JP2023520922A - 活性化可能サイトカイン構築物および関連組成物ならびに方法 - Google Patents

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Abstract

本開示で提供されるのは、(a)第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、第1の切断可能部分(CM1)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含む第1のモノマー構築物であって、CM1が、CP1とDD1の間に配置される、第1のモノマー構築物;および(b)第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、第2の切断可能部分(CM2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含む第2のモノマー構築物であって、CM2が、CP2とDD2の間に配置される、第2のモノマー構築物を含む活性化可能サイトカイン構築物(ACC)であり、CM1およびCM2は、プロテアーゼの基質として機能し、DD1およびDD2は、相互に結合し、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の低下を特徴とする。【選択図】図5

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年4月10日に出願の米国特許仮出願第63/008,542号、2021年3月16日に出願の米国特許仮出願第63/161,889号、および2021年3月23日に出願の米国特許仮出願第63/164,849号の優先権の利益を主張する。これらの仮出願の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、電子データで提出された配列リストを含む。配列表は、「CYTX-071-PCT_ST25.txt」の名称で2021年4月7日に作成され、379,000バイトのサイズである。配列表の電子データ中の情報は、本出願の一部であり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
発明の分野
本開示は、バイオテクノロジーの分野に関し、より具体的には、活性化可能サイトカイン構築物に関する。
サイトカインは、ウイルス感染および/または他の抗原性刺激に応答してほとんどの有核細胞により産生および分泌される天然起源の小さいタンパク質および糖タンパク質のファミリーである。インターフェロンは、サイトカインのサブクラスである。インターフェロンは、現在3つの主要なクラス:インターフェロンI型、インターフェロンII型、およびインターフェロンIII型に分類される。インターフェロンは、細胞表面上の特定の膜受容体に結合することにより、それらの細胞活性を発揮する。
インターフェロン療法は、多くの臨床的有用性を有する。例えば、インターフェロンは、免疫系を上方制御すること、および抗ウイルスおよび抗増殖特性を有することも知られている。これらの生物学的特性は、ウイルス感染症および悪性腫瘍の治療のための治療薬としてのインターフェロンの臨床使用をもたらした。さらに、インターフェロンは、癌細胞を特定および攻撃するために患者の自然免疫系を動員するために有用である。従って、インターフェロン療法は、肝炎、カポジ肉腫、毛様細胞性白血病、慢性骨髄性白血病(CML)、濾胞性リンパ腫、腎細胞癌(RCC)、メラノーマ、および他の病状の治療のためを含む、癌および抗ウイルス療法において広範に使用されてきた。しかし、インターフェロンの全身投与には、特に、強いインフルエンザ様症状、神経学的症状、肝毒性、骨髄抑制、および不整脈を含む用量依存性毒性が付随する。メラノーマ患者の試験では、ペムブロリズマブとペグ化IFNαの組み合わせは、60.5%のORRをもたらした。この併用療法はまた、ペグ化IFNαの投与量低減を必要とした49%のG3/G4有害事象にも関連した(Davar et al.,J.Clin.Oncol.,2018)。これらの望ましくない副作用は、インターフェロン治療薬の投与量を制限し、ときには、インターフェロン治療の中断または遅延をもたらす。
インターロイキンは、サイトカインの別のサブクラスである。インターロイキンは、細胞増殖、分化、および運動性を調節する。それらは、炎症などの免疫応答の刺激に特に重要である。インターロイキンは、癌、自己免疫疾患、および他の障害の治療に使用されてきた。例えば、インターロイキン-2(IL-2)は、メラノーマ、移植片対宿主病(GVHD)、神経芽腫、腎細胞癌(RCC)の治療に適応され、急性冠症候群、急性骨髄症候群、アトピー性皮膚炎、自己免疫性肝疾患、基底細胞癌、膀胱癌、乳癌、カンジダ症、結腸直腸癌、皮膚T細胞性リンパ腫、子宮内膜腫、HIV感染症、虚血性心疾患、関節リウマチ、鼻咽頭腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、卵巣癌、膵臓癌、全身性エリテマトーデス、結核、および他の障害を含む状態にも有用であると考えられている。特に、IL-6、IL-7、IL-12、およびIL-21などの他のインターロイキンは、癌および他の障害のための可能性のある治療法である。インターロイキン療法には、特に、インフルエンザ様症状、悪心、嘔吐、下痢、低血圧、および不整脈を含む、望ましくない副作用が付随する場合が多い。
従って、所望標的に対する改善された特異性および選択性のサイトカイン療法の必要性および願望は、極めて大きな関心である。疾患部位へのサイトカイン治療薬の増強された標的化は、全身性機序に基づく毒性を減らし、より広範な治療的有用性をもたらすであろう。
本開示は、(a)第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、第1の切断可能部分(CM1)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含む第1のモノマーであって、CM1が、CP1とDD1の間に配置される、第1のモノマー;および(b)第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、第2の切断可能部分(CM2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含む第2のモノマーであって、CM2が、CP2とDD2の間に配置される、第2のモノマー、を含む活性化可能サイトカイン構築物(ACC)を提供し、CM1およびCM2は、プロテアーゼの基質として機能し、DD1およびDD2は相互に結合し、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性における低下を特徴とする。CM1およびCM2を切断するプロテアーゼは、健康な組織に比べて、患部組織(例えば、腫瘍組織)で過剰発現され得る。ACCは、CM1および/またはCM2の切断時に活性化され、それにより、サイトカインは患部組織中(例えば、腫瘍微小環境中)でその活性を発揮し得るが、一方でサイトカイン活性は健康な組織の状況においては弱められる。従って、本明細書で提供されるACCは、従来のサイトカイン治療薬に比べて減少した毒性をもたらし、サイトカインのより高い有効投与量を可能にし、および/またはサイトカインの治療濃度域を増大させ得る。
本明細書で提供されるのは、第1のモノマー構築物および第2のモノマー構築物を含む、活性化可能サイトカイン構築物(ACC)であり、(a)第1のモノマー構築物は、第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、第1の切断可能部分(CM1)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含み、CM1は、CP1とDD1の間に配置され;および(b)第2のモノマー構築物は、第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、第2の切断可能部分(CM2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含み、CM2は、CP2とDD2の間に配置され、DD1およびDD2は相互に結合し、それにより第1のモノマー構築物と第2のモノマー構築物のダイマーを形成し、ACCは、CP1および/またはCP2活性の少なくとも1つの対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2活性の少なくとも1つの低下したレベルを有することを特徴とする。
本開示は、(a)第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含む第1のモノマー;および(b)第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、切断可能部分(CM)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含む第2のモノマーを含む、活性化可能サイトカイン構築物(ACC)を提供し、CMは、CP2とDD2の間に配置され、CMは、プロテアーゼの基質として機能し、DD1およびDD2は、相互に結合し、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性における低下を特徴とする。
本開示は、(a)第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、切断可能部分(CM)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含む第1のモノマーであって、CMがCP1とDD1の間に配置される、第1のモノマー;および(b)第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含む第2のモノマー、を含む活性化可能サイトカイン構築物(ACC)を提供し、CMは、プロテアーゼの基質として機能し、DD1およびDD2は、相互に結合し、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性における低下を特徴とする。
本開示は、(a)第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含む第1のモノマー、および(b)第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含む第2のモノマーを含む、活性化可能サイトカイン構築物(ACC)を提供し、CP1、CP2、またはCP1およびCP2の両方は、プロテアーゼの基質として機能するアミノ酸配列を含み;DD1およびDD2は、相互に結合し、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性における低下を特徴とする。
本開示のACCは、CP1およびCP2がペプチドマスク、例えば、親和性マスキング部分に接続されていないことを特徴とする。
いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物は、CP1、CM1、およびDD1を含む第1のポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、第2のモノマー構築物は、CP2、CM2、およびDD2を含む第2のポリペプチドを含む。いくつかの実施形態では、DD1およびDD2は、1対のFcドメイン;ヒトIL-15受容体のアルファ鎖(IL15Rα)由来のスシドメインと可溶性IL-15;バルナーゼとバルンスター;プロテインキナーゼA(PKA)とA-キナーゼアンカータンパク質(AKAP);変異RNアーゼIフラグメントをベースにしたアダプター/ドッキングタグモジュール;エピトープと単一ドメイン抗体単一ドメイン抗体(sdAb);エピトープと単鎖可変フラグメント(scFv);およびタンパク質シンタキシン、シナプトタグミン、シナプトブレビン、およびSNAP25の相互作用に基づく可溶性N-エチルマレイミド感受性因子付着タンパク質受容体(SNARE)モジュール、抗原結合ドメインとエピトープからなる群より選択される対である。
いくつかの実施形態では、DD1およびDD2は、1対のFcドメインである。いくつかの実施形態では、1対のFcドメインは、1対のヒトFcドメインである。いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインは、ヒトIgG1 Fcドメイン、ヒトIgG2 Fcドメイン、ヒトIgG3 Fcドメイン、またはヒトIgG4 Fcドメインである。いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインは、ヒトIgG4 Fcドメインである。いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインは、配列番号3と少なくとも80%同一である配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインは、配列番号3と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、または99%同一である配列を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインはそれぞれ、配列番号3を含む。いくつかの実施形態では、DD1およびDD2は、同じである。いくつかの実施形態では、DD1およびDD2は、1対の同一のヒトIgG4 Fcドメインである。いくつかの実施形態では、ダイマー化ドメインは、それぞれ配列番号315および316のアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインは、グリコシル化を排除するためにおよび/またはFc-ガンマ受容体結合を低減するために変異を含む。いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインは、変異N297Q、N297A、またはN297Gを含む;いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインは、位置234および/または235に変異、例えば、L235E、またはL234AおよびL235A(IgG1中で)、またはF234AおよびL235A(IgG4中で)を含む;いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインは、変異V234A、G237A、P238S、H268Q/A、V309L、A330S、もしくはP331S、またはまたはこれらの組み合わせを含む、IgG2 Fcドメインである(全て、EUナンバリングによる)。
改変ヒトFcドメインの追加の例は、当業者に既知である。少なくとも1つのアミノ酸の変異がFc機能の低下をもたらすIg重鎖定常領域アミノ酸の例は、限定されないが、重鎖定常領域のアミノ酸228、233、234、235、236、237、239、252、254、256、265、270、297、318、320、322、327、329、330、および331(EUナンバリングによる)での変異を含む。変異アミノ酸の組み合わせの例も、当該技術分野において既知であり、例えば、限定されないが、アミノ酸234、235、および331での変異の組み合わせ、例えば、L234F、L235E、およびP331Sまたは318、320、および322でのアミノ酸変異の組み合わせ、例えば、E318A、K320A、およびK322Aを含む。
改変Fcドメインのさらなる例としては、F243L/R292P/Y300L/V305I/P396 IgG1;S239D/I332E IgG1;S239D/I332E/A330L IgG1;S298A/E333A/K334A;1つの重鎖で、L234Y/L235Q/G236W/S239M/H268D/D270E/S298A IgG1、および相対する重鎖で、D270E/K326D、A330M/K334E IgG;G236A/S239D/I332E IgG1;K326W/E333S IgG1;S267E/H268F/S324T IgG1;E345R/E430G/S440Y IgG1;N297AまたはN297QまたはN297G IgG1;L235E IgG1;L234A/L235A IgG1;F234A/L235A IgG4;H268Q/V309L/A330S/P331S IgG2;V234A/G237A/P238S/H268A/V309L/A330S/P331S IgG2;M252Y/S254T/T256E IgG1;M428L/N434S IgG1;S267E/L328F IgG1;N325S/L328F IgG1、などが挙げられる。いくつかの実施形態では、改変Fcドメインは、N297A IgG1、N297Q IgG1、およびS228P IgG4、からなる群より選択される1つまたは複数の置換を含む。
いくつかの実施形態では、DD1は、抗原結合ドメインを含み、DD2は、対応するエピトープを含む。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、抗Hisタグ抗原結合ドメインであり、DD2はHisタグを含む。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、単鎖可変フラグメント(scFv)である。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、単一ドメイン抗体(sdAb)である。いくつかの実施形態では、DD1およびDD2の少なくとも1つは、非ポリペプチドポリマーおよび小分子からなる群より選択されるダイマー化ドメイン置換基を含む。いくつかの実施形態では、DD1およびDD2は、相互に共有結合した非ポリペプチドポリマーを含む。いくつかの実施形態では、非ポリペプチドポリマーは、硫黄含有ポリエチレングリコールであり、DD1およびDD2は、1つまたは複数のジスルフィド結合を介して相互に共有結合している。いくつかの実施形態では、DD1およびDD2の少なくとも1つは、小分子を含む。いくつかの実施形態では、小分子は、ビオチンである。いくつかの実施形態では、DD1は、ビオチンを含み、DD2は、アビジンを含む。
いくつかの実施形態では、CP1およびCP2は、成熟サイトカインである。いくつかの実施形態では、CP1およびCP2のそれぞれは、成熟サイトカイン配列を含み、シグナルペプチド(本明細書においては、「シグナル配列」とも呼ばれる)をさらに含む。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターフェロン、インターロイキン、GM-CSF、G-CSF、LIF、OSM、CD154、LT-β、TNF-α、TNF-β、4-1BBL、APRIL、CD70、CD153、CD178、GITRL、LIGHT、OX40L、TALL-1、TRAIL、TWEAK、TRANCE、TGF-β1、TGF-β1、TGF-β3、Epo、Tpo、Flt-3L、SCF、M-CSF、およびMSPからなる群よりそれぞれ個別に選択される。CP1および/またはCP2は、野性型ヒトまたは非ヒト動物配列、変異体配列、短縮配列、ハイブリッド配列、または挿入を含む配列であり得る。いくつかの実施形態では、CP1およびCP2は、同じである。いくつかの実施形態では、CP1およびCP2は、異なり、本開示は、本明細書に記載されたサイトカインタンパク質のいずれか2つの選択および組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターフェロンである。いくつかの実施形態では、CP1およびCP2は両方、インターフェロンである。いくつかの実施形態では、CP1およびCP2は、異なるインターフェロンである。いくつかの実施形態では、CP1およびCP2は、同じインターフェロンである。いくつかの実施形態では、CP1またはCP2は、インターフェロンである。いくつかの実施形態では、CP1またはCP2の1つは、インターフェロンであり、CP1またはCP2の残りは、インターフェロン以外のサイトカインである。いくつかの態様では、サイトカインの片方または両方は、モノマーサイトカインである。いくつかの態様では、インターフェロンの片方または両方は、モノマーインターフェロンである。いくつかの態様では、CP1またはCP2は、モノマーインターフェロンであり、CP1またはCP2の残りは、異なるサイトカインである。いくつかの態様では、CP1および/またはCP2は、変異体サイトカイン配列を含む。いくつかの態様では、CP1および/またはCP2は、ユニバーサルサイトカイン配列を含む。いくつかの態様では、CP1および/またはCP2は、サイトカイン活性を保持する短縮配列を含む。
いくつかの実施形態では、インターフェロンは、ヒト野生型成熟インターフェロンである。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、I型およびII型インターフェロンであってよく、例えば、限定されないが、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンω、インターフェロンγ、およびインターフェロンτを含む。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、インターフェロンαである。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b、およびインターフェロンα-n3からなる群より選択される。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、インターフェロンα2bである。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、変異体インターフェロンである。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、変異体インターフェロンであり、内因性プロテアーゼ切断部位は、1つまたは複数のアミノ酸の置換、欠失、または挿入により機能不全にされている。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、例えば、異なるサイトカインサブタイプのハイブリッド配列またはキメラサイトカイン配列またはヒト化サイトカイン配列を有するユニバーサルサイトカイン分子である。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、ユニバーサルインターフェロン分子である。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、ユニバーサルインターフェロンα、例えば、インターフェロンα1とインターフェロンα2bのハイブリッドである。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、配列番号1と少なくとも80%同一である配列を含む。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、配列番号1と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、または99%同一である配列を含む。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、配列番号1の配列を含む。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、インターフェロンβである。いくつかの実施形態では、インターフェロンβは、インターフェロンβ-1a、およびインターフェロンβ-1bからなる群より選択される。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、IFabドメインを含む。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターロイキンを含む。いくつかの実施形態では、インターロイキンは、IL-1α、IL-1β、IL-1RA、IL-18、IL-2、IL-4、IL-7、IL-9、IL-13、IL-15、IL-3、IL-5、IL-6、IL-11、IL-12、IL-10、IL-20、IL-14、IL-16、およびIL-17からなる群より選択される。
いくつかの実施形態では、CM1および/またはCM2は、合計約3アミノ酸~約15アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、CM1およびCM2は、異なるプロテアーゼのための基質を含む。いくつかの実施形態では、CM1およびCM2は、同じ長さであり、同じアミノ酸配列を含む。。いくつかの実施形態では、CM1およびCM2は、同じプロテアーゼのための基質を含む。いくつかの実施形態では、プロテアーゼは、次記からなる群より選択される:ADAM8、ADAM9、ADAM10、ADAM12、ADAM15、ADAM17/TACE、ADAMDEC1、ADAMTS1、ADAMTS4、ADAMTS5、BACE、レニン、カテプシンD、カテプシンE、カスパーゼ1、カスパーゼ2、カスパーゼ3、カスパーゼ4、カスパーゼ5、カスパーゼ6、カスパーゼ7、カスパーゼ8、カスパーゼ9、カスパーゼ10、カスパーゼ14、カテプシンB、カテプシンC、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンS、カテプシンV/L2、カテプシンX/Z/P、クルジパイン、レグマイン、オツバイン-2、KLK4、KLK5、KLK6、KLK7、KLK8、KLK10、KLK11、KLK13、KLK14、メプリン、ネプリライシン、PSMA、BMP-1、マトリックスメタロプロテアーゼ(例えば、MMP-1、MMP-2、MMP-3、MMP-7、MMP-9、MMP-10、MMP-11、MMP-12、MMP-13、MMP-14、MMP-15、MMP-16、MMP-17、MMP-19、MMP-20、MMP-23、MMP-24、MMP-26、MMP-27)、活性化タンパク質C、カテプシンA、カテプシンG、キマーゼ、FVIIa、FIXa、FXa、FXIa、FXIIa、エラスターゼ、グランザイムB、グアニジノベンゾアターゼ、HtrA1、ヒト好中球リアーゼ、ラクトフェリン、マラプシン、NS3/4A、PACE4、プラスミン、PSA、tPA、トロンビン、トリプターゼ、uPA、DESC1、DPP-4、FAP、ヘプシン、マトリプターゼ-2、MT-SP1/マトリプターゼ、TMPRSS2、TMPRSS3、およびTMPRSS4。いくつかの実施形態では、プロテアーゼは、uPA、レグマイン、MT-SP1、ADAM17、BMP-1、TMPRSS3、TMPRSS4、MMP-2、MMP-9、MMP-12、MMP-13、およびMMP-14からなる群より選択される。
好適な切断可能部分は、国際公開第2010/081173号、国際公開第2015/048329号、国際公開第2015/116933号、国際公開第2016/118629号、および国際公開第2020/118109号で開示されている。これらの特許の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、CM1および/またはCM2は、次記からなる群より選択される配列を含む:LSGRSDNH(配列番号5)、TGRGPSWV(配列番号6)、PLTGRSGG(配列番号7)、TARGPSFK(配列番号8)、NTLSGRSENHSG(配列番号9)、NTLSGRSGNHGS(配列番号10)、TSTSGRSANPRG(配列番号11)、TSGRSANP(配列番号12)、VHMPLGFLGP(配列番号13)、AVGLLAPP(配列番号14)、AQNLLGMV(配列番号15)、QNQALRMA(配列番号16)、LAAPLGLL(配列番号17)、STFPFGMF(配列番号18)、ISSGLLSS(配列番号19)、PAGLWLDP(配列番号20)、VAGRSMRP(配列番号21)、VVPEGRRS(配列番号22)、ILPRSPAF(配列番号23)、MVLGRSLL(配列番号24)、QGRAITFI(配列番号25)、SPRSIMLA(配列番号26)、SMLRSMPL(配列番号27)、ISSGLLSGRSDNH(配列番号28)、AVGLLAPPGGLSGRSDNH(配列番号29)、ISSGLLSSGGSGGSLSGRSDNH(配列番号30)、LSGRSGNH(配列番号31)、SGRSANPRG(配列番号32)、LSGRSDDH(配列番号33)、LSGRSDIH(配列番号34)、LSGRSDQH(配列番号35)、LSGRSDTH(配列番号36)、LSGRSDYH(配列番号37)、LSGRSDNP(配列番号38)、LSGRSANP(配列番号39)、LSGRSANI(配列番号40)、LSGRSDNI(配列番号41)、MIAPVAYR(配列番号42)、RPSPMWAY(配列番号43)、WATPRPMR(配列番号44)、FRLLDWQW(配列番号45)、ISSGL(配列番号46)、ISSGLLS(配列番号47)、ISSGLL(配列番号48)、ISSGLLSGRSANPRG(配列番号49)、AVGLLAPPTSGRSANPRG(配列番号50)、AVGLLAPPSGRSANPRG(配列番号51)、ISSGLLSGRSDDH(配列番号52)、ISSGLLSGRSDIH(配列番号53)、ISSGLLSGRSDQH(配列番号54)、ISSGLLSGRSDTH(配列番号55)、ISSGLLSGRSDYH(配列番号56)、ISSGLLSGRSDNP(配列番号57)、ISSGLLSGRSANP(配列番号58)、ISSGLLSGRSANI(配列番号59)、AVGLLAPPGGLSGRSDDH(配列番号60)、AVGLLAPPGGLSGRSDIH(配列番号61)、AVGLLAPPGGLSGRSDQH(配列番号62)、AVGLLAPPGGLSGRSDTH(配列番号63)、AVGLLAPPGGLSGRSDYH(配列番号64)、AVGLLAPPGGLSGRSDNP(配列番号65)、AVGLLAPPGGLSGRSANP(配列番号66)、AVGLLAPPGGLSGRSANI(配列番号67)、ISSGLLSGRSDNI(配列番号68)、AVGLLAPPGGLSGRSDNI(配列番号69)、GLSGRSDNHGGAVGLLAPP(配列番号70)、GLSGRSDNHGGVHMPLGFLGP(配列番号71)、LSGRSDNHGGVHMPLGFLGP(配列番号72)、ISSGLSS(配列番号73)、PVGYTSSL(配列番号74)、DWLYWPGI(配列番号75)、LKAAPRWA(配列番号76)、GPSHLVLT(配列番号77)、LPGGLSPW(配列番号78)、MGLFSEAG(配列番号79)、SPLPLRVP(配列番号80)、RMHLRSLG(配列番号81)、LLAPSHRA(配列番号82)、GPRSFGL(配列番号83)、GPRSFG(配列番号84)、SARGPSRW(配列番号85)、GGWHTGRN(配列番号86)、HTGRSGAL(配列番号87)、AARGPAIH(配列番号88)、RGPAFNPM(配列番号89)、SSRGPAYL(配列番号90)、RGPATPIM(配列番号91)、RGPA(配列番号92)、GGQPSGMWGW(配列番号93)、FPRPLGITGL(配列番号94)、SPLTGRSG(配列番号95)、SAGFSLPA(配列番号96)、LAPLGLQRR(配列番号97)、SGGPLGVR(配列番号98)、PLGL(配列番号99)、およびSGRSDNI(配列番号100)。いくつかの実施形態では、CMは、ISSGLLSGRSDNH(配列番号28)、LSGRSDDH(配列番号33)、ISSGLLSGRSDQH(配列番号54)、SGRSDNI(配列番号100)、およびISSGLLSGRSDNI(配列番号68)からなる群より選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、プロテアーゼは、対象の腫瘍により産生され、例えば、プロテアーゼは、対象の健康な組織中より、腫瘍中でより多い量で産生される。いくつかの実施形態では、対象は、癌を有すると診断または特定されている。
いくつかの実施形態では、CP1およびCM1は、第1のモノマー構築物中で相互に直接に隣接している。いくつかの実施形態では、CM1およびDD1は、第1のモノマー構築物中で相互に直接に隣接している。いくつかの実施形態では、CP2およびCM2は、第2のモノマー構築物中で相互に直接に隣接している。いくつかの実施形態では、CM2およびDD2は、第2のモノマー構築物中で相互に直接に隣接している。いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物は、CM1に直接隣接するCP1、およびDD1に直接隣接するCM1を含み、CM1は、配列番号5~100からなる群より選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、第2のモノマー構築物は、CM2に直接隣接するCP2、およびDD2に直接隣接するCM2を含み、CM2は、配列番号5~100からなる群より選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物は、CM1に直接隣接するCP1、およびDD1に直接隣接するCM1を含み、CM1は、13、12、11、10、9、8、7、6、5または4アミノ酸長以下である配列を含む。いくつかの実施形態では、第2のモノマー構築物は、CM2に直接隣接するCP2、およびDD2に直接隣接するCM2を含み、CM2は、13、12、11、10、9、8、7、6、5または4アミノ酸長以下である配列を含む。いくつかの実施形態では、第1および第2のモノマー構築物は、サイトカイン(それぞれCM1およびCM2)が10、9、8、7、6、5、または4アミノ酸長以下である切断可能部分(それぞれCM1およびCM2)に直接に隣接し、切断可能部分がヒトIgGのFc領域であるダイマー化ドメイン(それぞれDD1およびDD2)に直接に隣接するように構成され、Fc領域のN末端は、NからC方向に読み取られるヒンジ領域中の第1のシステイン残基(例えば、EUナンバリングを用いて、ヒトIgG1のシステイン226)である。いくつかの態様では、ダイマー化ドメインは、IgG Fc領域であり、上部ヒンジ残基は、除去されている。例えば、Fcは、バリアントであり、N末端配列EPKSCDKTHT(配列番号516)、ERK、ELKTPLGDTTHT(配列番号517)、またはESKYGPP(配列番号518)は除去されている。
いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物は、少なくとも1つのリンカーを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのリンカーは、CP1とCM1の間に配置されるリンカーL1および/またはCM1とDD1の間に配置されるリンカーL2である。いくつかの実施形態では、第2のモノマー構築物は、少なくとも1つのリンカーを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのリンカーは、CP2とCM2の間に配置されるリンカーL3および/またはCM2とDD2の間に配置されるリンカーL4である。いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物は、リンカーL1を含み、第2のモノマー構築物は、リンカーL3を含む。いくつかの実施形態では、L1およびL3は、同じである。いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物は、リンカーL2を含み、第2のモノマー構築物は、リンカーL4を含む。いくつかの実施形態では、L2およびL4は、同じである。いくつかの実施形態では、各リンカーは、1アミノ酸~約15アミノ酸の全長を有する。いくつかの実施形態では、各リンカーは、少なくとも5アミノ酸の全長を有する。本明細書で使用される場合、「リンカー」という用語は、アミノ酸配列がプロテアーゼの基質ではないペプチドを指す。
いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物は、少なくとも1つのリンカーを含み、各リンカーは、GSSGGSGGSGG(配列番号210);GGGS(配列番号2);GGGSGGGS(配列番号211);GGGSGGGSGGGS(配列番号212);GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号213);GGGGSGGGGSGGGGSGGGGSGGGGS(配列番号214);GGGGSGGGGS(配列番号215);GGGGS(配列番号216);GS;GGGGSGS(配列番号217);GGGGSGGGGSGGGGSGS(配列番号218);GGSLDPKGGGGS(配列番号219);PKSCDKTHTCPPCPAPELLG(配列番号220);SKYGPPCPPCPAPEFLG(配列番号221);GKSSGSGSESKS(配列番号222);GSTSGSGKSSEGKG(配列番号223);GSTSGSGKSSEGSGSTKG(配列番号224);GSTSGSGKPGSGEGSTKG(配列番号225);GSTSGSGKPGSSEGST(配列番号226);(GS)n、(GGS)n、(GSGGS)n(配列番号227)、(GGGS)n(配列番号228)、(GGGGS)n(配列番号216)、式中、nは少なくとも1の整数である;GGSG(配列番号229);GGSGG(配列番号230);GSGSG(配列番号231;GSGGG(配列番号232);GGGSG(配列番号233);GSSSG(配列番号234);GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号213);GGGGSGGGGSGGGGSGGGGS(配列番号214);およびGSTSGSGKPGSSEGST(配列番号226)からなる群から独立に選択される。いくつかの実施形態では、リンカーは、GGGS(配列番号2)の配列を含む。
