JP2023091213A - 飲料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型の水筒やタンブラー等の高さの高い飲用容器を載置可能とするために載置部のカバー部の高さが高くなっても、コストの増加や着脱性を損ねることなくカバー部が左右に傾きにくくする。【解決手段】飲料供給装置10は、ハウジング11内の前部に飲料生成部31と、飲料生成部31にて生成された飲料を注出する飲料注出部42と、飲料注出部42から注出される飲料を受ける飲用容器を載置する載置部23と、ハウジング内にて載置部23の後側に配設された仕切板22とを備え、載置部23は、飲用容器を載置する受台部24と、受台部24の上側に設けられて受台部24の上側の後方を覆う後壁27bを有したカバー部27とを備え、カバー部27の後壁27bの後面上部には係合部27fを設け、仕切板22には係合部27fと係合する被係合部28を設け、カバー部27の上部が左右方向に傾かないように係合部27fを被係合部28に係合させた。【選択図】図8
Description
本発明は、飲料生成部で生成した飲料を飲料注出部から載置部に載置したカップ等の飲用容器に注出して供給する飲料供給装置に関する。
特許文献1には利用者に茶やコーヒー等の飲料を提供する飲料ディスペンサ(飲料供給装置)の発明が開示されている。この飲料ディスペンサは、外装を構成する筐体(ハウジング)を備え、筐体の内部は仕切板によって前部のミキシング機構室と後部の機械室に仕切られている。筐体内のミキシング機構室には、上部に飲料の粉末原料を貯えるキャニスタと、キャニスタの下側に粉末原料と水とを撹拌・混合して飲料を生成するミキシングケースとが設けられている。また、筐体内のミキシング機構室の底部にはカップ等の飲用容器を載置するカップステージ(受台部)と、カップステージに載置したカップ等の飲用容器の左右の側方、後方及び上方を覆う注出部カバーと、カップステージの上側にミキシングケースで生成された飲料をカップステージの飲用容器に案内するドリンクガイドが設けられている。
この飲料ディスペンサにおいては、キャニスタ内の粉末原料と原料水となる水とがミキシングケース内に供給されると、ミキシングケース内で粉末原料と水が撹拌・混合されて飲料が生成され、生成された飲料はドリンクガイドによってカップステージに載置したカップ等の飲料容器の上側まで案内されて注出口(飲料注出部)からカップ等の飲用容器に注出される。
特許文献1の飲料ディスペンサにおいては、カップステージや注出部カバーには飲料の注出時に溢出する飲料が付着したり、注出時に跳ね上がる飲料が付着するので、カップステージや注出部カバーを筐体内から着脱可能にして、カップステージや注出部カバーを取り外した状態で洗浄等のメンテナンスを可能としている。この種の飲料ディスペンサにおいては、カップのような高さの低い飲用容器に飲料を供給可能としているが、小型の水筒やタンブラー等の高さの高い飲用容器に飲料を供給可能とすることが求められている。この場合に、注出部カバーの高さを高くするとともに、ドリンクガイドの配設位置を高くすることで、小型の水筒やタンブラー等の高さの高い飲用容器をカップステージに載置できるようになる。この種の飲料ディスペンサでは、カップステージや注出部カバーは樹脂材を成形加工したものが用いられており、注出部カバーの高さを高くしたときには、注出部カバーの上部が左右方向に歪んで傾くおそれがあり、ドリンクガイドに設けた注出口が左右方向の中央から左右にずれるおそれがある。これに対し、注出部カバーの肉厚を厚くしたり、注出部カバーをねじ等で後側の仕切板に固定すれば、注出部カバーの上部が左右方向に歪んで傾きにくくなる。しかし、注出部カバーの肉厚を厚くしたときには製造コストが高くなり、注出部カバーをねじ等で仕切板に固定すると着脱性が悪くなるとともに見栄えが悪くなる問題がある。本発明は、小型の水筒やタンブラー等の高さの高い飲用容器を載置可能とするために載置部のカバー部の高さが高くなっても、コストの増加や着脱性を損ねることなくカバー部が左右に傾きにくくすることを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、ハウジング内の前部にて飲料を生成する飲料生成部と、ハウジング内の前部にて飲料生成部で生成された飲料を注出する飲料注出部と、ハウジング内の前部にて飲料注出部から注出される飲料を受ける飲用容器を載置する載置部と、ハウジング内の載置部の後側に配設されてハウジング内を前後に仕切る仕切板とを備えた飲料供給装置であって、載置部は、ハウジング内の前部に配設されて飲用容器を載置する受台部と、受台部の上側に設けられて受台部の上側の少なくとも後方を覆う後壁を有したカバー部とを備え、カバー部の後壁の後面上部と、仕切板におけるカバー部の後壁の後面上部と対向する位置との一方と他方には、互いに係合することによってカバー部の後壁上部が左右方向に移動するのを規制する係合部と被係合部とを設けたことを特徴とする飲料供給装置を提供するものである。
