JP2003161754A - ワイヤハーネスの検査データの生成方法及びワイヤハーネスの検査方法 - Google Patents

ワイヤハーネスの検査データの生成方法及びワイヤハーネスの検査方法

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JP2003161754A
JP2003161754A JP2001361004A JP2001361004A JP2003161754A JP 2003161754 A JP2003161754 A JP 2003161754A JP 2001361004 A JP2001361004 A JP 2001361004A JP 2001361004 A JP2001361004 A JP 2001361004A JP 2003161754 A JP2003161754 A JP 2003161754A
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terminals
wire harness
diode
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JP2001361004A
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English (en)
Inventor
Kazumichi Masuda
和通 増田
Nobuhiro Kawase
信宏 川瀬
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスの歩留まりの低下を防止でき
るワイヤハーネスの検査データの生成方法及びワイヤハ
ーネスの検査方法を提供する。 【解決手段】 ワイヤハーネス検査装置1は正常なワイ
ヤハーネス2の端子5に順に信号を与えて検査データを
生成する。一つの端子5に信号を与えて導通した相手側
の端子5に信号を与える。一つの端子5と導通した相手
側の端子5との間に存在するダイオード9の極性を把握
できる。ワイヤハーネス検査装置1は検査対象物として
のワイヤハーネス2の端子5に順に信号を与える。一つ
の端子5に信号を与えて導通した相手側の端子5に信号
を与える。一つの端子5に信号を与えて絶縁した他の端
子5に信号を与える。一つの端子5と導通した相手側の
端子5との間又は一つの端子5と絶縁した他の端子5と
の間に存在するダイオード9の極性の良否を判定でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネスの
良否を判定するワイヤハーネスの検査方法に係り、特
に、検査に用いるワイヤハーネスの検査データの生成方
法及び該検査データを用いたワイヤハーネスの検査方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体としての自動車には、ワイヤハー
ネスが配索されている。ワイヤハーネスは、複数の電線
と、これらの電線の端部それぞれに接続された端子と前
記電線に取り付けられたダイオードとを備えている。ワ
イヤハーネスは、導通検査が施されて、良否が判定され
てきた。
【0003】従来、この種のワイヤハーネスの検査方法
は、まず、ダイオードが取り外された正常なワイヤハー
ネスから端子間の導通状況を示す検査データを生成す
る。そして、検査対象物のワイヤハーネスからダイオー
ドを取り外した後、端子のうち一つの端子を選択して、
この選択した端子に印加して、他の端子の電位の高・低
を判定する。全ての端子に順番に印加して、全ての端子
の相互の導通状況を把握する。
【0004】前述したように得た端子相互の導通状況
と、前記検査データとを対比する。その後、検査対象物
のワイヤハーネスにダイオードを取り付ける。該ダイオ
ードが相互間に存在する端子のうち一方に印加して他方
の電位を測定し、かつ他方の端子に印加して一方の端子
の電位を測定する。ダイオードの極性を判定する。こう
して、前記検査対象物としてのワイヤハーネスの良否、
及び異常がある場合には異常箇所を把握してきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のワイヤ
ハーネスの検査データの生成方法では、端子間の導通状
況を把握するだけであるため、ダイオードを備えたワイ
ヤハーネスの良否を判定することができない。このた
め、従来のワイヤハーネスの検査方法では、ダイオード
を取り外した状態のワイヤハーネスの端子間の導通状況
を判定した後、ダイオードを取り付けて、該ダイオード
に関係する端子間の一方から他方及び他方から一方の導
通状況を把握して、ダイオードの極性の良否を判定して
きた。
【0006】このように、前述した従来の方法では、導
通検査を施した後、ダイオードを組み付けるため、導通
検査を施した後作業員の手がワイヤハーネスに加わるこ
ととなる。このため、作業員がダイオードを組み付ける
場合に、他の端子間の接続状況にも影響を与えることが
考えられる。このように、作業員がダイオードを組み付
ける場合に、作業員が誤配線を行う可能性があった。し
たがって、ワイヤハーネスの導通検査を行う際に、該ワ
イヤハーネスの歩留まりを低下させる可能性があった。
【0007】したがって、本発明の目的は、ワイヤハー
ネスの歩留まりの低下を防止できるワイヤハーネスの検
査データの生成方法及びワイヤハーネスの検査方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明のワイヤハー
ネスの検査データの生成方法は、複数の電線とこれらの
電線の端部に取り付けられた複数の端子と前記電線に取
り付けられたダイオードとを備えたワイヤハーネスの良
否を検査する際に用いる検査データを生成するワイヤハ
ーネスの検査データの生成方法において、前記複数の端
子のうち一つの端子に信号を与えて導通した相手側の端
子に順に信号を与えるとともに、前記複数の端子のうち
信号を与える一つの端子を順に変更して、全ての端子間
の導通状況を示す導通データと、ダイオードの極性を示
すダイオードデータとからなるワイヤハーネスの検査デ
ータを生成することを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の本発明のワイヤハーネス
の検査データの生成方法は、請求項1記載のワイヤハー
ネスの検査データの生成方法において、前記相手側の端
子に信号を与えた際に、該相手側の端子と前記一つの端
子とが導通した際には、これらの一つの端子と前記相手
側の端子との導通状況を導通データとすることを特徴と
している。
【0010】請求項3に記載の本発明のワイヤハーネス
の検査データの生成方法は、請求項1または請求項2記
載のワイヤハーネスの検査データの生成方法において、
前記相手側の端子に信号を与えた際に、該相手側の端子
と前記一つの端子とが絶縁した際には、これらの一つの
端子と前記相手側の端子との間にダイオードが存在しか
つ該ダイオードの極性をダイオードデータとすることを
特徴としている。
【0011】請求項4に記載の本発明のワイヤハーネス
の検査データの生成方法は、請求項1または請求項2記
載のワイヤハーネスの検査データの生成方法において、
前記複数の端子に一から順に大きい整数で番号を付して
おき、前記導通データは、前記一つの端子が相手側の端
子と導通している場合には、該一つの端子の番号より大
きくかつ導通する相手側の端子の中で最小の番号の端子
又は一つの端子自身を示しており、前記一つの端子がど
の端子とも導通していない場合には、前記一つの端子自
身の番号を示していることを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の本発明のワイヤハーネス
の検査データの生成方法は、請求項1または請求項3記
