JP2023548680A - 面状基材の梱包および開梱方法、ならびに面状基材用梱包体 - Google Patents

Abstract

本発明は、面状基材、特にガラス基材を梱包箱に梱包する方法であって、梱包箱の底部を提供し、ここで、底部は、下壁と、有利には４つの側壁とを有するものとするステップと、梱包箱の底部の下壁に直接または間接的に面状基材を載置するステップと、配置された面状基材に直接または間接的に中間層を載置するステップと、前述の２つのステップを繰り返すことにより、面状基材とその間に位置する中間層とのスタックを形成するステップと、梱包箱の底部に梱包箱の蓋部をかぶせるステップとを含む方法、および方法に従って製造された梱包された面状基材、および梱包された面状基材の開梱方法に関する。

Description

本発明は、面状基材、特にガラス基材を梱包箱に梱包する方法、中に梱包された面状基材を有する梱包体、および梱包された面状基材を梱包箱から開梱する方法に関する。

ガラス基材の梱包には、様々な方法が知られている。同一または類似のタイプの複数の基材を梱包する場合、これらを特に積み重ね、中間層で互いに間隔をあけることで、ガラス表面が直に接触するのを避けることができる。

しかし、既知の方法は、特に板ガラス、薄型ガラス、最薄型ガラス、および例えば厚さ１００μｍ以下の超薄型ガラス（ＵＴＧ）の梱包に関してさらに改良の余地がある。ここで、梱包、輸送および／または開梱時の問題は、特に基材に固有の剛性がないことにより生じる。しばしば、特に輸送中に破損する危険性が高く、例えばＵＴＧのような薄型ガラスでは破損し易さが特に高い。特にＵＴＧの場合には、輸送中や輸送梱包体の積み下ろし時の破損を避けるために、縁部保護やせん断応力に対する保護が特に重要である。ガラス、例えばＴＦＴカバーガラス（例えば厚さ０．３ｍｍ以上）の保護に積層を用いることが提供される解決策は、複雑で、薄型ガラスには適用できないことが多い。例えば、ＵＴＧにフィルムを積層する場合には、フィルムを剥離すると未処理のＵＴＧ生ガラスが破損することがある。また、コーティング剤などを噴霧して積層することが提供される方法も、追加の洗浄プロセスが必要になるため同様に好ましくない。中間層を使用する場合にも問題が生じることがある。例えば、ガラス表面は表面反応の影響を受け易く、例えばガラスと中間層材との反応により、例えばヘイズ、塩の堆積、ガラスの腐食などといった望ましくない表面欠陥が発生する可能性がある。さらに、既知の方法によって製造された梱包体は、自動化開梱に適さないことが多い。

したがって、本発明は、面状基材、特に薄型ガラス基材（例えばＵＴＧ）の梱包方法であって、特にガラス縁部の高いレベルの保護を保証して破損し易さを低減する方法を提供するという課題に基づく。したがって、本発明の課題の一態様は、本方法により製造された基材の梱包体が、破損や傷のない安全で損失のない輸送を保証することである。さらに、本発明の課題の一態様は、開梱後の基材の可能な限り高い清浄性を保証し、特に梱包時あるいは輸送中の表面反応および／または粒子形成を避けることである。本発明の課題のさらなる一態様は、開梱時に基材を自動的および／または簡便に取り出すことができる方法および梱包体を提示することである。

課題の解決に際して、本発明は、以下の、面状基材、特にガラス基材を梱包箱に梱包する方法を提供する。

本方法は、梱包箱の底部を提供し、ここで、底部は、下壁と、有利には１つ以上、特に４つの側壁とを有するものとするステップを含む。

本方法はさらに、梱包箱の底部の下壁に直接または間接的に面状基材を載置するステップを含む。したがって、面状基材は底部の下壁に載り、その際、面状基材は、下壁に直接、すなわち直に載っているか、または下壁に間接的に載っているため、下壁と面状基材との間にさらに１つ以上の要素が存在する。面状基材は、有利には、面状基材と側壁との間にそれぞれ側方の間隙が残るように直接または間接的に載置される。

本方法は、配置された面状基材に直接または間接的に中間層を載置し、この載置を、有利には、中間層が面状基材から横方向にはみ出て側方の間隙に突出するように行うステップをさらに含む。ここで、中間層は、例えば、少なくとも１つの面、２つの、特に対向する面、またはさらには３つもしくは４つの面で面状基材からはみ出て側方の間隙に突出することができる。中間層のうち張り出している部分は、基材縁部を保護する役割を果たすことができ、かつ／または基材を取り出す際に押さえ付ける役割を果たすことができ、それにより、取り出す基材に中間層が付着するのを避けることができる。さらに、中間層のうち側方の間隙に突出している部分は、基材の滑りが低減または防止されるように、下方に折ることができる。面状基材に対する中間層の張出し量は、有利には規定値を有する。有利には、周囲の張出しが提供される。

本方法は、面状基材の載置と中間層の載置とを特に交互に繰り返すことにより、面状基材とその間に位置する中間層とのスタックを形成するステップをさらに含む。スタックは、有利には、１０より多くの、特に好ましくは５０より多くの、さらにより好ましくは７５より多くの面状基材を含む。