上記のように構成した飲料供給装置においては、載置部は、ハウジング内の前部に配設されて飲用容器を載置する受台部と、受台部の上側に設けられて受台部の上側の少なくとも後方を覆う後壁を有したカバー部とを備え、カバー部の後壁の後面上部と、仕切板におけるカバー部の後壁の後面上部と対向する位置との一方と他方には、互いに係合することによってカバー部の後壁上部が左右方向に移動するのを規制する係合部と被係合部とが設けられている。係合部が被係合部に係合することにより、載置部のカバー部の上部は左右に歪んで傾きにくくなる。これにより、カバー部の高さが高いものであっても、カバー部の肉厚を厚くして製造コストが高くなったり、カバー部をねじ等で仕切板に固定して着脱性が悪くならずに、カバー部の上部が左右方向に歪んで傾くのを防ぐことができる。
上記のように構成した飲料供給装置においては、カバー部は受台部の上方を覆う上壁を備え、上壁には飲料注出部を受台部に対して水平方向に位置決めする位置決め凹部を形成するのが好ましい。このようにしたときには、カバー部の上部が左右方向に傾かないようになるので、カバー部の上壁の位置決め凹部が受台部に対して左右方向にずれないようになり、位置決め凹部に位置決めされる飲料注出部が受台部に対して左右方向にずれないようにすることができる。
上記のように構成した飲料供給装置においては、カバー部の後壁の後面上部には係合部として後方に突出する左右一対の係合板部と、仕切板における左右一対の係合板部と対向する位置には被係合部として前方に突出して左右一対の係合板部の間に係合する被係合突部とを備えるのが好ましい。このようにしたときには、載置部をハウジング内に取り付けるときに、仕切板の係合突部を左右一対の被係合板部の間に差し込むように載置部を後方に移動させた後で、載置部を下方に移動させることでハウジングの前側底部に取り付けられるようになり、載置部の着脱操作を容易とすることができる。
以下に、本発明の飲料供給装置の一実施形態を図面を参照して説明する。本発明の飲料供給装置10は、飲料ディスペンサとも呼ばれるものであり、カップ等の飲用容器内に湯を含めた5種類の温かい茶等の温飲料、冷水(水)を含めた5種類の冷たい茶等の冷飲料を供給可能としている。また、この飲料供給装置10は、カップ等の高さの低い飲用容器以外に、小型の水筒やタンブラー等の高さの高い飲用容器に飲料を供給可能としている。
図1~図4に示したように、飲料供給装置10は、略直方体形状のハウジング11を備え、ハウジング11内の前部に茶等の飲料を生成するための茶等の粉末原料と湯及び/または冷水(水)とを混合して生成する飲料生成室20と、ハウジング11の後部に機械室21とを備えている。ハウジング11内には内部を前後に仕切る仕切板22が設けられており、ハウジング11内は仕切板22によって飲料生成室20と機械室21とに仕切られている。
図1~4に示したように、ハウジング11は前側が開口したハウジング本体12と、ハウジング本体12の前面開口を塞ぐ前面パネル13とを備え、前面パネル13はハウジング本体12の右側部に鉛直軸線回りに回動可能に軸支されている。図1及び図2に示したように、前面パネル13の下部には左右方向の中央部に開口部13aが形成されており、ハウジング11内の飲料生成室20内の下部にはこの開口部13aが形成された位置にカップ等の容器を載置する載置部23が設けられている。この実施形態の載置部23は、カップ等の高さの低い飲用容器に加え、小型の水筒やタンブラーのような高さの高い飲用容器も載置可能としている。
図5に示したように、載置部23はハウジング11の前側底部に着脱可能に設けられている。図4~図7に示したように、載置部23は、カップ等の飲用容器を載置する受台部24と、受台部24の上側を覆うカバー部27とを備えている。受台部24は浅い皿形をした樹脂材よりなる受皿部25と、受皿部25の上部に設置された樹脂材よりなる簀の子板部26とを備えている。受皿部25には前後及び左右の中央部より少し左後側に排水口(図示省略)が形成され、受皿部25は排水口が下側となるように向けて下方に傾斜している。また、受皿部25の排水口はハウジング本体12の前側底部に形成された排水口12a(図5に示した)に接続されている。受皿部25の四隅部の下面には下方に突出する脚部25aが形成されており、前側の脚部25aは内部に柱状の凹部が形成されて筒形となっている。また、図5に示したように、ハウジング本体12の前側底部には載置部23を位置決めするための位置決め突部12bが設けられており、位置決め突部12bは前側の脚部25aの凹部に着脱可能に嵌合している。位置決め突部12bが前側の脚部25aの凹部に嵌合した状態で、載置部23はハウジング11の前側底部にて水平方向(前後方向及び左右方向)に移動するのが規制されて水平方向に位置決めされている。
