JP2019215244A - 検出システム、検出プログラム、および検出方法 - Google Patents

検出システム、検出プログラム、および検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のコネクタを有する装置の故障箇所の特定を効率化することを目的とする。【解決手段】検出システムは、複数の第1コネクタを含む第1基板と、前記複数の第1コネクタに接続される複数の第2コネクタを含む第2基板とを備え、電圧異常が検出された場合に、前記第1コネクタと前記第1コネクタに接続された前記第2コネクタとを含む所定区間の信号経路の接続を直列接続から並列接続に切り替える検出回路と、前記所定区間の信号経路に設置され、設置された前記所定区間毎に抵抗値が異なる抵抗器と、並列接続に切り替えられた前記検出回路の出力電流または出力電圧に基づいて、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を特定する制御部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、検出システム、検出プログラム、および検出方法に関する。
複数のコネクタを有する基板同士を接続した場合に、いずれかのコネクタの故障等により、通電しない可能性がある。この場合、どのコネクタに故障等が発生しているかを特定する作業が行われる。
関連する技術として、接続ピンおよび接続ピンに嵌合可能な受けピンのいずれか一方に検出電圧を引加し、他方において接続ピンおよび受けピンを流れる電流の変化を検出する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、関連する技術として、コネクタが夫々嵌合されるコネクタ部の各ピンに対応したスイッチと、スイッチのオン操作によりケーブルの配線パターンの導通チェックを行うチェック回路を含む検査装置が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開平9−148035号公報 特開平5−47890号公報
しかし、複数のコネクタのいずれかに故障等がある場合に、故障したコネクタを特定するために目視確認を行うと、作業者に負担がかかり、破損等を見落とす可能性もある。
また、複数のコネクタのそれぞれについて、スイッチ切り替えを行うことにより導通チェックを行う場合、スイッチ切り替え作業に時間がかかる。
1つの側面として、本発明は、複数のコネクタを有する装置の故障箇所の特定を効率化することを目的とする。
1つの態様では、検出システムは、複数の第1コネクタを含む第1基板と、前記複数の第1コネクタに接続される複数の第2コネクタを含む第2基板とを備える。前記検出システムは、電圧異常が検出された場合に、前記第1コネクタと前記第1コネクタに接続された前記第2コネクタとを含む所定区間の信号経路の接続を直列接続から並列接続に切り替える検出回路と、前記所定区間の信号経路に設置され、設置された前記所定区間毎に抵抗値が異なる抵抗器と、並列接続に切り替えられた前記検出回路の出力電流または出力電圧に基づいて、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を特定する制御部と、を備える。
1つの側面によれば、複数のコネクタを有する装置の故障箇所の特定を効率化することができる。
長ピンを用いた検出システムの接続前の状態の一例を示す図である。 図1のA部の拡大図である。 長ピンを用いた検出システムの接続後の状態の一例を示す図である。 検出システムの構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における検出システムの接続後の状態の一例を示す図である。 第1の実施形態における検出システムの並列接続に切り替えられた状態の一例を示す図である。 検出システムの詳細な構成の一例を示す図である。 並列接続に切り替えられた検出回路を簡略化した図である。 制御部14のハードウェア構成の一例を示す図である。 予め記憶された正常時および異常時の電流値の一例を示す図である。 実施形態の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における検出システムの構成の一例を示す図である。
以下、実施形態の検出システムの比較例として、長ピンを用いた検出システムについて説明する。図1は、長ピンを用いた検出システムの接続前の状態の一例を示す図である。図1に示す検出システムは、第1基板1と第2基板2とを含む。第1基板1は、例えば、複数の電子部品等が組み込まれたパッケージ基板である。第2基板2は、例えば、バックボードである。第2基板2は、例えば、パッケージ基板であってもよい。
