JP2023172220A - 不動産売買を支援するためのシステム、方法、およびプログラム - Google Patents

不動産売買を支援するためのシステム、方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】不動産売買をより容易に行うことを可能にする、不動産売買を支援するためのシステム、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】不動産売買を支援するためのシステムは、販売される不動産の真の所有者を示す情報と、不動産に対して締結された契約を示す情報と、不動産に対する根抵当権を示す情報と、を関連付けて記憶しているメモリ部と、ユーザから不動産を購入することのリクエストを受信する受信手段121、不動産の不動産登記を変更することなく、契約を変更することなく、かつ、根抵当権の被根抵当権者を変更することなく真の所有者を示す情報によって示される不動産の真の所有者をユーザに書き換える書換手段122及び不動産の購入が完了したことをユーザに通知する通知手段123を有するプロセッサ部120と、を備える。【選択図】図5A

Description

本発明は、不動産売買を支援するためのシステム、方法、およびプログラムに関する。
不動産は、居住用に売買されることもあれば、投資用に売買されることもある。不動産投資を支援するためのシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003-331130号公報
本発明の発明者は、不動産売買をより容易に行うことができるようにすることで、不動産の流通が促進されると考えた。特に、不動産の流通が促進されれば、不動産投資を行う機会が増え、不動産投資のマーケットが活性化すると考えた。
本発明は、不動産売買をより容易に行うことを可能にする、不動産売買を支援するためのシステム等を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、不動産売買を支援するためのシステム、方法、およびプログラムを提供することができる。本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
不動産売買を支援するためのシステムであって、
販売される不動産を示す情報を記憶する記憶手段であって、前記記憶手段は、前記不動産の真の所有者を示す情報と、前記不動産に対して締結された契約を示す情報と、前記不動産に対する根抵当権を示す情報とを関連付けて記憶している、記憶手段と、
ユーザから前記不動産を購入することのリクエストを受信する受信手段と、
前記不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、前記契約を変更することなく、かつ、前記根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換える書換手段と、
前記不動産の購入が完了したことを前記ユーザに通知する通知手段と
を備えるシステム。
(項目2)
前記契約を示す情報は、前記契約の真の契約者を示す情報を含み、前記根抵当権を示す情報は、前記根抵当権の真の被根抵当権者を示す情報を含み、
前記システムは、
前記書換手段が、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えたことに応答して、
(1)前記真の契約者を示す情報によって示される前記契約の真の契約者、および/または、
(2)前記真の被根抵当権者を示す情報によって示される前記根抵当権の真の根抵当権者
を前記ユーザに自動的に書き換える第2の書換手段
をさらに備える、上記項目に記載のシステム。
(項目3)
前記記憶手段には、前記不動産の納税に関する情報が前記不動産に関連付けられて記憶されており、前記納税に関する情報は、前記不動産の真の納税者を示す情報を含み、
前記第2の書換手段は、前記書換手段が、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えたことに応答して、前記真の納税者を示す情報によって示される前記不動産の真の納税者を前記ユーザに自動的に書き換える、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目4)
前記受信手段は、前記ユーザの個人情報をさらに受信し、
前記システムは、
前記受信された個人情報に基づいて、前記ユーザの不動産購入能力を決定する決定手段と、
前記決定された不動産購入能力により、前記ユーザが前記不動産を購入することができるか否かを判定する判定手段と
をさらに備え、前記書換手段は、前記ユーザが前記不動産を購入することができると判定された後に、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換える、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目5)
前記記憶手段は、情報を改ざん不可能なように記憶するように構成されている、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目6)
不動産売買を支援するための方法であって、記憶手段には、販売される不動産を示す情報が記憶され、前記記憶手段は、前記記憶手段は、前記不動産の真の所有者を示す情報と、前記不動産に対して締結された契約を示す情報と、前記不動産に対する根抵当権を示す情報とを関連付けて記憶しており、前記方法は、
ユーザから前記不動産を購入することのリクエストを受信することと、
前記不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、前記契約を変更することなく、かつ、前記根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えることと、
前記不動産の購入が完了したことを前記ユーザに通知することと
を含む、方法。
(項目6A)
上記項目のうちの1つまたは複数に記載の特徴を含む、項目6に記載の方法。
(項目7)
不動産売買を支援するためのプログラムであって、前記プログラムは、プロセッサ部と記憶手段とを備えるコンピュータシステムにおいて実行され、前記記憶手段には、販売される不動産を示す情報が記憶され、前記記憶手段は、前記記憶手段は、前記不動産の真の所有者を示す情報と、前記不動産に対して締結された契約を示す情報と、前記不動産に対する根抵当権を示す情報とを関連付けて記憶しており、前記プログラムは、
ユーザから前記不動産を購入することのリクエストを受信することと、
前記不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、前記契約を変更することなく、かつ、前記根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えることと、
前記不動産の購入が完了したことを前記ユーザに通知することと
を含む処理を前記プロセッサ部に行わせる、プログラム。
(項目7A)
上記項目のうちの1つまたは複数に記載の特徴を含む、項目7に記載のプログラム。
本発明によれば、不動産売買を支援するためのシステム等を提供することにより不動産売買をより容易に行うことを可能にすることができる。これにより、不動産売買、特に、不動産投資のハードルを下げ、不動産投資のマーケットの活性化をすることができる。これは、不動産の流通スピードを向上させることにもつながり得る。
本発明のサービスにおけるプロセスの一例を示す図 不動産売買を支援するためのシステム100の構成の一例を示す図 不動産売買を支援するためのシステム100の具体的な構成の一例を示す図 ブロックチェーンネットワーク200に記憶される不動産情報のデータ構成の一例を示す図 プロセッサ部120の構成の一例を示す図 プロセッサ部120の代替実施形態であるプロセッサ部120’の構成の一例を示す図 不動産売買を支援するためのシステム100における処理の一例(処理600)を示すフローチャート 従来の不動産売買のプロセスの一例を示す図
