JP2023051098A - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】相分離の抑制(特には、低温(例えば10℃)における相分離抑制)及び生乾き臭の抑制に優れた液体柔軟剤組成物を提供することを目的とする。【解決手段】以下の(A)~(C)成分:(A)エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されている、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物;(B)フェノール構造を有する抗菌性化合物;及び(C)分子末端に疎水基を有し、分子内部にウレタン骨格を有するノニオン性高分子を含有する液体柔軟剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、液体柔軟剤組成物に関する。詳細には、相分離の抑制及び生乾き臭の抑制に優れた液体柔軟剤組成物に関する。
洗濯物を部屋干しした際に発生する臭気(生乾き臭)には、柔軟剤において抗菌剤による生物学的消臭を組合せて利用することが有効である。
生乾き臭の発生に関与するグラム陰性菌に対し、「ダイクロサン類」は高い抗菌効果を持つことが知られている(特許文献1)。しかしながら、「ダイクロサン類」は水不溶性のため、柔軟剤に配合する場合には、主基材であるエステル型4級アンモニウム塩が形成するベシクル粒子の中に取り込む工夫が必要である。一方で、ベシクル粒子の中に「ダイクロサン類」を取り込むと、ベシクル粒子が増大、分散不良を起こし、長期保存によって分離する(不均一になる)課題が生じる。
「ダイクロサン類」を配合した柔軟剤に関する技術としては、4級アンモニウム塩を含む柔軟剤にダイクロサン等の化合物や他の防腐剤を配合することで、詰め替え時に混入する菌に対する防腐性能を向上させる技術(特許文献2)、特定種類のカチオン界面活性剤を含む柔軟剤にダイクロサン等の化合物やノニオン界面活性剤を配合することで、生乾き臭を抑制しつつ、室温(25℃)での柔軟剤の分離を抑制する技術(特許文献3)、或いは4級アンモニウム塩(ジ体カチオン)を含む柔軟剤にトリクロサン等の化合物や特定のパラメーターを満たす化合物を配合することで、体臭等の菌に由来する臭いを抑制しつつ、凍結復元後の安定性を向上させる技術(特許文献4)が挙げられる。
しかしながら、特許文献2では、ダイクロサン等の化合物の配合量が少なく、多量に配合した際に柔軟剤が分離する課題については触れられていない。特許文献3では、室温(25℃)での柔軟剤の分離について言及されているが、特許文献3に記載の技術では、低温(例えば10℃)における柔軟剤の分離抑制と生乾き臭の抑制を十分に両立させるためには十分でなく、特に、低温(例えば10℃)における柔軟剤の分離抑制に関する要求を満足することはできなかった。特許文献4においては、凍結復元後の安定性(外観)について確認されているものの、低温(例えば10℃)における柔軟剤の分離抑制については記載がない。
国際公開第2013/156371号 特開2002-327375号 特開2021-107590号 特開2001-192967号
上記背景に鑑み、相分離の抑制(特には、低温(例えば10℃)における相分離抑制)及び生乾き臭の抑制に優れた液体柔軟剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、カチオン界面活性剤を柔軟基材として含む柔軟剤組成物に、ダイクロサン等のフェノール構造を有する抗菌性化合物と、ウレタン系のノニオン性高分子とを配合することで、上記課題を解決できることを見出した。
本発明は、例えば、下記〔1〕~〔4〕に関するものである。
〔1〕以下の(A)~(C)成分:
(A)エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されている、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物;
(B)フェノール構造を有する抗菌性化合物;及び
(C)分子末端に疎水基を有し、分子内部にウレタン骨格を有するノニオン性高分子
を含有する液体柔軟剤組成物。
〔2〕(C)成分に対する(B)成分の質量比B/Cが0.1~100である、前記〔1〕に記載の液体柔軟剤組成物。
〔3〕(D)ノニオン界面活性剤を更に含有する、前記〔1〕又は〔2〕に記載の液体柔軟剤組成物。
〔4〕(C)成分に対する(D)成分の質量比D/Cが50~5000である、前記〔3〕に記載の液体柔軟剤組成物。
本発明の一態様によれば、相分離の抑制及び生乾き臭の抑制に優れた液体柔軟剤組成物を提供することができる。
本発明の一態様によれば、低温(例えば10℃)における相分離抑制及び生乾き臭の抑制に優れた液体柔軟剤組成物を提供することができる。
[(A)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物において、(A)成分は、繊維製品へ柔軟性(風合い)を付与する効果(すなわち、柔軟剤本来の機能)を液体柔軟剤組成物へ付与するために配合される。
(A)成分は、「エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されている、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物」であるカチオン界面活性剤である。
炭素数10~26の炭化水素基(以下、本明細書において「長鎖炭化水素基」ということがある)の炭素数は、16~26が好ましく、18~24がより好ましい。炭素数が10以上であると柔軟性付与効果が良好であり、26以下であると液体柔軟剤組成物のハンドリング性が良好である。
長鎖炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。長鎖炭化水素基が不飽和である場合、二重結合の位置はいずれの箇所にあっても構わないが、二重結合が1個の場合には、その二重結合の位置は長鎖炭化水素基の中央であるか、中央周辺に存在していることが好ましい。
長鎖炭化水素基は、鎖状の炭化水素基であっても、構造中に環を含む炭化水素基であってもよく、好ましくは鎖状の炭化水素基である。鎖状の炭化水素基は、直鎖状又は分岐鎖状のいずれであってもよい。鎖状の炭化水素基としては、アルキル基又はアルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
長鎖炭化水素基は、分断基によって分断されている。分断は1ヶ所でもよく、2ヶ所以上であってもよい。分断基はエステル基(-COO-)又はアミド基(-NHCO-)である。長鎖炭化水素基が分断基を2つ以上有する場合、各分断基は、同じであっても異なっていてもよい。なお、分断基が有する炭素原子は、長鎖炭化水素基の炭素数にカウントするものとする。
長鎖炭化水素基は、通常、工業的に使用される牛脂由来の未水添脂肪酸、不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸、パーム椰子、油椰子などの植物由来の未水添脂肪酸もしくは脂肪酸エステル、あるいは不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸又は脂肪酸エステル等を使用することにより導入される。
「エステル基(-COO-)又はアミド基(-NHCO-)で分断されている、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物(以下、本明細書において「アミン化合物」ということがある)」における長鎖炭化水素基の数は1~3個である。好ましくは2個(2級アミン化合物)又は3個(3級アミン化合物)であり、より好ましくは3個である。
アミン化合物としては、下記一般式(A1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2023051098000001
(式中、R1~R3はそれぞれ独立に、-CH2CH(Y)OCOR4(Yは水素原子又はCH3であり、R4は炭素数7~21の炭化水素基である)、-(CH2nNHCOR5(nは2又は3であり、R5は炭素数7~21の炭化水素基である)、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、-CH2CH(Y)OH(Yは水素原子又はCH3である)、又は、-(CH2nNH2(nは2又は3である)であり、
1~R3のうちの少なくとも1つは、-CH2CH(Y)OCOR4又は-(CH2nNHCOR5である。)
一般式(A1)における基「-CH2CH(Y)OCOR4」中、Yとしては水素原子が好ましい。
4としては、炭素数15~19の炭化水素基が好ましい。一般式(A1)で表される化合物中にR4が複数存在するとき、該複数のR4は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。
4の炭化水素基は、炭素数8~22の脂肪酸(R4COOH)からカルボキシ基を除いた残基(脂肪酸残基)であり、R4のもととなる脂肪酸(R4COOH)は、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また、直鎖脂肪酸でも分岐脂肪酸でもよい。中でも、飽和又は不飽和の直鎖脂肪酸が好ましい。柔軟処理した衣類に良好な吸水性を付与するために、R4のもととなる脂肪酸の飽和/不飽和比率(質量比)は、90/10~0/100が好ましく、90/10~40/60がより好ましく、90/10~50/50が特に好ましい。
4が不飽和脂肪酸残基である場合、シス体とトランス体が存在するが、シス体/トランス体の質量比率は、40/60~100/0が好ましく、70/30~90/10が特に好ましい。
4のもととなる脂肪酸として具体的には、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、部分水添パーム油脂肪酸(ヨウ素価10~60)や、部分水添牛脂脂肪酸(ヨウ素価10~60)などが挙げられる。中でも、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、エライジン酸、およびリノール酸から選ばれる2種以上を所定量ずつ組み合わせて、以下の条件(a)~(c)を満たすように調整した脂肪酸組成物を用いることが好ましい。
(a)飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の比率(質量比)が90/10~0/100、より好ましくは90/10~40/60、特に好ましくは90/10~50/50である。
(b)シス体/トランス体の比率(質量比)が40/60~100/0、より好ましくは70/30~90/10である。
(c)炭素数18の脂肪酸が50質量%以上、好ましくは70質量%以上であり、炭素数20の脂肪酸が2質量%未満であり、炭素数21~22の脂肪酸が1質量%未満である。
一般式(A1)における、基「-(CH2nNHCOR5」中、nとしては3が好ましい。
5としては、炭素数15~19の炭化水素基が好ましい。一般式(A1)で表される化合物中にR5が複数存在するとき、該複数のR5は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。
5としては、R4と同様のものが具体的に挙げられる。
一般式(A1)において、R1~R3のうち、少なくとも1つは-CH2CH(Y)OCOR4又は-(CH2nNHCOR5)である。R1~R3のうち2つが、-CH2CH(Y)OCOR4及び/又は-(CH2nNHCOR5)であることが好ましい。
1~R3のうち、1つ又は2つが-CH2CH(Y)OCOR4及び/又は-(CH2nNHCOR5)である場合、残りの2つ又は1つは、水素原子、炭素数1~4のアルキル基、-CH2CH(Y)OH(Yは水素原子又はCH3である)、又は、-(CH2nNH2(nは2又は3である)であり、炭素数1~4のアルキル基、-CH2CH(Y)OH、又は、-(CH2nNH2であることが好ましい。ここで、炭素数1~4のアルキル基としては、メチル基又はエチル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。-CH2CH(Y)OHにおけるYは、-CH2CH(Y)OCOR4中のYと同様である。-(CH2nNH2におけるnは、-(CH2nNHCOR5中のnと同様である。
一般式(A1)で表される化合物の好ましい例として、下記一般式(A1-1)~(A1-7)で表される3級アミン化合物が挙げられる。
Figure 2023051098000002