図4~図6に示したように、簀の子板部26は通水可能にカップ等の飲用容器を載置するものであり、受皿部25の上側に着脱可能に取り付けられている。簀の子板部26の前部には左右方向の中央部にカップ等の飲用容器を置く目印となる円形の凹部よりなる目印部26aが形成されており、この円形の凹部よりなる目印部26aは後述する飲料生成部31で生成された飲料が注ぎ出される飲料ガイド40の飲料注出部42の直下に配置されている。
図6及び図7に示したように、カバー部27は、前側及び下側が開放されて受台部24の上側の左右両側方、後方及び上方を覆うように左右両側壁27a、後壁27b及び上壁27cとを備えている。カバー部27は、左右両側壁27a、後壁27b及び上壁27cを樹脂材により一体的に成形したものである。この実施形態のカバー部27は小型の水筒やタンブラーのようなカップ等の高さの低い飲用容器よりも高さの高い飲用容器を載置可能な高さを有している。図4に示したように、カバー部27の下端部は、受皿部25の周縁部の内側に嵌め込まれ、受皿部25の周縁部に形成された段部25bに載置されている。カバー部27は、受皿部25の周縁部の段部25bに載置されているので、受皿部25に対して上下に移動させることによって着脱可能となっている。
図6に示したように、カバー部27の上壁27cの前部には左右方向の中央部に切欠きよりなる位置決め凹部27dが形成されており、位置決め凹部27dは受台部24の簀の子板部26に形成した飲用容器を置く目印となる目印部26aの直上に配置されている。図3に示したように、上壁27cの位置決め凹部27dには飲料ガイド40の飲料注出部42が配置され、飲料注出部42は位置決め凹部27dに配置されることで飲用容器を置く目印の目印部26aの直上に配置される。図6及び図7に示したように、カバー部27の上壁27cの後端には板状で後方に突出する係止突部27eが形成されており、係止突部27eが仕切板22に当接することで、カバー部27の上部が後方に傾くのを防ぐ機能を有している。
図7及び図8に示したように、カバー部27の後壁27bの後面上部には係止突部27eの下側にて後方に突出する左右一対の板状の係合板部(係合部)27fが設けられており、図5及び図8に示したように、仕切板22には左右一対の係合板部27fと対向する位置にはねじ部材の頭部を用いた前方に突出する被係合突部(被係合部)28が設けられている。係合板部27fは厚み方向が左右方向となるように後方及び上下方向に延びる板状を呈し、左右一対の係合板部27fはこの厚み方向にてねじ部材の頭部よりなる被係合突部28の間隔より少し大きい幅が形成されるように離間した状態で配設されている。左右一対の係合板部27fの上端は係止突部27eの下面に連結されているので、係止突部27eと左右一対の係合板部27fとは互いに補強し合っていて破損しにくくなっている。左右一対の係合板部27fの間には被係合突部28が係合しており、カバー部27の上部が左右方向に歪んで傾くのを防いでいる。
図3に示したように、飲料生成室20には載置部23に載置した容器内に飲料を供給する飲料供給部30が設けられている。この実施形態では、飲料生成室20には湯または冷水と、湯または冷水以外に4種類の温かいまたは冷たい飲料の粉末原料を供給するために4つの飲料供給部30が設けられている。湯または冷水以外の4つの飲料供給部30は実質的に同一の構成となっているので、以後の説明では主として1つの飲料供給部30を用いて説明する。
図3及び図4に示したように、飲料供給部30は、載置部23に載置した容器に飲料を供給するものであり、湯及び/または冷水(水)よりなる原料水と飲料の粉末原料とから飲料を生成する飲料生成部31と、飲料生成部31で生成した飲料を載置部23の容器に案内する飲料ガイド40とを備えている。飲料生成部31は、飲料の粉末原料を貯える粉末原料容器32と、飲料の粉末原料と原料水を混合する混合容器33と、混合容器33内で粉末原料と原料水とを撹拌して混合させる撹拌装置34とを備えている。
粉末原料容器32は、茶等の粉末よりなる飲料の粉末原料を貯えるものであり、飲料生成室20に設けたベース14に着脱可能に取り付けられている。粉末原料容器32の底部には粉末原料の搬出口32aが設けられており、粉末原料は搬出口32aから混合容器33に搬出される。粉末原料容器32の下部にはスクリュー32bが設けられており、スクリュー32bはカップリング部材32cを介してモータ32dの駆動が伝達される。モータ32dの回転によってスクリュー32bが回転すると、粉末原料容器32内の粉末原料は搬出口32aから混合容器33内に搬出される。
