JP2012006477A - 飲料容器ホルダ - Google Patents

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実 柴田
Naoki Daimatsu
直樹 大松
Hitoyasu Sayama
仁康 佐山
Kenji Asano
賢二 浅野
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Abstract

【課題】保持部材の長さ方向の寸法を大きくしなくても同保持部材をスムーズにスライドさせることのできる飲料容器ホルダを提供する。
【解決手段】ボックス10の幅方向に相対向する側壁部11の各上端部11Uに、長さ方向に延びるラック15を設ける。互いに同期した状態で各ラック15上を転動する一対のピニオンギヤ32を、保持部材30Aに支持された回転軸31に一体回転可能に設ける。保持部材30Aが、起立状態の飲料容器Dから荷重を受けたときには、同飲料容器Dから遠ざかる方向への同保持部材30Aのスライドを阻止し、保持部材30Aが操作されたときには、同保持部材30Aのスライドを許容する係止機構LMを設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車のセンターコンソール等に設けられ、飲料缶、ペットボトル等の飲料容器を起立状態に保持する飲料容器ホルダに関するものである。
自動車の車室内に設けられて、飲料容器を起立状態に保持する飲料容器ホルダの一態様として、図17に示すように、上面が開放されたボックス71と、この開放部分をスライドする一対の保持部材72とを備えた、スライドタイプと呼ばれる飲料容器ホルダ70が知られている(例えば特許文献1参照)。この飲料容器ホルダ70では、ボックス71において、幅方向に相対向する側壁部73の上端部73Uが、長さ方向へ互いに平行に延びるように形成されている。各保持部材72は、両上端部73U間に架設され、長さ方向へスライドすることにより、ボックス71に収容された飲料容器に接近し、スライド方向前方の端壁部74との間で飲料容器を起立状態に保持する。このタイプの飲料容器ホルダ70には、飲料容器の大きさや形状に応じて保持部材72の長さ方向における位置を変え、飲料容器を端壁部74と保持部材72とによって挟み込んで起立状態に保持することができる利点がある。
上記飲料容器ホルダ70には、各保持部材72を長さ方向の任意の位置に係止するための係止機構が設けられている。特許文献1を含め、従来のスライドタイプの飲料容器ホルダ70では、この係止機構として、概ね共通の構成を有するものが採用されている。すなわち、同図17に示すように、各上端部73Uには複数の被係止部75が長さ方向に連続して形成されている。また、保持部材72の幅方向についての両側部76には、板ばね等からなり、いずれかの被係止部75に弾性的に係止する一対の係止部77が装着されている。なお、図17中では、左下側の保持部材72については、係止部77が装着された状態で示され、右上側の保持部材72については、係止部77が装着される前の状態で示されている。
この係止機構では、各係止部77の被係止部75との係止により、各保持部材72の長さ方向へのスライドが規制される。また、各保持部材72を長さ方向へ押圧操作すると、各係止部77が弾性変形しながら被係止部75を乗り越え、同係止部77の被係止部75との係止が解除される。各係止部77は、被係止部75を乗り越えると、自身の弾性復元力によりスライド方向前側の被係止部75に係止する。このように、保持部材72をスライドさせることにより、係止部77の係止及び係止解除の対象となる被係止部75が順に切替えられる。
特開平9−52551号公報
ところが、上述した従来の飲料容器ホルダ70では、各保持部材72の長さ方向についての寸法Lによっては、保持部材72を、両側部76がボックス71の上端部73Uに対し平行となるようにスライドさせることが難しい。同側部76が同上端部73Uに対し傾斜すると、上端部73Uとの干渉等により保持部材72がスムーズにスライドしなくなり、操作性が悪くなる。この問題を解消するためには、上記寸法Lを長くすることが考えられるが、その場合には、飲料容器の収容空間が狭くなったり、ボックス71の大型化を招いたりする。すなわち、ボックス71の大きさを変えないで、保持部材72の長さ方向の寸法Lを大きくすると、その分、飲料容器を収容できる空間が長さ方向に狭くなる。また、上記収容空間の長さ方向の広さを変えないで、保持部材72の長さ方向の寸法を大きくしようとすると、ボックス71が長さ方向に大型化する。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、保持部材の長さ方向の寸法を大きくしなくても同保持部材をスムーズにスライドさせることのできる飲料容器ホルダを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、上面が開放され、かつ幅方向に相対向する側壁部の各々の上端部が、長さ方向へ互いに平行に延びるように形成されたボックスと、前記両上端部間に架設され、かつ前記長さ方向へスライドして、前記ボックスに収容された飲料容器を起立状態に保持する保持部材とを備える飲料容器ホルダであって、前記各上端部に設けられて前記長さ方向に延びるラックと、前記保持部材に支持された回転軸に一体回転可能に設けられ、かつ互いに同期した状態で前記各ラック上を転動する一対のピニオンギヤと、前記保持部材が、起立状態の前記飲料容器から荷重を受けたときには、前記飲料容器から遠ざかる方向への同保持部材のスライドを阻止し、前記保持部材が操作されたときには、同保持部材のスライドを許容する係止機構とを備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、保持部材が操作されたときには、保持部材のスライドが許容され、一対のピニオンギヤが回転軸と一体となって、両ラック上を互いに同期した状態で同方向へ転動する。従って、保持部材の長さ方向の寸法に拘わらず、回転軸が支持された保持部材を、幅方向についての側部がボックスの上端部に対し平行となるようにスライドさせることが可能となる。保持部材の側部が上端部に対し傾斜して同上端部と干渉することが起こりにくく、上記スライドがスムーズに行なわれる。
そして、起立状態の飲料容器の近くまでスライドさせられた保持部材が、その飲料容器から荷重を受けると、係止機構により、飲料容器から遠ざかる方向への同保持部材のスライドを阻止され、飲料容器が起立状態に保持される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記係止機構は、前記保持部材の幅方向についての両側部の少なくとも一方に設けられた係止部と、前記係止部の設けられた前記側部に対応する前記上端部に設けられた被係止部とを備え、前記係止部及び前記被係止部の少なくとも一方は、前記長さ方向の複数箇所に設けられ、前記係止機構は、前記保持部材が少なくとも前記飲料容器に近づく方向へ操作されたときに、全ての前記係止部について前記被係止部との係止を解除させることにより、同方向への前記保持部材のスライドを許容し、前記保持部材が起立状態の前記飲料容器から荷重を受けたときに前記係止部の少なくとも1つをいずれかの前記被係止部に係止させることにより、前記飲料容器から遠ざかる方向への前記保持部材のスライドを阻止することを要旨とする。
