JP2023048436A - 飲料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々なユーザが飲料の供給操作をしやすい飲料供給装置を提供する。【解決手段】飲料供給装置10は、ハウジング11内に設けられて複数種の飲料を供給可能とする飲料供給部30と、ハウジング11の前部に設けられて飲料供給部30から供給される飲料を受ける容器を載置する載置部23と、ハウジング11の前面部に設けられて複数種から選択される飲料を飲料供給部30から供給させる操作をするための供給操作部62,63とを備え、供給操作部62,63は、接触して操作することで複数種から選択される1つの飲料を飲料供給部30から供給させる複数の接触式供給操作部62と、非接触により操作することで複数種から選択される1つの飲料を飲料供給部30から供給させる複数の非接触式供給操作部63とを備え、同一の飲料を供給操作するための接触式供給操作部62と非接触式供給操作部63とを並べて配置した。【選択図】図2
Description
本発明は、飲料を供給する飲料供給装置に関する。
特許文献1には飲料ディスペンサの発明が開示されている。この飲料ディスペンサは、ハウジング内に設けられて水(湯)を含めて4種類の飲料を供給可能とする飲料供給部と、ハウジングの前部に設けられて飲料供給部から供給される飲料を受けるカップ等の容器を載置する載置部と、ハウジングの前面部に設けられて4種類から選択される1つの飲料を飲料供給部から供給させる操作をするための供給操作部とを備えている。また、飲料供給部は4種類の飲料を温かい飲料または冷たい飲料として供給可能としており、供給操作部はハウジングの前面にて4種類の飲料を温かい飲料または冷たい飲料として供給させるための供給操作部として8つの操作ボタンが設けられている。
特許文献1の飲料ディスペンサにおいては、飲料を供給するための操作ボタンは押しボタン式の供給操作部であるので、不特定多数のユーザが操作ボタンを押下操作することになる。近年、ユーザの衛生意識が高くなり、他のユーザが触れた操作ボタンを触れたがらないユーザが増えている。また、操作ボタンは内蔵するスイッチ素子をオン操作するものであり、操作ボタンに対する押圧力が強かったり、操作ボタンの操作回数が多いと、操作ボタンの内蔵するスイッチ素子等が故障する可能性があり、飲料を供給できなくなるおそれがある。
このため、この種の飲料ディスペンサでは、ハウジングの前面部に非接触式のセンサを用いた供給操作部を設けることが検討されている。この場合に、接触式の操作ボタンに代えて非接触式のセンサを用いた供給操作部を設けたときには、押しボタン式の操作ボタンによる操作に慣れたユーザが違和感を感じるおそれがある。これに対し、押しボタン式の操作ボタンと非接触式のセンサを用いた供給操作部との両方を設けることで、これまでの押しボタン式の操作ボタンに慣れたユーザや、他のユーザが触れた操作ボタンを触れたがらないユーザのニーズに応えることができる。
しかし、上記の飲料ディスペンサのように、4種類の飲料を温かい飲料または冷たい飲料として供給させるためには、ハウジングの前面部に接触式の供給操作部として8つの操作ボタンと、非接触式の供給操作部として8つの非接触式のセンサとを配設することになる。この場合に、ハウジングの前面部の8つの操作ボタンと8つの非接触式のセンサとの配置によっては、ユーザは所望する飲料を供給するための操作ボタンまたは非接触式のセンサを見つけにくくなるおそれがある。また、ハウジングの前面部に多数の非接触式のセンサを配設したときに、ユーザが意図しない飲料を供給するための非接触式のセンサを誤って反応させるおそれがある。本発明は、様々なユーザが飲料の供給操作をしやすい飲料供給装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、ハウジング内に設けられて複数種の飲料を供給可能とする飲料供給部と、ハウジングの前部に設けられて飲料供給部から供給される飲料を受ける容器を載置する載置部と、ハウジングの前面部に設けられて複数種から選択される1つの飲料を飲料供給部から供給させる操作信号を出力する供給操作部と、供給操作部から出力される操作信号に基づいて飲料供給部から飲料を供給するように制御する制御装置とを備えた飲料供給装置であって、供給操作部は、接触して操作することで複数種から選択される1つの飲料を飲料供給部から供給させる操作信号を出力する複数の接触式供給操作部と、非接触により操作することで複数種から選択される飲料を飲料供給部から供給させる操作信号を出力する複数の非接触式供給操作部とを備え、同一の飲料を供給操作するための接触式供給操作部と非接触式供給操作部とを並べて配置したことを特徴とする飲料供給装置を提供するものである。
