JP2023114229A - 揚重装置および後嵌めパネルの揚重方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外壁パネルの一時開口に後嵌めパネルを効率的に位置させることができる揚重装置および後嵌めパネルの揚重方法を提供する。【解決手段】揚重装置3は、立体レール部31と、移動部材32と、駆動部33と、装着治具34と、を備える。後嵌めパネルの揚重方法は、建物の躯体に取り付けられた外壁パネルの施工時構造体5に形成される一時開口に上記建物の屋内側から後嵌めされる後嵌めパネル501を揚重の対象部材とし、上記建物の屋内側に配置した揚重装置3を用い、装着位置P1において上記後嵌めパネル501を天地逆にセットし、当該後嵌めパネル501を、上記一時開口の近傍となる取外し位置P3へ、天地反転によって正常な天地姿勢にして揚重する。【選択図】図10
Description
この発明は、複数の外壁面材が上下に並べられた外壁の施工に用いることができる揚重装置および後嵌めパネルの揚重方法に関する。
特許文献1には、複数の外壁面材が上下に並べられて一体化された形態で建物の躯体に取り付けられる外壁パネルによって効率的な建物施工を行うことを可能にする外壁パネルの施工時構造体が開示されている。この外壁パネルの施工時構造体は、複数の外壁面材が上下に並べられて一体化された形態で建物の躯体に取り付けられた構造を有する。そして、この施工時構造体は、上記外壁面材および当該外壁面材が固定される第1下地材が存在しない箇所を有しており、上記第1下地材が存在しない箇所を跨いで上下の外壁面材における第1下地材を縦に連結する第2下地材が着脱可能に取り付けられている。
また、特許文献2には、複数の外壁面材が上下に並べられる外壁を躯体の屋外側に設ける建物の施工方法が開示されている。この建物の施工方法は、上記外壁面材および下地材を存在させない一時開口を外壁に形成する工程と、上記一時開口に後嵌めされる後嵌めパネルを、当該後嵌めパネルの上側に位置する上側の外壁面材の高さ位置を変化させるファスナーによって、当該上側の外壁面材の高さ位置を変化させて、上記一時開口に上記躯体の屋内側から嵌め込む工程と、を含む。
しかしながら、上記特許文献はいずれも、上記一時開口に後嵌めされる後嵌めパネルを効率的に上記一時開口の近くに揚重する方法を開示しない。
なお、建物の屋内側の梁にチェーンブロック等の揚重機を引っ掛けて、上記後嵌めパネルを吊り上げる方法では、上記後嵌めパネルを上記梁に近い高さまで吊り上げることが困難であり、上記梁に近い高さ位置に開けられた一時開口に上記後嵌めパネルを嵌め込むことは容易でない。
この発明は、上記の事情に鑑み、外壁パネルの一時開口の近くに後嵌めパネルを効率的に位置させることができる揚重装置および後嵌めパネルの揚重方法を提供することを課題とする。
この発明の揚重装置は、上記の課題を解決するために、対象部材を揚重する揚重装置であって、
上記対象部材を装着する位置となる装着位置と、上記装着位置よりも高い箇所に位置する頂部位置と、上記装着位置の反対側で上記頂部位置よりも低い位置に在り、上記対象部材が上記装着位置で装着された状態に対して天地反転する状態で当該対象部材が外される位置となる取外し位置と、を有する立体レール部と、
一端側が上記立体レール部の上記装着位置に位置することができ、途中部が上記頂部位置にかけ渡され、他端側が引かれることによって、上記対象部材を上記取外し位置へ揚重するように移動する移動部材と、
上記移動部材の上記他端側を引いて当該移動部材を上記揚重する方向に移動させる駆動部と、
を備えることを特徴とする。
上記対象部材を装着する位置となる装着位置と、上記装着位置よりも高い箇所に位置する頂部位置と、上記装着位置の反対側で上記頂部位置よりも低い位置に在り、上記対象部材が上記装着位置で装着された状態に対して天地反転する状態で当該対象部材が外される位置となる取外し位置と、を有する立体レール部と、
一端側が上記立体レール部の上記装着位置に位置することができ、途中部が上記頂部位置にかけ渡され、他端側が引かれることによって、上記対象部材を上記取外し位置へ揚重するように移動する移動部材と、
上記移動部材の上記他端側を引いて当該移動部材を上記揚重する方向に移動させる駆動部と、
を備えることを特徴とする。
上記の構成であれば、外壁パネルの一時開口の近くに対象部材としての後嵌めパネルを効率的に位置させることができる。また、上記立体レール部の上記頂部位置を、例えば、建物の梁位置近くにすることが可能であるため、上記後嵌めパネルを、建物の梁に近い高さに開けられた一時開口の近くに天地正しい姿勢で位置させることが容易になる。