図4に示したように、混合容器33は、粉末原料と湯及び/または冷水(水)よりなる原料水とを撹拌して混合させるものであり、飲料生成室20に設けたベース14に着脱可能に支持されている。混合容器33は粉末原料容器32の下側で開口しており、粉末原料容器32の搬出口32aから搬出される粉末原料は混合容器33内に搬入される。混合容器33の底部には放出口33aが形成されており、混合容器33内で撹拌されて混合された飲料は放出口33aから下側に設けた飲料ガイド40に放出される。
図9に示したように、ベース14には混合容器33内に湯及び/または冷水(水)よりなる原料水を供給するための原料水供給口14aが設けられている。原料水供給口14aには後述する給湯部50及び給水部60が接続されており、混合容器33には給湯部50及び/または給水部60から送られる原料水としての湯及び/または冷水が原料水供給口14aを通って供給される。
図4に示したように、混合容器33には撹拌装置34が設けられており、撹拌装置34は、混合容器33の後側のベース14に設けた撹拌用モータ34aと、撹拌用モータ34aによって回転する回転軸34dと、回転軸34dの先端に設けられた円板部34eとを備えている。撹拌用モータ34aの出力軸にはカップリング用のマグネット34bが設けられ、回転軸34dの撹拌用モータ34a側となる基端にはカップリング用のマグネット34cが設けられている。回転軸34dはカップリング用のマグネット34b,34cによって撹拌用モータ34aに着脱可能に連結され、撹拌用モータ34aはカップリング用のマグネット34b,34cを介して回転軸34dを回転させる。回転軸34dは混合容器33の底部の放出口33aの上側に延出し、回転軸34dの先端には放出口33aの上側で円板部34eが設けられている。回転軸34dの先端の円板部34eの下面には撹拌羽根34fが設けられており、混合容器33内の粉末原料と原料水とは円板部34eの回転によって撹拌混合されて飲料となる。
図3及び図4に示したように、飲料ガイド40は飲料生成部31で生成した飲料を載置部23に載置した飲用容器に案内するものであり、載置部23のカバー部27の上側に支持されている。飲料ガイド40は、混合容器33の放出口33aの下側から載置部23の前部で左右方向の中央部まで延びる浅い箱形をしたガイド部41と、飲料を注出する飲料注出部42とを備え、これらのガイド部41と飲料注出部42を一体的に形成したものである。
ガイド部41は、載置部23の前部で左右方向の中央部まで延びる飲料の通路を備え、この飲料の通路は載置部23の前部で左右方向の中央部が下側となるように下方に傾斜している。各飲料生成部31で生成された飲料はガイド部41によって載置部23の前部で左右方向の中央部まで案内される。ガイド部41には飲料の通路の下流位置に飲料注出部42が設けられている。
図10に示したように、給湯部50は、載置部23のカップ等の容器で受ける飲料の原料水となる湯を供給するものである。給湯部50は、飲料の原料水となる湯を貯える貯湯タンク51を備えており、貯湯タンク51には水道等の給水源から導出された第1給水管52が接続されている。第1給水管52には第1及び第2給水弁52a,52bが介装されており、給水源の水は第1及び第2給水弁52a,52bを開放することによって貯湯タンク51に供給される。
貯湯タンク51にはヒータ53と温度センサ54とが設けられている。ヒータ53は貯湯タンク51内の水(湯)を加熱して湯を生成するものである。温度センサ54は貯湯タンク51内の水(湯)の温度を検出するものである。ヒータ53は温度センサ54の検出温度に基づいて作動するように制御され、貯湯タンク51内の湯はヒータ53によって主に飲むのに適した温度となるように加熱(保温)されている。また、貯湯タンク51内には水位センサ55が設けられており、水位センサ55は貯湯タンク51内の水位を検出する。第1及び第2給水弁52a,52bは水位センサ55の検出水位によって開閉されるように制御され、貯湯タンク51内の水(湯)は所定の水位の範囲となるように維持されている。
貯湯タンク51の下部には送湯管56が接続されており、送湯管56には送湯ポンプ57が介装されている。貯湯タンク51内の湯は送湯ポンプ57によって送湯管56に送られる。また、送湯管56には三方弁よりなる第1~第5湯送出弁58a~58eが介装されており、第1~第5湯送出弁58a~58eには第1~第5湯送出管59a~59eが接続されている。第1湯送出管59aの導出端部は左側の飲料供給部30の原料水供給口14aに接続されており、第2湯送出管59bの導出端部は左から2番目の飲料供給部30の原料水供給口14aに接続されており、第3湯送出管59cの導出端部は左から3番目(右から2番目)の飲料供給部30の原料水供給口14aに接続され、第4湯送出管59dの導出端部は右側の飲料供給部30の原料水供給口14aに接続されている。第5湯送出管59eの導出端部は飲料ガイド40の湯または冷水用の飲料注出部42に接続されている。
