JP2023047701A - 全固体電池とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】固体電解質層と電極層との界面に剥離が発生するのを抑制すること。【解決手段】第1の電極層、固体電解質層、及び第2の電極層の各々が第1の方向に沿って積層され、前記第1の電極層が表出する第1の面と、前記第2の電極層が表出する第2の面とを備えた積層体と、前記第1の面に設けられた第1の外部電極と、前記第2の面に設けられた第2の外部電極とを有し、前記第1の電極層は、前記第1の外部電極に接続された第1の部分と、前記第1の外部電極から前記第2の外部電極に向かう第2の方向に沿って延びる第2の部分とを有し、前記第2の電極層は、前記第2の外部電極に接続された第3の部分と、前記第2の方向に沿って延びる第4の部分とを有し、前記第1の部分の第1の幅が前記第2の部分の第2の幅よりも狭く、かつ前記第3の部分の第3の幅が前記第4の部分の第4の幅よりも狭いことを特徴とする。【選択図】図5
Description
本発明は、全固体電池とその製造方法に関する。
近年、二次電池が様々な分野で利用されている。電解液を用いた二次電池には電解液の漏液等の問題がある。そこで、固体電解質を備え、他の構成要素も固体で構成した全固体電池の開発が行われている(特許文献1~4参照)。
全固体電池は、電極層用の電極ペーストと、固体電解質層用のグリーンシートとを複数積層し、それらを焼成することで作製される。このとき、電極層と固体電解質層の各々の弾性の差に起因して、固体電解質層と電極層との界面に剥離が発生することがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、固体電解質層と電極層との界面に剥離が発生するのを抑制することを目的とする。
本発明に係る全固体電池は、第1の電極層、固体電解質層、及び第2の電極層の各々が第1の方向に沿って複数積層され、前記第1の電極層が表出する第1の面と、前記第2の電極層が表出する第2の面とを備えた積層体と、前記第1の面に設けられ、かつ前記第1の電極層に接続された第1の外部電極と、前記第2の面に設けられ、かつ前記第2の電極層に接続された第2の外部電極とを有し、前記第1の電極層は、前記第1の外部電極に接続された第1の部分と、前記第1の外部電極から前記第2の外部電極に向かう第2の方向に沿って延びる第2の部分とを有し、前記第2の電極層は、前記第2の外部電極に接続された第3の部分と、前記第2の方向に沿って延びる第4の部分とを有し、前記第1の方向と前記第2の方向の各々と交叉する第3の方向に沿った前記第1の部分の第1の幅が前記第2の部分の第2の幅よりも狭く、かつ前記第3の部分の前記第3の方向に沿った第3の幅が前記第4の部分の第4の幅よりも狭いことを特徴とする。
上記全固体電池において、前記第1の部分の中心を通り、かつ前記第2の方向に沿って延びる第1の中心線と、前記第2の部分の中心を通り、かつ前記第2の方向に沿って延びる第2の中心線とが相互にずれてもよい。
上記全固体電池において、前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれの縁が、前記第2の方向に沿って延びる第1の仮想線上に位置し、前記第3の部分と前記第4の部分のそれぞれの縁が、前記第2の方向に沿って延びる第2の仮想線上に位置してもよい。
上記全固体電池において、前記第1の幅は、前記第2の幅の1/2よりも広く、前記第3の幅は、前記第4の幅の1/2よりも広くてもよい。
上記全固体電池において、前記第1の電極層の膜厚をT1、前記第2の電極層の膜厚をT2、前記固体電解質層の膜厚をT3としたときに、T1≧T2>T3でもよい。
