JP2023049752A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート高さ調節のセキュリティを向上させるための技術を提供する。【解決手段】車体構造10であって、第1の収納部100aと、前記第1の収納部の上方に配置され、車両上下方向にスライド可能な第2の収納部100bとを含み、前記第1の収納部と前記第2の収納部とによって収納空間を形成可能な収納部100と、前記第2の収納部の上方に接続されるシートと、前記第2の収納部を前記車両上下方向にスライドさせるためのスライド機構300と、前記スライド機構を動作させるためのハンドル部400と、を備え、前記ハンドル部は、前記収納部内に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車体構造に関する。
特許文献1は、二輪車のシート下部に荷物等を収納可能な収納部を開示している。具体的には、可動筒22を最上昇位置へと移動させた状態で、凸部26が鍔部22aの下面に当接し、可動筒22をその自重に抗して保持することと、可動筒22がその弾性により凸部26を乗り越えて昇降することができることを開示している。
特開平10-100961号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、外側から自由にシート高さを変更することが可能であり、いたずらされてしまう可能性がある。
本発明は、上記課題の認識を契機として為されたものであり、シート高さ調節のセキュリティを向上させるための技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明の一態様に係る車体構造は、
第1の収納部と、前記第1の収納部の上方に配置され、車両上下方向にスライド可能な第2の収納部とを含み、前記第1の収納部と前記第2の収納部とによって収納空間を形成可能な収納部と、
前記第2の収納部の上方に接続されるシートと、
前記第2の収納部を前記車両上下方向にスライドさせるためのスライド機構と、
前記スライド機構を動作させるためのハンドル部と、を備え、
前記ハンドル部は、前記収納部内に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、シート高さ調節のセキュリティを向上させることが可能となる。
本発明の実施形態を示す添付図面は明細書の一部を構成し、その記述と共に本発明を説明するために用いられる。
実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の斜視図(シート高さ:低)である。 実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の斜視図(シート高さ:高)である。 実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の左側面図(シート高さ:低)である。 実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の左側面図(シート高さ:高)である。 実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の左側面図における後部付近の拡大図(シート高さ:低)である。 実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の左側面図における後部付近の拡大図(シート高さ:高)である。 実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の左側面図における前部付近の拡大図(シート高さ:高)である。 実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の左側面図における前部付近の拡大図(シート高さ:中)である。 実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の前部付近の拡大斜視図であって、シート高さが低い時の荷重受けの説明図である。 実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の後部付近の左側面図であって、シート高さが低い時の荷重受けの説明図である。 実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の後部付近の左側面図であって、シート高さが高い時の荷重受けの説明図である。 実施形態1に係るスライド機構及びハンドル部の説明図(シート高さ:高)である。 実施形態1に係るスライド機構及びハンドル部の説明図(シート高さ:中)である。 実施形態1に係るスライド機構及びハンドル部の説明図(シート高さ:低)である。 変形例に係る収納部の構造を示す図である。 変形例に係る収納部の構造を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
