JP2023102458A - 加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スピンナテーブルに付着した塵がウェーハに付着するのを防ぐ。【解決手段】スピンナテーブル81に保持したウェーハを洗浄するスピンナ洗浄ユニット80と、カセット内にロボットハンドを進入させカセットからウェーハを搬出するとともにウェーハを保持したロボットハンドをカセットに進入させウェーハをカセットに搬入するロボットと、少なくとも下面にタック力を有する洗浄面93を備えた塵吸着ワーク90を収容する塵吸着ワークカセットを備え、塵吸着ワークカセットに収容されている塵吸着ワーク90の下面がスピンナテーブル80の吸着面831に載置されるように塵吸着ワーク90を搬送し、スピンナテーブル80の吸着面831を吸引源896に連通させ吸着面831に塵吸着ワーク90の下面93を吸着させ、塵吸着ワーク90を吸着面831から離間させ塵吸着ワークカセットに収容させる。【選択図】図2
Description
本発明は、加工により加工屑等の塵が発生する加工装置に関する。
研削砥石や研磨パッドなどの加工具を用いてチャックテーブルに保持されたウェーハを加工する加工装置では、カセットステージに載置されたカセットに加工対象のウェーハが収容されており、ロボットによってウェーハがカセットから取り出されてポジションテーブルに搬送される。そして、ポジションテーブルにおいてウェーハがセンタリングされた後、搬入機構によってウェーハがチャックテーブルに搬入される。チャックテーブルに保持されたウェーハが加工具によって加工されると、搬出機構によって加工後のウェーハがスピンナ洗浄機構に搬送されて洗浄され、そのウェーハがロボットによってカセットに収容される(例えば特許文献1参照)。
加工装置はカバーによって覆われており、カバーの側面側には開閉口が設けられている。加工具の交換などのメンテナンス作業時は、作業者が開閉口をあけるため、装置内に気流が発生し、乾燥した細かな加工屑などの塵が加工装置内において舞い上がり、スピンナ洗浄機構に備えたスピンナテーブルの上面、ポジションテーブルの上面、ロボットのロボットハンドの上面に付着することがある。そして、これらに塵が付着した後にウェーハを保持すると、ウェーハに塵が付着してしまう。そこで、ウェーハの下面を洗浄してからそのウェーハをチャックテーブルに搬送すること(例えば特許文献2参照)。ロボットハンドの保持面を縦向きにしてクリーンエアによるダウンブローを行うこと(例えば特許文献3参照)、スピンナテーブルのカバーを閉じること(例えば特許文献4参照)などが行われている。
しかし、上記対策を施しても、スピンナテーブルに塵が付着することがあるため、その塵が、スピンナテーブルにおいて保持して洗浄したウェーハの下面に貼着されたテープ表面に付着し、その状態でカセットに収納してしまうという問題がある。そのため、厚みがあるウェーハについてはウェーハのエッジをクランプしてウェーハの下面を洗浄することができるスピンナ洗浄ユニットもあるが、薄いウェーハについては、スピンナテーブルの上面の吸着面においてウェーハを吸着してウェーハの上面を洗浄している。
したがって、ウェーハを加工する加工装置においては、カセットに収納するウェーハに塵が付着しないようにするという課題がある。
本発明は、ウェーハを加工する加工装置であって、ウェーハを収容したカセットが載置されるカセットステージと、保持面においてウェーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルにウェーハを搬入する搬入ユニットと、該保持面に保持されたウェーハを加工する加工ユニットと、該チャックテーブルからウェーハを搬出する搬出ユニットと、該搬出ユニットによって搬送されたウェーハの下面を吸着面において吸着したスピンナテーブルを回転させウェーハの上面を洗浄するスピンナ洗浄ユニットと、該カセットステージに載置された該カセット内にロボットハンドを進入させ該カセットからウェーハを搬出する、または、ウェーハを保持した該ロボットハンドを該カセットに進入させウェーハを該カセットに搬入するロボットと、制御部と、を備え、該スピンナテーブルの該吸着面を覆う大きさを有し少なくとも下面にタック力を有する洗浄面を備えた塵吸着ワークを収容する塵吸着ワークカセットを備え、該制御部は、該ロボットに、該塵吸着ワークカセットに収容されている該塵吸着ワークの下面が該スピンナテーブルの該吸着面に載置されるように該塵吸着ワークを搬送させることと、該スピンナテーブルの該吸着面を吸引源に連通させ、該吸着面に該塵吸着ワークの下面を吸着させることと、該ロボットに、該塵吸着ワークを該吸着面から離間させ該塵吸着ワークカセットに収容させることと、を制御する。