本明細書で使用される場合、「スペーサー」という用語は、本明細書では、成熟ACCの遊離末端、例えば、シグナルペプチドと成熟ACCのN末端の間、に組み込まれたアミノ酸残基またはペプチドを指す。いくつかの態様では、スペーサー(または「ヘッダー」は、グルタミン(Q)残基を含んでよい。いくつかの態様では、スペーサー中の残基は、アミノペプチダーゼおよび/またはエキソペプチダーゼ作用を最小化して、N末端アミノ酸の切断を防止する。例示的な非限定的スペーサーアミノ酸配列は、次の例示的アミノ酸配列のいずれかを含む、またはいずれかからなる:QGQSGS(配列番号504);GQSGS(配列番号505);QSGS(配列番号506);SGS;GS;S;QGQSGQG(配列番号507);GQSGQG(配列番号508);QSGQG(配列番号509);SGQG(配列番号510);GQG;QG;G;QGQSGQ(配列番号511);GQSGQ(配列番号512);QSGQ(配列番号513);QGQSG(配列番号514);QGQS(配列番号515);SGQ;GQ;およびQ。いくつかの実施形態では、スペーサー配列は、取り除かれ得る。
いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物は、NからC末端方向に、CP1、CM1、およびCM1のC末端に直接または間接的に連結される、DD1を含む。いくつかの実施形態では、第1のポリペプチドは、CからN末端方向に、CP1、CM1、およびCM1のN末端に直接または間接的に連結される、DD1を含む。いくつかの実施形態では、第2のポリペプチドは、NからC末端方向に、CP2、CM2、およびCM2のC末端に直接または間接的に連結される、DD2を含む。いくつかの実施形態では、第2のポリペプチドは、CからN末端方向に、CP2、CM2、およびCM2に直接または間接的に連結される、DD2を含む。
いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物は、NからC末端方向に、CP1、オプションのリンカー、CM1、オプションのリンカー、およびDD1を含み、DD1は、IgGのFc領域であり、Fc領域のN末端は、NからC方向に読み取られるヒンジ領域中の第1のシステイン残基(例えば、EUナンバリングによる、ヒトIgG1またはIgG4のシステイン226)であり、CP1とDD1のN末端システインの間に配置されるCM1および任意のリンカーは、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、または4アミノ酸以下、好ましくは10アミノ酸以下、特に好ましくは7アミノ酸以下の合わせた全長を有する。いくつかの実施形態では、第2のモノマー構築物は、NからC末端方向に、CP2、オプションのリンカー、CM2、オプションのリンカー、およびDD2を含み、DD2は、IgGのFc領域であり、Fc領域のN末端は、NからC方向に読み取られるヒンジ領域中の第1のシステイン残基(例えば、EUナンバリングによる、ヒトIgG1またはIgG4のシステイン226)であり、CP2とDD2のN末端システインの間に配置されるCM2および任意のリンカーは、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、または4アミノ酸以下、好ましくは10アミノ酸以下、特に好ましくは7アミノ酸以下の合わせた全長を有する。
いくつかの実施形態では、ACCは、第1のモノマー構築物と第2のモノマー構築物が同一であるホモダイマーであり、配列番号313のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物および第2のモノマー構築物はそれぞれ、配列番号313と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物および第2のモノマー構築物はそれぞれ、NからC末端方向に、配列番号1;配列番号41、配列番号68、および配列番号100からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むCM;およびダイマー化ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性は、表面プラズモン共鳴法を用いて測定されるCP1および/またはCP2のその同族受容体に対する結合親和性(K)である。例えば、CP1またはCP2がインターフェロンである場合、同族受容体は、インターフェロンα/β受容体(IFNAR)であり得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性は、リンパ腫細胞の増殖のレベルである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性は、リンパ腫細胞中のJAK/STAT/ISGF3経路活性化のレベルである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの活性は、リンパ腫細胞中の分泌アルカリホスファターゼ(SEAP)産生のレベルである。いくつかの実施形態では、ACC(プロテアーゼへの曝露の前)は、対照レベルに比べて、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性の少なくとも2倍の低減を特徴とする。いくつかの実施形態では、ACCは、対照レベルに比べて、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性の少なくとも5倍の低減を特徴とする。いくつかの実施形態では、ACCは、対照レベルに比べて、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性の少なくとも10倍の低減を特徴とする。いくつかの実施形態では、ACCは、対照レベルに比べて、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性の少なくとも20倍、50倍、100倍、200倍、300倍、400倍、500倍、600倍、700倍、800倍、900倍、1000倍、1100倍、1200倍、1300倍、1400倍、1500倍、1600倍、1700倍、1800倍、1900倍、2000倍の低減を特徴とする。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルは、ACCのプロテアーゼへの曝露後のACC中のCP1および/またはCP2の活性である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのCP1および/またはCP2の活性の対照レベルは、対応する野生型成熟サイトカインの対応するCP1および/またはCP2活性である。
いくつかの実施形態では、ACCは、プロテアーゼへの曝露後の切断産物の生成を特徴とし、切断産物は、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性を含む。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性は、抗増殖活性である。いくつかの実施形態では、対照レベルは、野生型成熟サイトカインのEC50値であり、EC50(切断産物)のEC50(野生型対照レベル)に対する比率は、約10未満、または約9未満、または約8未満、または約7未満、または約6未満、または約5未満、または約4未満、または約3未満、または約2未満、または約1.5未満であるか、または約1に等しい。いくつかの実施形態では、切断産物のEC50は、野生型成熟サイトカインのEC50とほぼ同じであり、切断後に、CP1および/またはCP2の活性が完全に回復される、またはほぼ完全に回復されることを示している。
本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のACCのいずれか1つを含む組成物である。いくつかの実施形態では、組成物は、医薬組成物である。また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のいずれか1つの組成物の少なくとも1種の投与量を含むキットである。
本明細書で提供されるのは、治療有効量の本明細書で記載のACCのいずれか1つまたは本明細書で記載の組成物のいずれか1つを対象に投与することを含む、それを必要としている対象を治療する方法である。いくつかの実施形態では、対象は、癌を有すると特定または診断されている。いくつかの非限定的実施形態では、癌は、カポジ肉腫、毛様細胞性白血病、慢性骨髄性白血病(CML)、濾胞性リンパ腫、腎細胞癌(RCC)、メラノーマ、神経芽腫、基底細胞癌、膀胱癌、乳癌、結腸直腸癌、皮膚T細胞性リンパ腫、鼻咽頭腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、卵巣癌、膵臓癌である。いくつかの非限定的実施形態では、癌は、リンパ腫である。いくつかの非限定的実施形態では、リンパ腫は、バーキットリンパ腫である。
本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のACCのいずれか1つのCP1およびCM1を含むポリペプチドをコードする核酸である。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、本明細書で記載のDD1のいずれか1つをさらに含む。また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のACCのいずれか1つのCP2およびCM2を含むポリペプチドをコードする核酸である。モノマーが同一である場合、本開示は、二量体化してACCを形成するモノマーをコードする単一核酸を提供する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、本明細書で記載のDD2のいずれか1つをさらに含む。また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載の核酸のいずれか1つを含むベクターである。いくつかの実施形態では、ベクターは、発現ベクターである。また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載の核酸のいずれか1つ、または本明細書で記載のベクターのいずれか1つを含む細胞である。
本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のACCのいずれか1つの、第1のモノマー構築物のCP1およびCM1を含むポリペプチドおよび第2のモノマー構築物のCP2およびCM2を含むポリペプチドを一緒にコードする核酸対である。また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載の核酸対のいずれか1つを一緒に含むベクター対である。いくつかの実施形態では、ベクター対は、1対の発現ベクターである。また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載の核酸対のいずれか1つ、または本明細書で記載のベクター対のいずれか1つを含む細胞である。他の実施形態では、本発明は、ベクター対を含むベクターを提供する。
本明細書で提供されるのは、ACCを産生するのに十分な条件下で液体培地中にて本明細書で記載の細胞のいずれか1種を培養すること;および細胞または液体培地からACCを回収すること、を含むACCを製造する方法である。いくつかの実施形態では、方法は、細胞または液体培地から回収されたACCを単離することをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、単離されたACCを医薬組成物に処方することをさらに含む。
本明細書で提供されるのは、本明細書で記載の方法のいずれか1つにより産生されたACCである。また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のACCのいずれか1つを含む組成物である。また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載の組成物のいずれか1つの組成物であり、組成物は、医薬組成物である。また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のいずれか1つの組成物の少なくとも1種の投与量を含むキットである。
別に定めのない限り、全ての技術および化学的用語は、本発明が属する当業者に通常理解されているものと同じ意味を有する。本発明で使用するための方法および材料が本明細書で記載されるが、当該技術分野において既知の他の好適な方法および材料も同様に使用可能である。材料、方法、および実施例は、例示のみの目的のために示され、限定する意図はない。本明細書で言及されるすべての刊行物、特許出願、特許、配列、データベース項目、および他の参考文献は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。矛盾がある場合には、定義を含み、本明細書が支配する。
本発明の別の特徴および利点は、下記の詳細な説明および図、ならびに特許請求の範囲から明らかになろう。
用語の「a」および「an」は、1つまたは複数の(すなわち、少なくとも1つの)、その冠詞の文法的目的語を指す。例えば、「a cell」は、1つまたは複数の細胞を包含する。
本明細書で使用される「約(about)」および「約(approximately)」という用語は、数値または範囲で指定された量を修飾するために使用される場合、数値と共に当業者に既知の値からの合理的な偏差を示す。例えば、±20%、±10%、または±5%は、適切な場合には、記述された値の意図される意味の範囲内である。
濃度、量、およびその他の数値データは、本明細書では範囲の形式で表現または提示し得る。このような範囲形式は、単に、便宜上および簡潔さを目的として使用され、範囲の限界値として明示的に記載された数値のみを含むのではなく、あたかも各数値および部分範囲が明示的に記載されているかのように全ての個別の数値またはその範囲内に包含される部分範囲を含むように柔軟に解釈されるべきであることを理解されたい。一例として、「約0.01~約2.0」という数値範囲は、明示的に記述された約0.01~約2.0の値のみならず、示された範囲内の個々の値および部分範囲も含むと解釈されるべきである。従って、この数値範囲には、0.5、0.7、および1.5などの個別値と、0.5~1.7、0.7~1.5、および1.0~1.5などの部分範囲とが含まれる。さらに、このような解釈は、記述される範囲の広さや特性に関係なく適用されるべきである。さらに、特に指示がない限り、すべてのパーセンテージは重量基準であることに留意されたい。
本開示の範囲の理解において、用語の「含む(including)」または「含む(comprising)」およびそれらの派生語は、本明細書で使用される場合、示された特徴、要素、成分、基、整数、および/またはステップの存在を指定するが、示されない特徴、要素、成分、基、整数、および/またはステップの存在を排除しない、開放型用語であると意図される。前述はまた、用語の、「含む(including)」、「有する(having)」およびそれらの派生語などの類似の意味を有する単語にも当てはまる。「から構成される」という用語および本明細書で使用されるその派生語は示した特徴、要素、成分、基、整数、および/またはステップの存在を指定するが、他の指定されない特徴、要素、成分、基、整数および/またはステップの存在を排除する閉鎖型用語であると意図される。「から本質的に構成される」という用語は、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、要素、成分、基、整数、および/またはステップならびに特徴、要素、成分、基、整数、および/またはステップの基本的および新規特性に実質的に影響しないものの存在を特定すると意図される。これらの移行用語(すなわち、「comprising」、「consisting」、または「consisting essentially」)のいずれか1つへの言及は、特定的に使用されない他の移行用語のいずれかへの置き換えを直接支援すると理解される。例えば、用語を「含む」から「から本質的になる」または「からなる」に修正することは、この開示を通じて開示される任意の要素に対するこの定義による直接的な裏付けを見つけ得る。この定義に基づいて、本明細書で開示される、または参照により組み込まれる任意の要素は、請求発明に含まれるか、または除外され得る。
本明細書で使用される場合、複数の化合物、要素、またはステップは、便宜上共通のリスト中で提示され得る。しかし、これらのリストは、リストの各メンバーが別々のユニークなメンバーとして個別に識別されるかのように解釈されるべきである。従って、そのようなリストの個々のメンバーは、反対の指摘なしに、共通のグループでの表現のみに基づいて、同じリストの他のメンバーと事実上同等であると解釈されるべきではない。
さらに、特定の分子、構築物、組成物、要素、部分、賦形剤、障害、状態、特性、ステップなどが、1つの特定の実施形態または態様の文脈で、または本開示の別の段落またはセクションで考察され得る。これは単に便宜および簡潔さのためであり、いずれかのこのような開示は、本開示および請求項中のどこででも見られるいずれか他の実施形態または態様にも同様に適用でき、それらと組み合わされると意図され、それらはすべて出願日において出願および請求発明を形成することが理解される。例えば、構築物、組成物、または方法に関して、構築物、分子、方法のステップ、キット、または組成物のリストは、これらの方法ステップ、活性剤、キット、または組成物がその実施形態または態様の文脈またはセクションに再度記載されない場合でも、本開示の他の任意の部分に記載される構築物、組成物、製剤、および方法に関する実施形態に対する直接的支援が意図され、実際にそれを見出す。
別段の指定がない限り、「タンパク質をコードする核酸配列」は、相互の縮重バージョンであり従って同じアミノ酸配列をコードする、全てのヌクレオチド配列を含む。
ポリペプチド一次アミノ酸配列における第2のドメインまたは配列に対する第1のドメインまたは配列の位置に言及する場合の「N末端に位置する」という用語は、第1のドメインまたは配列が、第第2のドメインまたは配列より、ポリペプチド一次アミノ酸配列のN末端の近くに位置することを意味する。いくつかの実施形態では、第1のドメインまたは配列と、第2ドメインまたは配列との間に、追加の配列および/またはドメインが存在し得る。
ポリペプチド一次アミノ酸配列における第2のドメインまたは配列に対する第1のドメインまたは配列の位置に言及する場味の「C末端に位置する」という用語は、第1のドメインまたは配列が、第2のドメインまたは配列より、ポリペプチド一次アミノ酸配列のC末端の近くに位置することを意味する。いくつかの実施形態では、第1のドメインまたは配列と、第2ドメインまたは配列との間に、追加の配列および/またはドメインが存在し得る。
用語「外来性」は、それが導入されている同じ細胞、組織、または生物により産生されない、またはそれらに由来しない、細胞、組織、または生物の外部から導入された、あるいは外部に由来する任意の物質を指す。
用語「形質導入された(transduced)」、「遺伝子導入された(transfected)」、または「形質転換された(transformed)」は、それにより外来性核酸が細胞中に導入または移入される過程を指す。「形質導入された」、「遺伝子導入された」、または「形質転換された」細胞(例えば、哺乳動物細胞)は、本明細書で記載のいずれかの活性化可能サイトカイン構築物をコードする外来性の核酸を含む外来性核酸(例えば、ベクター)を形質導入された、遺伝子導入された、または形質転換された細胞である。
「核酸」という用語は、単鎖または二本鎖型の、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)またはこれらの組み合わせを指す。特に限定されない限り、この用語は、参照核酸と類似の結合特性を有する天然ヌクレオチドの既知の類似体を含む核酸を包含する。特に指示がない限り、特定の核酸配列はまた、相補的配列、ならびに明示的に示された配列を暗黙に包含する。本明細書で記載のいずれかの核酸のいくつかの実施形態では、核酸は、DNAである。本明細書で記載のいずれかの核酸のいくつかの実施形態では、核酸は、RNAである。
改変は、部位特異的変異誘発およびポリメラーゼ連鎖反応(PCR)媒介変異誘発などの、当該技術分野において既知の技術によりヌクレオチド配列中に導入できる。保存アミノ酸置換は、アミノ酸残基が類似の側鎖を有するアミノ酸残基と置き換えられる置換である。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当該技術分野で定義されている。これらのファミリーは、酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸およびグルタミン酸)を有するアミノ酸、塩基性側鎖(例えば、リジン、アルギニン、およびヒスチジン)を有するアミノ酸、非極性アミノ酸(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、およびトリプトファン)、非荷電極性アミノ酸(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、システイン、セリン、トレオニンおよびチロシン)、親水性アミノ酸(例えば、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、ヒスチジン、リジン、セリン、およびトレオニン)、疎水性アミノ酸(例えば、アラニン、システイン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、トリプトファン、チロシン、およびバリン)を含む。アミノ酸の他のファミリーは、次記を含む:脂肪族-ヒドロキシアミノ酸(例えば、セリンおよびトレオニン)、アミドファミリー(例えば、アスパラギンおよびグルタミン)脂肪族ファミリー(例えば、アラニン、バリン、ロイシンおよびイソロイシン)、芳香族ファミリー(例えば、フェニルアラニン、トリプトファンおよびチロシン)。
本明細書で使用される場合、表現「特異的に結合する」または「免疫反応する」は、活性化可能抗原結合タンパク質複合体が、所望の標的抗原の1つまたは複数の抗原決定基と反応し、他のポリペプチドと反応しないか、または例えば、約10-6Mまたはそれを超える、はるかに低い親和性で結合することを意味する。
用語「治療」は、障害の少なくとも1つの症状を改善することを指す。いくつかの実施形態では、治療される障害は、癌であり、癌の少なくとも1つの症状が改善される。
それぞれ第1および第2のダイマー化ドメインDD1 140およびDD2 190を介して、共有結合または非共有結合で相互に結合する第1および第2のモノマー構築物を含む例示的活性化可能サイトカイン構築物の概略図である。第1のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第1の成熟サイトカインタンパク質CP1 100、第1のオプションのリンカー110、第1の切断可能部分CM1 120、第2のオプションのリンカー130、および第1のダイマー化ドメインDD1 140を含む。第2のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第2の成熟サイトカインタンパク質CP2 150、第3のオプションのリンカー160、第2の切断可能部分CM2 170、第4のオプションのリンカー180、および第2のダイマー化ドメインDD2 190を含む。 それぞれ第1および第2のダイマー化ドメインDD1 200およびDD2 250を介して、共有結合でまたは非共有結合で相互に結合する第1および第2のモノマー構築物を含む例示的活性化可能サイトカイン構築物の概略図である。第1のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第1のダイマー化ドメインDD1 200、第2のオプションのリンカー210、第1の切断可能部分CM1 220、第1のオプションのリンカー230、および第1の成熟サイトカインタンパク質CP1 240を含む。第2のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第2のダイマー化ドメインDD2 250、第4のオプションのリンカー260、第2の切断可能部分CM2 270、第3のオプションのリンカー280、および第2の成熟サイトカインタンパク質CP2 290を含む。 それぞれ第1および第2のダイマー化ドメインDD1 340およびDD2 390を介して、共有結合または非共有結合で相互に結合する第1および第2のモノマー構築物を含む例示的活性化可能サイトカイン構築物の概略図である。第1のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第1の成熟サイトカインタンパク質CP1 300、第1のオプションのリンカー310、第1の切断可能部分CM1 320、第2のオプションのリンカー330、および第1のダイマー化ドメインDD1 340を含む。第2のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第2の成熟サイトカインタンパク質CP2 350、第3のオプションのリンカー360、第2の切断可能部分CM2 370、第4のオプションのリンカー380、および第2のダイマー化ドメインDD2 390を含む。 それぞれ第1および第2のダイマー化ドメインDD1 400およびDD2 450を介して、非共有結合手段で相互に結合する第1および第2のモノマー構築物を含む例示的活性化可能サイトカイン構築物の概略図である。第1のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第1のダイマー化ドメインDD1 400、第2のオプションのリンカー410、第1の切断可能部分CM1 420、第1のオプションのリンカー430、および第1の成熟サイトカインタンパク質CP1 440を含む。第2のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第2のダイマー化ドメインDD2 450、第4のオプションのリンカー460、第2の切断可能部分CM2 470、第3のオプションのリンカー480、および第2の成熟サイトカインタンパク質CP2 490を含む。 例示的活性化可能サイトカイン構築物IFNα2b-1204dL-hIgG4(配列番号309)のアミノ酸配列を提供し、第1および第2のモノマー構築物は、同一のアミノ酸配列を有する。N末端からC末端へ、第1および第2のモノマー構築物のアミノ酸配列は:マウスシグナルペプチド(太字ではないイタリック文字);成熟ヒトインターフェロンα2b(下線付き文字);切断可能部分1204dL(太字文字);リンカー(イタリックで太字文字);およびヒトIgG4 Fcドメイン(イタリックでも、太字でも、または下線付きでもない文字)をコードする。 例示的活性化可能サイトカイン構築物IFNα2b-1490DNI-hIgG4(配列番号311)のアミノ酸配列を提供し、第1および第2のモノマー構築物は、同一のアミノ酸配列を有する。N末端からC末端へ、アミノ酸配列は:マウスシグナルペプチド(太字ではないイタリック文字);成熟ヒトインターフェロンα2b(下線付き文字);切断可能部分1490DNI(イタリックでない太字文字);リンカー(イタリックで太字文字);およびヒトIgG4 Fcドメイン(イタリックでも、太字でも、または下線付きでもない文字)をコードする。 活性化可能サイトカイン構築物IFNα2b-hIgG4 Fc(切断可能部分1204dLまたは1490を有する)およびプロテアーゼ(uPAまたはMT-SP1)の切断反応を示し、これは、モノマー成熟IFNα2bを生成する。 (1)切断可能部分1204を有するACC(1204);(2)プロテアーゼ膜型セリンプロテアーゼ1(MT-SP1)および切断可能部分1204を有するACC IFNα2b-hIgG4 Fcの産物(1204 MT-SP1);(3)切断可能部分1204を有するACC IFNα2b-hIgG4 FcおよびプロテアーゼuPAの産物(1204 uPA);(4)5アミノ酸リンカーに融合された切断可能部分1204を有するACC IFNα2b-hIgG4 Fc(1204+1);(5)IFNα2b-hIgG4 Fc 1204+1およびMT-SP1の産物(1204+1 MT-SP1);(6)切断可能部分1490を有するACC IFNα2b-hIgG4 Fc;(7)MT-SP1および、切断可能部分1490を有するACC IFNα2b-hIgG4 Fcの産物;uPAおよび切断可能部分1490を有するACC IFNα2b-hIgG4 Fc(1490 uPA)の産物をロードしたゲル像である。 シラトロン(登録商標)(ペグインターフェロンα2b)および種々のインターフェロンα2b(IFNα2b)融合体:IFNα2bにN末端で融合されたヒトIgG4(IFNα2b NhG4);5アミノ酸リンカーを介してIFNα2bにN末端で融合されたヒトIgG4(IFNα2b 5AA NhG4);活性化可能サイトカイン構築物IFNα2b-1204dL-hIgG4(IFNα2b 1204DNIdL NhG4);IFNα2b-1204dL-hIgG4と同じ成分を含むが、成熟サイトカインタンパク質成分と切断可能部分の間に配置される5アミノ酸リンカーも有する活性化可能サイトカイン構築物(IFNα2b 5AA 1204DNIdL NhG4);および活性化可能サイトカイン構築物IFNα2-1490DNI-hIgG4(IFNα2b 1490DNI NhG4)のインターフェロンα2b活性を評価するためのHEK293細胞ベースレポーターアッセイからの結果を提供する。 HEK293細胞ベースレポーターアッセイにより測定した、EC50に対するインターフェロンα2b-Fc融合体中のフレキシブルリンカーの長さの影響を示す。 HEK293細胞ベースレポーターアッセイにより測定した、インターフェロンα2b-Fc融合体中のリンキング領域(LR)の長さのEC50に与える影響を示す。 シラトロン(登録商標)(ペグインターフェロンα2b)および種々のIFNα2b融合体:IFNα2bにN末端で融されたヒトIgG4(IFNα2b NhG4);5アミノ酸リンカーを介してIFNα2bにN末端で融合されたヒトIgG4(IFNα2b 5AA NhG4);活性化可能サイトカイン構築物IFNα2b-1204dL-hIgG4(IFNα2b 1204DNIdL NhG4);IFNα2b-1204dL-hIgG4と同じ成分を含むが、成熟サイトカインタンパク質成分と切断可能部分の間に配置される5アミノ酸リンカーも有する活性化可能サイトカイン構築物(IFNα2b 5AA 1204DNIdL NhG4);および活性化可能サイトカイン構築物IFNα2-1490DNI-hIgG4(IFNα2b 1490DNI NhG4)の抗増殖活性を測定するためのDaudiアポトーシスアッセイからの結果を提供する。 Daudiアポトーシスアッセイから測定されるEC50に対するインターフェロンα2b-Fc融合体中のリンカーの長さの影響を示す。 Daudiアポトーシスアッセイから測定されるEC50に対するインターフェロンα2b-Fc融合体中のリンキング領域(LR)の長さの影響を示す。 ACC(IFNα2b 1204DNIdL NhG4);プロテアーゼ処理ACC(IFNα2b 1204DNIdL NhG4+uPA);および組換え親サイトカイン(IFNα2b)の抗増殖活性を測定するための、Daudiリンパ腫細胞ベースアッセイの結果を提供する。結果は、ACCのプロテアーゼによる処理後に、ACC中のサイトカインの活性は、組換え親サイトカインと同等のレベルに回復され得たことを示した。 ACC(IFNα2b 1204DNIdL NhG4);プロテアーゼ処理(活性化)ACC(IFNα2b 1204DNIdL NhG4+uPA);シラトロン(登録商標);および組換え親サイトカイン(IFNα2b)の活性を評価するための、HEK293細胞ベースレポーターアッセイの結果を示す。結果は、ACCのプロテアーゼによる処理後に、ACC中のサイトカインの活性は、組換え親サイトカインと同等のレベルに回復され得たことを示した。 ACC(ProC440)、プロテアーゼ処理ACC(ProC440+uPA)、およびstem cell IFNα2bの抗増殖活性を測定するためのDaudiリンパ腫細胞ベースアッセイの結果(上段)、およびHEK293細胞ベースレポーターアッセイの結果(下段)を示す。結果は、活性が、本開示のACC構造を作製することにより1000X低減され、プロテアーゼによるACCの処理後に、ACC中のサイトカインの活性が、組換え親サイトカインと同等のレベルに回復されたことを示した。 ProC440の構造を示し、CM中の予測部位でのuPAによる切断が、質量分析により確認されたことを示す。uPA活性化に対する感受性に加えて、ProC440は、MMP4により切断される。 質量分析による解析が、切断可能部分近傍のIFNαのC末端の先端部のMMP14切断部位(L161の)を特定したことを示す。MMP14によるプロテアーゼ活性化は、組換えサイトカインと同等であるレベルに活性を回復した。 ProC440およびProC657(N IFNα2b 0AA 1204DNIdL 0AA IgG4 KiHSS)の構造を示す。ACC ProC440およびProC657、プロテアーゼ処理ACC(ProC440+uPA)、およびstem cell IFNα2bの活性を、IFN応答性HEK293細胞を用いて試験した。結果は、ProC657の活性は、Stem Cell IFNα2bまたはuPA活性化ProC440に比べて低下したが、ProC440に比べて、増大したことを示した。 (上段)Daudi異種移植腫瘍モデルを用いて、インビボでのACC ProC440の抗増殖効果を示す。ACC ProC440は、0.1mg/kgの低い投与量で完全な腫瘍退縮を誘導し、0.02mg/kgの投与量で腫瘍増殖の速度を低下させた。 (下段)Daudi異種移植腫瘍モデルを用いて、インビボでのシラトロン(登録商標)の抗増殖効果を示す。 ProC286の構造、およびDaudiアポトーシスアッセイでのシラトロン(登録商標)の活性と比較したProC286の活性を示す。ProC286およびシラトロン(登録商標)は、類似のレベルの活性を示し、ProC286が、ハムスター試験におけるIFNα2bの耐容性を評価するためのシラトロン(登録商標)対照の代用物として使用可能であることを示す。 ProC291の構造、およびDaudiアポトーシスアッセイでのシラトロン(登録商標)の活性と比較したProC291の活性を示す。ProC291は、シラトロン(登録商標)およびProC286に比べて、有意に低減された活性を示した。 IFNα-con(組換えインターフェロンα、非天然起源I型インターフェロン)、ProC440+uPA、PEG-IFNα2b(シラトロン(登録商標))、およびProC440の活性、ならびに、例えば、0.08、0.4、2、10、15mg/kg(「mpk」)の漸増用量での、インビボ用量漸増試験における予測される中毒量を示す。 ACC ProC859ユニバーサルインターフェロンの構造(上段)、B16マウスメラノーマ細胞アッセイでのACC ProC859の抗増殖効果およびIFN応答性HEK293アッセイにおけるACC ProC859の活性を示す。 それぞれ第1および第2のダイマー化ドメインDD1 540およびDD2 590を介して、非共有結合手段で相互に結合する第1および第2のモノマー構築物を含む例示的活性化可能サイトカイン構築物の概略図である。第1のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第1の成熟サイトカインタンパク質CP1 500、第1のオプションのリンカー510、第1の切断可能部分CM1 520、第2のオプションのリンカー530、および第1のダイマー化ドメインDD1 540を含む。第2のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第2の成熟サイトカインタンパク質CP2 550、第3のオプションのリンカー560、および第2のダイマー化ドメインDD2 590を含む。 それぞれ第1および第2のダイマー化ドメインDD1 600およびDD2 650を介して、非共有結合手段で相互に結合する第1および第2のモノマー構築物を含む例示的活性化可能サイトカイン構築物の概略図である。第1のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第1のダイマー化ドメインDD1 600、第1のオプションのリンカー630、および第1の成熟サイトカインタンパク質CP1 640を含む。第2のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第2のダイマー化ドメインDD2 650、第2のオプションのリンカー660、切断可能部分CM 670、第3のオプションのリンカー680、および第2の成熟サイトカインタンパク質CP2 690を含む。 それぞれ第1および第2のダイマー化ドメインDD1 740およびDD2 790を介して、非共有結合手段で相互に結合する第1および第2のモノマー構築物を含む例示的活性化可能サイトカイン構築物の概略図である。第1のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第1の成熟サイトカインタンパク質CP 700、第1のオプションのリンカー710、第1の切断可能部分CM1 720、第2のオプションのリンカー730、および第1のダイマー化ドメインDD1 740を含む。第2のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、サイトカイン活性を欠くポリペプチドまたはタンパク質 780、および第2のダイマー化ドメインDD2 790を含む。サイトカイン活性を欠くポリペプチドまたはタンパク質 780は、例えば、サイトカイン活性を欠く短縮サイトカインタンパク質、サイトカイン活性を欠く変異サイトカインタンパク質、スタブ配列、またはCP 700に高親和性で結合し第2の部分の対照レベルに比べて第2の部分のサイトカイン活性を低減するポリペプチド配列であり得る。DD1 740およびDD2 790は、同じであるまたは異なっていてよい。 それぞれ第1および第2のダイマー化ドメインDD1 800およびDD2 850を介して、非共有結合手段で相互に結合する第1および第2のモノマー構築物を含む例示的活性化可能サイトカイン構築物の概略図である。第1のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第1のダイマー化ドメインDD1 800およびサイトカイン活性を欠くポリペプチドまたはタンパク質 830を含む。第2のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第2のダイマー化ドメインDD2 850、第1のオプションのリンカー860、切断可能部分CM 870、第2のオプションのリンカー880、および成熟サイトカインタンパク質CP 890を含む。サイトカイン活性を欠くポリペプチドまたはタンパク質 830は、例えば、サイトカイン活性を欠く短縮サイトカインタンパク質、サイトカイン活性を欠く変異サイトカインタンパク質、スタブ配列、またはCP 700に高親和性で結合し第2の部分の対照レベルに比べて第2の部分のサイトカイン活性を低減するポリペプチド配列であり得る。DD1 800およびDD2 850は、同じであるまたは異なっていてよい。 Syrian Gold Hamsterにおいて治療期間にわたり、2mpk、10mpk、および15mpkの対照hIgG4、ProC286、またはProC440を投与した場合の、動物の体重減少を示す。 2mpk、10mpk、および15mpkの対照hIgG4、ProC286、またはProC440を投与したSyrian Gold Hamsterでの臨床化学結果(アルカリホスファターゼ、アラニントランスアミナーゼ、およびアスパラギン酸アミノ基転移酵素)を示す。 2mpk、10mpk、および15mpkの対照hIgG4、ProC286、またはProC440を投与したSyrian Gold Hamsterでの血液学分析結果(網状赤血球、好中球、および白血球(WBC)数)を示す。 そのリンキング領域(LR)を示すACCの実施形態を概略的に示す。