上記揚重装置において、上記対象部材を一時的に装着する装着治具が、上記立体レール部に沿って上記装着位置と上記頂部位置と上記取外し位置との間で移動可能に設けられており、上記移動部材の上記一端側が上記装着治具に連結されていてもよい。これによれば、上記対象部材を上記移動部材の一端側に直接連結して当該対象部材を上記立体レール部に当てて揚重する方法に比べ、上記対象部材の疵付きを抑制することができる。
上記揚重装置において、上記装着治具は、少なくとも上記取外し位置で上記立体レール部から離脱不能となるように、当該立体レール部に係合されてもよい。これによれば、上記取外し位置において上記装着治具が上記立体レール部から不用意に離脱するのを防止できる。
上記揚重装置において、上記移動部材はワイヤー状部材またはチェーンであり、上記立体レール部には上記移動部材が掛けられる滑車またはスプロケットが設けられてもよい。
また、この発明の後嵌めパネルの揚重方法は、建物の躯体に取り付けられた外壁パネルに形成される一時開口に上記建物の屋内側から後嵌めされる後嵌めパネルを揚重の対象部材とし、上記建物の屋内側に配置した上記揚重装置を用い、上記装着位置において上記後嵌めパネルを天地逆にセットし、当該後嵌めパネルを、上記一時開口の近傍となる上記取外し位置へ上記天地反転によって正常な天地姿勢にして揚重することを特徴とする。
上記後嵌めパネルの揚重方法において、上記建物の上記躯体としてウェブが水平に位置するH形鋼が設けられており、上記H形鋼に上記立体レール部の上記取外し位置側の下部を引っ掛けてもよい。これによれば、上記取外し位置に移動した後嵌めパネルの荷重を上記躯体に受け止めさせることができるため、揚重装置の揚重時の安定性を向上させることができる。
また、上記後嵌めパネルの揚重方法において、上記移動部材が、上記H形鋼の屋内側に位置するフランジの上端部を通ってもよい。
また、上記後嵌めパネルの揚重方法は、上記後嵌めパネルを、上記建物の屋内側に配備した回動機構付きの製作架台上で、外壁面側が上向きで且つ略水平となるように組み立てる工程と、
上記後嵌めパネルを、上記回動機構によって、上記外壁面側が屋内に向き且つ天地逆状態に傾斜させた後、上記製作架台から取り外す工程と、
取り外した上記後嵌めパネルを、上記装着位置において天地逆の姿勢で装着する工程と、
を含んでもよい。
上記後嵌めパネルを、上記回動機構によって、上記外壁面側が屋内に向き且つ天地逆状態に傾斜させた後、上記製作架台から取り外す工程と、
取り外した上記後嵌めパネルを、上記装着位置において天地逆の姿勢で装着する工程と、
を含んでもよい。
本発明であれば、外壁パネルの一時開口の近傍に後嵌めパネルを適切かつ効率的に揚重できるという効果を奏する。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、外壁パネルの施工時構造体5は、複数の横長の外壁面材51を上下に並べて下地材である第1下地材(縦胴縁)52で相互に連結されて一体化された形態で建物の躯体に取り付けられる構造を有する。図1に示す例では、6本の第1下地材52を備えており、各第1下地材52は、リップ溝形鋼等の開放断面鋼材或いは角形鋼管などの閉鎖断面鋼材からなる。
図1に示すように、外壁パネルの施工時構造体5は、複数の横長の外壁面材51を上下に並べて下地材である第1下地材(縦胴縁)52で相互に連結されて一体化された形態で建物の躯体に取り付けられる構造を有する。図1に示す例では、6本の第1下地材52を備えており、各第1下地材52は、リップ溝形鋼等の開放断面鋼材或いは角形鋼管などの閉鎖断面鋼材からなる。
上記外壁面材51は、例えば、図2(A)および図2(B)に示すように、不燃断熱材51aを鋼板51b、51cで挟み込んだ金属サンドイッチパネルである。2枚の外壁面材51を上下に並べた場合、上段に位置する外壁面材51の下端面に形成された横幅方向に長い2か所の凹部51dに、下段に位置する外壁面材51の上端面に形成された横幅方向に長い2か所の凸部51eが嵌まり込むことにより、上下の外壁面材51が互いに面外方向に位置ずれしないように組み合わされる。
また、例えば、図3に示す施工時構造体用の地組架台1を用いることにより、上記複数の外壁面材51を上下に並べて第1下地材52で連結した外壁パネルを、当該外壁パネルが取り付けられる建物の躯体の外壁取付箇所とは異なる場所で組み立てることができる。上記施工時構造体用の地組架台1は、例えば、複数の柱状部材11と梁状部材12とを縦横に組んでなるものであるが、その構造については図3に示すものに限定されない。
作業者は、上記第1下地材52を地組架台1にセットした後に、外壁面材51をセットし、このセットした上記外壁面材51の上部側にビス等をねじ込み、上記外壁面材51を、先にセットした上記第1下地材52に固定する。この作業を繰り返すことで外壁パネルの施工時構造体5が作製される。