本発明に係る全固体電池の製造方法は、第1の電極層、固体電解質層、及び第2の電極層の各々が第1の方向に沿って複数積層され、前記第1の電極層が表出する第1の面と、前記第2の電極層が表出する第2の面とを備えた積層体を形成する工程と、前記積層体を焼成する工程と、前記第1の面に、前記第1の電極層に接続された第1の外部電極を形成する工程と、前記第2の面に、前記第2の電極層に接続された第2の外部電極を形成する工程とを有し、前記第1の電極層は、前記第1の外部電極に接続された第1の部分と、前記第1の外部電極から前記第2の外部電極に向かう第2の方向に沿って延びる第2の部分とを有し、前記第2の電極層は、前記第2の外部電極に接続された第3の部分と、前記第2の方向に沿って延びる第4の部分とを有し、前記第1の方向と前記第2の方向の各々と交叉する第3の方向に沿った前記第1の部分の第1の幅が前記第2の部分の第2の幅よりも狭く、かつ前記第3の部分の前記第3の方向に沿った第3の幅が前記第4の部分の第4の幅よりも狭いことを特徴とする。
本発明によれば、固体電解質層と電極層との界面に剥離が発生するのを抑制することができる。
(実施形態)
図1は、全固体電池100の外観図である。図1に例示するように、全固体電池100は、直方体形状を有する積層チップ70と、積層チップ70の対向する2つの面に設けられた外部電極40a、40bとを備える。
図1は、全固体電池100の外観図である。図1に例示するように、全固体電池100は、直方体形状を有する積層チップ70と、積層チップ70の対向する2つの面に設けられた外部電極40a、40bとを備える。
図2は、図1のI-I線に沿う断面図である。図2に例示するように、積層チップ70は、固体電解質層11、第1の電極層12、及び第2の電極層14の各々を第1の方向Zに沿って複数積層した積層体60を有する。
積層体60は、第1の方向Zに平行な第1の面60aと第2の面60bとを有する。このうち、第1の面60aには第1の外部電極40aが設けられており、第1の電極層12が第1の外部電極40aと接続される。一方、第2の面60bには第2の外部電極40bが設けられており、第2の電極層14が第2の外部電極40bと接続される。
更に、積層体60は、第1の方向Zに垂直な第3の面60cと第4の面60dとを有する。第3の面60cは、配線基板に全固体電池100を実装するときに上側となる上面である。また、第4の面60dは、実装時に下側となる下面である。この例では積層体60の最外層は固体電解質層11であり、第3の面60cと第4の面60dの各々は固体電解質層11の表面で画定される。
また、第1の電極層12と第2の電極層14は、いずれも正極活物質と負極活物質の両方を含む導電層である。正極活物質は特に限定されないが、ここではオリビン型結晶構造をもつ材料を正極活物質として使用する。このような正極活物質としては、例えば遷移金属とリチウムとを含むリン酸塩がある。オリdビン型結晶構造は、天然のカンラン石(olivine)が有する結晶であり、X線回折において判別することができる。
オリビン型結晶構造をもつ電極活物質としては、例えばCoを含むLiCoPO4等がある。この化学式において遷移金属のCoが置き換わったリン酸塩等を用いてもよい。ここで、価数に応じてLiやPO4の比率は変動し得る。なお、遷移金属として、Co,Mn,Fe,Niなどを用いてもよい。
また、負極活物質としては、例えばチタン酸化物、リチウムチタン複合酸化物、リチウムチタン複合リン酸塩、カーボン、及びリン酸バナジウムリチウムのいずれかがある。
このように第1の電極層12と第2の電極層14の各々に正極活物質と負極活物質の両方を使用することにより各電極層12、14の類似性が高まる。その結果、第1の電極層12と第2の電極層14の各々が正極としても負極としても機能するようになり、全固体電池100の端子の取り付けを正負逆にしてしまった場合であっても、短絡検査において誤作動せずに実使用に耐えられる。なお、本実施形態はこれに限定されず、第1の電極層12として正極層を形成し、かつ第2の電極層13として負極層を形成することにより、全固体電池100に極性を持たせてもよい。
更に、第1の電極層12と第2の電極層14を作製する際に、これらの電極層に酸化物系固体電解質材料や、カーボンや金属等の導電助剤を添加してもよい。導電助剤の金属としては、例えばPd、Ni、Cu、及びFeのいずれかがある。更に、これらの金属の合金を導電助剤として使用してもよい。
