JP2023046862A - レーザー加工装置 - Google Patents

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潤一 九鬼
Junichi Kuki
和貴 東海林
Kazuki Shoji
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Abstract

【課題】加工品質に悪影響を与えることなく加工幅を変更するとともに、装置の肥大化を防ぐことが可能なレーザー加工装置を提供すること。【解決手段】レーザー加工装置1は、ウエーハ200を保持する保持ユニット10と、ウエーハ200にレーザービーム21を照射する発振器22およびレーザービーム21をウエーハ200に導く光学系23を有するレーザービーム照射ユニット20と、を備える。光学系23は、レーザービーム21が透過する透過部241と、透過部241を囲繞しレーザービーム21の一部を遮光する遮光部242とを有するマスク部材24と、マスク部材24をレーザービーム21の光軸に対して直交する軸心周りに回転させることにより、透過部241を透過するレーザービーム21の遮光領域を変化させて、ウエーハ200へのレーザービーム21の結像幅を変化させるマスク部材回転ユニット26とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、レーザー加工装置に関する。
半導体ウエーハを個片化してチップを製造するために、レーザービームをストリートに沿って照射することでウエーハをアブレーションさせて分割する方法が知られている。このようなレーザーダイシングでは、レーザービームの結像形状をマスクによって所望の形状に変化させ、ウエーハへの加工ラインを調整する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述の方法において加工ラインの幅を調整するためにはマスクに形成される開口の幅を変えなければならないため、マスクを複数用意する必要がありコストがかかるだけでなく、マスク交換や調整の為の工数がかかるという課題があった。
これを解決するために、テーパ状に開口したマスクを光軸と直交する方向に移動させる方法が考案されたが(例えば、特許文献2参照)、テーパ形状がウエーハに転写されることにより加工ラインの往路と復路で加工結果に差異が生じ、加工品質に影響を及ぼす可能性がある。
特開2005-209719号公報 特開2010-89094号公報
また、幅の異なる複数の開口が形成されたマスクを光軸と直交する方向に移動させる方法も提案されたが、マスク自体のサイズが大きくなり装置の肥大化に繋がる恐れがある。
本願発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工品質に悪影響を与えることなく加工幅を変更するとともに、装置の肥大化を防ぐことが可能なレーザー加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザー加工装置は、ウエーハを保持する保持ユニットと、該保持ユニットに保持されたウエーハにレーザービームを照射する発振器、および該レーザービームを該ウエーハに導いて該レーザービームの焦点を該ウエーハの所望箇所に結像する光学系を有するレーザービーム照射ユニットと、を備えたレーザー加工装置であって、該光学系は、該レーザービームが透過する透過部と、該透過部を囲繞し該レーザービームの一部を遮光する遮光部と、を有するマスク部材と、該マスク部材を該レーザービームの光軸に対して直交する軸心周りに回転させることにより、該透過部を透過する該レーザービームの遮光領域を変化させて、該ウエーハへの該レーザービームの結像幅を変化させるマスク部材回転ユニットと、を含むことを特徴とする。
前記レーザー加工装置において、該マスク部材の回転角度と、各々の角度における加工幅と、の相関関係を予め記憶しておく記憶部と、所望の加工幅が入力されると該記憶部に記憶された回転角度にマスク部材を回転させる指示部と、を含む制御ユニットを備えても良い。
前記レーザー加工装置において、該マスク部材を該レーザービームの光軸および該マスク部材回転ユニットの回転軸に直交する方向に移動させる移動ユニットを更に備えても良い。
前記レーザー加工装置において、該記憶部は、該マスク部材の回転角度と、該移動ユニットの移動量と、の相関関係を更に記憶し、該指示部は、所望の加工幅が入力されると該記憶部に記憶された回転角度にマスク部材を回転させるとともに、該回転角度に応じた移動量だけマスク部材を移動させても良い。