((A1-1)~(A1-7)の各式中、R9はそれぞれ独立に、炭素数7~21の炭化水素基であり、(A1-6)~(A1-7)の各式中、R10はそれぞれ独立に、炭素数7~21の炭化水素基である。)
9及びR10における炭素数7~21の炭化水素基としては、前記一般式(A1)のR4における炭素数7~21の炭化水素基と同様のものが挙げられ、好ましくは、炭素数15~17のアルキル基及びアルケニル基である。なお、式中にR9が複数存在するとき、該複数のR9は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。
本発明の(A)成分は、アミン化合物の塩であってもよい。塩としては、3級アミン化合物の塩が好ましい。
アミン化合物の塩は、該アミン化合物を酸で中和することにより得られる。アミン化合物の中和に用いる酸としては、有機酸でも無機酸でもよく、例えば塩酸、硫酸や、メチル硫酸等が挙げられる。アミン化合物の中和は、公知の方法により実施できる。
(A)成分は、アミン化合物の4級化物であってもよい。4級化物としては、3級アミン化合物の4級化物が好ましい。
アミン化合物の4級化物は、該アミン化合物に4級化剤を反応させて得られる。アミン化合物の4級化に用いる4級化剤としては、例えば、塩化メチル等のハロゲン化アルキルや、ジメチル硫酸等のジアルキル硫酸などが挙げられる。これらの4級化剤をアミン化合物と反応させると、アミン化合物の窒素原子に4級化剤のアルキル基が導入され、4級アンモニウムイオンとハロゲンイオン又はモノアルキル硫酸イオンとの塩が形成される。4級化剤により導入されるアルキル基は、炭素数1~4のアルキル基が好ましく、メチル基又はエチル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。アミン化合物の4級化は、公知の方法により実施できる。
一般式(A1)及び(A1-1)~(A1-7)で表される化合物、その塩及びその4級化物は、市販のものを用いてもよく、公知の方法により製造したものを用いてもよい。
例えば、一般式(A1-1)で表される化合物(以下「化合物(A1-1)」と言う)及び一般式(A1-2)で表される化合物(以下「化合物(A1-2)」と言う)は、一般式(A1)のR4の欄で説明した脂肪酸組成物、または該脂肪酸組成物における脂肪酸を該脂肪酸のメチルエステルに置き換えた脂肪酸メチルエステル組成物と、メチルジエタノールアミンとの縮合反応により合成することができる。その際、柔軟性付与を良好にする観点から、「化合物(A1-1)/化合物(A1-2)」で表される存在比率が、質量比で99/1~50/50となるように合成することが好ましい。
更に、その4級化物を用いる場合には、4級化剤としてジメチル硫酸を用いることがより好ましい。その際、柔軟性付与の観点から「化合物(A1-1)の4級化物/化合物(A1-2)の4級化物」で表される存在比率が、質量比で99/1~50/50となるように合成することが好ましい。
一般式(A1-3)で表される化合物(以下「化合物(A1-3)」と言う)、一般式(A1-4)で表される化合物(以下「化合物(A1-4)」と言う)及び一般式(A1-5)で表される化合物(以下「化合物(A1-5)」と言う)は、一般式(A1)のR4の欄で説明した脂肪酸組成物または脂肪酸メチルエステル組成物とトリエタノールアミンとの縮合反応により合成することができる。その際、化合物(A1-3)、(A1-4)及び(A1-5)の合計質量に対する個々の成分の含有比率は、柔軟性付与の観点から、化合物(A1-3)が1~60質量%、化合物(A1-4)が5~98質量%、化合物(A1-5)が0.1~40質量%であることが好ましく、化合物(A1-3)が30~60質量%、化合物(A1-4)が10~55質量%、化合物(A1-5)が5~35質量%であることがより好ましい。
また、その4級化物を用いる場合には、4級化反応を十分に進行させる点で、4級化剤としてジメチル硫酸を用いることがより好ましい。化合物(A1-3)、(A1-4)、(A1-5)の各4級化物の存在比率は、柔軟性付与の観点から質量比で、化合物(A1-3)の4級化物が1~60質量%、化合物(A1-4)の4級化物が5~98質量%、化合物(A1-5)の4級化物が0.1~40質量%であることが好ましく、化合物(A1-3)の4級化物が30~60質量%、化合物(A1-4)の4級化物が10~55質量%、化合物(A1-5)の4級化物が5~35質量%であることがより好ましい。
なお、化合物(A1-3)、(A1-4)、(A1-5)を4級化する場合、一般的に4級化反応後も4級化されていないエステルアミンが残留する。その際、「4級化物/4級化されていないエステルアミン」の比率は70/30~99/1の質量比率の範囲内であることが好ましい。
一般式(A1-6)で表される化合物(以下「化合物(A1-6)」と言う)及び一般式(A1-7)で表される化合物(以下「化合物(A1-7)と言う」)は、一般式(A1)のR4の欄で説明した脂肪酸組成物と、N-メチルエタノールアミンとアクリロニトリルの付加物より、J.Org.Chem.,26,3409(1960)に記載の公知の方法で合成したN-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-1,3-プロピレンジアミンとの縮合反応により合成することができる。その際、「化合物(A1-6)/化合物(A1-7)」で表される存在比率が質量比で99/1~50/50となるように合成することが好ましい。
また、その4級化物を用いる場合には、4級化剤として塩化メチルを用いることが好ましく、「化合物(A1-6)の4級化物/化合物(A1-7)の4級化物」で表される存在比率が、質量比で99/1~50/50となるように合成することが好ましい。
(A)成分としては、
一般式(A1)で表される化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、
一般式(A1-1)~(A1-7)で表される化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種がより好ましく、
一般式(A1-3)~(A1-5)で表される化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種がさらに好ましい。
(A)成分は、1種類のアミン化合物、その塩又はその4級化物を単独で用いてもよく、2種類以上からなる混合物、例えば、一般式(A1-3)~(A1-5)で表される化合物の混合物として用いてもよい。
(A)成分の配合量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、4~15質量%が好ましく、4~12質量%がより好ましく、8~12質量%が更に好ましい。(A)成分の配合量が4質量%以上であると、柔軟剤としての機能を発揮しつつ、より良好な生乾き臭抑制効果も得られる。(A)成分の配合量が15質量%以下であると、液体柔軟剤組成物の使用性や相分離抑制がより良好になり、長期保存時の粘度安定性がより良好になる。
なお、長鎖炭化水素基の数が1個である(A)成分の量が多いほど、生乾き臭抑制効果は良好となり得、長鎖炭化水素基の数が3個である(A)成分が配合されると、使用性の点で良好となり得る。
[(B)成分]
(B)成分は、洗濯後の繊維製品に抗菌性を付与して、微生物に由来する異臭、特に、部屋干し臭(生乾き臭)を抑制するために配合される。
(B)成分は、フェノール構造を有する抗菌性化合物である。「フェノール構造」とは、芳香族炭化水素核の水素原子の1つ以上が、ヒドロキシ基で置換された構造をいう。
(B)成分としては、抗菌剤として公知のフェノール誘導体又はヒドロキシジフェニル化合物が挙げられる。具体例としては、5-クロロ-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)フェノール(慣用名:トリクロサン)、4,4’-ジクロロ-2-ヒドロキシジフェニルエーテル(慣用名:ダイクロサン)、o-ベンジル-p-クロロフェノール(慣用名:クロロフェン)、イソプロピルメチルフェノールや、パラクロロメタキシレノール等が挙げられる。これらの中でも、ヒドロキシジフェニル化合物が好ましく、具体的にはトリクロサン、ダイクロサン及びクロロフェンが好ましい。
(B)成分としては、繊維への吸着量が高く配合効果が高い点から、下記一般式(3)で表される2-ヒドロキシジフェニル化合物(以下、「化合物(3)」ともいう。)が好ましい。
Figure 2023051098000003
(一般式(3)中、
Xは、酸素原子又は炭素数1~4のアルキレン基であり、
Yは、それぞれ独立に塩素原子又は臭素原子であり、
Zは、SO2H、NO2、又は炭素数1~4のアルキル基であり、
a、b、cは、それぞれ独立に0又は1~3の整数であり、
dは、0又は1であり、
mは、0又は1であり、
nは、0又は1である。)
なお、-(Y)bは、ベンゼン環の水素原子のb個がYに置換されていることを意味する。-(Y)c、-(Z)d、-(OH)m及び-(OH)nについても同様である。
化合物(3)としては、Xが酸素原子又はメチレン基であり、Yが塩素原子又は臭素原子であり、mが0であり、nが0又は1であり、aが1であり、bが0、1又は2であり、cが0、1又は2であり、かつdが0である化合物がより好ましい。
好ましい化合物(3)の具体例としては、
モノクロロヒドロキシジフェニルエーテル(Xが酸素原子であり、aが1であり、Yが塩素原子であり、b又はcの一方が1で他方が0であり、dが0であり、mが0であり、nが0である化合物)、
ジクロロヒドロキシジフェニルエーテル(Xが酸素原子であり、aが1であり、Yが塩素原子であり、bが1であり、cが1であり、dが0であり、mが0であり、nが0である化合物)、
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル(Xが酸素原子であり、aが1であり、Yが塩素原子であり、b又はcの一方が1で他方が2であり、dが0であり、mが0であり、nが0である化合物)や、
ベンジルクロロフェノール(Xがメチレン基であり、aが1であり、Yが塩素原子であり、bが0であり、cが1であり、dが0であり、mが0であり、nが0である化合物)が挙げられる。
化合物(3)としては、5-クロロ-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)フェノール(慣用名:トリクロサン)、4,4’-ジクロロ-2-ヒドロキシジフェニルエーテル(慣用名:ダイクロサン)、o-ベンジル-p-クロロフェノール(慣用名:クロロフェン)が好ましく、4,4’-ジクロロ-2-ヒドロキシジフェニルエーテル(慣用名:ダイクロサン)が特に好ましい。
(B)成分は公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか、又は調製可能である。
(B)成分は、単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
(B)成分の配合量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0.01~1質量%、より好ましくは0.05~0.5質量%、更に好ましくは0.05~0.1質量%である。(B)成分の配合量が0.01質量%以上であるとより良好な生乾き臭抑制効果が得られ、(B)成分の配合量が1質量%以下であると、相分離抑制がより良好になる。
[(C)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物に配合される(C)成分は、分子末端に疎水基を有し、分子内部にウレタン骨格を有するノニオン性高分子である。これは、高分子の主鎖にウレタン結合を含む構造単位を繰り返し含むものである。分子末端とは、分子の両末端であり得る。特には、(C)成分は、分子両末端に疎水基を有し、分子内部に親水基とウレタン骨格を有するノニオン性高分子であり得る。このような(C)成分は、レオロジー調節剤であり得る。本発明の液体柔軟剤組成物において、(C)成分は、相分離の抑制(特には、低温(例えば10℃)における相分離抑制)及び(B)との組合せによる生乾き臭抑制効果の向上のために配合される。
(C)成分がレオロジー調節剤として機能する機構の一つは、会合体を形成することであり得る。例えば、(C)成分中の疎水基が、(A)成分が形成するベシクル粒子と会合し得((C)成分を介してベシクル粒子同士を繋ぐことで形成される構造を架橋構造と呼ぶ。)、及び/又は(C)成分中の疎水基同士が会合し得る。
(C)成分が有し得る疎水基としては、特に限定されないが、例えば、アルキル基、シクロアルキル基等の、直鎖若しくは分岐鎖、又は環状の炭化水素基、置換されていてもよいアリール基やアリールアルキル基等が挙げられる。