上記の構成によれば、保持部材が少なくとも飲料容器に近づく方向へ操作されると、係止機構は、全ての係止部について被係止部との係止を解除させる。この係止解除により、少なくとも飲料容器に近づく方向への保持部材のスライドが許容される。
また、保持部材が起立状態の飲料容器から荷重を受けると、係止機構は、保持部材に設けられた係止部の少なくとも1つを、上端部に設けられたいずれかの被係止部に係止させる。この係止により、飲料容器から遠ざかる方向への保持部材のスライドが阻止され、飲料容器が起立状態に保持される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記保持部材は、前記回転軸により揺動可能に支持されており、前記保持部材が、少なくとも前記飲料容器に近づく方向への操作に応じ同方向へスライドするときには、前記係止部は、前記保持部材を揺動させることで、係止及び係止解除の対象となる被係止部を切替えることを要旨とする。
上記の構成によれば、保持部材が少なくとも飲料容器に近づく方向へ操作されて、同方向へスライドするときには、係止部により保持部材が、回転軸を支点として揺動させられる。そして、こうした保持部材の揺動を伴うスライドにより係止部が変位して、係止及び係止解除の対象となる被係止部が切替えられる。
そして、保持部材が飲料容器に接触又は接近する位置までスライドさせられた後に、起立状態の飲料容器が傾こうとして保持部材に同飲料容器の荷重が加わると、係止部の少なくとも1つがいずれかの被係止部に係止され、飲料容器から遠ざかる方向への保持部材のスライドが阻止される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記係止部が前記被係止部に近づく揺動方向へ前記保持部材を付勢する付勢手段をさらに備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、保持部材は、係止部が被係止部に近づく揺動方向の付勢力を付勢手段から受ける。
このため、保持部材が少なくとも飲料容器に近づく方向へ操作されて、同方向へスライドするときには、同保持部材は、係止部により付勢手段の付勢力に抗し、係止部が被係止部から遠ざかる方向へ揺動させられる。そして、こうした保持部材の揺動を伴うスライドにより係止部が変位して、係止及び解除の対象となる被係止部が切替えられる。
これに対し、起立状態の飲料容器から荷重を受けたときには、保持部材は上記の付勢力により、係止部が被係止部に近づく方向へ揺動させられる。この揺動に伴い、係止部が被係止部に確実に係止した状態となる。この係止により、飲料容器から遠ざかる方向への保持部材のスライドが確実に阻止される。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、前記保持部材には、前記係止部が前記被係止部から遠ざかる揺動方向へ押圧操作されるノブが設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、係止部の少なくとも1つがいずれかの被係止部に係止された状態の飲料容器ホルダにおいて、保持部材に設けられたノブが、係止部が被係止部から遠ざかる揺動方向へ操作されると、保持部材が同方向へ揺動する。この揺動に伴い係止部が変位して被係止部との係止状態を解除すると、保持部材は、飲料容器に対し近づく方向にも遠ざかる方向にもスライド可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記係止機構は、前記保持部材に対し、支軸により揺動可能に支持され、かつ前記飲料容器から荷重を受ける揺動部材と、前記揺動部材の幅方向についての両側部の少なくとも一方に設けられた係止部と、前記係止部の設けられた前記側部に対応する前記上端部に設けられた被係止部とを備え、前記係止部及び前記被係止部の少なくとも一方は、前記長さ方向の複数箇所に設けられ、前記係止機構は、前記揺動部材が起立状態の前記飲料容器から荷重を受けないときには、前記揺動部材を、前記係止部が前記被係止部から遠ざかる方向へ揺動させて、全ての前記係止部について前記被係止部との係止を解除させることにより、前記保持部材及び前記揺動部材のスライドを許容する一方、前記揺動部材が前記荷重を受けたときには、前記揺動部材を、前記係止部が前記被係止部に近づく方向へ揺動させて、前記係止部の少なくとも1つをいずれかの前記被係止部に係止させることにより、前記飲料容器から遠ざかる方向への前記保持部材及び前記揺動部材のスライドを阻止することを要旨とする。
上記の構成によれば、揺動部材が起立状態の飲料容器から荷重を受けないときには、係止機構は、揺動部材を、係止部が被係止部から遠ざかる方向へ揺動させて、全ての係止部について被係止部との係止を解除させる。この係止解除により、保持部材及び揺動部材のスライドが許容される。こうした保持部材及び揺動部材のスライドにより、係止部が被係止部から離れた状態で変位する。
ここで、係止部が被係止部に接触した状態で変位し、係止及び係止解除の対象となる被係止部を切替えるものでは、その切替え時に異音を発するおそれがある。この点、揺動部材が起立状態の飲料容器から荷重を受けないときに、全ての係止部の被係止部との係止が解除される請求項6に記載の発明では、保持部材及び揺動部材がスライドされるときに係止部が被係止部に係止することがなく、係止及び係止解除の対象となる被係止部の切替え時に異音の発生がない。
そして、保持部材及び揺動部材が飲料容器に接触又は接近する位置までスライドさせられた後に、起立状態の飲料容器が傾こうとして、揺動部材に飲料容器の荷重が加わると、係止機構は、揺動部材を、係止部が被係止部に近づく方向へ揺動させて、係止部の少なくとも1つをいずれかの被係止部に係止させる。この係止により、飲料容器から遠ざかる方向への保持部材及び揺動部材のスライドが阻止され、飲料容器が起立状態に保持される。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記係止部が前記被係止部から遠ざかる揺動方向へ前記揺動部材を付勢する付勢手段をさらに備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、揺動部材は、係止部が被係止部から遠ざかる揺動方向の付勢力を付勢手段から受ける。
このため、揺動部材が起立状態の飲料容器から荷重を受けないときには、揺動部材は上記の付勢力により、係止部が被係止部から遠ざかる方向へ揺動させられる。この揺動に伴い、全ての係止部の被係止部との係止が確実に解除させられ、保持部材及び揺動部材のスライドが確実に許容される。
これに対し、起立状態の飲料容器が傾こうとして揺動部材に荷重が加わると、その揺動部材は、付勢手段の付勢力に抗して、係止部が被係止部に近づく方向へ揺動する。この揺動に伴い変位した係止部がいずれかの被係止部に係止すると、飲料容器から遠ざかる方向への保持部材及び揺動部材のスライドが阻止され、飲料容器が起立状態に保持される。
なお、揺動部材が上記飲料容器から荷重を受けなくなると、揺動部材は付勢手段の付勢力により、係止部が被係止部から遠ざかる方向へ揺動させられる。この揺動に伴い、全ての係止部の被係止部との係止が解除させられ、保持部材及び揺動部材のスライドが可能となる。
本発明の飲料容器ホルダによれば、保持部材の長さ方向の寸法を大きくしなくても同保持部材をスムーズにスライドさせることができる。