第1基板1は、複数のピンを有する接続部11−1、11−2・・・11−nを含む。接続部11−1、11−2・・・11−nは、図示しない信号線により、第1基板1の後段のデバイスに接続されている。
第2基板2は、複数のピンが挿入される複数のソケットを有する接続部21−1、21−2・・・21−nを含む。接続部21−1、21−2・・・21−nは、図示しない信号線により、第2基板2の後段のデバイスに接続されている。
図2は、図1のA部の拡大図である。接続部11−1は、実装確認に用いられる2本の長ピン31−1と、信号伝送に用いられる4本の短ピン31−2を含む。長ピン31−1と、短ピン31−2の数は、図3に示す本数には限られない。接続部21−1は、6つのソケット41を含む。以下、長ピン31−1と短ピン31−2とを区別しない場合、ピン31と称する。
長ピン31−1が、ソケット41に挿入されることにより、第1基板1と第2基板2との間で実装確認用の信号が伝送される。
図3は、長ピンを用いた検出システムの接続後の状態の一例を示す図である。図3に示す例では、全ての長ピン31−1がソケット41に挿入されている。そして、長ピン31−1およびソケット41を通るS字状の信号経路51が直列に接続される。
信号経路51は、長ピン31−1およびソケット41を通過し、第1基板1と第2基板2とを交互に通過する。そして、電源Vccから信号経路51に電圧が印加されると、グランドGNDまで信号(電流)が流れる。
電圧測定回路12は、長ピン31−1およびソケット41を通る信号経路51の下流の電圧を検出する。電圧測定回路12は、例えば、検出した電圧が基準値以上であれば、正常であることを示す信号(OK)を、制御端末4およびLED5に送信する。電圧測定回路12は、例えば、検出した電圧が基準値未満であれば、異常であることを示す信号(NG)を、制御端末4およびLED5に送信する。
制御端末4は、電圧測定回路12から送信された信号内容を表示装置6に表示することにより、第1基板1と第2基板2とが正常に接続されたかをユーザに示すことができる。
LED5は、例えば、正常であることを示す信号が送信された場合と、異常であることを示す信号が送信された場合とで異なる方法で点灯することにより、第1基板1と第2基板2とが正常に接続されたかをユーザに示す。
しかし、図4に示す検出方法では、短ピン31−2とソケット41との接続確認が行われない。よって、図4に示す検出方法で正常であると判定されたとしても、短ピン31−2または短ピン31−2が接続するソケット41の一方が破損していた場合、他方を破損させるおそれがある。また、破損により、第1基板1および第2基板2の後段のデバイスを破壊するおそれがある。
例えば、第1基板1の短ピン31−2は正常であるが、第2基板2のソケット41が曲がっていた場合、短ピン31−2をソケット41に挿入した際に、短ピン31−2を破損させる可能性がある。例えば、第2基板2のソケット41が見づらい位置にある場合、ユーザが破損を見逃す可能性がある。
また、ピン31、ソケット41が破損する事例として、次のような例が考えられる。例えば、第1基板1および第2基板2の挿入を補佐するレール、ケージを具備していなかったために、試験者が、ピン31をソケット41に対して斜めに指してしまい、ピン31またはソケット41が破損する可能性がある。また、例えば、ピン間のピッチが狭かったため、隣接する電源ピンとGNDピンがショートする可能性がある。そして、第1基板1または第2基板2の後段に存在するデバイスに異常電圧または異常電流がかかり、デバイスが故障するおそれがある。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。図4は、検出システムの構成の一例を示す図である。第1の実施形態のシステムは、第1基板1と、第2基板2と、第3基板とを含む。
第1基板1および第3基板3は、例えば、複数の電子部品等が組み込まれたパッケージ基板である。第2基板2は、例えば、バックボードである。第1基板1と第2基板2とがコネクタを用いて接続される。また、第3基板3と第2基板2とがコネクタを用いて接続される。実施形態のシステムは、第2基板2を含まず、第1基板1と第3基板3とが直接連結されてもよい。
以下の説明において、第1基板1と第2基板2とが接続される例を説明するが、第3基板3と第2基板2とが接続する場合も同様の処理が行われる。