この加工装置において、該塵吸着ワークカセットは、該カセットであってもよい。
この加工装置において、該塵吸着ワークカセットは、該カセットであってもよい。
本発明では、スピンナテーブルにおいて塵吸着ワークを吸着することによってスピンナテーブルの吸着面に付着した塵を塵吸着ワークに付着させ、吸着面から塵吸着ワークを離間させることによって吸着面から塵を除去することができるため、スピンナテーブルにおいて吸着されるウェーハに塵が付着するのを防ぎ、洗浄後のウェーハをきれいな状態でカセットに収納することができる。
また、塵吸着ワークカセットがウェーハを収容するカセットであると、塵吸着ワークカセットを載置するステージを新たに設ける必要がないため、従来の加工装置を改造する必要がない。
また、塵吸着ワークカセットがウェーハを収容するカセットであると、塵吸着ワークカセットを載置するステージを新たに設ける必要がないため、従来の加工装置を改造する必要がない。
図1に示す研削装置1は加工装置の一例であり、チャックテーブル20において保持されたウェーハ10を研削機構30によって研削する加工装置である。この研削装置1は、チャックテーブル20に対するウェーハ10の搬出入が行われる搬出入領域11と、ウェーハ10の加工が行われる加工領域12とに分かれている。
研削装置1の前部には、ウェーハ10を棚状に収容するカセット610、620が載置されるカセットステージ61、62を備えている。カセット610には例えば研削前のウェーハ10が収容され、カセット620には例えば研削後のウェーハ10が収容される。
カセットステージの後方(+Y側)には、カセット610、620に対するウェーハ10の搬出入を行うロボット63が配設されている。ロボット63は、ウェーハ10を吸引保持するロボットハンド631と、ロボットハンド631の表裏を反転する反転駆動部632と、反転駆動部632に連結されたアーム部633と、アーム部633を前後移動、旋回及び昇降させるアーム駆動部634とを備えている。
ロボットハンド631の可動域には、研削前のウェーハ10の中心を一定の位置に合わせる中心合わせ装置70が配設されている。中心合わせ装置70は、ウェーハ10が載置されるポジションテーブル71と、ポジションテーブル71の周囲に円弧状に複数配置されポジションテーブル71の中心に向けてそれぞれが移動可能なピン72とから構成されている。
ロボットハンド631の可動域には、中心合わせ装置70とX軸方向に並ぶ位置に、研削後のウェーハ10を洗浄するスピンナ洗浄ユニット80が配設されている。スピンナ洗浄ユニット80は、研削後のウェーハ10を吸引保持するスピンナテーブル81と、スピンナテーブル81に保持されたウェーハ10に洗浄液を噴射するノズル82とを備えている。スピンナテーブル81の表面は、ウェーハ10の下面101を吸着する吸着面813となっている。
チャックテーブル20は、表面に保持面210を有しウェーハ10を吸引保持する吸引部21と、吸引部21を収容する枠体22とを備えており、枠体22の内周側からは保持面210が露出している。保持面210と枠体22の上面220とは面一に形成されている。吸引部21は、図示しない吸引源に連通している。チャックテーブル20は、図示しない水平移動機構によって駆動されてY軸方向に移動可能となっているとともに、保持面210の中心を通り保持面210に垂直な回転軸を中心として回転可能となっている。
中心合わせ装置70の近傍には、ウェーハ10を中心合わせ装置70からチャックテーブル20に搬入する搬入ユニット51が配設されている。搬入ユニット51は、研削前のウェーハ10の上面100を吸引保持する保持部510と、保持部510が先端に連結されたアーム部511と、保持部510及びアーム部511を昇降させる図示しない昇降駆動部及び保持部510及びアーム部511を旋回させる図示しない旋回駆動部とを備えている。
