以下に、本発明によるとろみ飲料供給装置の一実施形態を図面を参照して説明する。本発明のとろみ飲料供給装置10は、カップ等の容器C内に供給される飲料に容器C内でとろみ粉体を混合させてとろみ飲料を供給するものである。図1~図4に示したように、とろみ飲料供給装置10は、略直方体形状のハウジング11の前部にとろみ飲料生成室12と、ハウジング11の後部に機械室13とを備え、ハウジング11内は仕切板14によってとろみ飲料生成室12と機械室13とに仕切られている。機械室13には後述する混合容器33または容器Cに供給する水を冷却するための冷却水槽と、冷却水槽を冷却する冷凍装置と、混合容器33または容器Cに供給する湯を供給する給湯器等が配設されている。
ハウジング11の前面にはフロントパネル11aが開閉自在に設けられており、とろみ飲料生成室12内はフロントパネル11aの開放によってメンテナンス等のアクセスが可能となる。フロントパネル11aはハウジング11の前面右側部に鉛直軸線回りに回動可能に支持されている。図2及び図3に示したように、ハウジング11の前面左側部にはリードスイッチ等の近接センサを用いた開閉検知器15が設けられており、フロントパネル11aの左端部には開閉検知器15を検知させる被検知器となる磁石16(図1に示した)が設けられている。フロントパネル11aがハウジング11の前面開口を覆っているときには、フロントパネル11aの磁石16が開閉検知器15に近接し、開閉検知器15はオン信号を出力する。フロントパネル11aを回動させてハウジング11の前面開口を開放すると、フロントパネル11aの磁石16が開閉検知器15から離間し、開閉検知器15はオフ信号を出力する。
図2~図4に示したように、とろみ飲料生成室12にはカップ等の容器Cを載置する載置台20と、容器C内に飲料を供給する飲料供給部30と、容器C内の飲料にとろみを付与するとろみ供給部40とを備えている。この実施形態では、とろみ飲料生成室12には2種類の飲料を供給するために2つの飲料供給部30が設けられており、2つの飲料供給部30はとろみ飲料生成室12の左右方向の中央部に配置されるとろみ供給部40の左右両側に配置されている。左右の飲料供給部30は左右対象に配置されているだけで同一の構成となっているので、以後の説明では主として一方の飲料供給部30のみを説明する。
図1~図3に示したように、載置台20はとろみ飲料生成室12の下部にて左右方向の中央部に位置されている。載置台20は、カップ等の容器Cを載置する受台部21と、受台部21の上側を覆うカバー部22とを備えている。
図2~図4に示したように、飲料供給部30は載置台20に載置した容器Cにとろみ飲料の原料となる飲料を供給するものである。飲料供給部30は、飲料用の粉体容器31と、飲料用の粉体容器31内の原料粉体を搬出する飲料用の粉体搬出部32と、原料粉体を水及び/または湯と混合する混合容器33と、混合容器33内に水及び/または湯を供給する原料水供給部34と、混合容器33内で原料粉体と水及び/または湯とを撹拌する撹拌装置35と、混合容器33内で混合して精製した飲料を容器Cに案内する飲料案内経路36とを備えている。
図2~図4に示したように、飲料用の粉体容器31は緑茶、ほうじ等の粉末よりなる飲料の原料粉体を貯えるものであり、とろみ飲料生成室12に設けたベース17に着脱可能に取り付けられている。飲料用の粉体容器31はフロントパネル11aを開放させたときに、ハウジング11の前側から出し入れするように着脱可能に取り付けられている。飲料用の粉体容器31は、飲料の原料粉体を貯える容器部31aと、容器部31aの上面の開口部を開閉自在に塞ぐ蓋部31bとを備えている。容器部31aの上面の開口部は原料粉体を補充するときに飲料の原料粉体を投入する投入口として用いられている。容器部31aの左側壁の上端部には前後方向に延びる水平軸線回りの回動軸31cが設けられ、蓋部31bは回動軸31cによって水平軸線回りに回動可能に支持されている。
図4に示したように、飲料用の粉体容器31の容器部31aの底部には原料粉体の搬出口31dが設けられており、原料粉体は飲料用の粉体搬出部32によって搬出口31dから混合容器33に搬出される。飲料用の粉体搬出部32は、容器部31aの下部に設けられたスクリュー32aと、スクリュー32aを回転させるモータ32bと、モータ32bの回転をスクリュー32aに伝達するカップリング部材32cとを備えている。スクリュー32aがモータ32bによって回転すると、飲料用の粉体容器31内の原料粉体は搬出口31dから混合容器33内に搬出される。
図4に示したように、混合容器33は原料粉体と水及び/または湯とを撹拌して混合させるものであり、とろみ飲料生成室12に設けたベース17に着脱可能に支持されている。混合容器33も、飲料用の粉体容器31と同様に、フロントパネル11aを開放させたときに、ハウジング11の前側から出し入れするように着脱可能に取り付けられている。混合容器33は飲料用の粉体容器31の下側で開口しており、飲料用の粉体容器31の搬出口31dから搬出される原料粉体は混合容器33内に流入する。混合容器33の底部には放出口33aが形成されており、混合容器33内で撹拌されて混合された飲料は放出口33aから放出される。
図5に示したように、ベース17には混合容器33内に水及び/または湯を供給するための給水口17aが設けられている。給水口17aには原料水供給部34が接続されており、原料水供給部34は給水管34aと、給水管34aに接続された給湯管34cとを備えている。給水管34aは機械室13内の冷却管を介して水道等の給水源に接続されており、給水管34aには給水弁34bが介装されている。給水源の水は給水弁34bの開放によって給水口17aから混合容器33内に供給される。給湯管34cは機械室13内の給湯器等の給湯源に接続されており、給湯管34cには給湯弁34dに接続されている。給湯源の湯は給湯弁34dの開放によって給湯管34c及び給水管34aを通って給水口17aから混合容器33内に供給される。
図4に示したように、混合容器33には撹拌装置35が設けられており、撹拌装置35は混合容器33の後側のベース17に設けたモータ35aと、モータ35aによって回転する回転軸35dと、回転軸35dの先端に設けられた円板部35eとを備えている。モータ35aの出力軸にはカップリング用のマグネット35bが設けられ、回転軸35dのモータ35a側となる基端にはカップリング用のマグネット35cが設けられている。回転軸35dはカップリング用のマグネット35b,35cによってモータ35aに着脱可能に連結され、モータ35aはカップリング用のマグネット35b,35cを介して回転軸35dを回転させる。回転軸35dは混合容器33の底部の放出口33aの上側に延出し、回転軸35dの先端には放出口33aの上側で円板部35eが設けられている。回転軸35dの先端の円板部35eの下面には撹拌羽根が設けられており、混合容器33内の原料粉体と水及び/または湯とは円板部35eの回転によって撹拌混合されて飲料となる。