図5は、第1の実施形態における検出システムの接続後の状態の一例を示す図である。図5に示す検出システムは、電流測定回路13と制御部14とを含む点で図3に示す例と異なる。また、図5に示す検出システムでは、ピン31の長さは全て同じであり、長ピンと短ピンの区別はなくてもよい。図5に示す例では、各ピン31が各ソケット41に接続され、各ピン31と各ソケット41を含む所定区間の信号経路が直列接続されている。ピンは、第1コネクタの一例である。ソケットは第2コネクタの一例である。
図5に示すS字状の信号経路52は、ピン31およびソケット41を通る各信号経路を含み、第1基板1と第2基板2とを交互に通過する。そして、第2基板2の電源Vccから信号経路51に電圧が印加されると、グランドGNDまで信号(電流)が流れる。図5に示す信号経路52は、全てのピン31を通過する点で、図3に示す信号経路51とは異なる。
電圧測定回路12は、信号経路52の下流の電圧を検出する。電圧測定回路12は、例えば、検出した電圧が基準値以上であれば、正常であることを示す信号(OK)を、制御端末4およびLED5に送信する。電圧測定回路12は、例えば、検出した電圧が基準値未満であれば、異常であることを示す信号(NG)を、制御端末4およびLED5に送信する。
電圧測定回路12は、さらに、検出回路200内のセレクタに電圧が正常か異常かを示す信号を送信する。セレクタに関しては、詳細は後述する。
制御端末4は、電圧測定回路12から送信された信号内容を表示装置6に表示することにより、第1基板1と第2基板2とが正常に接続されたかをユーザに示すことができる。
LED5は、例えば、正常であることを示す信号が送信された場合と、異常であることを示す信号が送信された場合とで異なる方法で点灯することにより、第1基板1と第2基板2とが正常に接続されたかをユーザに示す。LED5は、例えば、正常であることを示す信号が送信された場合と、異常であることを示す信号が送信された場合とで異なる色で点灯する。LED5は、正常であることを示す信号が送信された場合は点灯せず、異常であることを示す信号が送信された場合に点灯してもよい。
以上の構成により、実施形態の検出システムは、信号経路52に含まれる各ピン31、各ソケット41のいずれかに破損等があり、検出電圧が異常であった場合、異常が発生したことをユーザに示すことができる。また、実施形態のシステムは、検出電圧が正常であることを確認できるまで、スイッチ切り替えにより、デバイス側に信号(電流)が送られないように制御する。
図6は、第1の実施形態における検出システムの並列接続に切り替えられた状態の一例を示す図である。図6に示す例では、信号経路52は、並列接続に変換されている。また、信号経路52にはそれぞれ抵抗値が異なる抵抗器が並列に設置されている。
電流測定回路13は、信号経路52の電流出力側に設けられており、検出回路200の出力電流を検出し、制御部14に送信する。
制御部14は、電流測定回路13から送信された出力電流を取得し、取得した出力電流に基づいて、通電しない抵抗器を含む区間を特定する。制御部14は、例えば、検出回路200の出力電流と、予め記憶された、抵抗器が通電しない場合の出力電流とを比較し、比較結果に基づいて、通電しない抵抗器を含む所定区間を特定する。
制御端末4は、制御部14から特定した通電しない抵抗器を含む所定区間を示す情報を取得し、その情報を表示装置6に表示させる。これにより、ユーザが、特定された区間のピン31またはソケット41が破損している可能性があることを知ることができる。
制御端末4は、表示機能を有していてもよい。その場合、制御端末4は、制御部14から特定した通電しない抵抗器を含む所定区間を示す情報を表示する。すなわち、制御部14は、通電しない抵抗器を含む所定区間を示す情報を、表示機能を有する制御端末4に表示させるか、または、制御端末4を介して表示装置6に表示させる。
図7は、検出システムの詳細な構成の一例を示す図である。図7に示すように、第1基板1と第2基板2とを連結する信号線のうちの一つには、セレクタ15と抵抗器16とが直列に接続されている。セレクタ15および抵抗器16と直列にセレクタ17と抵抗器18とが接続されている。
セレクタ15と、P1との間を第1区間とする。また、セレクタ17と、P2との間を第2区間とする。P1は、第1区間における第2区間との接続部分であり、P2は、第2区間における第1区間との接続部分である。すなわち、第1区間と第2区間とは、直列接続されている。
抵抗器16は、セレクタ15とP1との間に設定されている。また、抵抗器18は、セレクタ17とP2との間に設置されている。
セレクタ15は、電圧が正常であることを示す信号を電圧測定回路12から入力した場合に、入出力端子として端子15aを選択する。また、セレクタ15は、電圧測定回路12から電圧異常を示す所定信号を入力した場合に、入出力端子として端子15bを選択する。
