JP7278863B2 - 昇降式足場の設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、作業床が昇降する昇降式足場の設置方法に関するものである。
従来、仮設足場は、例えばビル等の建築工事において建築物(躯体)に沿うようにして設けられ、高所作業時の作業床として用いられる。近年では、仮設足場として作業床が上下方向に昇降移動することが可能な昇降式足場が提案されている(例えば特許文献1参照)。
上記昇降式足場の中には、例えば2本のマストを備え、これらのマスト間に作業床を有する足場部が連結され、この足場部がほぼ水平状態を維持したまま昇降するものが知られている。すなわち、この昇降式足場は、地盤(グランド)に例えば2本のマストが所定の間隔を隔てて並設され、各マストに沿って摺動可能な昇降部がそれぞれ備えられている。各昇降部は、例えばモータの回転駆動によって昇降される。そして、足場部は、両昇降部を連結するように設けられ、かつ各昇降部の側方方向に延びている。
この昇降式足場によれば、各昇降部がほぼ同じタイミングで昇降されるので、足場部がほぼ水平を維持したまま上昇及び下降する。これにより、足場部に搭乗している作業者は、足場部が所定の高さまで上昇すると、その高さ位置で高所作業を行うことができる。
一般に昇降式足場は躯体に沿って設置され、通常、マストと躯体との間にはそれらを連結するいわゆる壁つなぎが設けられる。壁つなぎは、各マストのそれぞれにかつ所定の高さ間隔で設けられる。昇降式足場は、これらの壁つなぎによって躯体に固定されるので、転倒することが防止される。
しかしながら、躯体側の表面は、一様にフラットとは限らず凹凸を有することがある。一方、昇降式足場のマスト間の長さは一定であるため、躯体の表面に例えば突起等の障害物がある場合に、その障害物があるところには壁つなぎを設けることができないことがある。そのため、昇降式足場と躯体との間に、十分な数量の壁つなぎを設けることができず、昇降式足場が不安定な状態で設置されるおそれがあった。
特許第5783351号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、躯体側に障害物がある場合であっても良好に壁つなぎを設けることができる、昇降式足場の設置方法を提供することをその課題とする。
本発明によって提供される昇降式足場の設置方法は、それぞれが複数の支柱からなる一対のマスト部と、前記各マスト部をそれぞれ支持する一対のベース部と、前記各マスト部に沿ってそれぞれ上下方向に昇降自在な一対の昇降部と、前記両昇降部に支持されるとともに作業者が搭乗する搬器部と、前記各マスト部と躯体との間を連結するための連結部材と、を備える昇降式足場を前記躯体に沿って設置するための設置方法であって、前記一対のベース部を、前記躯体から突出した障害物を回避して配置する配置工程と、前記両昇降部に掛け渡すように前記搬器部を支持させる支持工程と、前記両ベース部にそれぞれ複数の支柱を上方向に継ぎ足す継ぎ足し工程と、前記両昇降部を前記マスト部に沿って移動させる移動工程と、前記連結部材を用いて前記いずれかの支柱と前記躯体とを連結する連結工程と、を有し、前記連結部材は、前記支柱の側面に縦方向に形成された溝に対し摺動自在とされるプレートを介して、前記支柱の任意の高さ位置に取付可能とされており、前記連結工程では、前記連結部材を前記躯体の障害物を高さ方向に回避して前記躯体に連結することを特徴としている。
本発明の昇降式足場の設置方法において、前記搬器部は、複数のフレーム枠体からなり、前記配置工程で配置される前記一対のベース部の設置間隔に応じてその全長が変更自在とされるとよい。
本発明の昇降式足場の設置方法において、前記移動工程では、前記各昇降部を上下方向にそれぞれ移動させる第1の駆動機構及び第2の駆動機構が用いられ、前記両駆動機構は、それぞれ電動工具による回転力により駆動されるとよい。
本発明によれば、予め一対のベース部を躯体から突出した障害物を回避して躯体に沿って配置し、一対の昇降部に掛け渡すように搬器部を支持し、複数の支柱を継ぎ足しながら昇降部を移動させ、連結部材(例えば壁つなぎ)を用いていずれかの支柱と躯体とを連結する。そのため、連結部材が設けられる位置には、予め障害物が回避されているので、連結部材を良好に躯体に連結固定させることができる。