本明細書で提供されるのは、対応するサイトカインの少なくとも1つの活性の低減されたレベルを示す活性化可能サイトカイン構築物(ACC)であるが、これは、活性化条件への曝露後に、実質的に回復された活性を有するサイトカイン産物をもたらす。本発明の活性化可能サイトカイン構築物は、患部組織への曝露時に選択的に活性化され、正常組織中では活性化されないように設計され得る。従って、これらの化合物は、サイトカインベース療法のメリットを与える可能性を有し、特定のサイトカインベース治療薬に関連する潜在的に少ない毒性を有する。
さらに本明細書で提供されるのは、関連中間体、組成物、キット、核酸、および組換え細胞、ならびに本明細書で記載のいずれかの活性化可能サイトカイン構築物の使用方法および製造方法を含む、関連する方法である。
発明者らは意外にも、本明細書で記載の特定の要素および構造的配向を有するACCが、特に癌を治療するための療法でのサイトカインの安全性および治療指数の改善においておそらく効果的であるように見えることを見出した。サイトカインは、自然および適応免疫系の制御因子であり、かつ前臨床モデルで広範な抗腫瘍活性を有する一方で、それらの臨床的成果は、全身毒性および標的組織への芳しくない全身曝露により制限されてきた。発明者らは意外にも、本明細書で記載の特定の要素および構造的配向を有するACCが、サイトカイン治療薬に付随する全身毒性を減らし、標的化および標的組織への曝露を改善するように見えることを見出した。従って、本開示は、本明細書で記載の特定の要素および構造的配向を有するACCを対象に投与することにより、サイトカイン治療薬の標的介在性薬物動態(TMDD)を低減する方法を提供する。従って、本発明は、投与されたサイトカイン投与量のかなりの割合が正常組織により隔離される問題を解決する。この問題は、従来のサイトカイン治療薬において、標的組織、例えば、癌組織に到達するために体循環で利用できる投与量の割合を制限する。本サイトカイン構築物は、標的結合を腫瘍組織に局在化させ、それにより効力を維持し、副作用を低減し、新規標的化機会を可能にし、検証された標的に対する治療濃度域を改善し、創薬可能でない標的についての治療濃度域を作成し、および複数の結合モダリティを提供する。本開示は、安全で効果的な全身送達を可能にし、それにより従来の全身性サイトカイン治療薬の用量依存性毒性を回避し、かつ腫瘍内注入の必要性も回避する。本開示は、局在化抗ウイルス活性、免疫調節活性、抗増殖活性およびアポトーシス促進性活性を与える手段を提供する。発明者らは意外にも、第1および第2のモノマー構築物のダイマー化が、サイトカイン活性の高い低減を達成し、特に、単一サイトカインがダイマー化ドメインに付着される場合よりも、特により高い低減を達成することを見出した。図15を参照されたい。
さらに、発明者らは、サイトカイン活性の低減の程度が、フレキシブルリンカー長またはリンキング領域長を変えることにより調節できることを発見した。発明者らは意外にも、サイトカイン活性の1,000倍以上のオーダーの低減は、立体的に束縛されているダイマー化ドメイン(例えば、ヒンジ領域の第1のシステイン、例えば、EUナンバリングによるCys226で短縮化されているヒトIgGのFcドメイン)に短いプロテアーゼ切断可能配列を介してサイトカインを付着することにより達成できることを見出した。意外にも、プロテアーゼ切断は、立体的障害に関わらず起こり、完全なサイトカイン活性は、ダイマー化ドメインからのサイトカイン切断時に復帰される。
特定の活性化可能サイトカイン構築物を開示する、出願者の2020年4月10日出願の米国特許仮出願第63/008,542号は、その全体が本明細書に参照として組み込まれる。
活性化可能サイトカイン構築物
本発明の活性化可能サイトカイン構築物は、第1のモノマー構築物および第2のモノマー構築物を含むダイマー複合体である。モノマー成分のダイマー化は、1対のダイマー化ドメインにより促進される。一態様では、各モノマー構築物は、サイトカインタンパク質、切断可能部分、およびダイマー化ドメイン(DD)を含む。一態様では、1つのモノマー構築物は、サイトカインタンパク質、切断可能部分、およびDDを含み、一方でもう1つのモノマー構築物は、サイトカインタンパク質およびDDを含むが、切断可能部分を含まない。一態様では、1つのモノマー構築物は、サイトカインタンパク質、切断可能部分、およびDDを含み、一方で他のモノマー構築物は、サイトカイン活性を欠くタンパク質またはペプチド、およびDDを含むが、切断可能部分を含まない。特定の実施形態では、本発明は、第1のモノマー構築物および第2のモノマー構築物を含む活性化可能サイトカイン構築物(ACC)を提供し、
(a)第1のモノマー構築物は、第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、第1の切断可能部分(CM1)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含み、
CM1は、CP1とDD1の間に配置され;および
(b)第2のモノマー構築物は、第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、第2の切断可能部分(CM2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含み、
CM2は、CP2とDD2の間に配置され;
DD1およびDD2は、相互に結合し、それにより第1のモノマー構築物および第2のモノマー構築物のダイマーを形成し、および
ACCは、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性の対照レベルに比べて、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性の低減されたレベルを有することを特徴とする。
サイトカイン構築物に関連して使用される場合、用語「活性化可能な」は、第1のレベルの1つまたは複数の活性を示し、一方または両方の切断可能な部分の切断を起こす状態への曝露が第2のレベルの1つまたは複数の活性を示すサイトカイン構築物の生成をもたらし、第2のレベルの活性が第1のレベルの活性より大きい、サイトカイン構築物を指す。活性の非限定的例は、本明細書で記載されるまたは当該技術分野において既知のサイトカインの例示的活性のいずれかを含む。
用語「成熟サイトカインタンパク質」は本明細書では、シグナル配列を欠くサイトカインタンパク質を指す。サイトカインタンパク質(CP)は、成熟サイトカインタンパク質またはシグナルペプチドを有するサイトカインタンパク質であってよい。従って、本開示のACCは、いくつかの態様では、成熟サイトカインタンパク質配列を含み得る。いくつかの態様では、本開示のACCは、成熟サイトカインタンパク質配列、および追加で、シグナル配列を含み得る。いくつかの態様では、本開示のACCは、本明細書で記述のシグナル配列を含む、または欠く、本明細書で開示の配列を含み得る。
用語「切断可能部分」および「CM」は、本明細書では同じ意味で用いられ、配列特異的プロテアーゼのための基質を含む配列のペプチドを指す。CM1および/またはCM2としての使用に好適な切断可能部分は、当技術分野で既知のいずれかのプロテアーゼ基質を含む。例示的切断可能部分は、下記でさらに詳細に記載される。
用語「ダイマー化ドメイン」および「DD」は、本明細書では同じ意味で用いられ、1対のダイマー化ドメインの1つのメンバーを指し、対の各メンバーは、1つまたは複数の共有結合のまたは非共有結合相互作用を介して残りのメンバーに結合できる。第1のDDおよび第2のDDは、同じであるまたは異なっていてよい。DD1および/またはDD2としての使用に好適な例示的DDは、本明細書中下記でより詳細に記載される。
本明細書で使用される場合、サイトカインまたはFcドメインなどのポリペプチドは、野性型ポリペプチド(例えば、天然に存在するポリペプチド)または野性型ポリペプチドのバリアントであってよい。バリアントは、野性型ポリペプチドの1つまたは複数のアミノ酸の置換、挿入、欠失および/または付加により改変されたポリペプチドであり得るが、ただし、バリアントが野性型ポリペプチドの基本的機能または活性を保持するという場合である。いくつかの実施例では、バリアントは、野性型ポリペプチドに比較して、改変された(例えば、高められたまたは低減された)機能または活性を有し得る。いくつかの態様では、バリアントは、野性型ポリペプチドの機能性フラグメントであり得る。用語「機能性フラグメント」は、ポリペプチド(例えば、サイトカイン)の配列が、完全長ポリペプチド配列より少ないアミノ酸を含み得るが、活性(例えば、サイトカイン活性)を付与するのに十分なポリペプチド鎖長であることを意味する。
第1および第2のモノマー構築物は、例えば、1つまたは複数のリンカーなどの追加の要素をさらに含み得る。追加の要素は、以下でより詳細に記載される。第1および第2のモノマー構築物のそれぞれにおけるCP、CM、およびDD成分の構成は、各モノマー構築物中で同じ順で配置され得る。CP1、CM1、およびDD1成分は、対応するCP2、CM2、およびDD2に比べて、例えば、CPおよびCM成分(およびDD成分がポリペプチドであるいくつかの実施形態では、DD成分)の分子量、サイズ、アミノ酸配列などの観点から、同じであるまたは異なってよい。従って、得られるダイマーは、対称のまたは非対称のモノマー構築物成分を有し得る。
いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物は、CPおよびCM成分のNからC末端方向に、CP1、CM1、およびCM1のC末端に直接または間接に(リンカーを介して)連結されたDD1を含む。他の実施形態では、第1のモノマー構築物は、CPおよびCM成分のNからC末端方向に、CP1、CM1、およびCM1のN末端に直接または間接に(リンカーを介して)連結されたDD1を含む。いくつかの実施形態では、第2のモノマー構築物は、CPおよびCM成分のNからC末端方向に、CP2、CM2、およびCM2のC末端に直接または間接に(リンカーを介して)連結されたDD2を含む。他の実施形態では、第2のモノマー構築物は、CPおよびCM成分のNからC末端方向に、CP2、CM2、およびCM2のN末端に直接または間接に(リンカーを介して)連結されたDD2を含む。
特定の実施形態では、第1および第2のモノマー構築物は、ダイマーの各メンバー中の成分が、CPおよびCM成分のN末端からC末端に同じ順に構成されるように配向される。例示的ACCの概略図を、図1Aで提供する。図1Aを参照して、ACCは、CPおよびCM成分のN末端からC末端へ下記を含む:(1)CP1 100;CP1 100に対してC末端に位置するCM1 120;存在する場合、CP1 100のC末端とCM1 120のN末端の間に配置されるオプションのリンカー110;DD1 140;および存在する場合、CM1 120のC末端とDD1 140の間に配置されるオプションのリンカー130;を有する第1のモノマー構築物;(2)CP2 150;CP2 150に対してC末端に位置するCM2 170;存在する場合、CP2 150のC末端とCM2 170のN末端の間に配置されるオプションのリンカー160;DD2 190;および存在する場合、CM2 170のC末端とDD2 190の間に配置されるオプションのリンカー180;を有する第2のモノマー構築物;および(3)1つまたは複数の共有結合または非共有結合(←→)。
ACCの逆配向で構成された成分を有する、さらなる例示的ACCの概略図を、図1Bで提供する。図1Bを参照して、ACCは、CPおよびCM成分のN末端からC末端へ下記を含む:(1)DD1 200;CM1 220;存在する場合、DD1 200とCM1 220のN末端の間に配置されるオプションのリンカー210;CM1 220に対してC末端に位置するCP1 240;および存在する場合、CM1 220のC末端とCP1 240のN末端の間に配置されるオプションのリンカー230;を有する第1のモノマー構築物;(2)DD2 250;CM2 270;存在する場合、DD2 250とCM2 270のN末端の間に配置されるオプションのリンカー260;CM2 270に対してC末端に位置するCP2 290;および存在する場合、CM2 290のC末端とCP2 290のN末端の間に配置されるオプションのリンカー280;を有する第2のモノマー構築物;および(3)1つまたは複数の共有結合または非共有結合(←→)。
図2Aは、それぞれ第1および第2のダイマー化ドメインDD1 340およびDD2 390を介して、非共有結合手段で相互に結合する第1および第2のモノマー構築物を含む例示的活性化可能サイトカイン構築物の概略図である。第1のモノマー構築物は、CPおよびCM成分のN末端からC末端へ、第1の成熟サイトカインタンパク質CP1 300、第1のオプションのリンカー310、第1の切断可能部分CM1 320、第2のオプションのリンカー330、および第1のダイマー化ドメインDD1 340を含む。第2のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、第2の成熟サイトカインタンパク質CP2 350、第3のオプションのリンカー360、第2の切断可能部分CM2 370、第4のオプションのリンカー380、および第2のダイマー化ドメインDD2 390を含む。
図2Bは、それぞれ第1および第2のダイマー化ドメインDD1 400およびDD2 450を介して、非共有結合手段で相互に結合する第1および第2のモノマー構築物を含む例示的活性化可能サイトカイン構築物の概略図である。第1のモノマー構築物は、CPおよびCM成分のN末端からC末端へ、第1のダイマー化ドメインDD1 400、第2のオプションのリンカー410、第1の切断可能部分CM1 420、第1のオプションのリンカー430、および第1の成熟サイトカインタンパク質CP1 440を含む。第2のモノマー構築物は、CPおよびCM成分のN末端からC末端へ、第2のダイマー化ドメインDD2 450、第4のオプションのリンカー460、第2の切断可能部分CM2 470、第3のオプションのリンカー480、および第2の成熟サイトカインタンパク質CP2 490を含む。別の態様では、CP1 440およびCP2 490として示される2つの部分の1つは、サイトカイン活性を欠く短縮サイトカインタンパク質である。例えば、CP1またはCP2は、野性型インターフェロンα2bの最初の151個のアミノ酸を有する短縮インターフェロンα2bであり得る。別の態様では、CP1 440およびCP2 490として示される2つの部分の1つは、サイトカイン活性を欠く変異サイトカインタンパク質である。例えば、CP1またはCP2は、L130P変異を有する短縮インターフェロンα2bであり得る。別の態様では、CP1 440およびCP2 490として示される2つの部分の1つは、サイトカイン活性を欠くポリペプチド配列、シグナル部分および/またはスタブ配列である。別の態様では、CP1 440およびCP2 490として示される2つの部分の第1の部分は、CP1 440およびCP2 490として示される2つの部分の第2の部分に高親和性で結合し、第2の部分の対照レベルに比べて、第2の部分のサイトカイン活性を低減するポリペプチド配列である。
ACC構造は、活性化後にサイトカイン活性の機能が実質的に損なわれない様式で成熟サイトカインタンパク質成分の活性を低減するのに極めて効果的であることが発見された。本明細書で記載のACCのための活性化条件は、ACC中の少なくとも1つの切断可能部分を切断できるプロテアーゼへの曝露である。実施例で示すように、ACCの活性化は、サイトカイン活性の実質的回復を生じる。この結果は、サイトカイン成分の立体配座がACCの枠組みの中で非可逆的に変更されなかったことを示唆する。重要なことに、ACCは、マスキング効果を達成するために、サイトカインタンパク質成分に対する結合親和性を有するペプチドマスクを特定し利用する必要性に依存しない。従って、ACCは、サイトカインタンパク質成分に対する結合親和性を有するペプチドマスクを含まない。本発明者らは意外にも、ACC構造が、サイトカインタンパク質成分に対する結合親和性を有する何らかのマスキング部分を使用することなく、サイトカインのオフターゲットおよび望ましくない活性および/または有害副作用を回避するのに十分であることを見出した。従って、本明細書で記載のACCは、親和性マスキング部分またはペプチドマスク部分を欠くことを特徴とする。
ACCは、それぞれ、CP1、CP2、CM1、CM2、DD1、およびDD2として種々の成熟サイトカインタンパク質、切断可能部分、およびDDのいずれかを採用し得る。例えば、当技術分野において既知の成熟サイトカインタンパク質またはその配列および/または短縮バリアントのいずれかは、ACCのCP1およびCP2成分の片方または両方としての使用のために好適であり得る。成熟サイトカインタンパク質、CP1およびCP2は、同じであるまたは異なっていてよい。ある特定の実施形態では、CP1およびCP2は、同じである。他の実施形態では、CP1およびCP2は、異なる。ACCは、CP1および/またはCP2のNおよび/またはC末端の片方または両方で追加のアミノ酸残基を含み得る。
いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターフェロン(例えば、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ、インターフェロンτ、およびインターフェロンωなど)、インターロイキン(例えば、IL-1α、IL-1β、IL-1RA、IL-18、IL-2、IL-4、IL-7、IL-9、IL-13、IL-15、IL-3、IL-5、GM-CSF、IL-6、IL-11、IL-21など)、G-CSF、IL-12、LIF、OSM、IL-10、IL-20、IL-14、IL-16、IL-17、CD154、LT-β、TNF-α、TNF-β、4-1BBL、APRIL、CD70、CD153、CD178、GITRL、LIGHT、OX40L、TALL-1、TRAIL、TWEAK、TRANCE、TGF-β1、TGF-β1、TGF-β3、EPOo、TPO、Flt-3L、SCF、M-CSF、およびMSP、など、ならびにそれらの配列および短縮バリアントからなる群から選択される成熟サイトカインタンパク質をそれぞれ独立に含み得る。例えば、このようなタンパク質の配列は、本明細書で例示されるものを含み、追加の配列は、ncbi.nlm.nih.gov/proteinから取得できる。本発明のACCでの使用に好適である短縮バリアントは、サイトカイン活性を保持する任意のNまたはC末端短縮サイトカインを含む。本発明で採用される例示的短縮バリアントは、当技術分野において既知のいずれかの短縮サイトカインポリペプチド(例えば、Slutzki et al.,J.Mol.Biol.360:1019-1030,2006,および米国特許出願公開第2009/0025106号を参照)、ならびにNおよび/またはC末端で、1~約40アミノ酸、1~約35アミノ酸、1~約30アミノ酸、1~約25アミノ酸、1~約20アミノ酸、1~約15アミノ酸、1~約10アミノ酸、1~約8アミノ酸、1~約6アミノ酸、1~約4アミノ酸だけ短縮され、サイトカイン活性を保持するサイトカインポリペプチドを含む。前述の実施形態のいくつかでは、短縮CPは、N末端で短縮されたCPである。他の実施形態では、短縮CPは、C末端で短縮されたCPである。特定の実施形態では、短縮CPは、CおよびN末端で短縮されたCPである。
いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2はそれぞれ、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号116、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号12、配列番号121、配列番号122、配列番号123、配列番号124、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136、配列番号137、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、配列番号147、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号151、配列番号152、配列番号153、配列番号154、配列番号155、配列番号156、配列番号157、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号161、配列番号162、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号166、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号172、配列番号173、配列番号174、配列番号175、配列番号176、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号191、配列番号192、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、配列番号198、配列番号199、配列番号200、配列番号201、配列番号202、配列番号203、配列番号204、配列番号205、配列番号206、配列番号207、配列番号208、および配列番号209からなる群から選択されるサイトカイン参照配列と少なくとも80%同一(例えば、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)であるアミノ酸配列を独立に含む。配列同一性のパーセンテージは、配列アラインメントプログラム、例えば、インターネットのNCBIウェブサイトで公的に入手可能な1連のBLASTプログラムを使って整列される場合2つ以上のペプチド配列の間のアミノ酸配列同一性のレベルを指す。Altschul et al.,J.Mol.Biol.215:403-10,1990、も参照されたい。いくつかの態様では、ACCは、CP1またはCP2として、インターフェロンα2b変異体、例えば、位置L130に変異、例えば、L130P変異を有するインターフェロンα2b分子を含む。いくつかの態様では、ACCは、位置I24、F64、I60、I63、F64、W76、I116、L117、F123、もしくはL128、またはこれらの組み合わせに変異を有するインターフェロンα2b変異体を含む。例えば、インターフェロンα2b変異体は、I116のT、N、もしくはR;L128のN、H、もしくはR;I24のPもしくはQへの変異;変異L117H;またはL128T、またはこれらの組み合わせを含み得る。いくつかの態様では、インターフェロンα2b変異体は、変異I24Q、I60T、F64A、W76H、I116R、およびL128N、またはこれらのサブセットを含み得る。いくつかの態様では、ACCは、CP1およびCP2の1つとして、サイトカイン活性を欠く短縮インターフェロンα2b分子を含む。例えば、短縮インターフェロンα2bは、151以下のアミノ酸のインターフェロンα2b、例えば、野性型インターフェロンα2b配列中のNからC末端へのアミノ酸のいずれか:1~151、1~150、1~149、1~148、...1~10、1~9、1~8、1~7、1~6、または2~151、3~151、4~151、5~150、6~149、7~148、8~147、またはこれらのアミノ酸の任意の介在配列もしくは変異体からなり得る。
ある特定の実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターフェロンを含む。CP1および/またはCP2として、本発明の構築物での使用に好適であるインターフェロンは、例えば、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンω、およびインターフェロンτを含む。いくつかの実施形態では、インターフェロンがインターフェロンαである場合、それは、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b、またはインターフェロンα-n3であり得る。インターフェロンαのさらなる例としては、インターフェロンα-1、インターフェロンα-4、インターフェロンα-5、インターフェロンα-6、インターフェロンα-7、インターフェロンα-8、インターフェロンα-10、インターフェロンα-13、インターフェロンα-14、インターフェロンα-16、インターフェロンα-17、およびインターフェロンα-21が挙げられる。いくつかの実施形態では、インターフェロンは、組換えまたは精製インターフェロンαである。特定の実施形態では、インターフェロンがインターフェロンβである場合、それは、インターフェロンβ-1a、およびインターフェロンβ-1bからなる群より選択される。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターフェロンαまたはインターフェロンβのIFabドメインを含む。IFabは、インターフェロンのサイトカイン放出および抗ウィルス機能に関与する。例示的IFab配列は、配列番号325~334で提供される。
いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターフェロン活性を示し、配列番号1、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104および配列番号105からなる群より選択されるインターフェロンα参照配列と、少なくとも80%同一、少なくとも82%同一、少なくとも84%同一、少なくとも86%同一、少なくとも88%同一、少なくとも90%同一、少なくとも92%同一、少なくとも94%同一、少なくとも96%同一、少なくとも98%同一、または少なくとも99%同一、または100%同一であるアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、インターフェロンα参照配列は、配列番号1(ヒトインターフェロンα2b)である。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、配列番号1、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、および配列番号105からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する成熟αインターフェロンを含む。特定の実施形態では、CP1および/またはCP2は、配列番号1のアミノ酸配列を有する成熟ヒトαインターフェロンを含む。上述の実施形態のいくつかでは、CP1およびCP2は同じアミノ酸配列を含む。
他の実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターフェロン活性を示し、配列番号106、配列番号107、配列番号108、および配列番号109からなる群より選択されるインターフェロンβ参照配列と、少なくとも80%同一、少なくとも82%同一、少なくとも84%同一、少なくとも86%同一、少なくとも88%同一、少なくとも90%同一、少なくとも92%同一、少なくとも94%同一、少なくとも96%同一、少なくとも98%同一、または少なくとも99%同一、または100%同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、インターフェロンβ参照配列は、配列番号106および配列番号107からなる群から選択されるヒトインターフェロンβ参照配列である。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、配列番号106、配列番号107、配列番号108、および配列番号109からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する成熟βインターフェロンを含む。上述の実施形態のいくつかでは、CP1およびCP2は同じアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターフェロン活性を示し、配列番号110(ヒトインターフェロンω)に対応するインターフェロンω参照配列と、少なくとも80%同一、少なくとも82%同一、少なくとも84%同一、少なくとも86%同一、少なくとも88%同一、少なくとも90%同一、少なくとも92%同一、少なくとも94%同一、少なくとも96%同一、少なくとも98%同一、または少なくとも99%同一、または100%同一であるアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、CP1および/またはCP2は、配列番号110のアミノ酸配列を有する成熟ヒトωインターフェロンを含む。上述の実施形態のいくつかでは、CP1およびCP2は同じアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターロイキン活性を示し、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号116、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号12、配列番号121、配列番号122、配列番号123、配列番号124、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136、配列番号137、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、配列番号151、配列番号152、配列番号153、配列番号154、配列番号155、配列番号156、配列番号157、配列番号158、配列番号159、および配列番号160からなる群から選択されるインターロイキン参照配列と少なくとも80%同一、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%同一、または100%同一であるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号116、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号12、配列番号121、配列番号122、配列番号123、配列番号124、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136、配列番号137、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、配列番号151、配列番号152、配列番号153、配列番号154、配列番号155、配列番号156、配列番号157、配列番号158、配列番号159、および配列番号160からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する成熟インターロイキンを含む。上述の実施形態のいくつかでは、CP1およびCP2は同じアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、インターロイキン活性を示し、配列番号111(ヒトIL-1α)、配列番号113(ヒトIL-1β)、配列番号115(ヒトIL-1RA)、配列番号117(ヒトIL-18)、配列番号119(ヒトIL-2)、配列番号121(ヒトIL-4)、配列番号123(ヒトIL-7)、配列番号125(ヒトIL-9)、配列番号127(ヒトIL-13)、配列番号129(ヒトIL-15)、配列番号131(ヒトIL-3)、配列番号133(ヒトIL-5)、配列番号137(ヒトIL-6)、配列番号139(ヒトIL-11)、配列番号143(ヒトIL-12α)、配列番号144(ヒトIL-12β)、配列番号151(ヒトIL-10)、配列番号153(ヒトIL-20);配列番号155(ヒトIL-14)、配列番号157(ヒトIL-16)、および配列番号159(ヒトIL-17)からなる群から選択されるインターロイキン参照配列と少なくとも80%同一、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。特定のこれらの実施形態では、CP1および/またはCP2は、配列番号111(ヒトIL-1α)、配列番号113(ヒトIL-1β)、配列番号115(ヒトIL-1RA)、配列番号117(ヒトIL-18)、配列番号119(ヒトIL-2)、配列番号121、配列番号123(ヒトIL-7)、配列番号125(ヒトIL-9)、配列番号127(ヒトIL-13)、配列番号129(ヒトIL-15)、配列番号131(ヒトIL-3)、配列番号133(ヒトIL-5)、配列番号137(ヒトIL-6)、配列番号139(ヒトIL-11)、配列番号143(ヒトIL-12α)、配列番号144(ヒトIL-12β)、配列番号151(ヒトIL-10)、配列番号153(ヒトIL-20);配列番号155(ヒトIL-14)、配列番号157(ヒトIL-16)、および配列番号159(ヒトIL-17)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。上述の実施形態のいくつかでは、CP1およびCP2は同じアミノ酸配列を含む。
