JP2023138876A - 車両のカウル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体と空気とを良好に分離する。【解決手段】カウル構造10では、カウルトップパネル14に複数のフィン22が設けられている。フィン22は、板状に形成されており、車幅方向から見て、下側へ向かうに従い前側へ傾斜すると共に、下側へ凸となる円弧状に湾曲している。そして、空気流ARがフィン22を通過するときには、フィン22の下側領域が正圧となり、フィン22の上側領域が負圧になる。このため、左右方向から見て、フィン22の先端部22Aを、フィン22の下側から上側へ巻き込む渦流が発生する。換言すると、フィン22の先端部22Aにおいて、左右方向を軸方向とする渦流が発生する。これにより、空気流ARが、フィン22の延出方向に旋回しながら左側へ流れる。その結果、空気流AR中に含まれる水と空気とが遠心分離される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のカウル構造に関するものである。
車両のカウル構造では、外気をカウル内に導入したときに、外気中に含まれる雨水等の液体と空気とを分離させ、分離後の空気を空調装置側へ送るようになっている。例えば、下記特許文献1に記載のカウル構造では、カウルダクトがカウル内に設けられており、カウルダクトによってカウル内が区画されている。カウルダクトは、空調装置側へ空気を送るための孔と、孔の周囲に形成されたリブと、を有している。これにより、外気がカウル内に導入されたときには、カウルダクトのリブによって、外気中に含まれる雨水等の液体と空気とを分離するようになっている。
特開2007-125995号公報
ところで、近年、ワイパユニットやエアバッグ等がカウル内に搭載されることで、カウル内における空気の通路が比較的狭くなる傾向になっている。これにより、カウル内を流れる外気の流速が比較的速くなり、外気中に含まれる液体と空気とを良好に分離することが困難となっている。このため、カウル構造では、液体と空気とを良好に分離することができる構造にすることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮して、液体と空気とを良好に分離することができる車両のカウル構造を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、ウインドシールドガラスの下端部の車両前側において車幅方向に延在され、長手方向から見て上側へ開放された凹状のカウル本体と、前記カウル本体の車両上側に設けられ、前記カウル本体の上側開口部を閉塞すると共に、前記カウル本体の内部へ外気を導入するための外気導入口を有するカウルパネルと、前記カウル本体に形成され、前記カウル本体の内部の空気を車室側へ排気するための排気口と、前記カウルパネルに設けられ、前記外気導入口と前記排気口との間に配置され、前記外気導入口から前記排気口へ向かう空気流が通過することで渦流を発生して、前記空気流中の空気と液体とを分離させる気液分離機構と、を備えた車両のカウル構造である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、液体と空気とを良好に分離することができる。
本実施形態に係る車両のカウル構造が適用された車両の前部の一部を模式的に示す上側から見た平面図である。 図1に示される気液分離機構が配置された車両のカウル構造の左部の内部を模式的に示す前側から見た断面図である。 図2に示される車両のカウル構造の内部を模式的に示す右側から見た断面図(図2の3-3線断面図)である。 (A)は、図3に示されるフィンを拡大して示す右側から見た側面図であり、(B)は、図2に示されるフィンを拡大して示す前側から見た正面図である。 図4に示されるフィンの変形例を模式的に示す前側から見た正面図である。
以下、図面を用いて、本実施形態に係る車両のカウル構造10(以下、単にカウル構造10という)について説明する。なお、図面に適宜示される矢印UPは、カウル構造10が適用された車両(自動車)Vの車両上側を示し、矢印FRは車両前側を示し、矢印RHは車両右側(車幅方向一方側)を示している。以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、車両上下方向、車両前後方向、車両左右方向を示すものとする。
(全体構成について)