本発明に係る設置方法が適用される昇降式足場の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 図1に示す昇降式足場の搬器支持機構を示す斜視図である。 電動ドライバがギアボックスに接合された状態を示す図である。 支柱の斜視図及び要部拡大斜視図である。 搬器部と搬器支持機構の斜視図である。 壁つなぎ及び支柱(一部)の斜視図である。 設置方法を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 設置方法を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 設置方法を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 設置方法を説明する図である。 設置方法を説明する図である。 設置方法の変形例を示す図である。 設置方法の変形例を示す図である。 搬器支持機構の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る設置方法が適用される昇降式足場の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図1に示す昇降式足場は、その基本構成を示すものであり、後述する本発明の設置方法を説明するために参考的に示すものである。また、以下の説明では、構成が共通する部材については同符号で示す。
この昇降式足場は、例えば建築物の外装面を補修等するときに用いられるものであり、特に作業床が昇降する昇降式のものである。昇降式足場は、図1に示すように、任意の間隔を隔てて配置される一対の第1マスト部1及び第2マスト部2と、各マスト部1,2をそれぞれ支持するための一対の第1ベース部3及び第2ベース部4と、各マスト部1,2に沿ってそれぞれ上下動自在とされる一対の第1昇降部5及び第2昇降部6と、両昇降部5,6に掛け渡されるようにして支持される搬器部7とによって概略構成される。
この昇降式足場では、搬器部7に作業を行う作業者が搭乗し、第1及び第2昇降部5,6によって搬器部7がそれぞれ第1及び第2マスト部1,2に沿うように昇降移動される。これにより、作業者は、好適な高さ位置で作業を行うことができる。なお、第1及び第2マスト部1,2、第1及び第2ベース部3,4、並びに第1及び第2昇降部5,6は、それぞれ互いに同様の構成とされ、以下の説明において一方の構成のみを説明している場合、特に断りがない限り他方の構成も同様とする。
第1及び第2マスト部1,2は、それぞれ複数の支柱8からなり、それらが順次連結されることによって上下方向に延びている。支柱8同士の連結は、搬器部7に搭乗した作業者によって行われ、これにより、作業者は、第1及び第2マスト部1,2の高さを所望の高さに調整することができる。なお、支柱8の詳細については後述する。
第1及び第2ベース部3,4は、図2に示すように、支柱8を支持するためのベースフレーム9を備えている。ベースフレーム9は、平面視で略矩形状に形成された枠体からなり、その上面に支柱8の支持受けとなる支柱受け10を複数備えている。
ベースフレーム9の4つの角には、所定方向に延びるように配置された4本のアウトリガー11が連結されている。アウトリガー11は、この昇降式足場をグランド(地盤)に対して安定保持するためのものであり、その先端部には、アウトリガー11の高さを調整可能なジャッキ部材12が設けられている。アウトリガー11は、そのベースフレーム9に対する取付方向が所定の角度範囲で変更自在とされている。本実施形態では、例えば建築物等の近傍にあるアウトリガー11は略直線状に、それ以外のアウトリガー11は放射状に広がっている。
ベースフレーム9の長手方向中央部にも、ジャッキ部材12が設けられている。ベースフレーム9の下面側には、例えば作業者がこの昇降式足場を手押しで移動させるためのキャスター13がそれぞれ設けられており、各キャスター13はストッパ付きとされている。
第1及び第2昇降部5,6は、搬器部7を支持しつつそれを昇降移動させるためのものであり、上下方向に延びかつ断面視で略コの字状に形成された移動プレート14を備えている。移動プレート14は、支柱8の側面に沿って摺動自在に配され、その正面下部には、搬器部7を支持するためのサポート部材15が連結されている。サポート部材15は、搬器部7の幅方向の長さよりやや大の長さを有しており、その先端には、搬器部7の本体を巻き込むようにして係止する係止片16が取付自在に備えられている。
移動プレート14の正面上部には、ギアボックス17が取付けられている。ギアボックス17は、内部に複数のギア(図略)を備えており、後述するように、ギアボックス17に接合される電動ドライバDによる回転動作を第1及び第2昇降部5,6の移動方向への進行動作に変換するものである。