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
1.不動産売買のための新たなサービス
図7は、従来の不動産売買のプロセスの一例を示す。本例では、ユーザUが不動産10の所有者Oから不動産10を購入するプロセスを説明する。
ユーザUは、購入を希望する不動産を検索し、比較検討し、不動産10を購入することを決めたとする。
ステップS11では、ユーザUと所有者Oとの間で不動産10の売買契約が締結される。しかしながら、ユーザUは、不動産10を購入するための十分な資金を有していない。このため、ユーザUは、ローンを組むことにより、銀行Bから融資を受けることになる。
ステップS12では、ユーザUと銀行Bとの間で金銭消費貸借契約および抵当権設定契約が締結される。銀行Bは、契約を締結する前に、ユーザUに返済能力があるかを審査することができる。十分な返済能力が認められると判断された後に、銀行Bは、契約を締結することになる。
金銭消費貸借契約により、不動産10を購入するための資金が銀行BからユーザUに融資され、ユーザUは、その資金を返還する義務を負うことになる。また、抵当権設定契約により、不動産10に抵当権が設定されることになる。銀行Bが抵当権者となり、ユーザUが被抵当権者となる。
ステップS13では、金銭消費貸借契約のもと、銀行BからユーザUへの資金の融資が実行される。
ステップS14では、ユーザUが所有者Oに対して不動産10の購入代金の支払いをする。ユーザUは、ステップS13で受けた融資の資金を利用することができる。
ステップS15では、所有者Oは、不動産10をユーザUに引き渡す。これにより、不動産10の所有権が所有者OからユーザUに移転する。
不動産10の所有権の移転に伴い、ユーザUは、ステップS16において、法務局Lに対して不動産登記を行う。不動産登記により、不動産10の所有者がユーザUであることが公示されることになる。
このとき、ユーザUと銀行Bとの間で締結された抵当権設定契約に基づいて、不動産10の不動産登記に、抵当権の設定も登記する。不動産10の不動産登記には、銀行Bを抵当権者とし、ユーザUを被抵当権者とする抵当権が登記される。
さらに、ユーザUは、不動産10に対して契約先会社Cと契約を締結することができる。契約は、例えば、管理委任契約、および/または、保険契約であり得る。
例えば、不動産10を自身の居住用ではなく、他人の居住用として賃貸しすることができる。このため、ユーザUは、契約先会社Cとしての管理会社と契約を締結し、不動産10の管理を管理会社に委任する。ステップS17では、ユーザUと契約先会社Cとしての管理会社との間で不動産10の管理委任契約が締結される。管理委任契約により、管理会社が不動産10の保守、管理を行うことになる。
例えば、ユーザUは、不動産10に対する火災保険に加入する必要がある。このため、ユーザUは、契約先会社Cとしての保険会社と保険契約を締結することになる。ステップS17では、ユーザUと契約先会社Cとしての保険会社との間で不動産10に対する火災保険契約が締結される。火災保険契約により、保険会社が不動産10の火災の際の補償を行うことになる。
このように、ユーザUは、所有者Oから不動産10を購入するに際し、
(1)銀行Bとやり取りをして、資金の融資を受けることと
(2)法務局Lに対して不動産登記を行い、抵当権の登記も行うことと、
(3)契約先会社Cとしての管理会社とやり取りをして、管理委任契約を締結することと、
(4)契約先会社Cとしての保険会社とやり取りをして、保険契約を締結することと
を行う必要がある。
従来の不動産売買の上述したフローでは、ユーザUは多くのエンティティとやり取りする必要があり、従来の不動産売買は、面倒で時間がかかるものであった。本発明の発明者は、このフローを一新して、不動産売買のための新たなサービスを開発した。このサービスは、不動産の所有権の移転の情報をブロックチェーン上に記憶することにより、ユーザUが銀行B、法務局L、契約先会社C(管理会社、保険会社)とやり取りする必要性を排除するものである。このサービスにより、不動産売買を簡易かつ即時的に行うことができる。これにより、不動産売買のハードルが下がり、不動産の円滑な流通が促進される。これは、不動産投資のマーケットを活性化させることにもつながる。
図1は、本発明のサービスにおけるプロセスの一例を示す。本例では、ユーザUが、所有者Oが所有していた不動産10を、本発明のサービスのサービスプロバイダPを介して購入するプロセスを説明する。
まず、ステップS1では、ユーザUは、本発明のサービスの利用登録を行う。ユーザUは、端末装置(例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等)を介して利用登録を行うことができる。ユーザUは、利用登録の際、自身の個人情報をサービスプロバイダPに渡す。
個人情報は、例えば、年齢、年収、勤務先、勤続年数、家族構成、所有不動産、金融資産、借入金残高、メールアドレス、銀行口座番号、免許証番号、マイナンバーカード番号を含むが、これらに限定されない。
サービスプロバイダPは、渡された個人情報に基づいて、ユーザの不動産購入能力を事前に審査しておくことができる。サービスプロバイダPは、例えば、渡された個人情報に基づいて、融資最大可能額等の融資条件を不動産購入能力として決定することができる。ユーザの不動産購入能力を事前にしておくことで、サービスプロバイダPは、後述するように、ユーザUからの不動産の購入リクエストに応答して、即時的に不動産をユーザUに販売することができるようになる。
他方で、サービスプロバイダPは、所有者Oから不動産10を購入する。ステップS2では、サービスプロバイダPと所有者Oとの間で不動産10の売買契約が締結される。この契約に基づき、ステップS3で、サービスプロバイダPは、所有者Oに対して不動産10の購入代金の支払いをする。ステップS4で、所有者Oは、不動産10をサービスプロバイダPに引き渡す。これにより、不動産10の所有権が所有者OからサービスプロバイダPに移転する。
サービスプロバイダPは、不動産10について、法務局Lに対して不動産登記を行う。不動産登記により、不動産10の所有者がサービスプロバイダPであることが公示されることになる。
サービスプロバイダPは、不動産10について、銀行Bとの間で根抵当権設定契約を締結する。銀行Bが根抵当権者となり、サービスプロバイダPが被根抵当権者となる。不動産10の不動産登記には、根抵当権の設定も登記することができる。不動産10の不動産登記には、銀行Bを根抵当権者とし、サービスプロバイダPを被根抵当権者とする抵当権が登記される。根抵当権の設定により、設定された極度額の範囲内で、サービスプロバイダPは銀行Bから融資を受けることができるようになる。
サービスプロバイダPは、不動産10について、契約先会社Cとしての管理会社との間で管理委任契約を締結する。管理委任契約により、管理会社Mが不動産10の保守、管理を行うことになる。
サービスプロバイダPは、不動産10について、契約先会社Cとしての保険会社との間で保険契約を締結する。例えば、不動産10を対象とする火災保険契約が締結される。
サービスプロバイダPは、不動産10に関する情報をNFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)としてブロックチェーン上に記憶する。不動産10のNFTには、不動産10の真の所有者を示す情報、不動産10の真の被根抵当権者を示す情報、および不動産10についての契約の真の契約者を示す情報が記憶されることになる。不動産10のNFTには、不動産10の真の納税者を示す情報も記憶されるようにしてもよい。
不動産10の所有権が所有者OからサービスプロバイダPに移転すると、サービスプロバイダPは、ブロックチェーン上に不動産10の情報を記憶するNFTを生成し、不動産10の真の所有者がサービスプロバイダPであると書き込む。ブロックチェーンをパブリック型とすることで、ブロックチェーン上に記憶されている情報に、従来行われている不動産登記と同様の公示力を持たせることができる。そして、ブロックチェーンに記憶されている情報は、改ざんが実質的に不可能であるため、ブロックチェーン上に記憶されている情報の信頼性も担保することができる。情報の信頼性は、ブロックチェーン上に記憶されている情報の書き換えを可能なエンティティを限定する(例えば、サービスプロバイダPのみにする)ことでさらに高めることができる。本発明の発明者は、不動産情報をブロックチェーン上に記憶することで、従来行われている不動産登記が不要になることを見出した。
