JP2023141267A - 半導体装置、半導体装置を作製する方法 - Google Patents

半導体装置、半導体装置を作製する方法 Download PDF

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Yosuke Kanie
貴広 吉田
Takahiro Yoshida
良一 片岡
Ryoichi Kataoka
隆司 鈴木
Takashi Suzuki
恵太 片岡
Keita Kataoka
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Abstract

【課題】隣合うトレンチ間の半導体領域の幅の狭窄を低減できる半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置は、半導体領域及び複数のトレンチを含み主面及び裏面を有する基板と、トレンチの各々における内面の上に設けられたゲート絶縁膜と、トレンチを埋め込むようにゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極を含む。ゲート絶縁膜は、基板の主面から裏面への方向に区分けされ互いに異なる厚さを有する複数の絶縁領域を含む。トレンチの側面において、絶縁領域のうちの主面に最も近い直近絶縁領域の厚さは、絶縁領域のうちの直近絶縁領域より主面から遠い遠隔絶縁領域の厚さより小さい。ゲート絶縁膜とゲート電極との内側境界は、直近絶縁領域と遠隔絶縁領域との間の内側境界面の辺りで内側段差を有し、半導体領域とゲート絶縁膜との外側境界は、直近絶縁領域と遠隔絶縁領域との間の外側境界面の辺りで外側段差を有し、内側段差は側段差より大きい。【選択図】図1

Description

本開示は、半導体装置、半導体装置を作製する方法に関する。
特許文献1は、トレンチの上側に相対的に薄い酸化膜を形成すると共に、トレンチの上側に相対的に厚い酸化膜を形成することを開示する。厚い酸化膜の外面及び内面は、それぞれ、薄い酸化膜の外面及び内面に比べて大きく盛り上がっている。
特開2010-251608号公報
縦型の半導体装置は、複数のトレンチの配列をゲート電極として利用して、隣合う2つのトレンチ間の半導体領域に電流を流す。トレンチ側面の厚い酸化膜の外面への盛り上がりは、隣合う2つのトレンチ間の半導体領域の幅を小さくする。
本開示は、隣合うトレンチ間の半導体領域の幅の狭窄を低減できる半導体装置、及びこの半導体装置を作製する方法を提供することを目的とする。
本開示の第1態様に係る半導体装置は、半導体領域、及び該半導体領域の主面に沿って第1方向に配列された複数のトレンチを含み主面及び裏面を有する基板と、前記トレンチの各々における内面の上に設けられたゲート絶縁膜と、前記トレンチを埋め込むように前記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極と、を含み、前記ゲート絶縁膜は、前記基板の前記主面から前記裏面への第2方向に区分けされ互いに異なる厚さを有する複数の絶縁領域を含み、前記トレンチの側面において、前記絶縁領域のうちの前記主面に最も近い直近絶縁領域の厚さは、前記絶縁領域のうちの前記直近絶縁領域より前記主面から遠い遠隔絶縁領域の厚さより小さく、前記ゲート絶縁膜と前記ゲート電極との間の内側境界面は、前記直近絶縁領域と前記遠隔絶縁領域との内側境界の辺りで内側段差を有し、前記半導体領域と前記ゲート絶縁膜との間の外側境界面は、前記直近絶縁領域と前記遠隔絶縁領域との外側境界の辺りで外側段差を有し、前記内側段差は前記外側段差より大きく、前記半導体領域は、第1導電型の第1導電領域、前記第1導電型と異なる第2導電型の第2導電領域、及び前記第1導電型の第3導電領域を含み、前記第2導電領域及び前記第3導電領域は、前記第2方向に順に配列され、前記第1導電領域及び前記第2導電領域は、前記トレンチのうちの隣り合う第1トレンチと第2トレンチとの間に設けられ、前記第1導電領域は、前記第2導電領域によって前記第3導電領域から隔てられ、前記第3導電領域は、前記基板の前記裏面から離れている。
本開示の第2態様に係る半導体装置では、第1態様に従う半導体装置であって、前記第3導電領域は、前記第1トレンチの前記遠隔絶縁領域と前記第2トレンチの前記遠隔絶縁領域との間に設けられる。
本開示の第3態様に係る半導体装置では、第1態様又は第2態様に従う半導体装置であって、前記遠隔絶縁領域は、前記絶縁領域のうちの前記主面に最も遠い最遠絶縁領域であり、前記第3導電領域は、前記最遠絶縁領域の側面及び底面を囲い、前記第3導電領域のドーパント濃度は、前記第1導電領域のドーパント濃度より小さい。
本開示の第4態様に係る半導体装置は、第1態様から第3態様のいずれか一態様に従う半導体装置であって、前記半導体領域は、前記基板の前記裏面に設けられる第4導電領域を有し、前記第4導電領域は、前記第1導電型を有し、前記ゲート絶縁膜から離れており、前記第4導電領域は、前記第3導電領域によって前記第2導電領域から隔てられる。
本開示の第5態様に係る半導体装置は、第1態様から第4態様のいずれか一態様に従う半導体装置であって、前記ゲート絶縁膜は、前記半導体領域の構成元素の酸化物を含む。