ギアボックス17の上面には、図3に示すように、ドライバ受け18が設けられ、ドライバ受け18には、作業者によって電動ドライバDの回転軸が接合される。電動ドライバDは、移動プレート14に接続された支持ブラケット19によって支持される。また、電動ドライバDには、例えばAC100Vの電源電圧が供給される。
ここで、図2に示した一つの搬器支持機構20は、例えば第1マスト部1側の場合、第1ベース部3、4本のアウトリガー11及びジャッキ部材12、一つの支柱8、並びに第1昇降部5によって構成される。
支柱8は、図4に示すように、所定長さを有する略角柱状に形成されており、本実施形態の昇降式足場では、複数の支柱8を順次上方向に連結しながら継ぎ足して用いられる。支柱8の4つの側面には、上下方向に延びる凹部がそれぞれ形成されており、4つの側面のうちの正面側の一側面には、長板状のトラック21が嵌め込まれている。トラック21には、長手方向に沿って複数の係合孔22が形成されている。
トラック21の係合孔22には、上述したギアボックス17のギア(図略)が係合される。すなわち、ギアボックス17のギアが係合孔22に嵌合されながら電動ドライバDの回転動作により回転される。これにより、移動プレート14は、支柱8に沿って上下動され、第1及び第2昇降部5,6は昇降移動される。
また、支柱8の左右側面の上端部には、図4に示すように、他の支柱8を連結するための連結レバー23が設けられている。連結レバー23は、下方の支柱8の上端と上方の支柱8の下端とが合わさったとき、上方の支柱8の下端に設けられた図示しないレバーロックと接続され、これにより、上方の支柱8は下方の支柱8に連結される。また、支柱8の上面の角部近傍には、他の支柱8の下端に形成された突起(図略)が嵌合する4つの凹部24が形成されている。
搬器部7は、図5に示すように、長尺状に形成されており、作業者が立位するための作業床25と、搬器部7の長手方向に沿って配置され作業者の墜落を防止するための手摺26と、搬器部7の両端にそれぞれ設けられ作業者が搭乗する際に開閉される一対の扉27とを備えている。搬器部7は、並行に配置された第1及び第2昇降部5,6のサポート部材15の上面に取付けられる。搬器部7は、図5に示す手前側がサポート部材15の係止片16によって係止され、奥行き側がサポート部材15に図略の係止片を用いて係止される。
なお、搬器部7は、複数のフレーム枠体からなりそれらを組み合わせることによって、図5に示すように一体的に組み立てられる。そのため、搬器部7は、搬器支持機構20とは独立した構成とされている。搬器部7を構成する各部材の材質は、例えばアルミ合金製とされ、これにより搬器部7の軽量化が図られている。なお、搬器部7は、必要に応じて複数のフレーム枠体を追加したり削除したりして、全体の長さを図5に示す状態から延ばしたりあるいは縮めたりすることができる。
本実施形態において、昇降式足場の各マスト部1,2(支柱8)と躯体B(後述)との間には、図6に示すように、複数の壁つなぎ30が取付けられる。壁つなぎ30は、各マスト部1,2と躯体Bとを連結固定することにより昇降式足場の転倒を防止するためのものである。壁つなぎ30は、例えば地盤から約3mの高さ範囲において一つ取り付けられ、その上方において約4~5mおきに一つずつ取り付けられることが望ましい。なお、壁つなぎ30の取付数や取付間隔は、これらに限るものではない。
壁つなぎ30は、側面視略コの字状の支持本体部31と、支持本体部31に支持され水平方向に延びる一対の連結アーム32と、各連結アーム32の先端に設けられ側面視略L字状の固定ブラケット33と、支持本体部31に支持されかつ一対の連結アーム32の間に設けられた平面視略三角形状の仮止め部34とによって概略構成されている。
支持本体部31には、上下方向に延びた一対の延出面部35が形成されており(下方に設けられる延出面部は図示せず)、延出面部35には、支柱8のプレート41(後述)に取り付けるための貫通孔36が形成されている。一対の連結アーム32は、支持本体部31に対して回動自在とされており、それらの最大開度は約120°とされる。また、各連結アーム32は、図示しない伸縮機構により延出方向に伸縮自在とされている。
各固定ブラケット33には、垂直平面部37が形成されており、この垂直平面部37には、複数(実施形態では3個)の貫通孔38が形成されている。また、仮止め部34は、各辺に一対の連結アーム32が当接されることにより、それらの最少開度(例えば45°)を規定する。