不動産10のNFTには、不動産10の真の所有者がサービスプロバイダPであることが記憶される。これに応じて、不動産10の真の被根抵当権者、不動産10についての契約の真の契約者、および不動産10の真の納税者のそれぞれが、サービスプロバイダPであることも記憶される。
サービスプロバイダPは、所有者Oのみならず、他の不動産所有者からそれぞれの不動産を購入しておくことができる。サービスプロバイダPは、それぞれの不動産について、NFTを生成し、ブロックチェーン上に記憶し得る。
ユーザUは、サービスプロバイダPが売買を支援する不動産の中から購入を希望する不動産を検索し、比較検討し、不動産10を購入することを決めたとする。
ステップS5では、ユーザUは、サービスプロバイダPに対して不動産10を購入することのリクエストを送信する。ユーザUは、端末装置(例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等)を介して、リクエストをサービスプロバイダPに送信することができる。
不動産10を購入することのリクエストをサービスプロバイダPが受信すると、サービスプロバイダPは、ユーザUが不動産10を購入する能力があるかを判定する。例えば、事前に審査されていたユーザUの不動産購入能力に基づいて、ユーザUが不動産10を購入する能力があるかを判定することができる。例えば、事前の審査により決定されていた融資条件による融資でもって不動産10を購入することができるか否かが判定されることになる。
ユーザUが不動産10を購入する能力があると判定されると、サービスプロバイダPは、不動産10をユーザUに販売することになる。サービスプロバイダPは、不動産10のNFTに記憶されている真の所有者を、サービスプロバイダPからユーザUに書き換える。これにより、不動産10の所有権がサービスプロバイダPからユーザUに移転することになり、不動産10の販売が完了したことになる。NFTに記憶されている真の所有者がユーザUに書き換えられると、NFTに記憶されている不動産10の真の被根抵当権者、不動産10についての契約の真の契約者、および不動産10の真の納税者のそれぞれも、ユーザUに書き換えられることができる。
このとき、ユーザUは、不動産10の不動産登記を行う必要はない。法務局Lに登記されている不動産10の所有者はサービスプロバイダPのままであるが、ブロックチェーン上のNFTが、不動産10の真の所有者がユーザUであることを保証することになるからである。さらに、ユーザUは、不動産10の被根抵当権者を変更する必要もなく、かつ、不動産10についての契約を変更する必要もない。銀行Bとの契約上または法務局Lの登記上の被根抵当権者はサービスプロバイダPのままであるが、ブロックチェーン上のNFTが、不動産10の真の被根抵当権者がユーザUであることを保証することになり、かつ、不動産10についての契約上の契約者はサービスプロバイダPのままであるが、ブロックチェーン上のNFTが、不動産10についての契約の真の契約者がユーザUであることを保証することになるからである。
不動産10のユーザUへの販売が完了すると、ステップS6では、不動産10が販売されたことの通知がユーザUに送信される。ユーザUは、端末装置(例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等)を介して、通知をサービスプロバイダPから受信することができる。この通知により、ユーザUは、不動産10が自分のものとなったことを知ることができる。
このように、ユーザUは、所有者Oから不動産10を購入するに際し、
(1)銀行Bとやり取りをして、資金の融資を受けることも
(2)法務局Lに対して不動産登記を行い、抵当権の登記も行うことも、
(3)契約先会社Cとしての管理会社とやり取りをして、管理委任契約を締結することも、
(4)契約先会社Cとしての保険会社とやり取りをして、保険契約を締結することも
不要である。むしろ、ユーザUは、会員登録をして、不動産10の購入するリクエストを送信するだけで、不動産10を購入することができるのである。これにより、ユーザUは、不動産の購入を簡易かつ即時的に行うことができる。ユーザUは、不動産をタイムリーに購入することができ、これは、投資目的での不動産購入において特に有用である。
上述したサービスは、後述する不動産売買を支援するためのシステムによって実装されることができる。
2.不動産売買を支援するためのシステムの構成
図2は、不動産売買を支援するためのシステム100の構成の一例を示す。
システム100は、ブロックチェーンネットワーク200に接続されている。また、システム100は、少なくとも1つの端末装置300にネットワーク400を介して接続されている。
なお、図2Aでは、3つの端末装置300が示されているが、端末装置300の数はこれに限定されない。任意の数の端末装置300が、ネットワーク400を介してシステム100に接続され得る。
ネットワーク400は、任意の種類のネットワークであり得る。ネットワーク400は、例えば、インターネットであってもよいし、LANであってもよい。ネットワーク400は、有線ネットワークであってもよいし、無線ネットワークであってもよい。
ブロックチェーンネットワーク200は、ブロックチェーンの技術によって構築されたネットワークであり、不動産情報を管理するために利用され得る。ブロックチェーンの技術を用いることで、管理される情報の改ざんを容易に検出することができるため、ブロックチェーンネットワーク200によって管理される不動産情報は、改ざんが実質的に不可能である。これにより、ブロックチェーンネットワーク200によって管理される不動産情報の信頼性が担保される。
なお、ブロックチェーンの技術によって不動産情報を管理することを説明したが、本発明はブロックチェーンの技術によるものに限定されない。不動産情報を実質的に改ざん不可能に管理することができる限り、任意の技術を利用して、ブロックチェーンネットワーク200を構築することができる。
ブロックチェーンネットワーク200をパブリックネットワークとすることで、ブロックチェーンネットワーク200で管理されている情報に、従来行われている不動産登記と同様の公示力を持たせることができる。そして、ブロックチェーンネットワーク200に記憶されている情報は、改ざんが実質的に不可能であるため、ブロックチェーンネットワーク200上に記憶されている情報の信頼性も担保することができる。情報の信頼性は、ブロックチェーンネットワーク200上に記憶されている情報の書き換えを可能なエンティティを限定する(例えば、システム100のみにする)ことでさらに高めることができる。本発明の発明者は、不動産情報をブロックチェーンネットワーク200で管理することで、従来行われている不動産登記が不要になると考えている。
システム100の一例は、不動産売買のプラットフォームを提供するサービスプロバイダ(例えば、図1におけるサービスプロバイダP)に設置されているコンピュータ(例えば、サーバ装置)であるが、これに限定されない。端末装置300の一例は、不動産を売却するユーザまたは不動産を購入するユーザが利用するコンピュータ(例えば、端末装置)であるが、これに限定されない。ここで、コンピュータ(サーバ装置または端末装置)は、任意のタイプのコンピュータであり得る。例えば、端末装置は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、スマートグラス、スマートウォッチ等の任意のタイプの端末装置であり得る。
図3は、不動産売買を支援するためのシステム100の具体的な構成の一例を示す。
システム100は、インターフェース部110と、プロセッサ部120と、メモリ130部とを備える。