図2及び図3に示したように、飲料案内経路36は混合容器33内で生成された飲料を載置台20に載置した容器Cに案内するものである。飲料案内経路36は浅い箱形をした飲料ガイド36aを備え、飲料ガイド36aは混合容器33の下側から載置台20の前部で左右方向の中央部まで延びている。この実施形態では、左右両側に配置された飲料ガイド36aはとろみ飲料生成室12の左右方向の中央部に配置される連結部36bによって互いに連結しており、左右両側の飲料ガイド36aは左右方向の中央部の連結部36bで繋がった状態で一体的に形成されている。一体的に形成されている左右両側の飲料ガイド36aは載置台20のカバー部22の上側に支持されている。
図2、図3及び図6に示したように、飲料ガイド36aには載置台20の前部で左右方向の中央部の上側で下方に延びる円筒形をした飲料注出部36cが設けられており、飲料注出部36cの下端には飲料の飲料注出口36dが形成されている。また、左右両側の飲料ガイド36aの飲料注出部36cは載置台20の前部にて左右方向の中央部で互いに左右方向に隣接する位置に配置されている。
図2、図3及び図6に示したように、とろみ供給部40は、容器C内の飲料にとろみを付与するものであり、この実施形態では容器C内に直接とろみ粉体を供給するものである。とろみ供給部40は、とろみ飲料の原料粉体となるとろみ粉体を貯えるとろみ用の粉体容器41と、とろみ用の粉体容器41から搬出されるとろみ粉体を載置台20の容器Cに案内するシュート46とを備えている。とろみ用の粉体容器41は、とろみ飲料生成室12に設けたベース17に着脱可能に取り付けられている。とろみ用の粉体容器41は、フロントパネル11aを開放させたときに、ハウジング11の前側から出し入れするように着脱可能に取り付けられている。
とろみ用の粉体容器41は、とろみ飲料の原料粉体となるとろみ粉体を貯える容器部41aと、容器部41aの上面の開口部を開閉自在に塞ぐ蓋部41bとを備えている。容器部41aの上面の開口部は原料粉体を補充するときにとろみ粉体を投入する投入口として用いられている。容器部41aの左側壁(一側壁)の上端部には前後方向に延びる水平軸線回りの回動軸41cが設けられ、蓋部41bは回動軸41cによって水平軸線回りに回動可能に支持されている。
図6に示したように、粉体容器41の容器部41aの底部には原料粉体の搬出口41dが設けられており、とろみ粉体はとろみ用の粉体搬出部42によって搬出口41dからシュート46に搬出される。とろみ用の粉体搬出部42は、容器部41aの下部に設けられたスクリュー42aと、スクリュー42aを回転させるモータ42bと、モータ42bの回転をスクリュー42aに伝達するカップリング部材42cとを備えている。スクリュー42aがモータ42bによって回転すると、粉体容器41内のとろみ粉体は搬出口41dからシュート46に搬出される。
図2に示したように、とろみ用の粉体容器41の容器部41aの左側には粉体検知器43が設けられている。粉体検知器43は容器部41a内の下部のとろみ粉体の有無を検知することにより、容器部41a内のとろみ粉体が少量以下の量となったことを検知して、容器部41a内のとろみ粉体の粉切れ前状態を検知するものである。粉体検知器43は、静電容量式近接スイッチ(静電容量式近接センサ)を用いたものであり、測定物である容器部41a内の下部のとろみ粉体が近接したことで生じる測定電極と測定物間の静電容量変化を検出し、容器部41a内の下部のとろみ粉体の有無を検出する。
図2及び図7に示したように、粉体検知器43は、容器部41aの蓋部41bを支持する回動軸41cが配置された左側壁(一側壁)の下部と外側に対向する位置でブラケット44によって仕切板14に取り付けられており、粉体検知器43の検知面43aは容器部41a側を向いている。ブラケット44は板金部材を曲げ加工したものであり、粉体検知器43が取り付けられる取付板部44aと、取付板部44aの後端部の上下部から垂直に折り曲げられて仕切板14に固定するための上下一対の固定板部44bとを備えている。取付板部44aには粉体検知器43の検知面と反対側の非検知面が当接した状態で粉体検知器43が2つのねじ44cによって取り付けられている。上下の固定板部44bはねじ44dによって仕切板14に固定されている。なお、粉体検知器43はブラケット44によってベース17の上面に固定してもよい。
粉体検知器43には粉体検知器カバー45が設けられており、粉体検知器カバー45は主として粉体検知器43の検知面43aにとろみ粉体等の異物の付着を防ぐためものである。粉体検知器カバー45は、粉体検知器43の検知面43a以外を覆う粉体容器41側に開口した浅い箱形をし、上側を覆う上側カバー部45aと、下側を覆う下側カバー部45bと、前側を覆う前側カバー部45cと、後側を覆う後側カバー部45dと、背面側を覆う背面側カバー部45eとを一体的に形成したものである。
上側カバー部45aは、粉体検知器43の上側を覆い、粉体検知器43の上側から落下するとろみ粉体等の異物が粉体検知器43の検知面43aに付着するのを防いでいる。上側カバー部45aは、粉体検知器43よりも粉体容器41側に突き出ており、粉体容器41が粉体検知器43に接触するのを防いでいる。下側カバー部45bは、粉体検知器43の下側を覆うように形成され、粉体検知器カバー45の剛性保持の機能を有している。粉体検知器43の下側から流入する異物が粉体検知器43の検知面43aに付着するのを防いでいる。前側カバー部45cは、粉体検知器43より前側を覆っており、粉体容器41の取付時の接触を防いでいる。前側カバー部45cは、粉体検知器43よりも粉体容器41側に突き出ており、粉体容器41が粉体検知器43に接触するのを防いでいる。
後側カバー部45dは、粉体検知器43の後側を覆うとともに、ブラケット44の固定板部44bとともにねじ44dによって仕切板14に固定される固定部の機能を有している。背面側カバー部45eはブラケット44の取付板部44aを介して粉体検知器43の後側を覆っている。すなわち、粉体検知器43の検知面43aと反対側にブラケット44の取付板部44aが配置され、取付板部44aの粉体検知器43の反対側に背面側カバー部45eが配置され、ブラケット44の取付板部44aは粉体検知器43と背面側カバー部45eとの間に介装されている。背面側カバー部45eにはリブ45fが設けられており、ブラケット44の取付板部44aはリブ45fに当接している。粉体検知器43をブラケット44の取付板部44aに取り付けているねじ44cの先端部は取付板部44aと背面側カバー部45eの間のリブ45fによる隙間に配置されており、粉体検知器43を取り付けるねじ44cの先端部が背面側カバー部45eから外側に突き出ないようになっている。
図2及び図6に示したように、シュート46はとろみ用の粉体容器41の搬出口41dの下側から載置台20に載置した容器Cの上側まで鉛直方向下向きに延びて、粉体容器41の搬出口41dから搬出されるとろみ粉体を載置台20に載置した容器Cに案内する通路46aを備えている。図6に示したように、シュート46の上端部には粉体容器41の搬出口41dから搬出されるとろみ粉体を受け入れる受入口46bが設けられている。また、シュート46の下端部にはとろみ粉体を注ぎ出すとろみ粉体注出口46cが設けられている。
図2に示したように、シュート46の下端部に隣接する位置には、飲料供給部30と同様に、原料水供給部47が設けられており、原料水供給部47は飲料供給部30からの飲料を用いずにとろみ水またはとろみ湯を供給するのに用いられる。原料水供給部47は給水管47aと、給水管47aに接続された給湯管(図示省略)を備えている。給水管と給湯管の各々には給水弁と給湯弁(何れも図示省略)が介装されており、給水源の水は給水弁の開放によって給水管を通って容器Cに供給され、給湯源の湯は給湯管の開放によって給湯管と給水管とを通って容器Cに供給される。