図1に示されるように、カウル構造10は、車両Vのウインドシールドガラス30の下端部(前端部)の前側に設けられており、車両Vのフード32の後端部の下側に配置されている。カウル構造10は、全体として車幅方向に延在された略筒状に形成されており、カウル構造10の内部が、カウルダクト部16として構成されている(図3参照)。また、カウル構造10は、外気(空気)をカウルダクト部16内に導入するための外気導入口14Cと、カウルダクト部16に導入された空気を車室側へ排気するための排気口12F(図2参照)と、を含んで構成されている。排気口12Fには、車両Vの空調ダクト34の一端部が接続されており、排気口12Fから空調ダクト34内に排気された空気が、空調ダクト34の他端部を構成する送風口34Aから車室内へ供給される。空調ダクト34の中間部には、空調装置36が設けられており、空調装置36のブロアファン36Aが作動することによって、カウルダクト部16において、外気導入口14Cから排気口12Fへ向かう空気流が発生するようになっている。
(カウル構造10について)
図1~図4に示されるように、カウル構造10は、カウル本体12と、カウルパネルとしてのカウルトップパネル14と、気液分離機構20と、を含んで構成されている。
(カウル本体12について)
カウル本体12は、金属の板材によって構成されている。カウル本体12は、車幅方向に延在されており、カウル本体12の長手方向両端部が、車両Vの骨格部材を構成するエプロンメンバ(図示省略)に接合されている。カウル本体12は、車幅方向から見て、上側へ開放された凹状に形成されている。具体的には、カウル本体12は、底壁12Aと、底壁12Aの前端部から上側へ延出された前壁12Bと、底壁12Aの後端部から上側へ延出された後壁12Cと、を含んで構成されている。
カウル本体12の前壁12Bの上端部には前側へ屈曲されたフランジ12Dが形成されている。カウル本体12の後壁12Cの上端部には、後斜め上方側へ屈曲されたフランジ12Eが形成されており、フランジ12Eは、ウインドシールドガラス30の下端部(前端部)の下側に配置されている。また、カウル本体12の後壁12Cは、車両Vのエンジンルームと車室とを区画するダッシュパネル(図示省略)に接続されている。カウル本体12の後壁12Cには、左端部において、排気口12F(図2参照)が貫通形成されており、排気口12Fは、左右方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。なお、カウル本体12の底壁には、図示しない排水口が設けられており、カウル本体12の底壁12Aに落下した液体を、排水口からカウル本体12の外部に排水するように構成されている。
(カウルトップパネル14について)
カウルトップパネル14は、樹脂材によって構成されている。カウルトップパネル14は、車幅方向に延在された略長尺板状に形成されている。カウルトップパネル14の前端部には、前側へ突出したフランジ14Aが形成されており、フランジ14Aは、カウル本体12のフランジ12Dの上側に配置されて、クリップ等の締結部材によってフランジ12Dに固定されている。また、カウルトップパネル14の後端部には、パネル連結部14B(図3参照)が形成されている。パネル連結部14Bは、カウルトップパネル14の長手方向から見て、後斜め上方側へ開放された略U字形状に形成されている。そして、ウインドシールドガラス30の下端部がパネル連結部14Bに差し込まれており、パネル連結部14Bが、クリップ等の締結部材によってカウル本体12のフランジ12Eに固定されている。これにより、カウル本体12の上側開口部が、カウルトップパネル14によって閉塞されている。そして、カウル本体12とカウルトップパネル14とによって区画された、カウル構造10の内部が、カウルダクト部16として構成されている。
カウルトップパネル14の右端部には、複数の外気導入口14Cが貫通形成されている。外気導入口14Cは、略前後方向を長手方向とする略長孔状に形成されており、左右方向に所定の間隔を開けて並んで配置されている。これにより、外気導入口14Cによって、カウルダクト部16の内部と外部とが連通されている。
(気液分離機構20について)
気液分離機構20は、カウルトップパネル14に設けられた複数のフィン22によって構成されている。気液分離機構20は、カウルダクト部16の左部に配置されている。詳しくは、気液分離機構20は、排気口12Fの右側の近接した位置に配置されると共に、排気口12Fよりも前側に配置されている。すなわち、気液分離機構20は、カウルダクト部16を流れる空気流ARの下流側に配置されている。気液分離機構20では、フィン22が、前後方向及び左右方向に並んで配置されている。具体的には、前後方向に沿って並ぶフィン22を一列とすると、複数列(本実施の形態では、4列)のフィン22が、左右方向に所定間隔毎に並んで配置されている。より詳しくは、右から1列目及び3列目では、4箇所のフィン22が前後方向に所定の間隔を空けて並んで配置されており、右から2列目及び4列目では、3箇所のフィン22が前後方向に所定の間隔を空けて並んで配置されている。なお、図3では、右から1列目及び2列目のフィン22を図示しているが、1列目及び2列目のフィン22を区別して図示するために、1列目のフィン22を実線にて図示し、2列目のフィン22を2点鎖線にて図示している。