インターフェース部110は、システム100の外部と情報のやり取りを行う。システム100のプロセッサ部120は、インターフェース部110を介して、システム100の外部から情報を受信することが可能であり、システム100の外部に情報を送信することが可能である。インターフェース部110は、任意の形式で情報のやり取りを行うことができる。
インターフェース部110は、例えば、システム100に情報を入力することを可能にする入力部を備える。入力部が、どのような態様でシステム100に情報を入力することを可能にするかは問わない。例えば、入力部が受信器である場合、受信器がネットワークを介してシステム100の外部から情報を受信することにより入力してもよい。あるいは、入力部がデータ読み取り装置である場合には、システム100に接続された記憶媒体から情報を読み取ることによって情報を入力するようにしてもよい。
インターフェース部110は、例えば、システム100から情報を出力することを可能にする出力部を備える。出力部が、どのような態様でシステム100から情報を出力することを可能にするかは問わない。例えば、出力部が送信器である場合、送信器がネットワークを介してシステム100の外部に情報を送信することにより出力してもよい。あるいは、出力部がデータ書き込み装置である場合、システム100に接続された記憶媒体に情報を書き込むことによって情報を出力するようにしてもよい。
システム100は、例えば、インターフェース部110を介して、ブロックチェーンネットワーク200に情報を送信し、かつ/または、ブロックチェーンネットワーク200から情報を受信することができる。システム100は、例えば、インターフェース部110を介して、端末装置300に情報を送信し、かつ/または、端末装置300から情報を受信することができる。
システム100は、例えば、インターフェース部110を介して、不動産を購入することのリクエストをユーザの端末装置300から受信することができる。システム100は、例えば、インターフェース部110を介して、ブロックチェーンネットワーク200に記憶された情報を書き換える命令を送信することができる。システム100は、例えば、インターフェース部110を介して、不動産の購入が完了したことの通知をユーザの端末装置300に送信することができる。
プロセッサ部120は、システム100の処理を実行し、かつ、システム100全体の動作を制御する。プロセッサ部120は、メモリ部130に記憶されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。これにより、システム100を所望のステップを実行するシステムとして機能させることが可能である。プロセッサ部120は、単一のプロセッサによって実装されてもよいし、複数のプロセッサによって実装されてもよい。
メモリ部130は、システム100の処理を実行するために必要とされるプログラムやそのプログラムの実行に必要とされるデータ等を記憶する。メモリ部130は、不動産売買を支援するための処理をプロセッサ部120に行わせるためのプログラム(例えば、後述する図6に示される処理を実現するプログラム)を記憶してもよい。ここで、プログラムをどのようにしてメモリ部130に記憶するかは問わない。例えば、プログラムは、メモリ部130にプリインストールされていてもよい。あるいは、プログラムは、ネットワークを経由してダウンロードされることによってメモリ部130にインストールされるようにしてもよい。この場合、ネットワークの種類は問わない。メモリ部130は、任意の記憶手段によって実装され得る。あるいは、プログラムは、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、これを読み取ることによってメモリ部130にインストールされるようにしてもよい。
ブロックチェーンネットワーク200には、例えば、販売される不動産の情報が記憶され得る。
図4は、ブロックチェーンネットワーク200に記憶される不動産情報のデータ構成の一例を示す。
ブロックチェーンネットワーク200は、例えば、1つの不動産を1つのNFTとして記憶し得る。各不動産のNFTには、不動産IDとその不動産の不動産情報とが関連付けられて記憶されている。不動産情報は、不動産の所在地を示す情報と、不動産の真の所有者を示す情報と、不動産に対する抵当権を示す情報と、不動産に対して締結された契約を示す情報を含み得る。不動産情報は、不動産の納税に関する情報も含み得る。
抵当権を示す情報は、不動産に対する根抵当権を示す情報を含み、根抵当権を示す情報は、少なくとも、真の被根抵当権者を示す情報を含む。根抵当権を示す情報は、例えば、根抵当権の根抵当権者を示す情報、根抵当権の設定情報(例えば、設定額、設定年月日等)も含み得る。
不動産に対して締結された契約を示す情報は、不動産の管理委任契約を示す情報、不動産を対象とする保険契約を示す情報を含み得る。管理委任契約を示す情報は、少なくとも、管理委任契約の真の契約者を示す情報を含む。管理委任契約を示す情報は、例えば、管理者を示す情報、および管理委任契約の内容(例えば、管理内容等)も含み得る。保険契約を示す情報は、少なくとも、保険契約の真の契約者を示す情報を含む。保険契約を示す情報は、保険会社を示す情報、保険契約(例えば、補償内容等)の内容も含み得る。
納税に関する情報は、不動産に対する税金(例えば、固定資産税)の納付に関する情報を含み、少なくとも、真の納税者を示す情報を含む。納税に関する情報は、例えば、納税の内容(例えば、納税額、納税年月日等)も含み得る。
ブロックチェーンネットワーク200に記憶された情報は、システム100によって書き換えられることができる。システム100は、少なくとも、真の所有者を示す情報によって示される真の所有者を書き換えることができる。さらに、システム100は、真の所有者に加えて、真の契約者を示す情報によって示される真の契約者および真の被根抵当権者を示す情報によって示される真の被根抵当権者を書き換えることができる。さらに、これに加えて、システム100は、真の納税者を示す情報によって示される真の納税者も書き換えることができる。あるいは、真の契約者、真の被根抵当権者、および真の納税者は、真の所有者がシステム100によって書き換えられたことに応答して、自動的に書き換えられるようにしてもよい。
図2および図3に示される例では、ブロックチェーンネットワーク200は、システム100の外部に設けられているが、本発明はこれに限定されない。ブロックチェーンネットワーク200の少なくとも一部をシステム100の内部に設けることも可能である。ブロックチェーンネットワーク200の少なくとも一部は、システム100のための記憶手段として構成される。ブロックチェーンネットワーク200の構成は、典型的には、ブロックチェーン技術等を利用する分散型ネットワークであるが、これに限定されるものではない。
図5Aは、プロセッサ部120の構成の一例を示す。
プロセッサ部120は、受信手段121と、書換手段122と、通知手段123とを備える。
受信手段121は、ユーザから不動産を購入することのリクエストを受信するように構成されている。受信手段121は、例えば、インターフェース部110を介して、ユーザの端末装置300からリクエストを受信することができる。
受信手段121は、ユーザの個人情報をさらに受信することができる。受信手段121は、例えば、インターフェース部110を介して、ユーザの端末装置300から個人情報を受信することができる。あるいは、受信手段121は、例えば、インターフェース部110を介して、ネットワーク400の適所から個人情報を受信することができる。受信された個人情報は、プロセッサ部120が接続されたデータベース部(図示せず)に格納されることができる。データベース部の少なくとも一部は、システム100の一部であってもよいし、システム100の外部の構成要素であってもよい。データベース部の構成は、特定のハードウェア構成に限定されない。例えば、データベース部は、単一のハードウェア部品で構成されてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されてもよい。例えば、データベース部は、システム100の外付けハードディスク装置として構成されてもよいし、ネットワークを介して接続されるクラウド上のストレージとして構成されてもよいし、ブロックチェーン技術等を利用する分散型ネットワークとして構成されてもよい。データベース部の少なくとも一部は、ブロックチェーンネットワーク200によって構成されてもよい。