前記レーザー加工装置において、該マスク部材は、該レーザービームの通過を許容する貫通孔を備えたカバーの内部に配置されても良い。
本発明は、加工品質に悪影響を与えることなく加工幅を変更するとともに、装置の肥大化を防ぐことが可能になるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示されたレーザー加工装置のレーザービーム照射ユニットの構成を模式的に示す図である。 図3は、図2に示されたレーザービーム照射ユニットのマスク部材及びカバー等を示す側断面図である。 図4は、図3に示されたマスク部材の斜視図である。 図5は、図4に示されたマスク部材の発振器側からみた正面図である。 図6は、図4に示されたマスク部材の発振器と対面した状態を模式的に示す側断面図である。 図7は、図6に示されたマスク部材が発振器と対面した状態から傾いた状態を模式的に示す側断面図である。 図8は、図6に示されたマスク部材が透過したレーザービームのスポットの形状を示す平面図である。 図9は、図7に示されたマスク部材が透過したレーザービームのスポットの形状を示す平面図である。 図10は、図1に示されたレーザー加工装置の制御ユニットの記憶部が記憶した結像幅変更用データを示す図である。 図11は、図1に示されたレーザー加工装置の制御ユニットの記憶部が記憶した移動量変更用データを示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るレーザー加工装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示されたレーザー加工装置のレーザービーム照射ユニットの構成を模式的に示す図である。
実施形態1に係るレーザー加工装置1は、ウエーハ200にレーザー加工を施す装置である。実施形態1に係るレーザー加工装置1の加工対象のウエーハ200は、シリコン、サファイヤ、ガリウムヒ素、又はSiC(炭化ケイ素)等などを基板201とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等である。ウエーハ200は、基板201の表面202に交差する複数のストリート203を有し、ストリート203で格子状に区画された領域にそれぞれデバイス204が形成されている。
デバイス204は、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、又は各種のメモリ(半導体記憶装置)である。実施形態1では、ウエーハ200は、ストリート203に沿って個々のデバイス204に分割される。
実施形態1において、ウエーハ200は、裏面205にウエーハ200よりも大径な円板状のテープ206が貼着されるとともに、テープ206の外周縁に内径がウエーハ200の外径よりも大きな環状のフレーム207が貼着されて、環状のフレーム207の内側の開口内に支持される。
図1に示されたレーザー加工装置1は、ウエーハ200の表面202からウエーハ200を構成する基板201に対して吸収性を有する波長のパルス状のレーザービーム21をストリート203に沿って照射して、ウエーハ200をレーザー加工する加工装置である。レーザー加工装置1は、図1に示すように、ウエーハ200を保持する保持ユニット10と、レーザービーム照射ユニット20と、移動ユニット30と、撮像ユニット40と、制御手段である制御ユニット100とを有する。
保持ユニット10は、ウエーハ200を水平方向と平行な保持面11で保持する。保持面11は、ポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続されている。保持ユニット10は、真空吸引源により吸引されることで、保持面11上に載置されたウエーハ200を吸引保持する。保持ユニット10の周囲には、ウエーハ200を開口内に支持するフレーム207を挟持するクランプ部12が複数配置されている。
また、保持ユニット10は、移動ユニット30の回転移動ユニット33により保持面11に対して直交しかつ鉛直方向と平行なZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。保持ユニット10は、回転移動ユニット33とともに、移動ユニット30のX軸移動ユニット31により水平方向と平行なX軸方向(加工進行方向に相当)に移動されかつY軸移動ユニット32により水平方向と平行でかつX軸方向と直交するY軸方向に移動される。保持ユニット10は、移動ユニット30によりレーザービーム照射ユニット20の下方の加工領域と、レーザービーム照射ユニット20の下方から離れてウエーハ200が搬入、搬出される搬入出領域とに亘って移動される。