用いられるサイトカインタンパク質の配列のアミノ酸の数は、用いられる特定のサイトカインタンパク質に応じて変わり得る。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、合計約10アミノ酸~約700アミノ酸、約10アミノ酸~約650アミノ酸、約10アミノ酸~約600アミノ酸、約10アミノ酸~約550アミノ酸、約10アミノ酸~約500アミノ酸、約10アミノ酸~約450アミノ酸、約10アミノ酸~約400アミノ酸、約10アミノ酸~約350アミノ酸、約10アミノ酸~約300アミノ酸、約10アミノ酸~約250アミノ酸、約10アミノ酸~約200アミノ酸、約10アミノ酸~約150アミノ酸、約10アミノ酸~約100アミノ酸、約10アミノ酸~約80アミノ酸、約10アミノ酸~約60アミノ酸、約10アミノ酸~約40アミノ酸、約10アミノ酸~約20アミノ酸、約20アミノ酸~約700アミノ酸、約20アミノ酸~約650アミノ酸、約20アミノ酸~約600アミノ酸、約20アミノ酸~約550アミノ酸、約20アミノ酸~約500アミノ酸、約20アミノ酸~約450アミノ酸、約20アミノ酸~約400アミノ酸、約20アミノ酸~約350アミノ酸、約20アミノ酸~約300アミノ酸、約20アミノ酸~約250アミノ酸、約20アミノ酸~約200アミノ酸、約20アミノ酸~約150アミノ酸、約20アミノ酸~約100アミノ酸、約20アミノ酸~約80アミノ酸、約20アミノ酸~約60アミノ酸、約20アミノ酸~約40アミノ酸、約40アミノ酸~約700アミノ酸、約40アミノ酸~約650アミノ酸、約40アミノ酸~約600アミノ酸、約40アミノ酸~約550アミノ酸、約40アミノ酸~約500アミノ酸、約40アミノ酸~約450アミノ酸、約40アミノ酸~約400アミノ酸、約40アミノ酸~約350アミノ酸、約40アミノ酸~約300アミノ酸、約40アミノ酸~約250アミノ酸、約40アミノ酸~約200アミノ酸、約40アミノ酸~約150アミノ酸、約40アミノ酸~約100アミノ酸、約40アミノ酸~約80アミノ酸、約40アミノ酸~約60アミノ酸、約60アミノ酸~約700アミノ酸、約60アミノ酸~約650アミノ酸、約60アミノ酸~約600アミノ酸、約60アミノ酸~約550アミノ酸、約60アミノ酸~約500アミノ酸、約60アミノ酸~約450アミノ酸、約60アミノ酸~約400アミノ酸、約60アミノ酸~約350アミノ酸、約60アミノ酸~約300アミノ酸、約60アミノ酸~約250アミノ酸、約60アミノ酸~約200アミノ酸、約60アミノ酸~約150アミノ酸、約60アミノ酸~約100アミノ酸、約60アミノ酸~約80アミノ酸、約80アミノ酸~約700アミノ酸、約80アミノ酸~約650アミノ酸、約80アミノ酸~約600アミノ酸、約80アミノ酸~約550アミノ酸、約80アミノ酸~約500アミノ酸、約80アミノ酸~約450アミノ酸、約80アミノ酸~約400アミノ酸、約80アミノ酸~約350アミノ酸、約80アミノ酸~約300アミノ酸、約80アミノ酸~約250アミノ酸、約80アミノ酸~約200アミノ酸、約80アミノ酸~約150アミノ酸、約80アミノ酸~約100アミノ酸、約100アミノ酸~約700アミノ酸、約100アミノ酸~約650アミノ酸、約100アミノ酸~約600アミノ酸、約100アミノ酸~約550アミノ酸、約100アミノ酸~約500アミノ酸、約100アミノ酸~約450アミノ酸、約100アミノ酸~約400アミノ酸、約100アミノ酸~約350アミノ酸、約100アミノ酸~約300アミノ酸、約100アミノ酸~約250アミノ酸、約100アミノ酸~約200アミノ酸、約100アミノ酸~約150アミノ酸、約150アミノ酸~約700アミノ酸、約150アミノ酸~約650アミノ酸、約150アミノ酸~約600アミノ酸、約150アミノ酸~約550アミノ酸、約150アミノ酸~約500アミノ酸、約150アミノ酸~約450アミノ酸、約150アミノ酸~約400アミノ酸、約150アミノ酸~約350アミノ酸、約150アミノ酸~約300アミノ酸、約150アミノ酸~約250アミノ酸、約150アミノ酸~約200アミノ酸、約200アミノ酸~約700アミノ酸、約200アミノ酸~約650アミノ酸、約200アミノ酸~約600アミノ酸、約200アミノ酸~約550アミノ酸、約200アミノ酸~約500アミノ酸、約200アミノ酸~約450アミノ酸、約200アミノ酸~約400アミノ酸、約200アミノ酸~約350アミノ酸、約200アミノ酸~約300アミノ酸、約200アミノ酸~約250アミノ酸、約250アミノ酸~約700アミノ酸、約250アミノ酸~約650アミノ酸、約250アミノ酸~約600アミノ酸、約250アミノ酸~約550アミノ酸、約250アミノ酸~約500アミノ酸、約250アミノ酸~約450アミノ酸、約250アミノ酸~約400アミノ酸、約250アミノ酸~約350アミノ酸、約250アミノ酸~約300アミノ酸、約300アミノ酸~約700アミノ酸、約300アミノ酸~約650アミノ酸、約300アミノ酸~約600アミノ酸、約300アミノ酸~約550アミノ酸、約300アミノ酸~約500アミノ酸、約300アミノ酸~約450アミノ酸、約300アミノ酸~約400アミノ酸、約300アミノ酸~約350アミノ酸、約350アミノ酸~約700アミノ酸、約350アミノ酸~約650アミノ酸、約350アミノ酸~約600アミノ酸、約350アミノ酸~約550アミノ酸、約350アミノ酸~約500アミノ酸、約350アミノ酸~約450アミノ酸、約350アミノ酸~約400アミノ酸、約400アミノ酸~約700アミノ酸、約400アミノ酸~約650アミノ酸、約400アミノ酸~約600アミノ酸、約400アミノ酸~約550アミノ酸、約400アミノ酸~約500アミノ酸、約400アミノ酸~約450アミノ酸、約450アミノ酸~約700アミノ酸、約450アミノ酸~約650アミノ酸、約450アミノ酸~約600アミノ酸、約450アミノ酸~約550アミノ酸、約450アミノ酸~約500アミノ酸、約500アミノ酸~約700アミノ酸、約500アミノ酸~約650アミノ酸、約500アミノ酸~約600アミノ酸、約500アミノ酸~約550アミノ酸、約550アミノ酸~約700アミノ酸、約550アミノ酸~約650アミノ酸、約550アミノ酸~約600アミノ酸、約600アミノ酸~約700アミノ酸、約600アミノ酸~約650アミノ酸、または約650アミノ酸~約700アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2は、成熟野生型ヒトサイトカインタンパク質である。
ACCの各モノマー構築物は、種々のダイマー化ドメインのいずれかを用い得る。好適なDDは、ポリマー(例えば、合成ポリマー、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、など)および小分子(約1キロダルトン未満、場合により約800ダルトン未満の分子量を有する非ポリマー部分)の両方の部分を含む。DD対は、相互に結合することが当技術分野において既知である任意の部分の対であってよい。
例えば、いくつかの実施形態では、DD1およびDD2は、ヒトIL-15受容体のアルファ鎖(IL15Rα)由来のスシドメインと可溶性IL-15;バルナーゼとバルンスター;PKAとAKAP;変異RNアーゼIフラグメントをベースにしたアダプター/ドッキングタグモジュール;1対の抗原結合ドメイン(例えば、1対の単一ドメイン抗体);タンパク質シンタキシン、シナプトタグミン、シナプトブレビン、およびSNAP25の相互作用に基づく可溶性N-エチルマレイミド感受性因子付着タンパク質受容体(SNARE)モジュール;単一ドメイン抗体(sdAb)および対応するエピトープ;抗原結合ドメイン(例えば、単鎖可変フラグメント(scFv)、単一ドメイン抗体などの単鎖抗体)および対応するエピトープ;コイルドコイルポリペプチド構造(例えば、Fos-Junコイルドコイル構造、酸/塩基コイルドコイルヘリックス、Glu-Lysコイルドコイルヘリックス、ロイシンジッパー構造)、ビオチンとアビジンまたはストレプトアビジンなどの小分子結合対、アミン/アルデヒド、レクチン/炭水化物;例えば、1対の硫黄またはチオール含有ポリマー(例えば、1対のFcドメイン、1対のチオール化ヒト血清アルブミンポリペプチド、など)などの相互に結合できる1対のポリマー;などの群より選択される対のメンバーである。
いくつかの実施形態では、DD1およびDD2は、非ポリペプチドポリマーである。非ポリペプチドポリマーは、相互に共有結合し得る。いくつかの実施例では、非ポリペプチドポリマーは、硫黄含有ポリマー、例えば、硫黄含有ポリエチレングリコールであり得る。このような場合、DD1およびDD2は、1つまたは複数のジスルフィド結合を介して相互に共有結合し得る。
DD1およびDD2の対が1対のエピトープおよび抗原結合ドメインのメンバーである場合、エピトープは、天然のまたは非天然起源のエピトープであり得る。例示的非天然起源エピトープは、例えば、ポリ-Hisペプチド(例えば、Hisタグ、など)などの非天然起源のペプチドを含む。
ある特定の実施形態では、DD1およびDD2は、1対のFcドメインである。本明細書で使用される場合、「Fcドメイン」は、免疫グロブリンの単一重鎖の連続アミノ酸配列を指す。1対のFcドメインは、一緒に結合して、免疫グロブリンのFc領域を形成する。
いくつかの実施形態では、Fcドメイン対は、1対のヒトFcドメイン(例えば、1対の野生型ヒトFcドメイン)である。いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインは、ヒトIgG1 Fcドメイン(例えば、野生型ヒトIgG1 Fcドメイン)、ヒトIgG2 Fcドメイン(例えば、野生型ヒトIgG2 Fcドメイン)、ヒトIgG3 Fcドメイン(例えば、野生型ヒトIgG3 Fcドメイン)、またはヒトIgG4 Fcドメイン(例えば、野生型ヒトIgG4 Fcドメイン)である。いくつかの実施形態では、ヒトFcドメインは、配列番号3と少なくとも80%同一(例えば、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)である配列を含む。
いくつかの実施形態では、Fcドメイン対は、Fcドメインのノブ変異体およびホール変異体を含む。ノブおよびホール変異体は、相互に作用して、ダイマー化を促進し得る。いくつかの実施形態では、ノブおよびホール変異体は、2つのFcドメイン(例えば、CH3ドメイン中の)の間の境界内に1つまたは複数のアミノ酸改変を含み得る。一例では、改変は、抗体重鎖の1つに、アミノ酸置換T366Wおよび任意選択で、アミノ酸置換S354C、ならびに抗体重鎖の別の1つに、アミノ酸置換T366S、L368A、Y407Vおよび任意選択で、Y349Cを含む(KabatナンバリングシステムのEUインデックスによるナンバリング)。ノブおよびホール変異体の例は、配列番号315および316のFc変異体、ならびに米国特許第5,731,168号;同第7,695,936号;および同第10,683,368号に記載されたものを含み、これらの特許は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、ダイマー化ドメインは、それぞれ、配列番号315または316と、少なくとも80%同一(例えば、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)である配列を含む。
いくつかの実施形態では、DD1および/またはDD2は、血清半減期延長部分(例えば、免疫グロブリン(例えば、IgG)などの血清タンパク質を結合するポリペプチド)または血清アルブミン(例えば、ヒト血清アルブミン(HSA))をさらに含んでよい。半減期延長部分の例としては、Hexa-hat GST(グルタチオン S-トランスフェラーゼ)グルタチオン親和性、カルモデュリン結合ペプチド(CBP)、Strep-tag、セルロース結合ドメイン、マルトース結合タンパク質、S-ペプチドタグ、キチン結合タグ、免疫反応性エピトープ、エピトープタグ,E2Tag、HAエピトープタグ、Mycエピトープ、FLAGエピトープ、AU1およびAU5エピトープ、Glu-Gluエピトープ、KT3エピトープ、IRSエピトープ、Btagエピトープ、プロテインキナーゼCエピトープおよびVSVエピトープ、が挙げられる。
いくつかの実施形態では、DD1および/またはDD2はそれぞれ、合計約5アミノ酸~約250アミノ酸、約5アミノ酸~約200アミノ酸、約5アミノ酸~約180アミノ酸、約5アミノ酸~約160アミノ酸、約5アミノ酸~約140アミノ酸、約5アミノ酸~約120アミノ酸、約5アミノ酸~約100アミノ酸、約5アミノ酸~約80アミノ酸、約5アミノ酸~約60アミノ酸、約5アミノ酸~約40アミノ酸、約5アミノ酸~約20アミノ酸、約5アミノ酸~約10アミノ酸、約10アミノ酸~約250アミノ酸、約10アミノ酸~約200アミノ酸、約10アミノ酸~約180アミノ酸、約10アミノ酸~約160アミノ酸、約10アミノ酸~約140アミノ酸、約10アミノ酸~約120アミノ酸、約10アミノ酸~約100アミノ酸、約10アミノ酸~約80アミノ酸、約10アミノ酸~約60アミノ酸、約10アミノ酸~約40アミノ酸、約10アミノ酸~約20アミノ酸、約20アミノ酸~約250アミノ酸、約20アミノ酸~約200アミノ酸、約20アミノ酸~約180アミノ酸、約20アミノ酸~約160アミノ酸、約20アミノ酸~約140アミノ酸、約20アミノ酸~約120アミノ酸、約20アミノ酸~約100アミノ酸、約20アミノ酸~約80アミノ酸、約20アミノ酸~約60アミノ酸、約20アミノ酸~約40アミノ酸、約40アミノ酸~約250アミノ酸、約40アミノ酸~約200アミノ酸、約40アミノ酸~約180アミノ酸、約40アミノ酸~約160アミノ酸、約40アミノ酸~約140アミノ酸、約40アミノ酸~約120アミノ酸、約40アミノ酸~約100アミノ酸、約40アミノ酸~約80アミノ酸、約40アミノ酸~約60アミノ酸、約60アミノ酸~約250アミノ酸、約60アミノ酸~約200アミノ酸、約60アミノ酸~約180アミノ酸、約60アミノ酸~約160アミノ酸、約60アミノ酸~約140アミノ酸、約60アミノ酸~約120アミノ酸、約60アミノ酸~約100アミノ酸、約60アミノ酸~約80アミノ酸、約80アミノ酸~約250アミノ酸、約80アミノ酸~約200アミノ酸、約80アミノ酸~約180アミノ酸、約80アミノ酸~約160アミノ酸、約80アミノ酸~約140アミノ酸、約80アミノ酸~約120アミノ酸、約80アミノ酸~約100アミノ酸、約100アミノ酸~約250アミノ酸、約100アミノ酸~約200アミノ酸、約100アミノ酸~約180アミノ酸、約100アミノ酸~約160アミノ酸、約100アミノ酸~約140アミノ酸、約100アミノ酸~約120アミノ酸、約120アミノ酸~約250アミノ酸、約120アミノ酸~約200アミノ酸、約120アミノ酸~約180アミノ酸、約120アミノ酸~約160アミノ酸、約120アミノ酸~約140アミノ酸、約140アミノ酸~約250アミノ酸、約140アミノ酸~約200アミノ酸、約140アミノ酸~約180アミノ酸、約140アミノ酸~約160アミノ酸、約160アミノ酸~約250アミノ酸、約160アミノ酸~約200アミノ酸、約160アミノ酸~約180アミノ酸、約180アミノ酸~約250アミノ酸、約180アミノ酸~約200アミノ酸、または約200アミノ酸~約250アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、DD1およびDD2はそれぞれ、2つのシステイン残基、CH2ドメイン、およびCH3ドメインを含むヒンジ領域の一部を含むFcドメインである。いくつかの実施形態では、DD1およびDD2はそれぞれ、そのN末端がNからC方向に読み取られるヒンジ領域中の第1のシステイン残基(例えば、EUナンバリングを用いて、ヒトIgG1またはIgG4のシステイン226)である、Fcドメインである。
いくつかの態様では、直接にまたは間接的に(例えば、リンカーを介して)CPとDD成分の間に配置されるのは、プロテアーゼの基質を含む切断可能部分である。いくつかの実施形態では、CM1およびCM2は、ADAM8、ADAM9、ADAM10、ADAM12、ADAM15、ADAM17/TACE、ADEMDEC1、ADAMTS1、ADAMTS4、ADAMTS5、BACE、レニン、カテプシンD、カテプシンE、カスパーゼ1、カスパーゼ2、カスパーゼ3、カスパーゼ4、カスパーゼ5、カスパーゼ6、カスパーゼ7、カスパーゼ8、カスパーゼ9、カスパーゼ10、カスパーゼ14、カテプシンA、カテプシンB、カテプシンC、カテプシンG、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンS、カテプシンV/L2、カテプシンX/Z/P、キマーゼ、クルジパイン、DESC1、DPP-4、FAP、レグマイン、オツバイン-2、エラスターゼ、FVIIa、FiXA、FXa、FXIa、FXIIa、グランザイムB、グアニジノベンゾアターゼ、ヘプシン、HtrA1、ヒト好中球エラスターゼ、KLK4、KLK5、KLK6、KLK7、KLK8、KLK10、KLK11、KLK13、KLK14、ラクトフェリン、マラプシン、マトリプターゼ-2、メプリン、MT-SP1/マトリプターゼ、ネプリライシン、NS3/4A、PACE4、プラスミン、PSMA、PSA、BMP-1、MMP1、MMP2、MMP3、MMP7、MMP8、MMP9、MMP10、MMP11、MMP12、MMP13、MMP14、MMP15、MMP16、MMP17、MMP19、MMP20、MMP23、MMP24、MMP26、MMP27、TMPRSS2、TMPRSS3、TMPRSS4、tPa、トロンビン、トリプターゼ、およびuPA、からなる群より選択されるプロテアーゼの基質をそれぞれ独立に含み得る。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、本明細書で記載のCMのいずれかを切断するプロテアーゼは、ADAM8、ADAM9、ADAM10、ADAM12、ADAM15、ADAM17/TACE、ADAMDEC1、ADAMTS1、ADAMTS4、ADAMTS5、BACE、レニン、カテプシンD、カテプシンE、カスパーゼ1、カスパーゼ2、カスパーゼ3、カスパーゼ4、カスパーゼ5、カスパーゼ6、カスパーゼ7、カスパーゼ8、カスパーゼ9、カスパーゼ10、カスパーゼ14、カテプシンB、カテプシンC、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンS、カテプシンV/L2、カテプシンX/Z/P、クルジパイン、レグマイン、オツバイン-2、KLK4、KLK5、KLK6、KLK7、KLK8、KLK10、KLK11、KLK13、KLK14、メプリン、ネプリライシン、PSMA、BMP-1、MMP-1、MMP-2、MMP-3、MMP-7、MMP-9、MMP-10、MMP-11、MMP-12、MMP-13、MMP-14、MMP-15、MMP-16、MMP-17、MMP-19、MMP-20、MMP-23、MMP-24、MMP-26、MMP-27、活性化タンパク質C、カテプシンA、カテプシンG、キマーゼ、FVIIa、FIXa、FXa、FXIa、FXIIa、エラスターゼ、グランザイムB、グアニジノベンゾアターゼ、HtrA1、ヒト好中球リアーゼ、ラクトフェリン、マラプシン、NS3/4A、PACE4、プラスミン、PSA、tPA、トロンビン、トリプターゼ、uPA、DESC1、DPP-4、FAP、ヘプシン、マトリプターゼ-2、MT-SP1/マトリプターゼ、TMPRSS2、TMPRSS3、およびTMPRSS4であり得る。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、プロテアーゼは、uPA、レグマイン、MT-SP1、ADAM17、BMP-1、TMPRSS3、TMPRSS4、MMP-2、MMP-9、MMP-12、MMP-13、およびMMP-14からなる群から選択される。
既知の基質を有するプロテアーゼの増大されたレベルは、いくつかの癌で報告されている。例えば、La Roca et al.,British J.Cancer 90(7):1414-1421,2004を参照されたい。本明細書で用いられるCM1および/またはCM2成分での使用に好適な基質は、癌細胞および組織中により広く認められるものを含む。従って、特定の実施形態では、CM1および/またはCM2はそれぞれ独立に、癌に関連する患部組織中により広く認められるプロテアーゼに対する基質を含む。いくつかの実施形態では、癌は、胃癌、乳癌、骨肉腫、および食道癌からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、癌は、乳癌である。いくつかの実施形態では、癌は、HER2陽性癌である。いくつかの実施形態では、癌は、カポジ肉腫、毛様細胞性白血病、慢性骨髄性白血病(CML)、濾胞性リンパ腫、腎細胞癌(RCC)、メラノーマ、神経芽腫、基底細胞癌、皮膚T細胞性リンパ腫、鼻咽頭腺癌、乳癌、卵巣癌、膀胱癌、BCG抵抗性筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)、子宮内膜癌、膵臓癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、結腸直腸癌、食道癌、胆嚢癌、神経膠腫、頭頸部癌、子宮癌、子宮頸癌、または精巣癌、などである。上述の実施形態のいくつかでは、CM成分は、腫瘍組織中により広く存在するプロテアーゼのための基質を含む。
いくつかの実施形態では、CM1および/またはCM2はそれぞれ独立に、配列番号5~配列番号100からなる群より選択される配列、ならびにそのC末端およびN末端短縮バリアントを含む。
いくつかの実施形態では、CMは、ISSGLLSGRSDNH(配列番号28)、LSGRSDDH(配列番号33)、ISSGLLSGRSDQH(配列番号54)、およびISSGLLSGRSDNI(配列番号68)の群より選択される配列を含む。
特定の実施形態では、CM1および/またはCM2は、APRSALAHGLF(配列番号263)、AQNLLGMY(配列番号264)、LSGRSDNHGGAVGLLAPP(配列番号265)、VHMPLGFLGPGGLSGRSDNH(配列番号266)、LSGRSDNHGGVHMPLGFLGP(配列番号267)、LSGRSDNHGGSGGSISSGLLSS(配列番号268)、ISSGLLSSGGSGGSLSGRSGNH(配列番号269)、LSGRSDNHGGSGGSQNQALRMA(配列番号270)、QNQALRMAGGSGGSLSGRSDNH(配列番号271)、LSGRSGNHGGSGGSQNQALRMA(配列番号272)、QNQALRMAGGSGGSLSGRSGNH(配列番号273)、ISSGLLSGRSGNH(配列番号274)、ならびにこれらのC末端およびN末端短縮バリアント、からなる群から選択される配列を含む。CMの例は、米国特許出願公開第2016/0289324号、同2019/0284283号、国際公開第2010/081173号、同2015/048329号、同2015/116933号、同2016/118629号、および同2020/118109号で記載のものも含む。これらは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
CM1および/またはCM2での使用に好適である上述のアミノ酸配列の短縮バリアントは、対応するプロテアーゼのために認識部位を保持するいずれかのバリアントである。これらは、上述したアミノ酸配列の少なくとも3連続アミノ酸、またはまたはプロテアーゼの認識部位を保持する前述のアミノ酸配列の少なくとも4、または少なくとも5、または少なくとも6、少なくとも7アミノ酸を含む、C末端および/またはN末端短縮バリアントを含む。特定の実施形態では、上述したアミノ酸配列の短縮バリアントは、上記のいずれかに対応するアミノ酸配列であるが、1~約10アミノ酸、1~約9アミノ酸、1~約8アミノ酸、1~約7アミノ酸、1~約6アミノ酸、1~約5アミノ酸、1~約4アミノ酸、1~約3アミノ酸だけ短縮されたCおよび/またはN末端であり、(1)少なくとも3つのアミノ酸残基を有し、(2)プロテアーゼの認識部位を保持するものである。前述の実施形態のいくつかでは、短縮CMは、N末端で短縮されたCMである。いくつかの実施形態では、短縮CMは、C末端で短縮されたCMである。いくつかの実施形態では、短縮CMは、CおよびN末端で短縮されたCMである。
本明細書で記載のいずれかの活性化可能サイトカイン構築物のいくつかの実施形態では、CM1および/またはCM2は、合計約3アミノ酸~約25アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、CM1および/またはCM2は、合計約3アミノ酸~約25アミノ酸、約3アミノ酸~約20アミノ酸、約3アミノ酸~約15アミノ酸、約3アミノ酸~約10アミノ酸、約3アミノ酸~約5アミノ酸、約5アミノ酸~約25アミノ酸、約5アミノ酸~約20アミノ酸、約5アミノ酸~約15アミノ酸、約5アミノ酸~約10アミノ酸、約10アミノ酸~約25アミノ酸、約10アミノ酸~約20アミノ酸、約10アミノ酸~約15アミノ酸、約15アミノ酸~約25アミノ酸、約15アミノ酸~約20アミノ酸、または約20アミノ酸~約25アミノ酸を含む。
いくつかの実施形態では、ACCは、異なるプロテアーゼのための基質を含む複数のCMを含み得る。いくつかの実施形態では、CM1およびCM2は、異なるプロテアーゼのための基質を含む。いくつかの実施形態では、CM1およびCM2は、同じプロテアーゼのためのための基質を含む。
第1および第2のモノマー構築物は、1つまたは複数のリンカーなどを含む1つまたは複数の追加の成分を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のモノマーは、CP1とCM1の間に配置されるリンカーを含み得る。いくつかの実施形態では、CP1およびCM1は、第1のモノマー中で相互に直接に隣接している。いくつかの実施形態では、第1のモノマーは、CM1とDD1の間に配置されるリンカーを含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、1アミノ酸~約15アミノ酸の全長を有する。いくつかの実施形態では、CM1およびDD1は、第1のモノマー中で相互に直接に隣接している。いくつかの実施形態では、CMおよびCP1とDD1の間に配置される任意のリンカーは、3~15アミノ酸、または3~10アミノ酸、または3~7アミノ酸の合わせた全長を有する。
いくつかの実施形態では、第2のモノマーは、CP2とCM2の間に配置されるリンカーを含む。いくつかの実施形態では、CP2およびCM2は、第2のモノマー構築物中で相互に直接に隣接している。いくつかの実施形態では、第2のモノマーは、CM2とDD2の間に配置されるリンカーを含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、1アミノ酸~約15アミノ酸の全長を有する。いくつかの実施形態では、リンカーは、GGGS(配列番号2)の配列を含む。いくつかの実施形態では、CM2(例えば、本明細書で記載の切断可能部分のいずれか)およびDD2(例えば、本明細書で記載のDDのいずれか)は、第2のモノマー中で相互に直接に隣接している。いくつかの実施形態では、CMおよびCP2とDD2の間に配置される任意のリンカーは、3~15アミノ酸、または3~10アミノ酸、または3~7アミノ酸の合わせた全長を有する。
いくつかの実施形態では、第1のモノマーおよび/または第2のモノマーは、合計約50アミノ酸~約800アミノ酸、約50アミノ酸~約750アミノ酸、約50アミノ酸~約700アミノ酸、約50アミノ酸~約650アミノ酸、約50アミノ酸~約600アミノ酸、約50アミノ酸~約550アミノ酸、約50アミノ酸~約500アミノ酸、約50アミノ酸~約450アミノ酸、約50アミノ酸~約400アミノ酸、約50アミノ酸~約350アミノ酸、約50アミノ酸~約300アミノ酸、約50アミノ酸~約250アミノ酸、約50アミノ酸~約200アミノ酸、約50アミノ酸~約150アミノ酸、約50アミノ酸~約100アミノ酸、約100アミノ酸~約800アミノ酸、約100アミノ酸~約750アミノ酸、約100アミノ酸~約700アミノ酸、約100アミノ酸~約650アミノ酸、約100アミノ酸~約600アミノ酸、約100アミノ酸~約550アミノ酸、約100アミノ酸~約500アミノ酸、約100アミノ酸~約450アミノ酸、約100アミノ酸~約400アミノ酸、約100アミノ酸~約350アミノ酸、約100アミノ酸~約300アミノ酸、約100アミノ酸~約250アミノ酸、約100アミノ酸~約200アミノ酸、約100アミノ酸~約150アミノ酸、約150アミノ酸~約800アミノ酸、約150アミノ酸~約750アミノ酸、約150アミノ酸~約700アミノ酸、約150アミノ酸~約650アミノ酸、約150アミノ酸~約600アミノ酸、約150アミノ酸~約550アミノ酸、約150アミノ酸~約500アミノ酸、約150アミノ酸~約450アミノ酸、約150アミノ酸~約400アミノ酸、約150アミノ酸~約350アミノ酸、約150アミノ酸~約300アミノ酸、約150アミノ酸~約250アミノ酸、約150アミノ酸~約200アミノ酸、約200アミノ酸~約800アミノ酸、約200アミノ酸~約750アミノ酸、約200アミノ酸~約700アミノ酸、約200アミノ酸~約650アミノ酸、約200アミノ酸~約600アミノ酸、約200アミノ酸~約550アミノ酸、約200アミノ酸~約500アミノ酸、約200アミノ酸~約450アミノ酸、約200アミノ酸~約400アミノ酸、約200アミノ酸~約350アミノ酸、約200アミノ酸~約300アミノ酸、約200アミノ酸~約250アミノ酸、約250アミノ酸~約800アミノ酸、約250アミノ酸~約750アミノ酸、約250アミノ酸~約700アミノ酸、約250アミノ酸~約650アミノ酸、約250アミノ酸~約600アミノ酸、約250アミノ酸~約550アミノ酸、約250アミノ酸~約500アミノ酸、約250アミノ酸~約450アミノ酸、約250アミノ酸~約400アミノ酸、約250アミノ酸~約350アミノ酸、約250アミノ酸~約300アミノ酸、約300アミノ酸~約800アミノ酸、約300アミノ酸~約750アミノ酸、約300アミノ酸~約700アミノ酸、約300アミノ酸~約650アミノ酸、約300アミノ酸~約600アミノ酸、約300アミノ酸~約550アミノ酸、約300アミノ酸~約500アミノ酸、約300アミノ酸~約450アミノ酸、約300アミノ酸~約400アミノ酸、約300アミノ酸~約350アミノ酸、約350アミノ酸~約800アミノ酸、約350アミノ酸~約750アミノ酸、約350アミノ酸~約700アミノ酸、約350アミノ酸~約650アミノ酸、約350アミノ酸~約600アミノ酸、約350アミノ酸~約550アミノ酸、約350アミノ酸~約500アミノ酸、約350アミノ酸~約450アミノ酸、約350アミノ酸~約400アミノ酸、約400アミノ酸~約800アミノ酸、約400アミノ酸~約750アミノ酸、約400アミノ酸~約700アミノ酸、約400アミノ酸~約650アミノ酸、約400アミノ酸~約600アミノ酸、約400アミノ酸~約550アミノ酸、約400アミノ酸~約500アミノ酸、約400アミノ酸~約450アミノ酸、約450アミノ酸~約800アミノ酸、約450アミノ酸~約750アミノ酸、約450アミノ酸~約700アミノ酸、約450アミノ酸~約650アミノ酸、約450アミノ酸~約600アミノ酸、約450アミノ酸~約550アミノ酸、約450アミノ酸~約500アミノ酸、約500アミノ酸~約800アミノ酸、約500アミノ酸~約750アミノ酸、約500アミノ酸~約700アミノ酸、約500アミノ酸~約650アミノ酸、約500アミノ酸~約600アミノ酸、約500アミノ酸~約550アミノ酸、約550アミノ酸~約800アミノ酸、約550アミノ酸~約750アミノ酸、約550アミノ酸~約700アミノ酸、約550アミノ酸~約650アミノ酸、約550アミノ酸~約600アミノ酸、約600アミノ酸~約800アミノ酸、約600アミノ酸~約750アミノ酸、約600アミノ酸~約700アミノ酸、約600アミノ酸~約650アミノ酸、約650アミノ酸~約800アミノ酸、約650アミノ酸~約750アミノ酸、約650アミノ酸~約700アミノ酸、約700アミノ酸~約800アミノ酸、約700アミノ酸~約750アミノ酸、または約750アミノ酸~約800アミノ酸を含み得る。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、1つまたは複数のリンカー(例えば、フレキシブルリンカー)が、活性化可能サイトカイン構築物中に導入されて、ドメイン間の、部分間の、部分とドメインの間の、1つまたは複数の連結部に、またはリンカーが有益であると思われる任意の他の連結部に、柔軟性を与えることができる。ACCがコンホメーション上の制約のある構築物として提供されるいくつかの実施形態では、フレキシブルリンカーを挿入して、切断されていない活性化可能サイトカイン構築物中の構造の形成および維持を容易にできる。本明細書で記載のいずれかのリンカーは、所望の柔軟性を与えて、標的(例えば、サイトカインの受容体)の結合の阻害を促進できる、またはプロテアーゼによるCMの切断を促進できる。いくつかの実施形態では、全体的にまたは部分的に柔軟性であるリンカーがACC中に組み込まれ、これにより、リンカーは、所望のACCを得るために、フレキシブルリンカーならびに1つまたは複数のより柔軟性の少ない構造を与える部分を含むことができる。いくつかのリンカーは、システイン残基を含み、これは、ジスルフィド結合を形成し、構築物の柔軟性を低減し得る。いくつかの実施形態では、リンカーまたはリンキング領域の長さを短縮することが、ACC中の成熟サイトカインタンパク質の活性を低減する(例えば、図8A、8Bおよび10A、10Bを参照)。大抵の場合、リンカー長は、NからC方向へ、前の成分のC末端アミノ酸に隣接するリンカーのN末端から、後の成分のN末端アミノ酸に隣接するリンカーのC末端までのアミノ酸の数を計数することにより決定される(すなわち、この場合、リンカー長は、前の成分のC末端アミノ酸または後の成分のN末端アミノ酸を含まない)。Fcドメインを含むDDのN末端でリンカーが用いられるいくつかの実施形態では、リンカー長は、前の成分のC末端アミノ酸に隣接するリンカーのN末端から、Fcヒンジ領域の第1のシステインに隣接するリンカーのC末端までのアミノ酸の数を計数することにより決定される(すなわち、この場合、リンカー長は、前の成分のC末端アミノ酸またはFcヒンジ領域の第1のシステインを含まない)。
本開示および図25から明らかなように、本開示のACCは、CPと、ダイマー化ドメイン間の相互作用の近接点との間に一続きのアミノ酸を含む。この一続きのアミノ酸は、リンキング領域(LR)と呼ばれることもある。本明細書で使用される場合、「リンキング領域」または「LR」という用語は、サイトカインのC末端と、ダイマー化ドメイン間の相互作用の近接点に隣接するN末端であるアミノ酸残基との間の一続きのアミノ酸残基を指す(すなわち、リンキング領域は、サイトカインのC末端アミノ酸または対応する第2のモノマーのDDに対する相互作用の近接点を形成するDDのN末端アミノ酸を含まない)。例えば、DDが1対のFcドメインである場合、リンキング領域は、サイトカインのC末端と、Fcのジスルフィド結合に寄与する第1のN末端システイン残基(例えば、EUナンバリングによる、IgG1またはIgG4 Fcドメインのシステイン226)との間の一続きのアミノ酸残基である。ダイマー化ドメインがペプチドではない場合、リンキング領域は、サイトカインのC末端から最後のアミノ酸までの一続きのアミノ酸残基である。例えば、DDがビオチン-ストレプトアビジン対である場合、ビオチン含有モノマーのリンキング領域は、サイトカインのC末端と、ビオチン分子との間の一続きのアミノ酸残基であり、また、ストレプトアビジン含有モノマーのリンキング領域は、サイトカインのC末端と、ストレプトアビジン分子との間の一続きのアミノ酸残基である。いくつかの態様では、リンキング領域は、24、18、14、12、11、10、9、8、7、6、5、または4アミノ酸以下、例えば、5~14、7~12、または8~11アミノ酸を含み得る。
いくつかの実施形態では、追加のアミノ酸配列は、ACCのいずれかのドメインのいずれかに対しN末端またはC末端に配置され得る。例としては、限定されないが、ターゲティング部分(例えば、標的組織中に存在する細胞の受容体のためのリガンド)および血清半減期延長部分(例えば、免疫グロブリン 血清タンパク質に結合するポリペプチド)または血清アルブミン(例えば、ヒト血清アルブミン(HSA))が挙げられる。
本明細書で記載のいずれかのサイトカイン構築物のいくつかの実施形態では、リンカーは、合計約1アミノ酸~約25アミノ酸(例えば、約1アミノ酸~約24アミノ酸、約1アミノ酸~約22アミノ酸、約1アミノ酸~約20アミノ酸、約1アミノ酸~約18アミノ酸、約1アミノ酸~約16アミノ酸、約1アミノ酸~約15アミノ酸、約1アミノ酸~約14アミノ酸、約1アミノ酸~約12アミノ酸、約1アミノ酸~約10アミノ酸、約1アミノ酸~約8アミノ酸、約1アミノ酸~約6アミノ酸、約1アミノ酸~約5アミノ酸、約1アミノ酸~約4アミノ酸、約1アミノ酸~約3アミノ酸、約1アミノ酸~約2アミノ酸、約2アミノ酸~約25アミノ酸、約2アミノ酸~約24アミノ酸、約2アミノ酸~約22アミノ酸、約2アミノ酸~約20アミノ酸、約2アミノ酸~約18アミノ酸、約2アミノ酸~約16アミノ酸、約2アミノ酸~約15アミノ酸、約2アミノ酸~約14アミノ酸、約2アミノ酸~約12アミノ酸、約2アミノ酸~約10アミノ酸、約2アミノ酸~約8アミノ酸、約2アミノ酸~約6アミノ酸、約2アミノ酸~約5アミノ酸、約2アミノ酸~約4アミノ酸、約2アミノ酸~約3アミノ酸、約4アミノ酸~約25アミノ酸、約4アミノ酸~約24アミノ酸、約4アミノ酸~約22アミノ酸、約4アミノ酸~約20アミノ酸、約4アミノ酸~約18アミノ酸、約4アミノ酸~約16アミノ酸、約4アミノ酸~約15アミノ酸、約4アミノ酸~約14アミノ酸、約4アミノ酸~約12アミノ酸、約4アミノ酸~約10アミノ酸、約4アミノ酸~約8アミノ酸、約4アミノ酸~約6アミノ酸、約4アミノ酸~約5アミノ酸、約5アミノ酸~約25アミノ酸、約5アミノ酸~約24アミノ酸、約5アミノ酸~約22アミノ酸、約5アミノ酸~約20アミノ酸、約5アミノ酸~約18アミノ酸、約5アミノ酸~約16アミノ酸、約5アミノ酸~約15アミノ酸、約5アミノ酸~約14アミノ酸、約5アミノ酸~約12アミノ酸、約5アミノ酸~約10アミノ酸、約5アミノ酸~約8アミノ酸、約5アミノ酸~約6アミノ酸、約6アミノ酸~約25アミノ酸、約6アミノ酸~約24アミノ酸、約6アミノ酸~約22アミノ酸、約6アミノ酸~約20アミノ酸、約6アミノ酸~約18アミノ酸、約6アミノ酸~約16アミノ酸、約6アミノ酸~約15アミノ酸、約6アミノ酸~約14アミノ酸、約6アミノ酸~約12アミノ酸、約6アミノ酸~約10アミノ酸、約6アミノ酸~約8アミノ酸、約8アミノ酸~約25アミノ酸、約8アミノ酸~約24アミノ酸、約8アミノ酸~約22アミノ酸、約8アミノ酸~約20アミノ酸、約8アミノ酸~約18アミノ酸、約8アミノ酸~約16アミノ酸、約8アミノ酸~約15アミノ酸、約8アミノ酸~約14アミノ酸、約8アミノ酸~約12アミノ酸、約8アミノ酸~約10アミノ酸、約10アミノ酸~約25アミノ酸、約10アミノ酸~約24アミノ酸、約10アミノ酸~約22アミノ酸、約10アミノ酸~約20アミノ酸、約10アミノ酸~約18アミノ酸、約10アミノ酸~約16アミノ酸、約10アミノ酸~約15アミノ酸、約10アミノ酸~約14アミノ酸、約10アミノ酸~約12アミノ酸、約12アミノ酸~約25アミノ酸、約12アミノ酸~約24アミノ酸、約12アミノ酸~約22アミノ酸、約12アミノ酸~約20アミノ酸、約12アミノ酸~約18アミノ酸、約12アミノ酸~約16アミノ酸、約12アミノ酸~約15アミノ酸、約12アミノ酸~約14アミノ酸、約14アミノ酸~約25アミノ酸、約14アミノ酸~約24アミノ酸、約14アミノ酸~約22アミノ酸、約14アミノ酸~約20アミノ酸、約14アミノ酸~約18アミノ酸、約14アミノ酸~約16アミノ酸、約14アミノ酸~約15アミノ酸、約15アミノ酸~約25アミノ酸、約15アミノ酸~約24アミノ酸、約15アミノ酸~約22アミノ酸、約15アミノ酸~約20アミノ酸、約15アミノ酸~約18アミノ酸、約15アミノ酸~約16アミノ酸、約16アミノ酸~約25アミノ酸、約16アミノ酸~約24アミノ酸、約16アミノ酸~約22アミノ酸、約16アミノ酸~約20アミノ酸、約16アミノ酸~約18アミノ酸、約18アミノ酸~約25アミノ酸、約18アミノ酸~約24アミノ酸、約18アミノ酸~約22アミノ酸、約18アミノ酸~約20アミノ酸、約20アミノ酸~約25アミノ酸、約20アミノ酸~約24アミノ酸、約20アミノ酸~約22アミノ酸、約22アミノ酸~約25アミノ酸、約22アミノ酸~約24アミノ酸、または約24アミノ酸~約25アミノ酸)を含み得る。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、リンカーは、合計約1アミノ酸、約2アミノ酸、約3アミノ酸、約4アミノ酸、約5アミノ酸、約6アミノ酸、約7アミノ酸、約8アミノ酸、約9アミノ酸、約10アミノ酸、約11アミノ酸、約12アミノ酸、約13アミノ酸、約14アミノ酸、約15アミノ酸、約16アミノ酸、約17アミノ酸、約18アミノ酸、約19アミノ酸、約20アミノ酸、約21アミノ酸、約22アミノ酸、約23アミノ酸、約24アミノ酸、または約25アミノ酸を含む。