受信されたリクエストは、書換手段122に渡される。
あるいは、プロセッサ部120は、受信されたリクエストに基づいて、ユーザが購入をリクエストされた不動産を購入することができるか否かを判定し、ユーザが当該不動産を購入することができると判定されたときに、リクエストを書換手段122に渡すようにしてもよい。このとき、プロセッサ部120は、データベース部(図示せず)に格納され得るユーザの個人情報(例えば、例えば、年齢、年収、勤務先、勤続年数、家族構成、所有不動産、金融資産、借入金残高等)に基づいて、ユーザの不動産購入能力を決定する決定手段と、決定された不動産購入能力により、ユーザが当該不動産を購入することができるか否かを判定する判定手段とを備えることができる。不動産購入能力は、例えば、ユーザが現在保有する資産によって購入可能な不動産の範囲を示すことができ、あるいは、ユーザの個人情報に基づいて決定される融資最大可能額等の融資条件での融資によって購入可能な不動産の範囲を示すことができる。判定手段は、例えば、購入をリクエストされた不動産が、不動産購入能力が示す不動産の範囲内にあるか否かを判定することができる。
書換手段122は、ブロックチェーンネットワーク200(記憶手段)に記憶された真の所有者を示す情報によって示される不動産の真の所有者をユーザに書き換えるように構成されている。書換手段122は、不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、不動産に対して締結された契約を変更することなく、かつ、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、不動産の真の所有者をユーザに書き換えることができる。書換手段122は、不動産の不動産登記を変更する処理を行うことはなく、不動産の不動産登記を変更する処理をシステム100外で行うことも必要としていない。書換手段122は、不動産に対して締結された契約を変更する処理を行うことはなく、不動産に対して締結された契約を変更する処理をシステム100外で行うことも必要としていない。書換手段122は、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更する処理を行うことはなく、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更する処理をシステム100外で行うことも必要としていない。
書換手段122は、インターフェース部110を介して、ブロックチェーンネットワーク200にアクセスし、ブロックチェーンネットワーク200に記憶されている情報を書き換えることができる。書換手段122は、例えば、ブロックチェーンネットワーク200に記憶された不動産の真の所有者をユーザに上書きすることにより、書き換えるようにしてもよい。あるいは、書換手段122は、例えば、ブロックチェーンネットワーク200に記憶された不動産の最新の真の所有者がユーザであると追記することにより、書き換えるようにしてもよい。
ブロックチェーンネットワーク200に記憶された不動産の真の所有者をユーザに書き換えることで、不動産の真の所有者がユーザであることが公示されることになる。また、ブロックチェーンネットワーク200は改ざんが実質的に不可能なように構成されているので、不動産の真の所有者がユーザであることの信頼性も保証されることになる。仮に、不動産登記上の所有者と、ブロックチェーンネットワーク200に記憶された真の所有者とが一致していなくとも、ブロックチェーンネットワーク200の公示性および信頼性により、不動産取引を行う者は、不動産の真の所有者がユーザであることを信じて取引をすることができる。
通知手段123は、不動産の購入が完了したことをユーザに通知するように構成されている。通知手段123は、例えば、インターフェース部110を介して、ユーザの端末装置300に通知を送信することができる。これにより、ユーザは不動産の購入が完了したことを知ることができる。
図5Bは、プロセッサ部120の代替実施形態であるプロセッサ部120’の構成の一例を示す。
プロセッサ部120’は、第2の書換手段124を備える点を除いて、プロセッサ部120と同一の構成を有する。図5Bでは、図5Aを参照して上述した構成と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、ここでは詳細な説明を省略する。
プロセッサ部120は、受信手段121と、第1の書換手段122と、第2の書換手段124と、通知手段123とを備える。第1の書換手段122は、図5Aを参照して上述した書換手段122と同一である。
第2の書換手段124は、第1の書換手段122が不動産の真の所有者をユーザに書き換えたことに応答して、ブロックチェーンネットワーク200(記憶手段)に記憶されている真の契約者を示す情報によって示される真の契約者、および/または、真の被根抵当権者を示す情報によって示される真の根抵当権者をユーザに自動的に書き換えるように構成されている。
第2の書換手段124は、インターフェース部110を介して、ブロックチェーンネットワーク200にアクセスし、ブロックチェーンネットワーク200に記憶されている情報を書き換えることができる。第2の書換手段124は、例えば、ブロックチェーンネットワーク200に記憶された不動産の真の契約者および真の被根抵当権者をユーザに上書きすることにより、書き換えるようにしてもよい。あるいは、第2の書換手段124は、例えば、ブロックチェーンネットワーク200に記憶された不動産の最新の真の契約者および真の被根抵当権者がユーザであると追記することにより、書き換えるようにしてもよい。
例えば、第2の書換手段124は、第1の書換手段122が不動産の真の所有者をユーザに書き換えたことに応答して、ブロックチェーンネットワーク200にアクセスし、第1の書換手段122が真の所有者を書き換えた不動産に対して、真の契約者を示す情報および/または真の被根抵当権者を示す情報が記憶されているか否かを判定する。第2の書換手段124は、ブロックチェーンネットワーク200に真の契約者を示す情報および/または真の被根抵当権者を示す情報が記憶されているときに、真の契約者を示す情報によって示される真の契約者および/または真の被根抵当権者を示す情報によって示される真の被根抵当権者を自動的にユーザに書き換えることができる。
このときも、第2の書換手段124は、不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、不動産に対して締結された契約を変更することなく、かつ、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、不動産の真の契約者および/または真の被根抵当権者を自動的にユーザに書き換えることができる。第2の書換手段124は、不動産の不動産登記を変更する処理を行うことはなく、不動産の不動産登記を変更する処理をシステム100外で行うことも必要としていない。第2の書換手段124は、不動産に対して締結された契約を変更する処理を行うことはなく、不動産に対して締結された契約を変更する処理をシステム100外で行うことも必要としていない。第2の書換手段124は、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更する処理を行うことはなく、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更する処理をシステム100外で行うことも必要としていない。