スピンナ洗浄ユニット80の近傍には、研削後のウェーハ10をチャックテーブル20からスピンナテーブル81に搬出する搬出ユニット52が配設されている。搬出ユニット52は、研削後のウェーハ10の上面100を吸引保持する保持部520と、保持部520が先端に連結されたアーム部521と、保持部520及びアーム部521を昇降させる図示しない昇降駆動部と、保持部520及び521を旋回させる図示しない旋回駆動部とを備えている。
研削機構30は、チャックテーブル20に保持されたウェーハ10を研削加工する加工ユニットであり、Z軸方向に延在する回転軸を有するスピンドル31と、スピンドル31を回転させるスピンドル回転機構32と、スピンドル31を回転可能に支持するスピンドルハウジング33と、スピンドル31の下端に連結されたマウント34と、マウント34に装着された研削ホイール35とを備えている。スピンドル回転機構32がスピンドル31を回転させると、研削ホイール35も回転する。研削ホイール35は、マウント34に固定される基台350と、基台350の下面に環状に固着された複数の研削砥石351とで構成されている。
研削機構30は、研削送り機構40によって昇降可能に支持されている。研削送り機構40は、Z軸方向の回転軸を有するボールネジ41と、ボールネジ41を回転させるモータ42と、ボールネジ41と平行に配設された一対のガイドレール43と、側部がガイドレール43に摺接しボールネジ41に螺合する図示しないナットを内部に有する昇降板44と、昇降板44に連結されスピンドルハウジング33を支持するホルダ45とを備えている。モータ42によって駆動されてボールネジ41が回転すると、昇降板44がガイドレール43にガイドされてZ軸方向に移動し、これにともない研削機構30もZ軸方向に移動する。
チャックテーブル20のY軸方向の移動経路の側方には、ウェーハ10の厚みを測定する厚み測定器53が配設されている。厚み測定器53は、チャックテーブル20の枠体22の上面220に接触してその上面220の高さを測定する第1測定部531と、保持面210に保持されたウェーハ10の上面100に接触してその上面100の高さを測定する第2測定部532とを備え、第1測定部531の測定値と第2測定部532の測定値との差によって、ウェーハ10の厚みを算出する。
搬出入領域11と加工領域12との境界部分には、開口750を有する門型の壁75が立設されている。壁75の搬出入領域11側の側面には、塵吸着ワーク90を収容する塵吸着ワークカセット74が配設されている。塵吸着ワークカセット74は、図示の例では、ロボット63側に開口する2つの収容部741を備えている。
塵吸着ワーク90は、基材91と、基材91の上面に備えた洗浄面92と、基材91の下面に備えた洗浄面93とから構成されている。洗浄面92、93は、タック力を有する部材によって構成されている。タック力を有する部材としては、柔軟な樹脂、シリコンがある。図示の例では基材91の両面に洗浄面92、93を備えているが、基材91の下面の洗浄面93のみでもよい。例えば、基材91の一方の面又は両面にポリオレフィンを基材とするテープを貼着することにより、塵吸着ワーク90が構成される。また、基材91にポリオレフィンシートを熱溶着することにより塵吸着ワークを構成してもよい。また、基材91が、ポリオレフィン系樹脂で形成されていて基材のみで塵吸着ワーク90を構成してもよい。図1の例における塵吸着ワークカセット74は、2つの収容部741を備えているため、2枚の塵吸着ワーク90を収容することができる。
塵吸着ワークカセット74の近傍であって搬出ユニット52の保持部520が旋回駆動部によって旋回する可動域には、塵吸着ワーク90の洗浄面92、93を洗浄する洗浄面洗浄ユニット77が配設されている。洗浄面洗浄ユニット77は、例えば、搬出ユニット52の保持部520の旋回方向に交差するXY軸方向の回転軸を中心として回転可能な円柱状のスポンジ部材である。なお、洗浄面洗浄ユニット77は、ロボットハンド631の可動域に配設されていてもよい。例えば、スピンナ洗浄ユニット80に隣接して配設され、スピンナテーブル81から塵吸着ワーク90をロボットハンド631が保持して搬出する際に、塵吸着ワーク90を洗浄するようにしてもよい。また、スポンジ部材を回転させる回転軸は、Z軸方向であってもよい。また、スポンジ部材を2本配設し、2本のスポンジ部材の間を塵吸着ワーク90が通過した際に、塵吸着ワーク90の両面を洗浄するようにしてもよい。
