JP2023103820A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】鞍乗型車両の外観性を向上させると共に、テールライトレンズを大型化する。【解決手段】鞍乗型車両は、リアカバーと、テールライトハウジングと、バルブと、テールライトレンズと、レンズ締結部と、補助カバーとを備える。レンズ締結部は、テールライトレンズをテールライトハウジングに固定する。補助カバーは、車両背面視で、少なくとも一部がテールライトレンズの側方に配置される。補助カバーは、レンズ締結部を覆う。リアカバーは、サイドカバーを含む。サイドカバーは、車両背面視で、補助カバーの側方に配置される。補助カバーは、係止部を含む。係止部は、テールライトレンズの側方に配置される。補助カバーは、係止部がサイドカバーに係止することで、リアカバーに取り付けられる。【選択図】図3
Description
本発明は、鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両には、テールライトと、テールライトの周囲に配置される補助カバーとを備えるものがある。例えば、特許文献1の自動二輪車では、テールライトのレンズが締結部によってテールライトのベース部材に固定されている。そして、締結部と重なるように、補助カバーが、ネジによって後部車体カバーに取り付けられている。
上記の自動二輪車では、ネジを取り外すことで、補助カバーが後部車体カバーから取り外される。それにより、締結部へのアクセスが可能となる。そして、締結部が解除されることで、レンズがベース部材から取り外される。それにより、バルブの交換が可能となる。また、補助カバーによって締結部が隠されることで、メンテナンス性と外観性とが向上することが記載されている。
上記の自動二輪車では、前方に向かって補助カバーに差し込まれるネジによって、補助カバーが後部車体カバーに固定されている。そのため、車両背面視で、ネジの頭が目立って見える。それにより、車両の外観性が低くなっている。
ネジによる外観性の低下を防ぐためには、横向きに補助カバーに差し込まれるネジによって、補助カバーを固定することが考えられる。それにより、車両背面視で、ネジの頭が見え難くなることで、外観性が向上する。しかし、その場合、補助カバー内に、ネジを受けるためのボスが必要となる。ボスは、ネジの向きに合わせて、補助カバー内において左右方向に延びるように配置される。従って、ボスが、補助カバー内に設けられると、テールライトレンズを配置するための空間が狭くなる。そのため、テールライトレンズを大型化することが困難になる。本発明の目的は、鞍乗型車両の外観性を向上させると共に、テールライトレンズを大型化することにある。
本発明の一態様に係る鞍乗型車両は、リアカバーと、テールライトハウジングと、バルブと、テールライトレンズと、レンズ締結部と、補助カバーとを備える。リアカバーは、車両後部に配置される。テールライトハウジングは、リアカバーに取り付けられる。バルブは、テールライトハウジングに取り付けられる。テールライトレンズは、テールライトハウジングに取り付けられる。テールライトレンズは、バルブを覆う。テールライトレンズは、バルブからの光を透過させる。レンズ締結部は、テールライトレンズをテールライトハウジングに固定する。補助カバーは、車両背面視で、少なくとも一部がテールライトレンズの側方に配置される。補助カバーは、レンズ締結部を覆う。リアカバーは、サイドカバーを含む。サイドカバーは、車両背面視で、補助カバーの側方に配置される。補助カバーは、係止部を含む。係止部は、テールライトレンズの側方に配置される。補助カバーは、係止部がサイドカバーに係止することで、リアカバーに取り付けられる。
本態様に係る鞍乗型車両では、係止部がサイドカバーに係止することによって、補助カバーが、リアカバーに固定される。そのため、補助カバーが、ネジによって固定される場合と異なり、補助カバー内にネジ用のボスが不要となる。それにより、テールライトレンズを配置するための空間が拡大される。その結果、テールライトレンズを大型化することができる。
サイドカバーは、補助カバーに向かって突出するピン部材を含んでもよい。補助カバーは、ピン部材が係止部に係止することで、サイドカバーに取り付けられてもよい。係止部は、係止溝を含んでもよい。ピン部材は、係止溝に係止してもよい。この場合、ピン部材が係止溝に係止することで、補助カバーがサイドカバーに固定される。
テールライトレンズは、縦長の形状を有してもよい。テールライトレンズが縦長の形状を有する場合、ネジによる固定では、ネジ用のボスがテールライトレンズと干渉しやすくなる。従って、ネジ用のボスとの干渉を避けるために、テールライトレンズを大型化することが困難である。本態様に係る鞍乗型車両では、係止部による固定のため、テールライトレンズが縦長の形状であっても、テールライトを大型化することができる。