レーザービーム照射ユニット20は、保持ユニット10に保持されたウエーハ200に対してパルス状のレーザービーム21を集光して照射するレーザービーム照射手段である。実施形態1では、レーザービーム照射ユニット20の一部は、図1に示すように、装置本体2から立設した立設壁3に配置されたZ軸移動ユニット34によりZ軸方向に移動される。
レーザービーム照射ユニット20は、保持ユニット10に保持されたウエーハ200の基板201に対して吸収性を有する波長のレーザービーム21を照射してウエーハ200をレーザー加工するものである。レーザービーム照射ユニット20は、図2に示すように、ウエーハ200の基板201に対して吸収性を有する波長のパルス状のレーザービーム21を出射する発振器22と、及びレーザービーム21を保持ユニット10に保持されたウエーハ200に導いてレーザービーム21の焦点211をウエーハ200の所望箇所に結像する光学系23と、を有する。
光学系23は、保持ユニット10の保持面11に保持されたウエーハ200の表面202に発振器22から出射されたレーザービーム21を集光する集光レンズ231と、発振器22から出射されたレーザービーム21を集光レンズ231に向かって反射する反射ミラー232と、発振器22から出射されたレーザービーム21を反射ミラー232に導くリレーレンズ233とを備える。
集光レンズ231は、保持ユニット10の保持面11とZ軸方向に対向する位置に配置されている。集光レンズ231は、保持ユニット10に保持されたウエーハ200に対してパルス状のレーザービーム21を集光して照射する集光光学素子である。集光レンズ231は、発振器22から出射されたレーザービーム21を透過して、レーザービーム21を焦点211(図2等に示す)に結像する。なお、実施形態1では、集光レンズ231は、レーザービーム21の焦点211を保持ユニット10の保持面11に保持されたウエーハ200の表面202に結像する。
また、レーザービーム照射ユニット20の光学系23は、図2に示すように、マスク部材24と、カバー25と、マスク部材回転ユニット26と、移動ユニット27とを備える。次に、マスク部材24を説明する。図3は、図2に示されたレーザービーム照射ユニットのマスク部材及びカバー等を示す側断面図である。図4は、図3に示されたマスク部材の斜視図である。図5は、図4に示されたマスク部材の発振器側からみた正面図である。図6は、図4に示されたマスク部材の発振器と対面した状態を模式的に示す側断面図である。図7は、図6に示されたマスク部材が発振器と対面した状態から傾いた状態を模式的に示す側断面図である。図8は、図6に示されたマスク部材が透過したレーザービームのスポットの形状を示す平面図である。図9は、図7に示されたマスク部材が透過したレーザービームのスポットの形状を示す平面図である。
実施形態1において、マスク部材24は、発振器22とリレーレンズ233との間に配置されている。マスク部材24は、図3、図4及び図5に示すように、レーザービーム21が透過する透過部241と、透過部241を囲繞しレーザービーム21の一部を遮光する遮光部242と、を有する。実施形態1では、マスク部材24は、長手方向がX軸方向と平行な矩形状に形成され、中央に透過部241を形成している。実施形態1において、マスク部材24は、透過部241が長手方向がX軸方向と平行な矩形状の孔に形成されてレーザービーム21を透過し、透過部241の周りがレーザービーム21を遮光する材料で構成されて遮光部242を構成している。また、実施形態1において、マスク部材24は、遮光部242の発振器22に対面する表面にレーザービーム21を反射する反射膜243が形成されている。実施形態1では、透過部241のZ軸方向の幅244(図5に示す)は、1mmである。
マスク部材24は、図6及び図7に示すように、透過部241が、発振器22が出射したレーザービーム21を透過してリレーレンズ233、反射ミラー232及び集光レンズ231によりウエーハ200までレーザービーム21が導かれることを許容する。マスク部材24は、図6及び図7に示すように、遮光部242が、レーザービーム21を遮光し、レーザービーム21がリレーレンズ233、反射ミラー232及び集光レンズ231によりウエーハ200まで導かれることを規制する。なお、レーザービーム21の遮光部242により遮光される領域212(図5に平行斜線で示す)を以下、遮光領域と記す。