上記外壁パネルの施工時構造体5では、例えば、上から2段目の外壁面材51が存在すべき箇所において第1下地材52が分断されて上下に離間しており、最上位置の外壁面材51は上側の第1下地材52に装着され、上から2段目となる外壁面材51および第1下地材52は未装着とされ、上から3段目以下では全ての外壁面材51が下側の第1下地材52に装着されている。すなわち、この例の外壁パネルの施工時構造体5は、上から2段目の1段のみ外壁面材51および第1下地材52が存在しない構造を有する。
そして、上記外壁パネルの施工時構造体5は、図1に示したように、例えば、最上位置の外壁面材51から6段目となる外壁面材51に至る縦長さを有する第2下地材53を備えている。上記第2下地材53は、上記第1下地材52が不存在の箇所(一時開口となる箇所)を跨いで、上下に位置する第1下地材52と接続される。上記第2下地材53は、上記施工時構造体用の地組架台1を用いて上記第1下地材52に取り付けることができる。上記第2下地材53は、上記第1下地材52に対して着脱自在に取り付けられており、施工時構造体5が建物の躯体7に取り付けられた後で一旦外せるようになっている。
上記第1下地材52は、例えば、2つの対向面部およびこれら対向面部を繋ぐ閉鎖面部を有する溝形鋼からなり、上記対向面部の一方の側において外壁面材51がビス固定されている。
また、図4に示すように、上記外壁パネルの施工時構造体5が取り付けられる建物の躯体7は、例えば、屋根7Aを支持する屋根梁71、耐風梁72、屋根側外壁固定梁72A、床梁73等を備えている。上記外壁パネルの施工時構造体5の建物の躯体7への取り付けにおいては、例えば、上記第1下地材52の上記対向面部の他方の側が、上記建物の躯体7における耐風梁72、屋根側外壁固定梁72A、床梁73等にファスナー4やアングル400等を用いて固定される。
また、例えば、上記第2下地材53も溝形鋼とされ、その閉鎖面部を上記第1下地材52の閉鎖面部に対面させることで、上記第1下地材52の水平面内横位置に取り付けられる。上記閉鎖面部には、例えば、所定ピッチでボルト挿通孔が形成されており、このボルト挿通孔に縫い通されたボルトとナットとによって、上記第2下地材53が上記第1下地材52に着脱自在に取り付けられる。なお、上記第1下地材52および上記第2下地材53が閉鎖断面形状を有する角形鋼管である場合でも、同様のボルトによる取付構造とすることができる。また、上記の着脱自在とするための構造は、ボルトとナットを用いる構造に限らない。
上記のように、外壁面材51における第1下地材52を建物の躯体7に固定した後に、上記第2下地材53を上記第1下地材52から取り外す。上記第1下地材52は上記のように躯体7側に固定されているので、上記第2下地材53を上記第1下地材52から取り外しても、上記外壁面材51が躯体7から外れることはない。そして、このように上記第2下地材53を、上記第1下地材52から取り外すことで、外壁面材51の存在しない箇所において上記第2下地材53も存在しない一時開口、すなわち、下地材で遮られない施工時利用が可能な開口を形成する。施工時利用としては、例えば、足場の屋内側からの持出がある。
上記一時開口の上側に位置する外壁面材51における第1下地材52は、一時開口を利用するとき、すなわち、上記第2下地材53を上記第1下地材52から取り外した状態において、図5にも示すように、屋根側外壁固定梁72Aに連結されている。
屋根側外壁固定梁72Aの下部には、図6に示すように、Lアングル72aの一方側の水平配置された片が溶接固定されており、このLアングル72aの他方側の鉛直配置される片は、屋外側を向いて第1下地材52に対面する。このLアングル72aの一方側の片の下面には、ボルト72cを内蔵した台座72bの頭部が溶接固定されている。
上記ファスナー4は、Lアングル4aと、ナット4bと、スペーサ4dと、スペーサボルト4cと、を備える。上記スペーサ4dによって、Lアングル4aの鉛直片と第1下地材52との間に隙間が形成され、この隙間にLアングル72aの上記他方側の片を挿入することができる。Lアングル4aの水平片には鉛直方向に挿通孔が形成されており、この挿通孔に上記ボルト72cを挿通し、ナット4bによって最上位置の外壁パネル部分の荷重を受け止めることができる。また、ナット4bの上下位置を調整することで、最上位置の外壁パネル部分を上下に位置移動させることができる。なお、Lアングル4aの上記水平片には、図6の紙面奥側の位置において鉛直方向にねじ孔が形成されており、このねじ孔に図示しないボルトが下側から螺合されている。このボルトをねじ込むことで、その上部の先端をLアングル72aの一方側の片の下面に圧接させることができる。
次に、上記一時開口への後嵌めパネル501の取り付け例について説明する。例えば、図7に示すように、上記一時開口の利用が終了した建物の最上階床上に、揚重対象として後嵌めパネル501を揚重する揚重装置3を配置する。この揚重装置3は、立体レール部31と、移動部材32と、駆動部33と、装着治具34と、ストッパー35と、を備えている。