送湯ポンプ57を作動させ、第1~第4湯送出弁58a~58dの何れか1つを開放させることで、貯湯タンク51内の湯は、送湯管56と、開放させた第1~第4湯送出弁58a~58dに対応する第1~第4湯送出管59a~59dとを通って混合容器33内に供給される。また、送湯ポンプ57を作動させ、第5湯送出弁58eを開放させることで、貯湯タンク51内の湯は送湯管56と第5湯送出管59eとを通って載置部23に載置したカップ等の容器に供給される。
図10に示したように、給水部60は、載置部23のカップ等の容器で受ける飲料の原料水となる冷水(水)を供給するものである。給水部60は、飲料の原料水となる冷水を生成するための冷却タンク61を備えており、冷却タンク61には冷却水が貯えられている。また、冷却タンク61内には冷凍装置の蒸発管62が設けられており、冷却タンク61内の冷却水は冷凍装置の蒸発管62を循環する冷媒が気化する気化熱によって冷却されている。冷却タンク61内には原料水となる水を冷却するための水冷却管63が設けられている。
水冷却管63の水の導入端部には第1給水管52の第1給水弁52aの直ぐ下流側(第1給水弁52aと第2給水弁52bの間)から導出した第2給水管64が接続されており、水道等の給水源の水は第1給水管52の一部と第2給水管64を通って冷却タンク61内の水冷却管63に送出される。水冷却管63の水の導出端部には送水管65が接続されており、水冷却管63により冷却された冷水は送水管65に送出される。送水管65には4つの分岐部65a~65dが設けられており、分岐部65a~65dから導出された管部と送水管65の先端部65eには第1~第5冷水送出弁66a~66eが介装されている。第1~第5冷水送出弁66a~66eには第1~第5冷水送出管67a~67eが接続されており、第1~第5冷水送出管67a~67eの導出端部は第1~第5湯送出管59a~59eの中間部に接続されている。
第1給水弁52aと第1~第4冷水送出弁66a~66dの何れか1つとを開放させることで、給水源の水は第1給水管52の一部と第2給水管64を通って冷却タンク61の水冷却管63に送られて冷却されて冷水となる。冷却タンク61内の水冷却管63で冷却された冷水は、送水管65と、開放させた第1~第4冷水送出弁66a~66dに対応する第1~第4冷水送出管67a~67dと、第1~第4冷水送出管67a~67dに対応して接続された第1~第4湯送出管59a~59dとを通って混合容器33内に供給される。また、第1給水弁52aと第5冷水送出弁66eとを開放させることで、給水源の水は、第1給水管52の一部と第2給水管64を通って冷却タンク61の水冷却管63に送られて冷却されて冷水となり、冷却タンク61内の水冷却管63で冷却された冷水は、送水管65と第5冷水送出管67eと第5湯送出管59eとを通って載置部23に載置したカップ等の容器に供給される。
図1及び図2に示したように、前面パネル13の前面には開口部13aの上側に飲料供給部30から飲料を供給させるための操作パネル部70が設けられている。操作パネル部70の左右方向の中央部には飲料の種類を表示するための表示用パネル71が設けられ、操作パネル部70の表示用パネル71の左右両側の隣接する位置に飲料供給部30から飲料を供給させる操作をするための供給操作部として接触式供給操作部72と、非接触式供給操作部73とが設けられている。
この実施形態では、表示用パネル71の左側に5種類の冷たい飲料を供給するための5つの接触式供給操作部72が上下に並べて配置され、接触式供給操作部72の左側に接触式供給操作部72と同じ飲料を供給するための5つの非接触式供給操作部73が配置されている。また、表示用パネル71の右側に5種類の温かい飲料を供給するための5つの接触式供給操作部74が上下に並べて配置され、接触式供給操作部74の右側に接触式供給操作部74と同じ飲料を供給するための5つの非接触式供給操作部75が配置されている。最も下側を除く接触式供給操作部72,74、非接触式供給操作部73,75は上から順に左側から右側に配置される各飲料供給部30から飲料を供給させる操作信号を出力し、最も下側の接触式供給操作部72,74、非接触式供給操作部73,75は冷水または湯を供給させる操作信号を出力する。
図11に示したように、飲料供給装置10は、載置部23に載置した容器に飲料の供給を制御する制御装置80を備えており、制御装置80は、飲料原料搬出用モータ32d、撹拌用モータ34a、第1及び第2給水弁52a,52b、ヒータ53、温度センサ54、水位センサ55、送湯ポンプ57、第1~第5湯送出弁58a~58e、第1~第5冷水送出弁66a~66e及び操作パネル部70に接続されている。