また、左右方向に隣り合うフィン22では、フィン22同士の前後方向の位置が一致しないように、フィン22が前後方向にずれて配置されている。そして、詳細については後述するが、フィン22によって、カウルダクト部16内を流れる空気流AR中の空気と液体とを分離して、分離した空気を排気口12F側へ流すように構成されている。
フィン22は、左右方向を幅方向とする略三角形板状に形成されている(図4(B)の2点鎖線にて示されるフィン22を参照)。具体的には、フィン22の幅寸法が、先端側へ向かうに従い小さくなるように設定されている。なお、本実施の形態では、フィン22の先端部22Aは、角であるため、先端部22Aの幅寸法がゼロに設定されている。また、本実施形態では、フィン22の板厚が一定に設定されている。
そして、フィン22の基端部22Bがカウルトップパネル14の下面に接続されて、フィン22がカウルトップパネル14から下側へ延出している。具体的には、左右方向から見て、フィン22が下側へ向かうに従い前側へ曲線状に傾斜すると共に、フィン22の前部が上側へ巻かれている。より詳しくは、左右方向から見て、フィン22が、下側へ凸となる円弧状に湾曲しており、フィン22の先端部22Aが、上下方向において、フィン22の下端部22Cと基端部22Bとの間に配置されている。また、フィン22は、排気口12Fの下側開口縁部よりも上側に配置されている。
さらに、フィン22の先端部22Aは、左右方向において、フィン22の幅方向中央部に対して左側(排気口12F側であり、空気流ARの下流側)に寄って配置されている。すなわち、図4(B)の2点鎖線にて示されるように、フィン22を展開したときの、フィン22の基端部22B(底辺)に対する右側(外気導入口14C側であり、空気流ARの上流側)の斜辺22Dの傾斜角度A1が、フィン22の基端部22Bに対する左側の斜辺22Eの傾斜角度A2よりも小さくなるように設定されている。さらに、前側から見て、フィン22の下端部22Cの幅寸法W2が、フィン22の基端部22Bの幅寸法W1の1/2以下に設定されている。
(作用効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果を説明する。
上記のように構成されたカウル構造10では、外気導入口14Cがカウルトップパネル14の右端部に形成されており、排気口12Fがカウル本体12の左端部に形成されている。そして、車両Vの空調装置36がオンされると、空調装置36のブロアファン36Aが作動して、ブロアファン36Aによってカウルダクト部16の空気が排気口12Fから空調ダクト34側へ吸引される。これにより、外気(空気)が外気導入口14Cからカウルダクト部16内に導入されて、カウルダクト部16内において、外気導入口14Cから排気口12Fへ向かう空気流ARが発生する。
ここで、雨水等の水(液体)が、空気と共に、外気導入口14Cからカウルダクト部16内に浸入する場合がある。このとき、比較的粒子の大きい液状の水は、カウル本体12の底壁12Aに落下して、底壁12Aに形成された排水口から排出される。
一方、例えば、カウルダクト部16において飛散した比較的粒子の小さい霧状の水は、空気流ARと共に、カウルダクト部16の上部において、カウルトップパネル14の下面に沿って左側へ流れる。そして、図2に示されるように、空気流ARが、排気口12Fの手前において、カウルトップパネル14に設けられた気液分離機構20を通過する。
ここで、気液分離機構20は、複数のフィン22によって構成されている。フィン22は、板状に形成されており、車幅方向から見て、下側へ向かうに従い前側へ傾斜すると共に、下側へ凸となる円弧状に湾曲している。これにより、空気流ARがフィン22を通過するときには、フィン22の下側領域が正圧となり、フィン22の上側領域が負圧になる。このため、左右方向から見て、フィン22の先端部22Aを、フィン22の下側から上側へ巻き込む渦流Bが発生する(図4(A)参照)。換言すると、フィン22の先端部22Aにおいて、左右方向を軸方向とする渦流Bが発生する。これにより、空気流ARが、フィン22の延出方向に旋回しながら左側へ流れる(図2及び図4(B)参照)。その結果、空気流AR中に含まれる水と空気とが遠心分離される。そして、分離された水が、フィン22に付着し、フィン22に付着した水が液滴化することで、当該水がフィン22の壁面に沿ってフィン22の下端部22Cに流れる。その結果、フィン22の下端部22Cに溜められた水が、下端部22Cの左右方向両端部からカウル本体12の底壁12Aに落下し(図2の矢印C参照)、底壁12Aの排水口から排水される。また、フィン22によって、水と分離された空気は、空気流ARとしてフィン22から排気口12F側へ流れて、排気口12Fから排気される。したがって、乾燥された空気が、空調ダクト34を介して、車室内に供給される。以上により、本実施のカウル構造10によれば、フィン22によって、渦流Bを発生させて、空気流AR中の水等の液体と空気とを良好に分離することができる。