上記立体レール部31は、図8にも示すように、左右に間隔をあけて位置する2つのサイドフレーム部31aと、これらサイドフレーム部31aに横に掛け渡された複数本、例えば、4本の梁部31bとを備える。4本の梁部31bのうち、中央側の2本の位置が最も高く、両側の2本の位置は、上記中央側の2本の幅よりも広い幅で配置されている。サイドフレーム部31aおよび梁部31bは、例えば金属パイプ等からなる。上記サイドフレーム部31aの屋内側の脚部となる下端部側は、上記最上階床上に置かれ、例えば、床スラブ縁の転落防止用手摺に、単管用クランプを用いて一時固定される。一方、上記サイドフレーム部31aの屋外側の下端部側は、屋根側外壁固定梁72Aよりも下側に位置している耐風梁72によって支持される。この支持については、後で詳述する。
また、上記立体レール部31は、上記後嵌めパネル501を装着する位置となる装着位置P1と、上記装着位置P1よりも高い箇所に位置する頂部位置P2と、上記装着位置P1の反対側(屋外側)で上記頂部位置P2よりも低い位置に在り、上記後嵌めパネル501が上記装着位置P1で装着された状態に対して天地反転する状態で当該後嵌めパネル501が外される位置となる取外し位置P3と、を有する。
上記移動部材32は、その一端側が上記立体レール部31の上記装着位置P1に位置することができ、その途中部が上記頂部位置P2にかけ渡されており、その他端側が引かれることによって、上記後嵌めパネル501を上記取外し位置P3へ揚重するように移動する。また、この実施形態では、上記移動部材32はワイヤー状部材であり、上記立体レール部31の各梁部31bの中央位置には、上記移動部材32が掛けられる滑車31cが設けられている。なお、移動部材32としてチェーンを用い、滑車31cに代えてスプロケットを設けてもよい。或いは、滑車31cを設けずに、上記移動部材32であるワイヤー状部材が、梁部31b上を滑る構造とすることも可能である。
上記駆動部33は、例えば、電動モータ或いは手動反動を備えるウィンチ等からなり、上記移動部材32の上記他端側を巻き引くことで、当該移動部材32を上記後嵌めパネル501の揚重方向に移動させることができる。なお、上記駆動部33を建物の床上に置く形態に限らず、上記駆動部33を、耐風梁72に装着する形態、或いは、揚重装置3の上記頂部位置P2の裏側(下側)位置に取り付ける形態とすることもできる。
上記装着治具34は、上記揚重に際して上記後嵌めパネル501が一時的に装着される治具であり、上記サイドフレーム部31aの間隔よりも長い長尺の2本の横棒部材34aと、これら2本の横棒部材34aを繋ぐ2本の繋ぎ部34bとを有する。この装着治具34は、上記立体レール部31のサイドフレーム部31aの外面に沿って摺動し、上記装着位置P1と上記頂部位置P2と上記取外し位置P3との間を移動することができる。また、この装着治具34には、上記移動部材32の上記一端側が連結されており、上記移動部材32の移動による装着治具34の移動によって上記後嵌めパネル501が揚重される。なお、上記装着治具34の横棒部材34aには、ボルト挿通孔が形成されており、このボルト挿通孔に通したボルトを、後嵌めパネル501の縦胴縁部材502に形成されている孔に通し、当該ボルトにナットを螺合させることで、後嵌めパネル501を装着治具34に一時的に装着することができる。
上記ストッパー35は、上記装着治具34が取外し位置P3に到達した際に上記移動部材32を停止させる。例えば、上記移動部材32には、上記滑車31cに接触しない背側において、突起部が装着されている。そして、例えば、上記ストッパー35は、取外し位置P3の下方側の梁部31bに固定されており、上記装着治具34が取外し位置P3に到達した際に上記突起部に当たるように設けられている。なお、上記ストッパー35は、上記装着治具34が取外し位置P3に到達した際に当該装着治具34に当たってその降下を止めるものでもよい。また、上記駆動部33として、一定の負荷がかかると自動で停止するモータを用いてもよい。
そして、この実施形態の後嵌めパネル501の揚重方法においては、図9および図10に示すように、上記建物の床上に配置した上記揚重装置3を用いる。上記揚重装置3におけるサイドフレーム部31aの屋外側(上記取外し位置P3側)の下端部は、ウェブを水平に位置させたH形鋼からなる耐風梁72に引っ掛けられている。そして、上記移動部材32は、上記H形鋼の屋内側に位置するフランジの上端部を通るようにしている。