(C)成分が有し得る親水基としては、特に限定されないが、例えば、ポリオキシアルキレン、ポリオキシアルケニレン等が挙げられる。
(C)成分は、市販のものを用いてもよく、公知の方法により製造したものを用いてもよい。
(C)成分の市販品としては、例えば、ビックケミー・ジャパン株式会社製のRHEOBYK-H 7625 VF(旧名称:OPTIFLO-H 7625 VF)、RHEOBYK-H 7500 VF(旧名称:OPTIFLO-H 7500 VF)、RHEOBYK-H 6500 VF(旧名称:OPTIFLO-H 6500 VF)、RHEOBYK-H 3300 VF(旧名称:OPTIFLO-H 3300 VF)、RHEOBYK-M 2600 VF(旧名称:OPTIFLO-M 2600 VF)、RHEOBYK-L 1400 VF(旧名称:OPTIFLO-L 1400 VF)、ダウケミカル日本株式会社社製のアキュリン(Aculyn)44、Acusol 880、Acusol 882、及びBASF社製のRheovis PU1190、Rheovis PU1341が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
(C)成分の製法の一例としては、ポリオールと過剰量のジイソシアネートを反応させて両末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを形成させ、次いで、疎水基となる構造を有するモノアミン(例えば、1級モノ長鎖アミン)とジアミンの混合物を使用して(C)成分を製造することが挙げられる。用いられ得るポリオールとしては、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール等のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール等が挙げられ、ポリオールは(C)成分における親水基を構成することとなる。用いられ得るモノアミンとしては、脂肪族アミン、アリール脂肪族アミン、及び芳香族アミン等が挙げられる。また、(C)成分は、ポリオールと、ジイソシアネートと、疎水基となる構造を有するアルコールとから製造することもできる。(C)成分の製法はこれらに限定されるものではない。
(C)成分の質量平均分子量は特に限定されないが、例えば、1,000~1,000,000であり、好ましくは2,000~500,000、より好ましくは5,000~300,000であり得る。
(C)成分の作用は、以下のとおりであると考えられる。
(B)成分は水不溶なため、柔軟剤液中、(A)成分のアシル鎖近傍におり、(A)成分が形成するベシクル粒子の中に取り込まれる。そのため、ベシクル粒子が増大し、排除体積効果により、ベシクル粒子の凝集が起り、分離が進む。
一方、(A)成分と(B)成分が存在する系に(C)成分が加わると、(C)成分は分子末端に疎水基を有し、(B)成分を取り込んでいる(A)成分のベシクル粒子同士を繋ぐ(緩く結合させる)ため、ベシクル粒子の凝集が起りにくくなり、分離が抑制される。また、このような作用の発揮には、(C)成分がノニオン性であることも影響している。ノニオン性ポリマーに代えてカチオン性ポリマーが用いられると、排除体積効果が大きくなり、分離抑制効果は十分でない。
(C)成分は、1種類を単独で用いてもよく、2種類を併用してもよい。
(C)成分の配合量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、0.001~0.1質量%が好ましく、0.001~0.01質量%がより好ましい。(C)成分の配合量が0.001質量%以上であると、相分離抑制がより良好になり、(C)成分の配合量が0.1質量%以下であると、使用性(キャップへの注ぎやすさ)がより良好になる。本発明において、(C)成分の配合量はこのようにごく少量でも効果が得られる点で有利である。
本発明の液体柔軟剤組成物における、(C)成分に対する(B)成分の質量比B/Cは、特に限定されないが、好ましくは0.1~100であり、より好ましくは1~40であり、更に好ましくは10~30である。C/Bが0.1~100の範囲内であると、相分離の抑制(特には、低温(例えば10℃)における相分離抑制)がより良好になり、更には凍結復元後の使用性も向上することなどから、均一分散性が増し、生乾き臭の抑制効果もより良好になる。
[(D)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物は、(D)成分としてノニオン界面活性剤を更に含有してもよい。本発明の液体柔軟剤組成物において、(D)成分は、相分離抑制の更なる向上及び/又は凍結復元後の使用性向上のために配合され得る。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、多価アルコール、高級アルコール、高級アミン又は高級脂肪酸から誘導されるものを使用できる。
ノニオン界面活性剤の具体例としては、
グリセリンまたはペンタエリスリトールに炭素数10~22の脂肪酸がエステル結合したグリセリン脂肪酸エステルまたはペンタエリスリトール;
炭素数10~22のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数が10~100モルであるポリオキシエチレンアルキルエーテル;
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキル(該アルキルの炭素数1~3)エステル;
エチレンオキシドの平均付加モル数が10~100モルであるポリオキシエチレンアルキルアミン;
炭素数8~18のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルポリグルコシド;や
エチレンオキシドの平均付加モル数が10~100モルである硬化ヒマシ油などが挙げられる。
なかでも、炭素数10~18のアルキル基を有し、EOの平均付加モル数が20~100モル(好ましくは30~80モル、更に好ましくは40~60)のポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。EOの平均付加モル数が20~100モルであると、より優れた分離安定性と、良好な使用性を可能にする柔軟剤粘度とが得られる。
ノニオン界面活性剤は公知物質であり、市場で容易に入手可能である、又は、調製可能である。
ノニオン界面活性剤は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
ノニオン界面活性剤の配合量は、配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0.1~5質量%、好ましくは2~4質量%である。ノニオン界面活性剤の配合量が0.1質量%以上であると、相分離抑制がより良好になり、5質量%以下であると、使用性がより良好になる。
本発明の液体柔軟剤組成物においてノニオン界面活性剤((D)成分)が配合される場合、(C)成分に対する(D)成分の質量比D/Cは、特に限定されないが、好ましくは50~5000、より好ましくは200~5000、更に好ましくは300~4000である。D/Bが50~5000の範囲内であると、凍結復元後の使用性がより良好になる。これは、凍結して、(A)成分と(B)成分から成るベシクル粒子が壊れた状態においても適度な粒子分散を維持できるためである。
[(E)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物は、(E)成分として、下記一般式(E1)で表される4級アンモニウム塩を更に含有してもよい。本発明の液体柔軟剤組成物において、(E)成分は、生乾き臭抑制効果の向上のために配合され得る。
Figure 2023051098000004
(式中、R1は炭素数8~18の炭化水素基であり、R2、R3及びR4は独立して炭素数1~3のアルキル基、又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基であり、Xは陰イオンを表す。)
式(E1)において、R1は、好ましくは炭素数12~16の炭化水素基である。R1の炭化水素基は飽和でも不飽和でもよく、直鎖であっても分岐鎖であってもよい。
式(E1)において、R2、R3及びR4の具体例としては、メチル基、エチル基やヒドロキシエチル基が挙げられ、好ましくはメチル基である。
式(E1)において、Xとしては、メチル硫酸、臭素や塩素等が挙げられ、塩素が好ましい。
一般式(E1)で表される4級アンモニウム塩は、公知物質であり、市場で容易に入手可能であるか、又は調製可能である。
当該4級アンモニウム塩の具体例としては、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
当該4級アンモニウム塩の配合量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0.1~1質量%、好ましくは0.1~0.7質量%、より好ましくは0.2~0.5質量%である。当該4級アンモニウム塩の配合量が0.1質量%以上であると、より良好な消臭効果・抗菌効果の付与が可能となり、1質量%以下であると、相分離抑制の向上が十分なものとなり得る。
[(F)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物は、(F)成分として、高度分岐環状デキストリンを更に含有してもよい。
高度分岐環状デキストリンとは、内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50から10000の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環状構造部分とは、α-1,4-グルコシド結合とα-1,6-グルコシド結合とで形成される環状構造部分であり、外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造部分である、グルカンである。
本発明の液体柔軟剤組成物において、(F)成分として配合され得る高度分岐環状デキストリンは、重量平均分子量が3万から100万程度であり、分子内に環状構造を1つ有し、さらにその環状部分に多数のグルカン鎖が結合した重量平均重合度2500程度のデキストリンを主に含む。
本発明の液体柔軟剤組成物において、(F)成分として配合され得る高度分岐環状デキストリンの内分岐環状構造部分は、10~100個程度のグルコースで構成されており、この内分岐環状構造部分に、非環状の多数の分岐グルカン鎖からなる外分岐構造部分が結合している。
例えば、本発明の液体柔軟剤組成物において、(F)成分として配合され得る高度分岐環状デキストリンの重合度は50~5000の範囲にある。
例えば、本発明の液体柔軟剤組成物において、(F)成分として配合され得る高度分岐環状デキストリンの内分岐環状構造部分の重合度は、10~100の範囲である。
例えば、本発明の液体柔軟剤組成物において、(F)成分として配合され得る高度分岐環状デキストリンの外分岐構造部分の重合度は、40以上である。
例えば、本発明の液体柔軟剤組成物において、(F)成分として配合され得る高度分岐環状デキストリンの外分岐構造部分の各単位鎖の重合度は、平均で10~20である。
本発明の液体柔軟剤組成物において、(F)成分として配合され得る高度分岐環状デキストリンは、例えば、デンプンを原料として、ブランチングエンザイムという酵素を作用させて製造される。原料であるデンプンは、グルコースがα-1,4-グルコシド結合によって直鎖状に結合したアミロースと、α-1,6-グルコシド結合によって複雑に分岐した構造をもつアミロペクチンからなり、アミロペクチンは、クラスター構造が多数連結された巨大分子である。使用酵素であるブランチングエンザイムは、動植物、微生物に広く分布するグルカン鎖転移酵素であり、アミロペクチンのクラスター構造の継ぎ目部分に作用し、これを環状化する反応を触媒する。
より詳細には、本発明の液体柔軟剤組成物において、(F)成分として配合され得る高度分岐環状デキストリンは、特開平8-134104に記載の、内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50から10000の範囲にあるグルカンである。本明細書において、高度分岐環状デキストリンは、特開平8-134104の記載を参酌して理解され得る。
具体例としては、本発明の液体柔軟剤組成物において、(F)成分として配合され得る高度分岐環状デキストリンは、グリコ栄養食品株式会社製「クラスターデキストリン」(商品名)である。
高度分岐環状デキストリンは、1種類を単独で用いてもよく、2種類を併用してもよい。