載のワイヤハーネスの検査データの生成方法において、
前記複数の端子に一から順に大きい整数で番号を付して
おき、前記ダイオードデータは、互いの間のダイオード
が存在する端子の番号と、これらの端子の極性と、を示
していることを特徴としている。
【0013】請求項6に記載の本発明のワイヤハーネス
の検査方法は、複数の電線とこれらの電線の端部に取り
付けられた複数の端子と前記電線に取り付けられたダイ
オードとを備えたワイヤハーネスの良否を検査するワイ
ヤハーネスの検査方法において、正常なワイヤハーネス
の全ての端子間の導通状況を示す導通データと、正常な
ワイヤハーネスのダイオードの極性を示すダイオードデ
ータと、からなるワイヤハーネスの検査データを用いる
とともに、検査対象物としてのワイヤハーネスの複数の
端子のうち一つの端子に信号を与えて導通した相手側の
端子に順に信号を与えて、これらの端子間の導通状況と
前記ワイヤハーネスの検査データと比較し、かつ、前記
一つの端子と絶縁した他の端子に順に信号を与えて、こ
れらの端子間の導通状況と前記ワイヤハーネスの検査デ
ータと比較するとともに、前記複数の端子のうち信号を
与える一つの端子を順に変更して、前記検査対象物とし
てのワイヤハーネスの良否を判定することを特徴として
いる。
【0014】請求項7に記載の本発明のワイヤハーネス
の検査方法は、請求項6記載のワイヤハーネスの検査方
法において、前記導通データと前記ダイオードデータと
から、全ての端子間の導通状況と、互いの間にダイオー
ドが存在すべき端子と該端子の極性と、を示す検査マッ
プを生成した後、該検査マップと、前記検査対象物とし
てのワイヤハーネスの複数の端子のうち一つの端子に順
に信号を与えて得た全ての端子間の導通状況とダイオー
ドの極性とを比較して、前記検査対象物としてのワイヤ
ハーネスの良否を判定することを特徴としている。
【0015】請求項8に記載の本発明のワイヤハーネス
の検査方法は、請求項6または請求項7記載のワイヤハ
ーネスの検査方法において、前記複数の端子に一から順
に大きい整数で番号を付しておき、前記導通データは、
前記一つの端子が相手側の端子と導通している場合に
は、該一つの端子の番号より大きくかつ導通する相手側
の端子の中で最小の番号の端子又は一つの端子自身を示
しており、前記一つの端子がどの端子とも導通していな
い場合には、前記一つの端子自身の番号を示しているこ
とを特徴としている。
【0016】請求項9に記載の本発明のワイヤハーネス
の検査方法は、請求項6または請求項7記載のワイヤハ
ーネスの検査方法において、前記複数の端子に一から順
に大きい整数で番号を付しておき、前記ダイオードデー
タは、互いの間のダイオードが存在する端子の番号と、
これらの端子の極性と、を示していることを特徴として
いる。
【0017】請求項1に記載された本発明によれば、一
つの端子に信号を与えて該一つの端子と導通した相手側
の端子に信号を与える。このため、これらの端子間にダ
イオードが存在した場合には、該ダイオードの極性を確
実に把握できる。
【0018】請求項2に記載された本発明によれば、相
手側の端子に信号を与えた際に、該相手側の端子と一つ
の端子とが導通すると、これらの端子が互いに電気的に
接続していると把握する。このため、端子間の導通状況
を確実に把握できる。
【0019】請求項3に記載された本発明によれば、相
手側の端子に信号を与えた際に、該相手側の端子と一つ
の端子の電位とが絶縁すると、これらの端子間にダイオ
ードが存在し、かつ該ダイオードの極性を確実に把握で
きる。このため、互いの間にダイオードが存在する端子
と、該ダイオードの極性を確実に把握できる。
【0020】請求項4に記載された本発明によれば、導
通データは、一つの端子が導通した相手側の端子のなか
で最小の番号の端子又は一つの端子自身を示しており、
かつ導通していない状態で一つの端子自身の番号を示し
ている。このため、導通データは、端子間の導通状況を
正確に示す。
【0021】請求項5に記載された本発明によれば、ダ
イオードデータは、相互間にダイオードが存在する端子
の番号とこれらの端子の極性とを示している。このた
め、ダイオードデータは、ダイオードの極性を正確に示
す。
【0022】請求項6に記載された本発明によれば、一
つの端子に信号を与えて導通した相手側の端子に順に信
号を与える。また、一つの端子と絶縁した他の端子に順
に信号を与える。このため、端子間の導通状況を正確に
把握でき、かつ相互間にダイオードが存在する端子とダ
イオードの極性を正確に把握できる。
【0023】請求項7に記載された本発明によれば、導
通データとダイオードデータとから全ての端子間の導通
状況と、互いの間にダイオードが存在する端子と該端子
の極性と、を示す検査マップを生成する。検査マップ
と、検査対象物としてのワイヤハーネスの端子間の導通
状況とダイオードの極性とを対比してワイヤハーネスの
良否を判定する。
【0024】請求項8に記載された本発明によれば、導
通データは、一つの端子が導通した相手側の端子のなか
で最小の番号の端子又は一つの端子自身を示しており、
かつ導通していない状態では一つの端子自身の番号を示
している。このため、導通データは、端子間の導通状況
を正確に示す。
【0025】請求項9に記載された本発明によれば、ダ
イオードデータは、相互間にダイオードが存在する端子
の番号とこれらの端子の極性とを示している。このた
め、ダイオードデータは、ダイオードの極性を正確に示
す。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
るワイヤハーネスの検査データの生成方法及びワイヤハ
ーネスの検査方法を行うワイヤハーネス検査装置1を図
1ないし図14を参照して説明する。図1に示されたワ
イヤハーネス検査装置1は、ワイヤハーネス2の製造ラ
インの終盤などに設けられ、製造されたワイヤハーネス
2に導通検査を施す装置である。
【0027】ワイヤハーネス検査装置1は、正常なワイ
ヤハーネス2の短絡、解放、ダイオードの極性と、検査
対象物としての製造されたワイヤハーネス2の短絡、解
放、ダイオードの極性とを対比して、良否を判定する。
また、ワイヤハーネス検査装置1は、異常箇所が存在し
た場合には、この異常箇所を作業員に示して、作業員の
修正作業を支援する。さらに、ワイヤハーネス検査装置
1は、正常なワイヤハーネス2の短絡、解放、ダイオー
ドの極性を示す検査データ30(図13に示す)を、前
記正常なワイヤハーネス2の各端子5に信号を与えるこ
とにより生成する。
【0028】なお、本明細書で示す短絡とは、ワイヤハ
ーネス2の複数の端子5が互いに電気的に接続しかつこ
れらの端子5間を双方向に電線が流れることを示してい
る。開放とは、ワイヤハーネス2の複数の端子5が互い
に電気的に絶縁しかつこれらの端子5間を全く電線が流
れないことを示している。ダイオードの極性とは、互い
に間にダイオードが存在する複数の端子5それぞれがア
ノードとカソードのうちいずれかであるかを示してい
る。このように、本明細書では、短絡、開放は端子5相
互の電気的な接続状況を示しており、電線4の異常な接
続及び断線を示すものではない。
【0029】図1に示されたワイヤハーネス検査装置1
によって検査されるワイヤハーネス2は、複数の電線4
と、これらの電線4の端部それぞれに取り付けられた端
子5を備えた複数のコネクタ6と、ダイオードコネクタ
7と、を備えている。ワイヤハーネス2は、移動体とし
ての自動車に配索される。ワイヤハーネス2は、前記自
動車に搭載される各種の電位機器に、電力や制御信号を
伝える。電線4は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する
絶縁性の被覆部とを備えた所謂被覆電線である。複数の
電線4は、電位機器に電力や制御信号を伝えるために必