なお、上記H形鋼のフランジの上端部に、例えば、金属製の低摩擦部材を嵌め込み、上記移動部材32が低摩擦部材上を通るようにしてもよい。また、サイドフレーム部31aの屋外側(上記取外し位置P3側)の下端部の耐風梁72への引っ掛けは、当該下端部を耐風梁72の上記ウェブ上に置くことに限らず、当該下端部に形成した切り込み部を耐風梁72の屋内側のフランジの上部に差し込むことで行ってもよい。また、この揚重装置3は、耐風梁72に引っ掛けて用いるため、サイドフレーム部31aが略鉤形状を有するが、これに限らず、サイドフレーム部31aの屋外側(上記取外し位置P3側)の下端部が建物の床上に立脚する構造、すなわち、サイドフレーム部31aが逆U字形状を有する構造でもよい。ただし、サイドフレーム部31aが上記略鉤形状を有して上記耐風梁72に引っ掛けられて用いられると、上記取外し位置P3に移動した後嵌めパネル501の荷重を耐風梁72に受け止めさせることができるため、揚重装置3の揚重時の安定性を向上させることができる。また、サイドフレーム部31aが逆U字形状を有する構造に比べて、サイドフレーム部31aの全長を短くできるので、立体レール部31の軽量化や移動容易化等を図ることができる。
上記の揚重装置3を用いた後嵌めパネル501の揚重では、上記装着位置P1において後嵌めパネル501を上記装着治具34に天地逆にセットする。このセット後に、上記駆動部33を動作させて、上記移動部材32を巻き引く。後嵌めパネル501が上記頂部位置P2を超えて上記取外し位置P3に至ると、後嵌めパネル501は、上記一時開口の近傍において、上記した天地反転によって正常な天地姿勢となる。上記の一時的装着に用いたボルト・ナットは、上記取外し位置P3において上記後嵌めパネル501から外す。作業者は、例えば、上記立体レール部31の各々のサイドフレーム部31aの近傍に配置した高所作業台或いはローリングタワー上で、上記取外し位置P3で外した後嵌めパネル501を上記一時開口に嵌め込む作業を行う。
この後嵌めパネル501の上記一時開口への嵌め込み作業を、図11に基づいて説明する。後嵌めパネル501は、他の外壁面材51と同様、当該後嵌めパネル501の下部側に、下部側係合部である凹部51dを備えており、上部側に、上側に位置する外壁面材51の下部側に係合する係合部である凸部51eを備える。また、後嵌めパネル501は、下地材として、縦胴縁部材502を有する。
上記一時開口に上記後嵌めパネル501を嵌め込む際には、一時開口の上側高さ位置が後嵌めパネル501の上側高さ位置よりも高くなるように、上記ファスナー4を用いて、当該後嵌めパネル501の上側に位置する外壁面材51および第1下地材52を持ち上げる。
そして、上記一時開口への上記後嵌めパネル501の嵌め込みにおいて、当該後嵌めパネル501の下部側の係合部である凹部51dに、当該後嵌めパネル501の下側に位置する外壁面材51の上部側の凸部51eを係合させる。
次に、上記ファスナー4を用いて、上記上側に位置する外壁面材51を下げる。この下げ操作により、当該後嵌めパネル501の上部側の係合部である凸部51eが、当該後嵌めパネル501の上側に位置する外壁面材51の下部側の凹部51dに係合する。
そして、このように、上記一時開口に、後嵌めパネル501を嵌め込んだ後、当該後嵌めパネル501の縦胴縁部材502に、図示はしないが、一旦取り外しておいた上記第2下地材53を連結し、さらに、この第2下地材53を上側および下側の外壁面材51の第1下地材52に連結する。なお、後嵌めパネル501の嵌め込み処理は、図11に示したようなファスナー4を用いる方法に限らない。
上記揚重装置3を用いる揚重方法であれば、外壁パネルの施工時構造体5一時開口の近くに揚重の対象部材としての後嵌めパネル501を効率的に位置させることができる。また、上記立体レール部31の上記頂部位置P2を、屋根側外壁固定梁72Aの位置近くにすることが可能であり、上記後嵌めパネル501を、屋根側外壁固定梁72Aに近い高さに開けられた一時開口に嵌め込むことが容易になる。
また、この実施形態では、揚重装置3は装着治具34を備えるので、上記後嵌めパネル501の疵付きを抑制することができる。この発明の揚重方法には、上記装着治具34を備えずに、上記後嵌めパネル501を上記移動部材32の一端側に直接連結して、当該後嵌めパネル501を上記立体レール部31のサイドフレーム部31aに当てて揚重することも含まれるが、上記装着治具34を用いる形態の方が、上記後嵌めパネル501の疵付きを抑制する上で望ましい。
また、上記装着治具34は、少なくとも上記取外し位置P3で上記立体レール部31のサイドフレーム部31aから離脱不能となるように、当該サイドフレーム部31aに係合していてもよい。これによれば、上記取外し位置P3において上記装着治具34が上記立体レール部31から不用意に離脱するのを防止できる。このような係合は、例えば、図16に示すように、上記装着治具34における2本の横棒部材34aのうち1本の横棒部材34aに固定された係合部34cによって行うことができる。この係合部34cは、各サイドフレーム部31a内を移動することができる円柱形状部34caと、サイドフレーム部31aに形成されたスリット部31aaから突出して横棒部材34aに接合された突出部34cbと、を有する。上記スリット部31aaの幅は、円柱形状部34caの直径よりも狭くされる。また、上記係合部34cは、上記取外し位置P3において下側に位置する横棒部材34aに固定される。なお、サイドフレーム部31aとして溝形鋼を用いれば、スリット部31aaを形成する加工手間の削減が可能である。