高度分岐環状デキストリンの配合量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、0.1~5質量%が好ましく、0.1~2質量%がより好ましい。高度分岐環状デキストリンの配合量が2質量%以下であると、相分離抑制がより良好になる。
[(G)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物は、(G)成分として、無機塩を更に含有してもよい。本発明の液体柔軟剤組成物において、(G)成分は、使用性をより向上させるために配合され得る。
無機塩の具体例としては、塩化カルシウム、塩化マグネシウムや、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。これらの中でも、配合効果に優れる塩化カルシウム、塩化マグネシウム及びクエン酸ナトリウムが好ましく、塩化カルシウムが更に好ましい。
無機塩は公知物質であり、市場で容易に入手可能である、又は、調製可能である。
無機塩は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
無機塩の配合量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0.001~1質量%、好ましくは0.01~0.1質量%である。
[(H)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物は、(H)成分として、香料組成物を更に含有してもよい。本発明の液体柔軟剤組成物において、(H)成分は、液体柔軟剤組成物への香りつけ、更には同組成物による処理後の繊維製品への香りつけのために配合され得る。
香料組成物は、カプセル化香料(機能性カプセル)に芯物質として含まれる香料とは別の、カプセルに内包されていない香料(フリー香料)組成物である。
香料組成物中の香料成分としては、柔軟剤分野で汎用されている香料を特に制限なく使用できるが、使用できる香料原料のリストは、様々な文献、例えば「Perfume and Flavor Chemicals」,Vol.I and II,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)および「合成香料 化学と商品知識」、印藤元一著、化学工業日報社(1996)および「Perfume and Flavor Materials of Natural Origin」,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)および「香りの百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989)および「Perfumery Material Performance V.3.3」,Boelens Aroma Chemical Information Service(1996)および「Flower oils and Floral Compounds In Perfumery」,Danute Lajaujis Anonis,Allured Pub.Co.(1993)等に記載されている。
なお、香料成分として使用される化合物のなかには、悪臭受容体のアンタゴニストとして作用するものがある。液体柔軟剤組成物の消臭効果を高めるために、例えば、特開2017-101224号公報、特開2015-193643号公報や、特表2020-500589号公報等に記載の嗅覚受容体のアンタゴニストを使用してもよい。
香料成分は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。香料組成物に用いる香料成分に特に制限はなく目的に応じて適宜選択できる。
香料成分としては、例えば、アルデヒド類、フェノール類、アルコール類、エーテル類、エステル類、ハイドロカーボン類、ケトン類、ラクトン類、ムスク類、テルペン骨格を有する香料、天然香料や、動物性香料などが挙げられる。各香料の具体例は以下の通りである。
アルデヒド類としては、ウンデシレンアルデヒド、ラウリルアルデヒド、アルデヒドC-12MNA、ミラックアルデヒド、α-アミルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、シトラール、シトロネラール、エチルバニリン、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、α-ヘキシルシンナミックアルデヒド、オクタナール、リグストラール、リリアール、リラール、トリプラール、バニリンや、ヘリオナール等が挙げられる。
フェノール類としては、オイゲノールや、イソオイゲノール等が挙げられる。
アルコール類としては、シトロネロール、ジハイドロミルセノール、ジハイドロリナロール、ゲラニオール、リナロール、ネロール、サンダロール、サンタレックス、ターピネオール、テトラハイドロリナロール、メントール、ボルネオール、1-デカナール、バクダノールや、フェニルエチルアルコール等が挙げられる。
エーテル類としては、セドランバー、グリサルバ、メチルオイゲノールや、メチルイソオイゲノール等が挙げられる。
エステル類としては、シス-3-ヘキセニルアセテート、シス-3-ヘキセニルプロピオネート、シス-3-ヘキセニルサリシレート、p-クレジルアセテート、p-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、アミルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート(ジヒドロメチルジャスモネート)、アミルサリシレート、ベンジルサリシレート、ベンジルベンゾエート、ベンジルアセテート、セドリルアセテート、シトロネリルアセテート、デカハイドロ-β-ナフチルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エリカプロピオネート、エチルアセトアセテート、エリカアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ヘディオン、リナリルアセテート、β-フェニルエチルアセテート、ヘキシルサリシレート、スチラリルアセテート、ターピニルアセテート、ベチベリルアセテート、o-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、マンザネートや、アリルヘプタノエート等が挙げられる。
ハイドロカーボン類としては、リモネン(特に、d-リモネン)、α-ピネン、β-ピネン、ミルセン、カンフェンや、テルピノーレン等が挙げられる。
ケトン類としては、α-ヨノン、β-ヨノン、メチル-β-ナフチルケトン、α-ダマスコン、β-ダマスコン、δ-ダマスコン、ダマセノン、シス-ジャスモン、メチルヨノン、アリルヨノン、カシュメラン、ジハイドロジャスモン、イソイースーパー、ベルトフィックス、イソロンジフォラノン、コアボン、カルボン、ローズフェノン、ラズベリーケトン、ダイナスコンや、マルトール等が挙げられる。
ラクトン類としては、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、γ-ノナラクトン、γ-ドデカラクトン、クマリンや、アンブロキサン等が挙げられる。
ムスク類としては、シクロペンタデカノライド、エチレンブラシレート、ガラクソライド、ムスクケトン、トナリッド、トナライドや、ニトロムスク類等が挙げられる。
テルペン骨格を有する香料としては、ゲラニオール(ゼラニオール)、ネロール、リナロール、シトラール、シトロネロール、メントール、ミント、シトロネラール、ミルセン、α-ピネン、β-ピネン、リモネン、テレピネロール、カルボン、ヨノン(例えばβ-ヨノン)、カンフェンや、ボルネオール等が挙げられる。
天然香料としては、オレンジ油、レモン油、ライム油、プチグレン油、ユズ油、ネロリ油、ベルガモット油、ラベンダー油、ラバンジン油、アビエス油、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、イランイラン油、シトロネラ油、ゼラニウム油、ペパーミント油、ハッカ油、スペアミント油、ユーカリ油、レモングラス油、パチュリ油、ジャスミン油、ローズ油、シダー油、ベチバー油、ガルバナム油、オークモス油、パイン油、樟脳油、白檀油、芳樟油、テレピン油、クローブ油、クローブリーフ油、カシア油、ナツメッグ油、カナンガ油や、タイム油等の精油が挙げられる。
動物性香料としては、じゃ香、霊猫香、海狸香や、竜涎香等が挙げられる。
香料組成物中、ClogP値が5以上の香料成分の含量が、香料組成物の全質量に対して、好ましくは25質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、より好ましくは35質量%以上、特に好ましくは40質量%以上である。前記の含量であると、より良好な香りの持続性が得られる。
ClogP値が5以上の香料成分の種類は特に制限されないが、好ましい例として、ハバノライド(5.0)、アンブロキサン(5.3)、トナライド(6.3)、ヘキシルサリシレート(5.1)、ガラクソライド(6.1)、ムスコン(6.0)、エキサルトリド(6.2)、イソイースーパー(5.2)、ベルトフィックス(アセチルセドレン)(5.0)、セドリルメチルエーテル(5.1)等が挙げられる(カッコ内の数値は、ClogP値を表す)。なかでも、ハバノライド、アンブロキサン、ガラクソライド、イソイースーパーや、トナライドがより好ましい。
ClogP値とは、化学物質について、1-オクタノール中及び水中の平衡濃度の比を表す1-オクタノール/水分配係数Pを、底10に対する対数logPの形態で表した値である。
ClogP値は、f値法(疎水性フラグメント定数法)により、化合物の化学構造をその構成要素に分解し、各フラグメントの有する疎水性フラグメント定数・f値を積算して求めることができる(例えば、Clog 3 Reference Manual DaylightSoftware 4.34,Albert Leo,David Weininger, Version 1,March 1994 参照)。
一般に、香料はClogP値が大きいほど疎水的であることから、ClogP値が小さい香料成分を多く含む香料組成物は、ClogP値が大きい香料成分を多く含む香料組成物よりも親水的な香料組成物であるといえる。
香料組成物には、液体柔軟剤に一般的に使用される溶剤を配合してもよい。香料用溶剤としては、アセチン(トリアセチン)、MMBアセテート(3-メトキシ-3-メチルブチルアセテート)、スクロースジアセテートヘキサイソブチレート、エチレングリコールジブチレート、ヘキシレングリコール、ジブチルセバケート、デルチールエキストラ(イソプロピルミリステート)、メチルカルビトール(ジエチレングリコールモノメチルエーテル)、カルビトール(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、TEG(トリエチレングリコール)、安息香酸ベンジル(BB)、プロピレングリコール、フタル酸ジエチル、トリプロピレングリコール、アボリン(ジメチルフタレート)、デルチルプライム(イソプロピルパルミテート)、ジプロピレングリコール(DPG)、ファルネセン、ジオクチルアジペート、トリブチリン(グリセリルトリブタノエート)、ヒドロライト-5(1,2-ペンタンジオール)、プロピレングリコールジアセテート、セチルアセテート(ヘキサデシルアセテート)、エチルアビエテート、アバリン(メチルアビエテート)、シトロフレックスA-2(アセチルトリエチルシトレート)、シトロフレックスA-4(トリブチルアセチルシトレート)、シトロフレックスNo.2(トリエチルシトレート)、シトロフレックスNo.4(トリブチルシトレート)、ドゥラフィックス(メチルジヒドロアビエテート)、MITD(イソトリデシルミリステート)、ポリリモネン(リモネンポリマー)や、1,3-ブチレングリコール等が挙げられる。
溶剤の含量は、香料組成物の総質量に対して、例えば0.1~20質量%、好ましくは1~10質量%である。
香料組成物の配合量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、例えば0.1~5.0質量%、好ましくは0.1~2.0質量%である。
[その他の任意成分]
本発明の液体柔軟剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、上記(A)~(H)成分以外にも、以下のような成分を含有してもよい。例えば、水、カプセル化香料、両性界面活性剤、水溶性溶剤、糖系化合物、シリコーン化合物、染料及び/又は顔料、防腐剤、紫外線吸収剤、(B)成分以外の抗菌剤、酸化防止剤などを配合することができる。