セレクタ17は、電圧が正常であることを示す信号を入力した場合に、入出力端子として端子17aを選択する。また、セレクタ17は、電圧測定回路12から電圧異常を示す所定信号を入力した場合に、入出力端子として端子17bを選択する。
以上の構成により、電圧測定回路12から電圧異常を示す所定信号がセレクタ15およびセレクタ17に出力された場合に、端子15bと端子17bとが接続されて、抵抗器16を含む第1区間と抵抗器18を含む第2区間とが直列接続から並列接続に切り替わる。
以上の説明では第1区間と第2区間について説明したが、第1基板1と第2基板2とを連結する他の区間も同様に直列接続から並列接続に切り替わる。各区間にはそれぞれ抵抗値が異なる抵抗器が設置されているとする。例えば、セレクタ19とP3との間の区間には抵抗器20が設置されている。
図8は、並列接続に切り替えられた検出回路を簡略化した図である。図8では、説明のために、3つの区間にそれぞれ抵抗器が一つ設置されているとする。各セレクタが電圧測定回路12から電圧異常を示す所定信号を入力した場合に、図8に示すように、抵抗器16と抵抗器18と抵抗器20とが並列に接続された状態となる。
そして、電流測定回路13は、検出回路200の出力電流を検出し、制御部14に送る。制御部14は、出力電流を取得し、取得した出力電流と、予め記憶された、各抵抗器が通電しない場合の出力電流が対応付けられた情報とに基づいて、通電しない抵抗器を含む区間を特定する。
図9は、制御部14のハードウェア構成の一例を示す図である。図9に示すように、制御部14は、プロセッサ141とメモリ142とを含む。制御部14は、コンピュータの一例である。制御部14には、例えば、Complex Programmable Logic Device(CPLD)、Large-Scale Integrated circuit(LSI)、またはField-Programmable Gate Array(FPGA)等が適用される。
プロセッサ141は、メモリ142に展開されたプログラムを実行する。実行されるプログラムには、実施形態における処理を行う検出プログラムが適用されてもよい。
メモリ142は、例えば、Random Access Memory(RAM)である。メモリ142は、コンピュータが読み取り可能であって非一時的な有形の記憶媒体であり、信号搬送波のような一時的な媒体ではない。
図10は、予め記憶された正常時および異常時の電流値の一例を示す図である。図10に示す情報は、正常時の検出回路200の出力電流値と異常時(何れかの抵抗器が通電しない場合)の出力電流値を示している。
抵抗器に通電しない場合における検出回路200の出力電流値には、抵抗器が設置されている位置(区間)、抵抗器の抵抗値が対応づけられて記憶されている。図10に示す電流値は、図8に示す回路から、予め算出されてメモリ142に記憶されているとする。以下、図10に示す電流値の算出方法を記載する。
(1)故障が無い場合(正常時)の電流値
各抵抗器が並列接続されているため、合成抵抗値Rは以下の式(1−1)のように算出される。
1/R=1/10+1/20+1/30 ・・・ (1−1)
合成抵抗値R=6[Ω]
電圧値は60Vであるため、出力電流値Aは、以下の式(1−2)のように算出される。
出力電流値A=60/6=10[A] ・・・ (1−2)
(2)第1区間の抵抗器16(10Ω)が通電しない場合の電流値
合成抵抗値Rは、以下の式(1−1)のように算出される。
1/R=1/20+1/30 ・・・ (2−1)
合成抵抗値R=12[Ω]
電圧値は60Vであるため、出力電流値Aは、以下の式(2−2)のように算出される。
出力電流値A=60/12=5[A] ・・・ (2−2)
(3)第2区間の抵抗器18(20Ω)が通電しない場合の電流値
合成抵抗値Rは、以下の式(3−1)のように算出される。
1/R=1/10+1/30 ・・・ (3−1)
合成抵抗値R=7.5Ω
電圧値は60Vであるため、出力電流値Aは、以下の式(3−2)のように算出される。
出力電流値A=60/7.5=8[A] ・・・ (3−2)
(4)第3区間の抵抗器20(30Ω)が通電しない場合の電流値
合成抵抗値Rは、以下の式(4−1)のように算出される。
1/R=1/10+1/20 ・・・ (4−1)
合成抵抗値R=6.6Ω
電圧値は60Vであるため、電流値Aは、以下の式(4−2)のように算出される。
出力電流値=60/6.66=9[A]