意外にも、発明者らは、CPとDDの間に何らかのリンカーを含まないACCが、野生型成熟サイトカインに比べて、サイトカイン活性の最も顕著な低減を示すことを発見した。図8Aおよび10Aを参照されたい。さらに、CPとDDの間にリンカーが存在しない配置は依然として、CPとDDの間に配置されるCMの効果的な切断を可能にする。図12~14を参照されたい。従って、いくつかの実施形態では、ACCは、CPとDDの間にいかなるリンカーも含まず、CPとDDの間のCMは、10、9、8、7、6、5、4、または3以下のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、リンキング領域中のアミノ酸の総数は、25アミノ酸以下、例えば、25、24、23、22、21、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、または3アミノ酸以下、または3~10アミノ酸または5~15アミノ酸、または7~12アミノ酸、または3~25アミノ酸により包含される範囲から選択される任意の範囲または特定の数のアミノ酸を含む。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、リンカーは、グリシン(GlyまたはG)残基が豊富であり得る。いくつかの実施形態では、リンカーは、セリン(SerまたはS)残基が豊富であり得る。いくつかの実施形態では、リンカーは、グリシンおよびセリン残基が豊富であり得る。いくつかの実施形態では、リンカーは、1つまたは複数のグリシン-残基対(GS)(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10以上のGS対)を有する。いくつかの実施形態では、リンカーは、1つまたは複数のGly-Gly-Gly-Ser(GGGS)配列(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10以上のGGGS配列)を有する。いくつかの実施形態では、リンカーは、1つまたは複数のGly-Gly-Gly-Gly-Ser(GGGGS)配列(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10以上のGGGGS配列)を有する。いくつかの実施形態では、リンカーは、1つまたは複数のGly-Gly-Ser-Gly(GGSG)配列(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10以上のGGSG配列)を有する。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、リンカーは、GSSGGSGGSGG(配列番号210)、GGGS(配列番号2)、GGGSGGGS(配列番号211)、GGGSGGGSGGGS(配列番号212)、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号213)、GGGGSGGGGSGGGGSGGGGSGGGGS(配列番号214)、GGGGSGGGGS(配列番号215)、GGGGS(配列番号216)、GS、GGGGSGS(配列番号217)、GGGGSGGGGSGGGGSGS(配列番号218)、GGSLDPKGGGGS(配列番号219)、PKSCDKTHTCPPCPAPELLG(配列番号220)、SKYGPPCPPCPAPEFLG(配列番号221)、GKSSGSGSESKS(配列番号222)、GSTSGSGKSSEGKG(配列番号223)、GSTSGSGKSSEGSGSTKG(配列番号224)、およびGSTSGSGKPGSGEGSTKG(配列番号225)のいずれか1つまたは1つまたは複数の組み合わせを含む。
リンカーの非限定的例は、GGGS(配列番号2)、GSSGGSGGSGG(配列番号210)、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号213)、GGGGSGS(配列番号217)、GGGGSGGGGSGGGGSGS(配列番号218)、GGGGSGGGGSGGGGSGGGGS(配列番号214)、GGSLDPKGGGGS(配列番号215)、およびGSTSGSGKPGSSEGST(配列番号226)と少なくとも70%同一(例えば、少なくとも72%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも78%、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)である配列を含み得る。
いくつかの実施形態では、リンカーは、GGSLDPKGGGGS(配列番号219)、GGGGSGGGGSGGGGSGS(配列番号218)、GGGGSGS(配列番号217)、GS、(GS)n、(GGS)n、(GSGGS)n(配列番号227)および(GGGS)n(配列番号228)、GGSG(配列番号229)、GGSGG(配列番号230)、GSGSG(配列番号231)、GSGGG(配列番号232)、GGGSG(配列番号233)、GSSSG(配列番号234)、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号213)、GGGGSGGGGSGGGGSGGGGS(配列番号214)、GSTSGSGKPGSSEGST(配列番号226)、(GGGGS)n(配列番号216)からなる群より選択される配列を含む。式中、nは、少なくとも1の整数である。いくつかの実施形態では、リンカーは、GGSLDPKGGGGS(配列番号219)、GGGGSGGGGSGGGGSGS(配列番号218)、GGGGSGS(配列番号217)、およびGSからなる群より選択される配列を含む。本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、リンカーは、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号213)、GGGGSGGGGSGGGGSGGGGS(配列番号214)、およびGSTSGSGKPGSSEGST(配列番号226)からなる群から選択される配列を含む。本明細書で記載のいずれかの活性化可能サイトカイン構築物のいくつかの実施形態では、リンカーは、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号213)またはGGGGS(配列番号216)からなる群から選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、GGGS(配列番号2)の配列を含む。
いくつかの実施形態では、ACCは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10リンカー配列(例えば、本明細書で記載のまたは当該技術分野において既知の例示的リンカー配列のいずれかのリンカー配列と同じまたは異なるリンカー配列)を含み得る。いくつかの実施形態では、リンカーは、スルホ-SIAB、SMPB、およびスルホ-SMPBを含み、リンカーは、一級アミンスルフヒドリルと反応する。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性における低減を特徴とする。いくつかの実施形態では、対照レベルは、組換えCP1および/またはCP2(例えば、商業的に入手できる組換えCP1および/またはCP2、組換え野生型CP1および/またはCP2、など)の活性レベルであり得る。いくつかの実施形態では、対照レベルは、ACCの切断(活性化)型の活性のレベルであり得る。特定の実施形態では、対照レベルは、ペグ化CP1および/またはCP2の活性化のレベルであり得る。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの活性は、表面プラズモン共鳴法を用いて測定される(例えば、リン酸緩衝食塩水中、25℃で実施される)その同族受容体に対するCP1および/またはCP2の結合親和性(K)である。特定の実施形態では、少なくとも1つの活性は、リンパ腫細胞の増殖のレベルである。他の実施形態では、少なくとも1つの活性は、リンパ腫細胞のJAK/STAT/ISGF3経路活性化のレベルである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの活性は、リンパ腫細胞中のSEAP産生のレベルである。さらなる実施形態では、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性は、例えば、RNAseq法(例えば、Zimmerer et al.,Clin.Cancer Res.14(18):5900-5906,2008;Hilkens et al.,J.Immunol.171:5255-5263,2003)を用いるサイトカイン刺激遺伝子誘導のレベルである。
いくつかの実施形態では、ACCは、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性の対照レベルに比べて、少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性における少なくとも2倍の低減を特徴とする。いくつかの実施形態では、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性における少なくとも5倍の低減を特徴とする。いくつかの実施形態では、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性における少なくとも10倍の低減を特徴とする。いくつかの実施形態では、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性における少なくとも20倍の低減を特徴とする。いくつかの実施形態では、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性における少なくとも30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍、500倍、または1000倍の低減を特徴とする。いくつかの実施形態では、ACCは、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルに比べて、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性における1~20倍の低減、200~500倍の低減、300~500倍の低減、400~500倍の低減、500~600倍の低減、600~700倍の低減、150~1000倍の低減、100~1500倍の低減、200~1500倍の低減、300~1500倍の低減、400~1500倍の低減、500~1500倍の低減、1000~1500倍の低減、100~1000倍の低減、200~1000倍の低減、300~1000倍の低減、400~1000倍の低減、500~1000倍の低減、100~500倍の低減、20~50倍の低減、30~50倍の低減、40~50倍の低減、100~400倍の低減、200~400倍の低減、または300~400倍の低減、100~300倍の低減、200~300倍の低減、または100~200倍の低減を特徴とする。
いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルは、プロテアーゼによるCM1およびCM2の切断後にACCから放出されるCP1および/またはCP2(「切断産物」)の活性である。いくつかの実施形態では、CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルは、対応する野生型成熟サイトカイン(例えば、組換え野生型成熟サイトカイン)の活性である。
いくつかの実施形態では、ACCのプロテアーゼとのインキュベーションは、活性化サイトカイン産物をもたらし、活性化サイトカイン産物のCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性は、無処理のACCのCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性より大きい。いくつかの実施形態では、活性化サイトカイン産物のCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性は、ACCのCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性より1倍大きい。いくつかの実施形態では、活性化サイトカイン産物のCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性は、ACCのCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性より2倍大きい。いくつかの実施形態では、活性化サイトカイン産物のCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性は、ACCのCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性より5倍大きい。いくつかの実施形態では、活性化サイトカイン産物のCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性は、ACCのCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性より10倍大きい。いくつかの実施形態では、活性化サイトカイン産物のCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性は、ACCのCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性より20倍大きい。いくつかの実施形態では、活性化サイトカイン産物のCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性は、ACCのCP1および/またはCP2の1つまたは複数の活性よりも、少なくとも1~20倍大きい、2~20倍大きい、3~20倍大きい、4~20倍大きい、5~20倍大きい、10~20倍大きい、15~20倍大きい、1~15倍大きい、2~15倍大きい、3~15倍大きい、4~15倍大きい、5~15倍大きい、10~15倍大きい、1~10倍大きい、2~10倍大きい、3~10倍大きい、4~10倍大きい、5~10倍大きい、1~5倍大きい、2~5倍大きい、3~5倍大きい、4~5倍大きい、1~4倍大きい、2~4倍大きい、3~4倍大きい、1~3倍大きい、2~3倍大きい、または1~2倍大きい。
いくつかの実施形態では、ACCは、配列番号309または311と少なくとも80%(例えば、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも96%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%)同一である配列を含み得る。いくつかの実施形態では、ACCは、配列番号310または312と少なくとも80%(例えば、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも96%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%)同一である配列を含む核酸によりコードされ得る。いくつかの態様では、ACCは、このような配列を含むが、いずれも、これらの配列のシグナル配列を含まない。シグナル配列は、特に限定されない。いくつかのシグナル配列の非限定的例は、例えば、配列番号309の残基1~20ならびに他の配列中の、または別の種または細胞株由来のシグナル配列で置換された、対応する残基およびヌクレオチドを含む。シグナル配列の他の例は、MRAWIFFLLCLAGRALA(配列番号343)およびMALTFALLVALLVLSCKSSCSVG(配列番号344)を含む。
これらの活性化可能サイトカイン構築物の種々の例示的態様は、以下に記載され、本明細書で提供される方法で任意の組み合わせで制限なく使用できる。活性化可能サイトカイン構築物および活性化可能サイトカイン構築物の製造方法は、以下で記載される。
いくつかの実施形態では、CMは、特定のプロテアーゼとの使用のために選択される。プロテアーゼは、腫瘍細胞で産生されるものであってよい(例えば、腫瘍細胞は、健康な組織よりもより大量のプロテアーゼを発現し得る)。いくつかの実施形態では、CMは、ADAM17、BMP-1、カテプシンなどのシステインプロテアーゼ、HtrA1、レグマイン、マトリプターゼ(MT-SP1)、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)、好中球エラスターゼ、TMPRSS3またはTMPRSS4などのTMPRSS、トロンビン、およびu-型プラスミノーゲン活性化因子(uPA、ウロキナーゼとも呼ばれる)からなる群より選択される少なくとも1種のプロテアーゼの基質である。
いくつかの実施形態では、CMは、少なくとも1種のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)のための基質である。MMPの例としては、MMP1、MMP2、MMP3、MMP7、MMP8、MMP9、MMP10、MMP11、MMP12、MMP13、MMP14、MMP15、MMP16、MMP17、MMP19、MMP20、MMP23、MMP24、MMP26、およびMMP27が挙げられる。いくつかの実施形態では、CMは、MMP9、MMP14、MMP1、MMP3、MMP13、MMP17、MMP11、およびMMP19のための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、MMP7のための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、MMP9のための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、MMP14のための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、2種以上のMMPのための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、少なくともMMP9およびMMP14のための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、同じMMPのために2種以上の基質を含む。いくつかの実施形態では、CMは、少なくとも2種以上のMMP9基質を含む。いくつかの実施形態では、CMは、少なくとも2種以上のMMP14基質を含む。
いくつかの実施形態では、CMは、MMPのための基質であり、配列ISSGLLSS(配列番号19);QNQALRMA(配列番号16);AQNLLGMV(配列番号15);STFPFGMF(配列番号18);PVGYTSSL(配列番号74);DWLYWPGI(配列番号75);MIAPVAYR(配列番号42);RPSPMWAY(配列番号43);WATPRPMR(配列番号44);FRLLDWQW(配列番号45);LKAAPRWA(配列番号76);GPSHLVLT(配列番号77);LPGGLSPW(配列番号78);MGLFSEAG(配列番号79);SPLPLRVP(配列番号80);RMHLRSLG(配列番号81);LAAPLGLL(配列番号17);AVGLLAPP(配列番号14);LLAPSHRA(配列番号82);PAGLWLDP(配列番号20);および/またはISSGLSS(配列番号73)を含む。
いくつかの実施形態では、CMは、トロンビンのための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、トロンビンのための基質であり、配列GPRSFGL(配列番号83)またはGPRSFG(配列番号84)を含む。
いくつかの実施形態では、CMは、NTLSGRSENHSG(配列番号9);NTLSGRSGNHGS(配列番号10);TSTSGRSANPRG(配列番号11);TSGRSANP(配列番号12);VAGRSMRP(配列番号21);VVPEGRRS(配列番号22);ILPRSPAF(配列番号23);MVLGRSLL(配列番号24);QGRAITFI(配列番号25);SPRSIMLA(配列番号26);およびSMLRSMPL(配列番号27)からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、CMは、好中球エラスターゼのための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、セリンプロテアーゼのための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、uPAのための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、レグマインのための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、マトリプターゼのための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、セリンプロテアーゼのための基質である。いくつかの実施形態では、CMは、カテプシンなどのシステインプロテアーゼのための基質である。
いくつかの実施形態では、CMは、ISSGLLSGRSDNH(配列番号28);ISSGLLSSGGSGGSLSGRSDNH(配列番号30);AVGLLAPPGGTSTSGRSANPRG(配列番号275);TSTSGRSANPRGGGAVGLLAPP(配列番号276);VHMPLGFLGPGGTSTSGRSANPRG(配列番号277);TSTSGRSANPRGGGVHMPLGFLGP(配列番号278);AVGLLAPPGGLSGRSDNH(配列番号29);LSGRSDNHGGAVGLLAPP(配列番号70);VHMPLGFLGPGGLSGRSDNH(配列番号266);LSGRSDNHGGVHMPLGFLGP(配列番号267);LSGRSDNHGGSGGSISSGLLSS(配列番号268);LSGRSGNHGGSGGSISSGLLSS(配列番号279);ISSGLLSSGGSGGSLSGRSGNH(配列番号269);LSGRSDNHGGSGGSQNQALRMA(配列番号270);QNQALRMAGGSGGSLSGRSDNH(配列番号271);LSGRSGNHGGSGGSQNQALRMA(配列番号272);QNQALRMAGGSGGSLSGRSGNH(配列番号273)、および/またはISSGLLSGRSGNH(配列番号274)の配列を含む。
いくつかの実施形態では、CM1および/またはCM2は、配列番号5~配列番号100からなる群より選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、ISSGLLSGRSDNH(配列番号28)、LSGRSDDH(配列番号33)、ISSGLLSGRSDQH(配列番号54)、SGRSDNI(配列番号100)、およびISSGLLSGRSDNI(配列番号68)からなる群より選択される配列を含む。
いくつかの態様では、ACCは、配列番号1および101~209から選択されるCP1、配列番号5~100および263~308から選択されるCM1、および配列番号1および101~209から選択されるCP2と二量体化したDD1、配列番号5~100および263~308から選択されるCM2、ならびにDD2を含む。いくつかの態様では、ACCは、CP1とCM1の間、および/またはCM1とDD1の間に、配列番号2および210~234、245、または250から選択されるリンカー、およびCP2とCM2の間および/またはCM2とDD2の間に、配列番号2および210~234、245、または250から選択されるリンカーを含み得る。いくつかの実施形態では、ACCは、配列番号3または配列番号4と少なくとも80%同一(例えば、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)であるアミノ酸配列を有するDD1および/またはDD2を含む。いくつかの実施形態では、ACCは、配列番号315または配列番号316と少なくとも80%同一(例えば、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)であるアミノ酸配列を有するDD1を含む。いくつかの実施形態では、ACCは、配列番号315または配列番号316と少なくとも80%同一(例えば、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)であるアミノ酸配列を有するDD2を含む。
薬剤へのコンジュゲーション
本開示はまた、本明細書で記載のいずれかのACC中に、例えば、目的の細胞または組織への送達を容易にするターゲティング部分、薬剤(例えば、治療薬、抗腫瘍薬)、毒素、またはこれらのフラグメントを含む、追加の要素を組み込むための方法および材料を提供する。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、ACCを、限定されないが、毒素(例えば、細菌、真菌、植物、もしくは動物起源の酵素的に活性な毒素、またはそのフラグメント)、または放射性同位体を含む細胞傷害薬にコンジュゲートできる。本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、活性化可能サイトカイン構築物を、限定されないが、毒素(例えば、細菌、真菌、植物、もしくは動物起源の酵素的に活性な毒素、またはそのフラグメント)、または放射性同位体を含む細胞傷害薬にコンジュゲートできる。
本明細書で記載のいずれかのACCにコンジュゲートできる細胞傷害薬の非限定例としては、ドラスタチンおよびその誘導体(例えば、オーリスタチンE、AFP、モノメチルオーリスタチンD(MMAD)、モノメチルオーリスタチンF(MMAF、モノメチルオーリスタチンE(MMAE)、デスメチルオーリスタチンE(DMAE)、オーリスタチンF、デスメチルオーリスタチンF(DMAF)、ドラスタチン16(DmJ)、ドラスタチン16(Dpv)、オーリスタチン誘導体(例えば、オーリスタチンチラミン、オーリスタチンキノロン))、マイタンシノイド(例えば、DM-1、DM-4)、マイタンシノイド誘導体、デュオカルマイシン、αアマニチン、ツルボスタチン、フェンスタチン、ヒドロキシフェンスタチン、スポンギスタチン5、スポンギスタチン7、ハリスタチン1、ハリスタチン2、ハリスタチン3、ハロコムスタチン(halocomstatin)、ピロロベンゾイミダゾール(PBI)、シブロスタチン6、ドキサリホルム(doxaliform)、セマドチン類似体(CemCH2-SH)、シュードモナス毒素A(PES8)バリアント、シュードモナス毒素A(ZZ-PE38)バリアント、ZJ-101、アントラサイクリン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ブリオスタチン、カンプトテシン、7-置換カンプトテシン、10,11-ジフルオロメチレンジオキシカンプトテシン、コンブレタスタチン、デブロモアプリシアトキシン、KahaMide-F、ディスコデルモリドおよびエクテイナシジンが挙げられる。
本明細書で記載のいずれかのACCにコンジュゲートできる酵素的活性毒素の非限定例としては、ジフテリア毒素、緑膿菌由来外毒素A鎖、リシンA鎖、アブリンA鎖、モデシンA鎖、アルファサルシン、シナアブラギリ(Aleurites fordii)、dianfhinタンパク質、ヨウシュヤマゴボウ(例えば、PAPI、PAPII、およびPAP-8)、ニガウリ阻害剤、クルシン、crotirs、サボンソウ阻害剤、geionin、mitogeliin、レストリクトシン、フェノマイシン、ネオマイシン、およびトリコテシンが挙げられる。
本明細書で記載のいずれかのACCにコンジュゲートできる抗悪性腫瘍薬の非限定例としては、アドリアマイシン、セルビジン、ブレオマイシン、アルケラン、ベルバン、オンコビン、フルオロウラシル、メトトレキサート、チオテパ、ビサントレン、ノバントロン、チオグアニン、プロカルバジン、およびシタラビンが挙げられる。
本明細書で記載のいずれかのACCにコンジュゲートできる抗ウイルス薬の非限定例としては、アシクロビル、ビラA、およびシンメトレルが挙げられる。
本明細書で記載のいずれかのACCにコンジュゲートできる抗真菌薬の非限定例としては、ナイスタチンが挙げられる。
本明細書で記載のいずれかのACCにコンジュゲートできるコンジュゲート可能検出薬の非限定例としては、フルオレセインおよびその誘導体およびその誘導体、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)が挙げられる。
本明細書で記載のいずれかの活性化可能サイトカイン構築物にコンジュゲートできる抗菌薬の非限定例としては、アミノグリコシド、ストレプトマイシン、ネオマイシン、カナマイシン、アミカシン、ゲンタマイシン、およびトブラマイシンが挙げられる。
本明細書で記載のいずれかの活性化可能サイトカイン構築物にコンジュゲートできる3β,16β,17α-トリヒドロキシコレスタ-5-エン-22-オン 16-O-(2-O-4-メトキシベンゾイル-β-D-キシロピラノシル)-(1-->3)-(2-O-アセチル-α-L-アラビノピラノシド)(OSW-1)の非限定例としては、O6-ベンジルグアニンのs-ニトロベンジルオキシカルボニル誘導体、トポイソメラーゼ阻害剤ヘミアステリン、セファロタキシン、ホモハリントニン、ピロールオベンゾジアゼピンダイマー(PBD)、官能化ピロロベンゾジアゼピン、カリチアマイシン、ポドフィロトキシン、タキサン、およびビンカアルカロイドが挙げられる。
本明細書で記載のいずれかの活性化可能サイトカイン構築物にコンジュゲートできる放射性医薬品の非限定例としては、123I、89Zr、125I、131I、99mTc、201T1、62Cu、18F、68Ga、13N、15O、38K、82Rb、111In、133Xe、11C、および99mTc(テクネチウム)が挙げられる。
本明細書で記載のいずれかのACCにコンジュゲートできる重金属の非限定例としては、バリウム、金色、および白金が挙げられる。
本明細書で記載のいずれかのACCにコンジュゲートできる抗マイコプラズマ薬の非限定例としては、タイロシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシンB、アンピシリン、スルファニルアミド、ポリミキシン、およびクロラムフェニコールが挙げられる。
当業者は、多岐にわたる可能な部分を、本明細書で記載のいずれかの活性化可能サイトカイン構築物にコンジュゲートできることを理解するであろう。コンジュゲーションは、ACCおよび他の部分がそれらのそれぞれの活性を保持する限り、2つの分子を結合する任意の化学反応を含み得る。コンジュゲーションは、多くの化学的機序、例えば、共有結合、親和性結合、インターカレーション、配位結合、および複合体化を含んでよい。いくつかの実施形態では、好ましい結合は、共有結合である。共有結合は、既存の側鎖の直接縮合、または外部架橋分子の取り込みのいずれかによって達成できる。多くの二価または多価の連結剤は、本開示のいずれかの活性化可能サイトカイン構築物をコンジュゲートすることにおいて有用である。例えば、コンジュゲーションは、チオエステル、カルボジイミド、スクシンイミドエステル、グルタルアルデヒド、ジアゾベンゼン、およびヘキサメチレンジアミンなどの有機化合物を含んでよい。いくつかの実施形態では、活性化可能サイトカイン構築物は、コンジュゲーションのための適切な部位を提供するために、1つまたは複数の天然アミノ酸残基を含んでよい、あるいは、導入できる。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、薬剤および/またはコンジュゲートは、ジスルフィド結合(例えば、システイン分子上のジスルフィド結合)により抗原結合ドメインに付着される。多くの癌は天然で高レベルの還元剤のグルタチオンを放出するため、癌組織微小環境中に存在するグルタチオンは、ジスルフィド結合を還元し、その後、送達部位で薬剤および/またはコンジュゲートを放出できる。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、コンジュゲートが標的部位(例えば、患部組織(例えば、癌組織))内で補体の存在下でその標的に結合すると、リンカーにコンジュゲートおよび/または薬剤を付着するアミドまたは結合が切断され、その活性化型でのコンジュゲートおよび/または薬剤の放出がもたらされる。対象に投与されるとこれらのコンジュゲートおよび/または薬剤は、標的部位(例えば、患部組織(例えば、癌組織))でコンジュゲートおよび/または薬剤の送達および放出を達成する。これらのコンジュゲートおよび/または薬剤は、本明細書で記載のいずれかのコンジュゲートおよび/または薬剤のインビボ送達に特に効果的である。
いくつかの実施形態では、リンカーは、補体系の酵素により切断可能でない。例えば、コンジュゲートおよび/または薬剤は、補体活性化が最終的に標的細胞を溶解するので、補体活性化なしに放出される。このような実施形態では、コンジュゲートおよび/または薬剤は、標的細胞(例えば、ホルモン、酵素、副腎皮質ステロイド、神経伝達物質、または遺伝子)に送達される。さらに、リンカーは、血清プロテアーゼによる切断に対し感受性がやや低く、コンジュゲートおよび/または薬剤は、標的部位でゆっくりと放出される。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、コンジュゲートおよび/または薬剤は、コンジュゲートおよび/または薬剤が標的部位(例えば、疾患組織(例えば、癌組織))に送達されるが、コンジュゲートおよび/または薬剤が放出されないように、設計される。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、コンジュゲートおよび/または薬剤は、直接に、または非切断性リンカーを介して、抗原結合ドメインに付着される。例示的非切断性リンカーとしては、アミノ酸(例えば、D-アミノ酸)、ペプチド、または本明細書に記載の方法により、後で抗原結合ドメインへの結合に利用できる官能基を含むように改変可能な他の有機化合物が挙げられる。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、ACCは、ある薬剤に対する少なくとも1つのコンジュゲーション位置を含む。いくつかの実施形態では、可能な全てのコンジュゲーション位置が、ある薬剤へのコンジュゲーションに利用可能である。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコンジュゲーション位置は、限定されないが、ジスルフィド結合に関与する硫黄原子、鎖間ジスルフィド結合に関与する硫黄原子、鎖間スルフィド結合に関与するが硫黄原子であるが鎖内ジスルフィド結合に関与しない硫黄原子、および/またはシステインのイオウ原子または硫黄原子を含む他のアミノ酸残基を含む。このような場合には、残基は、タンパク質構築物構造体中に天然で存在し得るか、または限定されないが、部位特異的変異誘発、化学変換、もしくは非天然アミノ酸の誤取り込みを含む方法を用いて、タンパク質構築物中に組み込まれ得る。
本開示はまた、コンジュゲーションのためのACCを調製するための方法および材料を提供する。本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、ACCは、1種または複数の鎖間ジスルフィド結合を含むように改変される。例えば、ACC中のジスルフィド結合は、限定されないが、TCEP、DTT、またはβメルカプトエタノールなどの還元剤への曝露後に還元を受け得る。場合によっては、ジスルフィド結合の還元は、ほんの部分的である。本明細書で使用される場合、用語の部分的還元は、ACCが還元剤と接触しかつ全ての可能なコンジュゲーション部位の一部が還元を受ける(例えば、全てのジスルフィド結合が還元されるとは限らない)状況を指す。いくつかの実施形態では、活性化可能サイトカイン構築物は、全ての可能なコンジュゲーション部位の99%未満(例えば、98%未満、97%、96%、95%、90%、85%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、10%または5%未満)が還元される場合、還元剤との接触後に部分的に還元される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の鎖間のジスルフィド結合において還元を有するACCは、遊離チオールと反応性がある薬物にコンジュゲートされる。
