JP2023091225A - 乾燥機で使用する繊維製品用の消臭シート - Google Patents

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Abstract

【課題】溶剤由来の臭気を抑制しつつ、過度の香りを残すことなく乾燥機内で繊維製品を消臭できる消臭シートを提供する。【解決手段】乾燥機で使用する、繊維製品用の消臭シートあって、消臭シートが、液体消臭剤組成物とシート基材とを含み、液体消臭剤組成物が、(A)プロピレングリコール、(B)香料組成物、及び(C)ノニオン界面活性剤を含み、(B)成分において、3以上のClogP値を有する香料成分の含量が、香料組成物の総質量に対して40質量%以上であり、(B)成分の含量が、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.005~0.1質量%であり、(C)成分の含量が、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.1~0.6質量%である、ことを特徴とする、シート。【選択図】なし

Description

本発明は、乾燥機で使用する、繊維製品用の消臭シートに関する。
繊維製品を乾燥機内で処理する方法は公知である。この処理では、繊維処理剤を含有したシートが一般的に用いられている。例えば消臭処理の場合、香料含有シートを繊維製品と共に乾燥機の回転槽内で加熱乾燥に供し、発生した水蒸気と香料により繊維製品を消臭する。
繊維処理剤含有シートに配合された溶剤は、乾燥機内で揮発するので、その臭気が処理後の繊維製品に残ることがある。この課題に対し、臭気が少ないブトキシプロポキシプロパノールを溶剤として使用する技術が知られている(特許文献1)。
また、繊維処理剤の安定化等を目的として、溶剤をゲル化する技術が知られている(特許文献2)。
消臭に関し、香料の香りを利用した消臭(香りによるマスキング)には、繊維製品に残る香り(残香性)が強すぎる(スメハラ)という懸念が存在する。
特表平11-502885号公報 特許第3171339号公報
本発明者は、乾燥機での処理により、過度の香りを残すことなく繊維製品を消臭できる香料組成の検討を行い、特定の香料組成物を見いだした。しかし、この香料組成物は安定性が十分でなく低温下で分離するため、これを含有した消臭シートでは消臭機能の低下や外観の低下(斑状の黄ばみ等の発生)が起こることが判明した。そこで、特許文献1記載の溶剤であるブトキシプロポキシプロパノールを安定化剤として配合した消臭シートを作成したところ、消臭シートに残存した溶剤に由来する臭気が、過度の香りが抑制された前記香料組成物の下で顕在化してしまうという新たな問題が発生した。
そこで、消臭シートに残る溶剤由来の臭気を抑制しつつ、過度の香りを残すことなく乾燥機内で繊維製品を消臭できる消臭シートの提供を課題として設定した。
本発明者は鋭意検討を行った結果、3以上のClogP値を有する香料成分と、プロピレングリコールと、ノニオン界面活性剤とを、それぞれ特定量で用いると前記の課題を解決できることを見いだした。本発明は、この知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、以下の〔1〕~〔8〕に関するものである。
〔1〕乾燥機で使用する、繊維製品用の消臭シートあって、
消臭シートが、液体消臭剤組成物とシート基材とを含み、
液体消臭剤組成物が、(A)プロピレングリコール、(B)香料組成物、及び(C)ノニオン界面活性剤を含み、
(B)成分において、3以上のClogP値を有する香料成分の含量が、香料組成物の総質量に対して40質量%以上であり、
(B)成分の含量が、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.005~0.1質量%であり、
(C)成分の含量が、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.1~0.6質量%である、ことを特徴とする、シート。
〔2〕(A)成分の含量が、液体消臭剤組成物の総質量に対して2~20質量%である、前記〔1〕に記載のシート。
〔3〕3以上のClogP値を有する香料成分が、トナリッド、ガラクソリド ベンジルベンゾエート50%溶液、イソイースーパー、ヘキシルサリシレート、セドランバー、リモネン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、アンブロキサン、シトロネリルアセテート、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル、ゲラニルアセテート、ハバノライド、アリルシクロヘキシルプロピオネート、β-ダマスコン、ベルドックス、リナリルアセテート、α-ダマスコン、ダマセノン、エチルリナロール、リリアール、シトロネロール、チモール、ジヒドロミルセノール、シトラール、フロロパル、リナロール、フルテート、リラール、1,8-シネオール及びアリルヘプタノエートからなる群より選択される、前記〔1〕又は〔2〕に記載のシート。
〔4〕(C)成分が、ポリオキシアルキレン付加型ノニオン界面活性剤である、前記〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載のシート。
〔5〕液体消臭剤組成物が、(D)半極性界面活性剤を更に含む、前記〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載のシート。
〔6〕(D)成分が、アミンオキシド型界面活性剤である、前記〔5〕に記載のシート。
〔7〕(D)成分の含量が、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.1~5質量%である、前記〔5〕又は〔6〕に記載のシート。
〔8〕乾燥機内で繊維製品を消臭する方法であって、
繊維製品を、前記〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載の消臭シートと共に、乾燥機の回転槽内で乾燥処理に供する工程を含む、方法。