ブロックチェーンネットワーク200に記憶された不動産の真の契約者および/または真の被根抵当権者をユーザに書き換えることで、不動産の真の契約者および/または真の被根抵当権者がユーザであることが公示されることになる。また、ブロックチェーンネットワーク200は改ざんが実質的に不可能なように構成されているので、不動産の真の契約者および/または真の被根抵当権者がユーザであることの信頼性も保証されることになる。仮に、契約書上の契約者と、ブロックチェーンネットワーク200に記憶された真の契約者とが一致していなくとも、かつ/または、登記上の被根抵当権者とブロックチェーンネットワーク200に記憶された真の被根抵当権者とが一致していなくとも、ブロックチェーンネットワーク200の公示性および信頼性により、契約の相手方および/または抵当権者は、不動産の真の契約者および/または真の被根抵当権者がユーザであることを信じて契約内容の履行および/または権利行使をすることができる。
第2の書換手段124は、さらに、第1の書換手段122が不動産の真の所有者をユーザに書き換えたことに応答して、ブロックチェーンネットワーク200(記憶手段)に記憶されている真の納税者を示す情報によって示される真の納税者をユーザに自動的に書き換えることができる。
第2の書換手段124は、例えば、インターフェース部110を介して、ブロックチェーンネットワーク200にアクセスし、ブロックチェーンネットワーク200に記憶された不動産の真の納税者をユーザに上書きすることにより、書き換えるようにしてもよい。あるいは、第2の書換手段124は、例えば、インターフェース部110を介して、ブロックチェーンネットワーク200にアクセスし、ブロックチェーンネットワーク200に記憶された不動産の最新の真の納税者がユーザであると追記することにより、書き換えるようにしてもよい。
例えば、第2の書換手段124は、第1の書換手段122が不動産の真の所有者をユーザに書き換えたことに応答して、ブロックチェーンネットワーク200にアクセスし、第1の書換手段122が真の所有者を書き換えた不動産に対して、真の納税者を示す情報が記憶されているか否かを判定する。第2の書換手段124は、ブロックチェーンネットワーク200に真の納税者を示す情報が記憶されているときに、真の納税者を示す情報によって示される真の納税者を自動的にユーザに書き換えることができる。
このときも、第2の書換手段124は、不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、不動産に対して締結された契約を変更することなく、かつ、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、不動産の真の納税者を自動的にユーザに書き換えることができる。第2の書換手段124は、不動産の不動産登記を変更する処理を行うことはなく、不動産の不動産登記を変更する処理をシステム100外で行うことも必要としていない。第2の書換手段124は、不動産に対して締結された契約を変更する処理を行うことはなく、不動産に対して締結された契約を変更する処理をシステム100外で行うことも必要としていない。第2の書換手段124は、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更する処理を行うことはなく、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更する処理をシステム100外で行うことも必要としていない。
ブロックチェーンネットワーク200に記憶された不動産の真の納税者をユーザに書き換えることで、不動産の真の納税者がユーザであることが公示されることになる。また、ブロックチェーンネットワーク200は改ざんが実質的に不可能なように構成されているので、不動産の真の納税者がユーザであることの信頼性も保証されることになる。仮に、登記上の所有者と、ブロックチェーンネットワーク200に記憶された真の納税者とが一致していなくとも、ブロックチェーンネットワーク200の公示性および信頼性により、税務署は、不動産の真の納税者がユーザであることを信じて税金の徴収を行うことができる。
上述した図5A、図5Bに示される例では、プロセッサ部120、120’の各構成要素が同一のプロセッサ部120、120’内に設けられているが、本発明はこれに限定されない。プロセッサ部120、120’の各構成要素が複数のプロセッサ部に分散される構成も本発明の範囲内である。このとき、複数のプロセッサ部は、同一のハードウェア部品内に位置してもよいし、近傍または遠隔の別個のハードウェア部品内に位置してもよい。
なお、上述したシステム100の各構成要素は、単一のハードウェア部品で構成されていてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されていてもよい。複数のハードウェア部品で構成される場合は、各ハードウェア部品が接続される態様は問わない。各ハードウェア部品は、無線で接続されてもよいし、有線で接続されてもよい。本発明のシステム100は、特定のハードウェア構成には限定されない。プロセッサ部120、120’をデジタル回路ではなくアナログ回路によって構成することも本発明の範囲内である。本発明のシステム100の構成は、その機能を実現できる限りにおいて上述したものに限定されない。
3.不動産売買を支援するためのシステムにおける処理
図6は、不動産売買を支援するためのシステム100における処理の一例(処理600)を示す。処理600は、システム100のプロセッサ部120において行われる。処理600は、プロセッサ部120’においても同様に行われることができる。
プロセッサ部120は、インターフェース部110を介して、記憶手段(ブロックチェーンネットワーク200)と通信することができる。ブロックチェーンネットワーク200は、上述したように、販売される不動産の情報を記憶しており、ブロックチェーンネットワーク200は、少なくとも、不動産の真の所有者を示す情報と、不動産に対して締結された契約を示す情報と、不動産に対する根抵当権を示す情報とを関連付けて記憶している。ブロックチェーンネットワーク200は、これに加えて、不動産の納税に関する情報も不動産に関連付けて記憶することができる。契約を示す情報は、契約の真の契約者を示す情報を含み、根抵当権を示す情報は、根抵当権の真の被根抵当権者を示す情報を含み得る。納税に関する情報は、不動産の真の納税者を示す情報を含み得る。
プロセッサ部120の受信手段121は、ユーザの個人情報を予め受信することができる。受信手段121は、受信された個人情報をデータベース部に格納することができる。
ステップS601では、プロセッサ部120の受信手段121が、ユーザから不動産を購入することのリクエストを受信する。受信手段121は、例えば、インターフェース部110を介して、ユーザの端末装置300からリクエストを受信することができる。
受信手段121は、受信されたリクエストを書換手段122に渡すことができる。あるいは、プロセッサ部120の決定手段が、ユーザの個人情報に基づいて、ユーザの不動産購入能力を決定し、プロセッサ部120の判定手段が、決定された不動産購入能力により、ユーザが当該不動産を購入することができるか否かを判定し、ユーザが当該不動産を購入することができる判定されたときに、リクエストを書換手段122に渡すようにしてもよい。
ステップS602では、プロセッサ部120の書換手段122が、記憶手段に記憶された真の所有者を示す情報によって示される不動産の真の所有者をユーザに書き換える。書換手段122は、不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、不動産に対して締結された契約を変更することなく、かつ、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、不動産の真の所有者をユーザに書き換える。
書換手段122は、記憶手段にアクセスし、記憶手段に記憶されている情報を書き換えることができる。書換手段122は、例えば、記憶手段に記憶された不動産の真の所有者をユーザに上書きすることにより、書き換えるようにしてもよい。あるいは、書換手段122は、例えば、記憶手段に記憶された不動産の最新の真の所有者がユーザであると追記することにより、書き換えるようにしてもよい。