研削装置1は、全体がカバー76によって覆われている。カバー76の側部には開閉口760が設けられている。開閉口760には、オペレータが把持するための把持部761が形成されている。
カバー76の前部(-Y方向側)にはディスプレイ78が配設されている。このディスプレイ78は、例えばタッチパネルであり、加工条件の表示や加工条件の入力に用いられる。
研削装置1には、CPU、メモリ等の記憶素子を有する制御部79を備えている。制御部79は、ロボット63、中心合わせ装置70、搬入ユニット51、搬出ユニット52、チャックテーブル20、研削機構30、研削送り機構40、スピンナ洗浄ユニット80の動作を制御する。
図2に示すように、ノズル82は、洗浄液供給源821に接続されている。また、スピンナテーブル81は、ポーラス部材からなる吸引部83と、吸引部83を支持する枠体84とを備えている。枠体84は、円板85によって下方から支持されている。枠体84には凹部841が形成され、凹部841に吸引部83が収容されている。
円板85の下部には回転軸86が連結されている。回転軸86は、ロータリジョイント87を介してモータ881に連結されている。また、モータ881には、モータ881の回転角度を検出するエンコーダ882を備えている。枠体84、円板85、回転軸86及びロータリジョイント87の内部には、エアの通り道となる流路870が形成されている。流路870の一端は枠体84の凹部841の上面において開口して吸引部83に連通し、流路870の他端はロータリジョイント87の外部で2つに分岐し、一方は可変オリフィス891及び開閉弁892を介してエア供給源893に接続され、他方は可変オリフィス894及び開閉弁895を介して吸引源896に接続されている。流路870には、圧力計897が接続されている。吸引部83の上面の吸着面831では、開閉弁892を閉止し開閉弁895を開放して流路870を吸引源896に連通させることにより、ウェーハ10又は塵吸着ワーク90を吸着することができる。一方、開閉弁895を閉止し開閉弁892を開放して流路870をエア供給源893に連通させることにより、吸着面831からエアを噴出することができる。
図1に示す研削装置1では、研削対象の複数のウェーハ10がカセット610に収容されており、ロボット63のロボットハンド631がカセット610に進入して1枚のウェーハ10を吸着する。そして、ロボットハンド631がカセット610から退避し、ウェーハ10を中心合わせ装置70に搬送し、ポジションテーブル71に載置する。次に、ピン72がポジションテーブル71の中心に向けて移動することにより、ウェーハ10の中心が一定の位置に位置合わせされる。
こうしてウェーハ10の中心合わせがなされた後、搬入ユニット51のアーム部511が旋回するとともに下降して保持部510がウェーハ10の上面100を吸引保持し、アーム部511が旋回してウェーハ10をチャックテーブル20の上方に搬送し、保持部510が下降してチャックテーブル20の保持面210にウェーハ10の下面101を載置する。そして、保持面210に吸引力を作用させてウェーハ10を吸引保持する。
次に、チャックテーブル20が+Y方向に移動してウェーハ10を研削機構30の下方に位置づける。そして、スピンドル回転機構32が研削ホイール35を回転させるとともに、研削送り機構40が研削機構30を下降させ、回転する研削砥石351をウェーハ10の上面100に接触させて研削を行う。研削中は、厚み測定器53が第1測定部531と第2測定部532の測定値の差によってウェーハ10の厚みを測定する。そして、ウェーハ10が所定の厚みになると、研削送り機構40が研削機構30を上昇させて研削を終了する。
研削終了後は、チャックテーブル20が-Y方向に移動し、搬出ユニット52のアーム部521が旋回して保持部520がウェーハ10の上方に位置づけられる。そして、保持部520が下降してウェーハ10の上面100を吸引保持し、保持部520が上昇した後、アーム部521が旋回してウェーハ10がスピンナ洗浄ユニット80のスピンナテーブル81の上方に移動する。そして、保持部520を下降させてウェーハ10の下面101側をスピンナテーブル81に載置する。その後、図2に示した開閉弁895を開放するとともに開閉弁892を閉止することにより、吸引部83の吸着面831においてウェーハ10を吸引保持する。その後、スピンナテーブル81が回転するとともにノズル82から洗浄液が噴射され、ウェーハ10の上面100が洗浄される。また、洗浄の後は、スピンナテーブル81が回転するとともにノズル82から高圧エアが噴射されてウェーハ10が乾燥される。