後述の実施例に示すように、本発明にしたがうと、溶剤由来の臭気は抑制しつつ、過度の香りを残すことなく乾燥機内で繊維製品を消臭できる。したがって、本発明は、従来製品にはない付加価値を有する繊維処理製品を提供できる。
本発明の「乾燥機で使用する、繊維製品用の消臭シート」(以下、「消臭シート」ともいう)は、「液体消臭剤組成物」と「シート基材」とを含み、液体消臭剤組成物は「(A)プロピレングリコール」、「(B)香料組成物」及び「(C)ノニオン界面活性剤」を含む。以下、各成分を説明する。
〔(A)成分:プロピレングリコール〕
(A)成分は、(B)成分及び(C)成分の分散性を向上することにより液体消臭剤組成物の安定性を高めることのできる溶剤として配合する。プロピレングリコールを溶剤として使用することで、消臭シートに残存する溶剤に由来する臭気を抑制できる。
(A)成分の含量は、液体消臭剤組成物の総質量に対して、好ましくは2~20質量%、より好ましくは5~15質量%である。含量が2~20質量%であると、より高い配合効果が得られる。
〔(B)成分:香料組成物〕
(B)成分は、過度の香りを残すことなく、繊維製品を消臭するために配合する。
(B)成分は、3以上、好ましくは4以上、より好ましくは5以上のClogP値を有する香料成分を含む。この香料成分のClogP値の上限値は特に制限されないが、好ましくは8以下、より好ましくは7以下である。
ClogP値は、化合物の1-オクタノール/水分配係数P(1-オクタノール中及び水中の平衡濃度の比)を、底10に対する対数logPの形態で表した値である。ClogP値は、f値法(疎水性フラグメント定数法)により、化合物の化学構造をその構成要素に分解し、各フラグメントの有する疎水性フラグメント定数・f値を積算して決定できる(例えば、Clog 3 Reference Manual DaylightSoftware 4.34,Albert Leo,David Weininger, Version 1,March 1994 参照)。
「3以上のClogP値を有する香料成分」の例として、以下の物質が挙げられる。物質名に続く括弧内の数値はClogP値である。
リモネン(4.83)、α-ピネン(4.27)、ミルセン(4.88)、シトラール(3.45)、アンバーコア(3.969)、α-ダマスコン(4.29)、β-ダマスコン(4.42)、δ-ダマスコン(4.16)、アルデヒドC-14ピーチ(3.83)、ベンジルベンゾエート(3.88)、3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール(3.55)、シトロネロール(3.56)、ダマセノン(4.21)、ジヒドロミルセノール(3.47)、ダイナスコン(3.63)、フロラロゾン(3.46)、フロロパル(3.43)、フルテート(3.37)、ゲラニルアセテート(4.48)、ヨノンアルファ(3.71)、ヨノンベータ(3.77)、ラクトンC-10ガンマ(3.30)、リリアール(3.86)、リナリルアセテート(4.39)、マイヨール(3.33)、パンプルフルール(3.04)、ポアレネート(3.67)、ターピニルアセテート(3.58)、テトラヒドロリナロール(3.52)、テトラヒドロムゴール(3.52)、ウンデカベルトール(3.69)、1,8-シネオール(3.13)、リナロール(3.38)、エチルリナロール(3.87)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(4.82)、トナリッド(6.35)、ガラクソリド ベンジルベンゾエート50%溶液(6.26)、イソイースーパー(5.18)、ヘキシルサリシレート(5.06)、セドランバー(5.03)、アンブロキサン(4.76)、シトロネリルアセテート(4.56)、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル(4.50)、ハバノライド(4.48)、アリルシクロヘキシルプロピオネート(4.47)、ベルドックス(4.42)、チモール(3.52)、リラール(3.32)、アリルヘプタノエート(3.10)、ミリスチン酸エチル(6.70)、イソフィトール(7.80)、フィトール(8.20)
前述の香料成分のなかでも、トナリッド(6.35)、ガラクソリド ベンジルベンゾエート50%溶液(6.26)、イソイースーパー(5.18)、ヘキシルサリシレート(5.06)、セドランバー(5.03)、リモネン(4.83)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(4.82)、アンブロキサン(4.76)、シトロネリルアセテート(4.56)、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル(4.50)、ゲラニルアセテート(4.48)、ハバノライド(4.48)、アリルシクロヘキシルプロピオネート(4.47)、β-ダマスコン(4.42)、ベルドックス(4.42)、リナリルアセテート(4.39)、α-ダマスコン(4.29)、ダマセノン(4.21)、エチルリナロール(3.87)、リリアール(3.86)、シトロネロール(3.56)、チモール(3.52)、ジヒドロミルセノール(3.47)、シトラール(3.45)、フロロパル(3.43)、リナロール(3.38)、フルテート(3.37)、リラール(3.32)、
1,8-シネオール(3.13)及びアリルヘプタノエート(3.10)からなる群より選択される1種以上が好ましく、3種以上がより好ましく、10以上がより好ましい。