図1及び図8に示したように、フロントパネル11aには操作パネル18が設けられており、操作パネル18には飲料供給スイッチ18aと、飲料のとろみ粉体の有無の切り換える切換スイッチ18b及び、とろみ粉体の量の変更スイッチ18c等の入力装置と、とろみ粉体の粉切れ前状態の情報等を表示するLEDランプ等の出力装置とを備えている。
とろみ飲料供給装置10は、主としてとろみ粉体を含んだとろみ飲料を供給することを目的としたものであり、補助的にとろみ粉体を含まない飲料(以後、とろみ粉体を含まない飲料を主として非とろみ飲料と記載する)も供給することを可能としている。このため、飲料供給スイッチ18aは、切換スイッチ18bを操作しない限りとろみ飲料を供給させるのに用いられ、切換スイッチ18bの操作によって非とろみ飲料を供給するモードに切り換えることで非とろみ飲料を供給させるのに用いられている。また、飲料供給スイッチ18aは、飲料の種類毎に冷たい飲料用の飲料供給スイッチ18a1と、温かい飲料用の飲料供給スイッチ18a2を備えている。冷たい飲料用の飲料供給スイッチ18a1を操作すると、冷たいとろみ飲料が供給され、温かい飲料用の飲料供給スイッチ18a2を操作すると、温かいとろみ飲料が供給される。切換スイッチ18bを操作して非とろみ飲料を供給するモードに切り換えたときに、冷たい飲料用の飲料供給スイッチ18a1を操作すると、冷たい非とろみ飲料が供給され、温かい飲料用の飲料供給スイッチ18a2を操作すると、温かい非とろみ飲料が供給される。
とろみ粉体の量の変更スイッチ18cは、とろみ飲料に含まれるとろみ粉体の量を増減させるものであり、とろみ粉体の量を多くする増量スイッチ18c1と、とろみ粉体の量を少なくする減量スイッチ18c2とを備えている。増量スイッチ18c1を操作した後で飲料供給スイッチ18aを操作すると、とろみ粉体が増量されたとろみ飲料(濃いとろみ飲料)が供給され、減量スイッチ18c2を操作した後で飲料供給スイッチ18aを操作すると、とろみ粉体が減量されたとろみ飲料(薄いとろみ飲料)が供給される。
操作パネル18には、粉体検知器43により検知されたとろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態の情報を表示する出力装置として粉切れ前検知ランプ18dが設けられている。粉体検知器43により粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されると、粉切れ前検知ランプ18dが点滅して表示される。また、スイッチ18a~18cには出力装置を構成するランプが配設されており、スイッチ18a~18cは、ランプの点灯時に操作可能であり、ランプの消灯時に操作不可となるように設定されている。
図9に示したように、とろみ飲料供給装置10は、載置台20に載置した容器Cにとろみ飲料の供給を制御する制御装置50を備えており、制御装置50は、開閉検知器15、操作パネル18、飲料供給部30の飲料用の粉体搬出部32を構成するモータ32b、原料水供給部34の給水弁34bと給湯弁34d、撹拌装置35のモータ35a及びとろみ供給部40のとろみ用の粉体搬出部42を構成するモータ42bに接続されている。
制御装置50は、メモリにとろみ飲料を供給するとろみ飲料供給プログラムを有しており、とろみ飲料供給プログラムは操作パネル18の飲料供給スイッチ18aの操作によるとろみ飲料供給信号の入力があると、給水弁34b及び/または給湯弁34dの開閉を制御するとともに、飲料用の粉体搬出部32のモータ32bと撹拌装置35のモータ35aととろみ用の粉体搬出部42を構成するモータ42bとを制御することにより、載置台20に載置したカップ等の容器Cにとろみ飲料を供給するように制御している。
とろみ飲料供給装置10でとろみ飲料を供給するときには、載置台20の受台部21の前部で左右の中央部にカップ等の容器Cを載置し、操作パネル18の飲料供給スイッチ18aを操作すると、制御装置50はとろみ飲料供給プログラムを実行する。図10(a)がとろみ飲料供給プログラムを実行したときの各構成部品の作動を示すタイムチャートであり、図10(b)が容器C内に飲料注出部36c(飲料注出口36d)から飲料と、とろみ粉体注出口46cからとろみ粉体とが注出されるタイミングを示すタイムチャートである。図10のaのタイミングに示したように、飲料供給スイッチ18aを操作すると、制御装置50は、飲料用の粉体搬出部32のモータ32bを飲料の濃さや注出量に応じた時間で回転させる(図10のbからcまでの時間)。飲料用の粉体容器31内の原料粉体は搬出口31dから混合容器33内に搬出される。
図10のcのタイミングに示したように、制御装置50は、給水弁34b及び/または給湯弁34dの開放及び撹拌装置35のモータ35aを作動させてから少しの時間が経過して図10のdのタイミングになると、とろみ用の粉体搬出部42のモータ42bをとろみ飲料のとろみの濃さ(粘度)に応じた時間で回転させる。とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体は搬出口41dから受入口46bを通ってシュート46内に搬出される。シュート46内に搬出されたとろみ粉体は通路46aを落下し、図10のeのタイミングで飲料注出口36dから飲料が容器Cに注出され始め、その後の図10のfのタイミングでとろみ粉体注出口46cから容器Cに注出される。なお、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体はシュート46を通過するため、とろみ用の粉体搬出部42のモータ42bを作動開始させてから少しのタイムラグが生じた後でとろみ粉体注出口46cから注出される。
とろみ飲料供給プログラムを実行するときには、とろみ粉体の量の変更も可能となっており、増量スイッチ18c1を操作してとろみ粉体の量を多くしてとろみ粉体の濃度を濃くすると、制御装置50はとろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を長くするように制御し、減量スイッチ18c2を操作してとろみ粉体の量を少なくしてとろみ粉体の濃度を薄くすると、制御装置50はとろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を短くするように制御している。
制御装置50は、メモリに非とろみ飲料を供給する非とろみ飲料供給プログラムを有しており、非とろみ飲料供給プログラムは操作パネル18の切換スイッチ18bを操作して非とろみ飲料の供給モードに切り換えた後で、飲料供給スイッチ18aの操作にによる非とろみ飲料供給信号の入力があると、給水弁34b及び/または給湯弁34dの開閉を制御するとともに、飲料用の粉体容器31の飲料用の粉体搬出部32を構成するモータ32bと撹拌装置35のモータ35aとを制御することにより、載置台20に載置したカップ等の容器Cにとろみ粉体を含まない飲料(非とろみ飲料)を供給するように制御している。