本発明を具体化した第1実施形態の飲料容器ホルダについて、一対の保持部材を互いに接近する位置までスライドさせた状態を示す斜視図。 第1実施形態の飲料容器ホルダについて、各保持部材を端壁部に接近する位置までスライドさせた状態を示す斜視図。 飲料容器を起立状態に保持した飲料容器ホルダの平面図。 (A)は図3のA−A線に沿った断面構造を示す飲料容器ホルダの断面図、(B)は図4(A)におけるD部の拡大図。 図3のB−B線に沿った飲料容器ホルダの断面構造を示す断面図。 第1実施形態の飲料容器ホルダの側面構造を示す図であり、ラック等の一部を破断した状態で示す部分側面図。 図3のC−C線に沿った断面構造を示す断面図。 第1実施形態の飲料容器ホルダにおける保持部材のノブ及びその周辺部分の構造を示す部分斜視図。 本発明を具体化した第2実施形態の飲料容器ホルダについて、一対の保持部材を互いに接近する位置までスライドさせた状態を示す斜視図。 第2実施形態の飲料容器ホルダの構成部品を示す分解斜視図。 図9の飲料容器ホルダの平面図。 図11のE−E線に沿った断面構造を示す飲料容器ホルダの断面図。 図11のF−F線に沿った断面構造を示す飲料容器ホルダの断面図。 図11のG−G線に沿った断面構造を示す飲料容器ホルダの断面図。 図11のH−H線に沿った断面構造を示す飲料容器ホルダの断面図。 図15におけるI部の拡大図。 従来の飲料容器ホルダの構成部品を示す分解斜視図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
自動車の運転席と助手席との間に位置するセンターコンソールには、図1〜図3に示す飲料容器ホルダ1が組み付けられている。この飲料容器ホルダ1は、上面が開放され、かつ一般的な飲料缶、ペットボトル等の飲料容器D(図3参照)の高さよりも低い有底矩形箱状をなすボックス10を備えている。このボックス10の4つの縦壁部を区別するために、幅方向に相対向するものを側壁部11,12といい、長さ方向に相対向するものを端壁部13,14というものとする。各側壁部11,12の上端部11U,12Uは、長さ方向へ互いに平行に延びるように形成されている。
両上端部11U,12U間には、ボックス10の開放部分をそれぞれ長さ方向へスライドすることにより、少なくとも同開放部分を仕切る一対の保持部材30A,30Bが架設されている。各保持部材30A,30Bの役割は、ボックス10に収容された飲料容器Dを、端壁部13又は14との間で起立状態に保持することである。両保持部材30A,30Bは、互いに同様の構造をなし、ボックス10の長さ方向に並設されている。
ボックス10内において、保持部材30Aと、これに対向する端壁部13との間の空間は、飲料容器Dを収容し得る収容空間SAとなっている。また、ボックス10内において、保持部材30Bと、これに対向する端壁部14との間の空間は、飲料容器Dを収容し得る収容空間SBとなっている。保持部材30Aの端壁部13側の箇所、及び保持部材30Bの端壁部14側の箇所には、飲料容器Dの荷重を受ける荷重受け部27がそれぞれ形成されている。第1実施形態では、各荷重受け部27の一部は、飲料容器Dの外径形状に対応した形状である円弧状に形成されている。
各収容空間SA,SBの大きさは、各保持部材30A,30Bを、ボックス10の長さ方向についての中央部19(図2参照)と端壁部13,14との間でスライドさせることにより、変更可能である。各保持部材30A,30Bをスライドさせて、これを対向する端壁部13,14(飲料容器D)に近づけることで、収容空間SA,SBを小さくし、飲料容器Dを保持部材30A,30Bと端壁部13,14とによって挟み込んで起立状態に保持することが可能となっている。
より詳しくは、各上端部11U,12Uの外側面には、長さ方向へ延びるラック15が形成されている。各ラック15は、多数の歯16を一定間隔毎に長さ方向へ並設することによって形成されている。また、各上端部11U,12Uにおいて、上記ラック15の上方近傍には、互いに同一直線上においてそれぞれボックス10の長さ方向に延びる2本の長孔17,18が形成されている。各保持部材30A,30Bには、幅方向に延びる回転軸31が回転可能に支持されている(図5参照)。各回転軸31の両端部は、幅方向に相対向する上記長孔17,17(18,18)に挿通されている。各回転軸31の両端部には、上記ラック15上を転動するピニオンギヤ(小歯車)32が、同回転軸31に対し一体回転可能に設けられている。第1実施形態では、回転軸31と両ピニオンギヤ32とが別々に設けられており、同ピニオンギヤ32が、ねじ締結、接着等の手段によって回転軸31の両端部に固定されている。
ボックス10には、保持部材30A,30Bの揺動を規制するものが設けられておらず、各保持部材30A,30Bは、上記回転軸31を支点として揺動可能である。そして、各保持部材30A,30Bは、少なくとも飲料容器D(端壁部13,14)に近づく方向への操作に応じ、回転軸31を支点とした揺動を伴いながら同方向へスライドする。
飲料容器ホルダ1には、さらに、少なくとも次の条件を満たす係止機構LMが設けられている。
条件1:保持部材30A,30Bが、起立状態の飲料容器Dから荷重を受けたとき、その飲料容器Dから遠ざかる方向への同保持部材30A,30Bのスライドを阻止すること。
条件2:保持部材30A,30Bが操作されたときには、同保持部材30A,30Bのスライドを許容すること。
図3及び図4(A),(B)の少なくとも1つに示すように、各上端部11U,12Uは、長さ方向についての中央部19から端壁部13に向けて延びる溝21を自身の内側部に有している。この溝21の内底部において、上記中央部19と端壁部13との間の少なくとも一部の領域には、複数の被係止部23が並設されている。各被係止部23は、端壁部13側(図4(A),(B)では左側)ほど高くなるよう所定の勾配で傾斜する傾斜面23Sと、この傾斜面23Sの端壁部13側の端部に連続する垂直面23Vとからなる。
また、各上端部11U,12Uは、長さ方向についての中央部19から端壁部14に向けて延びる溝22を自身の内側部に有している。この溝22の内底部において、上記中央部19と端壁部14との間には、複数の被係止部24が並設されている。各被係止部24は、端壁部14側(図4(A),(B)では右側)ほど高くなるよう所定の勾配で傾斜する傾斜面24Sと、この傾斜面24Sの端壁部14側の端部に連続する垂直面24Vとからなる。従って、被係止部23と被係止部24とでは、傾斜面23S,24Sの傾斜方向が互いに逆になっている。
図2及び図4(A),(B)の少なくとも1つに示すように、保持部材30Aの幅方向についての両方の側部28であって、回転軸31から端壁部13側へ離間した箇所には係止部33がそれぞれ設けられている。両係止部33は、保持部材30Aが少なくとも飲料容器Dに近づく方向へ操作されたときに、前記被係止部23との係止を解除することにより、同方向への保持部材30Aのスライドを許容する。また、両係止部33は、保持部材30Aが起立状態の飲料容器Dから荷重を受けたときに最寄りの被係止部23に係止することにより、飲料容器Dから遠ざかる方向への保持部材30Aのスライドを阻止するものである。
両係止部33は、端壁部13から遠ざかるに従い低くなるよう傾斜する傾斜面33Sと、この傾斜面33Sの端壁部13とは反対側の端部に連続する垂直面33Vとからなる。係止部33における傾斜面33Sは、上記被係止部23の傾斜面23Sと同一の勾配で傾斜している。