より好ましくは、イソイースーパー(5.18)、ヘキシルサリシレート(5.06)、セドランバー(5.03)、リモネン(4.83)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(4.82)、アンブロキサン(4.76)、シトロネリルアセテート(4.56)、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル(4.50)、ゲラニルアセテート(4.48)、ハバノライド(4.48)、アリルシクロヘキシルプロピオネート(4.47)、β-ダマスコン(4.42)、ベルドックス(4.42)、リナリルアセテート(4.39)、α-ダマスコン(4.29)、ダマセノン(4.21)、エチルリナロール(3.87)、リリアール(3.86)、シトロネロール(3.56)及びチモール(3.52)からなる群より選択される1種以上、好ましくは3種以上、特に好ましくは10種以上を使用する。上記から選択される複数の香料を組み合わせて使用することで、過度の香りを残すことなく、繊維製品を消臭できる、嗜好性の高い香料組成物を得ることができる。
「3以上のClogP値を有する香料成分」は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
「3以上のClogP値を有する香料成分」は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
「3以上のClogP値を有する香料成分」の含量は、香料組成物の総質量に対して、40質量%以上、好ましくは40~85質量%、より好ましくは55~80質量%である。
〔香料組成物の任意成分〕
「3以上のClogP値を有する香料成分」の配合効果を損なわない範囲で、下記の任意成分を配合してもよい。
〔3未満のClogP値を有する香料成分〕
「3未満のClogP値を有する香料成分」は、消臭シートを乾燥機に入れるときの香り立ちを高めるために配合する。
「3未満のClogP値を有する香料成分」の例として、以下の物質が挙げられる。物質名に続く括弧内の数値はClogP値である。
α-ピネン(2.8)、ターピノレン(2.8)、リナロール(2.7)、ゲラニオール(2.9)、ネロール(2.9)、ジヒドロミルセノール(2.9)、ボルネオール(2.7)、cis-3-ヘキセノール(1.3)、エチルブチレート(1.3)、ヘキシルアセテート(1.4)、α-テルピネオール(1.8)、シンナミックアルデヒド(1.9)、ヒドロキシシトロネロール(1.9)、ラウリナール(1.6)、メチルジヒドロジャスモネート(2.98)、フレスコメンテ(2.94)、トリプラール(2.85)、ヘキシルアセテート(2.83)、オクタナール(2.78)、マンザネート(2.76)、オイゲノール(2.73)、l-メントール(2.68)、シス-3-ヘキセニルアエテート(2.61)、ガンマデカラクトン(2.57)、ヘリオナール(2.51)、スチラリルアセテート(2.5)、ベンジルアセテート(2.08)、シス-3-ヘキセノール(1.61)、フェニルエチルアルコール(1.57)
「3未満のClogP値を有する香料成分」は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
「3未満のClogP値を有する香料成分」は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
「3未満のClogP値を有する香料成分」の含量は、香料組成物の総質量に対して、好ましくは60質量%以下が好ましく、より好ましくは15~60質量%で、さらに好ましくは20~45質量%である。
(B)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
(B)成分は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
(B)成分の含量は、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.005~0.1質量%、好ましくは0.01~0.1質量%、より好ましくは0.02~0.1質量%である。
〔(C)成分:ノニオン界面活性剤〕
(C)成分は、液体消臭剤組成物の安定性を高めるために配合する。
(C)成分としては、繊維処理剤分野で公知のノニオン界面活性剤を特に制限なく使用できるが、「ポリオキシアルキレン付加型ノニオン界面活性剤」が好ましい。
「ポリオキシアルキレン付加型ノニオン界面活性剤」の例としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヘキシタン脂肪酸エステルや、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル等が挙げられ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。
付加するアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)が好ましく、EOがより好ましい。
界面活性剤1分子あたりのアルキレンオキシドの平均付加モル数は、好ましくは3~100、より好ましくは5~60、特に好ましくは10~40である。
「ポリオキシアルキレン付加型ノニオン界面活性剤」としては、EOの平均付加モル数が5~60のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が更に好ましい。
(C)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
(C)成分は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
(C)成分の含量は、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.1~0.6質量%、好ましくは0.15~0.4質量%、より好ましくは0.2~0.3質量%である。
〔液体消臭剤組成物の任意成分〕
必須成分の配合効果を損なわない範囲で、以下の任意成分を配合してもよい。
〔(D)成分:半極性界面活性剤〕
(D)成分は、液体消臭剤組成物の消臭効果を更に高めるために配合する。
「半極性界面活性剤」とは、半極性結合(無極性結合と極性結合との中間の性質を有する結合)を有する界面活性剤である。「半極性界面活性剤」の溶液及び分散液は、そのpHに依存して、カチオン性、アニオン性又は両極性を示す。