<水>
本発明の液体柔軟剤組成物は、好ましくは水を含む水性組成物である。
水としては、水道水、イオン交換水、純水、蒸留水など、いずれも用いることができる。中でもイオン交換水が好適である。
水の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上である。配合量が50質量%以上であると、ハンドリング性がより良好となる。
<カプセル化香料>
カプセル化香料は、その香気によるマスキング効果によって液体柔軟剤組成物の消臭効果を向上するために配合され得る。
カプセル化香料は、芯物質と、当該芯物質を覆う壁物質とから構成される。芯物質は、香料組成物を含んでいる。
香料組成物としては、液体柔軟剤分野で用いられているものを特に制限なく使用可能であり、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、衣類用柔軟剤や衣類用の洗剤等に一般的に使用されるエッセンシャルオイル、アブソリュート、並びに、炭化水素類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、エーテル類、アセタール類、ケタール類及びニトリル類等の合成香水成分等が挙げられる。
香料組成物に配合される好ましい香料成分の例は、特表2010-520928号公報に記載されており、例えば、Agrumex、Aldron、Ambrettolide、Ambroxan、ケイ皮酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、Boisambrene、セドロール、酢酸セドリル、Celestolide/Crysolide、Cetalox、シトロネリルエトキサレート、Fixal、Fixolide、Galaxolide、Guaiacwood Acetate、サリチル酸シス-3-ヘキセニル、ヘキシルケイ皮アルデヒド、サリチル酸ヘキシル、IsoE Super、安息香酸リナリル、ケイ皮酸リナリル、フェニル酢酸リナリル、Javanol、メチルセドリルケトン、Moskene、Musk、Musk Ketone、Musk Tibetine、Musk Xylol、Myraldyl Acetate、酢酸ネロリジル、Novalide、Okoumal、カプリル酸パラクレシル、フェニル酢酸パラクレシル、Phantolid、ケイ皮酸フェニルエチル、サリチル酸フェニルエチル、Rose Crystals、Rosone、Sandela、テトラデカニトリル、Thibetolide、Traseolide、Trimofix O、2-メチルピラジン、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、アセトフェノン、アルコールC6(以下において、表記法Cnは、n個の炭素原子および1つのヒドロキシル官能を有するすべての物質を含む)、アルコールC8、アルデヒドC6(以下において、表記法Cnは、n個の炭素原子および1つのアルデヒド官能を有するすべての異性体を包含する)、アルデヒドC7、アルデヒドC8、アルデヒドC9、ノネニルアルデヒド(nonenylic aldehyde)、グリコール酸アリルアミル、カプロン酸アリル、酪酸アミル、アルデヒドアニシック(anisique)、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、ベンジルアセトン、ベンジルアルコール、酪酸ベンジル、ギ酸ベンジル、イソ吉草酸ベンジル、ベンジルメチルエーテル、プロピオン酸ベンジル、Bergamyl Acetate、酢酸ブチル、樟脳、3-メチル-5-プロピル-2-シクロヘキセノン、ケイ皮アルデヒド、シス-3-ヘキセノール、酢酸シス-3-ヘキセニル、ギ酸シス-3-ヘキセニル、イソ酪酸シス-3-ヘキセニル、プロピオン酸シス-3-ヘキセニル、チグリン酸シス-3-ヘキセニル、シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルニトリル、2-ヒドロキシ-3-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、クミンアルデヒド、シクラールC、酢酸(シクロヘキシルオキシ)-2-プロペニルエステル、ダマセノン、アルファ-ダマスコン、ベータ-ダマスコン、ギ酸デカヒドロベータ-ナフチル、マロン酸ジエチル、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジヒドロテルピネオール、アントラニル酸ジメチル、ジメチルベンジルカルビノール、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、ジメチルオクテノン、ジメトール(Dimetol)、ジミルセトール、エストラゴール、酢酸エチル、アセト酢酸エチル、安息香酸エチル、ヘプタン酸エチル、エチルリナロール、サリチル酸エチル、酪酸エチル2-メチル、オイカリプトール、オイゲノール、酢酸フェンキル、フェンキルアルコール、4-フェニル-2,4,6-トリメチル1,3-ジオキサン、2-オクチン酸メチル、4-イソプロピルシクロヘキサノール、2-sec-ブチルシクロヘキサノン、酢酸スチルアリル、ゲラニルニトリル、酢酸ヘキシル、アルファ-イオノン、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、イソ-シクロシトラール、ジヒドロイソジャスモン、イソ-メントン、イソ-ペンチレート、イソ-プレゴール、シスジャスモン、左旋性カルボン、フェニルアセトアルデヒドグリセリルアセタール、カルビン(carbinic)酸3-ヘキセニルメチルエーテル、1-メチル-シクロヘキサ-1,3-ジエン、リナロール、リナロールオキシド、ペンタン酸2-エチルエチルエステル、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、メントール、メントン、メチルアセトフェノン、メチルアミルケトン、安息香酸メチル、アルファ-メチルケイ皮アルデヒド、メチルヘプテノン、メチルヘキシルケトン、メチルパラクレゾール、酢酸メチルフェニル、サリチル酸メチル、ネラール、ネロール、4-tert-ペンチル-シクロヘキサノン、パラ-クレゾール、酢酸パラ-クレシル、パラ-t-ブチルシクロヘキサノン、パラ-トルイルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、酢酸フェニルエチル、フェニルエチルアルコール、酪酸フェニルエチル、ギ酸フェニルエチル、イソ酪酸フェニルエチル、プロピオン酸フェニルエチル、酢酸フェニルプロピル、フェニルプロピルアルデヒド、テトラヒドロ-2,4-ジメチル-4-ペンチル-フラン、4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)テトラヒドロピラン、5-メチル-3-ヘプタノンオキシム、プロピオン酸スチルアリル、スチレン、4-メチルフェニルアセトアルデヒド、テルピネオール、テルピノレン、テトラヒドロ-リナロール、テトラヒドロ-ミルセノール、トランス-2-ヘキセナール、酢酸ベルジルやViridine等が挙げられる。
香料組成物には、1種類の香料成分を配合してもよく、2種類以上の香料成分を配合してもよい。
なお、カプセル化香料における香料組成物と、前記(H)成分の香料組成物とは同一であってよく、異なっていてもよい。カプセル化香料における香料組成物として揮発性の高い香料成分を用い、(H)成分として揮発性の低い香料成分を用いると、香りの持続効果をより高めることができる。
壁物質としては、液体柔軟剤分野で香料のカプセル化材料として一般的に用いられているものを特に制限はなく用いることができる。例えば、壁物質は高分子物質から構成され、具体的には、ゼラチンや寒天等の天然系高分子、油脂やワックス等の油性膜形成物質、ポリアクリル酸系、ポリビニル系、ポリメタクリル酸系、メラミン系、ウレタン系等の合成高分子物質などを挙げることができ、それら1種を単独又は2種以上を適宜併用することができる。
カプセル化香料が破壊された際の発香性の観点から、壁物質は、メラミン-ホルムアルデヒド樹脂或いは尿素-ホルムアルデヒド樹脂からなるアミノプラストポリマー、ポリアクリル酸系或いはポリメタクリル酸系ポリマーであることが好ましい。特開2010-520928号公報に記載されているようなアミノプラストポリマーが特に好ましい。具体的には、ポリアミン由来の部分/芳香族ポリフェノール由来の部分/メチレン単位、ジメトキシメチレン及びジメトキシメチレンを有するアルキレンおよびアルキレンオキシ部分からなるターポリマーであることが好ましい。
カプセル化香料は公知物質であり、市場で容易に入手可能である、又は、調製可能である。
カプセル化香料は単一種類を使用してもよく、複数種類を併用してもよい。
カプセル化香料の含量(カプセル化香料中の香料の量としての含量)は、配合目的を達成できる限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、香料の量として、好ましくは0.01~3質量%、より好ましくは0.05~2質量%、さらに好ましくは0.1~1質量%である。
<両性界面活性剤>
両性界面活性剤は、安定性の更なる向上、特に凍結復元性の更なる向上のために配合され得る。
両性界面活性剤としては、例えば、ベタイン、N-アルキルアミノ酸、N-アルケニルアミノ酸や、それらの塩などが挙げられる。
ベタインとしては、アルキルベタイン、カルボベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、アミドスルホベタイン、イミダゾリニウムベタインや、ホスホベタイン等がある。
N-アルキルアミノ酸又はN-アルケニルアミノ酸は、窒素原子にアルキル基またはアルケニル基が結合し、さらに1つまたは2つの「-R-COOH」(式中、Rは2価の炭化水素基を示し、好ましくはアルキレン基であり、特に炭素数1~2であることが好ましい)で表される基が結合した構造を有する。「-R-COOH」が1つ結合した化合物においては、窒素原子にはさらに水素原子が結合している。「-R-COOH」が1つのものをモノ体、2つのものをジ体という。両性界面活性剤としては、これらモノ体、ジ体のいずれも用いることができる。N-アルキルアミノ酸及びN-アルケニルアミノ酸にそれぞれおいて、アルキル基及びアルケニル基は直鎖状でも分岐鎖状であってもよい。
当該任意成分としての両性界面活性剤は、好ましくはスルホベタイン又はアミドスルホベタインであり、より好ましくは、下記一般式(IV)で表されるスルホベタイン又はその混合物である。
Figure 2023051098000005
(式中、
1'は炭素数9~23の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、
Wはエステル基又はアミド基であり、
rは1~4の整数であり、
2'は炭素数1~3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、
3'は-(CH2s-T又は-CH2CH(OH)CH2-T(式中、sは0~4であり、Tは-COO-、-SO3 -、-OSO3 -又は-O-である)であり、
4'はR1'-S-(CH2r-、R2'又はR3'である)。
一般式(IV)中、R1'の炭素数は好ましくは11~17である。R1'は脂肪酸残基であり、具体例としてはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミトオレイン酸、エライジン酸、リノール酸や、エイコ酸等が挙げられる。
Wは、好ましくはエステル基である。
2'の具体例としては、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基や、ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。
3'におけるsは、好ましくは2~3である。
一般式(IV)で表されるスルホベタインの具体例としては、下記一般式(V)~(VII)で表されるスルホベタインを挙げることができる。これらの中でも(V)と(VI)で表される化合物がより好ましい。
Figure 2023051098000006
(各式中、R1'の定義は、一般式(IV)のR1'と同じである)
一般式(VI)において、R1'は同一でもよく、異なっていてもよい。
1'の元となる脂肪酸組成のヨウ素価は、好ましくは0~100、より好ましくは0~70、更に好ましくは20~45である。
当該両性界面活性剤は市場において容易に入手可能であるか、又は、公知の方法によって合成可能である。