また、保持部材30Bの幅方向についての両側部29であって、回転軸31から端壁部14側へ離間した箇所には係止部34がそれぞれ設けられている。両係止部34は、保持部材30Bが少なくとも飲料容器Dに近づく方向へ操作されたときに、前記被係止部24との係止を解除することにより、同方向への保持部材30Bのスライドを許容する。また、両係止部34は、保持部材30Bが起立状態の飲料容器Dから荷重を受けたときに最寄りの被係止部24に係止することにより、飲料容器Dから遠ざかる方向への保持部材30Bのスライドを阻止する。両係止部34は、端壁部14から遠ざかるに従い低くなるよう傾斜する傾斜面34Sと、この傾斜面34Sの端壁部14とは反対側の端部に連続する垂直面34Vとからなる。この傾斜面34Sの傾斜方向は、上記傾斜面33Sの傾斜方向とは逆である。また、係止部34における傾斜面34Sは、上記被係止部24の傾斜面24Sと同一の勾配で傾斜している。
上記係止部33,34及び被係止部23,24によって係止機構LMが構成されている。係止機構LMがこうした構成を採っていることから、係止部33,34が、その傾斜面33S,34Sにおいて被係止部23,24の傾斜面23S,24Sに接触した状態では、垂直面33V,34Vが、被係止部23,24の垂直面23V,24Vの飲料容器D(端壁部13,14)側の近傍に位置する。そのため、保持部材30A,30Bが飲料容器D(端壁部13,14)から遠ざかる方向へ操作された場合には、同方向への係止部33,34の変位が垂直面23V,24V同士の接触によって制限され、係止部33,34が被係止部23,24に係止した状態となり、同方向への保持部材30A,30Bのスライドが阻止される。
これに対し、係止部33,34が、その傾斜面33S,34Sにおいて被係止部23,24の傾斜面23S,24Sに接触した状態では、飲料容器D(端壁部13,14)側に、係止部33,34の変位を制限する垂直面23V,24Vがない。係止部33,34は、被係止部23,24に対する係止を解除した状態となり、傾斜面33S,34Sにおいて傾斜面23S,24S上を摺動することが可能である。この摺動により、飲料容器D(端壁部13,14)に近づく方向への保持部材30A,30Bのスライドを許容される。
そして、垂直面33V,34Vの下端が垂直面23V,24Vの上端よりも高い状態(図4(A),(B)の二点鎖線参照)では、保持部材30A,30Bが飲料容器D(端壁部13,14)に対し遠ざかる方向にも近づく方向にも、保持部材30A,30Bのスライドを妨げるものがない。そのため、保持部材30A,30Bが飲料容器D(端壁部13,14)から遠ざかる方向又は近づく方向へ操作された場合には、いずれの方向に対しても保持部材30A,30Bのスライドが許容される。なお、この状態は、後述するノブ35,36を、係止部33,34が被係止部23,24から遠ざかる方向へ操作された場合になる。
保持部材30A,30Bが、飲料容器Dに近づく方向への操作に応じ同方向へスライドするときには、係止部33,34は、回転軸31を支点として保持部材30A,30Bを揺動させることで、係止及び係止解除の対象となる被係止部23,24を切替える。
図1及び図2に示すように、保持部材30Aの幅方向について、側壁部11側の側部28であって、上記回転軸31の上方近傍には、同保持部材30Aの他の箇所よりも高いノブ35が設けられている。また、保持部材30Bの幅方向について、側壁部12側の側部29であって、上記回転軸31の上方近傍には、同保持部材30Bの他の箇所よりも高いノブ36が設けられている。各ノブ35,36の位置は、回転軸31を挟んで、上記係止部33,34と対向する箇所又は、その近傍に設定されている(図6参照)。各ノブ35,36は、被係止部23,24に対する係止部33,34の係止状態を解除する際に、回転軸31を中心とする前記保持部材30A,30Bの揺動方向のうち、係止部33,34が被係止部23,24から遠ざかる揺動方向へ操作されるものである。
図7及び図8の少なくとも一方に示すように、ノブ35と上端部11Uとの間には、上記回転軸31を中心とする保持部材30Aの揺動方向のうち、係止部33が被係止部23に近づく揺動方向へ保持部材30Aを付勢する付勢手段が設けられている。また、図示はしないが、ノブ36と上端部12Uとの間には、上記回転軸31を中心とする保持部材30Bの揺動方向のうち、係止部34が被係止部24に近づく揺動方向へ保持部材30Bを付勢する付勢手段が設けられている。前者の付勢手段と後者の付勢手段とでは、構成は共通しているが、付勢の対象となる揺動方向が互いに逆になっている。
次に、これらの付勢手段の構成について、ノブ35及び上端部11U間の付勢手段を例に説明する。ノブ35内であって、回転軸31を挟んで係止部33(図8では図示略)と反対側となる箇所には、下端面において開口し、かつ上方へ延びる穴部37が形成されており、上下方向に伸縮するばね38が、この穴部37内に圧縮された状態で配置されている。
ばね38の下方にはスライダ41が配置されている。スライダ41は、上下方向へ延びる縦棒部42と、縦棒部42の下端から幅方向外側へ延びる横棒部43とを備えている。横棒部43は、下方へ凸となる湾曲面44を自身の下端に有している。スライダ41は、縦棒部42において、上記穴部37に上下方向へのスライド可能に収容されている。また、各スライダ41は、横棒部43の先端部下面において、上記溝21の開口端面45に対し、長さ方向への摺動可能に接触している。横棒部43の下端面が湾曲面44であることから、同横棒部43の開口端面45との接触形態は、保持部材30Aの揺動を伴うスライドに拘わらず常に略線接触である。各スライダ41には、幅方向に延びるピン46が設けられており、このピン46が、保持部材30A内において上下方向に延びるように設けられたガイド孔47に挿通されている。このガイド孔47は、ピン46を通じて、スライダ41の上下動をガイドする。
上記の構成により、保持部材30Aにおいて、回転軸31を挟んで係止部33と反対側となる箇所には、スライダ41及びばね38を通じて、上方へ向かう付勢力が加えられている。この付勢力の加わる方向は、回転軸31を支点とした保持部材30Aの揺動方向のうち、係止部33が被係止部23に近づく揺動方向と同じである。
なお、図示はしないが、ボックス10には、平面略四角環状をなし、かつ側壁部11,12の上端部11U,12Uや端壁部13,14、ピニオンギヤ32等を覆う蓋部材が被せられるようになっている。
次に、上記のようにして構成された第1実施形態の飲料容器ホルダ1の使用方法について、作用とともに説明する。
飲料容器Dを起立状態に保持しないときには、例えば、次回の飲料容器Dの保持に備え、保持部材30Aを、収容空間SAが少なくとも飲料容器Dの起立状態での収容に必要な大きさとなる位置、例えば、中央部19寄りの箇所に位置させる(図1、図3等参照)。このとき、保持部材30Aに対し、回転軸31を支点とした揺動方向のうち、係止部33が被係止部23に近づく側へ揺動させようとするばね38の付勢力が加わる。この付勢力により、係止部33の傾斜面33Sがいずれかの被係止部23の傾斜面23Sに加圧状態で接触する(図4(A),(B))。この接触により、端壁部13に近づく方向への係止部33の変位と同方向への保持部材30Aのスライドとがともに規制される。また、被係止部23の垂直面23Vと係止部33の垂直面33Vとの接触により、端壁部13から遠ざかる方向への係止部33の変位と、同方向への保持部材30Aのスライドとがともに阻止される。
こうした状況のもと、飲料容器Dを収容空間SAに起立状態で置く。この際、端壁部13及び保持部材30Aがともに飲料容器Dに接触又は接近していないと、飲料容器Dが傾こうとした場合、その荷重が受け止められず、倒れるおそれがある。飲料容器Dを起立状態に保持するには、飲料容器Dの近傍に端壁部13及び保持部材30Aが位置する状況を作る必要がある。