要なパターンにしたがって、互いに電気的に接続したり
互いに絶縁状態となっている。
【0030】コネクタ6は、導電性の端子5と、絶縁性
のコネクタハウジング8とを備えている。端子5は、前
記電線4の端部などに取り付けられ前記芯線と電気的に
接続される。コネクタハウジング8は、箱状に形成され
かつ端子5を収容する。コネクタ6は、前述した電気機
器のコネクタにコネクタ結合する。ダイオードコネクタ
7は、コネクタにダイオード9が一体に組み込まれた接
続部品であり、前記ダイオード9は、電線4の芯線と電
気的に接続している。このため、ダイオード9は、電線
4を介して複数の端子5間に配されている。
【0031】本明細書では、前記端子5それぞれに、1
からNまでの番号を付している。このように、それぞれ
の端子5に、互いに異なる整数の番号を付している。端
子5に付される番号は、一から順に大きい整数となって
いる。本明細書では、以下各端子5を「N」端子5と呼
ぶ。なお、このNは各端子5の番号である。
【0032】また、ワイヤハーネス2は、互いに電気的
に接続された複数の電線4と、これらの電線4の端部に
接続された端子と、で構成されるジョイントグループを
複数備えている。本明細書では、これらのジョイントグ
ループにJG1から順に大きい番号を付している。この
ように、ジョイントグループそれぞれに互いに異なる番
号を付している。ジョイントグループに付される番号
は、一から順に大きい整数となっている。
【0033】図示例において、ワイヤハーネス2は、図
5(a)及び図5(b)に示すジョイントグループJG
1,JG2を備えている。ジョイントグループJG1
は、図5(a)に示すように、「1」端子5aと「2」
端子5bと「3」端子5cと「4」端子5dと、これら
の端子5a,5b,5c,5dと電気的に接続した電線
4と、で構成されている。
【0034】ジョイントグループJG2は、図5(b)
に示すように、「5」端子5eと「6」端子5fと
「7」端子5gと、ダイオード9と、これらの端子5
e,5f,5gに電気的に接続した電線4と、で構成さ
れている。なお、ダイオード9は、「5」端子5eと
「6」端子5fとの間でかつ「5」端子5eと「7」端
子5gとの間に配されている。「5」端子5eが、カソ
ード側の端子となっている。「6」端子5fと「7」端
子5gが、アノード側の端子となっている。
【0035】ワイヤハーネス検査装置1は、図1に示す
ように、複数のインタフェースコネクタ10と、入出力
切換回路11と、制御装置12と、を備えている。イン
タフェースコネクタ10は、それぞれ、前記ワイヤハー
ネス2のコネクタ6とコネクタ結合可能となっている。
インタフェースコネクタ10は、それぞれ、コネクタ6
とコネクタ結合すると、前記コネクタ6の端子5それぞ
れに接続する受け端子(図示せず)を備えている。イン
タフェースコネクタ10の受け端子は、それぞれ、入出
力切換回路11に接続している。
【0036】入出力切換回路11は、制御装置12のマ
イクロコンピュータ(CPU)などからなりかつ予め定
めた制御プログラムに従って動作する後述の制御部23
が順次出力するデータによってインタフェースコネクタ
10の受け端子それぞれをドライブする。即ち、入出力
切換回路11は、インタフェースコネクタ10を介して
コネクタ6の端子5に信号を与える。
【0037】そして、受け端子それぞれから電流が前記
信号を与えた受け端子に引き込まれたか否かを判別し、
その結果を制御装置12に順次取り込ませる。即ち、受
け端子それぞれから前記信号を与えた受け端子に向かっ
て電流が流れたか否かを、制御装置12に順次取り込ま
せる。このように、入出力切換回路11は、インタフェ
ースコネクタ10を介してコネクタ6の端子5相互の導
通状況を制御装置12に順次取り込ませる。
【0038】入出力切換回路11は、具体的には、図1
に示すように、制御装置12から順次出力されるデータ
を一時保持するドライブ端子レジスタ11aと、ドライ
ブ端子レジスタ11aに保持されたデータをデコードし
てインタフェースコネクタ10の受け端子に信号を与え
る図示しないドライバを有するドライブ端子デコーダ1
1bと、受け端子それぞれから前記信号が与えられた受
け端子に電流が引き込まれたか否かを判定し、その結果
に基づいた情報を出力するコンパレータ11cと、を有
している。
【0039】制御装置12は、従来より周知のRAM、
ROM及びCPUなどを備えたコンピュータであって、
前記入出力切換回路11及びインタフェースコネクタ1
0などと接続して、これらの動作を制御して、ワイヤハ
ーネス検査装置1全体の制御をつかさどるようになって
いる。
【0040】制御装置12は、表示手段としての表示部
21と、記憶手段としての記憶部22と、制御手段とし
ての制御部23と、判定手段としての判定部24と、操
作手段としての操作部25と、を備えている。表示部2
1は、検査装置1の各種の設定状況や、判定部24が後
述するように、ワイヤハーネス2の良否を判定した結果
や、判定部24がワイヤハーネス2に異常ありと判定し
た際に、短絡や開放などの不具合箇所を表示する機能を
有している。
【0041】記憶部22は、制御部23の動作を管理す
るための制御プログラムを記憶している。また、記憶部
22は、後述するように生成された正常なワイヤハーネ
ス2の短絡、開放、ダイオード9の極性を示すワイヤハ
ーネスの検査データ30(図13に示す)と、を少なく
とも一時的に記憶している。
【0042】ワイヤハーネスの検査データ30は、図1
3に示すように、導通データ31と、ダイオードデータ
32とからなる。導通データ31は、端子5相互の短絡
と開放を示している。即ち、導通データ31は、端子5
相互の電気的な接続状況(導通状況)を示している。具
体的には、導通データ31は、各端子(以下基準端子と
呼ぶ)5毎に、該基準端子5と短絡している端子5のう
ち前記基準端子5の番号より大きな番号でかつ最小の番
号の端子5を示している。または、導通データ31は、
基準端子5と短絡した端子5の中で基準端子5より番号
の大きな端子5がない場合と、基準端子5と短絡した端
子5がない場合には、基準端子5自身の番号を示してい
る。ダイオードデータ32は、複数の端子5間に存在す
るダイオード9それぞれに関して、アノード側の端子5
の番号とカソード側の端子5の番号とを示している。
【0043】図5(a)及び図5(b)に示すジョイン
トグループJG1,JG2を備えたワイヤハーネス2で
は、導通データ31は、図13に示すように、「1」端
子5aには「2」端子5bが短絡していることを示して
おり、「2」端子5bには「3」端子5cが短絡してい
ることを示しており、「3」端子5cには「4」端子5
dが短絡していることを示しており、「4」端子5dに
はこれ以上番号の大きな端子5が短絡していないことを
示している。
【0044】また、導通データ31は、「5」端子5e
にはいずれの端子も短絡していないことを示しており、
「6」端子5fには「7」端子5gが短絡していること
を示しており、「7」端子5gにはこれ以上番号の大き
な端子5が短絡していないことを示している。即ち、導
通データ31は、「1」端子5aと「2」端子5bと
「3」端子5cと「4」端子5dとが互いに短絡し、
「5」端子5eは他の端子5と開放しており、「6」端
子5fと「7」端子5gが互いに短絡していることを示
している。
【0045】また、図5(b)に示すジョイントグルー
プJG2を備えたワイヤハーネス2では、ダイオードデ
ータ32は、図13に示すように、「5」端子5eと
「6」端子5f間の存在するダイオード9に関して、
「5」端子5eがカソード側の端子でありかつ「6」端
子5fがアノード側の端子であることを示している。
【0046】また、ダイオードデータ32は、「5」端
子5eと「7」端子5g間の存在するダイオード9に関