制御装置80は、飲料供給部30にて生成した飲料を供給する飲料供給手段として、冷却タンク61内で冷却された冷水(水)を用いた冷飲料をカップ等の容器の容量に応じた量で供給する冷飲料供給手段と、冷却タンク61内で冷却された冷水をカップ等の容器に供給する冷水供給手段と、貯湯タンク51内の湯を用いた温飲料をカップ等の容器の容量に応じた量で供給する温飲料供給手段と、貯湯タンク51内の湯をカップ等の容器に供給する湯供給手段を備えている。
上から4つの接触式供給操作部72の何れか1つを押下操作したときの操作信号、または、上から4つの非接触式供給操作部73の何れか1つの前側に手指等の物体をかざして非接触操作したときの操作信号が制御装置80に入力されると、制御装置80は、操作した接触式供給操作部72または非接触式供給操作部73に対応した冷飲料供給手段を実行して飲料供給部30から冷たい飲料を供給するように制御する。最も下側の接触式供給操作部72を押下操作したときの操作信号、または、最も下側の非接触式供給操作部73の前側に手指等の物体をかざして非接触操作したときの操作信号が制御装置80に入力されると、制御装置80は、冷水供給手段を実行して飲料供給部30から冷水を供給するように制御する。
上から4つの接触式供給操作部74の何れか1つを押下操作したときの操作信号、または、上から4つの非接触式供給操作部75の何れか1つの前側に手指等の物体をかざして非接触操作したときの操作信号が制御装置80に入力されると、制御装置80は、操作した接触式供給操作部74または非接触式供給操作部75に対応した温飲料供給手段を実行して飲料供給部30から温かい飲料を供給するように制御する。最も下側の接触式供給操作部74を押下操作したときの操作信号、または、最も下側の非接触式供給操作部75の前側に手指等の物体をかざして非接触操作したときの操作信号が制御装置80に入力されると、制御装置80は、湯供給手段を実行して飲料供給部30から湯を供給するように制御する。
次に、冷飲料供給手段と、冷水供給手段と、温飲料供給手段及び湯供給手段の制御について説明する。上から4つの接触式供給操作部72の何れか1つを押下操作による操作信号、または、上から4つの非接触式供給操作部73の何れか1つの前側に手指等の物体をかざして非接触操作による操作信号が制御装置80に入力されると、制御装置80は冷飲料供給手段を実行する。制御装置80は、冷飲料供給手段の実行によって、操作した接触式供給操作部72または非接触式供給操作部73に対応する飲料供給部30の飲料原料搬出用モータ32dを作動させ、第1給水弁52aと操作した接触式供給操作部72または非接触式供給操作部73に対応する第1~第4冷水送出弁66a~66dを開放させる。粉末原料容器32内の粉末原料は混合容器33内に搬出され、冷却タンク61内で冷却された冷水は混合容器33内に供給される。また、撹拌装置34の撹拌用モータ34aを作動させることで、混合容器33内に供給された飲料の粉末原料と冷水は撹拌混合されて冷飲料となり、生成された冷飲料はガイド部41を通って飲料注出部42から載置部23のカップ等の飲用容器に注出され、ユーザに冷飲料が供給される。
最も下側の接触式供給操作部72を押下操作による操作信号、または、最も下側の非接触式供給操作部73の前側に手指等の物体をかざして非接触操作による操作信号が制御装置80に入力されると、制御装置80は冷水供給手段を実行する。制御装置80は、冷水供給手段段の実行によって、第1給水弁52aと第5冷水送出弁66eを容器に応じた時間で開放させる。冷却タンク61内で冷却された冷水は飲料注出部42から載置部23のカップ等の飲用容器に注出され、ユーザに冷水(冷飲料)が供給される。
上から4つの接触式供給操作部74の何れか1つを押下操作による操作信号、または、上から4つの非接触式供給操作部75の何れか1つの前側に手指等の物体をかざして非接触操作による操作信号が制御装置80に入力されると、制御装置80は温飲料供給手段を実行する。制御装置80は、温飲料供給手段の実行により、操作した接触式供給操作部74または非接触式供給操作部75に対応する飲料供給部30の飲料原料搬出用モータ32dを作動させ、送湯ポンプ57を作動させ、操作した接触式供給操作部74または非接触式供給操作部75に対応する第1~第4湯送出弁58a~58dを開放させる。粉末原料容器32内の粉末原料は混合容器33内に搬出され、貯湯タンク51内の湯は混合容器33内に供給される。また、撹拌装置34の撹拌用モータ34aを作動させることで、混合容器33内に供給された飲料の粉末原料と湯は撹拌混合されて温飲料となり、生成された温飲料はガイド部41を通って飲料注出部42から載置部23のカップ等の飲用容器に注出され、ユーザに温飲料が供給される。
