を有
している。
【0041】記憶部22は、制御部23の動作を管理す
るための制御プログラムを記憶している。また、記憶部
22は、後述するように生成された基準となるサブハー
ネス2の第1の端子5間の導通状況を示す導通データ3
1(図5に示す)と、基準となるサブハーネス2の第2
の端子7それぞれと第1の端子5間の導通状況を示すジ
ョイントデータ32(図6に示す)と、を少なくとも一
時的に記憶している。
【0042】導通データ31は、第1の端子5相互の導
通状態を示している。即ち、導通データ31は、第1の
端子5相互の電気的な接続状況を示している。具体的に
は、導通データ31は、各第1の端子(以下基準となる
第1の端子と呼ぶ)5毎に、該基準となる第1の端子5
と導通した第1の端子5のうち前記基準となる第1の端
子5の番号より大きな番号でかつ最小の番号の第1の端
子5を示している。
【0043】または、導通データ31は、基準となる第
1の端子5と導通した第1の端子5の中で基準となる第
1の端子5より番号の大きな第1の端子5がない場合
と、基準となる第1の端子5と導通した第1の端子5が
ない場合には、基準となる第1の端子5自身の番号を示
している。
【0044】ジョイントデータ32は、第2の端子7そ
れぞれと、第1の端子5との導通状態を示している。具
体的には、第2の端子7に任意の順番でプローブ13が
接触されて、該プローブ13を介して第2の端子7に信
号が与えられる際に、それぞれの第1の端子5から電流
を引き込む時のプローブ13が第2の端子7に接触する
順番を示している。
【0045】図6では、プローブ13が一回目に第2の
端子7に接触する際に、「1」第1の端子5aと「2」
第1の端子5bから第2の端子7に電流を引き込むこと
を示している。即ち、プローブ13が一回目に第2の端
子7に接触する際に、「1」第1の端子5aと「2」第
1の端子5bから第2の端子7に向かって電流が流れ
る。プローブ13が二回目に第2の端子7に接触する際
に、「3」第1の端子5cから第2の端子7に電流を引
き込むことを示している。プローブ13が三回目に第2
の端子7に接触する際に、「7」第1の端子5gから第
2の端子7に電流を引き込むことを示している。
【0046】プローブ13が四回目に第2の端子7に接
触する際に、「6」第1の端子5fから第2の端子7に
電流を引き込むことを示している。プローブ13がいず
れの第2の端子7に接触しても、「4」第1の端子5d
と「5」第1の端子5eと「8」第1の端子5hと
「9」第1の端子5iから第2の端子7に電流を引き込
まないことを示している。
【0047】また、記憶部22は、前記ワイヤハーネス
の導通データ31に基づいて、制御部23が生成した導
通マップ33(図7に示す)を、少なくとも一時的に記
憶する。導通マップ33は、第1の端子5相互の導通状
態を示している。具体的には、導通マップ33は、各第
1の端子(以下基準となる第1の端子と呼ぶ)5毎に、
該基準となる第1の端子5と短絡または開放している第
1の端子5の番号を示している。なお、図7中の導通マ
ップ33において、白丸は相互に導通した第1の端子5
を示している。空欄は相互に絶縁状態の第1の端子5を
示している。
【0048】図7に示す導通マップ33は、「1」第1
の端子5aと「2」第1の端子5bとが導通しているこ
とを示している。「4」第1の端子5dと「8」第1の
端子5hとが導通していることを示している。「5」第
1の端子5eと「9」第1の端子5iとが導通している
ことを示している。
【0049】また、前記記憶部22は、制御部23がそ
れぞれの第1の端子5に信号を与えた際に、前記コンパ
レータ11cが判定したそれぞれの第1の端子5から電
流を引き込んだか否かを、一時的に記憶する機能を有し
ている。即ち、前記記憶部22は、それぞれの第1の端
子から信号を与えた第1の端子5に向かって電流が流れ
たか否かを一時的に記憶する機能を有している。さら
に、記憶部22は、検査対象物としてのサブハーネス2