次に、ロボット63のロボットハンド631がウェーハ10の上方に移動し、ロボットハンド631が下降してウェーハ10の上面100を吸引保持する。そして、開閉弁895を閉止するとともに開閉弁892を開放することにより吸着面831からエアを噴出し、ロボットハンド631の上昇によりウェーハ10を吸着面831から離間させ、アーム部633の旋回及び前進によってウェーハ10をカセット620に収容する。カセット610に収容されているすべてのウェーハ10について上記のようにして上面100の研削、スピンナ洗浄ユニット80による洗浄およびカセット620への収納を行う。
研削装置1のメンテナンス時は、作業者が図1に示した把持部761を把持して開閉口760を開閉する。そうすると、カバー76で囲まれた内部に気流が発生し、研削屑などの塵がカバー76で囲まれた内部において舞い上がり、特にスピンナテーブル81の吸着面831に付着する。そこで、制御部79による制御の下で、以下のようにしてスピンナテーブル81の吸着面831に付着した塵を除去する。
ロボット63のロボットハンド631が塵吸着ワークカセット74の収容部741に進入し、塵吸着ワーク90の例えば洗浄面92を吸引保持する。次に、ロボットハンド631が収容部741から退避し、塵吸着ワーク90をスピンナテーブル81の上方に移動させる。そして、ロボットハンド631を下降させて塵吸着ワーク90の洗浄面93側をスピンナテーブル81の吸着面831に載置する。
次に、図2に示すように、開閉弁895を開放するとともに開閉弁892を閉止することにより、吸引部83と吸引源896とを連通させ吸着面831に吸着力を作用させて洗浄面93を吸着し、洗浄面93と吸着面831とを密着させる。そうすると、吸着面831に付着していた塵95が洗浄面93のタック力によって保持される。ここで、塵吸着ワーク90の洗浄面93は、スピンナテーブル81の吸着面831よりも大径に形成され、吸着面831の全面を覆っているため、吸着面831の全面の塵を保持することができる。
次に、ロボットハンド631を下降させて塵吸着ワーク90の洗浄面92を吸引保持する。そして、図3に示すように、開閉弁892を開放するとともに開閉弁895を閉止し、吸引部83とエア供給源893とを連通させ、吸着面831からエアを噴出しながら、ロボットハンド631を上昇させる。そうすると、図3に示すように、ロボットハンド631に吸引保持された塵吸着ワーク90が上昇して吸着面831から離間する。このとき、洗浄面93に塵95が保持されたままとなるため、塵95が吸着面831から除去される。
こうして塵95を保持した塵吸着ワーク90は、ロボットハンド631に吸引保持された状態で、塵吸着ワークカセット74の収容部741に収容される。塵吸着ワーク90は、両面に洗浄面92、93をそれぞれ備えているため、洗浄面93によってスピンナテーブル81の吸着面831を洗浄する場合、ロボットハンド631は塵吸着ワーク90の洗浄面92を吸引保持するため、ロボットハンド631の保持面に塵が付着している場合は、洗浄面92にその塵が保持されるため、ロボットハンド631の保持面から塵が除去される。
このようにして行うスピンナテーブル81の洗浄は、開閉口760を開けてメンテナンスを行う度に行われる。したがって、例えば洗浄面93によってスピンナテーブル81の吸着面831を洗浄した後は、図1に示した反転駆動部632がロボットハンド631を裏返して塵吸着ワーク90の表裏を反転させて使用することで、洗浄面92によってスピンナテーブル81の吸着面831から塵を除去することができる。
また、図1に示したポジションテーブル71に塵が付着している場合は、ロボットハンド631が塵吸着ワーク90を吸引保持してポジションテーブル71に搬送して載置することにより、ポジションテーブル71を洗浄することもできる。
洗浄面92、93に塵が付着した塵吸着ワーク90を洗浄することもできる。例えば、ロボットハンド631によって塵吸着ワーク90の洗浄面92、93のいずれかを吸引保持し、反転駆動部632が水平方向の軸を中心としてロボットハンド631を90度回転させた後、Z軸方向に延在する洗浄面洗浄ユニット77の側面に接触させて前進及び後退させることにより、ロボットハンド631によって保持されていない方の洗浄面を洗浄することができる。