当該両性界面活性剤として、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上からなる混合物として用いてもよい。例えば、一般式(IV)で表されるスルホベタインの複数種類からなる混合物や、一般式(V)~(VII)で表されるスルホベタインの任意の組み合わせからなる混合物を用いることができる。
一般式(IV)で表されるスルホベタインの複数種類からなる混合物において、各スルホベタインを構成するアルケニル基に基づく幾何異性について、シス体の比率が25~95%、好ましくは40~90%であると、液体柔軟剤組成物の粘度を適度なものとすることができる。
両性界面活性剤の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0.01~3質量%、より好ましくは0.05~2質量%、さらに好ましくは0.1~1質量%である。配合量が0.01質量%以上であるとより良好な凍結復元性を得ることができ、3質量%以下であると高温下でより良好な保存安定性を得ることができる。
<水溶性溶剤>
水溶性溶剤は、液体柔軟剤組成物の安定性の更なる向上、特に凍結復元性の更なる向上のために配合され得る。
水溶性溶剤としては、炭素数1~4のアルコール、グリコールエーテル系溶剤、多価アルコールからなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。具体的には、エタノール、イソプロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリオキシエチレンフェニルエーテル、及び、下記一般式(X)で表わされる水溶性溶剤から選ばれる溶媒成分を配合することが好ましい。
6-O-(C24O)y-(C36O)Z-H ・・・(X)
(式中、R6は、炭素数1~6、好ましくは2~4のアルキル基又はアルケニル基であり、yおよびzはそれぞれ平均付加モル数であり、yは1~10、好ましくは2~5であり、zは0~5、好ましくは0~2である。)
上記に挙げた中でも、エタノール、エチレングリコール、ブチルカルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルや、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。
水溶性溶剤の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0~30質量%、より好ましくは0.01~25質量%、さらに好ましくは0.1~20質量%である。
<糖系化合物>
糖系化合物は、液体柔軟剤組成物の安定性の更なる向上、特に凍結復元性の更なる向上のために配合され得る。
糖系化合物としては、糖骨格の繰り返し単位の数(重合度)が1~40のものが好ましく、1~20が更に好ましく、1~5(すなわち、単糖及び重合度1超5以下のオリゴ糖)が特に好ましい。好ましい糖系化合物としては、単糖、二糖、オリゴ糖や糖アルコールが挙げられる。
糖の具体例としては、グルコース、フルクトース、ガラクトース、アラビノース、リボース、マルトース、イソマルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、タロース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、及び、天然多糖の部分加水分解から得られるオリゴ糖、並びに、これらの糖に置換基を導入した化合物(糖誘導体)が挙げられる。導入可能な置換基としては、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、アミン基、4級アンモニウム基や、カルボキシル基等が挙げられ、これらの中でも、特にアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基が挙げられる。置換基としては、炭素数1~18のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシ基が好ましく、炭素数1~12のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシ基がより好ましく、炭素数1~6のアルキル基がさらに好ましく、炭素数1~3のアルキル基が最も好ましい。
糖としては、重合度が1~5の単糖及びオリゴ糖、並びに、重合度が1~5の単糖及びオリゴ糖において少なくとも一つの水酸基の水素原子がアルキル基で置換された化合物から選ばれる1種以上が好ましい。上記に挙げた中でも、凍結復元性の観点からは、トレハロースが好ましい。
糖アルコールとしては、エリトリトール、トレイトール、ペンチトール、ヘキシトール、ダルシトール、ソルビトール、マンニトール、ボレミトール、ペルセイユトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等が挙げられる。
糖系化合物は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上からなる混合物として用いてもよい。
糖系化合物の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0.01~10質量%、より好ましくは0.05~7質量%、さらに好ましくは0.1~5質量%である。
<シリコーン化合物>
シリコーン化合物は、香り持続性の更なる向上を主目的として配合され得る。
シリコーン化合物は、液体柔軟剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。
シリコーン化合物の分子構造は、直鎖状であってもよいし、分岐状であってもよいし、また、架橋していてもよい。また、シリコーン化合物は変性シリコーン化合物であってもよい。変性シリコーン化合物は、1種以上の有機官能基により変性されたものであってもよい。
シリコーン化合物は、オイルの状態で使用することができ、また任意の乳化剤によって分散された乳化物の状態でも使用することができる。
シリコーン化合物の具体例としては、例えば、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルシリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーンや、アミノ変性シリコーンなどが挙げられる。
これらの中でも、汎用性や香り持続性の向上の観点からは、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンや、ジメチルシリコーンが好ましい。香り持続性の更なる向上効果や製造時の取り扱いの観点からは、ポリエーテル変性シリコーンやアミノ変性シリコーンが好ましい。
ジメチルシリコーンについて、その動粘度に特に制限はないが、1~100,000,000mm2/sが好ましく、10~10,000,000mm2/sがより好ましく、100~1,000,000mm2/sが更に好ましい。また、ジメチルシリコーンは、オイルであっても、エマルジョンであってもよい。
ポリエーテル変性シリコーンの具体例としては、例えば、アルキルシロキサンとポリオキシアルキレンとの共重合体などが挙げられる。アルキルシロキサンのアルキル基の炭素数としては、1~3が好ましい。ポリオキシアルキレンのアルキレン基の炭素数としては、2~5が好ましい。
好ましいポリエーテル変性シリコーンとしては、ジメチルシロキサンとポリオキシアルキレン(ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンや、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのランダム又はブロック共重合体等)との共重合体が挙げられる。具体例としては、例えば、下記一般式(I)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2023051098000007
(式中、M、N、a及びbは、それぞれ独立して平均重合度であり、Rは水素又はアルキル基である)
一般式(I)中、Mは、10~10,000、好ましくは100~300である。
Nは、1~1,000、好ましくは1~100である。更に、M>Nであることが好ましい。
aは、2~100であり、好ましくは2~50である。
bは、0~50であり、好ましくは0~10である。
Rは、水素又は炭素数1~4のアルキル基であることが好ましい。
一般式(I)で表されるポリエーテル変性シリコーンは、一般に、Si-H基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、例えば、ポリオキシアルキレンアリルエーテル等の炭素-炭素二重結合を末端に有するポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを、白金触媒下、付加反応させることにより製造することができる。この場合、生成物中に未反応のポリオキシアルキレンアルキルエーテルやSi-H基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンがわずかに含まれる場合がある。Si-H基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンは反応性が高いため、前記ポリエーテル変性シリコーン中での存在量としては、30ppm以下(Si-Hの量として)であることが好ましい。
好ましいポリエーテル変性シリコーンとして、下記一般式(II)で表される線状ポリシロキサン-ポリオキシアルキレンブロック共重合体も挙げられる。
Figure 2023051098000008
(式中、A、B、h及びiは、それぞれ平均重合度であり、Rはアルキル基であり、R’は水素又はアルキル基である。)
一般式(II)中、Aは5~10,000であり、
Bは、2~10,000であり、
hは、2~100であり、
iは、0~50である。
Rは、炭素数1~5のアルキル基であることが好ましい。
R’は、水素又は炭素数1~4のアルキル基であることが好ましい。
一般式(II)で表される線状ポリシロキサン-ポリオキシアルキレンブロック共重合体は、反応性末端基を有するポリオキシアルキレン化合物と、該化合物の反応性末端基と反応する末端基を有するジヒドロカルビルシロキサンとを反応させることにより製造することができる。このようなポリエーテル変性シリコーンは、側鎖のポリオキシアルキレン鎖が長く、ポリシロキサン鎖の重合度が大きいものほど粘度が高くなるので、製造時の作業性改善及び水性組成物への配合を容易にするために、水溶性有機溶剤とのプレミックスの形で配合に供することが好ましい。水溶性有機溶剤としては、例えば、エタノール、ジプロピレングリコール、ブチルカルビトール等が挙げられる。
ポリエーテル変性シリコーンとしては、より具体的には、例えば、東レ・ダウコーニング(株)製のSH3772M、SH3775M、FZ-2166、FZ-2120、L-720、SH8700、L-7002、L-7001、SF8410、FZ-2164、FZ-2203や、FZ-2208、信越化学工業(株)製のKF352A、KF615A、X-22-6191、X-22-4515、KF-6012や、KF-6004等、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のTSF4440、TSF4441、TSF4445、TSF4450、TSF4446、TSF4452や、TSF4460等が挙げられる。
アミノ変性シリコーンは、ジメチルシリコーン骨格の末端あるいは側鎖にアミノ基を導入したものである。アミノ基以外に、水酸基、アルキル基やフェニル基等の置換基が導入されていてもよい。
アミノ変性シリコーンは、オイルの形態でも良く、ノニオン界面活性剤やカチオン界面活性剤を乳化剤として用いて乳化させたアミノ変性シリコーンエマルジョンの形態でも良い。
好ましいアミノ変性シリコーンのオイル、又はエマルジョンにおける基油オイルは、次の一般式(III)で表される化合物である。
Figure 2023051098000009
(式中、R1及びR6は互いに同一でも、異なっていてもよい、メチル基、水酸基又は水素であり、
2は、-(CH2n-A1、又は、-(CH2n-NHCO-(CH2m-A1(各式中、A1は、-N(R3)(R4)、-N+(R3)(R4)(R5)・X-(各式中、R3、R4及びR5は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、水素原子、炭素数1~12のアルキル基、フェニル基又は-(CH2n-NH2(式中、nは0~12である)であり、X-は、フッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硫酸メチルイオン又は硫酸エチルイオンである)であり、m及びnの値は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、0~12の整数である)であり、