本開示の第6態様に係る半導体装置を作製する方法は、半導体領域を含み主面及び裏面を有する基板に、前記半導体領域の主面に沿って第1方向に配列された複数のトレンチを形成することと、前記トレンチを形成した後に、前記基板を酸化雰囲気中に置いて、前記トレンチの内面に第1酸化膜を形成することと、前記第1酸化膜を形成した後に、酸化物とは異なる無機材料の絶縁膜を前記基板の上に堆積することと、前記絶縁膜の異方性エッチングにより、前記トレンチの側面上の前記絶縁膜を残すと共に前記トレンチの底面の上の前記絶縁膜、前記第1酸化膜、及び前記トレンチの外側にある前記絶縁膜を除去することと、前記絶縁膜の前記異方性エッチングの後に、前記絶縁膜をマスクとして用いて、前記トレンチの前記底面に現れた前記半導体領域を加工して、前記トレンチのそれぞれに追加トレンチを形成することと、前記追加トレンチを形成した後に、前記基板を酸化雰囲気中において前記追加トレンチの側面及び底面に第2酸化膜を形成することと、前記第2酸化膜を形成した後に、前記絶縁膜を除去することと、前記絶縁膜を除去した後に、堆積物を前記基板の上に堆積して、前記トレンチ及び前記追加トレンチを埋めることと、を含む。
本開示の第7態様に係る半導体装置を作製する方法では、第6態様に係る方法であって、前記トレンチ及び前記追加トレンチは、縦積みトレンチを構成し、前記半導体領域は、第1導電型の第1導電領域、前記第1導電型と異なる第2導電型の第2導電領域、及び前記第1導電型の第3導電領域を含み、前記第1導電領域及び前記第2導電領域は、前記基板の前記主面から前記裏面への第2方向に順に配列され、前記第2導電領域及び前記第3導電領域は、前記トレンチのうちの隣り合う第1トレンチと第2トレンチとの間に設けられ、前記第1導電領域は、前記第2導電領域によって前記第3導電領域から隔てられ、前記第3導電領域は、前記基板の前記裏面から離れており、前記堆積物は導電性を有する。
本開示の第8態様に係る半導体装置を作製する方法では、第6態様又は第7態様に係る方法であって、前記堆積物はゲート電極を構成し、前記トレンチは、前記第2導電領域を貫通する深さを有する。
本開示の第9態様に係る半導体装置を作製する方法では、第7態様又は第8態様に係る方法であって、前記第3導電領域のドーパント濃度は、前記第1導電領域のドーパント濃度より小さく、前記追加トレンチは、前記第3導電領域内に終端を有する。
本開示の第10態様に係る半導体装置を作製する方法は、第6態様から第9態様のいずれか一態様に従う方法であって、前記トレンチを形成することに先立って、前記基板の上に、前記トレンチのパターンを規定する無機材料の絶縁層を形成すること、を更に備え、前記無機材料の絶縁層は、前記絶縁膜の前記異方性エッチングにさられる一方で、前記絶縁膜の前記異方性エッチングにより完全に除去されない厚さを有する。
第1態様に係る半導体装置によれば、第2導電型の第2導電領域が第1トレンチと第2トレンチとの間に設けられて、ゲート電極からの電界に応答して半導体領域の第2導電領域とゲート絶縁膜との界面に反転層を形成する。ゲート絶縁膜は、内側境界と外側境界との間にあり、ゲート絶縁膜の遠隔絶縁領域は、半導体領域よりもトレンチ内のゲート電極に向けて大きく盛り上がる。これ故に、遠隔絶縁領域は、直近絶縁領域に比べて厚いけれども、第1トレンチと第2トレンチとの間の電流経路の狭窄を低減できる。
第2態様に係る半導体装置によれば、第1トレンチ及び第2トレンチの遠隔絶縁領域は、直近絶縁領域のゲート絶縁膜に比べて半導体領域への実質的に無い又は小さい盛り上がりを有し、これ故に、キャリアの伝導経路の狭窄が低減されている。
第3態様に係る半導体装置によれば、最遠絶縁領域は、最遠絶縁領域の側面及び底面を覆うので、ゲート電極の終端の辺りでは、ゲート電極に係る等電位面が屈曲する。第1導電領域のドーパント濃度より小さい第3導電領域が、最遠絶縁領域の側面及び底面を覆って、空乏層が第3導電領域に広がることを可能にする。
第4態様に係る半導体装置によれば、最遠絶縁領域の位置において反転層が、第2導電型の第1トレンチと第2トレンチとの間に設けられた第3導電領域に形成される。第3導電領域は、第4導電領域に繋がる。
第5態様に係る半導体装置によれば、ゲート絶縁膜を半導体領域の熱酸化により形成できる。半導体領域は、例えば構成元素としてシリコンを含む。
第6態様に係る製造方法によれば、上側のトレンチ内に絶縁膜を形成する。加えて、フォトリソグラフィによるパターン形成を基板の上の絶縁膜の加工に用いることなく、例えば異方性ドライエッチングによりトレンチの底面上の絶縁膜及び第1酸化膜を除去する。このような除去によって、これらの無機絶縁膜に開口を形成する。加工された無機絶縁膜をマスクとして用いて、引き続き異方性ドライエッチングにより無機絶縁膜の開口における半導体領域を加工して追加トレンチを形成し、縦積みトレンチを形成する。このように形成された縦積みトレンチにより、半導体領域には、トレンチと追加トレンチとの境界に段差が提供される。この段差により、追加トレンチの側面は、上側のトレンチの側面に比べてトレンチ内側に盛り上がる。また、段差の大きさは、絶縁膜の厚さによって調整可能である。絶縁膜を残した状態で、追加トレンチの盛り上がり半導体を酸化すると、該酸化物が、第1酸化膜と半導体領域との界面に沿って規定された基準面に対して追加トレンチの内側に向けて盛り上がって、厚い酸化膜を形成できる。また、ゲート絶縁膜を第1酸化膜及び第2酸化膜として形成するので、第1酸化膜及び第2酸化膜の厚さを互いに独立して2つの酸化膜を形成できる。例えば、第2酸化膜を第1酸化膜より厚くできる。
第7態様に係る作製方法によれば、縦型半導体装置の半導体層構造が提供される。
第8態様に係る作製方法によれば、縦型半導体装置のための電極構造が提供される。
第9態様に係る作製方法によれば、縦型半導体装置のためのドリフト構造が提供される。
第10態様に係る作製方法によれば、無機材料の絶縁層は、犠牲膜としてエッチングにさらされて、これにより、基板の表面がエッチングされることを回避できる。