上記のように構成した飲料供給装置においては、供給操作部は、接触して操作することで複数種から選択される1つの飲料を飲料供給部から供給させる操作信号を出力する複数の接触式供給操作部と、非接触により操作することで複数種から選択される飲料を飲料供給部から供給させる操作信号を出力する複数の非接触式供給操作部とを備え、同一の飲料を供給操作するための接触式供給操作部と非接触式供給操作部とを並べて配置している。ユーザが所望の飲料を選択するときに、同一の飲料を供給させるための接触式供給操作部と非接触式供給操作部とが並べて配置されているので、ユーザが所望の飲料に対応した接触式または非接触式供給操作部を見つけやすく、接触式または非接触式供給操作部による飲料の供給操作がしやすくなる。
上記のように構成した飲料供給装置においては、制御装置は、複数の非接触式供給操作部の2つ以上から同時に操作信号が入力されたときに、飲料供給部から飲料を供給しないように制御するのが好ましい。このようにしたときには、複数の非接触式供給操作部の一つを操作するときには、誤って複数の非接触式供給操作部の他の一つの操作入力がされたときに、飲料供給部から飲料の供給がされないので、意図しない飲料が供給されるのを防ぐことができる。
以下に、本発明の飲料供給装置の一実施形態を図面を参照して説明する。本発明の飲料供給装置10は、飲料ディスペンサとも呼ばれるものであり、カップ等の容器内に湯を含めた5種類の温かい茶等の温飲料、冷水(水)を含めた5種類の冷たい茶等の冷飲料を供給可能としている。図1~図4に示したように、飲料供給装置10は、略直方体形状のハウジング11内の前部に茶等の飲料を生成するための茶等の粉末原料と湯及び/または冷水(水)とを混合して飲料を生成する飲料生成室20と、ハウジング11の後部に機械室21とを備え、ハウジング11内は仕切板22によって飲料生成室20と機械室21とに仕切られている。
図1~4に示したように、ハウジング11は前側が開口したハウジング本体12と、ハウジング本体12の前面開口を塞ぐ前面パネル13とを備え、前面パネル13はハウジング本体12の右側部に鉛直軸線回りに回動可能に軸支されている。図1及び図2に示したように、前面パネル13の下部には左右方向の中央部に開口部13aが形成されており、飲料生成室20内の下部にはこの開口部13aが形成された位置にカップ等の容器を載置する載置部23が設けられている。図1~図4に示したように、載置部23は、カップ等の容器を載置する受台部24と、受台部24の上側を覆うカバー部25とを備えている。受台部24は簀の子状に形成され、カップ等の容器から溢出した飲料を下側に流すことができるようになっている。受台部24の上面にはカップ等の容器を置く目印となる円形の凹部24aが形成されており、この円形の凹部24aは飲料供給部30で生成された飲料が注ぎ出される飲料注出部35aの直下に配置されている。
図3に示したように、飲料生成室20には載置部23に載置した容器内に飲料を供給する飲料供給部30が設けられている。この実施形態では、飲料生成室20には湯または冷水と、湯または冷水以外に4種類の温かいまたは冷たい飲料の粉末原料を供給するために4つの飲料供給部30が設けられている。湯または冷水以外の4つの飲料供給部30は実質的に同一の構成となっているので、以後の説明では主として1つの飲料供給部30を用いて説明する。
図3及び図4に示したように、飲料供給部30は、載置部23に載置した容器に飲料を供給するものであり、湯及び/または冷水(水)よりなる原料水と飲料の粉末原料とから飲料を生成する飲料生成部31と、飲料生成部31で生成した飲料を載置部23の容器に案内する飲料ガイド35とを備えている。飲料生成部31は、飲料の粉末原料を貯える粉末原料容器32と、飲料の粉末原料と原料水を混合する混合容器33と、混合容器33内で粉末原料と原料水とを撹拌して混合させる撹拌装置34とを備えている。
粉末原料容器32は、茶等の粉末よりなる飲料の粉末原料を貯えるものであり、飲料生成室20に設けたベース14に着脱可能に取り付けられている。粉末原料容器32の底部には粉末原料の搬出口32aが設けられており、粉末原料は搬出口32aから混合容器33に搬出される。粉末原料容器32の下部にはスクリュー32bが設けられており、スクリュー32bはカップリング部材32cを介してモータ32dの駆動が伝達される。モータ32dの回転によってスクリュー32bが回転すると、粉末原料容器32内の粉末原料は搬出口32aから混合容器33内に搬出される。