さらに、本方法は、形成された面状基材のスタックが底部および蓋部によって下方および上方から、そして有利には横方向から梱包されるように、梱包箱の底部に梱包箱の蓋部をかぶせるステップを含む。このために、蓋部は、有利には上壁を含み、有利にはさらに１つ以上の、特に４つの側壁を有する。蓋部および／または底部は、板状体から折られていてよい。したがって、本方法は、板状体を折って蓋部を形成するステップおよび／または板状体を折って底部を形成するステップを含むこともできる。

本発明の一発展形態では、本方法は、それぞれ側壁のうちの１つに隣接する１つ以上のセンタリング補助具（ガイディングブロック）、好ましくは４つのセンタリング補助具を挿入するステップを含み、センタリング補助具は、特に、面状基材を載置する前およびスタックを形成する前に挿入される。

センタリング補助具は、それぞれ面状基材と側壁との間に残った側方の間隙内に配置される。特に、センタリング補助具は、センタリング補助具が側方の間隙を少なくとも部分的に覆うように配置される。センタリング補助具は、スタックを形成する際に側方の間隙を保持する役割を果たすことができる。例えば、少なくとも１つの面、２つの面、特に２つの対向する面、またはさらには３つもしくは特に好ましくは４つの面に、それぞれ少なくとも１つのセンタリング補助具が設けられていてよい。

センタリング補助具は、有利には、側方の間隙が側壁の長さに沿って部分的に覆われており、部分的に自由な状態にあり、特に隣接する側壁との角では自由な状態にあるように、それぞれの側壁より短い。センタリング補助具の長さは、例えば、側壁の長さの８０パーセント未満、７０パーセント未満、またはさらには６０パーセント未満であってよい。

有利には、センタリング補助具は、中空チャンバプレートおよび／またはゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含む。センタリング補助具はまた、複数の中空チャンバプレートも含むことができ、例えば、スタックに面する１つの中空チャンバプレートは、ゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含み、かつ／または側壁に面する１つの中空チャンバプレートは、プラスチック、例えばポリプロピレンを含む。

本方法の好ましい一変形例では、梱包箱の蓋部をかぶせる前にセンタリング補助具を取り出す。しかし、原則的には、センタリング補助具が梱包体内に残ることが提供されていてもよい。

面状基材の梱包方法は、好ましくは、梱包箱の底部の下壁に直接または間接的に下敷きを載置してから、この下敷きに直接または間接的に、および底部の下壁に間接的に、面状基材を載置するステップをさらに含む。下敷きは、好ましくは剛性ベースプレートとして形成されており、かつ／または有利には、梱包箱の下壁よりも高い剛性を有することができる。

下敷きは、有利には、その上に載置された面状基材から横方向にはみ出て側方の間隙に突出している。特に好ましくは、下敷きは、梱包箱の底部の側壁のうちの１つ、いくつかまたはすべてに隣接している。

下敷きは、１つ以上の凹部をさらに有することができ、この凹部は、例えば側方端部に配置されており、センタリング補助具を収容するように形成されていてよい。凹部は、例えば打抜きによって生成されていてよい。

下敷きは、有利には、中空チャンバプレートを含むかまたは中空チャンバプレートとして形成されており、かつ／または有利にはゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含む。

好ましくは、下敷きは、梱包箱および／または中間層とは異なる色を有する。特に、下敷きは、より濃い色を有することができ、例えば黒色であってよい。さらに、下敷きは、パターンを有することもできる。これにより、以下でさらに詳述するように、カメラ支援型の自動化開梱が可能または容易になり得る。特に、異なる色またはパターンを、カメラシステムにより明確に検出することができる。

下敷きが設けられていない場合、または下敷きが底部の下壁によって形成されている場合には、またそれとは無関係に、例えば、底部の下壁は、中間層とは異なる色、特により濃い色、例えば黒色を有するか、またはパターンを有することもできる。

また、（第１の）面状基材を載置する前に、まず下敷きに直接または間接的に中間層を載置することが提供されていてよい。

さらに、面状基材の梱包方法は、有利には、梱包箱の蓋部をかぶせる前に、面状基材とその間に位置する中間層とで形成されたスタックに直接または間接的に上敷きを載置するステップを含む。上敷きは、下敷きと同一に形成されていてよいため、使用される異なる構成要素が少なくなる。

特に、上敷きは、面状基材から横方向にはみ出て側方の間隙に突出していてよい。特に好ましくは、上敷きは、底部および／または蓋部の側壁のうちの１つ、いくつかまたはすべてに隣接している。

上敷きも、センタリング補助具用の１つ以上の凹部を有することができ、これらの凹部は、例えば側方端部に配置されているかあるいは打ち抜かれている。

さらに、上敷きは、中空チャンバプレートを含むかまたは中空チャンバプレートとして形成されていてよく、かつ／またはゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含むことができる。

面状基材の梱包方法は、発泡材要素を載置するステップをさらに含むことができ、発泡材要素をスタックに直接または間接的に載置し、特に上敷きに直接または間接的に載置し、その後、梱包箱の蓋部をかぶせる。発泡材要素は、スタックあるいはスタック中に積層された基材および／または中間層が滑らないように、スタックを圧縮する役割を果たす。総じて、発泡材要素が梱包箱内の不純物および／または可塑剤の蒸発を招き、そのような影響を避けたい場合には、発泡材要素の代わりに別の種類の弾性要素が設けられていてもよい。