の第1の端子5それぞれに信号を与えた際に、第1の端
子5それぞれから電流を引き込んだか否かによって得ら
れる検査対象物のサブハーネス2の第1の端子5相互の
導通状況を一旦記憶する。
【0050】さらに、前記記憶部22は、制御部23が
プローブ13を介して第2の端子7に信号を与えた際
に、前記コンパレータ11cが判定したそれぞれの第1
の端子5から電流を引き込んだか否かを、一時的に記憶
する機能を有している。即ち、前記記憶部22は、それ
ぞれの第1の端子から信号を与えた第2の端子7に向か
って電流が流れたか否かを一時的に記憶する機能を有し
ている。さらに、記憶部22は、プローブ13を介して
検査対象物としてのサブハーネス2の第2の端子7それ
ぞれに信号を与えた際に、第1の端子5それぞれから電
流を引き込んだか否かによって得られる検査対象物のサ
ブハーネス2の第2の端子7それぞれと第1の端子5と
の導通状況を一旦記憶する。
【0051】制御部23は、記憶部22に記憶された制
御プログラムにしたがって動作される。制御部23は、
前述した制御プログラムにしたがって動作されて、サブ
ハーネス2の導通データ31を生成可能であり、かつ、
サブハーネス2の導通データ31に基づいて導通マップ
33を生成可能である。
【0052】制御部23は、以下のようにしてサブハー
ネス2の導通データ31を生成する。制御部23は、イ
ンタフェースコネクタ10にコネクタ6がコネクタ結合
してサブハーネス検査装置1に基準となるサブハーネス
2が取り付けられると、該サブハーネス2の第1の端子
5に番号の小さいものから順に一つずつ信号を与える。
【0053】そして、信号を与えられた第1の端子5以
外の第1の端子5の中で、前記信号を与えられた第1の
端子5に電流を引き込ませた第1の端子5の番号を抽出
する。抽出した番号の第1の端子5の中で、前記信号を
与えられた第1の端子5の番号より大きくかつ最も小さ
いものを抽出して、導通データ31を生成する。
【0054】具体的には、図4に示すジョイントグルー
プJGを備えたサブハーネス2では、まず「1」第1の
端子5aに信号を与える。すると、ジョイント部9によ
り「2」第1の端子5bから電流を引き込むとともに、
「2」第1の端子5b以外の第1の端子5から電流を引
き込まない。このため、「1」第1の端子5aの欄を
「2」とする。
【0055】「2」第1の端子5bに信号を与える。す
ると、ジョイント部9により「1」第1の端子5aから
電流を引き込むとともに、「1」第1の端子5a以外の
第1の端子5から電流を引き込まない。このため、
「2」第1の端子5bの欄を「2」とする。
【0056】「3」第1の端子5cに信号を与える。す
ると、全ての第1の端子5から電流を引き込まない。こ
のため、「3」第1の端子5cの欄を「3」とする。
「4」第1の端子5dに信号を与える。すると、「8」
第1の端子5hから電流を引き込むとともに、「8」第
1の端子5h以外の第1の端子5から電流を引き込まな
い。このため、「4」第1の端子5dの欄を「8」とす
る。
【0057】「5」第1の端子5eに信号を与える。す
ると、「9」第1の端子5iから電流を引き込むととも
に、「9」第1の端子5i以外の第1の端子5から電流
を引き込まない。このため、「5」第1の端子5eの欄
を「9」とする。「6」第1の端子5fに信号を与え
る。すると、全ての第1の端子5から電流を引き込まな
い。このため、「6」第1の端子5fの欄を「6」とす
る。「7」第1の端子5gに信号を与える。すると、全
ての第1の端子5から電流を引き込まない。このため、
「7」第1の端子5gの欄を「7」とする。
【0058】「8」第1の端子5hに信号を与える。す
ると、「4」第1の端子5dから電流を引き込むととも
に、「4」第1の端子5d以外の第1の端子5から電流
を引き込まない。このため、「8」第1の端子5hの欄
を「8」とする。「9」第1の端子5iに信号を与え
る。すると、「5」第1の端子5eから電流を引き込む
とともに、「5」第1の端子5e以外の第1の端子5か