なお、以下の説明において、前/後、上/下、側方(左/右)などの表現を用いる場合があるが、これらは、車両を構成する車体構造を基準に示される相対的な方向を示す表現として用いられる。例えば、「前」は車体の前後方向における前方を示し、「上」は車体の高さ方向を示す。
(実施形態1)
図面を参照しながら、本実施形態に係る車体構造について説明する。本実施形態に係る車両は主として鞍乗型車両(例えば二輪車)を対象としており、シート下方に配置された収納部の高さを調節することで、シート高さを調節するための構造を説明する。収納部には、例えば車両の運転者の荷物を収納することができる。また、ヘルメット等を収納可能であってもよい。
図1は、本実施形態に係る車両の収納部の内部構造の斜視図であり、シート高さが低い位置にある時の状態を示している。図2は、本実施形態に係る車両の収納部の内部構造の斜視図であり、シート高さが高い位置にある時の状態を示している。図3は、本実施形態に係る車両の収納部の内部構造の左側面図であり、シート高さが低い位置にある時の状態を示している。図4は、本実施形態に係る車両の収納部の内部構造の左側面図であり、シート高さが高い位置にある時の状態を示している。
車体構造10は、荷物等を内部の収納空間に収納可能な収納部100を有している。収納部100は、第1の収納部100aと、第1の収納部100aの上方に配置され、車両上下方向にスライド可能な第2の収納部100bとを含む。収納部100は、第1の収納部100aと第2の収納部100bとによって一体的に内部に収納空間を形成することができる。
また、車体構造10は、第2の収納部100bの上方に接続されるシート200を備える。第2の収納部100bとシート200との接続機構については省略しているが、接続機構は公知のどのような構造を適用してもよい。シート200は、例えばタンデムシートであるがシートの種類は限定されない。第2の収納部100bは、タンデムシートの後部座席位置の下方まで延在するように構成してもよい。これにより収納空間をより大きくすることができる。
そして、車体構造10は、第2の収納部100bを車両上下方向にスライドさせるためのスライド機構300と、スライド機構300を動作させるためのハンドル部400とを備えている。ハンドル部400を設けることで、簡単な操作で容易に高さ調節を行うことができる。また、ハンドル部400は、収納部100内(例えば、第1の収納部100aの内部の底面に沿って)に配置されている。ハンドル部400が収納部100の内部に配置されているため、車両の乗員以外はハンドル部400を触ることができず、第三者が車両を触って高さを変更するといったいたずらを防止することができる。さらに、ハンドル部400が収納部100の内部に配置されているため、車両走行時にハンドル部400に接触したりすることがないことから、誤操作を防止することができる。
第1の収納部100aの底面は、車両前後方向に傾斜する傾斜面50を有しており、傾斜面50にハンドル部400が配置される。図1に示す状態では、ハンドル部400が傾斜面の上方に位置している。このハンドル部400を乗員が手動で回動操作することにより、図2に示すように傾斜面の下方の位置に移動させることができる。ハンドル部400の操作に応じて、スライド機構の状態が変化し、第2の収納部100bの高さが変化する。
続いて図3及び図4と共に図5及び図6を参照して、本実施形態に係る車体構造の詳細を説明する。図5は、本実施形態に係る車両の収納部の内部構造の左側面図における後部付近の拡大図であり、シート高さが低い位置の状態を示す。図6は、本実施形態に係る車両の収納部の内部構造の左側面図における後部付近の拡大図であり、シート高さが高い位置の状態を示す。
スライド機構300は、フレーム部3001と、第1のリンク部材3010及び第2のリンク部材3020と、第3のリンク部材3030及び第4のリンク部材3040とを備えている。スライド機構300は、収納部100の左右に一対設けられている。
フレーム部3001は、車両前後方向に延びる剛体フレームである。第1のリンク部材3010及び第2のリンク部材3020は、フレーム部3001の一端の第1の所定位置3002でフレーム部3001と接続されている。第1のリンク部材3010及び第2のリンク部材3020は、第1の所定位置3002に対して回動可能である。