発泡材要素は、乾燥剤袋を配置／固定する役割を果たすことができる凹部、特に２つの対向する凹部を有することができる。例えば、発泡材要素は、Ｈ字型であってよい。Ｈ字型は、乾燥剤袋が滑らないように、例えばラグを含むこともできる。

スタックに載置された発泡材要素は、特に底部の側壁から有利には少なくとも２ミリメートル、特に好ましくは少なくとも４ミリメートル、さらにより好ましくは少なくとも６ミリメートルまたは少なくとも８ミリメートル、例えば１０ミリメートルはみ出ている。発泡材要素の張出し部は、有利には、梱包箱が膨らまず、かつスタックが滑らないように形成されている。本方法は、発泡材要素の張出し量を測定するステップと、測定された張出し量が所定の値を下回る場合には、張出し量を増加させるために必要に応じて（さらなる）上敷きを挿入するステップとを含むことができる。

上敷きおよび／または発泡材要素を載置する前に、スタックに直接または間接的に（さらなる）中間層を載置することができる。

下敷きおよび／または上敷きは、特にガラスサイズが大きい場合には梱包体の十分な剛性の保証に寄与し得る。下敷きおよび／または上敷きを使用しない場合、またそれとは無関係に、底部および／または蓋部は、必要とされる剛性を保証することができる。

面状基材の間に位置することができ、かつ／または例えばスタックの最初または最後にも位置することができる中間層は、有利には、センタリング補助具用の１つ以上の凹部を有することができ、これらの凹部は、例えば打ち抜かれていてよい。

本方法の好ましい一変形例では、例えばそれぞれ面状基材に隣接する、異なる表面粗さを有する２つの対向する面を有する中間層が使用される。この場合、より高い表面粗さを有する下面と、より低い表面粗さを有する上面とが、特に好ましい。これにより、中間層を取り出す際に、中間層の下方にある面状基材の付着性を有利に低減することができ、このことは、特に薄型ガラスの場合に有利となり得る。

中間層の表面の粗さは、ＩＳＯ ８７９１／４に準拠して以下の値を有することができる：下面の粗さは、４～１４マイクロメートル、有利には６～１２マイクロメートル、特に好ましくは８～１０マイクロメートルである。下面の粗さは、４～１４マイクロメートル、有利には６～１２マイクロメートル、特に好ましくは８～１０マイクロメートルである。上面の粗さは、１～７マイクロメートル、有利には２～６マイクロメートル、特に好ましくは３～５マイクロメートルである。

さらに、中間層は、５～９、有利には６～８、特に好ましくは７～８のｐＨ値を有することができ、ｐＨ値は、特にＩＳＯ ８７９１－２に準拠して測定可能であってよい。中間層は、有利には紙を含むかまたは紙からなり、２０～８０ｇ／ｍ^２、有利には３０～７０ｇ／ｍ^２、特に好ましくは４０～６０ｇ／ｍ^２、例えば５０ｇ／ｍ^２の坪量が提供されていてよい。

中間層は、面状基材よりも大きな厚さを有することができ、有利には面状基材の厚さの少なくとも１．２５倍の厚さを有することができ、特に好ましくは面状基材の厚さの少なくとも１．５倍の厚さを有することができる。中間層の厚さは、例えば、４０～１００マイクロメートル、有利には５０～９０マイクロメートル、特に好ましくは６０～７０マイクロメートルであってよい。

中間層は、さらに、ＤＩＮ ＥＮ １９２４－２に準拠した以下の特性のうちの１つ以上を有することができる：縦方向（ＭＤ）の破断力は、２０～８０Ｎ／１５ｍｍ、有利には３０～５０Ｎ／１５ｍｍである。横方向（ＣＤ）の破断力は、１０～４０Ｎ／１５ｍｍ、有利には１５～２５Ｎ／１５ｍｍである。縦方向（ＭＤ）の伸度は、１．５％～１．９％、有利には１．６％～１．８％である。横方向（ＣＤ）の伸度は、１．６％～２．０％、有利には１．７％～１．９％である。

中間層はさらに、ＤＩＮ ＥＮ ＩＳＯ ２７５８に準拠した破裂圧力が９０～１３０ｋＰａ、有利には１００～１２０ｋＰａ、および／またはＤＩＮ ＥＮ ２０ ５３５に準拠したＣｏｂｂ値（水）が１０～４０ｇ／ｍ^２、有利には１５～３２ｇ／ｍ^２であってよく、かつ／またはＤＩＮ ＥＮ ２０ ２８７に準拠した絶対含水率が１～５％、有利には２～４％であってよい。中間層は、特に、２０％以下の含水率（Ｔ＝３５°）を有し、載置前に乾燥キャビネットで保管することができる。