また、第1の電極層12と第2の電極層14の層構造は特に限定されない。例えば、点線円内に示すように、導電性材料からなる第1の集電体層12bの両方の主面に第1の電極層12を形成してもよい。同様に、導電性材料からなる第2の集電体層14bの両方の主面に第2の電極層14を形成してもよい。
一方、固体電解質層11の材料としては、例えばNASICON構造を有するリン酸塩系固体電解質がある。NASICON構造を有するリン酸塩系固体電解質は、高いイオン導電率を有すると共に、大気中で化学的に安定である。リン酸塩系固体電解質は特に限定されないが、ここではリチウムを含んだリン酸塩を使用する。当該リン酸塩は、例えばTiとの複合リン酸リチウム塩(LiTi2(PO4)3)をベースとし、Li含有量を増加させるためにAl,Ga,In,Y,Laなどの3価の遷移金属に一部置換させた塩である。そのような塩としては、Li1+xAlxGe2-x(PO4)3、Li1+xAlxZr2-x(PO4)3、及びLi1+xAlxTi2-x(PO4)3等のLi-Al-M-PO4系リン酸塩(Mは、Ge,Ti,Zr等)がある。
また、第1の電極層12中のリン酸塩に含まれる遷移金属を予め添加したLi-Al-Ge-PO4系リン酸塩を固体電解質層11の材料として用いてもよい。例えば、第1の電極層12にCoとLiのいずれかを含むリン酸塩が含有される場合には、Coを予め添加したLi-Al-Ge-PO4系リン酸塩を固体電解質層11に含有させてもよい。これにより、第1の電極層12から固体電解質層11に遷移金属が溶出するのを抑制することができる。
更に、積層体60の最外層の固体電解質層11の表面には防湿層80が設けられる。防湿層80は、シリコンを含む無機酸化物の層であって、大気中の水分から積層体60を保護する役割を担う層である。なお、B、Bi、Zn、Ba、Li、P、Sn、Pb、Mg、及びNaのいずれかを防湿層80に添加してもよい。
各層の膜厚は特に限定されないが、本実施形態では第1の電極層12の膜厚を2μm~100μm、より好ましくは5μm~50μmとする。また、第2の電極層14の膜厚は2μm~100μm、より好ましくは5μm~50μmである。この範囲を採用することで、各電極層12、14の薄厚化に伴う容量低下を防止し、かつ各電極層12、14の厚膜化に伴う積層精度の低下を防止できる。更に、固体電解質層11の膜厚は2μm~50μm、より好ましくは5μm~25μmである。この範囲を採用することで、固体電解質層11の薄厚化に伴うショートやリーク電流の増大を防止しつつ、固体電解質層11の厚膜化に伴う容量低下や応答性低下を防止できる。
なお、第1の電極層12の膜厚をT1、第2の電極層14の膜厚をT2、固体電解質層11の膜厚をT3としたときに、T1≧T2>T3とするのが好ましい。このように固体電解質層11の膜厚T3を小さくすることで、全固体電池において各電極層11、14が占める割合が増え、全固体電池の容量が増大する。また、正極材量は負極材料よりも容量が小さい傾向にあるため、T1≧T2とすることで更に全固体電池の容量が増す。
図3は、第1の電極層12とのその周囲の平面図である。図3に示すように、第1の電極層12は、第1の外部電極40aに接続された第1の部分12xと、第1の部分12xから第2の方向Yに沿って延びる第2の部分12yとを有する。なお、第2の方向Yは、第1の外部電極40aから第2の外部電極40bに向かう方向であって、第1の方向Zに垂直な方向である。
図4は、第2の電極層14とのその周囲の平面図である。図4に示すように、第2の電極層14は、第2の外部電極40bに接続された第3の部分14xと、第3の部分14xから第2の方向Yに沿って延びる第4の部分14yとを有する。
図5は、第1の電極層12と第2の電極層14のそれぞれの中心線の位置関係を示す図である。
第1の電極層12の第1の中心線P1は、平面視において第1の部分12xの中心C1を通り、かつ第2の方向Yに沿って延びる直線である。なお、中心C1は、平面視における矩形状の第1の部分12xの重心である。