また、第3のリンク部材3030及び第4のリンク部材3040は、フレーム部3001の他端3003の第2の所定位置700でフレーム部3001と接続されている。第3のリンク部材3030及び第4のリンク部材3040は、第2の所定位置700に対して回動可能である。
第1のリンク部材3010の端部は、第2の収納部100bの接続位置10021において第2の収納部100bに対して回動可能に接続されている。第2のリンク部材3020の端部は、第1の収納部100aの接続位置10011において第1の収納部100aに対して回動可能に接続されている。第3のリンク部材3030の端部は、第2の収納部100bの接続位置10022において第2の収納部100bに対して回動可能に接続されている。第4のリンク部材3040の端部は、第1の収納部100aの接続位置10012において第1の収納部100aに対して回動可能に接続されている。
ハンドル部400の操作に応じてフレーム部3001が車両前後方向に移動することにより、第1のリンク部材3010の端部と第2のリンク部材3020との端部との距離(すなわち接続位置10021と接続位置10011との距離)と、第3のリンク部材3030の端部と第4のリンク部材3040との端部との距離(すなわち、接続位置10022と接続位置10012との距離)とを変化させることができる。これにより、第2の収納部100bが第1の収納部100aに対して車両上下方向にスライドし、ひいてはシート200の高さが上下方向に移動する。
ここで、図12乃至図14を参照しながら、本実施形態に係るハンドル部400とスライド機構300との関係について説明する。
図12は、本実施形態に係るスライド機構300及びハンドル部400の説明図であり、シート高さが高い位置にある時の例を示す。図12では、接続位置10021と接続位置10011との距離、及び接続位置10022と接続位置10012との距離が最も長くなっている。すなわち、第2の収納部100bの位置が最も上方に移動した状態である。
ハンドル部400は、第1の棒状部材401と、第2の棒状部材402と、把持部403とを備えている。第1の棒状部材401は、把持部403の一端から第1の収納部100aの第1の側面(左側面)に向かって屈曲して延びて接続される部材である。第2の棒状部材402は、把持部403の他端から第1の収納部100aの第1の側面と対向する第2の側面(右側面)に向かって屈曲して延びて接続される部材である。
把持部403は、第1の棒状部材401と第1の収納部100aとの接続位置と、第2の棒状部材402と第1の収納部100aとの接続位置とを通る軸411を中心に回動可能である。
第1の棒状部材401は、第1の収納部100aの第1の側面(左側面)との接続位置から軸411の方向に延びており、その端部がリンク部材412の一端と接続されている。リンク部材412の他端からは軸411と並行な方向に棒状部材413が車両左方向に向かって延びている。棒状部材413は、フレーム部3001に設けられた開口部3004と係合されている。
図12の状態ではハンドル部400は傾斜面50の下方位置にある。この状態からハンドル部400を操作して軸411の周りに矢印1201に沿って回動させる。すると、これに応じて、棒状部材413が軸411の周りに矢印502に沿って回動する。この棒状部材413の移動によってフレーム部3001を車両後方に押す力が働く。
図13は、本実施形態に係るスライド機構300及びハンドル部400の説明図であり、シート高さが中程度の位置にある時の例を示す。図13の状態は、図12の状態からハンドル部400を矢印1201に沿って半分ほど操作した中間状態である。図13に示されるように、ハンドル部400の把持部403は、傾斜面50から浮き上がっている。棒状部材413の移動に応じて図12の状態よりもフレーム部3001が車両後方に移動しており、それに伴って接続位置10021と接続位置10011との距離、及び接続位置10022と接続位置10012との距離が短くなっている。すなわち、第2の収納部100bの位置が少し下方に移動した状態である。
図13の状態からさらにハンドル部400を回動操作して、傾斜面50の上方に把持部403が到達した時の状態を図14に示す。図14は、本実施形態に係るスライド機構300及びハンドル部400の説明図であり、シート高さが低い位置にある時の例を示す。図14では棒状部材413が最も車両後方の位置まで移動しており、それに伴いフレーム部3001も最も車両後方に移動している。そのため、接続位置10021と接続位置10011との距離、及び接続位置10022と接続位置10012との距離が最も短くなっている。すなわち、第2の収納部100bの位置が最も下方に移動した状態である。なお、図12の状態でも14の状態でも、すなわち、上下どちらの位置の場合でも、ハンドル部400は、第1の収納部100aの内部の底面(傾斜面50)に沿う(接する)ように配置されることなる。そのため、収納スペースを狭くすることがなく、広い収納空間を確保できる。
