JP2023138874A - 車両のカウル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体と空気とを良好に分離する。【解決手段】カウル構造10の気液分離機構20は、エアバッグ装置30から上側へ延出されたロア遮断部22と、カウルトップパネル14から下側へ延出されたアッパ遮断部24と、カウルトップパネル14に形成された空気吸出口26と、を含んで構成されている。また、アッパ遮断部24がロア遮断部22に対して左側(排気口12G側)に配置され、空気吸出口26が、アッパ遮断部24に対して左側に配置されている。これにより、カウルダクト部16に導入された空気と液体とを、ロア遮断部22及びアッパ遮断部24によって、段階的に分離できる。また、空気吸出口26によって、アッパ遮断部24の左側空間の空気がカウルダクト部16外へ吸い出されるため、ロア遮断部22及びアッパ遮断部24による空気流AR中の空気と液体との分離後において、空気流ARを排気口12G側へ誘導することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のカウル構造に関するものである。
車両のカウル構造では、外気をカウル内に導入したときに、外気中に含まれる雨水等の液体と空気とを分離させ、分離後の空気を空調装置側へ送るようになっている。例えば、下記特許文献1に記載のカウル構造では、カウルダクトがカウル内に設けられており、カウルダクトによってカウル内が区画されている。カウルダクトは、空調装置側へ空気を送るための孔と、孔の周囲に形成されたリブと、を有している。これにより、外気がカウル内に導入されたときには、カウルダクトのリブによって、外気中に含まれる雨水等の液体と空気とを分離するようになっている。
特開2007-125995号公報
ところで、近年、ワイパユニットやエアバッグ等がカウル内に搭載されることで、カウル内における空気の通路が比較的狭くなる傾向になっている。これにより、カウル内を流れる外気の流速が比較的速くなり、外気中に含まれる液体と空気とを良好に分離することが困難となっている。このため、カウル構造では、液体と空気とを良好に分離できる構造にすることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮して、液体と空気とを良好に分離することができる車両のカウル構造を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、ウインドシールドガラスの下端部の車両前側において車幅方向に延在され、長手方向から見て上側へ開放された凹状に形成されたカウル本体と、前記カウル本体の車両上側において車幅方向に延在され、前記カウル本体の上側開口部を閉塞すると共に、前記カウル本体の内部へ外気を導入するための外気導入口を車幅方向の一方側端部に有するカウルパネルと、前記カウル本体における車幅方向の他方側端部に形成され、前記カウル本体の内部の空気を車室側へ排気するための排気口と、前記外気導入口と前記排気口との間に配置され、前記カウル本体の内部の空気と液体とを分離させる気液分離機構と、を備え、前記気液分離機構は、前記カウル本体の底壁又は前記カウル本体に収容された搭載部品に設けられ、前記底壁又は前記搭載部品から車両上側へ延出されたロア遮断部と、前記カウルパネルに設けられ、前記ロア遮断部に対して車幅方向の他方側に配置され、前記カウルパネルから車両下側へ延出されたアッパ遮断部と、前記カウルパネルに設けられ、前記アッパ遮断部に対して車幅方向の他方側に配置され、前記カウル本体内の空気を吸い出す空気吸出部と、を含んで構成されている車両のカウル構造である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、液体と空気とを良好に分離することができる。