また、この実施形態の揚重方法は、図9および図10に示した方法であり、上記装着位置P1で上記後嵌めパネル501を装着治具34に取り付ける前に、
上記後嵌めパネル501を、上記建物の屋内床上に配備した回動機構付きの製作架台2上で、外壁面側が上向きで且つ略水平となるように組み立てる工程と、
上記後嵌めパネル501を、上記回動機構によって、上記外壁面側が屋内に向き且つ天地逆状態に傾斜させた後、上記製作架台2から取り外す工程と、
取り外した上記後嵌めパネル501を、上記装着位置P1において上記立体レール部31の装着治具34に天地逆の姿勢で装着する工程と、を含んでいる。
上記後嵌めパネル501を、上記建物の屋内床上に配備した回動機構付きの製作架台2上で、外壁面側が上向きで且つ略水平となるように組み立てる工程と、
上記後嵌めパネル501を、上記回動機構によって、上記外壁面側が屋内に向き且つ天地逆状態に傾斜させた後、上記製作架台2から取り外す工程と、
取り外した上記後嵌めパネル501を、上記装着位置P1において上記立体レール部31の装着治具34に天地逆の姿勢で装着する工程と、を含んでいる。
例えば、図12に示す後嵌めパネル501を製作する製作架台2は、図13および図14に示すように、基台部21と、載置面部22と、回動支持部23と、鉛直位置決め部24と、可動水平位置決め部25と、を備える。
基台部21は、互いに離間配置されたH形鋼等からなる2本の水平基部21aを備える。各水平基部21aの下面には、それぞれ2個ずつキャスタ21bが取り付けられている。
載置面部22は、上記2本の水平基部21aの長手方向と直行する方向に長い2本の大梁22aを有する。これら2本の大梁22aは、上記水平基部21aの離間方向と直交する方向に互いに離間して配置されたH形鋼等からなる。また、2本の大梁22aは、これら大梁22a間に配置された角形鋼管等からなる2本の小梁22bの端部にそれぞれ溶接固定されている。そして、各大梁22aには、例えば、2つの直交する面部を有する山形鋼22cの1つの面部がボルト等によって固定されており、他の1つの面部は、後嵌めパネル501における縦胴縁部材502の支持面をなす。すなわち、山形鋼22cの他の1つの面部は大梁22aの長手方向に直交しており、この他の1つの面部に縦胴縁部材502を接触させた状態で、この縦胴縁部材502を当該他の1つの面部にボルト等によって固定することができる。このような載置面部22によって、縦胴縁部材502を設計位置に配置固定でき、さらに当該縦胴縁部材502の上に外壁面材51を載置し、この縦胴縁部材502の上部側において、外壁面材51上からビス503を打ち込むことによって縦胴縁部材502に外壁面材51を固定することができる。
回動支持部23は、上記2本の水平基部21aにそれぞれ立設された第1支柱部231と第2支柱部232とを備える。第1支柱部231の上部には、支持軸231aが大梁22aの長手方向と平行に設けられている。そして、上記支持軸231aが載置面部22の各小梁22bの略中央位置の側面部に差し込まれており、載置面部22が支持軸231aを中心に回動する。
第2支柱部232は、一方の大梁22aの側面に上端が接する位置に設けられており、この上端において一方の大梁22aをボルト等で固定することで、載置面部22を水平に位置させることができる。一方、このボルト等を外すことで、載置面部22の回動を許容することができる。
すなわち、回動支持部23は、図15に示すように、縦胴縁部材502の長手方向と直交する水平方向を回転中心に載置面部22を回動可能に支持し、載置面部22を水平に位置させた第1回動姿勢と、当該載置面部22を立てた第2回動姿勢をとらせることができる。
鉛直位置決め部24は、例えば、2つの直交する面部を有する山形鋼からなり、このうちの1つの面部がボルト等によって一方の大梁22aに固定されており、当該1つの面部の上側部が外壁面材51の上縁部に当たり、この外壁面材51の鉛直方向位置を規定する。
可動水平位置決め部25は、載置面部22の一方の端側に設けられる。可動水平位置決め部25は、2つの直交する面部を有する山形鋼からなる当たり部251と、この当たり部251を回動可能に支持する支持部252とを備える。当たり部251は、位置決め時には水平に位置する上記一つの面部の縁を外壁面材51の側面部に当たって位置決めを行う。外壁面材51の側面部には、外壁の縦目地部となる突起部が形成されており、上記一つの面部の縁部は、上記突起部よりも屋外側の位置で側面部に当たる。また、上記一つの面部の高さは、突起部の高さよりも高くされる。また、当たり部251の他の一つの面部は支持部252の上部側に固定される。