記憶手段をパブリックなものとし、記憶手段に記憶された不動産の真の所有者をユーザに書き換えることで、不動産の真の所有者がユーザであることが公示されることになる。また、記憶手段を改ざんが実質的に不可能なように構成することで、不動産の真の所有者がユーザであることの信頼性も保証されることになる。仮に、不動産登記上の所有者と、記憶手段に記憶された真の所有者とが一致していなくとも、記憶手段の公示性および信頼性により、不動産取引を行う者は、不動産の真の所有者がユーザであることを信じて取引をすることができるようになる。
ステップS603では、プロセッサ部120の通知手段123が、不動産の購入が完了したことをユーザに通知する。通知手段123は、例えば、インターフェース部110を介して、ユーザの端末装置300に通知を送信することができる。これにより、ユーザは不動産の購入が完了したことを知ることができる。
このようにして、処理600により、ユーザは、面倒で時間がかかる手続を行う必要性なしに、不動産の購入を行うことができる。ユーザUは、不動産の購入を簡易かつ即時的に行うことができ、これは、投資目的での不動産購入において特に有用である。
処理600がプロセッサ部120’において行われる場合、ステップS602の後およびステップS603の前に、追加のステップを備えることができる。その追加のステップにおいて、プロセッサ部120’の第2の書換手段124が、ステップS602で第1の書換手段122が記憶手段に記憶されている情報を書き換えたことに応答して、不動産の真の契約者を示す情報によって示される真の契約者および/または真の被根抵当権者を示す情報によって示される真の被根抵当権者をユーザに自動的に書き換える。
第2の書換手段124は、記憶手段にアクセスし、記憶手段に記憶されている情報を書き換えることができる。第2の書換手段124は、例えば、記憶手段に記憶された不動産の真の契約者および真の被根抵当権者をユーザに上書きすることにより、書き換えるようにしてもよい。あるいは、第2の書換手段124は、例えば、記憶手段に記憶された不動産の最新の真の契約者および真の被根抵当権者がユーザであると追記することにより、書き換えるようにしてもよい。
例えば、第2の書換手段124は、ステップS602で第1の書換手段122が不動産の真の所有者をユーザに書き換えたことに応答して、記憶手段にアクセスし、第1の書換手段122が真の所有者を書き換えた不動産に対して、真の契約者を示す情報および/または真の被根抵当権者を示す情報が記憶されているか否かを判定する。第2の書換手段124は、ブロックチェーンネットワーク200に真の契約者を示す情報および/または真の被根抵当権者を示す情報が記憶されているときに、真の契約者を示す情報によって示される真の契約者および/または真の被根抵当権者を示す情報によって示される真の被根抵当権者を自動的にユーザに書き換えることができる。
このときも、第2の書換手段124は、不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、不動産に対して締結された契約を変更することなく、かつ、不動産に対する根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、不動産の真の契約者および/または真の被根抵当権者を自動的にユーザに書き換えることができる。
記憶手段をパブリックなものとし、記憶手段に記憶された不動産の真の契約者および/または真の被根抵当権者をユーザに書き換えることで、不動産の真の契約者および/または真の被根抵当権者がユーザであることが公示されることになる。また、記憶手段を改ざんが実質的に不可能なように構成することで、不動産の真の契約者および/または真の被根抵当権者がユーザであることの信頼性も保証されることになる。仮に、契約書上の契約者と、記憶手段に記憶された真の契約者とが一致していなくとも、かつ/または、登記上の被根抵当権者と記憶手段に記憶された真の被根抵当権者とが一致していなくとも、記憶手段の公示性および信頼性により、契約の相手方および/または抵当権者は、不動産の真の契約者および/または真の被根抵当権者がユーザであることを信じて契約内容の履行および/または権利行使をすることができる。
第2の書換手段124は、さらに、真の契約者、および/または、真の被根抵当権者を書き換えるときに、不動産の真の納税者を示される真の納税者をユーザに自動的に書き換えることができる。
記憶手段をパブリックなものとし、記憶手段に記憶された不動産の真の納税者をユーザに書き換えることで、不動産の真の納税者がユーザであることが公示されることになる。また、憶手段を改ざんが実質的に不可能なように構成することで、不動産の真の納税者がユーザであることの信頼性も保証されることになる。仮に、登記上の所有者と、記憶手段に記憶された真の納税者とが一致していなくとも、記憶手段の公示性および信頼性により、税務署は、不動産の真の納税者がユーザであることを信じて税金の徴収を行うことができる。
このようにして、不動産登記上の所有者、登記上の被根抵当権者、契約書上の契約者を変更しなくとも、不動産の売買を円滑に行うことができる。これにより、不動産売買のハードルが下がり、不動産の円滑な流通が促進され得る。
図6を参照して上述した例では、特定の順序で処理が行われることを説明したが、各処理の順序は説明されたものに限定されず、論理的に可能な任意の順序で行われ得る。
図6を参照して上述した例では、図6に示される各ステップの処理は、プロセッサ部120または120’とメモリ部130に記憶されたプログラムとによって実現することが説明されたが、本発明はこれに限定されない。図6に示される各ステップの処理のうちの少なくとも1つは、制御回路などのハードウェア構成によって実現されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。
本発明は、不動産売買をより容易に行うことを可能にする、不動産売買を支援するためのシステム等を提供するものとして有用である。
U ユーザ
O 所有者
P サービスプロバイダ
10 不動産
100 システム
200 ブロックチェーンネットワーク
300 端末装置
400 ネットワーク

(項目1)
不動産売買を支援するためのシステムであって、
販売される不動産を示す情報を記憶する記憶手段であって、前記記憶手段は、前記不動産の真の所有者を示す情報と、前記不動産に対して締結された契約を示す情報と、前記不動産に対する根抵当権を示す情報とを関連付けて記憶している、記憶手段と、
ユーザから前記不動産を購入することのリクエストを受信する受信手段と、
前記不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、前記契約を変更することなく、かつ、前記根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換える書換手段と、
前記不動産の購入が完了したことを前記ユーザに通知する通知手段と
を備えるシステム。
(項目2)
前記契約を示す情報は、前記契約の真の契約者を示す情報を含み、前記根抵当権を示す情報は、前記根抵当権の真の被根抵当権者を示す情報を含み、
前記システムは、
前記書換手段が、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えたことに応答して、
(1)前記真の契約者を示す情報によって示される前記契約の真の契約者、および/または、
(2)前記真の被根抵当権者を示す情報によって示される前記根抵当権の真の根抵当権者
を前記ユーザに自動的に書き換える第2の書換手段
をさらに備える、上記項目に記載のシステム。
(項目3)
前記記憶手段には、前記不動産の納税に関する情報が前記不動産に関連付けられて記憶されており、前記納税に関する情報は、前記不動産の真の納税者を示す情報を含み、
前記第2の書換手段は、前記書換手段が、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えたことに応答して、前記真の納税者を示す情報によって示される前記不動産の真の納税者を前記ユーザに自動的に書き換える、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目4)
前記受信手段は、前記ユーザの個人情報をさらに受信し、
前記システムは、