ら電流を引き込まない。このため、「9」第1の端子5
iの欄を「9」とする。このように、導通データ31を
生成する。
【0059】また、制御部23は、任意の順番で作業員
がプローブ13を第2の端子7に順に接触させると、プ
ローブ13を介して、該プローブ13と接触する第2の
端子7に順に信号を与える。そして、制御部23は、プ
ローブ13が何回目に第2の端子7に接触した際に、各
第1の端子5から電流を引き込むかを把握して、前述し
たジョイントデータ32を生成する。
【0060】具体的には、図4に示すジョイントグルー
プJGを備えたサブハーネス2において、作業員が、ま
ず、1回目にプローブ13を「1」第2の端子7aに接
触させる。すると、「1」第1の端子5aと「2」第1
の端子5bとから電流を引き込む。このため、「1」第
1の端子5aと「2」第1の端子5bそれぞれの欄を
「1」とする。
【0061】2回目にプローブ13を「2」第2の端子
7bに接触させる。すると、「3」第1の端子5cから
電流を引き込む。このため、「3」第1の端子5cの欄
を「2」とする。3回目にプローブ13を「4」第2の
端子7dに接触させる。すると、「7」第1の端子5g
から電流を引き込む。このため、「7」第1の端子5g
の欄を「3」とする。
【0062】4回目にプローブ13を「3」第2の端子
7cに接触させる。すると、「6」第1の端子5fから
電流を引き込む。このため、「6」第1の端子5fの欄
を「4」とする。「4」第1の端子5dと「5」第1の
端子5eと「8」第1の端子5hと「9」第1の端子5
iからは、いずれの回においても電流を引き込まない。
このため、「4」第1の端子5dと「5」第1の端子5
eと「8」第1の端子5hと「9」第1の端子5iの欄
を「0」とする。このように、ジョイントデータ32を
生成する。
【0063】判定部24は、前記導通マップ33と制御
部23によって確定された検査対象物のサブハーネス2
の第1の端子5相互の導通状況とを対比して、これらに
相違がない場合には、サブハーネス2に異常が無いと判
定する。また、判定部24は、相違がある場合には、相
違があった番号の第1の端子5を異常があると思われる
第1の端子5として抽出するとともに、異常の状態(短
絡または開放)を表示部21に向かって出力する。
【0064】また、判定部24は、前記ジョイントデー
タ32と、制御部23によって確定された検査対象物の
サブハーネス2の第2の端子7それぞれと第1の端子5
との導通状況とを対比して、これらに相違がない場合に
は、サブハーネス2に異常が無いと判定する。また、判
定部24は、相違がある場合には、相違箇所を抽出する
とともに、異常の状態(短絡または開放)を表示部21
に向かって出力する。
【0065】さらに、判定部24は、基準となるサブハ
ーネス2の第1の端子5に順に信号を与えて生成した導
通データ31と、プローブ13を任意の順番で第2の端
子7に順に接触させて生成したジョイントデータ32と
を対比する。導通データ31とジョイントデータ32と
の間に相違が生じていると、相違箇所を抽出するととも
に、異常の状態(短絡または開放)を表示部21に向か
って出力する。
【0066】具体的には、図示例では、導通データ31
において、「1」第1の端子5aと「2」第1の端子5
bとが導通している。ジョイントデータ32を生成する
際に、「1」第2の端子7aにプローブ13を接触させ
ると、「1」第1の端子5aと「2」第1の端子5bか
ら電流を引き込むはずである。しかしながら、作業中な
どに不意にジョイント部9などが外れたり、該ジョイン
ト部9の接触不調及び端子5,7と電線4との接触不良
などが生じて、「1」第2の端子7aにプローブ13を
接触させると、「1」第1の端子5aと「2」第1の端
子5bのうち少なくとも一方から電流を引き込まないこ
とが考えられる。
【0067】また、「1」第2の端子7aにプローブ1
3を接触させると、「1」第1の端子5aと「2」第1
の端子5b以外の第1の端子5から電流を引き込むこと
が考えられる。このような場合に、相違箇所を抽出する