(D)成分の例としては、アミンオキシド型界面活性剤が挙げられる。
アミンオキシド型界面活性剤の例としては、カプリルジメチルアミンオキシド、ラウリルジメチルアミンオキシド(AX)、ミリスチルジメチルアミンオキシド、パルミチルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、オレイルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジエチルアミンオキシド、カプリル酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド(APAX)、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、パルミチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ベヘニン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ヤシ脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
これらの物質なかでも、AXやAPAXが好ましい。
(D)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか又は調製可能である。
(D)成分は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
(D)成分の含量は、液体消臭剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1~5質量%、より好ましくは0.5~4質量%、特に好ましくは1.0~3質量%である。
〔水〕
液体消臭剤組成物は、好ましくは水を含む水性組成物である。
水道水、精製水、純水、蒸留水、イオン交換水等を使用できるが、イオン交換水が好適である。
水の含量は特に限定されず、所望の成分組成を達成するために適宜配合できる。
〔防腐剤〕
防腐剤は、消臭シートの防腐力や殺菌力を強化して長期保存性を得るために配合する。
防腐剤としては、繊維処理剤分野で公知の物質を特に制限なく使用できる。具体例としてはイソチアゾロン系の有機硫黄化合物、ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物、安息香酸類、2-ブロモ-2-ニトロ-1,3-プロパンジオール等が挙げられる。
イソチアゾロン系の有機硫黄化合物としては、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、2-n-ブチル-3-イソチアゾロン、2-ベンジル-3-イソチアゾロン、2-フェニル-3-イソチアゾロン、2-メチル-4,5-ジクロロイソチアゾロン、5-クロロ-2-メチル-3-イソチアゾロン、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンや、これらの混合物などが挙げられる。なかでも、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンが好ましく、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンと2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンとの混合物がより好ましく、前者が約77質量%と後者が約23質量%との混合物やその希釈液(例えば、イソチアゾロン液)が特に好ましい。
ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物としては、1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン、2-メチル-4,5-トリメチレン-4-イソチアゾリン-3-オン、類縁化合物としてジチオ-2,2-ビス(ベンズメチルアミド)や、これらの混合物などが挙げられる。なかでも、1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オンが特に好ましい。
安息香酸類としては、安息香酸又はその塩(例えば、ナトリウム塩)、パラヒドロキシ安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル(メチルパラベン)、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルや、パラオキシ安息香酸ベンジル等が挙げられる。
防腐剤は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
防腐剤の含量は、配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体消臭剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.0001~1質量%である。
〔その他の任意成分〕
(A)成分以外の有機溶剤、(C)成分及び(D)成分以外の界面活性剤、シリコーン、pH調整剤や、酸化防止剤等を配合できる。
(A)成分以外の有機溶剤の例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、3-メチル-3-メトキシブタノール、フェノキシエタノール、フェニルグリコール、フェニルジグリコール、フェノキシイソプロパノールや、ベンジルアルコール等が挙げられる。