本実施形態に係る車両のカウル構造が適用された車両の前部の一部を模式的に示す上側から見た平面図である。 図1に示される車両のカウル構造を拡大して示す平面図である。 図2に示される車両のカウル構造の内部を模式的に示す左側から見た断面図(図2の3-3線拡大断面図)である。 図2に示される車両のカウル構造における左部の内部を模式的に示す前側から見た断面図(図2の4-4線拡大断面図)である。
以下、図面を用いて、本実施形態に係る車両のカウル構造10(以下、単にカウル構造10という)について説明する。なお、図面に適宜示される矢印UPは、カウル構造10が適用された車両(自動車)Vの車両上側を示し、矢印FRは車両前側を示し、矢印RHは車両右側(車幅方向一方側)を示している。以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、車両上下方向、車両前後方向、車両左右方向を示すものとする。
(全体構成について)
図1に示されるように、カウル構造10は、車両Vのウインドシールドガラス40の下端部(前端部)の前側に設けられており、車両Vのフード42の後端部の下側に配置されている。カウル構造10は、全体として車幅方向に延在された略筒状に形成されており、カウル構造10の内部が、カウルダクト部16として構成されている(図3参照)。また、カウル構造10は、外気(空気)をカウルダクト部16内に導入するための外気導入口14Cと、カウルダクト部16に導入された空気を車室側へ排気するための排気口12G(図4参照)と、を含んで構成されている。排気口12Gには、車両Vの空調ダクト44の一端部が接続されており、排気口12Gから空調ダクト44内に排気された空気が、空調ダクト44の他端部を構成する送風口44Aから車室内へ供給される。空調ダクト44の中間部には、空調装置46が設けられており、空調装置46のブロアファン46Aが作動することによって、カウルダクト部16において、外気導入口14Cから排気口12Gへ向かう空気流ARが発生するようになっている。
(カウル構造10について)
図2~図3に示されるように、カウル構造10は、カウル本体12と、カウルパネルとしてのカウルトップパネル14と、気液分離機構20と、を含んで構成されている。
(カウル本体12について)
カウル本体12は、金属の板材によって構成されている。カウル本体12は、車幅方向に延在されており、カウル本体12の長手方向両端部が、車両Vの骨格部材を構成するエプロンメンバ(図示省略)に接合されている。図3に示されるように、カウル本体12は、その長手方向から見て、上側へ開放された凹状に形成されている。具体的には、カウル本体12は、底壁12Aと、底壁12Aの前端部から上側へ延出された前壁12Bと、底壁12Aの後端部から上側へ延出された後壁12Cと、を含んで構成されている。底壁12Aの前後方向中間部には、段差部12Dが形成されており、底壁12Aの前部が、底壁12Aの後部よりも上側に配置されている。
カウル本体12の前壁12Bの上端部には前側へ屈曲されたフランジ12Eが形成されている。カウル本体12の後壁12Cの上端部には、後斜め上方側へ屈曲されたフランジ12Fが形成されており、フランジ12Fは、ウインドシールドガラス40の下端部(前端部)の下側に配置されている。また、カウル本体12の後壁12Cは、車両Vのエンジンルームと車室とを区画するダッシュパネル(図示省略)に接続されている。カウル本体12の後壁12Cには、左端部において、排気口12G(図4参照)が貫通形成されており、排気口12Gには、空調ダクト44の一端部が接続されている。
カウル本体12の内部には、搭載部品としてのエアバッグ装置30及びワイパユニット32の一部が収容されている。エアバッグ装置30は、底壁12Aの前部の上側に配置されて、カウル本体12に固定されている。ワイパユニット32は、カウル本体12の後部内に収容されて、カウル本体12に固定されている。
(カウルトップパネル14について)