本開示はまた、ACC上の特定の部位に治療薬をコンジュゲートするための方法および材料を提供する。本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、ACCは、治療薬がACCの特定の部位でACCにコンジュゲートできるように、改変される。例えば、ACCは、ACCへのコンジュゲーションを促進する様式で部分的に還元され得る。このような場合、ACCの部分的な還元は、ACC中のコンジュゲーション部位が還元されない様式で起こる。いくつかの実施形態では、ACC上のコンジュゲーション部位は、タンパク質構築物上の特定の部位で薬剤のコンジュゲーションを促進するように選択される。種々の要因が、還元剤による処理時にACCの「還元レベル」に影響を与え得る。例えば、限定されないが、ACCに対する還元剤の比率、インキュベーションの長さ、インキュベーション温度、および/または還元反応溶液のpHは、本明細書で記載の方法および物質でACCの部分的還元を達成するために最適化を必要とし得る。因子(例えば、ACCに対する還元剤の比率、還元剤を用いたインキュベーションの長さと温度、および/または還元剤のpH)の任意の適切な組み合わせを使用して、ACCの部分的還元(例えば、可能なコンジュゲーション部位の全体的還元または特定のコンジュゲーション部位での還元)を達成できる。
ACCに対する還元剤の有効比率は、薬剤へのコンジュゲーションを可能にする様式でACCを少なくとも部分的に還元する任意の比率であり得る(例えば、可能なコンジュゲーション部位の全体的還元または特定のコンジュゲーション部位での還元)。いくつかの実施形態では、ACCに対する還元剤の比率は、約20:1~1:1、約10:1~1:1、約9:1~1:1、約8:1~1:1、約7:1~1:1、約6:1~1:1、約5:1~1:1、約4:1~1:1、約3:1~1:1、約2:1~1:1、約20:1~1:1.5、約10:1~1:1.5、約9:1~1:1.5、約8:1~1:1.5、約7:1~1:1.5、約6:1~1:1.5、約5:1~1:1.5、約4:1~1:1.5、約3:1~1:1.5、約2:1~1:1.5、約1.5:1~1:1.5、または約1:1~1:1.5の範囲である。いくつかの実施形態では、比は、約5:1~1:1の範囲である。いくつかの実施形態では、比は、約5:1~1.5:1の範囲である。いくつかの実施形態では、比は、約4:1~1:1の範囲である。いくつかの実施形態では、比は、約4:1~1.5:1の範囲である。いくつかの実施形態では、比は、約8:1~1:1の範囲である。いくつかの実施形態では、比は、約2.5:1~1:1の範囲である。
ACCを還元剤で処理するための効果的なインキュベーション時間および温度は、ACCへの薬剤のコンジュゲーションを可能にする様式でACCを少なくとも部分的に還元する(例えば、可能なコンジュゲーション部位の全体的還元または特定のコンジュゲーション部位での還元)任意の時間および温度であり得る。いくつかの実施形態では、ACCを処理するためのインキュベーション時間および温度は、37℃で約1時間~37℃で約12時間の範囲(またはその任意の部分範囲)である。
ACCを還元剤で処理するための還元反応のための効果的なpHは、ACCの薬剤へのコンジュゲーションを可能にする様式でACCを少なくとも部分的に還元する(例えば、可能なコンジュゲーション部位の全体的還元または特定のコンジュゲーション部位での還元)任意のpHであり得る。
部分的還元されたACCがチオールを含む薬剤と接触されると、薬剤は、ACC中の鎖間のチオールにコンジュゲートできる。薬剤は、チオール含有試薬(例えば、システインまたはN-アセチルシステイン)を用いてチオールを含有するように改変できる。例えば、ACCは、ACCに対する還元剤の所望の比率で約37℃で約1時間にわたり還元剤(例えば、TEPC)とのインキュベーション後に部分的に還元できる。ACCに対する還元剤の効果的な比率は、チオール含有薬剤のコンジュゲーションを可能にする様式でACC中に位置する少なくとも2つの鎖間のジスルフィド結合で部分的に還元する(例えば、可能なコンジュゲーション部位の全体的還元または特定のコンジュゲーション部位での還元)任意の比率であり得る。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、ACCは、いかなる鎖内ジスルフィド結合の還元も避ける様式で還元剤により還元される。本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、ACCは、いかなる鎖内ジスルフィド結合の還元も回避しかつ少なくとも1つの鎖間のジスルフィド結合を還元する様式で還元剤により還元される。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、ACCはまた、ACCにコンジュゲートされる薬剤を含み得る。いくつかの実施形態では、コンジュゲートされる薬剤は、治療薬である。
いくつかの実施形態では、薬剤(例えば、活性化可能サイトカイン構築物にコンジュゲートされる薬剤)は、例えば、標識または他のマーカーなどの検出可能部分である。例えば、薬剤は、放射標識アミノ酸、マークされたアビジンによって検出可能な1つまたは複数のビオチニル部分(例えば、蛍光マーカーまたは光学的方法もしくは熱量測定法によって検出可能な酵素活性を含むストレプトアビジン)、1種または複数の放射性同位体もしくは放射性核種、1種または複数の蛍光標識、1種または複数の酵素標識、および/または1種または複数の化学発光剤であるか、またはこれらを含む。いくつかの実施形態では、検出可能部分は、スペーサー分子によって付着される。
いくつかの実施形態では、薬剤(例えば、活性化可能サイトカイン構築物にコンジュゲートされる細胞傷害薬)は、炭水化物部分、スルフヒドリル基、アミノ基、またはカルボキシレート基を用いてACCに連結される。
本明細書で記載の薬剤にコンジュゲートされるいずれかのACCのいくつかの実施形態では、薬剤(例えば、活性化可能サイトカイン構築物にコンジュゲートされる細胞傷害薬)は、リンカーおよび/またはCM(切断可能配列とも呼ばれる)を介してACCにコンジュゲートされる。いくつかの実施形態では、薬剤(例えば、活性化可能サイトカイン構築物にコンジュゲートされる細胞傷害薬)は、ACC中のシステインまたはリジンにコンジュゲートされる。いくつかの実施形態では、薬剤(例えば、活性化可能サイトカイン構築物にコンジュゲートされる細胞傷害薬)は、本明細書で開示の残基などのACCの別の残基にコンジュゲートされる。いくつかの実施形態では、リンカーは、チオール含有リンカーである。いくつかの実施形態では、リンカーは、非切断性リンカーである。切断可能部分およびリンカーのいくつかの非限定的例が、表1に提供される。
Figure 2023520922000002
当業者は、多種多様の可能な部分を、本開示のACCにカップルできることを理解するであろう。(例えば、“Conjugate Vaccines”,Contributions to Microbiology and Immunology,J.M.Cruse and R.E.Lewis,Jr(eds),Carger Press,New York,(1989)を参照されたい。この文献は、参照により全体が本明細書に組み込まれる)。一般に、ACCへの薬剤(例えば、細胞傷害薬)の効果的なコンジュゲーションは、薬剤をACCに結合し同時に薬剤およびACCが機能を保持することを可能にする化学反応により達成できる。
薬剤にコンジュゲートされるいずれかのACCのいくつかの実施形態では、限定されないが、N-スクシンイミジル-3-(2-ピリジルジチオール)プロピオネート(SPDP)、イミノチオラン(IT)、イミドエステルの二官能性誘導体(例えば、ジメチルアジピミデートHCL)、活性エステル(例えば、スベリン酸ジスクシンイミジル)、アルデヒド(例えば、グルタルアルデヒド)、ビス-アジド化合物(例えば、ビス(p-アジドベンゾイル)ヘキサンジアミン)、ビス-ジアゾニウム誘導体(例えば、ビス-(p-ジアゾニウムベンゾイル)-エチレンジアミン)、ジイソシアネート(例えば、トリエン2,6-ジイソシアネート)、およびビス-活性フッ素化合物(例えば、1,5-ジフルオロ-2,4-ジニトロベンゼン)を含む種々の二官能性タンパク質カップリング剤を用いてACCに薬剤をコンジュゲートできる。例えば、リシン免疫毒素は、Vitettaら、Science 238:1098(1987年)に記載のように調製できる。いくつかの実施形態では、炭素-14-標識 1-イソチオシアナトベンジル-3-メチルジエチレントリアミン五酢酸(MX-DTPA)キレート化剤を用いて、ACCに放射性ヌクレオチドをコンジュゲートできる。(例えば、国際公開第94/11026号を参照されたい)。
好適なリンカーおよびCMは、文献に記載されている。(例えば、Ramakrishnan,S.et al.,Cancer Res.44:201-208(1984)describing use of MBS(M-maleimidobenzoyl-N-hydroxysuccinimide esterを参照)。また、オリゴペプチドリンカーを介してACCにカップリングされたハロゲン化アセチルヒドラジド誘導体の使用について記載する米国特許第5,030,719号も参照されたい。いくつかの実施形態では、好適なリンカーとしては、(i)EDC(1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩;(ii)SMPT(4-スクシンイミジルオキシカルボニル-α-メチル-α-(2-ピリジルジチオ)トルエン)(Pierce Chem.Co.,Cat.(21558G);(iii)SPDP(スクシンイミジル-6[3-(2-ピリジルジチオ)プロピオンアミド]ヘキサノエート(Pierce Chem.Co.,カタログ番号21651G);(iv)スルホ-LC-SPDP(スルホスクシンイミジル6[3-(2-ピリジルジチオ)プロピオンアミド]ヘキサノエート(Pierce Chem.Co.カタログ番号2165-G);および(v)EDCにコンジュゲートしているスルホ-NHS(N-ヒドロキシスルホスクシンイミド:Pierce Chem.Co.,カタログ番号24510)が挙げられる。追加のリンカーは、SMCC、スルホ-SMCC、SPDBまたはスルホ-SPDBを包含するが、これらに限定されない。
上記のCMおよびリンカーは、様々な属性を有する成分を含み、従って、異なる物理化学的特性を有するコンジュゲートをもたらす。例えば、アルキルカルボキシレートのスルホ-NHSエステルは、芳香族カルボキシレートのスルホ-NHSエステルよりも安定である。NHSエステル含有リンカーは、スルホNHSエステルよりも溶解性が低い。さらに、リンカーSMPTは、立体障害のあるジスルフィド結合を含み、向上した安定性を有するコンジュゲートを形成できる。ジスルフィド結合は一般に、ジスルフィド結合がインビトロで切断されるため、他の結合ほど安定でなく、より少ない利用可能なコンジュゲートをもたらす。スルホ-NHSは、特に、カルボジイミドカップリングの安定性を強化できる。カルボジイミドカップリング(EDCなど)は、スルホ-NHSと共に使用されると、カルボジイミドカップリング反応単独よりも加水分解に対して耐性であるエステルを形成する。
いずれかのACCのいくつかの実施形態では、薬剤は、ACCのアミノ酸配列中に含まれる改変アミノ酸配列を用いて、ACCにコンジュゲートできる。コンジュゲーション可能なアミノ酸をACCのアミノ酸配列内の特定の位置に挿入することにより、タンパク質構築物は、コンジュゲート薬剤の制御された配置および/または投与量のために設計され得る。例えば、ACCは、反応性チオール基を提供しタンパク質フォールディングおよび/または構築に悪影響を与えず、および結合特性を変えない、第1のモノマー、第2のモノマー、第3のモノマー、および/または第4のモノマー上の位置でシステインアミノ酸残基を含むように改変できる。いくつかの実施形態では、ACCは、コンジュゲーションのための好適な部位を提供するために、ACCのアミノ酸配列内に1つまたは複数の非天然アミノ酸残基を含むように改変できる。いくつかの実施形態では、ACCは、ACCのアミノ酸配列内に酵素的に活性化可能なペプチド配列を含むように改変できる。
核酸
本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のいずれかのACCの第1のモノマー構築物(または第1のモノマー構築物のタンパク質部分)(例えば、本明細書で記載のいずれかの第1のモノマー構築物)および第2のモノマー構築物(または第2のモノマー構築物のタンパク質部分)(例えば、本明細書で記載のいずれかの第2のモノマー構築物)をコードする配列を含む核酸である。いくつかの実施形態では、1対の核酸は、第1のモノマー構築物(または第1のモノマー構築物のタンパク質部分)および第2のモノマー構築物(または第2モノマー構築物のタンパク質部分)を一緒にコードする。いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物(または第1のモノマー構築物のタンパク質部分)をコードする核酸配列は、第2のモノマー構築物(または第2のモノマー構築物のタンパク質部分)をコードする核酸配列と、少なくとも70%同一(例えば、少なくとも72%同一、少なくとも74%同一、少なくとも76%同一、少なくとも78%同一、少なくとも80%同一、少なくとも82%同一、少なくとも84%同一、少なくとも86%同一、少なくとも88%同一、少なくとも90%同一、少なくとも92%同一、少なくとも94%同一、少なくとも96%同一、少なくとも98%同一、少なくとも99%同一、または100%同一)である。
いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物のタンパク質部分をコードする核酸は、CP1およびCM1部分を含むポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、第2のモノマー構築物のタンパク質部分をコードする核酸は、CP2およびCM2部分を含むポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、1対の核酸は、第1のモノマー構築物のタンパク質部分および第2のモノマー構築物のタンパク質部分を一緒にコードし、タンパク質部分はその後、それぞれ、DD1およびDD2部分にコンジュゲートされる(その後のコンジュゲーションステップにおいて)。
いくつかの実施形態では、第1のモノマー構築物をコードする核酸は、DD1部分を含むポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、第2のモノマー構築物をコードする核酸は、DD2部分を含むポリペプチドをコードする。
ベクター
本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のいずれかの核酸を含むベクターおよびベクターセットである。当業者は、本明細書で記載のいずれかのACCを製造し、本明細書で記載のいずれかのACCを発現させるためのベクターまたはベクターセットを用いるために、好適なベクターまたはベクターセット(例えば、発現ベクター)を選択できるであろう。例えば、ベクターまたはベクターセットの選択では、細胞を考慮しなければならない。理由は、ベクターは、細胞の染色体中に統合でき、かつ/またはその中で複製できる必要があるためである。ACCを産生するために使用できる例示的ベクターはまた、以下で記載される。
本明細書で使用される場合、「ベクター」という用語は、細胞(例えば、本明細書で記載のいずれかの細胞)中で組換えタンパク質(例えば、第1のまたは第2のモノマー)の発現を誘導できるポリヌクレオチドを指す。「ベクター」は、核酸およびそのフラグメントを宿主細胞中に送達でき、調節配列(例えば、プロモーター、エンハンサー、ポリ(A)シグナル)を含む。外来性ポリヌクレオチドが、発現されるために、発現ベクター中に挿入されてよい。用語「ベクター」はまた、人工染色体、プラスミド、レトロウイルス、およびバキュロウイルスベクターを含む。
本明細書で記載のいずれかの核酸を含み、細胞(例えば、哺乳動物細胞)の形質転換に好適であるベクターを構築する方法は、当該技術分野において周知である。例えば、Sambrook et al.,Eds.“Molecular Cloning:A Laboratory Manual,” 2nd Ed.,Cold Spring Harbor Press,1989 and Ausubel et al.,Eds.“Current Protocols in Molecular Biology,” Current Protocols,1993、を参照されたい。
ベクターの非限定的例としては、プラスミド、トランスポゾン、コスミド、およびウイルスベクター(例えば、任意のアデノウイルス(例えば、pSVまたはpCMVベクター)、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、レンチウイルスベクター、およびレトロウイルス)、および任意のゲートウェイ(登録商標)ベクターが挙げられる。ベクターは、例えば、発現のための十分なシス作用性エレメントを含んでよく;発現のための他のエレメントは、ホスト哺乳動物細胞により、またはインビトロ発現系で供給できる。熟練開業医は、本明細書で記載のいずれかのACCの製造のために、好適なベクターおよび哺乳動物細胞を選択できるであろう。
本明細書で記載のいずれかのACCのいくつかの実施形態では、ACCは、組換えDNA技術および真核生物または原核生物種中での発現を用いて生合成により作製され得る。
いくつかの実施形態では、ベクターは、本明細書で記載のいずれかのACCの第1のモノマーおよび第2のモノマーをコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、発現ベクターである。
いくつかの実施形態では、1対のベクターは、本明細書で記載のいずれかのACCの第1のモノマーおよび第2のモノマーを一緒にコードする1対の核酸を含む。いくつかの実施形態では、ベクター対は、1対の発現ベクターである。
細胞
また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のいずれかの核酸を含む本明細書で記載のいずれかのベクターまたはベクターセットを含む宿主細胞である。
本明細書で記載のいずれかのACCは、任意の細胞(例えば、哺乳動物細胞)により産生できる。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、哺乳動物細胞(例えば、ヒト細胞)、げっ歯類細胞(例えば、マウス細胞、ラット細胞、ハムスター細胞、またはモルモット細胞)、または非ヒト霊長類細胞である。
核酸およびベクター(例えば、本明細書で記載のいずれかのベクターまたはいずれかのベクターセット)を細胞中に導入する方法は、当技術分野において既知である。核酸を細胞中に導入するための使用できる方法の非限定的例としては、リポフェクション、トランスフェクション、リン酸カルシウム法、陽イオンポリマートランスフェクション、ウィルス形質導入(例えば、アデノウイルス形質導入、レンチウイルス形質導入)ナノ粒子トランスフェクション、および電気穿孔が挙げられる。
いくつかの実施形態では、導入ステップは、本明細書で記載のいずれかのACCを構成するモノマーをコードする核酸を含むベクター(例えば、本明細書で記載のいずれかのベクターまたはベクターセット)の細胞中への導入を含む。
本明細書で記載のいずれかの方法のいくつかの実施形態では、細胞は、真核細胞であり得る。本明細書で使用される場合、「真核細胞」という用語は、別個の膜結合核を有する細胞を指す。このような細胞は、例えば、哺乳動物(例えば、げっ歯類、非ヒト霊長類、またはヒト)、昆虫、真菌、または植物細胞を含み得る。いくつかの実施形態では、真核細胞は、サッカロミセス・セレビシエ(出芽酵母)細胞などの、酵母細胞である。いくつかの実施形態では、真核細胞は、哺乳動物、トリ、植物、または昆虫細胞などの、高等真核生物細胞である。哺乳動物細胞の非限定的例としては、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞およびヒト胎児腎臓細胞(例えば、HEK293細胞)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書で記載のいずれかのACCの第1のモノマーおよび第2のモノマーをコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書で記載のいずれかのACCの第1のモノマーおよび第2のモノマーを一緒にコードする核酸対を含む。
活性化可能サイトカイン構築物を製造する方法
本明細書で提供されるのは、(a)ACCを製造するのに十分な条件下で、液体培地中にて本明細書で記載のいずれかの組換え宿主細胞を培養すること;および(b)宿主細胞および/または液体培地からACCを回収すること、を含む本明細書で記載のいずれかのACCを製造する方法である。
細胞を培養する方法は、当該技術分野において周知である、細胞は、細胞増殖、細胞分化および細胞成長に好都合な条件下にて、インビトロで、維持できる。例えば、細胞は、細胞(例えば、本明細書で記載のいずれかの細胞)を、細胞生存および成長を支援するのに十分な必要成長因子およびサプリメントを含む細胞培地と接触させることにより培養できる。
本明細書で記載のいずれかの方法のいくつかの実施形態では、方法は、回収したACCを単離することをさらに含む。単離方法の非限定的例としては、硫酸アンモニウム沈殿法、ポリエチレングリコール沈殿法、サイズ排除クロマトグラフィー、リガンド親和性クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー(例えば、アニオンまたはカチオン)、および疎水性相互作用クロマトグラフィーが挙げられる。
いくつかの実施形態では、細胞は、CP1およびCM1を含む第1のモノマー構築物のタンパク質部分およびCP2およびCM2を含む第2のモノマー構築物のタンパク質部分を産生でき、その後、タンパク質部分は、それぞれ、DD1およびDD2部分にコンジュゲートされる。
組成物および本明細書で記載の方法は、ACCのダイマー化を形成および維持するためにダイマー化ドメインの間にジスルフィド結合を形成させる非還元条件または部分的還元条件の使用を含み得る。
本明細書で記載のいずれかの方法のいくつかの実施形態では、方法は、単離ACCを医薬組成物に処方することをさらに含む。種々の処方は、当技術分野において既知であり、本明細書で記載される。本明細書で記載のいずれかの単離ACCは、任意の投与経路(例えば、静脈内、腫瘍内、皮下、皮内、経口(例えば、吸入)、経皮(例えば、局所)、経粘膜、または筋肉内)のために処方できる。
また、本明細書で提供されるのは、本明細書記載のいずれかの方法により製造されるACCである。また、本明細書で提供されるのは、本明細書記載のいずれかの方法により製造されるいずれかのACCを含む組成物(例えば、医薬組成物)である。また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のいずれかの組成物(例えば、医薬組成物)の少なくとも1種の投与量を含むキットである。
治療の方法
本明細書で提供されるのは、対象に本明細書で記載のACCのいずれかの治療的有効量を投与することを含む対象の疾患(例えば、癌(例えば、本明細書で記載のいずれかの癌))を治療する方法である。
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、任意の哺乳動物を指す。いくつかの実施形態では、対象は、ネコ(例えば、ネコ(cat))、イヌ(例えば、イヌ(dog))、ウマ(例えば、ウマ(horse))、ウサギ、ブタ、げっ歯類(例えば、マウス、ラット、ハムスターまたはモルモット)、非ヒト霊長類(例えば、サル(例えば、サル(monkey)(例えば、ヒヒ、キヌザル))、または類人猿(例えば、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、またはテナガザル))、またはヒトである。いくつかの実施形態では、対象は、ヒトである。
いくつかの実施形態では、対象は以前に、疾患(例えば、癌(例えば、本明細書で記載のいずれかの癌))を有すると特定または診断されている。
本明細書で使用される場合、「治療する」という用語は、対象(例えば、本明細書で記載のいずれかの対象)の重症度、頻度または1種または複数(例えば、1、2、3、4、5つ)の疾患(例えば、癌(例えば、本明細書で記載のいずれかの癌))の症状または徴候を低減することを含む。疾患が癌であるいくつかの実施形態では、治療することは、癌の対象における癌の成長の低減、癌進行の抑制、癌転移の抑制、または癌再発のリスクを低減することをもたらす。
本明細書で記載のいずれかの方法のいくつかの実施形態では、疾患は、癌である。本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のいずれかのACCまたは本明細書で記載のいずれかの組成物(例えば、医薬組成物)の治療的有効量を対象に投与することを含む、それを必要としている対象(例えば、本明細書で記載されるまたは当該技術分野において既知のいずれかの例示的対象)を治療する方法である。
これらの方法のいくつかの実施形態では、対象は、癌を有すると特定または診断されている。癌の非限定的例としては、固形腫瘍、血液学的腫瘍、肉腫、骨肉腫、神経膠芽腫、神経芽腫、メラノーマ、横紋筋肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、B細胞新生物、多発性骨髄腫、リンパ腫(例えば、B細胞リンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞性リンパ腫)、白血病(例えば、毛様細胞性白血病、慢性リンパ性白血病(CLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL)、骨髄異形成症候群(MDS)、カポジ肉腫、網膜芽細胞腫、胃癌、尿路上皮癌、肺癌、腎細胞癌、胃および食道癌、膵臓癌、前立腺癌、脳癌、結腸癌、骨癌、肺癌、乳癌、結腸直腸癌、卵巣癌、鼻咽頭腺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、扁平上皮頭頸部癌、子宮内膜癌、膀胱癌、子宮頸癌、肝臓癌、および肝細胞癌が挙げられる。いくつかの実施形態では、癌は、リンパ腫である。いくつかの非限定的実施形態では、リンパ腫は、バーキットリンパ腫である。いくつかの態様では、対象は、リー・フラウメニ症候群、家族性乳癌・卵巣癌(BRCA1またはBRCA2変異)、などの家族性癌症候群を有すると特定または診断されている。開示される方法はまた、非固形癌の治療にも有用である。例示的固形腫瘍としては、肺、乳房、リンパ性、胃腸(例えば、結腸)、および泌尿生殖(例えば、腎臓、尿路上皮、または精巣腫瘍)器、咽頭、前立腺、および卵巣のものなどの種々の臓器系の悪性腫瘍(例えば、肉腫、腺癌、および癌腫)が挙げられる。例示的腺癌としては、結腸直腸癌、腎細胞癌、肝臓癌、非小細胞肺癌、および小腸癌が挙げられる。
米国国立癌研究所により記載される例示的癌としては、急性リンパ性白血病、成人、急性リンパ性白血病、小児、急性骨髄性白血病、成人、副腎皮質がん、副腎皮質がん、小児、AIDS関連リンパ腫、AIDS関連悪性腫瘍、肛門癌、星状細胞腫、小児小脳、星状細胞腫、小児脳、胆管癌、肝外、膀胱癌、膀胱癌、小児、骨癌、骨肉腫/悪性線維性組織球腫、脳幹神経膠腫、小児、脳腫瘍、成人、脳腫瘍、脳幹神経膠腫、小児、脳腫瘍、小脳星状細胞腫、小児、脳腫瘍、脳星状細胞腫/悪性神経膠腫、小児、脳腫瘍、上衣腫、小児、脳腫瘍、髄芽腫、小児、脳腫瘍、テント上原始神経外胚葉性腫瘍、小児、脳腫瘍、視覚路および視床下部神経膠腫、小児、脳腫瘍、小児(その他)、乳癌、乳癌および妊娠、乳癌、小児、乳癌、男性、気管支腺腫/カルチノイド、小児、カルチノイド腫瘍、小児、カルチノイド腫瘍、胃腸、癌腫、副腎皮質、癌腫、島細胞、原発不明の癌腫、中枢神経系リンパ腫、原発、小脳星状細胞腫、小児、脳星状細胞腫/悪性神経膠腫、小児、子宮頸癌、小児癌、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性疾患、腱鞘の明細胞肉腫、結腸癌、結腸直腸癌、小児、皮膚T細胞リンパ腫、子宮内膜癌、上衣腫、小児、上皮癌、卵巣、食道癌、食道癌、小児、腫瘍のユーイングファミリー、頭蓋外胚細胞腫瘍、小児、性腺外胚細胞腫瘍、肝外胆管癌、眼癌、眼球内黒色腫、眼癌、網膜芽細胞腫、胆嚢癌、胃部(胃)癌、胃部(胃)癌、小児、消化管カルチノイド腫瘍、胚細胞腫瘍、頭蓋外、小児、胚細胞腫瘍、性腺外、胚細胞腫瘍、卵巣、妊娠性絨毛腫瘍、神経膠腫、小児脳幹、神経膠腫、小児視覚路および視床下部、ヘアリー細胞白血病、頭頸部癌、肝細胞(肝臓)癌、成人(原発)、肝細胞(肝臓)癌、小児(原発)、ホジキンリンパ腫、成人、ホジキンリンパ腫、小児、妊娠中のホジキンリンパ腫、下咽頭癌、視床下部および視覚路神経膠腫、小児、眼球内黒色腫、島細胞がん(膵島)、カポジ肉腫、腎臓癌、喉頭癌、喉頭癌、小児、白血病、急性リンパ芽球性、成人、白血病、急性リンパ芽球性、小児、白血病、急性骨髄性、成人、白血病、急性骨髄性、小児、白血病、慢性リンパ球性、白血病、慢性骨髄性、白血病、ヘアリー細胞、口唇および口腔癌、肝臓癌、成人(原発)、肝臓癌、小児(原発)、肺癌、非小細胞、肺癌、小細胞、リンパ芽球性白血病、成人急性、リンパ芽球性白血病、小児急性、リンパ性白血病、慢性、リンパ腫、AIDS関連、リンパ腫、中枢神経系(原発)、リンパ腫、皮膚T細胞、リンパ腫、ホジキン、成人、リンパ腫、ホジキン、小児、リンパ腫、妊娠中ホジキン、リンパ腫、非ホジキン、成人、リンパ腫、非ホジキン、小児、リンパ腫、妊娠中非ホジキン、リンパ腫、原発中枢神経系、マクログロブリン血症、ワルデンストレーム、男性乳癌、悪性中皮腫、成人、悪性中皮腫、小児、悪性胸腺腫、髄芽腫、小児、メラノーマ、メラノーマ、眼内、メルケル細胞癌、中皮腫、悪性、原発不明転移性扁平上皮性頸部癌、多発性内分泌腫瘍症候群、小児、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉症、骨髄異形成症候群、骨髄性白血病、慢性、骨髄性白血病、小児急性、骨髄腫、多発性、骨髄増殖性疾患、慢性、鼻腔および副鼻腔癌、上咽頭癌、上咽頭癌、小児、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、成人、非ホジキンリンパ腫、小児、妊娠中の非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌、口腔癌、小児、口腔および口唇癌、中咽頭癌、骨肉腫/骨の悪性線維性組織球腫、卵巣癌、小児、卵巣上皮癌、卵巣胚細胞腫瘍、卵巣低悪性度腫瘍、膵臓癌、膵臓癌、小児、膵臓癌、島細胞、副鼻腔および鼻腔癌、副甲状腺癌、陰茎癌、褐色細胞腫、松果体およびテント上原始神経外胚葉性腫瘍、小児、下垂体腫瘍、形質細胞腫瘍/多発性骨髄腫、胸膜肺芽腫、妊娠および乳癌、妊娠およびホジキンリンパ腫、妊娠および非ホジキンリンパ腫、原発性中枢神経系リンパ腫、原発肝臓癌、成人、原発肝臓癌、小児、前立腺癌、直腸癌、腎細胞(腎臓)癌、腎細胞癌、小児、腎盂および尿管、移行上皮癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、小児、唾液腺癌、唾液腺癌、小児、肉腫、腫瘍のユーイングファミリー、肉腫、カポジ、肉腫(骨肉腫)/骨の悪性線維性組織球腫、肉腫、横紋筋肉腫、小児、肉腫、軟部組織、成人、肉腫、軟部組織、小児、セザリー症候群、皮膚癌、皮膚癌、小児、皮膚癌(メラノーマ)、皮膚がん、メルケル細胞、小細胞肺癌、小腸癌、軟部組織肉腫、成人、軟部組織肉腫、小児、原発不明扁平上皮性頸部癌、転移性、胃部(胃)癌、胃部(胃)癌、小児、テント上原始神経外胚葉性腫瘍、小児、T-細胞リンパ腫、皮膚、精巣癌、胸腺腫、小児、胸腺腫、悪性、甲状腺癌、甲状腺癌、小児、腎盂および尿管の移行上皮癌、絨毛性腫瘍、妊娠性、小児の原発不明部位癌、小児の珍しい癌、尿管および腎盂、移行上皮癌、尿道癌、子宮肉腫、腟癌、視覚路および視床下部神経膠腫、小児、外陰癌、ワルデンストレームマクログロブリン血症、ならびにウィルムス腫瘍、が挙げられる。
さらなる例示的癌としては、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)およびマントル細胞リンパ腫(MCL)が挙げられる。
上述の癌の転移はまた、本明細書で記載される方法により治療および予防できる。
いくつかの実施形態では、これらの方法は、対象の癌の1つまたは複数の症状の数、重症度、または発生頻度の減少をもたらし得る(例えば、治療前の対象の癌1つまたは複数の症状の数、重症度、または発生頻度に比べて)。
本明細書で記載のいずれかの方法のいくつかの実施形態では、方法は、追加の治療薬(例えば、表2に挙げた1種または複数の治療薬)を対象に投与することをさらに含む。
Figure 2023520922000003
Figure 2023520922000004
Figure 2023520922000005
組成物/キット
また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のいずれかのACCおよび1種または複数(例えば、1、2、3、4、または5種)の薬学的に許容可能な担体(例えば、本明細書で記載のいずれかの薬学的に許容可能な担体)、希釈剤または賦形剤を含む組成物(例えば、医薬組成物)である。
いくつかの実施形態では、本明細書記載のいずれかのACCを含む組成物(例えば、医薬組成物)は、無菌バイアルまたは予め充填されるシリンジ中に配置されてよい。
いくつかの実施形態では、本明細書記載のいずれかのACCを含む組成物(例えば、医薬組成物)は、異なる投与経路(例えば、静脈内、皮下、筋肉内、腹腔内、または腫瘍内投与)用に処方されてよい。
いくつかの実施形態では、本明細書で記載のいずれかの医薬組成物は、1種または複数の緩衝液(例えば、中性緩衝食塩水、リン酸塩緩衝生理食塩水(PBS))、アミノ酸(例えば、グリシン)、1種または複数の炭水化物(例えば、グルコース、マンノース、スクロース、デキストラン、またはマンニトール)1種または複数の抗酸化剤、1種または複数のキレート化剤(例えば、EDTAまたはグルタチオン)、1種または複数の防腐剤、および/または薬学的に許容可能な担体(例えば、静菌性水、PBS、または生理食塩水)を含んでよい。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容可能な担体」という用語は、薬学的投与に適合する任意のすべての溶媒、分散媒、コーティング、抗菌剤、抗微生物剤、等張剤および吸収遅延剤などを指す。好適な担体としては、限定されないが、水、生理食塩水、リンゲル液、デキストロース溶液、および約5%ヒト血清アルブミンが挙げられる。
本明細書で記載のいずれかの医薬組成物のいくつかの実施形態では、本明細書で記載のいずれかのACCは、例えば、インプラントおよびマイクロカプセル化送達系を含む持続および制御放出製剤として体内からの迅速除去を防ぐ担体と共に調製される。生分解性で、生体適合性のポリマー、例えば、エチレンビニルアセテート、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、およびポリ乳酸を使用できる。このような医薬組成物および製剤の調製のための方法は、当業者には自明である。
また、本明細書で提供されるのは、本明細書で記載のいずれかのACC、本明細書で記載のいずれかのACCを含むいずれかの組成物、または本明細書で記載のいずれかのACCを含むいずれかの医薬組成物を含むキットである。また、本明細書で記載のACCに加えて、表2から選択される1種または複数の第2の治療薬を含むキットも提供される。第2の治療薬は、ACCとは別の投与剤形として提供され得る。あるいは、第2の治療薬は、ACCと一緒に処方され得る。
本明細書で記載のいずれかのキットは、本明細書で記載のいずれかの組成物(例えば、医薬組成物)および/またはいずれかのACCを使用するための説明書を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、本明細書で記載のいずれかの方法を実施するための説明書を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、本明細書で記載のいずれかの組成物(例えば、医薬組成物)の少なくとも1つの投与量を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、本明細書で記載のいずれかの医薬組成物を投与するためのシリンジを提供し得る。
実施例
本発明は、特許請求の範囲に記述された本発明の範囲を限定しない、以下の実施例によりさらに説明される。
実施例1:活性化可能サイトカイン構築物の製造
活性化可能サイトカイン構築物IFNα2b-1204DNIdl-hIgG4を、組換え法により調製した。このACCの第1および第2のモノマー構築物は、同一であり、それぞれは図3に示すアミノ酸配列(配列番号309)を有するポリペプチドである。第1および第2のモノマー構築物のそれぞれは、N末端からC末端へ、マウスIgGカッパシグナル配列由来のシグナル配列(配列番号309の残基1~20)、ヒトインターフェロンα2bに対応する成熟サイトカインタンパク質(配列番号1)、配列番号99のアミノ酸配列を有する切断可能部分、アミノ酸配列:GGGSを有するリンカー(配列番号2)、およびヒトIgG Fcに対応するDD(配列番号4)を含む。ポリペプチドを、宿主細胞を配列番号310の配列を有するポリヌクレオチドで宿主細胞を形質転換することにより調製し、続いて、得られた組換え宿主細胞を培養した。得られた発現されたポリペプチドのダイマー化は、活性化可能サイトカイン構築物、IFNα2b 1204DNIdl-hIgG4を生じた。