そのために、例えば、飲料容器Dを端壁部13の近くに起立状態で置く(図3参照)。また、ノブ35を押したり引っ張ったりして、保持部材30Aに対し、飲料容器D(端壁部13)に近づく方向の力を加える。このように、保持部材30Aが飲料容器D(端壁部13)に近づく方向へ操作されるときには、係止部33の被係止部23との係止が解除され、飲料容器Dに近づく方向への保持部材30Aのスライドが許容される。係止部33は、係止の対象となる被係止部23を、飲料容器D(端壁部13)側のものに切替え可能である。
上記飲料容器D(端壁部13)に向かう力により、係止部33は、被係止部23の傾斜面23S上を飲料容器D(端壁部13)に近づく方向へ摺動する。傾斜面23Sが飲料容器D(端壁部13)に近づくほど高くなるように傾斜していることから、保持部材30Aは、ばね38の付勢力に抗し、回転軸31を支点として、係止部33が被係止部23から遠ざかる側(上側)へ揺動しながら、飲料容器D(端壁部13)側へスライドする。
係止部33が傾斜面23Sを乗り越えると、ばね38の付勢力を受けた保持部材30Aは、回転軸31を支点として、係止部33が被係止部23に近づく側(下側)へ揺動する。この揺動は、係止部33が被係止部23の傾斜面23Sに接触する位置へ変位するまで行なわれる。
保持部材30Aの揺動を伴う上記スライドにより係止部33が変位することで、同係止部33の係止及び係止解除の対象となる被係止部23が、飲料容器D側のものに切り替わる。そして、上記のスライドにより、保持部材30Aが端壁部13に近づくに従い収容空間SAが小さくなる。
また、保持部材30Aの揺動を伴う上記スライド時には、同保持部材30Aに支持された回転軸31が、各ラック15に噛合った両ピニオンギヤ32と一体となって回転する(図6参照)。両ピニオンギヤ32は、ラック15上を互いに同期した状態で、飲料容器D(端壁部13)側へ転動する。
保持部材30Aは、両側部28をボックス10の上端部11U,12Uに対し平行にした状態で、飲料容器D(端壁部13)に近づく方向へスライドする(図3参照)。この際、両側部28が上端部11U,12Uに対し傾斜していないことから、上記スライドは、保持部材30Aの動きの悪化を招くことなくスムーズに行なわれる。
上記ノブ35の操作により、保持部材30Aが、同保持部材30Aと端壁部13とによって、飲料容器Dを長さ方向についての両側から挟み込む位置までスライドさせられると、この飲料容器Dにより、保持部材30Aがそれ以上端壁部13側へ変位することを阻止される(図6参照)。係止部33が被係止部23を乗り越えて飲料容器D(端壁部13)側の被係止部23へ移動することはない。このときの収容空間SAの大きさは、起立状態の飲料容器Dの保持に適した大きさである。
そして、保持部材30Aが飲料容器Dに接触又は接近する位置までスライドさせられた後に、起立状態の飲料容器Dが保持部材30A側へ傾こうとして、荷重受け部27を通じ保持部材30Aに飲料容器Dの上方からの荷重が加わると、係止部33が最寄りの被係止部23に係止される。このとき、保持部材30Aは、係止部33が被係止部23に近づく揺動方向の付勢力をばね38から受けている。この付勢力により、係止部33が被係止部23に近づく方向へ変位させられる。また、飲料容器Dから保持部材30Aに加わる荷重の方向は下向きであって、係止部34を被係止部23に近づける方向である。このため、これらの付勢力及び荷重により、係止部33の被係止部23に対する係止が確実に行われる。
ところで、係止部33がいずれかの被係止部24に係止された状態の飲料容器ホルダ1において、その係止を解除して保持部材30Aを飲料容器D(端壁部13)から遠ざかる方向へスライドさせる場合には次の操作を行う。まず、保持部材30Aにおいて、回転軸31を挟んで、係止部33と対向する箇所又は、その近傍に設けられたノブ36を、係止部33が被係止部23から遠ざかる揺動方向(図6の時計回り方向)へ、ばね38の付勢力に抗して操作する。
このノブ36の操作により、保持部材30Aは、図6において二点鎖線で示すように、係止部33が被係止部23から遠ざかる方向へ揺動する。この揺動に伴い係止部33が変位して、垂直面33Vの下端が被係止部23の垂直面23Vよりも高くなると、保持部材30Aが飲料容器D(端壁部13)から遠ざかる方向には、同方向への保持部材30Aのスライドを妨げるものがなく、係止部33の被係止部23に対する係止が解除された状態となる。そのため、保持部材30Aが飲料容器D(端壁部13)から遠ざかる方向へノブ36(保持部材30A)を操作することにより、同方向へ保持部材30Aをスライドさせることが可能となる。
このときにも、回転軸31が両ピニオンギヤ32と一体となって回転する。両ピニオンギヤ32は、ラック15上を互いに同期した状態で転動する。保持部材30Aは、両側部28をボックス10の上端部11U,12Uに対し平行にした状態で、飲料容器D(端壁部13)から遠ざかる方向へスライドする。この際、両側部28が上端部11U,12Uに対し傾斜していないことから、上記スライドは、保持部材30Aの動きの悪化を招くことなくスムーズに行なわれる。
なお、ノブ36の上記操作により、係止部33を、垂直面33Vの下端が被係止部23の垂直面23V,24Vよりも高くなる位置まで変位させると、保持部材30Aが飲料容器D(端壁部13)に近づく方向にも、同方向への保持部材30Aのスライドを妨げるものがなく、係止部33の被係止部23に対する係止が解除された状態となる。そのため、保持部材30Aが飲料容器D(端壁部13)に近づく方向へノブ36(保持部材30A)を操作することにより、同方向へ保持部材30Aをスライドさせることももちろん可能となる。
また、収容空間SAから飲料容器Dを取り出す場合、その取り出しの方向は略上向きであって、係止部33を被係止部23から遠ざける方向である。そのため、この場合には、係止部33の被係止部23との係止が取り出し動作に応じて解除され、同飲料容器Dが引っかからずに取り出される。
なお、保持部材30Bを用いて飲料容器Dを起立状態に保持等する場合も、上記保持部材30Aを用いた場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)ボックス10の幅方向に相対向する側壁部11,12の各上端部11U,12Uに、長さ方向に延びるラック15を設ける。互いに同期した状態で各ラック15上を転動する一対のピニオンギヤ32を、保持部材30A,30Bに支持された回転軸31に一体回転可能に設ける(図1、図2)。保持部材30A,30Bが、起立状態の飲料容器Dから荷重を受けたときには、同飲料容器Dから遠ざかる方向への同保持部材30A,30Bのスライドを阻止し、保持部材30A,30Bが操作されたときには、同保持部材30A,30Bのスライドを許容する係止機構LMを設けている(図4(A),(B))。
そのため、両側部28,29を、ボックス10の相対向する側壁部11,12に対し平行にした状態で、保持部材30A,30Bをスムーズにスライドさせることができ、操作性の向上を図ることができる(図3)。
保持部材30Aの側部28,29が上端部11U,12Uに対し傾斜することによるスライド動作の悪化を抑制するために、保持部材30Aの長さ方向の寸法Lを大きくする対策を講じなくてよくなる。従来の飲料容器ホルダ70とは異なり、収容空間SA,SBが長さ方向に狭くなったり、ボックス10が長さ方向に大型化したりするのを抑制することができる。