(C)成分及び(D)成分以外の界面活性剤の例としては、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムメトサルフェート、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジヒドロキシエチルアンモニウムクロライド、ジ牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジ(ステアロイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(オレオイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(パルミトイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムメトサルフェート、ジ(ステアロイルオキシイソプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(オレオイルオキシイソプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(オレオイルオキシブチル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(ステアロイルオキシエチル)メチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、トリ(ステアロイルオキシエチル)メチルメトサルフェート等のカチオン界面活性剤や、α-オレフィンスルホン酸塩、直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸エステル塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩などのアニオン界面活性剤が挙げられる。これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩や、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等があげられる。
〔シート基材〕
シート基材は、消臭シート使用前は液体消臭剤組成物を保持し、使用時には液体消臭剤組成物を放出する。
シート基材としては、当該技術分野で使用されているものを特に制限なく使用できるが、親水性繊維と疎水性繊維が好ましい。
〔親水性繊維〕
親水性繊維は、親水性物質(水酸基、アミノ基やカルボキシル基等の親水性官能基を有する化合物)からなる繊維でもよく、疎水性物質からなる繊維の表面を親水化処理したものでもよい。
親水性物質からなる親水性繊維の例としては、天然セルロース系繊維(綿、パルプ、麻等)、再生セルロース系繊維(レーヨン、キュプラ、リヨセル、テンセル等)、キチン繊維、アルギン酸繊維や、コラーゲン繊維などが挙げられる。
〔疎水性繊維〕
疎水性繊維の例としては、ポリオレフィン系繊維(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等)、ポリエステル系繊維(ポリエチレンテレフタレート等)、ポリアミド系繊維(ナイロン等)、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維や、これらの繊維の混合物などが挙げられる。
疎水性繊維は複合繊維であってもよい。複合繊維の例としては、芯鞘型繊維やサイド-バイ-サイド型繊維などが挙げられる。繊維破断強度の点で芯鞘型繊維が好ましく、なかでもPP・PE芯鞘型繊維(PP繊維の表面をPEで被覆したもの)が好ましい。
〔親水性繊維と疎水性繊維との集合体〕
シート基材は、親水性繊維と疎水性繊維との集合体であることが好ましい。繊維集合体であると、液体消臭剤組成物が親水性繊維に吸収される(親水性繊維の極性又は毛細管力による)ので、液体消臭剤組成物のより優れた徐放が可能になる。
繊維集合体における親水性繊維と疎水性繊維の質量比(親水性繊維/疎水性繊維)は、好ましくは50/50~90/10、より好ましくは60/40~80/20である。
繊維集合体の例としては、紙、湿式又は乾式の不織布、織布や編布などが挙げられる。繊維の抜け落ちが実質的になければカードウェブであってもよい。加工性やコストの点から、紙と不織布が好ましい。
紙としては、抄紙方式で製造される湿式パルプシートや、解繊・積層されたパルプ繊維をバインダーでシート状に成型してなる乾式パルプシート等を使用できる。
不織布としては、抄紙方式で製造される湿式不織布や乾式不織布を使用できる。
乾式不織布の例としては、接着繊維を用いて結合させたサーマルボンド不織布(例えば、エアスルー不織布、エアレイド不織布、ヒートロールボンド不織布等)、繊維ウェブを接着剤で結合させたケミカルボンド不織布、繊維ウェブを特殊針でニードリングして交絡させたニードルパンチ不織布、ウォータージェットで繊維を交絡させたスパンレース不織布や、フラッシュ紡糸不織布等が挙げられる。
他の例としては、ノーバインディングの超極細繊維を用いたメルトブローン不織布、メルトブローン不織布とスパンボンド不織布とを貼り合わせたもの、易分割繊維の構造体を分割させたもの等が挙げられる。前記の超極細繊維の繊維径は、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下、特に好ましくは3μm以下である。
不織布には、加工(エンボス加工等)が施されていてもよい。
シート基材の厚さ(荷重8g/cm2での測定値)は特に制限されないが、好ましくは0.1~5mm、より好ましくは0.5~1mmである。厚さが0.1mm以上であると、高い消臭効果をもたらす量の液体消臭剤組成物を保持できる。厚さが5mm以下であると、乾燥機内でシート基材が液体消臭剤組成物や水分を大量に含んだまま存在することで起こる繊維製品の濡れの発生を抑制できる。
シート基材の坪量は特に制限されないが、好ましくは10~100g/m2、より好ましくは20~80g/m2である。
シート基材は、単層及び積層のいずれでもよい。
積層シートの例としては、PE・PP芯鞘型繊維のシートをレーヨン繊維のシートでサンドイッチしたものが挙げられる。
積層シートは、例えば、PE・PP芯鞘型繊維(例えば、NBF-H、ダイワボウポリテック株式会社製)を熱融着によりシート(不織布)にし、このシートをレーヨン繊維のウェブで挟みこみ、ウォータージェットで繊維を交絡させることで製造できる。
積層シートは市販品を使用してもよい。市販品の例として、以下の(a)~(d)(いずれも、ダイワボウポリテック株式会社製)が挙げられる。