図4に示したように、混合容器33は、粉末原料と湯及び/または冷水(水)よりなる原料水とを撹拌して混合させるものであり、飲料生成室20に設けたベース14に着脱可能に支持されている。混合容器33は粉末原料容器32の下側で開口しており、粉末原料容器32の搬出口32aから搬出される粉末原料は混合容器33内に搬入される。混合容器33の底部には放出口33aが形成されており、混合容器33内で撹拌されて混合された飲料は放出口33aから下側に設けた飲料ガイド35に放出される。
図5に示したように、ベース14には混合容器33内に湯及び/または冷水(水)よりなる原料水を供給するための原料水供給口14aが設けられている。原料水供給口14aには後述する給湯部40及び給水部50が接続されており、混合容器33には給湯部40及び/または給水部50から送られる原料水としての湯及び/または冷水が原料水供給口14aを通って供給される。
図4に示したように、混合容器33には撹拌装置34が設けられており、撹拌装置34は、混合容器33の後側のベース14に設けた撹拌用モータ34aと、撹拌用モータ34aによって回転する回転軸34dと、回転軸34dの先端に設けられた円板部34eとを備えている。撹拌用モータ34aの出力軸にはカップリング用のマグネット34bが設けられ、回転軸34dの撹拌用モータ34a側となる基端にはカップリング用のマグネット34cが設けられている。回転軸34dはカップリング用のマグネット34b,34cによって撹拌用モータ34aに着脱可能に連結され、撹拌用モータ34aはカップリング用のマグネット34b,34cを介して回転軸34dを回転させる。回転軸34dは混合容器33の底部の放出口33aの上側に延出し、回転軸34dの先端には放出口33aの上側で円板部34eが設けられている。回転軸34dの先端の円板部34eの下面には撹拌羽根34fが設けられており、混合容器33内の粉末原料と原料水とは円板部34eの回転によって撹拌混合されて飲料となる。
図3に示したように、飲料ガイド35は飲料生成部31で生成した飲料を載置部23に載置した容器に案内するものである。飲料ガイド35は、混合容器33の放出口33aの下側から載置部23の前部で左右方向の中央部まで延びる浅い箱形をし、載置部23のカバー部25の上側に支持されている。飲料ガイド35には載置部23の前部で左右方向の中央部の上側で下方に延びる円筒形をした飲料注出部35aが設けられており、混合容器33から飲料ガイド35に放出された飲料は飲料注出部35aから載置部23の容器に注出される。
図6に示したように、給湯部40は、載置部23のカップ等の容器で受ける飲料の原料水となる湯を供給するものである。給湯部40は、飲料の原料水となる湯を貯える貯湯タンク41を備えており、貯湯タンク41には水道等の給水源から導出された第1給水管42が接続されている。第1給水管42には第1及び第2給水弁42a,42bが介装されており、給水源の水は第1及び第2給水弁42a,42bを開放することによって貯湯タンク41に供給される。
貯湯タンク41にはヒータ43と温度センサ44とが設けられている。ヒータ43は貯湯タンク41内の水(湯)を加熱して湯を生成するものである。温度センサ44は貯湯タンク41内の水(湯)の温度を検出するものである。ヒータ43は温度センサ44の検出温度に基づいて作動するように制御され、貯湯タンク41内の湯はヒータ43によって主に飲むのに適した温度となるように加熱(保温)されている。また、貯湯タンク41内には水位センサ45が設けられており、水位センサ45は貯湯タンク41内の水位を検出する。第1及び第2給水弁42a,42bは水位センサ45の検出水位によって開閉されるように制御され、貯湯タンク41内の水(湯)は所定の水位の範囲となるように維持されている。
貯湯タンク41の下部には送湯管46が接続されており、送湯管46には送湯ポンプ47が介装されている。貯湯タンク41内の湯は送湯ポンプ47によって送湯管46に送られる。また、送湯管46には三方弁よりなる第1~第5湯送出弁48a~48eが介装されており、第1~第5湯送出弁48a~48eには第1~第5湯送出管49a~49eが接続されている。第1湯送出管49aの導出端部は左側の飲料供給部30の原料水供給口14aに接続されており、第2湯送出管49bの導出端部は左から2番目の飲料供給部30の原料水供給口14aに接続されており、第3湯送出管49cの導出端部は左から3番目(右から2番目)の飲料供給部30の原料水供給口14aに接続され、第4湯送出管49dの導出端部は右側の飲料供給部30の原料水供給口14aに接続されている。第5湯送出管49eの導出端部は飲料ガイド35の飲料注出部(図示省略)に接続されている。