とともに、異常の状態(短絡または開放)を表示部21
に向かって出力する。
【0068】操作部25は、サブハーネス検査装置1に
ついての各種の運転上の指示や各種の設定を行うための
データ生成開始スイッチやデータ生成終了スイッチや検
査開始スイッチなどの操作ボタンなどを備えている。
【0069】次に、前記記憶部22に記憶された制御部
23の動作を管理するための制御プログラムの内容を、
図2及び図3に示したフローチャートを参照して説明す
る。
【0070】まず、基準となるサブハーネス2をサブハ
ーネス検査装置1に取り付けて、前述した導通データ3
1及びジョイントデータ32を生成する際には、まず、
図2中のステップS1において、データ生成開始スイッ
チが押されたか否かを判定する。データ生成開始スイッ
チが押されたと判定した場合には、ステップS2に進
み、押されていないと判定した場合にはステップS1を
繰り返す。
【0071】ステップS2では、番号の小さいほうから
順に第1の端子5に信号を与えて、第1の端子5同士の
導通状況を把握して、導通データ31を生成して、ステ
ップS3に進む。なお、ステップS2は、本明細書に記
した導通状況把握ステップをなしている。
【0072】ステップS3では、プローブ13を第2の
端子7に接触させ、該第2の端子7に信号を与えて第1
の端子5から電流を引き込んだか否かを判定する。第1
の端子5から電流を引き込んだと判定した場合にはステ
ップS4に進み、第1の端子5から電流を引き込んでい
ないと判定した場合にはステップS3を繰り返す。即
ち、プローブ13を介して第2の端子7に信号を与えて
第1の端子5から電流を引き込むまで、ステップS3を
繰り返す。
【0073】ステップS4では、導通データ31と、信
号を与えられた第2の端子7と電流を引き込ませた第1
の端子5との導通状況と、を対比して、ステップS5に
進む。ステップS5では、導通データ31と、信号を与
えられた第2の端子7と電流を引き込ませた第1の端子
5との導通状況と、に矛盾があるか否かを判定する。矛
盾がない場合にはステップS7に進み、矛盾がある場合
にはステップS6に進む。なお、ステップS5は、本明
細書に記した判定ステップをなしている。
【0074】ステップS6では、矛盾箇所を表示部21
に表示して、ステップS3に戻る。ステップS3からス
テップS6までを繰り返すことにより、導通データ31
と、信号を与えた第2の端子7と電流を引き込ませた第
1の端子5との導通状況と、の矛盾箇所を修正できる。
【0075】ステップS7では、信号を与えられた第2
の端子7と電流を引き込ませた第1の端子5との導通状
況をジョイントデータ32として記憶して、ステップS
8に進む。ステップS8では、データ生成終了スイッチ
が押されたか否かを判定する。即ち、ステップS8で
は、ジョイントデータ32の生成が完了したか否かを判
定する。押されていないと判定した場合は、ステップS
3に戻り、押されたと判定した場合は、導通データ31
とジョイントデータ32の生成を終了する。
【0076】ステップS3からステップS8を繰り返す
ことにより、プローブ13を第2の端子7に接触させる
何回目にそれぞれの第1の端子5から電流を引き込むか
を、記憶部22に記憶する。また、ステップS3からス
テップS8を繰り返すことにより、プローブ13を、第
2の端子7に接触させる順番を記憶部22に記憶する。
こうして、サブハーネス検査装置1は、サブハーネス2
の導通データ31とジョイントデータ32の生成を行
う。なお、前述したステップS3からステップS8は、
本明細書に記したジョイント把握ステップをなしてい
る。
【0077】次に、検査対象物としてのサブハーネス2
をサブハーネス検査装置1に取り付けて、前述した導通
データ31とジョイントデータ32に基づいて、前記検
査対象物としてのサブハーネス2の良否を判定する際に
は、まず、図3中のステップS21において、検査開始
スイッチが押されたか否かを判定する。検査開始スイッ