して、「5」端子5eがカソード側の端子でありかつ
「7」端子5gがアノード側の端子であることを示して
いる。このように、ダイオードデータ32は、複数の端
子5間に存在するダイオード9の極性を示している。
【0047】また、記憶部22は、前記ワイヤハーネス
の検査データ30に基づいて、制御部23が生成した検
査マップ33(図14に示す)を、少なくとも一時的に
記憶する。検査マップ33は、端子5相互の短絡と開放
と端子5相互間のダイオード9の極性とを示している。
具体的には、検査マップ33は、各端子(以下基準端子
と呼ぶ)5毎に、該基準端子5と短絡または開放してい
る端子5の番号を示している。検査マップ33は、前記
基準端子5との間にダイオードが存在する他の端子5が
ある場合、この他の端子5の番号の欄に基準端子5自身
の極性を示している。
【0048】なお、図14中の検査マップ33におい
て、符号Sは短絡を示し、符号Oは開放を示し、符号A
はアノードを示し、符号Kはカソードを示している。
【0049】図5(a)及び図5(b)に示すジョイン
トグループJG1,JG2を備えたワイヤハーネス2で
は、検査マップ33は、図14に示すように、「1」端
子5aが、「2」端子5bと「3」端子5cと「4」端
子5dと短絡していることを示しており、「5」端子5
eと「6」端子5fと「7」端子5gと開放しているこ
とを示している。検査マップ33は、「2」端子5b
が、「1」端子5aと「3」端子5cと「4」端子5d
と短絡していることを示しており、「5」端子5eと
「6」端子5fと「7」端子5gと開放していることを
示している。
【0050】図14に示す検査マップ33は、「3」端
子5cが、「1」端子5aと「2」端子5bと「4」端
子5dと短絡していることを示しており、「5」端子5
eと「6」端子5fと「7」端子5gと開放しているこ
とを示している。検査マップ33は、「4」端子5d
が、「1」端子5aと「2」端子5bと「3」端子5c
と短絡していることを示しており、「5」端子5eと
「6」端子5fと「7」端子5gと開放していることを
示している。
【0051】検査マップ33は、「5」端子5eが、
「1」端子5aと「2」端子5bと「3」端子5cと
「4」端子5dと開放していることを示している。
「5」端子5eと「6」端子5fとの間にダイオード9
が存在し、「5」端子5eがカソード側の端子であるこ
とを示している。「5」端子5eと「7」端子5gとの
間にダイオード9が存在し、「5」端子5eがカソード
側の端子であることを示している。
【0052】検査マップ33は、「6」端子5fが、
「1」端子5aと「2」端子5bと「3」端子5cと
「4」端子5dと開放していることを示している。
「6」端子5fと「5」端子5eとの間にダイオード9
が存在し、「6」端子5fがアノード側の端子であるこ
とを示している。「6」端子5fが、「7」端子5gと
短絡していることを示している。
【0053】検査マップ33は、「7」端子5gが、
「1」端子5aと「2」端子5bと「3」端子5cと
「4」端子5dと開放していることを示している。
「7」端子5gと「5」端子5eとの間にダイオード9
が存在し、「7」端子5gがアノード側の端子であるこ
とを示している。「7」端子5gが、「6」端子5fと
短絡していることを示している。
【0054】また、前記記憶部22は、制御部23がそ
れぞれの端子5に信号を与えた際に、前記コンパレータ
11cが判定したそれぞれの端子5から電流を引き込ん
だか否かを、一時的に記憶する機能を有している。さら
に、記憶部22は、検査対象物としてのワイヤハーネス
2の端子5それぞれに信号を与えた際に、端子5それぞ
れから電流を引き込んだか否かによって得られる検査対
象物のワイヤハーネス2の端子5相互の短絡、開放と端
子5間のダイオード9の極性とを一旦記憶する。
【0055】制御部23は、記憶部22に記憶された制
御プログラムにしたがって動作される。制御部23は、
前述した制御プログラムにしたがって動作されて、ワイ
ヤハーネスの検査データ30を生成可能であり、かつ、
ワイヤハーネスの検査データ30に基づいて検査マップ
33を生成可能である。
【0056】制御部23は、以下のようにしてワイヤハ
ーネスの検査データ30を生成する。制御部23は、イ
ンタフェースコネクタ10にコネクタ6がコネクタ結合
してワイヤハーネス検査装置1に正常なワイヤハーネス
2が取り付けられると、該正常なワイヤハーネス2の端
子5に番号の小さいものから順に一つずつ信号を与え
る。
【0057】そして、信号を与えられた一つの端子5以
外の端子5のなかで、前記信号を与えられた一つの端子
5と導通した相手側の端子5に順に信号を与える。その
後、相手側の端子5に信号を与えた際に、前記一つの端
子5から相手側の端子5に電流を引き込むか否かで、端
子5間の短絡、開放及びこれらの端子5間の存在するダ
イオード9の極性を求める。即ち、一つの端子5に信号
を与えると、相手側の端子5から一つの端子5に向かっ
て電流が流れる。そして、相手側の端子5に信号を与え
る。前記一つの端子5から相手側の端子5に向かって電
流が流れるか否かで、端子5間の短絡、開放及びこれら
の端子5間に存在するダイオード9の極性を求める。そ
して、図13に示す導通データ31とダイオードデータ
32とからなる検査データ30を生成する。
【0058】具体的には、図5(a)及び図5(b)に
示すジョイントグループJG1,JG2を備えたワイヤ
ハーネス2では、まず「1」端子5aに信号を与える。
すると、図6(a)に示すように、「2」端子5bと
「3」端子5cと「4」端子5dとから「1」端子5a
に電流を引き込む。即ち、「2」端子5bと「3」端子
5cと「4」端子5dとから「1」端子5aに向かって
電流が流れる。その後、制御部23は、「2」端子5b
と「3」端子5cと「4」端子5dとに順に信号を与え
る。すると、図6(b)に示すように、「2」端子5b
と「3」端子5cと「4」端子5dのいずれに信号を与
えた場合でも、「1」端子5aから電流を引き込む。即
ち、「2」端子5bと「3」端子5cと「4」端子5d
のいずれに信号を与えた場合でも、「1」端子5aから
電流が流れる。このため、制御部23は、図6(c)に
示すように、「1」端子5aと「2」端子5bとが短絡
していると確定し、「1」端子5aと「3」端子5cと
が短絡していると確定し、「1」端子5aと「4」端子
5dとが短絡していると確定する。
【0059】「1」端子5aに信号を与えて、該「1」
端子5aと導通した相手側の端子としての「2」端子5
bと「3」端子5cと「4」端子5dに信号を与えた後
に、「2」端子5bに信号を与える。すると、図7
(a)に示すように、「1」端子5aと「3」端子5c
と「4」端子5dとから「2」端子5bに電流を引き込
む。その後、制御部23は、「3」端子5cと「4」端
子5dとに順に信号を与える。なお、前述した最初に
「1」端子5aに信号を与えた際に、「1」端子5aと
「2」端子5bとの接続状況が確定されているため、こ
こでは、「1」端子5aに信号を与えない。
【0060】すると、図7(b)に示すように、「3」
端子5cと「4」端子5dのいずれに信号を与えた場合
でも、「2」端子5bから電流を引き込む。このため、
制御部23は、図7(c)に示すように、「2」端子5
bと「3」端子5cとが短絡していると確定し、「2」
端子5bと「4」端子5dとが短絡していると確定す
る。
【0061】次に、「3」端子5cに信号を与える。す
ると、図8(a)に示すように、「1」端子5aと
「2」端子5bと「4」端子5dとから「3」端子5c
に電流を引き込む。その後、制御部23は、「4」端子
5dに信号を与える。なお、前述した最初に「1」端子
5a及び「2」端子5bに信号を与えた際に、「1」端
子5aと「3」端子5cとの接続状況と「2」端子5b