テールライトレンズは、縦長の楕円形を有してもよい。テールライトレンズが縦長の楕円形を有する場合、ネジによる固定では、ネジ用のボスがテールライトレンズと干渉しやすくなる。従って、ネジ用のボスとの干渉を避けるために、テールライトレンズを大型化することが困難である。本態様に係る鞍乗型車両では、係止部による固定のため、テールライトレンズが縦長の楕円形であっても、テールライトを大型化することができる。
係止部は、テールライトレンズの一部と同じ高さに位置してもよい。ネジによる固定の場合、ネジ用のボスがテールライトレンズの一部と同じ高さに位置すると、ネジ用のボスがテールライトレンズと干渉しやすくなる。従って、ネジ用のボスとの干渉を避けるために、テールライトレンズを大型化することが困難である。本態様に係る鞍乗型車両では、係止部による固定のため、係止部がテールライトレンズの一部と同じ高さに位置しても、テールライトを大型化することができる。
鞍乗型車両は、ネジをさらに備えてもよい。ネジは、係止部よりも上方に配置されてもよい。ネジは、補助カバーをリアカバーに固定してもよい。この場合、ネジを外して、係止部の係止を解除することで、補助カバーが取り外し可能となる。また、ネジを外しても、係止部がサイドカバーに係止していることで、補助カバーが落下し難い。そのため、補助カバーの取り外しが容易になる。
鞍乗型車両は、シートをさらに備えてもよい。シートは、車両背面視で、テールライトレンズの上方に配置されてもよい。シートは、ネジの軸線方向において、ネジと重なってもよい。この場合、シートを開かなければ、ネジにアクセスできず、補助カバーを取り外すことができない。それにより、防犯性が向上する。
補助カバーは、左側部と、右側部と、上部と、底部とを含んでもよい。左側部は、車両背面視でテールライトレンズの左方に配置されてもよい。右側部は、車両背面視でテールライトレンズの右方に配置されてもよい。上部は、車両背面視でテールライトレンズの上方に配置されてもよい。上部は、左側部及び右側部とつながっていてもよい。底部は、車両背面視でテールライトレンズの下方に配置されてもよい。底部は、左側部及び右側部とつながっていてもよい。この場合、補助カバーの全周がつながった形状であることにより、補助カバーの強度が向上する。
鞍乗型車両は、ライセンスプレート用の取付部をさらに備えてもよい。ライセンスプレート用の取付部は、車両背面視で、テールライトレンズの下方に配置されてもよい。リアカバーは、テールライトレンズの下方に配置される底面を含んでもよい。補助カバーは、車両背面視でテールライトレンズの下方に配置される底部を含んでもよい。補助カバーの底部は、リアカバーの底面から後方に隙間をおいて配置されてもよい。バルブからの光は、隙間を通って取付部に照射されてもよい。係止部は、隙間の側方に位置してもよい。この場合、係止部が補助カバーの底部の隙間の側方に配置されることで、補助カバーの他の部分を小型化することができる。また、ライセンスライトの照射範囲は限られているため、係止部による照射範囲への影響は少ない。
本発明によれば、鞍乗型車両の外観性を向上させると共に、テールライトレンズを大型化することができる。
以下、実施形態に係る鞍乗型車両1について図面を参照して説明する。図1は、鞍乗型車両1の側面図である。本実施形態において、鞍乗型車両1は、スクータである。図1に示すように、鞍乗型車両1は、車体フレーム2と、ステアリング装置3と、前輪4と、シート5と、パワーユニット6と、後輪7と、車体カバー8とを備える。なお、以下の説明において、前後左右の方向は、シート5に着座した運転者から視たときの方向をいうものとする。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ11と、ダウンフレーム12と、ロアフレーム13と、シートフレーム14とを含む。ヘッドパイプ11は、鞍乗型車両1の左右方向における中央に配置されている。ヘッドパイプ11は、前方且つ下方に延びている。ダウンフレーム12は、ヘッドパイプ11から下方に延びている。ロアフレーム13は、ダウンフレーム12の下部から後方に延びている。シートフレーム14は、ロアフレーム13の後部から、後方且つ上方に延びている。
ステアリング装置3は、ヘッドパイプ11に回転可能に支持されている。ステアリング装置3は、前輪4を回転可能に支持している。ステアリング装置3は、フロントフォーク15とハンドル部材16とを含む。フロントフォーク15は、ヘッドパイプ11に回転可能に支持されている。前輪4は、フロントフォーク15に回転可能に支持されている。ハンドル部材16は、フロントフォーク15に接続されている。