最も下側の接触式供給操作部74を押下操作による操作信号、または、最も下側の非接触式供給操作部75の前側に手指等の物体をかざして非接触操作による操作信号が制御装置80に入力されると、制御装置80は湯供給手段を実行する。制御装置80は、湯供給手段の実行により、送湯ポンプ57を容器に応じた時間で作動させるとともに第5湯送出弁58eを開放させる。貯湯タンク51内の湯は飲料注出部42から載置部23のカップ等の飲用容器に注出され、ユーザに湯(温飲料)が供給される。
この飲料供給装置10においては、上述した飲料供給手段を用いてカップ等の飲用容器に飲量を供給するようにしたときに、載置部23の受台部24には飲用容器から溢出する飲料が付着したり、載置部23の受台部24及びカバー部27には飲料注出部42から注出時に跳ね上がる飲料が付着することがある。この飲料供給装置10は、混合容器33及び飲料ガイド40を洗浄するための洗浄手段を備えており、この洗浄手段を実行したときには、洗浄した湯が載置部23の受台部24に排出され、洗浄した湯に含まれる粉末飲料が汚れとして受台部24に付着して残ることになる。
載置部23はハウジング本体12内に着脱可能に取り付けられており、載置部23をハウジング本体12内から取り外すことで、載置部23を洗浄等のメンテナンスをすることができる。載置部23を洗浄等のメンテナンス後に再びハウジング本体12内に取り付けるときには、載置部23をハウジング本体12の前側から前部に向けて後方に移動させる。カバー部27の後壁の後面上部の左右一対の係合板部27fの間の下部に仕切板22に設けたねじ部材の頭部よりなる被係合突部28を係合させ、左右一対の係合板部27fの間に被係合突部28を係合させた状態で載置部23を下方に移動させる。被係合突部28はねじ部材の円形の頭部を用いたものであるので、左右一対の係合板部27fの間と被係合突部28との間に左右方向でずれがあっても、左右一対の係合板部27fの間に被係合突部28を係合させやすい。また、一対の係合板部27fは係止突部27eの下側に形成されているので、係止突部27eを目印として載置部23を後方に移動させることで、一対の係合板部27fの間に被係合突部28を係合させやすくなる。
被係合突部28は左右一対の係合板部27fの間の上部に係合するようになるとともに、受皿部25の前側の脚部25aの凹部にハウジング本体12の位置決め突部12bを嵌合させることで、載置部23はハウジング本体12の前側底部に位置決めされた状態で取り付けられる。この状態では、左右一対の係合板部27fの間に仕切板22の被係合突部28が係合しているので、カバー部27の上部は左右方向に傾かないようになる。これによって、カバー部27の上壁27cの位置決め凹部27dが後方及び左右方向にずれないようになり、位置決め凹部27dに係合される飲料ガイド40の飲料注出部42が受台部24の目印部26aに対して後方及び左右方向にずれないようにすることができる。
上記のように構成した飲料供給装置10は、ハウジング11内の前部にて飲料を生成する飲料生成部31と、ハウジング11内の前部にて飲料生成部31にて生成された飲料を注出する飲料注出部42と、ハウジング11内の前部にて飲料注出部42から注出される飲料を受ける飲用容器を載置する載置部23と、ハウジング11内にて載置部23の後側に配設されてハウジング11内を前後に仕切る仕切板22とを備えている。この飲料供給装置10においては、載置部23は、ハウジング11内の前部に配設されて飲用容器を載置する受台部24と、受台部24の上側に設けられて受台部24の上側の少なくとも後方を覆う後壁27bを有したカバー部27とを備えている。
この飲料供給装置10においては、カバー部27の後壁27bの後面上部には係合部として左右一対の係合板部27fが設けられ、仕切板22におけるカバー部27の後壁の後面上部と対向する位置には非係合部として非係合突部28が設けられている。カバー部27の後壁の上部の一対の係合板部27fの間に仕切板22の非係合突部28が係合することで、カバー部27の上部は左右方向に移動するのが規制されている。この実施形態のように、小型の水筒やタンブラー等の高さの高い飲用容器を受台部24に載置可能とするために、カバー部27の高さが高いものであっても、カバー部27の肉厚を厚くして製造コストが高くなることや、カバー部27をねじ等で仕切板22に固定して着脱性が悪くならずに、カバー部27の上部が左右方向に歪んで傾くのを防ぐことができる。なお、カバー部27は、左右両側壁27a、後壁27b及び上壁27cとを備えているが、後壁27bだけを備えたものであっても上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