とろみ飲料供給装置10で非とろみ飲料を供給するときには、載置台20の受台部21の前部で左右の中央部にカップ等の容器Cを載置し、操作パネル18の切換スイッチ18bの操作後に飲料供給スイッチ18aを操作すると、制御装置50は非とろみ飲料供給プログラムを実行する。図11(a)が非とろみ飲料供給プログラムを実行したときの各構成部品の作動を示すタイムチャートであり、図11(b)が容器C内に飲料注出部36c(飲料注出口36d)から非とろみ飲料が注出されるタイミングを示すタイムチャートである。図11のaのタイミングに示したように、切換スイッチ18bの操作後に飲料供給スイッチ18aを操作すると、制御装置50は、飲料用の粉体搬出部32のモータ32bを飲料の濃さに応じた時間で回転させる(図11のbからcまでの時間)。飲料用の粉体容器31内の原料粉体は搬出口31dから混合容器33内に搬出される。図11のcのタイミングに示したように、制御装置50は、給水弁34b及び/または給湯弁34dの開放及び撹拌装置35のモータ35aを作動させる。図11のeのタイミングとなると、飲料注出口36dから飲料が容器Cに注出される。
とろみ飲料供給装置10は、粉体検知器43によりとろみ用の粉体容器41内の下部のとろみ粉体の有無を検知することで、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体の残量が少なくなった、すなわち、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態を検知している。制御装置50は、この粉体検知器43によるとろみ粉体の粉切れ前状態の情報を操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dを点滅させるように制御している。また、このとろみ粉体の粉切れ前状態の情報を操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dに出力開始する出力開始タイミングをとろみ粉体の粉切れ前状態の検知後に粉体容器から搬出されたとろみ粉体の搬出情報として、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後のとろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を積算した積算時間Ttよりなるとろみ粉体の搬出情報に基づいたタイミングで変更可能に設定されている。
また、制御装置50は、粉体検知器43によるとろみ粉体の粉切れ前状態の検知後に、とろみ用の粉体容器41内から搬出されたとろみ粉体の搬出情報として、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後のとろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を積算した積算時間Ttよりなるとろみ粉体の搬出情報から、粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ状態または粉切れの直前状態を判定する粉切れ判定部と、粉切れ判定部の判定結果に基づいてとろみ飲料供給プログラムが実行されないように制御するとろみ飲料供給停止制御を備えている。また、粉切れ判定部による粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ状態または粉切れの直前状態と判定する判定基準は、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後のモータ42bの作動時間を積算した積算時間よりなるとろみ粉体の搬出情報に基づいた基準で変更可能に設定されている。制御装置50は、粉体検知器43によるとろみ粉体の粉切れ前状態の検知情報に基づく種々の制御をしており、この制御を図12及び図13に示したフローチャートにより説明する。
図12に示したフローチャートは、粉体検知器43によりとろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体が粉切れ前状態が検知されたことを、操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dに表示させるためのプログラムである。制御装置50は、ステップ101にて、粉体検知器43によりとろみ用の粉体容器41内の下部でとろみ粉体が有ることを検知できなくなる、すなわち、制御装置50は、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体が少量以下の量となって、粉体検知器43により粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されたか否かを判定し、粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されるまでステップ101にて繰り返しNOと判定する。
制御装置50は、ステップ101にて繰り返しNOと判定しているときに、上述したとろみ飲料供給プログラムが実行されてとろみ飲料が供給されると、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体が徐々に減少し、粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されると、制御装置50は、ステップ101にてYESと判定してステップ102に進める。制御装置50は、ステップ102にて、飲料供給スイッチ18aの操作により、とろみ飲料の飲料供給信号の入力があったか否かを判定する。飲料供給スイッチ18aの操作によるとろみ飲料の飲料供給信号の入力がなければ、制御装置50は、ステップ102にてNOと判定して、ステップ103に進める。
制御装置50は、ステップ103にて、とろみ粉体の粉切れ前状態情報を操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dに出力開始する出力開始タイミングTs1以上となったか否かを判定する。この実施形態では、制御装置50は、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後のとろみ粉体の搬出情報として、とろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を積算した積算時間Ttが、とろみ粉体の粉切れ前状態の情報を操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dに出力開始する出力開始タイミングTs1以上となったか否かを判定し、積算時間Ttが出力開始タイミングTs1以上となっていなければ、ステップ103にてNOと判定してステップ102に戻す。制御装置50は、積算時間Ttが出力開始タイミングTs1以上となるまで、ステップ102のNOの判定処理と、ステップ103のNOの判定処理とを繰り返し実行しているなかで、とろみ飲料供給プログラムが実行されると、ステップ102にてYESと判定して、ステップ104に進める。制御装置50は、ステップ104にて、とろみ飲料供給プログラムを実行したときのモータ42bの作動時間tを積算時間Ttに加算してステップ103に進め、ステップ103にて積算時間Ttが出力開始タイミングTs1以上となったか否かを判定する。
とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後のとろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を積算した積算時間Ttが、とろみ粉体の粉切れ前状態の情報を操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dに出力開始する出力開始タイミングTs1以上となると、制御装置50は、ステップ103にてYESと判定し、ステップ105にて、粉切れ前検知ランプ18dを点滅させて、とろみ粉体の粉切れ前状態の情報を表示させる。上述したように、出力開始タイミングTs1はとろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を積算した積算時間に基づいて変更可能に設定されており、例えば、出力開始タイミングTs1を「0秒」としたときには、粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されたと同時に粉切れ前検知ランプ18dが点滅し、出力開始タイミングTs1を「20秒」としたときには、粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されてから、粉体容器41内に残るとろみ粉体が更に半分となったときに、粉切れ前検知ランプ18dが点滅する。
この実施形態での出力開始タイミングTs1は、とろみ用の粉体容器41から搬出されたとろみ粉体の搬出情報として、とろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの積算時間Ttにより、粉切れの状態または粉切れ直前状態となったかを判定しているが、これに限られるものでなく、判定精度が低くなるものの、とろみ飲料の供給回数、すなわち、ステップ102による飲料供給スイッチ18aが操作されて飲料供給信号の入力された後で実行したとろみ飲料供給プログラムの実行回数によって、粉切れの状態または粉切れ直前状態となったかを判定してもよい。さらに、とろみ飲料供給時の原料水供給部34の給水弁34b及び/または給湯弁34dの累積開放時間、原料水供給部47の給水弁及び/または給湯弁の累積開放時間に基づいて粉切れの状態または粉切れ直前状態となったかを判定してもよい。
制御装置50は、ステップ105にて、粉切れ前検知ランプ18dが点滅するように制御した後で、ステップ106にて、粉体検知器43により粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態が引き続き検知されているか否かを判定する。粉体容器41内にとろみ粉体が補充されるまで、制御装置50は、ステップ106にてYESと繰り返し判定し、粉体容器41内にとろみ粉体が補充されて、粉体検知器43により粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されないようになると、制御装置50はステップ106にてNOと判定してステップ107に進める。制御装置70は、ステップ107にて、粉切れ前検知ランプ18dを消灯させて、とろみ粉体の粉切れ前状態の情報を表示させないようにして終了する。
図13に示したフローチャートは、主として、粉体検知器43によりとろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体が粉切れ前状態が検知された後で、粉体容器41から搬出されたとろみ粉体の搬出情報から、粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ状態または粉切れの直前状態を判定する粉切れ判定部(ステップ205)と、粉切れ判定部の判定結果に基づいてとろみ飲料供給制御が実行されないように制御するとろみ飲料供給停止制御(ステップ209)とを実行するためのプログラムである。粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態の検知後でも、粉切れ状態または粉切れ直前状態となるまで一定量のとろみ飲料を供給可能とし、粉切れ状態または粉切れ直前状態となるととろみ飲料が供給されないようにして、意図せずにとろみ粉が含まれないとろみ飲料が供給されないようにするためのプログラムである。
制御装置50は、ステップ201にて、粉体検知器43によりとろみ用の粉体容器41内の下部でとろみ粉体が有ることを検知できなくなる、すなわち、制御装置50は、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体が少量以下の量となって、粉体検知器43により粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されたか否かを判定し、粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されるまでステップ201にて繰り返しNOと判定する。
制御装置50は、ステップ201にて繰り返しNOと判定しているときに、上述したとろみ飲料供給プログラムが実行されてとろみ飲料が供給されると、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体が徐々に減少し、粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されると、制御装置50は、ステップ201にてYESと判定してステップ202に進める。制御装置50は、ステップ202にて、開閉検知器15によりフロントパネル11aが開放されたか否かを判定する。このステップ202の処理は、とろみ用の粉体容器41にとろみ粉体を補充することに起因してフロントパネル11aが開放されたかを検知するものであり、後述するように、フロントパネル11aが所定の開放回数として3回開放されるまでに、とろみ用の粉体容器41にとろみ粉体が補充されてもとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されるようであれば、粉体検知器43が故障等の異常と判定するための処理である。
フロントパネル11aが開放されず、開閉検知器15によりフロントパネル11aの開放が検知されなければ、制御装置50は、ステップ202にてNOと判定してステップ203に進める。制御装置50は、ステップ203にて、飲料供給スイッチ18aの操作により、とろみ飲料の飲料供給信号の入力があったか否かを判定する。飲料供給スイッチ18aの操作によるとろみ飲料の飲料供給信号の入力がなければ、制御装置50は、ステップ203にてNOと判定して、ステップ205に進める。
制御装置50は、ステップ205にて、粉体容器41から搬出されたとろみ粉体の搬出情報から、粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ状態または粉切れの直前状態を判定する。具体的には、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後のとろみ粉体の搬出情報として、とろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を積算した積算時間Ttが、とろみ用の粉体容器41内に残っているとろみ粉体を搬出させたと想定される時間として規定された判定基準時間Ts2(この実施形態では40秒間であるが、これに限られるものではない。)以上となったか否かを判定し、積算時間Ttが判定基準時間Ts2以上となっていなければNOと判定してステップ201に戻す。