特にガラスの腐食、傷および／またはヘイズを避けるために、中間層（例えば紙）の化学的性質が面状基材に適合していることが好ましい（例えばｐＨ値）。特に、中間層紙を使用して、ヘイズの形成を避けることができる（ガラスの腐食、酸との反応、Ｈ_２Ｏ＋ＣＯ_２がガラス表面のＮａと反応することでＮａ_２ＣＯ_３が生じ、表面上の塩層を招き得る）。好ましくは、中間層は、工業的に塩素および酸を含まないように形成されている。特に、中間層を用いることで、酸分および／または塩素が基材（例えばガラス）の表面と反応して、洗い流すのが困難な塩が生じるのを避けることができる。中間層はさらに、好ましくは、粒子をあまり放出せず、かつ／または基材上での洗い流しが可能な粒子を放出する。

面状基材、特にガラス基材は、３００マイクロメートル未満の厚さ、有利には１００マイクロメートル未満の厚さ、特に好ましくは５０マイクロメートル未満の厚さを有することができる。

面状基材の梱包方法は、有利には、蓋部を底部に押し付けて発泡材要素を圧縮するステップ、および／または蓋部を、例えば梱包箱を囲む１つ以上の帯材によって底部に固定するステップ、および／または梱包箱を筐体に封入し、筐体内に真空を生じさせるかもしくは保護ガス、例えば乾燥窒素を導入するステップをさらに含む。荷造用帯材は、発泡材要素を押し付けるあるいは圧縮する役割を果たすか、またはそれに寄与することができる。真空または保護ガスを伴う筐体は、空気や水分の影響、あるいは基材への塩の沈着を避ける役割を果たすか、またはそれに寄与することができる。

本発明はさらに、上述の方法により製造することができるまたは製造された、梱包された面状基材、特にガラス基材にも関する。

本発明は、特に、梱包された面状基材、例えばガラス基材であって、該梱包された面状基材は、底部と蓋部とを有する梱包箱であって、底部は、下壁と有利には４つの側壁とを含み、蓋部は、上壁と有利には４つの側壁とを含むものとする梱包箱と、面状基材とその間に位置する中間層とのスタックであって、該スタックは、底部の下壁に直接または間接的に載置されているものとするスタックとを含み、面状基材は、有利にはそれぞれ底部の側壁に対して間隔を有し、中間層は、有利には面状基材から横方向にはみ出て側方の間隙に突出している、梱包された面状基材に関する。

梱包された面状基材は、底部の下壁と面状基材のスタックとの間に配置された下敷きを含むことができ、下敷きは、有利にはスタックから横方向にはみ出て側方の間隙に突出しており、特に好ましくは側壁のうちの１つ、いくつかまたはすべてに隣接するまで突出している。

下敷きは、有利には、中空チャンバプレートおよび／またはゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含む。下敷きは、有利には、梱包箱および／または中間層とは異なる色、特に黒色を有するか、またはパターンを有し、これにより、カメラ支援型の自動化開梱が可能または容易になる。さらに、下敷きとスタックとの間にさらなる中間層が配置されていてもよい。

梱包された面状基材は、蓋部の上壁と面状基材のスタックとの間に配置された上敷きをさらに含むことができ、上敷きは、有利には面状基材から横方向にはみ出て側方の間隙に突出しており、特に好ましくは側壁のうちの１つ、いくつかまたはすべてに隣接するまで突出している。

上敷きは、有利には、中空チャンバプレートおよび／またはゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含む。代替的にまたは追加的に、スタックと蓋部の上壁との間、特に上敷きと蓋部の上壁との間に、発泡材要素が配置されていてよい。

発泡材要素は、有利には、少なくとも１つの凹部、特に２つの対向する凹部を有し、特に好ましくは、この凹部内に乾燥剤袋が配置されている。乾燥剤袋に代えて、またはこれに加えて、梱包体に保護ガス（例えば乾燥窒素）を充填することもできる。スタックと上敷きとの間には、さらなる中間層が配置されていてよい。

さらに、梱包された面状基材は、上述の方法に関連して記載された特徴のうちの１つ、いくつかまたはすべてを有することができる。特に、中間層は、上述の特徴を有することができ、かつ／または面状基材は、上述の特徴を有することができる。

最後に、本発明はさらに、梱包された面状基材、特にガラス基材を梱包箱から開梱する方法に関する。

開梱方法は、梱包箱の蓋部を取り外して、梱包箱の底部に配置された、面状基材とその間に位置する中間層とのスタックに手が届くようにするステップを含み、その際、面状基材は、有利にはそれぞれ、底部の側壁に対して間隔を有し、中間層は、有利には面状基材から横方向にはみ出て側方の間隙に突出している。

さらに、開梱方法は、スタックから面状基材を取り出し、これを特に、その下方にある中間層を、側方の間隙に突出している領域で下方に押さえ付けながら行うステップを含む。

さらに、開梱方法は、有利には、取り出した面状基材の下方にある中間層をスタックから取り出すステップを含む。

本方法は、有利には、すべての面状基材および／または中間層がスタックから取り出されるまで、面状基材および中間層の取り出しを繰り返すステップを含む。

梱包された面状基材の開梱方法は、面状基材および有利には中間層の取り出しを自動的に行うことを提供することができる。

特に、開梱をカメラで監視して、最後の面状基材または最後の中間層がスタックから取り出された時点を自動的に検出することができる。

有利には、底部の下壁と面状基材のスタックとの間に下敷きが配置されており、下敷きは、有利には、自動検出を可能にしまたは容易にするために、梱包箱および／または中間層とは異なる色またはパターンを有し、特に黒色である。