また、この実施形態においては、カバー部27は受台部24の上方を覆う上壁27cを備え、上壁27cには飲料注出部42を受台部24に対して水平方向に位置決めする位置決め凹部27dが形成されている。カバー部27の上部が左右方向に傾かないようになるので、カバー部27の上壁27cの位置決め凹部27dが受台部24に対して左右方向にずれないようになり、位置決め凹部27dに位置決めされる飲料注出部42が受台部24に対して左右方向にずれないようにすることができる。特に、受台部24の簀の子板部26には飲用容器を載置する目印となる目印部26aが設けられており、位置決め凹部27dは目印部26aの直上に配置されている。カバー部27の上部が左右にずれないようになるので、カバー部27の上壁27cの位置決め凹部27dが受台部24の目印部26aに対して左右にずれないようになり、位置決め凹部27dに係合して位置決めされる飲料注出部42も受台部24の目印部26aに対して左右にずれないようにすることができる。なお、カバー部27は、左右両側壁27a、後壁27b及び上壁27cとを備えているが、後壁27bと上壁27cとを備えたものであっても上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
この実施形態の飲料供給装置10においては、カバー部27の後壁27bの後面上部に係合部として左右一対の係合板部27fを設け、仕切板22に被係合部として被係合突部28を設けたが、これに限られるものでなく、カバー部27の後壁27bの後面上部に被係合部として後方に突出する被係合突部を設け、仕切板22における被係合部と対向する位置に被係合突部の左右両側で係合する前方に突出して上下に延びる左右一対の係合板部を設けるようにしたものであってもよい。また、係合部の形状として被係合突部の左右両側に設けた一対の係合板部とし、被係合部の形状として一対の係合板部の間に設けられる係合突部としたものに限られるものでなく、係合部と被係合部は互いに係合することによってカバー部27の後壁27bの上部が左右方向に移動するのを規制することができれば他の形状であってもよい。
この実施形態の飲料供給装置10においては、カバー部27の上壁27cの後端には後方に突出する係止突部27eが設けられており、係止突部27eが仕切板22に当接することで、カバー部27の上部が後方に傾くのを防ぐようにしている。カバー部27の後壁27bの後面上部に設けた係合部とした左右一対の係合板部27fの後方への突出長を係止突部27eと同じ長さとすることで、係合板部27fに係止突部27eの機能を持たせるようにして係止突部27eを廃したものであってもよい。
10…飲料供給装置、11…ハウジング、22…仕切板、23…載置部、24…受台部、27…カバー部、27d…位置決め凹部、27f…係合部(一対の係合板部)、28…被係合部(被係合突部)、31…飲料生成部、42…飲料注出部。
Claims (3)
- ハウジング内の前部にて飲料を生成する飲料生成部と、
前記ハウジング内の前部にて前記飲料生成部で生成された飲料を注出する飲料注出部と、
前記ハウジング内の前部にて前記飲料注出部から注出される飲料を受ける飲用容器を載置する載置部と、
前記ハウジング内の前記載置部の後側に配設されて前記ハウジング内を前後に仕切る仕切板とを備えた飲料供給装置であって、
前記載置部は、前記ハウジング内の前部に配設されて前記飲用容器を載置する受台部と、前記受台部の上側に設けられて前記受台部の上側の少なくとも後方を覆う後壁を有したカバー部とを備え、
前記カバー部の後壁の後面上部と、前記仕切板における前記カバー部の後壁の後面上部と対向する位置との一方と他方には、互いに係合することによって前記カバー部の後壁上部が左右方向に移動するのを規制する係合部と被係合部とを設けたことを特徴とする飲料供給装置。 - 請求項1に記載の飲料供給装置において、
前記カバー部は前記受台部の上方を覆う上壁を備え、
前記上壁には前記飲料注出部を前記受台部に対して水平方向に位置決めする位置決め凹部を形成したことを特徴とする飲料供給装置。 - 請求項1または2に記載の飲料供給装置において、
前記カバー部の後壁の後面上部には前記係合部として後方に突出する左右一対の係合板部と、
前記仕切板における前記左右一対の係合板部と対向する位置には前記被係合部として前方に突出して前記左右一対の係合板部の間に係合する被係合突部とを備えたことを特徴とする飲料供給装置。
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- 2021-12-20 JP JP2021205841A patent/JP2023091213A/ja active Pending
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