送湯ポンプ47を作動させ、第1~第4湯送出弁48a~48dの何れか1つを開放させることで、貯湯タンク41内の湯は、送湯管46と、開放させた第1~第4湯送出弁48a~48dに対応する第1~第4湯送出管49a~49dとを通って混合容器33内に供給される。また、送湯ポンプ47を作動させ、第5湯送出弁48eを開放させることで、貯湯タンク41内の湯は送湯管46と第5湯送出管49eとを通って載置部23に載置したカップ等の容器に供給される。
図6に示したように、給水部50は、載置部23のカップ等の容器で受ける飲料の原料水となる冷水(水)を供給するものである。給水部50は、飲料の原料水となる冷水を生成するための冷却タンク51を備えており、冷却タンク51には冷却水が貯えられている。また、冷却タンク51内には冷凍装置の蒸発管52が設けられており、冷却タンク51内の冷却水は冷凍装置の蒸発管52を循環する冷媒が気化する気化熱によって冷却されている。冷却タンク51内には原料水となる水を冷却するための水冷却管53が設けられている。
水冷却管53の水の導入端部には第1給水管42の第1給水弁42aの直ぐ下流側(第1給水弁42aと第2給水弁42bの間)から導出した第2給水管54が接続されており、水道等の給水源の水は第1給水管42の一部と第2給水管54を通って冷却タンク51内の水冷却管53に送出される。水冷却管53の水の導出端部には送水管55が接続されており、水冷却管53により冷却された冷水は送水管55に送出される。送水管55には4つの分岐部55a~55dが設けられており、分岐部55a~55dから導出された管部と送水管55の先端部55eには第1~第5冷水送出弁56a~56eが介装されている。第1~第5冷水送出弁56a~56eには第1~第5冷水送出管57a~57eが接続されており、第1~第5冷水送出管57a~57eの導出端部は第1~第5湯送出管49a~49eの中間部に接続されている。
第1給水弁42aと第1~第4冷水送出弁56a~56dの何れか1つとを開放させることで、給水源の水は第1給水管42の一部と第2給水管54を通って冷却タンク51の水冷却管53に送られて冷却されて冷水となる。冷却タンク51内の水冷却管53で冷却された冷水は、送水管55と、開放させた第1~第4冷水送出弁56a~56dに対応する第1~第4冷水送出管57a~57dと、第1~第4冷水送出管57a~57dに対応して接続された第1~第4湯送出管49a~49dとを通って混合容器33内に供給される。また、第1給水弁42aと第5冷水送出弁56eとを開放させることで、給水源の水は、第1給水管42の一部と第2給水管54を通って冷却タンク51の水冷却管53に送られて冷却されて冷水となり、冷却タンク51内の水冷却管53で冷却された冷水は、送水管55と第5冷水送出管57eと第5湯送出管49eとを通って載置部23に載置したカップ等の容器に供給される。
図1及び図2に示したように、前面パネル13の前面には開口部13aの上側に飲料供給部30から飲料を供給させるための操作パネル部60が設けられている。操作パネル部60の左右方向の中央部には飲料の種類を表示するための表示用パネル61が設けられ、操作パネル部60の表示用パネル61の左右両側の隣接する位置に飲料供給部30から飲料を供給させる操作をするための供給操作部として接触式供給操作部62と、非接触式供給操作部63とが設けられている。
この実施形態では、表示用パネル61の左側に5種類の冷たい飲料を供給するための5つの接触式供給操作部62A~62Eが上下に並べて配置され、接触式供給操作部62A~62Eの左側に接触式供給操作部62A~62Eと同じ飲料を供給するための5つの非接触式供給操作部63A~63Eが配置されている。また、表示用パネル61の右側に5種類の温かい飲料を供給するための5つの接触式供給操作部62F~62Jが上下に並べて配置され、接触式供給操作部62F~62Jの右側に接触式供給操作部62F~62Jと同じ飲料を供給するための5つの非接触式供給操作部63F~63Jが配置されている。