図1は、本開示の一実施の形態に係る半導体装置の断面構造を示す図面である。 図2は、図1に示された半導体装置を示す平面図である。 図3は、本開示の一実施の形態に係る半導体装置のトレンチの構造を示す拡大図である。 図4(a)、図4(b)、及び図4(c)は、本開示の一実施の形態に係る半導体装置のゲート電極、ゲート絶縁膜及び半導体領域の接合の形状を示す図面である。 図5(a)及び図5(b)は、半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。 図6は、半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。 図7は、半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。 図8は、半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。 図9は、半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。 図10は、半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。 図11は、半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。 図12は、半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。 図13は、半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。 図14は、半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。
以下、図面を参照して本開示を実施するための各実施の形態について説明する。
図1は、本開示の一実施の形態に係る半導体装置の断面構造を示す図面である。図2は、図1に示された半導体装置を示す平面図である。図3は、本開示の一実施の形態に係る半導体装置のトレンチの構造を示す拡大図である。図1は、図2に示されたI-I線に沿ってとられた断面を示す。
図1及び図2を参照すると、半導体装置11は、基板13を含み、基板13は、主面13a及び裏面13bを有し、また複数のトレンチ15及び半導体領域17を含む。複数のトレンチ15は、半導体領域17の主面13aに沿って第1方向Ax1に配列される。半導体装置11は、例えば縦型MISトランジスタを包含することができる。
また、半導体装置11は、ゲート絶縁膜19及びゲート電極Gを有する。ゲート絶縁膜19は、トレンチ15の各々における内面15a(側面15b及び底面15c)の上に設けられる。ゲート電極Gは、トレンチ15を埋め込むようにゲート絶縁膜19の上に設けられる。
ゲート絶縁膜19は、基板13の主面13aから裏面13bへの第2方向Ax2(第1方向Ax1に交差する)に区分けされる複数の絶縁領域(例えば、絶縁領域19a及び19b)を含むことができ、これらの絶縁領域19a及び19bは、互いに異なる厚さを有する。絶縁領域19a及び19bの各々の厚さは、半導体領域17と絶縁領域(例えば、絶縁領域19a及び19b)との界面に直交する方向の膜厚として規定される。トレンチ15及びゲート絶縁膜19は、第3方向Ax3(第1方向Ax1及び第2方向Ax2に交差する)に延在する。
半導体領域17は、第1導電型(例えば、n型)の第1導電領域21、第1導電型(n型)と異なる第2導電型(例えば、p型)の第2導電領域23、及び第1導電型(n型)の第3導電領域25を含む。第2導電領域23及び第3導電領域25は、第2方向Ax2に順に配列される。第1導電領域21及び第2導電領域23は、トレンチ15のうちの隣り合う第1トレンチ14と第2トレンチ16との間に設けられる。第1導電領域21は、第2導電領域23によって第3導電領域25から隔てられ、第3導電領域25は、基板13の裏面13bから離れている。
第2導電領域23は、第1導電領域21の側面及び底面を覆って、pn接合20aを形成する。第1導電領域21、第2導電領域23及び第1導電領域21が、基板13の主面13aに沿って配置されている。第2導電領域23は、第1トレンチ14及び第2トレンチ16の一方から他方まで延在して、第3導電領域25から第1導電領域21を隔てている。第2導電領域23は、第3導電領域25とpn接合20bを形成する。
図3に示されるように、トレンチ15の側面において、絶縁領域19a及び19bのうち基板13の主面13aに最も近い直近絶縁領域(本実施例では、絶縁領域19a)の厚さT19aは、絶縁領域19a及び19bのうちの直近絶縁領域(19a)より主面13aから遠い遠隔絶縁領域(本実施例では、絶縁領域19b)の厚さT19bより小さい。
ゲート絶縁膜19とゲート電極Gとの間の内側境界面BDY1は、直近絶縁領域(19a)と遠隔絶縁領域(19b)との間の内側境界の辺りで内側段差STIを有する。また、半導体領域17とゲート絶縁膜19との間の外側境界面BDY2は、直近絶縁領域(19a)と遠隔絶縁領域(19b)との外側境界の辺りで外側段差STOを有し、内側段差STIは外側段差STOより大きい。
図1及び図3に示されるように、この半導体装置11によれば、第2導電型の第2導電領域23が第1トレンチ14と第2トレンチ16との間に設けられて、ゲート電極Gからの電界に応答して半導体領域17の第2導電領域23とゲート絶縁膜19との界面31に反転層33を形成する。ゲート絶縁膜19は、内側境界面BDY1と外側境界面BDY2との間にあり、ゲート絶縁膜19の遠隔絶縁領域(19b)は、半導体領域17よりもトレンチ15内のゲート電極Gに向けて大きく盛り上がる。これ故に、遠隔絶縁領域(19b)は、直近絶縁領域(19a)に比べて厚いけれども、第1トレンチ14と第2トレンチ16との間の電流経路26の狭窄を低減できる。