図2~図4に示されるように、カウルトップパネル14は、樹脂材によって構成されている。カウルトップパネル14は、車幅方向に延在された略長尺板状に形成されており、その長手方向から見て、前後方向中間部が上側へ凸となる略円弧状に湾曲している(図3参照)。カウルトップパネル14の前端部には、前側へ突出したフランジ14Aが形成されており、フランジ14Aは、カウル本体12のフランジ12Eの上側に配置されて、クリップ等の締結部材によってフランジ12Eに固定されている。また、カウルトップパネル14の後端部には、パネル連結部14Bが形成されている。パネル連結部14Bは、カウルトップパネル14の長手方向から見て、後斜め上方側へ開放された略U字形状に形成されている。そして、ウインドシールドガラス40の下端部がパネル連結部14Bに差し込まれており、パネル連結部14Bが、クリップ等の締結部材によってカウル本体12のフランジ12Fに固定されている。これにより、カウル本体12の上側開口部が、カウルトップパネル14によって閉塞されている。そして、カウル本体12とカウルトップパネル14とによって区画された、カウル構造10の内部が、カウルダクト部16として構成されている。
カウルトップパネル14の右端部には、複数の外気導入口14Cが貫通形成されている。外気導入口14Cは、前後方向を長手方向とする略長孔状に形成されており、左右方向に所定の間隔を開けて並んで配置されている。これにより、外気導入口14Cによって、カウルダクト部16の内部と外部とが連通されている。
(気液分離機構20について)
気液分離機構20は、カウルダクト部16に設けられており、カウルダクト部16に外気が導入されたときに、外気に含まれる雨水等の液体と空気とを、気液分離機構20によって分離するようになっている。また、カウル構造10では、複数(本実施の形態では、5箇所)の気液分離機構20が適用されており、5箇所の気液分離機構20が、カウルダクト部16において車幅方向に並んで配置されている(図2及び図4参照)。具体的には、5箇所の気液分離機構20が、車幅方向において、外気導入口14Cと排気口12Gとの間に配置されている。
気液分離機構20は、ロア遮断部22と、アッパ遮断部24と、前後一対の空気吸出部としての空気吸出口26と、を含んで構成されている。
ロア遮断部22は、左右方向を板厚方向とする略板状に形成されている。ロア遮断部22は、エアバッグ装置30の外郭を構成するエアバッグケースの上壁に設けられて、エアバッグ装置30から上側へ延出している。ロア遮断部22は、前後方向に2分割にされた遮断板22A、22Bによって構成されており、遮断板22Aと遮断板22Bとの合わせ部が、エアバッグケースの開裂位置と一致している。ロア遮断部22の前端部は、カウル本体12の前壁12Bの後側に近接して配置され、ロア遮断部22の後端部は、カウル本体12の後壁12Cの前側に近接して配置されている。
アッパ遮断部24は、左右方向を板厚方向とし且つ前後方向を長手方向とする略矩形板状に形成されている。アッパ遮断部24は、カウルトップパネル14の下面に設けられて、カウルトップパネル14から下側へ延出している。アッパ遮断部24の前後方向の寸法は、ロア遮断部22の前後方向の寸法に略一致している。アッパ遮断部24は、ロア遮断部22よりも左側(すなわち、排気口12G側)で且つロア遮断部22よりも上側に配置されている。また、上下方向において、アッパ遮断部24の下端部の位置が、ロア遮断部22の上端部の位置よりも下側に設定されている。すなわち、カウル本体12の長手方向から見て、アッパ遮断部24の下端部とロア遮断部22の上端部とが重なるように設定されている。
空気吸出口26は、カウルトップパネル14に形成された孔部として構成されている。空気吸出口26は、アッパ遮断部24よりも左側(すなわち、排気口12G側)に配置されている。より詳しくは、左右方向におけるアッパ遮断部24と空気吸出口26との離間距離L1が、ロア遮断部22とアッパ遮断部24との離間距離L2よりも短く設定されている(図4参照)。また、空気吸出口26は、カウルトップパネル14の前部及び後部にそれぞれ形成されている。すなわち、空気吸出口26は、カウルトップパネル14の頂部に対して前側及び後側にそれぞれ形成されている。空気吸出口26は、カウルダクト部16におけるアッパ遮断部24の左側空間の空気を、カウルダクト部16の外部に吸い出す孔部として構成されている。具体的には、車両Vの走行時にカウルトップパネル14の上面を沿って後側へ流れる走行風によって、カウルトップパネル14の上側空間が負圧になり、当該負圧によって、アッパ遮断部24の左側の空間の空気を、空気吸出口26からカウルダクト部16の外部に吸い出すようになっている。