活性化可能サイトカイン構築物IFNα2b 1490DNI-hIgG4もまた、組換え法により調製した。このACCの第1および第2のモノマー構築物もまた、同一であり、それぞれは図4に示すアミノ酸配列(配列番号311)を有するポリペプチドである。このACCの第1および第2のモノマー構築物のそれぞれは、N末端からC末端へ、マウスIgGカッパシグナル配列由来のシグナル配列(配列番号309の残基1~20)、ヒトインターフェロンα2bに対応する成熟サイトカインタンパク質(配列番号1)、配列番号68のアミノ酸配列を有する切断可能部分、アミノ酸配列:GGGSを有するリンカー(配列番号2)、およびヒトIgG Fcに対応するDD(配列番号4)を含む。ポリペプチドを、配列番号312の配列を有するポリヌクレオチドで宿主細胞を形質転換することにより調製し、続いて、得られた組換え宿主細胞を培養した。得られた発現されたポリペプチドのダイマー化は、活性化可能サイトカイン構築物、IFNα2b 1204dl-hIgG4を生じた。
リンカー中に追加の5アミノ酸残基を含んだ追加の活性化可能サイトカイン構築物を調製した。
電気泳動法を、活性化可能サイトカイン構築物およびプロテアーゼ処理活性化可能サイトカイン構築物に対し実施した。図6は、ゲルを示し、これは、左から右へ、(1)ACC IFNα2b-1204DNIdl-hIgG4(「1204」);(2)MT-SP1処理IFNα2b-1204DNIdlーhIgG4(「1204 MT-SP1」);(3)uPA処理IFNα2b-1204DNIdl-hIgG4(「1204 uPA」);(4)リンカーに追加された5アミノ酸残基を有するIFNα2b-1204DNIdl-hIgG4(1204+1);(5)MT-SP1-処理IFNα2b-1204DNIdl-hIgG4(「1204+1 MT-SP1」);(6)uPA処理IFNα2b-1204DNIdl-hIgG4(「1204+1 uPA」);(7)IFNα2b 1490DNI-hIgG4(「1490」);(8)MT-SP1処理IFNα2b 1490DNI-hIgG4(「1490 MT-SP1」);および(9)uPA処理IFNα2b 1490DNI-hIgG4(「1490 uPA」)の結果を示す。結果は、プロテアーゼが、活性化可能サイトカイン構築物の切断可能部分の切断に効果的であったことを示唆する。
実施例2.活性化可能サイトカイン構築物のIFNα2b活性
ヒトI型インターフェロンに対する細胞ベースレポーターアッセイを用いて、実施例1で記載のACCの活性を試験した。
IFN応答性HEK293細胞を、ヒトSTAT2およびIRF9遺伝子を安定に遺伝子導入することにより生成して完全に活性なI型IFNシグナル伝達経路を得た。細胞はまた、IFNα/β誘導性ISG54プロモーターの制御下にある誘導性SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子も備える。導入遺伝子発現を維持するために、細胞を、10%FBS、Pen/Strep、30μg/mLのブラストサイジン、100μg/mLのゼオシンおよび100μg/mLのノルモシンを補充したDMEM GlutaMax培地中で培養した。これらの細胞へのI型IFNの添加は、JAK/STAT/ISGF3経路を活性化し、SEAPの産生を続いて誘導し、これは、Quanti-Blue溶液による、アルカリホスファターゼ活性の比色分析検出を用いて上清中で容易に評価できる。このレポーターアッセイを用いて、IFNα2b含有ACCの活性を、シラトロン(登録商標)(ペグインターフェロンα2b)の活性と比較した。図7のデータは、ACCのIFNα2b活性が、シラトロン(登録商標)(ペグインターフェロンα2b)のIFNα2b活性と比較して、有意に低減されたことを示す。
さらに、図8Aおよび8Bのデータは、(非切断の)ACCの活性が、リンカーまたはリンキング領域の長さを変えることにより調節され得たことを示す。図8Aおよび8Bのデータは、HEK293レポーターアッセイで試験した、IFNα2bとhIgG4 Fcの間に可変リンカー長を有するまたはリンカーのないIFNα2b-hIgG4 Fc融合構築物の結果のを示す。この実験で試験した融合タンパク質は、NからC末端方向に、成熟IFNα2bサイトカイン配列、オプションのリンカーおよび/または切断可能部分、および配列番号4のヒトIgG4のFcドメイン(Fc配列のN末端がアミノ酸配列ESKYGPPCPPC・・・で始まるように完全ヒンジ領域を含む)を含む。第1の構築物(リンキング領域=7)は、リンカーまたは切断可能部分を有しない;その配列は、NからC末端方向に、配列番号4に融合された配列番号1からなる。第2の構築物(リンキング領域=12)は、5アミノ酸リンカーSGGGG(配列番号335)を有する;その配列は、NからC末端方向に、配列番号4に融合した配列番号335に融合された配列番号1からなる。第3の構築物(リンキング領域=18)は、7アミノ酸CM(SGRSDNI)および4アミノ酸リンカーGGGSを含む;その配列は、NからC末端方向に、配列番号4に融合された配列番号2に融合された配列番号100に融合された配列番号1からなる。第4の構築物(リンキング領域=23)は、5アミノ酸リンカー、7アミノ酸CM、および4アミノ酸リンカーを含む;その配列は、NからC末端方向に、配列番号4に融合された配列番号2に融合された配列番号100に融合された配列番号335に融合された配列番号1からなる。第5の構築物(リンキング領域=24)は、13アミノ酸CM(ISSGLLSGRSDNI)および4アミノ酸リンカーを含む;その配列は、NからC末端方向に、配列番号4に融合された配列番号2に融合された配列番号68に融合された配列番号1からなる。
実施例3:癌細胞に対するACCのインビトロ抗増殖効果
IFNα2bおよびIFNα2b含有ACCの抗増殖効果を、ヒトB細胞リンパ芽球性起源の細胞株のDaudi細胞を用いて試験した。Daudi細胞を、10%FBSを補充したRPMI-1640培地中で2x10細胞/mLの濃度で調製し、50μLの分取量を、白色平底96ウェルプレートのウェルにピペットで入れた(10K/ウェル)。試験されるACCまたは対照を、10%FBSを補充したRPMI-1640培地中で希釈した。二重の5倍系列希釈を生成し、これから50μLを各ウェルに添加した。37℃で3日間のインキュベーション後、生存率キットを使用して、細胞内ATPのレベルを、残っている生存細胞の数の推定値として測定した。100μLのcell-titer goを、プレートに直接加え、これを次に、オービタルシェーカーに10分間置いた。このインキュベーション後に、発光シグナルを、Envisionプレートリーダーを用いて直接測定した。用量反応曲線を、生成し、EC50値を、Graph Pad Prismソフトウェアを用いて非線形回帰のシグモイドフィットにより得た。特異的活性を、組換えIFNα2bまたは医薬品グレードシラトロン(登録商標)(ペグインターフェロンα2b)とのEC50値の比較により決定した。
Daudiリンパ腫細胞中のIFNα2b含有ACCの抗増殖活性は、非切断ACCのIFNα2b活性が、シラトロン(登録商標)(ペグインターフェロンα2b)に比べて、低下されたことを示した(図9)。
図10Aおよび10Bのデータはまた、(非切断)ACCの活性が、リンカーの長さを変えることにより調節し得たことも示した。種IFNα2bとhIgG4 Fcの間に種々のリンカー長さを有する、またはリンカーのないIFNα2b-hIgG4 Fc融合タンパク質構築物を、Daudi細胞を使ってインビトロで試験した。データは、サイトカインとFcドメインの間のフレキシブルリンカーの長さおよびリンキング領域(LR)の長さが、(非切断)ACCの活性に影響を与えたことを示す。ゼロリンカー、または短いリンカー、およびそれに対応した短いLRを有する構築物は、低減したサイトカイン活性を示し、一方、より長いリンカーおよび従って、より長いLRを有する構築物は、より高いレベルのサイトカイン活性を有する。結果を、図10Aおよび10Bに示す。融合タンパク質構築物は、図8Aおよび8Bに関して上記実施例2に記載されるものと同じである。
実施例4:プロテアーゼ処理ACCの活性
プロテアーゼ処理IFNα2b含有ACCを、Daudiリンパ腫細胞ベースアッセイおよび細胞ベースレポーターアッセイで抗増殖性応答について試験して、活性が回復され得るかどうかを決定した。
二量体化ドメインを切断するために、IFNα2b含有ACCを、ウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子プラスミノーゲン活性化因子(uPA)、またはマトリプターゼ(MT-SP1)などの組換えヒトプロテアーゼで、37℃で一晩処理した。プロテアーゼ阻害剤のカクテルを加えて、実施例2および3に記載のように活性について試験する前にプロテアーゼを中和した。これらのアッセイからの結果は、プロテアーゼによるIFNα2b含有ACCの処理は、組換えサイトカインと同等のレベルまで活性を回復し得ることを示す。ACC IFNα2b-1204DNIdl-hIgG4、ACC IFNα2b-1204DNIdl-hIgG4+uPA、Stem Cell IFNα2b(ヒト組換えIFNα2b、StemCell Technologies,Catalog #78077.1で入手可能)のEC50を、Daudiアポトーシスアッセイ結果から計算し、下表3に示す。
Figure 2023520922000006
ACC IFNα2b-1204DNIdl-hIgG4、ACC IFNα2b-1204DNIdl-hIgG4+uPA、およびStem Cell IFNα2bのEC50を、IFNα/βアッセイ結果から計算し、下表4に示す。
Figure 2023520922000007
これらの結果は、活性化プロテアーゼの非存在下では、IFNα2b-1204DNIdl-hIgG4の活性は、IFNα2b対照に比べて、有意に低下されることを示す。
実施例5:ユニバーサルProIFN
ヒトおよびマウス細胞の両方に対する活性を有するユニバーサルインターフェロン配列(ProC859)(IFNαAD 0AA 1204DNIdL 0AA IgG4)を有する本開示によるACCを、組換え法により調製した。このACCの第1および第2のモノマー構築物は、同一であり、それぞれはアミノ酸配列(配列番号323およびそのN末端にシグナル配列)を有するポリペプチドである。第1および第2のモノマー構築物のそれぞれは、N末端からC末端へ、シグナル配列、IFNα1とIFNα2aのハイブリッドであるユニバーサルインターフェロン分子に対応する成熟サイトカインタンパク質(配列番号324)、配列番号100のアミノ酸配列を有する切断可能部分、およびヒトIgG Fcに対応するダイマー化ドメイン(配列番号3)を含む。ユニバーサルProIFNの活性を、IFN応答性HEK293細胞およびB16マウスメラノーマ細胞を用いてインビトロで試験した。
ProC859の活性は、マウスIFNα4に比べて、少なくとも150X低下された。uPaによるプロテアーゼ活性化は、図19に示すように、マウスIFNα4と同等のレベルに活性を回復した。ACC ProC859、ACC ProC859+uPA、およびマウスIFNα4のEC50値を、アッセイ結果から計算し、図19に示す。
Figure 2023520922000008
実施例6:リード化合物ACC ProC440のインビトロキャラクタリゼーション:
活性化可能サイトカイン構築物ProC 440(N IFNα2b 0 1204DNIdL 0AA Fc)もまた、組換え法により調製した。このACCの第1および第2のモノマー構築物は、同一であり、それぞれは配列番号313のアミノ酸配列およびそのN末端にシグナル配列を有するポリペプチドである。第1および第2のモノマー構築物のそれぞれは、N末端からC末端へ、シグナル配列、ヒトインターフェロンα2bに対応する成熟サイトカインタンパク質(配列番号1)、配列番号100のアミノ酸配列を有する切断可能部分、およびヒトIgG Fcに対応するダイマー化ドメイン(配列番号3)を含む。
ProC440の活性を、IFN応答性HEK293細胞およびDaudi細胞を用いて、前述のようにインビトロで試験した。両アッセイにおいて、ProC440の活性は、Stem Cell IFNα2bに比べて、少なくとも1,000X低下された(図13)。uPaによるプロテアーゼ活性化は、組換えサイトカイン(図13に示すIFNα2b)と同等のレベルに活性を回復した。ACC ProC440、ACC ProC440+uPA、およびStem Cell IFNα2bのEC50を、IFNα/βアッセイ結果から計算し、下表5に示す。
Figure 2023520922000009
ACC ProC440、ACC ProC440+uPA、およびStem Cell IFNα2bのEC50を、Daudiアポトーシスアッセイ結果から計算し、下表6に示す。
Figure 2023520922000010
CM中の予測部位でのuPAによる切断が、質量分析により確認された(図14Aおよび14B)。uPA活性化に対する感受性に加えて、ProC440は、MMP4により切断される(図14Aおよび14B)。質量分析による分析は、切断可能部分近傍の、IFNαのC末端の先端部でMMP14切断部位を特定した(図14B)。MMP14によるプロテアーゼ活性化は、組換えサイトカインと同等のレベルに活性を回復した。ひとまとめにして、これは、ACC ProC440が、少なくともuPAおよびMMP14により固有で改変された切断可能部分の切断後に完全に活性を回復できることを示す。
ACC ProC657(N IFNα2b 0AA 1204DNIdL 0AA IgG4 KiHSS)もまた、組換え法により調製された。このACCの第1のモノマー構築物は、配列番号314のアミノ酸配列およびそのN末端にシグナル配列を有するポリペプチドである。このACCの第1のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、シグナル配列、ヒトインターフェロンα2bに対応する成熟サイトカインタンパク質(配列番号1)、配列番号68のアミノ酸配列を有する切断可能部分、およびノブ変異を有するヒトIgG Fcに対応するダイマー化ドメイン(配列番号315)を含む。このACCの第2のモノマー構築物は、配列番号322のアミノ酸配列およびそのN末端にシグナル配列を有するポリペプチドである。第2のモノマー構築物は、N末端からC末端へ、シグナル配列、スタブ部分(配列番号317)、およびホール変異を有するヒトIgG Fcに対応するダイマー化ドメイン(配列番号316)を含む。
ProC657の活性を、前述のようにIFN応答性HEK293細胞を用いてインビトロで試験した。ProC657の活性は、Stem Cell IFNα2bまたはuPA活性化ProC440に比べて低下されたが、ProC440に比べて、増大された(図15)。従って、本開示は、ACCの活性の低下のレベルを調節可能にするACCの種々の構造を提供する。
実施例7:ACCのインビボ抗増殖剤活性:
IFNα2b ACC ProC440のインビボでの抗増殖効果を、Daudi異種移植腫瘍モデルを用いて試験した。Beige/マウスに、無血清培地(1:1マトリゲル)中の10x10Daudi細胞を皮下移植した。平均腫瘍体積が約60~120mmに達すると、マウスを、ランダム化し、ProC440を週1回、5週間にわたり投与した。体重および腫瘍測定を、試験期間の間週2回記録した。図16のデータは、IFNα2b含有ACC ProC440が、0.1mg/kgの低い投与量で完全な腫瘍退縮を誘導し、0.02mg/kgの投与量で腫瘍増殖の速度を低下させた(上段)こと、およびシラトロン(登録商標)の抗増殖効果が、比較のために示される(下段)ことを示す。
実施例8:ACCのインビボ耐容活性
ヒトIFNα2bは、ハムスターIFNα受容体と交差反応し、かつハムスター中で活性であることが以前に示されている(Altrock et al,Journal of Interferon Research,1986)。IFNα2b含有ACC ProC440の耐容性を評価するために、Syrian Gold Hamsterに0.4mg/kgの開始投与量を投与した。動物は、1つの投与量の試験品の投与を受け、非許容毒性(DLTは、用量制限毒性を意味する)が確認されない限り、投与後7日間まで試験を続けた。開始投与量(0.4mg/kg(「mpk」))は、ハムスター(125gr)において体重減少、低下した食物摂取量および骨髄抑制を誘導することが予測される、INFα-con(Infergen(登録商標)の名称でAmgenにより製造された、組換えインターフェロンα、非天然起源I型インターフェロン)の同等量を表す。((カニクイザル(cyno)では、INFα-conの0.1mg/kg/日は、体重減少、低下した食物摂取量および骨髄抑制に関連付けられている(125gのハムスターの1.25~2.5x10Uに相当))。開始投与量が許容されたら、動物は、2mg/kgの「中間投与量」まで進められ、非許容でない限り、3回の試験品の投与を受けた。許容されたら、動物は、10mg/kgの「高投与量」まで進められ、非許容でない限り、3回の試験品の投与を受けた。許容されたら、動物を15mg/kgの「より高い投与量」まで進めた。各段階で、試験投与量が許容されなかった場合、動物を次のより低い投与量に後退させた。開始投与量が許容されなかった場合、動物を0.08mg/kgの「より低い投与量」に後退させた。動物に、DD-CM-CPダイマーのNからC末端構造を有するACC(ProC286)を投与した。陰性対照として、動物にヒトIgG4を投与した。陰性対照は、予測通り、動物において何の毒性も示さなかった。
ProC286(ChIgG4 5AA 1204DNIdL IFNα2b)もまた、組換え法により調製した。第1および第2のモノマー構築物は、同一であり、それぞれは配列番号320のアミノ酸配列およびそのN末端にシグナル配列を有するポリペプチドである。 第1および第2のモノマー構築物のそれぞれは、N末端からC末端へ、シグナル配列、ヒトIgG Fcに対応するダイマー化ドメイン(配列番号3)、リンカー(配列番号321)、配列番号100のアミノ酸配列を有する切断可能部分、リンカー(配列番号2)、およびヒトインターフェロンα2bに対応する成熟サイトカインタンパク質(配列番号1)を含む。
ProC291(NhIgG4 5AA 1204DNIdL IFNα2b)もまた、組換え法により調製した。第1および第2のモノマー構築物は、同一である。第1および第2のモノマー構築物のそれぞれは、N末端からC末端へ、ヒトインターフェロンα2bに対応する成熟サイトカインタンパク質(配列番号1)、リンカー(配列番号321)、CM(配列番号100)、リンカー(GGGS)、および完全ヒンジ配列を含むヒトIgG4 Fc領域(配列番号4)を含む。
ProC286およびProC291の活性を、Daudiアポトーシスアッセイにおいてシラトロン(登録商標)(PEG-IFNα2b)の活性と比較した(図17A、17B)。このアッセイでは、ProC286およびシラトロン(登録商標)は、図17Aに示すように、類似のレベルの活性を示した。これは、ProC286が、ペグ化IFNα2bと類似の活性を有し、ハムスター試験におけるIFNα2bの耐容性を評価するためのシラトロン(登録商標)対照の代用物として使用し得ることを示す。ProC291は、ProC286およびシラトロン(登録商標)に比べて、低減された活性を示し、IFN N末端のFcへの構造的配置が活性の低減に重要であることを示す。すなわち、DDが1対のFcドメインである場合、サイトカインをDDに対しN末端に配置すること(ProC291でのように)は、サイトカインがDDに対してC末端に配置される(ProC286でのように)場合より、サイトカイン活性のより大きな低下をもたらし得る。
動物は、0.4mg/kgの開始投与量を、1日目に投与された。動物は、非許容毒性(DLT)に達しない限り、1週間にわたり試験を継続された。臨床観察、体重および温度測定を、各動物について、投与前、投与後6時間、24時間、72時間、および7日目に実施した。血液学および化学分析用の血液試料を、各動物について投与の72時間、7日後に収集した。血液学および化学分析を、サンプリングの直後に実施した。血液学分析のために、血液塗抹標本、血球数の差異、ヘマトクリット値、ヘモグロビン、平均赤血球血色素量、平均血球体積、血小板数、赤血球(erythrocyte)数、赤血球分布幅、網状赤血球数および白血球(leukocyte)数を、評価した。臨床化学パネルは、アラニンアミノトランスフェラーゼ、アルブミン、アルブミン/グロブリン比率、アルカリホスファターゼ、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、カルシウム、塩化物、コレステロール、クレアチンキナーゼ、クレアチン、γ-グルタミルトランスフェラーゼ、グロブリン、グルコース、無機リン、カリウム、ナトリウム、総ビリルビン量、総タンパク質、トリグリセリド、尿素、窒素、およびC反応性タンパク質の測定を含んだ。耐容性試験における毒性の証拠を、図22~24にまとめる。
全体として、マスクされていないProC286構築物を投与された動物は、2mpkで投与された場合平均5%の体重減少を示し、10mpkおよび15mpkで投与された場合、15%の体重減少を示した(図22)。15mpkでProC286を投与された1匹の動物は、投与の7日後に(試験の終わりに)20%の体重減少を示した。これは、非許容投与量と考えられる。対照的に、2mpkおよび10mpkでProC440を投与された動物は、体重減少を示さなかった。
15mpkでProC440を投与された動物は、平均5%の体重減少を示した(図22)。これは、N末端で始まる二量体化構造、CP-CM-DDを有する本開示のACCが意外にも、IFNα2b媒介体重減少を抑制することを示す。理論に束縛されることを意図するものではないが、インターフェロンをDDのN末端に配置することおよび比較的短いLRを使用することは、ProC440の場合サイトカイン活性を抑制し、ペグ化IFNα2b(シラトロン(登録商標))またはProC286に比べて、インターフェロンの毒性を低減すると考えられる。
臨床化学の観点から、ProC286を投与された動物は、投与の7日後(試験の終わり)に、全ての投与量(0.4mpk、2mpk、10mpkおよび15mpk)でアルカリホスファターゼ(ALP)の有意な上昇を示した(図23)。有意なALPの増大は、動物が10mpkまたは15mpkのProC440を投与された場合測定されなかった(図23)。ALTの上昇は、肝臓毒性のマーカーである。IFNα2bは、肝臓毒性を誘導することが示されている。これは、N末端で始まる二量体化構造、CP-CM-DDを有する本開示のACCが意外にも、IFNα2b媒介肝臓毒性を抑制することを示す。
血液学の観点から、投与の3日後、および7日後(試験の終わり)に、2mpk、10mpkおよび15mpkでProC286を投与された動物は、網状赤血球数、好中球数および白血球(WBC)数のレベルの有意な低下を示した(図24)。これらの低下は、IFNα2b媒介骨髄毒性を想起させる。投与の3日後に、ProC440を投与された動物は、網状赤血球数、好中球数および白血球(WBC)数のレベルの低下を示した(図24)。全体として、ProC440を投与された動物で観察された造血細胞の低下レベルは、ProC286を投与された動物で観察された低下レベルほど顕著ではない。投与の7日後(試験の終わり)に、ProC440を投与された動物では、網状赤血球数、好中球数および白血球(WBC)数の全体レベルは、正常レベルに戻るか、または陰性対照IgG4を投与された動物で観察されるものと類似のレベルに戻る(図24)。ProC286を投与された動物では、網状赤血球数、好中球数および白血球(WBC)数は、低いままである。これは、N末端で始まる二量体化構造、CP-CM-DDを有する本開示のACCが意外にも、IFNα2b媒介骨髄毒性を抑制することを示す。
実施例4.追加のサイトカイン構築物のインビトロキャラクタリゼーション
追加の活性化可能サイトカイン構築物もまた、組換え法により調製した。これらのACCの第1および第2のモノマー構築物は、同一であった。第1および第2のモノマー構築物のそれぞれは、N末端からC末端へ、マウスIgGカッパシグナル配列由来のシグナル配列(配列番号309の残基1~20)、ヒトインターフェロンα2bに対応する成熟サイトカインタンパク質(配列番号1)、配列番号100のアミノ酸配列を有する切断可能部分(CM)、およびヒトIgG4 S228P Fcに対応するダイマー化ドメイン(配列番号3を含む)を含む。加えて、これらのACCは、CPとCMの間に、アミノ酸配列SGGGGを有するリンカーを含む、または含まない。これらのACCは、CMとDDの間に、アミノ酸配列GGGSを有するリンカーを含む、または含まない。これらのACCはまた、N末端からシステイン226のDDのヒンジの一部を含む、または含まない。これらの追加の活性化可能サイトカイン構築物は、表6に記載される(配列番号336~342および配列番号313を参照)。
Figure 2023520922000011
フレキシブルリンカーを有さずCys226に切り詰めたFc領域を有するACCである、ProC440の活性、および種々のリンカーおよびFc領域配列を含む追加のACCの活性を、前述のようにIFN応答性HEK293細胞およびDaudi細胞を用いてインビトロで試験した。両アッセイで、ProC440の活性(例えば、抗増殖効果)は、サイトカインと、対応する第2のモノマーにDDを結合する第1のアミノ酸(すなわち、Cys226)との間に種々の追加の配列を含む全ての他のACCに比べて、低減された。ACCのEC50値を、IFNα/β分析結果から計算し、下表7に示す。
Figure 2023520922000012
ACCのEC50値を、Daudiアポトーシスアッセイ結果から計算し、下表8に示す。
Figure 2023520922000013
表7および表8のデータはまた、(非切断)ACCの活性が、サイトカインとDDのCys226との間のアミノ酸配列の長さを変えることにより調節され得たことも示した。
理論に束縛されることを意図するものではないが、本明細書で示される結果に基づき、発明者らは、サイトカインをDDのN末端に配置することおよび比較的短いLRを使用することが、前述の特定の実施例で例示されるインターフェロンαサイトカインに加えて、種々のサイトカインについてサイトカイン活性を抑制すると予測する。上述のように、本明細書で記載の本発明は、本明細書で考察した種々のサイトカインタンパク質を含む活性化可能サイトカイン構築物を包含する。非限定的例として、本発明のACCで使用されるCPは、配列番号101~209で列挙されたいずれかのもの、およびそれらのバリアントであり得る。特に、モノマーサイトカインは、本明細書で記載のACCでの使用に向いている。本明細書で提供される結果に基づき、本発明のACCは、対応する野生型サイトカインに比べて、低減されたサイトカイン活性を示し、および関連プロテアーゼによるACCの切断時に、切断産物は、対応する野生型サイトカインに類似のサイトカイン活性を回復すると考えられる。
Figure 2023520922000014


Figure 2023520922000015


Figure 2023520922000016
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Figure 2023520922000033
Figure 2023520922000034
Figure 2023520922000035
他の実施形態
本発明をその詳細な説明と共に記載してきたが、前出の説明は、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲を例示することを意図しており、限定することを意図するものではないことは理解されよう。他の態様、利点、および修正は、下記の特許請求項の範囲内に入る。

Claims (162)

  1. 第1のモノマー構築物および第2のモノマー構築物を含む活性化可能サイトカイン構築物(ACC)であって、
    (a)前記第1のモノマー構築物は、第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、第1の切断可能部分(CM1)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含み、
    前記CM1は、前記CP1と前記DD1の間に配置され;および
    (b)前記第2のモノマー構築物は、第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、第2の切断可能部分(CM2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含み、
    前記CM2は、前記CP2と前記DD2の間に配置され;または
    (a)前記第1のモノマー構築物は、第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含み、および
    (b)前記第2のモノマー構築物は、第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、切断可能部分(CM)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含み、前記CMは、前記CP2と前記DD2の間に配置され、前記CMは、プロテアーゼの基質として機能し、または
    (a)前記第1のモノマー構築物は、第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、切断可能部分(CM)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含み、前記CMは、前記CP1と前記DD1の間に配置され、および
    (b)前記第2のモノマー構築物は、第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含み、
    前記CMは、プロテアーゼの基質として機能し、または
    (a)前記第1のモノマー構築物は、第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含み、および
    (b)前記第2のモノマー構築物は、第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含み、前記CP1、前記CP2、またはCP1およびCP2の両方は、プロテアーゼの基質として機能するアミノ酸配列を含み、
    さらに(c)前記DD1および前記DD2は、相互に結合しそれにより前記第1のモノマー構築物および前記第2のモノマー構築物のダイマーを形成し、および
    さらに(d)前記少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性の対照レベルに比べて少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性の低減されたレベルを有することを特徴とする、
    活性化可能サイトカイン構築物(ACC)。
  2. 前記第1のモノマー構築物が、前記CP1、前記CM1、および前記DD1を含む第1のポリペプチドを含む、請求項1に記載のACC。
  3. 前記第2のモノマー構築物が、前記CP2、前記CM2、および前記DD2を含む第2のポリペプチドを含む、請求項1または2のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  4. 前記DD1および前記DD2が、1対のFcドメイン;ヒトIL-15受容体のアルファ鎖(IL15Rα)由来のスシドメインと可溶性IL-15;バルナーゼとバルンスター;PKAとAKAP;変異RNアーゼIフラグメントをベースにしたアダプター/ドッキングタグモジュール;エピトープとsdAb;エピトープとscFv;およびタンパク質シンタキシン、シナプトタグミン、シナプトブレビン、およびSNAP25の相互作用に基づくSNAREモジュール、抗原結合ドメインとエピトープからなる群より選択される対である、請求項1~3のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  5. 前記DD1および前記DD2が、1対のFcドメインである、請求項4に記載のACC。
  6. 前記Fcドメイン対が、1対のヒトFcドメインである、請求項5に記載のACC。
  7. 前記ヒトFcドメインが、ヒトIgG1 Fcドメイン、ヒトIgG2 Fcドメイン、ヒトIgG3 Fcドメイン、またはヒトIgG4 Fcドメインである、請求項6に記載のACC。
  8. 前記ヒトFcドメインが、ヒトIgG4 Fcドメインである、請求項7に記載のACC。
  9. 前記ヒトFcドメインが、配列番号3、配列番号315、または配列番号316と少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%同一である配列を含む、請求項8に記載のACC。
  10. 前記ヒトFcドメインが、配列番号3、配列番号315、または配列番号316と少なくとも90%同一である配列を含む、請求項9に記載のACC。
  11. 前記ヒトFcドメインが、配列番号3、配列番号315、または配列番号316を含む、請求項10に記載のACC。
  12. 前記DD1および前記DD2が、同じである、請求項1~3および5~11のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  13. DD1が、抗原結合ドメインを含みかつDD2が、対応するエピトープを含む、請求項4に記載のACC。
  14. 前記抗原結合ドメインが、抗Hisタグ抗原結合ドメインでありかつ前記DD2が、Hisタグを含む、請求項13に記載のACC。
  15. 前記抗原結合ドメインが、単鎖可変フラグメント(scFv)である、請求項13に記載のACC。
  16. 前記抗原結合ドメインが、単一ドメイン抗体(sdAb)である、請求項13に記載のACC。
  17. DD1およびDD2の少なくとも1つが、非ポリペプチドポリマーおよび小分子からなる群より選択されるダイマー化ドメイン置換基を含む、請求項1に記載のACC。
  18. DD1およびDD2が、相互に共有結合した非ポリペプチドポリマーを含む、請求項17に記載のACC。
  19. 前記非ポリペプチドポリマーが、硫黄含有ポリエチレングリコールであり、かつDD1およびDD2が、1つまたは複数のジスルフィド結合を介して相互に共有結合される、請求項18に記載のACC。
  20. DD1およびDD2の少なくとも1つが、小分子を含む、請求項17に記載のACC。
  21. 前記小分子が、ビオチンである、請求項20に記載のACC。
  22. DD1が、ビオチンを含みかつDD2が、アビジンを含む、請求項20に記載のACC。
  23. 前記CP1および/または前記CP2が、インターフェロン、インターロイキン、GM-CSF、G-CSF、LIF、OSM、CD154、LT-β、TNF-α、TNF-β、4-1BBL、APRIL、CD70、CD153、CD178、GITRL、LIGHT、OX40L、TALL-1、TRAIL、TWEAK、TRANCE、TGF-β1、TGF-β1、TGF-β3、Epo、Tpo、Flt-3L、SCF、M-CSF、およびMSPからなる群よりそれぞれ個別に選択される、請求項1~22のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  24. 前記CP1および前記CP2が、同じである、請求項1~23のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  25. 前記CP1および前記CP2が、異なる、請求項1~23のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  26. 前記CP1および/または前記CP2が、インターフェロンである、請求項1~23のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  27. 前記CP1および前記CP2が、インターフェロンである、請求項26に記載のACC。
  28. 前記CP1および前記CP2が、異なるインターフェロンである、請求項26に記載のACC。
  29. 前記CP1および前記CP2が、同じインターフェロンである、請求項26に記載のACC。
  30. 前記CP1または前記CP2が、インターフェロンである、請求項26に記載のACC。
  31. 前記インターフェロンが、ヒト野生型成熟インターフェロンである、請求項26~30のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  32. 前記インターフェロンが、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンω、およびインターフェロンτからなる群より選択される、請求項26~31のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  33. 前記インターフェロンが、インターフェロンαである、請求項32に記載のACC。
  34. 前記インターフェロンが、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b、およびインターフェロンα-n3からなる群より選択される、請求項33に記載のACC。
  35. 前記インターフェロンが、インターフェロンα2bである、請求項34に記載のACC。
  36. 前記CP1および/またはCP2が、配列番号1と少なくとも80%同一である配列を含む、請求項35に記載のACC。
  37. 前記CP1および/またはCP2が、配列番号1と少なくとも90%同一である配列を含む、請求項36に記載のACC。
  38. 前記CP1および/またはCP2が、配列番号1の配列を含む、請求項37に記載のACC。
  39. 前記インターフェロンが、インターフェロンβである、請求項32に記載のACC。
  40. 前記インターフェロンβが、インターフェロンβ-1a、およびインターフェロンβ-1bからなる群より選択される、請求項39に記載のACC。