接触式供給操作部62は、押下(接触)して操作することで飲料供給部30から飲料を供給させるものであり、この実施形態では押下操作式の操作ボタンが採用されている。接触式供給操作部62は、冷水を含めた5種類の冷たい飲料を供給するための5つの接触式供給操作部62A~62Eと、湯を含めた5種類の温かい飲料を供給するための5つの接触式供給操作部62F~62Jとを備えている。接触式供給操作部62A~62Eは表示用パネル61の左側にて上下に並べて配置され、接触式供給操作部62F~62Jは表示用パネル61の右側にて上下に並べて配置されている。
接触式供給操作部62A~62Eは、押下操作によって各々に対応する種類の冷たい飲料を供給するための操作信号を出力し、接触式供給操作部62F~62Jは、押下操作によって各々に対応する種類の温かい飲料を供給するための操作信号を出力する。接触式供給操作部62A~62Eの各々は、同じ高さ位置の接触式供給操作部62F~62Jと温度の異なる同じ種類の飲料を供給するための操作信号を出力する。この実施形態では、接触式供給操作部62A~62Dは飲料生成室20内にて左側から順に配置される4つ飲料供給部30の各々で生成される粉末原料を含む冷たい飲料を供給するための操作信号を出力し、接触式供給操作部62Eは飲料供給部30で冷水を供給するための操作信号を出力する。接触式供給操作部62F~62Iは飲料生成室20内にて左側から順に配置される4つ飲料供給部30の各々で生成される粉末原料を含む温かい飲料を供給するための操作信号を出力し、接触式供給操作部62Jは飲料供給部30で湯を供給するための操作信号を出力する。
非接触式供給操作部63は、非接触により操作することで飲料供給部30から飲料を供給させるものであり、この実施形態では前側にある手指等の物体を検出する非接触式センサが採用されている。非接触式供給操作部63は、非接触式センサとしてフォトセンサ(一例として限定反射形センサ)が用いられ、ケーシング63a(図8に示した)の前面から投光する投光素子と受光する受光素子とを備えている。非接触式供給操作部63は、投光素子の投光軸と受光素子の受光軸とが同じ傾きを持って交差しており、投光軸と受光軸が交差した範囲内の物体を検出するものである。なお、非接触式供給操作部63は、限定反射形センサ等のフォトセンサに限られるものでなく、前側にある手指等の物体を非接触で検出する他のセンサを用いたものであってもよい。
非接触式供給操作部63は、冷水を含めた5種類の冷たい飲料を供給するための5つの非接触式供給操作部63A~63Eと、湯を含めた5種類の温かい飲料を供給するための5つの非接触式供給操作部63F~63Jとを備えている。非接触式供給操作部63A~63Fは、前側にかざした手指等の物体を検出した検出信号を、非接触式供給操作部63A~63Fに対応した種類の冷たい飲料を供給するための操作信号として出力する。非接触式供給操作部63F~63Jは、前側にかざした手指等の物体を検出した検出信号を、、非接触式供給操作部63F~63Jに対応した種類の温かい飲料を供給するための操作信号として出力する。
同一の飲料を供給操作するための接触式供給操作部62A~62Eと非接触式供給操作部63A~63Eとは左右に並べて配置されている。また、非接触式供給操作部63A~63Eは、接触式供給操作部62A~62Eを操作する手指等の物体を誤って検出しないように、この実施形態では、接触式供給操作部62A~62Eから左側に25mm離れた位置に配置されている。
同様に、同一の飲料を供給操作するための接触式供給操作部62F~62Jと非接触式供給操作部63F~63Jとは左右に並べて配置されている。また、非接触式供給操作部63F~63Jは、接触式供給操作部62F~62Jを操作する手指等の物体を誤って検出しないように、この実施形態では、接触式供給操作部62F~62Jから右側に25mm離れた位置に配置されている。
図7に示したように、非接触式供給操作部63A~63Eは1つのブラケット64によって前面パネル13の背面に取り付けられている。同様に、非接触式供給操作部63F~63Jは1つのブラケット64によって前面パネル13の背面に取り付けられている。図8に示したように、非接触式供給操作部63のケーシング63a左右方向の両側部には取付孔63bが形成されており、取付孔63bには前面パネル13のセンサ開口部13bの両側にて後方に突出して設けた取付突起部13cが挿通されている。