と「3」端子5cとの接続状況が確定されているため、
ここでは、「1」端子5aと「2」端子5bに信号を与
えない。
【0062】すると、図8(b)に示すように、「3」
端子5cから「4」端子5dに電流を引き込む。このた
め、制御部23は、図8(c)に示すように、「3」端
子5cと「4」端子5dとが短絡していると確定する。
【0063】次に、「4」端子5dに信号を与える。す
ると、図9に示すように、「1」端子5aと「2」端子
5bと「3」端子5cとから「4」端子5dに電流を引
き込む。このとき、「1」端子5aと「4」端子5dと
の接続状況と、「2」端子5bと「4」端子5dとの接
続状況と、「3」端子5cと「4」端子5dとの接続状
況が確定されているため、ここでは、他の端子5a,5
b,5cに信号を与えない。
【0064】次に、「5」端子5eに信号を与える。す
ると、図10(a)に示すように、「6」端子5fと
「7」端子5gとの双方から「5」端子5eに電流を引
き込む。即ち、「6」端子5fと「7」端子5gとの双
方から「5」端子5eに向かって電流が流れる。その
後、制御部23は、「6」端子5fと「7」端子5gと
に順に信号を与える。すると、図10(b)に示すよう
に、「6」端子5fに信号を与えた場合に、「5」端子
5eから「6」端子5fに電流が引き込まれない。さら
に、「7」端子5gに信号を与えた場合に、「5」端子
5eから「7」端子5gに電流が引き込まれない。
【0065】このため、制御部23は、図10(c)に
示すように、「5」端子5eと「6」端子5fとの間の
ダイオード9が存在し、「5」端子5eがカソード側の
端子と確定し、「6」端子5fがアノード側の端子と確
定する。さらに、制御部23は、「5」端子5eと
「7」端子5gとの間のダイオード9が存在し、「5」
端子5eがカソード側の端子と確定し、「7」端子5g
がアノード側の端子と確定する。
【0066】次に、「6」端子5fに信号を与える。す
ると、図11(a)に示すように、「7」端子5gから
「6」端子5fに電流を引き込む。その後、制御部23
は、「7」端子5gに信号を与える。すると、図11
(b)に示すように、「6」端子5fから「7」端子5
gに電流を引き込む。このため、制御部23は、図11
(c)に示すように、「6」端子5fと「7」端子5g
とが短絡していると確定する。
【0067】次に、「7」端子5gに信号を与える。す
ると、図12に示すように、「6」端子5fから「7」
端子5gに電流を引き込む。このとき、「6」端子5f
と「7」端子5gとの接続状況が確定されているため、
ここでは、「6」端子5fに印加しない。
【0068】図6(c)と図7(c)と図8(c)と図
10(c)と図11(c)に示す接続状況に基づいて、
制御部23は、図13に示す検査データ30を生成す
る。
【0069】また、制御部23は、前述した制御プログ
ラムにしたがって動作されて、検査対象物としてのワイ
ヤハーネス2の各端子5に番号の小さい方から順に信号
を与える。そして、一つの端子5に印加した際に該一つ
の端子5と導通した相手側の端子5に順に信号を与え
て、該相手側の端子5が前記一つの端子5と導通するか
絶縁するかで、端子5間の短絡、開放及び端子5間に存
在するダイオード9の極性などを確定する。さらに、制
御部23は、検査対象物としてのワイヤハーネス2の一
つの端子5に信号を与えた際に該一つの端子5と絶縁し
た他の端子5に順に信号を与える。そして、前記一つの
端子5と導通するか絶縁するかで端子5間に存在するダ
イオード9の極性などを確定する。
【0070】判定部24は、前記検査マップ33と制御
部23によって確定された検査対象物のワイヤハーネス
2の端子5の短絡、開放、ダイオード9の極性とを対比
して、これらに相違がない場合には、ワイヤハーネス2
に異常が無いと判定する。また、判定部24は、相違が
ある場合には、相違があった番号の端子5を異常がある
と思われる端子5として抽出するとともに、異常の状態
(短絡または開放、ダイオード9の極性)などを表示部
21に向かって出力する。
【0071】操作部25は、ワイヤハーネス検査装置1
についての各種の運転上の指示や各種の設定を行うため
の記憶開始スイッチや検査開始スイッチなどの操作ボタ
ンなどを備えている。
【0072】次に、前記記憶部22に記憶された制御部
23の動作を管理するための制御プログラムの内容を、
図2ないし図4に示したフローチャートを参照して説明
する。
【0073】まず、正常なワイヤハーネス2をワイヤハ
ーネス検査装置1に取り付けて、前述した検査データ3
0を生成する際には、まず、図2中のステップS1にお
いて、記憶開始スイッチが押されたか否かを判定する。
記憶開始スイッチが押されたと判定した場合には、ステ
ップS2に進み、押されていないと判定した場合にはス
テップS1を繰り返す。
【0074】ステップS2では、ワイヤハーネス検査装
置1が出力する即ち信号を与える端子5の番号nを定め
る。はじめに「1」端子5aとして、ステップS3に進
む。ステップS3では、「n」端子5即ち「1」端子5
aに出力即ち信号を与えて、ステップS4に進む。ステ
ップS4では、前記「n」端子5即ち「1」端子5a以
外の全ての端子5からの入力(「1」端子5a以外の全
ての端子5から「1」端子5aに電流を引き込むか否
か)を取得して、ステップS5に進む。
【0075】ステップS5では、前記「n」端子5即ち
「1」端子5a以外の全ての端子5からの入力があるか
否かを判定する。即ち、ステップS5では、前記「n」
端子5即ち「1」端子5a以外の全ての端子5それぞれ
から「1」端子5aに電流を引き込んだか否かを判定す
る。入力がないと判定した場合には、後述するステップ
S9に進み、入力があったと判定した場合には、ステッ
プS6に進む。
【0076】ステップS6では、入力のあった端子5即
ち「1」端子5aに電流を引き込ませた端子5のなかで
最小の番号の「m」端子5を抽出して、ステップS7に
進む。ステップS7では、前述した最小の番号の「m」
端子5に出力即ち信号を与えて、ステップS8に進む。
ステップS8では、先ほど信号を与えた「n」端子5即
ち「1」端子5aから入力があったか否か即ち「1」端
子5aから「m」端子5に電流を引き込んだか否かを判
定する。電流を引き込んだと判定した場合には、ステッ
プS9に進み、電流を引き込んでいないと判定した場合
には、ステップS10に進む。
【0077】ステップS9では、前述した「n」端子5
と「m」端子5とが短絡していることまたは「n」端子
5が他の全ての端子5と絶縁していることを導通データ
31に記録して、ステップS11に進む。ステップS1
0では、前述した「n」端子5と「m」端子5との間に
ダイオード9が存在し、かつ「n」端子5がカソード側
の端子であり「m」端子5がアノード側の端子であるこ
とをダイオードデータ32に記録して、ステップS11
に進む。
【0078】ステップS11では、「n」端子5に信号
を与えた際に導通した端子5全てに信号を与えたか否か
を判定する。端子5全てに信号を与えたと判定した場合
には、ステップS13に進み、信号を与えていない端子
5が存在すると判定した場合には、ステップS12に進
む。ステップS12では、「n」端子5に信号を与えた
際に入力のあった即ち「n」端子5に電流を引き込ませ
た次の番号の端子を「m」端子5として、ステップS7
に戻る。ステップS7からステップS12を繰り返すこ
ととなり、「n」端子5即ち「1」端子5aに信号を与
えた際に「1」端子5aに電流を引き込ませた相手側の
「m」端子5に番号の小さい方から順に信号を与えて、
「n」端子5と「m」端子5との接続状況を確定する。
【0079】ステップS13では、「n」端子5即ち
「1」端子5aの次の番号の端子5即ち「2」端子5b
を「n」端子5としてステップS14に進む。ステップ