図3を参照すると、基準面REF1は、主面13aから裏面13bへの方向に直近絶縁領域(19a)と半導体領域17との境界に沿って延在する。基準面REF2は、主面13aから裏面13bへの方向に直近絶縁領域19aとゲート電極Gとの境界に沿って延在する。遠隔絶縁領域(19b)は、基準面REF1に対して、ゲート電極Gから半導体領域17への方向に盛り上がっている。
遠隔絶縁領域(19b)は、基準面REF2に対して半導体領域17の第3導電領域(例えば、ドリフト領域)に近い外側部分22aと、基準面REF2に対してトレンチ15内のゲート電極Gに近い内側部分22bとを有し、外側部分22aの厚さは内側部分22bの厚さより小さい。或いは、遠隔絶縁領域(19b)は、基準面REF1を基準にしてトレンチ15内のゲート電極Gに近い内側に設けられることができる。
既に説明したように、ゲート絶縁膜19は、基板13の主面13aから裏面13bへの第2方向Ax2に区分けされる2つ以上、又は3つ以上の絶縁領域19を含むことができる。本実施の形態では、ゲート絶縁膜19は、2つの絶縁領域、具体的には直近絶縁領域19a及び遠隔絶縁領域19bを含み、遠隔絶縁領域(19b)は、絶縁領域19a及び19bのうちの主面13aに最も遠い最遠絶縁領域である。第3導電領域25は、最遠絶縁領域(19b)の側面及び底面を囲っている。第3導電領域25のドーパント濃度は、第1導電領域21のドーパント濃度より小さい。
半導体装置11によれば、最遠絶縁領域(19b)が、最遠絶縁領域(19b)の側面及び底面を覆うので、ゲート電極Gの終端の辺りでは、ゲート電極Gに係る等電位面が屈曲する。第1導電領域21のドーパント濃度より小さい第3導電領域25が、最遠絶縁領域(19b)の側面及び底面を覆って、空乏層が広がることを可能にする。
半導体領域17は、基板13の裏面13bに設けられる第4導電領域27を有することができる。第4導電領域27は、第3導電領域25によって第2導電領域23から隔てられる。また、第4導電領域27は、ゲート絶縁膜19から離れている。第3導電領域25のドーパント濃度は、第4導電領域27のドーパント濃度より小さい。
半導体装置11は、基板13の主面13a上に設けられた第1金属体41及び第2金属体42と、基板13の裏面13b上に設けられた第3金属体43とを含むことができる。第1金属体41は、基板13の主面13aを覆う絶縁層35の第1開口35aを介して第1導電領域21及び第2導電領域23に接続される。第2金属体42は、基板13の主面13aを覆う絶縁層35の第2開口35bを介してゲート電極Gに接続される。第3金属体43は、本実施例では、基板13の裏面13bの全体に接続される。
半導体領域17は、構成元素としてシリコンを含むシリコン系半導体を含み、シリコン系半導体は、シリコン(Si)、炭化シリコン(SiC)、及びシリコンゲルマニウム(SiGe)を含むことができる。
一実施例では、ゲート絶縁膜19は半導体領域17の構成元素の酸化物を含むことができ、具体的には、ゲート絶縁膜19の遠隔絶縁領域(19b)を半導体領域17の熱酸化により形成できる。
半導体領域17の材料が、シリコン系半導体である場合、ゲート絶縁膜19は半導体領域17の構成元素、具体的にはシリコン元素の酸化物を含むことができる。この半導体装置11によれば、ゲート絶縁膜19の遠隔絶縁領域(19b)を半導体領域17の熱酸化により形成できる。
半導体装置11が縦型MISトランジスタである構造の例示。
ゲート電極G:ドーパント添加のポリシリコン
第1導電領域21:n型シリコン領域(ソース)、n型ドーパント添加。
第2導電領域23:p型シリコン領域(チャネル)、p型ドーパント添加。
第3導電領域25:n型シリコン領域(ドリフト)、n型ドーパント添加。
第4導電領域27:n型シリコン領域(ドレイン)、n型ドーパント添加。
直近絶縁領域19a:シリコン熱酸化膜。
遠隔絶縁領域19b:シリコン熱酸化膜。
図4(a)、図4(b)、及び図4(c)は、ゲート電極G、ゲート絶縁膜19及び半導体領域17の接合の形状を示す図面である。内側境界面BDY1は、直近絶縁領域19aと遠隔絶縁領域19bとの接続の周辺において内側段差STIを有する。外側境界面BDY2は、直近絶縁領域19aと遠隔絶縁領域19bとの接続の周辺において外側段差STOを有する。
図4(a)を参照すると、第3基準面REF3が、遠隔絶縁領域(19b)とゲート電極Gとの間の界面に沿って延在する。既に説明したように、内側段差STIの位置では、直近絶縁領域(19a)を基準にして遠隔絶縁領域(19b)がゲート電極Gに向けて盛り上がって段差(正段差PSTI)を形成する。正段差PSTIは、第2基準面REF2と第3基準面REF3との間隔として規定される。また、外側段差STOの位置では、直近絶縁領域(19a)を基準にして遠隔絶縁領域(19b)が半導体領域17に向けて盛り上がって段差(正段差PSTO)を形成する。正段差PSTOは、第1基準面REF1と第2基準面REF2との間隔として規定される。内側段差STI(正段差PSTI)は、外側段差STO(正段差PSTO)より大きい。
図4(b)を参照すると、内側段差STIの位置では、直近絶縁領域(19a)を基準にして遠隔絶縁領域(19b)がゲート電極Gに向けて盛り上がって段差(正段差PSTI)を形成する。また、外側段差STOの位置では、直近絶縁領域(19a)を基準にして遠隔絶縁領域(19b)が半導体領域17に向けて僅かに盛り上がる又は実質的に盛り上がらない段差(実質的にゼロ段差ZSTO)を形成する。