マスク部材24は、透過部241で発振器22が出射したレーザービーム21を透過し、遮光部242でレーザービーム21を遮光することで、レーザービーム21の焦点211のスポット28(図8及び図9に示す)が矩形になるように発振器22から出射されたレーザービーム21を整形する。実施形態1において、マスク部材24は、保持ユニット10に保持されたウエーハ200の表面202上において、図8及び図9に示すように、レーザービーム21の焦点211のスポット28の長手方向がY軸方向と平行でかつ、スポット28の短手方向がX軸方向と平行な矩形に整形する。なお、スポット28の長手方向の幅281(加工幅に相当する)を、以下、結像幅と記す。
実施形態1において、カバー25は、発振器22とリレーレンズ233との間に配置されている。カバー25は、図3に示すように、レーザービーム21を遮光する材料で構成され、レーザービーム21を透過するレーザービーム21の通過を許容する貫通孔251が形成された箱状に形成されている。カバー25は、内側にマスク部材24を収容している。このように、マスク部材24は、レーザービーム21の通過を許容する貫通孔251を備えたカバー25の内部に配置されている。
マスク部材回転ユニット26は、マスク部材24をレーザービーム21の光軸213に対して直交するX軸方向と平行な軸心245(図4及び図5に示す)周りに回転させるものである。マスク部材回転ユニット26は、マスク部材24をレーザービーム21の光軸213に対して直交するX軸方向と平行な軸心245周りに回転させることにより、透過部241を透過するレーザービーム21の遮光部242により遮光される遮光領域212を変化させて、ウエーハ200へのレーザービーム21の焦点211の結像幅281を変化させることとなる。なお、実施形態1では、マスク部材回転ユニット26は、マスク部材24を反射膜243の表面が光軸213に対して直交する図6に示す状態から軸心245回りに回転する。
レーザービーム照射ユニット20は、保持ユニット10に保持されたウエーハ200に対して、ウエーハ200の基板201が吸収性を有する波長のレーザービーム21を照射して、ウエーハ200の基板201の一部を昇華させ図示しない加工溝を形成するアブレーション加工を施す。
移動ユニット27は、マスク部材24を発振器22が出射したレーザービーム21の光軸213及びマスク部材回転ユニット26の回転軸であるX軸方向と平行な軸心245の双方に対して直交する方向に移動させるものである。実施形態1では、移動ユニット27は、カバー25、マスク部材回転ユニット26及びマスク部材24をZ軸方向に移動させる。移動ユニット27は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のパルスモータ、カバー25、マスク部材回転ユニット26及びマスク部材24をZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
移動ユニット30は、保持ユニット10とレーザービーム照射ユニット20が照射するレーザービーム21の焦点211とをX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向と平行な軸心回りに相対的に移動させるものである。X軸方向及びY軸方向は、互いに直交し、かつ保持面11(即ち水平方向)と平行な方向である。移動ユニット30は、保持ユニット10をX軸方向に移動させる加工送りユニットであるX軸移動ユニット31と、保持ユニット10をY軸方向に移動させる割り出し送りユニットであるY軸移動ユニット32と、保持ユニット10をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット33と、レーザービーム照射ユニット20の一部をZ軸方向に移動するZ軸移動ユニット34とを備えている。
Y軸移動ユニット32は、保持ユニット10と、レーザービーム照射ユニット20のレーザービーム21の焦点211とを相対的に割り出し送りするユニットである。実施形態1では、Y軸移動ユニット32は、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。Y軸移動ユニット32は、X軸移動ユニット31を支持した移動プレート4をY軸方向に移動自在に支持している。
X軸移動ユニット31は、保持ユニット10と、レーザービーム照射ユニット20のレーザービーム21の焦点211とを相対的に加工送りする送り手段である。X軸移動ユニット31は、移動プレート4上に設置されている。X軸移動ユニット31は、保持ユニット10をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット33を支持した第2移動プレート5をX軸方向に移動自在に支持している。第2移動プレート5は、回転移動ユニット33、保持ユニット10を支持している。回転移動ユニット33は、保持ユニット10を支持している。
X軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット34は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のパルスモータ、移動プレート4,5及びレーザービーム照射ユニット20に含まれる集光レンズ231をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。回転移動ユニット33は、保持ユニット10を軸心回りに回転するモータ等を備える。
また、レーザー加工装置1は、保持ユニット10のX軸方向の位置を検出するための図示しないX軸方向位置検出ユニットと、保持ユニット10のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、レーザービーム照射ユニット20のZ軸方向の位置を検出するための図示しないZ軸方向位置検出ユニットを備える。各位置検出ユニットは、検出結果を制御ユニット100に出力する。
撮像ユニット40は、保持ユニット10に保持されたウエーハ200を撮像するものである。撮像ユニット40は、対物レンズがZ軸方向に対向するものを撮像するCCD(Charge Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子等の撮像素子を備えている。実施形態1では、撮像ユニット40は、レーザービーム照射ユニット20により取り付けられて、対物レンズが集光レンズ231とX軸方向に沿って並ぶ位置に配置されている。
撮像ユニット40は、撮像素子が撮像した画像を取得し、取得した画像を制御ユニット100に出力する。また、撮像ユニット40は、保持ユニット10の保持面11に保持されたウエーハ200を撮像して、ウエーハ200とレーザービーム照射ユニット20との位置合わせを行うアライメントを遂行するための画像を取得する。
制御ユニット100は、レーザー加工装置1の上述した構成要素をそれぞれ制御して、ウエーハ200に対するレーザー加工動作をレーザー加工装置1に実施させるものである。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、レーザー加工装置1を制御するための制御信号を入出力インターフェース装置を介してレーザー加工装置1の上述した構成要素に出力して、制御ユニット100の機能を実現する。
また、レーザー加工装置1は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示手段である表示ユニット110と、オペレータが加工条件などを入力する際に用いる入力手段である入力ユニット120等を備えている。表示ユニット110及び入力ユニット120は、制御ユニット100に接続している。入力ユニット120は、表示ユニット110に設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置との少なくとも一方により構成される。
また、制御ユニット100は、図1に示すように、記憶部101と、指示部102とを含む。図10は、図1に示されたレーザー加工装置の制御ユニットの記憶部が記憶した結像幅変更用データを示す図である。図11は、図1に示されたレーザー加工装置の制御ユニットの記憶部が記憶した移動量変更用データを示す図である。
記憶部101は、図10に示された結像幅変更用データ103と、図11に示された移動量変更用データ104とを予め記憶しておくものである。結像幅変更用データ103は、マスク部材24の回転角度と、各々の回転角度における結像幅281との相関関係を示すものである。図10中の横軸は、マスク部材24の回転角度を示し、図10中の縦軸は、結像幅を示している。図10中の横軸のマスク部材24の回転角度は、図6に示す発振器22に対面する状態を0度とし、図6に示す状態からのマスク部材24の軸心245回りの回転角度を示している。
移動量変更用データ104は、マスク部材24の回転角度と移動ユニット27の移動量との相関関係を示すものであり、マスク部材24の回転角度が何度であっても、透過部241が透過するレーザービーム21の光軸213を透過部241の中心に位置付けるためのものである。図11中の横軸は、マスク部材24の回転角度を示し、図11中の縦軸は、移動量を示している。