さらに、開梱方法は、上述の梱包された面状基材および／または上述の面状基材の梱包方法に関連して記載された特徴のうちの１つ、いくつかまたはすべてを有することができる。

特に、中間層は、上述の特徴を有することができ、かつ／または面状基材は、上述の特徴を有することができる。

本発明を、いくつかの図面を参照しながら以下により詳細に説明する。

下敷きおよびセンタリング補助具が挿入された梱包箱の底部を示す上面図である。 下敷きおよびセンタリング補助具が挿入され、かつ中間層が載置された梱包箱の底部を示す上面図である。 下敷きおよびセンタリング補助具が挿入され、かつ中間層および面状基材が載置された梱包箱の底部を示す上面図である。 面状基材とその間に位置する中間層とのスタックを有する梱包箱の底部を示す上面図である。 底部および上部を有する梱包箱であって、該梱包箱内に面状基材とその間に位置する中間層とのスタックを梱包した梱包箱の側断面図である。

図１～図５は、面状基材２００の例示的な梱包方法の様々な連続する段階を示す。図５は、例示的な方法に従って梱包された面状基材の図示としての役割を果たす。

図５を参照すると、梱包箱１０は、底部２０と、底部にかぶせることができる蓋部３０とを含む。底部２０は、下壁２２と側壁２４とを有し、側壁２４は折り畳み式であってよい。同様に、蓋部３０は、上壁３２と側壁３４とを有し、この側壁３４も折り畳み式であってよい。梱包箱の折り畳み式の側方保持部に代えて、この箱は、例えば一度折った後は広げることができない固定式の側部を有することもできる。特に梱包される基材の確実な被覆を保証するために、梱包箱１０、底部２０および／または蓋部３０は、中空チャンバ要素を含んでもよいしこれからなっていてもよく、かつ／またはポリプロピレン（ＰＰ）を含んでもよいしこれからなっていてもよい。

図１を参照すると、梱包方法に関して、まず、底部２０を提供し、この底部２０の下壁２２に下敷き５００を載置する。さらに、下壁２００上に、側壁２４に隣接するように底部２０にセンタリング補助具４００を挿入する。このために、下敷き５００は、センタリング補助具４００用の端部側の凹部５１０を有する。下敷き５００は、剛性プレートであり、例えばポリプロピレン（ＰＰ）を含んでもよいしこれからなっていてもよい。

図２を参照すると、次のステップにおいて、下敷き５００に、したがって底部の下壁２２に間接的に、特に中間層紙として形成されている第１の中間層３００を載置する。中間層３００も、センタリング補助具用の凹部３１０を有する。

図３を参照すると、次のステップにおいて、中間層３００に、したがって底部の下壁２２に間接的に、面状基材２００、特にガラス板を載置する。面状基材２００の載置を、面状基材２００と側壁２４との間にそれぞれ側方の間隙Ａが残るように行う。これを支援するのが、特にセンタリング補助具４００（ガイディングブロック）である。側方のガイディングブロックは、安定化にも寄与し得る。

図４を参照すると、後続のステップにおいて、さらなる中間層３００と面状基材２００とを交互に載置して、面状基材２００とその間に位置する中間層３００とのスタック１００を形成する。中間層３００は、それぞれ面状基材に対してサイズが大きく、したがって面状基材２００からはみ出て側方の間隙Ａに突出している。

言い換えれば、中間層紙はガラス板よりも大きく、中間層材には少なくとも１つの凹部が存在しており、ガラス板はこの凹部の領域には延在していないため、ガラス板が存在していないこの凹部の領域において側方から中間層紙に手が届く。

蓋部３０をかぶせて梱包箱１０を閉じる前に、下敷き５００と同一または同様の上敷き６００をスタック１００に載置することができ、この上敷き６００は、剛性プレートとして形成されていてよい。下敷き５００および／または上敷き６００は、ガラスと紙とのスタックの安定化に寄与する。下敷き５００、中間層３００および／または上敷き６００は、センタリング補助具用の側方の切り抜き部をそれぞれ同一の箇所に有しているため、センタリング補助具は、梱包プロセス中に底部内に留まることができる。特に、凹部はそれぞれ、下敷き、中間層および／または上敷きが角部でさらに突き出るように（「パズル形状」）、側方の中央で外側に開いている。有利には、蓋部３０をかぶせる前にセンタリング補助具（ガイディングブロック）を取り出す。

図５を参照すると、蓋部３０をかぶせる前に、上敷き６００にさらに発泡材要素７００も載置し、その際、発泡材要素７００は、圧縮時にスタック１００に圧力がかかるように、底部２０の側壁２４の上端からはみ出ている。このように、発泡材要素７００は、スタック１００を圧縮および／または固定する役割を果たす。最後に、梱包箱１０に、荷造用帯材および／または真空筐体をさらに備え付けることができる。

このようにして製造することができるまたは製造された梱包された面状基材、特にガラス基材を、特に別の場所で自動的に開梱することができる。例えば、まず真空筐体および／または荷造用帯材を取り外し、蓋部３０、発泡材要素７００および／または上敷き６００を取り除くことにより、スタック１００を自動化開梱に供することができる。