p及びqはそれぞれポリシロキサンの重合度を表し、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、pは0~20000、好ましくは10~10000であり、qは1~500、好ましくは1~100である。)
アミノ変性シリコーンのオイルは、25℃における動粘度が50~20000mm2/sであることが好ましく、100~10000mm2/sであることがより好ましい。動粘度がこの範囲にあると、高い香り持続性効果が発現されるとともに、製造性が良好となり、成物の取り扱いも容易になる。
アミノ変性シリコーンとしては商業的に入手できるものを使用することができる。
アミノ変性シリコーンオイルとしては、例えば、東レ・ダウコーニング株式会社からSF―8417、BY16-892や、BY16-890で販売されているもの、信越化学工業株式会社からKF-864、KF-860、KF-8004、KF-8002、KF-8005、KF-867、KF-861、KF-880や、KF-867Sで販売されているもの等が挙げられる。
アミノ変性シリコーンエマルジョンタイプとしては、例えば、東レ・ダウコーニング株式会社からSM8904、BY22-079、FZ-4671や、FZ-4672で販売されているもの、信越化学工業株式会社からPolonシリーズで販売されているPolonMF-14、PolonMF-29、PolonMF-14D、PolonMF-44、PolonMF-14ECや、PolonMF-52と、旭化成ワッカーシリコーン(株)からWACKER FC201で販売されているもの等があげられる。
シリコーン化合物は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上からなる混合物として用いてもよい。
シリコーン化合物の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、0.01~10質量%、好ましくは0.05~8質量%、より好ましくは0.1~5質量%である。
<染料及び/又は顔料>
染料及び顔料は、それぞれ液体柔軟剤組成物の外観を向上するために配合され得る。
染料及び顔料共に、液体柔軟剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。添加できる染料の具体例は、染料便覧(有機合成化学協会編,昭和45年7月20日発行,丸善株式会社)などに記載されている。また、特開平6-123081号公報、特開平6-123082号公報、特開平7-18573号公報、特開平8-27669号公報、特開平9-250085号公報、特開平10-77576号公報、特開平11-43865号公報、特開2001-181972号公報や特開2001-348784号公報などに記載されている染料も用いることができる。
好ましくは、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料及び媒染・酸性媒染染料から選ばれる、赤色、青色、黄色もしくは紫色系の水溶性染料の1種以上である。
液体柔軟剤組成物の保存安定性や繊維に対する染着性の観点からは、分子内に水酸基、スルホン酸基、アミノ基及びアミド基から選ばれる少なくとも1種類の官能基を有する酸性染料、直接染料又は反応性染料が好ましい。
染料及び顔料のそれぞれについて、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上からなる混合物として用いてもよい。また、染料と顔料とを併用してもよい。
染料及び顔料の各配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは1~50ppm、より好ましくは1~30ppmである。
<防腐剤>
防腐剤は、主に、液体柔軟剤組成物の防腐力や殺菌力を強化し、長期保存中の防腐性を保つために配合され得る。
防腐剤としては、液体柔軟剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。具体例としては、例えば、イソチアゾロン系の有機硫黄化合物、ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物、安息香酸類、2-ブロモ-2-ニトロ-1,3-プロパンジオール等が挙げられる。
イソチアゾロン系の有機硫黄化合物としては、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、2-n-ブチル-3-イソチアゾロン、2-ベンジル-3-イソチアゾロン、2-フェニル-3-イソチアゾロン、2-メチル-4,5-ジクロロイソチアゾロン、5-クロロ-2-メチル-3-イソチアゾロン、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンや、これらの混合物などが挙げられる。なかでも、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンが好ましく、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンと2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オンとの混合物がより好ましく、前者が約77質量%と後者が約23質量%との混合物やその希釈液(例えば、イソチアゾロン液)が特に好ましい。
ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物としては、1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン、2-メチル-4,5-トリメチレン-4-イソチアゾリン-3-オン、類縁化合物としてジチオ-2,2-ビス(ベンズメチルアミド)や、これらの混合物などが挙げられる。中でも、1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オンが特に好ましい。
安息香酸類としては、安息香酸又はその塩、パラヒドロキシ安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルや、パラオキシ安息香酸ベンジル等が挙げられる。
防腐剤の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0.0001~1質量%である。0.0001質量%以上であると、防腐剤の配合効果が十分に得られ、1質量%以下であると、液体柔軟剤組成物の高い保存安定性を十分に維持することができる。
<紫外線吸収剤>
紫外線吸収剤は、液体柔軟剤組成物を紫外線から保護するために配合され得る。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、赤外線や可視光線等に変換して放出することで、紫外線防御効果を発揮する成分である。
紫外線吸収剤としては、液体柔軟剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。具体例としては、例えば、p-アミノ安息香酸、p-アミノ安息香酸エチル、p-アミノ安息香酸グリセリルや、p-ジメチルアミノ安息香酸アミル等のアミノ安息香酸誘導体;サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸オクチルや、サリチル酸ミリスチル等のサリチル酸誘導体;ジイソプロピルケイ皮酸メチル、p-メトキシケイ皮酸エチル、p-メトキシケイ皮酸イソプロピル、p-メトキシケイ皮酸-2-エチルヘキシルや、p-メトキシケイ皮酸ブチル等のケイ皮酸誘導体;2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸や、2、2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体;ウロカニン酸や、ウロカニン酸エチル等のアゾール系化合物;4-t-ブチル-4'-メトキシベンゾイルメタン等が挙げられる。
紫外線吸収剤の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0.001~5質量%である。
<抗菌剤>
(B)成分以外の抗菌剤を、液体柔軟剤組成物の保存性をより高めるために配合してもよい。
(B)成分以外の抗菌剤としては、液体柔軟剤組成物分野において公知の成分を特に制限なく用いることができる。具体例としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、ビス-(2-ピリジルチオ-1-オキシド)亜鉛、8-オキシキノリン、ビグアニド系化合物(例えば、ポリヘキサメチレンビグアニド)、塩酸クロロヘキシジンや、ポリリジン、塩化セチルピリジニウム等が挙げられる。これらの中でも、塩化ベンザルコニウム、ビグアニド系化合物や、塩酸クロロヘキシジン、塩化セチルピリジニウムが好ましい。
抗菌剤の配合量は特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0.001~5質量%である。
前記の任意成分以外にも、液体柔軟剤組成物の香気や色調の安定性を向上させるための酸化防止剤(例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン)や還元剤、乳濁剤(ポリスチレンエマルジョンなど)、不透明剤、縮み防止剤、洗濯じわ防止剤(例えば、ポリエーテル変性シリコーン)、形状保持剤、ドレープ性保持剤、アイロン性向上剤、酸素漂白防止剤、増白剤、白化剤、布地柔軟化クレイ、帯電防止剤、移染防止剤(ポリビニルピロリドンなど)、高分子分散剤、汚れ剥離剤、スカム分散剤、蛍光増白剤(4,4-ビス(2-スルホスチリル)ビフェニルジナトリウム(チバスペシャルティケミカルズ製チノパールCBS-X)など)、染料固定剤、退色防止剤(1,4-ビス(3-アミノプロピル)ピペラジンなど)、染み抜き剤、繊維表面改質剤(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼや、ケラチナーゼなどの酵素)、抑泡剤、水分吸放出性など絹の風合い・機能を付与する成分(シルクプロテインパウダー、それらの表面改質物、乳化分散液、具体的にはK-50、K-30、K-10、A-705、S-702、L-710、FPシリーズ(出光石油化学)、加水分解シルク液(上毛)、シルクゲンGソルブルS(一丸ファルコス))や、汚染防止剤(アルキレンテレフタレート及び/又はアルキレンイソフタレート単位とポリオキシアルキレン単位とからなる非イオン性高分子化合物、例えば、互応化学工業製FR627、クラリアントジャパン製SRC-1など)などを適宜配合することができる。
[液体柔軟剤組成物のpH]
液体柔軟剤組成物のpHは特に限定されないが、カプセル化香料の分散性の向上や保存経日に伴う(A)成分の加水分解を抑制する等の観点から、25℃におけるpHを1~6の範囲に調整することが好ましく、2~4の範囲内であることがより好ましい。
pH調整には、塩酸、硫酸、リン酸、アルキル硫酸、安息香酸、パラトルエンスルホン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸、ジメチルアミン等の短鎖アミン化合物、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩や、アルカリ金属珪酸塩などのpH調整剤を用いることができる。
[液体柔軟剤組成物の粘度]
液体柔軟剤組成物の粘度は、その使用性を損なわない限り特に限定されないが、1000mPa・s未満であることが好ましい。
保存経日による粘度上昇を考慮すると、製造直後の粘度は800mPa・s未満であるのがより好ましく、500mPa・s未満であるのがさらに好ましい。800mPa・s未満であると、洗濯機への投入の際のハンドリング性等の使用性が良好である。使用性の観点からは粘度の下限は特に制限されない。
なお、本発明の液体柔軟剤組成物の粘度をコントロールする目的で、無機又は有機の水溶性塩類(無機塩は、(G)成分として記載の無機塩に対応する。)を用いることができる。具体的には、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、p-トルエンスルホン酸ナトリウムや、クエン酸ナトリウム等を用いることができるが、中でも塩化カルシウム、塩化マグネシウムや、クエン酸ナトリウムが好ましい。これらの水溶性塩類は、カプセル化香料の分散性を損なわない量で配合することができ、その配合量は、例えば、液体柔軟剤組成物の総質量に対し0~0.5質量%、好ましくは0~0.3質量%、さらに好ましくは0~0.1質量%である。水溶性塩類は、液体柔軟剤組成物製造のどの工程で配合しても構わない。