図11中の横軸のマスク部材24の回転角度は、図6に示す発振器22に対面する状態を0度とし、図6に示す状態からのマスク部材24の軸心245回りの回転角度を示している。図11中の縦軸のマスク部材24の移動量は、図6に示す発振器22に対面する状態を0とし、図6に示す状態からのマスク部材24等のZ軸方向の移動量を示している。即ち、図11中の横軸のマスク部材24の回転角度に対応する図11中の縦軸のマスク部材24の移動量となる位置にマスク部材24を位置付けることで、透過部241が透過するレーザービーム21の光軸213を透過部241の中心に位置することとなる。
指示部102は、マスク部材回転ユニット26を制御して、入力ユニット120等からウエーハ200をレーザー加工する際の所望の結像幅281が入力されると記憶部101に記憶された結像幅変更用データ103の入力された結像幅281に対応する回転角度にマスク部材24を回転させて、位置付けるものである。例えば、指示部102は、図10に示された結像幅281-1が入力されると、結像幅変更用データ103の入力された結像幅281-1に対応する回転角度300-1にマスク部材24を位置付ける。指示部102は、図281-2に示された結像幅281-2が入力されると、結像幅変更用データ103の入力された結像幅281-2に対応する回転角度300-2にマスク部材24を位置付ける。
また、指示部102は、移動量変更用データ104を参照して、結像幅変更用データ103の入力された結像幅281に対応する回転角度に応じた移動量を抽出し、移動ユニット27を制御して、移動量変更用データ104の回転角度に応じた移動量だけ、マスク部材24等を移動させるものである。例えば、指示部102は、マスク部材24が回転角度300-1に位置付けられる際には、移動量変更用データ104の回転角度300-1に対応する移動量400-1だけマスク部材24を移動させる。指示部102は、マスク部材24が回転角度300-2に位置付けられる際には、移動量変更用データ104の回転角度300-2に対応する移動量400-2だけマスク部材24を移動させる。
なお、記憶部101の機能は、前述した記憶装置により実現される。また、指示部102の機能は、演算処理装置が記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施することにより実現される。
次に、前述した構成のレーザー加工装置1の加工動作を説明する。レーザー加工装置1は、制御ユニット100がオペレータにより入力された加工条件を受け付けて登録し、ウエーハ200の裏面205側が搬入出領域に位置付けられた保持ユニット10の保持面11に載置される。なお、加工条件は、前述した結像幅281を含む。レーザー加工装置1は、オペレータからの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、加工動作を開始する。
加工動作では、レーザー加工装置1は、制御ユニット100の指示部102が、結像幅変更用データ103の入力された加工条件に含まれた所望の結像幅281に対応した回転角度にマスク部材24をマスク部材回転ユニット26に回転させるとともに、移動量変更用データ104の回転角度に応じた移動量だけマスク部材24を移動ユニット27に移動させる。また、加工動作では、レーザー加工装置1は、制御ユニット100が保持ユニット10の保持面11にウエーハ200を吸引保持するとともに、クランプ部12にフレーム207を挟持させる。
加工動作では、レーザー加工装置1は、制御ユニット100が移動ユニット30を制御して保持ユニット10を加工領域に移動し、撮像ユニット40で保持ユニット10に吸引保持されたウエーハ200を撮像して画像を取得し、アライメントを遂行する。加工動作では、レーザー加工装置1は、レーザービーム照射ユニット20の焦点211を基板201の表面に設定し、保持ユニット10とレーザービーム照射ユニット20の焦点211とをストリート203に沿って相対的に移動させながらウエーハ200の表面202側からウエーハ200にストリート203に沿ってパルス状のレーザービーム21を照射する。
実施形態1において、加工動作では、レーザー加工装置1が、保持ユニット10を移動させながら保持ユニット10に吸引保持されたウエーハ200の各ストリート203の幅方向の中央にストリート203に沿ってレーザービーム21を照射し、各ストリート203にアブレーション加工を施して、個々のデバイス204に分割する。