なお、図12から図13、さらに図14の状態へと変化する例を説明したが、図14の状態からハンドル部400を逆方向に操作することによって、棒状部材413を軸411周りに矢印501に沿って回動させることで、フレーム部3001を車両前方に向かって移動させ、図13の状態、さらに図12の状態へと変化させることができることは言うまでもない。
このように、ハンドル部400の把持部403が傾斜面50の上部から下部へ向かって軸411周りに回動することにより、スライド機構300が動作して第2の収納部100bが車両下方へスライドする。反対に、把持部403が傾斜面50の下部から上部へ向かって軸411周りに回動することによりスライド機構300が動作して第2の収納部100bが車両上方へスライドする。
ここで、図7及び図8は、棒状部材413のフレーム部3001との係合箇所と、第1のリンク部材3010と第2のリンク部材3020との接続箇所とを、別の角度から観察した図である。図7は、本実施形態に係る車両の収納部の内部構造の左側面図における前部付近の拡大図であり、シート高さが高い位置にある時の例を示す。図8は、本実施形態に係る車両の収納部の内部構造の左側面図における前部付近の拡大図であり、シート高さが中間位置にある時の例を示す。図7の状態から、ハンドル部400を操作したことに応じて、棒状部材413がリンク部材412を介して軸411の周りに回動する。この操作によって、図8の状態に遷移することができる。
次に図9及び図10を参照して、シート高さが最も低い位置にある時の第2の収納部100bの荷重の受け方を説明する。図9は、本実施形態に係る車両の収納部の内部構造の前部付近の拡大斜視図であって、シート高さが低い時の荷重受けの説明図である。図9に示すように、第2の収納部100bは、荷重受け位置800において第1の収納部100a上に載置されている。
同様に、図10は、本実施形態1に係る車両の収納部の内部構造の後部付近の左側面図であって、シート高さが低い時の荷重受けの説明図である。図10に示すように、第2の収納部100bは、荷重受け位置901及び荷重受け位置902において第1の収納部100a上に載置されている。なお、図示していないが、左側面側だけではなく右側面側においても荷重受け位置901と同様の荷重受け位置があり、第1の収納部100aはその位置でも第2の収納部100bの荷重を受けている。
このように、シート高さが最も低い時は、第2の収納部100bの荷重は、荷重受け位置800、荷重受け位置901、荷重受け位置902、そして荷重受け位置901に対応する不図示の右側面側の荷重受け位置で受けるため、第2の収納部100bを安定的に保持することができる。
なお、図11は、本実施形態に係る車両の収納部の内部構造の後部付近の左側面図であって、シート高さが高い時の荷重受けの説明図である。この状態の時は、第2の収納部100bは、荷重受け位置901及び荷重受け位置902において第1の収納部100a上に載置されていない。
図4、図6、図7、図11及び図12に示されるように、第2の収納部100bが車両上下方向の上端までスライドした状態において、第1のリンク部材3010の端部(接続位置10021)と、第1の所定位置3002と、第2のリンク部材3020の端部(接続位置10011)とが、車両上下方向に整列する(上下方向の一直線状に重なる)。同様に、第2の収納部100bが車両上下方向の上端までスライドした状態において、第3のリンク部材3030の端部(接続位置10022)と、第2の所定位置700と、第4のリンク部材3040の端部(接続位置)とが、車両上下方向に整列する(上下方向の一直線状に重なる)。
このとき、車両前方では、第1の収納部100aが第1のリンク部材3010及び第2のリンク部材3020を介して第2の収納部100bを支持し、車両後方では、第1の収納部100aが第3のリンク部材3030及び第4のリンク部材3040を介して第2の収納部100bを支持することができる。よって、第2の収納部100bの荷重を安定的に受けることができ、シート200に着座して大きな荷重がかかったとしても、シート高さを保持することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、ハンドル部400の把持部403が傾斜面50の最も上方に位置するときに、第2の収納部100b(すなわちシート200)の高さが最も低い位置にあり、反対に把持部403が傾斜面50の最も下方に位置するときに、第2の収納部100b(すなわちシート200)の高さが最も高い位置にある例を説明した。ただし、この構造に限定されない。