この実施形態の粉切れ状態または粉切れの直前状態を判定する判定処理は、とろみ用の粉体容器41から搬出されたとろみ粉体の搬出情報として、とろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの積算時間Ttにより、粉切れの状態または粉切れ直前状態となったかを判定しているが、これに限られるものでなく、判定精度が低くなるものの、とろみ飲料の供給回数、すなわち、ステップ203による飲料供給スイッチ18aが操作されて飲料供給信号の入力された後で実行したとろみ飲料供給プログラムの実行回数によって、粉切れの状態または粉切れ直前状態となったかを判定してもよい。さらに、とろみ飲料供給時の原料水供給部34の給水弁34b及び/または給湯弁34dの累積開放時間、原料水供給部47の給水弁及び/または給湯弁の累積開放時間に基づいて粉切れの状態または粉切れ直前状態となったかを判定してもよい。
制御装置50は、ステップ201でのとろみ粉体の粉切れ前状態の検知後に、飲料供給スイッチ18aの操作によるとろみ飲料の飲料供給信号の入力があれば、とろみ飲料の供給プログラムを実行するとともに、ステップ203にてYESと判定して、ステップ204に進め、とろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間tを積算時間Ttに加算する。制御装置50は、ステップ205にて、積算時間Ttがとろみ用の粉体容器41内に残っているとろみ粉体を搬出させたと想定される時間として規定された規定時間Ts2以上となったか否かを判定し、積算時間Ttが規定時間Ts2以上となるとYESと判定し、ステップ209に進める。制御装置50は、ステップ209にて、とろみ飲料供給停止制御を実行してとろみ飲料供給プログラムを実行できないように設定し、操作パネル18の飲料供給スイッチ18aのランプを消灯させることで、とろみ粉体切れであることと、とろみ粉体切れによってとろみ飲料が供給されないことを間接的に表示させる。また、このとき、フロントパネル11aの裏面に設けた図示しない液晶表示部にもとろみ粉体切れである旨が表示され、フロントパネル11aを開放させたときにとろみ粉体切れであることを明確に報知するようにしている。
このように、制御装置50は、ステップ201~205の処理を繰り返し実行することで、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後に、粉切れ状態または粉切れ直前状態となるまで一定量のとろみ飲料を供給可能としており、上述したステップ105による粉切れ前検知ランプ18dを点滅によって粉切れ前状態を知ったユーザが、とろみ用の粉体容器41にとろみ粉を補充すると、粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されないようになる。とろみ用の粉体容器41にとろみ粉が補充されて粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されないようになると、制御装置50は、ステップ201にてNOと判定し、粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が再び検知されるまで繰り返しNOと判定する。
また、制御装置50は、ステップ201でのとろみ粉体の粉切れ前状態の検知後に、開閉検知器15によるフロントパネル11aの開放の検知があると、ステップ202にてYESと判定し、ステップ206に進める。制御装置50は、ステップ206にて、フロントパネル11aの開放回数をカウントするカウンタDtに開放回数を加算し、ステップ207にて開放回数を加算したカウンタDtが所定の開放回数Dsとして3回以上となったか否かを判定する。開放回数Dsが3回以上となっていなければ、制御装置50は、ステップ207にてNOと判定してステップ201に戻す。
制御装置50は、とろみ用の粉体容器41内に残るとろみ粉体を供給可能な状態で、とろみ粉体の補充を待機しているときに、開閉検知器15により検知したフロントパネル11aの開放回数が3回となると、ステップ207にてYESと判定してステップ208に進める。制御装置50は、ステップ208にて粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が引き続き検知されているか否かを判定し、粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されないようになっていれば、ステップ208にてNOと判定してステップ201に戻す。
これに対し、フロントパネル11aを3回以上開放させたにもかかわらず、粉体検知器43によりとろみ粉体の粉切れ前状態が引き続き検知されていれば、制御装置50は、ステップ208でYESと判定し、ステップ209にてとろみ飲料供給停止制御を実行してとろみ飲料を供給できない状態に設定し、操作パネル18の飲料供給スイッチ18aのランプを消灯させることで、とろみ飲料が供給されないことを表示させる。このように、フロントパネル11aの開放回数によりとろみ用の粉体容器41にとろみ粉体が補充されたことを間接的に検知しており、粉体検知器43の検知結果がフロントパネル11aの開放回数による検知と整合性のとれないときには、粉体検知器43は故障や異常の可能性が高い。このようなときに、とろみ飲料供給停止制御を実行してとろみ飲料を供給できない状態に設定し、操作パネル18の飲料供給スイッチ18aのランプを消灯させることで、とろみ飲料が供給されないことを表示させることで、粉体検知器43の故障や異常を早く気づくことができるとともに、粉体検知器43の故障や異常によるとろみ粉体を含まないとろみ飲料の供給を防止することができる。
ステップ209にて、とろみ飲料供給停止制御を実行してとろみ飲料供給プログラムを実行できないように設定しているが、引き続き、非とろみ飲料供給プログラムは実行可能となっている。また、操作パネル18の飲料供給スイッチ18aのランプを消灯させることで、とろみ粉体切れであることと、とろみ粉体切れによってとろみ飲料が供給されないことを間接的に表示されているものの、非とろみ飲料が供給されないことが表示されてなく、非とろみ飲料が供給可能であることが間接的に表示されている。
制御装置50は、ステップ209にてとろみ飲料供給停止制御を実行してとろみ飲料供給プログラムを実行できないように設定しているときに、ステップ210にて、切換スイッチ18bを操作して非とろみ飲料を供給するモードに切り換えた後での飲料供給スイッチ18aから非とろみ飲料供給信号の入力があったか否かを判定し、非とろみ飲料供給信号の入力がなければNOと判定してステップ211に進める。制御装置50は、ステップ211にて、粉体検知器43によりとろみ粉体残量が少量以下であるとろみ粉体の粉切れ前状態が引き続き検知されているか否かを判定する。とろみ用の粉体容器41内にとろみ粉体が補充されていなければ、粉体検知器43によりとろみ粉体残量が少量以下であるとろみ粉体の粉切れ前状態が引き続き検知され、制御装置50は、ステップ211にてYESと判定してステップ210に戻す。