チが押されたと判定した場合には、前述した導通データ
31から導通マップ33を生成するとともにステップS
22に進み、押されていないと判定した場合にはステッ
プS21を繰り返す。
【0078】ステップS22では、サブハーネス2の第
1の端子5に番号の小さい方から順に信号を与えて、第
1の端子5相互の導通状況を把握して、ステップS23
に進む。ステップS23では、導通マップ33と、検査
対象物としてのサブハーネス2の第1の端子5相互の導
通状況と、を対比して、異常箇所があるか否かを判定す
る。異常箇所がある場合には、ステップS29に進み、
異常箇所が無い場合にはステップS24に進む。なお、
ステップS22とステップS23とは、本明細書に記し
た導通状況判定ステップをなしている。
【0079】ステップS24では、プローブ13を第2
の端子7に接触させる順番nを定める。はじめにn=1
回目として、ステップS25に進む。ステップS25で
は、プローブ13を第2の端子7に接触させ、該第2の
端子7に信号を与えて第1の端子5から電流を引き込ん
だか否かを判定する。第1の端子5から電流を引き込ん
だと判定した場合は、ステップS26に進み、第1の端
子5から電流を引き込んでいないと判定した場合にはス
テップS25を繰り返す。すなわち、プローブ13を介
して第2の端子7に信号を与えて、第1の端子5から電
流を引き込むまで、ステップS25を繰り返す。
【0080】ステップS26では、1回目にプローブ1
3を第2の端子7に接触させると電流を引き込ませるべ
き番号の第1の端子5から電流を引き込んだか否かを判
定する。具体的には、「1」第1の端子5aと「2」第
1の端子5bとから電流を引き込んだか否かを判定す
る。即ち、ステップS26では、電流を引き込ませた第
1の端子5と、ジョイントデータ32とを対比して、こ
れらの不一致があるか否かを判定する。不一致がある場
合には、ステップS29に進み、不一致がない場合に
は、ステップS27に進む。
【0081】ステップS27では、プローブ13を第2
の端子7に接触させる順番「n」を「n+1」とする。
即ち、プローブ13を第2の端子7に接触させる順番n
=2回目として、ステップS28に進む。ステップS2
8では、プローブ13を第2の端子7全てに接触させ
て、プローブ13を第2の端子7に接触させることが終
了したか否かを判定する。プローブ13を第2の端子7
に接触させることが終了していない場合には、ステップ
S25に戻り、終了している場合にはサブハーネス2の
検査を終了する。こうして、サブハーネス2を良品と判
定することとなる。
【0082】なお、ステップS25からステップS28
を繰り返すことにより、プローブ13を第2の端子7に
接触させる順番を全て行うことができる。即ち、ジョイ
ントデータ32を生成したときと同じ順番で、プローブ
13を第2の端子7に順に接触させる。ステップS25
からステップS28までは、本明細書に記したジョイン
ト判定ステップをなしている。
【0083】また、ステップS29では、導通データ3
1と第1の端子5相互の導通状況との相違箇所または、
電流を引き込ませた第1の端子5とジョイントデータ3
2との相違箇所を表示部21に表示する。サブハーネス
2を不良品であると判定して、サブハーネス2の導通検
査を終了する。
【0084】本実施形態のサブハーネス検査装置1を用
いてサブハーネス2の良否の判定などを行う際には、ま
ず、基準となるサブハーネス2のコネクタ6とインタフ
ェースコネクタ10とをコネクタ結合する。基準となる
サブハーネス2をサブハーネス検査装置1に取り付け
る。
【0085】そして、作業員などが操作部25などの操
作ボタンなどを操作して、該サブハーネス検査装置1を
起動する。その後、データ生成開始スイッチを押して、
サブハーネス検査装置1は、導通データ31を生成す
る。その後、作業員が、任意の順番で第2の端子7にプ
ローブ13を接触させる。第2の端子7にプローブ13
を接触させるたびに、前記プローブ13に電流を引き込
ませる第1の端子5の番号を記憶する。何度目にプロー