一方、第2の電極層14の第2の中心線P2は、平面視において第3の部分14xの中心C2を通り、かつ第2の方向Yに沿って延びる直線である。なお、中心C2は、平面視における矩形状の第3の部分14xの重心である。
この例では、第1の中心線P1と第2の中心線P2の各々を、第3の方向Xに沿って相互にずらす。これにより、充放電時の電極層内および電極層間の反応を均一化することができる。
図3に示すように、第1の方向Zと第2の方向Yの各々に垂直な第3の方向Xに沿った第1の部分12xの第1の幅W1は、第3の方向Xに沿った第2の部分12yの第2の幅W2よりも狭い。
なお、第1の幅W1は第2の幅W2の1/2よりも広いのが好ましい。これにより、第1の外部電極40aと接続される部分の第1の電極層12が増えるため、第1の電極層12と第1の外部電極40aとの間の電気抵抗を低減することができる。より好ましくは、第1の幅W1は第2の幅W2の2/3よりも広いのが好ましく、更に好ましくは第1の幅W1は第2の幅W2の3/4よりも広いのが好ましい。これにより、第1の外部電極40aと第1の電極層12との接続性が安定するとともに、電子伝導距離が最短になる部分が確保され、内部抵抗を抑制し、充放電特性が向上する。
更に、この例では、第1の部分12xと第2の部分12yのそれぞれの縁が、第2の方向Yに沿って延びる第1の仮想線L1上に位置する。
また、図4に示すように、第3の方向Xに沿った第3の部分14xの第3の幅W3は、第3の方向Xに沿った第4の部分14yの第4の幅W4よりも狭い。
なお、第3の幅W3は第4の幅W4の1/2よりも広いのが好ましい。これにより、第2の外部電極40bと接続される部分の第2の電極層14が増えるため、第2の電極層14と第2の外部電極40bとの間の電気抵抗を低減することができる。より好ましくは、第3の幅W3は第4の幅W4の2/3よりも広いのが好ましく、更に好ましくは第3のW3は第4の幅W4の3/4よりも広いのが好ましい。これにより、第2の外部電極40bと第2の電極層14との接続性が安定するとともに、電子伝導距離が最短になる部分が確保され、内部抵抗を抑制し、充放電特性が向上する。
そして、この例では、第3の部分14xと第4の部分14yのそれぞれの縁が、第2の方向Yに沿って延びる第2の仮想線L2上に位置する。
図6は、積層体60における各電極層12、14の位置関係を示す斜視図である。
図6に示すように、第1の電極層12の第1の部分12xは第1の面60aに露出し、第2の電極層14の第3の部分14xは第2の面60bに露出する。
上記した本実施形態によれば、図3に示したように、第1の幅W1を第2の幅W2よりも狭くするため、第1の面60aに露出する第1の電極層12の面積を低減できる。第1の面60aに第1の電極層12が多く露出していると、第1の電極層12と固体電解質層11の各々の弾性率の差が第1の面60aにおいて顕著に現れ、第1の面60aを起点にして第1の電極層12と固体電解質層11との界面に剥離が発生する。本実施形態では上記のように第1の面60aに露出する第1の電極層12を減らせるため、第1の電極層12と固体電解質層11との界面に剥離が発生するのを抑制することができる。
同様に、図4に示したように、第3の幅W3を第4の幅W4よりも狭くするため、第2の面60bに露出する第2の電極層14の面積を低減できる。その結果、第1の面60bを起点にして第2の電極層14と固体電解質層11との界面に剥離が発生するのを抑制することができる。
しかも、図3に示したように、第1の電極層12の第1の部分12xと第2の部分12yのそれぞれの縁が第1の仮想線L1上に位置する。第1の電極層12はその角部から剥離が発生することが多いが、この構造によれば第1の仮想線L1上に第1の電極層12の余分な角部ができないため、第1の電極層12の剥離を一層効果的に防止できる。
同様に、図4に示したように、第2の電極層14の第3の部分14xと第4の部分14yのそれぞれの縁が第2の仮想線L2上に位置するため、第2の仮想線L2上に第2の電極層14の余分な角部ができず、第2の電極層14の剥離を一層効果的に防止できる。
次に、本実施形態に係る全固体電池の製造方法について説明する。図7は、本実施形態に係る全固体電池の製造方法のフローチャートである。