ステップ209により、とろみ飲料を供給できない状態に設定されている状態で、制御装置50は、ステップ210と211の処理を繰り返し実行することで、とろみ用の粉体容器41内にとろみ粉体が補充されるのを待機するとともに、とろみ粉体の補充の待機中であっても非とろみ飲料を供給できるように非とろみ飲料供給信号の入力を待機している。この状態で、切換スイッチ18bを操作して非とろみ飲料を供給するモードに切り換えた後での飲料供給スイッチ18aから非とろみ飲料供給信号の入力があると、制御装置50は、ステップ210でYESと判定してステップ212に進め、非とろみ飲料供給プログラムを実行して非とろみ飲料を供給させる。
ステップ210と211の処理を繰り返し実行しているなかで、フロントパネル11aを開放させてから、とろみ用の粉体容器41の蓋部41bを回動させて、容器部41aにとろみ粉体を補充すると、粉体検知器43によりとろみ粉体残量が少量以下であるとろみ粉体の粉切れ前状態が検知されないようになる。この場合には、制御装置50は、ステップ211にてNOと判定し、ステップ213にて、とろみ飲料供給停止制御によるとろみ飲料の供給停止を解除することで、とろみ飲料を供給可能な状態に変え、操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dを消灯させることで、とろみ粉体の粉切れ前状態情報を表示をさせないようにし、とろみ粉体切れを示す消灯状態の飲料供給スイッチ18aを点灯させてとろみ粉体切れの表示を解除し、このプログラムを終了する。なお、フロントパネル11aの裏面に設けた液晶表示部のとろみ粉体切れの情報も報知されないようにする。
上記のように構成したとろみ飲料供給装置10は、容器Cに飲料を供給する飲料供給部30と、とろみ粉体を貯えるとろみ用の粉体容器41と、とろみ用の粉体容器41からとろみ粉体を搬出するとろみ用の粉体搬出部42とを有して、容器Cに供給する飲料にとろみを付与するとろみ供給部40と、飲料供給部30ととろみ用の粉体搬出部42とを作動させてとろみ飲料を供給するとろみ飲料供給プログラム(とろみ飲料供給制御)を実行可能とする制御装置50とを備えている。
このとろみ飲料供給装置10においては、とろみ用の粉体容器41内の下部のとろみ粉体の有無を検知することで、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態を検知する粉体検知器43を備え、制御装置50は、粉体検知器43により検知したとろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態情報を所定の出力装置として操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dが点滅するように制御(ステップ105の処理)している。これにより、ユーザは、粉切れ前検知ランプ18dが点滅することによる粉切れ前状態情報により、とろみ用の粉体容器41のとろみ粉体が粉切れ前であることを知ることができ、とろみ用の粉体容器41が粉切れとなりにくくなる。なお、所定の出力装置は操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dが点滅することによる報知に限られるものでなく、液晶パネル、ブザー等の警告音によってユーザに報知してもよい。
操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dが点滅開始(出力開始)する点滅開始タイミングTs1は、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後にとろみ粉体の粉体容器41から搬出されたとろみ粉体の搬出情報に基づいたタイミングで変更可能に設定されている。この実施形態では、操作パネル18の粉切れ前検知ランプ18dが点滅開始(出力開始)する点滅開始タイミングは、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後のとろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を積算した積算時間Ttに基づいたタイミングで変更可能に設定されている。出力開始タイミングTs1を積算時間Ttが例えば「0秒」のタイミングとすれば、粉体検知器43によりとろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態を検知したと同時に、点滅開始する粉切れ前検知ランプ18dにより、とろみ粉の粉切れ前状態を早期に知ることができる。また、出力開始タイミングTs1を積算時間Ttが例えば「20秒」(粉体容器41内に残っているとろみ粉体を搬出させるのに要する40秒の半分)のタイミングとすれば、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体をある程度使用したタイミングで点滅開始する粉切れ前検知ランプ18dにより、とろみ粉の粉切れ前状態を知ることができる。
制御装置50は、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後(ステップ201のYESの判定処理)のとろみ用の粉体容器41から搬出されたとろみ粉体の搬出情報から、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ状態または粉切れの直前状態を判定する粉切れ判定部(ステップ205)を備え、粉切れ判定部の判定結果に基づいてとろみ飲料供給制御が実行されないように制御するとろみ飲料供給停止制御(ステップ209の処理)を備えている。これによって、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体が粉切れ前状態となっても、粉切れ判定部によりとろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ状態または粉切れの直前状態までとろみ飲料を供給することができ、とろみ粉体の補充を促しつつ、とろみ飲料をできるだけ長く供給することができる。また、粉切れ判定部によりとろみ粉体の粉切れ状態または粉切れの直前状態となると、とろみ飲料供給制御を実行しないように制御するとろみ飲料供給停止制御を実行することにより、とろみ飲料にとろみ粉体が含まれないようになるのを防止でき、とろみ粉体が含まれない飲料をとろみ飲料と勘違いして誤って飲むことによる誤嚥を防ぐことができる。
粉切れ判定部(ステップ205)の判定基準は、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後にとろみ用の粉体容器41から搬出されたとろみ粉体の搬出情報に基づいた基準で変更可能に設定されている。この実施形態では、粉切れ判定部の判定基準時間Ts2は、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後のとろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を積算した積算時間Ttに基づいたタイミングで変更可能に設定されている。