スタック１００の自動化開梱は、中間層３００と面状基材２００とをスタックから交互に持ち上げるステップを提供することができ、その際、スタック１００からの持ち上げを吸引によって行うことができ、例えば、基材２００を面吸引装置によって吸引することができる。

自動化された持ち上げを可能にしまたは容易にするために、基材２００は、好ましくはスタック上に中央に配置されている。さらに、基材２００は、例えば中間層３００に対して所定の間隔で、例えば、周囲での紙縁部／ガラス縁部の間隔が２～２．５ミリメートルとなるように中心合わせされていてよい。中間層３００は、（凹部を除いて）実質的に底部の寸法に相当し得る。

中間層３００の表面は、好ましくは、上面と下面とで異なって形成されており、より平滑な上面とより粗い下面とが提供されていてよい。このような非対称の中間層材によって、摩擦係数またはトライボロジー効果を有利に利用することができる。特に、より粗い下面によって、中間層３００を取り出す際にその下にある基材（特にＵＴＧ）が残るため、中間層３００をより容易に取り出すことができる。面状基材２００は、典型的には、平滑な表面により強く付着する。中間層３００のより平滑な上面に基材が良好に付着することには、基材が中間層上またはスタック１００上で滑らないという利点がある。張り出した紙のための押さえ付けを滑り防止に利用できるため、ガラスを取り出す際にガラスと紙とが付着していることは問題となり得ないことに留意されたい。

基材２００を持ち上げる間、有利には、その下方にある中間層３００を押さえ付ける。この押さえ付けは、有利には、中間層３００の角または梱包箱の底部の隣接する側壁２４の間の角で行われる。この押さえ付けにより、基材とその下方にある中間層との間の表面吸引力を打ち消す。紙厚は、有利には自動化開梱を考慮して調整されており、特に、取扱いに伴う問題を回避するために低すぎてはならず、またガラス表面に伴う問題を回避するために高すぎてはならない。

基材２００および中間層３００をスタック１００から連続的に取り出している間、カメラによるプロセスの監視が提供されていてよく、その際、すべての基材２００および／または中間層３００がスタック１００から取り出されたときに検出される。このために、梱包箱は２色で構成されていてよく、特に、異なる色の、例えば黒色の、またはパターンを含む下敷きで構成されていてよい。

Claims (15)