ハンドル部400の把持部403が傾斜面50の最も上方に位置するときに、第2の収納部100b(すなわちシート200)の高さが最も高い位置にあり、反対に把持部403が傾斜面50の最も下方に位置するときに、第2の収納部100b(すなわちシート200)の高さが最も低い位置にあるように構成してもよい。
これにより、ハンドル部400の把持部403の車両上下方向の高さの変化と、第2の収納部100b(シート200)の高さの変化とが連動するため、違和感なく高さ調節を行うことが可能となる。
[変形例]
上述した実施形態では、第2の収納部100bが最も高い位置にある時に、第1の収納部100aと離間し、両者の間に空間が形成される(左右方向から観察した場合に隙間がある)例を説明した。しかし、この例に限定されず、第2の収納部100bが最も高い位置にある時でも、第2の収納部100bと第1の収納部100aとの間に空間が形成されない(左右方向から観察した場合に、隙間が無い)ように構成してもよい。
例えば、図15及び図16は、車両前後方向に垂直な平面で切った収納部100の断面図である。図15に示すように、第2の収納部100bが低い位置にある時には、第2の収納部100bの左側面の一部と、第1の収納部100aの左側面の一部とが左右方向から見て重複するように構成する。同様に、第2の収納部100bが低い位置にある時には、第2の収納部100bの右側面の一部と、第1の収納部100aの右側面の一部とが左右方向から見て重複するように構成する。
そして、図16に示すように、第2の収納部100bが高い位置にある時においても、第2の収納部100bの左側面の一部と、第1の収納部100aの左側面の一部とが左右方向から見て重複するように構成し、第2の収納部100bが低い位置にある時には、第2の収納部100bの右側面の一部と、第1の収納部100aの右側面の一部とが左右方向から見て重複するように構成する。
これにより、収納空間の内部の荷物等が、第1の収納部と第2の収納部との隙間に挟まることを防止でき、あるいは内部の荷物が収納空間の外に出てしまうことを防止できる。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
<実施形態のまとめ>
1.上記実施形態の車体構造(例えば10)は、
第1の収納部(例えば100a)と、
前記第1の収納部の上方に配置され、車両上下方向にスライド可能な第2の収納部(例えば100b)とを含み、
前記第1の収納部と前記第2の収納部とによって収納空間を形成可能な収納部(例えば100)と、
前記第2の収納部の上方に接続されるシート(例えば200)と、
前記第2の収納部を前記車両上下方向にスライドさせるためのスライド機構(例えば300)と、
前記スライド機構を動作させるためのハンドル部(例えば400)と、を備え、
前記ハンドル部は、前記収納部内に配置されている。
これにより、ハンドル操作によって容易にシート高さ(収納部の高さ)を容易に調節することができる。さらに、ハンドル部を収納部内に設けることにより、走行時に誤ってハンドル部に触れてしまうことがないため、誤操作を防止することができる。また、ハンドル部を収納部内に設けることにより、車両外部からシート高さ(収納部の高さ)を変えるいたずらを防止することができる。
2.上記実施形態の車体構造(例えば10)では、
前記シートは、タンデムシートであり、
前記第2の収納部は、前記タンデムシートの後部座席位置の下方まで延在している。
これにより、より広い収納空間を確保することが可能となる。さらに、前後に長い収納部をハンドル操作だけで簡単に上下にスライドできる。
3.上記実施形態の車体構造(例えば10)では、
前記ハンドル部は、前記第1の収納部の底面に沿って配置される。
これにより、ハンドル部を収納部内に設けても、収納空間を狭めることがなく、広い収納空間を確保することができる。
4.上記実施形態の車体構造(例えば10)では、
前記ハンドル部は、上下どちらの位置の場合でも、前記底面に沿う。
これにより、上下どちらの位置でも収納部内への影響を少なくできる。
5.上記実施形態の車体構造(例えば10)では、
前記ハンドル部は、
把持部(例えば403)と
前記把持部の一端から前記第1の収納部の第1の側面(例えば左側面)に接続され屈曲して延びる第1の棒状部材(例えば401)と、