S14では、「1」端子5aから「N」端子5全てに信
号を与えたか否かを判定する。全てに信号を与えていな
いと判定した場合は、ステップS3に戻る。ステップS
3からステップS14を繰り返すこととなり、「1」端
子5aから「N」端子5全てに番号の小さい方から順に
信号を与えて、これら端子5相互の短絡、開放、これら
端子5間のダイオード9の極性などを確定する。ステッ
プS14で全ての端子5に信号を与えたと判定した場合
はワイヤハーネスの検査データ30の生成を終了する。
こうして、ワイヤハーネス検査装置1は、ワイヤハーネ
スの検査データ30の生成を行う。
【0080】次に、検査対象物としてのワイヤハーネス
2をワイヤハーネス検査装置1に取り付けて、前述した
検査データ30などに基づいて、前記検査対象物として
のワイヤハーネス2の良否を判定する際には、まず、図
3中のステップS21において、検査開始スイッチが押
されたか否かを判定する。検査開始スイッチが押された
と判定した場合には、前述した検査データ30から検査
マップ33を生成するとともにステップS22に進み、
押されていないと判定した場合にはステップS21を繰
り返す。
【0081】ステップS22では、ワイヤハーネス検査
装置1が出力する即ち信号を与える端子の番号nを定め
る。はじめに「1」端子5aとして、ステップS23に
進む。ステップS23では、「n」端子5即ち「1」端
子5aに出力即ち信号を与えて、ステップS24に進
む。ステップS24では、前記「n」端子5即ち「1」
端子5a以外の全ての端子からの入力(「1」端子5a
以外の全ての端子5から「1」端子5aに電流を引き込
んだか否か)を取得する。即ち、ステップS24では、
前記「n」端子5即ち「1」端子5a以外の全ての端子
5それぞれから「1」端子5aに電流を引き込んだか否
かを判定して、ステップS25に進む。
【0082】ステップS25では、前記「n」端子5即
ち「1」端子5a以外の全ての端子5のなかで、前記
「n」端子5即ち「1」端子5aと導通した(「1」端
子5aに電流を引き込ませた)端子5がないか否かを判
定する。無いと判定した場合にはステップS28に進
み、あると判定した場合には、ステップS26に進む。
ステップS26では、「1」端子5aと導通した各端子
5に番号の小さいほうから順に信号を与えて、前記
「n」端子5から電流を引き込む(「n」端子5と導通
する)か否かを調べる。そして、「n」端子5と導通し
た端子5と前記「n」端子5との接続状況を確定して、
ステップS27に進む。ステップS27では、検査マッ
プ33と、「n」端子5と導通した端子5と前記「n」
端子5との接続状況とを対比して、これらに相違が無け
ればステップS28に進み、相違がある場合には、図4
に示すステップS34に進む。
【0083】ステップS28では、前記「n」端子5即
ち「1」端子5a以外の全ての端子5のなかで、前記
「n」端子5即ち「1」端子5aと絶縁状態の(「1」
端子5aに電流を引き込ませない)他の端子5がないか
否かを判定する。無いと判定した場合にはステップS3
1に進み、あると判定した場合には、ステップS29に
進む。ステップS29では、「1」端子5aと絶縁した
他の端子5に番号の小さいほうから順に信号を与えて、
前記「n」端子5から電流を引き込む(「n」端子5と
導通する)か否かを調べる。そして、「n」端子5と絶
縁した他の端子5と前記「n」端子5との接続状況を確
定して、ステップS30に進む。ステップS30では、
検査マップ33と、「n」端子5と絶縁した他の端子5
と前記「n」端子5との接続状況とを対比して、これら
に相違が無ければステップS31に進み、相違がある場
合には、図4に示すステップS34に進む。
【0084】ステップS34では、前述した相違箇所が
正常時にアノードであるか否かを判定する。相違箇所が
正常時にアノードであると判定した場合には、ステップ
S35に進み、相違箇所が正常時にアノードではないと
判定した場合には、ステップS36に進む。ステップS
35では、正常時にアノードである端子5にエラーがあ
ると表示部21に表示して、ワイヤハーネス2の導通検
査を終了する。
【0085】ステップS36では、前述した相違箇所が
正常時にカソードであるか否かを判定する。相違箇所が
正常時にカソードであると判定した場合には、ステップ
S37に進み、相違箇所が正常時にカソードではないと
判定した場合には、ステップS38に進む。ステップS
37では、正常時にカソードである端子5にエラーがあ
ると表示部21に表示して、ワイヤハーネス2の導通検
査を終了する。
【0086】ステップS38では、前述した相違箇所が
正常時に開放であるか否かを判定する。相違箇所が正常
時に開放であると判定した場合には、ステップS39に
進み、相違箇所が正常時に開放ではないと判定した場合
には、ステップS40に進む。ステップS39では、正
常時に開放である端子5にエラーがあると表示部21に
表示して、ワイヤハーネス2の導通検査を終了する。
【0087】ステップS40では、前述した相違箇所が
正常時に短絡であるか否かを判定する。相違箇所が正常
時に短絡であると判定した場合には、ステップS41に
進み、相違箇所が正常時に短絡ではないと判定した場合
には、ワイヤハーネス2の導通検査を終了する。ステッ
プS41では、正常時に短絡である端子5にエラーがあ
ると表示部21に表示して、ワイヤハーネス2の導通検
査を終了する。
【0088】ステップS31では、「n」端子5即ち
「1」端子5aの次の番号の端子5即ち「2」端子5b
を「n」端子5としてステップS32に進む。ステップ
S32では、「1」端子5aから「N」端子5全てに信
号を与えたか否かを判定する。全てに信号を与えていな
いと判定した場合は、ステップS23に戻る。ステップ
S23からステップS32を繰り返すこととなり、
「1」端子5aから「N」端子5全てに番号の小さい方
から順に信号を与えて、これら端子5相互の短絡、開
放、これら端子5間のダイオード9の極性の良否を判定
する。ステップS32で全ての端子5に信号を与えたと
判定した場合は、ステップS33に進む。ステップS3
3では、検査対象物のワイヤハーネス2が良品であるこ
とを表示部21に表示して、ワイヤハーネス2の導通検
査を終了する。
【0089】本実施形態の検査装置1を用いてワイヤハ
ーネス2の良否の判定などを行う際には、正常なワイヤ
ハーネス2のコネクタ6とインタフェースコネクタ10
とをコネクタ結合して、正常なワイヤハーネス2をワイ
ヤハーネス検査装置1に取り付ける。
【0090】そして、作業員などが操作部25などの操
作ボタンなどを操作して、該ワイヤハーネス検査装置1
を起動する。その後、記録開始スイッチを押して、ワイ
ヤハーネス検査装置1は、正常なワイヤハーネス2の番
号の小さい端子5から順に信号を与える。そして、一つ
の端子5に信号を与えた際に導通した相手側の端子5に
順に信号を与えて、前記一つの端子5と該一つの端子5
と導通した相手側の端子5との間の接続状況(短絡or
ダイオードの極性)を確定する。そうして、検査データ
30を生成する。
【0091】その後、作業員が、正常なワイヤハーネス
2をワイヤハーネス検査装置1から取り外す。次に、作
業員が、検査対象物のワイヤハーネス2のコネクタ6を
ワイヤハーネス検査装置1のインタフェースコネクタ1
0にコネクタ結合させて、検査対象物のワイヤハーネス
2をワイヤハーネス検査装置1に取り付ける。
【0092】作業員が、検査開始スイッチを押して、検
査対象物としてのワイヤハーネス2の番号の小さい端子
5から順に信号を与える。検査データ30から検査マッ
プ33を生成する。一つの端子5に信号を与えた際に導
通した相手側の端子5に順に信号を与えて、前記一つの
端子5と該一つの端子5と導通した相手側の端子5との