(セラミック原料粉末作製工程)
まず、上述の固体電解質層11を構成するリン酸塩系固体電解質の粉末を作製する。例えば、原料と添加物とを混合し、固相合成法などを用いることにより、固体電解質層11を構成するリン酸塩系固体電解質の粉末を作製することができる。得られた粉末を乾式粉砕することにより、所望の平均粒径に調整することができる。例えば、5mmφのZrO2ボールを用いた遊星ボールミルで、所望の平均粒径に調整する。
まず、上述の固体電解質層11を構成するリン酸塩系固体電解質の粉末を作製する。例えば、原料と添加物とを混合し、固相合成法などを用いることにより、固体電解質層11を構成するリン酸塩系固体電解質の粉末を作製することができる。得られた粉末を乾式粉砕することにより、所望の平均粒径に調整することができる。例えば、5mmφのZrO2ボールを用いた遊星ボールミルで、所望の平均粒径に調整する。
添加物には焼結助剤が含まれる。焼結助剤として、例えば、Li-B-O系化合物、Li-Si-O系化合物、Li-C-O系化合物、Li-S-O系化合物,及びLi-P-O系化合物のいずれかのガラス成分を使用し得る。
(グリーンシート作製工程)
次に、得られた粉末を、結着材、分散剤、及び可塑剤等と共に、水性溶媒又は有機溶媒に均一に分散させて、湿式粉砕を行うことにより所望の平均粒径を有する固体電解質スラリを得る。このとき、ビーズミル、湿式ジェットミル、各種混錬機、高圧ホモジナイザーなどを用いることができ、粒度分布の調整と分散とを同時に行うことができる観点からビーズミルを用いることが好ましい。
次に、得られた粉末を、結着材、分散剤、及び可塑剤等と共に、水性溶媒又は有機溶媒に均一に分散させて、湿式粉砕を行うことにより所望の平均粒径を有する固体電解質スラリを得る。このとき、ビーズミル、湿式ジェットミル、各種混錬機、高圧ホモジナイザーなどを用いることができ、粒度分布の調整と分散とを同時に行うことができる観点からビーズミルを用いることが好ましい。
そして、得られた固体電解質スラリにバインダを添加して固体電解質ペーストを得る。固体電解質ペーストを塗工することにより、固体電解質層11用のグリーンシートが得られる。塗工方法は特に限定されず、スロットダイ方式、リバースコート方式、グラビアコート方式、バーコート方式、ドクターブレード方式などを用いることができる。湿式粉砕後の粒度分布は、例えば、レーザ回折散乱法を用いたレーザ回折測定装置を用いて測定することができる。
(電極層用ペースト作製工程)
次に、第1の電極層12と第2の電極層14とを作製するための電極層用ペーストを作製する。例えば、正極活物質、負極活物質、及び固体電解質材料をビーズミル等で高分散化し、セラミックス粒子のみからなるセラミックスペーストを作製する。また、カーボンブラック等のカーボン粒子を含むカーボンペーストを作製し、セラミックスペーストにカーボンペーストを混錬してもよい。
次に、第1の電極層12と第2の電極層14とを作製するための電極層用ペーストを作製する。例えば、正極活物質、負極活物質、及び固体電解質材料をビーズミル等で高分散化し、セラミックス粒子のみからなるセラミックスペーストを作製する。また、カーボンブラック等のカーボン粒子を含むカーボンペーストを作製し、セラミックスペーストにカーボンペーストを混錬してもよい。
(積層工程)
次に、グリーンシートの一方の主面に電極層用ペーストを印刷する。次いで、印刷後の複数のグリーンシートを交互にずらして150枚積層し、それをダイサーで所定のサイズにカットすることで積層体60を得る。なお、その積層体60の最上層と最下層はグリーンシートとなる。
次に、グリーンシートの一方の主面に電極層用ペーストを印刷する。次いで、印刷後の複数のグリーンシートを交互にずらして150枚積層し、それをダイサーで所定のサイズにカットすることで積層体60を得る。なお、その積層体60の最上層と最下層はグリーンシートとなる。
(焼成工程)