前記把持部の他端から前記第1の側面と対向する前記第1の収納部の第2の側面(例えば右側面)に接続され屈曲して延びる第2の棒状部材(例えば402)と、
を備える。
これにより、容易にハンドル部を把持して操作することが可能となる。さらに、ハンドルの棒状部材が収納部の左右側面に延びるためハンドル操作によりハンドルに紐などが引っかかる可能性を少なくできる。
6.上記実施形態の車体構造(例えば10)では、
前記把持部は、前記第1の棒状部材と前記第1の収納部との接続位置と、前記第2の棒状部材と前記第1の収納部との接続位置とを通る軸(例えば411)を中心に回動可能である。
これにより、把持部を把持してハンドル部を回動操作することが可能となる。また、左右で均等に力を加えることができるため、操作が容易になる。
7.上記実施形態の車体構造(例えば10)では、
前記第1の収納部の底面は、車両前後方向に傾斜する傾斜面(例えば50)を有し、前記傾斜面に前記ハンドル部が配置される。
これにより、ハンドル部の操作により傾斜面に沿ってハンドル部の高さが上下に変化するため、ハンドル部の上下の高さ変化とシートの上下の高さ(収納部の高さ)の変化とを結びつけることが容易となり、操作性が向上する。ハンドル部が傾斜面ではなく水平面に配置されている場合、ハンドル部の前後方向への操作によりシート高さ(収納部の高さ)が高くなるのか低くなるのかを想像しにくいことがあるが、ハンドル操作により傾斜面上でハンドル部の高さが変化することになるため、ハンドル部の操作でシート高さ(収納部の高さ)がどのように変化するかを予測しやすくなる。
8.上記実施形態の車体構造(例えば10)では、
前記把持部が前記傾斜面の上部から下部へ向かって回動することにより、前記スライド機構が動作して前記第2の収納部が車両上方または下方へスライドし、前記把持部が前記傾斜面の下部から上部へ向かって回動することにより前記スライド機構が動作して前記第2の収納部が車両下方または上方へスライドする。
これにより、ハンドル部の操作とシート高さ(収納部の高さ)とが連動し、ハンドル部の把持部を上下に移動させたことによって、シート高さ(収納部の高さ)を上下に高さを変えられるため、ハンドルとシートが連動して操作することができる。
9.上記実施形態の車体構造(例えば10)では、
前記スライド機構は、
車両前後方向に延びるフレーム部(例えば3001)と、
前記フレーム部の一端の第1の所定位置(例えば3002)で前記フレーム部と接続され、前記第1の所定位置に対して回動可能な第1のリンク部材(例えば3010)及び第2のリンク部材(例えば3020)と、
前記フレーム部の他端(例えば3003)の第2の所定位置(例えば700)で前記フレーム部と接続され、前記第2の所定位置に対して回動可能な第3のリンク部材(例えば3030)及び第4のリンク部材(例えば3040)と、
を備え、
前記第1のリンク部材の端部及び前記第3のリンク部材の端部が、前記第2の収納部と回動可能に接続されており、
前記第2のリンク部材の端部及び前記第4のリンク部材の端部が、前記第1の収納部と回動可能に接続されており、
前記ハンドル部の操作に応じて前記フレーム部が車両前後方向に移動することにより、前記第1のリンク部材の端部と前記第2のリンク部材の端部との距離と、前記第3のリンク部材の端部と前記第4のリンク部材との端部との距離とを変化させることによって前記第2の収納部が前記車両上下方向にスライドする。
これにより、第1の収納部に対して第2の収納部の位置(シート高さ)を容易に変更することが可能となる。
10.上記実施形態の車体構造(例えば10)では、
前記第2の収納部が前記車両上下方向の上端までスライドした状態において、
前記第1のリンク部材の前記端部と、前記第1の所定位置(例えば3002)と、前記第2のリンク部材の前記端部とが、前記車両上下方向で重なり、
前記第3のリンク部材の前記端部と、前記第2の所定位置(例えば700)と、前記第4のリンク部材の前記端部とが、前記車両上下方向で重なる。
これにより、第2の収納部の荷重を直線的に受けることができることから、第2の収納部の位置(シート高さ)を安定的に保持することが可能となる。
11.上記実施形態の車体構造(例えば10)では、
前記第2の収納部が前記車両上下方向の下端までスライドした状態において、
前記第2の収納部は、複数の荷重受け位置(例えば800、901、902)において第1の収納部と接触して前記第1の収納部により支持される。
これにより、第2の収納部が最も低い位置にある時にその位置(シート高さ)を安定的に保持することが可能となる。