また、スピンナ洗浄ユニット80を用いて塵吸着ワーク90の洗浄面92、93を洗浄してもよい。すなわち、ロボットハンド631が塵吸着ワーク90の洗浄面92、93のいずれかを吸引保持して塵吸着ワークカセット74からスピンナテーブル81に塵吸着ワーク90を搬送し、吸着面831において塵吸着ワーク90の一方の洗浄面を吸引保持し、スピンナテーブル81を回転させながら他方の洗浄面に洗浄液を噴射して洗浄を行うようにしてもよい。
また、搬出ユニット52の保持部520の可動域に、洗浄面洗浄ユニット77を配設してもよい。そして、上記の様に、他方の洗浄面を洗浄した塵吸着ワーク90を搬出ユニット52が保持して、吸着面831から離間させ、保持部520の可動域に配設されている洗浄面洗浄ユニット77で一方の洗浄面を洗浄してもよい。
また、搬出ユニット52の保持部520の可動域に、洗浄面洗浄ユニット77を配設してもよい。そして、上記の様に、他方の洗浄面を洗浄した塵吸着ワーク90を搬出ユニット52が保持して、吸着面831から離間させ、保持部520の可動域に配設されている洗浄面洗浄ユニット77で一方の洗浄面を洗浄してもよい。
このように、塵吸着ワーク90を用いてスピンナテーブル81の吸着面831に付着した塵を除去することができるため、ウェーハ10の洗浄時にウェーハ10の下面101側に塵が付着するのを防ぎ、ウェーハ10をきれいな状態でカセット620に収容することができる。なお、ウェーハ10の下面101に保護テープが貼着される場合もあり、その場合は保護テープに塵が付着するのを防ぐことができる。
なお、塵吸着ワークカセット74をカセットステージ61、62のいずれかに載置する構成としてもよいし、カセットステージ61、62に載置されたカセット610、620の一部に塵吸着ワーク90を収容するようにしてもよい。すなわち、カセット610、620のいずれかを塵吸着ワークカセットとしてもよい。
また、本実施形態では、加工装置として研削装置を例に挙げて説明したが、加工装置には、回転する研磨パッドを用いてウェーハを研磨する研磨装置なども含まれる
1:研削装置
10:ウェーハ 100:上面 101:下面
11:搬出入領域 12:加工領域
20:チャックテーブル
21:吸引部 210:保持面 22:枠体 220:上面
30:研削機構
31:スピンドル 32:スピンドル回転機構 33:スピンドルハウジング
34:マウント 35:研削ホイール 350:基台 351:研削砥石
40:研削送り機構
41:ボールネジ 42:モータ 43:ガイドレール 44:昇降板 45:ホルダ
51:搬入ユニット 510:保持部 511:アーム部
52:搬出ユニット 520:保持部 521:アーム部
53:厚み測定器 531:第1測定部 532:第2測定部
61:カセットステージ 610:カセット
62:カセットステージ 620:カセット
63:ロボット 631:ロボットハンド 632:反転駆動部
633:アーム部 634:アーム駆動部
70:中心合わせ装置 71:ポジションテーブル 72:ピン
74:塵吸着ワークカセット 741:収容部
75:壁 750:開口
76:カバー 760:開閉口 761:把持部
77:洗浄面洗浄ユニット 78:ディスプレイ 79:制御部
80:スピンナ洗浄ユニット
81:スピンナテーブル 82:ノズル 821:洗浄液供給源
83:吸引部 831:吸着面
84:枠体 841:凹部 85:円板 86:回転軸 87:ロータリジョイント
870:流路 881:モータ 882:エンコーダ 891:可変オリフィス
892:開閉弁 893:エア供給源 894:可変オリフィス 895:開閉弁
896:吸引源 897:圧力計
90:塵吸着ワーク 91:基材 92:洗浄面 93:洗浄面 95:塵
10:ウェーハ 100:上面 101:下面
11:搬出入領域 12:加工領域
20:チャックテーブル
21:吸引部 210:保持面 22:枠体 220:上面
30:研削機構
31:スピンドル 32:スピンドル回転機構 33:スピンドルハウジング
34:マウント 35:研削ホイール 350:基台 351:研削砥石
40:研削送り機構