(a)レーヨン/PP・PE芯鞘型繊維/レーヨン
坪量:(20g/m2)/(20g/m2)/(20g/m2)(合計60g/m2
親水性繊維/疎水性繊維の質量比:67/33

(b)レーヨン/PP/レーヨン
坪量:(20g/m2)/(20g/m2)/(20g/m2)(合計60g/m2
親水性繊維/疎水性繊維の質量比:57/43

(c)レーヨン/PE・PET芯鞘型繊維/レーヨン
坪量:(20g/m2)/(20g/m2)/(20g/m2)(合計60g/m2
親水性繊維/疎水性繊維の質量比:67/33

(d)レーヨン/PP・PE芯鞘型繊維
坪量:(54g/m2)/(6g/m2)(合計60g/m2
親水性繊維/疎水性繊維の質量比:90/10
シート基材の面積は、特に制限されないが、好ましくは500~3000cm2、より好ましくは600~2000cm2、特に好ましくは800~1500cm2である。面積が500cm2以上であると、高い消臭効果をもたらす量の液体消臭剤組成物を保持できる。面積が3000cm2以下であると、乾燥機内シート基材が液体消臭剤組成物や水分を大量に含んだまま存在することで起こる繊維製品の濡れの発生を抑制できる。
〔消臭シートの製造方法〕
消臭シートは、乾燥機用繊維処理シートに関する公知の製法に従い製造できる。
液体消臭剤組成物の製法に特別な制限はなく、例えば、(A)~(C)成分及び任意成分を混合・攪拌することで液体消臭剤組成物を製造できる。その際、剪断力が高く配合成分の全体混合を可能にする攪拌羽根(プロペラやタービンディスパー等)を複数備えた攪拌装置を用いることが好ましい。
消臭シートの製法に特別な制限はなく、例えば、シート基材に液体消臭剤組成物を含浸させることで消臭シートを製造できる。
含浸方法にも特別な制限はなく、例えば、(1)シート基材に液体消臭剤組成物を滴下又は噴霧する、又は(2)液体消臭剤組成物中にシート基材を浸漬することで、含浸を達成できる。
シート基材1枚あたりの液体消臭剤組成物の含浸量(消臭シート1枚に含まれる液体消臭剤組成物の量)は、好ましくは20~100g、より好ましくは25~60g、特に好ましくは30~50gである。含浸量が20g以上であると、高い消臭効果をもたらす量の液体消臭剤組成物をシート基材内に保持できる。含浸量が100g以下であると、乾燥機内でシート基材が液体消臭剤組成物や水分を大量に含んだまま存在することで起こる繊維製品の濡れの発生を抑制できる。
〔消臭シートの使用方法〕
消臭シートの使用方法に特別な制限はなく、消臭シートを繊維製品と共に乾燥機の回転槽へ投入し、乾燥機を通常の条件で動作させて乾燥処理を行うことで、繊維製品を消臭できる。
繊維製品の種類は特に限定されず、例えば、ワイシャツ、Tシャツ、ポロシャツ、ブラウス、チノパン、スーツ、スラックス、スカート、ジャケット、コート、ニット、ジーンズ、パジャマ、テーブルクロス、ランチョンマット、カーテン、クッション、座布団、ソファ、枕カバー、シーツ、ベッドパッド、枕、布団、ベッドカバー、毛布、マットレス、靴、トイレマット、バスマット、玄関マット、カーペット、ラグや絨毯等が挙げられる。
繊維製品の素材も特に限定されない。素材の例としては、綿、ウール、麻等の天然繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維、アセテート等の半合成繊維、レーヨン、テンセル、ポリノジック等の再生繊維及びこれら各種繊維の混紡品、混織品、混編品等が挙げられる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
尚、実施例及び比較例において、各成分の含量(%)はすべて質量%(指定のある場合を除き、純分換算)を示す。
〔(A)成分:プロピレングリコール〕
下記のa-1を使用した。比較例としてa’-1及びa’-2を使用した。