図4(c)を参照すると、内側段差STIの位置では、直近絶縁領域(19a)を基準にして遠隔絶縁領域(19b)がゲート電極Gに向けて盛り上がって段差(正段差PSTI)を形成する。一方、外側段差STOの位置では、直近絶縁領域(19a)を基準にして遠隔絶縁領域(19b)がゲート電極Gに向けて僅かに凹んで段差(負段差NSTO)を形成する。内側段差STIの絶対値は、外側段差STOの絶対値より大きい。この実施例では、遠隔絶縁領域(19b)の外側境界面BDY2(遠隔絶縁領域(19b)の側面)は、第1基準面REF1と第2基準面REF2との間に位置する。
いずれの構造においても、内側段差STI(正段差)より小さい外側段差STO(正段差PSTO、ゼロ段差ZSTO、負段差NSTO)も、外側段差STOからの遠隔絶縁領域(19b)に起因する電界強度の変化を半導体領域17の界面近傍において小さくする。
図1に戻ると、トレンチ15は、第2導電領域23を貫通する。第2導電領域23は、相対的に薄い直近絶縁領域(19a)を介してゲート電極Gからの電界を受ける。トレンチ15は、第3導電領域25において終端する。第3導電領域25は、トレンチ15は、第3導電領域25の終端の近傍において相対的に厚い遠隔絶縁領域(19b)を介してゲート電極Gからの電界を与える。
図5(a)及び図5(b)並びに図6から図14の各々は、本実施の形態に係る半導体装置を作製する方法における主要な工程の断面を示す図面である。図5(a)及び図5(b)並びに図6から図14の各々における断面は、図1に示された断面に対応するように取られている。
引き続いて、図5から図13を参照しながら、半導体装置、具体的には、縦型MOS電界効果トランジスタを作製する方法を説明する。
図5(a)に示されるように、半導体領域を有する基板を準備する。引き続く説明では、半導体領域を有する基板の一例として半導体基板50を参照する。半導体基板50は、主面50a及び裏面50bを有する。半導体基板50は、本実施例では、シリコン基板又はシリコンウエハであることができる。
縦型n-MOS電界効果トランジスタのための半導体基板50は、n型の第1導電領域51、p型の第2導電領域52、n型の第3導電領域53、及びn型の第4導電領域54を含む。第1導電領域51は、主面50aに島状に形成される。第2導電領域52は、第1導電領域51の側面及び底面を覆うように設けられる。第3導電領域53は、第2導電領域52によって第1導電領域51から隔てられるように主面50aから離れて設けられる。第4導電領域54は、半導体基板50の裏面50bに設けられる。
本実施例では、第1導電領域51は、フォトリソグラフィによるマスク形成及び半導体基板50(例えば、n型)へのイオン注入(n型ドーパント)により形成されることができる。第2導電領域52は、フォトリソグラフィによるマスク形成、半導体基板50へのイオン注入(p型ドーパント)及び熱処理により、又はエピタキシャル成長により形成されることができる。本実施例では、第4導電領域54が、半導体基板50の主面50aに関連する一連のドーパント導入プロセスにおいて形成されるものとして記述するけれども、第4導電領域54は、裏面50bに(又は、半導体基板50を所望の厚さに研磨した後に)電極を形成するに先立って、ドーパント導入により形成されることができる。絶縁ゲート型バイポーラトランジスタのための半導体基板50には、上記のn型の第4導電領域54に替えてp型の第4導電領域が提供される。
図5(b)に示されるように、半導体基板50に、その主面50aに沿って第1方向Ax1に配列された複数のトレンチを形成する。具体的には、半導体基板50の主面50a上に無機材料の絶縁膜を堆積する。この絶縁膜から無機絶縁層55を形成する。無機絶縁層55は、トレンチが形成されるべき位置を規定する複数の開口55aを有して、トレンチの平面的なパターンを規定する。これらの開口55aは、第1方向Ax1に配列されると共に第3方向Ax3に延在する。また、開口55aは、島状の第1導電領域51の内側に位置する。無機材料は、例えばシリコン酸化物を含むことができる。無機絶縁層55の形成は、例えば化学的気相成長(CVD)法によるシリコン酸化物の堆積、並びにフォトリソグラフィ及びエッチングによる堆積物の加工によって行われる。無機絶縁層55の厚さは、例えば、数十ナノメートルである。
図6に示されるように、無機絶縁層55をマスクとして用いて半導体基板50を加工して、複数のトレンチ57を形成する。この加工は、エッチングETCH1によって行われる。エッチングETCH1は、例えば異方性ドライエッチングであることができる。トレンチ57は、第2導電領域52を貫通して、第3導電領域53内において終了する。トレンチ57の開口は、島状の第1導電領域51の内側に位置する。主面50aにおいて、第1導電領域51は、トレンチ57の側面上に位置する。トレンチ57の開口の幅は、「DW」として参照される。トレンチ57の深さは、「DT」として参照される。
図7に示されるように、トレンチ57を形成した後に、トレンチ57の内面(側面57a及び底面57b)に第1酸化膜59aを形成する。第1酸化膜59aの形成は、例えば半導体基板50を酸化雰囲気中に置いて行われる熱酸化によって行われる。次いで、第1酸化膜59aを形成した後に、酸化物とは異なる無機材料の絶縁膜61を半導体基板50の全面上に形成する。この形成では、例えばCVD法により、酸化物とは異なる無機材料の絶縁体(絶縁層)、例えばシリコン窒化物といったシリコン系無機絶縁膜が成長される。絶縁膜61は、主面50a上の無機絶縁層55の上面及び開口55aの側面、並びにトレンチ57の側面57a及び底面57b(トレンチ57の内面)上に堆積される。絶縁膜61は、トレンチ57内では、側面57a及び底面57b(トレンチ57の内面)上の第1酸化膜59aを覆う。