壁つなぎ30は、支柱8においてトラック21形成面の反対側の側面である取付側面39側に取り付けられる。すなわち、支柱8の取付側面39には、縦方向に溝40が形成されており、溝40は、表面開口が内部に比べて幅狭に形成されている。この内部には、縦方向に延びる略平板状のプレート41が摺動自在に設けられている。プレート41には、上下に2つのボルト孔42が形成されている。
壁つなぎ30は、その支持本体部31とプレート41とがボルト43によってボルト止めされることにより、支柱8に取り付けられる。この場合、プレート41が溝40に摺動自在とされているため、壁つなぎ30は、支柱8の高さ方向の任意の位置に取り付けることができる。そのため、例えば躯体B側に障害物等があった場合に、高さ方向においてそれを回避して壁つなぎ30を取り付けることができる。
また、一対の固定ブラケット33の垂直平面部37に形成された貫通孔38に、例えば図略のボルトがそれぞれ挿入され当該ボルトが躯体B側に連結されることにより、壁つなぎ30は躯体Bに連結固定される。
次に、本実施形態の特徴である昇降式足場の設置方法について説明する。
まず、作業者は、昇降式足場が設置される予定の躯体Bの側面を目視し、躯体Bの側面において壁つなぎ30を連結固定することが可能な位置を確認する。すなわち、一対の搬器支持機構20が躯体Bの側面に沿って配置され、各搬器支持機構20に支柱8(マスト部1,2)が設けられた場合に、支柱8に取り付けられる壁つなぎ30が支障なく躯体Bに連結固定できるような位置を確認する。例えば、図7(b)に示すように、躯体Bの側面に複数の出窓Wが配置されている場合、障害物となる出窓Wを回避するようにして壁つなぎ30の取付位置、すなわち一対の搬器支持機構20の配置位置を確認する。
また、この場合、一対の搬器支持機構20は、その間隔が図5に示した搬器部7が取付け可能な長さとされるようにする。一対の搬器支持機構20同士の間隔が長過ぎると、搬器部7を支持することができなくなるからである。
作業者は、躯体Bの側面において壁つなぎ30を連結固定するおよその位置が確認できれば、図7(a)に示すように、平面上で壁つなぎ30が躯体Bに連結可能な地盤G上の位置に一対の搬器支持機構20を配置する。そして、各搬器支持機構20を複数のアウトリガー11によって固定し、第1及び第2昇降部5,6の水平位置が一致するように一方の昇降部の高さを調整する。
次いで、作業者は、図8に示すように、一対の搬器支持機構20同士にそれらを掛け渡すようにして搬器部7を載置する。より具体的には、一対の搬器支持機構20の各サポート部材15に搬器部7を支持させ、係止片16を搬器部7に掛止することにより搬器部7のサポート部材15からの脱落を防止するようにする。
次に、作業者は、図9に示すように、一対の搬器支持機構20の支柱8の上に、次の支柱8を積み重ねるようにしてそれぞれ継ぎ足す。そして、継ぎ足した次の支柱8のプレート41に、壁つなぎ30をボルト止めしてそれぞれ取付ける。その後、支柱8に取り付けられた壁つなぎ30を躯体B側にボルト等によって連結固定する。
次いで、作業者は、図10に示すように、第1及び第2昇降部5,6を上方向に移動させる。この場合、作業者は、第1及び第2昇降部5,6の各ギアボックス17に接合された各電動ドライバDを回転駆動させる。これにより、第1及び第2昇降部5,6は、次の支柱8が存在する位置まで上方向に移動し、これにともない搬器部7も上方向に移動する(矢印U参照)。
第1及び第2マスト部1,2は、複数の支柱8が継ぎ足されたものであるので、作業者は、次の支柱8を継ぎ足すことのできる位置まで搬器部7を上昇させると(図10参照)、電動ドライバDの回転動作を停止させ搬器部7を停止させる。
その後、作業者は、次の支柱8を継ぎ足すとともに第1及び第2昇降部5,6を上方に移動させることを繰り返すことにより、図11に示すように、搬器部7をさらに上昇させる(矢印U参照)。そして、躯体Bの側面であって第1及び第2マスト部1,2の必要な高さ位置に、壁つなぎ30を連結固定する。
このように、本実施形態による設置方法によれば、躯体B側に障害物があっても、一対の搬器支持機構20を適切な位置に配置することにより、第1及び第2マスト部1,2(支柱8)に取り付けられる壁つなぎ30を支障なく良好に躯体Bに連結固定することができる。
また、壁つなぎ30は、支柱8に対して高さ方向に摺動自在なプレート41取り付けられるので、高さ方向における任意の位置において躯体Bと連結固定することができる。したがって、高さ方向においても壁つなぎ30を良好に躯体Bに連結固定することができる。