(2)ここで、従来の飲料容器ホルダ70では、係止機構が保持部材72の操作荷重に大きく影響を及ぼす構成となっている。操作荷重は、主として、係止部77が弾性変形しながら被係止部75を乗り越えるときの弾性力によって決定される。そのため、例えば、保持部材72の操作荷重を小さくして操作性をよくするために、係止部77として、比較的弱い弾性力を有するものを用いると、飲料容器が傾こうとしてその荷重が保持部材72に加わった場合に、係止部77が弾性変形して被係止部75を乗り越えて、意図せず係止状態が解除されてしまうおそれがある。係止部77として強い弾性力を有するものに変更することで、こうした問題は解消できるが、反面、被係止部75を乗り越えるのに大きな力が必要となり、保持部材72の操作荷重が重くなり、操作性が低下してしまう。
この点、第1実施形態では、係止機構LMとは異なる箇所で操作荷重が作り出される構成となっていて、係止機構LMが保持部材30A,30Bの操作荷重に及ぼす影響は非常に小さなものとなっている。そのため、保持部材30A,30Bの操作荷重を小さくして操作性をよくするために、ばね38として弱い弾性力を有するものを用いる必要がない。ばね38として弱い弾性力を有するものを用いることによる上記弊害、すなわち、飲料容器Dが傾こうとして、その荷重が保持部材30A,30Bに加わった場合に、係止部33,34が被係止部23,24を乗り越えて、係止状態が不用意に解除されることがない。
また、飲料容器Dが傾こうとして、その荷重が保持部材30A,30Bに加わった場合に、係止状態が不用意に解除されないようにするために、ばね38として強い弾性力を有するものを用いる必要がない。ばね38として、強い弾性力を有するものを用いることによる上記弊害、すなわち、係止部33,34が被係止部23,24を乗り越えるのに大きな力が必要となり、保持部材30A,30Bの操作荷重が重くなって操作性が低下することがない。
(3)係止機構LMとして、保持部材30A,30Bの幅方向についての両側部28,29に係止部33,34を設けるとともに、上端部11U,12Uの長さ方向の複数箇所に被係止部23,24を設ける。そして、保持部材30A,30Bが飲料容器Dに近づく方向へ操作されたときに、係止部33,34について被係止部23,24との係止を解除させる一方、保持部材30A,30Bが起立状態の飲料容器Dから荷重を受けたときに係止部33,34を最寄りの被係止部23,24に係止させるようにしている(図4(A),(B))。
そのため、このような簡単な構成でありながら、保持部材30A,30Bが飲料容器Dに近づく方向へ操作されたときには、同方向へ同保持部材30A,30Bをスライドさせることができる。また、保持部材30A,30Bが、起立状態の飲料容器Dから荷重を受けたときには、同飲料容器Dから遠ざかる方向への同保持部材30A,30Bのスライドを阻止することができる。
(4)保持部材30A,30Bを回転軸31に揺動可能に支持する。保持部材30A,30Bが、飲料容器Dに近づく方向への操作に応じ同方向へスライドするときには、係止部33,34が、保持部材30A,30Bを揺動させることで、係止及び係止解除の対象となる被係止部23,24を切替えるようにしている(図4(A),(B))。
そのため、保持部材30A,30Bを飲料容器Dに接触又は接近する位置までスライドさせて、係止部33,34を被係止部23,24に係止させることで、飲料容器Dから遠ざかる方向への保持部材30A,30Bのスライドを阻止することができる。
(5)係止部33,34が被係止部23,24に近づく揺動方向へ保持部材30A,30Bを付勢する付勢手段(ばね38、スライダ41等)を設けている(図7、図8)。
そのため、保持部材30A,30Bが起立状態の飲料容器Dから荷重を受けたときには、係止部33,34を被係止部23,24に確実に係止させて、飲料容器Dから遠ざかる方向への保持部材30A,30Bのスライドを確実に阻止し、飲料容器Dを起立状態に保持することができる。
(6)保持部材30A,30Bにおいて、回転軸31を挟んで、係止部33,34と対向する箇所又は、その近傍にノブ35,36を設けている(図6)。
そのため、係止部33,34がいずれかの被係止部23,24に係止された状態の飲料容器ホルダ1において、ノブ35,36を、係止部33,34が被係止部23,24から遠ざかる揺動方向へ操作することにより、保持部材30A,30Bを同方向へ揺動させ、係止部33,34の被係止部23,24との係止状態を解除することができる。その結果、保持部材30A,30Bを、飲料容器Dに近づく方向にも遠ざかる方向にもスライドさせることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図9〜図16を参照して説明する。
第2実施形態は、係止機構LMの構成が第1実施形態と大きく異なっている。
まず、図10及び図16の少なくとも一方に示すように、被係止部は、ラック15の歯16によって構成されている。表現を変えると、ラック15の歯16が、ボックス10の長さ方向の複数箇所に設けられた被係止部として利用されている。これに伴い溝21,22が省略されている。
次に、図10及び図14の少なくとも一方に示すように、各保持部材30A,30Bの幅方向についての複数箇所(図では2箇所)には、同方向に延びる支軸51がそれぞれ設けられており、これらの支軸51により揺動部材50A,50Bが上下方向へ揺動可能に支持されている。揺動部材50Aの端壁部13側の箇所、及び揺動部材50Bの端壁部14側の箇所には、保持部材30A,30Bの荷重受け部27に代えて、飲料容器Dの荷重を受ける荷重受け部52がそれぞれ形成されている。
一方の揺動部材50Aの幅方向についての両方の側部53であって、支軸51から端壁部13側へ離間した箇所には係止部33がそれぞれ形成されている。他方の揺動部材50Bの幅方向についての両方の側部54であって、支軸51から端壁部14側へ離間した箇所には係止部34がそれぞれ形成されている。
各揺動部材50A,50Bは、飲料容器Dから荷重を受けないときには、係止部33,34が被係止部(歯16)から遠ざかる方向へ揺動して、係止部33,34の被係止部(歯16)との係止を解除させることにより、飲料容器Dに対し近づく方向及び遠ざかる方向への保持部材30A,30B及び揺動部材50A,50Bのスライドを許容する。また、各揺動部材50A,50Bは、起立状態の飲料容器Dから荷重を受けたときには、係止部33,34が被係止部(歯16)に近づく方向へ揺動して、係止部33,34を最寄りの被係止部(歯16)に係止させることにより、飲料容器Dから遠ざかる方向への保持部材30A,30B及び揺動部材50A,50Bのスライドを阻止する。
保持部材30Aと揺動部材50Aとの間であって、支軸51と係止部33との間には、その係止部33が被係止部(歯16)から遠ざかる揺動方向(上方)へ揺動部材50Aを付勢する付勢手段が設けられている。また、保持部材30Bと揺動部材50Bとの間であって、支軸51と係止部34との間には、その係止部34が被係止部(歯16)から遠ざかる揺動方向(上方)へ揺動部材50Bを付勢する付勢手段が設けられている。第2実施形態では、これらの付勢手段として、上下方向に伸縮するばね55が、圧縮された状態で配置されている。なお、係止部33,34が被係止部(歯16)から遠ざかる方向への揺動部材50A,50Bの揺動は、同揺動部材50A,50Bに設けられたストッパ56が、保持部材30A,30Bに当接することにより規制される(図15、図16参照)。