図7及び図8に示したように、ブラケット64は上下に延びる板金部材を用いたものであり、ブラケット64の上部及び下部がねじによって前面パネル13の背面に固定されている。図8に示したように、ブラケット64には非接触式供給操作部63A~63E(63F~63J)に応じた数の開口部64aが形成されており、開口部64aには非接触式供給操作部63のケーシング63aの後部が挿通されている。このように、非接触式供給操作部63A~63E(63F~63J)は、ケーシング63aの左右の取付孔63bに前面パネル13の取付突起部13cが挿通された状態で、ブラケット64によって前面パネル13に固定されているので、5つの非接触式供給操作部63A~63E(63F~63J)は1つのブラケット64によって前面パネル13に固定される。
図9に示したように、飲料供給装置10は、載置部23に載置した容器に飲料の供給を制御する制御装置70を備えており、制御装置70は、飲料原料搬出用モータ32d、撹拌用モータ34a、第1及び第2給水弁42a,42b、ヒータ43、温度センサ44、水位センサ45、送湯ポンプ47、第1~第5湯送出弁48a~48e、第1~第5冷水送出弁56a~56e及び操作パネル部60に接続されている。
制御装置70は、飲料供給部30にて生成した飲料を供給する飲料供給手段として、冷却タンク51内で冷却された冷水(水)を用いた冷飲料をカップ等の容器の容量に応じた量で供給する冷飲料供給手段と、冷却タンク51内で冷却された冷水をカップ等の容器に供給する冷水供給手段と、貯湯タンク41内の湯を用いた温飲料をカップ等の容器の容量に応じた量で供給する温飲料供給手段と、貯湯タンク41内の湯をカップ等の容器に供給する湯供給手段を備えている。
接触式供給操作部62A~62Dの何れか1つを押下操作したときの操作信号、または、非接触式供給操作部63A~63Dの何れか1つの前側に手指等の物体をかざして非接触操作したときの操作信号が制御装置70に入力されると、制御装置70は、接触式供給操作部62A~62Dまたは非接触式供給操作部63A~63Dに対応した冷飲料供給手段を実行して飲料供給部30から冷たい飲料を供給するように制御する。接触式供給操作部62Eを押下操作したときの操作信号、または、非接触式供給操作部63Eの前側に手指等の物体をかざして非接触操作したときの操作信号が制御装置70に入力されると、制御装置70は、冷水供給手段を実行して飲料供給部30から冷水を供給するように制御する。
接触式供給操作部62F~62Iの何れか1つを押下操作したときの操作信号、または、非接触式供給操作部63F~63Iの何れか1つの前側に手指等の物体をかざして非接触操作したときの操作信号が制御装置70に入力されると、制御装置70は、接触式供給操作部62F~62Iまたは非接触式供給操作部63F~63Iに対応した温飲料供給手段を実行して飲料供給部30から温かい飲料を供給するように制御する。接触式供給操作部62Jを押下操作したときの操作信号、または、非接触式供給操作部63Jの前側に手指等の物体をかざして非接触操作したときの操作信号が制御装置70に入力されると、制御装置70は、湯供給手段を実行して飲料供給部30から湯を供給するように制御する。
非接触式供給操作部63A~63Jは、前側にかざされる手指等の物体を検出した検出信号を飲料を供給するための操作信号として制御装置70に出力するものである。非接触式供給操作部63A~63Jの前側で飲料の供給操作の意図を有しない手指等の物体を検出した検出信号が飲料を供給する操作信号として制御装置70に入力され、制御装置70は意図しない操作により飲料供給部30から飲料を供給させるおそれがある。このため、図10(a)に示したように、制御装置70は、非接触式供給操作部63A~63Jから検出信号としての操作信号が連続して2秒間以上入力されたときに、飲料供給部30から飲料を供給させるように制御する。
また、制御装置70に非接触式供給操作部63A~63Jから飲料を供給するための操作信号が入力された後で、非接触操作後に操作パネル部60の前側を移動する手指等により、非接触操作後の極めて短い時間内に非接触式供給操作部63A~63Jから制御装置70に誤って飲料を供給するための操作信号が入力されるおそれがある。このため、制御装置70は、非接触式供給操作部63A~63Jから操作信号が連続して2秒間以上入力されてから、2秒より短い時間で非接触式供給操作部63A~63Jから操作信号が入力されても飲料供給部30から飲料を供給させないように制御している。なお、図10(b)に示したように、2秒以上経過後に非接触式供給操作部63A~63Jから操作信号が制御装置70に入力されると、制御装置70は飲料供給部30から飲料を供給させるように制御する。