次に、酸素を含む焼成雰囲気中で積層体60を焼成する。電極層用ペーストに含まれるカーボン材料の消失を抑制するために、焼成雰囲気の酸素分圧を2×10-13atm以下とすることが好ましい。一方、リン酸塩系固体電解質の融解を抑制するために酸素分圧を5×10-22atm以上とすることが好ましい。
次に、酸素を含む焼成雰囲気中で積層体60を焼成する。電極層用ペーストに含まれるカーボン材料の消失を抑制するために、焼成雰囲気の酸素分圧を2×10-13atm以下とすることが好ましい。一方、リン酸塩系固体電解質の融解を抑制するために酸素分圧を5×10-22atm以上とすることが好ましい。
その後、積層体60の各面60a、60bに金属ペーストを塗布してそれを焼き付けることにより第1の外部電極40aと第2の外部電極40bを形成する。なお、スパッタ法やめっき法で第1の外部電極40aと第2の外部電極40bを形成してもよい。
なお、焼成後の第1の電極層12の膜厚は14μmであり、第2の電極層14の膜厚は10μmである。また、焼成後の固体電解質層11の膜厚は8μmである。
(塗布工程)
次に、積層体60の第3~第6の面60c~60fにジブチルエーテル又はジブチルエーテル系の溶媒にテトラアルコキシシランを溶解させた溶液を塗布する。その後、その溶液を100℃~150℃程度の温度に加熱することにより防湿層80を得る。以上により、全固体電池100の基本構造が完成する。
次に、積層体60の第3~第6の面60c~60fにジブチルエーテル又はジブチルエーテル系の溶媒にテトラアルコキシシランを溶解させた溶液を塗布する。その後、その溶液を100℃~150℃程度の温度に加熱することにより防湿層80を得る。以上により、全固体電池100の基本構造が完成する。
(比較例)
図8は、比較例に係る第1の電極層12とのその周囲の平面図である。図8に示すように、比較例においては第1の電極層12は平面視で矩形状である。そのため、図3の本実施形態と比較して、比較例では第1の面60aに露出する第1の電極層12の面積が増える。その結果、第1の電極層12と固体電解質層11の各々の弾性率の差が第1の面60aにおいて顕著に現れ、第1の面60aを起点にして第1の電極層12と固体電解質層11との界面に剥離が発生する可能性が高まる。
図8は、比較例に係る第1の電極層12とのその周囲の平面図である。図8に示すように、比較例においては第1の電極層12は平面視で矩形状である。そのため、図3の本実施形態と比較して、比較例では第1の面60aに露出する第1の電極層12の面積が増える。その結果、第1の電極層12と固体電解質層11の各々の弾性率の差が第1の面60aにおいて顕著に現れ、第1の面60aを起点にして第1の電極層12と固体電解質層11との界面に剥離が発生する可能性が高まる。
図9は、比較例に係る第2の電極層14とのその周囲の平面図である。図9に示すように、比較例に係る第2の電極層14は、第1の電極層12と同様に平面視で矩形状である。そのため、図8の第1の電極層12と同じ理由により、第2の面60bを起点にして第2の電極層14と固体電解質層11との界面に剥離が発生する可能性が高まる。
図10は、比較例に係る積層体における各電極層の位置関係を示す斜視図である。図10に示すように、比較例においては第1の面60aに第1の電極層12が露出し、第2の面60bに第2の電極層14が露出する。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
11 :固体電解質層
12 :第1の電極層
12b :第1の集電体層
12x :第1の部分
12y :第2の部分
14 :第2の電極層
14b :第2の集電体層
14x :第3の部分
14y :第4の部分
40a :第1の外部電極
40b :第2の外部電極
60 :積層体
60a~60f :第1~第6の面
70 :積層チップ
80 :防湿層
100 :全固体電池
12 :第1の電極層
12b :第1の集電体層
12x :第1の部分
12y :第2の部分
14 :第2の電極層
14b :第2の集電体層
14x :第3の部分
14y :第4の部分
40a :第1の外部電極
40b :第2の外部電極
60 :積層体