また、第2実施形態では、図10及び図13の少なくとも一方に示すように、両ピニオンギヤ32が回転軸31に一体形成されている。この回転軸31は、保持部材30A,30Bと、これらに下側から取付けられた軸受57とにより回転可能に支持されている。なお、第1実施形態では形成された長孔17,18は省略されている。
また、図10、図12〜図14の少なくとも1つに示すように、回転軸31を支点とした保持部材30A,30Bの揺動を不能とするために、各上端部11U,12Uには、外側面において開放し、かつボックス10の長さ方向に延びる溝58が形成されている。保持部材30A,30Bの両側部28,29には係合突起59が形成されており、各係合突起59が溝58に摺動可能に係合されている。
さらに、各保持部材30A,30Bには、ボックス10の内部空間を仕切る仕切板部61が形成されている。ノブ35と上端部11Uとの間には、第1実施形態とは異なり、係止部33が被係止部23に近づく揺動方向へ保持部材30Aを付勢する付勢手段(ばね38、ラック15等)は設けられていない。
なお、ボックス10には、平面略四角環状をなし、かつ側壁部11,12の上端部11U,12Uや端壁部13,14、ピニオンギヤ32等を覆う蓋部材62が被せられている。
上記以外の構成は、第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態と同様の箇所、部材等については、第1実施形態と同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
次に、上記のようにして構成された飲料容器ホルダ1の使用方法について、作用とともに説明する。
第2実施形態の飲料容器ホルダ1では、保持部材30A,30Bは揺動せず、スライドするのみである。これに対し、揺動部材50A,50Bの各々は、係止部33,34が被係止部(歯16)から遠ざかる揺動方向(上方)の付勢力を常にばね55から受ける(図16)。
飲料容器Dを起立状態に保持しないときには、図9及び図11に示すように、次回の飲料容器Dの保持に備え、保持部材30A,30Bを、収容空間SAが少なくとも飲料容器Dの起立状態での収容に必要な大きさとなる位置、例えば、長さ方向中央部寄りの箇所に位置させる。
このとき、揺動部材50A,50Bは、飲料容器Dから荷重を受けない。揺動部材50A,50Bは、ばね55の上記付勢力により、係止部33,34が被係止部(歯16)から遠ざかる方向(上方)へ揺動させられる。この揺動に伴い、係止部33,34の被係止部(歯16)との係止が解除させられ、飲料容器Dに近づく方向への保持部材30A,30B及び揺動部材50A,50Bのスライドが確実に許容される(図15、図16の実線参照)。
こうした状況のもと、飲料容器Dを例えば収容空間SBに起立状態で置く。この際、端壁部14及び保持部材30Bがともに飲料容器Dに接触又は接近していないと、飲料容器Dが傾こうとした場合、その荷重が受け止められず、倒れるおそれがある。飲料容器Dを起立状態に保持すべく、飲料容器Dの近傍に端壁部14及び保持部材30Bが位置する状況を作るために、例えば、飲料容器Dを端壁部14の近くに起立状態で置く(図11の二点鎖線参照)。また、ノブ36を押したり引っ張ったりして、保持部材30Bに対し、飲料容器D(端壁部14)に近づく方向の力を加える。
上記の力により、保持部材30B及び揺動部材50Bを同方向へスライドさせると、そのスライドに伴い、係止部34の係止の対象となる被係止部(歯16)が、飲料容器D(端壁部14)側のものに切り替わっていく。そして、上記のスライドにより、保持部材30B及び揺動部材50Bが端壁部14に近づくに従い収容空間SBが小さくなる。
また、保持部材30B及び揺動部材50Bの上記スライド時には、保持部材30Bに支持された回転軸31が、各ラック15に噛合った両ピニオンギヤ32と一体となって回転(図10、図13参照)する。両ピニオンギヤ32は、ラック15上を互いに同期した状態で、飲料容器D(端壁部14)側へ転動する。
保持部材30Bは、側部29をボックス10の上端部11U,12Uに対し平行にした状態で、飲料容器D(端壁部14)に近づく方向へスライドする。この際、側部29が上端部11U,12Uに対し傾斜していないことから、上記スライドは、保持部材30Bの動きの悪化を招くことなくスムーズに行なわれる。
上記ノブ36の操作により、保持部材30B及び揺動部材50Bが、同保持部材30Bと端壁部14とによって、飲料容器Dを長さ方向についての両側から挟み込む位置までスライドさせられると、この飲料容器Dにより、保持部材30B及び揺動部材50Bがそれ以上端壁部14側へ移動することを阻止される。このときの収容空間SBの大きさは、起立状態の飲料容器Dの保持に適した大きさである。
そして、保持部材30B及び揺動部材50Bが、飲料容器Dに接触又は接近する位置までスライドさせられた後に、起立状態の飲料容器Dが傾こうとして、荷重受け部52を通じて揺動部材50Bに飲料容器Dの荷重が上方から加わると、揺動部材50Bは、ばね55の付勢力に抗して、係止部34が被係止部(歯16)に近づく方向へ揺動する。この揺動に伴い変位した係止部34がいずれかの被係止部(歯16)に係止すると、飲料容器D(端壁部14)から遠ざかる側への保持部材30B及び揺動部材50Bのスライドが阻止され、飲料容器Dが起立状態に保持される。
ここで、仮に保持部材30Bが、被係止部に接触した状態で変位し、係止及び係止解除の対象となる被係止部を切り替えるものであるとすると、その切替え時に異音を発するおそれがある。この異音は、係止部34が被係止部(歯16)に当たることにより発生する。
この点、揺動部材50Bが起立状態の飲料容器Dから荷重を受けないときに、係止部34の被係止部(歯16)との係止が解除される第2実施形態では、保持部材30B及び揺動部材50Bが飲料容器Dに近づく方向へスライドされるときに係止部34が被係止部(歯16)に接触することがない。係止部34の係止及び係止解除の対象となる被係止部(歯16)は非接触状態で切り替わるため、係止部34が被係止部(歯16)に当たることによる異音が発生しない。
なお、揺動部材50Bが上記飲料容器Dから荷重を受けなくなると、揺動部材50Bはばね55の付勢力により、係止部34が被係止部(歯16)から遠ざかる方向(上方)へ揺動させられる。この揺動に伴い、係止部34の被係止部(歯16)との係止が解除させられ、飲料容器Dに近づく方向についても、飲料容器Dから遠ざかる方向についても、保持部材30B及び揺動部材50Bのスライドが可能となる。
このときにも、回転軸31が両ピニオンギヤ32と一体となって回転する。両ピニオンギヤ32は、ラック15上を互いに同期した状態で転動する。保持部材30Aは、両側部28をボックス10の上端部11U,12Uに対し平行にした状態で、飲料容器D(端壁部13)から遠ざかる方向へスライドする。この際、両側部28が上端部11U,12Uに対し傾斜していないことから、上記スライドは、保持部材30Aの動きの悪化を招くことなくスムーズに行なわれる。
なお、保持部材30A及び揺動部材50Aを用いて飲料容器Dを起立状態に保持したり、取り出したりする場合も、上記保持部材30B及び揺動部材50Bを用いた場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
従って、第2実施形態によれば、上述した(1),(2)に加え、次の効果が得られる。