41:ボールネジ 42:モータ 43:ガイドレール 44:昇降板 45:ホルダ
51:搬入ユニット 510:保持部 511:アーム部
52:搬出ユニット 520:保持部 521:アーム部
53:厚み測定器 531:第1測定部 532:第2測定部
61:カセットステージ 610:カセット
62:カセットステージ 620:カセット
63:ロボット 631:ロボットハンド 632:反転駆動部
633:アーム部 634:アーム駆動部
70:中心合わせ装置 71:ポジションテーブル 72:ピン
74:塵吸着ワークカセット 741:収容部
75:壁 750:開口
76:カバー 760:開閉口 761:把持部
77:洗浄面洗浄ユニット 78:ディスプレイ 79:制御部
80:スピンナ洗浄ユニット
81:スピンナテーブル 82:ノズル 821:洗浄液供給源
83:吸引部 831:吸着面
84:枠体 841:凹部 85:円板 86:回転軸 87:ロータリジョイント
870:流路 881:モータ 882:エンコーダ 891:可変オリフィス
892:開閉弁 893:エア供給源 894:可変オリフィス 895:開閉弁
896:吸引源 897:圧力計
90:塵吸着ワーク 91:基材 92:洗浄面 93:洗浄面 95:塵
Claims (2)
- ウェーハを加工する加工装置であって、
ウェーハを収容したカセットが載置されるカセットステージと、保持面においてウェーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルにウェーハを搬入する搬入ユニットと、該保持面に保持されたウェーハを加工する加工ユニットと、該チャックテーブルからウェーハを搬出する搬出ユニットと、該搬出ユニットによって搬送されたウェーハの下面を吸着面において吸着したスピンナテーブルを回転させウェーハの上面を洗浄するスピンナ洗浄ユニットと、該カセットステージに載置された該カセット内にロボットハンドを進入させ該カセットからウェーハを搬出する、または、ウェーハを保持した該ロボットハンドを該カセットに進入させウェーハを該カセットに搬入するロボットと、制御部と、を備え、
該スピンナテーブルの該吸着面を覆う大きさを有し少なくとも下面にタック力を有する洗浄面を備えた塵吸着ワークを収容する塵吸着ワークカセットを備え、
該制御部は、
該ロボットに、該塵吸着ワークカセットに収容されている該塵吸着ワークの下面が該スピンナテーブルの該吸着面に載置されるように該塵吸着ワークを搬送させることと、
該スピンナテーブルの該吸着面を吸引源に連通させ、該吸着面に該塵吸着ワークの下面を吸着させることと、
該ロボットに、該塵吸着ワークを該吸着面から離間させ該塵吸着ワークカセットに収容させることと、
を制御する、加工装置。 - 該塵吸着ワークカセットは、該カセットである
請求項1記載の加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002951A JP2023102458A (ja) | 2022-01-12 | 2022-01-12 | 加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002951A JP2023102458A (ja) | 2022-01-12 | 2022-01-12 | 加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023102458A true JP2023102458A (ja) | 2023-07-25 |
Family
ID=87377203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022002951A Pending JP2023102458A (ja) | 2022-01-12 | 2022-01-12 | 加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023102458A (ja) |
-
2022
- 2022-01-12 JP JP2022002951A patent/JP2023102458A/ja active Pending
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