加工動作では、レーザー加工装置1は、全てのストリート203にアブレーション加工を施して、ウエーハ200を個々のデバイス204に分割すると、レーザービーム21の照射を停止し、保持ユニット10を搬入出領域に移動する。加工動作では、レーザー加工装置1は、保持ユニット10を搬入出領域に位置づけ、保持ユニット10のウエーハ200の吸引保持を停止し、クランプ部12のフレーム207の挟持を解除して、加工動作を終了する。
以上、説明した実施形態1に係るレーザー加工装置1は、マスク部材回転ユニット26が、透過部241と遮光部242とを有するマスク部材24をレーザービーム21の光軸213に対して直交するX軸方向と平行な軸心245回りに回転することで、ウエーハ200に加工される結像幅281を変化させることが可能な構成とした。これにより、レーザー加工装置1は、マスクの交換や調整のための工数を削減することができ、レーザービーム21を照射する際のレーザービーム21とウエーハ200との相対的な移動方向のうちの一方に移動させる際と他方に移動させる際、即ち往路と復路の加工結果の差異が生じることを抑制することができる。また、レーザー加工装置1は、透過部241を有するマスク部材24を回転して結像幅281を変更するので、マスク部材24自体のサイズを小さくすることが出来るため、装置の肥大化を抑制できるという効果を奏する。
その結果、レーザー加工装置1は、加工品質に悪影響を与えることなく結像幅281を変更するとともに、装置の肥大化を防ぐことが可能になるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 レーザー加工装置
10 保持ユニット
20 レーザービーム照射ユニット
21 レーザービーム
22 発振器
23 光学系
24 マスク部材
25 カバー
26 マスク部材回転ユニット
27 移動ユニット
100 制御ユニット
101 記憶部
102 指示部
103 結像幅変更用データ(マスク部材の回転角度と各々の角度における加工幅との相関関係)
104 移動量変更用データ(マスク部材の回転角度と移動ユニットの移動量との相関関係)
200 ウエーハ
211 焦点
212 遮光領域
213 光軸
241 透過部
242 遮光部
245 軸心(回転軸)
251 貫通孔
281,281-1,281-2 結像幅(加工幅)
300-1,300-2 回転角度
400-1,400-2 移動量

Claims (5)

  1. ウエーハを保持する保持ユニットと、
    該保持ユニットに保持されたウエーハにレーザービームを照射する発振器、および該レーザービームを該ウエーハに導いて該レーザービームの焦点を該ウエーハの所望箇所に結像する光学系を有するレーザービーム照射ユニットと、
    を備えたレーザー加工装置であって、
    該光学系は、
    該レーザービームが透過する透過部と、該透過部を囲繞し該レーザービームの一部を遮光する遮光部と、を有するマスク部材と、
    該マスク部材を該レーザービームの光軸に対して直交する軸心周りに回転させることにより、該透過部を透過する該レーザービームの遮光領域を変化させて、該ウエーハへの該レーザービームの結像幅を変化させるマスク部材回転ユニットと、
    を含むことを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 該マスク部材の回転角度と、各々の角度における加工幅と、の相関関係を予め記憶しておく記憶部と、
    所望の加工幅が入力されると該記憶部に記憶された回転角度にマスク部材を回転させる指示部と、
    を含む制御ユニットを備えることを特徴とする、請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. 該マスク部材を
    該レーザービームの光軸および該マスク部材回転ユニットの回転軸に直交する方向に移動させる移動ユニットを更に備える、請求項2に記載のレーザー加工装置。
  4. 該記憶部は、
    該マスク部材の回転角度と、該移動ユニットの移動量と、の相関関係を更に記憶し、
    該指示部は、
    所望の加工幅が入力されると該記憶部に記憶された回転角度にマスク部材を回転させるとともに、
    該回転角度に応じた移動量だけマスク部材を移動させることを特徴とする、
    請求項3に記載のレーザー加工装置。
  5. 該マスク部材は、該レーザービームの通過を許容する貫通孔を備えたカバーの内部に配置されることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のレーザー加工装置。
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