  41. 前記CP1および/または前記CP2が、IFabドメインを含む、請求項1~40のいずれか1項に記載のACC。
  42. 前記CP1および/または前記CP2が、インターロイキンを含む、請求項41に記載のACC。
  43. 前記インターロイキンが、IL-1α、IL-1β、IL-1RA、IL-18、IL-2、IL-4、IL-7、IL-9、IL-13、IL-15、IL-3、IL-5、IL-6、IL-11、IL-12、IL-10、IL-20、IL-14、IL-16、およびIL-17からなる群より選択される、請求項42に記載のACC。
  44. 前記CM1および/または前記CM2が、合計約3アミノ酸~約15アミノ酸を含む、請求項1~43のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  45. 前記CM1および前記CM2が、異なるプロテアーゼの基質を含む、請求項1~44のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  46. 前記CM1および前記CM2が、同じプロテアーゼの基質を含む、請求項1~44のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  47. 前記プロテアーゼが、ADAM8、ADAM9、ADAM10、ADAM12、ADAM15、ADAM17/TACE、ADAMDEC1、ADAMTS1、ADAMTS4、ADAMTS5、BACE、レニン、カテプシンD、カテプシンE、カスパーゼ1、カスパーゼ2、カスパーゼ3、カスパーゼ4、カスパーゼ5、カスパーゼ6、カスパーゼ7、カスパーゼ8、カスパーゼ9、カスパーゼ10、カスパーゼ14、カテプシンB、カテプシンC、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンS、カテプシンV/L2、カテプシンX/Z/P、クルジパイン、レグマイン、オツバイン-2、KLK4、KLK5、KLK6、KLK7、KLK8、KLK10、KLK11、KLK13、KLK14、メプリン、ネプリライシン、PSMA、BMP-1、MMP-1、MMP-2、MMP-3、MMP-7、MMP-9、MMP-10、MMP-11、MMP-12、MMP-13、MMP-14、MMP-15、MMP-16、MMP-17、MMP-19、MMP-20、MMP-23、MMP-24、MMP-26、MMP-27、活性化タンパク質C、カテプシンA、カテプシンG、キマーゼ、FVIIa、FIXa、FXa、FXIa、FXIIa、エラスターゼ、グランザイムB、グアニジノベンゾアターゼ、HtrA1、ヒト好中球リアーゼ、ラクトフェリン、マラプシン、NS3/4A、PACE4、プラスミン、PSA、tPA、トロンビン、トリプターゼ、uPA、DESC1、DPP-4、FAP、ヘプシン、マトリプターゼ-2、MT-SP1/マトリプターゼ、TMPRSS2、TMPRSS3、およびTMPRSS4、からなる群より選択される、請求項1~46のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  48. 前記プロテアーゼが、uPA、レグマイン、MT-SP1、ADAM17、BMP-1、TMPRSS3、TMPRSS4、MMP-2、MMP-9、MMP-12、MMP-13、およびMMP-14からなる群より選択される、請求項47に記載のACC。
  49. 前記CM1および/または前記CM2が、LSGRSDNH(配列番号5)、TGRGPSWV(配列番号6)、PLTGRSGG(配列番号7)、TARGPSFK(配列番号8)、NTLSGRSENHSG(配列番号9)、NTLSGRSGNHGS(配列番号10)、TSTSGRSANPRG(配列番号11)、TSGRSANP(配列番号12)、VHMPLGFLGP(配列番号13)、AVGLLAPP(配列番号14)、AQNLLGMV(配列番号15)、QNQALRMA(配列番号16)、LAAPLGLL(配列番号17)、STFPFGMF(配列番号18)、ISSGLLSS(配列番号19)、PAGLWLDP(配列番号20)、VAGRSMRP(配列番号21)、VVPEGRRS(配列番号22)、ILPRSPAF(配列番号23)、MVLGRSLL(配列番号24)、QGRAITFI(配列番号25)、SPRSIMLA(配列番号26)、SMLRSMPL(配列番号27)、ISSGLLSGRSDNH(配列番号28)、AVGLLAPPGGLSGRSDNH(配列番号29)、ISSGLLSSGGSGGSLSGRSDNH(配列番号30)、LSGRSGNH(配列番号31)、SGRSANPRG(配列番号32)、LSGRSDDH(配列番号33)、LSGRSDIH(配列番号34)、LSGRSDQH(配列番号35)、LSGRSDTH(配列番号36)、LSGRSDYH(配列番号37)、LSGRSDNP(配列番号38)、LSGRSANP(配列番号39)、LSGRSANI(配列番号40)、LSGRSDNI(配列番号41)、MIAPVAYR(配列番号42)、RPSPMWAY(配列番号43)、WATPRPMR(配列番号44)、FRLLDWQW(配列番号45)、ISSGL(配列番号46)、ISSGLLS(配列番号47)、ISSGLL(配列番号48)、ISSGLLSGRSANPRG(配列番号49)、AVGLLAPPTSGRSANPRG(配列番号50)、AVGLLAPPSGRSANPRG(配列番号51)、ISSGLLSGRSDDH(配列番号52)、ISSGLLSGRSDIH(配列番号53)、ISSGLLSGRSDQH(配列番号54)、ISSGLLSGRSDTH(配列番号55)、ISSGLLSGRSDYH(配列番号56)、ISSGLLSGRSDNP(配列番号57)、ISSGLLSGRSANP(配列番号58)、ISSGLLSGRSANI(配列番号59)、AVGLLAPPGGLSGRSDDH(配列番号60)、AVGLLAPPGGLSGRSDIH(配列番号61)、AVGLLAPPGGLSGRSDQH(配列番号62)、AVGLLAPPGGLSGRSDTH(配列番号63)、AVGLLAPPGGLSGRSDYH(配列番号64)、AVGLLAPPGGLSGRSDNP(配列番号65)、AVGLLAPPGGLSGRSANP(配列番号66)、AVGLLAPPGGLSGRSANI(配列番号67)、ISSGLLSGRSDNI(配列番号68)、AVGLLAPPGGLSGRSDNI(配列番号69)、GLSGRSDNHGGAVGLLAPP(配列番号70)、GLSGRSDNHGGVHMPLGFLGP(配列番号71)、LSGRSDNHGGVHMPLGFLGP(配列番号72)、ISSGLSS(配列番号73)、PVGYTSSL(配列番号74)、DWLYWPGI(配列番号75)、LKAAPRWA(配列番号76)、GPSHLVLT(配列番号77)、LPGGLSPW(配列番号78)、MGLFSEAG(配列番号79)、SPLPLRVP(配列番号80)、RMHLRSLG(配列番号81)、LLAPSHRA(配列番号82)、GPRSFGL(配列番号83)、GPRSFG(配列番号84)、SARGPSRW(配列番号85)、GGWHTGRN(配列番号86)、HTGRSGAL(配列番号87)、AARGPAIH(配列番号88)、RGPAFNPM(配列番号89)、SSRGPAYL(配列番号90)、RGPATPIM(配列番号91)、RGPA(配列番号92)、GGQPSGMWGW(配列番号93)、FPRPLGITGL(配列番号94)、SPLTGRSG(配列番号95)、SAGFSLPA(配列番号96)、LAPLGLQRR(配列番号97)、SGGPLGVR(配列番号98)、PLGL(配列番号99)、およびSGRSDNI(配列番号100)、からなる群より選択される配列を含む、請求項47に記載のACC。
  50. 前記CM1および/またはCM2が、ISSGLLSGRSDNH(配列番号28)、LSGRSDDH(配列番号33)、ISSGLLSGRSDQH(配列番号54)、SGRSDNI(配列番号100)、およびISSGLLSGRSDNI(配列番号68)からなる群より選択される配列を含む、請求項47に記載のACC。
  51. 前記CM1および/または前記CM2が、配列番号5~100および263~308から選択される配列を含む、請求項1~50のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  52. 前記プロテアーゼが、対象中の腫瘍により産生される、請求項1~51のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  53. 前記対象が、癌を有すると診断または特定されている、請求項52に記載のACC。
  54. 前記CP1および前記CM1が、前記第1のモノマー構築物中で相互に直接に隣接する、請求項1~53のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  55. 前記CM1および前記DD1が、前記第1のモノマー構築物中で相互に直接に隣接する、請求項1~54のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  56. 前記CP2および前記CM2が、前記第2のモノマー構築物中で相互に直接に隣接する、請求項1~55のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  57. 前記CM2および前記DD2が、前記第2のモノマー構築物中で相互に直接に隣接する、請求項1~56のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  58. 前記第1のモノマー構築物が、少なくとも1つのリンカーを含む、請求項1~57のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  59. 前記少なくとも1つのリンカーが、前記CP1と前記CM1の間に配置されるリンカーL1および/または前記CM1と前記DD1の間に配置されるリンカーL2である、請求項58に記載のACC。
  60. 前記第2のモノマー構築物が、少なくとも1つのリンカーを含む、請求項59に記載のACC。
  61. 前記少なくとも1つのリンカーが、前記CP2と前記CM2の間に配置されるリンカーL3および/または前記CM2と前記DD2の間に配置されるリンカーL4である、請求項60に記載のACC。
  62. 前記第1のモノマー構築物が、リンカーL1を含みかつ前記第2のモノマー構築物が、リンカーL3を含む、請求項61に記載のACC。
  63. L1およびL3が、同じである、請求項62に記載のACC。
  64. 前記第2のモノマー構築物が、リンカーL2を含みかつ前記第2のモノマー構築物が、リンカーL4を含む、請求項63に記載のACC。
  65. L2およびL4が、同じである、請求項64に記載のACC。
  66. 各リンカーが、1アミノ酸~約15アミノ酸の全長を有する、請求項65に記載のACC。
  67. 各リンカーが、少なくとも5アミノ酸の全長を有する、請求項66に記載のACC。
  68. 前記第1のモノマー構築物が、少なくとも1つのリンカーを含み、各リンカーが、GSSGGSGGSGG(配列番号210);GGGS(配列番号2);GGGSGGGS(配列番号211);GGGSGGGSGGGS(配列番号212);GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号213);GGGGSGGGGSGGGGSGGGGSGGGGS(配列番号214);GGGGSGGGGS(配列番号215);GGGGS(配列番号216);GS;GGGGSGS(配列番号217);GGGGSGGGGSGGGGSGS(配列番号218);GGSLDPKGGGGS(配列番号219);PKSCDKTHTCPPCPAPELLG(配列番号220);SKYGPPCPPCPAPEFLG(配列番号221);GKSSGSGSESKS(配列番号222);GSTSGSGKSSEGKG(配列番号223);GSTSGSGKSSEGSGSTKG(配列番号224);GSTSGSGKPGSGEGSTKG(配列番号225);GSTSGSGKPGSSEGST(配列番号226);(GS)n、(GGS)n、(GSGGS)n(配列番号227)、(GGGS)n(配列番号228)、(GGGGS)n(配列番号216)、式中、nは少なくとも1の整数である;GGSG(配列番号229);GGSGG(配列番号230);GSGSG(配列番号231;GSGGG(配列番号232);GGGSG(配列番号233);GSSSG(配列番号234);GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号213);GGGGSGGGGSGGGGSGGGGS(配列番号214);およびGSTSGSGKPGSSEGST(配列番号226)からなる群からから独立に選択される、請求項1~67のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  69. 前記リンカーが、GGGS(配列番号2)の配列を含む、請求項68に記載のACC。
  70. 前記第1のモノマー構築物が、前記CP1、前記CM1、および、前記CM1のC末端に直接または間接的に連結される、前記DD1を、NからC末端方向で含む、請求項1~69のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  71. 前記第1のポリペプチドが、前記CP1、前記CM1、および、前記CM1のN末端に直接または間接的に連結される、前記DD1を、CからN末端方向で含む、請求項1~70のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  72. 前記第2のポリペプチドが、前記CP2、前記CM2、および、前記CM2のC末端に直接または間接的に連結される、前記DD2を、NからC末端方向で含む、請求項1~71のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  73. 前記第2のポリペプチドが、前記CP2、前記CM2、および、前記CM2に直接または間接的に連結される、前記DD2を、CからN末端方向で含む、請求項1~72のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  74. 前記第1のモノマー構築物が、NからC末端方向に、前記CP1、前記CM1、および前記DD1を含み、前記CP1および前記CM1が、相互に直接に隣接し、前記CM1および前記DD1が、相互に直接に隣接し、前記CM1が、10アミノ酸以下のペプチドであり、前記第2モノマー構築物が、前記第1のモノマー構築物と同じであり、かつ前記第1および第2のモノマー構築物が、少なくとも2つのジスルフィド結合を介して相互に共有結合される、請求項70に記載のACC。
  75. CP1が、インターフェロンである、請求項74に記載のACC。
  76. CP1が、インターフェロンαである、請求項75に記載のACC。
  77. 前記少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性が、表面プラズモン共鳴法を用いて測定されるその同族受容体に対する前記CP1および/または前記CP2の結合親和性(K)である、請求項1~76のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  78. 前記少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性が、リンパ腫細胞の増殖のレベルである、請求項1~76のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  79. 前記少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性が、リンパ腫細胞中のJAK/STAT/ISGF3経路活性化のレベルである、請求項1~6のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  80. 前記少なくとも1つの活性が、リンパ腫細胞中のSEAP産生のレベルである、請求項1~76のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  81. 前記対照レベルに比べて少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性における少なくとも20倍の低減を特徴とする、請求項1~80のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  82. 前記対照レベルに比べて少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性における少なくとも50倍の低減を特徴とする、請求項81に記載のACC。
  83. 前記対照レベルに比べて少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性における少なくとも100倍の低減を特徴とする、請求項82に記載のACC。
  84. 前記対照レベルに比べて少なくとも1つのCP1および/またはCP2活性における少なくとも500倍の低減を特徴とする、請求項83に記載のACC。
  85. 前記CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性の対照レベルが、プロテアーゼへの前記ACCの曝露後の前記ACC中の前記CP1および/またはCP2の活性である、請求項1~84のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  86. 前記少なくとも1つのCP1および/またはCP2の前記対照レベルが、対応する野生型成熟サイトカインの前記対応するCP1および/またはCP2活性である、請求項1~84のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  87. 前記プロテアーゼへの曝露後に切断産物を生成することを特徴とし、前記切断産物が、前記CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性を含む、請求項1~86のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  88. 前記CP1および/またはCP2の少なくとも1つの活性が、抗増殖活性である、請求項87に記載のACC。
  89. 前記対照レベルが、EC50値であり、かつEC50(対照レベル)に対するEC50(切断産物)の比率が、約10未満、または約9未満、または約8未満、または約7未満、または約6未満、または約5未満、または約4未満、または約3未満、または約2未満、または約1.5未満である、請求項88に記載のACC。
  90. 請求項1~89のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACCを含む組成物。
  91. 医薬組成物である、請求項90に記載の組成物。
  92. 少なくとも1投与量の請求項90または91に記載の組成物を含む容器、バイアル、シリンジ、注入ペン、またはキット。
  93. 請求項1~89のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACCまたは請求項90または91に記載の組成物の治療有効量を対象に投与することを含むそれを必要としている前記対象を治療する方法。
  94. 前記対象が、癌を有すると特定されているまたは診断されている、請求項93に記載の方法。
  95. 前記癌が、リンパ腫、固形腫瘍、血液学的腫瘍、肉腫、骨肉腫、神経膠芽腫、神経芽腫、メラノーマ、横紋筋肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、B細胞新生物、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、B細胞非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病(CLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL)、骨髄異形成症候群(MDS)、皮膚T細胞性リンパ腫、網膜芽細胞腫、膀胱癌、胃癌、尿路上皮癌、肺癌、結腸癌、腎細胞癌、胃および食道癌、膵臓癌、前立腺癌、乳癌、結腸直腸癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、扁平上皮頭頸部癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、肝臓癌、または肝細胞癌である、請求項94に記載の方法。
  96. 前記リンパ腫が、バーキットリンパ腫である、請求項95に記載の方法。
  97. 請求項1~89のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACCのCP1およびCM1を含むポリペプチドをコードする核酸。
  98. 前記ポリペプチドが、請求項1~16または請求項23~88のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のDD1をさらに含む、請求項97に記載の核酸。
  99. 請求項1~89のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACCのCP2およびCM2を含むポリペプチドをコードする核酸。
  100. 前記ポリペプチドが、請求項1~16または請求項23~88のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のDD2をさらに含む、請求項99に記載の核酸。
  101. 請求項97~100のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載の核酸を含むベクター。
  102. 発現ベクターである、請求項101に記載のベクター。
  103. 請求項96~99のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載の核酸または請求項101または102に記載のベクターを含む細胞。
  104. 請求項1~89のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載の第1のモノマー構築物のCP1およびCM1を含むポリペプチドおよび第2のモノマー構築物のCP2およびCM2を含むポリペプチドを一緒にコードする1対の核酸。
  105. 請求項104に記載の核酸対を一緒に含む1対のベクター。
  106. 1対の発現ベクターである、請求項105に記載のベクター対。
  107. 請求項102に記載の核酸対または請求項105または106に記載のベクター対を含む細胞。
  108. ACCを製造するのに十分な条件下にて液体培地中で請求項103または107に記載の細胞を培養すること;および
    前記細胞または前記液体培地から前記ACCを回収すること、
    を含むACCを製造する方法。
  109. 前記細胞または前記液体培地から回収された前記ACCを単離すること
    をさらに含む、請求項108に記載の方法。
  110. 医薬組成物へと単離されたACCを処方すること
    をさらに含む、請求項109に記載の方法。
  111. 請求項108に記載の方法により製造されたACC。
  112. 請求項111に記載のACCを含む組成物。
  113. 医薬組成物である、請求項112に記載の組成物。
  114. 少なくとも1投与量の請求項112または113に記載の組成物を含む容器、バイアル、シリンジ、注入ペン、またはキット。
  115. 第1のモノマー構築物および第2のモノマー構築物を含む活性化可能サイトカイン構築物(ACC)であって、
    (a)前記第1のモノマー構築物が、第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、第1の切断可能部分(CM1)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含み、
    (b)前記第2のモノマー構築物が、第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、第2の切断可能部分(CM2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含み、
    (c)前記第1のモノマー構築物が、NからC末端方向に、前記CP1、前記CM1、および前記DD1を含むポリペプチドであり、さらに、
    (i)前記第1のモノマー構築物および前記第2のモノマー構築物のそれぞれが、18アミノ酸以下を含むリンキング領域を含み、かつ
    (ii)前記CP1が、成熟インターフェロンであり、
    (d)さらに、
    (i)前記第2のモノマー構築物が、前記第1のモノマー構築物と同じであり、
    (ii)前記第1のおよび第2のモノマー構築物が、少なくとも1つのジスルフィド結合を介して相互に共有結合され、および
    (iii)前記DD1および前記DD2が、1対のヒトIgG Fcドメインであり、
    (e)前記DD1および前記DD2が、相互に結合しそれにより前記第1のモノマー構築物および前記第2のモノマー構築物のダイマーを形成し、および
    (f)対応する対照インターフェロンレベルに比べて低減されたレベルのインターフェロン活性を有することを特徴とする、
    活性化可能サイトカイン構築物(ACC)。
  116. 前記CP1が、成熟ヒトインターフェロンαである、請求項115に記載のACC。
  117. 前記成熟インターフェロンが、成熟インターフェロンα2bである、請求項115および116のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  118. 前記成熟インターフェロンが、野生型成熟インターフェロンα2bの切り詰め型である、請求項115~117のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  119. 前記成熟インターフェロンが、配列番号1と少なくとも95%同一である配列を含む、請求項115~117のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  120. 前記成熟インターフェロンαが、配列番号1の配列を含む、請求項115~117のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  121. 前記CP1および前記CM1が、相互に直接に隣接し、前記CM1および前記DD1が、相互に直接に隣接し、かつ前記CM1および前記CM2がそれぞれ、10アミノ酸以下、任意に7アミノ酸以下を含む、請求項115~120のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  122. 前記CM1および前記CM2がそれぞれ独立に、ウロキナーゼ(uPA)および/またはマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の基質として機能する、請求項115~121のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  123. 前記CM1および前記CM2がそれぞれ独立に、ウロキナーゼ(uPA)および/MMP-14の基質として機能する、請求項115~122のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  124. 前記CM1および前記CM2がそれぞれ、配列番号100と少なくとも85%同一である配列を含む、請求項115~123のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  125. 前記CM1および前記CM2がそれぞれ、配列番号41、配列番号68、および配列番号100からなる群より選択される配列を含む、請求項115~124のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  126. 前記DD1および前記DD2が、1対のヒトIgG1 Fcドメインまたは1対のヒトIgG4 Fcドメインである、請求項115~125のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  127. 前記DD1および前記DD2が、EUナンバリングにより番号付けられるシステイン226にN末端で短縮された1対のヒトIgG1 FcドメインまたはEUナンバリングにより番号付けられるシステイン226にN末端で短縮された1対のヒトIgG4 Fcドメインである、請求項126に記載のACC。
  128. 前記DD1および前記DD2が、EUナンバリングにより番号付けられるS228P変異を含む1対のヒトIgG4 Fcドメインである、請求項126または127に記載のACC。
  129. 前記DD1および前記DD2がそれぞれ、配列番号3と少なくとも95%同一である配列を含む、請求項115~128のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  130. 前記DD1および前記DD2がそれぞれ、配列番号3の配列を含む、請求項115~129のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  131. 前記第1のおよび第2のモノマー構築物が、少なくとも2つのジスルフィド結合を介して相互に共有結合される、請求項115~130のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  132. 前記第1のおよび第2のモノマー構築物が、少なくとも3つのジスルフィド結合を介して相互に共有結合される、請求項115~131のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  133. 前記第1のおよび第2のモノマー構築物が、少なくとも4つのジスルフィド結合を介して相互に共有結合される、請求項115~132のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  134. 前記第1のモノマー構築物が、前記CM1のN末端に直接隣接するシグナル配列をさらに含む、請求項115~133のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  135. 前記シグナル配列が、配列番号345と少なくとも95%同一である配列を含む、請求項134に記載のACC。
  136. 前記シグナル配列が、配列番号345の配列を含む、請求項134に記載のACC。
  137. 前記第1のモノマー構築物および第2のモノマー構築物のそれぞれが、12アミノ酸以下を含むリンキング領域を含む、請求項115~136のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  138. 前記リンキング領域が、7~12アミノ酸を有する、請求項137に記載のACC。
  139. 前記リンキング領域が、7アミノ酸を含む、請求項137に記載のACC。
  140. 対応する対照インターフェロンに比べてインターフェロン活性における少なくとも500倍の低減を特徴とする、請求項115~139のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  141. 前記CP1が、インターフェロンαでありかつ前記対照インターフェロンが、組換えインターフェロンαである、請求項115~140のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  142. 前記CP1が、インターフェロンα2bでありかつ前記対照インターフェロンが、ペグ化インターフェロンα2bである、請求項115~140のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  143. 前記インターフェロン活性が、リンパ腫細胞中の抗増殖活性である、請求項115~142のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  144. 前記インターフェロン活性が、インターフェロン応答性HEK293細胞中の分泌型胚性アルカリホスファターゼ産生の誘導である、請求項115~142のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  145. CM1が基質として機能する前記プロテアーゼへの曝露後の切断産物の生成を特徴とし、前記切断産物に対する前記対照インターフェロンのインターフェロン活性の比率が、約2未満であり、かつ前記対照インターフェロンが、対応する組換え野生型インターフェロンまたは対応するペグ化インターフェロンである、請求項115~144のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。
  146. 前記切断産物のEC50が、対応する組換え野生型インターフェロンのEC50とほぼ同じである、請求項145に記載のACC。
  147. 前記第1および第2のモノマー構築物がそれぞれ、配列番号313と少なくとも95%同一である配列を含む、請求項115に記載のACC。
  148. 野生型インターフェロンα2bに比べてインターフェロン活性における少なくとも500倍低減を特徴とし、かつuPAへの曝露後に切断産物を生成することをさらに特徴とし、前記切断産物が、野生型インターフェロンα2bとほぼ同じインターフェロン活性を有し、インターフェロン活性が、リンパ腫細胞における抗増殖アッセイでまたはインターフェロン応答性HEK293細胞における分泌型胚性アルカリホスファターゼ産生の誘導のアッセイで測定される、請求項147に記載のACC。
  149. 野生型インターフェロンα2bまたはペグ化インターフェロンα2bのいずれかに比べてインビボでより低い毒性を示す、請求項147に記載のACC。
  150. 第1のモノマー構築物および第2のモノマー構築物を含む活性化可能サイトカイン構築物(ACC)であって、
    (a)前記第1のモノマー構築物が、第1の成熟サイトカインタンパク質(CP1)、第1の切断可能部分(CM1)、および第1のダイマー化ドメイン(DD1)を含み、
    (b)前記第2のモノマー構築物が、第2の成熟サイトカインタンパク質(CP2)、第2の切断可能部分(CM2)、および第2のダイマー化ドメイン(DD2)を含み、
    (c)前記第1のモノマー構築物が、NからC末端方向に、前記CP1、前記CM1、および前記DD1を含むポリペプチドであり、さらに、
    (i)前記CP1および前記CM1が、相互に直接に隣接し、
    (ii)前記CM1および前記DD1が、相互に直接に隣接し、
    (iii)前記CP1が、配列番号1と少なくとも85%同一である配列を含み、
    (iv)前記CM1が、配列番号100と少なくとも85%同一である配列を含み、
    (d)さらに、
    (i)前記第2のモノマー構築物が、前記第1のモノマー構築物と同じであり、
    (ii)前記第1のおよび第2のモノマー構築物が、少なくとも1つのジスルフィド結合を介して相互に共有結合され、および
    (iii)前記DD1およびDD2が、1対のヒトIgG4 Fcドメインであり、
    (e)前記DD1および前記DD2が、相互に結合しそれにより前記第1のモノマー構築物および前記第2のモノマー構築物のダイマーを形成し、および
    (f)ペグ化インターフェロンα2bのインターフェロンα活性に比べて低減されたレベルのインターフェロン活性を有することを特徴とする、
    活性化可能サイトカイン構築物(ACC)。
  151. 請求項115~150のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACCを含む組成物。
  152. 医薬組成物である、請求項151に記載の組成物。
  153. 少なくとも1投与量の請求項151または152に記載の組成物を含む容器、バイアル、シリンジ、注入ペン、またはキット。
  154. 請求項115~150のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACCまたは請求項151または152に記載の組成物の治療有効量を対象に投与することを含むそれを必要としている前記対象を治療する方法。
  155. 前記対象が、癌を有すると特定されているまたは診断されている、請求項154に記載の方法。
  156. 請求項115~150のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACCの第1のモノマーを含むポリペプチドをコードする核酸。
  157. 請求項156に記載の核酸を含むベクター。
  158. 発現ベクターである、請求項157に記載のベクター。
  159. 請求項156に記載の核酸または請求項157または158に記載のベクターを含む哺乳動物細胞。
  160. HEK293細胞またはCHO細胞である、請求項159に記載の哺乳動物細胞。
  161. ACCを製造する方法であって、
    a.請求項159または160に記載の哺乳動物細胞中で前記ACCを発現させること、および
    b.前記発現されたACCを精製すること、
    を含む、方法。
  162. 前記CM1が、腫瘍組織中で過剰発現されるプロテアーゼの基質として機能する、請求項115~150のいずれか1項またはこれらの組み合わせに記載のACC。

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