シート5は、ヘッドパイプ11の後方に配置されている。シート5は、シートフレーム14の上方に配置されている。シート5は、図示しないステーを介してシートフレーム14に支持されている。シート5の前部は、幅方向に延びる軸17によって、回動可能に支持されている。シート5が軸17回りに回動することで、シート5の後部が上下方向に回動する。パワーユニット6は、シート5の下方に配置されている。パワーユニット6は、エンジンを含む。或いは、パワーユニット6は、電動モータを含んでもよい。後輪7は、パワーユニット6に回転可能に支持されている。
車体カバー8は、フロントカバー21と、レッグシールド22と、フートボード23と、リアカバー24と、を含む。フロントカバー21とレッグシールド22とは、鞍乗型車両1の前部に配置される。フロントカバー21は、ヘッドパイプ11及びダウンフレーム12の前方に配置される。レッグシールド22は、ヘッドパイプ11及びダウンフレーム12の後方に配置される。
フートボード23は、レッグシールド22とリアカバー24との間に配置されている。フートボード23は、レッグシールド22の下端から後方に延びている。フートボード23は、シート5の前方且つ下方に配置されている。フートボード23は、左右方向において平坦な形状を有している。ただし、フートボード23は、左右方向における中央に、上方へ突出するセンタートンネル部を有してもよい。
リアカバー24は、鞍乗型車両1の後部に配置される。リアカバー24は、シート5の下方に配置される。リアカバー24は、エンジンと後輪7の上方に配置される。リアカバー24には、リアフェンダー25が取り付けられる。リアフェンダー25は、後輪7の上方及び後方に配置される。
図2は、鞍乗型車両1の背面図である。図3は、鞍乗型車両1の後部の拡大背面図である。なお、図3では、シート5が省略されている。図2及び図3に示すように、鞍乗型車両1は、テールライトユニット26と、リアフラッシャ27,28と、補助カバー29とを備える。テールライトユニット26とリアフラッシャ27,28とは、リアカバー24に取り付けられている。リアフラッシャ27,28は、左リアフラッシャ27と右リアフラッシャ28とを含む。テールライトユニット26は、テールライトレンズ31を含む。車両背面視で、テールライトレンズ31と補助カバー29との上方には、シート5が配置される。
車両背面視で、テールライトレンズ31は、左右方向において、左リアフラッシャ27と右リアフラッシャ28との間に配置される。車両背面視で、左リアフラッシャ27は、テールライトレンズ31の左方に配置される。車両背面視で、右リアフラッシャ28は、テールライトレンズ31の右方に配置される。
左リアフラッシャ27と右リアフラッシャ28とは、それぞれ縦長の楕円形状を有している。テールライトレンズ31は、縦長の楕円形状を有している。車両背面視で、テールライトレンズ31は、上下方向において、左リアフラッシャ27及び右リアフラッシャ28よりも大きい。車両背面視で、テールライトレンズ31は、左右方向において、左リアフラッシャ27及び右リアフラッシャ28よりも大きい。
リアカバー24は、左サイドカバー32と、右サイドカバー33と、底カバー34とを含む。左サイドカバー32は、車両背面視で、補助カバー29の左方に配置される。右サイドカバー33は、車両背面視で、補助カバー29の右方に配置される。左サイドカバー32は、左孔を含む。左リアフラッシャ27は、左孔を通って配置される。右サイドカバー33は、右孔を含む。右リアフラッシャ28は、右孔を通って配置される。
底カバー34は、左サイドカバー32と、右サイドカバー33と、底カバー34との下方に配置される。底カバー34は、左サイドカバー32及び右サイドカバー33と別体である。底カバー34は、ネジによって、左サイドカバー32と右サイドカバー33とに固定される。
車両背面視で、補助カバー29は、左右方向において、左サイドカバー32と右サイドカバー33との間に配置される。補助カバー29は、車両背面視で、テールライトレンズ31の上下左右の全周囲に配置される。補助カバー29は、中央孔35を含む。テールライトレンズ31は、中央孔35を通って配置される。
図4は、補助カバー29が取り外された鞍乗型車両1の後部を示す背面図である。図5は、テールライトレンズ31が取り外された鞍乗型車両1の後部を示す斜視図である。図4及び図5に示すように、テールライトユニット26は、テールライトハウジング36とレンズ締結部37とを含む。を含む。テールライトハウジング36は、リアカバー24に取り付けられる。車両背面視で、テールライトハウジング36の一部は、左サイドカバー32と右サイドカバー33との間に配置される。テールライトハウジング36は、左サイドカバー32と右サイドカバー33とに取り付けられる。
図4に示すように、レンズ締結部37は、テールライトレンズ31をテールライトハウジング36に固定する。レンズ締結部37は、第1ネジ38と第2ネジ39とを含む。第1ネジ38と第2ネジ39とは、左右方向に並んで配置されている。第1ネジ38と第2ネジ39とは、テールライトレンズ31をテールライトハウジング36に着脱可能に固定する。第1ネジ38と第2ネジ39とは、テールライトレンズ31の底部に配置される。