1. 面状基材（２００）、特にガラス基材を梱包箱（１０）に梱包する方法であって、
   前記梱包箱（１０）の底部（２０）を提供し、ここで、前記底部（２０）は、下壁（２２）と、有利には４つの側壁（２４）とを有するものとするステップと、
   前記梱包箱（１０）の前記底部（２０）の前記下壁（２２）に直接または間接的に面状基材（２００）を載置し、前記載置を、有利には、前記面状基材（２００）と前記側壁（２４）との間にそれぞれ側方の間隙（Ａ）が残るように行うステップと、
   前記載置された面状基材（２００）に直接または間接的に中間層（３００）を載置し、前記載置を、有利には、前記中間層（３００）が前記面状基材（２００）から横方向にはみ出て前記側方の間隙（Ａ）に突出するように行うステップと、
   前記２つのステップを繰り返すことにより、面状基材（２００）とその間に位置する中間層（３００）とのスタック（１００）を形成するステップと、
   前記梱包箱（１０）の前記底部（２０）に前記梱包箱（１０）の蓋部（３０）をかぶせ、これを、前記面状基材（２００）のスタック（１００）が前記底部（２０）および前記蓋部（３０）によって下方および上方から、そして有利には横方向から梱包されるように行うステップと
   を含む、方法。
2. それぞれ前記側壁（２４）のうちの１つに隣接する１つ以上のセンタリング補助具（４００）、好ましくは４つのセンタリング補助具を挿入し、前記挿入を、特に、前記面状基材（２００）を載置する前および前記スタックを形成する前に行うステップであって、ここで、
   前記センタリング補助具（４００）は、それぞれ前記面状基材と前記側壁との間に残った前記側方の間隙（Ａ）内に配置されており、前記センタリング補助具（４００）は、特に、前記側方の間隙を少なくとも部分的に覆い、かつ／または前記スタックを形成する際に前記側方の間隙を保持する役割を果たし、
   前記センタリング補助具（４００）は、有利には、前記側方の間隙が前記側壁の長さに沿って部分的に覆われており、部分的に自由な状態にあり、特に隣接する側壁との角では自由な状態にあるように、それぞれの前記側壁より短く、
   前記センタリング補助具（４００）は、有利には、中空チャンバプレートおよび／またはゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含み、前記センタリング補助具は、特に好ましくは、複数の中空チャンバプレートを含み、その際、前記スタックに面する１つの中空チャンバプレートは、ゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含み、かつ／または前記側壁に面する１つの中空チャンバプレートは、プラスチック、例えばポリプロピレンを含む
   ものとするステップと、
   有利には、前記梱包箱の前記蓋部（３０）をかぶせる前に前記センタリング補助具（４００）を取り出すステップと
   をさらに含む、請求項１記載の面状基材の梱包方法。
3. 前記梱包箱の前記底部（２０）の前記下壁（２２）に直接または間接的に下敷き（５００）を載置してから、前記下敷きに直接または間接的に、および前記底部の前記下壁に間接的に、前記面状基材を載置するステップであって、ここで、
   前記下敷き（５００）は、有利には、その上に載置された前記面状基材から横方向にはみ出て前記側方の間隙に突出しており、特に好ましくは、前記側壁のうちの１つ、いくつかまたはすべてに隣接するまで突出しており、
   前記下敷き（５００）は、有利には、前記センタリング補助具（４００）用の１つ以上の凹部（５１０）を有し、
   前記下敷き（５００）は、有利には、中空チャンバプレートおよび／またはゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含み、
   前記下敷き（５００）は、有利には、前記梱包箱および／または前記中間層とは異なる色を有し、特に黒色であるか、またはパターンを有し、これにより、カメラ支援型の自動化開梱が可能または容易になる
   ものとするステップと、
   有利には、前記面状基材を載置する前に、前記下敷き（５００）に直接または間接的に中間層（３００）を載置するステップと、
   をさらに含む、請求項１または２記載の面状基材の梱包方法。
4. 前記梱包箱の前記蓋部をかぶせる前に、前記面状基材とその間に位置する前記中間層とのスタック（１００）に直接または間接的に上敷き（６００）を載置するステップであって、
   前記上敷き（６００）は、有利には、前記面状基材から横方向にはみ出て前記側方の間隙に突出しており、特に好ましくは、前記側壁のうちの１つ、いくつかまたはすべてに隣接するまで突出しており、
   前記上敷き（６００）は、有利には、前記センタリング補助具（４００）用の１つ以上の凹部（６１０）を有し、
   前記上敷き（６００）は、有利には、中空チャンバプレートおよび／またはゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含む
   ものとするステップ、および／または
   前記スタック（１００）に直接または間接的に、特に前記上敷き（６００）に直接または間接的に発泡材要素（７００）を載置し、その後、前記梱包箱の前記蓋部をかぶせるステップであって、
   前記発泡材要素（７００）は、有利には、少なくとも１つの凹部（７１０）、特に２つの対向する凹部を有し、前記凹部は、特に好ましくは、１つ以上の乾燥剤袋を配置する役割を果たすものとするステップ、および
   有利には、前記上敷き（６００）および／または前記発泡材要素（７００）を載置する前に、前記スタック（１００）に直接または間接的に中間層（３００）を載置するステップ
   をさらに含む、請求項１から３までのいずれか１項記載の面状基材の梱包方法。
5. 前記中間層（３００）は、前記センタリング補助具（４００）用の１つ以上の凹部（３１０）を有し、かつ／または
   前記中間層は、２つの対向する、有利にはそれぞれ面状基材に隣接する、異なる表面粗さを有する面を有し、有利には、より高い表面粗さを有する下面と、より低い表面粗さを有する上面とを有し、かつ／または
   前記中間層は、５～９、有利には６～８、特に好ましくは７～８のｐＨ値を有し、かつ／または前記中間層は、紙を含むかまたは紙からなり、かつ／または
   前記中間層は、前記面状基材よりも大きな厚さを有し、有利には前記面状基材の厚さの少なくとも１．２５倍の厚さを有し、特に好ましくは前記面状基材の厚さの少なくとも１．５倍の厚さを有し、かつ／または
   前記面状基材は、３００マイクロメートル未満の厚さを有し、有利には１００マイクロメートル未満の厚さを有し、特に好ましくは５０マイクロメートル未満の厚さを有する、請求項１から４までのいずれか１項記載の面状基材の梱包方法。
6. 前記蓋部（３０）を前記底部（２０）に押し付けて前記発泡材要素を圧縮するステップ、および／または
   前記蓋部を、例えば前記梱包箱を囲む１つ以上の帯材によって前記底部に固定するステップ、および／または