ブ13を第2の端子7に接触させると、各第1の端子5
から電流を引き込むかを記憶して、ジョイントデータ3
2を生成する。
【0086】即ち、作業員が、サブハーネス検査装置1
に、第2の端子7にプローブ13を接触させる順番をテ
ィーチングする。ジョイントデータ32の生成が完了す
ると、作業員が、データ生成終了スイッチを押して、基
準となるサブハーネス2をサブハーネス検査装置1から
取り外す。
【0087】次に、作業員が、検査対象物のサブハーネ
ス2のコネクタ6をサブハーネス検査装置1のインタフ
ェースコネクタ10にコネクタ結合させる。検査対象物
のサブハーネス2をサブハーネス検査装置1に取り付け
る。
【0088】作業員が、検査開始スイッチを押して、検
査対象物としてのサブハーネス2の第1の端子5に番号
の小さいほうから順に信号を与える。導通データ31か
ら導通マップ33を生成する。導通マップ33と検査対
象物としてのサブハーネス2の第1の端子5相互の導通
状況とを対比して、検査対象物としてのサブハーネス2
の良否を判定する。
【0089】良品であると、作業員が、前述したジョイ
ントデータ32を生成した時と同じ順番で、プローブ1
3を第2の端子7に接触させる。ジョイントデータ32
と、第2の端子7それぞれと第1の端子5との導通状況
とを対比して、検査対象物としてのサブハーネス2の良
否を判定する。
【0090】本実施形態によれば、まず基準となるサブ
ハーネス2の第1の端子5同士の導通状況を把握し、第
2の端子7それぞれと第1の端子5との導通状況を把握
する。その後、検査対象物としてのサブハーネス2の第
1の端子5同士の導通状況の良否を導通データ31を用
いて判定する。ジョイントデータ32を用いてサブハー
ネス2の第2の端子7それぞれと第1の端子5との導通
状況の良否を判定する。このため、剥き出しの第2の端
子7を備えたサブハーネス2の導通検査を確実に行うこ
とができる。
【0091】また、剥き出しの第2の端子7と導通する
第1の端子5を把握して、ジョイントデータ32を生成
する。このため、第1の端子5と第2の端子7とを合わ
せて三つ以上の端子が互いに導通する場合でも、これら
の導通状況を確実に把握できる。したがって、ジョイン
ト部9を備えたサブハーネス2の導通検査を確実に行う
ことができる。したがって、ワイヤハーネスの歩留まり
の低下を防止できる。
【0092】また、前述した実施形態のサブハーネス検
査装置1では、基準となるサブハーネス2を取り付け
て、該基準となるサブハーネス2を用いて導通データ3
1とジョイントデータ32を生成している。しかしなが
ら、本発明では、CD−ROM駆動装置などの各種の記
録媒体駆動装置を前記記憶部22に接続して、基準とな
るサブハーネス2を取り付けることなく、前述した導通
データ31とジョイントデータ32を記憶部22に直接
入力しても良いことは勿論である。
【0093】さらに、本発明は、操作部25として従来
より周知のキーボードやマウスなどを用いて、前記導通
データ31やジョイントデータ32などを適宜変更でき
るようにしてもよいことは勿論である。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明は、導通状況把握ステップで第1の端子同士の導通
状況を把握し、ジョイント把握ステップで第2の端子と
導通する第1の端子を把握する。導通状況判定ステップ
で第1の端子同士の導通状況の良否を判定する。ジョイ
ント判定ステップで、第2の端子と導通する第1の端子
の良否を判定する。このため、剥き出しの第2の端子を
備えたサブハーネスの導通検査を確実に行うことができ
る。
【0095】また、ジョイント把握ステップで、剥き出
しの第2の端子と導通する第1の端子を把握する。この
ため、第1の端子と第2の端子とを合わせて三つ以上の
端子が導通する場合でも、これらの導通状況を確実に把
握できる。したがって、ジョイント部を備えたサブハー
ネスの導通検査を確実に行うことができる。したがっ