10:車体構造、100:収納部、100a:第1の収納部、100b:第2の収納部、200:シート、300:スライド機構、400:ハンドル部

Claims (11)

  1. 車体構造であって、
    第1の収納部と、
    前記第1の収納部の上方に配置され、車両上下方向にスライド可能な第2の収納部とを含み、
    前記第1の収納部と前記第2の収納部とによって収納空間を形成可能な収納部と、
    前記第2の収納部の上方に接続されるシートと、
    前記第2の収納部を前記車両上下方向にスライドさせるためのスライド機構と、
    前記スライド機構を動作させるためのハンドル部と、を備え、
    前記ハンドル部は、前記収納部内に配置されていることを特徴とする車体構造。
  2. 前記シートは、タンデムシートであり、
    前記第2の収納部は、前記タンデムシートの後部座席位置の下方まで延在していることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記ハンドル部は、前記第1の収納部の底面に沿って配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車体構造。
  4. 前記ハンドル部は、上下どちらの位置の場合でも、前記底面に沿うことを特徴とする請求項3に記載の車体構造。
  5. 前記ハンドル部は、
    把持部と
    前記把持部の一端から前記第1の収納部の第1の側面に接続され屈曲して延びる第1の棒状部材と、
    前記把持部の他端から前記第1の側面と対向する前記第1の収納部の第2の側面に接続され屈曲して延びる第2の棒状部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車体構造。
  6. 前記把持部は、前記第1の棒状部材と前記第1の収納部との接続位置と、前記第2の棒状部材と前記第1の収納部との接続位置とを通る軸を中心に回動可能であることを特徴とする請求項5に記載の車体構造。
  7. 前記第1の収納部の底面は、車両前後方向に傾斜する傾斜面を有し、前記傾斜面に前記ハンドル部が配置されることを特徴とする請求項5又は6に記載の車体構造。
  8. 前記把持部が前記傾斜面の上部から下部へ向かって回動することにより、前記スライド機構が動作して前記第2の収納部が車両上方または下方へスライドし、前記把持部が前記傾斜面の下部から上部へ向かって回動することにより前記スライド機構が動作して前記第2の収納部が車両上方または下方へスライドすることを特徴とする請求項7に記載の車体構造。
  9. 前記スライド機構は、
    車両前後方向に延びるフレーム部と、
    前記フレーム部の一端の第1の所定位置で前記フレーム部と接続され、前記第1の所定位置に対して回動可能な第1のリンク部材及び第2のリンク部材と、
    前記フレーム部の他端の第2の所定位置で前記フレーム部と接続され、前記第2の所定位置に対して回動可能な第3のリンク部材及び第4のリンク部材と、
    を備え、
    前記第1のリンク部材の端部及び前記第3のリンク部材の端部が、前記第2の収納部と回動可能に接続されており、
    前記第2のリンク部材の端部及び前記第4のリンク部材の端部が、前記第1の収納部と回動可能に接続されており、
    前記ハンドル部の操作に応じて前記フレーム部が車両前後方向に移動することにより、前記第1のリンク部材の端部と前記第2のリンク部材の端部との距離と、前記第3のリンク部材の端部と前記第4のリンク部材との端部との距離とを変化させることによって前記第2の収納部が前記車両上下方向にスライドすることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の車体構造。
  10. 前記第2の収納部が前記車両上下方向の上端までスライドした状態において、
    前記第1のリンク部材の前記端部と、前記第1の所定位置と、前記第2のリンク部材の前記端部とが、前記車両上下方向で重なり、
    前記第3のリンク部材の前記端部と、前記第2の所定位置と、前記第4のリンク部材の前記端部とが、前記車両上下方向で重なることを特徴とする請求項9に記載の車体構造。
  11. 前記第2の収納部が前記車両上下方向の下端までスライドした状態において、
    前記第2の収納部は、複数の荷重受け位置において第1の収納部と接触して前記第1の収納部により支持されることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の車体構造。
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