また、制御装置70に非接触式供給操作部63A~63Jの1つから操作信号が上述した2秒の間で入力されているときに、制御装置70に非接触式供給操作部63A~63Jの他の1つから操作信号が入力されることがある。この場合に、非接触式供給操作部63A~63Jの1つまたは他の1つに対応する飲料が供給されても意図しない飲料が供給されるおそれがあり、非接触式供給操作部63A~63Jの他の1つに対応する飲料が供給されても意図しない飲料となるおそれがある。このため、図10(c)に示したように、制御装置70に2つ(複数)の非接触式供給操作部63A~63Jから同時に操作信号が入力されると、何れの飲料供給部30からも飲料を供給させないように制御する。
次に、冷飲料供給手段と、冷水供給手段と、温飲料供給手段及び湯供給手段の制御について説明する。接触式供給操作部62A~62Dの何れか1つを押下操作による操作信号、または、非接触式供給操作部63A~63Dの何れか1つの前側に手指等の物体をかざして非接触操作による操作信号が制御装置70に入力されると、制御装置70は冷飲料供給手段を実行する。制御装置70は、冷飲料供給手段の実行によって、接触式供給操作部62A~62Dまたは非接触式供給操作部63A~63Dに対応する飲料供給部30の飲料原料搬出用モータ32dを作動させ、第1給水弁42aと接触式供給操作部62A~62Dまたは非接触式供給操作部63A~63Dに対応する第1~第4冷水送出弁56a~56dを開放させる。粉末原料容器32内の粉末原料は混合容器33内に搬出され、冷却タンク51内で冷却された冷水は混合容器33内に供給される。また、撹拌装置34の撹拌用モータ34aを作動させることで、混合容器33内に供給された飲料の粉末原料と冷水は撹拌混合されて冷飲料となり、生成された冷飲料は飲料ガイド35を通って載置部23のカップ等の容器に注出され、ユーザに冷飲料が供給される。
接触式供給操作部62Eを押下操作による操作信号、または、非接触式供給操作部63Eの前側に手指等の物体をかざして非接触操作による操作信号が制御装置70に入力されると、制御装置70は冷水供給手段を実行する。制御装置70は、冷水供給手段段の実行によって、第1給水弁42aと第5冷水送出弁56eを容器に応じた時間で開放させる。冷却タンク51内で冷却された冷水は載置部23のカップ等の容器に注出され、ユーザに冷水(冷飲料)が供給される。
接触式供給操作部62F~62Iの何れか1つを押下操作による操作信号、または、非接触式供給操作部63F~63Iの何れか1つの前側に手指等の物体をかざして非接触操作による操作信号が制御装置70に入力されると、制御装置70は温飲料供給手段を実行する。制御装置70は、温飲料供給手段の実行により、接触式供給操作部62F~62Iまたは非接触式供給操作部63F~63Iに対応する飲料供給部30の飲料原料搬出用モータ32dを作動させ、送湯ポンプ47を作動させ、接触式供給操作部62F~62Iまたは非接触式供給操作部63F~63Iに対応する第1~4湯送出弁48a~48dを開放させる。粉末原料容器32内の粉末原料は混合容器33内に搬出され、貯湯タンク41内の湯は混合容器33内に供給される。また、撹拌装置34の撹拌用モータ34aを作動させることで、混合容器33内に供給された飲料の粉末原料と湯は撹拌混合されて温飲料となり、生成された温飲料は飲料ガイド35を通って載置部23のカップ等の容器に注出され、ユーザに温飲料が供給される。
接触式供給操作部62Jを押下操作による操作信号、または、非接触式供給操作部63Jの前側に手指等の物体をかざして非接触操作による操作信号が制御装置70に入力されると、制御装置70は湯供給手段を実行する。制御装置70は、湯供給手段の実行により、送湯ポンプ47を容器に応じた時間で作動させるとともに第5湯送出弁48eを開放させる。貯湯タンク41内の湯は載置部23のカップ等の容器に注出され、ユーザに湯(温飲料)が供給される。
上記のように構成した飲料供給装置10は、ハウジング11内に設けられて5種類(複数種)の飲料を供給可能とする飲料供給部30と、ハウジング11の前部に設けられて飲料供給部30から供給される飲料を受ける容器を載置する載置部23と、ハウジング11の前面部に設けられた操作パネル部60に5種類(複数種)から選択される温かい飲料または冷たい飲料を飲料供給部30から供給させる操作をするための供給操作部62,63とを備えている。