図10に示す例では、いずれか一つの抵抗器に通電しない場合における出力電流値が記憶されているが、複数の抵抗器に通電しない場合における出力電流値が記憶されていてもよい。
いずれかの抵抗器に通電しない場合における検出回路200の出力電圧値が予めメモリ142に記憶されていてもよい。そして、制御部14は、電圧測定回路12から電圧値を取得し、取得した出力電圧値と、予め記憶された抵抗器に通電しない場合における検出回路200の出力電圧値とを比較し、比較結果に基づいて、通電しない抵抗器を含む区間を特定してもよい。
また、いずれかの抵抗器に通電しない場合における検出回路200の合成抵抗値が予めメモリ142に記憶されていてもよい。合成抵抗値は、上記(2−1)、(3−1)、(4−1)のように算出される。そして、制御部14は、取得した出力電流値と電源電圧に基づいて現在の合成抵抗値を算出し、算出した合成抵抗値と記憶された合成抵抗値とを比較し、比較結果に基づいて、通電しない抵抗器を含む区間を特定してもよい。
図11は、実施形態の処理の流れの一例を示すフローチャートである。制御部14は、電圧測定回路12から、電圧異常を示す信号を入力したか判定する(ステップS101)。制御部14は、電圧異常を示す信号を入力しない場合(ステップS101でNO)、次の処理に進まない。
制御部14は、電圧測定回路12から、電圧異常を示す信号を入力した場合(ステップS101でYES)、電流測定回路13から出力電流値を取得する(ステップS102)。電圧異常を示す信号を入力した場合、図6に示すように、信号経路が並列接続された状態となっているため、制御部14は、並列接続された検出回路200の出力電流値を取得することとなる。
制御部14は、取得した出力電流値と、予めメモリ142に記憶された、いずれかの抵抗器が通電しない場合の出力電流を示す情報とを比較する(ステップS103)。図10に示す情報を用いた場合、制御部14は、取得した出力電流値と、5[A]、8[A]、または9[A]のそれぞれとを比較する。
制御部14は、取得した出力電流値と、各抵抗器が通電しない場合のいずれか出力電流との差が所定値(例えば、0.1A)以内であるか判定する(ステップS104)。ステップS104でYESの場合、制御部14は、通電しない区間を示す情報を制御端末4に出力する(ステップS105)。ステップS105において、制御部14は、通電しない抵抗器を特定する情報、または通電しないピンまたはソケットを特定する情報を出力してもよい。
ステップS104でNOの場合、制御部14は、異常発生を示す情報を制御端末4に出力する(ステップS106)。
以上のように、実施形態の検出システムは、信号経路内のどの区間に異常が発生しているかを特定することができる。実施形態の検出システムは、例えば、チェックする区間毎にスイッチ切り替えを行うなどの作業を行わなくても自動で異常が発生した区間を特定することができる。これにより、実施形態の検出システムは、複数のコネクタ(ピン、ソケット)を有する装置の故障箇所の特定を効率化することができる。
また、実施形態の検出システムは、異常が発生した区間を検出する場合に、検出回路が並列接続に切り替わり、後段に接続されたデバイスには電流が流れない。よって、コネクタ破損によりデバイスが故障することを避けることができる。
また、実施形態の検出システムは、異常が発生したことが特定された区間を、表示装置6に表示させる。これにより、ユーザに、異常が発生した区間を示す情報を知らせることができる。
<第2の実施形態>
図12は、第2の実施形態における検出システムの構成の一例を示す図である。第2の実施形態のシステムは、第1の実施形態のシステムを、ICを用いて実装した場合の構成例である。
図12は、第1基板101と第2基板102と第3基板とを含む。図12において第2基板102内の構成の図示を省略している。
第1基板101は、セレクタIC115(SEL)、チップ抵抗116(R)、チップ抵抗118(R)、バッファ回路121(BUF)、デバイス122を含む。また、第1基板101は、チップ抵抗116(R)、チップ抵抗118(R)以外の複数のチップ抵抗(R)を含む。
チップ抵抗116(R)およびチップ抵抗118(R)は、第2の実施形態の検出回路に適用される抵抗器であるとする。チップ抵抗116(R)およびチップ抵抗118(R)は、抵抗リード線(金属製の脚)を持たない表面実装パッケージである。
第3基板103の構成は、第1基板101の構成と同様である。また、第2基板102は、第1基板101および第3基板103と同様の構成を含む。
第1基板101、第2基板102および第2基板103は、図12に示すようにICを用いた回路構成により、第1の実施形態の第1基板1、第2基板2および第3基板3と同様の処理を実行する。