60a~60f :第1~第6の面
70 :積層チップ
80 :防湿層
100 :全固体電池
Claims (6)
- 第1の電極層、固体電解質層、及び第2の電極層の各々が第1の方向に沿って複数積層され、前記第1の電極層が表出する第1の面と、前記第2の電極層が表出する第2の面とを備えた積層体と、
前記第1の面に設けられ、かつ前記第1の電極層に接続された第1の外部電極と、
前記第2の面に設けられ、かつ前記第2の電極層に接続された第2の外部電極とを有し、
前記第1の電極層は、前記第1の外部電極に接続された第1の部分と、前記第1の外部電極から前記第2の外部電極に向かう第2の方向に沿って延びる第2の部分とを有し、
前記第2の電極層は、前記第2の外部電極に接続された第3の部分と、前記第2の方向に沿って延びる第4の部分とを有し、
前記第1の方向と前記第2の方向の各々と交叉する第3の方向に沿った前記第1の部分の第1の幅が前記第2の部分の第2の幅よりも狭く、かつ前記第3の部分の前記第3の方向に沿った第3の幅が前記第4の部分の第4の幅よりも狭いことを特徴とする全固体電池。 - 前記第1の部分の中心を通り、かつ前記第2の方向に沿って延びる第1の中心線と、前記第2の部分の中心を通り、かつ前記第2の方向に沿って延びる第2の中心線とが相互にずれていることを特徴とする請求項1に記載の全固体電池。
- 前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれの縁が、前記第2の方向に沿って延びる第1の仮想線上に位置し、
前記第3の部分と前記第4の部分のそれぞれの縁が、前記第2の方向に沿って延びる第2の仮想線上に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の全固体電池。 - 前記第1の幅は、前記第2の幅の1/2よりも広く、
前記第3の幅は、前記第4の幅の1/2よりも広いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の全固体電池。 - 前記第1の電極層の膜厚をT1、前記第2の電極層の膜厚をT2、前記固体電解質層の膜厚をT3としたときに、T1≧T2>T3であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の全固体電池。
- 第1の電極層、固体電解質層、及び第2の電極層の各々が第1の方向に沿って複数積層され、前記第1の電極層が表出する第1の面と、前記第2の電極層が表出する第2の面とを備えた積層体を形成する工程と、
前記積層体を焼成する工程と、
前記第1の面に、前記第1の電極層に接続された第1の外部電極を形成する工程と、
前記第2の面に、前記第2の電極層に接続された第2の外部電極を形成する工程とを有し、
前記第1の電極層は、前記第1の外部電極に接続された第1の部分と、前記第1の外部電極から前記第2の外部電極に向かう第2の方向に沿って延びる第2の部分とを有し、
前記第2の電極層は、前記第2の外部電極に接続された第3の部分と、前記第2の方向に沿って延びる第4の部分とを有し、
前記第1の方向と前記第2の方向の各々と交叉する第3の方向に沿った前記第1の部分の第1の幅が前記第2の部分の第2の幅よりも狭く、かつ前記第3の部分の前記第3の方向に沿った第3の幅が前記第4の部分の第4の幅よりも狭いことを特徴とする全固体電池の製造方法。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2021156775A JP2023047701A (ja) | 2021-09-27 | 2021-09-27 | 全固体電池とその製造方法 |
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JP2021156775A Pending JP2023047701A (ja) | 2021-09-27 | 2021-09-27 | 全固体電池とその製造方法 |
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