供給操作部62,63は、接触して操作することで5種類(複数種)の冷たい飲料から1つの冷たい飲料を選択して飲料供給部30から供給させる5つ(複数)の接触式供給操作部62A~62Eと、非接触により操作することで5種類(複数種)の冷たい飲料から1つの冷たい飲料を選択して飲料供給部から供給させる5つ(複数)の非接触式供給操作部63A~63Eとを備えている。同様に、供給操作部62,63は、接触して操作することで5種類(複数種)の温かい飲料から1つの温かい飲料を選択して飲料供給部30から供給させる5つ(複数)の接触式供給操作部62F~62Jと、非接触により操作することで5種類(複数種)の温かい飲料から1つの温かい飲料を選択して飲料供給部から供給させる5つ(複数)の非接触式供給操作部63F~63Jとを備えている。
この飲料供給装置10においては、同一の冷たい飲料を供給操作するための接触式供給操作部62A~62Eと非接触式供給操作部63A~63Eとが左右に並べて配置されている。同様に、同一の温かい飲料を供給操作するための接触式供給操作部62F~62Jと非接触式供給操作部63F~63Jとが左右に並べて配置されている。ユーザが所望の飲料を選択して供給操作するときに、左右に並んで配置されている接触式供給操作部62A~62Jと非接触式供給操作部63A~63Jとの一方を選んで供給操作するので、選んだ飲料の接触式供給操作部62A~62Jと非接触式供給操作部63A~63Jが見つけやすい。また、供給操作をするときに、接触式供給操作部62A~62Jと非接触式供給操作部63A~63Jとの一方を供給操作することで飲料が供給されるので、接触式供給操作部62A~62Jと非接触式供給操作部63A~63Jの一方に不具合が生じたときであっても他方によって供給操作することができ、供給操作部の不具合によって飲料が供給できなくなりにくい。さらに、非接触式供給操作部63A~63Jを非接触操作することで、接触式供給操作部62A~62Jの押下操作(接触操作)の回数が減り、接触式供給操作部62A~62Jの部品としての寿命を長くすることができる。
また、非接触式供給操作部63A~63Jの2つ以上から同時に操作信号が入力されたときに、制御装置70は飲料供給部30から飲料を供給しないように制御している。これによって、非接触式供給操作部63A~63Jの1つを供給操作をして操作信号が制御装置70に入力されているときに、誤って非接触式供給操作部63A~63Jの他の1つの操作信号が制御装置70に入力されても、飲料供給部30から飲料の供給がされないため、意図しない飲料が供給されるのを防ぐことができる。
上記の実施形態においては、同じ飲料を供給するための接触式供給操作部62A~62Jと非接触式供給操作部63A~63Jとが左右に並べて配置されているが、これに限られるものでなく、同じ飲料を供給するための接触式供給操作部62A~62Jとの非接触式供給操作部63A~63Jとが上下に並べて配置されたものであってもよい。
10…飲料供給装置、11…ハウジング、23…載置部、30…飲料供給部、62(62A~62J)…接触式供給操作部、63(63A~63J)…非接触式供給操作部、70…制御装置。
Claims (2)
- ハウジング内に設けられて複数種の飲料を供給可能とする飲料供給部と、
前記ハウジングの前部に設けられて前記飲料供給部から供給される飲料を受ける容器を載置する載置部と、
前記ハウジングの前面部に設けられて前記複数種から選択される1つの飲料を前記飲料供給部から供給させる操作信号を出力する供給操作部と、
前記供給操作部から出力される操作信号に基づいて前記飲料供給部から飲料を供給するように制御する制御装置とを備えた飲料供給装置であって、
前記供給操作部は、接触して操作することで前記複数種から選択される1つの飲料を前記飲料供給部から供給させる操作信号を出力する複数の接触式供給操作部と、非接触により操作することで前記複数種から選択される1つの飲料を前記飲料供給部から供給させる操作信号を出力する複数の非接触式供給操作部とを備え、
同一の飲料を供給操作するための前記接触式供給操作部と前記非接触式供給操作部とを並べて配置したことを特徴とする飲料供給装置。 - 請求項1に記載の飲料供給装置において、
前記制御装置は、前記複数の非接触式供給操作部の2つ以上から同時に前記操作信号が入力されたときに、前記飲料供給部から飲料を供給しないように制御したことを特徴とする飲料供給装置。
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