て、ワイヤハーネスの歩留まりの低下を防止できる。
【0096】請求項2に記載の本発明は、導通状況把握
ステップで把握した第1の端子間の導通状況と、ジョイ
ント把握ステップで把握した第2の端子と第1の端子と
の導通状況と、を対比する。このため、基準となるサブ
ハーネスが、導通状況把握ステップとジョイント把握ス
テップとの間などで不意に破損したことを確実に把握で
きる。したがって、検査対象物としてのサブハーネスの
良否を確実に判定できる。したがって、ワイヤハーネス
の歩留まりの低下をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるサブハーネス検査
装置の基本構成を示す図である。
【図2】同実施形態のサブハーネス検査装置が導通デー
タとジョイントデータを生成する過程を示すフローチャ
ートである。
【図3】同実施形態のサブハーネス検査装置がサブハー
ネスの良否を判定する過程を示すフローチャートであ
る。
【図4】図1に示されたサブハーネス検査装置によって
検査されるサブハーネスのジョイントグループの構成を
示す図である。
【図5】同実施形態のサブハーネス検査装置が生成する
導通データを示す説明図である。
【図6】同実施形態のサブハーネス検査装置が生成する
ジョイントデータを示す説明図である。
【図7】図5に示された導通データから同実施形態のサ
ブハーネス検査装置が生成する導通マップを示す説明図
である。
【符号の説明】
2 サブハーネス 4 電線 4a 一端部 4b 他端部 5 第1の端子 7 第2の端子 8 コネクタハウジング 9 ジョイント部 S2 導通状況把握ステップ S3〜S8 ジョイント把握ステップ S22、S23 導通状況判定ステップ S25〜S28 ジョイント判定ステップ S5 判定ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G014 AA01 AA02 AA03 AB38 AB60 AC07 AC18 5E051 GA09 GB06 GB10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線と、これら複数の電線の少な
    くとも一端部に取り付けられかつコネクタハウジング内
    に収容された第1の端子と、一部の電線の他端部に取り
    付けられた剥き出しの第2の端子と、前記電線同士が電
    気的に接続されたジョイント部と、を備えたサブハーネ
    スの良否を検査するサブハーネスの検査方法において、 基準となるサブハーネスの前記第1の端子間の導通状況
    を把握する導通状況把握ステップと、 基準となるサブハーネスの前記第2の端子それぞれと第
    1の端子との導通状況を把握するジョイント把握ステッ
    プと、 前記導通状況把握ステップで把握した第1の端子間の導
    通状況と、検査対象物としてのサブハーネスの第1の端
    子間の導通状況とを対比して、前記検査対象物としての
    サブハーネスの良否を判定する導通状況判定ステップ
    と、 前記ジョイント把握ステップで把握した第2の端子それ
    ぞれと第1の端子との導通状況と、検査対象物としての
    サブハーネスの第2の端子それぞれと第1の端子との導
    通状況と、を対比して、前記検査対象物としてのサブハ
    ーネスの良否を判定するジョイント判定ステップと、を
    含むことを特徴とするサブハーネスの検査方法。
  2. 【請求項2】 前記導通状況把握ステップで把握した基
    準となるサブハーネスの第1の端子間の導通状況と、前
    記ジョイント把握ステップで把握した基準となるサブハ
    ーネスの第2の端子それぞれと第1の端子との導通状況
    と、を対比して、前記基準となるサブハーネスの良否を
    判定する判定ステップを含んだことを特徴とする請求項
    1記載のサブハーネスの検査方法。
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