   前記梱包箱を筐体に封入し、前記筐体内に真空を生じさせるかもしくは保護ガスを導入するステップ
   をさらに含む、請求項１から５までのいずれか１項記載の面状基材の梱包方法。
7. 請求項１から６までのいずれか１項に従って製造されたまたは製造することができる、梱包された面状基材、特にガラス基材。
8. 梱包された面状基材、特にガラス基材であって、前記梱包された面状基材は、
   底部（２０）と蓋部（３０）とを有する梱包箱（１０）であって、ここで、前記底部は、下壁（２２）と有利には４つの側壁（２４）とを含み、前記蓋部は、上壁（３２）と有利には４つの側壁（３４）とを含むものとする梱包箱（１０）と、
   面状基材とその間に位置する中間層（３００）とのスタック（１００）であって、前記スタックは、前記底部の前記下壁に直接または間接的に載置されているものとするスタック（１００）と
   を含み、前記面状基材は、有利にはそれぞれ前記底部の前記側壁に対して間隔（Ａ）を有し、
   前記中間層（３００）は、有利には前記面状基材から横方向にはみ出て前記側方の間隙に突出している、
   梱包された面状基材、特にガラス基材。
9. 前記底部の前記下壁と前記面状基材のスタックとの間に配置された下敷き（５００）であって、ここで、
   前記下敷き（５００）は、有利には、前記スタックから横方向にはみ出て前記側方の間隙に突出しており、特に好ましくは、前記側壁のうちの１つ、いくつかまたはすべてに隣接するまで突出しており、
   前記下敷き（５００）は、有利には、中空チャンバプレートおよび／またはゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含み、
   前記下敷き（５００）は、有利には、前記梱包箱および／または前記中間層とは異なる色を有し、特に黒色であるか、またはパターンを有し、これにより、カメラ支援型の自動化開梱が可能または容易になる、下敷き（５００）と、
   有利には、前記下敷き（５００）と前記スタックとの間に配置されたさらなる中間層と
   をさらに含む、請求項８記載の梱包された面状基材。
10. 前記蓋部の前記上壁と前記面状基材のスタックとの間に配置された上敷き（６００）であって、ここで、
    前記上敷き（６００）は、有利には、前記面状基材から横方向にはみ出て前記側方の間隙に突出しており、特に好ましくは、前記側壁のうちの１つ、いくつかまたはすべてに隣接するまで突出しており、
    前記上敷き（６００）は、有利には、中空チャンバプレートおよび／またはゴム、例えばエチレン－プロピレン－ジエンゴムを含むものとする、上敷き（６００）、および／または
    前記スタックと前記蓋部の前記上壁との間、特に前記上敷きと前記蓋部の前記上壁との間に配置された発泡材要素（７００）であって、ここで、
    前記発泡材要素（７００）は、有利には、少なくとも１つの凹部、特に２つの対向する凹部を有し、特に好ましくは、前記凹部内に乾燥剤袋が配置されているものとする、発泡材要素（７００）、および
    有利には、前記スタックと前記上敷きとの間に配置されたさらなる中間層
    をさらに含む、請求項８または９記載の梱包された面状基材。
11. 前記中間層（３００）は、２つの対向する、有利にはそれぞれ面状基材に隣接する、異なる表面粗さを有する面を有し、有利には、より高い表面粗さを有する下面と、より低い表面粗さを有する上面とを有し、かつ／または
    前記中間層は、５～９、有利には６～８、特に好ましくは７～８のｐＨ値を有し、かつ／または前記中間層は、紙を含むかまたは紙からなり、かつ／または
    前記中間層は、それぞれ前記面状基材よりも大きな厚さを有し、有利には前記面状基材の厚さの少なくとも１．２５倍の厚さを有し、特に好ましくは前記面状基材の厚さの少なくとも１．５倍の厚さを有し、かつ／または
    前記面状基材は、それぞれ３００マイクロメートル未満の厚さを有し、有利には１００マイクロメートル未満の厚さを有し、特に好ましくは５０マイクロメートル未満の厚さを有する、請求項８から１０までのいずれか１項記載の梱包された面状基材。
12. 梱包された面状基材、特にガラス基材を梱包箱から開梱する方法であって、
    前記梱包箱の前記蓋部（３０）を取り外して、前記梱包箱の前記底部に配置された、前記面状基材（２００）とその間に位置する中間層（３００）とのスタック（１００）に手が届くようにするステップであって、ここで、
    前記面状基材（２００）は、有利にはそれぞれ、前記底部の前記側壁に対して間隔（Ａ）を有し、
    前記中間層（３００）は、有利には前記面状基材から横方向にはみ出て前記側方の間隙に突出しているものとするステップと、
    前記スタックから前記面状基材（２００）を取り出し、これを特に、その下方にある前記中間層（３００）を、前記側方の間隙に突出している領域で下方に押さえ付けながら行うステップと、
    有利には、取り出した前記面状基材の下方にある前記中間層（３００）を前記スタックから取り出すステップと、
    有利には、すべての面状基材が前記スタック（１００）から取り出されるまで、前記２つのステップを繰り返すステップと
    を含む、方法。
13. 前記面状基材（２００）および有利には前記中間層（３００）の取り出しを自動的に行い、
    前記開梱をカメラで監視して、最後の前記面状基材または最後の前記中間層が前記スタックから取り出された時点を自動的に検出する、
    請求項１２記載の、梱包された面状基材の開梱方法。
14. 前記底部の前記下壁と前記面状基材のスタックとの間に下敷き（５００）が配置されており、
    前記下敷き（５００）は、有利には、自動検出を可能にしまたは容易にするために、前記梱包箱および／または前記中間層とは異なる色またはパターンを有し、特に黒色である、
    請求項１２または１３記載の、梱包された面状基材の開梱方法。
15. 前記中間層（３００）は、２つの対向する、有利にはそれぞれ面状基材に隣接する、異なる表面粗さを有する面を有し、有利には、より高い表面粗さを有する下面と、より低い表面粗さを有する上面とを有し、かつ／または
    前記中間層（３００）は、５～９、有利には６～８、特に好ましくは７～８のｐＨ値を有し、かつ／または前記中間層は、紙を含むかまたは紙からなり、かつ／または
    前記中間層（３００）は、それぞれ前記面状基材よりも大きな厚さを有し、有利には前記面状基材の厚さの少なくとも１．２５倍の厚さを有し、特に好ましくは前記面状基材の厚さの少なくとも１．５倍の厚さを有し、かつ／または
    前記面状基材（２００）は、それぞれ３００マイクロメートル未満の厚さを有し、有利には１００マイクロメートル未満の厚さを有し、特に好ましくは５０マイクロメートル未満の厚さを有する、
    請求項１２から１４までのいずれか１項記載の、梱包された面状基材の開梱方法。

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