よって、第2の実施形態の検出システムは、第1の実施形態の検出システムと同様に、複数のコネクタ(ピン、ソケット)を有する装置の故障箇所の特定を効率化することができる。また、第2の実施形態の検出システムは、セレクタにセレクタICを適用し、抵抗にチップ抵抗を適用したため、省スペースな構成となる。
以上の実施形態および変形例に関して、以下の付記をさらに開示する。
(付記1)
複数の第1コネクタを含む第1基板と、前記複数の第1コネクタに接続される複数の第2コネクタを含む第2基板とを備える検出システムであって、
前記検出システムは、
電圧異常が検出された場合に、前記第1コネクタと前記第1コネクタに接続された前記第2コネクタとを含む所定区間の信号経路の接続を直列接続から並列接続に切り替える検出回路と、
前記所定区間の信号経路に設置され、設置された前記所定区間毎に抵抗値が異なる抵抗器と、
並列接続に切り替えられた前記検出回路の出力電流または出力電圧に基づいて、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を特定する制御部と、
を備えることを特徴とする検出システム。
(付記2)
前記制御部は、前記検出回路の出力電流または出力電圧と、予め記憶された、いずれかの前記抵抗器が通電しない場合の出力電流または出力電圧とを比較し、比較結果に基づいて、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を特定する
ことを特徴とする付記1記載の検出システム。
(付記3)
前記信号経路の接続が直列接続に切り替えられた前記検出回路の出力電圧に基づいて、電圧異常を検出して所定信号を出力する電圧測定回路を備え、
前記検出回路は、
前記所定信号を入力した場合に入出力端子として選択される第1端子を含む第1セレクタ、および第1抵抗器とが設置された第1区間と、
前記所定信号を入力した場合に入出力端子として選択される第2端子を含む第2セレクタ、および前記第1抵抗器と抵抗値が異なる第2抵抗器が設置され、前記第2区間と直列接続された第2区間とを含み、
前記所定信号が前記第1セレクタおよび前記第2セレクタに出力された場合に、前記第1端子と前記第2端子が通電し、前記第1区間および前記第2区間が直列接続から並列接続に切り替わる
ことを特徴とする付記1または付記2記載の検出システム。
(付記4)
前記制御部は、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を示す情報を表示装置に表示させる
ことを特徴とする付記1乃至3のうち何れか1項に記載の検出システム。
(付記5)
前記第1セレクタおよび前記第2セレクタは、ICである
ことを特徴とする付記1乃至4のうち何れか1項に記載の検出システム。
(付記6)
前記抵抗器の型は、チップ型である
ことを特徴とする付記1乃至5のうち何れか1項に記載の検出システム。
(付記7)
複数の第1コネクタを含む第1基板と、前記複数の第1コネクタに接続される複数の第2コネクタを含む第2基板と、電圧異常が検出された場合に、前記第1コネクタと前記第1コネクタに接続された前記第2コネクタとを含む所定区間の信号経路の接続を直列接続から並列接続に切り替える検出回路と、前記所定区間の信号経路に設置され、設置された前記所定区間毎に抵抗値が異なる抵抗器とを備える検出システム内のコンピュータに実行させる検出プログラムであって、
並列接続に切り替えられた前記検出回路の出力電流または出力電圧に基づいて、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を特定する
処理を前記コンピュータに実行させるための検出プログラム。
(付記8)
複数の第1コネクタを含む第1基板と、前記複数の第1コネクタに接続される複数の第2コネクタを含む第2基板と、電圧異常が検出された場合に、前記第1コネクタと前記第1コネクタに接続された前記第2コネクタとを含む所定区間の信号経路の接続を直列接続から並列接続に切り替える検出回路と、前記所定区間の信号経路に設置され、設置された前記所定区間毎に抵抗値が異なる抵抗器とを備える検出システム内のコンピュータが実行する検出方法であって、
前記コンピュータが、
並列接続に切り替えられた前記検出回路の出力電流または出力電圧に基づいて、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を特定する
処理を実行することを特徴とする検出方法。
<その他>
本実施形態は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変更、追加、省略が適用可能である。