図12は、昇降式足場の設置方法における変形例を示す図である。この設置方法では、躯体Bの障害物(出窓W)同士の配置間隔が図7~図11に示す障害物同士の配置間隔に比べて広がった場合に、それに応じて第1及び第2マスト部1,2(一対の搬器支持機構20)の配置をやや拡げた状態を示している。
同図によると、第1及び第2マスト部1,2は、搬器部7の両端部近傍に配置されており、このような場合においても壁つなぎ30を支障なく良好に躯体Bに連結固定することができる。
また、図13は、昇降式足場の設置方法における他の変形例を示す図である。この設置方法でも、躯体Bの障害物を回避して第1及び第2マスト部1,2を配置している。特に図13に示す変形例では、第1マスト部1が搬器部7に対してやや内側に配置されており、第1及び第2マスト部1,2は、搬器部8に対して非対称な位置に配置されている。このような位置関係においても、搬器部7の昇降動作が良好である限り、障害物を回避して壁つなぎ30を支障なく躯体Bに連結固定することができる。
なお、本発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば、上記実施形態における設置方法に適用される昇降式足場の各構成部材の形状、大きさ及び数量等は、上記実施形態に限るものではなく、適宜設計変更可能である。
例えば、一対の搬器支持機構20を躯体Bの近傍に配置する場合、障害物によってアウトリガー11が設置できないときには、図14に示すように、第1及び第2ベース部3,4に代えて小型タイプのベース部45が用いられてもよい。ベース部45は、平板状の基部46と、基部46の上面に設けられ支柱8と接続するための接続部材47とによって構成される。
これにより、ベース部45は支柱8とほぼ同じ大きさの断面を有しているので、一対の搬器支持機構20のアウトリガー11が設置できない場合にベース部45を用いれば、第1及び第2マスト部1,2を良好に配置でき、壁つなぎ30を躯体Bに支障なく連結固定することができる。なお、このベース部45を用いる場合には、第1及び第2ベース部3,4が設けられる場合に比べ、壁つなぎ30の配置数を増やしたり配置間隔を狭めたりすることが望ましい。
1 第1マスト部
2 第2マスト部
3 第1ベース部
4 第2ベース部
5 第1昇降部
6 第2昇降部
7 搬器部
8 支柱
15 サポート部材
20 搬器支持機構
30 壁つなぎ(連結部材)
41 プレート
B 躯体
D 電動ドライバ
W 出窓(障害物)

Claims (3)

  1. それぞれが複数の支柱からなる一対のマスト部と、
    前記各マスト部をそれぞれ支持する一対のベース部と、
    前記各マスト部に沿ってそれぞれ上下方向に昇降自在な一対の昇降部と、
    前記両昇降部に支持されるとともに作業者が搭乗する搬器部と、
    前記各マスト部と躯体との間を連結するための連結部材と、
    を備える昇降式足場を前記躯体に沿って設置するための設置方法であって、
    前記一対のベース部を、前記躯体から突出した障害物を回避して配置する配置工程と、
    前記両昇降部に掛け渡すように前記搬器部を支持させる支持工程と、
    前記両ベース部にそれぞれ複数の支柱を上方向に継ぎ足す継ぎ足し工程と、
    前記両昇降部を前記マスト部に沿って移動させる移動工程と、
    前記連結部材を用いて前記いずれかの支柱と前記躯体とを連結する連結工程と、
    を有し、
    前記連結部材は、前記支柱の側面に縦方向に形成された溝に対し摺動自在とされるプレートを介して、前記支柱の任意の高さ位置に取付可能とされており、
    前記連結工程では、
    前記連結部材を前記躯体の障害物を高さ方向に回避して前記躯体に連結することを特徴とする、昇降式足場の設置方法。
  2. 前記搬器部は、
    複数のフレーム枠体からなり、
    前記配置工程で配置される前記一対のベース部の設置間隔に応じてその全長が変更自在とされる、請求項1に記載の昇降式足場の設置方法。
  3. 前記移動工程では、前記各昇降部を上下方向にそれぞれ移動させる第1の駆動機構及び第2の駆動機構が用いられ、
    前記両駆動機構は、それぞれ電動工具による回転力により駆動される、請求項1または2に記載の昇降式足場の設置方法。
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