また、フィン22は、三角形板状に形成されて、カウルトップパネル14から下側且つ前側へ延出している。これにより、フィン22の右側(空気流ARの上流側)の斜辺22Dを、フィン22の先端側へ向かうに従い左側(空気流ARの下流側)へ傾斜させることができる。このため、空気流ARがフィン22の斜辺22Dに当たったときに、乱流が発生することを抑制できる。よって、例えば、フィン22を仮に略矩形板状に形成した場合と比べて、フィン22の先端部22Aにおいて、渦流Bを良好に発生させて、空気流AR中の水と液体とを分離することができる。
また、フィン22の先端部22Aが、フィン22の幅方向中央部に対して左側(排気口12F側)に寄って配置されている。このため、フィン22の基端部22Bに対する右側の斜辺22Dの傾斜角度A1を、フィン22の基端部22Bに対する左側の斜辺22Eの傾斜角度A2と比べて小さくすることができる。これにより、上述と同様に、空気流ARがフィン22の斜辺22Dに当たったときに、乱流が発生することを効果的に抑制できる。よって、例えば、フィン22の右側の斜辺22Dの傾斜角度A1と、フィン22の左側の斜辺22Eの傾斜角度A2と、を同じに設定した場合と比べて、フィン22の先端部22Aにおいて、渦流Bを一層良好に発生させて、空気流AR中の水と液体とを分離することができる。
また、フィン22を三角形板状に形成することで、フィン22の下端部22Cの幅寸法W2を、フィン22の基端部22Bの幅寸法W1よりも小さく設定することができる。本実施の形態では、一例として、フィン22の下端部22Cの幅寸法W2が、フィン22の基端部22Bの幅寸法W1の1/2以下に設定されている。これにより、フィン22に付着して液滴化する水を、フィン22の下端部22Cの領域に集約して、フィン22の下端部22Cの左右方向両端部から落下させることができる。すなわち、フィン22から落下する水の落下位置を設定して、当該落下位置に合わせてカウル本体12の排水口位置を設定することができる。
また、気液分離機構20では、前後方向に並ぶフィン22を1列とし、複数列のフィン22が、車幅方向に並んで配置されている。これにより、カウルダクト部16を流れる空気流ARに対して、段階的に、空気と水とを分離することができる。しかも、車幅方向に隣り合うフィン22の前後方向の位置がずれている。すなわち、車幅方向から見て、車幅方向に隣り合うフィン22同士の全体が重ならないように、フィン22が配置されている。これにより、前後方向に並ぶフィン22の間を通過した空気流ARに対して、下流側のフィン22によって、空気と水とを分離することができる。したがって、カウルダクト部16を通過する空気流ARに対して、効果的に空気と水とを分離することができる。
また、気液分離機構20では、複数のフィン22がカウルトップパネル14に一体に設けられている。このため、カウル構造10のコストアップを抑制しつつ、カウルダクト部16の空気と水とを分離することができる。
また、フィン22の全体が、排気口12Fの下側開口縁部よりも上側に配置されている。すなわち、フィン22の下端部22Cが排気口12Fの下側開口縁部の上側に配置されている。これにより、フィン22によって水を分離した空気を、効率よく排気口12Fへ流して、車室側へ流すことができる。
また、上述のように、フィン22が、左右方向から見て、下側へ向かうに従い前側へ傾斜すると共に、下側へ凸となる円弧状に湾曲している。さらに、排気口12Fが、カウル本体12の後壁12Cに形成されて、気液分離機構20(複数のフィン22)の後側に配置されている。これにより、フィン22によって分離された水の排気口12Fへの浸入を効果的に抑制しつつ、分離された水をカウル本体12の底壁12Aに落下させることができる。すなわち、渦流Bによってフィン22を旋回する空気流ARは、フィン22の延出方向に沿って旋回する。これにより、旋回する空気流ARによって分離された水が、フィン22の先端部22Aから吹出す可能性がある。