なお、カウル本体12の底壁12Aには、図示しない排水口が形成されており、カウル本体12の底壁12Aに落下した液体を、排水口からカウル本体12の外部へ排水するようになっている。
(作用効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果を説明する。
上記のように構成されたカウル構造10では、外気導入口14Cがカウルトップパネル14の右端部に形成されており、排気口12Gがカウル本体12の左端部に形成されている。そして、車両Vの空調装置46がオンされると、空調装置46のブロアファン46Aが作動して、ブロアファン46Aによってカウルダクト部16の空気が排気口12Gから空調ダクト44側へ吸引される。これにより、外気(空気)が外気導入口14Cからカウルダクト部16内に導入されて、カウルダクト部16内において、外気導入口14Cから排気口12Gへ向かう空気流ARが発生する。
ここで、雨水等の水(液体)が、空気と共に、外気導入口14Cからカウルダクト部16に浸入する場合がある。このとき、比較的粒子の大きい液状の水は、カウル本体12の底壁12Aに落下して、カウル本体12の排水口から排水される。一方、例えば、比較的粒子の小さい霧状等の水は、カウル本体12の底壁12Aに落下せずに、空気と共に、空気流ARとしてカウルダクト部16内を左側へ流れる。
そして、図4に示されるように、空気流ARが、右から1番目の気液分離機構20におけるロア遮断部22の右側面に当たる。このため、空気流ARに含まれる霧状の水が、ロア遮断部22に付着して、ロア遮断部22において空気と水とが分離される。空気流ARが繰り返しロア遮断部22に当たることで、ロア遮断部22に付着した水が、液滴化して、ロア遮断部22からエアバッグ装置30又はカウル本体12の底壁12Aに落下する。また、エアバッグ装置30に落下した液体は、エアバッグ装置30の外周部を伝ってカウル本体12の底壁12Aに落下する。さらに、空気流ARがロア遮断部22に当たることで、空気流ARの向きが、左斜め上方側へ変更されて、空気流ARがアッパ遮断部24に向けて流れる。これにより、ロア遮断部22において水が取り除かれた空気流ARが、アッパ遮断部24に向けて流れる。
そして、アッパ遮断部24に向けて流れる空気流ARが、アッパ遮断部24の右側面に当たる。これにより、空気流ARに含まれる霧状の水が、アッパ遮断部24に付着して、アッパ遮断部24において空気と水とが分離される。すなわち、ロア遮断部22を通過した空気流ARにおいて残留した水と空気とをアッパ遮断部24によって分離する。空気流ARが繰り返しアッパ遮断部24に当たることで、アッパ遮断部24に付着した水が、液滴化して、アッパ遮断部24からカウル本体12の底壁12Aに落下する。
また、車両Vの走行では、走行風が、カウルトップパネル14の上面に沿って後側へ流れる。これにより、カウルトップパネル14の上側空間が負圧になり、当該負圧によって、アッパ遮断部24の左側空間の空気が、空気吸出口26からカウルダクト部16の外部に吸い出される(図4の矢印A参照)。したがって、空気流ARが、アッパ遮断部24の下側空間で滞留せずに、アッパ遮断部24の下側から左側へ良好に流れる。すなわち、空気流ARが、右から2番目の気液分離機構20におけるロア遮断部22に向けて流れて、このロア遮断部22の右側面に当たる。なお、車両Vの走行中では、上述のように、カウルトップパネル14の上側空間が負圧になり、空気吸出口26からカウルダクト部16の外部に吸い出されるため、空気吸出口26が、所謂ワンウェイバルブとして機能する。このため、雨水等の水が空気吸出口26からカウルダクト部16へ浸入することが抑制される。