支持部252は、2つの直交する面部を有する山形鋼が縦配置されたものであり、1つの面部の上部側に当たり部251がボルト等で固定される。支持部252の他の1つの面部の下部側は、2本のボルト等の軸部材で各大梁22aに固定される。すなわち、可動水平位置決め部25は、2本の軸部材によって位置固定され、当該2本の軸部材のうちの1本を取り外して他の1本で回動することで、上記当たり部251が上記外壁面材51の側面部から離脱する。各大梁22aには、上記軸部材を挿通できる挿通孔が形成されている。
上記の製作架台2であれば、上記の第1回動姿勢において、図15に示したように、載置面部22上に配置固定させた縦胴縁部材502の上に外壁面材51を設計上の正しい位置に配置でき、その上部側にビス503を打ち込んで当該外壁面材51を縦胴縁部材502に固定することができる。
また、上記の第2回動姿勢においては、後嵌めパネル501(縦胴縁部材502)を載置面部22から取り外すための操作(ボルト外し等)が真下側からではなく、横側から行えるので、当該操作を楽な姿勢で行うことができる。
そして、上記の第2回動姿勢において、可動水平位置決め部25を回動によって外壁面材51の側面部から離間させることで、当該可動水平位置決め部25が外壁面材51の側面部の突起部に当たらずに後嵌めパネル501を製作架台2から離脱することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 :地組架台
2 :製作架台
3 :揚重装置
4 :ファスナー
4a :Lアングル
4b :ナット
4c :スペーサボルト
4d :スペーサ
5 :施工時構造体
7 :躯体
7A :屋根
11 :柱状部材
12 :梁状部材
21 :基台部
21a :水平基部
21b :キャスタ
22 :載置面部
22a :大梁
22b :小梁
22c :山形鋼
23 :回動支持部
24 :鉛直位置決め部
25 :可動水平位置決め部
31 :立体レール部
31a :サイドフレーム部
31aa :スリット部
31b :梁部
31c :滑車
32 :移動部材
33 :駆動部
34 :装着治具
34a :横棒部材
34b :繋ぎ部
34c :係合部
34ca :円柱形状部
34cb :突出部
35 :ストッパー
51 :外壁面材
51a :不燃断熱材
51b :鋼板
51c :鋼板
51d :凹部
51e :凸部
52 :第1下地材
53 :第2下地材
71 :屋根梁
72 :耐風梁
72A :屋根側外壁固定梁
72a :Lアングル
72b :台座
72c :ボルト
73 :床梁
231 :第1支柱部
231a :支持軸
232 :第2支柱部
251 :当たり部
252 :支持部
400 :アングル
501 :後嵌めパネル
502 :縦胴縁部材
503 :ビス
P1 :装着位置
P2 :頂部位置
P3 :取外し位置
2 :製作架台
3 :揚重装置
4 :ファスナー
4a :Lアングル
4b :ナット
4c :スペーサボルト
4d :スペーサ
5 :施工時構造体
7 :躯体
7A :屋根
11 :柱状部材
12 :梁状部材
21 :基台部
21a :水平基部
21b :キャスタ
22 :載置面部
22a :大梁
22b :小梁
22c :山形鋼
23 :回動支持部
24 :鉛直位置決め部
25 :可動水平位置決め部
31 :立体レール部
31a :サイドフレーム部
31aa :スリット部
31b :梁部
31c :滑車
32 :移動部材
33 :駆動部
34 :装着治具
34a :横棒部材
34b :繋ぎ部
34c :係合部
34ca :円柱形状部
34cb :突出部
35 :ストッパー
51 :外壁面材
51a :不燃断熱材
51b :鋼板
51c :鋼板
51d :凹部
51e :凸部
52 :第1下地材
53 :第2下地材
71 :屋根梁
72 :耐風梁
72A :屋根側外壁固定梁
72a :Lアングル
72b :台座
72c :ボルト
73 :床梁
231 :第1支柱部
231a :支持軸
232 :第2支柱部
251 :当たり部
252 :支持部
400 :アングル
501 :後嵌めパネル
502 :縦胴縁部材
503 :ビス
P1 :装着位置
P2 :頂部位置
P3 :取外し位置
Claims (8)
- 対象部材を揚重する揚重装置であって、
上記対象部材を装着する位置となる装着位置と、上記装着位置よりも高い箇所に位置する頂部位置と、上記装着位置の反対側で上記頂部位置よりも低い位置に在り、上記対象部材が上記装着位置で装着された状態に対して天地反転する状態で当該対象部材が外される位置となる取外し位置と、を有する立体レール部と、