a-1 :プロピレングリコール(中央化成(株))
a’-1:2-(2―ブトキシ)プロポキシプロパノール(ブトキシプロポキシプロパノール)(和光純薬(株))
a’-2:3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール(クラレ(株))
〔(B)成分:香料組成物〕
下記の表に示す組成を有する香料組成物b-1~b-3を使用した。表中の含量の値は、香料組成物の総質量に対する含量(質量%)である。
また、表中の「3以上のClogP値を有する香料の含量(質量%)」は、ClogP値が3以上の香料の合計質量の香料組成物の総質量に対する割合である。
Figure 2023091225000001
〔(C)成分:ノニオン界面活性剤〕

c-1:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40EO)(青木油脂(株))。
c-1のEO(エチレンオキシド)の平均付加モル数は40モルである。
〔(D)成分:半極性界面活性剤〕
下記のd-1~d-2を使用した。

d-1:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド(APAX)(ライオンスペシャリティケミカルズ(株))
d-2:ラウリルジメチルアミンオキシド(AX)(ライオンスペシャリティケミカルズ(株))
〔防腐剤〕
下記の2種類を使用した。

安息香酸ナトリウム(伏見製薬所(株))
メチルパラベン(クラリアントジャパン(株))
〔液体消臭剤組成物の調製〕
後記の表1に示す組成を有する液体消臭剤組成物を調製した。
表中の含量の値は、液体消臭剤組成物の総質量に対する含量(質量%)である。
全ての液体消臭剤組成物に共通して、安息香酸ナトリウムの含量は、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.3質量%であった。
全ての液体消臭剤組成物に共通して、メチルパラベンの含量は、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.15質量%であった。
液体消臭剤組成物は、(A)~(D)成分と防腐剤とをバランス用のイオン交換水に溶解させ、適宜塩酸もしくは水酸化ナトリウムを加えてpHを7に合わせることにより調製した。
〔シート基材〕
3層の積層シート(レーヨン/PP・PE芯鞘型繊維/レーヨン)を使用した。
坪量:(20g/m2)/(20g/m2)/(20g/m2)(合計60g/m2
親水性繊維/疎水性繊維の質量比:67/33
サイズ:30cm×30cm
〔消臭シートの調製〕
液体消臭剤組成物が入った小袋へシート基材を投入し、液体消臭剤組成物をシート基材へ含浸させることで消臭シートを調製した。
シート基材1枚あたりの液体消臭剤組成物の含浸量(消臭シート1枚に含まれる液体消臭剤組成物の量)は35gであった。
〔液体消臭剤組成物の安定性〕
液体消臭剤組成物を軽量ガラスビン(PS-No.11、田沼硝子工業所製)に40g入れて密栓したものを評価用サンプルとした。評価用サンプルを-5℃下で1日間保管した。保管後の液体消臭剤組成物の外観を下記の評価基準に従い目視評価した。結果を表1の「液体消臭剤組成物の安定性」の欄に示す。商品価値上、○を合格であると判定した。