上記粘度は、B型粘度計(例えば、ブルックフィールド社のアナログ粘度計T)を用いて25℃にて測定される値をいう。
[液体柔軟剤組成物の調製方法]
液体柔軟剤組成物は、公知の方法、例えば主剤としてカチオン界面活性剤を用いる従来の液体柔軟剤組成物の製造方法と同様の方法により製造できる。
例えば、(A)成分、(B)成分、(D)成分及び香料を含む油相と、水相とを、(A)成分の融点以上の温度条件下で混合して乳化物を調製し、得られた乳化物に、(C)成分及び必要に応じて他の成分を添加、混合することにより、液体柔軟剤組成物を製造できる。
なお、(B)成分の配合は上記の添加方法に限定されず、例えば、(B)成分と(D)成分の一部または全量とを水相に配合し、この水相を、(A)成分および(D)成分を含む油相と混合して、乳化物としてもよい。
(B)成分の別の配合方法として、(B)成分の一部を(A)成分、(D)成分及び香料を含む油相に配合した後、水相と(A)成分の融点以上の温度条件下で混合して乳化物を調製し、この乳化物に(B)成分の残量を添加してもよい。
[液体柔軟剤組成物の使用方法]
液体柔軟剤組成物を用いた繊維製品の処理方法は特に制限されず、従来の液体柔軟剤と同様に使用できる。例えば、洗濯のすすぎの段階ですすぎ水に液体柔軟剤組成物を溶解させて処理を行う、又はたらいのような容器中で液体柔軟剤組成物を水に溶解させ、更に繊維製品を入れて浸漬処理する方法がある。いずれも場合も適度な濃度に希釈して使用するが、浴比(繊維製品に対する処理液の重量比)は3~100倍、特に5~50倍であることが好ましい。具体的には、全使用水量に対して、(A)成分の濃度が好ましくは0.01ppm~1000ppm、さらに好ましくは0.1ppm~300ppmとなるような量で使用される。
液体柔軟剤組成物で処理可能な繊維製品の種類は特に限定されず、例えば、衣類、カーテン、ソファー、カーペット、タオル、ハンカチ、シーツや、マクラカバー等が挙げられる。その素材も、綿や絹、ウール等の天然繊維でもよいし、ポリエステル等の化学繊維でもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。尚、実施例において成分配合量はすべて質量%(指定のある場合を除き、純分換算)を示す。
[(A)成分]
下記のA-1~A-3を使用した。
A-1:カチオン界面活性剤(特開2018-59242号公報の実施例で使用した第4級アンモニウム塩組成物(A-3))。
A-1は、一般式(A1-3)、(A1-4)及び(A1-5)で表される化合物(各式中、R9は炭素数15~17のアルキル基及びアルケニル基である)をジメチル硫酸で4級化したものを含む組成物である。A-1の炭化水素基の不飽和率は40質量%であった。また、A-1のトリ体比率は20%であった。
A-2:商品名「Stepantex SE-88」、ステパン(Stepan)社製。
A-3:カチオン界面活性剤(特表2013-525617号公報の実施例Iに記載の化合物)。
A-3のトリ体は0%であった。
[(B)成分]
下記のB-1及びB-2を使用した。
B-1:ダイクロサン(TINOSAN HP100(4,4’-ジクロロ-2-ヒドロキシジフェニルエーテルの水溶液)、BASF製)。
B-1は、一般式(3)(式中、Xは酸素原子であり、aは1であり、Yは塩素原子であり、bは1であり、cは1であり、dは0であり、mが0であり、nが0である)で表される化合物である。
B-2:トリクロサン(IRGASAN DP300(5-クロロ-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)フェノールの水溶液)、BASF製)。
B-2は、一般式(3)(式中、Xは酸素原子であり、aは1であり、Yは塩素原子であり、bは2であり、cは1であり、dは0であり、mが0であり、nが0である)で表される化合物である。
[(C)成分]
下記のC-1~C-4を使用した。
C-1:商品名「RHEOBYK-H 7625 VF」、ビックケミー・ジャパン株式会社製。
C-2:商品名「RHEOBYK-H 7500 VF」、ビックケミー・ジャパン株式会社製。
C-3:商品名「RHEOBYK-H 6500 VF」、ビックケミー・ジャパン株式会社製。
C-4:商品名「アキュリン(Aculyn)44」、ダウケミカル日本株式会社製。
また、比較例として、カチオン性ポリマーであるC’-1を使用した。
C’-1:商品名「Rheovis CDE」BASF社製
[任意成分]
<ノニオン界面活性剤((D)成分)>
D-1:ポリオキシエチレンイソトリデシルエーテルEO60モル(一級イソトリデシルアルコール(C13)の平均EO60モル付加物に相当)
D-2:ポリオキシエチレンイソトリデシルエーテルEO60モル(一級イソトリデシルアルコール(C13)の平均EO40モル付加物に相当)
D-3:ポリオキシエチレンラウリルエーテルEO20モル(ラウリルアルコール(C12)の平均EO20モル付加物に相当)
<4級アンモニウム塩((E)成分)>
E-1:ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド(東京化成工業)
<高度分岐環状デキストリン((F)成分)>
F-1:商品名「クラスターデキストリン」、グリコ栄養食品株式会社製。
<無機塩((G)成分)>
G-1:塩化カルシウム(供給者:トクヤマ、商品名「粒状塩化カルシウム」)
<香料((H)成分)>
H-1:下記表1に示される組成で香料成分を含むフリー香料
Figure 2023051098000010

<酸化防止剤((I)成分)>
I-1:ブチル化ヒドロキシトルエン(商品名「SUMILIZER BHT」、住友化学製)
<防腐剤((J)成分)>
J-1:1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン(BIT)(商品名:Nipacide BIT 20(クラリアントジャパン株式会社)
<カプセル化香料((K)成分)>
K-1:商品名「GreenBreeze」(供給者:ジボダン株式会社)
[液体柔軟剤組成物の調製方法]
内径100mm、高さ150mmのガラス容器と、攪拌機(アジターSJ型、島津製作所製)を用い、各成分の配合量を、下記表2に記載の通り調整して、次の手順により柔軟剤組成物を調製した。下記表2中、各成分の数値は、液体柔軟剤組成物の総質量に対する配合量(質量%)である。(H)成分及び(K)成分の数値は、液体柔軟剤組成物の総質量に対する、香料としての配合量(質量%)である。
まず、(A)成分、(B)成分、(D)成分、(H)成分、(I)成分、場合によっては(E)成分を混合攪拌して、油相混合物を得た。一方、(J)成分をバランス用イオン交換水に溶解させて水相混合物を得た。ここで、バランス用イオン交換水の質量は、980gから油相混合物、(C)成分、一部の(D)成分、(J)成分、(F)成分、(G)成分、及び(K)成分の合計量を差し引いた残部に相当する。
次に、(A)成分の融点以上に加温した油相混合物をガラス容器に収納して攪拌しながら、(A)成分の融点以上に加温した水相混合物を2度に分割して添加し、攪拌した。ここで、水相混合物の分割比率は30:70(質量比)とし、攪拌は回転速度1,000rpmで、1回目の水相混合物添加後に3分間、2回目の水相混合物添加後に2分間行った。得られた乳化物へ、(C)成分、残りの(D)成分、(F)成分、(G)成分、及び(K)成分を添加し、必要に応じて、塩酸(試薬1mol/L、関東化学)又は水酸化ナトリウム(試薬1mol/L、関東化学)を適量添加してpH3.0に調整し、更に全体質量が1,000gになるようにイオン交換水を添加して、目的の液体柔軟剤組成物(実施例1~20及び比較例1~6)を得た。
[液体柔軟剤組成物の評価方法]
<生乾き臭抑制効果の評価>
一般家庭に存在する生乾き臭が気になる使い古しのタオルを評価布とし、生乾き臭抑制効果を検証した。Panasonic製のバケツ型洗濯機に、水道水5L入れ、上記の「液体柔軟剤組成物の調製方法」により調製した各液体柔軟剤組成物を1.7g溶かしたところに、評価布を250g入れ、3分間処理を行った。その後、水分を布の重さに対して約80%の水分率になるように脱水し、30℃、相対湿度90%RHの室内に干して6時間吊り干しを行った。その後、10名の専門パネラーにより、生乾き臭に関して下記の評価基準に基づいて点数付けをした。具体的には、専門パネラーが、部屋干し後の家庭回収タオルのそれぞれの臭いを嗅ぎ、下記評価基準における6段階の臭気強度表示に従って評価した。その後、平均点を算出し、下記表2における「生乾き臭抑制」の項で示した。最終評価としては、平均点が2.0点以下のものを合格とした。
(臭気強度表示)
0点:異臭が全くしない。
1点:異臭がやっと感知できる程度に感じられる。
2点:異臭が弱く感じられる。
3点:異臭がやや強く感じられる。
4点:異臭が強く感じられる。
5点:異臭が強烈に感じられる。
<分離安定性(25℃)>
上記の「液体柔軟剤組成物の調製方法」により調製した各液体柔軟剤組成物を軽量ガラスビン(PS-No.11、田沼硝子工業所製)に80mL入れて密栓したものを評価用サンプルとし、以下の耐久試験を行った。サンプルを25℃の恒温室内に保管し、保管半年後の液外観の状態を下記評価基準により専門パネル2名にて目視評価し、点数付けを実施した。結果を下記表2における「分離安定性(25℃)」の項において平均値で示した。商品価値上、2点以上を合格と判定した。
(評価基準)
4点:相分離は見られず、保存前のサンプルと比較して同等
3点:上層または下層に非常に薄い半透明層がわずかに確認できる
2点:上層または下層にわずかに半透明層が確認できる
1点:上層または下層に明らかに半透明層が確認できる
0点:上層または下層に明らかに透明層が確認できる
<分離安定性(10℃)>
上記の「液体柔軟剤組成物の調製方法」により調製した各液体柔軟剤組成物を軽量ガラスビン(PS-No.11、田沼硝子工業所製)に80mL入れて密栓したものを評価用サンプルとし、以下の耐久試験を行った。サンプルを10℃の恒温室内に保管し、保管2カ月後の液外観の状態を下記評価基準により専門パネル2名にて目視評価し、点数付けを実施した。結果を下記表2における「分離安定性(10℃)」の項において平均値で示した。商品価値上、2点以上を合格と判定した。
(評価基準)
4点:相分離は見られず、保存前のサンプルと比較して同等
3点:上層または下層に非常に薄い半透明層がわずかに確認できる
2点:上層または下層にわずかに半透明層が確認できる
1点:上層または下層に明らかに半透明層が確認できる
0点:上層または下層に明らかに透明層が確認できる
<凍結復元後の使用性>
上記の「液体柔軟剤組成物の調製方法」により調製した各液体柔軟剤組成物を「ソフラン プレミアム消臭」の本体容器に550mL入れ、-14℃と25℃におけるリサイクル試験を実施(-14℃に36時間、その後25℃に8時間というサイクルを3回実施)し、その後の液の使用性について評価した。液の使用性評価は、専門パネル5名に対して、通常柔軟剤使用時と同様に計量キャップに注ぐことで評価した。下記評価基準に従って点数付けし、平均点を算出して、下記表2における「凍結復元後の使用性」の項で示した。商品価値上、2.0点以上を合格と判定した。
(評価基準)
4点:非常に注ぎやすい
3点:かなり注ぎやすい
2点:やや注ぎやすい
1点:注ぎにくい
Figure 2023051098000011

Claims (4)

  1. 以下の(A)~(C)成分:
    (A)エステル基(-COO-)及び/又はアミド基(-NHCO-)で分断されている、炭素数10~26の炭化水素基を分子内に1~3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物;
    (B)フェノール構造を有する抗菌性化合物;及び
    (C)分子末端に疎水基を有し、分子内部にウレタン骨格を有するノニオン性高分子
    を含有する液体柔軟剤組成物。
  2. (C)成分に対する(B)成分の質量比B/Cが0.1~100である、請求項1記載の液体柔軟剤組成物。
  3. (D)ノニオン界面活性剤を更に含有する、請求項1又は2記載の液体柔軟剤組成物。
  4. (C)成分に対する(D)成分の質量比D/Cが50~5000である、請求項3記載の液体柔軟剤組成物。
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