一端側が上記立体レール部の上記装着位置に位置することができ、途中部が上記頂部位置にかけ渡され、他端側が引かれることによって、上記対象部材を上記取外し位置へ揚重するように移動する移動部材と、
上記移動部材の上記他端側を引いて当該移動部材を上記揚重する方向に移動させる駆動部と、
を備えることを特徴とする揚重装置。 - 請求項1に記載の揚重装置において、上記対象部材を一時的に装着する装着治具が、上記立体レール部に沿って上記装着位置と上記頂部位置と上記取外し位置との間で移動可能に設けられており、上記移動部材の上記一端側が上記装着治具に連結されていることを特徴とする揚重装置。
- 請求項2に記載の揚重装置において、上記装着治具は、少なくとも上記取外し位置で上記立体レール部から離脱不能となるように、当該立体レール部に係合されることを特徴とする揚重装置。
- 請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の揚重装置において、上記移動部材はワイヤー状部材またはチェーンであり、上記立体レール部には上記移動部材が掛けられる滑車またはスプロケットが設けられることを特徴とする揚重装置。
- 建物の躯体に取り付けられた外壁パネルに形成される一時開口に上記建物の屋内側から後嵌めされる後嵌めパネルを揚重の対象部材とし、上記建物の屋内側に配置した請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の揚重装置を用い、上記装着位置において上記後嵌めパネルを天地逆にセットし、当該後嵌めパネルを、上記一時開口の近傍となる上記取外し位置へ上記天地反転によって正常な天地姿勢にして揚重することを特徴とする後嵌めパネルの揚重方法。
- 請求項5に記載の後嵌めパネルの揚重方法において、上記建物の上記躯体としてウェブが水平に位置するH形鋼が設けられており、上記H形鋼に上記立体レール部の上記取外し位置側の下部を引っ掛けることを特徴とする後嵌めパネルの揚重方法。
- 請求項6に記載の後嵌めパネルの揚重方法において、上記移動部材が、上記H形鋼の屋内側に位置するフランジの上端部を通ることを特徴とする後嵌めパネルの揚重方法。
- 請求項5~請求項7のいずれか1項に記載の後嵌めパネルの揚重方法において、上記後嵌めパネルを、上記建物の屋内側に配備した回動機構付きの製作架台上で、外壁面側が上向きで且つ略水平となるように組み立てる工程と、
上記後嵌めパネルを、上記回動機構によって、上記外壁面側が屋内に向き且つ天地逆状態に傾斜させた後、上記製作架台から取り外す工程と、
取り外した上記後嵌めパネルを、上記装着位置において天地逆の姿勢で装着する工程と、
を含むことを特徴とする後嵌めパネルの揚重方法。
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JP2022016485A JP2023114229A (ja) | 2022-02-04 | 2022-02-04 | 揚重装置および後嵌めパネルの揚重方法 |
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JP2023114229A true JP2023114229A (ja) | 2023-08-17 |
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ID=87569219
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JP2022016485A Pending JP2023114229A (ja) | 2022-02-04 | 2022-02-04 | 揚重装置および後嵌めパネルの揚重方法 |
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JP (1) | JP2023114229A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN117466120A (zh) * | 2023-12-27 | 2024-01-30 | 中建五局第三建设有限公司 | 一种玻璃幕墙高空安装设备 |
-
2022
- 2022-02-04 JP JP2022016485A patent/JP2023114229A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN117466120A (zh) * | 2023-12-27 | 2024-01-30 | 中建五局第三建设有限公司 | 一种玻璃幕墙高空安装设备 |
CN117466120B (zh) * | 2023-12-27 | 2024-04-05 | 中建五局第三建设有限公司 | 一种玻璃幕墙高空安装设备 |
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