(7)飲料容器Dから荷重を受ける揺動部材50A,50Bを支軸51により保持部材30A,30Bに揺動可能に支持する。揺動部材50A,50Bの両側部53,54に係止部33,34を設け、ラック15の複数の歯16を被係止部として利用する。揺動部材50A,50Bが起立状態の飲料容器Dから荷重を受けないときには、揺動部材50A,50Bを、係止部33,34が被係止部(歯16)から遠ざかる方向へ揺動させて、係止部33,34の被係止部との係止を解除させることにより、飲料容器Dに近づく方向への保持部材30A,30B及び記揺動部材50A,50Bのスライドを許容する。揺動部材50A,50Bが飲料容器Dから荷重を受けたときには、揺動部材50A,50Bを下方へ揺動させて、係止部33,34をいずれかの被係止部(歯16)に係止させることにより、飲料容器Dから遠ざかる方向への保持部材30A,30B及び揺動部材50A,50Bのスライドを阻止するようにしている。
このため、係止部33,34を被係止部(歯16)に係止させることなく保持部材30A,30Bをスライドさせることができ、係止部33,34の係止及び係止解除の対象となる被係止部(歯16)の切替え時に異音が発生しないようにすることができる。また、荷重変動も少なくスムーズなスライドが可能である。
また、揺動部材50A,50Bが、傾こうとする飲料容器Dの荷重を受けたときだけ揺動部材50A,50Bを下方へ揺動させて、係止部33,34を被係止部(歯16)に係止させ、飲料容器Dから遠ざかる方向への保持部材30A,30B及び揺動部材50A,50Bのスライドを阻止し、飲料容器Dを起立状態に保持することができる。
(8)保持部材30A,30Bと揺動部材50A,50Bとの間に、係止部33,34が被係止部(歯16)から遠ざかる揺動方向へ揺動部材50A,50Bを付勢するばね55を設けている。
このため、揺動部材50A,50Bが起立状態の飲料容器Dから荷重を受けないときには、ばね55の付勢力により、係止部33,34が被係止部(歯16)から遠ざかる方向へ揺動させ、係止部33,34の被係止部(歯16)との係止を確実に解除させることができ、上記(7)の効果をより確実なものとすることができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・係止機構LMは、保持部材30A,30Bの幅方向についての一方の側部28(29)に設けられた係止部33(34)と、その係止部33(34)の設けられた側部28(29)に対応する上端部11U(12U)に設けられた被係止部23(24)とによって構成されてもよい。
・ボックス10の長さ方向について、係止部33,34及び被係止部23,24の少なくとも一方が複数であるという条件を満たす範囲内で、係止部33,34及び被係止部23,24の単数・複数の組合わせを変更してもよい。
組合わせとしては、以下のものがある。
(A)係止部33,34が単数であり、かつ被係止部23,24(第2実施形態では歯16)が複数である組合わせ(上記第1及び第2実施形態がこれに該当する)
(B)係止部33,34が複数であり、かつ被係止部23,24が単数である組合わせ
(C)係止部33,34が複数であり、かつ被係止部23,24が複数である組合わせ
・保持部材30A,30Bの数を「1」又は「3」以上に変更してもよい。
・本発明は、自動車以外、例えば飛行機、船等の乗り物に装備される飲料容器ホルダに適用されてもよい。
・本発明は、自動車において、センターコンソール以外の箇所に適用されてもよい。
1…飲料容器ホルダ、10…ボックス、11,12…側壁部、11U,12U…上端部、15…ラック、16…歯(第2実施形態の被係止部を構成)、23,24…被係止部、28,29…保持部材の側部、30A,30B…保持部材、31…回転軸、32…ピニオンギヤ、33,34…係止部、35,36…ノブ、38,55…ばね(付勢手段)、41…スライダ(付勢手段)、50A,50B…揺動部材、51…支軸、53,54…揺動部材の側部、D…飲料容器、LM…係止機構。

Claims (7)

  1. 上面が開放され、かつ幅方向に相対向する側壁部の各々の上端部が、長さ方向へ互いに平行に延びるように形成されたボックスと、
    前記両上端部間に架設され、かつ前記長さ方向へスライドして、前記ボックスに収容された飲料容器を起立状態に保持する保持部材と
    を備える飲料容器ホルダであって、
    前記各上端部に設けられて前記長さ方向に延びるラックと、
    前記保持部材に支持された回転軸に一体回転可能に設けられ、かつ互いに同期した状態で前記各ラック上を転動する一対のピニオンギヤと、
    前記保持部材が、起立状態の前記飲料容器から荷重を受けたときには、前記飲料容器から遠ざかる方向への同保持部材のスライドを阻止し、前記保持部材が操作されたときには、同保持部材のスライドを許容する係止機構と
    を備えることを特徴とする飲料容器ホルダ。
  2. 前記係止機構は、前記保持部材の幅方向についての両側部の少なくとも一方に設けられた係止部と、前記係止部の設けられた前記側部に対応する前記上端部に設けられた被係止部とを備え、
    前記係止部及び前記被係止部の少なくとも一方は、前記長さ方向の複数箇所に設けられ、
    前記係止機構は、前記保持部材が少なくとも前記飲料容器に近づく方向へ操作されたときに、全ての前記係止部について前記被係止部との係止を解除させることにより、同方向への前記保持部材のスライドを許容し、前記保持部材が起立状態の前記飲料容器から荷重を受けたときに前記係止部の少なくとも1つをいずれかの前記被係止部に係止させることにより、前記飲料容器から遠ざかる方向への前記保持部材のスライドを阻止する請求項1に記載の飲料容器ホルダ。
  3. 前記保持部材は、前記回転軸により揺動可能に支持されており、
    前記保持部材が、少なくとも前記飲料容器に近づく方向への操作に応じ同方向へスライドするときには、前記係止部は、前記保持部材を揺動させることで、係止及び係止解除の対象となる被係止部を切替える請求項2に記載の飲料容器ホルダ。
  4. 前記係止部が前記被係止部に近づく揺動方向へ前記保持部材を付勢する付勢手段をさらに備える請求項3に記載の飲料容器ホルダ。
  5. 前記保持部材には、前記係止部が前記被係止部から遠ざかる揺動方向へ押圧操作されるノブが設けられている請求項3又は4に記載の飲料容器ホルダ。
  6. 前記係止機構は、前記保持部材に対し、支軸により揺動可能に支持され、かつ前記飲料容器から荷重を受ける揺動部材と、前記揺動部材の幅方向についての両側部の少なくとも一方に設けられた係止部と、前記係止部の設けられた前記側部に対応する前記上端部に設けられた被係止部とを備え、
    前記係止部及び前記被係止部の少なくとも一方は、前記長さ方向の複数箇所に設けられ、
    前記係止機構は、前記揺動部材が起立状態の前記飲料容器から荷重を受けないときには、前記揺動部材を、前記係止部が前記被係止部から遠ざかる方向へ揺動させて、全ての前記係止部について前記被係止部との係止を解除させることにより、前記保持部材及び前記揺動部材のスライドを許容する一方、前記揺動部材が前記荷重を受けたときには、前記揺動部材を、前記係止部が前記被係止部に近づく方向へ揺動させて、前記係止部の少なくとも1つをいずれかの前記被係止部に係止させることにより、前記飲料容器から遠ざかる方向への前記保持部材及び前記揺動部材のスライドを阻止する請求項1に記載の飲料容器ホルダ。
  7. 前記係止部が前記被係止部から遠ざかる揺動方向へ前記揺動部材を付勢する付勢手段をさらに備える請求項6に記載の飲料容器ホルダ。
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