図8に示されるように、トレンチ57の底面57bの上の絶縁膜61及び第1酸化膜59aを選択的に除去して、底面57bを露出させる。この除去は、エッチングETCH2によって行われることができる。
具体的には、フォトリソグラフィによるパターン形成を用いないで半導体基板50の全面をエッチングETCH2にさらす。このエッチングETCH2では、フォトリソグラフィによるパターン形成を用いないので、トレンチ57の底面57bの上の絶縁膜61だけでなく、トレンチ57の外側の絶縁膜61、例えば無機材料の無機絶縁層55上の絶縁膜61もエッチングにさらされる。このエッチングにより、トレンチ57の底面57b上の絶縁膜61及び第1酸化膜59aが除去されると共に、無機絶縁層55の上面上の絶縁膜61が除去される。絶縁膜61が除去されると、露出した無機絶縁層55も部分的に除去される。このエッチングには、高い異方性のドライエッチングを適用可能であって、例えば反応性イオンエッチングが用いられる。この異方性エッチングにお陰で、絶縁膜61のエッチングの後においても、トレンチ57の側面57a上に絶縁膜61が残される。
図9に示されるように、絶縁膜61のエッチングETCH2の後に、引き続きエッチングETCH3を続けることができる。このエッチングETCH3では、先のエッチングにおいて残された絶縁膜61をマスクとして用いて、トレンチ57の底面57bに現れたシリコン領域を加工して、トレンチ57のそれぞれに追加トレンチ63を形成する。この加工は、異方性のドライエッチングによって行われることができる。このエッチングには、高い異方性のドライエッチングを適用可能であって、例えば反応性イオンエッチングが用いられる。このエッチングETCH3では、フォトリソグラフィによるパターン形成を用いないので、トレンチ57の底面57bの上の絶縁膜61だけでなく、トレンチ57の外側の無機絶縁層55も部分的に除去される。無機絶縁層55は、十分な厚さを有するので、これらのエッチングの後においても、引き続くプロセス及びデバイス構造に適用可能な膜厚を有する。追加トレンチ63は、側面63a及び底面63bを有する。
追加トレンチ63を形成した後においても、無機絶縁層55を除去せずに残す。
図10に示されるように、追加トレンチ63を形成した後に、追加トレンチ63の側面63a及び底面63bに第2酸化膜を形成する。この形成は、半導体基板50を酸化雰囲気中に置いて半導体基板50のシリコン領域を熱酸化して、酸化膜59bを成長させる。
トレンチ57を形成すると共にこの形成の後に追加トレンチ63を形成して、縦積みトレンチ65を形成している。縦積みトレンチ65の側面65aは、トレンチ57と追加トレンチ63とのつなぎ目にシリコン領域の段差65stを有する。トレンチ57の側面には絶縁膜61及び第2酸化膜59bが残されているので、段差65stによる盛り上がったシリコン部分が酸化されている。適切な酸化時間によって、盛り上がったシリコン部分がシリコン酸化物に変化する。酸化時間に応じて、酸化膜59b(19b)が熱酸化により生成される。縦積みトレンチ65の酸化膜59a及び酸化膜59b(19a、19b)は、図4(a)、図4(b)及び図4(c)に示されるような形態を有することができる。長すぎる酸化時間を避けることによって、所望の酸化物の厚みが提供される。
絶縁膜61は、酸素雰囲気に対して下地の半導体領域を保護する能力を有する無機絶縁体を含むことができ、例えばシリコン窒化膜であることができる。既に堆積した絶縁膜61をマスクとして用いて、酸化膜59bを熱酸化により形成する。形成されるべき酸化膜59bが厚さTXを持つとすると、熱酸化により厚さ0.44×TXのシリコンが消費される。これ故に、絶縁膜61の厚さが、0.44×TXにほぼ等しいか、或いは0.44×TXより大きいことがよい。
図11に示されるように、第2酸化膜59bを成長した後に、酸化膜に対して選択的に絶縁膜61を除去する。この選択的な除去は、ウエットエッチング又は等方的ドライエッチングによって行われることができる。絶縁膜61が除去されると、縦積みトレンチ65の側面65a及び底面65bには、第1酸化膜59a及び第2酸化膜59bが残される。
図12に示されるように、絶縁膜61を選択的に除去した後に、縦積みトレンチ65を埋めるために、導電性を有する堆積物67を半導体基板50の全面上に、具体的には、無機絶縁層55、トレンチ57及び追加トレンチ63上に形成する。
この製造方法によれば、上側のトレンチ57内に絶縁膜61を形成すると共に、フォトリソグラフィによるパターン形成を基板の上の絶縁膜61の加工に用いることなく例えば異方性ドライエッチングによりトレンチ57の底面上の絶縁膜61及び第1酸化膜59aを除去して、これらの多層絶縁膜(61、59a)に開口を形成する。加工された多層絶縁膜(61、59a)をマスクとして用いて、引き続き異方性ドライエッチングにより無機絶縁膜(61、59a)の開口における半導体基板50のシリコン領域を加工して追加トレンチ63を形成する。これらの工程によって、縦積みトレンチ65が提供される。このように形成された縦積みトレンチ65により、半導体基板50のシリコン領域には、トレンチ57と追加トレンチ63との境界に段差65stが提供される。この段差65stにより、追加トレンチ63の側面は、上側のトレンチ57の側面に比べてトレンチ内側に盛り上がる。また、段差65stの大きさは、絶縁膜61の厚さによって調整可能である。絶縁膜61を残した状態で、追加トレンチ63の盛り上がり半導体を酸化すると、第1酸化膜59aと半導体基板50との界面に沿って規定された基準面(図4(a)、図4(b)、図4(c))に対して、追加トレンチ63の内側に向けて盛り上がって厚い酸化膜(59b)を形成できる。