そして、右から1番目の気液分離機構20を通過した空気流ARが、右から2番目~5番目の気液分離機構20を、この順に通過する。このときには、上述と同様に、気液分離機構20におけるロア遮断部22及びアッパ遮断部24によって、空気流AR中に残留した水と空気とが分離される。すなわち、空気流ARが気液分離機構20を通過する度に、空気流AR中における水の残量が減少され、乾燥した空気が排気口12G側へ流れる。そして、水が分離された乾燥した空気が、排気口12Gから空調ダクト44へ流れて、車室内に供給される。
以上説明したように、カウル構造10の気液分離機構20は、エアバッグ装置30から上側へ延出されたロア遮断部22と、カウルトップパネル14から下側へ延出されたアッパ遮断部24と、カウルトップパネル14に形成された前後一対の空気吸出口26と、を含んで構成されている。また、アッパ遮断部24がロア遮断部22に対して左側(排気口12G側であり、空気流ARの下流側)に配置され、空気吸出口26が、アッパ遮断部24に対して左側に配置されている。これにより、外気導入口14Cからカウルダクト部16に導入された空気流ARをロア遮断部22及びアッパ遮断部24に当てて、空気流AR中の空気と液体とを、ロア遮断部22及びアッパ遮断部24によって、段階的に分離することができる。
また、空気吸出口26によって、カウルダクト部16におけるアッパ遮断部24の左側空間の空気が、カウルダクト部16の外部へ吸い出されるため、空気流ARをアッパ遮断部24の下側から左側(排気口12G側)へ良好に流すことができる。すなわち、ロア遮断部22及びアッパ遮断部24は、カウルダクト部16内の空気流ARの流れを遮断するように機能するため、空気流ARのロア遮断部22及びアッパ遮断部24の衝突後に、空気流ARが滞留する可能性がある。これに対して、アッパ遮断部24に対して下流側の空気を、空気吸出口26によってカウルダクト部16の外部へ吸い出すことで、アッパ遮断部24に当たる空気流ARの滞留を抑制して、空気流ARを、排気口12G側へ良好に流すことができる。つまり、ロア遮断部22及びアッパ遮断部24による空気流AR中の空気と液体との分離後において、空気流ARを空気吸出口26によって排気口12G側へ誘導することができる。以上により、本実施形態のカウル構造10によれば、カウルダクト部16内の空気と液体とを良好に分離することができる。
また、カウル構造10は、複数の気液分離機構20を有しており、複数の気液分離機構20が車幅方向に並んで配置されている。これにより、カウルダクト部16内を流れる空気流ARが気液分離機構20を通過する度に、空気流AR中の空気と液体とが分離される。したがって、外気導入口14Cからカウルダクト部16内に導入された空気と液体とを、効果的に分離することができる。
また、カウルトップパネル14は、車幅方向に延在された長尺板状に形成されると共に、長手方向から見て、前後方向中間部が上側へ凸となる円弧状に湾曲している。すなわち、カウルトップパネル14には、前端部及び後端部において角部が形成されておらず、長手方向から見て、滑らかな曲線状に形成されている。これにより、例えば、ロア遮断部22からアッパ遮断部24へ向けて流れる空気流ARが、カウルトップパネル14に当たっても、空気流ARが乱れることを抑制できる。すなわち、アッパ遮断部24の右側空間における乱流の発生を抑制することができる。したがって、カウルダクト部16を流れる空気流ARを排気口12G側へ良好に流すことができる。
また、上下方向において、ロア遮断部22の上端部とアッパ遮断部24の下端部とが重なる位置に配置されている。すなわち、カウル本体12の長手方向から見て、ロア遮断部22の上端部とアッパ遮断部24の下端部とが重なっている。これにより、ロア遮断部22に当たり且つロア遮断部22から左側へ流れる空気流ARを、アッパ遮断部24に良好に当てることができる。