間の接続状況(短絡orダイオードの極性)を確定す
る。そして、前記検査マップ33と対比して、ワイヤハ
ーネス2の良否及び異常のある場合には異常箇所を抽出
する。さらに、一つの端子5に信号を与えた際に該一つ
の端子5と絶縁した他の端子5に順に信号を与えて、前
記一つの端子5と該一つの端子5と絶縁した他の端子5
との間の接続状況(開放orダイオードの極性)を確定
する。
【0093】本実施形態によれば、検査データ30を生
成する際に、一つの端子5に信号を与えて導通した相手
側の端子5に信号を与える。このため、これらの端子5
間にダイオード9が存在した場合には、該ダイオード9
の極性を確実に把握できる。したがって、ワイヤハーネ
ス2からダイオード9を取り外すことなく、ワイヤハー
ネスの検査データ30を生成できる。
【0094】また、相手側の端子5に信号を与えた際
に、一つの端子5と導通すると、これらの端子5が短絡
していると把握する。このため、端子5間の接続状況を
確実に把握できる。さらに、相手側の端子5に信号を与
えた際に、一つの端子5と絶縁すると、これらの端子5
間にダイオード9が存在することと把握でき、かつ該ダ
イオード9の極性を確実に把握できる。
【0095】導通データ31は、一つの端子5が短絡し
た相手側の端子5のなかで最小でかつ一つの端子5より
大きな番号の端子5又は一つの端子5自身の番号を示し
ており、かつ短絡した端子5が存在しない場合では一つ
の端子5自身の番号を示している。このため、導通デー
タ31は、端子5間の導通状況を正確に示す。
【0096】ダイオードデータ32は、相互間にダイオ
ード9が存在する端子5の番号とこれらの端子5の極性
とを示している。このため、ダイオードデータ32は、
ダイオード9の極性を正確に示す。
【0097】ワイヤハーネス検査装置1は、ワイヤハー
ネス2の良否を判定する際に、一つの端子5に信号を与
えた後、該一つの端子5と導通した相手側の端子5に順
に信号を与える。また、一つの端子5と絶縁した他の端
子5に順に信号を与える。このため、端子5間の短絡、
開放を正確に把握でき、かつ相互間にダイオード9が存
在する端子5とダイオード9の極性を正確に把握でき
る。したがって、ワイヤハーネス2からダイオード9を
取り外すことなく、該ワイヤハーネス2の良否を判定で
きる。したがって、ワイヤハーネス2の歩留まりの低下
を確実に防止できる。
【0098】また、検査データ30から検査マップ33
を生成し、検査対象物のワイヤハーネス2の端子5間の
短絡、開放及びダイオード9の極性と、検査マップ33
とを対比してワイヤハーネス2の良否を判定する。した
がって、ワイヤハーネス2からダイオード9を取り外す
ことなく、該ワイヤハーネス2の良否を確実に判定でき
る。したがって、ワイヤハーネス2の歩留まりの低下を
より確実に防止できる。
【0099】また、前述した実施形態のワイヤハーネス
検査装置1では、正常なワイヤハーネス2を取り付け
て、該正常なワイヤハーネス2を用いて検査データ30
を生成している。しかしながら、本発明では、CD−R
OM駆動装置などの各種の記録媒体駆動装置を前記記憶
部22に接続して、正常なワイヤハーネス2を取り付け
ることなく、前述した検査データ30を記憶部22に直
接入力しても良いことは勿論である。
【0100】さらに、本発明は、操作部25として従来
より周知のキーボードやマウスなどを用いて、前記検査
データ30などを適宜変更できるようにしてもよいこと
は勿論である。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明は、一つの端子に信号を与えて該一つの端子と導通
した相手側の端子に信号を与える。このため、これらの
端子間にダイオードが存在した場合には、該ダイオード
の極性を確実に把握できる。したがって、ワイヤハーネ
スからダイオードを取り外すことなく、ワイヤハーネス
を検査する際に用いるワイヤハーネスの検査データを生
成できる。
【0102】ワイヤハーネスの検査データの導通データ
は、端子間の導通状況を示し、ダイオードデータは、ダ
イオードの極性を示している。このため、ワイヤハーネ
スの検査データを用いることで、ワイヤハーネスからダ
イオードを取り外すことなく、該ワイヤハーネスの良否
を判定できる。したがって、ワイヤハーネスの歩留まり
の低下を防止できる。
【0103】請求項2に記載の本発明は、相手側の端子
に信号を与えた際に、該相手側の端子と一つの端子とが
導通すると、これらの端子が互いに電気的に接続してい
ると把握する。このため、端子間の導通状況を確実に把
握できる。このため、ワイヤハーネスの検査データを用
いることで、ワイヤハーネスからダイオードを取り外す
ことなく、該ワイヤハーネスの良否を確実に判定でき
る。したがって、ワイヤハーネスの歩留まりの低下を確
実に防止できる。
【0104】請求項3に記載の本発明は、相手側の端子
に信号を与えた際に、該相手側の端子と一つの端子とが
絶縁すると、これらの端子間にダイオードが存在し、か
つ該ダイオードの極性を確実に把握できる。このため、
これらの端子間のダイオードが存在した場合には、該ダ
イオードの極性を確実に把握できる。このため、ワイヤ
ハーネスの検査データを用いることで、ワイヤハーネス
からダイオードを取り外すことなく、該ワイヤハーネス
の良否を確実に判定できる。したがって、ワイヤハーネ
スの歩留まりの低下を確実に防止できる。
【0105】請求項4に記載の本発明では、導通データ
は、導通している状態で一つの端子が導通した相手側の
端子のなかで最小の番号の端子又は一つの端子自身の番
号を示しており、かつ導通していない状態で一つの端子
自身の番号を示している。このため、導通データは、端
子間の導通状況を正確に示す。したがって、ワイヤハー
ネスの検査データを用いることで、ワイヤハーネスの良
否をより確実に判定できる。
【0106】請求項5に記載の本発明では、ダイオード
データは、相互間にダイオードが存在する端子の番号と
これらの端子の極性とを示している。このため、ダイオ
ードデータは、ダイオードの極性を正確に示す。したが
って、ワイヤハーネスの検査データを用いることで、ワ
イヤハーネスの良否をより確実に判定できる。
【0107】請求項6に記載の本発明は、一つの端子に
信号を与え導通した相手側の端子に順に信号を与える。
また、一つの端子と絶縁した他の端子に順に信号を与え
る。このため、端子間の導通状況を正確に把握でき、か
つ相互間にダイオードが存在する端子とダイオードの極
性を正確に把握できる。したがって、ワイヤハーネスか
らダイオードを取り外すことなく、該ワイヤハーネスの
良否を判定できる。したがって、ワイヤハーネスの歩留
まりの低下を確実に防止できる。
【0108】請求項7に記載の本発明は、導通データと
ダイオードデータとから全ての端子間の導通状況及び互
いの間にダイオードが存在する端子と該端子の極性とを
示す検査マップを生成する。検査マップと、検査対象物
としてのワイヤハーネスの端子間の導通状況とダイオー
ドの極性とを対比してワイヤハーネスの良否を判定す
る。したがって、ワイヤハーネスからダイオードを取り
外すことなく、該ワイヤハーネスの良否を確実に判定で
きる。したがって、ワイヤハーネスの歩留まりの低下を
より確実に防止できる。
【0109】請求項8に記載の本発明では、導通データ
は、導通している状態では一つの端子が導通した相手側
の端子のなかで最小の番号の端子又は一つの端子自身の
番号を示しており、かつ導通していない状態では一つの
端子自身の番号を示している。このため、導通データ
は、端子間の導通状況を正確に示す。したがって、ワイ
ヤハーネスの検査データを用いることで、ワイヤハーネ
スの良否をより一層確実に判定できる。
【0110】請求項9に記載の本発明では、ダイオード
データは、相互間にダイオードが存在する端子の番号と