<評価基準>
〇:均一透明である
×:濁りや沈殿等が存在する
〔消臭シートの消臭性〕
1.評価布の調製
2枚のウールサージ生地(谷頭商店。ウール100%。10cm×15cm)を、ダンボール箱(縦50cm×横30cm×高さ50cm)内側の上部に吊るした。箱の下部に点火したタバコ(マイルドセブン)を1本置き、箱を密閉して5分間放置した。タバコの火を消した後、箱を密閉して更に5分間放置した。タバコ臭が十分に付着したことを確認した生地2枚をタオル(東進。綿100%)に縫い付けて、評価布とした。
2.消臭性の評価
評価布と消臭シートをドラム式洗濯乾燥機(商品名: BW-DV100B。日立製)に投入し、乾燥処理(15分間)に供した。乾燥機から取り出した評価布をハンガーに吊し、5分間放置して、粗熱を取り除いた。その後、処理布のニオイを下記の評価基準に従って官能評価した。評価は専門パネラー4名により行った。4名の平均点(小数点第1位まで算出)により、下記判定基準に従って判定した。結果を表1の「消臭性」欄に示す。商品価値上、○又は◎を合格であると判定した。

<評価基準>
4点:強いニオイ(消臭処理前と同等のニオイ)
3点:楽に感知できるニオイ
2点:何のニオイかが判る弱いニオイ
1点:やっと感知できるニオイ
0点:無臭

<判定基準>
◎:0点
○:0点超2.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:3.0点以上
〔消臭シートの臭気〕
調整した後の消臭シートの臭気(溶剤由来の臭気)の強さを下記の評価基準に従って官能評価した。評価は専門パネラー4名により行った。4名の平均点(小数点第1位まで算出)により、下記判定基準に従って判定した。結果を表1の「消臭シートの臭気」欄に示す。商品価値上、○を合格であると判定した。

<評価基準>
4点:強いニオイ
3点:楽に感知できるニオイ
2点:何のニオイかが判る弱いニオイ
1点:やっと感知できるニオイ
0点:無臭

<判定基準>
○:1.0点未満
△:1.0点以上2.0点未満
×:2.0点以上
本発明は、繊維製品処理剤の分野で利用可能である。
Figure 2023091225000002

Claims (8)

  1. 乾燥機で使用する、繊維製品用の消臭シートあって、
    消臭シートが、液体消臭剤組成物とシート基材とを含み、
    液体消臭剤組成物が、(A)プロピレングリコール、(B)香料組成物、及び(C)ノニオン界面活性剤を含み、
    (B)成分において、3以上のClogP値を有する香料成分の含量が、香料組成物の総質量に対して40質量%以上であり、
    (B)成分の含量が、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.005~0.1質量%であり、
    (C)成分の含量が、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.1~0.6質量%である、
    ことを特徴とする、シート。
  2. (A)成分の含量が、液体消臭剤組成物の総質量に対して2~20質量%である、請求項1に記載のシート。
  3. 3以上のClogP値を有する香料成分が、トナリッド、ガラクソリド ベンジルベンゾエート50%溶液、イソイースーパー、ヘキシルサリシレート、セドランバー、リモネン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、アンブロキサン、シトロネリルアセテート、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル、ゲラニルアセテート、ハバノライド、アリルシクロヘキシルプロピオネート、β-ダマスコン、ベルドックス、リナリルアセテート、α-ダマスコン、ダマセノン、エチルリナロール、リリアール、シトロネロール、チモール、ジヒドロミルセノール、シトラール、フロロパル、リナロール、フルテート、リラール、1,8-シネオール及びアリルヘプタノエートからなる群より選択される、請求項1又は2に記載のシート。
  4. (C)成分が、ポリオキシアルキレン付加型ノニオン界面活性剤である、請求項1~3のいずれか一項に記載のシート。
  5. 液体消臭剤組成物が、(D)半極性界面活性剤を更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のシート。
  6. (D)成分が、アミンオキシド型界面活性剤である、請求項5に記載のシート。
  7. (D)成分の含量が、液体消臭剤組成物の総質量に対して0.1~5質量%である、請求項5又は6に記載のシート。
  8. 乾燥機内で繊維製品を消臭する方法であって、
    繊維製品を、請求項1~7のいずれか一項に記載の消臭シートと共に、乾燥機の回転槽内で乾燥処理に供する工程を含む、方法。
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