ゲート絶縁膜を第1酸化膜59a及び第2酸化膜59bとして形成するので、第1酸化膜59a及び第2酸化膜59bの厚さを互いに独立して規定できる。例えば、第2酸化膜59bを第1酸化膜59aより厚くできる。第2酸化膜59bを第1酸化膜59aより薄くできる。
堆積物67は、ゲート電極のために設けられる。堆積物67は、例えばポリシリコンを含むことができる。ポリシリコンは、例えばCVD法によって堆積されることができる。堆積物67の導電性は、ポリシリコンへのドーパントの添加によって提供されることができる。添加されるドーパントの導電型は、n型、p型、又はn型及びp型の両方であることができ、本実施例では、n型ドーパント、例えばリンが用いられる。この作製方法によれば、縦型半導体装置のための電極構造が提供される。
図13に示されるように、トレンチ57及び追加トレンチ63を堆積物67で満たした後に、無機絶縁層55上の堆積物67を除去するように、半導体基板50の全面をエッチングETCH4にさらす。エッチングETCH4により、無機絶縁層55の表面が露出されると共に、縦積みトレンチ65内の堆積物67に僅かな窪みを形成されることがある。
図14に示されるように、半導体基板50の主面50a上に第1金属電極69a及び第2金属電極69bを形成すると共に、第4導電領域54を形成した後に半導体基板50の裏面の上に第3金属電極69cを形成する。第1金属電極69aは、第1導電領域51及び第2導電領域52に接続され、第2金属電極69bは、ゲート電極Gのための堆積物67に接続される。第3金属電極69cは、半導体基板50の裏面50b上に第4導電領域54に接続される。
金属電極の形成を説明する。
本実施例では、エッチングETCH4の後に残っている無機絶縁層55を除去すると共に半導体基板50の主面50aの全面に、新たな無機絶縁膜を堆積する。無機絶縁膜は、例えばシリコン酸化物といったシリコン系無機絶縁体からなることができる。この堆積の後に、フォトリソグラフィ及びエッチングを用いて加工して、新たに堆積した絶縁膜から絶縁層35を形成する。絶縁層35は、フォトリソグラフィ及びエッチングにより形成された複数の開口35a、35bを有する。開口35aは、第1導電領域51及び第2導電領域52上に位置すると共に、開口35bは、堆積物67上に位置する。
絶縁層35に開口35a、5bを形成した後に、これらの開口35a、35bの位置に合わせて、それぞれ、第1金属電極69a及び第2金属電極69bを形成する。第1金属電極69aは、開口35aを介して半導体基板50の主面、具体的には、第1導電領域51及び第2導電領域52の表面に接触を成し、第2金属電極69bは、開口55bを介して堆積物67に接触を成す。第1金属電極69a及び第2金属電極69bの形成は、例えば、金属膜の堆積(例えば、スパッタリング)、フォトリソグラフィ及びエッチングにより形成されることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、隣合うトレンチ間の半導体領域の幅の狭窄を低減できる半導体装置、及びこの半導体装置を作製する方法を提供できる。
本開示は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。そして、それらはすべて、本開示の技術思想に含まれるものである。
11・・・半導体装置、13・・・基板、13a・・・主面、13b・・・裏面、14、15、16・・・トレンチ、15a・・・内面、15b・・・側面、15c・・・底面、17・・・半導体領域、19・・・絶縁領域(ゲート絶縁膜)、19a・・・絶縁領域(直近絶縁領域)、19b・・・絶縁領域(遠隔絶縁領域)、21・・・第1導電領域、22a・・・外側部分、22b・・・内側部分、23・・・第2導電領域、25・・・第3導電領域、26・・・電流経路、27・・・第4導電領域、31・・・界面、33・・・反転層、35・・・絶縁層、35a、35b・・・開口、41・・・第1金属体、42・・・第2金属体、43・・・第3金属体、50・・・半導体基板、50a・・・主面、50b・・・裏面、51・・・第1導電領域、52・・・第2導電領域、53・・・第3導電領域、54・・・第4導電領域、55・・・無機絶縁層、57・・・トレンチ、57a・・・側面、57b・・・底面、59a、59b・・・酸化膜、61・・・絶縁膜、63・・・追加トレンチ、63a・・・側面、63b・・・底面、65・・・縦積みトレンチ、65st・・・段差、67・・・堆積物、69a・・・第1金属電極、69b・・・第2金属電極、69c・・・第3金属電極、Ax1・・・第1方向、Ax2・・・第2方向、Ax3・・・第3方向、BDY1・・・内側境界面、BDY2・・・外側境界面、ETCH1、ETCH2、ETCH3、ETCH4・・・エッチング、G・・・ゲート電極、REF1、REF2、REF3・・・基準面、STI・・・内側段差、STO・・・外側段差。

Claims (10)

  1. 半導体領域、及び該半導体領域の主面に沿って第1方向に配列された複数のトレンチを含み主面及び裏面を有する基板と、
    前記トレンチの各々における内面の上に設けられたゲート絶縁膜と、