前記受信された個人情報に基づいて、前記ユーザの不動産購入能力を決定する決定手段と、
前記決定された不動産購入能力により、前記ユーザが前記不動産を購入することができるか否かを判定する判定手段と
をさらに備え、前記書換手段は、前記ユーザが前記不動産を購入することができると判定された後に、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換える、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目5)
前記記憶手段は、情報を改ざん不可能なように記憶するように構成されている、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目6)
不動産売買を支援するための方法であって、記憶手段には、販売される不動産を示す情報が記憶され、前記記憶手段は前記不動産の真の所有者を示す情報と、前記不動産に対して締結された契約を示す情報と、前記不動産に対する根抵当権を示す情報とを関連付けて記憶しており、前記方法は、
ユーザから前記不動産を購入することのリクエストを受信することと、
前記不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、前記契約を変更することなく、かつ、前記根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えることと、
前記不動産の購入が完了したことを前記ユーザに通知することと
を含む、方法。
(項目6A)
上記項目のうちの1つまたは複数に記載の特徴を含む、項目6に記載の方法。
(項目7)
不動産売買を支援するためのプログラムであって、前記プログラムは、プロセッサ部と記憶手段とを備えるコンピュータシステムにおいて実行され、前記記憶手段には、販売される不動産を示す情報が記憶され、前記記憶手段は前記不動産の真の所有者を示す情報と、前記不動産に対して締結された契約を示す情報と、前記不動産に対する根抵当権を示す情報とを関連付けて記憶しており、前記プログラムは、
ユーザから前記不動産を購入することのリクエストを受信することと、
前記不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、前記契約を変更することなく、かつ、前記根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えることと、
前記不動産の購入が完了したことを前記ユーザに通知することと
を含む処理を前記プロセッサ部に行わせる、プログラム。
(項目7A)
上記項目のうちの1つまたは複数に記載の特徴を含む、項目7に記載のプログラム。
第2の書換手段124は、第1の書換手段122が不動産の真の所有者をユーザに書き換えたことに応答して、ブロックチェーンネットワーク200(記憶手段)に記憶されている真の契約者を示す情報によって示される真の契約者、および/または、真の被根抵当権者を示す情報によって示される真の根抵当権者をユーザに自動的に書き換えるように構成されている。

Claims (7)

  1. 不動産売買を支援するためのシステムであって、
    販売される不動産を示す情報を記憶する記憶手段であって、前記記憶手段は、前記不動産の真の所有者を示す情報と、前記不動産に対して締結された契約を示す情報と、前記不動産に対する根抵当権を示す情報とを関連付けて記憶している、記憶手段と、
    ユーザから前記不動産を購入することのリクエストを受信する受信手段と、
    前記不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、前記契約を変更することなく、かつ、前記根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換える書換手段と、
    前記不動産の購入が完了したことを前記ユーザに通知する通知手段と
    を備えるシステム。
  2. 前記契約を示す情報は、前記契約の真の契約者を示す情報を含み、前記根抵当権を示す情報は、前記根抵当権の真の被根抵当権者を示す情報を含み、
    前記システムは、
    前記書換手段が、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えたことに応答して、
    (1)前記真の契約者を示す情報によって示される前記契約の真の契約者、および/または、
    (2)前記真の被根抵当権者を示す情報によって示される前記根抵当権の真の根抵当権者
    を前記ユーザに自動的に書き換える第2の書換手段
    をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記記憶手段には、前記不動産の納税に関する情報が前記不動産に関連付けられて記憶されており、前記納税に関する情報は、前記不動産の真の納税者を示す情報を含み、
    前記第2の書換手段は、前記書換手段が、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えたことに応答して、前記真の納税者を示す情報によって示される前記不動産の真の納税者を前記ユーザに自動的に書き換える、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記受信手段は、前記ユーザの個人情報をさらに受信し、
    前記システムは、
    前記受信された個人情報に基づいて、前記ユーザの不動産購入能力を決定する決定手段と、
    前記決定された不動産購入能力により、前記ユーザが前記不動産を購入することができるか否かを判定する判定手段と
    をさらに備え、前記書換手段は、前記ユーザが前記不動産を購入することができると判定された後に、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換える、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記記憶手段は、情報を改ざん不可能なように記憶するように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. 不動産売買を支援するための方法であって、記憶手段には、販売される不動産を示す情報が記憶され、前記記憶手段は、前記記憶手段は、前記不動産の真の所有者を示す情報と、前記不動産に対して締結された契約を示す情報と、前記不動産に対する根抵当権を示す情報とを関連付けて記憶しており、前記方法は、
    ユーザから前記不動産を購入することのリクエストを受信することと、
    前記不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、前記契約を変更することなく、かつ、前記根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えることと、
    前記不動産の購入が完了したことを前記ユーザに通知することと
    を含む、方法。
  7. 不動産売買を支援するためのプログラムであって、前記プログラムは、プロセッサ部と記憶手段とを備えるコンピュータシステムにおいて実行され、前記記憶手段には、販売される不動産を示す情報が記憶され、前記記憶手段は、前記記憶手段は、前記不動産の真の所有者を示す情報と、前記不動産に対して締結された契約を示す情報と、前記不動産に対する根抵当権を示す情報とを関連付けて記憶しており、前記プログラムは、
    ユーザから前記不動産を購入することのリクエストを受信することと、
    前記不動産の不動産登記を変更することなく、かつ、前記契約を変更することなく、かつ、前記根抵当権の被根抵当権者を変更することなく、前記真の所有者を示す情報によって示される前記不動産の真の所有者を前記ユーザに書き換えることと、
    前記不動産の購入が完了したことを前記ユーザに通知することと
    を含む処理を前記プロセッサ部に行わせる、プログラム。
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