粉切れ判定部の判定基準時間Ts2は、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後のとろみ用の粉体搬出部42のモータ42bの作動時間を積算した積算時間Ttに基づいたタイミングで設定されているので、とろみ飲料供給プログラムのとろみ粉体の搬出量がとろみ飲料を供給する度に異なっていても、粉切れ判定部はとろみ粉体の粉切れ状態または粉切れの直前状態を正確に判定することができるようになる。なお、判定精度が低くなるものの、とろみ飲料の供給回数、すなわち、ステップ203による飲料供給スイッチ18aが操作されて飲料供給信号の入力された後で実行したとろみ飲料供給プログラムの実行回数によって、粉切れの状態または粉切れ直前状態となったかを判定してもよい。
粉切れ判定部の判定基準時間Ts2を積算時間Ttが例えば「0秒」のタイミングとすれば、粉体検知器43によりとろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ前状態を検知したと同時にとろみ粉体の粉切れの直前状態と判定されるようになり、粉切れ判定部の判定によって早期にとろみ飲料供給停止制御を実行してとろみ飲料供給プログラムを実行できないようになるが、確実にとろみ粉が含まれないとろみ飲料を供給しないようにすることができる。
粉切れ判定部の判定基準時間Ts2を積算時間Ttが例えば「20秒」のタイミングとすれば、粉体検知器43によりとろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体が半分の状態でとろみ粉体の粉切れの直前状態と判定されるようになり、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後にある程度のとろみ飲料供給を可能とするとともに、とろみ粉が含まれないとろみ飲料を確実に供給しないようにすることができる。
粉切れ判定部の判定基準時間Ts2を積算時間Ttが例えば「40秒」のタイミングとすれば、粉体検知器43によりとろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体がなくなる状態でとろみ粉体の粉切れ状態と判定されるようになり、とろみ粉体の粉切れ前状態の検知後にとろみ用の粉体容器41内に残るほとんどのとろみ粉体を使用してとろみ飲料供給を可能とすることができる。
制御装置50は、粉切れ判定部(ステップ205)により粉切れ状態または粉切れ直前状態と判定した後で、ステップ209により、とろみ飲料供給停止制御を実行して、とろみ飲料が供給できない状態であるようにしたときに、とろみ飲料が供給できない状態であるとろみ飲料供給停止状態情報を出力装置として操作パネル18の各飲料供給スイッチ18aを消灯することによって報知するように制御している。このようにしたことで、とろみ飲料供給停止制御によりとろみ飲料を供給できない状態を、とろみ粉体の粉切れ状態または粉切れの直前状態であることに起因してとろみ飲料を供給できない状態であることを、操作パネル18の各飲料供給スイッチ18aを消灯によってユーザに知らせることができる。
制御装置50は、ステップ209によるとろみ飲料供給停止制御の実行時に、とろみ用の粉体容器41内にとろみ粉体を補充することを促す補充情報を操作パネル18の各飲料供給スイッチ18aを点灯状態から消灯状態に変更するように、さらに、フロントパネル11aの裏面の液晶表示部に出力するように制御している。このようにしたことで、ユーザにとろみ用の粉体容器41にとろみ粉体を補充することを促すことができる。
制御装置50は、飲料供給部30ととろみ供給部40とを作動させてとろみ飲料供給するとろみ飲料供給プログラム(とろみ飲料供給制御)と、飲料供給部30を作動させてとろみ粉体を含まない非とろみ飲料を供給する非とろみ飲料供給プログラム(非とろみ飲料供給制御)を実行可能としている。制御装置50は、粉切れ判定部(ステップ205)により粉切れ状態または粉切れ直前状態と判定した後で、ステップ209によるとろみ飲料供給停止制御を実行しているときに、非とろみ飲料供給制御を実行可能となるように制御(ステップ210及びステップ212)している。これによって、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体の粉切れ状態または粉切れ直前状態となって、とろみ飲料が供給できなくなっても、とろみ粉体を含まない非とろみ飲料を継続して供給することができ、とろみ飲料供給装置10の利便性が向上するようになる。
とろみ用の粉体容器41は前面にフロントパネル11aを開閉自在に備えたハウジング11内に収容され、ハウジング11にはフロントパネル11aの開閉を検知する開閉検知器15が設けられている。制御装置50は、粉切れ前状態の検知後(ステップ201のYESの判定処理)に、開閉検知器15により複数回以上で規定した所定の開放回数(この実施形態では例えば3回以上であり、これに限られるものではない。)でフロントパネル11aの開放を検知したとき(ステップ207のYESの判定処理)に、粉体検知器43により粉切れ前状態を引き続き検知したとき(ステップ208のYESの判定処理)には、とろみ飲料供給プログラム(とろみ飲料供給制御)が実行されないように制御している(ステップ209の処理)。
粉体検知器43により粉切れ前状態が検知されると(ステップ201のYESの判定処理)、ユーザはとろみ粉体を補充するためにはフロントパネル11aを開放しなければならない。このため、開閉検知器15により所定の開放回数でフロントパネル11aの開放検知をした後で、粉体検知器43により粉切れ前状態が引き続き検知されているときには、粉体検知器43が異常によって粉切れ前状態を正確に検知していない可能性があると考えられる。このため、開閉検知器15により複数回以上で規定した所定の開放回数でフロントパネル11aの開放を検知した後で、粉体検知器43により粉切れ前状態を引き続き検知したときには、とろみ飲料供給プログラムが実行されないように制御することで、粉体検知器43の異常状態でとろみ粉体の有無を正確に検知できない状態でとろみ飲料が供給されるのを防ぐことができる。
上記の実施形態では、とろみ供給部40は、とろみ粉体を貯えるとろみ用の粉体容器41と、とろみ用の粉体容器からとろみ粉体を搬出するとろみ用の粉体搬出部42とを備え、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体を粉体搬出部42により搬出させてからシュート46を用いてカップ等の容器Cに供給して、容器C内の飲料にとろみ粉体を溶解させてとろみを付与するようにしている。本発明はこれに限られるものでなく、とろみ粉体を貯えるとろみ用の粉体容器41と、とろみ用の粉体容器からとろみ粉体を搬出するとろみ用の粉体搬出部42とを備え、とろみ用の粉体容器41内のとろみ粉体を粉体搬出部42により搬出し、搬出したとろみ粉体を水または湯と予め混合してとろみ水(とろみ湯)として容器C内に供給し、容器C内でとろみ水(とろみ湯)と飲料とを混合して飲料にとろみを付与したものであってもよい。
上記の実施形態では、粉体検知器43は、静電容量式近接スイッチ(静電容量式近接センサ)を用いたものであるが、本発明はこれに限られるものでなく、発光素子と受光素子とを備えた光式センサや、振動式の粉面センサ等を用いたものであってもよい。