    前記トレンチを埋め込むように前記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極と、
    を含み、
    前記ゲート絶縁膜は、前記基板の前記主面から前記裏面への第2方向に区分けされ互いに異なる厚さを有する複数の絶縁領域を含み、
    前記トレンチの側面において、前記絶縁領域のうちの前記主面に最も近い直近絶縁領域の厚さは、前記絶縁領域のうちの前記直近絶縁領域より前記主面から遠い遠隔絶縁領域の厚さより小さく、
    前記ゲート絶縁膜と前記ゲート電極との間の内側境界面は、前記直近絶縁領域と前記遠隔絶縁領域との内側境界の辺りで内側段差を有し、
    前記半導体領域と前記ゲート絶縁膜との間の外側境界面は、前記直近絶縁領域と前記遠隔絶縁領域との外側境界の辺りで外側段差を有し、
    前記内側段差は前記外側段差より大きく、
    前記半導体領域は、第1導電型の第1導電領域、前記第1導電型と異なる第2導電型の第2導電領域、及び前記第1導電型の第3導電領域を含み、
    前記第2導電領域及び前記第3導電領域は、前記第2方向に順に配列され、
    前記第1導電領域及び前記第2導電領域は、前記トレンチのうちの隣り合う第1トレンチと第2トレンチとの間に設けられ、
    前記第1導電領域は、前記第2導電領域によって前記第3導電領域から隔てられ、
    前記第3導電領域は、前記基板の前記裏面から離れている、
    半導体装置。
  2. 前記第3導電領域は、前記第1トレンチの前記遠隔絶縁領域と前記第2トレンチの前記遠隔絶縁領域との間に設けられる、
    請求項1に記載された半導体装置。
  3. 前記遠隔絶縁領域は、前記絶縁領域のうちの前記主面に最も遠い最遠絶縁領域であり、
    前記第3導電領域は、前記最遠絶縁領域の側面及び底面を囲い、
    前記第3導電領域のドーパント濃度は、前記第1導電領域のドーパント濃度より小さい、
    請求項1又は請求項2に記載された半導体装置。
  4. 前記半導体領域は、前記基板の前記裏面に設けられる第4導電領域を有し、
    前記第4導電領域は、前記第1導電型を有し、前記ゲート絶縁膜から離れており、
    前記第4導電領域は、前記第3導電領域によって前記第2導電領域から隔てられる、
    請求項1~請求項3のいずれか一項に記載された半導体装置。
  5. 前記ゲート絶縁膜は、前記半導体領域の構成元素の酸化物を含む、
    請求項1~請求項4のいずれか一項に記載された半導体装置。
  6. 半導体装置を作製する方法であって、
    半導体領域を含み主面及び裏面を有する基板に、前記半導体領域の主面に沿って第1方向に配列された複数のトレンチを形成することと、
    前記トレンチを形成した後に、前記基板を酸化雰囲気中に置いて、前記トレンチの内面に第1酸化膜を形成することと、
    前記第1酸化膜を形成した後に、酸化物とは異なる無機材料の絶縁膜を前記基板の上に堆積することと、
    前記絶縁膜の異方性エッチングにより、前記トレンチの側面上の前記絶縁膜を残すと共に前記トレンチの底面の上の前記絶縁膜、前記第1酸化膜、及び前記トレンチの外側にある前記絶縁膜を除去することと、
    前記絶縁膜の前記異方性エッチングの後に、前記絶縁膜をマスクとして用いて、前記トレンチの前記底面に現れた前記半導体領域を加工して、前記トレンチのそれぞれに追加トレンチを形成することと、
    前記追加トレンチを形成した後に、前記基板を酸化雰囲気中において前記追加トレンチの側面及び底面に第2酸化膜を形成することと、
    前記第2酸化膜を形成した後に、前記絶縁膜を除去することと、
    前記絶縁膜を除去した後に、堆積物を前記基板の上に堆積して、前記トレンチ及び前記追加トレンチを埋めることと、
    を含む
    半導体装置を作製する方法。
  7. 前記トレンチ及び前記追加トレンチは、縦積みトレンチを構成し、
    前記半導体領域は、第1導電型の第1導電領域、前記第1導電型と異なる第2導電型の第2導電領域、及び前記第1導電型の第3導電領域を含み、
    前記第1導電領域及び前記第2導電領域は、前記基板の前記主面から前記裏面への第2方向に順に配列され、
    前記第2導電領域及び前記第3導電領域は、前記トレンチのうちの隣り合う第1トレンチと第2トレンチとの間に設けられ、
    前記第1導電領域は、前記第2導電領域によって前記第3導電領域から隔てられ、
    前記第3導電領域は、前記基板の前記裏面から離れており、
    前記堆積物は導電性を有する、
    請求項6に記載された半導体装置を作製する方法。
  8. 前記堆積物はゲート電極を構成し、
    前記トレンチは、前記第2導電領域を貫通する深さを有する、
    請求項7に記載された半導体装置を作製する方法。
  9. 前記第3導電領域のドーパント濃度は、前記第1導電領域のドーパント濃度より小さく、
    前記追加トレンチは、前記第3導電領域内に終端を有する、
    請求項7又は請求項8に記載された半導体装置を作製する方法。
  10. 前記トレンチを形成することに先立って、前記基板の上に、前記トレンチのパターンを規定する無機材料の絶縁層を形成すること、を更に備え、
    前記無機材料の絶縁層は、前記絶縁膜の前記異方性エッチングにさられる一方で、前記絶縁膜の前記異方性エッチングにより完全に除去されない厚さを有する、
    請求項6から請求項9のいずれか一項に記載された半導体装置を作製する方法。
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