図4に示すように、テールライトレンズ31は、レンズ本体41と、縁部42と、第1固定部43と、第2固定部44とを含む。レンズ本体41は、補助カバー29の中央孔35を通って外部に露出する。縁部42は、レンズ本体41の周囲に配置される。第1固定部43と第2固定部44とは、縁部42の底部から突出している。第1固定部43は、車両背面視で、左方且つ下方に突出している。第1固定部43には、第1ネジ38が通される。第2固定部44は、車両背面視で、右方且つ下方に突出している。第2固定部44には、第2ネジ39が通される。
図5に示すように、テールライトユニット26は、バルブ45を含む。バルブ45は、テールライトハウジング36に取り付けられる。テールライトハウジング36は、リフレクタ46を含む。リフレクタ46は、バルブ45からの光を後方へ向けて反射する。テールライトレンズ31は、バルブ45を覆い、バルブ45からの光を透過させる。
テールライトハウジング36は、第1ボス47と第2ボス48とを含む。第1ボス47には第1ネジ孔51が設けられている。第1ネジ孔51には第1ネジ38が通される。テールライトレンズ31の第1固定部43は、第1ネジ38によって第1ボス47に固定される。第2ボス48には第2ネジ孔52が設けられている。第2ネジ孔52には第2ネジ39が通される。テールライトレンズ31の第2固定部44は、第2ネジ39によって第2ボス48に固定される。第1ネジ孔51と第2ネジ孔52とは、前後方向に延びている。第1ネジ38と第2ネジ39とは、その軸線が前後方向を向くように配置される。
図6及び図7は、補助カバー29の斜視図である。補助カバー29は、リアカバー24と別体である。補助カバー29は、着脱可能にリアカバー24に取り付けられる。図3に示すように、補助カバー29は、レンズ締結部37を覆う。車両背面視で、補助カバー29は、レンズ締結部37と重なる。
補助カバー29は、左側部53と、右側部54と、上部55と、底部56とを含む。左側部53は、車両背面視でテールライトレンズ31の左方に配置される。右側部54は、車両背面視でテールライトレンズ31の右方に配置される。上部55は、車両背面視でテールライトレンズ31の上方に配置される。上部55は、左側部53及び右側部54とつながっている。底部56は、車両背面視でテールライトレンズ31の下方に配置される。底部56は、左側部53及び右側部54とつながっている。補助カバー29は、その全周がつながった形状を有している。
補助カバー29は、左側面57と右側面58とを含む。左側面57は、底部56の左側端から後方へ突出している。右側面58は、底部56の右側端から後方へ突出している。補助カバー29は、係止部61,62を含む。補助カバー29は、係止部61,62がサイドカバーに係止することで、リアカバー24に取り付けられる。
係止部61,62は、第1係止部61と第2係止部62とを含む。第1係止部61は、テールライトレンズ31の左方に配置される。第2係止部62は、テールライトレンズ31の右方に配置される。第1係止部61は、補助カバー29の左側面57に設けられている。第2係止部62は、補助カバー29の右側面58に設けられている。第1係止部61は、第1係止溝63を含む。第1係止溝63は、左側面57の上端から下方へ延びている。第2係止部62は、第2係止溝64を含む。第2係止溝64は、右側面58の上端から下方へ延びている。
図8は、左サイドカバー32の内面を示す図である。図8に示すように、左サイドカバー32は、第1ピン部材65を含む。第1ピン部材65は、左右方向に延びている。第1ピン部材65は、補助カバー29に向かって突出している。図9は、左サイドカバー32と補助カバー29との内面を示す図である。図9に示すように、第1ピン部材65は、第1係止溝63内に配置され、第1係止溝63に係止する。第1ピン部材65が第1係止溝63に係止することで、補助カバー29が左サイドカバー32に取り付けられる。
図10は、右サイドカバー33の内面を示す図である。図11は、右サイドカバー33と補助カバー29との内面を示す図である。図10及び図11に示すように、右サイドカバー33は、第2ピン部材66を含む。第2ピン部材66は、左右方向に延びている。第2ピン部材66は、補助カバー29に向かって突出している。第2ピン部材66は、第2係止溝64内に配置され、第2係止溝64に係止する。第2ピン部材66が第2係止溝64に係止することで、補助カバー29が右サイドカバー33に取り付けられる。