また、左右方向におけるアッパ遮断部24と空気吸出口26との離間距離L1が、ロア遮断部22とアッパ遮断部24との離間距離L2よりも短く設定されている。これにより、アッパ遮断部24の左側近傍の空気を、空気吸出口26によってカウルダクト部16の外部に吸い出すことができる。よって、仮に、アッパ遮断部24と空気吸出口26との離間距離L1を、ロア遮断部22とアッパ遮断部24との離間距離L2よりも長く設定する場合と比べて、アッパ遮断部24を通過した空気流ARを排気口12G側へ一層良好に誘導することができる。
なお、本実施の形態では、ロア遮断部22がエアバッグ装置30のエアバッグケースに設けられているが、カウル本体12にエアバッグ装置30が搭載されていない場合には、ロア遮断部22をカウル本体12の底壁12Aに設けてもよい。
また、本実施の形態では、ロア遮断部22が、左右方向を板厚方向とする板状に形成されている。すなわち、ロア遮断部22の右側面が、左右方向に対して直交する面に沿って形成されている。これに代えて、ロア遮断部22の右側面を、前側から見て、上側へ向かうに従い左側へ若干傾斜するように形成してもよい。これにより、ロア遮断部22に当たった空気流ARを、アッパ遮断部24側へ良好に流すことができる。
また、本実施の形態の気液分離機構20では、前後一対の空気吸出口26がカウルトップパネル14に形成されているが、カウルトップパネル14の前部に形成された空気吸出口26を省略してもよい。すなわち、カウルトップパネル14は、長手方向から見て、前後方向中間部が上側へ凸となる円弧状に湾曲しているため、カウルトップパネル14の後部のみに空気吸出口26を設ける構成でも、車両Vの走行時において、空気吸出口26からカウルダクト部16内の空気を十分に吸い出すことができる。
10 車両のカウル構造
12 カウル本体
12G 排気口
14 カウルトップパネル(カウルパネル)
14C 外気導入口
20 気液分離機構
22 ロア遮断部
24 アッパ遮断部
26 空気吸出口(空気吐出部)
30 エアバッグ装置(搭載部品)
40 ウインドシールドガラス

Claims (5)

  1. ウインドシールドガラスの下端部の車両前側において車幅方向に延在され、長手方向から見て上側へ開放された凹状に形成されたカウル本体と、
    前記カウル本体の車両上側において車幅方向に延在され、前記カウル本体の上側開口部を閉塞すると共に、前記カウル本体の内部へ外気を導入するための外気導入口を車幅方向の一方側端部に有するカウルパネルと、
    前記カウル本体における車幅方向の他方側端部に形成され、前記カウル本体の内部の空気を車室側へ排気するための排気口と、
    前記外気導入口と前記排気口との間に配置され、前記カウル本体の内部の空気と液体とを分離させる気液分離機構と、
    を備え、
    前記気液分離機構は、
    前記カウル本体の底壁又は前記カウル本体に収容された搭載部品に設けられ、前記底壁又は前記搭載部品から車両上側へ延出されたロア遮断部と、
    前記カウルパネルに設けられ、前記ロア遮断部に対して車幅方向の他方側に配置され、前記カウルパネルから車両下側へ延出されたアッパ遮断部と、
    前記カウルパネルに設けられ、前記アッパ遮断部に対して車幅方向の他方側に配置され、前記カウル本体内の空気を吸い出す空気吸出部と、
    を含んで構成されている車両のカウル構造。
  2. 前記カウルパネルは、長手方向から見て、前後方向中間部が車両上側へ凸となる円弧状に湾曲している請求項1に記載の車両のカウル構造。
  3. 前記空気吸出部が、前記カウルパネルの後部に配置されている請求項2に記載の車両のカウル構造。
  4. 車両上下方向において、前記ロア遮断部の上端部と前記アッパ遮断部の下端部とが重なる位置に配置されている請求項1~請求項3の何れか1項に記載の車両のカウル構造。
  5. 複数の前記気液分離機構が、車幅方向に並んで配置されている請求項1~請求項4の何れか1項に記載の車両のカウル構造。
JP2022044775A 2022-03-21 2022-03-21 車両のカウル構造 Pending JP2023138874A (ja)

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