これらの端子の極性とを示している。このため、ダイオ
ードデータは、ダイオードの極性を正確に示す。したが
って、ワイヤハーネスの検査データを用いることで、ワ
イヤハーネスの良否をより一層確実に判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス検
査装置の基本構成を示す図である。
【図2】同実施形態のワイヤハーネス検査装置がワイヤ
ハーネスの検査データを生成する過程を示すフローチャ
ートである。
【図3】同実施形態のワイヤハーネス検査装置がワイヤ
ハーネスの良否を判定する過程の一部を示すフローチャ
ートである。
【図4】同実施形態のワイヤハーネス検査装置がワイヤ
ハーネスの良否を判定する過程の他の一部を示すフロー
チャートである。
【図5】図1に示されたワイヤハーネス検査装置によっ
て検査されるワイヤハーネスが備えたジョイントグルー
プの構成を示す図である。
【図6】図5に示されたジョイントグループの「1」端
子に信号を与えて検査データを生成する過程を示す説明
図である。
【図7】図5に示されたジョイントグループの「2」端
子に信号を与えて検査データを生成する過程を示す説明
図である。
【図8】図5に示されたジョイントグループの「3」端
子に信号を与えて検査データを生成する過程を示す説明
図である。
【図9】図5に示されたジョイントグループの「4」端
子に信号を与えて検査データを生成する過程を示す説明
図である。
【図10】図5に示されたジョイントグループの「5」
端子に信号を与えて検査データを生成する過程を示す説
明図である。
【図11】図5に示されたジョイントグループの「6」
端子に信号を与えて検査データを生成する過程を示す説
明図である。
【図12】図5に示されたジョイントグループの「7」
端子に信号を与えて検査データを生成する過程を示す説
明図である。
【図13】同実施形態のワイヤハーネス検査装置が生成
する検査データを示す説明図である。
【図14】図13に示された検査データからワイヤハー
ネス検査装置が生成する検査マップを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
2 ワイヤハーネス 4 電線 5 端子 9 ダイオード 30 検査データ 31 導通データ 32 ダイオードデータ 33 検査マップ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線とこれらの電線の端部に取り
    付けられた複数の端子と前記電線に取り付けられたダイ
    オードとを備えたワイヤハーネスの良否を検査する際に
    用いる検査データを生成するワイヤハーネスの検査デー
    タの生成方法において、 前記複数の端子のうち一つの端子に信号を与えて導通し
    た相手側の端子に順に信号を与えるとともに、前記複数
    の端子のうち信号を与える一つの端子を順に変更して、
    全ての端子間の導通状況を示す導通データと、ダイオー
    ドの極性を示すダイオードデータとからなるワイヤハー
    ネスの検査データを生成することを特徴とするワイヤハ
    ーネスの検査データの生成方法。
  2. 【請求項2】 前記相手側の端子に信号を与えた際に、
    該相手側の端子と前記一つの端子とが導通した際には、
    これらの一つの端子と前記相手側の端子との導通状況を
    導通データとすることを特徴とする請求項1記載のワイ
    ヤハーネスの検査データの生成方法。
  3. 【請求項3】 前記相手側の端子に信号を与えた際に、
    該相手側の端子と前記一つの端子とが絶縁した際には、
    これらの一つの端子と前記相手側の端子との間にダイオ
    ードが存在しかつ該ダイオードの極性をダイオードデー
    タとすることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    のワイヤハーネスの検査データの生成方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の端子に一から順に大きい整数
    で番号を付しておき、 前記導通データは、前記一つの端子が相手側の端子と導
    通している場合には、該一つの端子の番号より大きくか
    つ導通する相手側の端子の中で最小の番号の端子又は一
    つの端子自身を示しており、前記一つの端子がどの端子
    とも導通していない場合には、前記一つの端子自身の番
    号を示していることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のワイヤハーネスの検査データの生成方法。
  5. 【請求項5】 前記複数の端子に一から順に大きい整数
    で番号を付しておき、 前記ダイオードデータは、互いの間のダイオードが存在
    する端子の番号と、これらの端子の極性と、を示してい
    ることを特徴とする請求項1または請求項3記載のワイ
    ヤハーネスの検査データの生成方法。
  6. 【請求項6】 複数の電線とこれらの電線の端部に取り
    付けられた複数の端子と前記電線に取り付けられたダイ
    オードとを備えたワイヤハーネスの良否を検査するワイ
    ヤハーネスの検査方法において、 正常なワイヤハーネスの全ての端子間の導通状況を示す
    導通データと、正常なワイヤハーネスのダイオードの極
    性を示すダイオードデータと、からなるワイヤハーネス
    の検査データを用いるとともに、 検査対象物としてのワイヤハーネスの複数の端子のうち
    一つの端子に信号を与えて導通した相手側の端子に順に
    信号を与えて、これらの端子間の導通状況と前記ワイヤ
    ハーネスの検査データと比較し、かつ、 前記一つの端子と絶縁した他の端子に順に信号を与え
    て、これらの端子間の導通状況と前記ワイヤハーネスの
    検査データと比較するとともに、前記複数の端子のうち
    信号を与える一つの端子を順に変更して、前記検査対象
    物としてのワイヤハーネスの良否を判定することを特徴
    とするワイヤハーネスの検査方法。
  7. 【請求項7】 前記導通データと前記ダイオードデータ
    とから、全ての端子間の導通状況と、互いの間にダイオ
    ードが存在すべき端子と該端子の極性と、を示す検査マ
    ップを生成した後、 該検査マップと、前記検査対象物としてのワイヤハーネ
    スの複数の端子のうち一つの端子に順に信号を与えて得
    た全ての端子間の導通状況とダイオードの極性とを比較
    して、前記検査対象物としてのワイヤハーネスの良否を
    判定することを特徴とする請求項6記載のワイヤハーネ
    スの検査方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の端子に一から順に大きい整数
    で番号を付しておき、 前記導通データは、前記一つの端子が相手側の端子と導
    通している場合には、該一つの端子の番号より大きくか
    つ導通する相手側の端子の中で最小の番号の端子又は一
    つの端子自身を示しており、前記一つの端子がどの端子
    とも導通していない場合には、前記一つの端子自身の番
    号を示していることを特徴とする請求項6または請求項
    7記載のワイヤハーネスの検査方法。
  9. 【請求項9】 前記複数の端子に一から順に大きい整数
    で番号を付しておき、 前記ダイオードデータは、互いの間のダイオードが存在
    する端子の番号と、これらの端子の極性と、を示してい
    ることを特徴とする請求項6または請求項7記載のワイ
    ヤハーネスの検査方法。
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