図3に示すように、第1ピン部材65と第2ピン部材66とは、テールライトレンズ31の一部と同じ高さに位置する。第1係止部61と第2係止部62とは、テールライトレンズ31の一部と同じ高さに位置する。図3に示すように、第1ピン部材65と第2ピン部材66とは、レンズ本体41よりも下方に位置する。第1係止部61と第2係止部62とは、レンズ本体41よりも下方に位置する。
図6及び図7に示すように、補助カバー29は、孔67,68を含む。孔67,68は、中央孔35よりも上方に配置される。孔67,68は、補助カバー29の上部55に設けられている。孔67,68には、図3に示すネジ69,70が通される。補助カバー29は、ネジ69,70によって、リアカバー24に固定される。ネジ69,70は、その軸線が上下方向を向いて配置される。
図12は、鞍乗型車両1の後部の上面図である。図12では、シート5の位置が二点鎖線で示されている。図12に示すように、車両上面視で、シート5は、ネジ69,70と重なる。すなわち、シート5は、ネジ69,70の軸線方向において、ネジ69,70と重なる。
孔67,68は、第1孔67と第2孔68とを含む。第1孔67には、第1ネジ69が通される。第1ネジ69は、補助カバー29を左サイドカバー32に固定する。第2孔68には、第2ネジ70が通される。第2ネジ70は、補助カバー29を右サイドカバー33に固定する。
図6及び図7に示すように、補助カバー29は、複数の左突起291-293と、複数の右突起294-296とを含む。左突起291-293は、補助カバー29の左側縁にそって配置されている。図8に示すように、左サイドカバー32は、複数の左切り欠き321-323を含む。左突起291-293は、左切り欠き321-323内にそれぞれ配置され、左切り欠き321-323に係止する。右突起294-296は、補助カバー29の右側縁にそって配置されている。図10に示すように、右サイドカバー33は、複数の右切り欠き331-333を含む。右突起294-296は、右切り欠き331-333内にそれぞれ配置され、右切り欠き331-333に係止する。
なお、図8及び図9に示すように、左サイドカバー32は、左取り付け部71,72を含む。左取り付け部71,72は、左サイドカバー32の内面に設けられている。右サイドカバー33は、右取付け部73,74を含む。右取付け部73,74は、右サイドカバー33の内面に配置されている。左取り付け部71,72と右取り付け部とには、上述したテールライトハウジング36が取り付けられる。
図3に示すように、リアフェンダー25は、ライセンスプレート用のプレート取付部75を含む。プレート取付部75は、車両背面視で、テールライトレンズ31の下方に配置される。図4に示すように、テールライトレンズ31の底面には、開口76が設けられている。開口76は、下方を向いて配置されている。図5に示すように、テールライトユニット26は、ライセンスライトレンズ77を含む。ライセンスライトレンズ77は、テールライトハウジング36に取り付けられる。ライセンスライトレンズ77は、テールライトレンズ31の開口76に対応して配置される。ライセンスライトレンズ77は、バルブ45からの光を透過させる。
図13は、鞍乗型車両1の後部を斜め下方から見た図である。図13に示すように、補助カバー29の底部56は、底カバー34から後方に隙間78をおいて配置されている。隙間78は、ライセンスライトレンズ77の下方に配置される。バルブ45からの光は、ライセンスライトレンズ77と隙間78とを通って、プレート取付部75に照射される。
本実施形態に係る鞍乗型車両1では、補助カバー29がリアカバー24から取り外されることで、バルブ45を交換することができる。詳細には、まず、シート5が開かれる。それにより、ネジ69,70へのアクセスが可能となり、工具を用いて、ネジ69,70が外される。次に、補助カバー29の上部55を後方へピン部材65,66回りに回転させる。そして、補助カバー29を下方へ移動させることで、補助カバー29がリアカバー24から取り外される。
図3及び図13に示すように、底カバー34は、ネジ81-84によって左サイドカバー32と右サイドカバー33とに取り付けられている。ネジ81-84が外されることで、底カバー34が、左サイドカバー32及び右サイドカバー33から取り外される。それにより、図4に示すように、レンズ締結部37が露出して、レンズ締結部37へのアクセスが可能となる。レンズ締結部37のネジ38,39が外されることで、テールライトレンズ31がテールライトハウジング36から取り外される。それにより、図5に示すように、バルブ45が露出して、バルブ45へのアクセスが可能となる。
本実施形態に係る鞍乗型車両1では、係止部61,62がサイドカバー32,33に係止することによって、補助カバー29が、リアカバー24に固定される。そのため、補助カバー29が、ネジによって固定される場合と異なり、補助カバー29内にネジ用のボスが不要となる。それにより、テールライトレンズ31を配置するための空間が拡大される。その結果、テールライトレンズ31を大型化することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