このため、仮に、フィン22を、左右方向から見て、下側へ向かうに従い後側へ傾斜させ且つ下側へ凸となる円弧状に湾曲させた場合には、フィン22の先端部22Aから吹出す水が、排気口12Fへ直接的に浸入する可能性がある。これに対して、本実施の形態では、上述のように、フィン22が、左右方向から見て、下側へ向かうに従い前側へ傾斜し且つ下側へ凸となる円弧状に湾曲している。これにより、フィン22の先端部22Aから吹出す水が、排気口12Fとは反対側へ吹出される。このため、吹出した水の排気口12Fへの直接的な浸入を抑制することができる。また、フィン22から吹出された水は、カウル本体12の前壁12Bに衝突する。このため、前壁12Bにおいて水を液滴化させて、前壁12Bを伝って底壁12Aに落下させることができる。
なお、本実施の形態では、フィン22が略三角形板状に形成されているが、図5に示されるように、フィン22を略台形板状に形成してもよい。この場合には、フィン22の先端部22Aにおける幅寸法W3が、フィン22の基端部22Bの幅寸法W1よりも小さく設定されている。また、この場合には、フィン22の先端部22Aが、角でなくなり、左右方向に延在された辺として構成される。これにより、フィン22の先端部22Aにおいて、左右方向を軸方向とする渦流Bをより一層良好に発生させることができる。
また、本実施の形態では、フィン22の先端部22Aが、フィン22の幅方向中央部に対して左側(空気流ARの下流側)に配置されているが、幅方向におけるフィン22の先端部22Aの位置は、適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、フィン22の板厚が一定に設定されているが、フィン22の先端部22Aに発生する渦流Bの状況に応じて、フィン22の板厚を適宜変更してもよい。
また、本実施の形態では、フィン22の上下方向の寸法及び前後方向の寸法は、特に規定していないが、上述と同様に、フィン22の先端部22Aに発生する渦流Bの状況に応じて、フィン22の上下方向の寸法及び前後方向の寸法を適宜設置可能である。
また、本実施の形態では、フィン22の斜辺22D及び斜辺22Eが、直線状の辺として構成されているが、斜辺22D及び斜辺22Eを曲線状の辺として構成してもよい。例えば、斜辺22D及び斜辺22Eを、フィン22の幅方向外側へ凸となるような緩やかな曲線状の辺として構成してもよい。
10 車両のカウル構造
12 カウル本体
12F 排気口
14 カウルトップパネル
14C 外気導入口
20 気液分離機構
22 フィン
22A フィンの先端部
22B フィンの基端部
22C フィンの下端部
30 ウインドシールドガラス

Claims (7)

  1. ウインドシールドガラスの下端部の車両前側において車幅方向に延在され、長手方向から見て上側へ開放された凹状のカウル本体と、
    前記カウル本体の車両上側に設けられ、前記カウル本体の上側開口部を閉塞すると共に、前記カウル本体の内部へ外気を導入するための外気導入口を有するカウルパネルと、
    前記カウル本体に形成され、前記カウル本体の内部の空気を車室側へ排気するための排気口と、
    前記カウルパネルに設けられ、前記外気導入口と前記排気口との間に配置され、前記外気導入口から前記排気口へ向かう空気流が通過することで渦流を発生して、前記空気流中の空気と液体とを分離させる気液分離機構と、
    を備えた車両のカウル構造。
  2. 前記気液分離機構は、車幅方向を幅方向とする板状のフィンによって構成されており、
    前記フィンは、前記カウルパネルから下側且つ前側へ延出されると共に、車幅方向から見て車両下側へ凸となる円弧状に湾曲している請求項1に記載の車両のカウル構造。
  3. 前記フィンが、前記排気口よりも車両前側に配置されている請求項2に記載の車両のカウル構造。
  4. 前記フィンの基端部の幅寸法が、前記フィンの先端部の幅寸法と比べて大きく設定されている請求項2又は請求項3に記載の車両のカウル構造。
  5. 前記フィンの先端部が、前記フィンの幅方向中央に対して前記排気口側に寄って配置されている請求項4に記載の車両のカウル構造。
  6. 前記気液分離機構は、複数の前記フィンを有しており、
    車両前後方向に並ぶ前記フィンを1列とし、複数列の前記フィンが、車幅方向に並んで配置されており、
    車幅方向に隣り合う前記フィンの車両前後方向の位置がずれている請求項2~請求項5の何れか1項に記載のカウル構造。
  7. 前記フィンの下端部が、前記排気口の下側の開口縁部よりも車両上側に配置されている請求項2~請求項6の何れか1項に記載のカウル構造。
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