1 第1基板
2 第2基板
3 第3基板
4 制御端末
5 LED
6 表示装置
11−1〜11−n 接続部
12 電圧測定回路
13 電流測定回路
14 制御部
15,17,19 セレクタ
16,18,20 抵抗器
21−1〜21−n 接続部
31−1 長ピン
31−2 短ピン
41 ソケット
51,52 信号経路
141 プロセッサ
142 メモリ
200 検出回路

Claims (6)

  1. 複数の第1コネクタを含む第1基板と、前記複数の第1コネクタに接続される複数の第2コネクタを含む第2基板とを備える検出システムであって、
    前記検出システムは、
    電圧異常が検出された場合に、前記第1コネクタと前記第1コネクタに接続された前記第2コネクタとを含む所定区間の信号経路の接続を直列接続から並列接続に切り替える検出回路と、
    前記所定区間の信号経路に設置され、設置された前記所定区間毎に抵抗値が異なる抵抗器と、
    並列接続に切り替えられた前記検出回路の出力電流または出力電圧に基づいて、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を特定する制御部と、
    を備えることを特徴とする検出システム。
  2. 前記制御部は、前記検出回路の出力電流または出力電圧と、予め記憶された、いずれかの前記抵抗器が通電しない場合の出力電流または出力電圧とを比較し、比較結果に基づいて、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を特定する
    ことを特徴とする請求項1記載の検出システム。
  3. 前記信号経路の接続が直列接続に切り替えられた前記検出回路の出力電圧に基づいて、電圧異常を検出して所定信号を出力する電圧測定回路を備え、
    前記検出回路は、
    前記所定信号を入力した場合に入出力端子として選択される第1端子を含む第1セレクタ、および第1抵抗器とが設置された第1区間と、
    前記所定信号を入力した場合に入出力端子として選択される第2端子を含む第2セレクタ、および前記第1抵抗器と抵抗値が異なる第2抵抗器が設置され、前記第2区間と直列接続された第2区間とを含み、
    前記所定信号が前記第1セレクタおよび前記第2セレクタに出力された場合に、前記第1端子と前記第2端子が通電し、前記第1区間および前記第2区間が直列接続から並列接続に切り替わる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の検出システム。
  4. 前記制御部は、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を示す情報を表示装置に表示させる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の検出システム。
  5. 複数の第1コネクタを含む第1基板と、前記複数の第1コネクタに接続される複数の第2コネクタを含む第2基板と、電圧異常が検出された場合に、前記第1コネクタと前記第1コネクタに接続された前記第2コネクタとを含む所定区間の信号経路の接続を直列接続から並列接続に切り替える検出回路と、前記所定区間の信号経路に設置され、設置された前記所定区間毎に抵抗値が異なる抵抗器とを備える検出システム内のコンピュータに実行させる検出プログラムであって、
    並列接続に切り替えられた前記検出回路の出力電流または出力電圧に基づいて、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を特定する
    処理を前記コンピュータに実行させるための検出プログラム。
  6. 複数の第1コネクタを含む第1基板と、前記複数の第1コネクタに接続される複数の第2コネクタを含む第2基板と、電圧異常が検出された場合に、前記第1コネクタと前記第1コネクタに接続された前記第2コネクタとを含む所定区間の信号経路の接続を直列接続から並列接続に切り替える検出回路と、前記所定区間の信号経路に設置され、設置された前記所定区間毎に抵抗値が異なる抵抗器とを備える検出システム内のコンピュータが実行する検出方法であって、
    前記コンピュータが、
    並列接続に切り替えられた前記検出回路の出力電流または出力電圧に基づいて、通電しない前記抵抗器を含む前記所定区間を特定する
    処理を実行することを特徴とする検出方法。
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