鞍乗型車両1は、スクータに限らず、モペッドなどの他の種類の車両であってもよい。テールライトユニット26の構造は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、テールライトレンズ31は、楕円形に限らず、縦長の多角形であってもよい。補助カバー29の形状は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。係止部61,62は、溝に限らず、突起、或いは孔などの他の構造であってもよい。
本発明によれば、鞍乗型車両の外観性を向上させると共に、テールライトレンズを大型化することができる。
5:シート、 24:リアカバー、 29:補助カバー、 31:テールライトレンズ、 32:左サイドカバー、 33:右サイドカバー、 36:テールライトハウジング、 37:レンズ締結部、 45:バルブ、 53:左側部、 54:右側部、 55:上部、 56:底部、 61:第1係止部、 63:第1係止溝、 65:第1ピン部材、 69:ネジ、 75:プレート取付部、 78:隙間
Claims (10)
- 車両後部に配置されるリアカバーと、
前記リアカバーに取り付けられるテールライトハウジングと、
前記テールライトハウジングに取り付けられるバルブと、
前記テールライトハウジングに取り付けられ、前記バルブを覆い、前記バルブからの光を透過させるテールライトレンズと、
前記テールライトレンズを前記テールライトハウジングに固定するレンズ締結部と、
車両背面視で、少なくとも一部が前記テールライトレンズの側方に配置され、前記レンズ締結部を覆う補助カバーと、
を備え、
前記リアカバーは、車両背面視で、前記補助カバーの側方に配置されるサイドカバーを含み、
前記補助カバーは、前記テールライトレンズの側方に配置される係止部を含み、
前記補助カバーは、前記係止部が前記サイドカバーに係止することで、前記リアカバーに取り付けられる、
鞍乗型車両。 - 前記サイドカバーは、前記補助カバーに向かって突出するピン部材を含み、
前記補助カバーは、前記ピン部材が前記係止部に係止することで、前記サイドカバーに取り付けられる、
請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記係止部は、係止溝を含み、
前記ピン部材は、前記係止溝に係止する、
請求項2に記載の鞍乗型車両。 - 前記テールライトレンズは、縦長の形状を有する、
請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗型車両。 - 前記テールライトレンズは、縦長の楕円形を有する、
請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗型車両。 - 前記係止部は、前記テールライトレンズの一部と同じ高さに位置する、
請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗型車両。 - 前記係止部よりも上方に配置され、前記補助カバーを前記リアカバーに固定するネジをさらに備える、
請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗型車両。 - 車両背面視で、前記テールライトレンズの上方に配置されるシートをさらに備え、
前記シートは、前記ネジの軸線方向において、前記ネジと重なる、
請求項7に記載の鞍乗型車両。 - 前記補助カバーは、
車両背面視で前記テールライトレンズの左方に配置される左側部と、
車両背面視で前記テールライトレンズの右方に配置される右側部と、
車両背面視で前記テールライトレンズの上方に配置され、前記左側部及び前記右側部とつながっている上部と、
車両背面視で前記テールライトレンズの下方に配置され、前記左側部及び前記右側部とつながっている底部と、
を含む、
請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗型車両。 - 車両背面視で、前記テールライトレンズの下方に配置されるライセンスプレート用の取付部をさらに備え、
前記リアカバーは、前記テールライトレンズの下方に配置される底面を含み、
前記補助カバーは、車両背面視で前記テールライトレンズの下方に配置される底部を含み、
前記補助カバーの底部は、前記リアカバーの底面から後方に隙間をおいて配置され、
前記バルブからの光は、前記隙間を通って前記取付部に照射され、
前記係止部は、前記隙間の側方に位置する、
請求項1から9のいずれかに記載の鞍乗型車両。
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